JP2000505871A - ベルト駆動差動装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
出力シャフト(12)と、出力シャフト(12)と同軸のキャリア軸のまわりでキャリアと共に円形経路を周回するためにキャリア(14)に回転自在に取付けられた2つの遊星スプロケット(16、18)と、出力シャフト(12)に取付けられた第1出力スプロケット(60)と、出力シャフト(12)と同軸の第2出力スプロケット(62)と、スプロケットを連結している歯付き動力伝達ベルト(24)とを備えたベルト駆動差動装置。
Description
【発明の詳細な説明】
ベルト駆動差動装置 発明の背景
本発明は遊星歯車変速装置と構成部品とに関し、詳細には、本発明は遊星歯車
が可撓性ベルトと係合するベルト駆動作動装置に関する。
ベルト駆動差動装置においては、プーリの形の遊星歯車がキャリアに回転自在
に取付けられ、キャリア軸のまわりの円形経路を周回させられる。キャリア軸と
実質的に同軸配置された出力プーリが動力をシャフト系に伝える。
ベルト駆動差動装置においては、2つ以上の遊星プーリがキャリアに回転自在
に取付けられ、キャリア軸のまわりの円形経路を周回させられる。2つの出力プ
ーリはキャリア軸と同軸配置され、周回経路の中で曲げられたベルトがまわりに
張られ、異なる平面に位置する遊星プーリと出力プーリとに係合する。多平面プ
ーリを備えたかかる駆動装置は一般にミュール掛け駆動装置として公知である。
Meihakのアメリカ特許第3,543,608号に開示されたベルト駆動差動装
置においては、同軸遊星Vプーリが、キャリア軸と同軸の別々のシャフトの端と
その近くとにそれぞれ固定されたVベルトプーリと出力プーリと組合わされて使
用されている。この2つのシャフトの端は一般にキャリアにジャーナリングされ
ており、一般にジャーナリングされているシャフト端と固定出力Vプーリとの軸
方向分離を防止するために、スラスト能力との追加的ジャーナリングが必要であ
る。ねじ部品による「ベルト巻取り」を行い、ベルト張力を調節し、ベルトの摩
耗を補償するために、遊星Vプーリの位置を定期的に調節する必要がある。要す
るに、Vベルト駆動装置は動力能力が限られており、Vベルトのすべり量を最小
限に抑えるためのベルト駆動装置長さの変更という効果を有する間欠的なベルト
巻取り調節を必要とし、さらには、2つの出力プーリのそれぞれに固定された2
つのシャフトが必要である。
Parkerのアメリカ特許第3,543,608号に開示されたベルト駆動差動装
置においては、非同軸円錐台形遊星プーリと円筒形プーリとの両方が、キャリア
軸と同軸で、中央又は第3同軸シャフトの上方にジャーナリングされた別々の管
状歯車シャフトの端の近くにそれぞれ固定された歯付き同期ベルトと出力スプロ
ケットと組合わされて使用されている。この2つの管状シャフトは、管状シャフ
ト端と固定出力スプロケットとの軸方向分離を防止するために、スラスト能力と
の追加的ジャーナリングが必要である。ベルトを引張ることによりベルトが出力
スプロケットに引っかかるのを防止するために、遊星円錐台形プーリと円筒形プ
ーリとの位置はベルト駆動装置長さの調節のためのベルト巻取り調節を必要とす
る。ベルトの案内を助け、ベルトの引っかかりを防止するために、ベルトと対向
遊星プーリとに並置された2組目の円錐台形案内プーリも必要である。要するに
、同期ベルト駆動装置は、出力スプロケットへのベルトの引っかかりを最小限に
抑えるためにベルト駆動装置長さの調節を必要とする。ベルトの引っかかりの原
因となる可能性のあるベルトの動きを防止するために、円錐台形ローラが必要と
される。さらには、管状歯車シャフトのそれぞれと中央シャフトとに固定された
3つのシャフトが必要である。
前記のベルト駆動装置にはいくつかの大きな問題がある。1つの大きな問題は
、ベルト駆動装置長さが固定又は一定ではないことである。ベルトを巻取り、V
ベルトのすべり又は同期ベルトの引っかかりが防止されるベルト駆動装置長さを
確保するために、又はその長さへの変更を行うために、遊星プーリの位置を再調
節しなければならない。
従来の技術のベルト駆動差動装置のもう1つの問題は、複数の出力シャフトの
使用に関するものである。出力シャフト又はスプロケットはそれぞれが別々のシ
ャフトに連結されている。ベルト駆動装置長さに影響を与えない位置に出力スプ
ロケットとプーリとを保つために、スラスト能力との特別なジャーナリングが必
