【発明の詳細な説明】
テストステロン5α−レダクターゼおよびC17-20リアーゼの
活性阻害剤としての17β−シクロプロピル(アミノ/オキシ)
4−アザステロイド
ステロイドC17,20リアーゼ酵素は17β−炭素位に2つの炭素側鎖を有するステ
ロイドの17〜20炭素−炭素結合を開裂して、テストステロン、5α−ジヒドロテ
ストステロンおよびエストロゲン、主にエストロンおよびエストラジオールの生
成において重要な前駆体分子を生成する。したがって、この酵素を阻害する化合
物はこれらの前駆体を阻害する働きをし、様々なアンドロゲンおよびエストロゲ
ン性疾患の治療において有用である。このような酵素阻害剤を含む治療は現在知
られている様々な臓器切除技術のような、前駆体分子の起原に制限されない。例
えば、睾丸摘出術は性腺のアンドロゲンを有効に減らすが、副腎のアンドロゲン
産生においては有意な効果を示さない。さらに、このような酵素的治療は特定の
症状に作用するだけでなく、別の治療法に長年依存することになった永久的な内
分泌性欠損をひき起こす広域スペクトル治療法とは対照的に、その症状の原因と
考えられている直接ホルモンの失調に関係するという点でより注目される治療で
ある。
さらに、特定のタイプの胸部ガンはエストロゲンに依存することが知られてい
る。副腎摘出術、卵巣摘出術、下垂体切除術、および腫瘍の退行をもたらす非外
科的技術が使用されている。エストロゲン生合成酵素阻害剤が投与された進行性
胸部ガンの患者(ヒト)は少なくとも副腎摘出術と同じ位効果的に、血漿エスト
ラジオール濃度が劇的に減少し、治療効果の改善を示すことがわかっている(Jea
n Van WauveおよびPaul A.J.Janssenの「医化学ジャーナル」,32,10:2231〜2
239)。
前立腺ガン、すなわち前立腺の実質の上皮で発生する腫瘍組織疾患は男性がか
かる最も一般的な悪性腫瘍の一つであり、すべての悪性ガンの中で
最も高いガン死亡率を示す。転移性前立腺ガンの患者はホルモン療法に対して陽
性に反応することが知られている。GooksonおよびSarosdyはアンドロゲン除去が
試験したすべての患者に対して60%〜80%という高い有益な陽性の反応を示した
ことを報告している(Cookson C.S.およびSarosdy M.F.のSouth Med.J87:1〜6)
。
とりわけ、C17,20リアーゼ阻害剤はホルモン依存性前立腺ガン、前立腺過形成
、男性化症、21−ヒドロキシラーゼ欠乏による先天性副腎過形成、多毛症、ホル
モン依存性胸部ガン、C17,20リアーゼ活性の増大と関係がある多のう胞性卵巣症
候群、並びに他の腫瘍組織疾患、例えば子宮内膜ガン、肝細胞ガンおよび副腎ガ
ンの治療において有用である。
皮膚、雄の生殖器および前立腺などの哺乳動物組織に存在するステロイド5α
−レダクターゼ酵素はテストステロン(17β−ヒドロキシ−アンドロスタン−4
−エン−3−オン)のジヒドロテストステロンまたはDHT(17β−ヒドロキシ−
5α−アンドロスト−3−オン)(スタノロンとしても知られている)への変換を
触媒する。DHTはテストステロンよりも強力なアンドロゲンであり、特定の組織
において末端器エフェクターとして作用し、特に成長に関与する。DHT生成は特
定の組織において5α−レダクターゼの作用により起こりうる。良性の前立腺過
形成および前立腺ガン、例えばホルモン依存性ガンのようなアンドロゲン依存性
疾患の治療において、DHTの阻害は非常に望ましい。
テストステロンのDHTへの変換は特にDHT量が過剰量まで増加すると、様々なア
ンドロゲン性疾患と関連づけられる。例えば、皮膚中の高いDHT濃度はざ瘡、例
えば尋常性ざ瘡の病因と関連づけられている。
C17,20リアーゼおよび5α−レダクターゼの両方を阻害することができる薬剤
はDHT産生だけでなく、テストステロン生成もまた阻害する。主要なアンドロゲ
ン性ステロイドホルモンの阻害において、このような化合物はアンドロゲン疾患
の治療での有用性が高い。
C17−ヒドロキシラーゼ酵素はコルチゾールの生合成においてステロイド基質
のC17水和を触媒する。C17-20リアーゼおよびC17−ヒドロキシラーゼは同じ酵素
の異なる活性部位であるため、一方の阻害は通常、もう一方の活性部位を不活化
する。過剰のコルチゾールは低カリウム血、代謝性アルカローシス、煩渇多飲、
多尿、クッシング症候群および高血圧性症状により特徴づけられる症候群をもた
らす。したがって、C17 α−ヒドロキシラーゼによるコルチゾール合成の阻害は
これらの疾患または症状の治療において治療効果を示す。
本発明は4−アザ−17−(シクロプロポキシ)−アンドロスト−5α−アンド
ロスタン−3−オン、4−アザ−17−(シクロプロピルアミノ)−アンドロスト
−4−エン−3−オンおよび関連化合物;これらの化合物を含有する組成物;並
びにC17-20リアーゼおよび/または5α−レダクターゼの阻害により影響される
症状、例えばアンドロゲンおよびエストロゲンが関与する疾患、例えば良性の前
立腺過形成、DHTが関与する疾患、例えばざ瘡、エストロゲン依存性胸部ガンお
よびアンドロゲンが関与する前立腺ガンの治療におけるこれらの化合物の使用に
関する。本発明の化合物はC17α−ヒドロキシラーゼの作用を不活化するため、
コルチゾールの過剰合成を特徴とする疾患もまた本発明の化合物により治療する
ことができる。例えば、低カリウム血、代謝性アルカローシス、煩渇多飲、多尿
、クッシング症候群および高血圧性症状である。
別の態様において、本発明の化合物は治療効果を高めるために他の有効な治療
剤と組み合わせて投与することができる。例えば、前立腺ガンなどのアンドロゲ
ン依存性疾患の治療において、アンドロゲン受容体アンタゴニストとして知られ
ているフルタミドを本発明の化合物と組み合わせて使用することができる。
さらに詳しくは、本発明は次の一般式
〔式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホニルで
あり;
R3はハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4アルキル
スルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒドロ
キシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキシ
メチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハロ
からなる群より選択されるβ−置換基である
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1、2位の2重結合が存
在し、そして
b)Zがオキソである場合、6、7位の2重結合は存在しない〕
を有する化合物群およびそれらの医薬上許容しうる塩に関する。
図面の簡単な説明
図1はPC-82ヌードマウス試験におけるビヒクルで処置した対照グループの時
間に対する個々の動物の腫瘍量を示す。
図2はPC-82ヌードマウス試験における去勢したグループの時間に対する個々
の動物の腫瘍量を示す。
図3はPC-82ヌードマウス試験における化合物MDL 103432を投与したグループ
の時間に対する個々の動物の腫瘍量を示す。
図4はPC-82ヌードマウス試験における化合物MDL 105,831を投与したグループ
の時間に対する個々の動物の腫瘍量を示す。
図5はPC-82ヌードマウス試験における化合物MDL 15,910(フルタミド)を投
与したグループの時間に対する個々の動物の腫瘍量を示す。
図6はダンニング(Dunning)Hラット試験におけるビヒクルで処置した対照グ
ループの時間に対する個々の動物の腫瘍量を示す。
図7はダンニングHラット試験におけるMDL 105,831およびMDL 15,910(フル
タミド)の組み合わせ治療剤を投与したグループの時間に対する個々の動物の腫
瘍量を示す。
図8はダンニングHラット試験における化合物MDL 105,831を投与したグルー
プの時間に対する個々の動物の腫瘍量を示す。
図9はダンニングHラット試験における化合物MDL 15,910(フルタミド)を投与
したグループの時間に対する個々の動物の腫瘍量を示す。
図10はダンニングHラット試験における去勢したグループの時間に対する個々
の動物の腫瘍量を示す。
本明細書で使用される「C1-4アルキル」なる用語は1〜4個の炭素原子からな
る直鎖状または分枝鎖状アルキル基を意味する。例えば、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチルなどである。
本明細書で使用される「C2-4アルケニル」なる用語は2〜4個の炭素原子から
なる直鎖状または分枝鎖状アルケン基を意味する。例えば、エテニル、ビニル、
アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−
ブテニル、1,3−ブテニルなどである。
本明細書で使用される「C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたは
C1-4アルキルスルホニル」なる用語はC1-4アルキル−Y−を意味し、
ここでC1-4アルキルは上で定義した通りであり、YはそれぞれS、SOまたはSO2
基であり、そしてスキームGに示した通りである。「フェニルチオ、フェニルス
ルフィニルまたはフェニルスルホニル」もまた同様に定義され、Ph-S-、Ph-SO−
またはPh-SO2-である。
本明細書で使用される「C1-4アルカノイルオキシ」なる用語は相当するステロ
イドアルコールと1〜4個の炭素原子からなる直鎖状または分枝鎖状不飽和カル
ボン酸とのエステル縮合生成物である最終生成物分子を意味する。例えば、ホル
ミルオキシ、アセチルオキシ、n−プロプリオニルオキシ、イソプロプリオニル
オキシ、n−ブタノイルオキシ、s−ブタノイルオキシ、t−ブタノイルオキシ
などである。それはスキームIの化合物49またはスキームJの化合物56により図
示される。
本明細書で使用される「C1-4アルコキシカルボニルメチル」なる用語はスキー
ムKで示されるように、それらがすべてα−カルボニル炭素でステロイド核に結
合した置換基を生成する酢酸の上で定義したようなC1-4アルキルエステルを意味
する。
本明細書で使用される「C1-4アルコキシカルボニル」なる用語はスキームLで
示されるように、それらがすべてカルボニル炭素でステロイド核に結合した置換
基を生成するギ酸の上で定義したようなC1-4アルキルエステルを意味する。
本明細書で使用される「C1-4アルカノイル」なる用語はスキームMで示される
ように、カルボニル炭素でステロイド核に結合した、1〜4個の炭素原子からな
るケトンを意味する。例えば、エタノイル、イソプロパノイル、n−ブタノイル
、s−ブタノイル、t−ブタノイルである。
本明細書で使用される「ハロ」なる用語はクロロ、ブロモまたはヨード置換基
を意味する。
本明細書で使用される「医薬上許容しうる塩」なる用語は薬剤として使用する
のに適した非毒性の酸付加塩を生成することのできる有機または無
機酸塩を意味する。適当な塩を生成する代表的な無機酸は塩酸、臭化水素酸、硫
酸、リン酸、および酸金属塩、例えばオルトリン酸一水素ナトリウム、硫酸水素
カリウムである。適当な塩を生成する代表的な有機酸はモノ−、ジ−およびトリ
−カルボン酸である。例えば、酢酸、グリコール酸、乳酸、ピルビン酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコル
ビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢
酸、ケイ皮酸、サリチル酸、グルタミン酸、グルコン酸、ギ酸およびスルホン酸
、例えばメタンスルホン酸および2−ヒドロキシエタンスルホン酸である。さら
に、適当な医薬上許容しうる塩の例はBerge,S.M.らのJ.Pharm.Sci.66:1,1(
1977年)に記載されており、それは参照により本明細書に加入される。このよう
な塩は水和物または実質的に無水の形態で存在しうる。
本明細書で使用される「患者」なる用語は特定の疾患を有する哺乳動物のよう
な温血動物を意味する。この用語の意味の範囲内の動物の例としてモルモット、
イヌ、ネコ、ラット、マウス、ウマ、ウシ、ヒツジおよびヒトが挙げられること
は容易に理解されよう。
本明細書で使用される「阻害するのに有効な量」なる用語は患者の治療作用を
生ずるのに十分な酵素阻害効果が達成される量を意味する。投与する化合物の正
確な量は治療にたずさわる診察医により、慣用の方法を使用することにより、ま
た同様の状況下で得られる結果を観察することにより容易に決定されうる。投与
量の決定において有意な要因には投与量;動物の種類、その大きさ、年令および
全身の健康状態;関与する特定の疾患、その疾患の程度、複雑性または重篤度;
個々の患者の反応;特定の投与化合物;投与形態;投与製剤のバイオアベイラビ
リティ特性;選択した投与方法;薬剤の併用使用;およびその他の関連する条件
がある。したがって、正確な使用量は広い範囲で変わりうる。例えば、1日につ
き体重1kgあたり約0.625〜200mg、好ましくは約0.5〜100mgである。
本発明の方法の実施において、本化合物はそれ自体有効であり、単独で投与す
ることができるが、好ましくは活性成分は薬用担体を含有する組成物と混和され
る。「薬用担体」なる用語は投与するための薬学的に活性な化合物の製剤化にお
いて有用であり、使用条件下で実質的に非毒性および非感受性である既知の薬用
賦形剤を意味する。これらの賦形剤の正確な割合は活性化合物の溶解度および化
学的特性、選択した投与経路、並びに製薬上の標準実施法により決定される。し
たがって、活性成分の割合は約5〜約90重量%の範囲である。製剤化
本発明の医薬組成物は製薬分野でよく知られている方法により製造される。
担体または賦形剤は活性成分のビヒクルまたは溶媒として働く固体、半固体ま
たは液体である。適当な担体または賦形剤は当該技術分野でよく知られている。
医薬組成物は経口、吸入、非経口または局所使用に適合させることができ、そし
て錠剤、カプセル剤、エアゾル剤、吸入剤、坐剤、液剤、懸濁剤、粉剤、シロッ
プ剤などの形態で患者に投与することができる。本明細書で使用される「薬用担
体」なる用語は1種以上の賦形剤を意味する。
本発明の化合物の製剤化において、阻害するのに有効な量のバイオアベイラビ
リティを確実にするため、経口、非経口および皮下経路などの投与経路に注意を
払う必要がある。例えば、有効な投与経路はインプラントからの放出、並びに活
性成分および/または組成物の組織または腫瘍部位への直接注射を含む、皮下、
筋肉内、静脈内、経皮、鼻内、経腸経路などである。適当な薬用担体および製剤
化技術はマック出版社の「レミントンの医薬サイエンス」のような標準的なテキ
ストに記載されており、それは参照により本明細書に加入される。
経口投与の場合、本化合物は不活性希釈剤または食用担体と一緒に、あ
るいはそれらを含まない、カプセル剤、丸剤、錠剤、トローチ剤、粉剤、液剤、
懸濁剤または乳剤のような固体状または液状製剤に製剤化することができる。錠
剤、丸剤、カプセル剤、トローチ剤などはさらに1種以上の次の補助剤を含有し
うる;微結晶性セルロース、トラガカントゴムまたはゼラチンのような結合剤;
スターチまたはラクトースのような賦形剤;アルギン酸、プリモゲル(登録商標)
、コーンスターチなどのような崩壊剤;ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウ
ムまたはステロテックス(登録商標)のような潤滑剤;コロイド状二酸化ケイ素
のような滑剤;スクロースまたはサッカリンのような甘味剤;およびペパーミン
ト、サリチル酸メチルまたはフルーツフレーバーのような芳香剤。投与単位形態
がカプセル剤である場合、それはさらにポリエチレングリコールまたは脂肪油の
ような液状担体を含有しうる。使用する物質は使用する量において医薬上純粋か
つ非毒性でなければならない。
非経口投与の場合、本化合物は油中水のような無菌の液体である薬用担体を用
いて、または界面活性剤および他の医薬上許容しうる賦形剤を加えることなく、
生理学的に許容しうる希釈剤中における本化合物の溶液または懸濁液からなる注
射可能な投与形態として投与することができる。このような製剤において使用す
ることができる油の代表例は石油、動物油、植物油または合成油である。例えば
、落花生油、大豆油および鉱油である。一般に、水、塩水、水性デキストロース
および関連の糖溶液、エタノールおよびグリコール、例えばプロピレングリコー
ルが特に注射液用として好ましい液状担体である。非経口製剤は不活性ガラスま
たはプラスチック製のアンプル、使い捨てシリンジまたはバイアルに封入するこ
とができる。
上記の溶液または懸濁液はさらに1種以上の次の補助剤を含有しうる;注射用
水、塩水、不揮発油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコ
ールまたは他の合成溶媒のような無菌の希釈剤;アスコルビン酸または重亜硫酸
ナトリウムのような抗菌剤;エチレンジアミン四酢酸
のようなキレート化剤;酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩のような緩衝剤;お
よび塩化ナトリウムまたはデキストロースのような張度調節剤。
本化合物は活性成分の放出を持続できるように製剤化することができる皮膚パ
ッチ、デポ注射剤またはインプラント製剤の形態で投与することができる。活性
成分をペレットまたは小型シリンダーに圧縮し、デポ注射剤またはインプラント
として皮下または筋肉内に植え込むことができる。インプラントは生分解性ポリ
マーおよび合成シリコーンのような不活性物質を使用することができる。さらに
、適当な薬用担体および製剤化技術に関する情報は「レミントンの医薬サイエン
ス」のような標準的なテキストに記載されている。化学合成
下記の反応スキームおよび記述により、本発明の種々の化合物の製造について
説明する。個々の化合物に至る様々な組み合わせおよび順序は当業者に容易に理
解されよう。
スキームAはテストステロンから出発する本発明のC17−シクロプロピル−5
−エンステロイド化合物の有用な合成法を示す。テストステロンまたは17β−ヒ
ドロキシ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オン〔1〕をステロイド核のA−環
を開環する強力な酸化剤で処理して相当する4−ノル−3,5−Seco−酸〔2〕を
得る。例えば、炭酸カリウム水溶液およびt−ブタノール中の過沃素酸ナトリウ
ムと過マンガン酸カリウム、または低温での塩化メチレン中のメタノール性オゾ
ンが有効であることがわかった。しかしながら、C17−ヒドロキシ置換基をケト
ンに変換する酸化過剰が起こらないようにするため注意を払う必要がある。
Seco−酸〔2〕をアンモニウム酸付加塩および酸の存在下で還流させることに
より相当するラクタムまたは4−アザステロイド〔3〕に変換することができる
。例えば、酢酸中の酢酸アンモニウムが使用される。相当する本発明の4−アル
キル−アザ化合物は酸性条件下で適当なアルキルアミ
ンまたはアルキルアミン塩酸塩と一緒に還流させることにより製造することがで
きる。例えば、所望の4−メチル−4−アザステロイドを製造するには、Seco−
酸〔2〕を酢酸の存在下でメチルアミン塩酸塩と一緒に還流させる。酸付加エス
テル〔3〕をエタノール中の水性水酸化ナトリウムのような塩基性加水分解条件
下で相当する17−アルコール〔4〕に変換することができる。ステロイド基質の
溶解度を高めるために、必要に応じてテトラヒドロフラン(THF)を使用するこ
とができる。
17−アルコール〔4〕を適当なエーテル化触媒および溶媒の存在下、ビニルエ
ーテルでエーテル化することによりビニルエーテル〔5〕に変換することができ
る。例えば、クロロホルムまたはクロロホルム/t−ブチルメチルエーテル中の
エチルビニルエーテルおよび酢酸第二水銀が使用される。A.B.CharetteらのTet
.Lett.35(4),513〜516(1994年)参照。次に、ビニルエーテル〔5〕を典型的
なシクロプロパン化条件下で、例えば塩化メチレン中でt−ブチルメチルエーテ
ル、ジエチル亜鉛および沃化メチレンと反応させることによりシクロプロピルエ
ーテル〔6〕に変換することができる。
スキームA スキームBは本発明の飽和B−環C17−シクロプロピルエーテル化合物を製造
するための合成経路を示す。スキームBの選択Aでは、5−エンC17−酸エステ
ル〔3〕を水素化して飽和酸エステル〔7〕とし、次に加水分解して飽和17−ア
ルコール〔8〕を得る。典型的な水素化条件はエタノールおよび5%パラジウム
/炭素触媒の存在下で水素と一緒に加熱することである。加水分解条件はスキー
ムAで述べたものと同様であり、すなわ
ちエタノールおよびテトラヒドロフラン中の水性水酸化ナトリウムであり、反応
体を溶解するための溶媒は必要に応じて選択される。一方、水素化および加水分
解工程は逆にすることができ、すなわち選択Bでは、酸エステル〔3〕を加水分
解して5(6)不飽和17−アルコール〔4〕を直接製造し、次に水素化して飽和17
−アルコール〔8〕を得る。その後、17−アルコール〔8〕をスキームAに記載
のようにエーテル化およびシクロプロパン化して17β−シクロプロピルエーテル
〔9〕を得る。R’の定義において「不活性置換基」とはスキームの反応条件に
影響されない置換基を意味する。
スキームB
スキームCは17−シクロプロピルアミノ置換基を有する本発明の化合物を製造
するための有用な合成法を示す。出発化合物のテストステロン〔1〕をステロイ
ド核のA環を開環するのに十分な酸化条件下で処理して相当する17−ケト−4−
ノル−3,5−seco−酸〔10〕を得る。これはスキームAで化合物〔2〕の製造に
ついて記載したようにして行なわれる。C17−ヒドロキシ置換基のC17−ケトンへ
の酸化が要求されるため、好ましくはスキームAの開環の反応条件を修正したも
のが使用される。例えば、低温
(−78℃)においてオゾンを塩化メチレンおよび酢酸エチル中で泡立たせること
である。新しく生成したseco−酸とのエステル交換が起こらないようにするため
、非アルコール性溶媒が使用される。seco−酸〔10〕をスキームAの相当する反
応について記載したものと同様の条件に付して相当する17−ケトラクタムまたは
4−アザステロイド〔11〕に変換する。例えば、酢酸アンモニウムおよび酢酸の
存在下で還流させる。4−アルキル化合物も同様にして、例えば酸性アルキルア
ミンまたは酸性アルキルアミン塩酸塩中で還流させることにより製造することが
できる。5(6)−オレフィンを得るには、ルートAに示されたように17−ケトラク
タム〔11〕をクロロホルム中でシクロプロピルアミンと反応させることにより相
当する17−シクロプロピルイミノ化合物〔12〕に変換する。ステロイド基質を溶
