JP2000507804A - 組換え促進酵素による真核生物又は細胞における相同的組換えの刺激 - Google Patents

組換え促進酵素による真核生物又は細胞における相同的組換えの刺激

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Abstract

(57)【要約】 本発明はトランスジェニック生物又はトランスジェニック細胞の作製のための新規な方法、本発明の方法によって得られたトランスジェニック生物又はトランスジェニック細胞、環境の影響によって引き起こされる植物又は植物細胞における害の治療のための及び哺乳類又は哺乳類細胞における遺伝子治療のための、組換え促進酵素をコードするDNAを含むベクターの使用、及び新規なベクターに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 組換え促進酵素による真核生物又は細胞における相同的組換えの刺激 本発明はトランスジェニック生物又はトランスジェニック細胞の作製のための 新規な方法、本発明の方法によって得られたトランスジェニック生物又はトラン スジェニック細胞、環境の影響によって引き起こされる植物又は植物細胞におけ る害の治療のための及び哺乳類又は哺乳類細胞における遺伝子治療のための組換 え促進酵素をコードするDNAを含むベクターの使用、及び新規なベクターに関 する。 相同的組換えのプロセスは、相同性の検索、配列類似性の認識、及び2つのD NA分子の間の鎖の交換を要する。細菌においては、これらの異なった段階が、 ある単一のタンパク質すなわちRecAタンパク質(Roca及びCox,1990を参照) によって媒介され、このタンパク質は大腸菌(E.coli)の組換え経路において 中心的な役割を担っている。しかし、組換えを開始し、RecAによって生成した 中間体を分解(resolve)するためには、さらなるタンパク質が必要である。組 換えは大腸菌及び恐らくはすべての生物において1本鎖DNA(ssDNA)及び DNA末端の生成によって開始される。大腸菌においては、recB、recC及びre cD遺伝子産物の複合的な作用によって主要な組換え経路が開始される(Dunderd ale及びWest,1994を参照)。ssDNAはRecAタンパク質によって認識され、 2本鎖DNA(dsDNA)が活発に検索される。相補鎖の交換によって組換え中 間体(ホリデイ構造)が形成する。この中間体は様々な経路によって分解される 。主要な経路は、RuvA、RuvB及びRuvCタンパク質の作用が関係する。組換 えタンパク質のすべては、組換えをうまく完了するために共同的にはたらかねば ならない。 RecAに酷似しているタンパク質が、数多くの真核細胞、例えば出芽酵母、分 裂酵母、ヒト、マウス、ニワトリ、及び植物などにおいて見つかっている(Tera sawaら,1995;Kowalczykowski及びEggleston,1994を参照)。最もよくキャラ クタライズされたタンパク質は、Saccharomyces cerevisiae由来のDmc1及びR ad51タンパク質である。どちらの場合も、対応する遺伝子が組換えに必須であ り、そのタンパク質はRecAにかなりの配列相同性を示す。Dmc1と幾つかの細 菌RecAタンパク質の一次配列の比較は、これらのタンパク質が、原核生物と真 核生物とに分かれる前に単一の先祖から進化したことを示唆している。さらに、 Rad51は、RecAと構造的に非常に似ていることが示された。Rad51はDN A/タンパクフィラメントを形成し、これはRad51の場合に形成されるフィラ メントと3次構造が著しく似ている(Ogawaら,1983)。以前の研究では、Rad 51によって媒介されるATP依存性の相同的対合と鎖の交換を示すことはでき なかったが(Shinoharaら,1992;Ogawaら,1983)、より最近の実験により、こ れらの活性が示された(Sung,1994)。Rad51は、他のタンパク質、例えばR ad52及びDmc1と相互作用し、従ってRad51は組換えに関与する複合体の一 部であるかもしれない。 しかし、これらタンパク質の複雑さが、それらが大腸菌RecAタンパク質と等 価であるような単なる同族体であるとは決して言えない。即ち、様々な様式の生 物学的活性が予期し得る。 動物、特に哺乳類細胞における大腸菌RecAタンパク質の活性に焦点をあてた 様々な報告が発表された。即ち、Kidoら,1992は、SV40ラージT抗原の核局 在化シグナルに融合した機能性細菌RecAタンパク質の哺乳類細胞への導入につ いて報告している。しかし、導入されたタンパク質の機能についての研究はなさ れていない。WO93/22443は、大腸菌RecAタンパク質で覆われた外因 性ポリヌクレオチド配列の、哺乳類細胞の染色体DNAへのターゲティングを論 じている。この文献には、RecAタンパク質で覆われたオリゴヌクレオチドが正 しい染色体位置へ効果的にターゲティングされ、RecAが染色体外組換えを刺激 することができ、RecAショートDNA複合体は哺乳類細胞における遺伝子ター ゲティングに使用することができることが示されている。しかし、その著者は、 生細胞又は生物全体における相同的組換えの刺激を示すことはできなかった。Sp ivakら(1991)は、X線照射後にRecAタンパク質を含むリポソームで処理する とHeLa細胞の生存率が増加することを報告している。しかし、RecAの刺激 による生存はごく僅かなものである。Cerrutiらは、プラスミドにおける大腸菌 RecAの組換え活性について報告しているが、そのプラスミドはDNA修復又は 細胞生存には効果がないものであった。これは恐らく、プラスミドがRecAに相 同な固有の組換え促進酵素を有しているという事実によるものであろう。したが って、今までのところ、このようなプロセスの工業上利用性を可能にする著しく 高い組換え活性が得られるような、真核生物の核へのRecAタンパク質のターゲ ティングという目標を達成した成功した実験はなされていない。例えば、植物細 胞に関して、WO93/22443と同様に、PEG媒介の形質転換による植物 細胞におけるRecA/DNA複合体の導入は非常に困難であることが分かった。 これらの複合体は、明らかな毒性を示し、ほとんど全部のプロトプラスト細胞死 をもたらす。さらに、Kidoらは論文中で哺乳類細胞の核へのRecAタンパク質の 導入の失敗について報告している。したがって、先行技術における研究を考慮す ると、RecAのような組換え促進酵素を真核細胞の核へ機能的に導入し得るかど うかについて、さらに、このような導入されたRecAタンパク質が確かに細胞核 の中へ入り、工業上利用可能な程度まで活発に組換えを促進することができるか どうかについては非常に疑問であった。 したがって、本発明の根底にある技術的課題は、トランスジェニック生物又は トランスジェニック細胞を作製する方法であって、該方法が組換え促進酵素を使 用するものである方法を提供することであった。この技術的課題の解決手段は、 請求の範囲において特徴づけられた態様によって得られる。したがって、本発明 は、以下の工程 (a) (aa)生物又は細胞へのDNAの挿入、 (aaa)該DNAは、トランスジェニック生物又はトランスジェニック細 胞に1又はそれ以上の所望の特性を与えるものであり、 (aab)さらに、該DNAは該生物又は該細胞において発現可能な少なく とも1つの選択マーカーをさらにコードするものであり、 (aac)所望により、該DNAは、組換え促進酵素又は酵素的に活性な誘 導体もしくはその一部をコードするものであって、その組換え促進酵素又はその 酵素的に活性な部分が所望の特性又はその特性のうちの1つを与えるものである 。あるいは(aac)を適用しない場合は、 (ab)前記DNA(aa)と組み合わせた、組換え促進酵素又は酵素的に活 性な誘導体若しくはその一部の、生物又は細胞への挿入 (b)(a)に記載の前記DNA又は前記DNAと前記タンパク質を取り込んだ トランスジェニック生物又は細胞の選択;及び (c)適当な培地における所望のトランスジェニック生物又は所望のトランスジ ェニック細胞の培養 を含んでなる、トランスジェニック生物又はトランスジェニック細胞の作製方法 に関する。 したがって、組換え促進酵素が所望の特性を与えるか又は所望の特徴の1つで あるということが、本発明にしたがって考えられる。前者の場合においては、本 発明の方法によって、例えば、植物の育種において使用し得る高度の組換え表現 型を有する植物、環境の害例えば紫外線やオゾンに対してより抵抗力のある植物 、又はDNA損傷に対してより抵抗力のある植物を得ることができる。