JP2000507451A - カロテノイド生合成および代謝の遺伝子ならびにかかる遺伝子の選別システム - Google Patents

カロテノイド生合成および代謝の遺伝子ならびにかかる遺伝子の選別システム

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、εシクラーゼ、イソペンテニルピロリン酸異性化酵素およびβカロテン水酸化酵素をコードする真核遺伝子に対するDNA配列およびこれを含有するベクターならびに上記ベクターを用いて形質転換された宿主を記載する。本発明は、宿主中の各種カロテノイドの比率を制御する方法および新規カロテノイド色素の生産方法を提供する。本発明はまた、カロテノイド生合成をコードする真核遺伝子の選別方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 カロテノイド生合成および代謝の遺伝子ならびにかかる遺伝子の選別 システム 発明の背景 発明の分野 本発明は、εシクラーゼ、イソペンテニルピロリン酸異性化酵素(IPP)、 およびβ−カロテン水酸化酵素をコードする真核性遺伝子のDNA配列、ならび にかかる配列を含むベクターおよび上記ベクターを用いて形質転換した宿主に関 する。本発明はまた、カロテノイド蓄積の増大方法および新規で希少なカロテノ イドの生産方法を提供する。本発明は、宿主中の各種カロテノイドの比率の制御 方法を提供する。その上、本発明はカロテノイド生合成および代謝の酵素をコー ドする真核遺伝子を選別(screening)する方法を提供する。背景の論議 環式末端基を有するカロテノイド色素は、酸素光合成生物(例えば、シアノバ クテリア、藻類および植物;Goodwin,1980)における光合成装置の必須成分で ある。対称二環式黄色カロテノイド色素β−カロテン(または稀には、非対称二 環式α−カロテン)は光合成反応中心と密接に関連し、かつ致死の可能性がある 光酸化損傷から保護する核心的役割を演じている(Koyama,1991)。βカロテンお よびこれに由来する、またはαカロテンに由来する他のカロテノイドも集光性(l ight-harvesting)色素(Siefermann-Harms,1987)として役立ち、集光性アンテ ナ(Demmig-Adams & Adams,1992)により捕集された過剰光エネルギーの熱散逸 に関与し、植物成長調整体アブシジン酸(Rock & Zeevaart,1991;Parry & Horgan,1991)の生合成用基質を提供し、かつヒトおよび動物食餌中のビタミ ンAの前駆体(Krinsky,1987)である。植物もカロテノイドを花や果物の着色剤 として利用し、受粉媒介体や種子散布体を誘引する(Goodwin,1980)。またカロ テノイドにより提供される色彩は多数の重要な穀物において農学的価値がある。 現在、カロテノイドは食物および飼料の色素として使用するために植物から収集 される。 植物、藻類およびシアノバクテリア中での環式カロテノイドの可能性ある形成 経路を図1に示す。環式末端基の二つのタイプは通常は高等植物カロテノイドに 見いだされ、これらはβおよびε環式末端基と呼ばれる(図3;この非環式末端 基はΨまたはpsi末端基と呼ばれる)。これらの環式末端基は環中の二重結合の 位置が異なるだけである。二つのβ環を有するカロテノイドは遍在し、一つのβ および一つのε環を有するカロテノイドは一般的であり、二つのε環を有するカ ロテノイドは滅多にみられない。βカロテン(図1)は二つのβ末端基を有し、 かつゼアキサンチンおよびビオラキサンチン等の多数の他の重要な植物カロテノ イドの前駆体である対称化合物である(図2)。 カロテノイド酵素は以前にバクテリア(Armstrongら,1989,Mol.Gen.Genet .216,254−268;Misawaら,1990,J.Bacteriol.,172,6704-12)、黴類(Sch midhauserら,1990,Mol.Cell.Biol.10,5064-70)、シアノバクテリア(Cham qvitzら,1990,Z.Naturforsch,45c,482-86)および高等植物 (Bartleyら,Proc.Natl.Acad.Sci USA 88,6532-36;Martinez-Ferez & Vio que,1992,Plant Mol.Biol.18,981-83)を包含する多数の源から単離されて いる。単離された酵素の多くは源に応じて機能および阻害性において著しい多様 性を示す。例えば、Synechococcusおよび高等植物由来のフイトエン不飽和化酵 素は2段階の不飽和化を行って反応生成物としてζカロテンを生ずるが;一方、 Erwiniaからの同一酵素は四つの二重結合を導入してリコペンを形成する。 バクテリア対植物酵素の場合にはアミノ酸配列の類似性は極めて低い。したがっ て、一つの源から手中にした遺伝子を用いた時ですら、他の一つの源において類 似機能を有する遺伝子を選別するのは困難である。特に、原核および真核遺伝子 間の配列類似性は全く低い。 さらに、原核生物および真核生物における遺伝子発現の機構は十分に違ってい るようなので、単離した真核遺伝子が原核宿主中で適切に発現されるであろうこ とを期待することはできない。 関連遺伝子を単離する困難性は、非環式前駆体リコペンからのβカロテンの形 成を触媒する酵素を単離する最近の奮闘により例証される。この酵素は原核生物 では単離されているが、光合成性生物のいずれからも単離されていないのみなら ず、対応遺伝子も同定および配列決定されておらず、共同因子必要条件も確立さ れていない。