JP2000503875A - イオン泳動治療装置 - Google Patents

イオン泳動治療装置

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Abstract

(57)【要約】 一対の電極(16A、16B)の間の処置電流が、約0.0027Hzと約10Hzとの間の範囲内にほぼある、非常に低い周波数で周期的に反転させられて、組織の損傷を軽減し、任意の極性の単一の医薬及び多数の医薬を高い濃度で長時間投与できるようにし、緩衝剤等の必要を無くし、比較的簡単で、経済的な小型の物理的パケージ構造に全て収められる、生体にイオン泳動処置を加えるための方法及び装置。この装置は、大きい分子寸法、小さい分子寸法、重い分子、又は大きくて重い分子の少なくともいずれかの分子の処置物質を供給し、かつ供給場所におけるpHを調整するために調整できる。供給場所における抵抗値を低くし、透過性を強め、かつ医薬濃度及び供給レートを高くする方法。抗真理菌、抗バクテリア、抗ウィルス、しわ防止及び治癒のための方法。

Description

【発明の詳細な説明】 イオン泳動治療装置 発明の背景 本発明は、全体として、医薬品のイオン泳動注入などの、生体に対する電気的 治療を行う方法及び装置に関するものであり、更に詳しくいえば、人体の皮膚に 対して局所的にイオン泳動治療を行うための新規かつ改良した装置に関するもの である。 今世紀の変わり目ごろに、人体に「電気治療」を施すための多数の電極形式が 発表された。電極は治療すべき器官の位置に関連して人体の上に通常置かれた。 そのような「電気治療」には広範囲な応用がある。たとえば、イオン化された分 子を皮膚を通じて、通常は表皮を通じて、移動させる、というイオン化された分 子に対する極作用のためにガルバニック(直流)治療が過去において一般的であ った。この現象はイオン泳動又はイオン浸透として知られており、医薬品または 単に水分でも患者の皮膚内に注入するために用いられてきた。 更に詳しくいえば、例として、亜鉛及び銅のあるイオンを皮膚感染の治療のた めに使用でき、かさぶた(superficial scars)を軟らかくするために塩素イオ ンが用いられてきた。更に、リューマチ疾患及び末梢血管疾患に血管拡張薬を使 用でき、局所麻酔薬のイオン泳動によって皮膚麻酔を行うことができる。更に、 薬のイオン泳動投与によって、そのような薬品の直接摂取に伴うことがある消化 管に対する副作用が通常避けられる。 上記イオン泳動治療は効果があることが判明しているが、処置された部位のイ オン泳動熱傷及び炎症の形の皮膚障害の発生、及び処置された部位における皮膚 に望ましくない小水泡及び水疱の発生などの、望ましくないいくつかの副作用が 伴うことも知られている。それらのイオン泳動熱傷を避けるために種々の複雑な 方法または妥協した方法が開発されている。しかし、そのような方法及び装置は 、処置された部位の皮膚に対する炎症や、皮膚の小水泡及び水疱の発生を阻止す るためには適切な効果がないことが一般に見出だされている。したがって、イオ ン泳動処置は比較的小さい電流、及び通常は20分またはそれ以下という比較的 短い処置時間に通常限定されている。 先行技術のイオン泳動薬品注入装置は、一度に一つの極性のみの薬を比較的低 い濃度で所与の領域に供給することに主として制限されもしており、多数の医薬 の同時供給には適当ではなかった。更に、比較的簡単で、経済的であり、小型で 、携帯でき、安全で、患者に取り付けられて動作させられると、何日にも亘って 長時間の供給ができる満足できるイオン泳動装置がほとんどなかった。それらの 要求を満たすための試みはかなり複雑な緩衝装置、電気装置またはその他の補償 装置を含んでいるが、それらは全く実用的でなく、満足できないことが判明して いる。 上記諸困難に加えて、過去のイオン泳動装置は、比較的大きい分子構造、また は比較的重い分子構造、あるいは、比較的大きくて重い分子構造を持つ医薬の投 与には効果がないことが判明している。更に、イオン泳動治療医薬供給を意図す る医薬の処方(formuration)には、pH調整のための緩衝剤をしばしば必要と していた。治療医薬の供給場所におけるpHの調整はほとんど知られていなかっ た。更に、供給場所における比較的高い電気抵抗値と、比較的小さい浸透性との 少なくとも一方のために、十分に高い注入レートを得る際に遭遇する諸困難がイ オン泳動装置にはあった。 イオン泳動処置の上記諸困難及び望ましくない副作用のために、イオン泳動技 術の使用及び開発を通じて潜在的に大きくて多様な利点を実現する代わりに、医 療の世界ではイオン泳動技術は時にはあまり熱心には受け入れられない結果を招 来した。 従って、医療の分野におけるイオン泳動装置の開発及び使用に携わっている人 々は、イオン泳動処置を連続して長時間行った部位の皮膚における熱傷、炎症及 び水疱や小水疱の発生を阻止するための便利で効果的な装置及び方法と、比較的 簡単で、経済的かつ小型の形状に物理的に梱包でき、緩衝剤などの必要なしにイ オン泳動薬品を比較的高いレート及びより高い濃度で供給でき、かつ、インシュ リン等などの大きな分子の物質を供給でき、薬品の極性を一致させることなく複 数の薬品を比較的簡単なやり方で同時に供給でき、より低い電気抵抗値で使用で き、浸透性を高めることができ、薬品投与場所でpHを確実に調整するために使 用でき、老化防止、しわ防止、治癒、感染抑制及び抗真菌処置のために使用でき る装置に対する需要を長い間認識してきた。以下の説明から明らかになるであろ うように、本発明はそれらの需要の全て及びそれ以上を明らかに満たすものであ る。 発明の概要 簡単に、一般的な用語でいえば、本発明は、とくに医薬の長期間投与などのた め、または他の電気治療処置のために、人体の皮膚などの、生体の適当な表面に 電力を局所的に加えるための、上記諸困難を極めて減少し、かつ望ましくない副 作用を解消できる方法及び装置を提供するものである。その上に、本発明の装置 は製作費が比較的安く、全てを完備して物理的に梱包でき、比較的簡単かつ小型 の構成であり、故障がなく、確実に使用でき、一層高いレート及び医薬濃度で医 薬を投与でき、多数の医薬を簡単なやり方で同時に供給でき、供給場所でpHを 調整でき、大きい分子の医薬と、重い分子と、大きくて重い分子とを供給でき、 バクテリア、真菌及びウィルスの感染を含む一層効果的な感染の抑制、及び数日 という長期間にわたっても、正常な過程での使用で平均的な人による自己処置の ために安全、簡単かつ確実に操作できる。更に、本発明の実施に際しては、患者 の投与場所における電気的インピーダンスを十分に低くして、透過性と浸透性を 大幅に向上させることによって、医薬の供給を一層強めることを意図する。本発 明は老化防止、しわ防止、治療、感染抑制及び抗真菌処置のために使用できるこ とも意図している。 基本的には、本発明は、体の皮膚を通じて直流電流を流すことと、電流を周期 的に反転して、電流を皮膚を通じて逆向きに流して、約0.0027Hzないし 10Hzの臨界範囲にほぼ含まれる、非常に低い周波数のAC電流を実効的に供 給することと、を含む、イオン泳動医薬投与のための新規かつ改良した装置に向 けられる。