JP2000501976A - 目の負担を軽減するための方法及び装置 - Google Patents

目の負担を軽減するための方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 対象物を比較的近距離で注視する人の目の疲労および/又は負担を軽減するための装置。本装置は、目に対して対象物を少なくとも周期的に自動的に位置変更し、これによって目の焦点を変化させ、これに対応して目に関係する筋肉の緊張度を変化させるための手段(10)を有する。一好適実施例に於いて、対象物は眼筋の緊張度の前記変化が実質的に一定となるように位置変更される。

Description

【発明の詳細な説明】 目の負担を軽減するための方法及び装置 本発明は、近距離の対象物に焦点を合せることが求められる人の目の負担を軽 減する方法と、この方法を利用した装置とに関する。 人間の目の対象物に対して焦点を合せる能力は、調節(アコモデーション)と して知られている。簡単に説明すると、調節されていない目は、遠方の対象物に 焦点を合せられる。反対に、高度に調節された目は、近傍の対象物に焦点を合せ られる。調節の計測単位は、ジオプター(D)として知られ、これは、目と対象 物との間のメートル単位で測定された距離の逆数から導かれる。従って、1メー トルの距離の対象物には1D(ジオプター)の調節が必要であり、.5メートルの 距離の対象物には2Dが必要であり、.333メートルの距離の対象物には3Dが 必要である。明らかに、調節の大きさは、対象物が目に近づくにつれて顕著に増 加する。これは調節と距離との間の反比例関係に依る。 すべての人間は、それに焦点を合せたままで対象物を見ることが可能な最短距 離を表わす近点を持っている。大半の人々にとって、この近点は年齢と共に後退 する(老眼)。15歳の者にとって、これは約10Dの調節であるのに対して、6 0歳の者はわずか1Dの調節しかないかもしれない (従って、老齢化と共にその 近点を再び近くに戻すためには眼鏡が必要となる)。 両眼の調節動作は、眼球内の筋肉(内眼筋)と目の端部を包囲する筋肉(外眼 筋)とによって行われる。主な内眼筋は、毛様体筋と呼ばれ、これは毛様体内の 三種類の平滑筋を含む。 簡単に説明すると、毛様体筋は、ドーナツ状であって、その孔の中央部内にレ ンズが提靭帯又は毛様小帯によって懸架されている。この構成は円形のトランポ リンにたとえることができる。レンズは、それ自身の内部に於いて、圧力下にあ り、解剖状態に於いてはほぼ球形状となる。しかしながら、弛緩した非収縮状態 の毛様体中に懸架されている時、レンズは平坦に引っ張られて、その凸度は小さ い。毛様体筋の収縮自身によっては、レンズがより凸状に「圧縮 (squeez e)」されることはなく、単に、前記ドーナツ状孔の大きさが小さくなり、それ と共に、提靭帯の緊張度が低減し、これによってレンズはその好ましいより凸状 の形状となることが 可能となる。 調節するためには、毛様体筋が、1ジオプター当たりあるレベルの力で収縮し なければならない。このジオプター当たりの単位力は、ミオジオプター (myodioptre)として定義され、これは調節と共に増加する。 若年者に於いては、毛様体筋の10%以下が近距離作業(3.5D)のために 利用され、この利用率は、同じレベルの調節のために100%の能力が必要とさ れる45歳にまで指数関数的に増大することが判った。更に、行使される力が筋 肉の最大能力の10−15%を超えると、疲労無く長期的静的に筋力を維持する ことができないこと、又、このことは目の内筋と外筋との両方、更に、眼球本体 のその他の部分にも同様に当てはまること、も判っている。 上記2つの段落から、たとえば、25歳以上の個人にとって、2Dでディスプ レー・スクリーン等の対象物を連続的に注視することによって、>10−15% の毛様体筋能力が必要とされることから、なんらかのレベルの筋肉疲労が発生す ることになる。 毛様体筋を弛緩させる、又は、筋肉の負担を低減する一つの方法は、必ず、目 を規則的に休息させるか、若しくは、注視対象物に対する近距離設定を避ける方 法である。しかし、後者は、通常、その対象物が、コンピュータ・ディスプレー 装置等の視覚的に細かい多量の情報を表示するディスプレー・スクリーンでるあ る場合には不可避であり、又、前者は、集中的な作業環境に於いて規則的に実行 することは実用的ではないかもしれない。 従って、本発明は、特に、対象物を注視することから規則的に休息をとること が不可能又は困難である場合、近距離の対象物を注視する時の目の負担を低減す るという課題に取り組むものである。この課題に取り組むに当たって、本出願人 は、もしも注視対象物から焦点を離間させることによって目を運動させることが 可能でないのであれば、次善の方法は、目が注視対象物に対して焦点を合せた状 態で目を運動させる方法であろう、と認識した。 