シアノバクテリアSynechococcus PCC7942中でのβカロテン形成を 触媒する酵素の単離および特性化は本発明者ら他により記載されている (Cunninghamら,1992および1994)。 εシクラーゼ、IPP異性化酵素およびβカロテン水酸化酵素をコードする遺 伝子を包含する、カロテノイド生合成経路に関与する真核遺伝子の単離の必要性 が依然として残されている。カロテノイド生産を増進する方法の必要性も残され ている。同時に、カロテノイド生合成および代謝の酵素をコードする真核遺伝子 を選別する方法に対する、当分野における必要性も残されている。 発明の概要 したがって本発明の第一目的は、カロテノイド生合成に関与する酵素特にεシ クラーゼ、IPP異性化酵素およびβ−カロテン水酸化酵素をコードする、単離 された真核遺伝子の提供にある。 本発明の第二目的は、新規カロテノイドを生産する酵素をコードする真核遺伝 子の提供にある。 本発明の第三目的は、上記遺伝子を含むベクターの提供にある。 本発明の第四目的は、上記ベクターを用いて形質転換した宿主の提供にある。 本発明の他の一つの目的は、新規もしくは希少カロテノイドを蓄積する、また は既知カロテノイドを過剰生産する宿主の提供にある。 本発明の他の一つの目的は、カロテノイド生産が抑制された宿主の提供にある 。 本発明の他の一つの目的は、組み換え原核生物宿主中の真核カロテノイド関連 遺伝子の発現の確保にある。 本発明の最後の目的は、カロテノイド生合成および代謝に関与する酵素をコー ドする真核遺伝子を選別する方法の提供にある。 本発明のこれら、および他の目的は本発明者らにより以下に記載のように実現 された。図面の簡単な説明 本発明および付随の有利性の多くは、添付図面との関連で考慮した場合、次の 詳細な説明を参照することにより、一層よく理解できるはずであり、図面におい て: 図1はシアノバクテリア、藻類および植物中のβ−カロテン生合成経路の略説 明図である。各種工程を触媒する酵素を左に示す。漂白除草剤NFZおよびMP TAの標的部位も左に示す。略号:DMAPP、ジメチルアリルピロリン酸;F PP、フアルネシルピロリン酸;GGPP、ゲラニルゲラニルピロリン酸;GP P、ゲラニルピロリン酸;IPP、イソペンテニルピロリン酸;LCY、リコペ ンシクラーゼ;MVA、メバロン酸;MPTA、2−(4−メチルフエノキシ) トリエチルアミン・塩酸塩;NFZ、ノルフルラゾン;PDS、フイトエン不飽 和化酵素;PSY、フイトエン合成酵素;ZDS、ζカロテン不飽和化酵素;P PPP、プレフイトエンピロリン酸。 図2はノイロスポレンからの環式カロテノイドならびに通常植物および藻類キ サントフイル(オキシカロテノイド)の推定合成経路を示す。A.thalianaのβ およびεシクラーゼ酵素の活性はβおよびεそれぞれで標識した太矢で示す。ε カロテンへの矢印下方の棒印は、酵素活性は試験したが産物(product)が検出さ れなかったことを示す。点線を伴った矢印でマークした工程は特には試験しなか った。ノイロスポレンおよびα−カロテンの場合には炭素原子の通常の番号付け を行ってある。逆三角(▼)は不飽和化反応の結果として導入された二重結合の 位置を示す。 図3は植物中に見いだされるカロテン末端基を示す。 図4は、A.thalianaから単離されたεシクラーゼのDNA配列および予想ア ミノ酸配列(配列番号(SEQ ID NO):1および2)である。これらの 配列はGenbank受入番号:U50738号の下に寄託された。このcDN Aをプラスミド pATeps中に組み込む。 図5は、A.thalianaから単離されたβ−カロテン水酸化酵素をコードするD NA配列(配列番号:3)である。このcDNAをプラスミドpATOHB中に 組み込む。 図6は、、Alicalgenes sp.(配列番号:5)(Genbank D58422)、Erwinia herbicola Eho10(配列番号:6)(Genbank M872280)、Erwinia uredovora (配列番号:7)(Genbank D90087)およびAgrobacterium aurianticum(配列 番号:8)(Genbank D58420)からのバクテリア酵素と共にA.thaliana βカ ロテン水酸化酵素(配列番号:4)の予想アミノ酸配列の整列である。共通(con sensus)配列も示す。大文字で示した全ての五つの遺伝子の場合、コンセンサス は同一である。小文字は、A.thalianaを包含する五つの内三つが同一残基を有 することを示す。TM;トランスメンブレン 図7は、A.thaliana(配列番号:9)から単離したIPP異性化酵素をコー ドするcDNAのDNA配列である。このcDNAをプラスミドpATDP5中 に取り込む。 図8は、A.thalianaから単離された他のIPP異性化酵素をコードする第2 cDNAのDNA配列(配列番号:10)である。このcDNAをプラスミドp ATDP7中に組み込む。 図9は、Haematococcus pluvialisから単離されたIPP異性化酵素をコード するcDNAのDNA配列(配列番号:11)である。このcDNAをプラスミ ドpHP04中に組み込む。 図10は、Haematococcus pluvialisから単離された他のIPP異性化酵素を コードする第2cDNAのDNA配列(配列番号:12)である。このcDNA をプラスミドpHP05中に組み込む。 図11は、A.thaliana(配列番号:16および18)、H.pluvialis(配列 番号:14および15)、Clarkia breweri)(配列番号:17)(Blanc & Pic hersky,Plant Physiol.