JP2000512311A - 個別性をもつ癌細胞を特徴づけるのに有用な、癌の治療的、予防的、診断的薬剤 - Google Patents

個別性をもつ癌細胞を特徴づけるのに有用な、癌の治療的、予防的、診断的薬剤

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Abstract

(57)【要約】 癌細胞、特に造血系の癌細胞の膜に傷害を与えて、細胞を殺す治療的または予防的薬剤が開示される。この癌細胞は、いくつかのコア・ヒストンまたは主にコア様ヒストンおよび/またはその部分を含有する膜タンパク質集合体を有する細胞である。この治療的または予防的薬剤は、ヒストンH1、H1サブタイプ、H2A、H2B、H2AとH2Bの二量体、H3およびH4、上記タイプの共有結合的修飾ヒストンおよび/またはその活性部分、および機能的かつ構造的に類似のタンパク質(プロタミン、原核生物および/または古細菌由来の細菌性タンパク質)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の純粋ヒストンまたはその活性配列部分を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】 個別性をもつ癌細胞を特徴づけるのに有用な、癌の治療的、予防的、診断的薬剤 本発明は、癌細胞に対する治療的および予防的薬剤としてのヒストンおよび/ またはヒストン様タンパク質(例えば、プロタミン、細菌性ヒストン様タンパク 質)に関する。 Reiner Class et al.(in American Journal of Clinical Oncology(CCT)19 (5)1996,pp.552-531)によると、癌細胞に対するヒストンの作用は、ヒスト ンH1により殺される癌細胞が、ヒストンH1に結合し得る細胞膜において、い わゆる受容体タンパク質を発現することに基づいている。この受容体タンパク質 は、固定化されたヒストンH1を用いるとアフィニティー・クロマトグラフィー で単離される。ドデシル硫酸ナトリウム・ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動( SDS−PAGE)での測定では、受容体タンパク質は、分子量約33,000D a(33kDa)±2000Daに相当する電気泳動移動度を示している。 ヒストンH1が膜存在受容体タンパク質と結合すると、膜の統合性が破壊され て、タンパク質やイオンなどの可溶性細胞成分の無調整な流出、および他の物質 の流入が生じ、結果として細胞死が起きる。 本発明は、異なる組織に由来する腫瘍細胞(例えば、白血病、リンパ腫、肉腫 、癌腫、黒色腫など)が特殊な個別性を有していること、および該個別性および 細胞系特異性のよりよい理解が新しい効果的な治療についての出発点であること に基づいている。受容体タンパク質は、一つのあるいはいくつかの別異の細胞型 について特徴的なのではなく、むしろ目的とする治療に到達し得るような個別の 、細胞系に特徴的な性質を表しているということができる。 本発明の課業は、受容体タンパク質についてさらに知見を得て、該受容体タン パク質を発現する個別の癌細胞の治療的および予防的処置、すなわち癌細胞の抑 制に関する新しい教示に展開することである。 従って、本発明は、該受容体タンパク質を(個別の特性として)発現する癌細胞 を認識する診断手段も含む。本発明はまた、該個別癌細胞の治療的処置について の教示(すなわち結果)を予測可能とする。これには、治療薬剤(すなわちヒスト ンH1)での処置の成功性に準拠した新しい方法で癌細胞を分類し得ることが含 まれる。信頼すべきデータでもって該個別性を有する癌細胞を生じるような人に ついての前徴を予測できるようになるとすぐに、治療法(本発明の対象)が予防領 域でも用いることができる。このような人の血液中のヒストンの自然レベルが低 すぎることが分かると、治療法は特に適用される。 本発明は、個別癌細胞(特に、白血病、リンパ腫、黒色腫などの造血系の癌細 胞)の膜における上記受容体タンパク質がいくつかのヒストンタンパク質または ヒストン様ポリペプチドおよび/またはその部分を含有し、あるいは大部分がこ れらのものからなっているとの観察に基づいている。