JP2000501461A - 植物油系第四アンモニウム化合物含有ティシュ・ペーパー - Google Patents

植物油系第四アンモニウム化合物含有ティシュ・ペーパー

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Abstract

(57)【要約】 柔軟で吸収性を有するペーパー製品(例えばペーパー・タオル、化粧用ティシュおよび手洗い用ティシュ)の製造において有用な繊維状セルロース物質が開示される。当該ペーパー製品は、植物油系第四アンモニウム化学柔軟化化合物を含む。好ましい植物油系第四アンモニウム化学柔軟化化合物の例には、カノーラ油および/または高オレイン酸ベニバナ油に由来するジエステルのジ(オレイル)ジメチルアンモニウムクロリド(DEDODMAC)(すなわちジ(オクタデス−z−9−エネオイルオキシエチル)ジメチル)アンモニウムクロリド)が含まれる。植物油系アシル基の流動性を最大にするために調整されるべき変数には、脂肪アシル基のシス/トランス異性体比または沃素価(IV)が含まれる。ティシュの柔らかさは、さらに第四アンモニウム化合物の脂肪アシル基の純度および二置換対一置換長鎖ヒドロカルビル置換基比を制御することによって強化される。

Description

【発明の詳細な説明】 植物油系第四アンモニウム化合物含有ティシュ・ペーパー 発明の分野 本発明はティシュ・ペーパー・ウェブに関する。より具体的には、本発明は、 ペーパー・タオル、ナプキン、化粧用ティシュおよび手洗い用ティシュ製品とし て用いることができる柔軟で吸収性を有するティシュ・ペーパー・ウェブに関す る。 発明の背景 ペーパー・ウェブまたはシート(時にはティシュもしくはペーパー・ティシュ ・ウェブまたはシートと称される)は、現代社会では広範囲の用途を有する。ペ ーパー・タオル、ナプキン、化粧用および手洗い用ティシュのような品物は主要 販売品目である。これらの製品の3つの重要な物理的属性は、柔らかさ、吸収度 (特に含水系に対する吸収性)および強度(特に湿潤時強度)であることは久し く認識されてきた。他の属性に影響を与えることなくこれら属性の各々を改善す るだけでなく、2つまたは3つの属性を同時に改善するために研究開発努力が注 がれてきた。 柔らかさとは、消費者が個々の製品を掴んだとき、それで皮膚を擦ったとき、 または手の中でくしゃくしゃにしたときに触知できる触感である。この触感はい くつかの物理的特性が組み合わされたものである。当業者は一般に、柔らかさに 関係する重要な特性の1つは当該製品が製造されるペーパー・ウェブの剛度であ ると考えている。剛度の場合は、当該ウェブの乾燥引張強度および当該 ウェブを構成する繊維の剛度に直接左右されると一般に考えられている。 強度は、使用条件下で、特に湿潤時に当該製品(およびその構成ウェブ)が物 理的一体性を保持し、引裂き、粉砕および細切に抗する能力である。 吸収度は、製品(およびその構成ウェブ)が大量の液体、特に水溶液または水 性懸濁液を吸収する能力の測定値である。消費者が触知できる全体的な吸収度は 、ある量のティシュ・ペーパーが飽和するまで吸収できる総液体量および、当該 量のティシュ・ペーパーが当該液体を吸収する速度を合わせたものであると一般 に考えられている。 ペーパー・ウェブの強度を高めるために湿潤強力樹脂を使用することは広く知 られている。例えば、ウェストフェルト(Westfelt)は、「セルロース化学と技 術(Cellulose Chemistry and Technology)」(第13巻、813-825頁、1979年) で多数のそのような物質を記載し、それらの化学メカニズムを考察した。フレイ マーク(Freimark)らは、脱結合剤として知られるある種の化学添加剤は抄紙工 程におけるシート形成時に生じる繊維と繊維との自然結合に干渉することを米国 特許第3755220号明細書(1973年8月28日発行)で述べている。この結合低下はよ り柔らかい(または粗雑さがより少ない)ペーパー・シートをもたらす。さらに 、フレイマークらは、湿潤強力樹脂の望ましくない影響を相殺するために脱結合 剤を併用しながら湿潤強力樹脂を使用してシートの湿潤強度を高めることを教示 する。これらの脱結合剤は確かに乾燥引張強度を低下させるが、さらに一般に湿 潤引張強度も低下させる。 ショー(Shaw)はまた、脱結合化学剤を用いてティシュ・ペーパー・ウェブの 剛度を減少させ、したがって当該ペーパー・ウェブの柔らかさを高めることがで きることを教示した(米国特許第3821068号明細書、1974年6月28日発行)。 脱結合化学剤は、米国特許第3554862号明細書(Herveyら、1971年1月12日発 行)のような種々の参考文献に開示されている。これらの物質には、第四アンモ ニウム塩(例えばトリメチルココアンモニウムクロリド、トリメチルオレイルア ンモニウムクロリド、二(水素添加)牛脂ジメチルアンモニウムクロリドおよび トリメチルステアリルアンモニウムクロリド)が含まれる。 エマヌエルソンらは、ウェブを柔軟にさせるために第四アンモニウム錯化合物 、例えばビス(アルコキシ(2−ヒドロキシ)プロピレン)第四アンモニウムク ロリドを使用することを教示する(Emanuelssonら、米国特許第4144122号明細、 1979年3月13日発行)。当該著者らはまた、脂肪アルコールのエチレンオキシド およびプロピレンオキシドアダクツのような非イオン性界面活性剤を用いること によって脱結合剤のために生じる吸収度の低下を完全に克服しようとしている。 アーマック社(Armak Co.,シカゴ、イリノイ州)は、ポリオキシエチレング リコールの脂肪酸エステルと併用してジメチル二(水素添加)牛脂アンモニウム クロリドを使用することによって、ティシュ・ペーパー・ウェブに柔らかさと吸 収性の両方を付与できることをその広報紙(bulletin 76-17,1977年)で開示し ている。 ペーパー・ウェブの改善を目的とした研究の典型的な結果の1つは、米国特許 第3301746号明細書(Sanford & Sisson,1967年1月31日発行)に記載されている 。当該特許に記載されている工程によって製造されたペーパー・ウェブの優れた 品質にもかかわらず、さらにこれらウェブから形成された製品の好調な売行きに もかかわらずより改善された製品を追求する研究努力が続けられている。 例えば、ベッカーら(Beckerら、米国特許第4158594号明細書、1979年1月19日 発行)は、彼らが主張する方法は強靭で柔らかい繊維状シートを形成する と述べている。より具体的には、彼らは、ティシュ・ペーパー・ウェブ(これは 既に脱結合化学剤の添加によって柔軟化されていてもよい)の強度は、ウェブの 一方の面と微細型模様配列を有するクレープ加工面に付着させた結合剤(例えば アクリルラテックスゴム乳剤、水溶性樹脂または弾性結合剤)によって、当該ウ ェブの一方の面を微細型模様配列を有するクレープ加工面に付着させ、さらにこ のウェブを当該クレープ加工面からかき取ってシート材を形成することによって 加工時に強化することができることを教示する。 周知のジアルキルジメチルアンモニウム塩のような通常の第四アンモニウム化 合物(例えば二牛脂ジメチルアンモニウムクロリド、二牛脂ジメチルアンモニウ ムメチルスルフェート、二(水素添加)牛脂ジメチルアンモニウムクロリドなど )は、効果的な化学柔軟剤である。これら第四アンモニウム塩のモノおよびジエ ステル変化型も環境に優しく、さらに繊維状セルロース材の柔軟化のための化学 柔軟剤として有効に機能することが分かった。残念ながら、これらの動物系第四 アンモニウム化合物は臭いの問題を被りやすく、さらに分散させることが困難で ある。出願人らは、植物油系第四アンモニウム塩(そのモノおよびジエステル変 化型を含む)もまた、繊維状セルロース材の柔軟化を促進するための化学柔軟剤 として効果的に機能することを発見した。植物油系モノおよびジクォート柔軟剤 は良好な柔軟性および吸性を示すとともに、動物性モノおよびジクォート柔軟剤 で製造されたティシュと比較して臭いが改善されることを示した。さらに、以下 で考察するように、出願人らは、ティシュの柔らかさは、炭化水素鎖の長さの分 布並びに、長鎖モノヒドロカルビル置換基に対するジヒドロカルビル置換基の比 を制御することによって高められることを見出した。さらに、植物油性モノおよ びジクォート柔軟剤の流動性は、炭化水素鎖のシス/トランス異性体の分布比を 調整することによって改善できる。 本発明の目的は、柔軟で吸収性を有する手洗い用ティシュ・ペーパー製品を提 供することである。 本発明の目的は、柔軟で吸収性を有する化粧用ティシュ・ペーパー製品を提供 することである。 本発明の目的は、柔軟で吸収性を有するペーパー・タオル製品を提供すること である。 本発明のまた別の目的は、柔軟で吸収性を有するティシュ(すなわち化粧用お よび/または手洗い用ティシュ)およびペーパー・タオル製品を製造する方法を 提供することである。 前記の目的および他の目的は本発明の実施によって得られ、本発明は、以下の 開示を一読することによって容易に明らかとなろう。 発明の要旨 本発明は柔軟で吸収性を有するペーパー製品を提供する。 