要である。第3又は中央シャフトの使用により、ジャーナリングされた管状シャ
フトの潤滑とフレッチング腐食の問題も生じてくる。
Psrkerの’572号ベルト駆動差動装置に固有の問題は、ベルト駆動装置長さ
を調節し、周囲で曲げが強制される湾曲表面を形成するために、ベルト歯の先端
と係合するアイドラとして遊星歯車を使用していることである。プーリはベルト
歯の先端を圧迫し、ベルト引張部分(すなわち、コード)をベルト歯の間の領域
において非常に小さな曲げ半径で曲げ、これが、ベルトの寿命に有害なベルトの
引張部分の折曲がりを引き起こすことになる。プーリの半径が小さければ小さい
ほど、ベルトの寿命は短くなる。円錐台形プーリの使用がコード引張部分にとっ
て特に有害であるのは、ベルトが円錐台形プーリを圧迫するので、ベルトがその
幅全体において様々な半径で曲がらざるを得ないからである。
ベルトは引張部分が曲がるので、ベルト駆動装置長さはベルトの引張部分長さ
と関連している。その結果として、ベルト歯の先端を圧迫する小半径の遊星プー
リでは、同期ベルトの曲がりとそのベルト駆動装置長さとを精密に制御すること
はできない。
発明の概要
本発明によれば、少なくとも2つの駆動輪が異なる回転速度で動くことが望ま
しい又は必要な、ゴルフカート、小型トラクタ、芝刈り機のような軽量用途に特
に有用なベルト駆動差動装置が提供される。このベルト駆動差動装置は、少なく
とも1つの出力シャフトと、出力シャフトと同軸のキャリア軸のまわりの円形経
路を周回するためにキャリアに回転自在に取付けられた2つの遊星スプロケット
と、出力シャフトと同軸の第1及び第2出力スプロケットとを有する。遊星スプ
ロケットと出力スプロケットとの配置が、ベルト巻取りのための間欠的調節を必
要としない固定長さを有するミュール掛けプーリ駆動装置を形成する。
好ましい配置においては、第1出力スプロケットは出力シャフトに取付けられ
、第2出力スプロケットは出力シャフトにジャーナリングされている。第1駆動
プーリが出力シャフトに取付けられており、第2出力プーリに取付けられており
、第2出力プーリと共に回転させられる。駆動装置を完成させるために、歯付き
ベルトが遊星スプロケットと出力スプロケットとのまわりに張られている。この
配置の効果は、使用されるシャフトが1つだけだということにあり、これはベル
ト駆動装置長さを固定するのを助ける効果を有しており、シャフトはミュール掛
けプーリ駆動装置のベルトを見事に整列させるのを助ける。本発明のこれらの効
果やその他の効果は、図面とそれに関する説明を検討することにより明らかにな
るであろう。
第1図は、本発明のベルト駆動差動装置の等角図であり、さらにはオプション
のベルト駆動装置の一部の概略図も含んでいる。
第2図は、第1図の線2−2についての断面図である。
好ましい実施の形態の説明
第1及び2図によれば、本発明のベルト駆動差動装置は、出力シャフト12、
キャリア14と、2つの遊星スプロケット16、18と、2つの出力スプロケッ
ト20、22と、スプロケットのまわりに張られた歯付きベルト24とを有する
。
ベルトの案内を助けるためにフランジ26、28を含むこともできる遊星スプ
ロケットは、遊星軸32を有する少なくとも1つのシャフトが、キャリアに回転
自在に取付けられている。任意ではあるが、しかし好ましくは、遊星スプロケッ
ト16、18は遊星軸沿いに相互に同軸である。かかる同軸配置により、ベルト
はその幅全体が全てのスプロケットに実質的に接している。しかしながら、もし
ベルトがその幅全体でスプロケットに実質的に接しているのであれば、遊星スプ
ロケットはその軸が相互に角度をなすように配置することもできる。
キャリア14と出力シャフト12とは実質的に同じ同心軸34を有する。キャ
リア14は例えばプラスチックブッシュ36により出力シャフトにジャーナリン
グされている。従って、キャリアはシャフトのまわりを自由に回転し、遊星スプ
ロケットをキャリア軸34のまわりの円形経路で周回させる。
キャリア14は、例えばねじ部品40によりキャリアに取付けられた入力スプ
ロケット38のような入力輪により、その軸34のまわりを回転させられる。入
力スプロケットは例えばプラスチックブッシュ42により出力シャフトにジャー
ナリングされている。従って、キャリアと取付けられた入力スプロケットとは出
力シャフトのまわりで共に自由に回転する。
出力スプロケットが出力シャフトと共に回転するように、出力スプロケットの
一方20は例えばキー43により出力シャフト12に取付けられている。出力ス