(1995)108:855;Genbank受入番号:X826 27参照)およびSaccharomyces cerevisiae(配列番号:19)(Genbank受入 番号:J05090)から単離されたIPP異性化酵素の予想アミノ酸配列の整列であ る。 図12は、marigoldから単離されたIPP異性化酵素をコードするcDNAの DNA配列(配列番号:13)である。このcDNAをプラスミドpPMDP1 中に組み込む。xxxはこの出願の準備時点では未だ配列決定されていない領域 を示す。 図13は、A.thaliana εシクラーゼ(配列番号:21)と共に4つの植物β −シクラーゼ(配列番号:20)の共通配列の整列である。植物βコンセンサス における大文字は、全ての4つのβシクラーゼ遺伝子がこの位置で同一アミノ酸 残基を予想する場合に用いる。小文字は、同一の残基が3または4に見いだされ たことを示す。ダッシュは、アミノ酸残基が保存されなかったことを示し、かつ 配列における点はギヤップを示す。整列配列の場合のコンセンサスを整列下方に 大文字で示すが、ここでβおよびεシクラーゼは同じアミノ酸残基を有する。矢 印は、新規酵素活性を有するキメラシクラーゼの構築のための接合部位として使 用される保存アミノ酸の幾つかを示す。この整列の下方に、ジヌクレオチド結合 モチーフを示す配列記号を包含する幾つかの重要領域および2つの予想トランス メンブラン(TM)らせん領域を示し下線で示す。 好ましい実施態様の説明 カロテノイド生合成に関与する酵素をコードする、単離された真核遺伝子 この度び本発明者らは、A.thaliana由来のεシクラーゼおよびβ−カロテン 水酸化酵素および幾つかの源からのIPP異性化酵素をコードする、真核遺伝子 を単離した。 この度び本発明者らは、イソペンテニルピロリン酸(IPP)のジメチルアリ ルピロリン酸(DMAPP)への転化を触媒するIPP異性化酵素をコードする 真核遺伝子を単離した。IPP異性化酵素はA.thaliana、H.pluvialisおよびm arigoldから単離された。 図12にこれらの整列を示す(marigold配列は除く)。これらの遺伝子を含む プラスミドはATCC受入番号98000(pHP05-H.pluvialis);9800 1(pMDP1-marigold);98002(pATDP7-H.pluvialis)および98 004(pHP04-H.pluvialis)の下に、1996年3月4日付きでthe America n Type Culture Collection,12301 Parklawn Drive,Rockville MD 20852に寄 託された。 また本発明者らは、カロテノイドε末端基の形成に責任がある酵素εシクラー ゼをコードする遺伝子を単離した。いずれの生物からのεシクラーゼコード遺伝 子についてはこれまで記載がない。このA.thaliana εシクラーゼは対称リコ ペンの一端のみにε−環を追加するのに対して、関連βシクラーゼは両端に環を 追加する。本発明のこのDNAを図4および配列番号:1に示す。この遺伝子を 含むプラスミドは、ATCC受入番号98005(pATeps-A.thaliana) の下に、1996年3月4日付きでthe American Type Culture Collection,12 301 Parklawn Drive,Rockville MD 20852に寄託された。 本発明者らはまた、カロテノイドのβ末端基を水酸化するのに責任がある酵素 βカロテン水酸化酵素をコードする遺伝子も単離した。本発明のこのDNAを配 列番号:3および図5に示す。この完全長遺伝子産物は、N末端から50アミノ 酸までを切り詰めたタンパクをコードする遺伝子の産物と同様に、β−カロテン の両末端を水酸化する。N末端から約60−110アミノ酸間で切り詰めたタン パクをコードする遺伝子の産物は一つの環のみを優先して水酸化する。この遺伝 子を含むプラスミドはATCC受入番号:98003(pATOHB-A.thalian a)の下に、1996年3月4日付きでthe American Type Culture Collection ,12301 Parklawn Drive,Rockville MD 20852に寄託された。 新規または希少なカロテノイドを生産する酵素をコードする真核遺伝子 本発明はまた、既知カロテノイドを新規または希少産物に転換し得る新しい酵 素にも関する。すなわち現在ではε−カロテン(図2参照)およびγ−カロテン は小量で単離できるだけである。以下に述べるが、リコペンをγカロテンに、お よびリコペンをεカロテンに転換する酵素は生産できる。これらの産物を手中に して、これらに由来する他のカロテノイドを大量に合成することが可能である。 例えばεカロテンは水酸化されてルテイン(1ε−および1β−環)および両末 端基が代わりにε環であるゼアキサンチン(2β−環)の異性体を形成する。 カロテノイド生合成経路における真核遺伝子は、それらの原核生物対応体とは 5’領域において異なっている。ここに記載する”5’領域”とは、原核DNA 中の対応遺伝子の開始コドンに先立つ真核DNAの領域のことである。すなわち 、真核遺伝子および原核遺伝子の共通領域を整列すると、この真核遺伝子は原核 開始コドンの上流に追加的コード配列を含んでいる。 本発明者らは、存在する上記5’領域の量が真核酵素の活性を変え得ることを 見いだした。活性低減の代わりに、真核遺伝子の5’領域を切り詰めると異なっ た特異性を示す酵素が生ずる。かくして本発明は、整列地図により決められるよ うな、これらの原核対応体の5’開始コドンの0−50、好ましくは0−25コ ドン以内に切り詰めされた酵素に関する。 