これらのタンパク質は、外 部から加えられたヒストンまたはヒストン様タンパク質(例えば、プロタミンお よび細菌性ヒストン様タンパク質)と結合および架橋されて、治療的あるいは診 断的な領域で役立ち得る。受容体タンパク質を認識する適当な抗体も、診断手段 として用いることができる。 本発明は、請求項1、24、25および26の内容によって特徴付けられる。 請求項の特徴および下記の記載から、実施すると、よい結果がもたらされる。 ヒストン様タンパク質とは、プロタミンおよび別異の細菌性タンパク質を本明 細書では意味する。細菌を起源とするヒストン様タンパク質のいくつかを、参照 文献とともに表1に示す。表示の細菌性ヒストン様タンパク質とヒストンとの類 似性は、タンパク質結晶についてのX線結晶での構造的観点、DNA結合および 転写の検討での機能的観点、およびヒストンH1との配列相同性での生化学的観 点から決定された。 表1 最初に、上記の個別癌細胞膜の受容体タンパク質の特徴が発明者によって明ら かにされた。 MALDI−MS技法(マトリックス支援レーダー脱離/イオン化質量分析)を 用いSDS−PAGEで誘導されたタンパク質バンドを質量分析して、電気泳動 的に同一源のバンドが分子量11.2、13.7および15.0kDaの3種のタ ンパク質を含むことが明らかになった。 詳細には、下記の平均値が得られた。 11,175±40kDa 13,730±40kDaおよび 15,035±80kDa 平均値は、検査したサンプルからの、単一および二重電荷分子イオンシグナル および4〜6の総計スペクトルから計算する。 上記の受容体ポリペプチド分子量に比較すると、下記ヒト・ヒストン配列は次 の分子量を有する。 H4 11,282kDa H2B 13,774kDa H3 15,324kDa H2 14,004kDa 自動Edmanタンパク質減成による配列分析でもって、ヒト・ヒストンH4のア ミノ酸残基23〜59に相当し、23位と35位のみが異なるペプチド配列を同 定した。これは、健常細胞におけるヒトH4の既知配列に対して97.2%の相 同性を示す。 これらの知見から導かれる驚くべき結論は、上記の受容体タンパク質が、ヒス トンH4、H2BおよびH3またはこれらに非常に類似したタンパク質に結合し 得るタンパク質からなるか、またはこのタンパク質を含むことである。個別の癌 細胞膜におけるヒストンタンパク質の存在は、その細胞の腫瘍発生性形質転換が 主な原因のようであり、また、核ヒストンに比較して量的な組成および可能な構 造の相違にもよるようである。 比較的高濃度で個別癌細胞膜において発現されるヒストンH2A、H2B、H 3および/またはH4(いわゆるコア・ヒストン)に属するヒストンタンパク質は 、ヒストン、特にヒストンH1、またはその活性成分の外部からの添加によって 、架橋される。架橋は、特定の癌細胞における膜統合性を喪失せしめ、最後に細 胞死をもたらす。上記ヒストンタンパク質は、天然起源、例えばウシ組織からの 抽出でもよく、または組換えタンパク質でもよい。共有結合的に修飾されたヒス トンタンパク質またはその部分や機能的または構造的に類似するタンパク質も用 いられる。適当な共有結合的修飾には、限定するわけでないが、ポリオキシエチ レン鎖での誘導(“pegylation”)がある。機能的または構造的に類似のタンパク 質の例としては、プロタミン、または原核生物または古細菌由来のヒストン様タ ンパク質がある。 H1分子は、いわゆるヌクレオソーム間、コア・ヒストンのよく組織された複 合体間のリンカーとして作用し、クロマチンの縮合構造を形成することが知られ ている。この形成をなすためには、ほとんど無傷のヒストン分子を必要とし、こ の分子は近接の可動性N−およびC−末ドメインを有する折りたたまれた密な中 心部分(すなわち、球状部分)を含有している。 この知見から、ヒストンH1分子の生物的活性(すなわち細胞傷害性)ドメイン を的確に指摘する方法を演鐸することができる。