JP2000507343A - 電力システムにおける位相角測定方法とシステム - Google Patents

電力システムにおける位相角測定方法とシステム

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JP2000507343A JP8516418A JP51641896A JP2000507343A JP 2000507343 A JP2000507343 A JP 2000507343A JP 8516418 A JP8516418 A JP 8516418A JP 51641896 A JP51641896 A JP 51641896A JP 2000507343 A JP2000507343 A JP 2000507343A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、電気システムの正弦波量の位相角を測定する方法とそのシステムに関し、キーステーションを基準ステーションと選定する一方、他のステーションについては電気システムのサブステーションとして測定するとし、時間について単位化した標準時間単位を設定して信号搬送での遅延をさけるようにする。また、信号の位相角を見つけるために、標準時間単位で指定した信号を互いに比較する。その他に、基準ステーションの信号も基準信号としてサブステーションに送信する。サブステーションに送信した信号は搬送遅延が矯正されるとともに補償され、これらの信号とサブステーションの測定信号とが、位相角を求めるために演算される。本方法は電気システムの正弦波量の位相角を測定するのに用いるものであるから、電気システムをリアルタイムで測定でき、そのためにこの方法は位相角を容易に測定する新規な方法を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 電気システムの正弦波量の位相角の測定方法と測定システム 発明の技術分野 本発明は概して電力システムとその自動化に関し、特に電力システムにおける 正弦波量の位相角の測定方法とシステムとに関する。 発明の背景技術 電力システムにおける最も重要な指標の一つは、安全安定操業である。そのた め、電力システムの遠隔信号搬送、遠隔測定、遠隔制御、遠隔同調、安全性モニ ター等の如くの機能を有するスケジューリング制御システムを構築するのに沢山 の高価なコンピューターや通信装置類が投じられている。しかし、電力システム が広大な地域をカバーするようになると、位相角測定はリアルタイムに、しかも 、直截的に行うことができない。位相角は、遠隔測定電圧、有効電力、無効電力 潮流分析もしくは状態予測により算出される。この測定方法は、不正確であるば かりではなくて、時間もかかって、電力システムにおける安全性及び定常性の分 析もしくは緊急制御に用いることができない。電力システムの安定性をモニター することは、ネットワークにおける有効及び無効電力の変化に基づくものであり 、電力システムの定常状態が間接的に判断される。 特にコンピューター技術や通信技術、衛星技術を中心とする科学技術の進展に 伴って、広大な地域から狭い地域にかけて位相角測定が可能になっている。現に 、高速で容量の大きいマイクロ波と光ファイバーを利用した通信や、±15メー トルの誤差で、しかも、±1マイクロ秒の誤差で正確に位置の特定ができるグロ ーバル測位システム(GPS)がある。これらの先進通信手段と技術により本発 明が得られるようになった。 発明の趣旨 本発明の主旨は、最小限の装置を既存の電力通信システムを追加することによ り発電器の電圧、電流、電位の位相角をリアルタイムで正確に測定することにあ る。本発明による測定では、0.1°の測定精度が得られ、電力周波数の1周期間 の数倍の精度が得られる。 従って、本発明の目的は、GPSを利用して信号が通信遅延を受けるようなこ とがないように同報送信すべき信号に報時標識を設定する位相角測定方法とその システムを提供することにある。 本発明の別の目的は、GPS、コンピューター、自動化技術を利用してリアル タイムにて位相角を測定する位相角測定システムを提供することにある。 本発明のまた別の目的は、通信システムでの時間浪費をさけるために予測モデ ルを構築するに当たり現代の自動化技術を利用した位相角のリアルタイム測定方 法とそのシステムを提供することにある。 本発明の更に別の目的は、通信システムにおける位相遅延を補償する位相角の リアルタイム測定方法とそのシステムを提供することにある。 