後者の場 合においては、組換え促進酵素は、組換えを促進することによって、目的とする DNA配列を細胞又は生物のゲノムに導入するために使用することができる。こ れらの形質転換体は、例えば植物の育種のために、遺伝子ターゲティングの頻度 を改善し、この方法論を応用可能にすると期待される。 さらに、組換え促進酵素を、発現すると、その組換え促進酵素を生じる対応ヌ クレオチド配列によってその酵素がコードされるようにして細胞又は生物に導入 することができる。もしくは、組換え促進酵素そのものをその細胞又は生物に導 入することができる。この場合、挿入されるべきDNAは、もう1つのまたはさ らなる所望の特性を有するタンパク質をコードする。もう1つの又はさらなる所 望の特性をコードするヌクレオチド配列を、次に、組換え促進酵素の活性によっ てその細胞又は生物のゲノムに導入するが、この組換え酵素はその細胞又は生物 において生物学的に活性でなければならないことはもちろんのことである。例え ば、もう1つの又はさらなる特性は、その細胞又は生物において発現するさらな るタンパク質であるか、又はその生物又は細胞のゲノムへの組換えが起こると自 然に存在する又はトランスジェニックな遺伝子機能の破壊をもたらすDNAであ りうる。この方法はまた、外因性の修飾されていないコピーを妨害することなく 修飾タンパク質の発現を可能にし、形質転換体における多様性を可能にする。不 安定な発現および遺伝子沈黙化(gene silencing)によっておこる問題を、植物 における遺伝子ターゲティングを用いて回避することができるということも期待 される。 本発明の方法の有効性を試験するために、マイトマイシンC耐性に関する再現 可能で定量可能なアッセイを、Labelら(1993)によって発表されたデータとシ ステムに基づいて開発した。マイトマイシンCは、イン・ビボでDNAに挿入し て相補鎖を架橋結合することが知られている(Borowy−Borowskiら,1990)。架 橋結合は、RNA又はタンパク質合成に対する副作用なしに、細菌におけるDN A合成の阻害をもたらす(Iyer及びSzybalski,1963)。Ustilago maydis及びSa ccharomyces cerevisiaeにおいて、マイトマイシンCは、突然変異となることな く相同的組換えを刺激することが示された(Holliday,1964)。様々な高等真核 細胞においても同様のことが観察された(Suzuki,1965;Shaw及びCohen,1964 ;Wangら,1988)。データは、マイトマイシンCが効果的にDNA複製を阻止す ることを示している。生じた娘鎖ブロック(daughter−strand block)は多くの 生物において相同的組換え(姉妹染色分体交換)及び除去修復によって修復され ると考えられている。Labelら(1993)は、マイトマイシンCが植物細胞におい て染色体間組換えを刺激すること、即ち、マイトマイシンC損傷の組換え的修復 を示している。 本発明にしたがって、高濃度のマイトマイシンCが、真核細胞の代表としての 未処理の植物細胞を効果的に殺すことが分かった。恐らく内因性の修復/組換え 機構の能力が使い尽くされるためであろう。即ち、野生型は、マイトマイシンC 処理下のプロトプラスト生存率が、細菌及び酵母で頻繁にみられる曲線と似た用 量−応答曲線:低用量における肩及び高用量における半対数的な減少(第7図) :に従うことがさらに見いだされた。 Friedberg(1985)によって記載された用量−応答曲線(第7図)の評価は、 本発明の方法にしたがって得られたnt−RecA発現により50μg/mLまでのマ イトマイシンCで引き起こされた損傷を修復する能力を細胞に与えるのに対して 、野生型タバコプロトプラストにおける内因性修復機構は15μg/mLまでのマ イトマイシンCで引き起こされた損傷を修復できるにすぎないことを示唆してい る。 このように、nt−RecAを発現する植物細胞は、この薬剤に対してかなり高い 耐性を示した。このことは、RecAが、内因性の植物組換え機構と相互作用し又 はこれを補って植物細胞において機能し得ることを示唆している。さらに、Rec Aは植物における染色体間組換えを直接刺激する。このデータに基づいて、本発 明の方法により、従来技術によって記載されたどの方法よりもさらに高い組換え 頻度が得られることが期待され得る。 本発明を植物細胞についてのみ説明しているが、本明細書に開示した教示は他 の真核細胞、例えば哺乳類細胞などにもあてはまる。本発明は、トランスジェニ ック細胞又は生物の作製のための工業的に利用可能な方法へとつながる、真核細 胞又は真核生物の核における組換えの有効性をはじめて可能にすることが期待さ れる。 本発明の方法の好ましい態様において、前記のトランスジェニック生物又はト ランスジェニック細胞は、植物又は植物細胞である。 本発明の方法の最も好ましい態様において、前記の植物又は植物細胞はNicoti ana tabacum又はArabidopsis thalianaであるか又はそれに由来するものである 。 本発明のさらに好ましい態様は、前記トランスジェニック生物又はトランスジ ェニック細胞が哺乳類又は哺乳類細胞、菌類、酵母又は細菌である方法に関する 。 さらに好ましい方法においては、前記所望の特性は、相同的組換えの刺激、遺 伝子ターゲティングの増強、DNA損傷の修復のための内因性機構の刺激であり 、様々な化学的及び物理的な作用物(オゾン、紫外線)に対する耐性をもたらす 。さらに、前記のより好ましい特性は、例えば、発現したさらなるタンパク質で あっ て、これは、さらなる表面マーカーの発現又は異なる/さらなる代謝酵素の発現 などの、トランスジェニック生物または細胞の表現型を所望のやり方で変える。 さらに、前記の特性は、前記の生物又は細胞において天然に存在する遺伝子機能 の破壊をもたらし得るものである。 別の好ましい方法において、前記の選択マーカーはHygR、KmR、PPTR 、MtxR又はSulRである。 当業者は、これら選択マーカーには精通しており、HygRはハイグロマイシ ン耐性を表し、KmRはカナマイシン耐性を表し、PPTRはホスホノトリシン( BASTA)耐性を表し、MtxRはメトトレキセート耐性を表し、そしてSu lRはスルホンアミド耐性を表す。しかし、当業者は、これらの好ましい選択マ ーカーを、本発明の方法に適する他のいずれのマーカーに置換することもできる 。 本発明の方法のさらに好ましい態様において、前記の組換え促進酵素は大腸菌 RecAタンパク質である。 本発明のさらに好ましい方法において、前記の組換え促進酵素の前記誘導体は 、大腸菌RecAタンパク質と核ターゲティング配列との融合タンパク質である。 この好ましい態様にしたがって得られた実験データにより、nt−RecAがRec A-大腸菌の紫外線耐性を増加することができるということが示された。このキ メラタンパク質は、ssDNAに結合してイン・ビドロの鎖交換をRecAと同じく らい効果的に触媒することが可能であった。興味深いことに、RecAと異なり、 nt−RecAはssDNAの非存在下で高いATPase活性を示した。nt−RecAの このssDNA非依存性の活性は、ssDNAの添加により、RecAそのものと同じ 増加量だけ刺激された。これらの活性が、調製物中の2つの異なるタンパク質( nt−RecA及びRecA様分解産物)から生じたものなのか、あるいはnt−RecA 本来の特性であるのか現在のところ分かっていない。ssDNA非存在下でのnt− RecAのATPase活性は、ゲル電気泳動と染色による検出から逃れた微量の混 入ATPase又はDNAによるものであるという可能性が全くないわけではない 。しかし、nt−RecA融合タンパク質は、確かに異なったATPase特性を有し ているようである。ssDNA非存在下でのnt−RecAのATPaseのレベルがss D NA存在下でのRecAのATPase活性よりも幾分高いので、nt−RecAは、Re cA441及びRecA730タンパク質(Witkinら,1982)を思い出させる方法 で構成的に(constitutively)活性化される修飾されたRecAタンパク質である と考えられるであろう。RecAのATPase活性は、2つの異なる機能、すなわ ち、酵素のリサイクル及びDNAの非相同領域の乗り越え(overcomming)に供 するようである(Kowalczykowski及びEggelston,1994;Roca及びCox,1990を参 照)。 最も好ましい態様において、前記核ターゲティング配列はT SV40核ター ゲティング配列である。 SV40核ターゲティング配列は当業者によく知られており、それ以上ここで 説明する必要はない。 