JP2000508690A - 単純化した双峰プロセス - Google Patents

単純化した双峰プロセス

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、単一の反応器を使用して分散ゴム粒子を含むプレポリマー組成物を製造し、そして製造されたプレポリマー組成物を分散ゴム粒子を含む第2のプレポリマー組成物と混合することを特徴とする、ビニル芳香族モノマーから誘導されたゴム補強ポリマー組成物の連続製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】 単純化した双峰プロセス 本発明はビニル芳香族モノマーからのゴム変性ポリマーの製造法に関し、特に ここで双峰(bimodal)組成物と呼ぶ、2つの区別される容積平均粒径を 含むポリマー、の製造法に関する。 ゴム変性ポリマーは、典型的には溶解ゴムの存在下にビニル芳香族モノマーを 重合することによって、ビニル芳香族モノマーから製造されている。図1に示す ように、モノマーと溶解ゴムは、供給ライン(I)によって反応器Aに導入され 、ここでビニル芳香族モノマーは重合して、モノマー中の溶解ゴムの連続相の中 にくまなく分散した不連続相を形成する。ビニル芳香族モノマーが重合を続ける と、不連続ポリマー相は容量が大きくなって連続相を形成するが、ゴムはその間 をくまなく分散した不連続相を形成する。「相転移」と呼ぶこの現象は、それ故 ゴム/モノマー溶液の連続相中に分散した不連続相から、混合物中に明瞭な連続 または不連続相相のない点を通過して、ゴム相をくまなく分散させた連続ポリマ ー相にポリマーが転化する現象である。相転移は典型的には反応器Aの底部に起 る。 双峰組成物は単峰組成物よりも光沢と衝撃強度との間の性質のバランスに優れ ることが知られている。双峰分布をもつポリマーは配合および連続重合法を包含 するいくつかの方法で現在製造することができる。 配合(コンパウンディング)は、それぞれが所望のゴム粒径をもつ2つの別々 のゴム変性ポリマーを製造し、この2種の樹脂をブレンドして双峰生成物を得る ことによって達成される。然しこの方法は追加の装置を必要とし、これはコスト を加え、効率を減少させる。 双峰組成物は、米国特許第5,240,993号に開示され、図2に示すよう な連続重合法で製造することもできる。この方法は2つの反応器(AおよびE) を使用して、部分重合連続相内にゴム粒子の混合物を作り、1つの混合物は大粒 子を含み、他の混合物は小粒子を含む。この2つの部分重合混合物を次いで供給 ラインVに集め、更に別の反応器(B)で更に重合する。この方法の形体は、2 つの異なった粒径の変化と高度吸蔵粒子の製造を可能にする。然し、別の反応器 の使用が必要である。 EP−0096447に開示され、図3のように示すことのできるものを含め て、他の連続重合法を使用して双峰組成物を製造することができる。この方法に おいて、2つの供給物(IおよびIII)を、重合法内の2つの異なった反応器 (AおよびB)に加えて双峰ゴム粒径分布を発生させる。供給物Iはビニル芳香 族モノマーとゴムとからなるが、供給物IIIは供給物Iと同じであってもよく 、又は部分重合物はゴム粒子をくまなく分散させた重合したビニル芳香族モノマ ーからなる。然し、供給物IIIがビニル芳香族モノマーとゴムからなるならば 、生成した粒径は制御が困難であり、従って広い粒径分布をもつゴム変性ポリマ ーを生成するのは困難である。供給物IIIが部分重合生成物であるならば、追 加の反応器がその製造に必要である。なおこの方法はゴム粒径を変える及び高度 に吸蔵された粒子を得るその能力に限定がある。 それ故、ビニル芳香族モノマーからゴム変性ポリマー組成物特に双峰組成物を 製造する方法を開発するのは非常に望ましいことである。これは制御された粒径 をもつ組成物を生成し、追加の反応器を必要とすることなしに高度に吸蔵された 粒子を得る能力をもつ。 