JP2000509773A - 糸の前処理およびその後の染色 - Google Patents

糸の前処理およびその後の染色

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Abstract

(57)【要約】 第1の糸(21)に、前処理溶液による湿潤化のための前処理プロセス(22)が行われる。前処理プロセスにおいて、第1の糸は前処理溶液の第1の浴(100)および前処理溶液の第2の浴(100)中を連続的に移動する。第1の浴と第2の浴との間において、連続的に移動する第1の糸に前処理溶液が押圧される。第2の浴の後、過剰前処理溶液を糸から除去することにより、前処理溶液を糸に固着されるための熱処理(42)に入るときに糸は湿潤状態に保たれている。第1の糸は引き続いて同じ処理で染色されるか、あるいはそのままの外観を維持し得る。第1の糸は第2の糸とともに織り込まれ一枚の織物(26)にされる。織物またはこれから形成される織物製品は(28)は、染色プロセス(30)に導入される。染色プロセスにおいて、アニオンタイプの染料が前処理された糸のみに接着し、これにより前処理された糸のみが着色される一方で未処理糸は実質的に変わらない。

Description

【発明の詳細な説明】 糸の前処理およびその後の染色 背景 1.発明の分野 本発明は、織物の製造に用いられる糸などの糸の前処理に関する。詳しくは、 例えば、デニム地などの、異なる色に着色される織物の加工に関する。 2.関連技術および他の考察 デニム地などのいくつかのタイプの織物は、縦糸と横糸とを織ることによって 形成される。従来、縦糸は織り込まれる前に所望の色に染色され、横糸は染色さ れない。本明細書では、「天然」および「天然色」という用語は、染色されてい ない糸または織物に対して用いられる。 典型的なデニム地の製造工程では、いくつかの球状の縦糸からの縦糸は染色さ れ、次に梁に巻き付けられる。染色された縦糸は、織り込まれる前に、巻き付け からほどかれて、スラッシング処理に送られる(糸に糊づけ膜が塗布される)。 この後、染色された縦糸は織機に供給される。織機では、染色された縦糸は縦方 向に供給され、染色されていない横糸は交差方向に供給される。織機によって織 られたデニム地の大寸法のサンプルが後に最終織物商品、例えば衣類を作製する ために使用され得る。 典型的な従来の連続長鎖染色工程では、縦糸は先ず一連の処理ボックスに供給 される。各処理ボックスは処理液で満たされている。これらの処理ボックスに導 入される処理液の成分は、処理ボックスが染色、化学処理、または洗浄工程のい ずれのために使用されるかによって異なる。例えば、染色工程のための第1のボ ックスでは染料液が使用されることが多い。ボックス内の一連のローラは、縦糸 がボックスを通ってほぼ蛇行した経路をたどり得るように、例えば、縦糸がボッ クス内の垂直方向に下側のローラの下とボックス内の上側のローラの上とを交互 に通るように配置される。各ボックスから出ると縦糸は一対のニップローラを通 る。第1のボックスのニップローラから出ると、縦糸は第2の処理ボックスに入 るか、またはさらに下流側に供給される。同様に、最後の処理ボックスの出口の ニップローラから出ると、縦糸はスチーマに送られ得る。スチーマは、縦糸(例 えば、染料で覆われた縦糸)が内部をここでも蛇行した経路で進むチャンバーで ある。スチーマは、所望であれば、高い温度、例えば210°Fで作動され得る 。スチーマから出ると、縦糸は、例えば染色のための、および/または縦糸に固 着しない余分の染料を除去するための複数の別の処理または顕色ボックスに送ら れる。 異なる色に染色された着色織物の分野とは別に、少ない染料を用いて色を高質 化する前染色処理が開発されている。Hallらの米国特許第5,489,313号および5,3 30,541号は、染料浴内に塩を入れなくても織物繊維および織物の染色能力を向上 させる工程を教示している。これらの特許は本明細書において参考として援用さ れている。これらの特許の工程は、バッチまたはパッケージ染料モードでの染色 の前に、バッチまたはパッケージ染色モードで行われる織物繊維または織物の前 処理を包含するものであり、例えば、デニム地の商業用製造で必要とされるよう な連続長鎖染色処理での前処理ではない。 従って、連続して進む糸のための前処理としての染料高質化処理を行う方法お よび装置が必要とされ、これが本発明の目的である。 要旨 第1の糸には前処理溶液による湿潤化のための前処理工程が行われる。