本発明のさらに好ましい態様では、前記挿入は、植物形質転換におけるPEG 形質転換、アグロバクテリウム(Agrobacterium)形質転換、エレクトロポレー ション、パーティクル衝撃(particle bonbardment)、リポソーム融合、リン酸 カルシウム沈殿又はウイルス感染によって媒介される。 用いる最適な方法は、形質転換するべきその生物または細胞の分類学的起源に 依存する。当業者は、どの挿入方法がこの目的にとって最良であるかをよく理解 している。 本発明はさらに、本発明の方法によって得られるトランスジェニック生物又は トランスジェニック細胞に関する。 さらに、本発明は、組換え促進酵素又はその酵素的に活性な一部をコードする DNAに作用可能なように結合した、核ターゲティング配列をコードするDNA 、少なくとも1つの選択マーカー、及び場合により、所望の特性をコードする少 なくとも1つのさらなるDNAを含むベクターに関し、該ベクターによってコー ドされる核ターゲティング配列/組換え促進酵素融合タンパク質はATPase活 性を有する。 驚くべきことに、核ターゲティング配列がSV40に由来し、組換え促進酵素 が大腸菌RecAタンパク質に由来する融合タンパク質によって例示される、核タ ーゲティング配列/組換え促進酵素融合タンパク質は、高いATPase活性をも たらすことが本発明によって分かった。この活性は、2つの異なる機能を発揮す ると思われる。第1に酵素をリサイクルするようであり、第2にDNAの非相同 領域を乗り越えるようである。 前記のベクターに含まれる様々なDNA配列を発現することが可能な前記ベク ターに含まれる少なくと1つの選択マーカーは、すでに上で議論した。同じこと が本発明のベクターに同様に含まれる所望の特性をコードするさらなるDNAに もあてはまる。 前記ベクターの好ましい態様において、前記核ターゲティング配列はT SV 40核ターゲティング配列である。さらに又は若しくは、組換え促進酵素は大腸 菌RecAタンパク質である。 最も好ましい態様において、本発明の前記ベクターは、pS/nt−RecA又は pEV/nt−RecAである。前記ベクターの構築については、実施例1に十分に 記載している。このベクターのさらなる詳細を第1図に示す。 さらに、本発明は、植物又は植物細胞における環境の影響によって引き起こさ れる害を治療するための本発明のベクター、すなわちDNAにより形質転換され る又はトランスフェクションされる細胞に1又はそれ以上の所望の特性を与える DNAを含むベクターの使用に関し、該DNAはさらに該細胞において発現可能 な少なくとも1つの選択マーカーをコードし、さらに組換え促進酵素又は酵素的 に活性な誘導体又はその一部をコードし、組換え促進酵素又はその酵素的に活性 な一部が所望の特性若しくはそのうちの1つを与える。選択マーカー、組換え促 進酵素及び挿入方法に関して、その好ましい態様を本明細書中の上に記載した。 前記使用の好ましい態様において、前記害はDNAの損傷によって引き起こさ れ、好ましくは紫外線照射、オゾン、SO2、メチル化剤又は突然変異剤による ものである。 本発明の最後の好ましい態様では、本明細書の上に記載したベクターを哺乳類 又は哺乳類細胞における遺伝子治療に用いる。遺伝子治療のためのこのような方 法は当技術分野において十分に議論されているので、技術的な詳細は当業者に知 られているか又はさらなる苦労することなく導くことができる。 図面は以下のことを示す。 第1図:トランスジェニックrecA遺伝子の構成図 コード配列は、黒棒で示す。recA導入遺伝子において、白の囲み(openbox)は 、recAコード配列に付加された配列を示す。小さい囲み(small box)は、タン パク質をコードしない配列である。pS/nt−recA及びpEV/nt−recAを 作成するために付加されたヌクレオチド配列及び対応のアミノ酸配列を示す。プ ロモーターは白の矢印で示し、ポリアデニル化シグナルを白の囲みで示す。略号 :HindIII、HindIIIエンドヌクレアーゼの認識配列;P35S、CaMV 3 5Sプロモーター;PAA、CaMV由来のポリアデニル化シグナル;ori、 大腸菌複製起点;Sulr、スルホンアミド耐性遺伝子;Ampr、アンピシリン耐 性4遺伝子;Br、T−DNAライトボーダー配列;B1、T−DNAレフトボー ダー配列;λP1、λファージのレフトワード(leftward)プロモーター。 第2図:recAとnt−recAのATPaseの比較 RecA及びnt−RecAタンパク質(100pMol)を、ssDNAの存在下又は 非存在下で、放射能標識したATPとそれぞれインキュベーションした。ATP 代謝回転数を測定し、比活性を計算した。 第3図:RecAとnt−RecAの1本鎖結合活性の比較 RecA及びnt−RecAの0、20、50及び100pMolを、それぞれ、400 pMol(ヌクレオチド)のssDNAと、γSATPの存在下でインキュベーショ ンした。反応混合物を0.8%アガロースゲルの電気泳動(4℃)により分析し 、DNAを臭化エチジウムで染色した。(+deprot.)と示したものは、試料を 電気泳動の前に除タンパクした。マーカー:PstIエンドヌクレアーゼで消化し たλファージDNA。ゲル中の1本鎖基質DNAの位置を示す(ssDNA)。 第4図:RecAとnt−RecAの鎖交換活性の比較 RecA及びnt−RecAタンパク質を、Menetskiら(1990)に記載の通り、直鎖 状2本鎖と環状ssDNAの混合物と、1本鎖結合タンパク質(SSB)及びγS ATPの存在下で、図に示した時間インキュベーションした。混合物を、室温で 0.8%アガロースゲルの電気泳動により分析し、DNAを臭化エチジウムで染 色した。対照の反応、すなわち、RecA又はnt−RecAタンパク質を含まない( −(nt)RecA)、γSATPを含まない(−ATP)、マグネシウムを含まな い(−Mg)、1本鎖結合タンパク質を含まない(−SSB)、又は1本鎖結合 タンパク質及びγSATPを含まない(−SSB−ATP)反応も含んでいる。 マーカーM1は、PstIエンドヌクレアーゼで消化したλファージDNAであり 、マーカーM2は、弛緩型(開環状、oc)、直鎖型(lin)、スーパーコイル( 閉環状コイル、occ)、2本鎖及び環状1本鎖(ss)DNAの混合物であった。 オープンサークルの位置、つまり、ゲル中に見える鎖交換反応の反応生成物を矢 印で示す。 第5図:RecA及びnt−RecAをそれぞれ発現したトランスジェニック植物 SDSを含む12%ポリアクリルアミドゲル電気泳動によって分離したタンパ ク質をニトロセルロースにブロットし、RecA抗原を抗RecAモノクローナル抗 体ARM414(Ikedaら,1990)で検出した。大腸菌から精製したRecAの位 置を示す。同時電気泳動(coelectrophoresis)した染色前(pre-stained)のタ ンパク質(BioRad)の混合物から分子量を推定した。 第6図:トランスジェニックタバコ植物におけるRecA及びnt−RecAの細胞 内分布 葉からプロトプラストを調製し、ホルムアルデヒドによりタンパク質を固定し た。核をDAPI染色により視覚化した(DAPIパネル)。同じプロトプラス トを抗RecA抗体ARM414及びFITC標識二次抗体で染色してRecA抗原 を視覚化した(抗RecAパネル)。A:非トランスジェニックSR1植物由来の プロトプラスト。B:RecAを発現しているG64/2植物由来のプロトプラス ト。C:nt−RecAを発現しているG63/19植物のプロトプラスト。 第7図:RecA及びnt−RecAトランスジェニックプロトプラストはマイト マイシンCの毒性作用に対してより抵抗力がある。 SR1、G64/2及びG63/19植物から得たプロトプラストをマイトマ イシンCの存在下又は非存在下でミクロカルス(microcalli)に再生した。生存 頻度(survival frequency)はマイトマイシンC存在下で再生したミクロカルス の数を非存在下で再生したミクロカルスの数で割ることにより定義される。異な る3つのデータの組から得た平均値を示す。エラーバーは、各データ点について 計算された標準偏差を示す。さらなる3回の独立した実験では、データ点が、0 、10、25及び50μg/mLマイトマイシンCについて±25%の範囲内で再 現された。 第8図:RecA及びnt−RecA発現は染色体間組換えの刺激につながる。 少なくとも5×106個の、この3系統のそれぞれから調製したプロトプラス トを、3つの独立した実験において、カナマイシンの存在下で再生させた。染色 体間組換えの頻度は、カナマイシンの存在下で成長したカルスの数を、各実験に おいて得られた再生頻度で割って計算した。平均値を示し、エラーバーを標準偏 差で示す。 