簡単に記せば、当該柔軟なペーパー製品は以下を含む: (a)セルロース抄紙繊維;および (b)当該セルロース抄紙繊維の重量の約0.005%から約5.0%の以下の 式を有する第四アンモニウム柔軟化化合物: (R)4-m−〔N+−(CH2q−(N+〕−〔(CH2n−(Y)r−R2m(X-p+1 式中、各Yは−O−(O)C−、または−C(O)−O−、または−NH−C( O)−、または−C(O)−NH−で; mは1から3で; nは0から4で; pは0から1で; qは0から4で; rは0から1で; q≧pで; n≧rで; 各RはC1−C6アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基、またはそれら の混合物で; 各R2はC13−C23ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル置換基で; さらにX-はいずれかの柔軟化剤適合陰イオンで、このとき柔軟化化合物のR2部 分は約50より大きい沃素価を有するC14−C24脂肪アシル基に由来する。 好ましくは、第四アンモニウム化合物は、繊維状セルロース材に添加する前に 、重量で約0.01%から約25.0%の濃度に液体担体で希釈される。好まし くは、当該液体担体の温度は約30℃から約60℃の範囲で、pHは約4未満で ある。好ましくは、繊維状セルロースに添加される第四アンモニウム化合物の少 なくとも約20%が保持される。 本発明で使用できる適切な第四アンモニウム化合物の好ましい例には以下の式 を有する化合物が含まれる: および これらの化合物は、それぞれジエステルのジ(オレイル)ジメチルアンモニウ ムクロリド(DEDODMAC)(すなわちジ(オクタデス−z−9−エネ オイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロリド)およびジエステルのジ( エルシル)ジメチルアンモニウムクロリド(DEDEDMAC)(すなわちジ( ドコス−z−13−エネオイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロリド) のモノおよびジエステル変化型であると考えられる。オレイルおよびエルシル脂 肪アシル基は天然の植物油(例えばオリーブ油、アブラナ油など)に由来するた めに、少量の他の脂肪アシル基もまた存在することは理解されよう。天然の植物 油の種々の組成に関する考察については、「ベイリーの工業用油脂生成物(Bailey 's Industorial Oil and Fat Products)」(第3版、John Wiley & Sons刊、ニュ ーヨーク(1964年))を参照されたい(この文献は参照により本明細書に含まれる )。個々の製品の特性としての必要性に応じて、当該植物油の脂肪アシル基の飽 和レベルは調整される。 簡単に記せば、本発明のティシュ・ウェブを製造する方法は、前述の成分から 抄紙完成紙料を形成する工程、長網ワイヤのような多孔性表面上への当該抄紙完 成紙料の沈積工程、および当該沈積完成紙料の脱水工程を含む。 本明細書中の全ての百分率、割合および比率は別に特定されないかぎり重量に よる。 発明の詳細な説明 本明細書は、本発明に関する主題を具体的に指摘し、かつ限定的にクレームす る請求の範囲により結論されるものであるが、本発明は、以下の詳細な説明およ び付属の実施例を一読することによってより容易に理解できると考える。 本明細書で用いられるように、ティシュ・ペーパー・ウェブ、ペーパー・ウェ ブ、ウェブ、ペーパー・シートおよびペーパー製品という用語は全て、水性抄紙 完成紙料を形成する工程、当該完成紙料を多孔性表面(例えば長網ワイヤ) 上に沈積する工程、および当該完成紙料を(圧縮もしくは非圧縮下で)重力また は真空支援排水によって、または蒸発によって脱水する工程を含む方法によって 製造されたペーパー・シートを指す。 本明細書で用いられるように、水性抄紙完成紙料とは、抄紙繊維および以下で 述べる化学物質の水性スラリーである。 本発明の方法の最初の工程は水性抄紙完成紙料の作製である。この完成紙料は 、抄紙繊維(以下では時に木材パルプと称する)および少なくとも1種の植物油 系第四アンモニウム化合物を含む(これらは全て以下で説明する)。 多種多様な木材パルプが通常本発明で用いられる抄紙繊維を含んでいるであろ うと期待される。しかしながら、他のセルロース繊維系パルプ(例えば綿リンタ ー、バガス、レーヨンなど)も用いることができ、使用不能なものはない。本明 細書で有用な木材パルプには化学パルプ(例えばクラフト・パルプ、亜硫酸パル プおよび硫酸塩パルプ)とともに機械パルプ(例えば砕木、サーモメカニカル・ パルプおよびケミサーモ・メカニカル・パルプ(CTMP)を含む)が含まれる 。落葉樹および針葉樹の両方に由来するパルプを用いることができる。本発明に また利用できるものはリサイクル紙から得られる繊維であるが、これは、上記の カテゴリーのいずれかまたは全てとともに、最初の抄紙を促進するために用いら れる填料および粘着剤のような他の非繊維性物質を含んでいるかもしれない。好 ましくは、本発明で用いられる抄紙繊維は北部軟木に由来するクラフト・パルプ を含む。 第四アンモニウム化合物 本発明は、乾燥繊維を基準にして必須の成分として重量で約0.005%から 約5.0%、より好ましくは約0.03%から約0.5%の以下の式を有する第 四アンモニウム化合物を含む: (R)4-m−〔N+−(CH2q−(N+p〕−〔(CH2n−(Y)r−R2m (X-p+1 式中、各Yは−O−(O)C−、または−C(O)−O−、または−NH−C( O)−、または−C(O)−NH−で; mは1から3で; nは0から4で; pは0から1で; qは0から4で; rは0から1で; q≧pで; n≧rで; 各RはC1−C6アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基、またはそれら の混合物で; 各R2はC13−C23ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル置換基で; さらにX-はいずれかの柔軟化剤適合陰イオンで、このとき柔軟化化合物のR2部 分は約50より大きい沃素価を有するC14−C24脂肪アシル基に由来する。 完全飽和アシル基で調製された第四アンモニウム化合物は優れた柔軟性を有す る。しかしながら、植物油に由来する少なくとも部分的に不飽和のアシル基(す なわちIVが約50より大きく約180未満、好ましくは約90以上、より好ま しくは105以上)で調製された化合物は多くの利点を有し(例えばより良好な 流動性)、ある種の条件が満たされるとき消費者の使用する製品として極めて相 応しくなるであろう。特に好ましいIVの範囲は105から約180で、本明細 書での使用に適切なものは約120から約180の範囲である。このように高い IV値は、本発明の植物油系第四アンモニウム化合物の流動性 の改善をもたらす。 不飽和アシル基を用いることによる利点を得るために調節しなければならない 変数には、脂肪アシル基の沃素価(IV);脂肪アシル基中のシス/トランス異 性体重量比が含まれる。以下にいうIV値はいずれも脂肪アシル基のIV(沃素 価)を指し、生じた第四アンモニウム化合物を指すものではない。 好ましくは、これらの第四アンモニウム化合物は、約50から約180(好ま しくは約90より大きく、最も好ましくは約105より大きい)のIVを有し、 さらにシス/トランス異性体の重量比が約60/40より大きい(好ましくは約 80/20より大きく、より好ましくは約90/10より大きい)脂肪アシル基 から製造され、低温で貯蔵安定性を有する。このようなシス/トランス異性体重 量比は、このようなIV範囲で最適な濃縮能を提供する。 出願人らは、ティシュの柔らかさは、二置換対一置換長鎖ヒドロカルビル置換 基の比を制御することによってさらに高められることを見出した。本明細書でク レームするように一置換化合物は、上記の式でm=1の場合の化合物である。一 方、二置換化合物は、上記の式でm=2の場合の化合物である。好ましくは、m =1またはm=2である。m=2対m=1の比は、好ましくは約10:1より大 きく、より好ましくは約20:1よりも大きい。出願人らは、二置換化合物は一 置換化合物よりも有効な柔軟剤であること、したがって二置換化合物を使用する ことが好ましいことを見出した。 二第四アンモニウム化合物(以下では“ジクォート”と称する)は上記の式で p=1の化合物である。好ましくはジクォートでq=2である。出願人らは、セ ルロース繊維へのジクォート化合物の沈積はモノクォートの沈積に較べて高いこ と見出した(すなわちp=0)。換言すれば、より多くの柔軟剤がティシュ・ペ ーパー仕上がり品に保持される。好ましいジクォート化合物の例は以 下の式を有する: 上記に示した構造で、各RはC1−C6アルキルまたはヒドロキシアルキル基で 、R2はC13−C23ヒドロカルビル基で、nは2から4で、x-は適切な陰イオン (ハロゲン化物(例えば塩化物または臭化物)または硫酸メチルのようなもの) である。