1サイクル当り約6分のサイクルと1秒当り約10のサイクルとの間 のこのほぼ臨界的な周波数範囲内で、皮膚に損傷を及ぼすイオンが劇的に消滅さ せられることが発見されている。約10Hzより高い周波数では、十分に実効的 な供給は起きない。約0.0027Hzより低い周波数では、皮膚が損傷を受け る危険が大幅に増加する。 正イオン泳動電極は、同じ極性のイオン物質を生体の皮膚内部に押し込むそれ の主な機能に加えて、不幸なことに皮膚に損傷を及ぼす塩酸も同様に生ずる。同 様に、イオン泳動電極は、同じ極性のイオン物質を皮膚内部に押し込むそれの主 な機能に加えて、不幸なことに皮膚に損傷を及ぼす水酸化ナトリウムも生ずる。 しかし、本発明の上記周波数範囲内では、いずれかの駆動極性が希望のイオン治 療物質を供給するが、皮膚に損傷を及ぼす望ましくないイオンを電気サイクルの 反転部分で打ち消しもする。不快な損傷を引き起こす化学物質、すなわち、塩酸 及び水酸化ナトリウムを中和する理由は、それらの化学物質の両方が皮膚に損傷 をひき起こすために有限の時間を要することである。したがって、それらの損傷 発生化学物質は損傷が起きる前に、本発明に従って、AC駆動信号の臨界周波数 選択によって相互に打ち消し合うようにされる。したがって、長く求められてい た副作用が少ない治療装置の最適化が達成される。 本発明に従って、上記ほぼ臨界周波数範囲に従って一定の繰り返し時間間隔で 電流を自動的に反転させるための電子回路が設けられ、希望する任意の電流レベ ルでイオン泳動処置を行うために装置を調整できる。 更に詳しくいえば、本発明は、イオン泳動医薬供給装置の負電極と正電極とで 発生されて、イオン浸透中に他の望ましくない作用のうちで皮膚に損傷を及ぼす 望ましくないイオンを抑制するという新規な概念に向けられる。何日にも亘って 連続使用されるIV装置の医薬供給性能をまねようとする試みにおいて、過去の イオン泳動装置は、非実用的、複雑、皮膚に大きな損傷を与えること、の少なく とも1つの性質を持つために、一般に不満足なものである。要求が何日にも亘っ て使用することである時は、電極に発生される皮膚に損傷を与える酸及びアルカ リを抑制するために、本発明の新規かつ簡単な改良した技術が求められる。塩酸 と水酸化ナトリウムを相互に中和させるようにするこの新規な技術は、非常に遅 いために、直流装置の医薬供給をまねるが、その他の有害な操作を皮膚の同じ場 所に加えて、皮膚の損傷を起こす前に相互に打ち消す、すなわち、中和する超低 周波交番電流で達成された。 本発明に従って、基本的なAC発生器が医薬物質を患者の皮膚内に供給するが 、電流が流れている間に皮膚に接触する水溶液またはゲル内にある時に、出力電 極に本質的に発生される邪魔な有害化学物質を中和する。約0.0027Hzな いし10Hzという低い率で電流が反転されると、医薬の挙動はそれがあたかも DC信号であるかのように反応して、任意の所与の時刻における極性が同じ極性 の医薬成分を皮膚内に押し込むことが見出だされている。達成される利点は、電 極で発生された望ましくない化学物質が信号極性が反転された時に中和され、皮 膚の界面で相互に打ち消し合う対抗する化学物質を発生することである。 この非侵襲的で、副作用が最小である本発明の装置は、医薬物質を全身的に、 または局所的に、あるいは両方で供給するために構成され、かつ発汗抑制などの 他のイオン泳動処置も適切である。それは2つまたはそれ以上の態様、すなわち 、必要なものを完備している電子装置での長く持続するイオン泳動パッチ、すな わち、電力供給及び制御のための電子パッケージを含み、出力ジャックに終端す るより大型の装置で行うことができる。その後で使用者は延長電気ケーブルをそ れらのジャックに差し込み、適当なイオン泳動電極及び医薬貯蔵器を収める遠隔 の付着器に終端している、ケーブルの他端部を患者に当てる。これより大型で、 より強力な装置は、一般により短い時間の使用を意図している。本発明の周波数 範囲を用いる大形装置は、抗真菌剤等に浸すことができる足などの部分を処置す るためにも使用できる。 以前のDCイオン泳動装置は、回路を電気的に完結するために「不動作」電極 すなわちアース戻り電極を必然的に要していた。しばしば、この電極はスペース を取扱いにくい部品に加えて遠隔接続されていた。動作する医薬駆動電極に不動 作電極が近かったとしても、それの簡単な一次元目的(電子回路を完成すること )のために装置のスペースの少なくとも50パーセントを通常占める。本発明の AC装置では、いわゆる「不動作」電極は動作状態にされて、それの交番する極 性がイオン泳動医薬と同じ極性になるように変化した時に、医薬を皮膚内部に押 し込むことに寄与する。したがって、イオン泳動医薬を患者内に注入するために 両方の電極が用いられる。開業医の観点からはこれには他の利点もある。各医薬 貯蔵器の極性が定期的に反転するから、医薬を正しい極性の医薬貯蔵器の中に置 くために医薬の極性をもはや知る必要はない。さもなければ、誤差が生ずること がある。また開業医は2種類の性能(一つは正のため、一つは負のため)を持つ 当て器具を保管する必要もない。実際に、当て器具のサイズは2倍にされる。そ の理由は、本発明に従って信号が存在するためである。 本発明の装置は比較的安価なシリコーン/炭素電極も使用する。この材料は一 般にTENS装置(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulators)に用いら れるが、共通DCイオン泳動装置のための両方の電極には用いられない。 従来のDC装置では、1つの電極にただ1つの気体、水素または酸素が存在す るために、特定の微生物群(バクテリア、菌類、ウィルス、等)のみを攻撃する 。AC信号では、本発明に従って、両方の極性によって行われる微生物群に対し て抗菌作用、抗真菌作用及び抗ウィルス作用が起き、かつ本発明のほぼ臨界周波 数内で、皮膚に対する損傷を避ける。 従来は、イオン泳動装置によって供給される医薬を、必然的に約1ないし2パ ーセントの濃度に制限しなければならなかった。医薬の濃度を高くしても、非常 に小さい通路(エクリンダクト)に入るために「取り散らかっており」かつ競争 のために、皮膚内部の医薬濃度の上昇を示さないばかりでなく、供給される医薬 の量が実際に減少することがある。本発明の遅いAC信号では、医薬濃度は今で は2パーセントを十分超えて上昇する。そうするとイオン泳動値が高くなること と処置時間が短縮されることを含めて、非常に大きい利点が得られる。 遅いAC信号によって医薬の投与量または濃度を2パーセントより高くするこ とが容易になる理由は次の通りである。たとえば、AC信号の正の半分が医薬貯 蔵器を駆動していた時に、正に帯電している医薬がその医薬貯蔵器内にあったと すると、医薬の正の成分が押し出されて皮膚内に押し込まれる。全ての医薬分子 は負の成分も含んでおり、この例ではその負の成分は役に立たない「がらくた」 を貯蔵器の背後に残される(DC装置で)から、AC信号が信号の他の半分で負 に振れると、負の成分も皮膚内に押し込められることによって、上記「がらくた 」を貯蔵器からなくす。