前述したように、毛様体筋によって行使される力は、調節と共に増大する。し たがって、対象物を目に近づけるにつれて、緊張度が増加する。反対に、対象物 を目から遠ざけるに従って緊張度は低減する。 本出願によって行われた実験は、筋肉疲労の発生率は、毛様体筋の緊張度が一 定に留まるのではなく、変化することが可能な場合に於いて低下する、という仮 説を支持するものと思われる。これは、筋肉が収縮状態に維持される時、その筋 肉に対する血液の供給が制限され、これによって筋肉に対する栄養素の供給と、 その筋肉からの排泄物の除去とが減少することによって起こるものと考えられる 。筋肉の緊張度を変化させることによって、血液供給が改善され、筋肉への栄養 素の供給と筋肉からの排泄物の除去とが改善されることにより、疲労を低減する ことができる。 60年代以来の研究によって、西欧諸国に於いて近視(近眼)として知られて る病状の発生率が6%から40%へ一定して増加していることが示されている。 これらの知見は、台湾と米国との両方に於ける主要な研究によって確認されてお り、異なる環境の対象者(たとえば、島人及び野外労働者対オフィスワーカー/ 学生)を比較した結果、近眼の発生は、近代作業場に於ける「近距離作業」の必 要に大いに関係していると一般に考えられている。 これに加えて、様々な個人の 「暗焦点"dark focus"」、即ち、その焦点距離が 静止状態にあるもの(暗闇では焦点を合せる対象物が存在しない)を調べた研究 に依れば、この距離は、一定時間近距離作業を続けた後において減少することが 判った。又、同じことが外眼筋にも当てはまり、これは、「暗収束"dark conver gence"」として知られている。 更に、これらの研究のいくつかに於いて、動的な対象物の注視は、これに対し て、「暗焦点及び収束」にほとんど影響を与えず、従って、動的な対象物の注視 は、近視および/又はその可能な初発を減少させるのにプラスの効果があるかも しれないという主張が示唆され、又定性的に証明されている。 本発明の一態様に依れば、対象物を比較的近距離で注視する人の目の疲労およ び/又は負担を軽減するための方法が提供され、この方法は、目に対して対象物 を少なくとも周期的に自動的に位置変更し、これによって目の焦点を変化させる とともに、目に関係する筋肉の緊張度をそれに対応して変化させる工程を有する 。 一構成に於いて、前記対象物は、目に対する第1位置と、この第1位置と十分 に異なる第2位置との間で目の焦点を変化させるべく周期的に連続的に位置変更 される。前記対象物の位置変更工程は、前記対象物の実際の位置と異なる対象物 の見か けの位置を変更する工程を含むものであってよい。いくつかの実施例に於いて、 これは、対象物を物理的に移動させることなく、該対象物と目との間の光の移動 の経路長を変化させることによって達成可能である。いくつかの実施例に於いて 、これはミラー等の可動反射面によって達成される。 本発明の別の態様に依れば、対象物を比較的近距離で注視する人の目の疲労お よび/又は負担を軽減するための装置が提供され、本装置は、目に対して対象物 を少なくとも周期的に自動的に位置変更し、これによって目の焦点を変化させる とともに、目に関係する筋肉の緊張度をそれに対応して変化させるするための手 段を有する。 前記装置は、前記対象物を、目に対する第1位置と、この第1位置と十分に異 なる第2位置との間で目の焦点を変化させるべく周期的に連続的に位置変更する 手段を有するものとすることができる。 最適注視位置からの逸脱を最小限にするために、前記第1位置と第2位置とは 、これら二つの位置のべクトル平均が、前記対象物に対する好適な注視位置とほ ぼ一致するように選択される。一構成に於いて、前記第1及び第2位置は、対象 物を注視する人の目とほぼ同一線上にあるものとされる。最適注視位置が目から の約550mmである場合、一実施例に於いて、前記第1位置と第2位置とは、 それぞれ約475mm及び625mmとされる。 本発明の前記装置は、人によって注視される対象物を支持するためのプラット フォームを備えさせてもよい。前記装置はこの支持手段を少なくとも周期的に位 置変更するための手段を有する。一構成に於いて、前記位置変更手段は、前記支 持手段を第1位置と第2位置との間で実質的に均一に移動させる手段を有するも のとすることができる。これら第1位置と第2位置との間の移動は、連続的なも の、又は周期的、即ち、静止期間によって区切られたもの、とすることができる 。第1位置と第2位置との間の移動は、任意の適当な速度で行われるものとする ことができる。又、この移動速度は使用者によって調節可能なものとすることが できる。一構成に於いて、前記速度は、約0−15mm/秒で調節可能とされる 。 