JP2000501357A - 滑り止めチェーンのためのターンバックル - Google Patents
滑り止めチェーンのためのターンバックルInfo
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Abstract
(57)【要約】
ケーシング(1)を有するターンバックルであって、該ケーシングが、通過する張設チェーン(11)を案内する折り返しエレメント(10)を有しており、この場合、解放位置とロック位置との間で旋回可能であるロック爪(2)が設けられていて、該ロック爪が折り返しエレメント(10)に向かって付勢されており、かつ突出部(6)を有しており、該突出部により張設チェーン(11)が張り方向とは逆方向でロック可能であり、かつターンバックルが、ケーシング(1)の側方にケーシング全高に亙って延びているスリット(20)を有しており、該スリットを通して張設チェーン(11)がケーシング(1)内へ導入可能でありかつ折り返しエレメント(10)に巻掛け可能であるものにおいて、突出部が、張設チェーン(11)のチェーンリンク(12)の2つの長手方向脚部(12′)の間の中間スペース内へ挿入可能な成形突出部(6)として形成されており、該成形突出部の、ロック位置に向かって前側にある突出部面が、ロック爪(2)の旋回軸(3)に向かって延びている爪脚部(4)の外面(8)をほぼ直線的に延長した面として形成されていて、かつ爪脚部(4)の外面(8)内にまで延びている、中心に位置する案内溝(14)を有しており、該案内溝内へ、張設チェーン(11)のチェーンリンク(12)の外側部分が、少なくとも部分的に、挿入可能である。
Description
【発明の詳細な説明】
滑り止めチェーンのためのターンバックル
本発明は、滑り止めチェーンのためのターンバックルに関する。このターンバ
ックルはケーシングを備え、該ケーシングが走行する張設チェーンを案内する折
り返しエレメントを有する。ターンバックルは更にロック爪を備え、同ロック爪
が解放位置とロック位置との間において回動する。ロック爪は折り返しエレメン
トに向かって付勢され、ロック位置側への予圧が付与されている。また、ロック
爪には突出部が形成され、この突出部により張設チェーンの逆方向への走行がロ
ックされる。ターンバックルはケーシングの一側においてケーシング全高にわた
って延びるスリットを有する。このスリットを介して張設チェーンがケーシング
内へ導入され、折り返しエレメントに巻掛け可能になっている。
この公知のターンバックル(ドイツ特許出願公告DE−3930613 C2
号公報)においては、ロック爪が単腕レバーとして形成され、ケーシングから上
方へ突出している。ロック爪はレバーの自由端部範囲にT字状に横ウエブを有し
、同横ウエブのレバー片側に突出している部分がロック爪の突出部として機能す
る。上記ロック爪の横ウエブの他側に突出している部分は使用者が操作する部分
になっている。この場合、ロック爪はその突出部をもってケーシングの外側から
張設チェーンを押圧して折り返しエレメントの外面に押し付ける。突出部がロッ
ク爪からほぼ垂直に突出している幅広の脚部として形成され、同突出部が上側か
ら張設チェーンの平らなチェーンリンク上に当接する。そして、張設チェーンに
対して張引される方向と逆方向の力が加えられると、チェーンは自己ロック状態
になる。この理由として、突出部の下に位置するチェーンリンクに後続するチェ
ーンリンクがその湾曲端部でロック脚部の前側エッジに当たり、以後の動作が停
止されることが挙げられる。この場合、接触面が極めて小さいため、極めて大き
な面圧が発生し、このさい張設チェーンに対して衝撃的に引っ張り力が加わると
、ロック脚部の自縛作用の原因になっている前側エッジが破損する危険が生じ、
全機
能が損なわれることがある。また、公知のターンバックルにおいては、ロック過
程の後、張設チェーンがある程度引っ張られるに先立って、ロック解除を行うに
は手動に依存している。それというのは、ロック爪のロック脚部(突出部)は解
