【発明の詳細な説明】
電話システム
発明の背景
本発明は電話システムに関し、特に移動電話システムに適用でき、また、別の
システムにも適用できる電話システムに関する。
GSM(移動通信用グローバルシステム)セルラー電話システムは、一般に3
つの音声コーディングアルゴリズム、すなわち、13kビット/秒の“フルレー
ト”コーデック(コーダ・デコーダ)、13kビット/秒の“増強されたフルレ
ート”コーデック、および5.6kビット/秒の“1/2レート”コーデックを
支持している。これらのコーデックアルゴリズムに基づいた制御プログラムは、
電話および一般には無線ベースステーション制御システム等のネットワークの固
定部分内の読取り専用メモリ(ROM)に記憶される。より正確な、あるいはよ
り高速のコーディングを提供する改良されたアルゴリズムが将来開発されるであ
ろうが、顧客がそのようなアルゴリズムを利用する場合、自分の電話を新しいコ
ーデックアルゴリズムでプログラムされたものと換えなければならない。そのよ
うな置換のコストを誰が負うかについて顧客とネットワークオペレータとの間で
衝突(コンフリクト)が生じ得る。
ネットワークを通じてアップグレードプログラムがネットワークベース制御機
構から送信され、それによってプログラム可能な電話を適切にアップグレードす
る遠隔通信端末用のアップグレードあるいは変更用システムに対して様々な提案
が行われてきた(例えばDE3721360(Deutsche Bundesposte) およびEP0459344(A
lcalel)参照)。しかしながら、アップグレードプログラムは送信に時間がかか
り、移動通信端末のメモリ容量は有限である。
本発明の―特徴によると、遠隔通信システムの第1の素子と第2の素子との間
で接続を設定し、少なくとも第1の素子が第2の素子の動作を制御するために第
2の素子にプログラムデータを送信することができるようにする方法が提供され
、その方法は、
第1の素子と第2の素子との間での通信に使用するのに最も適切なプログラム
を識別するためにデータを交換し、
各素子に対してすでに使用可能なプログラムデータに関するデータを交換し、
第2の素子がすでに識別されたプログラムデータを使用可能でない場合、第1
の素子から第2の素子にプログラムデータを送信するステップを含んでいる。
この構成によって、接続が容易に設定されるためにプログラムデータが要求さ
れる場合にプログラムデータのみが送信されることが確実にされる。これによっ
て、送信されるデータの量が減少され、第2の素子におけるメモリ上に不必要に
書き込まれる可能性が減少される。プログラムデータの適切さ(appropriateness
) は、送信される信号のタイプ、信号の品質、第2の素子のメモリ容量および任
意の中間リンクの能力に関連して決定される。
好ましい実施形態において、2つの素子はセルラー移動無線システムの無線ベ
ースステーションおよび移動ステーションであってもよい。その代りに、それら
は通信ネットワークを通じて互いに通信している2つの通信端末であってもよい
。一方のネットワーク素子から他方に送信されたプログラムデータは、それらの
2つのネットワーク素子間の通信のトランザクションのために使用できるように
構成されてもよい。
別の特徴によると、本発明は第2の素子の動作を制御するのに適したプログラ
ムデータを記憶する手段と、
第1の素子と第2の素子との間の通信に使用するための最も適切なプログラム
データを選択する手段と、
各素子に既に使用可能なプログラムデータに関連した情報を交換する手段と、
選択されたプログラムデータを第2の素子がまだ使用可能でない場合に選択さ
れたプログラムデータを第2の素子に送信する手段とを有する遠隔通信システム
の素子を提供する。
さらに別の特徴によると、本発明は別の素子からその動作を制御するためにプ
ログラムデータを他の素子から受信することができる通信システムの素子におい
て、
各素子に既に使用可能なプログラムデータに関連するデータを交換し、素子間
の通信に使用するのに最も適切なプログラムデータを識別するためにデータを交
換する手段と、
素子がすでに識別されたプログラムデータを使用可能でない場合に別の素子か
らのプログラムデータを受信し、記憶する手段とを具備している。
第1および第2の素子は、それぞれが動作の1または複数のモードに関連した
プログラムデータを記憶するためのメモリを有していることが好ましく、この方
法は、
提案された動作モードを示す信号を第1の素子から第2の素子に送信し、
第2の素子において初期信号を検出し、
第2の素子におけるメモリが信号によって示された提案された動作モードに対
するプログラムデータを含んでいない場合に第1の特性を有し、かつメモリが既
にプログラムデータを含んでいる場合には第2の特性を有する応答信号を第2の
素子から第1の素子に送信し、
第1の特性が検出された場合には第1の素子から第2の素子にプログラムデー