本発明の一面は、次の工程すなわち、 溶解ゴムを含むビニル芳香族モノマーを、実質的にプラグ流の反応器中で連続 的に重合してゴム粒子を含む第1のプレポリマー組成物を生成させ、ゴム粒子を 含む第2のプレポリマー組成物を、第2のプレポリマー組成物と第1のプレポリ マー組成物とを混合させるため上記の実質的にプラグ流の反応器に連続的に導入 して第3のプレポリマー組成物を生成させ、 そして第3のプレポリマー組成物を更に重合してゴム補強ポリマー組成物を製 造することを特徴とするゴム補強ポリマー組成物の連続製造法である。 本発明の第2の面は、次の工程すなわち、 溶解ゴムを含むビニル芳香族モノマーを、実質的にプラグ流の反応器中で連続 的に重合してゴム粒子を含む第1のプレポリマー組成物を製造し、 ゴム粒子を含む第2のプレポリマー組成物を、第2のプレポリマー組成物と第 1のプレポリマー組成物とを混合させるために上記の実質的にプラグ流の反応器 に連続的に導入して第3のプレポリマー組成物を生成させ(ここにおいてプレポ リマー組成物の一方が0.05〜1.5ミクロメートルの容積平均粒径をもつ小 さいゴム粒子を含み、他方のプレポリマー組成物が0.7〜10ミクロメートル の容積平均粒径をもつ大きなゴム粒子を含み、ただし大きなゴム粒子の容積平均 粒径は小さいゴム粒子の容積平均粒径の少なくとも1.3倍である)、 そして第3のプレポリマー組成物を更に重合してゴム補強ポリマー組成物を製 造することからなることを特徴とする双峰粒径分布をもつゴム補強ポリマー組成 物の連続製造法である。 本発明の方法は単一反応器を用いて制御された粒径のゴム粒子をもつプレポリ マー組成物を製造し、そしてこのプレポリマー組成物をゴム粒子を含む第2のプ レポリマー組成物と混合する。この方法は光沢、衝撃強度、制御された粒径およ び高度に吸蔵された粒子の良好なバランスをもつゴム補強ポリマー、とくに双峰 組成物の製造を、追加の反応器の使用なしに、可能にする。 図1は高衝撃ポリスチレン(HIPS)またはアクリロニトリル−ブタジエン −スチレンコポリマー(ABS)の製造のための通常の方法と装置を図式的に一 般に表わす図である。 図2は米国特許第5,240,993に開示されている装置と方法を図式に一 般的に説明する図である。 図3はEP−0096447に開示の装置と方法を一般的に説明する図である 。 図4は本発明による装置と方法の好ましい態様を一般的に説明する図である。 本発明の方法はビニル芳香族モノマーからゴム変性ポリマーを製造する方法で あって、その代表的方法は図4に示される。ビニル芳香族モノマーと溶解ゴムと の供給物(III)は実質的プラグ流の反応器(B)の頂部に導入され、そして ビニル芳香族モノマーは相反転が起るように重合されてゴム粒子が反応器の帯域 中に生成する。えられる重合したビニル芳香族モノマーとゴム粒子とビニル芳香 族モノマーとの混合物は第1のプレポリマー組成物と呼ぶ。別のビニル芳香族モ ノマーと溶解ゴム(I)との流れは別の実質的なプラグ流反応器(A)に導入さ れ、ビニル芳香族モノマーはラインIIを介して反応器Aを出る前に相反転が起 るように重合されて第2のプレポリマー組成物を形成する。ラインIIの第2の プレポリマー組成物は第1のプレポリマー組成物が生成した点で反応器に導入さ れ、そして2つのプレポリマー組成物は反応器B内で混合されて第3のプレポリ マー組成物を形成する。第3のプレポリマー組成物は反応器B中で及び所望なら ば爾後の反応器を通して、更に重合される。 本発明の方法によって製造されるゴム補強ポリマーは、1以上のビニル芳香族 モノマーから誘導される。代表的なビニル芳香族モノマーとして、スチレン、ア ルキル置換スチレンたとえばα−アルキルスチレン例としてα−メチルスチレン 、α−エチルスチレン;環置換スチレン例としてビニルトルエンとくにp−ビニ ルトルエン、o−エチルスチレン及び2,4−ジメチルスチレン;環置換ハロス チレンたとえばクロロスチレン及び2,4−ジクロロ−スチレン;ハロ基とアル キル基で共に置換されたスチレンたとえば2−クロロ−4−メチルスチレン、ビ ニルアンスラセン;及びそれらの混合物があげられる。