JP2000512143A - 組換え大腸菌からのヒト・インターロイキン1レセプター・拮抗薬の精製方法 - Google Patents

組換え大腸菌からのヒト・インターロイキン1レセプター・拮抗薬の精製方法

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ザネツテ,デイノ
サルビ,エドアルド・ジヤコモ
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グルポ・レペチツト・エス・ピー・エイ
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    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
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Abstract

(57)【要約】 組換え大腸菌(E.coli)菌株を発酵することによって得られる、ヒト・インターロイキン1レセプター・拮抗薬(IL−1ra)の精製方法であって:a)精製されるべき混合液を、pH値6.2以下において緩衝化し、そして場合によっては、そのイオン強度を低い値に低下させた後、カチオン交換マトリックスに負荷し、そしてpH値約7.5〜9.0と低イオン強度をもつバッファー水溶液を用いて該マトリックスを溶出すること;そしてb)所望のIL−1raを含有する、カチオン交換段階からの溶出液を、アニオン交換マトリックスに直接適用し、そして上記範囲7.5〜9.0のpH値と増加されたイオン強度をもつバッファー水溶液を用いて溶出することを含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】 組換え大腸菌からのヒト・インターロイキン1レセプター・拮抗薬の精製方法 本発明は、組換え大腸菌(E.coli)の菌株を発酵することによって得ら れるヒト・インターロイキン1レセプター・拮抗薬(IL−1ra)の新規な精 製方法に関する。 周知のように、インターロイキン1(IL−1)ファミリーのメンバーは、炎 症および免疫応答の重要な仲介物質である。これらの中で、インターロイキン1 αおよびβ(IL−1αおよびIL−1β)は、IL−1レセプターには作動薬 として働き、炎症および免疫応答に関する多くの細胞活性の剌激に関与している 。 IL−1ra(IL−1ファミリーの第3メンバー)は、IL−1αおよびI L−1βに類似し、T細胞上のIL−1レセプターI型(IL−1R I型)( Cannon J.H.et al.,J.Infect.Dis.,1990,16179およびHannum C.H.et al.,Nature,1990,343,336、参照)および多形核白血球とB細胞上のIL− 1R II型(Granowitz E.V.et al.,J.Biol.Chem.,1991,266,14147お よびDripps D.J.et al.,J.Biol.Chem.,1991,266、20311、参照)の両方に 結合するタンパク質である。 それにもかかわらず、IL−1αおよびIL−1βとは異なり、IL−1raは 、IL−1αおよびIL−1βタンパク質の該レセプターへの結合を阻止する純 粋な拮抗薬として働き、それによって全IL−1系への適切な制御を提供する。 病原体に対する免疫学的応答を仲介するのに極めて重要ではあるけれ ども、IL−1(すなわちIL−1αおよびIL−1β)の過剰産生は、ある場 合には、望ましくない病原状態をもらすこともある。例えば、これは、敗血症性 ショック、移植片対宿主疾患または自己免疫疾患、例えば類リウマチ関節炎、イ ンシュリン依存型真性糖尿病、多発性硬化症およびある種の白血病の場合である 。 多くの著者らによって示されたように、該病原状態において、IL−1raに よるIL−1活性の阻害が、治療効果をもつことができた(例えば、Dinarello C.A.,Adv.Pharmacol.,1994,25,p.21およびDowerK.S.et al.,Therap.Imm unol.,1994,1,p.113、参照)。しかしながら、十分な臨床成績を達成するた めには、比較的高いタンパク質量が必要であると思われる(Fisher C.J.et al. ,JAMA,1994,271,1836)。 