放の際、前側の引っ掛かっているチェーンリンクの湾曲頭部に当たり、極めて大
きな力を要する。張設チェーンが引かれると幾何学的関係からロック爪の突出部
によるロックは解除されるが、このためには比較的大きな張力を必要とする。そ
れというのは、ターンバックルのケーシングから走出する張設チェーンがロック
脚部下面に対して比較的大きな角度で当接し、ロック解除に要する力も大きくな
るからである。全体としてこの公知のターンバックルはその構造に基づき操作性
が悪く、性能の低下を招いている。
本発明の課題は、改良された性能と共に全体として特に円滑な操作性を有する
ターンバックルを提供することにある。
本発明によれば、冒頭に述べた形式のターンバックルにおいて、ロック爪の突
出部が張設チェーンのチェーンリンクの2つの長手方向脚部の間の中間スペース
内へ挿入可能な成形突出部として形成されている。前記成形突出部のロック位置
に向かって前側にある突出部面が、ロック爪の回動軸に向かって延びている爪脚
部の外面をほぼ直線的に延長した面として形成されている。また、爪脚部の外面
内にまで延びる案内溝の形状が、張設チェーンのチェーンリンクの外側輪郭に適
合している。これらの要素によって本発明の課題が解決されている。
本発明によるターンバックルにおいては、成形突出部が張設チェーンの個々の
チェーンリンクの側方脚部間の中間スペース内へ導入可能である。これにより、
成形突出部が張設チェーンの、成形突出部に対して横方向に位置しているチェー
ンリンクの側方脚部間に係合可能であり、この係合にて得られる相互的束縛によ
り、チェーンリンクの位置が成形突出部、折り返しエレメントの両者に対して固
定される。同時に、成形突出部の張設チェーンに面した側に案内溝があり、この
案内溝が形成された面の延長面上にロック爪脚部の外面が位置する。さらに、案
内溝の面が張設チェーンのチェーンリンクの外側輸郭に適合していることにより
、成形突出部にて保持されたチェーンリンクに後続するチェーンリンクが、案内
溝により他方のチェーンリンクに対して所期の方向及び位置状態に保持される。
従って、チェーンに引っ張り力が作用しても、自動的に上方へ回動しているロッ
クの下側において所定の方向に案内される。同時に、チェーンリンクの通過後、
ロック爪が予圧によりその閉鎖位置へばね弾性的に戻され、さらに後続の次のチ
ェーンリンク内へ、すなわちその側方脚部間の中間スペース内へ、その(ロック
爪の)成形突出部をもって係合するまで、案内される。要するに、張設チェーン
が張り方向で通過するさいに、折り返しエレメントに巻掛けられてこれに沿って
案内され、かつロック爪に沿って通過する間、個々のチェーンリンクの自動的な
方向乃至位置修正及び案内が達成されることより、張設チェーンのエッジングに
基づく自縛が防止され、個々のチェーンリンクの特に良好な方向修正と案内が保
証される。これにより、全体として高い性能が得られる。チェーンに張力が作用
する時のロック状態の自動的な解除も容易にされ、操作性も向上される。本発明
のターンバックルは閉鎖方向に引かれたさいに、ロック状態が自動的に解除され
て張設チェーンが通過せしめられて、極めて円滑に作動し、チェーンに逆方向へ
の張引力が作用すると(張設チェーンを緩める方向に張力が作用すると)、所期
のロッキングが、チェーンに対するロック爪、即ち成形突出部の作用範囲に過度
に不都合な変形を生じることなく、直ちに確実に得られる。ターンバックルの操
作性は成形突出部の下面が、爪レバーの回動軸側へ延びている爪脚部の直線的な
延長面として、すなわち下面に爪レバーの外面が直線的に延びていることにより
、さらに一層容易になっている。これにより、ロック爪、若しくはその成形突出
部の下面の案内溝内における張設チェーンのチェーンリンクの保持が特に大きな
長さに亙って行われ、換言すれば、保持されるチェーンリンクに対する案内作用
が該リンクの比較的長い区分に亙り、これにより特に良好な案内効果がえられる
。