タを送信し、第1あるいは第2の特性のいずれかが検出された場合に提案された
モードに従って素子を動作するステップを含んでいる。
好ましい実施形態において、本発明の方法は提案された動作モードを選択する
初期プロセスを含み、そのプロセスは、
行われる接続のタイプを識別し、
第1の素子が必要なプログラムデータを有する前記接続のタイプに適した動作
モードを選択し、
どのリソースが第2の素子に対して使用可能かを決定するために第1の素子と
第2の素子との間で信号を交換し、
第2の素子が必要なプログラムデータを支持するのに適切なリソースを有して
いない場合、第2の素子の能力と両立する動作モードが識別されるまで別のモー
ドに対してモードの選択および信号の交換を繰返すステップを含んでいる。
ある実施形態において、選択されたプログラムに対して第2の素子が適切なリ
ソースを有しているかどうかを決定するために最初に信号が交換される。
プロセスの反復は、2つの素子のそれぞれから交互に開始されてもよい。この
構成は、2つの素子が両方とも通信端末であり、互いに他方にプログラムデータ
を送信することができるときに好ましく、どちらの素子が最初であろうと、両方
の素子において動作することができる最適なプログラムを識別するための反復が
少なくなる。最適なプログラムは、(必然的に別のメモリと適合しなければなら
ない)小さいメモリを有するユニットによって実行されるプログラムであるか、
あるいは、小さいメモリであってもそれに収容されることのできるより良いプロ
グラムを別のユニットが実行する場合には、そのより良いプログラムのいずれか
である。
2つの素子がそれぞれネットワーク素子(無線ベースステーションの制御装置
等)および端末(移動無線ユニット)である場合、新しいプログラムは、リンク
のネットワーク側だけからシステムに供給される。実際には、端末がベースステ
ーション制御システムよりも大きいメモリ容量を有しているという可能性を考慮
する必要はない。この場合、小さいユニット(例えば端末等)の実際のメモリ容
量は、最適なプログラムをより迅速に識別するために一層大きい装置によって使
用できる。
第2の素子は、デフォルト(不履行)モード(情報が欠けていてもコンピュー
タ側で仮のデータを設定して動作するモード)で使用するためのさらなるプログ
ラムデータを記憶する別のメモリを含んでいてもよく、処理手段は信号の特性に
依存して前記プログラムデータあるいは前記別のプログラムデータに従って選択
的に動作可能である。
第1の素子はまた、初期の無線信号に対する応答が第2の素子から受信されな
かった場合にデフォルトモードで動作するように構成することができる。
以下、本発明の実施形態が添付図面を参照して例示によって説明される。
図1は、移動電話1 およびベースステーション制御システム10を含む本発明に
よる移動電話システムのブロック図である。
図2は、図1の電話1のメモリ7をさらに詳細に示している。
図3は、図1のベースステーション10をさらに詳細に示している。
図4は、ベースステーション10と協働する移動電話1 の動作モードを示すフロ
ー図である。
図5は、それぞれがプログラムデータを他の素子に供給できる2つの遠隔通信
素子22,23 により使用するのに適した別の動作モードを示すフロー図。
実施例
図1乃至図4に示された実施形態において、ベースステーション制御システム1
0は、それに使用できる適切なコーデックプログラムのメモリを有しており、そ
れは個々の遠隔通信トランザクションに要求された際に移動電話1 にダウンロー
ドできる。移動電話1 は、デフォルトプログラムが読取り専用メモリに記憶され
るメモリを有しており、異なるトランザクションを実行することが必要な場合に
別のプログラムが記憶できるように1以上の適切な代りのプログラムを電子消去
可能なプログラム可能な読取り専用メモリ(EEPROM)に記憶される。これ
らは、一般的に低いビットレートを要求する、あるいは改良されたエラー補正能
力を提供するコーデックプログラムであり、それはデフォルトプログラムよりも
移動電話内でより多くの個々のデータメモリを要求するか、あるいは単により迅
速あるいは有効であり、同じ量のメモリを要求する。
最初に図1を参照すると、移動電話1 はユーザインターフェース(マウスピー
スおよびイヤーピース)2 を具備している。それはまた、トランシーバ回路20、
チャンネル品質モニタ4 、シグナリング装置5 、監視および制御手段6 、メモリ
7 ならびに音声およびチャンネルコーデック3,21を具備しており、それらは全て
マイクロプロセッサにおいて好都合に構成されてもよく、その機能については以
下説明される。音声コーデック3 は、メモリ7 において記憶されたプログラムデ
ータに従って動作する。プログラムデータは、信号コーディングおよびデコーデ
ィングアルゴリズムに基づいたデータを含んでおり、それはユーザインターフェ
ース2 から受信されたアナログ信号をデジタル的にコード化するために使用され