さらなる研究では、多量のヒト・IL−1raを提供することの明らかな難し さのために、組換えIL−1raタンパク質の生産が、強く要望されている。 Schreuder et al.,Eur.Jour.Biochem.,227,838-847,(1995)によって開 示されているように、本発酵法にしたがって組換え大腸菌によって生産されるI L−1raタンパク質は、約17.5kDaのグリコシル化されてないタンパク 質であり、天然に存在するグリコシル化されたタンパク質の1つ(分子量約22 kDa)と同様のIL−1R I型に対する親和力をもっている。さらにまた、 該組換えIL−1raが、イン・ビトロ(Eisenberg S.P.et al.,Nature,199 0,343,341;Arend W.P.et al.,J.Clin.Invest.,1990,85,1694およびMcI ntyre K.W. et al.,J.Exp.Med.,1991,173,931、参照)およびイン・ビボ (R ambaldi A.et al.,Blood,1990,76,114;Cominelli F.et al.,J.Clin.In vest.,1990,86,972およびAlexander H.R.et al.,J.Exp.Med.,1991,173 ,1029,参照)の両方で種々のIL−1依存プロセスを阻害することが示された 。 組換えIL−1raの発現、およびその発酵ブロスからの精製は、Schreuder et al.,Eur.Jour.Biochem.,227,838-847(1995)によって開示されている。 簡単に言えば、IL−1raを生産する組換えエシェリヒア・コリ(Escherichi a coli)は、ヒトIL−1ra遺伝子(BBL−British Biotec hnology Labs)をTAC−Bspベクター中に挿入することによっ て作成される、すなわち、BBL IL−1raベクターをHindIIIとB amHIで切断し、HindIII−BamHI断片を単離し、そしてこの断片 を、制限部位を連結するため、およびフレーム内に遺伝子を置くために2つのリ ンカーオリゴヌクレオチドを付加して、BspMI/BamHI消化されたTA C−Bspベクター中に挿入することにより作成される。 そうして得られた組換え大腸菌は、アンピシリン50μg/ml含有のLur iaブロス中、37℃で一夜増殖される;次いで、細菌細胞は、遠心によって回 収され、そして使用まで−80℃で保存される。 次いで、前記文献で開示されている回収操作にしたがって、細菌細胞は音波処 理によって溶菌され、遠心、清澄化されて細胞砕片が除去される。 精製目的では、清澄懸濁液は、最初に、塩濃度勾配溶出を用いて疎水的相互作 用マトリックス(Phenyl−sepharose Fast−Flow,Ph armacia)を通過される;IL−1raを含有する画 分がプールされ、透析され、そしてアニオンマトリックス(FPLCシステムを もつMonoQ、Pharmacia)を通過され、次いで、硫酸アンモニウムがIL− 1raを含有する画分に添加され、それが、疎水的相互作用マトリックスを再度 通過され、そして最後にゲル濾過によって精製される。 他の精製操作によれば、また、清澄化された溶液に含有される組換えIL−1 raタンパク質は、D.B.Carter et al.,Nature,344(1990),pp.633-638に開 示されるように、2種のアニオン交換マトリックスとサイズ排除クロマトグラフ ィーを用いるか、または、O.M.P.Singh et al.,Spec.Publ.-R.Soc.Chem. (1994),158(Biotechnology 3の分冊),pp.474-481に開示されるように、アニ オン交換クロマトグラフィー、疎水的相互作用クロマトグラフィーおよびサイズ 排除クロマトグラフィーを用いることによって精製されてもよい。 IL−1raタンパク質の精製が、カチオン交換マトリックスとアニオン交換 マトリックスを用いる簡単な2段階精製法を用いることによって、容易に達成で きることが、ここに見い出された。 特に、最初の溶出は、負荷する混合液のpHに較べて、溶離液のpHを増大す ることによって達成される。