本発明は電力システムにおける位相角測定方法とそのシステムとを提供するも のであり、当該測定方法は、 a)基準ステーションにて、基準信号位相と時間との関係を求めるか、所定の時 間系列での基準信号位相(φ0)を求めるか、又は、所定の位相系列での時間(t0) を求めるステップと、 b)通信を介して各サブステーションへ基準信号の位相(φ0)又は時間(t0)を送 信するステップと、 c)サブステーションでは、被測定信号位相と時間との関係を求めるか、基準信 号と同一の所定時間における被測定信号(φm)の位相を求めるか、又は、基準信 号と同一の被測定信号の所定位相における時間(tm)を求めて測定値φm又はtm を記憶し、 d)基準信号の位相φm又はtmを受信するステップと、 e)受信したφmと記憶したφm、又は、受信したt0と記憶したtmとに従って、 被測定信号と基準信号との位相差(位相角という)を算出するステップとからな る。 測定ステップは、正弦波信号をろ波して整形するステップと標準時間軸を設定 するステップとからなる。標準時間軸を設定するステップでは、グローバル測位 システム(GPS)により標準第2信号が得られ、標準時間軸信号の分解能(res olving power)を1マイクロ秒とするように周波数増倍信号を発生させる。また 、測定ステップには、位相及び周波数増倍をロックするステップが含まれており 、算出ステップでは計数方法を利用して位相差を算出するようになっている。ま た、算出ステップには、基準信号を予測するステップと、予測信号と基準信号と の差がゼロとなるように受信した基準信号に従って基準信号を調整するステップ とからなる。 前述の方法に基づく測定システムは、 基準ステーションにおける、標準時間軸信号を発生する標準時間軸装置と、少 なくとも一つのろ波・整形装置と、所定の時間系列における基準信号(φ0)の位 相又は基準信号の所定の位相系列における時間(t0)を算出する演算装置と、 サブステーションにおける、標準時間軸信号を発生する標準時間軸装置と、少 なくとも一つのろ波・整形装置と、基準信号と同一の所定時間系列における被測 定信号(φm)の位相、又は、基準信号と同一の所定位相における被測定信号の時 間(tm)を算出して、測定値を記憶するとともに、被測定信号φmの位相と基準信 号φ0との位相差、又は、tmとt0との時間差を算出する演算装置と、 基準ステーションにおける演算装置とサブステーションにおける演算装置とを 接続する通信システムとからなる。 本発明は、また別の電力システムの位相角測定方法とそのシステムを提供して いる。斯かる方法は、 a)基準ステーションにて、ろ波した基準信号を通信システムの受信端に接続し 、 b)通信システムを介してろ波した基準信号を各サブステーションへ送信するス テップと、 c)サブステーションでは、基準信号を受信して、受信した信号を調整するとと もに、調整した基準信号を出力するステップと、 d)被測定信号を測定するステップと、 e)被測定信号を調整した基準信号と比較して位相角を算出するステップとから なり、前記ステップ(c)においては、前記調整ステップを通信システムの各部 により惹起された位相遅延を補償するステップからなるものである。 本発明による前記方法に基づく位相角測定システムは、 基準ステーションにおける、ろ波した基準信号を通信システムに送信する手段 と、 サブステーションにおける、通信システムから基準信号を受信する受信装置と 、サブステーションで被測定信号を測定する少なくとも一つの測定手段と、被測 定信号と基準信号との位相差を算出する演算装置とからなる位相角測定手段とで 構成されている。 図面の簡単な説明 図1は、電力システムの位相角測定システムを示す概略図。 図2は、タイミング法を利用した位相角測定システムのブロック図。 図3は、図2における標準時間軸装置の詳細ブロック図。 図4は、図2におけるろ波・整形装置の詳細ブロック図。 図5は、タイミング法での位相角測定の原理波形図。 図6は、図2における演算装置(8)が利用している予測モデルの原理図。 図7は、補償法を用いた位相角測定システムのブロック図。 図面の詳細な説明 図1に電力システムの位相角測定システムの概略図を示す。先ず、枢軸サブス テーションの中から基準サブステーション(1)を選定する。基準ステーション (1)では、例えばPTからの母線電圧信号の如くの基準信号(101)を選び 、これを送信手段(3)の入力端へ供給する。基準信号送信手段(3)は個の基 準信号の位相を測定してそれを通信システム(10)に供給する。通信システム (10)は基準信号ないし位相情報をサブステーション(2)へ送信するが、こ のサブステーション(2)としては複数の電力サブステーション又は電力プラン ト等の何れであってもよい。サブステーション(2)では、位相角測定装置(4 )が通信システム(10)を介して送信された基準信号ないし位相情報を受信す るば かりではなくて、サブステーション(2)の被測定信号(102)が入力される ようになっている。図示の実施の形態では、被測定信号は発電機のローターの位 置信号(103)となっているが、電力線における母線電圧信号(104)又は 電流信号(105)であってもよい。