解する必要がある場合、THFを補助溶媒として使用することができる。シクロプ
ロピルイミン〔12〕をホウ水素化ナトリウムのような適当な還元剤と反応させる
ことにより還元して相当する17−シクロプロピルアミン〔13〕を得る。
本発明の飽和シクロプロピルアミノ化合物はまた、スキームCのルートBによ
り製造することができる。パラジウム触媒と一緒にH2気体を用いて17−ケトラク
タム〔11〕を選択的に水素化して飽和17−ヒドロキシラクタム〔14〕を得る。17
−アルコール〔14〕を4Åのモレキュラーシーブの存在下でテトラプロピルアン
モニウムペルルテネート(VII)(TPAP)および4−メチルモルホリンN−オキシド(
NMO)と反応させることにより相当する17−ケトン〔15〕に酸化することができる
。次に、17−ケトン〔15〕を上のルートAで記載したようにして相当するシクロ
プロピルイミン〔12〕に変換し、それを還元して17−シクロプロピルアミノ化合
物〔13〕を得る。
スキームC スキームDは本発明の1−ハロ−△1化合物の有用な合成法を示す。合成はス
キームBの中間体でもある飽和酸エステル〔7〕を用いて開始され
る。本発明の1−ハロ−△1−4−アザ化合物を得るために、酸エステル〔7〕
の△1(2)位を次いで知られているように優先的に脱水素して相当する1(2)−エン
〔16〕を得る。例えば、ジオキサン中で2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−
ベンゾキノン(DDQ)およびビス(トリメチルシリル)−トリフルオロアセトア
ミド(BSTFA)と反応させる。BhattacharyaらのJ.Am.Chem.Soc.,110,3318
〜3319(1988年)を参照。選択Aでは、スキームAで記載した方法と同様に加水
分解、ビニル化およびシクロプロパン化を行って△1(2)−エン−17−シクロプロ
ピルエーテル〔17〕を得ることができる。選択Bでは、最初は選択Aのように加
水分解して17−アルコールとするが、その後はスキームCのルートBで記載した
ように酸化し、シクロアミノ化し、そして還元する。
化合物〔17〕を水素化ナトリウム中でフェニルメルカプタン(チオフェノール
)と反応させることにより相当する1−フェニルチオエーテル〔18〕に変換する
ことができる。チオエーテル〔18〕をN−ブロモ−スクシンイミド(NBS)およ
び三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)と反応させて1,2−ハロ化合物〔19〕に
変換することができる。Bohlmann,R.のTetrahedron Lett.35(1),85〜88(1994
年)を参照。次に、水素化トリブチルスズおよびアゾビスイソブチロニトリルと
反応させることにより2−ハロ置換基を除去して所望の1−フルオロ−△1(2)化
合物〔20〕を得ることができる。所望により、この化合物〔20〕をパラジウム上
でH2気体と反応させることにより水素化して飽和1−フルオリド〔21〕を得るこ
とができる。
スキームD スキームEは本発明の1−フェニルスルフィニルおよび1−フェニルスルホニ
ル化合物の有用な合成法を示し、その製造をスキームDに記載したように1−フ
ェニルチオエーテル〔18〕から出発する。例えば、化合物18を窒素下、低温(−
78℃)で3時間、3−クロロペルオキシ安息香酸と反応させて1−フェニルスル
フィニルチオエーテルを製造することができる。1−フェニルスルホニルチオエ
ーテルは反応を室温で16時間行なうことを除けば、スルフィニルエーテルと同様
の反応条件下で製造される。
スキームE
スキームFはその製造をスキームCのルートBに記載した4−アザ−17−アル
コール〔14〕から出発する、本発明の2α−ハロ化合物の製造法を示す。最初に
、17−アルコール〔14〕を有効な手段により、例えば塩化メチレン中で塩化トリ
メチルシリルと反応させることにより保護エーテル〔14〕に変換する。次に、保
護エーテル〔14〕を不活性雰囲気下、低温で
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)および所望のハロゲン化
シリル化剤と反応させてハロゲン化することができる。ハロゲン化後、保護基を
除去してから17−置換基を変換する。例えば、臭化物〔25〕を製造する場合はTM
EDAおよびトルエン中の沃化トリメチルシリルおよび臭素を使用して開始し、次
にテトラヒドロフラン(THF)中のフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)と反
応させる。したがって、沃化物〔26〕はTMEDAおよびトルエン中の塩化トリメチ
ルシリルおよび沃素、次にTHF中のTBAFと反応させることにより製造することが
できる。2α−ハロゲン〔25〕−〔26〕はスキームCのようにして相当する17β
−シクロプロピルアミノ化合物〔27〕−〔28〕に、またはスキームAのようにし
て相当する17β−シクロプロピルオキシ化合物〔27〕−〔28〕に変換することが
できる。
スキームF
スキームGは2α−ヨード−シクロプロピルエーテルまたは−シクロプロピル
アミノ化合物〔28〕から出発する。本発明の2α−アルキル−チオ/アルキル−
スルフィニル/およびアルキル−スルホニル化合物を製造するための合成法を示
す。アルキルチオエーテル〔29〕は既知の方法により適当な溶媒中で相当するア
ルキルチオールのアルカリ金属塩と反応させて
製造することができる。例えば、メチルチオエーテルはエタノール中のナトリウ
ムチオメトキシド(ナトリウムメチルスルフィド;ナトリウムメタンチオレート
)を使用して製造することができる。スルホキシド〔30〕およびスルホン〔31〕
はスキームEのようにして製造することができる。
スキームG
スキームH1は17β−ヒドロキシ−アンドロスト−5−エン−3−オール3−ア
セテート〔32〕から出発する。本発明の7β−アルキル化合物を製造するための
合成法を示す。スキームH1において、最初に化合物32を適当な保護剤により保護
する。例えば、塩化メチレン中で塩化t−ブチルジメチルシリルおよびジアザビ
シクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(DBU)と反応させる。次に、保護アセテー
ト〔33〕を既知の手段によりC7−酸化して7−ケトン〔34〕を製造する。例えば
、無水酢酸、酢酸および四塩化炭素中でt−ブチルクロメートと反応させる。Pi
nto,A.らのChem.Pharm.Bull.36(12),4689〜4692(1988年)を参照。次に、
7−ケトンを適当な
グリニャール試薬と反応させて相当する7−アルキル−7−アルコール〔35〕を
得る。例えば、7−エチル−7−アルコールはTHF中で塩化エチルマグネシウム
と反応させることにより製造することができる。例えば、7−アリール−7−ア
ルコールはTHF中で塩化4−ブロモトリルマグネシウムと反応させることにより
製造することができる。
7−置換−7−アルコール〔35〕を適当な方法で反応させることにより、例え
ばトルエンおよびシクロヘキサノンの存在下でアルミニウムイソプロポキシドと
反応させることにより脱水素して7−アルキルジエン〔36〕を得る。Eastham,J
.F.およびTeranihi,R.のOrg.Synth.,Coll.第IV巻,192〜195(1963年);Dje
rassi,C.のOrg.React.6,207〜272(1961年)を参照。次に、ジエン〔36〕を
既知の条件下で水素化および異性化してオレフィン〔37〕を得ることができる。
例えば、t−ブタノールおよびトルエン中で乾燥アンモニアおよびリチウム金属
と反応させる。CrabtreeらのOrg.Synth.70,256〜264(1991年);Caine,D.
らのOrg.Synth.Coll.第VI巻,51〜55(1988年);Caine,D.のOrg.React.23,
1〜258(1976年)を参照。
スキームH1 スキームH2において、オレフィン〔37〕を適当な試薬により異性化および脱
シリルして4−エン−17−アルコール〔38〕を得ることができる。例えば、1,8
−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エンと還流下で反応させ、室温まで
冷却し、そしてフッ化テトラブチルアンモニウムと反応させる。ルートAでは、
化合物〔38〕をスキームAで記載したように酸化し、ラクタム化し、加水分解し
て4−アザ−17−アルコール〔39〕を得、それをスキームAのようにしてエーテ
ル化およびシクロプロパン化して相当するシクロプロピルエーテル〔40〕を得る
ことができる。
ルートBでは、17−アルコール〔39〕をスキームCのルートBで記載したよう
に酸化してケトン〔41〕とし、シクロアミノ化し、そして還元して
シクロプロピルアミン〔42〕を製造することができる。一方、スキームCのルー
トAで記載したように酸化的開環、ラクタム化、シクロアミノ化および還元を行
なうことにより、17−アルコール〔38〕からより少ない合成工程でシクロプロピ
ルアミンを製造することができることも容易に理解されよう(スキームH2に図
示せず)。
スキームH2 スキームIは3β−アセトキシ−17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−ア
ンドロスト−5−エン−7−オン〔34〕から出発する、本発明の7−ヒドロキシ
−、7−オキソ−および7−アルカノイルオキシ−17β−シクロプロピルエーテ
ル化合物の合成法を示す。化合物〔34〕を適当な既知
反応条件下で、例えば−78℃で塩化メチレン中の1,2−ビス(トリメチルシロキ
シ)エタンおよびトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートと反応させ
ることによりケタール化して7−ケタール3−アセテート〔43〕を得る。Tsunod
a,T.らのTetrahedron Lett.21(14),1357〜1358(1980年);Hwu,J.R.らのJ
.Org.Chem.52(2),188〜191(1987年)を参照。化合物〔43〕をスキームAのよ
うにして加水分解し、次に酸化して3−ケトン〔44〕に変換する。酸化は例えば
スキームH1の化合物〔35〕から〔36〕への変換と同様にして、すなわちトルエ
ンおよびシクロヘキサノンの存在下でアルミニウムイソプロポキシドと一緒に還
流させることにより行なうことができる。次に、3−ケトン〔44〕をスキームH2
で記載したように脱シリル/異性化し、酸化し、ラクタム化し、そして加水分
解して17−アルコール〔45〕を得る。次に、17−アルコール〔45〕をスキームA
のようにしてエーテル化およびシクロプロパン化して3,7−ジオキソ−17β−シ
クロプロピルエーテル〔46〕を得ることができる。
シクロプロピルエーテル〔46〕は選択Aに示したように直接7−アルコール〔
48〕に還元することができ、または選択Bに示したように最初に水素化して化合
物〔47〕とし、その後還元することができる。還元条件は前記スキームで使用し
たものと同様であり、例えばエタノールおよびTHF中のホウ水素化ナトリウムで
ある。水素化もまた前記(スキームB)と同様にして、例えば水素およびパラジ
ウム触媒の存在下で加熱することにより行なうことができる。
シクロプロピルエーテル7−アルコール〔48〕を適当なアルキル酸無水物と反
応させることによりエステル化してアルキルアルコールエステル〔49〕を得るこ
とができる。例えば、プロピオン酸のアルコールエステルを製造する場合、化合
物〔48〕をピリジン中で無水プロピオン酸と反応させる。Baer,H.H.らのCan.J
.Chem.69,1563〜1574(1991年)を参照。
スキームI スキームJはスキームIの中間体でもある17β−ヒドロキシ−3,7−ジオン〔4
5〕から出発する。本発明の7−オキソ−、7−ヒドロキシ−および7−アルコ
キシカルボニル−17−シクロプロピル−アミノ化合物の製造
法を示す。化合物〔45〕を最初に脱プロトンし、その後直ちにシリル化して保護
エーテル〔50〕を生成する。適当な条件は、例えば−78℃でリチウムジイソプロ
ピルアミド、次に塩化トリメチルシリルと反応させることである。次に、保護エ
ーテル〔50〕を慣用の方法で脱水素し、7−シリル化し、そして酸加水分解する
。適当な反応条件は例えば−78℃でTHF中のリチウムジイソプロピルアミドと反
応させ、次に塩化t−ブチルジメチルシリルを加えることである。この反応生成
物を後処理した後、THF中の酢酸で酸加水分解して17−アルコール−7−保護エ
ーテル〔51〕を得ることができる。次に、化合物〔51〕をスキームCのルートB
で記載したように酸化し、シクロアミノ化し、そして還元して保護シクロプロピ
ルアミン〔52〕を得ることができる。
化合物〔52〕を脱保護すると3,7−ジオキソシクロプロピルアミン〔53〕が得
られる。この変換の適当な条件は例えば不活性雰囲気下でTHF中のフッ化テトラ
ブチルアンモニウムと反応させることである。スキーム中の残りの化合物〔54〕
、〔55〕および〔56〕はスキームIで記載したようにして製造することができる
。
スキームJ スキームKはスキームJの中間体でもある化合物〔50〕から出発する。本発明
の7−アルコキシカルボニルメチルおよび7−カルボキシメチル化合物の有用な
製造法を示す。保護7−ケトン〔50〕をカルボキシル化してアルキルカルボニル
オキシメチルジエン〔57〕を生成する。例えば、7−エチルメチルカルボキシレ
ートはTHFおよび水素化ナトリウム中でトリエチルホスホノアセテートと反応さ
せることにより製造することができる。次に、ジエン〔57〕を典型的な方法で、
例えばTHF中のフッ化テトラブチルアンモニウムで処理することにより脱シリル
および水素化して17−アルコール〔58〕を得ることができる。17−アルコール〔
58〕はスキームAで記載したようにしてシクロプロピルエーテル〔59〕に変換す
ることができる(選択A)。別法として、17−アルコール〔58〕はスキームBで
記載したようにしてシクロプロピルアミン〔59〕に変換することができる(選択
B)。次に、化合物〔59〕を慣用の方法(スキームA)で塩基加水分解して7−
エタン酸〔60〕を得ることができる。
スキームK
スキームLはスキームKの中間体でもある7−アルキルエタノエート〔58〕か
ら出発する。本発明の7−アルコキシカルボニルおよび7−カルボン酸化合物の
合成法を示す。カルボニルを慣用の方法で、例えばTHF中で塩化フェニルマグネ
シウム(4モル当量)と反応させることによりフェニル化して7−ジフェニル−
メチルアルコール〔61〕を得る。次に、この化合物〔61〕を既知の方法により脱
アルキルして7−酸〔62〕とすること
ができる。例えば、水、塩化メチレンおよび酢酸中で三酸化クロム(クロム酸)
と反応させる。Riegal,B.らのOrg.Synth.Coll.第3巻,234〜236(1955年);
Subramanium,C.S.らのSynthesis,468〜469(1978年)を参照。次に、7−酸〔
62〕を既知の方法によりアルキルエステル〔63〕に変換することができる。例え
ば、塩化メチレンおよびエタノール中で4−(ジメチルアミノ)−ピリジンおよ
び1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミドと反応させる。Neises,B.およびStegl
ich,W.のOrg.Synth.63,183〜187(1984年)を参照。エステル〔63〕は前記の
ようにしてシクロプロピルエーテル〔64A〕(スキームA)またはシクロプロピ
ルアミン〔64B〕(スキームC)に変換することができる。次に、化合物〔64〕
を慣用の方法で(例えば水、エタノールおよび/またはTHF中のNaOHを使用して
)塩基加水分解して7−酸〔65〕を得ることができる。
スキームL スキームMは7−アルキルエステル〔63〕から出発する。本発明の7α−ケト
ン化合物の製造法を示す。ケトン〔63〕を最初に慣用の方法で(例えばエタノー
ル中の水素化ナトリウムを使用して)還元して相当するアル
コールとし、スキームH1のようにシリル化して保護エステル〔66〕を得る。次
に、エステル〔66〕を還元して7−メチルアルコール〔67〕とする。適当な還元
条件は例えばTHF中のホウ水素化リチウムである。Jeanloz,R.W.およびWalker,
E.のCarbohydrate Res.4,504(1967年);Walker,E.R.H.のChem.Soc.Rev.5,23
〜50(1976年)を参照。次に、アルコールを酸化して7−アルデヒド〔68〕とする
。適当な酸化条件は例えば塩化メチレンおよび重炭酸ナトリウム中の4−ヒドロ
キシ−TEMPOベンゾエート、次に亜臭素酸ナトリウムと反応させることである。I
nokuchi,T.らのJ.Org.Chem.55,462〜466(1990年)を参照。次に、7−アル
デヒド〔68〕をアルキル化してα−ケトンアルコール〔69〕を得、それを慣用の
方法(それぞれスキームCおよびJ)で酸化および脱シリルして17−ヒドロキシ
−7−アルカノン〔70〕を得る。例えば、1−プロパノンを製造する場合、−78
℃で塩化メチレン中、四塩化チタンおよびテトラエチル鉛を続けて加える。Yama
moto,T.およびTamada,J.I.のJ.Am.Chem.Soc.109,4395〜4396(1987年)
を参照。次に、化合物〔70〕をシクロプロピルエーテル(スキームA、選択A)
として、またはシクロプロピルアミン〔70〕として製造することができる。シク
ロプロピルアミンを製造する場合、7−アルカノイル基を最初に適当な手段によ
り、例えばエチレンまたは2,2−ジメチルプロパンケタールの生成により保護し
、スキームCの選択Bに記載した工程を行ない、その後脱保護する。保護は例え
ばエチレングリコールまたは2,2−ジメチル−プロパン−1,3−ジオールを酸触媒
と一緒に使用して行なうことができ、また酸感受性C17−シクロプロピルアミン
との反応を最小限にするような酸条件下で既知の方法により脱保護することがで
きる。
スキームM スキームNはアンドロステンジオン(アンドロスト−4−エン−3,17−ジオン
)〔72〕から出発する。本発明のC16−アルケニルおよびC16−アルキル化合物の
有用な合成法を示す。化合物〔72〕をスキームCで記載した方法と同様に処理し
てアザ−アンドロステンジオン〔11〕を生成する。次
に、ジオンを既知の方法によりC16−アルキル化して16−アルケニルジオン〔73
〕を得ることができる。例えば、16α−アリルジオンを製造する場合、シュウ酸
ジエチルおよびナトリウムメトキシドを0℃で塩化メチレン溶媒中に続けて加え
、55℃で沃化メチルと反応させ、最後にナトリウムメトキシドで処理する。Carr
uthers,N.I.らのJ.Org.Chem.57(3),961〜965(1992年)を参照。次に、アル
ケニルジオン〔73〕を前記のようにしてシクロプロピルエーテル(スキームA)
またはシクロプロピルアミン(スキームC)に変換して16−アルケン〔74〕を得
ることができる。次に、16−アルケン〔74〕を慣用の方法(スキームB)で水素
化して16−アルカン〔75〕を得ることができる。
スキームN
スキームO1はデヒドロイソアンドロステロン3−アセテート(3β−アセト
キシ−5−アンドロステン−17−オン)から出発する、本発明の15−アルキル化
合物を製造するための合成法の第1部分を示す。3−アセトキシ−17−オン〔76
〕のC17位を慣用の方法(スキームI)でケタール化して17−ケタール〔77〕を
得ることができる。ケタール〔77〕をα−臭素化して16−ブロミド〔78〕を得る
。適当な臭素化条件は例えば乾燥THF中のピリ
ジニウムペルブロミドを使用し、沃化ナトリウムで処理し、その後水およびピリ
ジン中でチオ硫酸ナトリウムと反応させることである。次に、ブロミド〔78〕を
脱水素し、17−加水分解して15−エン−17−オンとする。典型的な脱水素条件は
例えばジメチルスルホキシド中のカリウムt−ブトキシドである。典型的な加水
分解条件は例えばp−トルエンスルホン酸一水和物である。ケタールを加水分解
して製造したケトンを慣用の方法(スキームH1)でシリル化してシリル化ジエ
ン〔79〕を得ることができる。次に、シリル化ジエン〔79〕を当該技術分野で知
られている方法により選択的にC15−アルキル化して15−アルキルシリル化17−
ケトン〔80〕を得ることができる。例えば、15−エチル化合物を製造する場合、
化合物〔79〕を前もってTHF中の塩化第一銅で処理したエーテル中の塩化エチル
マグネシウムに滴加する。次に、シリル化ケトン〔80〕を慣用の方法(それぞれ
スキームI、スキームH1の〔35〕〜〔36〕)で脱保護および酸化してアルキル化
ジオン〔81〕を得ることができる。次に、アルキル化ジオン〔81〕をスキームC
で記載したように、典型的な方法でSeco酸に変換し(開環)、そして閉環してア
ザ−ジオン〔82〕を得る。
スキームO1 スキームO2は本発明の15−アルキル化合物の合成法の第2部分を示す。アザ
−ジオン〔82〕を慣用の方法(それぞれスキームAおよびスキームC)で直接所
望のシクロプロピルエーテル〔84A〕(選択A)またはシクロプロピルアミン〔
84B〕(選択B)に変換することができる(ルートB)。
別法として、アザ−ジオンを典型的な条件(スキームN)下で水素化(ルートA
)して15−アルキル−アザ−アンドロスタン〔83〕を得、それを前記のようにし
てシクロプロピルエーテル〔84〕またはシクロプロピルアミン〔84〕に変換する
ことができる。
スキームO2 7−アルキル化合物
本発明の7−アルキル化合物はPCT出願のPCT/US/04643(WO 93/23420)および
PCT/US/04734(WO 93/23039)に記載の方法と同様にして製造することができ
、それらの開示は参照により本明細書に加入される。7−アルケニル、カルボキシおよびメチルカルボキシ化合物
7−位にアルケニル、カルボキシまたはメチルカルボキシ置換基が存在
する本発明の化合物はPCT出願のPCT/US/04646(WO 93/23420)およびPCT/US
/04734(WO 93/23039)に記載の方法と同様にして製造することができ、それら
の開示は参照により本明細書に加入される。2−ハロゲン化化合物
2−位にハロゲン置換基が存在する本発明の化合物は欧州特許出願0473225 A2
(91-202135)に記載の方法により製造することができ、その開示は参照により本
明細書に加入される。2−ハロ、R−チオ、R−スルフィニル、R−スルホニル
上記の2位の置換基が存在する本発明の化合物は欧州特許出願0473226 A2(91
-202135)に記載の方法と同様にして製造することができ、その開示は参照によ
り本明細書に加入される。△1脱水素
シリル化剤のビストリメチルシリルトリハロアセトアミド、ヘキサメチルジシ
ランまたはビストリメチルシリル尿素の存在下でのDDQによる△1脱水素反応はU.