最初のクロマトグラフィーカラムからのIL−1r aタンパク質を含有する溶出液は、次に、ダイアフィルトレーションや透析のよ うないかなる中間処理もなしに、第2のクロマトグラフィーカラム上に直接負荷 される;次いで、第2の溶出が、最初のクロマトグラフィー段階から溶出される 混合液のイオン強度に較べて溶離液のイオン強度を増大することによって達成さ れる。 当業者には認識されるように、本精製法は、組換え大腸菌の発酵マス の処理後、上記の発酵法によって得られた清澄懸濁液に、慣用のクロマトグラフ ィーシステムを用いて適用することができる。 しかしながら、好適な実施態様によれば、カチオン交換マトリックスにおける 第1の精製段階は、好ましくは、いわゆる「膨張床吸着技術(expanded bed adsorption technique)」の条件下で遂行され る。流動化に基づくこの技術は、特定のカラムとイオン交換体の使用によってお り、それは、細胞砕片除去のための前処理、例えば濃縮および/または清澄化を 必要とせずに、粗供給液をカラムに供給することができる。所望のタンパク質が 、マトリックスに吸着されている間、細胞砕片は、妨げられずにカラムを通過し 、次いで、廃棄される(非結合タンパク質とともに)。したがって、細胞破壊後 に得られるホモジネートは、細胞砕片を除去するための前記先行技術文献に開示 されるように、清澄化され、濾過される必要はなく、直接、第1のカチオン交換 マトリックスに負荷されてもよい(Hjorth et al.,Bioseparation,5(4),217- 223,1995、参照)。 かくして、膨張床吸着技術と改良2段階クロマトグラフィー精製を結び付ける ことによって、組換え大腸菌からのIL−1raを精製するための新規の簡単な 操作が提供される;さらなる利点としては、少ない操作数のために、本精製法は 、また、IL−1ra組換えタンパク質の工業生産へと容易にスケールアップで きる。 一般的操作としては、カチオン交換マトリックスが、最初に、pH6.2以下 、好ましくは約5.0〜約6.2、特に好適にはpH約6.0をもつ適切なバッ ファー水溶液(バッファーA)の添加によって膨潤される。例えば、MES(4 −モルホリンエタンスルホン酸)、BIS−T RIS(2−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−(ヒドロキシメチル) −1,3−プロパンジオール)もしくはクエン酸塩を含有するバッファー溶液が 使用されてもよい。所望であれば、さらなる化合物、例えばEDTA(エチレン ジアミノ−テトラ酢酸)もしくはPMSF(フッ化ベンゼンメタンスルホニル) のようなプロテアーゼ阻害剤が、バッファー溶液に添加されてもよい。適切なバ ッファー溶液は、例えば、20mM MESおよび1mM EDTAを用いて調 製される(pH約6.0)。次に、カラムは、慣用のクロマトグラフィー技術が 適用される場合における清澄化された溶液か、または膨潤床吸着技術が適切され る場合における細胞砕片を含有するホモジネートかいずれかの、精製されるべき 混合液を負荷される。精製されるべき混合液は、上記範囲内のpH値(6.2以 下、好ましくは5.0〜6.2)をもつバッファーを含む溶液として負荷される が、そのバッファー溶液は、好ましくは、マトリックスの膨潤に用いられたもの である。また、バッファー溶液の添加は、精製されるべき混合液を希釈する結果 となり、負荷する溶液の低イオン強度を達成することになる;必要であれば、負 荷する混合液のイオン強度は、脱イオン水で希釈して、さらに低下されてもよい 。 溶出前に、カラムは、適切なバッファー、好ましくはマトリックスを膨潤させ るために使用された同じバッファーAにより洗浄される;好ましくは、バッファ ーAによる洗浄後、カラムは、次に、水で洗浄されて、カラム内の望ましくない pHの勾配を最小化させる。 次いで、IL−1raタンパク質は、pH値約7.5〜約9.0、好ましくは 約8.0をもつ、その他のバッファー水溶液(バッファーB)により溶出される 。例えば、TRIS(2−アミノ−2−(ヒドロキシ メチル)−1,3−プロパンジオール)、HEPES(4−(2−ヒドロキシエ チル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸)もしくはリン酸塩を含有するバッフ ァー溶液が使用されてもよい。また、この場合、バッファーAについてと同様に 、適切な添加物がバッファー溶液に添加されてもよい。