本発明の別の構成に於いて、前記位置変更手段は、毛様体筋によって行使され る力の変化率が実質的に一定となるように前記支持手段を移動させる手段を有す る。 毛様体筋によって行使される径方向の収縮力(F)は、下記の式によって表わさ れる。 ここで、Dはジオプター、Kは加齢依存定数である。Kの年齢依存度は、式K= a−bA+CA2によって表わされ、ここで、Aは年齢、a=0.675,b= 0.2及びc=0.000147である。1/X(Xはメートル単位での目から の変位量)であるので、力を変位量の関数として表わすと、これは下記に等しい 。 力の変化率は、定数Cとなり、 ここで、Vは前記支持手段の速度である。 dF/dXは式(1)の導関数から得られる従って、前記支持手段の速度(V)を変位量(X)の関数として表わすと、これ は下記に等しい。 前記変位量の関数としての前記支持手段の加速度(a)は下記に等しい。 dV/dXは、式(5)の導関数から得られる。 上記式(5),(6),(7)を組み合わせると下記が得られる。 上記計算は、支持手段の速度(V)と加速度(a)とを支持手段の変位量(X )のそれぞれ三乗値と五乗値にすることによって、毛様体筋によって提供される 力の変化率はほぼ一定となる、ということを示している。 前記支持手段は、一度に長い時間近距離で焦点合せされる対象物又は品を支持 するように構成することができる。一構成に於いて、前記支持手段は、パーソナ ル・コンピュータに関連付けられたビデオ・ディスプレー装置を支持するように 構成される。別の構成に於いて、前記支持手段は、書物等の印刷物を支持するよ うに構成される。 本発明の別実施例に於いて、前記装置は、人によって注視される対象物の実際 の位置と異なる対象物の見かけの位置を変更する手段を有する。前記変更手段は 、単 数又は複数の光反射手段を有するものとすることができる。この光反射手段は、 ミラー等の単数又は複数の半斜面を有するものとすることができる。一構成に於 いて、前記変更手段は、潜望鏡に使用されるミラーに類似の一対の互いにオフセ ットされた平行なミラーを有するものとすることができる。前記変更手段は、対 象物を注視する人の視線を遮るように介在配置することができる。第1ミラーを 、対象物の像を第2ミラーに反射させるように配置することができる。前記第2 ミラーを、第1ミラーからの対象物の像を、その対象物を注視する人の目に反射 させるように配置することができる。少なくとも一つのミラーを、対象物と目と の間の光経路の経路長を変化させるように移動可能にすることができる。前記光 反射手段が単数又は奇数のミラーを有する場合、対象物の像を左右に逆転させる ことができる。たとえば、対象物がビデオ・ディスプレー・モニターを含む場合 、そのモニターの走査又はラスタ方向を逆転させて表示される像を逆転させるこ とができる。 以下、本発明の好適実施例を、付随の図面を参照して説明する。ここで、 図1は本発明の一実施例に依る装置の斜視図を示し、 図2は改変された装置の斜視図を示し、 図3は図1又は2の装置のそのカバープレートを取り外した状態を示し、 図4は図1及び2の装置に関連するリミット・センサ回路の略図を示し、 図5は図1及び2の装置に関連する駆動回路の略線図を示し、 図6は本発明の別実施例に依る装置を示し、 図7a,7b,7cは速度対距離の例のグラフを示し、 図8は図6の装置に関連する駆動回路の略線図を示し、 図9(a)ないし9(d)は図8の駆動回路に関連するフロー図を示し、そし て 図10は本発明の更に別の実施例に依る装置の概念図を示している。 図1の装置は、ベース10と、これに移動可能に搭載されたプラットフォーム 11とを有する。プラットフォーム11は、予め設定された外側境界部間でベー ス10に沿って往復移動又は前後移動可能である。前記外側境界部は、下記の光 学手段によって形成することができる。 前記装置は、この装置を作動させるためのON/OFFスイッチ13と、プラ ットフォーム11の移動速度を調節するための可変制御部材14とを有する。前 記装 置は、この装置を電源に接続するプラグ16を備えた電カコード15を有する。 前記プラグ16は、パーソナル・コンピュータ等に備えられた(連動)電力供給 ソケットによって受けられるように構成されている。前記プラットフォーム11 は、コンピュータ・ビデオ・ディスプレー装置や、モニター、又はブック・スタ ンド等の、近距離で焦点合せされる対象物又は対象品を受けるための支持面12 を有する。 図2は、プラットフォーム11に設けられた別構成の支持面20を示し、これ は典型的なパーソナル・コンピュータのモニター等に備えられた球形状のベース を受けるように構成された部分球状ソケット22を有している。 図3は、図1の装置を、この装置に備えられた駆動機構を示すべく分解した状 態で示している。該装置のプラットフォームは、下フレーム30とカバー31と を有する。