好ましくは各R2はC17−C21アルキルおよび/またはアルケニルで、 最も好ましくは各R2は直鎖C17アルキルおよび/またはアルケニルで、R1はメ チルである。 溶融保存での第四アンモニウム化合物の良好な水解安定性のために、原料の水 分レベルを制御し、水分を好ましくは約1%未満、より好ましくは約0.5%未 満にしなければならない。保存温度は可能なかぎり低く、それでもなお流動性は 保持されるべきで、理想的には約26.7℃から約48.9℃(約80°Fから 約120°F)の範囲である。安定性と流動性のための最適貯蔵温度は、エステ ル官能性第四アンモニウム化合物を製造するために用いられる脂肪酸の個々のI Vおよび選択される溶媒のレベル/種類に左右される。通常の輸送/貯蔵/製造 工程での取り扱いで顕著な分解を生じない工業的に相応しい原料を提供するため に、良好な溶融保存安定性を提供することが重要である。 いくつかの種類の植物油(例えばオリーブ、カノーラ、ベニバナ、ビマワリな ど)を第四アンモニウム化合物を合成する脂肪酸原料として用いることができる 。好ましくはオリーブ油、カノーラ油、高オレインベニバナ油、および/または 高エルカ酸アブラナ油を用いて第四アンモニウム化合物を合成する。最も好まし くは、ベニバナ油に由来する高オレイン酸が第四アンモニウム化合物 を合成するために用いられる。当該脂肪アシル基は天然の植物油(例えばオリー ブ油、アブラナ油など)に由来するので、少量の他の脂肪アシル基もまた存在す る可能性があることは理解されよう。天然の植物油の種々の組成に関する考察に ついては、「ベイリーの工業用油脂生成物(Bailey's Industorial Oil and Fat Products)」(第3版、John Wiley & Sons刊、ニューヨーク(1964年))を参照さ れたい(この文献は参照により本明細書に含まれる)。 好ましくは、大半の(Y)r−R2は、少なくとも約60%のC18長鎖、より好 ましくは少なくとも約90%のC18を含有する脂肪アシルを含む。これら高純度 のC18長鎖は例えばカノーラ油および高オレインベニバナ油から得られ、好まし くは高オレインベニバナ油に由来する。また別には、大半の(Y)r−R2は、少 なくとも約60%のC22長鎖、より好ましくは少なくとも約90%のC22を含有 する脂肪アシルを含む。これら高純度のC22長鎖は例えば高エルカ酸アブラナ油 またはメドー泡沫油(meadow foam oil)から得られ、高エルカ酸アブラナ油が好 ましい。出願人らは、本発明の第四アンモニウム化合物で高純度のC18および/ またはC22脂肪アシル基を使用することによって、より純度の低い植物油系第四 アンモニウム化合物と比較して柔らかさが改善されることを見出した。 重要なことには、本発明の植物油系第四アンモニウム化合物は、湿潤剤のよう な分散補助剤を使用することなく分散できることが見出された。一般的に、その 優れた分散性は当該植物油の良好な流動性(低い融点)のためであると考えられ る。これは、比較的高い融点のために分散補助剤を必要とする通常の動物脂肪性 (例えば牛脂)第四アンモニウム化合物とは対照的である。植物油はまた、酸化 および加水分解に対して改善された安定性を提供する。さらに、植物油系柔軟剤 で製造されたティシュ・ペーパーは、動物性柔軟剤を用いて製造 されたティシュ・ペーパーと比較して良好な柔軟性および吸収性を示すとともに 臭いについて改善された性状を示す。 本発明は一般的なティシュ・ペーパーに応用でき、これらには通常のフェルト 圧縮ティシュ・ペーパー;高密度型模様付きティシュ・ペーパー(スタンフォー ド・シッソン(Stanford-Sisson)の米国特許およびその関連特許に例示されたよ うなもの);および高嵩高非圧縮ティシュ・ペーパー(米国特許第3812000号明 細書(Salvucci,Jr.,1974年5月21日発行)で例示されたようなもの)が含まれ るが、これらに限定されるものではない。当該ティシュ・ペーパーは均一構造で も多重構造でもよく、さらに、それらから製造されるティシュ・ペーパー製品は 一層構造でも多層構造でもよい。重層ペーパー・ウェブから形成されるティシュ 構造は、米国特許第3994771号明細書(Morgan,Jr.,ら、1976年11月30日発行) (この文献は参照により本明細書に含まれる)に記載されている。一般に、湿式 混成型の柔軟で嵩張った吸収性のよいペーパー構造は、好ましくは異なる種類の 繊維を有する二層以上の完成紙料から調製される。これらの層は、好ましくは別 々の希釈繊維スラリー流の沈積によって形成され、これら繊維は、1つ以上の連 続した多孔性スクリーン上でティシ抄紙過程で用いられるように、典型的には比 較的長い軟木繊維および比較的短い硬木繊維である。続いてこれらの層を合体さ せ多重混成ウェブを形成する。続いて、溶液を押しつけるように用いて各層のウ ェブを乾燥/刻印用開放メッシュファブリックの表面に順応させ、その後、低密 度抄紙工程の一部分として当該ファブリック上で熱によって予備乾燥させる。当 該多重ウェブは繊維の種類に関しては層を作り、またそれぞれの層の繊維濃度は 本質的には同じであろう。好ましくは、当該ティシュ・ペーパーは、10g/m2 から約65g/m2の坪量、約0.60g/cc以下の密度を有する。好ましく は、坪量は約35g/m2 以下で、密度は0.04g/ccから約0.20g/ccであろう。 通常の圧縮ティシュ・ペーパーおよびそのようなペーパーを製造する方法は当 該技術分野で知られている。そのようなペーパーは、典型的には抄紙完成紙料を 多孔性形成ワイヤに沈積させることによって製造される。この多孔性ワイヤは当 該技術分野ではしばしば長網ワイヤと称される。当該完成紙料がいったん形成ワ イヤに沈積されるや、それはウェブと呼ばれる。ウェブはそれを圧縮し、高温で 乾燥させることによって脱水される。前述のウェブを製造する具体的な技術およ び典型的な装置は当業者には周知である。典型的な方法では、低濃度パルブ完成 紙料は加圧ヘッド・ボックスに供給される。ヘッド・ボックスは、湿潤ウェブを 形成するために薄いパルプ完成紙料沈積物を長網ワイヤ上に送り出す開口部を有 する。典型的には続いて、真空脱水および、向き合った機械メンバー(例えば円 筒ロール)または延長ニップ・プレスによって生じる圧力にウェブを曝す圧縮操 作によって更にウェブを乾燥させることにより、(総ウェブ重量を基準にして)約 7%から約25%の繊維濃度までウエブを脱水する。 続いて脱水ウェブをさらに加圧し、ヤンキー・ドライヤーとして当該技術分野 で既知のスチーム・ドラム装置によって乾燥させる。圧力は、ウェブに押しつけ られる向き合う円筒ドラムのような機械的手段によってヤンキー・ドライヤーで 発生させることができる。ヤンキー・ドライヤーにウェブを押しつけるときにま たウェブに真空を適用してもよい。複数のヤンキー・ドライヤーを用いることが できるが、それによってまた別の圧搾が場合によってドラム間に発生する。以下 ではこのように形成されたティシュ・ペーパー構造を通常の圧縮ティシュ・ペー パー構造と呼ぶ。そのようなシートは、繊維が湿っているときにウェブが実質的 に全体的な機械的圧縮力を受け、続いて圧縮状態で乾燥(場 合によってクレープ加工)されるので緊密であると考えられる。 高密度型模様付きティシュ・ペーパーは、比較的繊維密度の低い比較的高嵩高 領域および比較的繊維密度の高い高密度帯列を有するという特徴をもつ。当該高 嵩高領域は、また別には台部領域としての特徴を有する。当該高密度帯はまた別 にはナックル部と称される。高密度帯は、高嵩高領域内でそれぞれ離れて配置さ れていてもよく、または当該高嵩高領域内で完全にもしくは部分的に互いに連結 されていてもよい。高密度型模様付きティシュ・ウェブの好ましい製造方法は、 米国特許第3301746号明細書(Sanford & Sisson,1967年1月31日発行)、米国特許 第3974025号明細書(Peter G.Ayers,1976年8月10日発行)、米国特許第4191609 号明細書(Paul D.Trokhan,1980年3月4日発行)および米国特許第4637859号明細 書(Paul D.Trokhan,1987年1月20日発行)に開示されている(これらの文献は全 て参照により本明細書に含まれる)。 一般に、高密度型模様付きウェブは好ましくは、抄紙完成紙料を長網ワイヤの ような多孔性形成ワイヤ上に沈積させて湿潤なウェブを形成し、続いて支持体列 に対して並置することによって調製される。このウェブを支持体列に対して押し つけ、それによって支持体列と湿潤ウェブとの間の接触部分に位置的に一致する 場所のウェブに高密度帯を生じる。この操作中に圧縮されないウェブの残余部は 高嵩高領域と称される。この高嵩高領域はさらに、流体圧を利用することによっ て(例えば真空式装置もしくは通風ドライヤーを用いて)、または支持体列に対 してウェブを機械的に押しつけることによってさらに低密度化させることができ る。高嵩高領域の圧縮を実質的に回避するような態様でこのウェブを脱水しさら に場合によって予備乾燥させる。これは、好ましくは流体圧によって(例えば真 空式装置もしくは通風ドライヤーを用いて)、また別には支持体列に対してウェ ブを機械的に押しつける(この場合、高嵩高領域は 圧縮されない)ことによって達成される。