JP2000512482A - 新規ptp20、pcp―2、bdp―1、clk、およびsirpタンパク質並びに関連する生成物および方法 - Google Patents

新規ptp20、pcp―2、bdp―1、clk、およびsirpタンパク質並びに関連する生成物および方法

Info

Publication number
JP2000512482A
JP2000512482A JP09530440A JP53044097A JP2000512482A JP 2000512482 A JP2000512482 A JP 2000512482A JP 09530440 A JP09530440 A JP 09530440A JP 53044097 A JP53044097 A JP 53044097A JP 2000512482 A JP2000512482 A JP 2000512482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypeptide
ptp20
pcp
bdp1
mclk2
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP09530440A
Other languages
English (en)
Inventor
ウルルリヒ,アクセル
カリトネンコフ,アレクセイ・イゴーレヴィッチ
アオキ,ナオヒト
ウォン,ホン・ヤン
チェン,チョンジュン
ナイラー,オリヴァー
キム,イェオン・ウーン
Original Assignee
マックス―プランク―ゲゼルシャフト・ツア・フェルデルング・デア・ヴィッセンシャフテン・エー・ファオ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マックス―プランク―ゲゼルシャフト・ツア・フェルデルング・デア・ヴィッセンシャフテン・エー・ファオ filed Critical マックス―プランク―ゲゼルシャフト・ツア・フェルデルング・デア・ヴィッセンシャフテン・エー・ファオ
Publication of JP2000512482A publication Critical patent/JP2000512482A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/10Transferases (2.)
    • C12N9/12Transferases (2.) transferring phosphorus containing groups, e.g. kinases (2.7)
    • C12N9/1205Phosphotransferases with an alcohol group as acceptor (2.7.1), e.g. protein kinases
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • C07K14/4701Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals not used
    • C07K14/4702Regulators; Modulating activity
    • C07K14/4703Inhibitors; Suppressors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/40Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against enzymes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/16Hydrolases (3) acting on ester bonds (3.1)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 完全長PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、およびSIRPポリペプチドをコードする核酸分子、そのような核酸分子の部分、そのような核酸分子を含有する核酸ベクター、そのような核酸ベクターを含有する組換え細胞、そのような組換え細胞から精製したポリペプチド、そのようなポリペプチドに対する抗体、そしてそのような化合物と結合する化合物またはそのような化合物と天然の結合パートナーとの相互作用を排除する化合物を同定する方法。PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、およびSIRP関連分子または化合物を用いた、器官中の異常症状を診断するための方法。PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチド、そのようなポリペプチドをコードする核酸、そのような核酸を含有する組織および動物、そのようなポリペプチドに対する抗体、そのようなポリペプチドを利用するアッセイ、そして上述のすべてに関連する方法。PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、・CLK4、およびSIRPポリペプチドに関連する疾患、またはそのようなポリペプチドとその結合パートナーとの間の異常な相互作用により特徴づけられる症状に対する、治療方法、診断方法およびスクリーニング方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 新規PTP20、PCP-2、BDP-1、CLK、およびSIRPタンパク質 並びに関連する生成物および方法 序説 本発明は一般的に、タンパク質チロシンホスファターゼ、タンパク質セリン/ スレオニンキナーゼ、下流シグナル伝達分子および関連する生成物および方法を 含む、細胞シグナル伝達に関与する、新規に同定されたタンパク質に関連する。 当該新規タンパク質はPTP20、BDP1、PCP-2、CLKおよびSIRPと称す。 発明の背景 本発明の背景である以下の記載は、本発明を理解する補助として提供されるが 、本発明に対する従来技術を記載しまたは構成する余地はない。 