前処理 工程では、第1の糸が前処理溶液の第1の浴および第2の浴を連続して通るよう に供給される。第1の浴の容積は第2の層の容積より小さい。第1の浴と第2の 浴との間で、連続して移動している第1の糸に前処理溶液が押圧される。第2の 浴の後、移動している糸から過剰な前処理溶液のみが除去され、これにより、糸 が前処理溶液を糸に固着させるための熱処理に入るとき、糸は湿潤状態に保たれ ている。第1の糸は引き続いて同じ処理で染色されるか、またはそのままの外観 (着色されていてもいなくても)を維持し得る。第1の糸は縦糸でも横糸でもよ く、これは第2の糸(横または縦糸、処理済みまたは未処理)と共に織り込まれ 一枚の織物にされる。織物またはこれから形成される織物製品は次に、引き続く 専門染色工程に導入される。専門染色工程では、アニオンタイプの染料(直接タ イプ、繊維反応タイプなどの染料)が前処理された糸のみに誘引され、これによ り前処理糸のみが着色(染色または色合い付け)される一方で、未処理糸は実質 的に変わらない。 図面の簡単な説明 添付の図面に示した好適な実施形態についての以下の詳細な説明から、本発明 の上記ならびにその他の目的、特徴および利点が明らかになるであろう。異なる 複数の図の全てにわたって、参照符号は同じ部材を指す。図面は必ずしも一定の 縮尺ではなく、本発明の原理を説明するために強調されている。 図1は、本発明の一実施形態による糸前処理工程および織物製造工程を示す模 式図である。 図2は、本発明の一実施形態による図1の糸前処理工程の詳細を示す模式図で ある。 図3は、本発明の一実施形態による糸前処理装置を示す側面図である。 図面の詳細な説明 以下の説明では、限定ではなく説明の便宜上、本発明の完全な理解を提供する ために特定の詳細を記載する。しかし、それらの詳細とは異なる他の実施形態で も本発明の実施が可能であることが当業者には明らかであろう。その他の場合、 不必要な詳細によって本発明の説明が不明瞭にならないように、周知の装置、技 術および方法の詳細な説明は省略する。 本発明は、連続長鎖動作における糸の前処理および前処理済み糸の染色の両方 に関する。前処理済み糸の染色は、同じ連続長鎖動作および/またはその後の特 殊染色処理における織物の一部であり得る。織物は、前処理済み糸および(前処 理済みまたは前処理前の)第2の糸から作製される。その後の前処理済み糸と共 に織られた織物の特殊染色処理においては、前処理済み糸のみが染色処理によっ て着色される。織物中のあらゆる未処理糸も染色処理によって着色されない。 図1は、本発明に含まれる様々な工程を図示する。複数の玉縦糸(ball warps) 等である糸供給源20は、第1の糸21を実質的に連続的に(概ね破線22で示 す)前処理工程へと供給する。糸21は、実質的に連続的に前処理工程22を通 って染料前処理溶液を吸収する。染料前処理溶液を吸収した糸は、本願において 「前処理済み」または「処理済み」糸と呼ぶ。第1の糸21は、元の外見のまま (着色済みの場合と未着色の場合がある)前処理工程22を出る。その後、前処 理工程22を経た第1の糸21および第2の糸の両方を織機における織り工程2 4に別々に供給し、これにより、図1において織物片(fabric piece)26として 示される織物を製造する。その後、織物片26から、パンツ(ジーンズ)等のテ キスタイル製品28を作製することができる。製品製造業者が所望の色を決定す ると、製品28は、染料32と共に染色工程30に入れられる。染色工程30に おいては、染料は、処理済み糸にのみ誘因され、未処理糸には誘因されない。こ のようにして、染色処理30から着色済み製品28’が出る。製品28を製造す る織物内に処理済み糸および未処理糸の両方を使用した場合、着色済み製品28 ’は差別的に染色される。あるいは、処理済みの第1の糸および未処理の第2の 糸の両方を織物に用いた場合、着色済み製品28’はソリッド(solid)になる。 以下に記載する第1の実施例のように、本発明で用いられる第1の糸を、前処 理の後で、織って織物片26にする前に、前処理溶液を用いて染色してもよい。 あるいは、第2の実施例のように、処理済み糸が、前処理の後も未染色のままで あってもよい。この場合、未着色または元の着色状態の織物片26が織られる。 前者の方式の場合、織物片の染色された処理済み糸を、織られた後にさらに染色 (dyed)または着染(tinted)する。一方、後者の方式の場合、処理済み糸は、その 元の着色または未着色状態に保たれ、織って織物片26にされるまでの間、追加 的な着色を全く経ない。 