被測定信号と基準信号との間の位相差は、 これを位相角というが、両者を比較することにより算出できる。 実地では、位相角は被測定信号の位相と基準信号の位相との差でなければなら ず、これは一箇所における二つの信号の位相差又はそれ自身のそれぞれの位相と は別物である。電力システムは広大な地域をカバーしているものであるから、位 相角測定は通信システムを利用して行わざるを得ない。近年にいたっては、通信 技術とシステムとが急速に発展しており、既存の電力システムにあっては電力搬 送線、マイクロ波通信システム、光ファイバー通信システムなどが設けられてい るから、位相角測定に好ましい条件が揃っている。しかし、信号がたとえ光に匹 敵する速度で送信路上を進行するにしても、通信設備では信号の遅延を伴ってい るから、それがために電力周波数信号に位相遅れ、例えば50Hz信号の場合で は100キロにつき6°の位相シフトが生じている。今、現代の大電力システム の送電到達距離が100キロを超えており、従って、送信路での位相シフトは無 視できるものではない。本発明において解消しようとしているものはこの通信シ ステムにおける位相シフトを克服することである。 現代のタイミング技術及びコンピューター技術を利用した図2の位相角測定シ ステムは、通信システムにより発生する位相エラーを解消するものである。図2 において、基準ステーションにおける基準信号送信手段(3)とサブステーショ ンにおける位相角測定手段(4)との両方に標準時間軸装置(5)が設けられて おり、この標準時間軸装置(5)からマイクロ秒のレベル、正確には1マイクロ 秒の分解能を有する標準時間軸信号(106)が出力される。従って、サブステ ーション(2)は基準ステーション(1)とははるかに隔てているものの、標準 時間軸信号の誤差は2マイクロ秒以内であり、この時間軸誤差によりもたらされ る位相角誤差は50Hz信号の場合では0.036°である。また、基準信号( 101)と被測定信号(102)とをろ波して整形する少なくとも一つのろ波・ 整 形装置(6)が基準信号送信手段(3)と位相角測定手段(4)との両方に設け られている。信号送信手段(3)と位相測定手段(4)には、演算装置(7)と (8)がそれぞれ設けられていて、各側での信号を測定演算するとともに、装置 (8)にて比較することにより位相角αを算出する。 図3から図5において、図2における標準時間軸装置(5)とろ波・整形装置 (6)と算出手段の原理と詳細な構成を説明する。 先ず図3において、例えば結晶発信標準第2信号矯正方法(cryatal oscillati ng and standard second signal correcting method)の如きの、標準時間軸信号 (106)を得る方法は幾つかある。本発明の実施の形態ではGPSとコンピュ ーターハードウェアとを利用してそれを達成している。GPS受信機(51)は 、四個のGPS用人工衛星からの信号をアンテナ(55)を介して受信して、四 つの式を解くことにより三つの位置変数と時間変数とを求めた後、万国標準時間 (UTC)からの誤差が±1マイクロ秒と高精度で第2信号(56)を出力する 。この第2信号は、カウンター(53)のクリアーゼロ端子clrと、演算装置 (7)又は(8)の割込端に供給される。結晶発信器(52)から発せられる高 周波信号(1MHz以上)はカウンター(53)のクロック端ckに供給され、 このカウンター(53)の出力は演算装置(7)又は(8)に供給される。この 際、第2信号(56)の立上がりエッジで演算装置(7)又は(8)が割り込ま れると、コンピューターはカウンター(53)の計数値Mを読み込み、第2信号 (56)の立下がりでカウンター(53)はクリアーされる。第2信号のパルス のエッジが非常に険しくなる(<1マイクロ秒)と、Mは結晶発信器の周波数で ある。信号位相が測定されるときはいつでも、コンピューターはカウンター(5 3)の計数値mを読み込む。Mに対するmの比により、マイクロ秒レベルの分解 能を有する時間が求められる。 図4は、ろ波・整形装置(6)の実施の形態を示している。ろ波・整形装置( 6)は、少なくとも一つの帯域通過フィルター(61)と、可変ゲイン増幅器( 62)と、クロスゼロ検出器(63)と、位相同期ループ回路(64)とで構成 されている。帯域通過フィルター(61)は被測定信号のノイズ成分と高周波外 乱 成分とを除去して、正弦波信号を出力する。正確な位相弁別のために、可変ゲイ ン増幅器(62)を帯域通過フィルター(61)とクロスゼロ検出器(63)と の間に直列接続しており、クロスゼロ検出を促進するために正弦波信号の近似ゼ ロレンジをより険しいものとしている。クロスゼロ検出器(63)は、位相弁別 を行って、正弦波信号と同一位相の矩形波信号を出力し、位相同期ループ回路( 64)が周波数増倍信号を出力する。 