さもなければ供給を禁止するがらくたを除去することに よって、部位のこの「洗浄」によって医薬の濃度を高くできる。 本発明の別の特徴は、インシュリンなどの、大きい分子構造、重い分子構造、 または大きくて重い分子構造を持つ医薬を供給できることにある。その理由は、 本発明の装置の動作周波数が、医薬輸送障害としての「がらくた」を除去し、か つ適切な分子輸送時間を提供するからである。 この好適な実施形態では、本発明の装置によって発生された制御信号は通常等 しく、かつあらゆる面で逆であるから、対抗する望ましくない化学物質が相互に 打ち消して約7の中性pHを維持する。電気サイクルの正の部分の振幅を負の部 分の振幅と全く同じにするのではなくて、電気サイクルの正の部分を大きくする ために電気回路を改造できる。皮膚は当然約5.6pHの酸性であるから、正信 号の振幅を上方へ向かって調整してpHを皮膚に一層適合できるようにする。も ちろん、希望によっては、電気サイクルの負の部分の振幅を正の部分に対して大 きくすることによって、いつでも逆の効果を得ることができる。更に、希望によ っては、制御信号とは独立している、別々のd.c.電源を用いて、制御信号の 形を変更することなくpHを設定するd.c.極性バイアスを得ることができる 。 医薬の安定性、浸透性及び刺激抑制を他の理由の中で達成するために、医薬の 中性pHを維持することが望ましいことがある。極端な酸またはアルカリが電極 で発生されるような単一極性DCイオン泳動装置では、医薬はいずれかの極端に 迅速に到達する。本発明に従って、振幅と持続時間とがほぼ等しい逆の半サイク ルでAC信号を用いると、前記したように、医薬供給場所におけるpHが本質的 に中性にされる。しかし、pHを中性から制御可能に変更することが望ましいよ うな環境があるかもしれない。前記対称的なAC信号の零基準線、または電気的 バイアスを調整することによって、正信号の振幅を負信号に対して、または負信 号の振幅を正信号に対して、高くまたは低く調整でき(スイッチによって)、し たがって、pHを中性に対して高くまたは低くできる。医薬処方に-般に含まれ ている、緩衝剤及び等滲圧医薬などの補助化学物質をイオン泳動医薬処方から除 外して、がらくたを一層減少しなければならない。 更に、pHを中性から変更し、供給すべき医薬の帯電の形の範囲を広げること によって、非常に高い濃度の医薬を供給できることが見出されている。 最近の治療は種々の医薬を同時に注入することをしばしば求める。これはマル チ治療として知られており、種々の医薬を含んでいる2種類のIV装置から2本 のカテーテルを挿入して、1人の患者における多数の問題を処置する。非侵襲( カテーテルなし)イオン泳動パッチでは、簡単で、経済的であり、かつ信頼でき る本発明の構造及び方法で利用されている二貯蔵器装置の各貯蔵器に異なる医薬 を入れることによって、それはその二貯蔵器装置で容易に達成される。医薬は同 じ極性のものまたは逆極性のものとすることができる。2つの異なる処置を行う 1つの装置の経済性は明らかである。 また、本発明の構成では両方の電極が「動作する」から、装置は匹敵するDC イオン泳動装置と比較して医薬の量の2倍を供給できる。たとえば、与えられた 任意の時刻に供給すべき医薬が正で、1つの医薬貯蔵器内の信号も正であるとす ると、その貯蔵器は医薬を皮膚に供給する。同時に、他の貯蔵器は負であるため に同じ医薬は通常は流れない。しかし、負の「キャリヤ医薬」が処方の一部にさ れたとすると、このキャリヤ医薬は電気サイクルの負の半サイクルで流れて、そ の間に希望の正に帯電されている能動医薬を引く。したがって、希望の医薬が極 性に敏感であっても、本発明の装置は供給される医薬の量を2倍にする。この同 じ概念を利用する他の実施形態は、医薬処方の一部として両性(双極子)界面活 性剤を用いることである。医薬は連続して流れるばかりでなく、界面活性剤の浸 透性が等しいために、流量効率が非常に大幅に高くなる。 上記諸特徴に加えて、本発明の実施は浸透性及び透過を高めることによって負 荷抵抗値を低くするために医薬供給場所においてナトリウムサリチル酸塩を注入 する準備プロセスを含むこともでき、それによって比較的低い駆動電圧で電流と 医薬供給とのレベルを高くできる。このプロセスによって皮膚、とくに手のひら と足裏の浸透性が高くなる。供給場所において透過増強器での電気的駆動は他の 予備浸漬またはスワブ(swabbing)よりもはるかに効果的である。 また、皮膚の治療、抗真菌処置、老化防止及びしわ防止のために、本発明はヒ ドロキシル酸、及びとくにナトリウム・サリチル酸塩を供給することを含む。 医療分野におけるイオン泳動装置の開発及び使用に関連する人々は、長時間に 亘って連続イオン泳動処置を受ける場所の皮膚に対する損傷、及び小水泡と水疱 の発生を防止するための便利かつ効果的な方法及び装置に対する需要をかなり以 前から認識していた。その装置は小型かつ経済的な形状構成で物理的にパッケー ジでき、緩衝剤の必要なしに医薬物質をより大量に、かつより高い濃度で、一層 深い浸透レベルまで供給でき、大きい分子、重い分子、または大きくて重い分子 の物質を供給でき、同じ極性または異なる極性の複数の医薬を同時に供給でき、 医薬投与場所でpHを調整でき、かつ老化防止、しわ防止、治療、及びバクテリ ア、真菌類及びウィルスの感染を含めた感染防止のために使用できる。 本発明のそれらの目的及びその他の目的、及び諸利点は、例示的実施形態につ いての添付図面を参照して、本発明の以下のより詳細な説明を読むことから容易 に明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 図1は人体の腕に取り付けられているのが示されている、本発明に従って製造 されたイオン泳動パッチ投与装置を示す。 図2は内部構造を示すために一部を切り欠いた、本発明に従って製造されたイ オン泳動パッチの現在の好適な実施形態の拡大斜視図である。 図3は図2の線3−3にほぼ沿って取った断面図である。 図4は本発明の諸特徴を具体化するプロセスを示す流れ図である。 図5は本発明の一層拡張したプロセスを示す流れ図である。 図6は本発明の諸特徴を具体化する好適なイオン泳動投与装置の、波形を含む 、全体のブロック図と電気回路図を組み合わせた図である。 図7は医薬を同時に供給するため、及び皮膚の損傷を防止するための適切な周 波数範囲を示すグラフ表現である。 図8は図6に示す装置を実現するために適当な特定の電気回路の例である。 図9は図8の電気回路によって実現する特定の電気回路の例である。好適な実施形態の説明 ここで図面、とくに図1を参照する。この図には、本発明の諸特徴を具体化す る、医薬物質等のイオン泳動供給による治療処置の適当な実行のために、適当な 生物学的個体の皮膚にパッチが接触するように、その個体の腕11に取り付けら れている様子を示す、比較的簡単で、経済的かつ信頼できる小型構造のイオン泳 動パッチ投与装置10が示されている。 