細胞シグナル伝達は基本的な機構であり、これによりさまざまな細胞過程を制 御する外部刺激が、細胞内部に中継される。シグナル伝達の1つの重要な生化学 機構は、タンパク質の可逆的なリン酸化を伴い、これにより成熟タンパク質の構 造および機能を変化させることにより、それらタンパク質の活性を制御すること ができる。細胞エフェクターのリン酸化を介する酵素は、2つの種類に分けられ る。タンパク質ホスファターゼはホスホリルタンパク質基質からリン酸部分を加 水分解する一方、タンパク質キナーゼはアデノシン三リン酸からタンパク質基質 へリン酸部分を転移させる。タンパク質キナーゼおよびタンパク質ホスファター ゼの逆の機能は、シグナル伝達過程におけるシグナルの流れの平衡を保ち、そし て制御を行う。 キナーゼは大きく、2つの群に分けられる。すなわち、セリンおよびスレオニ ンを特異的にリン酸化するもの(STK)、およびチロシンを特異的にリン酸化する もの(TK)である。タンパク質ホスファターゼもまた、セリン/スレオニンに特 異的なもの(STP)またはチロシンに特異的なもの(PTP)に分類することが可能 である。既知の酵素は、キナーゼおよびホスファターゼ双方とも、2つの群に分 けることが可能である。すなわち受容体型および非受容体型タンパク質である。 受容体型タンパク質チロシンホスファターゼ(RPTP)の大部分は、2つの保存さ れた触媒チロシンホスファターゼドメインを含み、そのそれぞれは240アミノ酸 残基の部分を含む(Saitoら,Cell Growth and Diff.,2:59,1991)。RPTPはさら に、その細胞外領域のアミノ酸配列多様性に基づいて、下位分類することも可能 である(Saitoら、前記;Kruegerら,PNAS 89:7417,1992)。 既知のホスファターゼおよびキナーゼの一次アミノ酸配列並列により、その触 媒ドメインで、それぞれの種類の他の酵素と共通のアミノ酸配列を有することが 示される。この知見により、複数の器官および組織からタンパク質ホスファター ゼをクローニングする労力が容易になった。タンパク質ホスファターゼ共通配列 をコードするcDNAに対して相補的なポリヌクレオチドを用いてcDNAをプローブす ることで、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行うことにより、タンパク質ホスフ ァターゼまたはキナーゼ配列と類似のcDNAが同定されてきた。これらのcDNAにコ ードされるいくつかのポリペプチド分子は酵素活性を有する。 チロシンホスファターゼは、細胞増殖に関与するタンパク質キナーゼの触媒活 性を下方制御でき、そしてしたがって抗癌タンパク質の候補である可能性がある と考えられている。細胞増殖における役割に加え、タンパク質ホスファターゼは 細胞分化過程にも関与していると考えられる。細胞分化はいくつかの細胞で、神 経成長因子(NGF)または上皮増殖因子(EGF)刺激により起こる。細胞分化は、 急速な膜の波立ち、細胞の平坦化、および細胞接着の増加により特徴づけられる (Chao,Cell 68:995-997,1992)。 上記の観点から、さらに別のタンパク質であって、不適切な活性が癌またはそ の他の障害を引き起こすものを特定する必要が存在すると見てもよく、それゆえ それらの障害に対する治療のための薬剤組成物も同定された。 発明の概要 本発明はPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、およびSIRP1およびSIRP 4と称する新規タンパク質の一群、および関連するポリペプチド、こうしたポリ ペプチドをコードする核酸、こうした核酸分子を含む核酸ベクター、こうした核 酸を含む細胞、こうしたポリペプチドに対する抗体、こうしたポリペプチドを利 用 する検定、こうしたポリペプチドに結合する、またはこれらの天然の結合パート ナーと相互作用するのを排除する化合物を同定する方法、および前記全てに関連 するさらに別の方法に関連する。こうしたポリペプチドに関連する分子または化 合物を用いて、生物における特定の異常症状を診断しそして治療する方法もまた 開示する。核酸分子、核酸分子ベクター、組換え細胞、ポリペプチド、および抗 体は、周知の、および現在当該分野において用いられている標準的な技術を用い て産生してもよい。新規タンパク質はそれぞれ、以下に簡単に記載される。 PTP20 本発明は一部、PTP20と称する新規タンパク質ホスファターゼをコードする核 酸分子の単離および性質決定に基づいている。PTP20は細胞分化の増殖因子刺激 を制御する。PTP20は、ラット褐色細胞腫細胞(PC12)で過剰発現すると、分化 速度が上昇することから、細胞分化に関与すると考えられている。したがって、 神経損傷と同様、神経癌のさまざまな治療法が、PTP20の発見およびこれらの障 害におけるその役割に基づいて提供される。 全長PTP20核酸分子のオープンリーディングフレームは、予測される分子量が およそ50kDaである453アミノ酸のタンパク質をコードする。疎水性親水性解析( KyteおよびDoolittle,1982,J.Mol.Bio.157:105-132を参照されたい)によ り、PTP20がシグナルペプチドまたは膜貫通領域に適した疎水性部分を含まない ことが示され、そしてしたがってPTP20は細胞内タンパク質である可能性が非常 に高い。全長cDNAとほぼ同じ大きさに相当する転写物は、脳、肝臓、肺、脾臓、 骨格筋、腎臓および精巣を含むラットのいくつかの組織で検出される。 触媒ドメインは、予測されるアミノ末端近く、アミノ酸58および283間に位置 している。PTP20の触媒ドメインは、ヒトおよびラットPTP-PEST類およびPEP-PTP などのPTP-PESTファミリーホスファターゼと相同である可能性がある(Takekawa ら,1992,Biochem.Biophys.Res.Commun.189:1223-1230;Yangら,1993,J. Biol.Chem.268:6622-6628;Matthewsら,1992,Mol.Cell.Biol.12:2396-240 5)。