時間軸信号(106)の基づいて信号の位相を測定する方法としては、例えば クロスゼロ、所定時刻における初期位相、FFTなど幾つかの方法がある。クロ スゼロないし初期位相の方法にあっては、サンプリング時間が非常に長い、時に は信号の1サイクルに、あるいは数サイクルに及ぶので、1サイクル中に幾つか の時間を測定するために、本発明にあっては周波数増倍器と位相同期ループ回路 とを用いて問題を解消している。 基準信号(101)と被測定信号(102)のための周波数増倍器と位相同期 ループ回路とを図5aと図5bとに示す。図5aは被測定信号(102)につい て説明するものではあるが、基準信号(101)についても当てはまる。先ず、 周波数増倍信号(109)(図では一例として二倍周波数として示している)を 発生させる。次に、信号(109)の立ち上がりに応じて時間、即ち、所定位相 系列(図では0°と180°)を表すt1、t2、t3、t4・・・・を読み込む。図5 aによれば、基準信号(101)の場合、読み込まれた時間はtok、k=1、2 、・・・・であり、被測定信号(102)の場合では、読み込まれた時間はtmk、k =1、2、・・・・である。そこで、被測定信号(102)と基準信号(101)と の間のk番目の測定位相角αkは、 αk=360(tmk−tok)/T・・・・(1) と表され、ここでのTは基準信号(101)の測定サイクルを表す。従って、所 定位相でのタイミング法と称する方法によれば各サイクル毎に数回(二回)位相 角が測定できるのは明らかである。 図5bにおいて、被測定信号(102)は信号(109)(この信号(109 )の周波数は図においては信号(102)の周波数の20倍であり、実地での4 0 96より大きい)と同様に周波数が倍増されかつ位相がロックされている。被測 定信号(102)の立ち上がり時に、カウンターがクリアーされて、信号(10 9)について計数を開始する。所定時間t1、t2・・・・において(予め決めておく か、又は、基準ステーションにより同報送信されている)、演算装置(7)又は (8)におけるコンピューターがカウンターの計数値を読み込む。このカウンタ ーの計数値は、基準信号についてはnrk、被測定信号についてはnmkと表し、k =1、2、・・・・である。従って、被測定信号(102)と基準信号(101)と の間のk番目の位相角測定値は、 αk=360(nmk−nok)/K・・・・(2) と表され、ここでのNは周波数増倍器(図では20)の倍数を表す。すると、こ の方法で、各サイクル毎に数回にわたり信号の位相が測定でき、これを所定時間 でのタイミング法と称する。 今、図2に示した位相角測定システムの動作について説明する。基準ステーシ ョン(1)においては、先ず、基準信号(101)をろ波・整形装置(6)の入 力端に供給する。信号はろ波され、整形されることにより外乱成分が除去される とともに、基準信号と同一位相を有する矩形波もしくは正弦波に整形される。ろ 波・整形装置(6)からの出力信号は演算装置(7)に供給される。次に、標準 時間軸装置(5)により発せられた標準時間軸信号(106)も演算装置(7) に供給する。そして、演算装置(7)にあっては、図5aに示した所定位相での タイミング法、又は、図5bに示した所定時間でのタイミング法に従って、標準 時間軸信号(106)と正弦波ないし矩形波信号により、基準信号の位相情報( tok又はnok)が測定される。最後に、位相情報を通信システム(10)に出力 する。通信システム(10)から各サブステーション(2)にtok又はnokが送 信される。 サブステーション(2)における演算装置(8)は、通信システムから送られ た基準信号の位相情報(tok又はnok)を受信する。他方では、位相情報(tmk 又はnmk)を測定するために、標準時間軸装置(5)からの標準時間軸信号(1 06)と被測定信号(102)の整形信号とが当該演算装置(8)に入力されて いる。従って、演算装置(8)は被測定信号(102)と基準信号(101)と の間の位相角を上記式(1)又は(2)に従って算出する。 前述の説明により、理論的にはリアルタイムでの位相角測定が達成されること になるが、技術上の問題が残されている。これは、基準信号の位相情報(tok又 はnok)を通信システムで送信するには時間が必要であり、また、送信路での送 信速度が一般に1、200〜4、800ボーであることから、位相情報を送信す るのに35〜100ミリ秒、即ち、2〜5サイクル必要であり、これがリアルタ イム測定の障害になっている。通信システムに余分の送信路があれば、この方法 において、データマルチプレクサー(図示せず)を送信手段(3)又は位相角測 定手段(4)と通信システムとの間に直列接続することができる。 本発明は、図2と図6に示すようにもう一つのリアルタイム測定方法を提供し ている。