装置10を小型パッチとして好適な実施形態で示すが、皮膚に接触するための 端末電極当て器具より大型の構造、または物理的パッケージング装置(図示せず )、あるいはより大型の構造の物理的パッケージング装置を利用できること、及 びまた本発明の種々の特徴を具体化することが当業者には分かるであろう。 図面の図2と図3で最も良く観察されるように、イオン泳動パッチ10はプラ スチック外殻と、内部で成型することが好ましい内部バッフルで主として構成さ れた非常に小型の円筒形装置である。プラスチック殻及びバッフルは、電気絶縁 性のフレキシブルなビニル材料等で通常成型される。 内部バッフルはイオン泳動パッチ10(カリフォルニア州ロスアンゼルスのGe neral Medical CompanyによってLECTRO PATCHという商標の下に市 販されている)の内部を、具体的にいえば内部バッフル部材14によって、上側 中空内部室12と下側中空内部室13に分割する。上側室12は小型電子パッケ ージ15を含む。この電子パッケージは適当なマイクロチップと電池電源を含む 。この上側室12はプラスチックバッフル部材14によって下側室13から電気 絶縁される。 下側室13は一対のイオン泳動電極、16aと16bを含む。それらの電極は 典型的には導電性シリコーン/炭素材料で構成され、非導電性プラスチック分割 プラスチックバッフル17によって相互に分離される。そのバッフル17は、下 側区画13を一対の半円形電極室及び貯蔵器18a、18bに分割する分離器壁 を構成する。室18aと18bは電極16aと16bを収め、生体内に最終的に 注入すべきイオン泳動物質を含む。医薬注入通路を図3に矢印20で全体的に示 す。もちろん、電流のみで希望の治療利益を提供する用途では、この装置は医薬 物質なしで使用することもできる。 イオン泳動電極16aと16bは、室分割バッフル部材14の適切なスロット 状穴を通じて伸びる導電性タブ21aと21bを介して、電子パッケージ15に 電気的に適当に接続される。シリコーン/炭素電極16aと16bは平方センチ メートル当り1〜2オームの導電性プラスチック材料で通常製造される。本発明 のこの好適な実施形態では電極16aと16bはシリコーン/炭素が好ましいが 、他の非腐食性導電材料でも同様に製造できる。本発明の装置で使用されるAC 信号では、シリコーン/炭素電極中には抵抗値がほとんどまたは全く生じない。 医薬貯蔵器18a、18bは投与すべき治療物質を含むゲル、または施与する ための物質が適切に飽和させられている一対のフェルトパッド22aと22bで 満たされる。局部的に炎症を起こさせたり過敏症を引き起こすことがあるか、ま たは過剰に投与される危険を生ずるような十分に高い浸透性を持つ医薬をイオン 泳動的に供給する場合には、皮膚とゲルまたはフェルトパッド22a,22bと の間に保護膜を含ませることができる。そのような保護膜、たとえば、イオン感 知または孔隙率が変化するものはこの技術で周知である。 また、投与量、予定及び処置時間を選択できるようにするスライド電気スイッ チ24が、オペレータが操作できるようにするために、イオン泳動装置10の外 殻の頂部に接着されている上プラスチックカバー板26を通じて物理的に突き出 ている。このスイッチ24は室12の内部で電子パッケージ15に電気的に接続 される。スイッチ24は「0」(オフ)位置と、「LO」(低電流または低い医 薬供給率)または「HI」(高電流または高い医薬供給率)との間で選択的に動 かして、電気的動作を停止させるように装置10を「オフ」にし、または装置を 高い電流レート動作または低い電流レート動作に設定することができる。希望に よっては、そのような動作状態を患者に対して連続して、典型的には、それぞれ 7日または10日の間持続できる。 「0」(オフを意味する)、「LO」、「HI」の記号が付けられている図1 のスイッチ24の機能は次の通りである。 1)「O」位置では装置は機能しない。他の医薬供給位置の一つに離れた後の 「オフ」期間の予定を立てるためにその位置を使用することもできる。 2)「LO」処置位置は最低電流レベルで連続制御レートにおいて医薬を注入 する。この位置は低レベル注入のための狭い治療指針の医薬に対して使用できる 。この位置に対する他の使用は、何もしなければ毒性をもたらす結果となること がある蓄積を避けるために、間欠的に「0」位置にする予定で長い半減期の医薬 に対するものである。 3)スイッチ24の「HI」処置位置は「LO」設定の通常は2倍の高さの電 流レベルで医薬を注入する。この位置は、ペプチドなどの、半減期が短い医薬の 効き目を持続させるために使用できる。また、「HI」位置は治療法を指示され た時に、「LO」位置で終わる多量の投与に対して使用できる。 希望によっては、スライドスイッチ24に類似する第2のスイッチ(図示せず )を設けて、イオン泳動装置10の外殻のカバー板26を通じて突き出るように 同様に配置でき、かつ内部の電子パッケージ15に接続して、異なる寸法の分子 を患者に注入すべき場合などに、イオン泳動パッチ10の動作の低周波デューテ ィサイクルの周波数を選択的に変化する。これに関して、処置される患者の皮膚 内に医薬貯蔵器18a、18bから特定の分子が供給されるような電気的デュー テ ィサイクルの部分中に医薬輸送時間を長くできるようにするために、インシュリ ンなどのより重い分子を分離するために変化する周波数が使用される。希望によ っては、信号の周波数を周期的に自動的に変化するために、当業者に周知のやり 方で、電気装置を改造できる。 また、種々の医学的理由から患者の表面、たとえば皮膚、における実効pHを 制御する目的で、全体の低周波AC電気的デューティサイクルの順から逆への部 分の振幅の比を変化するために、スイッチ24に類似する第3のスイッチ(図示 せず)を、イオン泳動制御装置及び回路についてのより詳細な説明に関連して後 で説明するようにして使用できる。 LED試験指示器28がカバー板26の下の電子パッケージ室13からカバー 板の適切な孔を通じて露呈する。装置の正しい動作状態を使用者が確認するため に、指示器はイオン泳動パッチ10の上から見ることができる。カバー板26の 下でパッチ10の内部に配置されて、フレキシブルなカバー板(図示せず)に加 えられる圧力によって動作できる膜スイッチなどの、追加のスイッチを含ませて 、指示器28が不要な時に電力消費を最小にするように、指示器を電気回路に選 択的に接続したり、電気回路から切り離したりすることができる。 もちろん、前記したように、本発明はパッチ10として物理的にパッケージさ れることに限定されるものではない。電子パッケージを含んでいる遠方の機器に より大型の電子パッケージを収めることができ、電池またはプラグイン式の電源 を利用できる。そうすると局所当て具がケーブルによって遠方の機器に電気的に 接続される。当て具は、適当なイオン泳動電極と、図1〜図3のパッチ10の室 13と同種の医薬貯蔵器とを収める。 ここで図面の図4を参照する。この図には本発明の数多くの地点を容易にする 全体のプロセスが広く示され、定義されている。これに関して、このプロセスは 、図1〜図3に示すイオン泳動パッチ10の電極16aと16bなどの一対の電 極 に電流を加えるステップを呼び出す。