プロリン、グルタミン酸、セリンおよびスレオニン残基(PEST)はPESTモチ ーフ配列において濃縮されているが、いかなる特定の共通配列中で も配列されない(RechsteinerおよびRogers,1996,TIBS 21:267-271)。PTP20は アミノ酸285および453間にPEST配列を有する可能性があり、PTP20がPTP-PESTフ ァミリーのメンバーである可能性が示唆される。 実験結果は、PTP20が増殖因子により刺激される細胞分化シグナル伝達経路に 関与する、必須の剤であることを暗示する。成人において大部分の細胞はすでに 分化しているが、PTP20の活性化因子は細胞腫瘍の増殖の代わりに分化を引き起 こす可能性があり、そしてしたがって、抗癌治療薬として働く可能性がある。さ らに、PTP20の阻害因子は、移植された神経幹細胞が確実に移植されるまで分化 を遅らせることにより、神経損傷の治療に有用である可能性がある。 BDP1 本発明の2番目のPTPはBDP-1(脳由来ホスファターゼ1)である。PTP20同様、 BDP-1は膜貫通配列を持たず、そしてしたがって細胞内タンパク質であるようで ある。BDP-1は元来、ヒト脳cDNAライブラリーで同定されたが、全長BDP1クロー ンは造血系のMEGO1 cDNAライブラリーから単離された。ヌクレオチド配列は2810 bpであることが見出され、そしてオープンリーディングフレームは459アミノ酸 長であった。ノーザンハイブリダイゼーションにより、BDP1クローンの長さに相 当する2.8kbのシグナルが示された。5'末端にATG開始コドン、開始コドンの下流 にGC含量の高い配列、ポリ(A)+テールが、3'非コード配列のポリアデニル化シ グナルおよびT含量の高い配列と共にある。 BDP-1はPTP20と配列および構造が同様である(アミノ酸レベルでおよそ85%の 相同性)。予測されるアミノ酸配列はPTPase-PESTファミリーと約36から38%の相 同性を共有し、相同部分は推定される触媒ドメインのみにわたっている。N末端 配列は、シクラーゼ関連CAPタンパク質のN末端と相同であった。C末端のおよ そ20アミノ酸からなる最後の配列は、PTPase-PESTファミリーおよびMHC抗原Iタ ンパク質の細胞質テール配列と相同であった。 BDP1のチロシンホスファターゼ活性およびその発現は、p-ニトロフェニルリン 酸および、srcおよびヒト腎臓胚293細胞にBDP1とコトランスフェクションした、 いくつかのキメラ受容体タンパク質などの自己リン酸化タンパク質を用い て確認した。BDP1は大部分の組織および細胞株で基底レベルで発現したが、上皮 由来細胞株および癌細胞株で高い発現を見せた。 PCP-2 本発明の3番目のPTPは、新規受容体型タンパク質ホスファターゼで、MAMドメ インを含んでおり、PCP-2(膵臓癌腫ホスファターゼ2)と称する。MAMドメイン は新規に定義された配列モチーフであり、機能的に多様な受容体である、メプリ ン、A5タンパク質、PTPkおよびPTPmで同定された(Beckman G.およびBork P.Tre nds Biochem.Sci.18:40,1993;Jiangら,J.Biol.Chem.267:9185,1992;Tag akiら,Neuron.7:295,1991)。現時点で、このドメインの機能は知られていな いが、細胞−細胞相互作用に関与している可能性がある。 PCP-2は1430アミノ酸の膜貫通タンパク質のようであり、その細胞外領域はマ ウスPTPkおよびヒトおよびマウスPTPmと構造上のモチーフを共有している。細胞 −細胞認識および接着におけるPCP-2の潜在的役割は、細胞−細胞接触部位で細 胞接着分子b-カターニン(b-caternin)およびE-カドヘリンと共に局在すること により裏付けられる。 CLK CLKセリン/スレオニンキナーゼは細胞内でRNAスプライシングを制御し、そし ていくつかは精巣と共に癌細胞でも高く発現している。本発明は、タンパク質キ ナーゼ、mCLK2、mCLK3、およびmCLK4の発見を開示する。コードされるタンパク 質の予測される分子量は、59.9kDa(mCLK2)、58.5kDa(mCLK3)、および57.2kDa(m CLK4)である。現在、さまざまなmCLK2、mCLK3、およびmCLK4関連分子および化 合物を、癌治療薬または雄性生物の生殖に対する避妊薬として設計することが可 能である。 図1に例示されるように、mCLK1、mCLK2、mCLK3、およびmCLK4はLAMMERキナー ゼとして同定される基本的な特徴を共有している(Yunら,Genes.Dev.8:1160, 1994)。これらは多くのセリンおよびアルギニン残基から構成される著しく塩基 性であるアミノ末端と共に、核局在化シグナル(DingwallおよびLaskey,Trends Biochem.Sci.16:478,1991)を含む。これらのセリンおよびアルギニンアミノ 酸は、当該タンパク質を核斑(nuclear speckle)に局在させるシグナル配列を 含んでいるようである(Hedleyら,PNAS 92:11524,1995;Colwillら,EMBO J.15 :265,1996)。アミノ末端は当該タンパク質で最も多様性を有する部分であり、 この領域にそれぞれのタンパク質に特異的な情報が含まれる可能性を示唆する。 触媒ドメインは、全ファミリーメンバーで相同であり、わずか数アミノ酸の変化 しかない。さらに、CDC2様キナーゼのサブファミリーを定義することが知られる アミノ酸全てが、4つのタンパク質全てに存在している(Ben-Davidら,EMBO J. 10:317,1991)。 mCLK1は、酵母ツーハイブリッド系(two hybrid system)において、ASF/SF2 、SRp20およびhnRNPタンパク質と相互作用することが示されている。hnRNP-Kは プロトオンコジーンp95vavと結合するため、mCLK1は造血細胞においてプロトオ ンコジーンmycおよびfosの発現を制御するシグナルの伝達に関係している可能性 がある。