フレーム30は、その角部に、該プラットフォームをベース36上に 転動可能に支持するための4つの車輪32,33,34,35を取り付けている 。前記ベース36は、それぞれ前記車輪32,33,34,35と協動する溝3 7,38,39,40を有している。これらの溝37−40は、車輪32−35 を案内するようにプロファイル構成されている。前記プラットフォームは、車輪 32,33によって駆動される。これら車輪32,33は車軸41に駆動接続さ れている。電気DCモータ42が、ギアホイール43,44を介して前記車軸4 1に駆動接続されている。ギアホイール43は、モータ42のロータに取り付け られ、ギアホイール44は車軸41に取り付けられている。電気モータ42は、 前記カバー31の下に搭載された制御装置45によって駆動される。この制御装 置45は、光学センサ46,47を有する。これらセンサ46,47は、ベース 36の表面のコントラストの変化を検出するように構成されている。 前記ベース36は、前記プラットフォームのベース36に対する移動端部境界 を形成する反射領域50,51を有していている。前記制御装置45は、センサ 46が領域51からの光を検出した時と、更に、センサ47が領域50からの光 を検出した時とに、ミラー42の回転方向を逆転するように構成されている。次 に、この制御装置45の詳細とその動作を図4及び5を参照して説明する。 図4は、NORゲート53、54から構成されたラッチ・フリップフロップ5 2を備えるリミット・センサ回路を示している。前記NORゲー53,54は、集 積 回路タイプ7402のものとすることができる。フリップフロップ52は、それ ぞれ光回路55,56によってその二つの安定状態のいずれかにされる。前記光 回路55は、たとえば集積回路タイプLM311から構成されるオペアンプ57 を有する。このオペアンプ57の入力端子2,3は、光センサ46のフォトダイ オードD1を介して供給される。前記フォトダイオードD1の感度は、可変利得 抵抗器VR1によって制御される。前記光センサ46は、発光ダイオードLED 1を有する。LED1とフォトダイオードD1とは、光センサ46が反射領域5 1の上方に位置する時に、LED1からの光領域51からフォトダイオードD1 に反射されるように方向設定されている。これによってフォトダイオードD1が 導通し、オペアンプ57の出力が上昇する。このオペアンプ57の出力の上昇に よって、これに対応して、フリップフロップ52の入力8がH(high)とな り、フリップフロップ52の出力端子AはL(low)となる。端子Aの出力が Lの時、端子Bの出力はHであり、逆に、端子Aの出力がHの時、端子Bの出力 はLとなる。 前記光回路56の構成と作動は、光回路55のそれらと類似しているが、但し 、フォトダイオードD2と光センサ47の発光ダイオードLED2は、光センサ 47が反射領域50の上方にある時、LED2からの光が領域50からフォトダ イオードD2へと反射されるように方向設定されている。後者によって、フォト ダイオードD2が導通し、オペアンプ58の出力が上昇し、これに対応して、フ リップフロップ52の入力12がHとなり、フリップフロップ52の出力端子B がLとなる。 図5は、トランジスタQ1−Q6、ダイオードD3,D4,D4及びDCモー タ42を有する可変駆動回路を示している。フリップフロップ52の出力Aに接 続された入力CがHである時、トランジスタQ2及びQ4が導通して、モータ4 2のプラス端子をLにする。これによってダイオードD3とトランジスタQ5と が導通し、電流がモータ42をそのマイナス端子からそのプラス端子へと流れる 。そして、モータ42は逆方向に回転する。 フリップフロップ52の出力Bに接続された入力DがHである時、トランジス タQ1及びQ3が導通し、モータ42のマイナス端子をLにする。これによって 、ダイオードD4とトランジスタQ3とが導通し、電流がモータ42をそのプラ ス端子からそのマイナス端子へと流れる。そして、モータ42は正方向に回転す る。モー タ42の速度は、可変抵抗器VR2を有する電圧調節器59によって制御される 。 前記調節器59は、たとえば集積回路タイプLM350とすることができる。 トランジスタQ1,Q2はBC3104、トランジスタQ3,Q5はTIP32 そしてトランジスタQ4,Q6は、TIP31とすることができる。ダイオード D3,D4はIN4004とすることができる。モータ42は、デンシトロン社 (DensitronCorporation) 製のモデルGB3535Dとすることができる。 図5の可変駆動回路は、毛様体筋によって行使される力の変化率が実質的に一 定となるように、プラットフォーム11を移動させるように構成することができ る。