適切な緩衝溶液は、例え ば、25mM TRISおよび1mM EDTAを含んで調製されてもよい(p H約8.0)。 溶出液のモニターは、既知の技術、例えばUV分析によって行われる。 上記操作にしたがって、バッファーBについて定められた上記範囲内のpH値 (すなわち、7.5〜9.0)と低イオン強度をもつであろう所望のIL−1r a含有溶出液は、アニオン交換樹脂に直接負荷することができる。 かくして、所望のIL−1raタンパク質を含有する、カチオン交換カラムか らの溶出液は、アニオン交換マトリックス上に直接負荷されるが、そのマトリッ クスは、適切なバッファー、好ましくは、カチオン交換マトリックスからIL− 1raタンパク質を溶出するために使用された同じバッファーBにより、予め平 衡化されている。負荷されたマトリックスを、好ましくはバッファーBにより洗 浄後、次に、IL−1raタンパク質が、バッファーBと同じpH(すなわち、 約7.5〜9.0、好ましくは約8.0)をもつが、増加されたイオン強度(溶 液の伝導率として測定される)をもつバッファー水溶液(バッファーC)により 溶出される。 一般的に言えるように、低イオン強度をもつバッファーB溶液は、一般に、伝 導率3.0mS/cm2以下、好ましくは1.5mS/cm2以下、特に好ましく は伝導率約0.9〜1.0mS/cm2をもつであろ う。また、上記のように、イオン交換マトリックス上に負荷される混合液のイオ ン強度は、低い値に維持されねばならない;かくして、また、上記伝導率の値は 、これらの混合液についても望ましい。一方、増加された塩含量をもつバッファ ーC溶液は、一般に、伝導率9mS/cm2以上、好ましくは9〜15mS/c m2、特に好ましくは伝導率約10mS−cm2をもつであろう。 技術上周知のように、バッファー溶液のイオン強度を増加するためには、バッ ファー作用のない塩、例えばNaCl,KClなどが、それに添加される。バッ ファーCのための緩衝剤および添加剤は、一般に、バッファーBについて使用さ れるものと同じである。例えば、バッファーCのための適切な溶液は、25mM TRIS,100mM NaClおよび1mM EDTAを用いて調製される (pH約8.0,伝導率約10mS/cm2)。 この場合にもまた、溶出液のモニターは、既知の技術、例えばUV分析によっ て行われる。 クロマトグラフィー精製の終了時に、得られる溶液は、次に、純IL−1ra 組換えタンパク質を回収するために、技術上周知のように処理される。例えば、 純粋な生産物を回収するために適用できる典型的な操作は、また組み合わせにお いても、濃縮、濾過およびダイアフィルトレーションである。 慣用のイオン交換クロマトグラフィーが使用される場合、第1のクロマトグラ フィー段階に用いられる適切なカチオン交換体は、慣用のセルロース、デキスト ラン、アガロースもしくは架橋アガロース、合成有機ポリマー、被膜シリカマト リックスに、それぞれ基づくカチオン交換体 であり、カルボキシメチル、スルホン酸、スルホエチルもしくはスルホプロピル 基により機能化されている。好ましくは、架橋アガロースに基づくものか、また は合成有機ポリマーに基づくカチオン交換体が用いられ、好ましくは、スルホン 酸もしくはスルホプロピル基により機能化されている。 入手できる市販のカチオン交換体の例は、セルロースに基づくCM23,CM 32およびCM52(Whatman);デキストランに基づくCM−Sephade xC−25、SP−SephadexC−25,CM−SephadexC−5 0およびSP−SephadexC−50(Pharmacia);アガロースもしくは 架橋アガロースに基づくCM Bio−ge1A(Biorad)、CM−Sepha roseCL−6BおよびCS−Sepharose Fast Flow(Ph armacia);合成有機ポリマーに基づくMono S(Pharmacia)、S−Hyp er D(Biosepra)、SP−5−PWおよびHRLC MA7C(Biorad)お よび被膜シリカマトリックスに基づく、例えばCM Si300およびSP S i100(Serva)である。好適なマトリックスは、S−Sepharose、 Mono SおよびS−Hyper Dである。 好適な実施態様によれば、「膨張床吸着技術」が、第1クロマトグラフィー段 階に適用される場合は、特定のカラムおよびイオン交換体が用いられる。