る。その後、これらのコード化された信号はチャンネルコーデック21に渡され、
チャンネルコーデック21は、結果的な信号をベースステーション12に送信し、そ
こからベースステーション制御システム10へ、その後ネットワーク11の残りへ送
信するために無線周波数キャリアに変調するトランシーバ20に結果的な信号を与
える前にエラー補正、制御データおよび同期データを与える。トランシーバ20、
チャンネルコーデック21および音声コーデック3 の動作はまた、入来RFキャリ
アからデジタル変調を抽出し、制御データを除去し、受信されたデータに従って
エラー補正プロセスを適用し、デジタル信号をユーザインターフェース2 のため
のアナログ形態にデコードするために、逆にも動作する。
チャンネル品質モニタ4 は、トランシーバ20によって受信された信号を監視す
る。それはまた、デコードされた信号の品質を監視するためにチャンネルコーデ
ック21および/または音声コーデック3 の出力を監視する。シグナリング装置5
は、トランシーバ20による送信のためにチャンネルコーデック21によってコード
化される信号を発生するように構成されている。これらの信号はメモリ7 から検
索されたデータを含んでいる。監視および制御手段6 は、信号モニタ4 の動作お
よびメモリ7 の内容を監視し、シグナリング装置5 の動作およびメモリ7 と音声
コーデック3 との間のデータの送信を制御する。データは、ベースステーション
制御システム10から電話に送信され、これはチャンネルコーデック21によって受
信され、メモリ7 に転送される。
図2において、メモリ7 がさらに詳細に示されている。メモリ7 は、プログラ
ムデータを記憶するための多数のプログラム可能なメモリ8ap,8bp等と、対応す
る識別子を記憶するための対応する識別子メモリ8ai,8bi等を有している。メモ
リ8ai,8ap, 8bi, 8bp 等は、プログラム可能な(重ねて書込み可能な)例えばラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)あるいは電子的に消去可能なプログラム可能な
読取り専用メモリ(EEPROM)である。RAM中に記憶されたデータとして
好ましい後者は(例えばバッテリの切断等を通して)電源電力が無くなった場合
には失われるが、一方、EEPROMデータは、特別な信号を入力することによ
って消去されるだけである。しかしながら、RAMは廉価に提供できる。また、
“ブートアップ”プログラムを含んでいるプログラムメモリBUを含む不揮発性
読取り専用メモリ9 と、“デフォルト”コーデックプログラムのためのプログラ
ムデータを含んでいる別のプログラム記憶とが存在している。その他のプログラ
ム可能および/または読取り専用メモリがメモリ7 中に存在していてもよく、そ
れによってショートコードダイアリング機能のための記憶された番号等の、電話
の別の機能を支持するデータを保持する。
あるセルラー電話システムにおいて、GSM(移動通信用グローバルシステム
)
として知られている移動電話の制御の部分が、SIM(加入者識別モジュール)
として知られている除去可能なモジュール上で実行されるプログラムデータを使
用して実行されることは注目に値する。これらはある電話から別の電話に移動可
能であり、それによってユーザは同じ電話を使用することができ、また、あるユ
ーザが異なる電話(例えば、低電力携帯ユニットおよびモータ車中に取付けられ
た高電力ユニット等)を使用することもできる。個々のSIMは、電話に取付け
られるときにメモリの内容を変更するためにプログラムデータを提供するように
構成されてもよい。
説明のためにセルラー電話ネットワークである図1に示された移動無線ネット
ワークはまた移動電話1 と通信している無線ベースステーション制御システム10
を具備し、それは11で示されている移動電話ネットワークに接続されている。
図3は、ベースステーション制御システム10の種々の機能素子をより詳細に示
している。ベースステーション制御システム10は、ネットワーク11から受信され
た信号をコード化およびデコード化し、ベースステーションサイト(12)でアンテ
ナから無線信号として送信するか、あるいはその逆を行うためにトランシーバ13
を備えている。トランシーバ13は、制御装置14の制御の下で選択された2以上の
異なるコーデックプログラムの任意の1つに従って動作することができる。制御
装置14は、アンテナ12による送信のための信号を発生する信号発生器17と、アン
テナによって受信された信号に応答する応答検出器15と、アンテナ12によって試
験データを協働している移動ユニット1 と交換し、それによって両者間のリンク
の信号品質を確立するための品質測定ユニット16とを制御する。制御装置14はま
た、メモリ19からのプログラムデータを検索し、それをアンテナ12によって移動