好ましくはスチレン及び /又はα−メチルスチレンをビニル芳香族モノマーとして使用するが、スチレン が最も好ましい。 コモノマーもビニル芳香族モノマーと組合せて、好ましくは重合性モノマー混 合物の40重量%以下の量で使用することができる。代表的なコモノマーとして 、不飽和ニトリルたとえばアクリロニトリル;アルキルアクリレート及びアルキ ルメタアクリレートたとえばメチルメタアクリレート又はn−ブチルアクリレー ト;エチレン性不飽和カルボン酸;エチレン性不飽和カルボン酸誘導体(無水物 およびイミドを包含)たとえば無水マレイン酸およびN−フェニルマレイミド、 があげられる。 ゴムはビニル芳香族モノマーに溶解しうるすべてのゴム状ポリマーでありうる 。代表的に、分散ゴム粒子の製造に使用するゴム状ポリマーは、0℃以下の、好 ましくは−20℃以下の2次転移点を示す。好ましいゴム状ポリマーとしてアル カジエンのホモポリマー又はコポリマー、又は任意に非共役ジエンを含むエチレ ン−プロピレンコポリマーがあげられる。更に好ましくは、ゴムはブタジエン、 イソプレン、ピペリレン及びクロロプレンのような1,3−共役ジエンのホモポ リマー、又は共役ジエンと1以上の芳香族モノマーたとえばスチレンとのコポリ マ ー;α−β−エチレン性不飽和ニトリルたとえばアクリロニトリル;及びα−オ レフィンたとえばエチレン又はプロピレンである。最も好ましいゴムは1,3− ブタジエンのホモポリマー及び、少なくとも30重量%、更に好ましくは50〜 90重量%の1,3−ブタジエンと、70重量%以下の、更に好ましくは5〜5 0重量%のビニル芳香族化合物たとえばスチレンとのブロック又はランダムコポ リマーである。大きいゴム粒子を作るのに使用するゴムは好ましくはポリブタジ エンである。小さいゴム粒子を作るのに使用するゴムは好ましくはポリブタジエ ン又はポリ(ブタジエン−スチレン)ブロックコポリマーである。 ビニル芳香族モノマーに始めにとかすゴムの量は、最終のゴム補強ポリマー生 成物の所望の濃度、重合中の転化率、及び溶液の粘度に応じて変化する。ゴムは 、ビニル芳香族モノマーとゴム成分との合計重量を基準にして、ゴム又はゴム当 量として表現して、ゴム補強ポリマー生成物が2〜20重量%、好ましくは3〜 17%、更に好ましくは3〜15重量%のゴムを含むような量で代表的に使用さ れる。ここに使用する「ゴム」又は「ゴム当量」なる用語は、ポリブタジエンの ようなゴムホモポリマーについては単にゴムの量を意味し、ブロックコポリマー については、均一重合した形体がゴム状ポリマーたとえばブタジエン−スチレン ブロックコポリマーを形成するとき、モノマーから製造されたコポリマーの量を 意味する。 重合は開始剤の存在下に行なうことができる。好適な開始剤として、重合条件 下にゴム粒子の所望のポリマーのグラフト化を与え、ビニル芳香族モノマーの重 合を促進しうるすべての開始剤があげられる。代表的な開始剤として、パーエス テルのようなパーオキシド開始剤たとえば3級ブチルパーオキシベンゾエート及 び3級ブチルパーオキシアセテート、ジベンイルパーオキシド、ジラウロイルパ ーオキシド、1,1−ビス3級ブチルパーオキシシクロヘキサン、1,3−ビス 3級ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、及びジクミル パーオキシドがあげられる。所望ならば光化学開始剤技術を使用することもでき る。好ましい開始剤としてジベンゾイルパーオキシド、3級ブチルパーオキシベ ンゾエート、1,1−ビス−3級ブチルパーオキシシクロヘキサン及び3級ブチ ルパーオキシアセテートがあげられる。 開始剤は、使用する特定の開始剤、所望水準のポリマーグラフト化、及び塊状 重合を行なう条件を包含する多数の因子に応じてある範囲の濃度で使用すること ができる。