図1に示す工程の改変例として、染色工程30の前に織物片26を製品28形 成しなくてもよいことが理解される。代わりに、織物26を織物片のまま染色工 程30に導入し、その後必要に応じて製品にすることが可能である。さらに、前 処理工程22と織り工程24との間に行われる、下巻き(beaming)、たてのりつ け(slashing)および反巻き(winding)工程等の当業者が理解する追加的工程が典 型的に含まれることも理解される。 図1において、糸21は、前処理工程22を通って実質的に連続的に延びる一 連の線として図示されている。これらの線が何百もの個々の糸を示していること 、および、これらの線に示されている矢印が前処理工程22を通る糸21の進行 方向を示すに過ぎないことが理解されるであろう。糸21が前処理工程22内の 複数のステージ40、42および44のそれぞれを実質的に連続的に通過するこ とが、以下の図3の説明から理解されるであろう。糸21の移動について本願に おいて使用される「実質的に連続的に」とは、所与の作業(job)について、糸2 1が、概ね矢印46で示される方向に非ゼロ速度で前処理工程22を通過するこ とを意味する。糸供給源の交換または機械の運転/メンテナンス上の目的等の中 断は許可されている。「実質的に連続的に」が具体的に排除するのは、糸21の 前処理工程22を通る漸進的移動(incremental movement)(即ち、頻繁に反復さ れるスタートとストップ)である。 図1に示されるように、前処理工程22のステージは、溶液付与ステージ40 、熱処理ステージ42および顕色ステージ44を含む。顕色ステージ44は、染 色ステージ、洗浄ステージまたは化学処理ステージのうちの1つ以上であり得る 。 溶液付与ステージ40および熱処理ステージ42を行うための装置が、図3に 示される。図3は、従来の連続長鎖染色動作の部分を示し、本発明の溶液付与ス テージ40を達成するために本明細書において説明されるように特に構成され適 合された部分を含む。具体的には、図3は、複数のボックスまたはタンク1001 〜1004およびスチーマ101を示す。ボックス1001は、従来から前精錬( pre-scour)ボックスとして従来から知られており、ボックス1002は、レキュ ペレータ(recuperator)ボックスとして知られており、ボックス1003は、洗浄 ボックスとして知られており、ボックス1004は、ウィリアムソン(Williamso n)ボックスとして知られている。 各ボックス100は、2組の水平方向に延びるローラを有する。具体的には、 ローラ102からなる上側の組と、ローラ104からなる下側の組とを有する。 ボックス1002および1003はそれぞれ、3つの上側ローラ102の組と、4 つの下側ローラ104の組とを有する。ローラ102および104の長手方向 の軸は、図3の紙面に垂直な方向であって、各ボックス100の幅寸法の方向に 延びる。上側ローラ102の長手方向の軸は、ボックス100の側縁部の上限1 06の真上にあり、下側ローラ104の長手方向の軸は、ボックス100の底部 に近接する。各ボックス100内で、ローラ102および104は、方向46に 沿って互いに物理的に交互に配置され、糸は、(必要であれば、望ましい程度だ け)破線110で示されるほぼ蛇行状の経路で移動し得る。しかし、本発明の糸 21が移動する実際の経路は、糸21を示す太線で示される。 ボックス1002は、ボックスの幅にわたって垂直方向に延びる、選択的に配 置可能なバッフルまたは隔壁112を有するタイプのものである。ボックス10 02には、そのようなバッフル112が3つ設けられ、具体的には、第1〜第3 の上側ローラ102の下に設けられる(「第1〜第3の」ローラとは、方向46 の順序で付けられたものである)。ボックス1002の第3のバッフルは糸21 を表す黒い線のため不明瞭であるが、そのようなバッフルの位置は上記説明から 理解でき、図3のボックス1002では2つのバッフル112を見ることができ る。 各ボックス100の出口で高い位置に保持されているのは、ガイドローラおよ び1対の調節可能なニップローラを含むローラの組である。例えば、ボックス1 002の出口には、キャリアローラ1202、上側ニップローラ1222、および 下側ニップローラ1242がある。ボックス1003およびボックス1004の各 々についても、ローラの同様の組が示されており、各ローラの下付きの数字は、 そのローラが属するボックスに従って付けられたものである。