図2に示した位相角測定手段(4)における演算装置(8)に予測モジ ュール(81)を追加しでおり、この予測モジュール(81)はモデルモジュー ル(811)と調整モジュール(812)とで構成されている。モデルモジュー ル ル(812)にフィードバックされる。この調整モジュール(812)には、基 準信号(101)の位相情報(tok又はnok)が入力されている。調整モジュー ためにモジュール(811)におけるモデルのパラメータを変える信号を出力す る。 モデルモジュールと調整モジュールとは、適応制御理論に基づいて、或いは、 二次モデルに基づいて設計されている。電力システムにおける慣性は非常に大き く、発電器をトリップする、又は、負荷を降下させることにより惹起される大き な外乱により全体としてのパワーが増大又は減少するけれども、基準信号の周波 数の変動は緩慢である。従って、基準信号の位相ダイナミック式は、均一加速度 の二次である。 の予測値を表す。aは比例又は比例-積分により、予測出力と基準信号の差がゼ ロに近くなるように調節する。 よって、被測定信号(102)と基準信号(101)との位相角の測定は、被 測定信号(102)と予測信号(111)との位相角を測定することにより達成 される。 前述のタイミング法とは別に、位相角を測定する位相補償方法も本発明により 提供されており、それを図7に示す。 図7において、基準ステーション(1)にあっては、ろ波・整形装置(6)と 変復調器(9)とからなる基準信号送信手段(3)が基準信号を発生して、搬送 信号上の信号位相を変調器(9)で変調する。搬送信号ば通信システム(10) を介してサブステーション(2)に送信される。サブステーション(2)におい ては、位相角測定手段(4)は復調器(9)と、ろ波・整形装置(6)と、演算 装置(8)と、別のろ波・整形装置(6)とで構成されている。この構成におい て、復調器(9)は通信システムを介して送られた基準信号の位相を受信するが 、復調信号r’(112)を疑似基準信号と称する。この信号はろ波・整形装置 (6)によりろ波、整形された後に演算装置(8)に供給される。同時に、演算 装置(8)は、別のろ波・整形装置(6)によりろ波、整形された被測定信号を 受信している。従って、被測定信号(102)と疑似基準信号との位相差βが演 算装置(8)において結晶発信器のクロックに従って算出される。通信システム には、送信手段の遅延Δt1、受信機の遅延Δt2、リレー装置の遅延Δt3、送 信路の遅延Δt4などの遅延があり、それがために基準信号の位相遅れΔα1、Δ α2、Δα3、Δα4がそれぞれ発生する。被測定信号(102)と基準信号(1 01)との位相角αは下式で与えられる。 α=β+Δα1+Δα2+Δα3+Δα4・・・・(5) 通信システム装置にとっては、送信信号の振幅が一定であり、周波数の変動が 大きくない(パワー周波数)のであれば、位相遅延も一定である。通信送信路に おいて惹起された位相遅延Δα4は下式で算出される。 Δα4=0.06xL・・・・(6) 但し、Lは、キロ単位で表される送信路の長さを示す。式(6)は50Hz信号 の場合に当てはまることではあるが、他の周波数の場合では比例関係を採ること により推測できる。 ここまで説明した実施の形態と添付図面は本発明の理解のためになされたもの である。これらの実施の形態は色々と改変し得る。第1に、位相角測定を、正弦 波信号の他に例えば矩形波又はパルス信号の如くの他の同一周波数信号にも適用 できるし、また、高周波信号にも適用できる。第2に、基準信号は、中心枢軸母 線電圧信号であってもよいし、又は、発電器のローターの位置信号、ある中心枢 軸母線電圧信号とある発電器の位置信号とが組み合わさった信号であってもよい 。前述の正弦波信号は、三つの位相信号の内の何れかの位相信号であってもよく 、正シーケンスないし負シーケンスないしゼロシーケンス信号であってもよく、 この場合正ないし負ないしゼロシーケンスフィルターを直列接続する必要がある 。最後に、位相角出力は、被測定信号と基準信号との間の非12クロック接続の 変圧器により発生させられる位相シフトで調整されてもよく、このことは当業者 にはよく知られているところである。 また、当業者には本発明から変形例を得ることができるであろうから、それら も本発明の範囲に含まれるものとすべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年11月1日(1996.11.1) 【補正内容】 明細書 電力システムにおける位相角測定方法とシステム 発明の技術分野 本発明は概して電力システムとその自動化に関し、特に電力システムにおける 位相角の測定方法とシステムとに関する。 発明の背景技術 電力システムにおける最も重要な指標の一つは、安全安定操業である。