具体的には、開始剤はビニル芳香族モノマー100万重量部当り0〜 2000、好ましくは100〜1500重量部の量で使用される。 なお、溶媒も本発明の方法に使用することができる。許容しうる溶媒は、ゴム 、ビニル芳香族モノマー及びそれから製造されるポリマーと溶液を形成する常温 で液体の有機物質を含む。代表的な溶媒として、芳香族および置換芳香族の炭化 水素たとえばベンゼン、エチルベンゼン、トルエン、又はキシレン;置換又は非 置換の5以上の炭素原子の直鎖または枝分かれ鎖の飽和脂肪族、たとえばヘプタ ン、ヘキサン又はオクタン;5又は6の炭素原子をもつ脂環族または置換脂環族 の炭化水素たとえばシクロヘキサンがあげられる。好ましい溶媒は置換芳香族で あり、エチルベンゼンおよびキシレンが最も好ましい。一般に、溶媒は重合中の 加工性および熱移動を改良するに十分な量で使用される。このような量はゴム、 モノマー、および使用する溶媒、処理装置、及び所望の重合度に応じて変わる。 使用する場合、溶媒は溶液の全重量を基準にして35重量以下の、好ましくは2 〜25重量%の量で一般に使用される。 他の物質も本発明の方法に存在させることもできる。その例として、可塑剤た とえば鉱油;流れ促進剤、滑剤、酸化防止剤、触媒、離型剤、又は重合助剤たと えば鎖転移剤、例としてn−ドデシルメルカプタンのようなアルキルメルカプタ ンがあげられる。使用する場合、鎖転移剤は加える重合混合物の合計重量を基準 にして0.001〜0.5重量%の量で存在させることができる。 重合は、米国特許No.2,727,884に記載されているような1以上の 実質的に線状層の流れ又はいわゆるプラグ流型反応器中で好ましく行なわれる。 有利には、本発明による方法は、追加の反応の必要なしに、双峰ゴム補強組成物 の製造を他の場合にはなしえない実在の標準塊重合法装置を変化することによっ て実施されうる。 第1のプレポリマー組成物を作るのに使用する供給物は、ゴムをビニル芳香族 モノマーにとかすことによって代表的に製造される。供給物を次いで反応器に導 入し、ビニル芳香族モノマーを2〜70%、好ましくは5〜65%、更に好まし くは10〜55%、最も好ましくは10〜50%の転化率に重合させる。ゴム粒 子はその分散を助けるビニル芳香族モノマーでグラフト化され、粒子の形態を安 定化させる。好ましくは、重合は相反転が起り、所望の粒径が、第1のプレポリ マー組成物内で、それが第2のプレポリマー組成物と混合される前に製造された ように行なわれる。 第2のプレポリマー組成物は、第1のプレポリマー組成物について述べたのと 同様の方法によって代表的に製造される。ビニル芳香族モノマーは2〜70%、 好ましくは5〜65%、更に好ましくは10〜55%、そして最も好ましくは1 0〜60%の転化率にまで代表的に重合される。好ましくは、相反転が起り、所 望粒径のゴム粒子が、第1のプレポリマー組成物との混合前に、製造される。ゴ ムとビニル芳香族モノマーは前記のとおりである。 第1および第2のプレポリマー組成物中で作られるゴム粒子の粒径は、使用す るゴム、グラフト化の量、粘度および剪断速度を含む多数の因子によって影響さ れうる。所望の平均粒径を作るのに必要な塊状重合技術および条件は当業者によ って周知である。 本発明の方法は、単峰および双峰組成物の双方を作るのに有利に使用すること ができる。すなわち1又は2の異なった容積平均粒径を含む組成物を作るのに有 利に使用することができる。単峰組成物において、双方のプレポリマー組成物は ほぼ同じ容積平均粒径の粒子を生じる。代表的に、これらの粒径は0.05〜1 0ミクロメートル、好ましくは0.1〜8ミクロメートル、更に好ましくは0. 5〜6ミクロメートル、そして最も好ましくは1〜5ミクロメートルのあいだで 変わりうる。 双峰組成物において、2つの異なった容積平均粒径が製造され、混合される。 