本発明によるターンバックルは全体的に簡単な構造を有し、かつコストの面に
おいても有利に製作することができる。その理由としては、必要なすべての成形
を既にロック爪の製造の際に1個の工具で行うことができる点が挙げられる。
ケーシング内に配置されたロック爪は、完全に開いた位置ではケーシング内の
側方スリットの範囲内に侵入することなく、ロック爪をケーシング側方から特に
簡単にして、全く支障なくケーシング内部へ導入、ケーシング外へ導出できるよ
うに配置することができる点は極めて有効である。
成形突出部はその都度設定された目的に合った適宜な形式で形成することがで
きる。しかし成形突出部がその、折り返しエレメント側とは反対側(要するにこ
こでは「上側」)の外面に、凸レンズ状に外側へ湾曲した形状を有し、該形状部
がさらに、特に有利には、突出した突出部端部範囲の湾曲部へ移行しているよう
にするのが、極めて有利である。上記箇所におけるこれらの丸みを有する部分に
より、ロック爪がそのロック位置から若しくは成形突出部が張設チェーンのチェ
ーンリンクから特に容易に上方へ旋回することができ、また逆に下方へ旋回する
ことができ、これにより、ロック爪の操作、すなわちそのロック位置への若しく
はロック位置からのロック爪の自動的なセット若しくは解除が良好に行われかつ
容易になる。
本発明の特に有利な構成によれば、ロック爪がケーシング内に以下のように配
置されている、すなわち、該ロック爪の、使用者の手動操作のための操作脚部だ
けがケーシングから突出していて、その他の部分、特に成形突出部はケーシング
内にある、それも全旋回範囲に亙って、ケーシング内にあるように、配置されて
いる。これにより、爪レバーの、ロック作用にとって重要なこの部分が、その張
設チェーンとの係合部を含めて、ターンバックルのケーシング内にあり、従って
外的影響から守られている。このことは、本発明のターンバックルの寿命及び長
期間に亙る性能にとって明らかに有利である。
操作性をさらに改善するために、ロック爪の操作脚部の、使用者によって力が
加えられる外面に、適宜のグリップ凹部を形成するのが有利である。該グリップ
凹部にはさらに細かい溝、突起又はその他の適当な表面構造を与え、爪レバーを
操作するときに使用者の指が滑らないようにすることも有利である。
有利には、ケーシング及び/又は折り返しエレメントは薄板から成っている。
この場合、折り返しエレメントがケーシングの側壁と一体に形成されていると特
に有利である。ロック爪はプラスチック、特にポリカーボネイトから成るように
するのが有利である。それというのは、これによって、簡単でかつ価格的に有利
な製作が可能になるだけでなく、張設チェーンの金属から成るチェーンリンクと
の接触箇所に良好な摩擦特性がえられるからである。
案内溝の成形形状は、張設チェーンのチェーンリンクがその外側の一部分をも
ってこの案内溝内へ部分的に走入してここで案内される場合、案内溝の成形形状
が張設チェーンのチェーンリンクの外側形状に相応し、特に良好な案内が得られ
るように選ばれる。多くの張設チェーンのチェーンリンクは横断面が円形の線材
から成っているから、このような場合、案内溝が円形横断面を有するようにする
のが特に有利である。
案内溝の深さが成形突出部の端部から離れるに従って深くなっていくようにし
、この場合、案内溝内で案内されるチェーンリンクの側方脚部若しくは湾曲脚部
が該溝内で「後方」に向かって(すなわち、突出部自由端部から離れるに従って
)側方から次第により大きな面で保持されるようにするのが有利である。このこ
とは、湾曲した案内経路内の張設チェーンが該案内溝内へ走入するためにも有利
である。この場合、案内溝が例えばホーク状に分かれた端部範囲まで延びていて
、このホークの又部分に旋回軸が通されるようにすることにより、案内溝が成形
突出部側とは反対側の端部で開いているように構成することは特に有利である。
このようにすることにより、該案内溝内への走入が、場合によっては、この開い