例えば上記のように、A.thaliana βカロテン水酸化酵素をコードする遺伝子 が切り詰めされると、ゼアキサンチンの正常の生産とは対照的に、この生成酵素 は主産物としてのβ−クリプトキサンチンおよび小量産物としてのゼアキサンチ ンの形成を触媒した。 既知酵素の5’領域を切り詰めて生ずる新規酵素以外にも、新規カロテノイド 形成に関与できる新規酵素が、類似配列を用いて一つの遺伝子の部分を構造的に 関連する遺伝子から置き換えることにより形成できる。例えば、β−シクラーゼ およびε−シクラーゼは構造的に関連している(図13参照)。β−リコペンシ クラーゼの一部をεシクラーゼの類似部分で置き換えると、γカロテンを生ずる 酵素が生ずる(1末端基)。その上、εリコペンシクラーゼの一部をβシクラー ゼの類似部分で置き換えると、εカロテンを生ずる酵素が生ずる(通常、εシク ラーゼは2ではなく、1ε末端基を有する化合物(δカロテン)を生じる)。同 様に、β水酸化酵素を修飾すると、ε水酸化酵素とのハイブリッド形成により新 規機能の酵素が生ずる。ベクター 上記のようにカロテノイド酵素をコードする遺伝子は、適当な発現ベクター中 にクローン化(cloned)すると、植物発現システム中でこれら酵素を過剰発現させ 、またはこれら酵素の発現を阻害させるのに使用できる。例えば、εシクラーゼ をコードする遺伝子を含むベクターは、生物中のαカロテン量を増加させ、これ により生物の栄養価、薬理的および外観価値を変えるのに使用できる。 好ましい実施態様での本発明ベクターは、第2真核カロテノイド酵素をコード するDNAの上流に、真核IPP異性化酵素をコードするDNAを含む。本発明 者らは、IPP異性化酵素遺伝子の包含がカロテノイド経路に対する基質の供給 を増加させ;これによりカロテノイド最終産物の生産が増進することを見いだし た。この事は、この追加的IPP異性化酵素遺伝子が欠失しているコロニーに比 べると、上記IPP異性化酵素遺伝子の一つを同時に含むE.coliのカロテノイ ド蓄積コロニーにおける著しく深い一層の着色からみて明らかである。同様に、 IPP異性化酵素遺伝子を含むベクターはジメチルアリルピロリン酸(イソプレ ノイド、ステロイド、カロテノイド等)の任意の第2代謝産物の生産をも増進さ せるのに使用できる。 別法として、上記遺伝子の一つのアンチセンス鎖をベクター中に挿入できる。 例えば、このεシクラーゼ遺伝子をベクター中に挿入して宿主のゲノムDNA中 に組み込み、これによりε、βカロテノイド(ルテインおよびα−カロテン)の 合成を阻害したり、β,βカロテノイド(ゼアキサンチンおよびβカロテン)の 合成を増進することができる。 本発明に適するベクターの例には、カロテノイド生合成または代謝に関与する 酵素をコードする真核遺伝子が包含され、かつ宿主に適するプロモーターは当分 野で周知の技法を用いて構築できる(例えばSambrookらの、Molecular Cloning A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,NY,1989)。 植物における真核発現に適するベクターはFreyらのPlant J.(1995)8(5): 693およびMisawaら1994a;に記載さわ、引用によりここに包含する。 原核発現に適するベクターには、pACYC184、pUC119、および pBR322(New England BioLabs,Bevery,MAから入手可)および pTreHis(Invitrogen)およびpET28(Novagene)ならびにこれらの 誘導体等が包含される。 本発明ベクターは、プロモーター、リプレッサー、抗生物質抵抗性遺伝子等の 選択性マーカー等、調節要素を追加的に含んでいてもよい。宿主 本発明の宿主システムは、既にカロテノイドを生ずる任意の生物またはカロテ ノイドを生ずるように遺伝子的に修飾されている任意の生物を含むことができる 。IPP異性化酵素遺伝子は、前駆体としてのDMAPPに依存するいずれの産 物の生産をも増進するのに一層広範に適用される。 既にカロテノイドを生産する生物には、植物、藻類、ある種酵母、黴類および シアノバクテリアならびに他の光合成バクテリアが包含される。本発明のベクタ ーを用いるこれら宿主の形質転換は、Misawaら,(1990)上記;Hundleら,(19 93)上記;Hundleら,(1991)上記;Misawaら,(1991)上記;Sandmannら,上記 ;およびScnurrら,上記;に記載されるような標準技法を用いて行うことができ る。これらの内容を引用によりここに包含する。 別法として、本発明DNA配列を含むトランスジェニック生物を構築すること もできる(Birdら,1991;Bramleyら,1992;Misawaら,1994a;Misawaら,1994 b;Cunninghamら,1993)。これらの配列を組み込むと、宿主中のカロテノイド 生合成、含有量、または組成の制御が可能になる。本発明のカロテノイド遺伝子 の過剰生産を許容する配列を組み込むように、これらのトランスジェニックシス テムを構築することができる。本発明DNA配列のアンチセンス発現を含 むトランスジェニツクシステムもまた構築できる。このようなアンチセンス発現 は、センス鎖によりコードされる酵素の基質の蓄積を生ずる結果になる。 カロテノイド生合成に関与する酵素をコードする真核遺伝子の選別方法 本発明方法は、真核または原核カロテノイド生合成遺伝子を含むDNAを用い て原核生物宿主を形質転換し;上記形質転換した宿主を培養してコロニーを得て ;かつ色が未形質転換宿主のコロニーと異なるコロニーを選別する;工程を包含 する。 