プロケット20はキャリアの軸方向を向いた側面44に並置されている。他方の
又は第2出力スプロケット22はキャリアの反対側を向いた側面46に並置され
、例えばプラスチックブッシュ48により出力シャフト12にジャーナリングさ
れている。従って、出力スプロケット22は出力シャフト12のまわりで自由に
回転する。
ピボット軸32はキャリア軸とは間隔をあけられており、半径方向平面50に
おいてはキャリア軸に対して実質的に垂直である。任意ではあるが、しかし好ま
しくは、キャリアは、ベルトが適正に引張られた時にベルトの固定駆動長さを確
立する目的で半径方向平面において遊星軸32を半径方向に動かすための調節機
構52を含む。
調節機構52は、シャフト30が取付けられた可動往復台54を含む。この往
復台は、往復台と共にピボット軸を半径方向に内向き又は半径方向に外向きに移
動させるねじ部品56を回転させることにより調節される。往復台はねじ部品5
8によりその調節済み位置に固定される。
新しい同期又は歯付きベルトは、ベルトが荷重下で最初に操作された時に生じ
る張力減衰を補償するために、予備引張りしておく必要がある。調節機構52は
、ベルトの引張りと、ベルトの使用寿命全体にわたって追加的調節をほとんど又
は全く必要としない又は要求しない固定ベルト駆動装置長さの確立とを容易にす
る。
第1駆動スプロケット60が出力シャフトに取付けられており、出力シャフト
も共に回転する。第2駆動スプロケット62が例えばプラスチックブッシュ64
により出力シャフトのジャーナリングされており、例えばねじ部品66により出
力スプロケット22の側面に取付けられている。第2駆動スプロケット62は、
出力スプロケット22と共に、出力シャフトの上方に配置されたカラー又はワッ
シャのようなストップ68とねじ部品70のようなフランジ付きストップとの間
を所定の量だけ出力シャフトに沿って軸方向に自由に移動する。移動の自由が荷
重下のベルトとスプロケットとの自動的整列を容易にする。動釣合いを半径方向
オフセット遊星スプロケットに提供し、振動を防止するために、キャリアの質量
を遊星スプロケット16、18とは反対の半径方向に増やすこともできる。
使用時には、ベルト駆動差動装置には、入力スプロケットを通じて、動力駆動
ベルト74と入力スプロケット38とに係合し、それらのまわりに張られている
同期ベルト72により動力を供給することができる。駆動スプロケット74に動
力を供給するためには、電動機又は内燃機関のようなどんな手段(図示せず)を
使用してもよい。キャリア14は入力スプロケット38に取付けられ、入力スプ
ロケットと同じ回転数で回転する。出力スプロケット20、22をキャリアと同
じ回転方向に回転させるために、遊星スプロケット16、18はベルト24を引
張る。もし第1駆動スプロケット60と第2駆動スプロケット62との速度要件
に違いがなければ、出力スプロケット20、22はキャリアと同じ回転数で回転
する。同期又は歯付き動力伝達ベルト78により最終駆動スプロケット76に動
力を伝達するために、第1駆動スプロケット60を使用することもできる。同様
に、張られた同期ベルト82により第2最終駆動スプロケット80に動力を供給
するために、第2駆動スプロケット62を使用することもできる。
ミュール掛け駆動装置は必要時に作動させされ、第1駆動スプロケットと第2
駆動スプロケットとを異なる回転速度で操作することを可能にする。説明のため
に、入力スプロケット38が静止状態に保たれ、出力シャフト12が時計方向に
1回転させられるとしよう。出力スプロケット20は出力シャフトに取付けられ
ているので、やはり時計方向に1回転する。出力スプロケット20は出力シャフ
トにジャーナリングされているので、出力スプロケットの回転が歯付きベルト2
4と他方の出力スプロケット22とを反対方向に1回転又は反時計方向に循環さ
せる。同時に、第2駆動スプロケット62は、出力スプロケット22に直接取付
けられているので、反時計方向に1回転する。
実施例として、第1図に示したような他のベルト駆動装置を備えたベルト駆動
差動装置が製造され、運転結果は満足できるものであった。コンフィギュレーシ
ョンは以下のとおりであった。
動力駆動スプロケット74 歯数25、ピッチ14mm
ベルト72 歯数124、ピッチ14mm
入力スプロケット 歯数80、ピッチ14mm
遊星スプロケット16、18 歯数32、ピッチ5mm
出力スプロケット20、22 歯数61、ピッチ5mm