具体的 には、カラムは、水圧で動かされる可動性のトップアダプターを備え、そして上 部と底部にはネットを備えて、細胞砕片は通過させるがイオン交換体のビーズ粒 子は通過させない。イオン交換マトリックスは、慣用技術において使用されるビ ーズに較べてより重く作られている特殊なビーズによって形成される。イオン交 換マトリックスは、 先に引用されたカチオン交換マトリックス、すなわち、カルボキシメチル、スル ホン酸、スルホエチルもしくはスルホプロピル基により機能化されている、セル ロース、デキストラン、アガロースもしくは架橋アガロース、合成有機ポリマー に、それぞれ基づくマトリックスである;該マトリックスは、ビーズに不活性材 料、例えば石英を添加して、慣用のビーズに較べてより重く作られている。好ま しくは、架橋アガロースに基づくカチオン交換体が用いられ、好ましくは、スル ホン酸もしくはスルホプロピル基により機能化されている。 例えば、修飾された架橋アガロースに基づくカチオン交換体を充填されたST REAMLINEカラム(Pharmacia)、例えばSP−STREAMLINE( 修飾SP−Sephadex,Pharmacia)が、都合よく使用することができる 。 第2のクロマトグラフィー段階に用いられる適切なアニオン交換体は、セルロ ース、デキストラン、アガロースもしくは架橋アガロース、合成有機ポリマーお よび被膜シリカマトリックスに、それぞれ基づくアニオン交換体であり、ジエチ ルアミノエチル、第4級アミノメチル、第4級アミノエチル、ジエチル−(2− ヒドロキシプロピル)アミノエチル、トリエチルアミノメチル、トリエチルアミ ノプロピルおよびポリエチレンイミン基により機能化されている。好ましくは、 架橋アガロースに基づくものか、または合成有機ポリマーに基づくアニオン交換 体が用いられ、好ましくは、第4級アミノメチル基により機能化されている。 入手できる市販のアニオン交換体の例は、セルロースイオン交換体、例えばD E23,DE32およびDE52(Whatman);デキストランイオン交換体、例 えばDEAE−SephadexC−25、QAE− SephadexC−25,DEAE−SephadexC−50およびQAE −SephadexC−50(Pharmacia);アガロースもしくは架橋アガロー ス、例えばDEAE Bio−ge1A(Biorad)、DEAE−Sepharo seCL−6BおよびQ−Sepharose Fast Flow(Pharmaci a)、合成有機ポリマー、例えばMono Q(Pharmacia)、Q−Hyper D(Biosepra)、DEAE−5−PWおよびHRLC MA7P(Biorad)およ び被膜シリカマトリックス、例えばDEAE Si500およびTEAP Si 100(Serva)である。好適なマトリックスは、Q−Sepharose、M ono QおよびQ−Hyper D;好ましくは、Q−Sepharoseが 、アニオン交換体として用いられる。 次の実施例は、本発明の精製方法を、より詳細に具体的に説明する。 バッファー溶液 n.e.=評価せず 実施例1 組換え大腸菌の発酵 IL−1ra発現のためのプラスミドを含有する組換え大腸菌K12(AB1 899)を、Schreuder et al.,Eur.Jour.Biochem.,227, 838-847,(1995)に記述されているように、アンピシリン50μg/ml含有の Luriaブロスにおいて、37℃で一夜、50リッター容発酵槽中で増殖させ る。 実施例2 細胞収穫 発酵工程終了時、発酵ブロス50lを排出し、そして細胞を、負荷流速12l /hにおけるTZ28ゾーナルローター(SORVALL)をもつRC−5B冷 凍超遠心(SORVALL)によって回収する。細胞ベースト約350gを回収 し、少量づつ分割し、そして−80℃で保存する。 実施例3 細胞洗浄と回収 実施例2からの細胞ペースト250gを融解する。その細胞ペーストをバッフ ァーAに懸濁する(約15ml/細胞ペースト1g)。この懸濁液を、細胞を破 壊するために、流速約5l/hで連続的にDYNO−MILL装置(WAB AG,Ba sel)に通す。細胞の破壊を検鏡によって制御する。次いで、ホモジネートの容 積を、バッファーAを用いて約5600mlにして、伝導率を900〜1000 mS/cm2に、そしてpH値を約6.0にする。 