糸21が上側ニッ プローラ122および下側ニップローラ124を通るときに糸21に与えられる 圧力は、調節可能である。以下に説明する理由のため、本発明の構成および圧力 設定を鑑みて、ニップローラ1222および1242の対は、溶液押圧ニップロー ラとして知られており、ニップローラ1223および1243の対は、アイドルニ ップローラとして知られており、ニップローラ1224および1244の対は、過 剰溶液除去ニップローラとして知られている。 各ニップローラ対の出口の上であって、その出口の後ろには、補償器ローラ1 28がある。例えば、糸21は、溶液押圧ニップローラ1222と1242と間 を通った後、補償器ローラ1282の上を移動し、その後下に下がってボックス 1003に入る。 ローラ120、122および124の各組の下には、排水皿130がある。ニ ップローラ122および124の動作によって糸21から絞り出された液体は、 重力によって上流ボックス100に落ちるか、または排水皿130に落ちてから 上流ボックス100に入る。例えば、溶液押圧ニップローラ1222および12 42によって糸21から絞り出された液体は、ボックス1002に戻る。 以下、本発明の場合の、図3の装置の適用および構成について説明する。 ボックス1002は、第3のバッフル112を配置し、ボックス1002の最後 の上側ローラ102および最後の下側ローラ104だけを用いることによって、 ボックスの全体積の1/4まで短縮される。補償器ローラ1281および1282 だけが使用される。ボックス1003のすべてのローラ102および104が使 用される。従って、本発明の装置構成によれば、糸21は、以下の過程で移動す る:補償器ローラ1281の下を通り、ボックス1002の最後の上側ローラ10 2の上を通り、ボックス1002の最後の下側ローラ104の下を通って、キャ リアローラ1202の上を通り、溶液押圧ニップローラ1222と1242との間 を通って、補償器ローラ1282の上を通り、ボックス1003内を蛇行経路で進 み(あるいは、ボックス1003のすべてのローラ1023および1043につい て、上側ローラ1023および下側ローラ1043の上を通る)、キャリアローラ 1203の上を通って、アイドルニップローラ1223と1243との間を通り、 ボックス1004の上をそのまま横切り、ローラ1204の上を通って、ニップロ ーラ1224と1244との間を通り、補償器ローラ1284の上を通って、キャ リアローラ132の下を通り、スチーマ101に入る。 スチーマ101は従来の構造であって、交互に配置された上側ローラ142お よび下側ローラ144を有し、ここでも、糸21は、スチーマ101内をほぼ蛇 行状の経路で移動する。図3には、スチーマ101の一部分が示される。糸21 は、スチーマ101内を蛇行経路で移動する。スチーマ101から矢印46の方 向の下流には、一連の顕色ボックスがある。顕色ボックスは、染色、化学処理ま たは洗浄のために用いられ得る。図3には示されていないが、顕色ボックスは、 図3のボックス100にほぼ類似している。顕色ボックスの特に意図された用途 によれば、顕色ボックスは、染色工程のためにインディゴまたは硫黄染料を含み 、糸21から余分な溶液を洗い流すために、水またはその他のリンス溶液を含む 。 概して図1に示すように、ボックス1002および1003は各々、Tコンジッ ト150を介して前処理溶液を受け取り、それによってボックス1002内に第 1の溶液浴を形成し、ボックス1003内に第2の溶液浴を形成する。前処理溶 液は、静的ミキサ160によってコンジット150に供給される。静的ミキサ1 60は、4つの主要成分を、前処理溶液として1002および1003に導入され る実質的直前に混合するために役立つ。前処理溶液の4つの主要成分とは、水、 腐食剤、浸潤剤、およびエポキシアンモニア塩である。前処理溶液の一例は、G eorgia、DaltonのAmerican Emulsionsから市販 されているAmdye PTCである。 前処理溶液の成分は、Hallらの米国特許第5,489,313号および第 5,330,541号により公知である。先行技術においては、これらの成分が バッチタイプの前処理および染色工程において前処理溶液として用いられるが、 本発明においては、前処理溶液は、連続長鎖染色動作用に装置内で用いられる。 しかし、先行技術の前処理溶液は、バッチ処理の様式では連続動作において用い られ得ない。理由の1つは、前処理溶液がそれ自体と反応する傾向にあることで ある。