S.P.5,116,983に記載されており、その開示は参照により本明細書に加入される
。15 −アルキル化合物
15−アルキル置換基が存在する本発明の化合物はPCT出願No.PCT/US94/0269
7(WO 94/20114)に記載の方法と同様にして製造することができ、その開示は参
照により本明細書に加入される。生物学的試験および結果
以後、次の略語を使用する:
NADPH=水素化ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホスフェート
DMSO=ジメチルスルホキシド
EDTA=エチレンジアミン四酢酸
試験管内でのC17,20リアーゼ試験:
精巣組織からの酵素のミクロソーム標本を使用して本化合物の試験管内
でのシノモルグスサルC17,20リアーゼ阻害について試験した。麻酔をかけた動物
から精巣を摘出し、液体窒素で急速冷凍した。SchatzmanらのAnal.Biochem.175
,219〜226(1988年)に記載のようにしてミクロソームを単離した。試験化合物
をジメチルスルホキシドに溶解し、0.05Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)で希
釈して試験化合物濃度を全試験液容量に対して0.1%v/v DMSOとなるようにした
。試験液は全容量0.2ml中に0.05Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)、NADPH再生系
(1mMのNADPH、5mMのグルコース−6−ホスフェート、1IU/mlのグルコース
−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ)、試験化合物、基質およびミクロソーム
タンパク質を含有した。対照試験液は試験化合物以外のすべての成分とジメチル
スルホキシドを含有した。試験はすべて2回行なった。試験化合物を20〜62μg
/mlのミクロソームタンパク質、緩衝液、および上記のNADPH再生系と一緒に34
℃で0または40分間インキュベートした。次に、180μlのアリコートを採取し
、7−〔3H〕−17α−ヒドロキシプレグネノロン(11.2mCi/ミリモル;0.2μCi
/試験液)、最終の試験混合物に対して2.5%v/vとなるDMSOに溶解した非標識17
α−ヒドロキシプレグネノロン、およびリン酸塩緩衝液を加えて試験液の全基質
濃度が0.05μM(=Km)となるようにし、その後34℃で6分間インキュベートして
から酵素活性について試験した。各試験は5mlのクロロホルム:メタノール(2
:1)を加えて終了させた。この時、基質の担体ステロイドおよび生成物(17α
−ヒドロキシプレグネノロン、デヒドロエピアンドロステロン、およびアンドロ
スト−5−エン−3β,17β−ジオール)と0.8mlの蒸留した脱イオン水もまた
加えた。ステロイドをMooreおよびWilsonのMethods in Enzymol.,O.Malley,B
.W.およびHardman,J.G.編,36,466〜474(1975年)に記載の方法により抽出し
た。ステロイドを含有する有機相を窒素ガスを使用して蒸発サセ、その残留物を
ヘキサン中の18%テトラヒドロフラン(v/v)に溶解し、そしてヘキサン中の18〜2
2%テトラヒドロフラン(v/v)グラジエントを使用してSi60
(5μm)カラム(250×4mm)上のHPLCによりステロイドを分離した。Radiomat
ic(登録商標)HS型またはA5l5型Flo-One(登録商標)検出器を使用してステロ
イドピークの放射能を測定した。
各試験の酵素活性は基質の生成物への変換率から計算し、その結果を対照の阻
害率として表した。得られた結果は次の通りであり、表示値は2回の測定の平均
値である:
表1: 試験管内でのC17,20リアーゼ阻害 説明:
MDL 103,129=17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンド
ロスト−1−エン−3−オン
MDL 103,432=17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オン
MDL 103,496=17β−シクロプロピルオキシ−4−アザーアンドロスト
−5−エン−3−オン
MDL 104,313=17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−
アンドロスト−5−エン−3−オン
MDL 105,831=17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−アンドロスト
−5−エン−3−オン
試験管内での5α−レダクターゼ試験:
実験動物の前立腺組織からの5α−レダクターゼ酵素のミクロソーム標本を使
用してステロイド5α−レダクターゼ阻害剤としての本発明の化合物の活性を測
定した。詳しくは、シノモルグスサルの前立腺組織からミク
ロソームを単離した。試料を使用する前に、ミクロソーム標本のタンパク質濃度
を測定した。シノモルグスサル前立腺の5α−レダクターゼ活性の各試験液は0.
1Mのリン酸カリウム−クエン酸ナトリウム緩衝液(pH5.6)、1.0%(w/v)の
ウシ血清アルブミン、1.0mlのナトリウムEDTA、4μgのミクロソームタンパク質
、1.0mMのNADPH、5.0mMのグルコース−6−ホスフェート、1IU/mlのグルコー
ス−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、〔1,2-3H〕−テストステロン(0.15μC
i)、0.015μM(Km=0.015μM〜0.091μM/多重測定)となる非標識テストステロ
ン、およびDMSOに溶解し、0.1Mのリン酸カリウム−クエン酸ナトリウム緩衝液(
pH5.6)で希釈して最終の試験液濃度が0.1%(v/v)DMSOとなる試験化合物を含有
した。試験化合物を含まない同じ緩衝液およびDMSOを対照試験で使用した。酵素
以外の全ての成分を含有する試験液により、バックグラウンドの放射能を測定し
た。試験を2回行なった。ミクロソーム、0.1Mのリン酸カリウム−クエン酸ナ
トリウム緩衝液(pH5.6)および試験化合物を37℃でプレインキュベートした。0
または40分のプレインキュベーション後に180μlのアリコートを採取し、10%(
v/v)DMSOを含有する0.1Mのリン酸カリウム−クエン酸ナトリウム緩衝液(pH5.6
)中で懸濁した20mlのテストステロン基質に加えた。
残留する酵素活性をDubnoff振盪インキュベーターにおいて37℃で10分間試験し
た。
5mlのCHCl3:メタノール(2:1)および0.9mlの水を加えて反応を終了させ
た。担体ステロイドはそれぞれ2.5μgのテストステロン、ジヒドロテストステ
ロンおよび3,17−アンドロスタンジオールの形態で加えた。次に、ステロイド代
謝物をMooreおよびWilsonのMethods in Enzymol.,O’Malley,B.W.およびHardma
n,J.G.編,36,466〜474(1975年)に記載の方法に従って抽出し、ステロイドを
含有する有機相を窒素ガスを使用して蒸発させ、その残留物をヘキサン中の3%
(v/v)イソプロパノールに溶解した。次に、ヘキサン中の3%〜7.5%イソプロパ
ノールクラジエント、
その後ヘキサン中の75%(v/v)イソプロパノールを使用してLiCrosorb(登録商標)
DIOL誘導化シリカゲルカラム(10μm;4×250mm)上の順相HPLCによりステロイ
ドを分離した。Packard Radiomatic HS型Flo-One(登録商標)検出器を使用して
ステロイドピークの放射能を測定した。シノモルグスサルの5α−レダクターゼ
を使用して上記の操作に従って本化合物を試験した結果は次の通りである:
表2:試験管内での5α−レダクターゼ阻害
注) 数値は2回の測定の平均値である。
化学名については表1を参照。
生体外でのC17,20リアーゼ阻害:
MDL 103,432をラットおよびヌードマウスの精巣リアーゼの阻害について生体
外で試験した。Harlan Laboratoriesから入手した雄のコペンハーゲンラットお
よび雄の無胸腺症のヌードマウスを体重に基づいて5〜6匹
のグループに分けた。平均体重はラットの場合100〜140gであり、マウスの場合
18〜35gである。経口投与する前に、動物を一晩絶食させた。Teflon(登録商標
)ガラス製の乳棒タイプのホモジナイザーを使用して試験化合物をレシチンビヒ
クル中で超微粉砕することにより調製した。100gの動物に0.5ml投与するように
レシチンを使用して本化合物を所定の容量にした。ラットおよびヌードマウスに
ビヒクルだけ(対照)、またはビヒクルと試験化合物を経口により与えた。さら
に、ラットにレシチン中の化合物、またはレシチンだけを皮下に与えた。各グル
ープは5〜6匹の動物で構成した。投与後、指定した時間にCO2ガスで動物に麻
酔をかけ、頸部の脱臼により致死させ、精巣を切除し、被膜を取り除き、組織を
計量した。2容量(w/v)の0.05Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.2)を氷上のラット
精巣組織に加え、そして11容量(w/v)の同じ緩衝液をマウスの精巣に加えた。次
に、堅い乳棒を備えたDounceホモジナイザーを使用して20ストロークで組織を均
質化した。均質化した組織を800×G、次に10,000×Gでそれぞれ15分間遠心し
た。上澄みをデカントし、保存し、氷上で冷却し続けた。リアーゼ活性の試験液
は上記と同じ緩衝液およびNADPH再生系、さらに3倍に稀釈した(結果として最終
の試験液容量全体で5倍稀釈となる)120μlの10,000×G上澄みを含有した。20
℃で5分間平衡させた後、最終濃度が0.1μM(=Km)となるように基質の17α−
ヒドロキシプロゲステロンと1,3−〔3H〕−17α−ヒドロキシプロゲステロン(40
〜57mCi/ミリモル;0.18μCi/試験)を残りの試験液成分に加えた。試験液の全
容量は200μlである。活性を20℃で20秒間試験した。
10,000×G上澄みをリン酸塩緩衝液で12倍に稀釈し、結果として全体で上澄み
の40倍稀釈となる、この60μlを試験で使用することを除けば、上記のラット酵
素と同じ操作によりヌードマウスの精巣リアーゼを試験した。基質濃度は0.04μ
M(Km=0.03μM)であり、試験液は15℃で30秒間インキュベートした。担体ステ
ロイドが17α−ヒドロキシプロゲステロン、アン
ドロスト−4−エン−ジオン、およびテストステロンであることを除けば、上記
のようにして試験を終了させ、抽出し、そして分析した。ステロイドを含有する
有機相を窒素ガスを使用して蒸発させ、その残留物をヘキサン中の18%(v/v)
テトラヒドロフランに溶解し、そしてヘキサン中の20%(v/v)テトラヒドロフ
ラン(THF)を20分間、次に60%(v/v)まで勾配をなすTHFを11分間使用してSi60
(5μm)カラム(250×4mm)上のHPLCによりステロイド基質、17α−ヒドロキシ
プロゲステロン、および生成物(AED,TEST)を分離した。試験化合物の活性を対照
と比較した阻害率として表わし、各グループの処置動物の平均を取った。
上記の方法を使用して、MDL 103,432は経口投与後4時間でヌードマウスの精
巣C17,20リアーゼ活性を30mg/kgでは88%、100mg/kgでは96%阻害した。ラッ
トの精巣C17,20リアーゼ活性はMDL 103,432により下記のように阻害された:
表3:生体外でのC17,20リアーゼ阻害
投与量 時間(時) 投与経路 阻害率(%)
50mg/kg 4 経口 66.4
50mg/kg 24 経口 52.7
50mg/kg 4 皮下 32.9
50mg/kg 24 皮下 40.7
生体内試験データ:ダンニングH腫瘍
J.T.IssacsおよびD.S.CoffeyのCancer Res.41:6070〜5075(1981年);W.J.E
llisおよびJ.T.IsaacsのCancer Res.45:6041〜6050(1985年);T.W.Reddingお
よびA.V.SchallyのThe Prostate 6:219〜232(1985年);並びにP.E.Juniewiczら
のThe Prostate 18:105〜115(1991年)に記載のようにして、雄のコペンハーゲン
ラットをHARLAN-SPRAGUE-DAWLEY社から入手し、それぞれ吊りワイヤケージに収
容し、実験げっ歯動物用食料
(Purina 5001ペレット,Purina Mills社製)および脱イオン水を自由に与えた
。ナトリウムペントバルビタールを使用してラットに麻酔をかけ、そして背部の
毛を刈った。ドナーのコペンハーゲンラットから腫瘍を10mm3の断片に切り取り
、用意した背部の皮下に移植した(1部位/ラット)。
腫瘍の大きさに基づいて処置グループの動物を選択した(移植後105日)。10
匹の動物にナトリウムペントバルビタールで麻酔をかけ、両側の睾丸を除去した
。残りの動物を腫瘍の大きさが平均的な処置グループ(10匹/グループ)に分け
た。実験の間、動物を別々にした。試験化合物をメチルパラベンおよびプロピル
パラベンを含有するレシチンビヒクル(L−α−ホスファチジルコリンXV−E
型)中の溶液または懸濁液として調製した。すべての処置は各実験日に2cc/Kg
を胃管栄養(経口)により投与して行なった。35日間にわたって7日毎に腫瘍の
大きさとラットの体重を記録した。最後の処置をしてから24時間後、動物をCO2
により安楽死させ、そして腫瘍、前立腺、精のうおよび精巣を切除し、計量した
。表4において、平均腫瘍増殖は処置開始後35日間にわたるグループの補正平均
値から得たものである。補正は処置グループの他の動物と比較して明らかに均衡
がとれない増殖を示した動物のデータを一連のデータから除去することにより行
なった。実際、これらの腫瘍はラット肉腫であり、その現象は化合物で処置した
動物のすべてにおいて観察されたため、このような均衡がとれない増殖はこのモ
デルの免れない欠点であると考えられる。補正平均値の計算から除去した動物は
図6では動物8、9、10であり;図7では動物18、19および20であり;図8では
動物27、28、29および30であり;そして図9では動物37、39、および40である。
図10の去勢した対照動物は別の問題を提起する。ここで、グループ全体で観察さ
れた腫瘍量が異なるのは実験開始時の腫瘍の大きさが異なるためであると考えら
れる。ここで、平均値の変動は明らかに去勢そのものの効果以外の要因によるた
め、動物47、48、
49および50を補正平均値から除去した。これらのうち、動物47は処置期間中に死
亡した。
表4はMDL 105831およびアンドロゲン受容体アンタゴニストとして知られてい
るフルタミド(MDL 15910)を比較する。第35日および第0日における腫瘍の大き
さの補正平均値から計算した1日あたりの平均増殖率を示す。MDL 105831は組み
合わせ治療を行なう場合の添加剤であるフルタミドと同様の腫瘍抑制作用を有す
ることがわかった。
表4: ダンニングHラットの腫瘍増殖(mm3)説明:
MDL 105831=17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−アンドロスト−
5−エン−3−オン(15mg/kg/日、経口)
MDL 15910=N−(3−トリフルオロメチル−4−ニトロ−フェニル)−
イソブチルアミド(50mg/kg)経口)
ヌードマウスのPC-82腫瘍:
van Steenbrugge,G.J.らのJ.Urol,131:812〜817(1984年);van Steenbru
gge,G.J.らのThe Prostate,11:195〜210(1987年)および
Redding,T.W.らのCancer Research,52,2538〜2544(1992年)に記載のように
して、雄のヌードマウス(Hsd:無胸腺症、Nude-nu)をHarlanSprague Dawley社
から入手し、マウスを滅菌した小形隔離室に収容し、そしてオートクレーブ処理
したABLE(登録商標)げっ歯動物用食料(Purina Mills社製)および脱イオン水を
自由に与えた。腫瘍を提供するマウスにナトリウムペントバルビタールで麻酔を
かけ、頸部の脱臼により致死させた。次に、腫瘍を切除し、氷冷ハンクス平衡塩
類溶液を含有するペトリ皿に入れた。移植するために、腫瘍を2〜3mmの立方体
に切り取った。最初に50mg/kgのペントバルビタールで被移植動物に麻酔をかけ
、次いでトロカールを使用して腫瘍断片(1部位/マウス)を背部に移植した。
動物を2つの対照グループ(一方はビヒクルだけで処置するグループであり、他
方は去勢するグループである)と処置グループに分けた。nは各グループの動物
の数である。
腫瘍の大きさに基づいて処置グループの動物を選択した。各試験化合物を10cc
/kgの投与量でメチルパラベンおよびプロピルパラベンを含有するレシチンビヒ
クル(L−α−ホスファチジルコリンXV−E型)中の溶液または懸濁液として
調製した。動物を1週間につき7日間の胃管栄養(経口)により42日間処理した。
最後の処置をしてから24時間後、動物をCO2により安楽死させ、腫瘍を切除し、
計量した。実験期間中、週に1回、マウスの体重を量り、腫瘍を触診した。表5
において、平均腫瘍増殖は処置開始後28日間にわたるグループの補正平均値から
得たものである。補正は処置グループの他の動物と比較して明らかに均衡がとれ
ない増殖を示した動物のデータを一連のデータから除去することにより行なった
。このような腫瘍増殖は腫瘍がアンドロゲンに依存しない肉腫に変わるため起こ
ると考えられ、大抵の場合は処置期間の終了前に動物を安楽死させた。表5の補
正平均値を計算する前に、次の動物のデータを除去した。図1:動物4および44
;図2:動物10、38および42;図3:動物39;図4:動物8、9お
よび49;図5:動物37、40および41。
表5は4−アザ−17β−(シクロプロピルオキシ)−5α−アンドロスタン−
3−オン(MDL 103432;50mg/kg,1日2回)、4−アザ−17β−(シクロプロ
ピルアミノ)−5α−アンドロスト−5−エン−3−オン(MDL 105831;50mg/kg
,1日2回)およびアンドロゲン受容体アンタゴニストとして知られているフル
タミド(MDL 15910;15mg/kg,1日2回)で処置した動物の平均腫瘍増殖を示す
。ビヒクルだけで処置したおよび去勢した対照グループと比較した各試験化合物
の平均増殖率は生体内でのアンドロゲン阻害結果と一致する。
表5:雄のヌードマウスにおけるPC-82ヒト腫瘍の増殖(mm3)〔実施例〕
次の実施例により本発明の特定の化合物の合成を詳しく説明するが、本発明は
これらに限定されない。
〔定義〕
次の実施例において、特に断りがなければ、「室温」は18℃〜23℃を意味し、
「一晩」は14〜18時間を意味し、そして溶解試薬は水溶液中に溶解したものであ
る。次の略語もまた使用されている:
ブライン=塩化ナトリウム(NaCl)の飽和水溶液
THF=テトラヒドロフラン NaHCO3=重炭酸ナトリウム
EtOAc=酢酸エチル CH2Cl2=塩化メチレン
MgSO4=硫酸マグネシウム エーテル=ジエチルエーテル(CH3CH2)2O
HOAc=酢酸 NH4Cl=塩化アンモニウム
Na2SO3=亜硫酸ナトリウム
実施例 1
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザーアンドロスト−5(6)−エン−3−オン
実施例 1A
17β−ヒドロキシ−5−オキソ−4−ノル−3,5−seco−アンドロスト−3−カ
ルボン酸
Milewich,L.およびAxerrod,L.のOrganic Synthesis,Collect.第6巻,690
-91(1988年)に記載の方法と同様にして、テストステロン(UPJOHN,9.16297g,
31.772ミリモル)を1000mlの三つ口丸底フラスコ中でt−ブチルーアルコール(30
0ml)に溶解した。水(75ml)中の炭酸カリウム(K2CO3)を加え、溶液を完全に溶解
するまで攪拌した。水(350ml)中のメタ過沃素酸ナトリウム(NaIO4,ALDRICH,40
.9249g,191.34ミリモル)を入れた500mlの滴下ロートを反応フラスコに取り付け
た。さらに、50mlの水中における過マンガン酸カリウム(FLUKA,KMnO4,0.80424
g,5.089ミリモル)の溶液(50ml)を入れた別の125mlの滴下ロートを反応フラスコ
に取り付けた。
約50mlのメタ過沃素酸塩溶液および約5mlの過マンガン酸塩溶液をそれぞれ反
応混合物に一度に加えた。各溶液の残りを30分間にわたって滴加した。添加終了
後、反応混合物をさらに90分攪拌した。次に、重亜硫酸カリウム(K2S2O5,BAKER
,23.70107g,106.603ミリモル)をゆっくり加え、5時間攪拌することにより反
応混合物を急冷した。
反応混合物をセライト(登録商標)ろ過助剤を通してろ過し、室温で一
晩保存した。
ろ液を減圧下(45mmHg,70℃)で約250mlまで濃縮し、500mlの分液ロートに移した
。濃縮物を10%硫酸(H2SO4,26ml)で酸性にし、エーテル(3×200ml)で抽出した
。合一したエーテル性抽出物を100mlのジエチルエーテルで洗浄し、10%硫酸(30
0ml)に注いで生成物を沈澱させた。
沈澱物を塩化メチレン(CH2Cl2)で抽出(4×200ml)し、有機相を合一し、ブライ
ン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固して白色の固体を得た。
物質をアセトン(50ml)から一晩再結晶し、ろ過により集め、ヘキサン(30ml)で洗
浄し、減圧下(0.3mmHg,室温)で4.5時間乾燥して17β−ヒドロキシ−5−オキソ
−4−ノル−3,5−seco−アンドロスタン−3−カルボン酸(6.1247g)を得た。
化合物は次の構造式を有する。
別法として、4−ノル−3,5−seco−酸は次のようにして製造することができ
る。テストステロン(9.1863g)をCH2Cl2(70ml)に溶解し、メタノール(100ml)で
希釈した。溶液を窒素下で−78℃まで冷却した。オゾンを冷却溶液中で25分間泡
立たせると溶液は緑色に変化した。反応容器の大気を窒素でパージし、室温まで
加温し、溶媒を蒸発させた。残留物をエーテル(200ml)に溶解し、10%水酸化ナ
トリウム(NaOH,50ml)で3回抽出し、洗浄し、有機層を合一し、エーテル(50ml)
で再び洗浄し、10%硫酸(H2SO4,200ml)で酸性にした。酸性溶液をCH2Cl2(4×50
ml)で抽出し、合一した有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸
発させて粗生成物を白色の泡状物として得た。
粗生成物を温アセトン(100ml,〜50℃)に取り、濃縮した(〜40ml)。冷却によ
り生成した無色の結晶を集め、純度分析して17β−ヒドロキシ−5−オキソ−4
−ノル−3,5−seco−アンドロスタン−3−カルボン酸を得た。
実施例 1B
17β−アセトキシ−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オン
Kobyashi M.およびMitsuhashi,H.のChem.Pharm.Bull.,21(5),1069-1075(
1973年)に記載の方法と同様にして、上記で製造したseco−酸(4.0249g,13.05
1ミリモル)および10.26gの酢酸アンモニウム(NH4OAc,EM SCIENCE,10.26g,13
3.1ミリモル)をHOAc(130ml)に溶解し、窒素下で還流温度まで加熱した。5日間
還流した後、反応混合物を室温まで冷却し、水(800ml)に注いだ。得られた沈澱
物をろ過により集め、減圧下(0.3mmHg)、室温で一晩乾燥した。
沈澱物を沸騰エタノール(350ml)に加え、濃縮(〜180ml)し、乾燥(減圧、室温
)することによりエタノールから再結晶して17β−アセトキシ−4−アザ−アン
ドロスト−5(6)−エン−3−オンを得た。これは化学式:
を有する。
実施例 1C
17β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オン
実施例1Bで製造した17β−エチルカルボキシレート(0.9259g,2.793ミリモ
ル)を60mlの温エタノール/テトラヒドロフラン(1:1)に溶解し、
6M水酸化ナトリウム(NaOH,10.0ml,60ミリモル)を加え、反応混合物を室温で
2時間半攪拌した。反応混合物をブライン(100ml)で希釈し、EtOAc(3×50ml)で
抽出した。合一した有機相をブライン(50ml)および塩化アンモニウム(NH4Cl)で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させて粗製反応生成物を得た
。粗生成物をエタノールから再結晶して17β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロ
スト−5(6)−エン−3−オンを無色の結晶(0.3132g,1.0822ミリモル)として得
た。母液を濃縮し、上記の再結晶操作を繰り返して2回目の結晶収穫物を得た(0.