脱水、場合により予備乾燥および高密 度帯形成操作は一体化または部分的に一体化して、実施される処理工程総数を減 少させることができる。高密度帯形成、脱水、および場合により予備乾燥に続い て、ウェブを好ましくは機械的圧縮を避けながら完全に乾燥させる。好ましくは 約8%から約55%のティシュ・ペーパー表面が、高嵩高領域の少なくとも12 5%の相対密度をもつ高密度ナックルを有する。 支持体列は好ましくは型模様に配置されたナックルを有する刻印用担体ファブ リックである。当該ナックルは、圧力適用時に高密度形成を促進する支持体列と して機能する。ナックルの型模様は前述の支持体列を構成する。刻印用担体ファ ブリックは、米国特許第3301746号明細書(Sanford & Sisson,1967年1月31日発 行)、米国特許第3821068号明細書(Salvucci,Jr.ら、1974年5月21日発行)、米国 特許第3974025号明細書(Ayers,1976年8月10日発行)、米国特許第3573164号明細 書(Friedbergら、1971年3月30日発行)、米国特許第3473576号明細書(Amneus,19 69年10月21日発行)、米国特許第4239065号明細書(Tro-khan,1980年12月16日発 行)および米国特許第4528239号明細書(Trokhan,1985年7月9日発行)に開示され ている(これらの文献は全て参照により本明細書に含まれる)。 好ましくは、当該完成紙料は、先ず多孔性形成担体(例えば長網ワイヤ)上で 湿潤ウェブを形成する。このウェブを脱水し刻印用ファブリックに移す。また別 には、当該完成紙料は、また刻印用ファブリックとして機能する多孔性指示担体 上に先ず沈積させてもよい。いったん形成されるや、当該湿潤ウェブを脱水し、 さらに好ましくは熱によって予備乾燥させて約40%から約80%の間の選択繊 維濃度を得る。脱水は、吸引ボックスもしくは他の真空装置または通風ドライヤ ーを用いて実施できる。刻印用ファブリックのナックル刻印は上 記で考察したようにウェブを完全に乾燥させる前に押しつけられる。これを達成 する方法の1つは、機械的圧力の適用を介するものである。これは、例えば、乾 燥ドラム(例えばヤンキー・ドライヤー)の表面に対して刻印ファブリックを支 えるニップ・ロールを押しつけることによって達成できる(この場合ウェブはニ ップ・ロールと乾燥ドラムの間に配置されている)。また好ましくは、ウェブは 、乾燥が完了する前に真空装置(例えば吸引ボックス)または通風ドライヤーを 用いて流体圧を適用することによって刻印ファブリックに対して型で固められる 。流体圧は最初の脱水時に(別々の工程ステージ、連続工程ステージまたはそれ を組み合わせた工程ステージで)高密度帯の押圧を誘導するために利用すること ができる。 非圧縮性で高密度型模様をもたないティシュ・ペーパー構造は、米国特許第38 12000号明細書(Joseph L.Salvucci,Jr. & Peter N.Yiannos,1974年5月21日 発行)、米国特許第4208459号明細書(HenryE.Becker,Albert L.McConnell & R ichard Schtte,1980年6月17日発行)に開示されている(これら両文献は参照によ り本明細書に含まれる)。一般に、非圧縮性で高密度型模様をもたないティシュ ・ペーパー構造は、抄紙完成紙料を長網ワイヤのような多孔性形成ワイヤに沈積 させて湿潤ウェブを形成し、ウェブから水を抜き、さらにウェブの繊維濃度が少 なくとも80%になるまで機械的圧縮を加えることなく脱水し、さらにウェブに クレープ加工を施す。水は、真空脱水および熱乾燥によってウェブから除去され る。得られた構造は、比較的緊密でない繊維で構成された柔軟であるが弱い高嵩 高シートである。好ましくは結合剤がクレープ加工前にウェブに部分的に用いら れる。 圧縮され、高密度型模様をもたないティシュ構造は、通常のティシュ構造とし て当該技術分野では普通に知られている。一般に、圧縮され高密度型模様の 無いティシュ・ペーパー構造は、長網ワイヤのような多孔性ワイヤ上に抄紙完成 紙料を沈積させて湿潤ウェブを形成し、当該ウェブの水を抜き、さらに均質な機 械的圧縮(圧搾)によってウェブが25−50%の濃度を有するまで追加脱水し 、ウェブをヤンキー・ドライヤーのような熱ドライヤーに移し、ウェブにクレー プ加工を施す。結局、真空、機械的圧搾および熱による手段によって水はウェブ から除去される。得られた構造は強靱で、一般に単一密度を有するが、嵩、吸収 性および柔軟性は非常に低い。 本発明のティシュ・ペーパー・ウェブはクレープ加工されていてもいなくても よい。クレープ加工されていない通風乾燥ティシュ・ペーパー製品の製造方法の 例は、欧州特許出願公開公報第677612A2号(Kimberly-Clark Corp.に譲渡、199 5年10月18日公告、この文献は参照により本明細書に含まれる)に記載されてい る。そのようなクレープ加工されていない通風乾燥構造は本発明の実施に適切で ある。 本発明のティシュ・ペーパー・ウェブは、柔軟で吸収性を有するティシュ・ペ ーパー・ウェブが必要とされるいずれの場合にも用いることができる。本発明の ティシュ・ペーパー・ウェブの特に有利な使用は、ペーパー・タオル、手洗い用 ティシュおよび化粧用ティシュ製品の場合である。例えば、本発明の2枚のティ シュ・ペーパー・ウェブをエンボス加工して、米国特許第3414459号明細書(Well s,1968年12月3日、この文献は参照により本明細書に含まれる)の教示のように 向い合せにして粘着剤によって合体させて2層ペーパー・タオルを形成すること ができる。 分析方法と検査方法 本明細書で用いられる処理用化学物質、またはティシュ・ペーパーに保持され る処理用化学物質の量の分析は、当該適用分野で受け入れられているいずれ の方法によっても実施できる。 A.エステル官能性第四アンモニウム化合物の定量分析 エステル官能性第四アンモニウム化合物(例えばティシュ・ペーパーに保持さ れるジエステルのジ(オレイル)ジメチルアンモニウムクロリド(DEDODM AC)、ジエステルのジ(エルシル)ジメチルアンモニウムクロリド(DEDE DMAC))のレベルは、例えば、有機溶媒によるDEDODMAC/DEDED MACの溶媒抽出、その後のインジケーターとして臭化ディミジウムを用いる陰 イオン/陽イオン力価測定によって決定できる。これらの方法は代表例であって 、ティシュ・ペーパーによって保持される個々の成分のレベルを決定するために 有用な他の方法を排除しようとするものではない。 B.親水性(吸収性) 一般に、ティシュ・ペーパーの親水性はティシュ・ペーパーが水に濡れようと する傾向を指す。ティシュ・ペーパーの親水性は、乾燥ティシュ・ペーパーが完 全に水に濡れるために要する時間を決定することによってある程度定量できる。 この時間を“水和時間”と呼ぶ。水和時間について定常的で、再現性の有る試験 を提供するために、以下の方法を水和時間決定に用いることができる:第一に、 条件づけサンプルの単位シート(約11.1cm×12cm(4−3/8インチ ×4−3/4インチ)のティシュ・ペーパー構造物)が提供される(ペーパー・ サンプルの検査のための環境条件は、TAPPI法T402に特定されたとおり 23+1℃および50+2%RHである);第二に、当該シートを四つ折りにし 、続いて直径が約1.9cm(約0.75インチ)から約2.5cm(1インチ )の球に丸める;第三に、この丸めたシートを23±1℃の蒸留水体の表面に置 き、同時にタイマーを始動させる;第四に、丸めたシートの水和が完了したとき タイマーを停止し読み取る。水和の完了は目で観 察する。 本発明のティシュ・ペーパーの親水性は、もちろん製造後直ちに決定できる。 しかしながら、ティシュ・ペーパー製造後最初の2週間で親水性の実質的な増加 が生じる(すなわち、ペーパーは製造後2週間で熟成が完了する)。したがって 、水和時間は好ましくは当該2週間の終わりに測定される。したがって、2週間 の熟成終了時に室温で測定される水和時間は、“2週時水和時間”と呼ぶ。 C.密度 ティシュ・ペーパーの密度は(当該用語が本明細書で用いられるように)、本 明細書に含まれる適切な単位変換を用いてキャリパーで割った当該ペーパーの坪 量として算出した平均密度である。本明細書で用いられるようにテッシュ・ペー パーのキャリパーは、15.5g/cm2(95g/in2)の加圧付加を与えたと きの当該ペーパーの厚さである。 D.粒子サイズ 植物油系第四アンモニウム化合物分散液の粒子サイズは、通常の光学顕微鏡を 用いて測定される。平均粒子サイズおよび粒子サイズ分布は画像分析技術を用い て算出する。 任意成分 抄紙で通常用いられる他の化学物質は、それらが繊維状物質の柔軟化、吸収性 および本発明の柔軟化用第四アンモニウム化合物の柔軟性強化作用に顕著な影響 および悪影響を与えないかぎり、本明細書で述べる柔軟化用化学組成物または抄 紙完成紙料に添加できる。A.