電気の極性、従って、電極から患者を通っ て流れる電流が、その後で、ステップ31において、約10Hzないし3分ごと に1回、すなわち、約0.0027Hzの低周波限界までのほぼ臨界範囲の低い 周波数で周期的に反転されて(ACサイクル当り2回)、本発明の実施に関連し て先に説明し、かつこれから説明する多くの利点を達成する。リドカインを使用 して本発明を実施する場合には、装置は1分当り1サイクルと6分当り1サイク ルとの間で最適に動作させられる。2分当り1サイクルが典型的である。 図5は本発明を示す基本的なブロック図である。電源32が適切な波形成形及 びタイミング回路33に接続される。この回路33は前記低周波ACデューティ サイクルを発生する。その低周波ACデューティサイクルは電流としてイオン泳 動電極34に供給される。電極34は医薬を、その装置の電気的負荷である患者 11に投与する。図5に示す装置は、本発明のこの実施形態では、図面の図6に 一層詳細に示す装置で実現できる。 ここで、図面の図6をとくに参照する。この図には、可変負荷抵抗値(患者) に、調整された周期的に反転できる電流を供給する全体の装置の好適な実施形態 を示す。その電流は極性と流れる向きとを非常に低い周波数で周期的に反転する 。図6に示す実施形態では、勾配に不連続のない滑らかな移行が極性間で行われ 、それによって電流を反転する場合に患者に与える電撃感を避ける。正電流と負 電流との大きさ及びデューティサイクルはほぼ同じである。図6の装置は慣用の DC電源を利用する。 図6で、電流反転のタイミングは発振器40によって決定される。発振器40 はそれの出力端子41に、波形42で示すような、2つのレベルの間で急な遷移 を生じさせる。出力端子41の出力は波形成形回路43に加えられ、波形44に よって示されるような、緩やかな電気的遷移を出力線45上に生じさせる。発振 器40の出力、すなわち、滑らかにされた波形の向きが、しきい値検出サブシス テム50の制御の下に回路点46で決定される、予め決定されたしきい値47を 横切る時に波形が反転させられる。しきい値47より小さい電圧波形44は線4 8を通じて典型的な電圧−電流変換器サブシステム49に加えられる。 浮動負荷51(例えば患者)を流れる電流の極性は、図6の波形52で示すよ うに瞬時負荷電流が零であるしきい値交差時刻で反転する。保持サブシステム5 3が、波形55で示すように、複数のスイッチ54a〜54dを制御して、次の しきい値交差までこの極性を維持し、設計によって大きさがほぼ等しいが逆符号 である電流レベルの間で滑らかな遷移を生ずる。波形52の前縁部と後縁部とか ら明らかな比較的遅い立上がりと立ち下がりのために、各半サイクルの上昇と下 降の望ましい電気的傾斜を行わせて感電の感覚を最小にする。 図6に示す装置を実現するために適当な特定の電気回路の一つの例をここに添 付している図8に示す。 本発明の装置で用いられる遅いAC信号で、医薬濃度を2パーセントを十分に 超えて高くでき、それにより治療値が高くなり、かつ処置時間が短縮されること を含めて非常に重要な利点が得られる。その理由は、例えば、医薬貯蔵器をAC 信号の正の半分が駆動している時にその同じ貯蔵器に正に帯電した医薬が含まれ ているとすると、医薬の正の成分が押し戻されて皮膚の内部に押し込まれる。全 ての医薬分子は負の成分も含んでいるから、その負の成分は役に立たない「がら くた」として貯蔵器に通常残される。しかし、AC信号の他の半分で信号が負に 振れると、負の成分も皮膚に押し込められることによって「がらくた」は貯蔵器 から無くされる。さもなければ処置場所の「洗浄」により、供給を邪魔する「が らくた」を除去することによる医薬濃度を大幅に高くできる。 医薬の安定性と浸透性を高め、炎症を抑制するために医薬の中性pHを維持す ることが望ましい他の理由がある。電極に極端な酸及びアルカリが発生するよう な単一極性DCイオン泳動装置では、医薬はいずれかの極端に急速に到達する。 本発明に従って、2つの半サイクルで振幅と持続時間がほぼ等しいようなAC信 号を用いるので、医薬供給場所におけるpHが本質的に中性にされる。しかし、 前記したように、pHを中性から制御可能に変更することが望ましい状況が存在 することがある。前記対称的なAC信号の零基準線、又は電気的バイアスを上下 に調整することによって(スイッチによって)、正信号の振幅を負信号に対して 、又は負信号の振幅を正信号に対して、大きく又は小さくでき、従って、pHを 中性に対して高くしたり低くしたりできる。医薬処方に一般的に含まれているが 、イオン泳動医薬処方から放出しなければならない補助化学物質は緩衝剤及び等 滲圧剤である。 図6で波形52に正又は負のバイアスをかけることは、適切な極性の別々のD C電流を負荷51を通じて加えることにある。このバイアス電流は、図6に波形 52を示す交番電流に直接加えることはできない。その理由は、バイアス電流も 交番するからである。図6に示し、図8の電気回路によって実現される電気装置 を改造するために適当な特定の電気回路の一例を図9に示す。デューティサイク ルの一つの部分中に電流の振幅をそのデューティサイクルの他の部分に対して移 動させることによって、pHの平衡も移動させられ、そのために患者の医薬供給 場所においてpHを調整するための効果的な方法が得られる。 更に、希望によっては、制御信号とは独立の別々のd.c.電源を用いて制御 信号の形を変化することなしにpHを定めるd.c.極性を与えることができる 。 また、本発明の簡単にした装置では両方の電極が「動作する」から、装置は匹 敵するDCイオン泳動装置と比較して2倍の量の医薬を供給できる。例えば、供 給する医薬が負で、一つの医薬貯蔵器における信号が与えられた任意の時刻に負 であるとすると、その貯蔵器は医薬を皮膚に供給する。同時に、他の貯蔵器は正 で、同じ医薬は元来流れない。しかし、医薬処方の一部として正の「キャリヤ医 薬」が含まれるとすると、このキャリヤ医薬はサイクルの正の半分で流れ、その 間に希望の負に帯電している能動医薬を同様に引きつける。典型的な「キャリヤ 医薬」は4%のリドカイン塩化水素酸塩である。従って、希望の医薬が極性に敏 感であるとしても、上記装置は供給される医薬の量を2倍にする。後で詳しく説 明するように、「キャリヤ」媒体はイオン界面活性剤とすることもでき、そして 両性界面活性剤が好ましい。 本発明のイオン泳動電気パッチ10は大分子ペプチドまで、及び大分子ペプチ ドのいくつかを含む広い範囲の医薬を注入できる。この非侵襲装置は従来の投与 法と比較して効果が高く、しかも副作用がほとんどないか又は全くない。一般に 、イオン泳動供給のために製造された医薬は、局部的な炎症又は高率の過敏症を 引き起こすことなしに負又は正にイオン化すべきであり、等滲圧医薬及び緩衝剤 を含まない。本発明のイオン泳動パッチ10、又は離れた当て具を有するより大 型の装置が、指示されたように用いられて、適用点に全身的な結果及び局所的な 効果を生ずる。 電極に水素ガス又は酸素ガスが存在すると、それらの両方のガスが細菌感染及 びウィルス感染を含めて感染抑制効果を有するために、有利な価値も有する。