3945g,1.363ミリモル)。
実施例 1D
17β−ビニルオキシ−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オン
実施例1Cで製造した17β−アルコール(2.20g,7.77ミリモル)をクロロホル
ム(CHCl3,30ml)およびエチルビニルエーテル(CH2CHOC2H5,40ml)と一緒にスラ
リーにした。酢酸第二水銀(ALDRICH,Hg(OOCCH3)2,2.4869g,7.804ミリモル)
を反応容器に加え、それを窒素でパージし、窒素雰囲気下で加熱還流した。14時
間半還流した後、反応混合物が暗褐色になり、均質化してから、反応混合物を酢
酸(HOAc3,0.20ml,0.21g,3.49ミリモル)で急冷し、室温でさらに2時間半攪拌
した。反応混合物を5%水酸化ナトリウム(50ml)およびヘキサン(150ml)中に注
ぎ、層を分離し、有機相をブライン(2×50ml)で洗浄し、炭酸カリウム(K2CO3)上
で乾燥し、ろ過し、蒸発させて17β−ビニルオキシ−4−アザ−アンドロスト−
5(6)−エン−3−オン(5.033g)を得た。化合物は次の構造式:
を有する。
実施例 1E
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オン
CharetteらのTet.Let.,35(4),513-16(1994年)に記載の方法と同様にして、
ビニルエーテル(7.77ミリモル)を窒素下でクロロホルム(CHCl3)に溶解した。t
−ブチルメチルエーテル(CH3OC(CH3)3,20ml)を加えてオフホワイト色の沈澱物
を生成した。溶液を窒素下で0℃に冷却した。ジエチル亜鉛((CH3CH2)2Zn,ALDR
ICH,24.0ml,26.4ミリモル,トルエン中1.1M)をビニルエーテルスラリーに加
えると沈澱物が部分的に溶解した。スラリーを0℃で10分間攪拌し、沃化メチレ
ン(CH2I2,ALRICH,2.20ml,7.32g,27.3ミリモル)を15分間にわたって少しづつ
加え、スラリーを窒素下、0℃で連続的に攪拌した。別のクロロホルム(CHCl3,
40ml)を加え、攪拌を0℃で6時間(全反応時間)続けた。反応混合物を120mlの飽
和NH4Cl溶液に注ぎ、EtOAc(200ml)で抽出した。有機相をブライン(2×100ml)で
抽出し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させて粗生成物を得、二酸化ケイ素(SiO2
,RF0.29)および酢酸エチル/塩化メチレン/ヘキサン溶離剤(25%EtOAc/25%C
H2Cl2/50%ヘキサン)を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オン
(1.3002ミリモル,17%収率)を得た。 化合物は次の構造式:
を有する。
実施例 2
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例 2A
17β−アセトキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
17β−アセトキシ−4−アザ−5α−アンドロスト−5(6)−エン−3−オン(
10.0404g,30.2914ミリモル)およびパラジウム/炭素触媒(ENGELHARD,1.2642
g,5%Pd/炭素)を500mlのParrボトルに入れた。反応容器を窒素でパージし
、エタノール(250ml)を加えた。反応容器に60p.s.i.の水素を充填し、機械的に
攪拌しながら60℃に加熱した。温度を上昇させると反応容器の圧力は増加したが
、ステロイドとの反応により減少した。水素圧が一定になるまで(約90〜100時間
)バラストタンクから気体を周期的に加えることにより水素圧を約60p.s.i.に維
持した。反応の終了後、反応混合物を室温まで冷却し、セライト(登録商標)を通
して酢酸(70ml)で洗浄し、濃縮し、ろ過し、乾燥して粗生成物を得た。粗生成物
を沸騰溶媒(400ml)に溶解し、濃縮することによりエタノール(150ml)から再結晶
した。無色の結晶を集め、減圧下(0.4mmHg)、室温で一晩乾燥し、純度
分析して17β−アセトキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンを得た
。収量25.08ミリモル、83%。化合物は次の構造式:
を有する。
実施例 2B
17β−ヒドロキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例2Aで製造した17β−アセトキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−
3−オン(2.6533g,7.9559ミリモル)を温エタノール(100ml)に溶解した。濃水
酸化ナトリウム(6M,50ml)を加え、反応混合物を室温で攪拌した。90分後、反
応混合物を最初にブライン(200ml)で希釈し、EtOAc(3×100ml)で抽出する
ことにより後処理した。合一した有機層をブライン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾
燥し、ろ過し、蒸発させて17β−ヒドロキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オンを得た。
実施例 2C
17β−ビニルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
IrelandらのOrg.Synth.,Coll.第VI巻,298〜301(1988年)に記載の方法と同
様にして、4−アザ−17β−ビニルオキシ−アンドロスタン−3−オン(0.5297
g,1.817ミリモル)をCH2Cl2(15ml)およびエチルビニルエーテル(CH3CH2OCHCH2
,ALDRICH,11.31g,156.8ミリモル)と一緒にスラリーにした。酢酸第二水銀(H
g(OOCCH3)2,ALDRICW0.6030g,1.8922ミリモル)を加え、スラリーを窒素下で39
時間加熱還流した。氷酢酸(HOOCCH3,EM,0.050ml,0.053g,0.873ミリモル)を
加え、反応混合物を一晩攪拌し
ながら室温まで冷却した。反応混合物を5%水酸化ナトリウム水溶液(15ml)お
よびヘキサン(40ml)に注ぐことにより後処理した。層を分離し、有機相をブライ
ン(2×24ml)で洗浄した。合一した有機相を洗浄し、ろ過し、蒸発させて17β−
ビニルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(1.0581g)を得、そ
れをさらに特性決定することなく次の工程にすぐに使用した。
実施例 2D
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例2Cで製造した4−アザ−17β−ビニルオキシ−5α−アンドロスタン
−3−オン(1.817ミリモル)をCH2Cl2(12ml)およびメチルt−ブチルエーテル(12
ml)の共溶媒系に溶解し、窒素下で0℃に冷却した。ジエチル亜鉛(CH3CH2)2Zn)
を加え、次に沃化メチレン(CH2I2,ALDRICH,1.80ml,5.96g22.3ミリモル)を2
分間にわたって少しづつ加えた。混合物を窒素下、0℃で6時間15分攪拌した。
反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(20ml)で急冷し、EtOAc(100ml)で抽出した。合
一した有機相をブライン(2×50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒を
蒸発させて表題化合物の粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフ
ィー(SiO2,50%EtOAc/50%CH2Cl2)により精製し、生成物を含有するフラク
ションを集めて純粋な17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オン(0.4223g,1.2739ミリモル,収率:70%)を得た。融点237.
5〜238.5℃(アセトンから)。RF0.16(50:50のCH2Cl2:EtOAc);
生成物は次の式:
を有する。
実施例 3
17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エ
ン−3−オン
実施例 3A
17β−アセトキシ−4−メチル−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オ
ン
実施例1Aで製造した、または別の方法で得た17β−ヒドロキシ−5−オキソ
−4−ノル−3,5−seco−アンドロスト−3−カルボン酸(3.1856g,10.329)をメ
チルアミン塩酸塩(CH3NH2・HCl,ALDRICH,7.4847g,110.9ミリモル)およびHOAc
(80ml)と一緒にスラリーにし、窒素下で加熱還流した。6日後、反応混合物を室
温まで冷却し、反応混合物を濃縮(30mmHg,55℃)して濃厚なスラリーを得た。ス
ラリーをEtOAc(100ml)に取り、有機物を水(2×50ml)、水性NaHCO3(50ml)および
ブライン(50ml)で洗浄した。生成物
をMgSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させて粗生成物を得、それをフラッシュ
クロマトグラフィー(SiO2,25% EtOAc/25% CH2Cl2/25%ヘキサン)により
精製して17β−アセトキシ−4−メチル−4−アザーアンドロスト−5(6)−エン
−3−オン(3.3373g,9.763ミリモル)を得た。収率:95%。化合物は次の構造
式:
を有する。
実施例 3B
17β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オ
ン
17β−アセトキシ−4−メチル−4−アザーアンドロスト−5(6)−エン−3−
オン(3.373g,9.763ミリモル)をエタノール(50ml)に溶解した。濃水酸化ナトリ
ウム(6M,25.0ml)を加え、反応混合物を室温で4時間半攪拌した。反応混合物
をブライン(10.0ml)およびEtOAc(100ml)に分配した。層を分離し、有機層をブラ
イン(2×100ml)、飽和NH4Cl(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発さ
せて粗製反応生成物を黄色の固体として得た。これをメタノールに溶解し、大き
な結晶の生成が見られるまで蒸発させることにより精製した。結晶をアセトンで
洗浄し、減圧下(0.3mmHg)で一晩乾燥して17β−ヒドロキシ−4−メチル−4−
アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オンを非常に良好な純度で得た(1.8119
g,5.9712ミリモル)。収率:61%。融点188〜192℃。
実施例 3C
4−メチル−17β−ビニルオキシ−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−
オン
17β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−
オン(0.9278g,3.0576ミリモル)をCH2Cl2に溶解し、それにエチルビニルエーテ
ル(CH3CH2CHCH2,ALDRICH,20.0ml,15.08g,209.1ミリモル)を攪拌しながら加
えた。酢酸第二水銀(Hg(OOCCH3)2)を加え、反応混合物を窒素下で加熱還流した
。24時間半後、反応混合物を室温まで冷却し、HOAc(EM,1.00ml,1.06g,17.46
ミリモル)を加えた。15時間半後、反応混合物をヘキサン(100ml)および10%水酸
化ナトリウムの混合物に注いだ。容器をよく混合し、相を分離し、有機物をブラ
イン(2×50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させて4−メチ
ル−17β−ビニルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスト−5(6)−エン−3−オ
ン(1.3829g)を得た。それは構造式:
を有する。
実施例 3D
17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−5(
6)−エン−3−オン
実施例3Cで製造したビニルエーテル(4−メチル−17β−ビニルオキシ−4
−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オン,3.05ミリモル)をCH2Cl2(20ml)
およびt−ブチルメチルエーテル(20ml)の混合物に溶解し、窒素下で0℃に冷却
した。ジエチル亜鉛((CH3CH2)2Zn,ALDRICH,20.0ml,トルエン中1.1M,22.0
ミリモル)を加え、次に沃化メチレン(CH2I2,
ALDRICH,1.80ml,5.96g,22.3ミリモル)を少しづつ入れた。6時間半後、反応
混合物を最初に飽和NH4CO(50ml)で急冷し、EtOAc(100ml)で抽出することにより
後処理した。有機相をブライン(2×50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、
溶媒を蒸発させて粗製反応生成物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフ
ィー(SiO2,25% EtOAc/25% CH2Cl2/50%ヘキサン)により精製して4−メ
チル−17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスト−5(6)−エ
ン−3−オン(0.4095g,1.1921ミリモル)を得た。分析すると、それは不純物
が少量ながら幾つか存在することを示した。
実施例 4
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−
オン
実施例 4A
17β−アセトキシ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン
Bhattacharya,A.らのJ.Am.Chem.Soc.,110,3318-3319(1988年)に記載の
方法と同様にして、17β−アセトキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−
オン(0.7687g,2.3049ミリモル)および2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−
ベンゾキノン(DDQ,ALDRICH,0.5461g,2.4056ミリモル)を窒素下で1,4−ジオ
キサン(15.0ml)に溶解した。ビス(トリメチルシリル)−トリフルオロアセトア
ミド(BSTFA,ALDRICH,2.60ml,2.52g,9.79ミリモル)を加え、反応混合物を
室温で60分間攪拌した。反応混合物を18時間加熱還流し、室温まで冷却し、溶媒
を蒸発させた。残留物をEtOAc(50ml)に溶解し、5%水酸化ナトリウム(50ml)お
よびブライン(50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させて粗製
反応生成物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2,50% EtOA
c/50% CH2Cl2)により精製して非常に良好な純度の17β−アセトキシ−4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン(0.6102g,1.8409ミリモル)を得
た。収率:80%。化合物は次の式:
を有する。
実施例 4B
17β−ヒドロキシ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン
17β−アセトキシ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン(0.5
00g,1.508ミリモル)を温エタノール(20ml)に溶解した。6M水酸化ナトリウム
(10ml)を加え、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(50ml)
で希釈し、ブライン(3×100ml)で抽出し、MgSO4で乾燥して17β−ヒドロキシ−
4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン(0.4570g)よび少量の不純
物を得た。反応生成物をさらに精製することなく次の合成に使用した。
実施例 4C
17β−ビニルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン
実施例1D、2C、3CおよびIreland,R.E.らのOrg.Synth.,Coll.第VI巻
,298−301(1988年)に記載の方法と同様にして、17β−ヒドロキシ−4−アザ−
5α−アンドロスト−1−エン−3−オン(1.508ミリモル)、エチルビニルエー
テル(CH3CH2OCHCH2,ALDRICH,9.80g,135.9ミリモル)および酢酸第二水銀(Hg(
OAc)2,ALDRICH,0.5101g,1.6007ミリモル)をCH2Cl2(15ml)中で66時間反応
させた。反応混合物を酢酸(EM,0.346g,5.76ミリモル)で急冷し、1時間攪拌し
た。反応混合物を10%水酸化ナトリウム(25m1)で希釈し、ブライン(2×25ml)
で抽出し、ろ過し、乾燥して17β−ビニルオキシ−4−アザ−5α−アンドロス
ト−1−エン−3−オン(0.6906)を定量的収率で得、それをさらに精製すること
なく次の工程に使用した。
実施例 4D
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−
オン
実施例1E、2Dおよび3Dと同様にして、17β−ビニルオキシ−4−アザ−
5α−アンドロスト−1−エン−3−オン(1.508ミリモル)、t−ブチルメチル
エーテル(10ml)、ジエチル亜鉛(ALDRICH,トルエン中1.1M,10.00m1,11.00ミ
リモル)および沃化メチレン(CH2I2,ALDRICH,0.900ml,2.99g,11.17ミリモル
)をCH2I2を5分間にわたって少しづつ加えながら反応させた。2時間半後、反応
混合物を室温にし、14時間後飽和NH4Cl(50ml)で急冷し、EtOAc(75ml)で抽出し、
ブライン(70ml)で洗浄することにより後処理した。この生成物を50% EtOAc/50
% CH2Cl2溶離剤で精製して良好な純度の17β−シクロプロピルオキシ−4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン(0.2246g,0.6816ミリモル)を得
た。収率:45%。化合物は次の構造式:
実施例 5
17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オン
実施例 5A
5,17−オキソ−4−ノル−3,5−seco−アンドロスタン−3−カルボン酸
テストステロン(8.7813g,30.45ミリモル)をCH2Cl2(50ml)およびメタノール(
10ml)の混合物に溶解し、溶液を窒素下で攪拌しながら−78℃に冷却した。温度
を維持し、攪拌しながらオゾンを反応混合物中で3時間泡立たせた。30分後、反
応混合物は青変した。オゾンを窒素で置換しながら反応混合物をゆっくりと室温
にした。溶媒を蒸発させ、残留物をエーテル(200ml)に取り、気体の発生に気を
つけながら10%水酸化ナトリウム(3×50ml)で抽出した。アルカリ相を合一し、
エーテル(50ml)で再び洗浄した。溶液を10%硫酸(H2SO4,200ml)で酸性にし、CH2
Cl2(5×50ml)で抽出した。有機相を合一し、ブライン(50ml)で抽出し、MgSO4
で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させて5,17−オキソ−4−ノル−3,5−seco−ア
ンドロスタン−3−カルボン酸(8.14g)の結晶を得た。
実施例 5B
4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3,17−ジオン
実施例5Aで製造したseco酸(8.14g,26.56ミリモル)をHOAc(100ml)に溶解し
た。酢酸アンモニウム(NH4OOCCH3,15.6931g,203.6ミリモル)を加え、反応混
合物を窒素下で加熱還流した。69時間後、反応混合物を室温
まで冷却し、氷水(700ml)に注ぎ、生成物をタール状物質として分離した。溶液
をブライン(200ml)で希釈し、EtOAc(3×200ml)で抽出した。有機相を合一し、
ブライン(2×200ml)、水(3×200ml)および飽和NaHCO3(2×100ml)で洗浄した
。抽出物をMgSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させて表題化合物の粗生成物を
得た。生成物をエタノールから再結晶して4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン
−3,17−ジオン(1.0859g,3.778ミリモル)を微量のC17−アセテートと共に得た
。母液の2回目の再結晶により、さらに化合物(0.5431g)を得た。全収率:21
%。所望の生成物は次の構造式:
を有する。
実施例 5C
17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オン
4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3,17−ジオン(0.53g,1.844ミリモル
)をクロロホルム(CHCl3,10.0ml)に溶解し、シクロプロピルアミン((CH2)2CHNH2
,ALDRICH,4.12g,72.15ミリモル)を加え、反応混合物を窒素下で加熱還流し
た。15時間後、反応混合物を室温まで冷却し、分析結果はシクロプロピルイミン
に化学量論的に変換したことを示した。エタノール(21ml)中のホウ水素化ナトリ
ウム(NaBH4,ALPHA,0.3574g,0.4475ミリモル)を加え、反応混合物を窒素下
、室温で攪拌した。21時間後、反応混合物をEtOAc(50ml)で希釈し、水(2×40ml
)、ブライン(40ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させることに
より後処理して表題
化合物の粗生成物を得た。粗生成物をさらにフラッシュクロマトグラフィー(10.