好適には、本発明の静的ミキサおよび装置の構造が、前処理溶液の、それ 自体と反応する傾向と相殺して、連続動作における前処理溶液の使用を容易にす る。 図1は、コンジット150を介する前処理溶液の導入のみならず、溶出物の流 出(矢印1702および1703により示す)をも示す。図3に示す装置の場合、 溶出物は、例えばボックス1002および1003内に形成されたオリフィスから 流出する。すなわち、前処理溶液は、(1)糸21による溶液の吸収を超えるに 十分速く、且つ(2)前処理溶液がボックスから新しい溶液の供給によって流出 する(例えば流出オリフィスを介して)前に、それ自体と反応するための十分な 時間を有しないほど速い、溶液供給速度で連続的に導入される。従って、前処理 溶液は、糸21によって吸収される前処理溶液に取って代わるに十分であり、 且つ前処理溶液がそれ自体と反応する前に実質的にボックスから流出するに十分 な速度で第1の浴に導入される。本発明の構成において、前処理溶液は、図3に 各々1722および1723で示すレベルまで充満する。 本発明の一実施形態において、縦糸(7.25/1の糸カウント[重量」10 0%コットン)が、1分当たり25ヤードの速度で図3に示す経路を介して連続 的に供給された。縦糸は12のボールワープ(各328エンド)から図示する経 路に沿って供給された(ボックス1001は用いられなかった)。ボックス10 02の第3のバッフル112が、前処理溶液がボックス1002の最後の1/4の みに入るように用いられ、上述したようにレベル1722に維持された。ボック ス1003の一部が用いられ、前処理溶液はボックス1003内にレベル1723 まで供給された。静的ミキサ160から出てコンジット150内にある前処理溶 液の流量は、1分あたり6ガロンであった。溶出物は、ボックス1002から1 分当たり2.5ガロンの速度で流出し、ボックス1003からは1分当たり0. 7ガロンの速度で流出した。両ボックス1002および1003内の前処理溶液の 温度は雰囲気温度であった。溶液押圧ニップローラ1222および1242は、1 平方インチ当たり50ポンド(psi)±2psiの圧力を付与するように調整 された。アイドルニップローラ1223および1243は、如何なる圧力も付与し ない、すなわち0psiを付与するように、互いに分離された。超過溶液除去ニ ップローラ1224および1244は、1平方インチ当たり10ポンド(psi) ±2psiの圧力を付与するように調整された。スチーマ101は、華氏213 .5度で動作し、出口端で1分当たり20ガロンの冷噴霧を行った。縦糸は、ス チーマ101を出ると、40psi(±2psi)の圧力を付与するスチーマニ ップローラを通過した。その後、縦糸は連続的に、一連の顕色ボックス内を搬送 され、一連の顕色ボックスは、8個のインディゴ染色ボックスと、2個の洗浄ボ ックスと、1個の化学処理ボックスとを含んでいた。これらの最初の8個のボッ クス内のニップローラの圧力は、40psi(±2psi)に設定された。2個 の洗浄ボックスは、華氏120度で1分当たり10ガロンの水を噴霧した。最後 の洗浄ボックス(11番目)において、酢酸リンス(華氏120度)が行われ、 ニップローラ圧力は50psi(±2psi)であった。 第2の実施例において、処理された糸は、前処理後、染色されないままであり 、その結果、無色の又は元の色を有する織物片26が織られた。第2の実施例の 設定が第1の実施例の設定と異なるのは、顕色工程44用のボックスの構成のみ である。特に、第2の実施例において、縦糸が連続的に一連の顕色ボックス内を 搬送され、一連の顕色ボックスは、10個の洗浄ボックスと1個の化学処理ボッ クスを含んでいた。これらの最初の10個のボックス内のニップローラの圧力は 、40psi(±2psi)に設定された。10個の洗浄ボックスは、華氏12 0度で1分当たり10ガロンの水を噴霧した。最後の洗浄ボックス(11番目) において、酢酸リンス(華氏120度)が付与され、ニップローラ圧力は50p si(±2psi)であった。 上述した実施例において、ボックス1002における縦糸のピックアップは8 0%であった。ボックス1003を出た後、縦糸の両方のボックスからの総ピッ クアップは150%であった。このように、ボックス1002に入って実質的に 乾燥したとき、縦糸は、後にボックス1003内で吸収するよりも多くの前処理 溶液を吸収する。前処理溶液の初期付与は、前処理工程22(図2)の溶液付与 段階40の工程S1において示される。 