適当な宿主には、E.coli、SynechococcusおよびSynechocystis等のシアノバ クテリア、藻類および植物細胞が包含されるが、E.coliが好ましい。 好ましい実施態様における上記”色相補性検定(color complementation test) ”は、(1)少なくとも一つのカロテノイド生合成遺伝子が不完全である (deficient)か、または(2)少なくとも一つのカロテノイド生合成遺伝子を過 剰発現するかのいずれかの変異体を用いることにより増進され得る。いずれの場 合でも、かかる変異体はカロテノイド前駆体を蓄積する。 原核および真核生物DNAライブラリーはカロテノイド生合成、代謝および分 解の遺伝子の存在を全体で選別できる。選別されるのに好ましい生物には光合成 性生物が包含される。 E.coliは、Sambrook(1989)らにより記載された従来法、およびクローニン グベクター供給者が記載したプロトコールに従って、これら真核cDANライブ ラリーを用いて形質転換できる。 例えば、lambdaZAP(Stratagene)またはlambdaZIP0L0X(Gibco BRL)等のバク テリオフアージベクター中のcDNAライブラリーは、まとめて切除してE.coli の形質転換に使用でき、適当なベクター中に挿入して、これらのベクターをE.c oliの形質転換に使用できる。適当なベクターにはpACYC184、 pUC119、pBR322(New Englnd BioLabs、Bevery,MAから入手できる )が包含されるが、pACYCが好ましい。 形質転換したE.coliは従来技術を採用して培養できる。培養ブロス(broth)に は、プラスミドの選択および維持のための抗生物質を含有することが好ましい。 適当な抗生物質には、ペニシリン、アンピシリン、クロラムフエニコール等が包 含される。通常、培養は20−40℃、好ましくは室温(20−25℃)で12 時間から7日間実施される。 培養物を塗布し、そのプレートを未形質転換宿主E.coliのコロニーより色相 が異なったコロニーを視覚により選別する。例えば、プラスミドpAC-BETA(後 刻記載)で形質転換されたE.coliはβカロテンを蓄積した黄色コロニーを生ず る。cDNAライブラリーで形質転換後、E.coli/pAC-BETAにより形成される ものとは異なった色相を含むコロニーは、βカロテンの構造または発現程度を修 飾する酵素を含むことが予想される。リコペン、γカロテン等のカロテノイド生 合成における初期産物を過剰発現する類似の標準物(standards)が工学的操作 により作成する(engineered)ことができる。 本発明を一般的に記載してきたが、ある種特定実施例を参照することにより一 層の理解が得られるはずである。これら実施例は説明のみの目的でここに記載し 、かつ特記しない限り発明の制限を意図したものではない。 実施例 I. β−カロテン水酸化酵素の単離 プラスミド構築 先ずErwinia herbicolaのカロテノイド生合成遺伝子を含む8.6kb Bgl II断片をプラスミドベクタ−pACYC184(クロラムフエニコール抵抗性 )のBamHI部位中にクローン化し、次いでβカロテン水酸化酵素(CrtZ ) を含む1.1kb BamHI断片を削除した。生成プラスミドpAC−BETA はβカロテン形成のための全ての遺伝子を含む。このプラスミドを含むE.coli株 はβカロテンを蓄積し、黄色のコロニーを形成する(Curminghamら,1994)。 先ずHaematococcus pluvialis(HP04)のIPP異性化酵素をコードする完全 長遺伝子をBamHI−KpnIを用いてpBluescript SK+から 切り出し、次いでtrcプロモーター(Invitrogen Inc.)からの高レベル発現p TrcHisAベクター中にクローン化した。IPP異性化酵素およびtrcプ ロモーターを含む断片をEcoRV−Kpnlを用いて切除し、pAC−BET AのHindIII部位中にクローン化した。この新規プラスミドpAC−BE TA−04で形質転換したE.coli細胞はLBプレート上でオレンジ色(深黄色 )コロニーを形成し、pAC−BETAを含む細胞よりも一層β−カロテンを蓄 積する。Arabidopsis cDNAライブラリーの選別 Arabidopsisの幾つかのλcDNA発現ライブラリーをArabidopsis Biologica l Resource Center(OhioStateUniversity,Columbus,OH)(kieberら,1993) から入手した。このλcDNAライブラリーをinvivoで Stratagene's ExAssist SOLRシステムを用いて切除し、各クロー ンもアンフイシリンを含むphagemid cDNAライブラリーを生じさせた。 選別および色素生産用宿主細胞としてE.coli株DH10BZIPを選択した 。DH10B細胞はプラスミドpAC−BETA−04で形質転換し、かつ50 μg/mlのクロラムフエニコール(United States Biochemical Corporation から)を含むLB寒天プレート上にプレートした。次いでこのArabidopsis cD NAライブラリーを、既にpAC−BETA−04を含むDH10B細胞中 に導入した。pAC−BETA−04およびArabidopsis cDNAの両方を含 む形質転換した細胞をクロラムフエニコール+アンピシリン(150μg/ml )寒天プレート上で選択した。室温で5日間保温後に、最大の色展開が起こり、 淡い黄色コロニーを選択した。選択コロニーをアンピシリンおよびクロラムフエ ニコール含有液状LB培地(3ml)中に接種し、培養物を保温した。