湿潤剤: 本発明は、乾燥繊維を基準にして重量で約0.005%から約3%、より好 ましくは約0.03%から1.0%の湿潤剤を任意成分として含むことができる 。 (1)ポリヒドロキシ化合物 本発明で湿潤剤として用いることができる水溶性ポリヒドロキシ化合物の例に は、グリセロール、約150から約800の重量平均分子量を有するポリグリセ ロール、並びに約200から約4000、好ましくは約200から約1000、 最も好ましくは約200から約600の重量平均分子量を有するポリオキシエチ レングリコールおよびポリオキシプロピレングリコールが含まれる。約200か ら約600の重量平均分子量を有するポリオキシエチレングリコールが特に好ま しい。上記のポリヒドロキシ化合物の混合物もまた用いることができる。特に好 ましいポリヒドロキシ化合物は、約400の重量平均分子量を有するポリオキシ エチレングリコールである。この物質は、商標名“PEG−400”としてユニ オンカーバイド社(Union Carbide Co.,ダンバリー,コネチカット州)から市 販ルートで入手できる。 (2)非イオン性界面活性剤(アルコキシル化物質) 本発明の湿潤剤として用いることができる適切な非イオン性界面活性剤には、 脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アミンなどとエチレンオキシドおよび場合によっ てプロピレンオキシドとの付加生成物が含まれる。 本明細書で述べる特定の種類のアルコキシル化物質のいずれも非イオン性界面 活性剤として用いることができる。適切な化合物は、以下の一般式を有する実質 的に水溶性の界面活性剤である: R2−Y−(C24O)z−C24OH 式中、固体組成物および液体組成物の両方のためのR2は、第一、第二および分 枝鎖アルキルおよび/またはアシルヒドロカルビル基;第一、第二および分 枝鎖アルケニルヒドロカルビル基;並びに第一、第二および分枝鎖アルキルおよ びアルケニル置換フェノールヒドロカルビル基から成る群から選ばれ、当該ヒド ロカルビル基は約8から約20、好ましくは約10から約18の長さの炭素原子 のヒドロカルビル鎖を有する。より好ましくは液体組成物のためのヒドロカルビ ル鎖の長さは約16から約18の炭素原子で、固体組成物のためのヒドロカルビ ル鎖の長さは約10から約14炭素原子である。本明細書のエトキシル化非イオ ン性界面活性剤のための一般式では、Yは典型的には−O−、−C(O)O−、 −C(O)N(R)−、または−C(O)N(R)R−で、式中、R2およびR (それが存在する場合)は前記で与えられた意味を有し、および/またはRは水 素で、zは少なくとも8、好ましくは少なくとも約10−11である。柔軟化組 成物の性能および通常その安定性は、少数のエトキシル化基が存在するとき低下 する。 本明細書の非イオン性界面活性剤は、HLB(hydrophilic-lipophilic ba-lan ce、親水性親油性バランス)が約7から約20、好ましくは約8から約15であ るという特徴を有する。もちろん、R2およびエトキシル化基の数を規定するこ とによって、当該界面活性剤のHLBは一般に決定される。しかしながら、本明 細書で有用な濃縮液体組成物のための非イオン性エトキシル化界面活性剤は、比 較的長い鎖のR2基を含み、エトキシル化度は比較的高い。短いエトキシル化基 を有する、より短いアルキル鎖の界面活性剤は必要なHLBを備えているであろ うが、それらは本明細書ではそれほど有効ではないであろう。 非イオン性界面活性剤の例は以下のとおりである。本発明の非イオン性界面活 性剤はこれらの例に限定されない。これらの例では整数は当該分子中のエトキシ ル(EO)基の数を示す。 直鎖状アルコキシル化アルコール a.直鎖状第一アルコールアルコキシレート 本明細書で述べた範囲内のHLBを有する、n−ヘキサデカノールおよびn− オクタデカノールのデカ−、ウンデカ−、ドデカ−、テトラデカ−およびペンタ デカエトキシレートが本発明で有用な湿潤剤である。組成物の粘稠性/分散性改 変剤として本明細書で有用な代表的なエトキシル化第一アルコールは、n−C18 EO(10);およびn−C10EO(11)である。“オレイル”鎖長の範囲に ある天然または合成混合アルコールのエトキシレートもまた本明細書で有用であ る。そのような物質の具体的な例には、オレイルアルコール−EO(11)、オ レイルアルコール−EO(18)およびオレイルアルコール−EO(25)が含 まれる。 b.直鎖状第二アルコールアルコキシレート 本明細書で述べた範囲内のHLBを有する、3−ヘキサデカノール、2−オク タデカノール、4−エイコサノールおよび5−エイコサノールのデカ−、ウンデ カ−、ドデカ−、テトラデカ−、ペンタデカ−、オクタデカ−およびノナデカ− エトキシレートを本発明の湿潤剤として用いることができる。本発明で湿潤剤と して用いることができる代表的なエトキシル化第二アルコールは、2−C16EO (11);2−C20EO(11);および2−C16EO(14)である。 直鎖状アルキルフェノキシル化アルコール アルコールアルコキシレートの場合のように、アルキル化フェノール(特に一 価アルキルフェノール)のヘキサ−からオクタデカ−エトキシレートで本明細書 に挙げた範囲内のHLBを有するものが、本組成物の粘稠性/分散性改変剤とし て有用である。p−トリデシルフェノール、m−ペンタデシルフェノールなどの ヘキサ−からオクタデカ−エトキシレートは本明細書で有用である。 本明細書の混合物の湿潤剤として有用な代表的エトキシル化アルキルフェノール は、p−トリデシルフェノールEO(11)およびp−ペンタデシルフェノール EO(18)である。 本明細書で用いられるように、さらに当該技術分野で一般に認識されているよ うに、非イオン性式におけるフェニレン基は、2から4の炭素原子を含むアルキ レン基の同義語である。本目的のために、フェニレン基を含む非イオン性物質は 、アルキル基中の炭素原子の合計として算出された炭素原子数に等しい数プラス 各フェニレン基のための3.3の炭素原子を含むと考えられる。 オレフィンアルコキシレート アルケニルアルコール(第一および第二の両方)および直前に記載した物質に 対応するアルケニルフェノールは、本明細書に挙げた範囲内のHLBまでエトキ シル化され、これらは本発明で湿潤剤として用いることができる。 分枝鎖アルコキシレート 周知の“OXO”工程で得られる分枝鎖第一および第二アルコールをエトキシ ル化し、本発明で湿潤剤として用いることができる。 上記のエトキシル化非イオン性界面活性剤は、本組成物単独でも併用しても有 用で、“非イオン性界面活性剤”という用語は混合非イオン性界面活性剤を包含 する。 使用される場合の界面活性剤のレベルは、ティシュ・ペーパーの乾燥重量を基 準として重量で好ましくは約0.01%から約2.0%である。好ましくは界面 活性剤は8以上の炭素原子をもつアルキル鎖を有する。代表的な陰イオン界面活 性剤は、直鎖状アルキルスルホネートおよびアルキルベンゼンスルホネートであ る。代表的な非イオン性界面活性剤はアルキルグリコシドで以下を含む:Crodes ta SL-40(これはクローダ社(Croda,Inc.,ニューヨーク、ニュ ーヨーク州)から入手できる)のようなアルキルグリコシドエステル;米国特許 第4011389号明細書(W.K.Langdonら、1977年3月8日発行)に記載されたようなア ルキルグリコシドエーテル;およびペゴスパース(pegosperse)200ML(グリコケミ カル社(Glyco Chemicals,Inc.(グリニッチ、コネチカット州)から入手可能)お よびIGEPAL RC-520(ローヌ・プーラン社(Rhone Poulenc Corp.(クランベリー、 ニュージャージ州)から入手可能)のようなアルキルポリエトキシル化エステル。B.強力添加剤: 添加可能な他の種類の化学物質には、ティシュ・ウェブの乾燥引張強度および 湿潤破裂を強化するための強力添加剤が含まれる。本発明は、任意成分として乾 燥繊維重量を基準に重量で約0.01%から約3.0%、より好ましくは約0. 3%から約1.5%の水溶性強力添加樹脂を含むことができる。 (a)乾燥強力添加剤 乾燥強力添加剤の例にはカルボキシメチルセルロース、およびACCOケミカ ル類由来の陽イオンポリマー(例えばACCO 711およびACCO 514)が含まれるが、 ACCOケミカル類が好ましい。これらの物質はアメリカンサイアナミド社(Ame rican Cyanamid Co.,ウェイン、ニュージャージ州)から市販ルートで入手でき る。 (b)永久湿潤強力添加剤 本明細書で有用な永久湿潤強力樹脂には種々の種類がある。一般に、既に見出 され、以後抄紙分野で有用性が見出された樹脂が本明細書で有用である。ウェス トフェルトの前述の文献(これは参照により本明細書に含まれる)に多数の例が 示されている。 通常の場合には、湿潤強力樹脂は水溶性の陽イオン物質である。換言すれば、 当該樹脂は、抄紙完成紙料に添加されるときは水溶性である。架橋のようなその 後に続く現象は樹脂を水に不溶性にするということは極めて可能であり、予想さ れることである。さらに、いくつかの樹脂は特定の条件下(例えば限定的pH範 囲)でのみ可溶性である。 