そ れらの各ガスは、細菌、真菌類、ウィルス等を含む種々の微生物群を殺す。従来 のDC装置では、一つの電極にはただ1種類のガスが存在するから、その電極で は特定の微生物群のみを攻撃する。本発明の臨界低周波範囲内で動作するAC信 号では、両方の極性によって行われる抗菌、抗真菌及び抗ウィルスの作用が、皮 膚及び医薬供給場所に損傷を与えることなく行われる。 殺菌するためのAC信号の他の応用は、この信号を導電性カテーテルチューブ を通じて送ることである。カテーテルの挿入による傷の感染は重大な関心事であ り、透析利用者、IV患者、等にとって共通の問題である。 前に示唆したように、本発明のイオン泳動パッチ10は、組織に損傷を与えな いこと、動作を迅速に開始すること、選択されたレベルで長時間投与すること、 いずれの極性の医薬にも使用できること、2つの別々の医薬を同時に供給できる こと(マルチ治療)及びより高い医薬濃度で供給できることを含む。イオン泳動 パッチ10のそれらの特徴及びその他の特徴は医薬による治療を極めて大きく強 化する。プログラム入力を行う選択スイッチ24によって操作が容易にされる。 選択によって一般的な人達の治療維持に効果的なプラズマ濃度内で一貫した投与 量が確保される。 ここで図面の図7を良く参照する。この図は、1完全サイクル当り約6分と、 1秒当り約10サイクルとの間のほぼ臨界周波数範囲にわたって典型的に医薬供 給と皮膚の損傷とがどのように変化するかをグラフで示す。この周波数範囲では 、皮膚に損傷を与えるイオンが劇的に消されている。約10Hzより高い周波数 では、十分効果的な医薬供給は行われず、皮膚の分極及びpH変動などのその他 の要因が医薬供給を1完全サイクル当り約6分を超えて減少させることがある。 サイクル当り6分、すなわち、約0.0027Hz、より低い周波数では皮膚が 損傷を受ける危険が大幅に増加する。 本発明のイオン泳動パッチ10は制御した連続レートで医薬を供給できる。こ れによって医師/医薬品製造者が、副作用を最小限に抑えて、又は副作用なしで 、最も効果的な濃度で服用量の医薬を滴定できる。処置開始後60分又はそれよ り早く、十分に高い濃度を得ることができる。従って、投与期間中は医薬の定常 濃度を維持できる。医師は投与時間を指定し、かつ選択すべき種々の治療法を有 する。 前記治療法に加えて、他の可能な治療法には、一定の静的レベルまで耐性が増 大することを避けるために、広い治療指針の医薬に対してスイッチ24の「LO 」位置と「HI」位置との間での予定した切り替え治療法を含むことができるが 、これは全く例示であって、それに限定するものではない。他の治療条件は、類 似の半減期を持つ医薬でマルチ治療が指示されるような他の治療機会も存在し得 る。 この応用によって、同じ極性の医薬を注入するため(交互供給)に、又は逆極性 の医薬を注入するため(同時供給)に、医薬を完全に分離できる(一つの医薬を パッチ10の各貯蔵器18a、18b内に)。更に他の治療法の変更は、ただ一 つの貯蔵器に選択した医薬を満たし、他の貯蔵器に共通水道水(tap water)を 満たすことによって、注入される投薬量(間欠投薬)をスイッチ24の「LO」 位置において半分にできる。逆に、活性医薬の極性とは逆の極性の相合性「キャ リヤ」医薬が貯蔵器に含まれているならば、医薬の供給を2倍にできる。信号が 反転すると、活性医薬の輸送を阻止するように、逆極性に帯電されたキャリヤ医 薬が相乗りされている活性医薬と共に流れる。 本発明のイオン泳動パッチ10は、本発明の好適な実施形態に関連する例とし て、正又は負に帯電している医薬を一定のレートで、スイッチ24の「HI」位 置では7日までの間、又は「LO」位置では10日までの間、注入するように構 成される。医師は適切な医薬を約6cc皮下注射器に入れ、その後で各医薬貯蔵 器18a、18bにフェルトパッド22a、22bをそれぞれぎゅう詰めにする 。貯蔵器18a、18bを分離する壁17の底を湿らさないことに気をつけるこ と、従って、パッド22aと22bがこの分離壁の僅か上にあり(図3参照)、 かつ患者の皮膚に当てる前はハウジング内で凹んでいるように気をつけなければ ならない。パッドの繊維はこの分離壁17と交差してはならない。その理由は、 もし交差すると、装置を機能不全にするからである。 イオン泳動の分野では、供給するために選択される医薬は局部的な炎症又は高 率の過敏症をひき起こさないこと、及び浸透性が高い特定の医薬を皮膚内に制約 なしに流れ込まないようにすることが望ましい。一般に、それらの問題を引き起 こす医薬は優先的に避けられる。しかし、それらの潜在的に有害な特性も有する 医薬を供給しなければならない場合には、医薬を運ぶパッドに多孔質膜を付着さ せなければならない。多孔質膜は皮膚と医薬を含有するパッドとの間で保護介在 物として作用する。このようにして、医薬と皮膚との直接接触が防止される。そ の後で、医薬を含有しているパッドを含んでいる貯蔵器に装置からの適切な電気 信号が加えられ、逆極性の電気信号が皮膚に加えられた時に、医薬は膜を通じて 輸送すなわち送られる。この保護目的のために使用できる各種の膜が存在する。 利用できる種々のタイプのうちに、あるイオンの通過を選択的に阻止するイオン 感知膜と、多孔率が変動する多孔質型膜とがある。 イオン泳動パッチ表面接触に先立って適当な皮膚の準備を行わなければならな い。一つの可能性は、適当な50パーセント・イソプロピルアルコールで消毒す ることによって当てる部分を準備することである。より高い濃度では、組織プロ テンの沈殿のために浸透性が低下する。 浸透性を極めて強める皮膚準備プロセスをイオン泳動処置より先行させること が好ましい。人体のどのような場所にも医薬を注入することが、イオン泳動医薬 供給において長い間望まれてきた。手のひら又は足裏の部分における皮膚が体の 他の部分より約50倍厚いために、手のひら又は足裏の部分に浸透させることは ほとんど不可能である。また、体の他の部分、及び種々の人々の間の皮膚抵抗値 の違いが注入場所をしばしば制限する。このことは、高い皮膚抵抗値に打ち勝つ ために5倍又はそれ以上の電圧を使用できるような、十分な寸法の装置の相対的 に高い電力と比較して、低電力のイオン泳動パッチ10を用いた時に、とくにそ うである。従って、選択する必要なしにどの部位でも処置できることは大きな利 点である。 歴史的には、この技術はアルコール、アセトン、又は界面活性剤で処置すべき 部位を拭いて、油分やその他の破片を除去し、イオン泳動当て具に対する電気的 接触を強めることによって、皮膚を準備することを求めている。明らかに、それ らの従来の皮膚準備方法は体の多くの部分への医薬供給の制約を克服するには満 足できるものではなかった。また、陰イオン界面活性剤によって金属イオンの供 給を強化し、かつ陰イオン界面活性剤を用いてある医薬を供給するための生体外 実験を強化するためのいくらかの努力が行われもした。 本発明に従って、ナトリウムのサリチル酸塩製剤を用い、その製剤を医薬供給 に先立ってイオン泳動装置(又は等しい電流源)により皮膚内に注入することに よって、皮膚抵抗値を大幅に低下し、皮膚浸透性を大幅に増大させることによっ て、人体のどの場所でも処置を行うことができるようにすることが見出だされて いる。