これは、個別癌細胞膜で発現さ れるコア・ヒストンとの架橋または結合を保証するドメインである。 このために、組換え的につくられたヒストンH5を細胞毒性実験において部分 的に用いた。ヒストンH5は、チキン赤血球から誘導され、ヒストンH1の赤血 球特異的変種を発現する。このヒストンタンパク質の断片は、両末テイルを広範 に短くしたり、またはC末を徐々に短くするのに、部分的に用いた。この断片お よび遺伝子工学的製法については、Gercham et al.in Protein Expression & P urification,5(1994),pages 242-251に記載されている。 下記の図は、用いたH5断片およびその構造的組成を示す。全ヒストンH5分 子(H5)、うち球状ドメインのみ(GH5)、N末ドメインを有する球状ドメイン (NGH5)、N末ドメインとC末アミノ酸98−131を有する球状ドメイン( NGC1H5)、N末とC末アミノ酸98−151を有する球状ドメインである 。用いたすべてのタンパク質および培養基はエンドトキシン陰性であった。 球状ドメイン コウシ胸腺由来ヒストンH1の形質転換癌細胞に対する作用について可能な構 造−機能の関係を調べるために、一連の実験を行って、ヒストンH1を上記のヒ ストンH5の組換えポリペプチド断片と比較した。次の細胞/細胞系を試験した 。急性骨髄白血病(AML)の女性患者の末梢血からの初生の細胞系、白血病細胞 系IM9の細胞、およびリンパ腫細胞系OH77の細胞である。すべての実験に おいて、ヒストンH1は濃度250μg/mlで細胞毒性が認められた。長い組換 えH5誘導ポリペプチド、NGC1H5およびNGC2H5のAML細胞および リンパ腫細胞系に対する細胞毒性作用は、細胞系IM9について強い細胞毒性作 用が認められるヒストンH1に匹敵した。最も小さい生長阻害作用は、すべての 細胞型において球状ドメインGH5および断片NGH5によって誘発された。組 換え断片は250μg/mlのヒストンH1に等モルの濃度で用いた。結果は下記 の実施例1−5に要約される。 上図は、ヒストンH1および組換えヒストン断片の、AML(急性骨髄性白血 病)の女性患者の白血病細胞に対する細胞毒性を示す。 例1−5において、1×106細胞/mlを次の標準的条件で48時間インキュ ートした。 H1:ヒストンH1、ヒストンH5の組換え断片;GH5:断片GH5;NG H5:断片NGH5;C1:断片NGC1H5;C2:断片NGC2H5。ヒス トンH1および組換え断片は12μMで用いた。細胞の生存能の測定はMTT法 を用いた。4平行実験の平均値で示した。 下記の例6−10において、ヒストンH1および組換えヒストン断片の細胞毒 性を脊髄性白血病細胞系IM9の細胞について示す。 さらに下記の例11−15において、ヒストンH1および組換えヒストン断片 の細胞毒性を脊髄性白血病細胞系OH77の細胞について示す。 例6−15において、5×104細胞/mlを次の標準的条件で48時間インキ ュベートした。 H1:ヒストンH1、ヒストンH5の組換え断片;GH5:断片GH5;NG H5:断片NGH5;C1:断片NGC1H5;C2:断片NGC2H5。ヒス トンH1および組換え断片は12μMで用いた。細胞の生存能の測定はMTT法 を用いた。4平行実験の平均値で示した。 実施例から、ヒストンH1(またはH5)分子GH5の球状ドメインが低い細胞 毒性を有するか、またはまったく細胞毒性を有していないこと(細胞毒性指数2 0以下で表す)が分かる。C末ドメインをほとんど完全に欠失している断片NG H5についても同様である。少なくとも残基108−131が存在し、かつN末 ドメインが無傷であると(NGC1H5)、断片の細胞毒性は無傷のヒストン分子 と同じかまたはそれ以上である(例4および9)。同じことがC末ドメインの38 アミノ酸のみを欠失しているNGC2H5についても当てはまる。 同様の関係が短いN末ドメインおよび無傷のC末ドメインを有するヒストン断 片について夫々成立する。 本発明によって、ヒストンH5の代わりにヒトヒストンH1サブタイプ、特に サブタイプH1.1、H1.2、H1.3、H1.4およびH1.0またはその部分を 用いることが示唆される。 