実施例4 第1のイオン交換段階(膨張床原理) −クロマトグラフィーシステム:STREAMLINE(Pharmacia):SP −STREAMLINEカチオン交換体600mlを充填した50x1000m mSTREAMLINEガラスカラム; −UV検出:UVICORD S1モニター+工業セル(Pharmacia LKB); レコーダーRec102(Pharmacia);λ=280nm −流速:膨張、負荷 4800ml/h 洗浄、充填、溶出 1100ml/h この第1段階は、膨張床吸着原理に基づいているので、実施例3により得られ たホモジネートを清澄、濾過する必要がない。マトリックスを充填する場合、ま ず、それを、バッファーA(pH6.0)を用いてマトリックスの約2.5倍容 量まで膨張させる。実施例3からのホモジネート(細胞砕片も含有している)を 、直接、カラムの底部からイオン交換マトリックスに負荷する。カラムを、バッ ファーAで徹底的に洗浄して、すべての砕片を除去し、次いで、水で洗浄してバ ッファーAを除去する;最後に、カチオン交換マトリックスを、カラムのトップ アダプターを水圧で押し下げることによって充填する。マトリックスを充填した 後、IL−1raを、バッファーBを用い、流動方向を逆にして(すなわち、カ ラムの上部から底部へ)溶出する。 この形式の溶出は、SP−STREAMLINEイオン交換体から得られる溶 出液を、濃縮とダイアフィルトレーションする必要なしに、第2のイオン交換マ トリックス上に直接負荷させることができる。 実施例5 第2のイオン交換段階 −クロマトグラフィーシステム:Biopilot(Pharmacia):Q−Se pharoseFFアニオン交換体200mlを充填した50x300mmガラ スカラム; −UV検出;λ=280nmにおいて −流速:平衡化、負荷、洗浄 1000ml/h 溶出 2000ml/h Q−Sepharose含有カラムを、バッファーBで平衡化する。SP−S TREAMLINEから得られた溶出液を、この第2のマトリックス上に直接負 荷する。次いで、マトリックスを、バッファーBで洗浄する。吸着がベースライ ンに戻ったならば、IL−1raをバッファーCで溶出し、IL−1ra組換え タンパク質を含有する溶出液約400mlを回収する。 マトリックスに強固に結合している不純物を除去するために、最後に、カラム をバッファーDで洗浄する。 実施例6 濃縮およびダイアフィルトレーション 第2のクロマトグラフィーからの溶出液を、S1 YM3メンブラン(AMI CON)を用いて濃縮する。最初の溶出液の10分の1量に減った後、濃縮液を 、バッファーEを用いてダイアフィルトレーションし、濾過された溶液のpHと 伝導率をモニターする。 精製工程の終了時、SDS−PAGE分析(Pharmacia LKB−PHAST S YSTEM;PHAST Gel SDS−PAGE 8〜25%)によって測 定した95%以上の純度をもつIL−1ra組換えタンパク質約1.5gを回収 する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成9年12月12日(1997.12.12) 【補正内容】 請求の範囲 1. 組換え大腸菌(E.coli)の菌株を発酵することによって得られる 、ヒト・インターロイキン1レセプター・拮抗薬(IL−1ra)の精製方法で あって: a)精製されるべき混合液を、pH値6.2以下において緩衝化し、そして場 合によっては、そのイオン強度を伝導率値3.0mS/cm2以下に低下させた 後、カチオン交換マトリックスに負荷し、そしてpH値約7.5〜9.0と、伝 導率値が3.0mS/cm2以下になるようなイオン強度とをもつバッファー水 溶液を用いて溶出すること;そして b)この溶出液を、アニオン交換マトリックスに直接適用し、そしてpH値約 7.5〜9.0と、伝導率値が9mS/cm2以上になるようなイオン強度とを もつバッファー水溶液を用いて溶出すること、そして c)その溶出液からIL−1raを回収すること を含む方法。 2. 第1のクロマトグラフィー段階が、膨張床吸着技術にしたがって遂行さ れ、ここで発酵マスから細胞の収穫、洗浄および破壊によって直接得られる、細 胞砕片を含有するホモジネートを、続いて清澄化と濾過をすることなく、カチオ ン交換カラムに負荷することを含む請求の範囲1記載の方法。 