ユニットに送信するように構成されているデータ送信手段18を制御する。
ベースステーションサイト12に組込まれて位置されているが、上述の素子の幾
つかあるいは全てはネットワーク11中の別の場所に位置していてもよい。例えば
、アンテナ12はベースステーション制御システム10を形成している機能素子13乃
至19から幾らか距離を隔てて置かれてもよく、それ自体は別のアンテナとして機
能している対応する機能素子と一緒に配置されてもよい。これらの機能素子のそ
のような一緒に配置された装置は、一般的に“ベースサイト制御装置”(BSC
)
と呼ばれる。
図4のフロー図を参照にしてこのシステムの動作が以下説明される。図4にお
いて、ネットワークによって実行されるステップは101 乃至112 で示され、移動
電話によって実行されるステップは201乃至212 で示され、移動電話とベース
ステーション制御システムとの間、あるいはその逆で行われる無線送信は301 乃
至312で示されている。
ネットワークと移動電話との間で初期のコンタクトが設定されたとき、制御信
号301 の交換がネットワークと移動電話との間で(ステップ101,201 のそれぞれ
において)行われる。これは、管理(シグナリング)チャンネル上のチャンネル
品質の測定を含む。実際には、これによって一般的に音声チャンネル上で得られ
る可能性のある信号の品質が良好に示される。初期の設定プロラム201 は、不揮
発性メモリ9 中でブートアッププログラムBUを使用して移動電話中で実行され
る。移動電話1 との協働に責任があるネットワーク素子(この例においてはベー
スステーション制御システム10)は、優勢な状況(接続のタイプ、チャンネル品
質等)に適したコーデックを選択し、選択されたプログラムが移動電話のメモリ
7 中で既に負荷されているかどうかを質問するために信号(309) を移動電話に送
信する(109) 。移動電話1 において、このコードはチャンネルコーデック21によ
って抽出される。個々の各コーデックの識別コードは、フラグとしてメモリ8ai,
8bi 中に記憶される。監視および制御ユニット6 によって、任意のプログラムコ
ードのフラグ8ai,8bi 等が提案されたコードに対応するかどうかを識別するため
にメモリ7 がサーチされ、また、メモリ7 中にコードがあるかないかに従ってシ
グナリング装置5 が応答(310) を生成する(ステップ210 )ようにする。応答が
肯定(Y) である場合、移動電話およびベースステーション制御システムは選択さ
れたプログラムを使用して動作を開始する。
応答が否定(N) である場合、ベースステーション制御システムは次に、移動ユ
ニット1 においてどのメモリ容量が使用可能かに関して問合わせ(305) を行い、
移動電話中のシグナリング装置5 は適切な応答306を生成する(ステップ206 )
。この情報に基づいて、ベースステーション10はその後、この容量が選択された
プログラムに十分であるかどうかを決定し(ステップ108 )、そうである場合、
ネ
ットワーク素子10は要求されたコーデックプログラムを信号311 として送信し(
ステップ111)、それは移動電話1によって受信される(211) 。
著作権あるいはその他の理由のために、例えば所定のネットワークの顧客に対
してのみという所定のプログラムの使用には制限がある可能性がある。これには
、これらのプログラムが“ローミング(roaming,徘徊) ”ユニットに広がらない
こと、すなわち、あるネットワークの顧客が別のネットワークに容易に接続され
ないことが要求される。それ故、ユーザアイデンティティに関する検査が要求さ
れる。
図3には別個の個々のアドレスとして示されているが、大容量を必要とするプ
ログラムは、少ない容量を必要とするプログラムよりも多くのスペースを要求し
、大容量を必要とするプログラムは、少ない容量を必要とする2以上のプログラ
ムを犠牲にしてメモリ7 に付加されてもよい。任意の空いているメモリスペース
が最初に使用されることが好ましいのは明らかである。
移動電話1 におけるメモリ容量が選択されたコーデックプログラムには不十分
である場合、ベースステーション制御システム10はチャンネルの状態に適切な別
のコーデックを選択するが(ステップ102a) 、移動電話1において使用できるも
のよりもメモリ容量を要求しない。
ネットワーク素子10は、移動電話1 が既にプログラムをロードしたかどうかを
決定するために前のように信号照会(309) を送信し(ステップ109 )、シグナリ
ング装置5 は再び応答を生成する。
応答310 が再び否定である場合、ネットワーク素子10は要求されたコーデック
プログラムを信号311 として送信し(ステップ111 )、それは移動電話1 によっ
て受信される(211) 。
今や、移動電話はネットワークとの協働を開始することができ、信号をネット
ワークと交換する(ステップ112/212 )ことによって呼(312) が生成される。