湿潤強力樹脂は一般に、抄紙繊維上、その中、またはその間に沈積された後で 架橋またはキュアリング反応を受けると考えられる。架橋またはキュアリングは 、相当量の水が存在するかぎり通常は発生しない。 種々のポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂が特に有用である。これらの物質 は、反応性官能基(例えばアミノ、エポキシおよびアゼチジニウム基)を備えた 低分子量ポリマーである。特許文献にはそのような物質の製造方法が豊富に記載 されている。米国特許第3700623号明細書(Keim,1972年10月24日発行)および 米国特許第3772076号明細書(Keim,1973年11月13日発行)はそのような特許の 例であり、両特許とも参照により本明細書に含まれる。 ハーキュリーズ社(Hercules Inc.,ウィルミントン、デラウェア州)から商標 名Kymene557HおよびKymene2064で市販されているポリアミド−エピクロロヒドリ ン樹脂は、本発明で特に有用である。これらの樹脂は前述の特許(Keim)に一般 的に記載されている。 本発明で有用な塩基活性化ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂は、モンサン ト社(Monsanto Co.,セントルイス、ミズーリ州)から商標名SantoResとして市 販されている(例えばSanto Res 31)。これらの種類の物質は以下の文献に一般 的に記載されている:米国特許第3855158号明細書(Petrovich,1975年8月12日発 行);米国特許第3899388号明細書(Petrovich,1975年8月12日発行);米国特許第 4129528号明細書(Petrovich,1978年12月12日発行);米国特許第4147586号明細 書(Petrovich,1979年4月3日発行);および米国特許第4222921 号明細書(Van Eenam,1980年9月16日発行)(これらの文献は参照により本明細 書に含まれる)。 本明細書で有用な他の水溶性陽イオン樹脂はポリアクリルアミド樹脂で、アメ リカンサイアナミド社(American Cyanamid Co.,スタンフォード、コネチカット 州)から商標名Parezとして市販されているようなものである(例えばParez 631NC )。これらの物質は以下の文献に一般的に記載されている:米国特許第3556932号 明細書(Cosciaら、1971年1月19日発行);および米国特許第3556933号明細書( Williamsら、1971年1月19日)(これらの文献は参照により本明細書に含まれる )。 本発明で有用な他の種類の水溶性樹脂にはアクリル乳液および陰イオン性スチ レン−ブタジエンラテックスが含まれる。これらの種類の樹脂の多数の例が、米 国特許第3844880号明細書(Meisel,Jr.ら、1974年10月29日発行)で提供されてい る(この文献は参照により本明細書に含まれる)。 本発明で有用性が見出されるまた別の他の水溶性陽イオン樹脂は尿素ホルムア ルデヒドおよびメラミンホルムアルデヒド樹脂である。これらの多官能性、反応 性ポリマーは数千のオーダーの分子量を有する。より一般的な官能基には窒素含 有基(例えばアミノ基)および窒素に結合したメチロール基が含まれる。 好ましさは劣るが、ポリエチレンイミン型樹脂も本発明で有用性が認められる 。 前述の水溶性樹脂についてのそれらの製造を含むより完全な記載は、TAPP Iモノグラフシリーズ29号、「ペーパーおよび厚紙の湿潤強度(wet strength in Paper and Paperboard)」(Technical Association of the Pulp and Pape r Industry刊、ニューヨーク(1965年))で見出すことができる(この文献は参照 により本明細書に含まれる)。本明細書で用いられるように、“永 久湿潤強力樹脂”という用語は、ペーパー・シートを水性媒体中に置いたとき、 少なくとも2分以上の間当該ペーパー・シートの初期湿潤強度の大半を当該ペー パー・シートに保持させる樹脂を指す。 (c)一時的湿潤強力樹脂 上記の湿潤強力添加剤は、典型的には永久湿潤強度を有するペーパー製品を生 じる。すなわち、水性媒体中に置いたペーパーにその初期湿潤強度の相当な部分 を十分な時間保持させる。しかしながら、いくつかの種類のペーパー製品では永 久湿潤強度は不必要であり望ましくない性質である。手洗い用ティシュなどのよ うなペーパー製品は、一般に短期間の使用後下水系などに廃棄される。ペーパー 製品がその水解抵抗性強度を永久に保持するならば、当該下水系の詰まりをもた らす。最近になって、製造業者は、湿潤強度は目的の使用のためには十分である が、水に浸漬するにしたがって続いて崩壊するペーパー製品について一時的湿潤 強力添加剤を添加してきた。湿潤強度の崩壊はペーパー製品の下水系での流れを 促進する。 適切な一時的湿潤強力樹脂の例には改造澱粉一時的湿潤強力剤が含まれる(例 えばナショナル・スターチ・アンド・ケミカル社(National Starch and Chemic al Corp.,ニューヨーク、ニューヨーク州)から市販されているNational Starc h 78-0080)。この種類の湿潤強力剤は、ジメトキシエチル−N−メチル−クロロ アセトアミドを陽イオン澱粉ポリマーと反応させて製造することができる。改造 澱粉一時的湿潤強力剤はまた米国特許第4675394号明細書(Solarekら、1987年6 月23日発行)に記載されている(この文献は参照により本明細書に含まれる)。 好ましい一時的湿潤強力樹脂には、米国特許第4981557号明細書(Bjorkquist,1 991年1月1日発行)に記載されているものが含まれる(この文献は参照により本 明細書に含まれる)。 上記の永久および一時的湿潤強力樹脂の種類および具体例に関して列記した樹 脂は実在する典型例であり、本発明の範囲を限定しようとするものではないこと は理解されるところである。 適合する湿潤強力樹脂の混合物もまた本発明の実施に用いることができる。上 記の任意の化学添加剤は単なる実在する代表例であり、本発明の範囲を限定しよ うとするものではない。 以下の実施例は本発明の実施を実例によって示すが、本発明を限定しようとす るものではない。実施例1 本実施例の目的は、植物油系第四アンモニウム化合物(例えば、カノーラ油に 由来する、ジエステルのジ(オレイル)ジメチルアンモニウムクロリド(DED ODMAC1)または高オレインベニバナ油に由来するジエステルのジ(オレイ ル)ジメチルアンモニウムクロリド(DEDODMAC2))の水性分散液を作 製するために用いることができる方法を示すことである。 DEDODMACの2%分散液を以下の手順にしたがって調製する:1.既知 重量のDEDODMACを測る;2.DEDODMACを約50℃(122°F) に加熱する;3.希釈水をpH〜3および約50℃(122°F)で予備条件付 けする;4.DEDODMACおよび希釈水を合わせ、適切に混合してDEDO DMAC柔軟化組成物の水性準ミクロン分散液を形成する。5.DEDODMA C分散液の粒子サイズは通常の光学顕微鏡を用いて決定する。粒子サイズレンジ は約0.1から約1.0ミクロンである。 実施例2 本実施例の目的は、植物油系クォート柔軟剤(DEDODMAC1)の化学柔 軟剤組成物および永久湿潤強力樹脂で処理した柔軟で吸収性を有するペー パー・タオル・シートを製造するために、送風乾燥抄紙技術を用いる方法を示す ことである。 本発明の実施にはパイロットスケールの長網抄紙機が用いられる。第一に、1 %の化学柔軟剤溶液を実施例1の手順にしたがって調製する。第二に、重量で3 %のNSK水性スラリーを通常のリパルパーで作製する。NSKスラリーは穏や かに精製し(カナダ標準濾水度9)、さらに永久湿潤強力樹脂(すなわちハーキ ュリーズ社(Hercules inc.,ウィルミントン、デラウェア州)市販のKymene 55 7H)の2%溶液を当該NSKストックパイプに乾燥繊維の重量で1%の速度で添 加する。Kymene557HのNSKへの吸着はインライン・ミキサーによって強化され る。カルボキシメチルセルロース(CMC)の1%溶液をインライン・ミキサー の後ろで乾燥繊維重量で0.2%の速度で添加し、繊維状基質の乾燥強度を高め る。CMCのNSKへの吸着はインライン・ミキサーによって強化することがで きる。続いて化学柔軟剤(DEDODMAC1)の1%溶液を乾燥繊維重量で0. 1%の速度でNSKスラリーに添加する。化学柔軟剤混合物のNSKへの吸着は またインライン・ミキサーによって強化できる。NSKスラリーはファン・ポン プによって0.2%に希釈される。第三に、重量で3%のCTMP水性スラリー を通常のリパルパーで作製する。非イオン性界面活性剤(Pegosperse)を乾燥繊 維重量で0.2%の速度で当該リパルパーに加える。化学柔軟剤混合物の1%溶 液を乾燥繊維重量で0.1%の速度でストック・ポンプの前でCTMPストック ・パイプに添加する。化学柔軟剤混合物のCTMPへの吸着はインライン・ミキ サーによって強化できる。