特に、第1および第2のプレポリマー組成物のゴム粒子は、異なった容積平均粒 径をもち、1方は0.05〜1.5ミクロメートルの容積平均粒径をもつ小さい ゴム粒子を含み、他方は0.7〜10ミクロメートルの容積平均粒径をもつ大き なゴム粒子を含み、大きなゴム粒子の容積平均粒径は小さいゴム粒子の容積平均 粒径の少なくとも1.3倍である。好ましくは、大きいゴム粒子の容積平均粒径 は、小さいゴム粒子の容積平均粒径の少なくとも1.5倍、更に好ましくは1. 8倍、そして最も好ましくは2.0倍である。 双峰組成物の小または大ゴム粒子は、第1または第2プレポリマー組成物のい ずれかに存在させることができ、小粒子が第1プレポリマー組成物中に存在する ならば、大粒子は第2プレポリマー中に存在し、逆の場合も同様のことがいえる 。好ましくは、小ゴム粒子は第2プレポリマー中に存在し、大ゴム粒子は第1プ レポリマー組成物中に存在する。 双方組成物において、小粒子と大粒子の所望の比は、最終のゴム補強ポリマー 中に望まれる性質に応じて変わる。代表的に、小粒子の範囲はゴム補強ポリマー 中のゴム粒子の合計量の、65〜95%、好ましくは75〜90%、そして最も 好ましくは80〜90%である。高い光沢性を必要とする生成物について、小粒 子の量は85〜98%であり、大粒子の量は2〜15%である。高い衝撃強度の 望まれる他のポリマーは65〜75%の小粒子と25〜35%の大粒子をもつこ とができる。 ここに使用する容積平均粒径とは、ゴム粒子内のビニル芳香族ポリマーのすべ ての吸蔵を含めて、ゴム粒子の直径のことをいう。容積平均粒径と分布はクール ターカウンターまたは転移電子顕微鏡像分析のような通常の技術を使用して測定 することができる。 小ゴム粒子は代表的にコア・シェル(単一、主要吸蔵)、気泡状(多重、小吸 蔵)またはラビリンスの形態をもつ。大粒子は代表的に気泡状または同様の多重 吸蔵の形態をもつ。 相反応が起こった後に、第2プレポリマー組成物を第1プレポリマー組成物に 加え、2成分を第3プレポリマーがえられるような所望の比に混合する。 第1および第2のプレポリマー組成物内のビニル芳香族モノマーの転化が同じ であること又は第1組成物が第2の組成物よりやや高くて相の再反転を防ぐよう にすることが好ましい。然し、第1の組成物を第2の組成物より低い転化率にあ ることも本発明の範囲内にある。 第3のプレポリマー混合物を次いで所望のビニル芳香族モノマー転化率に更に 重合させる。代表的に、第3のプレポリマー混合物は50〜70%の転化率にま で重合し、更に80〜90%の転化率にまで反応させることができる。 重合を行う温度は特定の成分とくに開始剤により変わるが、一般に60〜19 0℃に変わる。 生成物中のゴムの交差結合および未反応モノマーの除去、ならびに使用する場 合の溶媒、および他の揮発物質は有利には通常の技術を使用して行われる、たと えば重合混合物の脱気装置への導入、モノマーのフラッシュ除去、及び高温での 他の揮発物のフラッシュ除去、たとえば真空下での200〜300℃での除去、 及びそれらの脱気装置からの除去である。 本発明の1つの態様において、この方法を使用して、重合したビニル芳香族モ ノマーからなりゴム粒子を分散させたHIPS組成物の製造を行う。ゴム粒子の 粒径はポリマー生成物の所望の光沢および衝撃性に応じて変わる。双峰HIPS 組成物について、小さいゴム粒子は代表的に0.1〜1ミクロメートル、好まし くは0.1〜0.9ミクロメートル、更に好ましくは0.2〜0.8ミクロメー トル、そして最も好ましくは0.2〜0.7ミクロメートルの範囲にあり、そし て大きいゴム粒子は代表的に1〜6ミクロメートル、好ましくは1〜5.5ミク ロメートル、更に好ましくは1.5〜5.5ミクロメートル、そして最も好まし くは1.5〜5ミクロメートルの範囲にある。 あるいはまた、この方法を使用してABS型組成物の製造を行う。そこではア ルケニルニトリル一般にはアクリロニトリルをコモノマーとして使用する。