5秒,5.25g,SiO2;最初に25% EtOAc/25% CH2Cl2/50%ヘキサン、次に15%
iPrOH/85%CH2Cl2で溶離)により精製して優良な純度の17β−シクロプロピルア
ミノ−4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3−オンを得た(0.4948g,1.506
3ミリモル)。収率:82%。
化合物は次の構造式:を有する。
実施例 6
17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
ン
実施例 6A
5,17−ジオキソ−4−ノル−3,5−seco−アンドロスタン−3−カルボン酸
アンドロスト−4−エン−3,17−ジオン(10.000g,34.914ミリモル)をCH2Cl2
(100m1)およびEtOAc(100ml)の混合物に溶解し、溶液を窒素下で−78℃に冷却
した。反応混合物が濃い青色に変わるまでオゾンを粗いガラスフリットを通して
溶液の表面下で泡立たせた。次に、−78℃の反応混合物を青色が消えるまで乾燥
窒素でスパージした。溶液を周囲温度まで加温し、溶媒を減圧下で除去した。残
留物をエーテル(250ml)に取り、生成物を10%水酸化ナトリウム(3×25ml)で抽
出した。合一した塩基性抽出物を新鮮なエーテル(100ml)で洗浄し、10%硫酸(H2
SO4;100ml)で酸性にした。酸性水溶液をCH2Cl2(4×50ml)で抽出した。合一し
たCH2Cl2抽出物をブライン(50ml)で一度洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒
を減圧下で蒸発させて表題化合物を得た。
実施例 6B
4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3,17−ジオン
実施例6Aで製造した5,17−オキソ−4−ノル−3,5−seco−アンドロスタン
−3−カルボン酸(9.000g,29.373ミリモル)および酢酸アンモニウム(NH4OAc;2
2.58g,292.9ミリモル)をHOAc(75ml)中でスラリーにし、不活性雰囲気下で加熱
還流した。3日後、反応混合物を室温まで放冷し、氷冷水(700ml)に注いだ。得
られた沈澱物をろ過により集め、空気乾燥し、エタノールから再結晶して表題化
合物を得た。
実施例 6C
17β−ヒドロキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
4−アザ−アンドロスト−5(6)−エン−3,17−ジオン(7.000g,24.356ミリモ
ル)(実施例6Bを参照)および5%パラジウム/炭素触媒(0.750g,
0.352ミリモルのPd)を不活性雰囲気下で500mlのParrボトル中に入れた。酢酸(10
0ml)を反応容器に加え、それに60p.s.i.の水素を充填した。水素化反応混合物を
60℃に加熱し、Parr振騰器で攪拌した。3日後、反応混合物を周囲温度まで放冷
し、セライト(登録商標)を通してろ過した。ろ液を減圧下で濃縮して約25mlにし
、氷冷水(300ml)に注いだ。沈澱物をろ過により集め、エタノールから再結晶し
て表題化合物を得た。
実施例 6D
4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン
実施例6Cで製造した、または別の方法で得た17β−ヒドロキシ−4−アザ−
5α−アンドロスト−3−オン(6.000g,20.590ミリモル)をCH2Cl2(200ml)
に溶解し、酸化するために4Åモレキュラーシーブ粉末(ALDRICH 23,366-8,12
.00g)を加えた。4−メチルモルホリンN−オキシド(5.000g,42.680ミリモル
)およびテトラプロピルアンモニウムペルルテネート(VII)(0.400g,1.138ミリ
モル)を続けて加えた。反応混合物を不活性雰囲気下、周囲温度で攪拌した。約
3日後、反応溶液をシリカゲル(1:1のEtOAc/CH2Cl2)を通してろ過し、注意
しながらフラッシュクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)により精製
して4−アザ−5α−アンドロスト−3,17−ジオンを得た。
実施例6E
17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例6Dからの4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン(3.000g,
10.366ミリモル)をクロロホルム(CHCl3)(50ml)に溶解し、シクロプロピルアミン
(25.00ml,360.8ミリモル)を加え、反応混合物を窒素雰囲気下で攪拌しながら加
熱還流した。20時間後、反応混合物を室温まで放冷し、エタノール(100ml)中に
おけるホウ水素化ナトリウム(NaBH4;4.000g,105.7ミリモル)の溶液を加えた。
反応混合物をさらに5時間攪拌し、
EtOAc(200ml)で希釈した。希釈溶液を水(2×200ml)およびブライン(150ml)で洗
浄した。有機溶液をMgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラ
ッシュクロマトグラフィー(最初に1:1:2のEtOAc/CH2Cl2/ヘキサン、次に
15:85のiPrOH/CH2Cl2で溶離)により精製して表題化合物を優良な純度で得た。
実施例 7
1−フルオロ−17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
実施例 7A
17β−アセトキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例3Aで製造した、または別の方法で得た17β−アセトキシ−4−メチル
−4−アザーアンドロスト−5(6)−エン−3−オン(20.000g,57.890ミリモル)
および5%パラジウム/炭素触媒(2.000g,0.940ミリモル)を不活性雰囲気下で
500mlのParrボトルに入れた。酢酸(150ml)を反応容器に加え、それに60p.s.i.の
水素ガスを充填した。水素化反応を60℃で攪拌しながら行なった。3日後、反応
混合物をセライト(登録商標)を通してろ過し、減圧下で濃縮して約50mlにした
。濃縮した生成物溶液を攪拌しながら氷冷水(800ml)に注いだ。得られた沈澱物
をろ過により集め、エタノールから再結晶して表題化合物を得た。
実施例 7B
17β−アセトキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−1(2)−エン−
3−オン
実施例7Aで製造した、または別の方法で得た17β−アセトキシ−4−メチル
−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(18.000g,52.098ミリモル)お
よび2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンを1,4−ジオキサン(200
ml)に溶解した。不活性雰囲気を維持しながら、ビス
(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(136.0ml,512.0ミリモル)をジオ
キサン溶液に注意しながら加えた。室温で60分間攪拌した後、反応混合物を加熱
還流した。還流を18時間続け、その時点で反応混合物を周囲温度まで放冷した。
反応溶媒を減圧下で除去し、残留物をEtOAc(500ml)に再び溶解した。有機溶液を
5%水酸化ナトリウム(400ml)およびブライン(400ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し
、ろ過し、減圧下で濃縮した。反応生成物をさらにフラッシュクロマトグラフィ
ー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)により精製して表題化合物を得た。
実施例 7C
17β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−1(2)−エン−
3−オン
実施例7Bで製造した17β−アセトキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アン
ドロスト−1(2)−エン−3−オン(15.000g,43.673ミリモル)をエタノール(100
ml)およびTHF(100ml)の混合物に溶解した。エタノール性溶液に6M水酸化ナト
リウム(100ml)を加え、反応混合物を室温で7時間攪拌した。その後、反応混合
物をEtOAc(600ml)で希釈し、ブライン(3×400ml)で抽出した。有機層をMgSO4で
乾燥し、ろ過し、蒸発乾固し、次の合成で使用するのに十分な純度の粗生成物を
得た。
実施例 7D
17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−1(
2)−エン−3−オン
実施例7Cからの17β−ヒドロキシ−4−アザ−4−メチルーアンドロスト−
1−エン−3−オン(12.000g,39.552ミリモル)をCH2CH2(200ml)およびエチル
ビニルエーテル(200ml,2.091モル)の混合物に溶解した。酢酸水銀(II)(Hg(OAc)2
;13.500g,42.362ミリモル)を反応混合物に加え、それを不活性雰囲気下で加
熱還流した。3日後、反応溶液を室温まで冷却し、酢酸(8.00ml,139.7ミリモル
)を加えた。酸性の反応混合物を室温で
2時間攪拌し、ヘキサン(500ml)で希釈した。有機溶液を10%水酸化ナトリウム(
300ml)およびブライン(2×200ml)で抽出し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固
して17β−ビニルオキシ−4−メチル−4−アザ−アンドロスト−1−エン−3
−オンを得、それをさらに精製することなく次の合成に使用した。
上記で製造した17β−ビニルオキシ−4−メチル−4−アザ−アンドロスト−
1−エン−3−オン(8.000g,24.279ミリモル)をCH2Cl2およびメチルt−ブチ
ルエーテル(100ml)の混合物に溶解し、窒素雰囲気下で0℃に冷却した。ジエチ
ル亜鉛溶液(トルエン中1.1M;145ml,159.5ミリモル)を攪拌しながらステロ
イド溶液に加え、次に注意しながらCH2I2(13.00ml,161.4ミリモル)を滴加した
。0℃の反応混合物を2.5時間攪拌し、14時間にわたって室温まで加温した。反
応混合物を飽和NH4Cl水溶液(300ml)で急冷し、EtOAc(500ml)で抽出した。有機抽
出物をブライン(2×300ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。
粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)により精製
して表題化合物を得た。
実施例 7E
17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−1−フェニルチオ−4−アザ−5α
−アンドロスタン−3−オン
水素化ナトリウム(鉱油中50%分散液、0.580g,12.08ミリモル)を不活性雰囲
気下、ヘキサン(3×25ml)で洗浄して鉱油を除去した。不活性雰囲気を維持しな
がら無水テトラヒドロフラン(THF,50ml)を注意して加えた。THF(50ml)中におけ
るチオフェノール(1.230ml,11.98ミリモル)の溶液を攪拌しながら30分間にわた
ってゆっくり滴加した(気体発生)。添加終了後、THF溶液を30分間加熱還流し、
室温まで放冷した。攪拌しているチオフェノキシドスラリーにTHF(50ml)中にお
ける17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタ
ン−1−エン−3−オン
(4.000g,11.645ミリモル)の溶液を20分間にわたって少しづつ加えた。添加
後、不活性雰囲気下において反応混合物を周囲温度で40分間攪拌し、加熱還流し
た。2時間還流した後、反応混合物を室温まで冷却し、注意しながら氷水(500ml
)に注いだ。反応混合物をEtOAc(3×500ml)で抽出し、合一した有機相をブライ
ン(2×250ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。フラッシュク
ロマトグラフィー(1:1:2のEtOAc/CH2Cl2/ヘキサン)により精製して表
題化合物を得た。化合物は次の構造式:
を有する。
実施例 7F
2−ブロモ−17β−シクロプロピルオキシ−1−フルオロ−4−メチルー4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン
Bohlman,R.のTet.Lett.,35(1),85−88(1994年)に記載の方法と同様にし
て、CH2Cl2(100ml)中における17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−1−
フェニルチオ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(3.000g,6.613ミ
リモル)の溶液を0℃で調製した。不活性雰囲気下でN−ブロモスクシンイミド(
2.360g,13.259ミリモル)およびジエチルアミノ三フッ化硫黄(0.880ml,6.661
ミリモル)を続けて加え、反応混合物を0℃で4.5時間攪拌し、飽和NaHCO3水溶液
(50ml)に注ぎ、CH2CH2(3×50ml)で抽出した。合一した有機抽出物をブライン(1
00ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。生成物をフラッシュク
ロマトグラフィー
(1:1のEtOAc/CH2Cl2)により精製して2−ブロモ−17β−シクロプロピル
オキシ−1−フルオロ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−3−オンを得た。
実施例 7G
17β−シクロプロピルオキシ−1−フルオロ−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスト−1−エン−3−オン
Bohlman,R.のTet.Lett.,35(1),85−88(1994年)に記載の方法と同様にして
、2−ブロモ−17β−シクロプロピルオキシ−1−フルオロ−4−メチル−4−
アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン(1.000g,2.270ミリモル)をト
ルエン(40ml)中でスラリーにした。窒素下で水素化トリブチルスズ(0.680ml,2.
528ミリモル)およびアゾビスイソブチロニトリル(0.0750g,0.457ミリモル)を
トルエンスラリーに加え、反応混合物を攪拌しながら80℃に加熱した。3時間後
、反応混合物を室温まで冷却し、シリカゲル(1:1のEtOAc/CH2C12)を通した
。溶出液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)に
より精製して表題化合物を得た。
実施例 7H
17β−シクロプロピルオキシ−1−フルオロ−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
KitazumeT.らのJ.Org.Chem.54(23),5630−5632(1989年)に記載の方法と
同様にして、17β−シクロプロピルオキシ−1−フルオロ−4−メチル−4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン(0.250g,0.692ミリモル)および1
0%Pd/C触媒(0.0250g,0.0235ミリモルのPd)をフラスコに入れ、それを窒素で
フラッシした。エタノール(10ml)を加え、容器に水素(1気圧)を充填した。30時
間の超音波放射(32KHz,35W)後、反応混合物をセライト(登録商標)を通してろ過
し、蒸発乾固した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/CH2
Cl2)により精製して
表題化合物:
を得た。
実施例 8
1−フェニルスルフィニル/フェニルスルホニル−17β−シクロプロピルオキシ
−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例 8A
17β−シクロプロピルオキシ−1−フェニルスルフィニル−4−メチル−4−ア
ザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例7Eで製造した、または別の方法で得た17β−シクロプロピルオキシ−
4−メチル−1β−フェニルチオ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
(3.000g,6.613ミリモル)をCH2Cl2(100ml)に溶解し、窒素の不活性雰囲気下で
−78℃まで冷却した。3−クロロペルオキシ−安息香酸(水および3−クロロ安
息香酸中55%;2.250g,7.171ミリモル)を加え、窒素雰囲気を維持しながら反応
混合物を−78℃で3時間攪拌し、その後反応混合物を飽和Na2SO3水溶液(100ml)
で急冷した。有機相を分離し、1MNaOH(3×25ml)およびブライン(50ml)で洗浄
し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。残留物をフラッシュクロマトグラ
フィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)により精製して表題化合物を得た。
実施例 8B
17β−シクロプロピルオキシ−1−フェニルスルホニル−4−メチル−4−アザ
−5α−アンドロスタン−3−オン
窒素下で17β−シクロプロピルオキシ−1−フェニルスルフィニル−4−メチ
ル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(2.000g,4.260ミリモル)をCH2
Cl2(70ml)に溶解した。3−クロロペルオキシ−安息香酸(水および3−クロロ
安息香酸中55%;1.500g,4.781ミリモル)を溶液に加えた。窒素下で16時間攪拌
した後、反応混合物を飽和Na2SO3水溶液(70ml)で急冷した。有機相を分離し、1
M NaOH(3×25ml)およびブライン(50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、
蒸発乾固した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して表題化合
物を得た。それは次の式:を有する。
実施例 9
1−フルオロ−シクロプロピルアミノ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オン
実施例 9A
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−1(
2)−エン−3−オン
17β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−1(2)−エン
−3−オン(実施例7Cからの、または別の方法で得た)を実施例6Dのように
してC17酸化した(17−オン)。次に、C17を実施例6Eに記載の方法と同様にシ
クロアミノ化して表題化合物を得た。
実施例 9B,9C,9D,9E
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−1−フェニルチオ−4−アザ−5α
−アンドロスタン−3−オン
2−ブロモ−17β−シクロプロピルアミノ−1−フルオロ−4−メチル−4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1(2)−エン−3−オン
17β−シクロプロピルアミノ−1−フルオロ−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスト−1(2)−エン−3−オン
17β−シクロプロピルアミノ−1−フルオロ−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−
1(2)−エン−3−オンをそれぞれ実施例7E〜Hに記載の方法と同様に反応させ
て相当する表題化合物を得た。
実施例 10
1−フェニルチオ/フェニルスルフィニル/フェニルスルホニル−4−メチルー
シクロプロピルアミノ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
ン
実施例 10A,10B
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−1−フェニルスルフィニル−4−ア
ザ−5α−アンドロスタン−3−オン
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−1−フェニルスルホニル−4−アザ
−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例9Bからの、または別の方法で得た17β−シクロプロピルアミノ−4−
メチル−1−フェニルチオ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンをそれ
ぞれ実施例8Aおよび8Bに記載の方法と同様に反応させて相当する表題化合物
を得た。
実施例 11
2−ハロ/メチルチオ/メチルスルフィニル/メチルスルホニル−17β−シクロ
プロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスト−3−オン
実施例 11A
17βートリメチルシリルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
CH2Cl2(500ml)中の実施例2Bで製造した、または別の方法で得た17β−ヒド
ロキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(20.000g,68.634ミリモ
ル)を窒素下で攪拌しながら塩化トリメチルシリル(TMSCl)(18.00ml,141.83ミ
リモル)に加えた。トリエチルアミン(20.00ml,143.49ミリモル)を30分間に
わたって少しづつ加えた。窒素下で48時間激しく攪拌した後、反応混合物をセラ
イト(登録商標)を通してろ過した。ろ液を蒸発乾固し、エーテル(500ml)に再溶
解した。エーテル溶液をセライト(登録商標)を通してろ過し、減圧下で濃縮して
表題化合物を得た。
実施例 11B
17β−ヒドロキシ−2α−ブロモ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例11Aからの17β−トリメチルシリルオキシ−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オン(10.000g,27.517ミリモル)のトルエン(100ml)溶液を調製
した。N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン((CH3)2NCH2CH2N(CH3)2,TM
EDA,12.50ml,82.824ミリモル)を窒素下で加えた。溶液を−37℃に冷却し、沃
化テトラメチルシリル(TMSI,3.95ml,27.76ミリモル)を滴加した。得られたス
ラリーを5分間撹拌し、臭素(7.00ml,135.87ミリモル)を滴加した。反応混合物
を撹拌しながら20℃に加温し、その後飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(Na2SO3,100
ml)に注いだ。2相混合物をEtOAc(100ml)で抽出し、有機相を合一し、Na,SO3(10
0ml)で2回、次いでブライン(2×100ml)で洗浄した。物質をMgSO4で乾燥し、ろ
過し、蒸発乾固した。残留物をTHF(100ml)に再溶解し、フッ化テトラブチルアン
モニウム溶液(THF中1M;28.00ml,28.00ミリモル)をTHF溶液に加え、混合物を
室温で15分間撹拌した。その後、反応混合物を飽和NH4Cl水
溶液(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×200ml)で抽出した。有機抽出物を合一し、ブラ
イン(150ml)で2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成
物をフラッシュクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)により精製して、
次の合成で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。
実施例 11C
17β−シクロプロピルオキシ−3α−ブロモ−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン
17β−ヒドロキシ−2α−ブロモ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
ンを実施例7Dに記載の方法と同様にしてエーテル化およびシクロプロパン化し
て表題化合物を得た。
実施例 11D
17β−ヒドロキシ−2−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例11Aで製造した、または別の方法で得た17β−トリメチルシリルオキシ
−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(10.000g,27.517ミリモル)をト
ルエン(100ml)に溶解し、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)(
12.50ml,82.824ミリモル)を窒素下で加えた。溶液を−37℃に冷却し、塩化テト
ラメチルシリル(7.35ml,57.91ミリモル)を迅速に滴加した。得られたスラリー
を5分間撹拌し、次に沃素(10.00g,39.40ミリモル)を一度に加えた。混合物を2
0℃に加温し、その後飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(Na2SO3,100ml)に注いだ。得
られた2相混合物をEtOAc(100ml)で抽出し、有機相を合一し、飽和亜硫酸ナト
リウム水溶液Na2SO3,100ml)およびブライン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、
ろ過し、蒸発乾固した。残留物をTHF(100ml)に再溶解し、フッ化テトラブチルア
ンモニウム(THF中1M;28.00ml,28.00ミリモル)を加え、混合物を室温で15分間
撹拌した。その後、反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(100ml)に注
ぎ、EtOAc(3×200ml)で抽出した。合一した有機抽出物をブライン(2×150ml)
で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュ
クロマトグラフィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)により精製して、次の合成で使用
するのに十分な純度の表題化合物を得た。
実施例 11E
17β−シクロプロピルオキシ−2α−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン
17β−ヒドロキシ−2−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
を実施例7Dに記載の方法と同様に処理して表題化合物を得た。
実施例 11F
17β−シクロプロピルオキシ−2α−メチルチオ−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オン
実施例11Eからの、または別の方法で得た17β−シクロプロピルオキシ−2α
−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(2.500g,5.470ミリモ
ル)をエタノール(50ml)中でスラリーにし、混合物を不活性 雰囲気下で加熱還流
した。20時間後、反応溶液を室温まで冷却し、飽和NH4Cl水溶液(200ml)に注いだ
。溶液をEtOAc(200ml)で抽出し、有機抽出物を合一し、ブライン(2×150ml)で
洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。残留物をフラッシュクロマト
グラフィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)により精製して、次の合成で使用するのに
十分な純度の表題化合物を得た。化合物は次の構造式:
を有する。
実施例 11G−11H
17β−シクロプロピルオキシ−2α−メチルスルフィニル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
17β−シクロプロピルオキシ−2α−メチルスルホニル−4−アザ−5α−アン
ドロスタン−3−オン
17β−シクロプロピルオキシ−2α−メチルチオ−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オンをそれぞれ実施例8Aおよび8Bに記載の方法と同様に反応さ
せて相当する表題化合物を得た。
実施例 12
2α−ハロ/メチルチオ/メチルスルフィニル/メチルスルホニル−17β−シク
ロプロピルアミノ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例 12A
17β−シクロプロピルアミノ−2α−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン
実施例11Dで製造した、または別の方法で得た17β−ヒドロキシ−2α−ヨー