これは、前記電圧調節器5aおよび/又は可変抵抗器VR2をEXICOR 装置タイプX9314等のデジタル制御ポテンショメータによって置き換えるこ とによって達成可能である。後者には、前記式(5)から計算される速度(v) と変位量(X)の値に基づく抵抗タップ設定をプログラムすることができる。変 位量を測定するためのトランスデューサ(図示せず)をプラットフォーム11に 搭載、又はその他の方法で備えさせることができる。この変位量トランスデュー サーは、前記デジタル制御ポテンショメータのワイパー部材の位置を制御するた めの変位量データを提供することができる。本発明の作動に於いて速度の絶対値 は必須ではないので、式(5)によって表わされる速度/変位量関係を定数(C )として適当な値を選択することによっ、正規化し、プラットフォーム11に対 して所望の終端速度、たとえば、変位量(X)が625mmである時に、毎秒1 0mm、を提供するようにすることができる。後者は、変位量(X)が475m mである場合に、毎秒約4.4mmの初期速度によって得ることができる。前記 駆動回路は、フィードバック・ループを備えた制御装置を利用することによって より精度の高いものとすることができる。このフィードバック・ループは、プラ ットフォーム11の移動を制御するために、変位量(X)、速度(V)および/ 又は加速度(a)を利用することができる。 図6は、図1又は図2の装置を駆動するための別の機構を示している。図6の 駆動機構は、ベース10に取り付け、又は、これと一体形成可能なラック60を 有する。ギアホイール61が、このラック60に噛合するように構成されている 。該ギアホイール61は、プラットフォーム11に取り付けられ、DCモータ6 2によって駆動される。これらモータ62とギアホイール61との間にギアボッ クス(図示 せず)を介装してもよい。図6の機構は、モータ62の作動を制御するための制 御モジュール63を有する。この制御モジュール63は、モータ62の速度を制 御するためのマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ等のプロセッサ手段 を有する。モータ62の速度は、所望の速度と距離プロファイルとの関係に応じ て制御可能である。特に好適な実施例に於いて、この速度対距離プロファイルは 、式(5)によって決定される。しかしながら、いくつかの実施例に於いて、実 質的に均一な速度、等の別の速度プロファイルを採用することも可能である。前 記所望の速度プロファイルは、前記プロセッサ手段と関連付けられたメモリに記 憶される。前記制御モジュール63に対して、スロットホイール64と、連動セ ンサ65と基準センサ66とを介して距離情報を提供することができる。 前記センサ66は、プラットフォーム11の始点(又は終点)をマークするよ うに配設され、それに対して較正プラットフォーム位置を見つけることが可能な 既知の基準点を提供する。前記スロットホイール64は、モータ62の軸に直接 に取り付けられている。直径が約15mmの典型的なスロットホイールは、30 ないし50個のスロットを有する。このホイール64が回転すると、センサ65 と関連付けられたビーム光が、連動する受光装置に向けて、交互に伝達、遮断さ れる。制御モジュール63に関連付けられたソフトウェアによって両センサ65 ,66の状態をモニターし、プラットフォーム11の現在位置を判定する。単純 な構成例に於いて、前記スロットホイール64の周長を50mmとしそのスロッ トの数を50とすることができる。これによって、各スロットに付き、基準点か ら1mmの距離の解像度を達成することができる。 前記速度プロファイルは、前記基準点からの距離、作動モード、ユーザ調節( たとえば、その年齢、距離、平均速度、等)を含む多数の要因によって決めるこ とができる。一つ又は複数の速度プロファイルを予め計算しておき、これらをメ モリにルックアップテーブルとして記憶させておくことができる。図7aは、プ ラットフォーム11の150mmの移動距離に対する典型的な速度対距離グラフ (プロファイル)を示している。この図7aの速度対距離グラフはルックアップ テーブルに変換することができる。前記制御モジュール63に関連するソフトウ ェアは、このテーブルに記憶された情報を読み出し、必要な距離における正確な 速度を設定するこ とができる。メモリのスペースは限られているので、前記速度情報を、速度目盛 りに沿った多数のサンプリング点にプロットすることも可能である。通常、所望 の速度プロファイルを表わすのに30個のサンプリング点が適当である。図7b は、5mmの増分でプロットされた30のサンプリング点を示している。当該好 適実施例に於いては、速度は距離とともに指数関数的に増大することから、連続 する距離点間の速度差は、前記距離目盛りの終点に向けて極めて急速に増大する 。