本発明を説明する実施例: 実施例1:植物におけるRecAの発現及び核ターゲティング 核タンパク質は核内でその大きさに関係なく集まる。アミノ酸の短い鎖である 「核局在化シグナル」は、核タンパク質のターゲティングの原因になると考えら れている(Dingwall及びLaskey,1986;Silver,1991を参照)。大腸菌RecAモ ノマーの大きさは真核生物の核膜孔の排除限界に近い;細胞質ssDNA/RecA フィラメントはまず排除されるであろう。RecAタンパク質は核局在化シグナル を含んでいないようであり、従って核から排除され、それ故その標的から排除さ れる。この可能性を抑えるため、真核生物の1例として、植物において、RecA タンパク質をその真正の形だけでなく、核局在化シグナルと融合させた形でも発 現させた。 はじめに、recA遺伝子を修飾して細菌の大部分の配列をその上流又は下流の 非翻訳領域から切り出した。第2段階で、コード配列をSV40ラージT抗原( Kalderonら,1984)の核局在化配列の5'側に結合し、融合タンパク質(nt−Re cA)を得た。nt−RecA翻訳を最適にするため、翻訳開始コドンをコードするR ubisco SSU遺伝子から得たリーダー配列(Cashmore,1983)をnt−RecAコ ー ド配列の5'側に融合させた。recA及びnt−recA配列の両方を、カリフラワー モザイクウイルス(CaMV)35Sプロモーターの転写調節下に置き、3'側に 真核ポリアデニル化シグナルをつないだ(第1図)。最後に、この遺伝子を、形 質転換された植物を選択するために、スルホンアミド耐性遺伝子(Sulr)を用 いてアグロバクテリウム媒介の植物形質転換に適当なバイナリーベクター中に挿 入した(第1図)。pS/recAプラスミドにおいては、Sulr遺伝子に対するre cA導入遺伝子の方向は、両方の遺伝子が反対方向に転写されるような方向であ った。しかし、pS/nt−recAプラスミドでは、nt−recAとSulr遺伝子は同 じ方向に転写される。 生化学的キャタクタリゼーションのために、nt−RecA融合タンパク質を大腸 菌内でも発現させた。この目的のために、nt−recAが人工のリボソーム結合部 位に融合したpEV/nt−recAプラスミドを構築した(第1図)。 実験の詳細は以下のとおりである: 修飾したrecA遺伝子は、プラスミドpDR1453(Sancar及びRupp,1979 )から得た。このプラスミドをSacII制限酵素で消化し、末端をDNAポリメ ラーゼIラージフラグメントで平滑にし、recA遺伝子のアミノ末端部分をSac II/EcoRIフラグメントとして、EcoRI及びSmaIで切断したプラスミド pUC18中でサブクローンし、プラスミドpRecA−1を得た。同じプラスミ ドをHinfIで消化し、末端を平滑にし、recA遺伝子のカルボキシ末端部分をp UC19(EcoRI/SmaI)へ、HinfI/EcoRIフラグメンとしてサブク ローンした(pRecA−2)。アミノ末端部分をさらに修飾した。開始コドンな しの、recAのアミノ末端部分をコードするpRecA−1から得たBstxI/Eco RI及びTaqI/BstXIフラグメントと、失われたコドンをコードする2つの 相補オリゴヌクレオチド(5’GGG GAC TCC TCC TAA GAA GAA GCG TAA GGT TAT GGC GAT 3’(配列番号1)及び5’CGA TCG CCA TAA CCT TAC GCT TCT TCT TA G GAG GAG TCC CC 3’(配列番号2))、そしてまたSV40核局在化配列を 、EcoRI及びSmaIで消化したプラスミドpUC18中に挿入し、プラスミド pRecA−3を得た。関係する連結点のDNA配列によって、その構築物が予想 さ れたとおりの構造であると確認された。 植物中でのnt−RecAの発現のために、Rubisco SSU遺伝子のリーダー配列 及び始めの4つのアミノ酸をコードするコドンをrecA遺伝子に融合した。プラ スミドpSP64/TPNPTII(Wassmannら,1986)は、SSU遺伝子のア ミノ末端部分を含んでいる。このプラスミドをEcoRV及びSalIで消化し、re cA遺伝子のアミノ末端部分を有するpRecA−3より得たSmaI/EcoRIフ ラグメントと、カルボキシ末端部分を含むpRecA−2に由来するEcoRI/S alIフラグメントを、それに挿入してpRecA−4プラスミドを得た。完全なnt −recA遺伝子を、HindIII及びSalIによる消化によってpRecA−4か ら切り出した。HindIII末端を平滑にし、さらなるHindIII部位を唯一のEcoR I部位の上流に含むよう修飾されたプラスミドpDH51(Pietrzakら,1986) へ挿入した。この工程によりCaMV35Sプロモーターとポリアデニル化シグ ナルがそれぞれnt−recA遺伝子に融合した。植物におけるRecAの発現のため に、recA遺伝子のアミノ末端部分を有するpRecA−3由来のSmaI/EcoR Iフラグメントと、カルボキシ末端を含んでいるpRecA−2由来のEcoRI/ SalIフラグメントを、対応する部位を介して、修飾したpDH51プラスミド に挿入した。大腸菌での発現のためのプラスミドpEV/nt−recAを得るため 、recA遺伝子のアミノ末端部分を有するpRecA−3由来のBamHI/EcoR Iフラグメントと、カルボキシ末端部分を含むpRecA−2由来のEcoRI/S alIフラグメントとをプラスミドpEVvfr1に挿入した(Crowlら,1985)。 Sulr選択マーカー遺伝子を有するバイナリーベクターを以下のように構築し た:プラスミドpJIT119(Guerineauら,1990)をHindIIIで消化し、 DNAポリメラーゼIラージフラグメントで末端を補充し、Sulr遺伝子を有する HindIII/SaIIフラグメントをSmaI及びSalIで消化したプラスミドp DH51に挿入した。pS001を得るため、CaMV35Sプロモーター及び ポリアデニル化シグナルに融合したSulr遺伝子を、NcoI及びSstI部位を介して 、pM001のメトトレキセート耐性遺伝子と交換した(Reissら,1994) 。recA及びnt−recA遺伝子を、HindIIIによる消化によってそれぞれ切 り出し、プラスミドpS001の唯一のHindIII部位に挿入してプラスミド pS/recAとpS/nt−recAを得た。 実施例2:nt−RecAのキャラクタリゼーション 核局在化シグナルの融合が、RecAの生物学的特性になんらかの影響を与える かどうかを決定するために、数多くの反応を試験した: (I)大腸菌において、RecAは、複製ブロックの組換え的修復により直接的 に、RecA自体の発現の増加を含むSOS応答の誘導を媒介することによって間 接的に、紫外線耐性をもたらす(Robertsら,1978)。nt−RecAの機能を試験 するために、nt−recA遺伝子がファージλP1プロモーターから転写されるプ ラスミドpEV/nt−recAを、大腸菌RecA−株DH5αに挿入した。 具体的には、プラスミドpEV/nt−recAを、熱誘導性ラムダリプレッサー 遺伝子をコードする537と命名されたプラスミド(Strebelら,1986)を含ん でいる大腸菌DH5α株(supE44,△lacU169(Φ80lacZ△ M15),hsdR17,recA1,endA1,gyrA96,thi−1 ,relA1,Gibco/BRL)に形質転換した。培養細胞をアンピシリン (100μg/mL)及びカナマイシン(25μg/mL)を添加したLB培地中、 28℃で培養した。温度を42℃へと変化させることにより発現を誘導した。さ らに2時間培養し発現させた後、細胞を遠心分離により採集し、250mM Tri s/HCl(pH7.5),25%(w/v)スクロース中で洗浄した。λcI8 57リプレッサーの熱的不活化による、高レベルの発現は致死的となった。しか し、細胞は28℃で生育可能で紫外線に対して耐性であり、nt−RecAが機能し ていることを示した。nt−RecAの精製は、Griffith及びShores(1985)の修飾 を加えて、Coxら(1981)によってRecAについて記載された通りに行い、細胞 2gからnt−RecA20mgを得た。そのタンパク質を、20%(v/v)グリ セロールを含む20mM Tris/HCl(pH7.5),1mMEDTA,1mM DTT緩衝液中、−20℃で保存した。タンパク濃度はBradfordの方法(1976) に従って決定した。nt−RecAタンパク質の純度と同一性は、SDSポリアクリ ルアミド ゲル電気泳動、クーマシーブルー染色、及び慣用の方法に従って製造したARM 414抗体を用いるウェスタンブロッティングにより確認した。 