例16−18 例16−17は、組換えヒト(rh)ヒストンH1のサブタイプH1.0および H1.2の、バーキットリンパ腫細胞系Dandiの細胞に対する細胞毒性を示す。コ ウシ胸腺由来(ウシ)ヒストンH1と比較する(例18)。 次の表2は、上記の、N−およびC−末ドメインを夫々有するヒトヒストンH 1サブタイプを表示する。N−末ドメインとC−末ドメインとの間の対応球状ド メインは表示していない。チキン由来のヒストンH5での結果に類似することか ら、これらのサブタイプが膜存在コア・ヒストン受容体を含有する癌細胞に対し て同様の細胞毒性を発揮すると考えるのが合理的である。 表2 上表の段階的変化において、C−およびN−末ドメインは、配列中にアミノ酸 プロリン(P)を含有する領域を意味する。プロリンがポリペプチド鎖の伸長を起 して、らせんの形成を阻害するからである。 文献によると、ドメイン境界は違うように定義されている。チキンヒストンH 5の場合、何人かの著者が、N末をアミノ酸1−18に、そして球状ドメインを アミノ酸19−108と定義する。Gerchmanら(上掲参照)は、球状ドメインをア ミノ酸24−96と定義する。 要約すると、癌細胞の個別受容体のタンパク質は、現存の知識を基にして、コ ア・ヒストンH2A、H2B、H3および/またはH4の集合体を表すこと、お よびこの集合体が該ヒストンまたはコア・ヒストン様タンパク質を含有すること を結論し得る。DNAが膜表面に存在するかどうかは結論的に決定できない。し かし、そうでないとも云えない。 さらに、細胞が腫瘍へ形質転換をした結果として、プロタミンが癌細胞中に合 成ざれ得ることを忘れてはならない。このようなプロタミンは、コア・ヒストン の代わりに、あるいはコア・ヒストンとともに細胞膜中に局在し、ヒストンまた はヒストン様タンパク質と複合体を形成したり、結合したりすることがある。 ヌクレオソームに属するヒストン(すなわち、コア・ヒストン)は非共有結合力 で互いに強く連結し、大きい分子量を有するようにみえる。ヒストンはまた、細 胞膜中で互いに結合して、形質転換依存性の制御異常によって消滅する。 本発明の対象である治療的薬剤の作用機序は、(a)架橋ざれ得るヒストンタン パク質、特にヒストンH1およびその部分の外部からの投与、(b)生物的に活性 の、共有結合的に修飾されたヒストン、または(c)機能的および/または構造的 にヒストン様のタンパク質、による膜存在ヒストンタンパク質の架橋に基づいて いる。この架橋すなわち結合の結果として、大きい集合体が細胞膜中に形成され る。この集合体は、細孔様の性質を有し、細孔の形成を促進する。すなわち、細 胞骨格の構造成分に直接関連する細胞膜成分の機械的な分解をもたらす。これら の事象は細胞膜の統合性を破壊し、最後に細胞死に至らしめる。シグナル形質導 入機序およびアポトーシスが関与している可能性があるが、細胞死に導く決定的 な過程ではない。 本発明の対象である治療的薬剤の生物活性は、次の写真A−Dにおいて明らか である。 写真Aは、リンパ腫細胞系OH77の未処置細胞を示す(倍率、2,000倍) 。写真Bは、写真Aの拡大図で、倍率が20,000倍である。この写真によっ て、無傷のリンパ腫瘍細胞の典型的な表面構造がよく分かる。写真Dは、200 μg/mlのヒストンH1で12時間インキュベーションした後、腫瘍細胞が劇的 に変化したことを表す。明らかなように、細胞は球状形に縮まり、ヒストンH1 との24時間インキュベーション後に、完全にバラバラになる(写真C)。 純ヒストンH1の調製物は、上記の濃度で用い、上記の参照文献に記載の細胞 培養に用いられる通常の培地に再懸濁した。 本発明はまた、細胞膜で受容体タンパク質を発現する個別の癌細胞の診断につ いての方法を含む。本発明により、ヒストン−特にヒストンH1またはその活性 部分あるいは適当な抗体−は、癌細胞上の受容体タンパク質に結合して、診断に 用いられる。特定の受容体タンパク質を含有する個別の癌細胞を分類することが 初めて可能となる。これに必要とする診断技法は、広く知られており、既知の技 術である。