次いで細 胞をペレット化し、80μlの100%アセトン中で微量遠心分離管中で抽出し た。遠心分離後、着色上清をシリカゲル薄層クロマトグラフイー(TLC)プレ ート上にスポットし、ヘキサン;エーテル(1:1)溶媒系を用いて展開した。 βカロテン水酸化酵素クローンはTLCプレート上のゼアキサンチンの外観に準 拠して同定した。サブクローニングおよび配列決定 βカロテン水酸化酵素cDNAを標準手法(Sambrookら,1989)により単離し た。制限地図によれば、三つの独立したインサート(1.9kb、0.9kbおよび 0.8kb)がcDNA中に存在することを示した。いずれのcDNAインサート がβカロテン水酸化酵素活性を与えるかを決めるために、プラスミドDNAをN otI(cDNAライブラリーのアダプター中の部位)を用いて消化し、三つの インサートをSKベクターのNotI部位中にサブクローン化した(subcloned) 。再度水酸化酵素活性を検定するために、これらのサブクローンを用いてpAC −BETA−04含有E.coli細胞を形質転換した。水酸化酵素遺伝子を含むこ とが後刻判明した0.95kb断片も平滑末端とし、pTrcHis A、B、C ベクター中にクローン化した。N末端配列を除くために、バクテリア遺伝子を有 する保存配列の直前に位置する制限部位(BglII)を用いた。 BglII−XhoI断片はBamHI−XhoI消化trcベクター中に方向 付でクローン化した。機能性クローンは色相補検定により同定した。βカロテン 水酸化酵素はpAC−BETA−04のみを含む細胞で見いだされるよりも一層 淡い黄色のコロニーを生じる。 Arabidopsisβカロテン水酸化酵素が、自動シークエンサー(Applied Biosyst ems,Model 373A,Version 2.0.1S)を用いて両鎖につき完全に配列決定された 。 色素分析 250mlフラスコ中で、アンピシリンおよびクロラムフエニコールを含む5 0mlのLBを単一コロニーを用いて接種した。培養物を穏やかに震盪しながら 28℃で36時間保温し、次いでSS−34ローター中5000rpmで収集し た。この細胞を蒸留水で一回洗浄し、水0.5mlで再懸濁した。抽出操作およ びHPLCは以前の記載と本質的には同じであった(Cumminghamら,1994)。 II.εシクラーゼの単離 プラスミド構築 プラスミドpAC−LYC、pAC−NEURおよびpAC−ZETAの構築 はCunninghamら(1994)による記載がある。簡単にいえば、Erwinia herbicola 、Rhodobacter capsulatus、およびSynechococcus sp.株PCC7942からの 適当なカロテノイド生合成遺伝子をプラスミドベクターpACYC184(New Englnd BioLabs,Beverly,MA)中にクローン化した。プラスミドpAC−ZE TA、pAC−NEUR、およびpAC−LYCを含むE.coliの培養物はζカ ロテン、ノイロスポレン、およびリコペンそれぞれを蓄積する。このプラスミド pAC−ZETAは次のように構築した:E.herbicola(GenBank M87280;Hundle ら,1991)のカロテノイド生合成遺伝子を含む8.6-kbBgIII断片をプラス ミドpPL376(Perryら,1986;Tuvesonら,1986)の部分消化後に取得し、 pACYC184のBamHI部位にクローン化してプラスミドpAC−EHE Rを得た。隣接0.8−および1.1−kb BamH I−BamHI断片(欠失Z、Cunninghamら,1994)の削除および1.1kB S alI−SalI断片(欠失X)の削除は、E.herbicola β−カロテン水酸化 酵素(crt遺伝子)およびゼアキサンチングルコシルトランスフエラーゼ(c rtX遺伝子)それぞれに対する大半のコード領域の除去に役立った。生成プラ スミドpAC−BETAはゲラニルゲラニルピロリン酸合成酵素(crtE)、 およびフイトエン合成酵素(crtB)、フイトエン不飽和化酵素(crtI) およびリコペンシクラーゼ(crtY)に対する機能遺伝子を保持する。このプ ラスミドを含むE.coli細胞は黄色コロニーを形成し、βカロテンを蓄積する。A .thalianaのε−およびβ−シクラーゼcDNA両方を含むプラスミドは、Pv uI−PvuII断片としてのクローンy2中でεシクラーゼを切除し、かつこの 断片を既にβシクラーゼを含むプラスミド(GIBCO−BRLからのpSPO RT 1)のSnaBI部位に連結して構築した。生物および成長条件 E.coli株TOP10およびTOP10F’(Invitrogen Corporation,San D iego,CAから入手)およびXL1−Blue(Stratagene)を Luria−Bertani(LB)培地(Sambrookら,1989)中、37℃で、 プラットフオームシェカー上の暗所で225サイクル/分で成長させた。培地成 分はDifco(酵母抽出物およびトリプトン)またはSigma(NaCl)から入手し た。プラスミドの選択と維持の目的でアンピシリン150μg/mlおよび/ま たはクロラムフエニコール50μg/ml(両方共United States Biochemical Corporationから)を適当なので使用した。A .thaliana cDNAライブラリーのマス切除および色相補選別 A.thaliana in lambda ZAPII(Kieberら,1993)のサイズ分画1−2kB cDNAをArabiodopsis Biological Resource Center(The Ohio State Univer sity)(ストック番号:CD4−14)から入手した。