調製物は、クーマシーブルー染色において視覚化される単一のタンパク質を含 んでいた。このタンパク質は、ウェスタンブロッティングにおいて抗RecA抗体 と反応した。これらの基準を用いて、nt−RecA調製物は、同じプロトコルに従 ってプラスミドpDR1453を含んでいるナリジキシン酸誘導性大腸菌細胞か ら精製したRecAの調製物と同じ純度であった。 (II)ATPase、ssDNA結合、及び鎖交換活性を、pEV/nt−recAを 含むrecA1大腸菌株の熱誘導により産生した、高度に精製されたnt−RecAタ ンパク質を用いて分析した。精製されたnt−recA調製物は、非特異的プロテア ーゼによるプロセシングから、又はnt−recAの内部の開始コドンでの翻訳開始 から恐らく生じるであろう、真正RecAの分子量を有する少量(5%未満)のタ ンパク質を含んでいることが分かった。 どちらも大腸菌培養細胞から同じ方法(Griffith及びShores,1985)によって 精製した、nt−RecA及び真正RecAのATPase活性を、ssDNAの存在下及 び非存在下で平行して分析した(Shibataら,1981)。本質的に、ATPase活性 は、[3H]ATPを[14C]ATPで置換したこと以外は、Shibataら(1981) によって記載された通りに測定した(Amersham,比活性5×1012Ci/Mol) 。真正RecAの基礎ATPase活性は低いが、ssDNAの添加により、予想どお り20倍刺激される(Roca及びCox(1990)を参照)ことが分かった。対照的に 、nt−RecAの基礎ATPase活性はさらに高く、ssDNAの添加により比例的 により少なく刺激されることが分かった(第2図)。 (III)精製したnt−RecAのssDNAへの結合を、ゲル遅延分析を用いて 分析した。一定した量のssDNAを、増加する量の精製したRecA及びnt−Rec Aタンパク質と、複合体の解離を防ぐためにγSATPの存在下でインキュベー ションした。具体的には、nt−RecA及びRecAのssDNAへの結合を、総体積 20μLの25mM Tris/酢酸、4mM MgCl2、1mM DTT、20μMの ファージM13mp18の誘導体由来のヌクレオチドssDNA(Wadaら(1994) によ り記載)及び2mμ γSATP中で測定した。種々の量のタンパク質(0、2 0、50、及び100pMol)を、37℃で30分間、この混合物とインキュベー ションした。除タンパクのために、SDS及びEDTAを加えてそれぞれ終濃度 1%(w/v)及び10mMとした(Riddles及びLehmann,1985)。結合動力学 の違いは観察されなかった(第3図)。 (IV)RecA及びnt−RecAタンパク質は、直鎖状dsDNA及び環状ssDN A(Mnetskiら,1990)との間の鎖交換反応を同じ動力学で促進した(第4図) 。鎖交換反応は、Mnetskiら(1990)によって記載されている通りに行った。フ ァージM13mp18の誘導体から調製した閉環状ssDNA及びBglI直鎖状ds DNAを基質として用いた(Wadaら,1994)。これらの試験は、nt−RecAが、 RecAタンパク質の期待される活性を示すことを示した。 実施例3:RecA及びnt−RecAトランスジェニック植物のキャラクタリゼー ション recA及びnt−recA導入遺伝子を有するバイナリーベクターを含むアグロバク テリウムを、タバコリーフディスクを感染させるために用いた:プラスミドpS /recA及びpS/nt−recAをAgrobacterium tumefaciens株GV3101/p MP90RK(Koncz及びSchell,1986)へ、エレクトロポレーションにより導 入し、得られた株(recAについてトランスジェニックな植物をG64、そしてn t−recAトランスジェニック植物をG63と命名する)を、公開された方法(Ko ncz及びSchell,1986)に従って滅菌タバコSR1植物から作成したリーフディ スクを接種するために用いた。形質転換されたシュートを、スルフアジアジン( 100mg/L)上で選択した。植物を再生させ、スルフアジアジン(100mg /L)上で発根(rooting)について試験した。トランスジェニック植物を温室内 で成熟するまで生育させ、種子を採集した。導入遺伝子の遺伝は、同じ培地上で のスルフアジアジンの存在下での種子の発芽によって試験した。SR1hph2 植物は、滅菌条件下、ハイグロマイシン(15mg/L)上で選択された実生から 生育させた。G63及びG64植物を温室内でSR1hph2植物と交雑させた 。recAとhph2導入遺伝子を含んでいる同胞(sibling)を、滅菌条件下、 スル フアジアジン(100mg/L)とハイグロマイシン(15mg/L)の両方の存在 下で、実生の生育により選択した。植物をそれ以上選択することなく成熟するま で生育させた。個々のトランスジェニック植物に連続的に番号を付した。スルホ ンアミドを含む選択培地上で発根したシュートは耐性であるとみなし、さらなる 分析のために選択した。 recA導入遺伝子の存在をサザンブロットにより確認した。サザンハイブリダ イゼーションのために、葉から調製した全DNA(Murray及びThompson,1980) をEcoRIで消化し、アガロースゲル電気泳動によりフラグメントを分離し、ナ イロン膜にブロットした(Zetaprobe,Biorad)。この膜を製造元の指針に従い 、Feinberg及びVogelstein(1984)によって記載されたとおりに放射能標識した プローブとハイブリダイズさせた。recA配列をコードするフラグメントを、全 遺伝子をカバーするpRecA−4由来のフラグメントを用いて検出した。挿入物 のコピー数をSulr及びrecA遺伝子から得られたボーダーフラグメントに特異的 なプローブを用いて決定した。12のスルホンアミド耐性G64植物のうち11 が無損傷のrecA導入遺伝子を有することが分かった。シングルコピー挿入物を 有する植物は選択され、スルホンアミド耐性マーカーがシングルのメンデル特質 (Mandelian trait)としてその子孫に遺伝することが示された。対照的に、3 6のG63植物のうち3つのみが、無損傷のnt−recA遺伝子を有していること が分かった。そのうちの1つであるG63/19は、T−DNAのライトボーダ ーが欠損していた。この欠損は、nt−recA発現を調節する35Sプロモーター 配列の植物ゲノム配列への融合をもたらした。他のトランスジェニック植物系は 、recA配列がないか又は再編成されたnt−recA遺伝子を有するかのいずれかで あった。3つの独立したトランスジェニック植物における無損傷のnt−recA導 入遺伝子は、単一のコピーで存在し、単一のメンデル特質として遺伝することが 示された。 recA及びnt−recA遺伝子の発現を、RecA特異的モノクローナルマウ ス抗体(Ikedaら,1990)でプローブする、葉のタンパク質抽出物のウェスタン ・ブロッティングを用いてモニターした。始めに、タンパク質を滅菌培地で培養 し た植物の葉から抽出した。葉を、海砂(sea sand)を加えたLaemmliサンプル緩 衝液(Laemmli,1970)を用い、エッペンドルフチューブ中、ガラス棒を用いて 摩砕した。試料を15分間95℃で熱変性させた後、抽出物を遠心分離により透 明にし、上清をさらなる分析に使用した。タンパク濃度を測定し(Bradford,19 76)、50μgを、Laemmli(1970)に従ってポリアクリルアミドゲル電気泳動に 使用した。タンパク質を、記載されたとおり(Towbin,1979)、ニトロセルロー ス膜(Schleicher及びSchull,孔サイズ0.45μm)に移した。RecAタンパ ク質を、TBST緩衝液で1:200に希釈したモノクローナル抗体ARM41 4(Ikedaら,1990)を用い、5%脱脂乾燥ミルクによる非特異的タンパク結合 をブロック後に検出した。アルカリホスファターゼをカップリングした二次抗体 (ヤギ抗マウス,Promega)及びNBT/BCIP(Promega)染色、又は西洋ワ サビペルオキシダーゼに結合させた抗マウス二次抗体及び化学蛍光(ECL,Am ersham)を用いてブロットを発色させた。無損傷のrecA又はnt−recA遺伝子を 有する植物はすべて、このようにRecAタンパク質を発現することが示された。 G64植物(RecA)における発現は、大部分の形質転換体の間で同様であり、 染色強度と精製RecAタンパク質の一連の希釈物の染色強度との比較から判断し て、総植物タンパク質の約0.1%の量であった。nt−RecAの発現レベルは、 総タンパク量の0.01%(G63/17)〜0.1%(G63/19)の範囲 であった。