3. カチオン交換マトリックスが、最初に、pH値6.2以下をもつバッフ ァー水溶液を用いて膨張される、請求の範囲1または2記載の方法。 4. 精製されるべき混合液を、カチオン交換マトリックスに適用した後、そ してそれを溶出する前に、該マトリックスが、先ず、その膨張 に使用された同じバッファーにより、次に、場合によっては水により洗浄される 、請求の範囲3記載の方法。 5. カチオン交換マトリックスを膨張するためと、その洗浄のために使用さ れるバッファーのpH、およびカチオン交換マトリックスに負荷される緩衝化さ れた混合液のpHが、約5.0〜約6.2である、前記請求の範囲のいずれか1 つに記載の方法。 6. カチオン交換マトリックスを溶出するために使用されるバッファーのp H、およびアニオン交換マトリックスを溶出するために使用されるバッファーの pHが、約8.0である、請求の範囲1、2または3記載の方法。 7. カチオン交換マトリックスに負荷される混合液の伝導率、溶出バッファ ーの伝導率、およびアニオン交換マトリックスに負荷される溶液の伝導率が、1 .5mS/cm2以下である、前記請求の範囲のいずれか1つに記載の方法。 8. 該伝導率が、約0.9〜1.0mS/cm2である、前記請求の範囲の いずれか1つに記載の方法。 9. アニオン交換マトリックスを溶出するために使用されるバッファーの伝 導率が、9.0〜15.0mS/cm2である、前記請求の範囲のいずれか1つ に記載の方法。 10.該バッファーの伝導率が約10.0mS/cm2である、請求の範囲9 記載の方法。 11.カチオン交換マトリックスを膨張するためのバッファー溶液、精製され るべき混合液を緩衝化するためのバッファー溶液、および溶出前にカチオン交換 マトリックスを洗浄するためのバッファー溶液が、2 0mM MESと1mM EDTAを含有する、前記請求の範囲のいずれか1つ に記載の方法。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年9月14日(1998.9.14) 【補正内容】 請求の範囲 1. 組換え大腸菌(E.coli)の菌株を発酵することによって得られる 、ヒト・インターロイキン1レセプター・拮抗薬(IL−1ra)の精製方法で あって: a)精製されるべき混合液を、pH値6.2以下において緩衝化し、そして場 合によっては、そのイオン強度を伝導率値3.0mS/cm2以下に低下させた 後、カチオン交換マトリックスに負荷し、そしてpH値約7.5〜9.0と、伝 導率値が3.0mS/cm2以下になるようなイオン強度とをもつバッファー水 溶液を用いて溶出すること;そして b)この溶出液を、アニオン交換マトリックスに直接適用し、そしてpH値約 7.5〜9.0と、伝導率値が9mS/cm2以上になるようなイオン強度とを もつバッファー水溶液を用いて溶出すること、そして c)その溶出液からIL−1raを回収すること を含む方法。 2. 第1のクロマトグラフィー段階が、膨張床吸着技術にしたがって遂行さ れ、ここで発酵マスから細胞の収穫、洗浄および破壊によって直接得られる、細 胞砕片を含有するホモジネートを、続いて清澄化と濾過をすることなく、カチオ ン交換カラムに負荷することを含む請求の範囲1記載の方法。 3. カチオン交換マトリックスが、最初に、pH値6.2以下をもつバッフ ァー水溶液を用いて膨張される、請求の範囲1または2記載の方法。 4. 精製されるべき混合液を、カチオン交換マトリックスに適用した後、そ してそれを溶出する前に、該マトリックスが、先ず、その膨張 に使用された同じバッファーにより、次に、場合によっては水により洗浄される 、請求の範囲3記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 組換え大腸菌(E.coli)の菌株を発酵することによって得られる 、ヒト・インターロイキン1レセプター・拮抗薬(IL−1ra)の精製方法で あって: a)精製されるべき混合液を、pH値6.2以下において緩衝化し、そして場 合によっては、そのイオン強度を伝導率値3.0mS/cm2以下に低下させた 後、カチオン交換マトリックスに負荷し、そしてpH値約7.5〜9.0と、伝 導率値が3.0mS/cm2以下になるようなイオン強度とをもつバッファー水 溶液を用いて溶出すること;そして b)この溶出液を、アニオン交換マトリックスに直接適用し、そしてpH値約 7.5〜9.0と、伝導率値が9mS/cm2以上になるようなイオン強度とを もつバッファー水溶液を用いて溶出すること、 を含む方法。 