双峰 ABS組成物について、小さい粒子は代表的に0.2〜1ミクロメートル、好ま しくは0.3〜1ミクロメートル、更に好ましくは0.4〜0.9ミクロメート ル、そして最も好ましくは0.5〜0.8ミクロメートルの範囲にあり、大きい 粒子は代表的に0.8〜10ミクロメートル、好ましくは0.9〜8ミクロメー トル、更に好ましくは1〜7ミクロメートル、そして最も好ましくは1〜5ミク ロメートル、の範囲にある。 光沢と強度の性質のすぐれたバランスのために、これらのゴム補強組成物、と くに双峰組成物は消費者エレクトロニクス、小さい家庭用品、玩具および家具な どの広範囲の用途に有用である。これらのポリマーはまた押出し用途、たとえば 冷凍機内張りの共押出し技術を使用する光沢層の製造に有用である。 次の実施例を示して本発明を具体的に説明する。これらの実施例は本発明の範 囲を限定することを意図するものではなく、それらをそのように解すべきではな い。他に特別の記載のない限り、量は重量部である。実施例1 図4は使用する装置の代表例であり、次の実施例にも言及されている。 第1プレポリマー組成物の製造 次の成分の供給物(III)を1.74kg/hrの速度で、3つの温度をも つ実質的にプラグ流の攪拌管反応器(B)の第1帯域の頂部に連続的に充填する 。第1帯域は125℃に設定され、第2帯域は140℃に設定され、そして第3 帯域は148℃に設定され、50rpmの攪拌速度に設定された可変速度攪拌器 を備える。 3.8wt% ポリブタジエン (約35% 1,4−シス、約55% 1 ,4−トランス、及び約10% 1,2 −ビニル) 88.2wt% スチレン 5.6wt% スチルベンゼン 2.4wt% 鉱油 追加のエチルベンゼンを80グラム/hrの速度で反応器Bの第1帯域の頂部 に加える。 混合物を、プレポリマー溶液が第1帯域の端部で約31%の転化率をもつよう に重合する。第2プレポリマー組成物の製造 次の成分の供給物(I)を、3つの温度制御帯域をもつ実質的にプラグ流攪拌 反応器(A)の第1帯域の頂部に、8.17kg/hrの速度で連続的に充填す る。第1帯域は114℃の温度に設定され、第2帯域は119℃に設定され、第 3帯域は123℃に設定され、そして50rpmの攪拌速度に設定された可変速 度攪拌器を備える。 10.3wt% 70/30ブタジエンスチレンブロックコポリマーゴム 79.05wt% スチレン 8.2wt% エチルベンゼン 2.4wt% 鉱油 組成物の全重量を基準にして403ppmの1,1−ジ(t−ブチルパーオキ シ)シクロヘキサン)を26g/hrの速度で供給物に加え、混合物を帯域1、 2及び3中で順次に重合させて、ラインIIを介して反応器Aから出るプレポリ マー組成物が約50%の転化率をもつようにする。 第1および第2のプレポリマー組成物を反応器Bの第2帯域に集め、重合を反 応器Bおよび第3反応器(C)中で固体が約65〜70%に達するまで続ける。 反応器(C)は3つの温度制御帯域をもち、第1帯域は153℃に設定され、第 2帯域は157℃に設定され、第3帯域は162℃に設定される。ポリマーの流 れは次いで184℃、850mmHgおよび246℃、21mmHgの2つの段 階でDにおいて脱気される。生成物は小粒子と大粒子が90/10重量比をもつ 双峰HIPS組成物であり、大粒子が約1.3ミクロメートルの容積平均粒径を もち、小粒子は約0.3ミクロメートルの容積平均粒径をもつ。 双峰組成物は、単一反応器を使用して約1.3ミクロメートルの容積平均粒径 のゴム粒子をもつプレポリマー組成物を作り、そしてこのプレポリマー組成物を 約0.3ミクロメートルの容積平均粒径をもつゴム粒子を含む第2のプレポリマ ー組成物と混合することによって製造される。実施例2 実施例1と同じ方法に従う。