RecA及びnt−RecAタンパク質のいずれも植物細胞中で安定である ようであり、予想どおりの分子量を示した(第5図)。nt−RecAトランスジェ ニック植物においては、少量のさらなるタンパク質が抗体で検出された。これら のタンパク質は低分子量であるので、恐らくnt−RecAタンパク質の分解産物で あろう。 細胞におけるRecA及びnt−RecAタンパク質の所在を間接的な免疫蛍光法に よって調べた。比較しうる発現レベルを有する植物を選択し(G64/2及びG 63/19)、プロトプラスト又はルートスカッシュ(root squash)を調製し た。プロトプラストの調製は、RecA及びnt−RecAタンパク質の免疫組織化学 的ローカリゼーション(localisation)のために、Negrutiu(1987)の方法に従 っ て行った。タンパク質を、室温にて、5%ホルムアルデヒドで固定した(2mL K3,0.4Mスクロース中105個のプロトプラスト)。ホルムアルデヒドをW 5中で洗浄して除去し、クロロフィルをメタノールにより抽出した。TBST中 の5%BSA中で、プロトプラスト調製物を1時間インキュベーションすること により非特異的結合をブロックした。プロトプラストを遠心分離により集め、T BST中、抗RecA抗体ARM414(1:50)とインキュベーションした。 5%BSAを含むTBST緩衝液で十分に洗浄した後、プロトプラストをFIT C標識抗体マウス抗体(Promega,1:1000)とインキュベーションした。結合 しなかった抗体を5%BSA含有TBSTで洗浄することにより除去した。核を 、同一の緩衝液中で、DAPI(2μg/mL)により染色した。調製物を蛍光顕 微鏡法(Zeiss Axiophot)を用いて調べた。 メタノール:酢酸(3:1)中で葉及び根を1時間室温で固定の後に、RecA 及びnt−RecAタンパク質を若い植物由来の全組織においてローカライズした。 組織をK3培地で平衡化し、同じ培地中で0.9%セルロースと一晩インキュベ ーションした。酢酸中で5分間インキュベーションした後、組織をスライドに移 しスカッシュした。抗RecA抗体による染色は、プロトプラストについて上に記 載したように行った。 G63/19植物において、FITC蛍光は核内にほぼ限られて見られた(第 6図)。クロロプラストにもみられる染色も幾つかあった。対照的に、G64/ 2細胞においては、核は特には染色されなかった。しかし、核との会合及び核に 周辺の領域での集中については、弱い優先性があるようであった(第6図)。非 トランスジェニックSR1タバコ植物においては、バックグランドの染色のみが 観察された。nt−RecAにおけるSV40核局在化配列は、植物細胞の核におけ るこのタンパク質の効果的な蓄積をもたらすと結論できる。 実施例4:RecA及びnt−RecAの発現はマイトマイシンCに対する耐性の増 加をもたらす。 植物の生育に対するマイトマイシンCの影響を分析するため、定量的で再現性 のある分析を用いた。単一の植物細胞の運命を追跡することができるLabelら(1 993)によって記載された系をさらに発展させ、マイトマイシンCに対するより 大きい感受性、及びモノトニック(monotonic)な生存−用量−応答曲線を得た 。 この系では、滅菌培養したタバコSR1植物よりプロトプラストを調製し、同 様の調製物を様々な濃度のマイトマイシンCで処理した。次いで、プロトプラス トをビーズタイプの培地中でマイトマイシンCの存在下で培養した。未処理のプ ロトプラストは活発に分裂し、4〜8週間の間にミクロカルスを形成した。実験 の詳細は以下の通りである: Negrutiu(1987)によって記載された方法に若干の修飾を加えて、無菌的に生 育させた植物の葉からプロトプラストを調製した。切断した葉(3g)を、14 5mmのペトリ皿中、50mL K3,0.4Mスクロース,1mg/LNAA,0 .2mg/Lキネチン,0.6%セルラーゼオノヅカR10(Serva),0.3% マセロザイムR10(Serva)中で、22℃にて、暗所で16時間消化した。プ ロトプラストをスチールシーブ(メッシュ幅250μmと100μm)で濾過し て、W5培地中で1回洗浄した。プロトプラストを1mLのMaMg緩衝液(0.5 Mマンニトール、15mMMgCl2,0.1%MES,pH5.7)中に懸濁し、光 学顕微鏡下で計数し、K3,0.4Mスクロースで終濃度106細胞/mLに希釈 した。プロトプラスト溶液1mLを9mL K3,0.4%スクロース培地で希釈し 、マイトマイシンCをストック溶液より加え、第7図に示した終濃度にした。暗 所で、22℃で2日間インキュベーションした後、Shillitoら(1983)のビーズ タイプ法を若干修飾した方法を用いてプロトプラストを培養した。ゲル化剤とし て0.8%低融点アガロース(FMC)を含む同体積の培地で希釈することによ り、プロトプラストを包埋し、20mL液体培地中の固体支持担体系(濾紙ディ スク)上で培養した。週ごとに培地を交換しながら、培養細胞を約4週間培養し た。ミクロカルスが2〜4mmに達したら生存と評価した。植物を典型的なサン プルから再生した。これらの植物は、なんら生育異常が観察されなかった。 典型的な対照実験においては、プレートしたプロトプラストの10%〜20% がミクロカルスに生育した。マイトマイシンCの濃度の増加にしたがって、ミク ロカルスの形成が段々阻害される(第7図)。40μg/mL及びそれを越える濃 度では生育は観察されなかった(対照値の10-3%未満)。生存曲線は、マイト マイシンCに対する耐性を生じる修復機構の存在を示唆する低用量の肩(Should er)に続き、もはや内因性修復機構による修復ができない損傷を引き起こす高用 量のマイトマイシンCでの半対数領域を示した。 recA導入遺伝子についてホモ接合性の植物のプロトプラスト(G64/2) は、マイトマイシンCの毒性効果に対して、対照の細胞と比較して僅かではある が有意により耐性であった。40μg/mLのマイトマイシンCの濃度で、細胞の 0.1%以上が生存しミクロカルスに生育した(第7図)。 しかし、50μg/mL以上のマイトマイシンC濃度では、recAトランスジェ ニック細胞は生育しなかった(対照値の10-3%未満)。対照的にnt−recAト ランスジェニックプロトプラスト(ホモ接合性G63/19)の0.1%以上が 、60μg/mLまでのマイトマイシンC濃度、すなわち試験した最高濃度で生育 及び再生可能であった(第7図)。 実施例5:RecA及びnt−RecAによって染色体マーカーの染色体内組換えが 刺激される 植物は通常、大量の反復DNA配列を含んでいる。これらの配列内の組換えは 、ゲノム進化においてある役割を担っているらしい(Flavell,1982を参照)。 植物における染色体内組換えのプロセスを調べるために、Peterhansら(1990) はトランスジェニック系を開発した。選択可能なマーカー遺伝子ネオマイシンホ スホトランスフェラーゼ(nptII,Beckら,1982)の欠失誘導体のペアを、タ バコゲノムに安定に組み込んだ。欠失は遺伝子の5'又は3'末端のいずれかの部 分を除去して、それを非機能的にした。SR1hph2系列(Peterhansら,199 0)におけるセグメントは、352bpホモローガスオーバーラップを直に反復 する方向に向き、機能的ハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子(Va nden Elzenら,1985)によって中断されている。この系列では、基本モジュール が、3つの強く結合したコピーとしてゲノムに存在していた。機能的nptII遺 伝子の修復につながる染色体内組換えの結果は、組織培養におけるカナマイシン 耐性の選択により容易に検出することができる。 RecA及びnt−RecA発現の染色体内組換えに対する影響を調べるために、欠 損nptII遺伝子を含むSR1hph2系列を、ホモ接合性系列G64/2及び G63/19とそれぞれ交雑させた。欠損nptII遺伝子並びにrecA及びnt−re cAをそれぞれ有する子孫植物を、ハイグロマイシン及びスルホンアミド上の種 子発芽によって選択した。両方の抗生物質に耐性の植物を、さらに選択すること なく滅菌培地状態で培養し、葉肉プロトプラストを実施例4で記載したように調 製した。染色体内組換えの結果の数を測定するために、培養細胞を、包埋後にカ ナマイシン100μg/mLの存在下に6〜8週間培養した。再生頻度を測定する ために、同一の条件下でカナマイシンなしで培養した。ミクロカルスの代表的な サンプルから植物を再生して、カナマイシンに対する耐性を確認した。プロトプ ラストをプレートし、ミクロカルスが現れるまで培養した。