上記のように、溶液押圧ニップローラ1222および1242によって与えらる 圧力は、1±2平方インチ(psi)当たり50ポンドである。溶液押圧ニップ ローラ1222および1242によって与えられるこの圧力は、ボックス1002 において最大限に吸収される前処理溶液を糸に供給するかまたは押し付けるよう に作用する(図2のステップS2を参照のこと)。しかし、圧力はさらに、前処 理溶液のいくらかを糸から絞り出す。縦糸を前処理溶液を通して2回目(即ち、 ボックス1003)の搬送をすることによって、前処理溶液は、均一かつ豊富に 縦糸に与えられる(図2のステップS3を参照)。第2ボックス1003を出る ときには、ニップ圧力は与えられない。次に、糸は、ボックス1004上を(例 えば、ローラ1243を介して過剰溶液除去ローラ1224および1244へと) 搬送され、前処理溶液と縦糸とを反応させるためのさらなる反応時間を提供する 。ローラ1224および1244において、糸上の過剰な前処理溶液を除去するの に十分な圧力(例えば、10psi±2psi)のみが与えられる(図2 のステップS4)。従って、糸は、前処理溶液に浸漬されたままとなる。次に、 縦糸は、スチーマ101に搬送され、そこで、熱反応が起こり、前処理溶液は糸 に固定される。 本発明によると、溶液押圧ニップローラ1222および1242(即ち、「第1 圧力」)によって糸21に与えられる圧力と、過剰な溶液除去ローラ1224お よび1244(即ち、「第2圧力」)によって与えられる圧力との比は、約4: 1から6:1の範囲、好ましくは約5:1である。ボックス1002における前 処理溶液の容量V2と、ボックス1003における前処理溶液の容量V3との比は 、好ましくは約1:2である。 織り工程24(図1)後、この工程で形成された織物片28または製品28は 、染色工程30において染色され得る。上記のように、本発明の異なる形態によ ると、顕色ボックスの内容に応じて、染色工程30は、織物における処理糸の初 期着色または織物における前もって着色処理された糸のさらなる着色のいずれか であり得る。 染色工程30において用いられる器具のタイプは、通常の連続染色レンジまた は他の衣料染色装置であり得る。染色工程30は、酸側で行われ、アニオン性化 学薬品を使用しない。これは、例えば、Hallらの米国特許第5,489,3 13号および第5,330,541号からの実施例より理解される。これらの特 許は、両方とも、本願では参考のために援用する。上記のように、染色工程30 においては、縦糸21などの処理糸のみが染色され、未処理糸23は染色されな い。このような現象は、染料32が、染料誘引前処理溶液による浸透力によって 処理糸21のみに誘引されるからである。染料32は、糸上の前処理溶液に誘引 される特異的な官能基を有する特別な染料である。 前処理工程22で前処理溶液を用いたことによって処理糸が均一に着色された か否かは、染色工程30が完了してはじめて明白となる。処理糸が前処理溶液を 十分かつ均一に吸収しない場合には、結果として得られる染色製品28’は、許 容範囲を上回る縞模様を有し得る。しかし、本発明によると、処理糸によって前 処理溶液が十分に均一に吸収されることが確実となる。本発明において、前処理 溶液は、まず(ボックス1002)に浸漬され、(ローラ1222および1224 において)糸に供給される。その後、糸は、第2の浴(ボックス1003)に浸 漬され、その後前処理溶液は絞り出されず、(ニップローラ1224および12 44で)糸の外面から過剰な溶液が除去されるだけである。さらに、前処理溶液 のターンオーバレートは、溶液がそれ自体と反応しないように設定した。ボック ス1002および1003の有効容量は、ターンオーバレートを促進するように構 成した。なぜなら、溶液吸収は、ボックス1003よりもボックス1002におい てより高いレートで発生するからである。 本発明を好ましい実施態様を参照しながら特定的に示し説明したが、当業者に は言うまでもなく、形式および詳細の様々な変更が、本発明の精神および範囲か ら逸脱せずに行われ得る。例えば、図3の装置の改変が可能である。他の構成形 態において、ボックス1002のバッフルは、糸21が下部ローラ104の他の 1つの下を通るように配置され、これによって、ボックス1002は、4分の1 しか使用されない。他の構成形態では、糸21が通過する第1ボックスは、レベ ル1722によって示されるレベルよりも比較的低いレベルまで満たされ、ボッ クス内の糸21は、1つ以上の隣接した下部ローラ104の下を移動する(この ようなボックス内には隣接した下部ローラ104間にはバッフルは存在しない) 。