ただしモノマー・ゴム供給物の流れ(III)は 次の組成物から成る: 3.8wt% ポリブタジエン(約35% 1,4−シス、約55% 1, 4−トランス、および約10% 1,2− ビニル) 88.2wt% スチレン 5.6wt% エチルベンゼン 2.4wt% 鉱油 99.66wt%エチルベンゼンと0.34wt% n−ドデシルメルカプタ ンとの追加の供給物を80g/hrの速度で反応器Bの第1帯域の頂部に加える 。生成物は小ゴム粒子と大ゴム粒子との比が約90/10である双峰HIPS組 成 物であり、大粒子が約2.1ミクロメートルの容積平均粒径をもち、そして小粒 子が約0.3ミクロメートルの容積平均粒径をもつ。 双峰組成物は、単一反応器を使用して約2.1ミクロメートルの容積平均粒径 のゴム粒子をもつプレポリマー組成物を製造し、そしてこのプレポリマー組成物 を約0.3ミクロメートルの容積平均粒径をもつゴム粒子を含む第2のプレポリ マー組成物と混合することによって製造される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュレーダー,デビッド アメリカ合衆国ミシガン州 48642 ミド ランド イースト ベイカー ロード 4158

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.溶解したゴムを含むビニル芳香族モノマーを、実質的にプラグ流の反応器中 で連続的に重合してゴム粒子を含む第1のプレポリマー組成物を生成させ、 ゴム粒子を含む第2のプレポリマー組成物を、第2のプレポリマー組成物と第 1のプレポリマー組成物を混合させるため上記の実質的にプラグ流の反応器に連 続的に導入して第3のプレポリマー組成物を生成させ、 そして第3のプレポリマー組成物を更に重合してゴム補強ポリマー組成物を製 造する、 ことを特徴とするゴム補強ポリマー組成物の連続製造方法。 2.溶解したゴムを含むビニル芳香族モノマーを、実質的にプラグ流の反応器中 で連続的に重合してゴム粒子を含む第1のプレポリマー組成物を生成させ、 ゴム粒子を含む第2のプレポリマー組成物を、第2のプレポリマー組成物と第 1のプレポリマー組成物を混合させるため上記の実質的にプラグ流の反応器に連 続的に導入して第3のプレポリマー組成物を生成させると共に、ここにおいてプ レポリマー組成物の1つが0.05〜1.5ミクロメートルの容積平均粒径をも つ小さいゴム粒子を含み、他のプレポリマー組成物が0.7〜10ミクロメート ルの容積平均粒径をもつ大きいゴム粒子を含み、且つ大きいゴム粒子の容積平均 粒径は小さいゴム粒子の容積平均粒径の少なくとも1.3倍であるものとし、次 いで 第3のプレポリマー組成物を更に重合してゴム補強ポリマー組成物を製造する ことを特徴とする双峰(bimodal)粒径分布をもつゴム補強ポリマー組成 物の連続製造方法。 3.ビニル芳香族モノマーがスチレンである請求項1または2の方法。 4.ゴムがアルカジエンのホモポリマー又はコポリマー、エチレン・プロピレン コポリマー又は非共役ジエンを含むエチレン・プロピレンコポリマーである請求 項1または2の方法。 5.ゴムがアルカジエンのホモポリマーである請求項4の方法。 6.ゴムがブタジエン、イソプレン、ピペリレン又はクロロプレンのホモポリマ ーである請求項5の方法。 7.ゴムが共役ジエンと1以上のモノビニル芳香族モノマーとのコポリマーであ る請求項1または2の方法。 8.ゴムがブタジエンとスチレンとのコポリマーである請求項7の方法。 9.ゴム補強ポリマー組成物がHIPS組成物である請求項1または2の方法。 10.ゴム補強ポリマー組成物がABS組成物である請求項1または2の方法。 11.小さいゴム粒子が第2のプレポリマー組成物中に存在し、大きいゴム粒子 が第1のプレポリマー組成物中に存在する請求項2の方法。 12.小さいゴム粒子が0.05〜1.5ミクロメートルの平均粒径をもち、大 きいゴム粒子が0.7〜10ミクロメートルの平均粒径をもつ請求項2の方法。
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