このようなステップ的な作用はユーザにとって受け入れがたいものであるかも しれない。近接する距離点間に於いてよりスムースな速度変化を提供するために 、同じ30個のサンプリング点を、隣接する速度領域間のステップを最小にする べく位置変更することが可能である。図7cは、同じ30個の点を、前記基準点 からそれぞれ異なる距離に配置したものを示している。実際のサンプリング点は 周知の数学的手法によって最適化可能であり、ここでは記載しない。 図8は、前記制御モジュール63の略線図である。この制御モジュールは、マ イクロコントローラ80を有する。該マイクロコントローラ80は、回路タイプ Z88E30等のシングルチップデバイスとするとができる。不揮発性メモリ( EEPROM)81がマイクロコントローラ80に接続され、平均モータ速度、 作動モード、ユーザ年齢等のシステム・コンフィギュレーション・パラメータを 格納する。 システム・コンフィギュレーションデータは、ボタンスイッチS1−S4を介 してマイクロコントローラ80に入力される。これらスイッチS1−S4は、そ れぞれ、モード選択、アップ、ダウン及び調節機能を行う。LCDディスプレー パネル82は、前記制御モジュールの作動に関連するデータを表示するように構 成されている。 マイクロコントローラ80は、プログラムコードと、ルックアップテーブル又 はアナログ機能のいずれかとしての速度データを格納する内部メモリ(RAM) を有する。マイクロコントローラ80は、一定の周波数で発生されるパルスのデ ューティサイクルを調節することによって12ボルトのDCモータ83の速度を 制御する。この構成によって、モータ83は最大トルクを達成することができる 。前記速度制御用パルスは、マイクロコントローラ80のライン1,27に発生 され、それぞれ、 バッファ・トランジスタT5,T6を介して増幅される。モータ83の速度と方 向は、トランジスタT1−T4を有するHブリッジ回路によって制御される。モ ータ83を正方向に駆動する場合、マイクロコントローラ80は、ライン26を 介してトランジスタT4を作動させる。これによってトランジスタT4のコレク タがLになり、電流が (+),(−)として表示されているモータ端子を介して トランジスタT1から流れ、トランジスタT4を介して接地側に流れる。ここで 電流の方向は、モータ83の(+)端子から(−)端子の方向である。モータ8 3を逆方向に駆動する場合、マイクロコントローラ80は、ライン28を介して トランジスタT3を作動させる。これによってトランジスタT3のコレクタがL になり、電流がモータ端子を介してトランジスタT2から流れ、トランジスタT 3を介して接地側に流れる。ここで電流の方向は、モータ83の(−)端子から (+)端子の方向である。モータの正方向及び逆方向の速度は、それぞれトラン ジスタT1及びT2のベースを通過するパルスのデューティサイクルによって決 まる。 ダイオード対D2,D3が、モータ83に関連する誘導負荷によって発生する 逆起電力スパイクを平坦化するために設けられている。 マイクロコントローラ80に対するモータ位置フィードバックが、LED85 とフォトトランジスタ86とから成る光カプラ84を介して供給される。LED 85とフォトトランジスタ86との間を通過する光ビームは、上述したようにス ロットホイール64によって遮断される。スロットホイール64が回転すると、 光ビームは、このホイールに形成されたスロットによって交互に伝達、遮断され る。前記操作ソフトウェアによって、これらの信号を解釈して、前記プラットフ ォームが移動した距離を決定することができる。 マイクロコントローラ80に対するスタート位置フィードバックが、LED8 8とフォトトランジスタ89とから成る光カプラ87を介して供給される。前記 プラットフォームがその移動の終端(又は始端)に到達した時に、LED88と フォトトランジスタ89との間の光の通過を遮断するようにマスク(図示せず) が配設されている。前記操作ソフトウェアによって、内方向シーケンスとプラッ トフォーム基準較正のためにこの信号を解釈することができる。 前記制御モジュールは、その全体を90で示す電源装置を有する。この電源装 置 90は、それぞれモータ83と、マイクロコントローラ80への電圧供給を調節 するためのICレギュレータ91,92を有する。 電源供給時に前記ソフトウェアを初期化し、過去のユーザ設定を前記不揮発性 メモリ81から取り出すことができる。プラットフォームの位置が未知であるか もしれないので、プラットフォームを前記基準位置が見つかるまで移動させても よい。 前記制御モジュールは、二つの作動モード、即ち、一定モードと可変モードと を備えさせることができる。一定モードに於いて、前記モータ(そしてプラット フォーム)の速度はその全移動行程を通じてほぼ一定とすることができる。