そのた め、電力システムの遠隔信号搬送、遠隔測定、遠隔制御、遠隔同調、安全性モニ ター等の如くの機能を有するスケジューリング制御システムを構築するのに沢山 の高価なコンピューターや通信装置類が投じられている。しかし、電力システム が広大な地域をカバーするようになると、位相角測定はリアルタイムに、しかも 、直截的に行うことができない。位相角は、遠隔測定電圧、有効電力、無効電力 潮流分析もしくは状態予測により算出される。この測定方法は、不正確であるば かりではなくて、時間もかかって、電力システムにおける安全性及び定常性の分 析もしくは緊急制御に用いることができない。電力システムの安定性をモニター することは、ネットワークにおける有効及び無効電力の変化に基づくものであり 、電力システムの定常状態が間接的に判断される。 特にコンピューター技術や通信技術、衛星技術を中心とする科学技術の進展に 伴って、広大な地域から狭い地域にかけて位相角測定が可能になっている。現に 、高速で容量の大きいマイクロ波と光ファイバーを利用した通信や、±15メー トルの誤差で、しかも、±1マイクロ秒の誤差で正確に位置の特定ができるグロ ーバル測位システム(GPS)がある。これらの先進通信手段と技術により本発 明が得られるようになった。 発明の趣旨 本発明の主旨は、最小限の装置を既存の電力通信システムを追加することによ り発電器の電圧、電流、電位の位相角をリアルタイムで正確に測定することにあ 請求の範囲 1.電力システムのおける位相角を測定する方法であって、 a)基準ステーションにて、基準信号の位相と標準時間軸との関係を求めるか、 規則的な間隔置きに所定の時間系列での基準信号位相φ0を求めるか、又は、所 定の位相系列での時間t0を求めるステップと、 b)通信を介して各サブステーションへ基準信号の位相φ0又は時間t0を送信す るステップと、 c)サブステーションにて、被測定信号位相と標準時間軸との関係を求めるか、 基準信号と規則的な間隔置きに同一の所定時間における被測定信号φmの位相を 求めるか、又は、基準信号と同一の被測定信号の所定位相における時間tmを求 めて測定値φm又はtmを記憶し、 d)サブステーションで基準信号の前記φ0又はφmを受信するステップと、 e)サブステーションで受信したφ0と記憶したφm、又は、受信したt0と記憶 したtmとに従って、被測定信号と基準信号との位相差α(位相角という)を算 出するステップとからなる位相角測定方法。 2.請求項1に記載の電力システムにおける位相角を測定する方法であって、前 記ステップ(a)と(c)とが基準信号と非測定信号とをろ波して整形するステップ を含んでいることを特徴とする位相角測定方法。 3.請求項1に記載の電力システムにおける位相角を測定する方法であって、前 記標準時間軸が、グローバル測位システム(GPS)による標準第2信号と、周 波数増倍時間軸、即ち、標準マイクロ秒信号とからなることを特徴とする位相角 測定方法。 4.請求項1に記載の電力システムにおける位相角を測定する方法であって、前 記測定ステップ(a)とステップ(c)とが、位相及び周波数増倍作用をロックする ステップを含んでなることを特徴とする位相角測定方法。 5.請求項1に記載の電力システムにおける位相角を測定する方法であって、前 記算出ステップ(e)が、予測モデルに従って基準信号を予測するステップと、予 測信号と基準信号との差により予測モデルを調整するステップとからなることを 特徴とする位相角測定方法。 6.請求項5に記載の電力システムにおける位相角を測定する方法であって、前 記予測モデルが二次方程式又は三次方程式であり、前記調整が比例−積分制御を 用いていることを特徴とする位相角測定方法。 7.通信システムを含む電力システムの位相角測定システムであって、 基準ステーションにおける、 演算装置と接続されて、基準ステーションの標準時間軸信号を発生する標準時 間軸装置と、 前記演算装置と接続されて、基準信号の間のランダム外乱を除去する少なくと も一つのろ波・整形装置とからなり、 通信システムと接続した前記演算装置は、規則的な間隔置きに所定の時間系列 における基準信号の位相(φ0)又は基準信号の所定の位相系列における時間(t0) を算出するものであり、 サブステーションにおける、 演算装置と接続されて、標準時間軸信号を発生する標準時間軸装置と、 前記演算装置と接続されていて、被測定信号のランダム外乱を除去する少なく とも一つのろ波・整形装置とからなり、 前記演算装置が、所定時間における被測定信号φmの位相、又は、所定位相に おける被測定信号tmの時間を算出して、前記測定値φm又はtmを記憶するとと もに、通信により送信された基準信号のφ0又はt0を受信して、φmとφ0又はtm とt0とにより基準信号と被測定信号との位相角を算出し、 基準ステーションにある演算装置がサブステーションにある演算装置と通信シ ステムを介して接続されていることを特徴とする位相角測定システム。 8.