したがって、CLKセリン/スレオニンキナーゼの役割は、単にRNAスプラ イシングおよび細胞内移動を維持することに限定されない可能性があり;CLKセリ ン/スレオニンキナーゼはまた、細胞外シグナルの造血細胞内への流入を制御す ることに結び付けられる可能性もある。さらに、CLKセリン/スレオニンキナー ゼは、プロトオンコジーンp95vav、myc、およびfosの調節不能な制御に関連する 癌を改善しうる化合物の標的である可能性もある。CLKセリン/スレオニンキナ ーゼ自体の過剰発現が、ある種の癌細胞株に関係しているため、その触媒活性を 阻害するまたはそれらの天然結合パートナーとの相互作用を中断する化合物は、 抗癌治療薬として働く可能性がある。 mCLK2、mCLK3、およびmCLK4以外のCLKセリン/スレオニンキナーゼは以前記載 されているものの、本明細書中に記載された方法は他に記載されていないため、 本発明の方法は、一般にCLKセリン/スレオニンキナーゼに関連する。したがっ て、本発明の方法は、mCLK2、mCLK3、およびmCLK4に特異的な結合親和性を有す る抗体および他の化合物、およびその他のCLKタンパク質キナーゼポリペプチド と相互作用する抗体およびその他の化合物をも含む。SIRP タンパク質 本発明はまた、PTP活性の制御に関与しているらしいタンパク質ファミリー、S IRP(シグナル制御タンパク質)も含む。このファミリーは、2つのサブタイプ に分かれる、少なくとも15のメンバーを含む。全てのSIRPタンパク質は受容体様 、または免疫グロブリン(Ig)様細胞外ドメインおよび膜貫通ドメインを有する 。SIRPの2つのサブタイプは、細胞質にSHP-2結合ドメインが存在するかまたは しないかにより区別される。例えば、SIRP4は細胞質ドメインを有する一方、SIR P1は持たない。SIRP4の細胞質ドメインは、それぞれ2つのチロシン残基を有す る、2つのSHP-2結合領域を含む。SHP-2はチロシンホスファターゼで、細胞シグ ナル伝達に関与することが周知である。SHP-2は2つのSH2領域を有し、そしてさ まざまなRTKの下流のシグナル伝達に必要とされる。SHP-2は、PDGF受容体、EGF 受容体、およびcKitなどのRTKに対して、それらのリガンドによる刺激に反応し 、直接結合することが報告されている。インシュリン受容体基質1(IRS-1)も また、インシュリンに反応しSHP-2と結合する。 SIRP4は増殖因子およびホルモンが誘導する細胞反応に負の制御効果を有する 。この効果は、SIRP4チロシンのリン酸化に依存しており、そしてMAPキナーゼ活 性化の減少に関連する。SIRP4は、EGF、インシュリンまたはPDGF刺激に対し、活 性化受容体チロシンキナーゼ(RTK)の基質となる。そのチロシンリン酸化型で は、SIRP4はホスホチロシンホスファターゼ、SHP-2と、SH2相互作用を通じて結 合する。SIRP4が一度SHP-2と結合すると、SHP-2の触媒活性を活性化し、そしてS HP-2の基質となる。このSHP-2の直接的な活性化は、Srcまたは他のSrcファミリ ーキナーゼの活性化を誘導しうる。上述の相互作用により、SIRP4はSHP-2が関係 する主要なシグナル伝達経路に関与することが可能になる。SIRP4はまた、どち らもSH-2領域を含むSHP-1およびGrb2にも結合する。Grb2はアダプター分子であ り、そしてその機能の1つは、増殖因子受容体を下流エフェクタータンパク質に 結び付けることである。Grb2は、PDGF刺激に反応して、チロシンリン酸化SHP-2 に結合することが知られている。 SIRPファミリータンパク質は、多様な生理学的および病理学的過程を定義する シグナルの制御において、普遍的な役割を果たす。特に、SIRPポリペプチド はさまざまなシグナル伝達経路、例えば、限定される訳ではないが、EGF、イン シュリンおよび血小板由来増殖因子(PDGF)の受容体を含む、受容体チロシンキ ナーゼにより生成されるシグナルの負の制御などに関係する。例えば、SIRP4は 癌抑制因子のようにふるまい、DNA合成などの増殖因子およびホルモンに誘導さ れた細胞反応に対して、負の制御効果を及ぼす。発癌は、突然変異体SIRPまたは SIRPが十分でないことに関係する可能性がある。遺伝子治療などにより、SIRPを 正常レベルに戻すと、細胞を正常成長パターンに戻せる可能性がある。インシュ リン受容体活性もまた、SIRPにより制御されている。SIRPの過剰発現は、十分量 のインシュリンが存在するがインシュリンシグナル伝達が不完全であるII型糖尿 病に関与している可能性がある。SIRPおよびSHP-2間の相互作用を阻害するなど により、SIRPによるインシュリンのシグナル伝達の負の制御を阻害する化合物は 、インシュリンシグナル伝達の上昇を引き起こす可能性がある。 単離された核酸 したがって、最初の側面において、本発明は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、m CLK3、mCL4、またはSIRPポリペプチドをコードする、単離され、濃縮され、また は精製された核酸分子を特色とする。 核酸に関して「単離された(isolated)」とは、天然源から単離された、または 合成されたDNAまたはRNAを含む、6(好ましくは21、より好ましくは39、最も好 ましくは75)またはそれ以上のヌクレオチドが、互いに結合したポリマーを意味 する。本発明のある態様において、より長い核酸が好ましく、例えば300、600、 900またはより長いヌクレオチドの核酸、および/または図1、2、3、4、または 5に示された、それぞれPTP20、PCP2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRP ポリペプチドについての全長配列に少なくとも50%、60%、75%、90%、95%、 または99%「同一性」を有するものである。 「同一性(identity)」により、配列の類似性または関連を測る配列特性を意味 する。同一性は同一残基の数を残基総数で割り、そしてその結果に100を乗じる ことにより測定される。