可変 モードに於いて、前記モータ(そしてプラットフォーム)の速度は、マイクロコ ントローラ80の前記RAMに格納された速度対距離プロファイル、たとえば式 (5)によって決まるプロファイル、に応じて変化される。この可変モードに、 ユーザの年齢および/又はプラットフォームからのユーザの距離を考慮するべく 、前記速度対距離プロファイル等のシステム・コンフィギュレーション・パラメ ータに対する微調節機能を備えさせることができる。個々の快適レベルに適した ユーザ調節可能な他のシステム・コンフィギュレーション・パラメータとして、 プロファイルの平均速度がある。システム・コンフィギュレーション・パラメー タに対する調節は、前記初期速度および/又は式(5)の係数C,Kの値を調節 することによって行うことができる。 前記操作ソフトウェアは、各機能に対する複数の副タスクに分割することがで きる。基本作動は、タスクリストをシーケンス化することによって達成できる。 このリストの各タスクが、前記制御モジュールの特定の機能を果し、全体の作動 が手順タスクによって制御されるようにすることができる。前記手順タスクは、 マイクロコンピュータ80の前記RAMメモリに格納された予め計算されたルッ クアップテーブルからモータ83の絶対速度を設定することができる。作動モー ドに応じて、前記ソフトウェアは、前記ルックアップテーブルと設定とを利用す ることができる。プラットフォームが前記基準点から移動すると、速度が、前記 テーブルから読み取られ、即座に必要なモータ速度が更新される。精密割込みル ーチンによって、必要なモータ速度を達成するべくパルス幅変調(PWM)デュ ーティサイクルを設定することができる。 下記の行程93−98は、図9(a)に示された主タスクフロー図に関する。 行程93−CPU初期化 電源投入時、前記ソフトウェアは、マイクロコントローラのボート、タイマー 、可変部を初期化することができる。前のユーザ設定を、不揮発性メモリから取 り出すことができる。モニターの位置が未知である場合、フラッグを立てて手順 タスクに基準点が見つかるまでモニターを移動させるように指示する。 行程94−ボタン・タスク このボタン・タスクによって入力ボタンをモニターすることができる。もしも あるボタンが押されているならば、このたんすは、手順タスクに対してそのボタ ンの種類とその状態変化(ON又はOFF)とを知らせる。すべてのボタンデバ ウンス?(debounce)時間をこのボタン・タスクにおいて処理すること ができる。 行程95−ブザー・タスク このブザー・タスクによってブザー出力を作動させることができる。このタス クは、一定時間音声を発生することによって他のタスクに対して通知される。ブ ザー・タスクは、ブザーを必要な時間作動させ、その後これを停止させることが できる。 行程98−過電流タスク この過電流タスクによって、モータの電流レベルをモニターすることができる 。もしも電流が長時間規定レベルを超えて上昇すれば、このタスクは、手順タス クに対して是正処置をとるべく通知することができる。 行程97−基準点タスク この基準点タスクは、前記基準点光センサ入力をモニターすることができる。 もしも移動行程の端部が短時間検出されたならば、このタスクは、手順タスクに 対して是正処置をとるべく通知することができる。 行程98−手順タスク 手順タスクによって前記制御モジュールの全体の作動を制御することができる 。上述した種々のタスクから情報を収集して、作動モードを決定するのに利用す る。 図9b−9dは、それぞれ、モータPWM周波数、モータPWM時間、モータ 距離のための割込みルーチンを示すフロー図である。 図10は、ビデオ・ディスプレー・モニターの実際の位置とは異なる見かけ位 置を変更又は位置変更する本発明の実施例を示していてる。図10に於いて、人 100は、ミラー103、104を介してビデオ・ディスプレー・モニター10 2のスクリーン101を見ている。 人100の目とスクリーン101との間の前記見かけ経路長は、経路長P1, P2,P3の和である。経路長P2は、ミラー104および/又はミラー102 に取り付けられた昇降機構(図示せず)によって増減することができる。昇降機 構がミラー104とミラー102との両方に使用される場合、この機構は、ミラ ー104とミラー102とを(垂直に)反対方向、即ち、互いに接近/離間する 方向、に移動させるように構成されなければならない。この昇降機構の目的は、 経路長P2を、変更、好ましくは周期的に、することにある。 別の構成に於いて、ミラー104を省略し、モニター102とミラー103と を、スクリーン101がほぼ水平姿勢になるように、90度回転に構成される。 後者の構成の場合、経路長P3を、昇降式モニター102および/又はミラー1 03によって変更することができる。 経路長P2,P3は、図5又は図8に図示した駆動回路によって変更すること ができる。 最後に、本発明の精神又は範囲から外れることなく、前述した諸部材の構造及 び構成に対して様々な改変、改造および/又は追加を行うことが可能であると理 解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 ジョーダン,スティーヴン オーストラリア国 ヴィクトリア 3138 ムールールバーク クーラルー・クレセン ト 20