ド−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンを実施例6Dに記載の方法と同
様に酸化して2α−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン(
ジオン)を得た。ジオンを実施例6Eに記載の方法と同様にして17−シクロプロ
ピルイミン、続いて表題化合物に変換した。
実施例 12B
17β−シクロプロピルアミノ−2α−メチルチオ−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オン
17β−シクロプロピルアミノ−2α−メチルスルフィニル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
17β−シクロプロピルアミノ−2α−メチルスルホニル−4−アザ−5α−アン
ドロスタン−3−オン
実施例12Aで製造した、または別の方法で得た17β−シクロプロピルア
ミノ−2α−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンをそれぞれ実
施例11F、11Gおよび11Hに記載の方法と同様に変換して相当する表題化合物を
得た。
実施例 12C
17β−シクロプロピルアミノ−2α−ブロモ−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン
実施例11Bで製造した、または別の方法で得た17β−シクロプロピルアミノ−
2α−ブロモ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンを実施例6Dに記載
の方法と同様に酸化して2α−ブロモ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17
−ジオン(ジオン)を得た。ジオンを実施例5Eに記載の方法と同様にして17−シ
クロプロピルイミン、続いて表題化合物に変換した。
実施例 13
4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例 13A
17β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例3Bで製造した、または別の方法で得た17β−ヒドロキシ−4−メチル
−4−アザーアンドロスト−5(6)−エン−3−オンを実施例6Cに記載のものと
同様の条件下で水素化して表題化合物を得た。
実施例 13B
17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−
3−オン
実施例13Aで製造した、または別の方法で得た4−メチル−17β−ヒドロキシ
−4−アザ−5α−アンドロストタン−3−オンを実施例7Dに記載のようにエ
ーテル化およびシクロプロパン化して表題化合物を得た。
実施例 13C
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−
3−オン
実施例13Aで製造した、または別の方法で得た17β−ヒドロキシ−4−メチル
−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンを実施例6Dに記載のように酸化
して4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−3,17−ジオン(ジオン)に変換
した。ジオンを実施例6Eに記載のようにシクロアミノ化して表題化合物を得た。
実施例 14
2α−ハロ/メチルチオ/メチルスルフィニル/メチルスルホニル−4−メチル
−17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例 14A
4−メチル−17βートリメチルシリルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン
実施例13Aで製造した、または別の方法で得た17β−ヒドロキシ−4−メチル
−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンを実施例11Aに記載のようにシリ
ル化して表題化合物を得た。
実施例 14B
2α−ブロモ−17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
実施例14Aからの、または別の方法で得た4−メチル−17βートリメチルシリ
ルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンをそれぞれ実施例11Bお
よび11Cに記載の方法と同様に臭素化およびシクロプロパン化して表題化合物を
得た。
実施例 14C
2α−ヨード−17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
実施例14Aからの、または別の方法で得た4−メチル−17β−トリメチルシリ
ルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンをそれぞれ実施例11Dお
よび11Eに記載の方法と同様に沃素化およびシクロプロパン化して表題化合物を
得た。
実施例 14D,14Eおよび14F
17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−2α−メチルチオ−4−アザ−5α
−アンドロスタン−3−オン
17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−2α−メチルスルフィニル−4−ア
ザ−5α−アンドロスタン−3−オン
17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−2α−メチルスルホニル−4−アザ
−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例14Cからの、または別の方法で得た2α−ヨード−17β−シクロプロピ
ルオキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンをそれぞれ
実施例11F、11Gおよび11Hに記載のように反応させて上記の相当する表題化合
物を得た。
実施例 15
2α−ハロ/メチルチオ/メチルスルフィニル/メチルスルホニル−4−メチル
−17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例 15A
2α−ヨード−17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
2α−ヨード−17β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オンをそれぞれ実施例6D〜6Eのようにして酸化およびシクロアミ
ノ化して表題化合物を得た。
実施例15B,15Cおよび15D
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−2α−メチルチオ−4−アザ
−5α−アンドロスタン−3−オン
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−2α−メチルスルフィニル−4−ア
ザ−5α−アンドロスタン−3−オン
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−2α−メチルスルホニル−4−アザ
−5α−アンドロスタン−3−オン
2α−ヨード−17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−4−アザ−5α−
アンドロスタン−3−オンをそれぞれ実施例11F、11Gおよび11Hに記載の方法
と同様に反応させて上記の相当する表題化合物を得た。
実施例 15E
2α−ブロモ−17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
実施例14Aで製造した2α−ブロモ−17β−トリメチルシリルオキシ−4−メ
チル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンを実施例11Bのように加水分
解して2α−ブロモ−17β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オン(17−アルコール)を得た。17−アルコールをそれぞれ実施例
6D〜6Eのようにして酸化およびシクロアミノ化して表題化合物を得た。
実施例 16
7β−エチル−17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−アンドロスト−5(6)−
エン−3−オン
実施例 16A
3β−ヒドロキシ−17β−トリブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト−5(
6)−エン−3β−アセテート
3β−アセトキシ−アンドロスト−5(6)−エン−17−オン(ALDRICHから入手,
39,008-9)を水素化ホウ素ナトリウムで処理することにより得た3β,17β−ジ
ヒドロキシ−アンドロスト−5(6)−エン−3−アセテート(50.000g,150.38ミ
リモル)を窒素下で塩化t−ブチルジメチルシリル
(30.000g,199.0ミリモル)と一緒にCH2Cl2(225ml)に溶解した。氷浴で還流温度
を越えないように維持しながらジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU
,33.00ml,220.7ミリモル)をCH2Cl2溶液に滴加した。室温で72時間攪拌した後
、反応溶液をEtOAc(800ml)で希釈し、飽和NH4Cl水溶液(3×200ml)、ブライン(2
00ml)、飽和NaHCO3水溶液(200ml)、そして再びブライン(200ml)で抽出した。合
一した有機相をMgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、次の合成で使用す
るのに十分な純度の表題化合物を得た。
実施例 16B
3β−アセトキシ−17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト−5(
6)−エン−7−オン
PintoらのChem.Pharm.Bull.,36(12)4689-4692(1988年)およびKutney T.,
Gletus,C.のSteroids,7(1),67-78(1966年)に記載の方法と同様にして、3β
−ヒドロキシ−17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト−5(6)−
エン3−アセテート(60.000g,134.3ミリモル)を四塩化炭素(CCl4,250ml)に溶
解した。無水酢酸(38.00ml,402.7ミリモル)、酢酸(100.Oml,1746.8ミリモル)
およびt−ブチルクロメートをCCl4溶液に連続的に加え、それを不活性雰囲気下
で還流温度まで加熱した。29時間後、反応混合物を0℃まで冷却し、水(700ml)
中におけるシュウ酸(70.000g,777.4ミリモル)の攪拌溶液に注いだ。さらにシ
ュウ酸(54.000g,599.7ミリモル)を2相混合物に加え、溶液を室温まで加温し
ながら攪拌を4時間続けた。水(750ml)を加え、2相混合物をCH2Cl2(800ml)で3
回抽出した。合一した有機相を水(2×1000ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過
し、蒸発乾固した。粗生成物をエタノールから再結晶して、次の合成で使用する
のに十分な純度の表題化合物を得た。
実施例 16C
17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−7−エチル−アンドロスト−5
−エン−3β−7−オール
3β−アセトキシ−17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト−
5(6)−エン−7−オン(40.000g,86.821ミリモル)を不活性雰囲気下でTHF(500m
l)に溶解した。塩化エチルマグネシウム溶液(THF中2.0M;90.0ml,180.0ミリモ
ル)をステロイド溶液に60分間にわたって少しづつ加えた。添加終了後に、反応
混合物を室温で6時間攪拌し、次に加熱還流した。16時間還流した後、グリニャ
ール反応混合物を室温まで放冷し、飽和NH4Cl水溶液(500ml)に注いだ。反応生成
物をEtOAc(3×500ml)で抽出し、合一した抽出物を飽和NaHCO3(3×500ml)、ブ
ライン(500ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物をジアステ
レオマー混合物として得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
実施例 16D
7−エチル−17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト−4,6−ジ
エン−3−オン
Eastham,J.およびTeranishi,R.のOrg.Synth.Cell,第IV巻,192−195(196
3年)、並びにDierassi C.のOrg.React.,6,207-272(1951年)に記載の方法と同
様にして、実施例16Cで製造した17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−7−
エチル−アンドロスト−5−エン−3β,7−オール(35.000g,71.324ミリモル)
をトルエン(700ml)およびシクロヘキサノン(200ml)の混合物に溶解した。トルエ
ン溶液に、トルエン(150ml)中におけるアルミニウムイソプロポキシド(10.000g
,48.960ミリモル)の溶液を滴加した。反応混合物を不活性雰囲気下で加熱還流
した。約30分後、または反応容量を原容量の約半分まで濃縮してから、飽和酒石
酸カリウムナトリウム四水和物水溶液[KNa(CHO-)2(CH2H)2-4H2O,150ml]を加え
、反応混合物を激しく攪拌しながら30分間還流した。その後、2相溶液を室温ま
で放冷し、層を分離した。水相をCH2Cl2で3回抽出し、合一した有機相をブライ
ン(2×100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。
残留物をエタノールから再結晶して表題化合物を得た。
実施例 16E
7β−エチル−17β−t−ブチル−ジメチルシリルオキシ−アンドロスト−5−
エン−3−オン
Crabtree,S.らのOrg.Synth.70,256-264(1991年);Caine,D.らのOrg.Synt
h.Cell,第VI巻,51-55(1988年)、およびCaine D.のOrg.React23,1-258(1976
年)に記載の方法と同様にして、小片のリチウム金属(0.950g,136.9ミリモル)
を不活性雰囲気下、−78℃で乾燥液体アンモニア(3.00ml)に加えた。−78℃で20
分攪拌した後、またはリチウムが溶解するまで、t−ブタノール(5.70ml,60.45
ミリモル)およびトルエン(50ml)の混合物中における実施例16Dからの、または
別の方法で得た7−エチル−17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロ
スト−4,6−ジエン−3−オンの溶液を温度を−78℃に維持しながら60分間にわ
たって青色のアンモニア溶液に滴加した。添加後、アンモニア溶液をさらに15分
攪拌し、その後NH4Cl固体(15.00g,280.4ミリモル)で急冷した。反応容器を室
温まで加温しながら、乾燥窒素流下でアンモニアを反応混合物から蒸発させた。
残ったトルエンスラリーをEtOAc(300ml)で希釈し、水(200ml)で洗浄し、ブライ
ン(2×200ml)で再び洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。残留物を
エタノールから再結晶して表題化合物を得た。
実施例 16F
7β−エチル−17β−ヒドロキシ−アンドロスト−4−エン−3−オン
実施例16Eからの、または別の方法で得た7β−エチル−17β−t−ブチル−
ジメチルシリルオキシ−アンドロスト−5−エン−3−オン(15.000g,34.824
ミリモル)をTHF(100ml)に溶解した。溶液に1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ
カ−7−エン(1.20ml,8.024ミリモル)を加え、反応混合物を窒素下で加熱還流
した。1時間後、反応混合物を室温まで冷却し、フッ化テトラブチルアンモニウ
ム(THF中1.0M;36.0ml,36.00ミリ
モル)を加えた。攪拌しながら脱シリル反応を室温で90分間行なった。その後、
反応混合物をEtOAc(500ml)で希釈し、飽和NH4Cl水溶液(3×200ml)およびブライ
ン(200ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。残留物をエタノー
ルから再結晶して表題化合物を得た。
実施例 16G
7β−エチル−17β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3−オ
ン
7β−エチル−17β−ヒドロキシ−アンドロスト−4−エン−3−オン(10.00
0g,34.914ミリモル)を実施例6Aのようにして17β−ヒドロキシ−7β−エチ
ル−5−オキソ−4−ノル−3,5−seco−アンドロスタン−3−カルボン酸(seco
酸)に変換した。次に、seco酸を実施例6Bに記載の方法と同様にしてβ−ラク
タムに変換した。β−ラクタムを実施例7Cに記載の方法と同様に加水分解して
17β−ヒドロキシ−アンドロスト−4−エン−3−オンに変換した。
実施例 16H
17β−シクロプロピルオキシ−7β−エチル−4−アザ−5α−アンドロスト−
5−エン−3−オン
上記実施例16Gで製造した17β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト−5−
エン−3−オンを実施例7Dに記載のようにエーテル化およびシクロプロパン化
して表題化合物を得た。
実施例 17
17β−シクロプロピル(オキシ/アミノ)−7β−エチル−4−アザ−5α−アン
ドロスト−[1(2)−エン/アン]−3−オン
実施例 17A
17β−アセトキシ−7β−エチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例16Gの第2段落で製造した17β−アセトキシ−7β−エチル−4
−アザ−アンドロスト−5−エン−3−オンを実施例6Cに記載の方法と同様に
水素化して表題化合物を得た。
実施例 17B
17β−シクロプロピルオキシ−7β−エチル−4−アザーアンドロスタン−3−
オン
実施例17Aからの17β−アセトキシ−7β−エチル−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オンを実施例7Cに記載のように加水分解し、次に実施例7Dに
記載のようにエーテル化およびシクロプロパン化して表題化合物を得た。
実施例 17C
17β−ヒドロキシ−7β−エチル−4−アザ−5α−アンドロスト−1(2)−エン
−3−オン
実施例17Aからの17β−アセトキシ−7β−エチル−5α−アンドロスタン−
3−オンを実施例7Bのように脱水素して17β−アセトキシ−7β−エチル−4
−アザ−5α−アンドロスト−1(2)−エン−3−オンを得、次にそれを実施例7
Cのように加水分解して表題化合物を得た。
実施例 17D
17β−シクロプロピルオキシ−7β−エチル−4−アザ−5α−アンドロスト−
1(2)−エン−3−オン
実施例17Cからの17β−ヒドロキシ−7β−エチル−4−アザ−5α−アンド
ロスト−1(2)−エン−3−オンを実施例7Dに記載のようにエーテル化およびシ
クロプロパン化して表題化合物を得た。
実施例 17E
17β−シクロプロピルアミノ−7β−エチル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン
実施例17Cからの17β−ヒドロキシ−7β−エチル−4−アザ−5α−アンド
ロスト−1(2)−エン−3−オンを実施例6Dに記載のようにC17−
酸化し、次に実施例6Eに記載のようにシクロアミノ化して表題化合物を得た。
実施例 17F
17β−シクロプロピルアミノ−7β−エチル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン
実施例17Aからの17β−アセトキシ−7β−エチル−5α−アンドロストタン
−3−オンを実施例7Bのようにして加水分解し、実施例6DのようにしてC17
−酸化し、実施例6Eのようにしてシクロアミノ化して表題化合物を得た。
実施例 18
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザーアンドロスト−3,7−ジオン
実施例 18A
7,7−エチレンジオキシ−17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロス
ト−5−エン−3−オール3−アセテート
Tsunoda T.らのTet.Lett.,21(14),1357-1358(1980年)、HwaらのJ.Org.C
hem.,52(2),188-191(1987年)に記載の方法と同様にして、CH2Cl2(300ml)中に
おける実施例16Bからの、または別の方法で得た3β−アセトキシ−17β−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト−5−エン−7−オン(40.000g,8
6.821ミリモル)および1,2−ビス(トリメチルシロキシ)エタン(23.00ml,93.81ミ
リモル)の溶液を−78℃で調製した。トリメチルシリルトリフルオロメタンスル
ホネート(0.20ml,1.035ミリモル)を不活性雰囲気下で加え、反応混合物を3時間
攪拌し、ピリジン(2.00ml,24.73ミリモル)を加え、攪拌混合物を室温まで加温し
た。有機溶液を飽和NaHCO3水溶液(300ml)に注ぎ、得られた2相溶液をEtOAc(3
×300ml)で抽出した。合一した有機抽出物をブライン(200ml)で洗浄し、MgSO4で
乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(1:
4のEtOAc/ヘキサン)により精製して7,7−エチレンジオキシ−17β−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト−5−エン−3−オール3−アセテ
ートを得た。
実施例 18B
17β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,7−ジオン
実施例18Aからの7,7−エチレンジオキシ−17β−t−ブチルジメチルシリル
オキシ−アンドロスト−5−エン−3−オール3−アセテートを実施例7Cに記
載の方法と同様に加水分解して7,7−エチレンジオキシ−17β−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−アンドロスト−5−エン−3−オールを得、それを実施例7
Dに記載の方法により酸化して7,7−エチレンジオキシ−17β−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−アンドロスト−5−エン−3−オンにし、次に実施例16Fに
記載の方法で異性化および脱シリルして7,7−エチレンジオキシ−17β−ヒドロ
キシ−アンドロスト−4−エン−3−オンを得た。
7,7−エチレンジオキシ−17β−ヒドロキシ−アンドロスト−4−エン−3−
オンを実施例6Aに記載のように酸化して7,7−エチレンジオキシ−17β−ヒド
ロキシ−5−オキソ−4−ノル−3,5−seco−アンドロスタン3−カルボン酸(se
co−酸)を得た。seco−酸を実施例6Bに記載の方法と同様にして17β−ヒドロ
キシ−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,17−ジオン(β−ラクタム)に変換
した。β−ラクタムを実施例7Cに記載のものと同様の条件下で加水分解して17
β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,7−ジオンを得た。
実施例 18C
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,17−ジオ
ン
実施例18Aからの、または別の方法で得た17β−ヒドロキシ−4−アザ−アン
ドロスト−5−エン−3,17−ジオンを実施例7Dに記載の方法と同様にシクロプ
ロパン化して表題化合物を得た。
実施例 18D
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン
実施例18Cからの、または別の方法で得た17β−シクロプロピルオキシ−4−
アザ−アンドロスト−5−エン−3,17−ジオンを実施例7Hに記載のものと同様
の条件下で水素化して表題化合物を得た。
実施例 19
17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−アンドロスト−5−ジエン−3,7−ジ
オン
実施例 19A
17β−トリメチルシリルオキシ−4−トリメチルシリル−4−アザ−アンドロス
ト−5−エン−3,7−ジオン
実施例18Aで製造した、または別の方法で得た17β−ヒドロキシ−4−アザ−
アンドロスト−5−エン−3,7−ジオン(40.000g,131.84ミリモル)を−78℃で
乾燥THF(300ml)溶液として調製した。リチウムジイソプロピルアミド溶液(ヘプ
タン/THF/エチルベンゼン中2.0M;135.0ml,270.0ミリモル)を不活性雰囲気
下で加え、−78℃で60分間攪拌しながら脱プロトン反応を行なった。塩化トリメ
チルシリル(35.00ml,275.8ミリモル)を加え、攪拌をさらに15分間続け、溶液を
室温まで加温した。さらに2時間攪拌した後、反応混合物をセライト(登録商標)
を通してろ過し、ろ液を蒸発乾固した。残留物をエーテル(500ml)に再溶解し、
得られたスラリーを再びセライト(登録商標)を通してろ過した。溶媒を蒸発させ
て表題化合物を得た。
実施例 19B
7−t−ブチルジメチルシリルオキシ−17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ
−アンドロスト−5,7−ジエン−3−オン
Hart,J.W.らのJ.Chem.Soc.Chem.Commun.156-157(1979年)に記載
の方法により、実施例19Aで製造した17βートリメチルシリルオキシ−4−トリ
メチルシリル−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,7−ジオン(40.000g,92
.644ミリモル)を−78℃でTHF(300ml)およびヘキサメチルホスホラミド(30.0ml,
172.4ミリモル)の混合物溶液として調製し、不活性雰囲気下でリチウムジイソプ
ロピルアミド(ヘプタン/THF/エチルベンゼン中2.0M;50.0ml,100.0ミリモル)
と反応させた。−78℃で攪拌しながら60分間脱プロトン反応を行なった。t−ブ
チルジメチルシリルクロライド(17.00g,112.8ミリモル)のTHF(50ml)溶液をカ
ニューレを通してステロイド溶液に加え、反応混合物をさらに30分攪拌し、室温
まで加温した。
周囲温度で20時間攪拌した後、飽和NH4Cl水溶液(300ml)を注意して加えることに
より反応混合物を急冷した。2相混合物をEtOAc(3×400ml)で抽出し、合一した
有機層を水(3×300ml)およびブライン(300ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過
し、濃縮して7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−トリメチルシリル
オキシ−17β−トリメチルシリルオキシ−4−アザ−アンドロスト−5,7−ジエ
ン−3−オン(残留物)を得た。
残留物をTHF(200ml)に取り、酢酸(200ml)および水(25ml)の混合物で処理した
。反応混合物を周囲温度で60分間攪拌し、EtOAc(800ml)で希釈し、ブライン(2
×300ml)、水(4×300ml)、飽和NaHCO3(2×300ml)およびブライン(300ml)で洗
浄した。有機溶液をMgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュク
ロマトグラフィー(1:1:2のEtOAc/CH2Cl2/ヘキサン)により精製して7−(
t−ブチルジメチルシリルオキシ)−17β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロス
ト−5,7−エン−3−オン(17−アルコール)を得た。
17−アルコールを実施例6Dに記載の条件下で酸化して7−(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)−4−アザ−アンドロスト−5,7−ジエン−3,17−ジオンとし
、それを実施例6Eに記載のものと同様の条件下で17β−シクロプロピルアミノ
−7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ア
ザ−アンドロスト−5,7−ジエン−3−オンに変換した。
実施例 19C
17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,7−ジオ
ン
実施例19Bで製造した、または別の方法で得た17β−シクロプロピルアミノ−
7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−アザ−アンドロスト−5,7−ジ
エン−3−オン(5.000g,10.947ミリモル)を窒素下でTHF(50ml)に溶解し、この
溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1.0M;12.00ml,12.00ミリモル