他のやり方で、適合性があれば処置医薬にナトリウムのサリチル酸塩を含 ませることができる。 孤立している皮膚の準備として、局所的に当てられて貯蔵器18に電流が流さ れた時に皮膚に注入される貯蔵器パッド22a、22bを飽和させるためにナト リウムのサリチル酸塩を使用できる。パッドはナトリウムのサリチル酸塩で予め 飽和させ、乾燥させ、蒸留水を飽和させた時に再び活性化させて皮膚浸透性強化 剤を得ることもできる。このようにしてナトリウムのサリチル酸塩を用いてイオ ン泳動局所麻酔を最初に実用的にした。以前は、局所麻酔のためにリドカインを イオン泳動的に注入させるための努力は1時間までも要した。更に、最高の効果 を発揮させるためには10%のリドカインを要したが4%のリドカインを「実装 」させるだけで有効である。しかし、これは、効果を発揮するために公称5分を 要するリドカインの局所注射には時間的には競合できない。浸透強化剤としてナ トリウムのサリチル酸塩を用い、処置医薬としてリドカインを用いると、約8分 以内に効果的な麻酔を行うことができる。医薬を組合わせた場合には、いずれの 医薬単独の鎮痛効果よりも効果ははるかに劇的である。これによってより高い電 流レベルから不快感を経験することなしに、駆動電流の振幅をほぼしきい値まで 増大させることができる。 サリチル酸を含んでいる、とくにpHが約3であるヒドロキシ酸は皮膚構造に 対して老化防止及びしわ防止の効果を持つことが知られている。本発明に従って 、 サリチル酸と等価のナトリウム、pHが約6.5であるナトリウムのサリチル酸 塩が、より低いpHのヒドロキシ酸を局所的に加えることより少ない炎症で、皮 膚内に深くイオン泳動的に注入させることができる。更に、麻酔リドカインをイ オン泳動的に供給するための本発明の実施で、イオン泳動注入に一般に伴う副作 用なしに、はるかにひどい顆粒組織をもたらす結果となる細胞再生治癒機構を示 している。また、本発明に従うナトリウムのサリチル酸塩のイオン泳動供給が真 菌感染を軽減又は解消できる。 有利な電流とナトリウムのサリチル酸塩を適切な部位に直接加えることは、医 薬を末端において局所的に加えるという従来の処置とは極めて対照的である。ナ トリウムのサリチル酸塩は細胞再生も刺激し、しかもそれは長時間持続する。顆 粒組織が大きく成長するために、成長過程が一層強められ、かつ複合化される。 マクロファージ、内皮細胞及び繊維芽細胞の3種類の細胞が、全ての器官の治癒 に重要な役割を果たす多数の顆粒組織を構成する。従って、本発明の細胞再生の 理想的な条件は刺激電流と、剌激ナトリウムのサリチル酸塩とを含み、この活動 を目標部位に直接加える。 前記したように、イオン泳動装置における電流の流れを最大にするために、先 行技術における伝統は装置の電力出力を増加し、医薬濃度をおよそ2%に低下さ せることであった。その理由は、一般に、高い濃度が供給される医薬の量を実際 に妨げると信じられていたからである。しかし、本発明の実施に従ってより高い 医薬濃度を達成するための以前の説明に加えて、2つの追加の考察によってより 高い医薬濃度を最適にでき、かつより一層効果的にできる。それらの考察はpH 、及び供給すべき医薬の帯電形態の範囲である。例として、所与の医薬濃度を持 つpHが7.0であるリドカインが満足できる電流の流れのみを持つことができ る。pHが7.0であるリドカインの電荷は50%より少ない。他の実験では、 リドカインのpHを約6.8まで従来のやり方で調整した。そのpHでは医薬の 最低 90%が帯電した形で、同じレベルの医薬濃度で電流が約30%ないし40%増 加したことが観察された。従って、pHは中性近くでなければならず、pHの正 確な選択は最大に帯電した形にある特定の医薬に依存すべきである。この最適に されたものにおけるフラックスの大きな増加によって、加えられた時に皮膚の障 壁をほとんど即座に破壊するような極めて高い濃度が許された。これによって抵 抗値が極めて低くされ、医薬処置の皮膚準備の先触れとしての浸透性強化剤の必 要が解消された。 一般に、全身注入のための配置はひじ近くの前腕の手のひらである。使用する ことが病巣又はその他の特定の場所であるとすると、パッチ10は供給目標のた めの場所に置くべきである。当てる場所に輪郭をつけるものとすると、イオン泳 動パッチ10を曲げてこの不規則な表面に一致させることができる。曲りは、パ ッチ10の中心線を下に延びる分離壁17と一直線に行うべきである。 正常な動作では、スイッチ24は「0」位置から指定に従って「LO」位置又 は「HI」位置へ動かされる。使用者は初めの処置のおよそ30秒から1時間ま で(プライミング期間)のみ、供給場所における浸透性にある程度依存して、軽 いひりひりする感じを受けることがある。その後も予め選択した期間処置を続行 する。使用しない時はパッチ10は「0」位置へ切り替えられる。 処置が終わったら、イオン泳動パッチ10は通常は廃棄べきである。手と医薬 を当てた場所とはせっけんと水で洗い、その後で乾燥して残っている医薬を除去 すべきである。 正常な使用では、パッチ10を当てて、約1時間処置した後で、使用可能性を 証明するために3日間(「HI」)又は7日間(「LO」)にわたって次の手順 を使用できる。電気回路に切り替えられた時に(図8の回路に従って)緑指示灯 28が点灯することは、電池が新しくて装置が医薬を供給していることを意味す る。指示灯28が消えると、電池の容量がなくなって装置を交換しなければなら ないことを意味する。緑指示灯28が連続して明滅すると、次の異常のいずれか 一つを意味することがある。a)医薬が分離壁17の一方の側から他方の側へ漏 れている(パッドの過飽和)、b)医薬レベルが低すぎてフェルトパッド18a 又は18bにもっと多くの医薬を補給しなければならないこと、又はパッチ10 自体が皮膚表面(とくに、縁取られている表面)にしっかり付着していないこと 、c)(観察者に対して)証明されていない処方が非イオンであるか、「LO」 位置に対する最小電流(例として約0.5ma)又は「HI」位置に対する最小 電流(例として約1.0ma)に適合できないほど導電率が低いこと、を意味す ることがある。それらの条件の下では、観察者はほとんど非イオンの医薬のため の「キャリヤ」として作用する他の医薬を加えることを考慮できる。水又は溶剤 の電気浸透輸送によっても非電解質の浸透が強められる。 図面の図5及び図6に示す種々の電気的サブシステムは、当業者であれば発明 の才を働かせることなく容易に実現できる。 従って、医学分野においてイオン泳動装置の開発及び使用に関連する人々は、 イオン泳動処置を長時間連続して受ける部位におけるイオン泳動熱傷及び炎症や 、小水泡及び水疱の発生を防止するための、簡単で信頼できる比較的安価かつ小 型の形状構造にパッケージでき、処置場所における透過性及び浸透性が高く、高 いレート及び高い濃度で医薬を供給でき、しかも緩衝剤の必要がなく、大きい分 子の物質を供給でき、同じ極性又は異なる極性の医薬を同時に供給でき、医薬投 与場所でpHを調整でき、治癒及び真菌類の処置、感染防止、及び老化緩和のた めに使用できる、便利で効果的な装置及び方法の必要性を長い間認識してきた。 