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 対象物を比較的近距離で注視する人の目の疲労および/又は負担を軽減す るための方法であって、該方法は、目に対して対象物を少なくとも周期的に自動 的に位置変更し、これによって目の焦点を変化させるとともに、目に関係する筋 肉の緊張度をそれに対応して変化させる行程を有する方法。 2. 請求項1の方法であって、前記位置変更工程は、前記対象物を、第1位置 と第2位置との間で周期的に移動させる工程を含み、前記第2位置は、前記目の 焦点の移動を起こすために前記第1位置から十分に異なる位置である。 3. 請求項1又は2の方法であって、前記位置変更は、実質的に均一速度で行 われる。 4. 請求項3の方法であって、前記速度は、0−15mm/秒の範囲でユーザ 調節可能である。 5. 請求項1又は2の方法であって、前記位置変更工程は、前記筋肉の緊張度 の変化が実質的に一定となるように行われる。 6. 請求項1,2又は5の方法であって、前記位置変更工程は、前記対象物の 基準点からの変位量に応じて変化する速度で行われる。 7. 請求項6の方法であって、前記速度はユーザ調節可能である。 8. 請求項7の方法であって、前記速度は前記対象物の平均速度を変更するべ く調節可能である。 9. 請求項7の方法であって、前記速度はユーザの年齢を考慮するべく調節可 能 である。 10.請求項7の方法であって、前記速度はユーザの前記対象物からの平均距離 を考慮するべく調節可能である。 11.請求項6ないし10のいずれかの方法であって、前記速度は、前記変位量 の三乗に比例する。 12.請求項6ないし11のいずれかの方法であって、前記速度の変化率は、前 記変位量の五乗に比例する。 13.前記請求項のいずれかの方法であって、前記位置変更工程は、前記対象物 の像を位置変更する工程を有する。 14.対象物を比較的近距離で注視する人の目の疲労および/又は負担を軽減す るための装置であって、該装置は、目に対して対象物を少なくとも周期的に自動 的に位置変更し、これによって目の焦点を変化させるとともに、目に関係する筋 肉の緊張度をそれに対応して変化させる手段を有する。 15.請求項14の装置であって、前記位置変更手段は、前記対象物を、第1位 置と第2位置との間で周期的に移動させる手段を含み、前記第2位置は、前記目 の焦点の移動を起こすために前記第1位置から十分に異なる位置である。 16.請求項14又は15の装置であって、前記位置変更手段は、前記対象物を 実質的に均一速度で位置変更する。 17.請求項16の装置であって、前記速度は、0−15mm/秒の範囲でユー ザ調節可能である。 18.請求項14又は15の装置であって、前記位置変更手段は、前記筋肉の緊 張度の変化が実質的に一定となるように前記対象物を位置変更する。 19.請求項14,15又は18の装置であって、前記位置変更手段は、前記対 象物を、この対象物の基準点からの変位量に応じて変化する速度で位置変更する 。 20.請求項19の装置であって、前記速度はユーザ調節可能である。 21.請求項20の装置であって、前記速度は前記対象物の平均速度を変更する べく調節可能である。 22.請求項20の装置であって、前記速度はユーザの年齢を考慮するべく調節 可能である。 23.請求項20の装置であって、前記速度はユーザの前記対象物からの平均距 離を考慮するべく調節可能である。 24.請求項19ないし23のいずれかの装置であって、前記速度は、前記変位 量の三乗に比例する。 25.請求項19ないし24のいずれかの装置であって、前記速度の変化率は、 前記変位量の五乗に比例する。 26.請求項14ないし25のいずれかの装置であって、前記位置変更手段は、 前記対象物を支持するためのプラットフォームを有し、該プラットフォームは、 ベースを往復移動可能に搭載している。 27.請求項14ないし25のいずれかの装置であって、前記位置変更手段は、 前記対象物の像を位置変更する手段を有する。 28.添付の図面を参照してここに実質的に記載された人の目の疲労および/又 は負担を軽減する方法。 29.添付の図面を参照してここに実質的に記載された人の目の疲労および/又 は負担を軽減する装置。
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