た端部を通しても行われ、若しくは受容されるべきチェーンリンクが案内溝に旋
回して入り、この旋回のさいにこの開いた端部横断面が利用されるようにするこ
とができる。
本発明は以下に図示の例について詳細に説明される。
図1は本発明によるターンバックルの側面図であって、この場合ロック爪はそ
の開いた解放位置に移されており、張設チェーンは側方のケーシングスリットか
ら導入される。
図2は図1のII−II線の方向で見た図である。
図3は本発明のよるターンバックルに使用されるロック爪の拡大斜視図である
。
図4は図2のIV−IV線による断面図である。しかしこの場合張設チェーンが既
に導入されていてロック爪はロック位置にある。
図5は図4と同じ断面図である。しかしこの場合張設チェーンが張り方向に引
っ張られており、案内溝内へ張設チェーンの後続のチェーンリンクが走入してい
る。
図6は図5と同じ断面図である。しかしこの場合、張設チェーンの案内溝内へ
走入したチェーンリンクがロック爪を既に幾分その解放位置へ向かって旋回させ
ている。
図7は図6と同じ断面図である。しかしこの場合張設チェーンの案内溝内へ走
入したチェーンリンクの引っ張り方向で前側にある端部が既に突出成形部の下側
を通過し、かつロック爪が殆ど完全に開いたその解放位置へ旋回している。
図8は図7を矢印Aの方向から見た図である。
まず図1、2及び4に関連して説明する。
図1はケーシング1を有するターンバックルの側面図であって、該ケーシング
1はその図面観察者側にケーシング全高に亙って延びている導入スリット20を
有し、該導入スリットを通して張設チェーン11が側方からケーシング1の内部
へ、図2に張設チェーン11に付された矢印によって示されているように、導入
される。この場合図2は図1のII−II線によって部分的に断面された平面図であ
る。
張設チェーン11の導入は、図1に示されているように、側面側から次のよう
にして行われる。すなわち、張設チェーン11のチェーンリンク12を、そのリ
ンク平面をスリットの導入方向に向けて、スリットの一番狭い箇所で、スリット
内へ導入する。この場合導入スリット20の一番狭い箇所は、図2からもよく判
るように、張設チェーン11のチェーンリンク12の幅B′より狭くなっており
、したがって張設チェーン11は挿入された状態ではケーシング1中を通過する
さいスリット20から再び外れることはできない。
ケーシング1内にはロック爪2が旋回軸3を中心にして旋回可能に支承されて
いる。図2のターンバックルのIV−IV線による断面図である図4(しかし図4で
は既に張設チェーン11が導入されておりかつロック爪12はその閉鎖位置にあ
る)に示されているように、ロック爪12はU字形若しくはV字形の部分から成
り、該部分は、一方の端部範囲で旋回軸3を中心にして旋回可能に支承されてい
る一方の脚部4と、該一方の脚部4から(図4の図平面で言って)上方へ延びて
いてケーシング1から突出している、もう一方の操作脚部5とを有し、該操作脚
部を介して使用者は、図1に示されているように、指でロック爪2をその閉鎖位
置から解放位置へ旋回させることができる。
ケーシング1内にはさらに、特に図2及び4に示されているように、折り返し
エレメント10が設けられており、該折り返しエレメント10は、図4に示され
ているように、ケーシング1内に挿入された張設チェーン11の折り返しに役立
つ。折り返しエレメント10はケーシング内部に環状に延びている成形面21を
有し(図2参照)、その成形形状によれば、その中心範囲に凹部22が形成され
ており、該凹部の側面はその半径方向端部で軸方向外側へ向いた肩23へ移行し
ている。環状の凹部22の形状はこの場合張設チェーン11のチェーンリンク1
2がその側方脚部12′でこの凹部22内へ滑り込むことができように成形され
ており、この場合凹部22の湾曲底面の曲率は、張設チェーン11のチェーンリ
ンクの側方脚部12′の曲率半径Rに相応している。軸方向で外側へ延びている
肩23は凹部22の底面から以下のような間隔をおいて、すなわち凹部22内へ