情報の初期の交換およびプログラムのロードは、移動ユニット(1) が最初にベ
ースステーション10とのコンタクトを設定したときに、シグナリングチャンネル
を通じて、あるいはスペアのチャンネル容量を通じて行われる。しかしながら、
実際の呼が行われた場合、ダウンロードプロセス311によって呼の設定時間が遅
れる。この問題を回避するために、選択されたプログラムがロードされる前に呼
の試み(107) が行われる場合には、ダウンロードステップ111/211 の後には続行
されず(そうでなければ、それが開始した場合には中断される)、それによって
、チャンネルの状態および既に移動電話(1) 中でロードされた移動電話(1) のメ
モリ容量に適したコーデックを探す。
ベースステーション中の検出器15は、移動電話からネットワークによって受信
された応答306 および310 を検出し、それによって容量が選択されたコーデック
に対して適切かどうか、およびプログラムが既にロードされているかどうかを識
別するように構成されている。送信機17は、移動電話に送信される信号を生成す
る(305あるいは309)。
ステップ102 あるいは102aにおいて選択されたプログラムは、不揮発性メモリ
9 中のアドレスDに記憶されたデフォルトプログラムであってもよい。デフォル
トプログラムは、重ね書き可能メモリ(信号306 )において使用可能な容量がベ
ースステーション10により記憶された任意のコーデックに要求されたものよりも
少ない場合に常に選択され、別の環境においては優勢な状態に最適なものとして
選択されてもよい。デフォルトプログラムが選択された場合、応答310 は常に肯
定である。
システムが既存のプログラム可能でない移動電話と両立するために、ネットワ
ークは、そのような移動電話であるにも関わらずその永久的メモリ中に有してい
るプログラムを使用して通信することが確実であるモードで動作できなければな
らない。アップグレード機構を有していない標準的な移動電話は、一般的にそれ
らに送信された要求(305 および309 )に応答することができず、それ故、これ
らの要求に対する応答がないときにベースステーション制御システム10が適切に
応答することが必要である。
どの代りのコーデックも持たず、また、要求305 および309 に対する応答を送
信することのできない移動電話もある。ステップ110 あるいは106 においてネッ
トワーク素子10によって応答が受信されない場合、ベースステーション制御シス
テム10は、ステップ102aの次の反復においてデフォルトコーデックを選択するよ
うに構成される。デフォルトコーデックが選択されたとき、ベースステーション
制御システム10は、実際に移動電話1 から受信された応答がどのようなものであ
れ、許容可能な応答が受信されたかのようにステップ110 において動作するよう
に設定される。
多数のコーデックプログラムを帯しているがアップグレードではない移動電話
の場合、移動電話はその永久的メモリにおいて選択されたプログラムを有してお
り、その場合、ネットワーク素子10は、選択されたコーデックプログラムが存在
していることを示す移動電話からの応答(310)に適切に応答しなければならない
。
移動電話がベースステーションと通信している間、チャンネル品質およびその
他の特性は定期的に監視され、異なるコーデックプログラムが適切かどうかにつ
いて決定が行われる。変化が適切であるように思われた場合、上述のプロセスは
ステップ102a(効を奏する状態および移動電話のメモリ容量に適切なコーデック
の選択)から反復される。
以下、動作の別のモードが説明され、そこにおいて、プログラムデータは2つ
のネットワーク素子22,23 の間で交換される。これらは既に説明されたベースス
テーション10および移動ユニット1 に類似したベースステーションおよび移動ユ
ニットであってもよいが、その代りにそれらがネットワークの端末であってもよ
い。特定のアプリケーションは、両方の端末が非標準的なビットレートを支持す
ることができる場合にそのような非標準的なビットレートでデジタル化された信
号の移送手段である。ほとんどの遠隔通信のキャリアは、標準的ビットレート(
一般的に64キロビット/秒)でデジタル化された個々の呼を搬送する(これら
は高レートで一緒に多重化されてもよいが、個々のそれぞれの呼は64キロビッ
ト/秒である)。所定のタイプの呼は、粗いデジタル化を含み、特に、若干のセ
ルラー電話システムは16キロビット/秒で無線インターフェースを通じて動作
し、それによって必要な無線帯域幅を減少する。それにも関わらず、そのような
信号は通常、固定のネットワークを通じて送信するために64キロビット/秒の
レートに再変換される。これは、呼が低いビットレートでの動作に適合しない端
末に進むことがあるため(例えば通常の電話)、および/または固定のネットワ
ークが高レートでの動作のために設計されているために必要である。しかしなが