したがって、全く同じ配列の2つのコピーは100%同一 性を有するが、保存性がより低くそして欠失、付加、または置換を有する配列 は、より低い同一性の度合を有する可能性がある。当業者は配列同一性を決定す るためのコンピュータープログラムがいくつか入手可能であることを認識するで あろう。 本発明の単離された核酸は、天然には純粋なまたは分離された状態で見い出さ れないという意味で独特である。「単離された」という用語の使用は、天然発生 配列がその正常な細胞(染色体などの)環境から除かれたことを示す。したがっ て、配列は細胞不含溶液内にあってもよいし、または異なる細胞環境に置かれて もよい。当該用語は、当該配列が、存在する唯一のヌクレオチド鎖であるという ことを意味しないが、ヌクレオチドと天然に関連する非ヌクレオチド成分を基本 的に含まず(少なくとも約90-95%純粋)、そしてしたがって単離された染色体と は区別されるということを意味する。 核酸に関して「濃縮された(enriched)」という用語は、特定のDNAまたはRNA配 列が、正常または病気の細胞または当該配列が採取された細胞中に存在するもの と比較して、関心の対象となる細胞または溶液中に存在する全DNAまたはRNAの、 有意に高い分画(2-5倍)からなることを意味する。当業者は、存在する他のDNA またはRNA量を選択的に減少させること、または特定のDNAまたはRNA配列の量を 選択的に増加させること、またはこの2つを組み合わせることによって、このこ とを引き起こすことが可能である。しかし、濃縮は他のDNAまたはRNA配列が存在 しないということを意味するのではなく、単に関心の対象である配列の相対量が 、有用なそして好ましい方法で「有意に増加」したということを意味する。「有 意に(significantly)」という用語は「増加した」ことを限定し、増加のレベル が組換えDNA技術を実行する者にとって有用であることを示し、そして一般的に 他の核酸に比較して少なくとも約2倍、より好ましくは少なくとも5から10倍、 またはそれ以上増加したことを意味する。当該用語はまた、他の産生源からのDN AまたはRNAが存在しないということを意味するものでもない。他の産生源のDNA には、例えば、酵母または細菌ゲノム、またはpUC19などのクローニングベクタ ー由来のDNAを含んでもよい。この用語は、1つのmRNAレベルが他の種類のmRNA に比較して天然に増加しうるという、天然に発生する出来事、例えばウイルス感 染、または腫瘍型の増殖とは区別される。すなわち、当該用語 は、ヒトが介在し、所望の核酸の比率を上昇させる状況のみに及ぶことを意味す る。 核酸配列が精製された形であることも、いくつかの目的のためには有益である 。核酸に関して「精製された(purified)」という用語は、完全な純度(均質な調 製物など)を必要とせず;その代わり、配列が天然環境よりも相対的に純粋であ ることを示す(天然レベルに比べ、このレベルは、例えばmg/mlで、少なくとも2- 5倍高くなければならない)。cDNAライブラリーから単離された個々のクローンは 、電気泳動した場合に均一になるように精製することも可能である。これらクロ ーンから得られる請求DNA分子は、全DNAまたは全RNAから直接得ることも可能で ある。cDNAクローンは天然発生したものではなく、逆にむしろ、好ましくは部分 的に精製された天然発生基質(メッセンジャーRNA)を操作することにより得ら れる。mRNA由来のcDNAライブラリーの構築は、合成基質(cDNA)の生成を伴い、 そして純粋な個々のcDNAクローンは、cDNAライブラリーを含む細胞のクローン選 択を行うことにより、合成ライブラリーから単離することが可能である。したが って、mRNA由来のcDNAライブラリーの構築および別個のcDNAクローンの単離を含 む過程は、天然メッセージをおよそ106倍に精製する。したがって、少なくとも 1桁、好ましくは2または3桁、そしてさらに好ましくは4または5桁増加する 精製が、明白に意図される。 「PTP20ポリペプチド」という用語は、図1に示された、好ましくは少なくと も400の連続したアミノ酸、より好ましくは少なくとも450の連続したアミノ酸、 または最も好ましくは少なくとも453の連続したアミノ酸を有するポリペプチド を指し、またはこうした配列に実質的に類似のものである。実質的に類似の配列 は、図1のアミノ酸配列に対し、好ましくは少なくとも90%同一性(より好まし くは少なくとも95%同一性そして最も好ましくは99-100%同一性)を有するであ ろう。PTP20ポリペプチドは、好ましくはチロシンホスファターゼ活性を有し、 そしてこうした活性を有する全長PTP20配列の断片は、当業者に周知の技術、例 えば配列比較および本明細書中の実施例に記載される技術などの検定を用いて同 定することが可能である。 「PCP-2ポリペプチド」または「BDP1ポリペプチド」により、それぞれ図2ま たは3の全長アミノ酸配列に示された、25(好ましくは30、より好ましくは35、 最も好ましくは40)の、またはそれ以上の連続したアミノ酸、または本明細書中 に記載されるようなその機能的な誘導体を意味する。ある側面において、100、2 00、300またはそれ以上のポリペプチドが好ましい。PCP-2またはBDPIポリペプチ ドは、ポリペプチドの機能的活性が保持される限り、全長核酸配列または全長核 酸配列のいかなる部分によってコードされてもよい。 「mCLK2」、「mCLK3」、および「mCLK4」という用語は、図4に示されたものと実 質的に類似のアミノ酸配列を有するポリペプチドを指す。実質的に類似の配列は 、図4の配列に対し、好ましくは少なくとも95%同一性、より好ましくは少なく とも96-97%同一性、そして最も好ましくは98-100%同一性を有するであろう。C LKタンパク質キナーゼポリペプチドは好ましくはタンパク質キナーゼ活性を有し 、そしてこうした活性を有する全長CLKタンパク質キナーゼ配列の断片は当業者 に周知の技術、例えば配列比較および本明細書中の実施例に記載される検定など の技術を用いて、同定することが可能である。 「SIRPポリペプチド」により、図5の全長アミノ酸配列に示された、9または それ以上の連続したアミノ酸を意味する。