侵入している先行のチェーンリンク12に続いて該チェーンリンク12に対して
ほぼ直角に向けられている、張設チェーン11のチェーンリンク12が、折り返
しエレメント10に沿って循環するさいに、その両方の側方脚部12′のところ
でそれぞれ、これらの肩23上に支持されることができるような間隔をおいて、
設けられている。
折り返しエレメント10は、ケーシング1と同様に、薄板構造物から成ってい
て、適宜の形式でケーシング1の単数若しくは複数の側壁と一体に結合されてい
る(その製作は例えばケーシングの各側からの適宜な深絞り−技術によって行わ
れている。)。
ケーシング1内において旋回軸3を中心にして旋回可能であるロック爪2は図
3に斜視図で拡大して示されている。
このロック爪2は一体のプラスチック部品であって、有利にはポリカーボネイ
トから成り、2つの脚部4及び5を有し、これらは互いに鋭角を形成して交差し
ている。この場合脚部4はその自由端部で2つのホーク又部4′に分かれており
、これらはそれぞれ旋回軸3を通す貫通孔13を有し、該旋回軸によりこれらの
又部はケーシング1に枢着されている。脚部4は脚部5側とは反対側に外側制限
面8を有し、該外側制限面は(両方のホーク二又部4′の自由端部の丸面取りし
た部分を除いて)一平面上に位置しており、この平面をさらに延長した平面は成
形突出部6の、同じ側にある外面7になっている。
図3に示されている形状(図3の図面には本発明にとって重要な構成として明
確に示されている)から判るように、成形突出部6の外面7は、成形突出部6の
自由端部を形成している若しくはそれに沿って延びている丸面取り部へ移行して
おり、この場合成形突出部は外面7とは反対側の側面6′′に、外側へ凸型レン
ズ状に湾曲した上面を有している。
操作脚部5の、図3の図平面で言って上側の端部範囲には、横方向に延びる小
溝を有するグリップ凹部16が形成されており、操作のために使用者の指(図1
)が良く掛けられるようになっている。
ロック爪2の脚部4の外面8の延長上に位置している成形突出部6の外面7に
は、該脚部4の長手方向に延びている、中心に配置された溝14が形成されてお
り、該溝14は、図3から判るように、成形突出部6の自由端部から離れるに従
って次第に深くなっている。この溝14は前側から成形突出部6内の脚部4内に
まで延びており、かつ該脚部4がその2つのホーク又部4′に分かれる箇所に、
開口している。
さらに図3から判るように、成形突出部6の両方の側方制限面6′はそれらの
、成形突出部6の先端部か発している範囲においては、互いに平行に延びており
、次いでこの範囲に続く端部範囲では湾曲した面を形成しながら操作脚部5の表
面に続いている。この場合成形突出部6の幅b(図3参照)は、張設チェーン1
1のチェーンリンク12の内側の幅b′よりも僅かに小さく設計されており、そ
の結果、成形突出部6はチェーンリンク12の側方脚部12′の間へ容易に入り
込むことができる。
図4に示されているように、ロック爪2は板ばね9によってその閉鎖位置(図
4に示す)へ予圧され付勢されており、この位置ではロック爪2は折り返しエレ
メント10へ押し付けられかつ有利には爪側方範囲で折り返しエレメント10の
側方範囲、例えば側方の肩23に当接している。成形突出部6はそのロック位置
では張設チェーン11の1つのチェーンリンク12の側方脚部間に侵入し、この
場合このチェーンリンク12の両側方脚部12′はそれぞれ成形突出部6の両側
面6′の傍らにある。同時にこのチェーンリンク12の側方脚部12′はそれら
の中央範囲で折り返しエレメント10の側方の肩23上にも乗っており、その結
果全体としてこのチェーンリンク12は成形突出部6及び折り返しエレメント1
0の側方の肩23によって正確に所定の方向に保持される、すなわち、環状に延
びている折り返しエレメント10の中心軸線に対して平行に保持される。
ところで、張設チェーン11に張力が図4の矢印Bの方向に作用すると、すな