ら、端末が両方とも非標準的なモードで動作することができることを端末によ
って確かめることができる場合、これによってこの非標準的モードを使用してこ
れらの端末間で呼を生成することができる。
ネットワーク素子22は、プログラムデータをネットワーク素子23にダウンロー
ドする能力を有しており、ネットワーク素子23はそのようなデータを受取る能力
を有している。次に説明されるように、両方の素子は両方とも能力を有している
ため、プログラムデータはどちらかの方向に送信される。以下の説明に関連した
これらの素子22,23 の性能は既に説明されたベースステーション10および移動ユ
ニット1 の性能に類似しているため、これらの性能の説明はここでは繰り返さな
い。
以下、このシステムの動作が図5のフロー図を参照して説明される。図5にお
いて、第1の素子22によって実行されたステップは101 乃至112 で示され、第2
の端末23によって実行されたステップは201 乃至212 で示され、端末22,23 の間
の送信は301 乃至312 で示されている。ステップが図4に示されたプロセスと共
通である場合においては同一の参照番号が使用されている。
第1の素子と第2の素子との間で最初のコンタクトが設定されたとき、制御信
号310 の交換は第1の素子と第2の素子との間で実行される(ステップ101,201
においてそれぞれ行われる)。これによって行われる接続のタイプ、素子22,23
を接続している通信チャンネルの品質等が識別される。初期設定のプログラム20
1 は、不揮発性メモリ9 においてブートアッププログラムBUを使用して第2の
素子において実行される。第1の素子(22)は次に好ましいプログラムを選択する
(ステップ102 )。次にそれは第2の素子に信号(303)を送信し(ステップ103
)、その選択されたプログラムが要求するメモリの量を示す。(第2の素子には
既にこのプログラムがそのメモリ中にロードされているが、プロセスのこの段階
においては第1の素子はこれを知っている必要がないことに留意する)。
次に(ステップ204 )、第2の素子23における消去可能メモリ(RAMあるい
はEEPROM)の容量が調べられ、それによって使用可能な全容量(アドレス
8a,8b,8c等)が提案されたプログラムの要求に合うかどうかを決定する。図3に
おいては別個のアドレスとして示されているが、大容量を必要とするプログラム
は少ない容量を必要とするプログラムよりも一層スペースを必要とするため、2
以上の少ない容量のプログラムを犠牲にして大容量のプログラムをメモリ7 に付
加してもよい。任意の空のメモリスペースが最初に使用されることが好ましいこ
とは明らかである。次に、第2の素子23は応答30 4を生成することによってこの
ステップ(ステップ204 )を完了し、応答304 は第1の素子(ステップ104 )に
よって受取られ、第2の素子がその書込み可能なメモリスペース中に使用可能な
要求された容量を有しているかどうかを示し、現在占有されているそのようなメ
モリスペースを含んでいる。
応答(304) が否定である場合、第1の素子22は次に、どれだけの容量が使用可
能であるかに関する質問を送信し、第2の素子23は適切な応答を生成する(ステ
ップ306 )。その後、そのプロセスは反復される(ステップ102 乃至104 )が、
第1の素子は第2の素子において使用可能であることが現在知られているメモリ
容量だけを要求するプログラムを選択する(ステップ102 )。このサイクルにお
いて、応答304 はもちろん肯定である。
応答304 が第2の素子の容量が選択されたプログラムの使用に適しているとい
うものである場合、第1の素子22は、第2の素子が既にそのメモリ中にプログラ
ムを有しているかどうかに関する信号照会(309) を送信する(ステップ109 )。
第2の素子(23)は、それが既にプログラムを有していること、あるいはプログラ
ムがロードされる必要があることのいずれかを示す応答(310) を送信する。
個々のプログラムのアイデンティティは記憶装置8ai,8bi 等にフラッグとして
記憶され、これは照会(309) に対する応答310 が肯定であるかどうかを確定する
(プログラムが既にメモリユニットのメモリ中にロードされているかどうかを示
す)ためにステップ210において使用される。
応答310 が否定である場合には、第1の素子22は要求されたプログラムを信号
311 として送信し(ステップ111 )、それは第2の素子23によって受信される(2
11) 。
次に、第2の素子23は第1の素子2 との協働を開始することができ、それによ
って、第1の素子と信号を交換する(ステップ112/212 )ことによって呼(312)
を生成する。
この手順によって、要求されるシグナリングの量は減少し、それは、選択され
たプログラムを識別する前にメモリの容量を識別することによって、第2の端末