適当な抗体を見つけ出す技法についても同じことが云える。この抗体 は、癌細胞膜における受容体タンパク質自体または集合によって形成された関連 構造を認識するものである。 本発明の対象である治療的薬剤の生物活性は、次の写真A−Dにおいて明らか である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU,BG ,BR,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IL, JP,KR,MX,NO,NZ,PL,RU,SK,T R,UA,US (72)発明者 ライネンバッハ,ハンス−ペーター ドイツ連邦共和国デー―66636トーレイ、 マウリティウスヴェーク1番 (72)発明者 クラス,ライナー アメリカ合衆国19026ペンシルヴェニア州 ドレクセル・ヒル、リヴィア・ロード53 ―7番 (72)発明者 ファスベンダー,コルデュラ ドイツ連邦共和国デー―50823ケルン、エ ーレンフェルトギュルテル165番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヒストンまたはヒストン様タンパク質(例えば、プロタミンや原核生物およ び/または古細菌由来のヒストン様タンパク質)、特にヒストンH1またはその活 性部分を基とする癌に対する薬剤であって、異なるヒストンまたはヒストン様ポ リペプチドおよび/またはその部分を含むか、大部分がこれらのものからなる個 別の膜存在受容体タンパク質を有する癌細胞、特に造血系の癌細胞の処置のため の薬剤。 2.癌細胞膜における受容体タンパク質と薬剤との反応を特徴とし、該受容体タ ンパク質が少なくとも3種の異なるポリペプチド(個別のコア・ヒストンまたは その部分に属する)を含むか、これらのポリペプチドからなる、請求項1の薬剤 。 3.3つの異なる分子量、11kDa、14kDaおよび15kDa、特に11 ,715±40Da、17,730±40Da、15,035±80Daを特徴と する、請求項2の薬剤。 4.ヒト・ヒストンH4(分子量11,282Da)の配列23−59に90%以 上の相同性を有するペプチド配列を含有する受容体タンパク質を特徴とする、請 求項1−3のいずれかの薬剤。 5.ヒト・ヒストンH2B(分子量13,774Da)およびヒト・ヒストンH3( 分子量15,324Da)の部分に高い相同性を有する2種のペプチド配列(ヒス トンH4配列に追加的に)を含有する受容体タンパク質を特徴とする、請求項4 の薬剤。 6.ヌクレオソームに類似または同様の集合体においてコア・ヒストンまたはコ ア・ヒストン様ポリペプチドを含むか、これらのポリペプチドからなる受容体タ ンパク質を特徴とする、請求項1または2の薬剤。 7.1種のヒストンH1、純粋なH1サブタイプ、H2A、H2B、H2AとH 2Bの二量体、H3およびH4よりなるタンパク質の群から選ばれる少なくとも 1種のヒストンタンパク質またはその生物活性配列部分を含有することを特徴と する、請求項1の薬剤。 8.ヒストンH1またはその生物活性部分を含有することを特徴とする、請求項 7の薬剤。 9.生物活性ヒストンH1部分が完全なN末ドメインまたはその配列部分に結合 する球状ヒストンH1ドメインとして定義されることを特徴とする、請求項8の 薬剤。 10.生物活性ヒストンH1部分がC末ドメインまたはその配列部分に結合する 球状ヒストンH1ドメインとして定義されることを特徴とする、請求項8の薬剤 。 11.生物活性ヒストンH1部分が完全なN末ドメインおよびC末ドメインの配 列部分に結合する球状ヒストンH1ドメインとして定義されることを特徴とする 、請求項8の薬剤。 12.生物活性ヒストンH1部分がN末ドメインの配列部分に結合するのと同様 にC末ドメインの配列部分に結合する球状ヒストンH1ドメインとして定義され ることを特徴とする、請求項8の薬剤。 13.少なくとも1種のヒト・ヒストンH1サブタイプまたはその生物活性部分 を含有することを特徴とする、請求項7の薬剤。 14.