)を加えた。反応混合物を周囲温度で90分間攪拌し、水(200ml)で急冷した。粗
生成物溶液をEtOAc(2×200ml)で抽出し、合一した有機抽出物をブライン(3×2
00ml)で洗浄した。有機溶液をMgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラ
ッシュクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)により精製して表題化合物
を得た。
実施例 19D
17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,7−ジオン
実施例19Cからの、または別の方法で得た17β−シクロプロピルアミノ−4−
アザ−アンドロスト−5−エン−3,7−ジオンを実施例7Hに記載の方法と同様
に水素化して表題化合物を得た。
実施例 20
4−アザ−7β−ヒドロキシ/7−オキソ−アンドロステン
実施例 20A
17β−シクロプロピルオキシ−7β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト−5
−エン−3−オン
実施例18Bで製造した、または別の方法で得た17β−シクロプロピルオキシ−
4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,7−ジオン(1.000g,2.9115ミリモル)を
THF(25ml)およびエタノール(25ml)の混合物に溶解し、
エタノール(50ml)中における水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4;1.000g,26.43ミ
リモル)の溶液に加えた。反応混合物を周囲温度で5時間攪拌した。その後、反
応溶液をEtOAc(100ml)で希釈し、ブライン(NaCl;3×100ml)で洗浄した。有機溶
液をMgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(1:1の
EtOAc/CH2Cl2)により精製して表題化合物を得た。
実施例 20B,20Cおよび20D
17β−シクロプロピルオキシ−7β−ヒドロキシ−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オン
17β−シクロプロピルアミノ−7β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト−5
−エン−3−オン
17β−シクロプロピルアミノ−7β−ヒドロキシ−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オン
相当する7−オキソ化合物、すなわちそれぞれ実施例18C、19Cおよび19Dで
得た17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,7−ジ
オン、17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,7
−ジオンおよび17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3,7−ジオンのC7−炭素を実施例20Aに記載の方法により選択的に酸化して上
記の7−ヒドロキシステロイドを得た。
実施例 21
4−アザ−7β−カルボキシ−アンドロスタン
実施例 21A
7β−エトキシカルボニルメチル−17β−ヒドロキシ−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オン
THF(200ml)中における水素化ナトリウム(鉱油中50%;7.000g,145.8ミリモ
ル)の溶液を調製し、溶液をヘキサン(3×30ml)で洗浄した。トリエチルホスホ
ノアセテート(28.7ml,144.7ミリモル)を窒素下で注意しな
がら60分間にわたって滴加し、アニオンを生成した。THF中における17β−トリ
メチルシリルオキシ−4−トリメチルシリル−アンドロスト−5−エン−3,7−
ジオン(32.406g,72.374ミリモル)の溶液を加え、次に窒素下、室温で6時間攪
拌した。その後、EtOAc(500ml)を加え、反応混合物をブライン(3×400ml)で洗
浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して17β−トリメチルシリルオキ
シ−4−トリメチルシリル−7−エトキシカルボニルメチレン−4−アザ−アン
ドロスト−5−エン−3−オン(ジエンジシラン)を得た。
上記で製造したジエンジシランをTHF(300ml)に再溶解し、フッ化テトラブチル
アンモニウム(THF中1.0M;35.0ml,35.0ミリモル)で処理した。脱シリル反応
を周囲温度で攪拌しながら20分間行なった。反応混合物をEtOAc(500ml)で希釈し
、ブライン(3×400ml)で洗浄した。粗生成物溶液をMgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸
発乾固した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2
)により精製して17β−ヒドロキシ−4−トリメチルシリル−7−エチルオキシ
カルボニルメチレン−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3−オンをEおよび
Z異性体の混合物(ジオレフィン)として得た。ジオレフィンを実施例7Hに記載
の方法と同様に水素化して7β−エトキシカルボニルメチル−17β−ヒドロキシ
−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンを得た。化合物は次の構造式:
を有する。
実施例 21B
17β−シクロプロピルオキシ−7−エトキシカルボニルメチル−4−アザ−5α
−アンドロスタン−3−オン
実施例21Aからの7β−エトキシカルボニルメチル−17β−ヒドロキシ−4−
アザ−5α−アンドロスタン−3−オンを実施例7Dに記載の方法と同様にエー
テル化およびシクロプロパン化して表題化合物を得た。
実施例 21C
17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−3−オキソ−5α−アンドロスタン7
β−エタン酸
実施例7Cに記載の方法と同様にして、17β−シクロプロピルオキシ−7−エ
トキシカルボニルメチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンのC7位
を選択的に加水分解して表題化合物を得た。
実施例 22
17β−シクロプロピルオキシ−7β一エトキシカルボニル/カルボキシ−4−ア
ザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例 22A
17β−ヒドロキシ−7β−(ジフェニルヒドロキシメチル)−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
実施例21Aで製造した17β−ヒドロキシ−7β−エトキシカルボニル−4−ア
ザ−5α−アンドロスタン−3−オン(10.000g,26.489ミリモル)を乾燥THF(20
0ml)に溶解し、氷浴により反応溶液を還流温度以下に維持し、窒素下で激しく攪
拌しながら塩化フェニルマグネシウム(THF中2.0M;55.0ml,110.0ミリモル)をこ
の溶液に注意して加えた。グリニャール試薬を添加した後、反応混合物を室温で
3時間攪拌し、窒素下で激しく攪拌しながら16時間加熱還流した。反応混合物を
周囲温度まで放冷し、飽和NH4Cl水溶液(300ml)を注意しながら加えることにより
急冷した。粗生成物スラリーをEtOAc(3×300ml)で抽出した。合一した有機抽出
物をブライン
(200ml)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。残留物をフラッシ
ュクロマトグラフィー(15:85のイソプロピルアルコール/CH2Cl2)により精製し
て表題化合物を得た。
実施例 22B
3,17−ジオキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン7β−カルボン酸
Riegel,B.らのOrg.Synth.,Coll.第3巻,234-236(1955年)およびSubram
aniam,C.S.らのSynthesis,468-469(1978年)に記載の方法と同様にして、実施
例22Aで製造した17β−ヒドロキシ−7β−(ジフェニルヒドロキシメチル)−4
−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(8.000g,16.890ミリモル)をCH2Cl2(
60ml)および酢酸(60ml)の混合物に溶解し、室温で水(6.0ml)および酢酸(40ml)の
混合物中における三酸化クロム(クロム酸、CrO3;8.500g,85.01ミリモル)の溶
液で処理した。反応混合物を20分間攪拌し、無水酢酸(34.0ml,360.3ミリモル)
を加えた。反応溶液を攪拌しながら緩やかに加熱還流した。20分還流した後、メ
タノール(50ml)を注意しながら加えることにより反応混合物を急冷し、室温まで
冷却し、約75mlまで濃縮した。濃縮溶液を氷水(500ml)に注ぎ、得られた沈澱物
をろ過により集めた。固体をエタノールから再結晶して表題化合物を得た。
実施例 22C
7β−エトキシカルボニル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン
Neises,B.およびSteglich,W.のOrg.Synth.63,183-187(1984年)に記載の
方法と同様にして、実施例22Cで製造した3,17−ジオキソ−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン7β−カルボン酸(3.000g,8.998ミリモル)および4−(ジメチル
アミノ)−ピリジン(1.100g,9.004ミリモル)を窒素下でCH2Cl2(50ml)およびエ
タノール(50ml)の混合物に溶解した。1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(2.
000g,9.693ミリモル)をステロイド溶液に加え、反応混合物を室温で3時間攪拌
した。反応溶液をセライト(登録
商標)を通してろ過し、沈澱したすべてのジシクロヘキシル尿素を除去した。ろ
液を蒸発乾固し、フラッシュクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)によ
り精製して表題化合物を得た。化合物は次の式:
を有する。
実施例 22D
17β−シクロプロピルオキシ−7β−エトキシカルボニル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン
実施例20Aに記載の方法と同様にして、実施例22Cからの、または別の方法で
得た7β−エトキシカルボニル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオ
ンを還元して17β−ヒドロキシ−7β−エトキシカルボニル−4−アザ−5α−
アンドロスタン−3−オンとし、それを実施例7Dに記載の方法によりエーテル
化およびシクロプロパン化して表題化合物を得た。
実施例 22E
17β−シクロプロピルオキシ−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン7
β−カルボン酸
実施例22Dからの、または別の方法で得た17β−シクロプロピルオキシ−7β
−エトキシカルボニル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンを実施例7
Cに記載の方法により加水分解して表題化合物を得た。
実施例 23A
17β−シクロプロピルオキシ−7β−プロピルオキシカルボニル−4−アザ−ア
ンドロスト−5−エン−3−オン
Baer,H.らのCan.J.Chem.69,1563-1574(1991年)に記載の方法と同様にし
て、実施例20Aからの、または別の方法で得た17β−シクロプロピルオキシ−7
β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3−オン(1.000g,2.89
5ミリモル)をピリジン(20ml)に溶解した。無水プロピオン酸(20.0ml,156.0ミリ
モル)を加え、混合物を窒素下、室温で12時間攪拌した。反応終了後、溶液をCH2
Cl2(150ml)で希釈し、水(2×100ml)、飽和NaHCO3水溶液(2×100ml)、水(100ml
)およびブライン(100ml)で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾
固した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/CH2Cl2)によ
り精製して表題化合物を得た。
実施例 23B
17β−シクロプロピルオキシ−7β−プロピルオキシカルボニル−4−アザ−5
α−アンドロスタン−3−オン
実施例23Aに記載の方法と同様にして、実施例20Bからの、または別の方法で
得た17β−シクロプロピルオキシ−7β−ヒドロキシ−4−アザ−5α−アンド
ロスト−5−エン−3−オンをエステル交換して表題化合物を得た。
実施例 24A
17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−7β−ヒドロキシメチル−4−t−ブ
チルジメチルシリル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例22Cで製造した、または別の方法で得た7β−エトキシカルボニル−4
−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオンを実施例20Aと同様に還元して7
β−エトキシカルボニル−17β−ヒドロキシ−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン(17−アルコール)を得た。17−アルコールを実施例16Aのようにして
シリル化して17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−7β−エトキシカルボニ
ル−4−t−ブチルジメチルシリル−
4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(保護アルコール)を得た。
Jeanloz,R.W.およびWalker,E.のCarbohydrate Res.4,504(1967年)およびW
alker,E.のChem.Soc.Rev.,5,23-50(1976年)に記載の方法と同様にして、上
記で合成した保護アルコール(3.000g,5.0674ミリモル)をTHF(50ml)に溶解し、
水素化ホウ素リチウム溶液(THF中2.0mM;5.50ml,11.0ミリモル)を不活性雰囲
気下で加えた。室温で3時間攪拌した後、反応混合物をEtOAc(200ml)で希釈し、
ブライン(3×100ml)で洗浄した。有機溶液をMgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固
した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(1:1:2のEtOAc/CH2Cl2/ヘ
キサン)により精製して17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−7β−ヒドロ
キシメチル−4−t−ブチルジメチルシリル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オンを得た。
実施例 24B
17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−4−t−ブチルジメチルシリル−3−
オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−7β−カルボアルデヒド
Inokuchi,T.らのJ.Org.Chem.55,462-466(1990年)に記載の方法と同様に
して、実施例24Aで製造した17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−7β−ヒ
ドロキシメチル−4−t−ブチルジメチルシリル−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オン(2.000g,3.6365ミリモル)および4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジニルオキシベンゾエート(4−ヒドロキシ−TEMPOベンゾエー
ト;0.0250g,0.0905ミリモル)をCH2Cl2(70ml)に溶解し、飽和NaHCO3(120ml)と
混合した。2相溶液を0℃まで冷却し、亜臭素酸ナトリウム(NaBrO2,1.700g,
12.602ミリモル)を激しく攪拌しながら加えた。亜臭素酸塩の添加後、反応混合
物を室温まで加温し、さらに3時間攪拌した。エタノール(1.00ml,17.04ミリモ
ル)を滴加して反応混合物を急冷し、相を分離した。水相をCH2Cl2(2×50ml)で
抽出し、合一した有機層をブライン(2×75ml)で洗浄した。有機溶液をMgSO4で
乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(1:
1:2のEtOAc/CH2Cl2/ヘキサン)により精製して表題化合物を得た。
実施例 24C
7β−(1−ヒドロキシプロピル)−17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−
4−t−ブチルジメチルシリル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
Yamamoto,YおよびTamada,J.のJ.Am.Chem.Soc. 109,4395-4396(1987年)に記載
の方法と同様にして、実施例24Bで製造した、または別の方法で得た17β−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−4−t−ブチルジメチルシリル−3−オキソ−4
−アザ−5α−アンドロスタン−7β−カルボアルデヒド(1.000g,1.8250ミリ
モル)をCH2Cl2に溶解し、−78℃に冷却した。四塩化チタン溶液(TiCl4;CH2Cl2
中1.0M;2.20ml,2.20ミリモル)およびテトラエチル鉛(Et4Pb;0.700ml,3.577
5ミリモル)を続けて加えた。反応混合物を30分かけて徐々に−30℃まで加温し
た。温度が−30℃に達した時、反応混合物をメタノール(10ml)および飽和NaHCO3
水溶液(10ml)で急冷した。粗生成物溶液を酢酸エチル(100ml)で希釈し、飽和NaH
CO3水溶液(2×50ml)およびブライン(2×50ml)で洗浄した。有機溶液をMgSO4で
乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(1:1:
2のEtOAc/CH2Cl2/ヘキサン)により精製して表題化合物をC7−α−ジアステレ
オマー混合物として得た。
実施例 24D
7β−(1−オキソプロピル)−17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−4−t
−ブチルジメチルシリル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例24Cからの7β−(1−ヒドロキシプロピル)−17β−t−ブチル
ジメチルシリルオキシ−4−t−ブチルジメチルシリル−4−アザ−5α−アン
ドロスタン−3−オンを実施例6Dに記載の方法により酸化して表題化合物を得
た。
実施例 24E
17β−シクロプロピルオキシ−7β−(1−オキソプロピル)−4−アザ−5α−
アンドロスタン−3−オン
実施例24Dからの7β−(1−オキソプロピル)−17β−t−ブチルジメチルシ
リルオキシ−4−t−ブチルジメチルシリル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オンを実施例19Cのようにして脱シリルし、実施例7Dのようにしてエー
テル化およびシクロプロパン化して表題化合物を得た。化合物は次の構造式:
を有する。
実施例 25A
17β−アセトキシ−7β−p−トリル−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3
−オン
不活性雰囲気下でTHF(50ml)中のマグネシウム削り屑(2.500g,102.8ミリモル
)に4−ブロモトルエン(0.50ml,4.063ミリモル)を加えてスラリーにした。グ
リニャール反応の開始後、水浴で反応温度を還流温度以下に維持しながらTHF(10
0ml)中における4−ブロモトルエン(10.75ml,87.363ミリモル)の溶液を60分間
にわたって滴加した。臭化物溶液を加えた後、グリニャール溶液を室温でさらに
14時間攪拌し、その後不活性雰囲気を維持しながらTHF(500ml)中における実施例
16Bで製造した、または別の方法で
得た3β−アセトキシ−17β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト
−5−エン−7−オン(40.000g,86.821ミリモル)の溶液を加えた。添加は室温
で24時間にわたって行なった。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(500ml)に注ぎ、
生成物をEtOAc(3×500ml)で抽出し、飽和NaHCO3水溶液(3×500ml)、ブライン(
500ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して17β−t−ブチルジメチル
シリルオキシ−7−p−トリル−アンドロスト−5−エン−7,3β−ジオールジ
アステレオマー(ジアステレオマー)の粗製混合物を得た。
上記で製造したジアステレオマー混合物を実施例16Dのようにして酸化して17
β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−7β−p−トリル−アンドロスタ−4,6
−ジエン−3β−オンを得、それを実施例16Eのようにして還元(水素化)して17
β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−7β−p−トリル−アンドロスト−5−
エン−3−オン(C5−オレフィン)を得た。C5−オレフィンを実施例16Fのように
して異性化および脱シリルして17β−ヒドロキシ−7β−p−トリル−アンドロ
スト−4−エン−3−オンを得、それを実施例6Aのようにして17β−ヒドロキ
シ−5−オキソ−7β−p−トリル−4−ノル−3,5−seco−アンドロスト−3
−カルボン酸(seco−酸)に変換した。seco−酸を17β−アセトキシ−7β−p
−トリル−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3−オンに変換した。
実施例 25B
17β−シクロプロピルオキシ−7β−p−トリル−4−アザ−アンドロスト−5
−エン−3−オン
実施例26Aからの17β−アセトキシ−7β−p−トリル−4−アザ−アンドロ
スト−5−エン−3−オンを実施例7Cのようにして加水分解して相当する17β
−アルコールを得、この化合物を実施例7Dのよにしてエーテル化およびシクロ
プロパン化して表題化合物を得た。
実施例 26A
17β−ヒドロキシ−7β−p−トリル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−
オン
17β−アセトキシ−7β−p−トリル−4−アザ−アンドロスト−5−エン−
3−オンを実施例6Cのようにして水素化して7β−アセトキシ−7β−p−ト
リル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン得、それを実施例7Cのよう
にして加水分解して表題化合物を得た。
実施例 26B
17β−シクロプロピルオキシ−7β−p−トリル−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オン
実施例26Aで製造した17β−ヒドロキシ−7β−p−トリル−4−アザ−5α
−アンドロスタン−3−オンを実施例7Dのようにしてエーテル化およびシクロ
プロパン化して表題化合物を得た。
実施例 26C
17β−シクロプロピルアミノ−7β−p−トリル−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オン
実施例26Aで製造した17β−ヒドロキシ−7β−p−トリル−4−アザ−5α
−アンドロスタン−3−オンをそれぞれ実施例6Dおよび6EのようにしてC17
−酸化およびシクロアミノ化して表題化合物を得た。
実施例27
16β−プロピル−4−アザ−アンドロステン
実施例 27A
16β−(2−プロペン−1−イル)−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,17−
ジオン
アンドロスト−4−エン−3.17−ジオンを実施例16Aのようにして酸化して5
−オキソ−4−ノル−3,5−seco−アンドロスタン−5,17−ジオン(seco−酸)と
した。seco−酸(9.000g,31.423ミリモル)を酢酸(75ml)中で塩化メチルアンモニ
ウム(19.5000g,288.80ミリモル)と一緒にスラリ
ーにし、不活性雰囲気下で加熱還流した。3日後、反応混合物を室温まで放冷し
、酢酸エチル(EtOAc,500ml)で希釈した。有機溶液を水(3×200ml)、飽和NaHCO3
水溶液(2×200ml)およびブライン(200ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム(MgSO4)
で乾燥し、ろ過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(1:12のEtOAc/CH2
Cl2)により精製して4−メチル−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,17−
ジオン(アザ−ジオン)を得た。
Carruthers,N.I.らのJ.Org.Chem.57(3),961-965(1992年)に記載の方法によ
り、上記で製造したアザホジオン(3.000g,9.9529ミリモル)をCH2Cl2(50ml)に
溶解し、シュウ酸ジエチル(1.50ml,11.04ミリモル)およびナトリウムメトキシ
ド(0.750g,13.88ミリモル)を続けて加えた。反応混合物を窒素下、0℃で60分
間撹拌し、2度目のナトリウムメトキシド(0.100g,1.851ミリモル)を加えた。
反応混合物をさらに30分間撹拌し、3度目のナトリウムメトキシド(0.100g,1.8
51ミリモル)および別のシュウ酸ジエチル(0.30ml,2.209ミリモル)を加えた。
反応溶液を室温まで加温し、窒素下で16時間撹拌した。溶液を蒸発乾固し、アセ
トン(50ml)に取った。アセトン溶液を100mlのAce Glass(登録商標)圧力管に移し
、沃化メチル(3.50ml,56.22ミリモル)で処理した。圧力管を密封し、55℃で22
時間加熱した。その後、圧力管を0℃まで冷却し、注意しながらガス抜きをした
。溶媒および試薬を蒸発させ、残留物を0℃でメタノール(50ml)中でスラリーに
し、ナトリウムメトキシド溶液(メタノール中25%;2.25ml,10.14ミリモル)を冷
メタノール性ステロイドスラリーに加えた。0℃で90分撹拌した後、塩基性メタ
ノールスラリーを撹拌しながら0℃の0.5M酢酸溶液(25.0ml)に注ぎ、得られた
沈澱物をろ過により集めた。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製
して4−メチル−16β−(2−プロペン−1−イル)−4−アザ−アンドロスト
−5−エン−3,17−ジオンを得た。
実施例 27B
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−16β−(2−プロペン−1−イル)−
4−アザ−アンドロスト−5−エン−3−オン
実施例27Aで製造した、または別の方法で得た4−メチル−16β−(2−プロ
ペニル)−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,17−ジオンを実施例6Eのよ
うにしてシクロアミノ化して表題化合物を得た。化合物は次の式:を有する。
実施例 27C
17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−16β−(2−プロペン−1−イル)−
4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
実施例27Bからの、または別の方法で得た17β−シクロプロピルアミノ−4−
メチル−16β−(2−プロペン−1−イル)−4−アザ−アンドロスト−5−エン
−3−オン(0.500g,1.293ミリモル)およびパラジウム触媒(5%Pd/C;0.100g;
0.940ミリモル)を窒素下で500mlのParrボトルに入れた。エタノール(100ml)を
反応容器に加え、ボトルに60p.s.i.のH2を充填した。Parr装置において振騰しな
がら水素化反応を60℃で行なった。5日後、反応混合物をセライト(登録商標)を
通してろ過し、ろ液を蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(1:1:
2のEtOAc/CH2Cl2/ヘキサン)により精製して表題化合物を得た。
実施例 27D
17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−16β−(2−プロペン−1−イル)−
4−アザ−アンドロスト−5−エン−3−オン
実施例27Aで製造した、または別の方法で得た4−メチル−16β−(2−プロ