他のサイズ分画ライブラリ ーも得られた(ストック番号CD4−13、CD4−15、およびCD4−16 )。各ライブラリーのアリコットを処理してcDNAのマス(mass)切除を生起 させ、これによりクローニングベクター供給者(Stratsgene;E.coli株XL1− BlueおよびヘルパーフアージR408を使用)により提供された指示書に従 ってphagemidライブラリーを生じさせた。切除phagemidの力価を決定し、かつこ のphagemidをE.coli細胞と共に37℃で15分間保温することにより、このラ イブラリーをE.coli TOP10F’(この株はプラスミドpAC−LYCを 含んでいた)のリコペン蓄積株中に導入した。細胞は、2%(w/v)マルトー スおよび10mM MgSO4(最終濃度)を補充したLB培地中、30℃で一 夜成長させ、Eppendorfミクロ遠心分離機(5414C)を用いて3に設定した ミクロ遠心管1.5ml中で10分間収集した。このペレットを10mM Mg SO4中に再懸濁し,初期培養容量の1/2にした。形質転換体を坑生物質含有 の大きな(150mm直径)LB寒天ペトリ皿上に拡げて、cDNAクローン( アンピシリン)の選択およびpAC−LYC(クロラムフエニコール)維持の準 備をした。約10,000コロニー形成単位を各プレート上に拡げた。ペトリ皿 を37℃で16時間保温し、次いで室温で2日から7日間保温して最高の色展開 をさせた。照明3X拡大鏡および低パワーのステージ解剖顕微鏡を用いてピンク 色のコロニーの背景中に観察される薄いピンク系黄色から深黄色コロニーを視覚 で選別した。黄色またはピンク系黄色コロニー色は環化活性の推測的証拠として 採用した。これらの黄色コロニーを滅菌爪楊枝で採取し、培養管中のLB培地3 mlの接種に用い、37℃で一夜、225サイクル/分で震盪ながら成長させた 。ミクロ遠心管中で培養物を二つのアリコットに分割し、 Eppendorf 5415Cミクロ遠心機で5に設定した遠心分離により収集した。液を 廃棄した後、一つのペレットを後刻のプラスミドDNAの精製のために冷凍した 。二番目のペレットにEtOH1.5mlを加え、回転混合によりペレットを再 懸濁し、時々再混合して15−30分間暗所で抽出を進行させた。不溶性材料を 最高速度で10分間、ミクロ遠心機で遠心してペレット化した。上清液の吸収ス ペクトルをPerkin Elmer lambda six分光光度計を用いて350−550nmか ら記録した。単離したクローンの分析 黄色コロニーの八つはβカロテンを含み、対称前駆体リコペンから対称βカロ テンの二つのβ末端基を形成するのに必要な両方の環化を単一遺伝子産物が触媒 することを示している。黄色コロニーの一つはδ−カロテン、すなわち単一ε末 端基を有するモノ環式カロテノイドのスペクトル特性を示す色素を含んでいた。 βシクラーゼとは異なって、このεシクラーゼは分子の他端で第2環化を行なえ ないようである。 εシクラーゼが二つの環式ε末端基(例えば、二環式εカロテン)を形成し得 ないという観察は、βカロテン由来のカロテノイド対αカロテン由来のカロテノ イド中への基質の流れを植物が調整し制御でき、およびまた二つのε末端基を有 するカロテノイドの形成を植物が阻害できる機構を説明する。 εシクラーゼをコードするA.thaliana遺伝子が入手できることは、植物種お よび藻類種を方向付け操作してカロテノイド含有量および組成の修飾を可能にす る。遺伝子欠失によるか、または挿入による不活性化によるか、または形成酵素 の量的低減(アンチセンス技術等による)によるかのいずれかの遺伝子レベルで のεシクラーゼの不活性化を通じて、β−カロテンおよびそれに由来する他の色 素の形成を増強できる。ビタミンAはβ末端基を有するカロテノイドからのみ誘 導されるが、βカロテン対αカロテンの生産の増進は作物植物の栄養価を増進 できる。ε末端基を有するカロテノイドの低減は、穀物植物の色特性およびこれ ら植物の特定組織の修飾にも価値がある。これに代えて、αカロテン、またはα カロテン由来のルテイン等の色素の生産が所望される場合には、色特性、栄養価 または他の理由のいずれの場合でも、εシクラーゼを過剰生産させたり、または 特定組織内でこれを発現させることができる。作物の農学的価値がカロテノイド 色素により提供される着色に関連する限りは、εシクラーゼ遺伝子の発現および /またはその酵素の生産を方向付け操作することは商業的に価値がある。 A.thaliana εシクラーゼ酵素の予測アミノ酸配列が決定された。 Arabidopsis thalianaのβおよびεシクラーゼ酵素のアミノ酸配列の比較(図1 3)によると、それぞれの遺伝子(εシクラーゼcDNA配列の場合は図4)の DNA配列により予見されるように、これら二つの酵素は配列類似性の多数の領 域を有するが、同一性はアミノ酸レベルでは全体の僅か約37%のみに過ぎない 。DNA塩基レベルでの配列の同一性の程度が僅かに約50%であって十分に低 いので、DNAゲルブロット実験でのプローブとしてβシクラーゼを用いたハイ ブリッド形成により、この遺伝子を検出するのはこれまで不可能であった。 本発明を以上のように十分説明してきたので、当業者は、上述したような本発 明の思想および範囲を逸脱することなくそれらに多くの変更および修飾を行なう ことができることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/68 C12Q 1/68 A //(C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 9/02 C12R 1:19) (C12N 9/90 C12R 1:19) (C12P 23/00 C12R 1:19) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ザイレン、サン アメリカ合衆国メリーランド州、ハイアッ ツビル、トゥーレーン、ドライブ、ナンバ ー22、3405