CTMPスラリーをファン・ポンプによって0.2% に希釈する。この処理完成紙料混合物(NSK/CTMP)をヘッド・ボックス でブレンドし、長網ワイヤに沈積させて初期ウェブを形成する。脱水は長網ワイ ヤ上で行われ、デフレクター および真空ボックスによって補助される。長網ワイヤは、1インチ当たりそれぞ れ84の縦方向モノフィランメントおよび76の幅方向のモノフィラメントを有 する5杼口のサチン織り構造を有する。初期湿潤ウェブは、移転時の繊維濃度が 約22%のときに、長網ワイヤから光ポリマーベルト(1平方インチにつき24 0のリニヤ・アイダホ・セルおよび約34%のナックル領域を有する)に移され る。当該リニヤ・アイダホ・セルの型模様は、米国特許第5334289号明細書(Trok hanら、1994年8月2日発行)の図19に詳細に記載されている(この文献は参照に より本明細書に含まれる)。本手順で用いられる光感受性樹脂はMEH−100 0で、これはマックダーミド・イメージング・テクノロジー社(MacDermid Imagi ng Technology Inc.,ウィルミントン、デラウェア州)が市販するメタクリレー ト化ウレタン樹脂である。抄紙ベルトは、多孔性織り成分上に広がる0.25m mの光ポリマー型模様をもつ約1.17mmの総厚さを有する。当該多孔性織り 成分は、1インチ当たり35MDフィラメントおよび1インチ当たり30CDフ ィラメントを有する二重層デザインである。この多孔性成分は、米国特許第5334 289号明細書に記載されたように弁別的伝導フィラメント技術を使用する。さら に、脱水は、ウェブが約28%の繊維濃度をもつまで真空補助排水によって実施 される。型模様付きウェブは送風によって重量で約65%の繊維濃度に予備乾燥 される。ポリビニルアルコール(PVA)の0.25%水溶液を含むクレーブ加 工用粘着剤を噴霧してウェブをヤンキー・ドライヤーの表面に続いて粘着させる 。ドクター・ブレードでウェブに乾燥クレープ加工を施す前に繊維濃度をほぼ9 6%に高める。ドクター・ブレードは約25°の斜角を有し、約81°の衝撃角 を提供するようにヤンキー・ドライヤーに対して配置される。ヤンキー・ドライ ヤーは約244m/分(約800フィート/分(fpm))で操作される。乾燥ウ ェブは214m /分(700fpm)の速度でロールに形成される。 ポリビニルアルコール粘着剤を用いて2層のウェブをエンボス加工し、さらに 一緒に薄板状にすることによって2層のウェブでペーパー・タオルを形成する。 当該ペーパー・タオルは、26#/3M平方フィートの坪量を有し、約0.2% の化学柔軟剤(DEDODMAC1)および約1.0%の永久湿潤強力樹脂を含 む。得られたペーパー・タオルは柔軟で吸収性を有し、さらに水濡れ時には非常 に強靱である。 実施例3 本実施例の目的は、植物油系ジエステルクォート柔軟剤(DEDODMAC2 )の化学柔軟剤組成物および一時的湿潤強力樹脂で処理した柔軟で吸収性を有す る手洗い用ティシュ・ペーパーを製造するために、送風乾燥、重層抄紙技術を用 いる方法を示すことである。 本発明の実施にはパイロットスケールの長網抄紙機が用いられる。第一に、1 %の化学柔軟剤溶液を実施例1の手順にしたがって調製する。第二に、重量で3 %のNSK水性スラリーを通常のリパルパーで作製する。NSKスラリーは穏や かに精製し(カナダ標準濾水度9)、さらに一時的湿潤強力樹脂(すなわちナシ ョナル・スターチ・アンド・ケミカル社(National Starch & Chem-ical Corp. ,ニューヨーク、ニューヨーク州)から市販されているナショナル・スターチ(N ational starch)78-0080の2%溶液を乾燥繊維の重量で0.75%の速度でNS Kストックパイプに添加する。一時的湿潤強力樹脂のNSK繊維への吸着はイン ライン・ミキサーによって強化される。NSKスラリーは約0.2%濃度にファ ン・ポンプで希釈する。第三に、重量で3%のユーカリ類繊維の水性スラリーを 通常のリパルパーで作製する。化学柔軟剤混合物の1%溶液をストック・ポンプ の前で乾燥繊維重量で0.2%の速度でユーカリ 類ストック・パイプに添加する。化学柔軟剤混合物のユーカリ類繊維への吸着は インライン・ミキサーによって強化できる。ユーカリ類スラリーをファン・ポン プで0.2%に希釈する。 この処理完成紙料混合物(30%NSK/70%ユーカリ類)をヘッド・ボッ クスでブレンドし、長網ワイヤに沈積させて初期ウェブを形成する。脱水は長網 ワイヤ上で行われ、デフレクターおよび真空ボックスによって補助される。長網 ワイヤは、1インチ当たりそれぞれ84の縦方向モノフィランメントおよび76 の幅方向モノフィラメントを有する5杼口のサチン織り構造を有する。初期湿潤 ウェブは、移転時の繊維濃度が約15%のときに、長網ワイヤから光ポリマーベ ルト(1平方インチにつき562のリニヤ・アイダホ・セルおよび約40%のナ ックル領域を有する)に移される。当該リニヤ・アイダホ・セルの型模様は、米 国特許第5334289号明細書(Trokhanら、1994年8月2日発行)の図19に詳細に記載 されている(この文献は参照により本明細書に含まれる)。本工程で用いられる 光感受性樹脂はMEH−1000で、これはマックダーミド・イメージング・テ クノロジー社(MacDermid Imaging Technology Inc.,ウィルミントン、デラウェ ア州)が市販するメタクリレート化ウレタン樹脂である。抄紙ベルトは、多孔性 の織り成分上に広がる0.22mmの光ポリマー型模様をもつ約0.89mmの 総厚さを有する。当該織り成分は、1インチ当たり48MDフィラメントおよび 1インチ当たり52CDフイラメントを有する二重層デザインである。この多孔 性成分は、米国特許第5334289号明細書に記載されたように弁別的伝導フィラメ ント技術を使用する。さらに、脱水は、ウェブが約28%の繊維濃度をもつまで 真空補助排水によって実施される。型模様付きウェブは送風によって重量で約6 5%の繊維濃度に予備乾燥される。ポリビニルアルコール(PVA)の0.25 %水溶液を含むクレープ加工粘着 剤を噴霧してウェブをヤンキー・ドライヤーの表面に続いて粘着させる。ドクタ ー・ブレードでウェブに乾燥クレープ加工を施す前に繊維濃度をほぼ96%に高 める。ドクター・ブレードは約25°の斜角を有し、約81°の衝撃角を提供す るようにヤンキー・ドライヤーに対して配置される。ヤンキー・ドライヤーは約 244m/分(約800フィート/分(fpm))で操作される。乾燥ウェブは21 4m/分(700fpm)の速度でロールを形成する。 ウェブは単層ティシュ・ペーパー製品に変換される。当該ティシュ・ペーパー は約18#/3M平方フィートの坪量を有し、約0.1%の化学柔軟剤(DED ODMAC2)および約0.2%の一時的湿潤強力樹脂を含む。重要なことには 、得られたティシュ・ペーパーは柔らかで吸収性を有し、さらに化粧用および/ または手洗い用ティシュとしての使用に適している。 実施例4 本実施例の目的は、植物油系ジエステルクォート柔軟剤(DEDODMAC2 )および湿潤強力添加樹脂で処理された柔軟で吸収性を有する手洗い用ティシュ ・ペーパーを製造するために、送風乾燥抄紙技術を用いる方法を示すことである 。 本発明の実施にはパイロットスケールの長網抄紙機が用いられる。第一に、1 %の化学柔軟剤溶液を実施例1の手順にしたがって調製する。第二に、重量で3 %のNSK水性スラリーを通常のリパルパーで作製する。NSKスラリーは穏や かに精製し(カナダ標準濾水度9)、さらに乾燥強力樹脂(すなわちナショナル ・スターチ・アンド・ケミカル社(National Starch & Chemical Co-rp.,ニュー ヨーク、ニューヨーク州)から市販されているナショナル・スターチ(National S tarch)78-0080の2%溶液を乾燥繊維の重量で0.75%の速度でNSKストッ クパイプに添加する。一時的湿潤強力樹脂のNSK繊維への 吸着はインライン・ミキサーによって強化される。NSKスラリーは約0.2% 濃度にファン・ポンプで希釈される。第三に、重量で3%のユーカリ類繊維の水 性スラリーを通常のリパルパーで作製する。化学柔軟剤混合物の1%溶液をスト ック・ポンプの前で乾燥繊維重量で0.2%の速度でユーカリ類ストック・パイ プに添加する。化学柔軟剤混合物のユーカリ類繊維への吸着はインライン・ミキ サーによって強化できる。ユーカリ類スラリーをファン・ポンプで約0.2%の 濃度に希釈する。 この処理完成紙料混合物(30%NSK/70%ユーカリ類)をヘッド・ボッ クスでブレンドし、長網ワイヤに沈積させて初期ウェブを形成する。脱水は長網 ワイヤ上で行われ、デフレクターおよび真空ボックスによって補助される。長網 ワイヤは、1インチ当たりそれぞれ84の縦方向モノフィランメントおよび76 の幅方向モノフィラメントを有する5杼口のサチン織り構造を有する。初期湿潤 ウェブは、移転時の繊維濃度が約15%のときに、長網ワイヤから通常のフェル ト(すなわちアップルトン・ワイヤ社(Appleton Wire Co.,アップルトン、ウィ スコンシン州)から市販されているスーパーファイン・トリオベント(Superfine Triovent))に移される。