23がそれに対して十分な容量を有していないプログラムの使用を第1の端末22が
提示することが回避されるからである。
初期の情報の交換およびプログラムのロードは、第1の素子22が最初に第2の
素子23とのコンタクトを設定するときにシグナリングチャンネルあるいは予備の
チャンネル容量を通じて行われる。しかしながら、実際の呼が生成されたとき、
ダウンロードプロセス311 によって呼の設定時間が遅延される。この問題を回避
するために、選択されたプログラムがロードされる前に呼の試み(107) が行われ
る場合、ダウンロードステップ111/211の後に後続するステップは行われず(あ
るいはそれが開始した場合には中断され)、第2の素子(23)において既にロード
された適切なプログラムを捜すためにその方法が再度開始する(ステップ102)
。
検出器15は、第2の素子から第1の素子へ受取られた応答304,306 および310
を検出し、それによって、選択されたプログラムの使用に容量が適しているかど
うか、あるいはさらにアップグレードすることが可能であるかどうか、あるいは
選択されたプログラムが既にロードされているかどうかを識別するように構成さ
れている。送信機17は、第2の素子に送信される信号(303,305 および309 )を
生成する。
ステップ102 において選択されたプログラムは、不揮発性メモリ9 中のアドレ
スDに記憶されたデフォルトプログラムであってもよく、そのような場合、書込
み可能メモリ(信号303 )において要求された容量はゼロであり、応答304 およ
び310は常に肯定である。
システムはプログラム可能でない素子と両立しなければならないので、第1の
素子22は、それらが既に永久的にロードしたプログラムを使用してそのようなプ
ログラム可能でない素子との通信を確実にするモードで動作できなければならな
い。アップグレード機構を有していない標準的なネットワーク素子は、一般的に
それらに送信された要求 (303,305,309 ) に応答することができず、それ故、第
1の素子22がこれらの要求に対する応答がない場合に適切に応答することが必要
である。多数のプログラムを帯しているがアップグレード可能でない素子の場合
、素子は既に選択されたプログラムをロードさせ、その場合に第1の素子22は選
択されたプログラムが存在していることを示す第2の素子からの応答に適切に応
答しなければならない。そのような状況ができるように、第2の素子のメモリ容
量が選択されたプログラムに対する使用に適しているかどうかを調査するために
第1の素子22によって送信された要求303 は、第2の素子がプログラム可能では
ないが要求されたプログラムを帯する場合にはステップ104 において第1の素子
によって肯定とされる応答を引き出すような方法で形式を整える。同様に、ステ
ップ110 において、第1の素子22は既に第2の素子のメモリ中にあるプログラム
に適切な方法で応答しなければならない。
第2の素子がいずれかの別のプログラムも帯していない場合、要求303 および
305 に対する応答を送信することは不可能であるように思われる。ステップ104
および106 において第1の素子22によって応答が受取られなかった場合、第1の
素子はステップ102 の次の反復でデフォルトコーデックを選択するように構成さ
れる。デフォルトコーデックが選択された場合、第1の素子22は、応答が実際に
は第2の素子から受取られたものであろうと、ステップ104,108,110 において許
容可能な応答が受信されたかのように動作するように設定される。
2つの素子22,23 は両方とも、それらのプログラム可能なメモリ内で実行され
るプログラミングデータを有する顧客装置のアイテムであってもよい。この場合
、データの交換は図5に関して説明されたものと類似しているが、ステップ104/
204 の後に、その結果が否定であった場合(すなわち、第2の端末は提案された
プログラムに対して十分でない容量を有する場合)、第2の端末23は、第1の端
末がどのようなキャパシティを有しているのかを調査し(ステップ105 )、それ
に従ってそれ自体の記憶装置から適切なプログラムを選択することによって第2
のフェースを開始するという点で異なっている。この第2のフェースにおいて、
応答304 は肯定でなければならず、それは、第2のフェースは(照会103 を実行
している)第2の素子23が第1の素子22によって最初に提案されたプログラムを
記憶するのに十分なメモリを有していない場合にのみ生じ、それ故、素子23がそ
のメモリ中に既に有しているどのプログラムも第1の素子22の大きいメモリ中に
収容可能でなければならないからである。第1および第2の端末の役割は次のフ
ェースに移される。従って、トランザクションは、適切なプログラミング技術を
提供するための“ビッド”の交換を含み、端末の1つがまだ最終的に選択された
プログラムを有していない場合、そのプログラムは別の端末からそれに送信され