これらの他の構成形態では、ボックス1002内の糸のドウェル時間は、図3 に示すのと実質的に同じであればよい。 本発明の局面は、デニム製造業者などの織物製造業者に重要である。なぜなら 、製造業者が特に着色製品の市場または需要を確認するまで、染色工程が部分的 または全体的(例えば、製品製造後)に延期され得るからである。例えば、織物 片を織る前に最終的な色(例えば、インディゴまたは硫黄、等)を糸に固定しな くてもよい。その代わりに、本発明によると、織物片26は、天然色または中間 色で編み込まれ得る。この結果、織物片26または織物片26から形成される製 品28は、所望の最終的な色に染色され得る。所望の最終的な色は、実際のマー ケティングに近い時期に選択および決定され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 レオナルド,トニー エム. アメリカ合衆国 ノースカロライナ 28115,ムーレスビル,レイク パイン ロード 141 (71)出願人 ストリックランド,ラリイ ダブリュー. アメリカ合衆国 ノースカロライナ 27214,ブラウンズ サミット,リッチフ ィールド ドライブ 2900 (72)発明者 ケスラー,トーマス ジェイ. アメリカ合衆国 ノースカロライナ 27107,ウインストン―サレム, ニコル ソン ロード 146 (72)発明者 ハーディ,アレン ブイ.,ザ サード アメリカ合衆国 ノースカロライナ 27284,ケーンサースビル,リンジー ス トリート 4425 (72)発明者 バーネス,ダレン ケイ. アメリカ合衆国 ノースカロライナ 27284,ケーンサースビル,ピー.オー. ボックス 423 (番地なし) (72)発明者 レオナルド,トニー エム. アメリカ合衆国 ノースカロライナ 28115,ムーレスビル,レイク パイン ロード 141 (72)発明者 ストリックランド,ラリイ ダブリュー. アメリカ合衆国 ノースカロライナ 27214,ブラウンズ サミット,リッチフ ィールド ドライブ 2900

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 本発明の独占的所有権あるいは独占権を請求する実施態様を以下のように定義 する: 1.異なる色に着色された織物を製造するプロセスであって、 (1)第1の糸を前処理溶液で処理する工程と; (2)第1の糸および第2の糸を織物片に織る工程と; (3)その後該織物片を染料で処理する工程であって、該染料および該前反応 溶液との反応の結果、該第1の糸は着色され、該織物中の糸のうち該前処理溶液 で処理されていない糸は実質的に着色されないままである工程と; を包含するプロセス。 2.工程(1)は、供給された前記第1の糸を、実質的に連続的に該前処理溶液 を通して輸送(transport)することを包含する、請求項1に記載のプロセス。 3.工程(1)は第1の染色プロセスにおいて前記第1の糸を染色する工程をさ らに包含し、該第1の糸は前記前処理溶液およびその後の第1の染色プロセスの 両方を通して実質的に連続的に輸送され、工程(3)における前記織物の染料に よる前記処理は該第1の糸に対する第2の染色プロセスを構成する、請求項2に 記載のプロセス。 4.前記第1の糸を前記前処理溶液の第1の浴に連続的に送る工程と; 該前処理溶液を該前処理溶液の該第1の浴に供給する工程と; 該第1の糸によって吸収された前処理溶液を補充(replace)することと、該前 処理溶液が自身と反応するより実質的に前に該前処理溶液を該第1の浴から排出 することの両方について十分な速度で、該前処理溶液を該第1の浴に供給する工 程と; 該第1の糸を、一対の溶液押圧ニップローラの間に送ることによって該前処理 溶液を該第1の糸に入れ込む(pad)ための第1の圧力を加える工程と; 該第1の糸を該前処理溶液の第2の浴に連続的に送る工程と; 該第1の糸を一対の過剰溶液除去ニップローラの間に送ることによって実質的 に該第1の糸から過剰な前処理溶液を除去するためのみの第2の圧力を加える工 程であって、該第2の圧力は該第1の圧力未満である工程と; その後該第1の糸を処理することにより該前処理溶液を該第1の糸に固着させ る工程と; を包含する、請求項2に記載のプロセス。 5.前記第1の圧力の前記第2の圧力に対する比は、約5:1の範囲である、請 求項4に記載のプロセス。 6.