さらに、脱水は、ウェブが約35%の繊維濃度をもつま で真空補助排水によって実施される。ウェブを続いてヤンキー・ドライヤーの表 面に粘着させる。ドクター・ブレードでウェブに乾燥クレープ加工を施す前に繊 維濃度をほぼ96%に高める。ドクター・ブレードは約25°の斜角を有し、約 81°の衝撃角を提供するようにヤンキー・ドライヤーに対して配置される。ヤ ンキー・ドライヤーは約244m/分(約800フィート/分(fpm))で操作さ れる。乾燥ウェブは214m/分(700fpm)の速度でロールを形成する。 層結合技術を用いて2層のウェブを一緒に薄板状にすることによって、当該 2層ウェブでティシュ・ペーパーを形成する。当該ティシュ・ペーパーは約23 #/3M平方フィートの坪量を有し、約0.1%の化学柔軟剤(DEDODMA C1)および約0.1%の湿潤強力樹脂を含む。重要なことには、得られたティ シュ・ペーパーは柔らかで吸収性を有し、さらに化粧用および/または手洗い用 ティシュとしての使用に適している。 実施例5 本実施例の目的は、植物油系ジエステルクォート柔軟剤(DEDODMAC1 )および湿潤強力添加樹脂で処理された柔軟で吸収性を有する手洗い用ティシュ ・ペーパーを製造するために、通常の乾燥抄紙技術を用いる方法を示すことであ る。 本発明の実施にはパイロットスケールの長網抄紙機が用いられる。第一に、1 %の化学柔軟剤溶液を実施例3の手順にしたがって調製する。第二に、重量で3 %のNSK水性スラリーを通常のリパルパーで作製する。NSKスラリーは穏や かに精製し(カナダ標準濾水度9)、さらに一時的湿潤強力樹脂(すなわちアメ リカンサイアナミド社(American Cyanamid Co.,フェアフィールド、オハイオ州 )から市販されているAcco 514、Acco 711)の2%溶液を乾燥繊維の重量で0. 2%の速度でNSKストックパイプに添加する。乾燥強力樹脂のNSK繊維への 吸着はインライン・ミキサーによって強化される。NSKスラリーは約0.2% 濃度にファン・ポンプで希釈される。第三に、重量で3%のユーカリ類繊維の水 性スラリーを通常のリパルパーで作製する。化学柔軟剤混合物の1%溶液をスト ック・ポンプの前で乾燥繊維重量で0.2%の速度でユーカリ類ストック・パイ プに添加する。化学柔軟剤のユーカリ類繊維への吸着はインライン・ミキサーに よって強化できる。ユーカリ類スラリーをファン・ポンプで約0.2%の濃度に 希釈する。 この処理完成紙料混合物(30%NSK/70%ユーカリ類)をヘッド・ボッ クスでブレンドし、長網ワイヤに沈積させて初期ウェブを形成する。脱水は長網 ワイヤ上で行われ、デフレクターおよび真空ボックスによって補助される。長網 ワイヤは、1インチ当たりそれぞれ84の縦方向モノフィランメントおよび76 の幅方向モノフィラメントを有する5杼口のサチン織り構造を有する。初期湿潤 ウェブは、移転時の繊維濃度が約15%のときに、長網ワイヤから光ポリマーベ ルト(1平方インチにつき562のリニヤ・アイダホ・セルおよび約40%のナ ックル領域を有する)に移される。当該リニヤ・アイダホ・セルの型模様は、米 国特許第5334289号明細書(Trokhanら、1994年8月2日発行)の図19に詳細に記載 されている(この文献は参照により本明細書に含まれる)。本工程で用いられる 光感受性樹脂はMEH−1000で、これはマックダーミド・イメージング・テ クノロジー社(MacDermid Imaging Technology Inc.,ウイルミントン、デラウェ ア州)市販するメタクリレート化ウレタン樹脂である。抄紙ベルトは、多孔性織 り成分上に広がる0.22mmの光ポリマー型模様をもつ約0.89mmの総厚 さを有する。当該織り成分は、1インチ当たり48MDフィラメントおよび1イ ンチ当たり52CDフィラメントを有する二重層デザインである。この多孔性成 分は、米国特許第5334289号明細書に記載されたように弁別的伝導フィラメント 技術を使用する。さらに、脱水は、ウェブが約28%の繊維濃度をもつまで真空 補助排水によって実施される。型模様付きウェブは送風によって重量で約65% の繊維濃度に予備乾燥される。ポリビニルアルコール(PVA)の0.25%水 溶液を含むクレープ加工粘着剤を噴霧してウェブをヤンキー・ドライヤーの表面 に続いて粘着させる。ドクター・ブレードでウェブに乾燥クレープ加工を施す前 に繊維濃度をほぼ96%に高める。ドクター・ブレードは約25°の斜角を有し 、約81°の衝撃角を 提供するようにヤンキー・ドライヤーに対して配置される。ヤンキー・ドライヤ ーは約244m/分(約800フィート/分(fpm))で操作される。乾燥ウェ ブは214m/分(700fpm)の速度でロールを形成する。 2層のウェブを一緒に薄板状にすることによって、当該2層ウェブでティシュ ・ペーパーを形成する。当該ティシュ・ペーパーは約23#/3M平方フィート の坪量を有し、約0.1%の化学柔軟剤(DEDODMAC2)および約0.1 %の乾燥強力樹脂を含む。重要なことには、得られたティシュ・ペーパーは柔ら かで吸収性を有し、さらに化粧用および/または手洗い用ティシュとしての使用 に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),UA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 以下を含む柔らかいペーパー製品: (a)セルロース抄紙繊維;および (b)該セルロース抄紙繊維の重量の約0.005%から約5.0%の、以下の 式を有する第四アンモニウム柔軟化化合物: (R)4-m−〔N+−(CH2q−(N+p〕−〔(CH2n−(Y)r−R2m (X-p+1 式中、 各Yは−O−(O)C−、または−C(O)−O−、または−NH−C(O)− 、または−C(O)−NH−で; mは1から3で; nは0から4で; pは0から1で; qは0から4で; rは0から1で; q≧pで; n≧rで; 各RはC1−C6アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基、またはそれら の混合物で、好ましくは各RはC1−C3アルキル基で、より好ましくは各Rはメ チル基で; 各R2はC13−C23ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル置換基で;さらに X-はいずれかの柔軟化剤適合陰イオンで; このとき柔軟化化合物のR2部分はC14−C24脂肪アシル基に由来し、該脂肪ア シル基は好ましくは植物油供給源に由来し、当該脂肪アシル基は約50より大き い沃素価を有し、該沃素価は好ましくは約90より大きく、より好ましくは該沃 素価は約105から約180である。 2. 前記脂肪アシル基が、約80:20よりも大きいシス/トランス異性体 重量比、より好ましくは約90:10より大きいシス/トランス異性体重量比を 有する請求項1に記載のペーパー製品。 3. 大半の(Y)r−R2がC18の長さの鎖を少なくとも約60%含有する脂 肪アシル基を含み、好ましくは該大半の(Y)r−R2がC18の長さの鎖を少なく とも約90%含有する脂肪アシル基を含み、より好ましくは該脂肪アシル基が、 オレイン酸、オリーブ油に由来する脂肪アシル基、カノーラ油に由来する脂肪ア シル基、高オレイン酸ベニバナ油に由来する脂肪アシル基、アブラナ油に由来す る脂肪アシル基、および該油の混合物に由来する脂肪アシル基から成る群から選 ばれる請求項1または2に記載のペーパー製品。 4. 大半の(Y)r−R2がC22の長さの鎖を少なくとも約60%含有する脂 肪アシル基を含み、好ましくは該大半の(Y)r−R2がC22の長さの鎖を少なく とも約90%含有する脂肪アシル基を含み、より好ましくは該植物油系脂肪アシ ル基の大半がメドー泡沫油に由来する請求項1または2に記載のペーパー製品。 5. m=1またはm=2で、さらにm=2対m=1の比が約10:1より大 きい、請求項1から4のいずれか1項に記載のペーパー製品。 6. m=2、n=2、p=0、q=0およびr=1である請求項1または2 に記載のペーパー製品。 7. Yが−O−(O)−Cまたは−C(O)−Oで、さらにR2がカノー ラ油に由来する請求項6に記載のペーパー製品。 8. m=2、n=2、p=1、q=2およびr=1である請求項1または2 に記載のペーパー製品。 9. m=1またはm=2で、さらにm=2対m=1の比が約10:1より大 きい、請求項1または2に記載のペーパー製品。 10. X-が、塩化物、アセテート、メチルスルフェートおよびそれらの混 合物からなる群から選ばれる請求項1から9のいずれか1項に記載のペーパー製 品。 11. さらに重量で約0.005%から約3.0%の湿潤剤を含み、より好 ましくは該湿潤剤が、水溶性ポリヒドロキシ化合物、直鎖状アルコキシル化アル コールまたは直鎖状フェノキシル化アルコールからなる群から選ばれる請求項1 から10のいずれか1項に記載のペーパー製品。
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