2. 第1のクロマトグラフィー段階が、膨張床吸着技術にしたがって遂行さ れ、ここで発酵マスから細胞の収穫、洗浄および破壊によって直接得られる、細 胞砕片を含有するホモジネートを、続いて清澄化と濾過をすることなく、カチオ ン交換カラムに負荷することを含む請求の範囲1記載の方法。 3. カチオン交換マトリックスが、最初に、pH値6.2以下をもつバッフ ァー水溶液を用いて膨張される、請求の範囲1または2記載の方法。 4. 精製されるべき混合液を、カチオン交換マトリックスに適用した後、そ してそれを溶出する前に、該マトリックスが、先ず、その膨張に使用された同じ バッファーにより、次に、場合によっては水により洗 浄される、請求の範囲3記載の方法。 5. カチオン交換マトリックスを膨張するためと、その洗浄のために使用さ れるバッファーのpH、およびカチオン交換マトリックスに負荷される緩衝化さ れた混合液のpHが、約5.0〜約6.2である、前記請求の範囲のいずれか1 つに記載の方法。 6. カチオン交換マトリックスを溶出するために使用されるバッファーのp H、およびアニオン交換マトリックスを溶出するために使用されるバッファーの pHが、約8.0である、請求の範囲1、2または3記載の方法。 7. カチオン交換マトリックスに負荷される混合液の伝導率、溶出バッファ ーの伝導率、およびアニオン交換マトリックスに負荷される溶液の伝導率が、1 .5mS/cm2以下である、前記請求の範囲のいずれか1つに記載の方法。 8. 該伝導率が、約0.9〜1.0mS/cm2である、前記請求の範囲の いずれか1つに記載の方法。 9. アニオン交換マトリックスを溶出するために使用されるバッファーの伝 導率が、9.0および15.0mS/cm2である、前記請求の範囲のいずれか 1つに記載の方法。 10.該バッファーの伝導率が約10.0mS/cm2である、請求の範囲9 記載の方法。 11.カチオン交換マトリックスを膨張するためのバッファー溶液、精製され るべき混合液を緩衝化するためのバッファー溶液、および溶出前にカチオン交換 マトリックスを洗浄するためのバッファー溶液が、20mM MESと1mM EDTAを含有する、前記請求の範囲のいず れか1つに記載の方法。 12.カチオンマトリックスから溶出するためのバッファー溶液が、25mM TRISと1mM EDTAを含有する、前記請求の範囲のいずれか1つに記 載の方法。 13.アニオンマトリックスから溶出するためのバッファー溶液が、25mM TRIS、100mM NaClおよび1mM EDTAを含有する、前記請 求の範囲のいずれか1つに記載の方法。 14.カチオン交換マトリックスが、セルロース、デキストラン、アガロース もしくは架橋アガロース、合成有機ポリマーおよび被膜シリカマトリックスに、 それぞれ基づくカチオン交換体から選ばれ、場合によっては、それが、カルボキ シメチル、スルホン酸、スルホエチルもしくはスルホプロピル基により機能化さ れている、前記請求の範囲のいずれか1つに記載の方法。 15.第1のクロマトグラフィー段階に使用されるカチオン交換マトリックス が、架橋アガロースに基づくか、または合成有機ポリマーに基づくカチオン交換 体であり、それが、スルホン酸もしくはスルホプロピル基により機能化されてい る、前記請求の範囲のいずれか1つに記載の方法。 16.第2のクロマトグラフィー段階に使用されるアニオン交換体が、セルロ ース、デキストラン、アガロースもしくは架橋アガロース、合成有機ポリマーお よび被膜シリカマトリックスに、それぞれ基づくアニオン交換体から選ばれ、そ れが、ジエチルアミノエチル、第4級アミノメチル、第4級アミノエチル、ジエ チル−(2−ヒドロキシ−プロピル)アミノエチル、トリエチルアミノメチル、 トリエチルアミノプロピルも しくはポリエチレンイミン基により機能化されている、前記請求の範囲のいずれ か1つに記載の方法。 17.第2のクロマトグラフィー段階に使用されるアニオン交換体が、架橋ア ガロースに基づくか、または合成有機ポリマーに基づくアニオン交換体であり、 それが、第4級アミノメチル基により機能化されている、前記請求の範囲のいず れか1つに記載の方法。
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