選択の非存在下でミ クロカルスを形成したプロトプラストの数(再生頻度)を、それぞれのプロトプ ラストのバッチについて測定し、その数は全プロトプラスト調製物の約20〜3 0%であることが分かった。カナマイシン存在下で再生したプロトプラストの数 を測定した。染色体内組換えの頻度は、非選択性培地上で現れたカルスの全数に 対するカナマイシン上で生育したミクロカルスの数から計算した。20のカナマ イシン耐性ミクロカルスを、植物への再生のためにランダムに選択した。すべて の再生した植物は、カナマイシン含有培地上で根を形成し、カナマイシンの存在 下で生育したカルスが抗生物質に対し確かに耐性であることが確認された。 染色体内組換えの頻度は、対照系列SR1hph2において1.04×10-5 であった。対照的にG64/2×SR1hph2及びG63/19×SR1hp h2における頻度はそれぞれ、5.37×10-5及び10.3×10-5であった( 第8図)。これらのデータは、RecAタンパク質が、特に核にターゲティングさ れた場合に、植物の染色体及び宿主組換え機構と相互作用し、染色体内体細胞組 換えのレベルを著しく増加させることが可能であることを示す。 実施例6:エコトロピックnt−RecA発現による植物における遺伝子ターゲテ ィングの増強 種子特異的(seed specific)高分子量グルテニン(HMW)プロモーター(C olotら,1987)及びpBR322及び植物においてメトトレキセート耐性を与え る選択可能マーカーからなるさらなる配列を含むキメラ標的領域(locus)を作 成した。この構築物を得るために、HMWプロモーターをEcoRI/BamHIフ ラグメントとしてバイナリーベクターpMN001(Reissら,1994)中へクロ ーンした。得られたプラスミドをエレクトロポレーションによりアグロバクテリ ウム(GV3101pMP90RK,Koncz及びSchell,1986)へ移入し、得ら れた株を公開された方法(Martonら,1982;De Blockら,1984;Marton,1984;H orschら,1985)に従ってリーフディスク感染によるトランスジェニックタバコ SR1植物の作製に使用した。これらの植物を、サザンブロッティングによりキ ャラクタリゼーションし、単一のコピーでキメラ標的領域を含む1つの系列をB 18/4と命名した。この系列は種子においてNPTIIを発現するが、葉にお いては感受性酵素アッセイを用いて活性は検出されなかった(Reissら,1984) 。カルスをこれら植物由来のリーフディスク上に誘導すると、すぐに緑色の生命 物体(living material)がメトトレキセート上で発生したが、カナマイシン上 ではカルスは形成しなかった。これらの植物をnt−RecAタンパク質を発現する G63/19 SR1植物と交雑させた(Reissら,1996)。 B18/4標的との相同的組換えによりNPTIIの構成的発現をもたらす修 復構築物を作成した。この構築物はB18/4の作製に使用するものと同一であ るが、HMWプロモーターとnptII遺伝子との間のBamHI部位に挿入された、 全組織において発現するプロモーターすなわちCaMV35Sプロモーターを含 んでおり、nptII遺伝子は非機能性変異体D42であり、これはカルボキシ末 端欠失を含んでおり大腸菌において非活性なタンパク質を生じることが示された (Beckら,1982)。このプラスミドをアグロバクテリウム(GV3101pMP 90RK)へ上で記載したように導入し、G125株を得た。 遺伝子ターゲティングを分析するために、B18/4と交雑させたG63/1 9植物より得た同胞をメトトレキセート及びスルホンアミド上で選択し、両方の 導入遺伝子の組の存在について選択した。リーフディスクを調製し、修復構築物 を含むアグロバクテリウムG125株で形質転換した。対照の形質転換体では、 メトトレキセート上の選択の後、合計58のSR1リーフディスクからG125 により500個のカルスが得られた。このことによって、G125が完全に機能 することが実証された。全体で、B18/4×G63/19由来の189のリー フディスクがG125により感染し、カナマイシン上の選択により21のカナマ イシン耐性カルスが得られた。 耐性カルスが、可能性のある遺伝子ターゲティング結果により得られたのかど うかを決定するために、それらのうちの9つから全ゲノムDNAを調製した。D NAを、35Sプロモーター制御下の無損傷のnptII遺伝子に特異的なプラ イマーペア(35Sプロモーターの−90領域に対してホモローガスなプライマ ー1:5’GTG GAT TGA TGT GAT ATC TCC 3’(配列番号3);D42において 欠失したnptII遺伝子にホモローガスなプライマー2:5’CCG CTC AGA AG A ACT CGT CA 3’(配列番号4))を用いてPCRにより増幅した。このプラ イマーペアによる修復されたnptII遺伝子の増幅について予期された、予想し た大きさのフラグメントを6つのカルスにおいて得た。B18/4母系統及び残 りの3つのカルス由来のDNAからは増幅産物は得られなかった。これらの結果 は、試験した9つのカルスのうち6つにおいて、35Sプロモーター制御下の無 損傷のnptII遺伝子の存在を示している。カナマイシン耐性だがPCRネガ ティブである3つのカルスのnptII遺伝子は、恐らくは、遺伝子ターゲティ ングによってではなく、ソマクローナル変異によって活性化された。 G125による形質転換によって葉組織において発現した無損傷nptII遺 伝子の修復の頻度を以下のように計算することができる: 対照実験における形質転換頻度は、リーフディスク58あたり形質転換体500 、すなわち8.6/リーフディスクであった。よって、合計189の形質転換体 されたB18/4×G63/19リーフディスクでは、約189×8.6=16 25の形質転換体が、カナマイシン上の選択なしで生じると予想された。検出さ れたカナマイシン耐性カルスの数は21であった。従って、これらのカルスは2 1/1625、すなわち約1.3%の頻度で現れる。9つの代表的なサンプルの うち、6つが修復されたnptII遺伝子を含んでいた。従って、この実験に おけるターゲティングの頻度は0.87%であった。 本明細書に記載したシステムと同様のトランスジェニック標的領域は以前に使 用されたものである。アグロバクテリウム媒介の形質転換を用いてこれら標的領 域について観察されたターゲティング頻度は10-4程度であった(Offringaら, 1990)。これらの実験を直接比較できないかもしれないが、我々が観察した頻度 の大きな増加は、RecA発現の剌激的役割を示している。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年7月21日(1997.7.21) 【補正内容】 請求の範囲 1.以下の工程 (a) (aa)生物又は細胞へのDNAの挿入、 (aaa)該DNAは、トランスジェニック生物又はトランスジェニック細 胞に1又はそれ以上の所望の特性を与えるものであり、 (aab)さらに、該DNAは該生物又は該細胞において発現可能な少なく とも1つの選択マーカーをさらにコードするものであり、 (aac)所望により、該DNAは、相同的組換えを刺激することが可能な 組換え促進酵素又は酵素的に活性な誘導体もしくはその一部をコードするもので あって、該組換え促進酵素又はその酵素的に活性な部分が所望の特性又はその特 性のうちの1つを与えるものである。あるいは(aac)を適用しない場合は、 (ab)前記DNA(aa)と組み合わせた、相同的組換えを刺激することが 可能な組換え促進酵素又は酵素的に活性な誘導体若しくはその一部の、生物又は 細胞への挿入 (b)(a)に記載の前記DNA又は前記DNAと前記タンパク質を取り込んだ トランスジェニック生物又は細胞の選択;及び (c)適当な培地における所望のトランスジェニック生物又は所望のトランスジ ェニック細胞の培養 を含んでなる、トランスジェニック生物又はトランスジェニック細胞の作製方法 。 2.該トランスジェニック生物又はトランスジェニック細胞が植物又は植物細胞 である請求項1に記載の方法。 3.該植物又は植物細胞が、Nicotiana tabacum又はArabidopsis thalianaであ るか又はそれに由来するものである請求項2に記載の方法。 4.該トランスジェニック生物又はトランスジェニック細胞が、哺乳類又は哺乳 類細胞、菌類、酵母又は細菌である請求項1に記載の方法。 5.該所望の特性が、相同的組換えの刺激、遺伝子ターゲティングの増強、DN A損傷の修復のための内因性機構の刺激である請求項1〜4のいずれかに記載の 方法。 6.