ベルト24 歯数148、ピッチ5mm
駆動スプロケット60、62 歯数25、ピッチ14mm
ベルト78、72 歯数148、ピッチ14mm
最終駆動スプロケット76、80 歯数80、ピッチ14mm
スプロケットへの動力 2馬力、0〜4200rpm
上記の詳細な説明は例証の目的で行ったものであり、添付の請求の範囲を画定
することを意図したものではない。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.キャリア軸のまわりでキャリアと共に円形経路を周回するためにキャリアに 回転自在に取付けられた少なくとも2つの遊星プーリと、キャリア軸と同軸配 置された少なくとも2つの出力プーリとを備え、出力プーリの少なくとも一方 が同軸出力シャフトに取付けられ、ベルトがプーリのまわりに張られているタ イプのベルト駆動差動装置において、改良点が、 2つの遊星プーリが、相互に間隔をあけられ、遊星軸がキャリア軸と間隔を 有する歯付き遊星スプロケットであることと、 2つの出力プーリが歯付き出力スプロケットであり、出力スプロケットと組 み合わされた遊星スプロケットが、固定ベルト駆動装置長さを有するミュール 掛け駆動装置を形成することと、 ベルトが、歯付き遊星スプロケットと歯付き出力スプロケットとに係合する ベルト歯を備えた同期ベルトであり、ベルトがその幅全体にわたってスプロケ ットのそれぞれに実質的に接していることと であることを特徴とするベルト駆動差動装置。 2.ベルトが少なくとも5mmピッチのベルト歯を有し、出力スプロケットがそ れぞれ少なくとも61の歯を有し、遊星スプロケットがそれぞれ少なくとも3 2の歯を有することを特徴とする請求の範囲1に記載のベルト駆動差動装置。 3.キャリアが、出力シャフトにジャーナリングされた歯付き入力スプロケット の側面に取付けられていることを特徴とする請求の範囲1に記載のベルト駆動 差動装置。 4.出力スプロケットの一方が出力シャフトに取付けられ、それと共に回転可能 であり、出力スプロケットの一方が出力シャフトにジャーナリングされており 、さらには、出力シャフトに取付けられ、それと共に回転可能な第1駆動スプ ロケットと、出力シャフトにジャーナリングされ、出力シャフトとジャーナリ ングされた出力スプロケットに取付けられ、それと共に回転可能な第2駆動ス プロケットとを含むことを特徴とする請求の範囲1に記載のベルト駆動差動装 置。 5.出力シャフトにジャーナリングされた出力スプロケットが所定の量だけ出力 シャフト上で自由に軸方向に浮動することを特徴とする請求の範囲4に記載の ベルト駆動差動装置。 6.遊星スプロケットがジャーナリングされており、遊星軸に関して所定の量だ け自由に軸方向に浮動することを特徴とする請求の範囲5に記載のベルト駆動 差動装置。 7.キャリアが出力スプロケットの間の出力シャフトにジャーナリングされてい ることを特徴とする請求の範囲5に記載のベルト駆動差動装置。 8.遊星プーリ軸が同軸であり、キャリア軸に対して実質的に垂直に間隔をあけ られていることを特徴とする請求の範囲1に記載のベルト駆動差動装置。 9.出力シャフトと、 出力シャフトにジャーナリングされたキャリアと、 キャリアの軸方向を向いた側面に並置された出力シャフトに取付けられた第 1出力スプロケットと、 キャリアの反対の軸方向を向いた側面に並置された出力シャフトに取付けら れた第2出力スプロケットと、 遊星軸と同軸で、キャリアに取付けられた少なくとも1つのシャフトにジャ ーナリングされ、しかも、遊星軸が出力シャフトと間隔をあけられ、出力軸に 対して実質的に垂直であることを特徴とする間隔をあけられた第1及び第2遊 星スプロケットと、 第1及び第2出力スプロケットと第1及び第2遊星スプロケットとのまわり に張られた歯付きベルトと、 出力シャフトに取付けられた第1駆動スプロケットと、 出力シャフトにジャーナリングされ、第2出力スプロケットに取付けられた 第2駆動スプロケットと を含むことを特徴とするベルト駆動差動装置。 10.キャリアが出力シャフトにジャーナリングされた入力スプロケットの側面に 取付けられていることを特徴とする請求の範囲1に記載のベルト駆動差動装置 。 11.キャリアの質量が遊星スプロケットとは反対の半径方向に増やされており、 遊星スプロケットに対する釣合いを形成することを特徴とする請求の範囲10 に記載のベルト駆動差動装置。
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