SIRPポリペプチドは全長核酸配列、ま たはポリペプチドの機能的活性が保持されている限り、全長核酸配列のいずれか の部分によってコードされてもよい。好ましい機能的活性には、受容体チロシン キナーゼまたはSHP-2、SHP-1またはGrb-2などのSH-2ドメインを持つタンパク質 に結合する能力を含む。非全長SIRPポリペプチドは、当業者に知られた技術を用 いて、当該ポリペプチドおよび全長ポリペプチドに対する抗体を誘導するのに用 いることができる。本発明はまた、1つまたはそれ以上の単離されたSIRPドメイ ン(例えば、Ig様ドメイン、膜貫通ドメイン、SH2結合ドメイン、およびチロシ ン残基)を欠損した欠失突然変異体、および厳密なハイブリダイゼーション条件 下で、全長SIRPタンパク質にハイブリダイズできる相補配列も含む。 好ましい態様は、図1に示されたアミノ酸配列の、少なくとも12の連続するア ミノ酸配列をコードするPTP20に関連する単離された核酸分子に関係する。好ま しくは少なくとも12、15、20、25、30、35、40、50、100、200または300の連続 するアミノ酸またはPTP20配列がコードされる。別の好ましい態様において、 単離された核酸分子は、核酸配列を含むか、基本的にそれらからなるか、または それらからなるが、それぞれ図2または3の全長アミノ酸配列に示されたPCP-2 またはBDP1ポリペプチド、またはその機能的な誘導体をコードするか、または少 なくとも25、30、35、40、50、100、200または300の連続するそのアミノ酸をコ ードする。本発明の別の好ましい態様は、mCLK2、mCLK3、またはmCLK4ポリペプ チドの、少なくとも17アミノ酸をコードする単離された核酸分子に関係する。好 ましくは、少なくとも17、20、25、30、35、40、50、100、200、300、400、450 、475、または485の連続するアミノ酸がコードされる。他の好ましい態様におい て、単離された核酸分子は、核酸配列を含む、本質的にそれらからなる、または それらからなるが、図5の全長アミノ酸配列に示されたSIRPポリペプチド、また はその機能的な誘導体、または少なくとも25、30、35、40、50、100、200または 300の連続するそのアミノ酸配列をコードする。本発明のこれら好ましい態様は 、当業者に既知のルーチンの組換えDNA技術を利用することにより、達成される 。 「含む(comprising)」という用語は、「含む」の後に続く単語がどのようなも のであっても、それを含むがそれだけに限定されないことを意味する。したがっ て、「含む」という用語の使用により、記載された要素は必要または必須である が、その他の要素は随意であり、そして存在してもよいしまたは存在しなくても よいことが示される。「からなる(consisting of)」という句は、「からなる」 の後に続く単語がどのようなものであっても、それを含み、そしてそれだけに限 定される。したがって、「からなる」という句の使用により、記載された要素は 必要または必須であり、そしてその他の要素は何も存在しえないことが示される 。「基本的に、〜からなる(consisting essentially of)」により、この句の後 に記載されたいかなる要素も含み、そして記載された要素についての開示に特定 された活性や作用を妨げないまたはそれらに貢献しない、その他の要素に限定さ れることを意味する。したがって、「基本的に、〜からなる」という句は、記載 された要素は必要または必須であるが、その他の要素は随意であり、そしてそれ らが記載された要素の活性または作用に影響するかどうかに依存して、存在して もよいし、または存在しなくてもよいことを示す。 核酸は天然源からcDNAクローニングによって、またはサブトラクトハイブリダ イゼーションによって単離してもよく;天然源は、哺乳動物(ヒト)血液、精液 、または真核細胞、哺乳動物、鳥、魚、植物、ゴリラ、アカゲザル、チンパンジ ーおよびヒトを含むさまざまな生物の組織であってもよい。核酸はトリエステル 法または自動DNA合成機によって合成してもよい。他の好ましい態様において、 単離された核酸は、図1、2、3、4、または5に示された核酸配列に少なくとも95 %同一であってもよく、そして図1、2、3、4、または5に示された核酸配列に、 好ましくは厳密なハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズすることが可 能である。 さらに他の好ましい態様において、核酸は保存されたまたは特有の領域であっ て、例えば、さらに別のポリペプチドの同定およびクローニングを容易にするハ イブリダイゼーションプローブの設計、さらに別のポリペプチドのクローニング を容易にするPCRプローブの設計、およびポリペプチド領域に対する抗体の取得 に有用な前記領域などである。本発明のアミノ酸配列の例には、次のアミノ酸配 列が含まれる(これらをコードする単離され、精製されまたは濃縮された核酸も また、本発明の範囲内である)。 「ハイブリダイズ」という用語は、溶液中、またはセルロースまたはニトロセ ルロースなどの固体支持体上で、核酸プローブをDNAまたはRNA分子と相互作用さ せる方法を指す。核酸プローブがDNAまたはRNA分子に高い親和性で結合するなら ば、DNAまたはRNA分子と「ハイブリダイズ」すると言う。上述のように、プロー ブとその標的との間の相互作用の強さは、ハイブリダイゼーション条件の厳密さ を変化させることにより評価することが可能である。望ましい特異性および選択 性依存して、さまざまな低いまたは高い厳密性のハイブリダイゼーション条件を 使用してもよい。厳密性は、塩または変性剤濃度を変化させることにより調節す る。厳密なハイブリダイゼーション条件下では、高い相補性を持つ核酸配列のみ がハイブリダイズする。好ましくは、こうした条件は20の連続するヌクレオチド 中に1つまたは2つのミスマッチを有する核酸のハイブリダイゼーションを妨げ る。さまざまなハイブリダイゼーション条件の実施例が、以下の実施例に示され る。 