請求項7に記載の通信システムを含む電力システムの位相角測定システムで あって、前記ろ波・整形装置が少なくとも帯域ろ波・整形回路からなることを特 徴とする位相角測定システム。 9.請求項7に記載の通信システムを含む電力システムの位相角測定システムで あって、前記標準時間軸装置が、標準クロック信号発生器と周波数増倍手段とカ ウンターとからなることを特徴とする位相角測定システム。 10.請求項9に記載の通信システムを含む電力システムの位相角測定システム であって、前記標準クロック信号発生器が、グローバル測位システム(GPS) の受信機からなり、前記周波数増倍手段が結晶発信器からなることを特徴とする 位相角測定システム。 11.請求項7に記載の通信システムを含む電力システムの位相角測定システム であって、通信システムと演算装置との間にデータマルチプレクサーを接続した ことを特徴とする位相角測定システム。 12.請求項7に記載の通信システムを含む電力システムの位相角測定システム であって、サブステーションにおける演算装置が予測モデルと、基準信号を予測 する調整モデルとからなることを特徴とする位相角測定システム。 13.電力システムの位祖角測定方法であって、 a)基準ステーションにて、ろ波した基準信号を通信システムの受信端に接続し 、 b)通信システムを介してろ波した基準信号を各サブステーションへ送信するス テップと、 c)サブステーションで通信システムから基準信号を受信して、前記基準信号を 疑似基準信号として整形するステップと、 d)サブステーションで前記疑似基準信号と被測定信号との位相差βを測定する ステップと、 e)基準信号と被測定信号との位相差αを、疑似基準信号と被測定信号との位相 差βと、通信システムにより惹起される基準信号の位相遅延とに従って算出する ステップとからなることを特徴とする位相角測定方法。 14.請求項13に記載の電力システムの位相角測定方法であって、通信システ ムにより惹起される基準信号の前記位相遅延が、送信手段と受信手段とリレー装 置と通信送信路において発生されることを特徴とする位相角測定方法。 15.電力システムの位相角測定システムであって、 基準ステーションにおける、基準信号をろ波し、ろ波した基準信号を通信シス テムに送信する手段と、 サブステーションにおける、通信システムから基準信号を受信してこの基準信 号を疑似基準信号として整形する受信装置と、疑似基準信号と被測定信号との位 相差を測定する少なくとも一つの測定装置と、被測定信号と基準信号との位相角 を算出する演算装置とからなる位相角測定システム。 16.請求項15に記載の電力システムの位相角測定システムであって、前記基 準信号送信手段が帯域通過フィルターと整形回路と変調器とからなることを特徴 とする位相角測定システム。 17.請求項15に記載の電力システムの位相角測定システムであって、前記受 信装置が、復調器とろ波・整形回路と受信信号の位相を補償する演算装置とから なることを特徴とする位相角測定システム。 【図1】【図6】【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M G,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.電力システムのおける位相角を測定する方法であって、 a)基準ステーションにて、基準信号の位相と標準時間軸との関係を求めるか、 規則的な間隔置きに所定の時間系列での基準信号位相φ0を求めるか、又は、所 定の位相系列での時間t0を求めるステップと、 b)通信を介して各サブステーションへ基準信号の位相φ0又は時間t0を送信す るステップと、 c)サブステーションにて、被測定信号位相と標準時間軸との関係を求めるか、 基準信号と規則的な間隔置きに同一の所定時間における被測定信号φmの位相を 求めるか、又は、基準信号と同一の被測定信号の所定位相における時間tmを求 めて測定値φm又はtmを記憶し、 d)サブステーションで基準信号の前記φ0又はφmを受信するステップと、 e)サブステーションで受信したφ0と記憶したφm、又は、受信したt0と記憶 したtmとに従って、被測定信号と基準信号との位相差α(位相角という)を算 出するステップとからなる位相角測定方法。 2.請求項1に記載の電力システムにおける位相角を測定する方法であって、前 記ステップ(a)と(c)とが基準信号と非測定信号とをろ波して整形するステップを 含んでいることを特徴とする位相角測定方法。 3.請求項1に記載の電力システムにおける位相角を測定する方法であって、前 記標準時間軸が、グローバル測位システム(GPS)による標準第2信号と、周 波数増倍時間軸、即ち、標準マイクロ秒信号とからなることを特徴とする位相角 測定方法。 4.