る(ステップ311)。
そのような増強されたプログラムを制御されていない状態で広めることを回避
するために、システムは、この方法で第2の端末によって第1の素子から得られ
たプログラムを第2の端末と第3の端末との間で接続が設定された際に再度送信
できないように構成されてもよい。これは、例えばプログラムが暗号あるいは別
の複写からの保護を含み、それによって第1の素子に特定な特有の識別コードを
有する端末と通信しているときにのみ第2の端末中のプログラムが正確に動作す
ることが確実にされるように構成することによって行われる。
上述のシステムを使用して導入できるコーデック中には、複数のレートのコー
デックがあり、広く行われているチャンネル状態に適合することができる。その
ようなコーデックは、2以上のモードの間で容易に切換えることができる。例え
ば、良好なチャンネル品質の状態において、アナログ−デジタル変換のための線
形予測可能なコード化プロセスは、5.6キロビット/秒で動作する音声コーデ
ック3 によって使用されてもよい。チャンネルコーデック21は、例えばビテルビ
コード化等のエラー補正アルゴリズムを加え、さらに3.4キロビット/秒を加
え、信号が“1/2レート”のGSMチャンネル(11.4キロビット/秒)で
実行されるようにする。しかしながら、チャンネル品質が悪化した場合、より複
雑なエラー補正コード化が使用され、14.8キロビット/秒が要求される。こ
れによって、“フルレート”のGSMチャンネル(22.8キロビット/秒)が
要求される。(両方の場合とも、2.4キロビット/秒の制御および同期オーバ
ーヘッドは、チャンネルキャパシティの平衡をもたらす)。制御信号は、そのよ
うな変更が行われることになる協働するユニットに対して指示するために送信さ
れる。この変更は、どちらが信号品質の悪化を検出するかに従っていずれかのユ
ニットによって開始される。この型式の適応性コーデックを運行することはチャ
ンネル品質が初めは品質しきい値に近く、このしきい値の上では1/2レートの
コーディングが許容されるような環境で特に適しており、また、もし移動ユニッ
トが高速移動にあって信号品質が急速にベースステーションに接近したり遠ざか
ったりするにつれて急速に変わることが予期できる場合とかあるいは使用可能チ
ャンネルに対する需要が急速に変わっていて1/2レートコーディングの切換え
かそこからの切換えが同時に支持できる呼の数に対して信号品質のバランスをと
るために適切となるような環境でも特に適している。
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フロントページの続き
(31)優先権主張番号 96300950.1
(32)優先日 平成8年2月12日(1996.2.12)
(33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁(EP)
(31)優先権主張番号 96300951.9
(32)優先日 平成8年2月12日(1996.2.12)
(33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁(EP)
(31)優先権主張番号 96305956.3
(32)優先日 平成8年8月15日(1996.8.15)
(33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁(EP)
(31)優先権主張番号 9617131.9
(32)優先日 平成8年8月15日(1996.8.15)
(33)優先権主張国 イギリス(GB)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),AU,CA,CN,J
P,KR,MX,NO,NZ,SG,US
(72)発明者 コックソン、マーク・クリストファー
イギリス国、アイピー3・8エスエス、サ
フォーク、イプスウィッチ、ホワイトソー
ン・ロード 9
(72)発明者 デイビス、ジョン・リチャード
イギリス国、アイピー8・4エルディー、
イプスウィッチ、フロートン、タイ・レー
ン、オーチャード・ビュー(番地なし)
【要約の続き】
メモリを有していないため等の理由で)、メモリ(7) 中
に十分な容量があるとプログラムが識別されるまでプロ
セスは異なるプログラムで反復される。このプロセスが
完了する前に呼の試みが開始された場合、プロセスは短
縮され、それによってベースステーション(10)および移
動電話はメモリ(7) 中に既に記憶されたプログラムを識
別するが、新しいプログラムをロードすることは試み
ず、それは、これによって呼の設定が遅延されることが
あるからである。ベースステーション(10)が通常の(プ
ログラム可能でない)移動電話とのコンタクトを設定し
た場合に生じるような好ましいプログラムの初期の表示
に対して応答を受取らない場合、ベースステーション(1
0)はデフォルトモードで動作する。