従って、以上の説明から、本発明の特定の態様を示して説明したが、本発明の 要旨及び範囲を逸脱することなしに種々変更できることが明らかであろう。従っ て、本発明は、請求の範囲によるものを除き、限定することを意図するものでは ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 医療処置装置に使用するための、 処置すべき場所の表面にナトリウムのサリチル酸塩製剤を当てるステップと、 前記製剤を前記表面にイオン泳動的に押し込めることによって、処置場所にお ける透過性及びその後のイオン泳動医薬供給を強めるステップと、 を備える、表面製剤を処置する方法。 2. イオン泳動医薬供給装置において、 ナトリウムのサリチル酸塩製剤を、医薬供給を行うべき体の場所に最初に当て るステップと、 前記製剤を前記供給場所内にイオン泳動的に押し込めることによって、以後の イオン泳動医薬供給を強化するように透過性を増すステップと、 を含む方法。 3. 医薬物質を生体内にイオン泳動的に注入することによって皮膚の治療及 び老化を軽減する方法であって、 一対の導電性電極を処置すべき前記生体の表面近くに配置するステップと、 前記電極の少なくとも一方と前記生体の前記処置すべき表面との間にナトリウ ムのサリチル酸塩の製剤を置くステップと、 前記生体の前記表面に電流を、前記生体上の第1の前記電極から前記第2の電 極への第1の向きに流すステップと、 前記電極の極性を、1秒間当り約20回と3分間に約1回との間の周波数で、 周期的かつ定期的に反転して、前記電流を前記第1の向きとは逆の第2の向きに 流すことによって、皮膚の老化を最小にし、かつ治癒を強化するステップと、 を備える、医薬物質を生体内にイオン泳動的に注入することによって皮膚の治療 及び老化を軽減する方法。 4. 医薬物質を生体内にイオン泳動的に注入することによって感染を抑制す る方法であって、 一対の導電性電極を処置すべき前記生体の表面近くに配置するステップと、 前記電極の少なくとも一方と前記生体の前記処置すべき表面との間に少なくと もナトリウムのサリチル酸塩の製剤を置くステップと、 前記生体の前記表面に電流を、前記生体上の第1の前記電極から前記第2の電 極への第1の向きに流すステップと、 前記電極の極性を、1秒間当り約20回と3分間に約1回との間の周波数で、 周期的かつ定期的に反転して、前記電流を前記第1の向きとは逆の第2の向きに 流すことによって、感染抑制を強めるステップと、 を備える、医薬物質を生体内にイオン泳動的に注入することによって感染を抑制 する方法。 5. 生体への医薬物質のイオン泳動注入を強める方法であって、 一対の導電性電極を処置すべき前記生体の上に配置するステップと、 前記電極の少なくとも一方と前記生体の前記処置すべき表面との間にナトリウ ムのサリチル酸塩を置くステップと、 前記生体の前記表面に電流を、前記生体上の第1の前記電極から前記第2の電 極への第1の向きに流すステップと、 前記生体の皮膚への損傷を防止し、同時に前記ナトリウムのサリチル酸塩及び 前記生体の前記表面内に供給すべき前記医薬物質のための適切な分子輸送時間を 与える比較的低い周波数で、前記電極の極性を間欠的に反転して、前記電流を前 記第1の向きとは逆の第2の向きに流すことによって、前記医薬物質の供給を強 めるステップと、 を備える、生体への医薬物質のイオン泳動注入を強める方法。 6. 処置を行うべき場所を患者の表面上で探すステップと、 前記場所における前記表面内にナトリウムのサリチル酸塩の製剤を押し込める ことによって、処置場所における透過性と、強めた流体供給と、治癒と、組織老 化の軽減及び感染抑制の少なくとも一方とを強めるステップと、 を備える有利な処置方法。 7. 生体内への医薬物質のイオン泳動注入によって真菌の感染を弱める方法 であって、 一対の導電性電極を真菌感染に対して処置すべき前記生体の表面近くに配置す るステップと、 前記電極の少なくとも一方と前記生体の前記処置すべき表面との間に少なくと もナトリウムのサリチル酸塩の製剤を置くステップと、 前記生体の前記表面に電流を、前記生体上の第1の前記電極から前記第2の電 極への第1の向きに流すステップと、 前記電極の極性を、1秒間当り約20回と3分間に約1回との間の周波数で、 周期的かつ定期的に反転して、前記電流を前記第1の向きとは逆の第2の向きに 流すことによって、抗真菌処置を行うステップと、 を備える、生体内への医薬物質のイオン泳動注入によって真菌の感染を弱める方 法。 8. 抗真菌処置を行うべき場所を患者の表面上で探すステップと、 前記場所における前記表面内にナトリウムのサリチル酸塩の製剤をイオン泳動 的に押し込めることによって、透過性と、強めた流体供給と、抗真菌処置とを行 うステップと、 を備える抗真菌処置方法。 9. 生体内への医薬物質のイオン泳動注入によって皮膚のしわを直し、軽減 する方法であって、 一対の導電性電極を処置すべき前記生体の表面近くに配置するステップと、 前記電極の少なくとも一方と前記生体の前記処置すべき表面との間に少なくと もナトリウムのサリチル酸塩の製剤を置くステップと、 前記生体の前記表面に電流を、前記生体上の第1の前記電極から前記第2の電 極への第1の向きに流すステップと、 前記電極の極性を、1秒間当り約20回と3分間に約1回との間の周波数で、 周期的かつ定期的に反転して、前記電流を前記第1の向きとは逆の第2の向きに 流すことによって、皮膚のしわの発生を軽減及び治癒するステップと、 を備える、生体内への医薬物質のイオン泳動注入によって皮膚のしわを直し、軽 減する方法。 10. 処置すべき生体の表面近くに配置させられるようにされた一対の狭い 間隔の導電性電極と、各前記電極の近くの、前記電極の少なくとも一つと処置す べき前記生体の前記表面との間に少なくとも一つの医薬物質を受けるようにされ た医薬貯蔵器と、前記生体の前記表面に電流を、前記生体上の第1の前記電極か ら前記第2の電極への第1の向きに流す手段と、前記電極の極性を周期的かつ定 期的に反転して前記電流を前記第1の向きとは逆の第2の向きに流す手段と、を 備えることによって前記生体の皮膚への損傷が避けられ、医薬注入を長時間にわ たって連続できる、医薬物質を生体の処置すべき場所に注入するイオン泳動装置 であって、 処置場所におけるイオン泳動医薬供給を強めるめにナトリウムのサリチル酸塩 を含んでいる少なくとも一つの医薬物質によって特徴付けられる、医薬物質を生 体の処置すべき場所に注入するイオン泳動装置。 11. 電極と、 処置を行うべき場所と電極との間に配置されたナトリウムのサリチル酸塩と、 前記電極に結合されて前記ナトリウムのサリチル酸塩を前記表面内にイオン泳 動的に押し込める手段と、 を備え、それによって処置場所における電気抵抗値が低くされ、透過率が高くさ れる、医療処置表面準備のための装置。
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