ペン−1−イル)−4−アザ−5α−アンドロスト−5−エン−3,17−ジオンを
実施例20Aのようにして還元してC17−アルコールを得、それを実施例7Dのよ
うにしてエーテル化およびシクロプロパン化して表題化合物を得た。
実施例 27E
17β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−16β−(1−プロピル)−4−アザ−
アンドロスト−5−エン−3−オン
実施例27Dで製造した、または別の方法で得た17β−シクロプロピルオキシ−
4−メチル−16β−(2−プロペン−1−イル)−4−アザ−アンドロスト−5−
エン−3−オンを実施例27Cのようにして還元して表題化合物を得た。
実施例 28
15β−エチル−17β−シクロプロピルアミノ−4−メチル−4−アザ−アンドロ
スト−5−エン−3−オン
実施例 28A
16α−ブロモ−17,17−エチレンジオキシ−アンドロスト−5−エン−3β−オ
ール3−アセテート
3β−アセトキシ−アンドロスト−5−エン−17−オン(デヒドロイソアンド
ロステロン3−アセテート,ALDRICH 39,008-9)を実施例18Aに記載のように
してケタール化して17,17−エチレンジオキシ−アンドロスト−5−エン−3β
−オール3−アセテート(C17−ケタール)を得た。C17−ケタールを乾燥THF(1
50ml)で溶解して溶液にし、乾燥THF(150ml)中における臭化ピリジン過臭化物(A
LDRICH 21,469-8,C5H5NH+Br3-,88.000g,275.138ミリモル)の溶液を不活性雰
囲気下で加えた。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌し、NaI(70.000g,467.01
ミリモル)で処理した。反応溶液をさらに30分間撹拌し、水(150ml)およびピリ
ジン(35.0ml,
432.7ミリモル)と混合したチオ硫酸ナトリウム(Na2S2O3,95.000g,600.85ミリ
モル)の混合物で処理した。得られた溶液を室温でさらに3時間撹拌した。反応
混合物を水(300ml)で希釈し、THFを減圧下で蒸発させた。生成した沈澱物をろ過
により集め、エタノールから再結晶して表題化合物を得た。
実施例 28B
17,17−エチレンジオキシ−アンドロスト−5,15(16)−ジエン−3β−オール
実施例28Aからの16α−ブロモ−17,17−エチレンジオキシ−アンドロスト−
5−エン−3β−オール−3−アセテート(50.000g,110.28ミリモル)をジメチ
ルスルホキシド(DMSO;500ml)に溶解し、溶液を不活性雰囲気下で45℃まで加温
した。22時間後、反応混合物をエーテル(2000ml)および水(750ml)に分配した。
層を分離し、エーテル溶液をブライン(2×500ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ
過し、蒸発乾固した。残留物をエタノール−水から再結晶して表題化合物を得た
。
実施例 28C
3β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト−5,15(16)−ジエン−17
−オン
実施例28Bからの、または別の方法で得た17,17−エチレンジオキシ−アンド
ロスト−5,15(16)−ジエン−3β−オールをアセトン(500ml)および水(60ml)に
溶解し、溶液を0℃まで冷却した。0℃の溶液にp−トルエンスルホン酸一水和
物(1.000g,5.257ミリモル)を加えた。0℃の反応混合物を5時間撹拌し、4℃
で16時間保存した。冷却した反応溶液を水(300ml)で希釈し、アセトンを減圧下
で蒸発させた。残留する水性スラリーをEtOAc(2×300ml)で抽出し、合一した有
機相を飽和NaHCO3水溶液(200ml)およびブライン(200ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(1:1のEtOAc
/CH2Cl2)により精
製して3−ヒドロキシ−アンドロスト−5,15(16)−ジエン−17−オン(C3−アル
コール)を得た。
上記で製造したC3−アルコールを実施例16Aのようにしてシリル化して表題化
合物を得た。
実施例 28D
15β−エチル−アンドロスト−4−エン−3,17−ジオン
塩化第一銅(CuCl,0.7611g,7.689ミリモル)を窒素下、THF(40ml)中でスラリ
ーにし、ドライアイス/テトラクロロエチレン浴で−22℃に冷却した。塩化エチ
ルマグネシウム溶液(エーテル中2.00M;22.0ml,44.0ミリモル)を冷塩化第一
銅スラリーに加え、暗色の溶液を90分間撹拌した。THF(50ml)中における3β−
t−ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト−5,15−ジエン−17−オン(実
施例28Cから)の溶液をポリエチレンカニューレを通して10分間にわたって有機
金属溶液に滴加し、THF(20ml)ですすいだ。反応混合物を−22℃で2時間撹拌し
、30分間周囲温度まで加温し、飽和NH4Cl水溶液(50ml)を加えた。2相混合物をE
tOAc(2×40ml)で抽出し、合一した有機層をブライン(50ml)で洗浄し、MgSO4で
乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して
15β−エチル−3β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−アンドロスト−5−エ
ン−17−オンを得、それを実施例19Cのようにして脱保護して相当する3−アル
コールを得、次に実施例16Dのようにして酸化して表題化合物を得た。それは次
の式:
を有する。
実施例 28E
15β−エチル−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,17−ジオン
実施例28Dからの、または別の方法で得た15β−エチル−アンドロスト−4−
エン−3,17−ジオンを実施例6Aのようにして酸化して15β−エチル−5,17−ジ
オキソ−4−ノル−3,5−seco−アンドロスタン−3−カルボン酸(seco−酸)と
し、それを実施例6Bのようにして15β−エチル−4−アザ−アンドロスト−5
−エン−3,17−ジオンに変換した。
実施例 28F
15β−エチル−17β−シクロプロピルアミノ−4−アザ−アンドロスト−5−エ
ン−3−オン
15β−エチル−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,17−ジオンを実施例6
Eのようにしてシクロアミノ化して表題化合物を得た。
実施例 29
15−エチル−17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−アンドロスト−5−エン
−3−オン
実施例 29A
15β−エチル−17β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3−オ
ン
15β−エチル−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3,17−ジオンを実施例20
Aのようにして還元して表題化合物を得た。
実施例 29B
15β−エチル−17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−アンドロスト−5−エ
ン−3−オン
実施例29Aからの15β−エチル−17β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト
−5−エン−3−オンを実施例7Dのようにしてエーテル化およびシクロプロパ
ン化して表題化合物を得た。
実施例 29C
15β−エチル−17β−シクロプロピルオキシ−4−アザ−5α−アンドロ
スト−3−オン
15β−エチル−17β−ヒドロキシ−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3−
オンを実施例27Cのようにして水素化し、次に実施例7Dのようにしてエーテル
化およびシクロプロパン化して表題化合物を得た。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1998年4月14日(1998.4.14)
【補正内容】
本明細書で使用される「ハロ」なる用語はクロロ、ブロモ、フルオロまたはヨ
ード置換基を意味する。
本明細書で使用される「医薬上許容しうる塩」なる用語は薬剤として使用する
のに適した非毒性の酸付加塩を生成することのできる有機または無機酸塩を意味
する。適当な塩を生成する代表的な無機酸は塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、
および酸金属塩、例えばオルトリン酸一水素ナトリウム、硫酸水素カリウムであ
る。適当な塩を生成する代表的な有機酸はモノ−、ジ−およびトリ−カルボン酸
である。例えば、酢酸、グリコール酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸
、グルタル酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレ
イン酸、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸
、サリチル酸、グルタミン酸、グルコン酸、ギ酸およびスルホン酸、例えばメタ
ンスルホン酸および2−ヒドロキシエタンスルホン酸である。さらに、適当な医
薬上許容しうる塩の例はBerge,S.M.らのJ.Pharm.Sci.66:1,1(1977年)に記載
されており、それは参照により本明細書に加入される。このような塩は水和物ま
たは実質的に無水の形態で存在しうる。
本明細書で使用される「患者」なる用語は特定の疾患を有する哺乳動物のよう
な温血動物を意味する。この用語の意味の範囲内の動物の例としてモルモット、
イヌ、ネコ、ラット、マウス、ウマ、ウシ、ヒツジおよびヒトが挙げられること
は容易に理解されよう。
請求の範囲
1.次の一般式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、
d)R1がCH3であり、R2、R3、R4およびR5がHであり、Zが(H)(H)である
場合、1(2)、5(6)または6(7)位の2重結合は何れも存在せず、AはNHでない]を
有する化合物およびその医薬上許容しうる塩。
2.次の一般式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]を有する請求項1記載の化合物およびその医薬上許容しうる塩。
3.次の一般式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]を有する請求項2記載の化合物およびその医
薬上許容しうる塩。
4.次の式
を有する請求項3記載の化合物およびその医薬上許容しうる塩。
5.次の式
を有する請求項3記載の化合物およびその医薬上許容しうる塩。
6.次の式
を有する請求項3記載の化合物およびその医薬上許容しうる塩。
7.次の式
を有する請求項3記載の化合物およびその医薬上許容しうる塩。
8.次の式
を有する請求項3記載の化合物およびその医薬上許容しうる塩。
9.薬用担体および阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホニ
ルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4アル
キルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルケニル、ヒドロ
キシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキシ
メチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハロ
からなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重
結合が存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を含有し、C17-20リアーゼおよび5α−レダクタ
ーゼ活性を有する医薬組成物。
10.薬用担体および阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を含有し、C17-20リアーゼおよび5α
−レダクターゼ活性を有する請求項9記載の医薬組成物。
11.薬用担体および阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を含
有し、C17-20リアーゼおよび5α−レダクターゼ活性を有する請 求項10記載の
医薬組成物。
12.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
化合物およびそ医薬上許容しうる塩を投与することからなる、C17-20リアーゼ
および5α−レダクターゼを阻害する方法。
13.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、C17-20リア
ーゼおよび5α−レダクターゼを阻害するための請求項12記載の方法。
14.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、C17-20リアーゼおよび5α−レダクターゼ
を阻害するための請求項13記載の方法。
15.投与する化合物が式 を有する請求項14記載の方法。
16.投与する化合物が式
を有する請求項14記載の方法。
17.投与する化合物は式
を有する請求項14記載の方法。
18.投与する化合物が式
を有する請求項14記載の方法。
19.投与する化合物が式
を有する請求項14記載の方法。
20.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、C17-20リアーゼを阻害
する方法。
21.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、C17-20リア
ーゼを阻害するための請求項20記載の方法。
22.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり:
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、C17-20リアーゼを阻害するための請求項21記載の方法。
23.投与する化合物が式
を有する請求項22記載の方法。
24.投与する化合物が式
を有する請求項22記載の方法。
25.投与する化合物が式
を有する請求項22記載の方法。
26.投与する化合物が式
を有する請求項22記載の方法。
27.投与する化合物が式
を有する請求項22記載の方法。
28.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式:
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、5α−レダクターゼを
阻害する方法。
29.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、5α−レダ
クターゼを阻害するための請求項28記載の方法。
30.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、5α−レダクターゼを阻害するための請求項29記載の方法
。
31.投与する化合物が式
を有する請求項30記載の方法。
32.投与する化合物が式
を有する請求項30記載の方法。
33.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、アンドロゲン依存性疾
患の治療法。
34.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり:そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、アンドロゲ
ン依存性疾患を治療するための請求項33記載の方法。
35.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、アンドロゲン依存性疾患を治療するための請求項34記載の
方法。
36.投与する化合物が式
を有する請求項35記載の方法。
37.投与する化合物が式
を有する請求項35記載の方法。
38.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重 結合
が存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、多のう胞性卵巣疾患の
治療法。
39.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり:
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ
−置換基である]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することから
なる、多のう胞性卵巣疾患を治療するための請求項38記載の方法。
40.投与する化合物が式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]を有する請求項39記載の方法。
41.投与する化合物が式
を有する請求項40記載の方法。
42.投与する化合物が式
を有する請求項40記載の方法。
43.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、良性前立腺過形成の治
療法。
44.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である]の化
合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、良性前立腺過形成
を治療するための請求項43記載の方法。
45.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、良性前立腺過形成を治療するための請求項44記載の方法。
46.投与する化合物が式
を有する請求項45記載の方法。
47.投与する化合物が式
を有する請求項45記載の方法。
48.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、前立腺ガンの治療法。
49.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、前立腺ガン
を治療するための請求項48記載の方法。
50.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり:
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、前立腺ガンを治療するための請求項49記載の方法。
51.投与する化合物が式
を有する請求項50記載の方法。
52.投与する化合物が式
を有する請求項50記載の方法。
53.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、DHTが関与する疾患の
治療法。
54.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり:そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、DHTが関与
する疾患を治療するための請求項53記載の方法。
55.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、DHTが関与する疾患を治療するための請求項54記載の方法
。
56.投与する化合物が式 を有する請求の範囲第55項記載の方法。
57.投与する化合物が式
を有する請求項55記載の方法。
58.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4
アルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ:
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、座瘡の治療法。
59.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、座瘡を治療
するための請求項58記載の方法。
60.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、座瘡を治療するための請求項59記載の方法。
61.投与する化合物が式
を有する請求の範囲第60項記載の方法。
62.投与する化合物が式
を有する請求項60記載の方法。
63.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C2-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、エストロゲンが関与
する疾患またはエストロゲン依存性疾患の治療法。
64.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、エストロゲ
ンが関与する疾患またはエストロゲン依存性疾患を治療するための請求項63記載
の方法。
65.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上に許容しうる塩を
投与することからなる、エストロゲンが関与する疾患またはエストロゲン依存性
疾患を治療するための請求項64記載の方法。
66.投与する化合物が式 を有する請求項65記載の方法。
67.投与する化合物が式
を有する請求項65記載の方法。
68.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ:
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、胸部ガンの治療法。
69.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、胸部ガンを
治療するための請求項68記載の方法。
70.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、エストロゲンが関与する疾患またはエストロゲン依存性疾
患を治療するための請求項69記載の方法。
71.投与する化合物が式
を有する請求項70記載の方法。
72.投与する化合物が式
を有する請求項70記載の方法。
73.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、C17−ヒドロキシラ
ーゼを阻害する方法。
74.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり:そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、C17−ヒド
ロキシラーゼを阻害するための請求項73記載の方法。
75.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、C17−ヒドロキシラーゼを阻害するための請求項74記載の
方法。
76.投与する化合物が式 を有する請求項75記載の方法。
77.投与する化合物が式
を有する請求項75記載の方法。
78.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が
存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、クッシング症候群の
治療法。
79.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、クッシング
症候群を治療するための請求項78記載の方法。
80.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量の式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]の化合物およびその医薬上許容しうる塩を投
与することからなる、クッシング症候群を治療するための請求項79記載の方法。
81.投与する化合物が式
を有する請求項80記載の方法。
82.投与する化合物が式
を有する請求項80記載の方法。
83.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量のアンドロゲン受容体アンタゴニ
ストおよび阻害するのに有効な量の式[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホニ
ルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4アル
キルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり:
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒドロ
キシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキシ
メチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハロ
からなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合が存
在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、アンドロゲン依存性疾
患の治療法。
84.投与する化合物が式 [式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]を有する請求項83記載の方法。
85.投与する化合物は式:
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]を有する請求項84記載の方法。
86.投与する化合物が式 を有する請求項85記載の方法。
87.投与する化合物が式
を有する請求項85記載の方法。
88.アンドロゲン受容体アンタゴニストはフルタミドである請求項85記載の方法
。
89.アンドロゲン受容体アンタゴニストはフルタミドである請求項86記載の方法
。
90.アンドロゲン受容体アンタゴニストはフルタミドである請求項87記載の方法
。
91.治療の必要な患者に阻害するのに有効な量のアンドロゲン受容体アンタゴニ
ストおよび阻害するのに有効な量の式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はH、ハロ、フェニルチオ、フェニルスルフィニルまたはフェニルスルホ
ニルであり;
R3はH、ハロ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4ア
ルキルスルホニルであり;
R4はH、C1-4アルキルまたはC2-4アルケニルであり;
R5はH、C1-4アルキルであり;
Zはa)オキソ;
b)(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C2-4アルケニル、ヒド
ロキシ、C1-4アルカノイルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルメチル、カルボキ
シメチル、C1-4アルコキシカルボニル、カルボキシ、C1-4アルカノイルおよびハ
ロからなる群より選択されるβ−置換基である;
但し、a)R2が存在し、水素以外のものである場合、1,2位の2重結合
が存在し、
b)Zがオキソである場合、6,7位の2重結合は存在せず、そして
およびその医薬上許容しうる塩を投与することからなる、前立腺ガンの治療法
。
92.投与する化合物が式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり:
R2はHまたはハロであり;
R3はHまたはハロであり;そして
Zは(H)(H)またはα−水素、並びにC1-4アルキル、C1-4アルコキシカルボ
ニルメチルおよびカルボキシメチルからなる群より選択されるβ−置換基である
]を有する請求項91記載の方法。
93.投与する化合物が式
[式中、AはOまたはNHであり;
R1はHまたはC1-4アルキルであり;
R2はHまたはフルオロである]を有する請求項89記載の方法。
94.投与する化合物が式
を有する請求項93記載の方法。
95.投与する化合物が式
を有する請求項93記載の方法。
96.アンドロゲン受容体アンタゴニストはフルタミドである請求項93記載の方法
。
97.アンドロゲン受容体アンタゴニストはフルタミドである請求項94記載の方法
。
98.アンドロゲン受容体アンタゴニストはフルタミドである請求項95記載の方法
。
【手続補正書】
【提出日】1998年10月5日(1998.10.5)
【補正内容】
【図1】【図2】【図3】【図4】【図5】【図6】【図7】【図8】【図9】【図10】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,
CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G
E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR
,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,
MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P
L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK
,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN
(72)発明者 ウエイントローブ,フイリツプ・エム
アメリカ合衆国ニユージヤージー州07059.
ウオレン.カーサーレイドライブサウス33