「保存的核酸領域」により、PTP20、PCP-2、BDP1、CLKタンパク質キナーゼ、 またはSIRPポリペプチドをコードする2つまたはそれ以上の核酸上に存在する領 域であって、その領域に対し、特定の核酸配列がより低い厳密性の条件下でハイ ブリダイズできる前記領域を意味する。PTP20、PCP-2、BDP1、CLKタンパク質キ ナーゼ、またはSIRPポリペプチドをコードする核酸をスクリーニングするのに適 したより低い厳密性の条件の例は、Abeら,J.Biol.Chem.19:13361(1992)に 提供される(本明細書中に、いかなる図表も含む全体が参考文献として援用され る)。好ましくは、保存的領域は20ヌクレオチド中、5または7より多く異なら ず、好ましくは20ヌクレオチド中、5より多く異ならず、より好ましくは20ヌク レオチド中、10より多く異ならず、そして最も好ましくは20ヌクレオチド中、15 より多く異ならない。タンパク質キナーゼは、触媒ドメイン中に保存的領域を共 有する。 「特有の核酸領域」により、PTP20、PCP-2、BDP1、CLKタンパク質キナーゼ、 またはSIRPポリペプチドをコードする全長核酸中に存在する配列であって、他の いかなる天然発生ポリペプチドをコードする配列にも存在しない前記配列を意味 する。こうした領域は好ましくはPTP20、PCP-2、CLKタンパク質キナーゼ、また はBDP1ポリペプチドをコードする全長核酸に存在する30または45の連続するヌク レオチド、より好ましくは連続する100ヌクレオチド、そして最も好ましくは連 続する200ヌクレオチドを含むか、または、SIRPポリペプチドをコードする全長 核酸中に存在する12または20の連続するヌクレオチドを含む。特に、特有の核酸 領域は好ましくは、哺乳動物起源である。 核酸プローブ 本発明の別の側面は、試料中のPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、 またはSIRPポリペプチドをコードする核酸分子を検出できる核酸プローブを特色 とする。 「核酸プローブ」という用語は、図1、2、3、4、または5に示されたものと実 質的に類似のアミノ酸配列をコードする核酸配列に相補的であり、そして結合可 能な核酸分子を指す。 したがって、当該核酸プローブは、図1、2、3、4、または5に示された配列、 またはその機能的な誘導体にハイブリダイズしうる核酸を含む。 好ましい態様において、当該核酸プローブは、図1-3に示された全長配列の、 少なくとも12、75、90、105、120、150、200、250、300または350の連続するア ミノ酸、図4に示された全長配列の、少なくとも17、20、25、30、35、40、50、 100、200、300、400、450、475、または485の連続するアミノ酸、または図5に 示された全長配列の、少なくとも12、27、30、35、40、50、100、200、または30 0の連続するアミノ酸配列、またはその機能的な誘導体をコードする核酸にハイ ブリダイズする。望ましい特異性および選択性に依存して、さまざまな低いまた は高い厳密性のハイブリダイゼーション条件を使用してもよい。 核酸プローブは1つのまたは複数のリポーター分子により標識することが可能 である。「リポーター分子」という用語は、核酸プローブに結合する、または核 酸プローブ内に含まれる分子を指す。リポーター分子は、当該分野において用い られる方法により、プローブの検出を可能にする。リポーター分子は、例えばペ ルオキシダーゼなどの酵素、放射活性を有する成分、またはアビジンまたはビオ チン分子からなる群から選択されるが、これらに限定される訳ではない。 「高い厳密性のハイブリダイゼーション条件」により、(1)洗浄には、低い イオン強度および高い温度、例えば50℃で、0.015 M NaCl/0.0015 Mクエン酸ナ トリウム/0.1%SDSを用いる;(2)ハイブリダイゼーション中に、ホルムアミド などの変性剤、例えば42℃で、0.1%ウシ血清アルブミン/0.1%Ficoll/0.1% ポリビニルピロリドン/750mM NaCl、75mMクエン酸ナトリウムを含むpH6.5の50m Mリン酸ナトリウム緩衝液中に50%(容積/容積)ホルムアミドを用いる;また は(3)50%ホルムアミド、5x SSC(0.75M NaCl)、0.075Mピロリン酸ナトリウム 、5xデンハート液、超音波処理したサケ精子DNA(50g/ml)、0.1%SDS、および10 %硫酸デキストランを用い、42℃、0.2x SSCおよび0.1%SDS中で洗浄することを 用いる、ハイブリダイゼーション条件を意味する。厳密なハイブリダイゼーショ ン条件下では、高い相補性を有する核酸配列のみがハイブリダイズする。好まし くは、こうした条件は、20の連続するヌクレオチド中に1または2のミスマッチ を有する核酸、より好ましくは35の連続するヌクレオチ ド中に1つのミスマッチを有する核酸、そして最も好ましくは50の連続するヌク レオチド中に1つのミスマッチを有する核酸のハイブリダイゼーションを妨げる 。 プローブを用いる方法には、ハイブリダイゼーションが起こる条件下で、試料 に核酸プローブを接触させ、そしてこうしたRNAに結合するプローブの存在また は量を検出することにより、試料中のPTP20、PCP-2、BDP1、CLKタンパク質キナ ーゼ、またはSIRP RNAの存在または量を検出することを含む。プローブとPCP-2 、SIRP、CLKタンパク質キナーゼポリペプチドをコードする核酸配列との間に形 成された核酸二重鎖は、検出された核酸の配列の同定に使用してもよい(例えば 、本明細書中に図表も含み全体が参考文献として援用される、Nelsonら,Noniso topic DNA Probe Techniques,p.275 Academic Press,サンディエゴ(Kricka監 修、1992)を参照されたい)。こうした方法を行うためのキットは、核酸プローブ を配分した容器手段を含むよう、構成してもよい。 核酸ベクター さらに別の側面において、本発明は、プロモーター要素および本発明に記載さ れる核酸分子を含む核酸ベクターに関連する。 