該選択マーカーが、HygR、KmR、PPTR、MtxR又はSulRである 請求項1〜5のいずれかに記載の方法。 7.該組換え促進酵素が、大腸菌RecAタンパク質である請求項1〜6のいずれ かに記載の方法。 8.該組換え促進酵素の該誘導体が、大腸菌RecAタンパク質と核ターゲティン グ配列との融合タンパク質である請求項1〜6のいずれかに記載の方法。 9.該核ターゲティング配列が、T SV40核ターゲティング配列である請求 項8に記載の方法。 10.該挿入が、植物形質転換におけるPEG形質転換、アグロバクテリウム形 質転換、エレクトロポレーション、パーティクル衝撃、リポソーム融合、リン酸 カルシウム沈殿又はウイルス感染によって媒介されるものである請求項1〜9の いずれかに記載の方法。 11.請求項1〜10のいずれかに記載の方法によって得られるトランスジェニ ック生物又はトランスジェニック細胞。 12.相同的組換えを刺激することが可能な組換え促進酵素又はその酵素的に活 性な一部をコードするDNAに作用可能なように結合した、核ターゲティング配 列をコードするDNA、少なくとも1つの選択マーカー、及び場合により、所望 の特性をコードする少なくとも1つのさらなるDNAを含むベクターであって、 該ベクターによってコードされる核ターゲティング配列/組換え促進酵素融合タ ンパク質がATPase活性を有するものであるベクター。 13.該核ターゲティング配列が、T SV40核ターゲティング配列であり、 及び/又は、組換え促進酵素が大腸菌RecAタンパク質である請求項12に記載 のベクター。 14.pS/nt−RecA又はpEV/nt−RecAであって、該ベクターの構築が 実施例1に記載されている請求項13に記載のベクター。 15.請求項12〜14のいずれかに記載のベクターの、又はDNAにより形質 転換される又はトランスフェクションされる細胞に1又はそれ以上の所望の特性 を与えるDNAであって該DNAが該細胞において発現可能な少なくとも1つの 選択マーカーをさらにコードし、該DNAがさらに、相同的組換えを刺激するこ とが可能な組換え促進酵素又は酵素的に活性な誘導体又はその一部をコードし、 該組換え促進酵素又はその酵素的に活性な部分がその所望の特性若しくはそのう ちの1つを与えるベクターの、環境の影響によって引き起こされる生物又は細胞 における害を治療するための使用。 16.該害が、DNAの損傷、好ましくは紫外線照射、オゾン、SO2、メチル 化剤又は突然変異剤によって引き起こされるものである請求項15に記載の使用 。 17.請求項12〜14のいずれかに記載のベクターの、又はDNAにより形質 転換される又はトランスフェクションされる細胞に1又はそれ以上の所望の特性 を与えるDNAであって該DNAが該細胞において発現可能な少なくとも1つの 選択マーカーをさらにコードし、該DNAがさらに、相同的組換えを刺激するこ とが可能な組換え促進酵素又は酵素的に活性な誘導体又はその一部をコードし、 該組換え促進酵素又はその酵素的に活性な部分がその所望の特性若しくはそのう ちの1つを与えるベクターの、哺乳類又は哺乳類細胞における遺伝子治療のため の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/19 C12N 1/19 1/21 1/21 5/10 9/00 // C12N 9/00 5/00 C B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 クレム,マンフレート ドイツ連邦共和国デー−50259プルハイム、 ロベルト−コッホ−シュトラーセ19番 (72)発明者 シェル,イェフ ドイツ連邦共和国デー−50829ケルン、カ ルル−フォン−リンネ−ヴェーク12番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の工程 (a) (aa)生物又は細胞へのDNAの挿入、 (aaa)該DNAは、トランスジェニック生物又はトランスジェニック細 胞に1又はそれ以上の所望の特性を与えるものであり、 (aab)さらに、該DNAは該生物又は該細胞において発現可能な少なく とも1つの選択マーカーをさらにコードするものであり、 (aac)所望により、該DNAは、組換え促進酵素又は酵素的に活性な誘 導体もしくはその一部をコードするものであって、その組換え促進酵素又はその 酵素的に活性な部分が所望の特性又はその特性のうちの1つを与えるものである 。あるいは(aac)を適用しない場合は、 (ab)前記DNA(aa)と組み合わせた、組換え促進酵素又は酵素的に活 性な誘導体若しくはその一部の、生物又は細胞への挿入 (b)(a)に記載の前記DNA又は前記DNAと前記タンパク質を取り込んだ トランスジェニック生物又は細胞の選択;及び (c)適当な培地における所望のトランスジェニック生物又は所望のトランスジ ェニック細胞の培養 を含んでなる、トランスジェニック生物又はトランスジェニック細胞の作製方法 。 2.該トランスジェニック生物又はトランスジェニック細胞が植物又は植物細胞 である請求項1に記載の方法。 3.該植物又は植物細胞が、Nicotiana tabacum又はArabidopsis thalianaであ るか又はそれに由来するものである請求項2に記載の方法。 4.該トランスジェニック生物又はトランスジェニック細胞が、哺乳類又は哺乳 類細胞、菌類、酵母又は細菌である請求項1に記載の方法。 5.該所望の特性が、相同的組換えの刺激、遺伝子ターゲティングの増強、DN A損傷の修復のための内因性機構の刺激である請求項1〜4のいずれかに記載の 方法。 6.該選択マーカーが、HygR、KmR、PPTR、MtxR又はSulRである 請求項1〜5のいずれかに記載の方法。 7.該組換え促進酵素が、大腸菌RecAタンパク質である請求項1〜6のいずれ かに記載の方法。 8.該組換え促進酵素の該誘導体が、大腸菌RecAタンパク質と核ターゲティン グ配列との融合タンパク質である請求項1〜6のいずれかに記載の方法。 9.該核ターゲティング配列が、T SV40核ターゲティング配列である請求 項8に記載の方法。 10.該挿入が、植物形質転換におけるPEG形質転換、アグロバクテリウム形 質転換、エレクトロポレーション、パーティクル衝撃、リポソーム融合、リン酸 カルシウム沈殿又はウイルス感染によって媒介されるものである請求項1〜9の いずれかに記載の方法。 11.請求項1〜10のいずれかに記載の方法によって得られるトランスジェニ ック生物又はトランスジェニック細胞。 12.組換え促進酵素又はその酵素的に活性な一部をコードするDNAに作用可 能なように結合した、核ターゲティング配列をコードするDNA、少なくとも1 つの選択マーカー、及び場合により、所望の特性をコードする少なくとも1つの さらなるDNAを含むベクターであって、該ベクターによってコードされる核タ ーゲティング配列/組換え促進酵素融合タンパク質がATPase活性を有するも のであるベクター。 13.該核ターゲティング配列が、T SV40核ターゲティング配列であり、 及び/又は、組換え促進酵素が大腸菌RecAタンパク質である請求項12に記載 のベクター。 14.pS/nt−RecA又はpEV/nt−RecAであって、該ベクターの構築が 実施例1に記載されている請求項13に記載のベクター。 15.請求項12〜14のいずれかに記載のベクターの、又はDNAにより形質 転換される又はトランスフェクションされる細胞に1又はそれ以上の所望の特性 を与えるDNAであって該DNAが該細胞において発現可能な少なくとも1つの 選択マーカーをさらにコードし、該DNAがさらに組換え促進酵素又は酵素的に 活性な誘導体又はその一部をコードし、該組換え促進酵素又はその酵素的に活性 な部分がその所望の特性若しくはそのうちの1つを与えるベクターの、環境の影 響によって引き起こされる生物又は細胞における害を治療するための使用。 16.該害が、DNAの損傷、好ましくは紫外線照射、オゾン、SO2、メチル 化剤又は突然変異剤によって引き起こされるものである請求項15に記載の使用。 17.請求項12〜14のいずれかに記載のベクターの、又はDNAにより形質 転換される又はトランスフェクションされる細胞に1又はそれ以上の所望の特性 を与えるDNAであって該DNAが該細胞において発現可能な少なくとも1つの 選択マーカーをさらにコードし、該DNAがさらに組換え促進酵素又は酵素的に 活性な誘導体又はその一部をコードし、該組換え促進酵素又はその酵素的に活性 な部分がその所望の特性若しくはそのうちの1つを与えるベクターの、哺乳類又 は哺乳類細胞における遺伝子治療のための使用。
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