前記第1の圧力は40psiから60psiの範囲であり、好ましくは50 psiである、請求項4に記載のプロセス。 7.前記第2の圧力は6psiから14psiの間の範囲であり、好ましくは1 0psiである、請求項4に記載のプロセス。 8.前記第1の浴は第1の浴溶液交換(exchange)速度を有し、前記第2の浴は第 2の浴溶液交換速度を有し、該第1の浴溶液交換速度の該第2の浴溶液交換速度 に対する比は1.5:1から3:1の範囲である、請求項4に記載のプロセス。 9.前記第1の浴は体積V2の前記溶液を有し、前記第2の浴は体積V3の前記溶 液を有し、比V2:V3は1:1から1:3の範囲であり、好ましくは1:2であ る、請求項4に記載のプロセス。 10.前記前処理溶液を前記第1の浴および第2の浴に導入する実質的に直前に 該前処理溶液の成分を混合する工程をさらに包含する、請求項4に記載のプロセ ス。 11.工程(3)において、前記第2の糸は前記前処理溶液によって処理されて おらず実質的に着色されないままである、請求項1に記載のプロセス。 12.連続的に移動する糸に染色前処理を行うプロセスであって、 該糸を染色前処理溶液の第1の浴に実質的に連続的に送る工程と; 該糸によって吸収された溶液を補充することと、該第1の溶液が自身と反応す るより実質的に前に該溶液を該第1の浴から排出することの両方について十分な 速度で、該溶液を該第1の浴に供給する工程と; 該糸を、第1のニップローラ対の間に送ることによって該溶液を該糸に入れ込 むための第1の圧力を加える工程と; その後該糸を該溶液の第2の浴に連続的に送る工程と; 該糸を第2のニップローラ対の間に送ることによって実質的に該糸から過剰な 溶液を除去するためのみの第2の圧力を加える工程であって、該第2の圧力は該 第1の圧力未満である工程と; その後該糸を処理することにより該染色前処理溶液を該糸に固着させる工程と ; を包含する、プロセス。 13.前記第1の圧力の前記第2の圧力に対する比は、約4:1から6:1の範 囲である、請求項12に記載のプロセス。 14.前記第1の圧力は約40psiから60psiの範囲であり、好ましくは 50psiである、請求項12に記載のプロセス。 15.前記第2の圧力は6psiから14psiの間の範囲であり、好ましくは 10psiである、請求項12に記載のプロセス。 16.前記第1の浴は第1の浴溶液交換速度を有し、前記第2の浴は第2の浴溶 液交換速度を有し、該第1の浴溶液交換速度の該第2の浴溶液交換速度に対する 比は1.5:1から3:1の範囲である、請求項12に記載のプロセス。 17.前記第1の浴は体積V2の前記溶液を有し、前記第2の浴は体積V3の前記 溶液を有し、比V2:V3は1:1から1:3の範囲であり、好ましくは1:2で ある、請求項12に記載のプロセス。 18.実質的に連続的に移動する糸に前処理を行う装置であって、 染色前処理溶液が連続的に導入かつ排出され、少なくとも1つの糸経路規定要 素がその中に設けられた第1のボックスと; 該第1のボックスの出口に位置した一対の溶液押圧ニップローラであって、該 溶液を該第1の糸に入れ込むための第1の圧力を加える溶液押圧ニップローラ対 と; 該染色前処理溶液が連続的に導入かつ排出され、一連の糸経路規定要素がその 中に設けられた第2のボックスと; 実質的に該糸から過剰な前処理溶液を除去するためのみの第2の圧力を加える 過剰溶液除去ニップローラ対と; 該溶液が該糸に固着される熱処理チャンバと; 該糸を、該第1のボックス、該溶液押圧ニップローラ対、該第2のボックス、 該過剰溶液除去ニップローラ対、および該熱処理チャンバにを順に通って連続的 に送る輸送システムと; を有する装置。 19.前記第1の圧力の前記第2の圧力に対する比は、約4:1から6:1の範 囲である、請求項18に記載の装置。 20.前記第1の浴は第1のボックス溶液交換速度を有し、前記第2のボックス は第2のボックス溶液交換速度を有し、該第1のボックス溶液交換速度の該第2 のボックス溶液交換速度に対する比は1.5:1から3:1の範囲である、請求 項18に記載の装置。 21.請求項1に記載のプロセスによって製造された製品。 22.請求項2に記載のプロセスによって製造された製品。 23.請求項3に記載のプロセスによって製造された製品。 24.請求項4に記載のプロセスによって製造された製品。 25.請求項12に記載のプロセスによって製造された製品。
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