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 配列番号(SEQ ID NO):2、4、14、15、16または1 8のアミノ酸配列を有する、単離された真核性酵素。 2. 配列番号:2のアミノ酸配列を有するεシクラーゼ酵素である、請求項 1に記載の単離された真核性酵素。 3. 請求項2に記載の真核εシクラーゼをコードする遺伝子を含む、単離さ れたDNA配列。 4. 配列番号:1の核酸配列を有する、請求項3の単離されたDNA配列。 5. 請求項3のDNA配列を含む発現ベクター。 6. 受入番号98005の下に1996年3月4日付きでthe American Typ e Culture Collectionに寄託されたpATepsである,請求項5の発現ベクタ ー。 7. 請求項5の発現ベクター含む宿主。 8. 請求項6の発現ベクター含む宿主。 9. 配列番号:14、15、16または18のアミノ酸配列を有するイソペ ンテニル異性化酵素(IPP)である、請求項1の単離された真核酵素。 10. 請求項9のIPP酵素をコードする遺伝子を含む、単離されたDNA 配列。 11. 配列番号:9、10、11または12の核酸配列を有する、請求項1 0の単離されたDNA配列。 12. 請求項10のDNA配列を含む発現ベクター。 13. 受入番号:98000、98001、98002または98004の 下に1996年3月4日付きでthe American Type Culture Collectionに寄託さ れたpHP05、pMDP1、pATDP7、またはpHP04である、請求 項11の発現ベクター。 14. 請求項12の発現ベクターを含む宿主。 15. 配列番号:4のアミノ酸配列を有するβ−カロテン水酸化酵素である 、請求項1の単離された真核酵素。 16. 請求項15のβ−カロテン水酸化酵素をコードする遺伝子を含む、単 離されたDNA配列。 17. 配列番号:3の核酸配列を有する、請求項16の単離されたDNA配 列。 18. 請求項16のDNA配列を含む発現ベクター。 19. 受入番号:98003の下に1996年3月4日付きでthe American Type Culture Collectionに寄託されたpATOHBである、請求項18の発現 ベクター。 20. 請求項18の発現ベクターを含む宿主。 21. 請求項19の発現ベクターを含む宿主。 22. 原核生物宿主中に組み込まれた場合に、真核カロテノイド生合成酵素 の発現を生ずるDNA配列であって、 上記DNA配列が、上記真核カロテノイド生合成酵素をコードする自然生起DN A配列の切り詰め部分を含み、上記切り詰め部分が5’末端の少なくとも一つの コドンで上記自然配列マイナスを含むDNA配列。 23. 上記真核カロテノイド生合成酵素がβ−カロテン水酸化酵素である、 請求項22のDNA配列。 24. 5’ATG開始コドンに融合した、配列番号:3のBalII−3’ 末端エキソ断片である、請求項23のDNA配列。 25. カロテノイドまたはカロテノイド前駆体を蓄積する原核宿主またはカ ロテノイド経路の酵素が不完全な原核宿主を工学的操作により作成する工程; 真核カロテノイド生合成遺伝子を含むDNAを用いて上記宿主を形質転換する 工程; コロニーを得るために形質転換された上記宿主を培養する工程;および 未形質転換宿主のコロニーとは異なった視覚外観を示すコロニーを選別する工 程; の諸工程を含む、カロテノイド生合成、代謝または分解に関与する真核遺伝子の 選別方法。 26. 上記原核宿主がE.coliである,請求項25の方法。 27. 真核カロテノイド生合成遺伝子を含むDNAを用いて宿主を形質転換 する工程; 上記宿主にとり十分な時間に亘り上記宿主を培養して上記カロテノイドを生成 させる工程:および 上記カロテノイドを宿主から収集する工程; の諸工程を含む、カロテノイド生産方法。 28. 上記DNAがイソペンチルピロリン酸異性化酵素遺伝子をさらに含む 、請求項26の方法。 29. アンチセンスDNAを用いて上記宿主を真核カロテノイド生合成遺伝 子に形質転換する工程:および 上記宿主を培養する工程; の諸工程を含む、宿主中のカロテノイド生合成の阻害方法。 30. イソペンチルピロリン酸異性化酵素遺伝子を含むDNAを用いて宿主 を形質転換する工程; 上記第2代謝産物を生ずるに十分な時間に亙って上記宿主を培養する工程;お よび 上記宿主から上記第2代謝産物を回収する工程 の諸工程を含む、宿主によりイソペンチルピロリン酸(IPP)の第2代謝産物 の生産増加方法。 31. 上記第2代謝産物がカロテノイドである,請求項30の方法。 32. イソペンチルピロリン酸(IPP)の第2代謝産物または第2代謝産 物前駆体を蓄積する宿主を工学的操作により作成する工程;および IPP異性化酵素遺伝子を含むDNAを用いて上記宿主を形質転換する工程; および 上記第2代謝産物または前駆体を蓄積するのに十分な時間に亙って上記宿主を 培養する工程;および 上記第2代謝産物または前駆体を選別する工程; を含む、第2代謝産物の選別方法。
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