請求項1に記載の電力システムにおける位相角を測定する方法であって、前 記測定ステップ(a)とステップ(c)とが、位相及び周波数増倍作用をロックする ステップを含んでなることを特徴とする位相角測定方法。 5.請求項1に記載の電力システムにおける位相角を測定する方法であって、前 記算出ステップ(e)が、予測モデルに従って基準信号を予測するステップと、予 測信号と基準信号との差により予測モデルを調整するステップとからなることを 特徴とする位相角測定方法。 6.請求項5に記載の電力システムにおける位相角を測定する方法であって、前 記予測モデルが二次方程式又は三次方程式であり、前記調整が比例−積分制御を 用いていることを特徴とする位相角測定方法。 7.通信システムを含む電力システムの位相角測定システムであって、 基準ステーションにおける、 演算装置と接続されて、基準ステーションの標準時間軸信号を発生する標準時 間軸装置と、 前記演算装置と接続されて、基準信号の間のランダム外乱を除去する少なくと も一つのろ波・整形装置とからなり、 通信システムと接続した前記演算装置は、規則的な間隔置きに所定の時間系列 における基準信号の位相(φ0)又は基準信号の所定の位相系列における時間(t0) を算出するものであり、 サブステーションにおける、 演算装置と接続されて、標準時間軸信号を発生する標準時間軸装置と、 前記演算装置と接続されていて、被測定信号のランダム外乱を除去する少なく とも一つのろ波・整形装置とからなり、 前記演算装置が、所定時間における被測定信号φmの位相、又は、所定位相に おける被測定信号tmの時間を算出して、前記測定値φm又はtmを記憶するとと もに、通信により送信された基準信号のφ0又はt0を受信して、φmとφ0又はtm とt0とにより基準信号と被測定信号との位相角を算出し、 基準ステーションにある演算装置がサブステーションにある演算装置と通信シ ステムを介して接続されていることを特徴とする位相角測定システム。 8.請求項7に記載の通信システムを含む電力システムの位相角測定システムで あって、前記ろ波・整形装置が少なくとも帯域ろ波・整形回路からなることを特 徴とする位相角測定システム。 9.請求項7に記載の通信システムを含む電力システムの位相角測定システムで あって、前記標準時間軸装置が、標準クロック信号発生器と周波数増倍手段とカ ウンターとからなることを特徴とする位相角測定システム。 10.請求項9に記載の通信システムを含む電力システムの位相角測定システム であって、前記標準クロック信号発生器が、グローバル測位システム(GPS) の受信機からなり、前記周波数増倍手段が結晶発信器からなることを特徴とする 位相角測定システム。 11.請求項7に記載の通信システムを含む電力システムの位相角測定システム であって、通信システムと演算装置との間にデータマルチプレクサーを接続した ことを特徴とする位相角測定システム。 12.請求項7に記載の通信システムを含む電力システムの位相角測定システム であって、サブステーションにおける演算装置が予測モデルと、基準信号を予測 する調整モデルとからなることを特徴とする位相角測定システム。 13.電力システムの位相角測定方法であって、 a)基準ステーションにて、ろ波した基準信号を通信システムの受信端に接続し 、 b)通信システムを介してろ波した基準信号を各サブステーションへ送信するス テップと、 c)サブステーションで通信システムから基準信号を受信して、位相を補償する ステップと、 d)サブステーションで被測定信号を測定するステップと、 e)サブステーションで補償した基準信号と被測定信号との位相角を算出するス テップとからなることを特徴とする位相角測定方法。 14.請求項13に記載の電力システムの位相角測定方法であって、前記補償ス テップにおいて、送信手段と受信手段とリレー装置と通信送信路において位相遅 延が発生されることを特徴とする位相角測定方法。 15.電力システムの位相角測定システムであって、 基準ステーションにおける、基準信号をろ波し、ろ波した基準信号を通信シス テムに送信する手段と、 サブステーションにおける、通信システムから基準信号を受信して受信した信 号の位相遅延を補償する受信装置と、補償した基準信号の位相と被測定信号の位 相とを測定する少なくとも一つの測定装置と、被測定信号と基準信号との位相角 を算出する演算装置とからなる位相角測定システム。 16.請求項15に記載の電力システムの位相角測定システムであって、前記基 準信号送信手段が帯域通過フィルターと整形回路と変調器とからなることを特徴 とする位相角測定システム。 17.請求項15に記載の電力システムの位相角測定システムであって、前記受 信装置が、復調器とろ波・整形回路と受信信号の位相を補償する演算装置とから なることを特徴とする位相角測定システム。
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