わち張り方向とは逆方向に作用すると、張設チェーン11がロックされる。図4
から判るように、ロッキングは、張設チェーン11のチェーンリンク12が、成
形突出部6の(図4の図平面で上側の)湾曲した外面に当接し、該成形突出部を
その閉鎖位置へ押し、その結果張設チェーン11の運動が形状接続的にロックさ
れ、この場合、チェーンリンク12と成形突出部6との互いに滑り合う丸みを有
する面に基づき、比較的大きな接触面が生じる。
これに反して、図5〜7に矢印Cで示されているように、張設チェーン11に
張り方向に、要するに逆方向に張力が作用すると、ロック爪2によるロッキング
は摩擦接続的にかつ形状接続的に直ちに解除され、この方向ではいまやケーシン
グ1を通る張設チェーン11の通過が容易に可能になる。
図5〜7にはケーシング1内おける張設チェーン11の上記の通過が示されて
おり、ロック爪2によるロッキングの解除の運動力学的過程も理解される。
図5は、図4の図と原理的に同じ図において、張り方向(矢印C)に引っ張ら
れた張設チェーン11が図4の図の場合に対して既にある距離だけ矢印Cの方向
に動かされている状態を示しており、この場合ロック爪2の、案内溝14が形成
されている(図5〜7で言って下側の)面に、張設チェーン11の次のチェーン
リンク12の、運動方向で前側の湾曲部が丁度、案内溝14内へ、その底面に当
たるところまで、走入している。
図6は、張設チェーン11が張り方向Cにさらに引き動かされた後の状態を示
しており、この場合、ロック爪2の案内溝14内に受容されているチェーンリン
ク12の、引っ張り方向で前側にある区分は引っ張り力によってさらに一段折り
返しエレメント10の外周に沿って上方へ動かされており、これにより、ロック
爪2は予圧圧縮ばね9の作用に抗して幾分その解放方向へ旋回されている。張り
方向Cにさらに張力が作用して引き動かされると、案内溝14内に部分的に受容
されている、張設チェーン11のチェーンリンク12はさらに張り方向へ(要す
るに図平面で言って上方へ)移動し、このさいロック爪2は圧縮ばね9によるそ
の予圧に抗して次第に解放方向へ開いていき、この場合同時に、当該チェーンリ
ンク12の、ロック爪2の下側に位置している脚部12′は、その外側の次第に
長くなっていく区分をもって、案内溝14内へ侵入する。このチェーンリンク1
2の、引っ張り方向で前側にある範囲が、既に成形突出部6の下を通り抜けた状
態が図7に示されている。同時に、張設チェーンの後続のチェーンリンク12(
案内溝14内に侵入している先行のチェーンリンクに対して90°回転した位置
にある)は、その両方の側方脚部をもって、既に折り返しエレメント10の側方
の肩23上に乗っており、これにより、該後続のチェーンリンクは、張設チェー
ン11の、案内溝14内に受容されているチェーンリンク12が案内溝14から
走出した後、ロック爪2の下側へ正しい位置状態で走入し、その結果ロック爪2
は予圧ばね9の作用によって再びその閉鎖位置へ自動的に戻り、かつこのさいに
、既に相応して方向付けられている後続のチェーンリンク12の両側方脚部間の
スペース内へ、成形突出部6をもって係合することができる。
最後に図8には図7の矢印Aの方向からみた平面図が示されている。しかしこ
の場合、張設チェーン11の、案内溝14内へ入り込んでいるチェーンリンク1
2だけが図示されており、引っ張り方向で先行しているチェーンリンクは図面を
見易くするために省略されている。
図8は、丁度、ロック爪2と折り返しエレメント10との間にある張設チェー
ン11のチェーンリンク12の一方の側方脚部が成形突出部6の案内溝14内に
おいて、かつ他方の側方脚部が折り返しエレメント10の凹部22内において案
内されている状態を明らかにしている。ロック爪2の予圧により、このチェーン
リンク12は常時、案内溝14の底面及び凹部22の底面に当接した状態に保持
され、これにより、ケーシング1内を通過中チェーンリンクの正確な方向付け及
び案内が保証され、このことは、特に円滑なチェーンの走行、僅かな摩擦及び優