生物活性ヒストンH1.0部分が、アミノ酸11で少なくとも始まり、特 に16位−20位のアミノ酸で始まる完全なN末ドメインまたはその配列部分に 結合し、および/または少なくとも99位−119位のアミノ酸までの完全なC 末ドメインまたはその配列部分に結合する球状ドメインとして定義されることを 特徴とする、請求項13の薬剤。 15.生物活性ヒストンH1.1部分が、アミノ酸16で少なくとも始まり、特 に20位−26位のアミノ酸で始まる完全なN末ドメインまたはその配列部分に 結合し、および/または少なくとも118位−138位のアミノ酸までの完全な C末ドメインまたはその配列部分に結合する球状ドメインとして定義されること を特徴とする、請求項12の薬剤。 16.生物活性ヒストンH1.2部分が、アミノ酸16で少なくとも始まり、特 に20位−26位のアミノ酸で始まる完全なN末ドメインまたはその配列部分に 結合し、および/または少なくとも105位−125位のアミノ酸までの完全な C末ドメインまたはその配列部分に結合する球状ドメインとして定義されること を特徴とする、請求項13の薬剤。 17.生物活性ヒストンH1.3部分が、アミノ酸16で少なくとも始まり、特 に20位−26位のアミノ酸で始まる完全なN末ドメインまたはその配列部分に 結合し、および/または少なくとも117位−137位のアミノ酸までの完全な C末ドメインまたはその配列部分に結合する球状ドメインとして定義されること を特徴とする、請求項13の薬剤。 18.生物活性ヒストンH1.4部分が、アミノ酸16で少なくとも始まり、特 に20位−26位のアミノ酸で始まる完全なN末ドメインまたはその配列部分に 結合し、および/または少なくとも116位−136位のアミノ酸までの完全な C末ドメインまたはその配列部分に結合する球状ドメインとして定義されること を特徴とする、請求項13の薬剤。 19.少なくとも1種のヒストンおよび/またはその生物活性部分(受容体タン パク質において、より大きいスーパー構造に集合されるポリペプチドを架橋する 能力を保有する)を含有することを特徴とする、請求項1−18のいずれかの薬 剤。 20.ヒストンまたはその部分の特定のアミノ酸が同一または類似の物理的性質 のアミノ酸で置換されていることを特徴とする、請求項1−20のいずれかの薬 剤。 21.変異K19RおよびK20Rがヒト・ヒストンH1.0の配列中に導入され 、薬剤がバード中のヒストンH5とヒストンH1との相違に対応するK−R変異 をさらに含み得ることを特徴とする、請求項14の薬剤。 22.薬剤がヒストンH5(チキン赤血球から誘導される)またはその生物活性部 分に類似し、後者のC末テイルがアミノ酸98−131または98−151を含 有することを特徴とする、請求項1−21のいずれかの薬剤。 23.C末配列部分がアミノ酸配列98−131またはアミノ酸配列98−15 1により主に定義されることを特徴とする、請求項22の薬剤。 24.コア・ヒストンまたはコア様ヒストンおよび/またはその部分を含有する 細胞膜中に受容体タンパク質を有する個別の癌細胞を診断する方法であって、受 容体タンパク質と結合または架橋され得るタンパク質を用い、このタンパク質は プロタミンおよび原核生物および/または古細菌由来のタンパク質、特にヒスト ンH1、または受容体タンパク質と結合または架橋し得る物質の部分に基づいて いる方法。 25.コア・ヒストンまたはコア様ヒストンおよび/またはその部分を含有する 細胞膜中に受容体タンパク質を有する個別の癌細胞を診断する方法であって、受 容体タンパク質またはその集合からつくられた構造(三次元または立体配座エピ トープ)を認識する抗体を用いる方法。 26.個別の膜存在受容体タンパク質を発現する癌細胞の生成を抑制するヒスト ンまたはヒストン様タンパク質(プロタミン、原核生物および/または古細菌由来 の細菌性タンパク質)、特にヒストンH1またはその生物活性部分に基づく予防 薬剤で、受容体タンパク質が相違するヒストンまたはヒストン様ポリペプチドお よび/またはその部分を含むか、これらのものからなる薬剤。
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