れた性能の点に表れている。
─────────────────────────────────────────────────────
【要約の続き】
面として形成されていて、かつ爪脚部(4)の外面
(8)内にまで延びている、中心に位置する案内溝(1
4)を有しており、該案内溝内へ、張設チェーン(1
1)のチェーンリンク(12)の外側部分が、少なくと
も部分的に、挿入可能である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.走行する張設チェーンを案内する折り返しエレメントを有するケーシングと 、解放位置とロック位置との間において回動可能なロック爪とを備え、前記ロッ ク爪が折り返しエレメントに向かって付勢されることにより、ロック位置側への 予圧が付与され、更に張設チェーンの逆方向への走行をロックするための突出部 をロック爪に形成するとともに、ケーシングの一側においてケーシング全高にわ たって延びるスリットを介して張設チェーンがケーシング内へ導入され、折り返 しエレメントに巻掛け可能になっているターンバックルにおいて、ロック爪(2 )の突出部が、張設チェーン(11)のチェーンリンク(12)の2つの長尺状 部(12′)の間における中間スペース(b′)内へ挿入可能な成形突出部(6 )として形成され、該成形突出部(6)のロック位置方向前方にある突出部面( 7)が、ロック爪(2)の回動軸(3)に向かって延びている爪脚部(4)の外 面(8)をほぼ直線的に延長した面として形成されていて、かつ爪脚部(4)の 外面(8)内にまで延びている中心に位置する案内溝(14)を有し、該案内溝 内へ張設チェーン(11)のチェーンリンク(12)の外側部分の少なくとも一 部が挿入可能であることを特徴とするターンバックル。 2. ロック爪(2)が解放位置においてはケーシング(1)内のスリット(1 8)の範囲内に侵入しないようにケーシング(1)内に配置されていることを特 徴とする請求項1に記載のターンバックル。 3. 成形突出部が、その折り返しエレメント(10)側とは反対側の外面(6 2′′)に、外側へ向かって湾曲した形状(6′′)を有していることを特徴と する請求項1又は2記載のターンバックル。 4. 成形突出部(6)の突出端部が丸く面取りされていることを特徴とする請 求項1乃至3のいずれか1項に記載のターンバックル。 5. ロック爪(6)の操作脚部(5)だけがケーシング(1)から突出してい ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のターンバックル。 6. 操作脚部(5)のケーシング(1)側とは反対側の外面には、使用者の指 を掛けるためのグリップ凹部(16)が一体に成形されていることを特徴とする 請求項5に記載のターンバックル。 7. ケーシング(1)及び折り返しエレメント(10)が薄板から成ることを 特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のターンバックル。 8. ロック爪(2)がプラスチック、好ましくはポリカーボネイトからなるこ とを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のターンバックル。 9. 案内溝(14)の横断面が円形であることを特徴とする請求項1乃至8の いずれか1項に記載のターンバックル。 10. 案内溝(14)の深さが成形突出部(6)の端部から離れるにしたがっ て深くなっていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のター ンバックル。 11. 案内溝(14)の成形突出部(6)側とは反対側の端部が開いているこ とを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のターンバックル。
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