「核酸ベクター」という用語は、細胞にトランスフェクションまたはトランス フォーメーションすることができ、そして独立してまたは細胞ゲノム内で複製で きる一本鎖または二本鎖環状分子に関連する。ベクターは切断することが可能で 、そしてしたがって制限酵素処理により線状にすることが可能である。ベクター 、制限酵素、および制限酵素が作用するヌクレオチド配列に関する知識の集成は 、当業者に容易に入手可能である。PTP20、PCP-2、BDP1、CLKタンパク質キナー ゼ、またはSIRPポリペプチドをコードする核酸分子は、ベクターを制限酵素で切 断し、そして2つの断片を共に連結することにより、ベクターに挿入することが 可能である。 「プロモーター要素」という用語は、一度適切な細胞中に入れば、転写因子お よび/またはポリメラーゼ結合、およびそれに続くベクターDNAの一部のmRNAへ の転写を容易にしうる、ベクターに組み込まれたヌクレオチド配列を記載する。 プロモーター要素は、本発明の最初の側面の核酸分子のSI末端の前に置き、SI末 端がmRNAに転写される。その後、組換え細胞装置がmRNAをポリペプチドに翻訳す る。 原核生物または真核生物への核酸ベクターのトランスフォーメーションまたは トランスフェクションを容易にするために、多くの技術が当業者に入手可能であ る。「トランスフォーメーション」および「トランスフェクション」という用語 は、細胞生物に核酸ベクターを挿入する方法を指す。これらの方法は、細胞を高 濃度の塩、電場、または界面活性剤で処理して、細胞外膜または細胞壁に関心の 対象である核酸分子が浸透することを可能にすることなどの、さまざまな技術に 関係する。 組換え細胞 本発明はまた、組換え核酸、好ましくは細胞内または生物内のものを特色とす る。組換え核酸は、図1-5に示された配列、またはその機能的な誘導体、および 宿主細胞内で転写を開始するために有効なベクターまたはプロモーターを含んで もよい。あるいは、組換え核酸は、細胞で機能する転写開始領域、PTP20、PCP-2 、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドをコードするRNA配列に 相補的な配列、および細胞で機能する転写終結領域を含んでもよい。「組換え体 (recombinant)」という用語は、遺伝子または核酸分子の、新規の組み合わせを 有する生物を指す。遺伝子または核酸分子の新規の組み合わせは、当業者に入手 可能な広範囲の核酸操作技術を用いて、生物に導入することが可能である。 別の側面において、本発明はPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、ま たはSIRPポリペプチドをコードする精製された核酸を含む組換え細胞または組織 を記載する。こうした細胞において、核酸はゲノム制御要素の調節下にあっても よいし、または外因性プロモーターを含む外因性制御要素の調節下にあってもよ い。「外因性」により、通常はin vivoで、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3 、mCLK4、またはSIRPポリペプチドのコード配列に転写するようには結び付いて いないプロモーターを意味する。 組換え細胞は、真核生物または原核生物であってもよい。「真核生物」という 用語は、核を含む細胞から成り立つ生物を指す。真核生物は、ゲノムDNAを核内 に収めない「原核生物」とは区別される。原核生物は、細菌などの単細胞生物を 含む一方、真核生物は酵母、無脊椎動物、および脊椎動物に代表される。 組換え細胞はまた、ゲノム外の核酸ベクターを含んでもよい。「ゲノム外」と いう用語は、細胞ゲノム内に組み込まれていない核酸ベクターを指す。多くの核 酸ベクターが、組換え細胞複製装置を利用して複製し、そして核酸ベクターの核 酸配列が増殖するのを可能にする、自身の複製起点を有するよう設計されている 。これら核酸ベクターは十分に小さく、組換え細胞のゲノム配列に相同な核酸配 列を含みそうではない。したがって、これら核酸ベクターは、ゲノムと独立して 複製し、そしてゲノムと組換えを起こさず、またはゲノムに組み込まれない。 組換え細胞はまた、ゲノム内に核酸ベクターの一部を含んでもよい。「ゲノム 内」という用語は、細胞ゲノム内に組み込まれた核酸ベクターを定義する。当業 者に入手可能な、複数の核酸ベクターには、特定の生物のゲノムDNAの核酸配列 に相同な核酸配列が含まれる。これら相同配列により、核酸配列の一部がゲノム DNAに組み込まれる組換え現象が起こるだろう。当業者は、核酸ベクターのどの 核酸配列を細胞ゲノムに組み込むか、核酸ベクター中でゲノムに組み込まれるべ き部分に相同配列を隣接させることにより、調節することが可能である。 単離されたポリペプチド 本発明の別の側面において、単離され、濃縮され、または精製されたPTP20、P CP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドを特色とする。 ポリペプチドに関して「単離された」とは、2(好ましくは7、より好ましくは 13、最も好ましくは25)またはそれ以上の、互いに結合するアミノ酸のポリマー を意味し、天然源から単離されたまたは合成されたポリペプチドを含む。ある側 面において、たとえば図2に示されたPCP-2の、402、407、413、または425の連 続するアミノ酸を有するもの、図4に示されたmCLK2、mCLK3、またはmCLK4の、4 00、450、475、または485の連続するアミノ酸を有するものなどのより長いポリ ペプチドが好ましい。本発明の単離されたポリペプチドは、天然では純粋なまた は分離された状態で見い出されないという点で独特である。「単離され た」という用語を使用することで、天然発生配列がその正常な細胞環境から除か れたことを示す。したがって、配列は細胞不含溶液中にあってもよいし、または 異なる細胞環境に置かれてもよい。当該用語は、当該配列が存在する唯一のアミ ノ酸鎖であるということを意味するものではなく、天然にアミノ酸と結合してい る非アミノ酸成分を基本的に含まない(少なくとも90-95%純粋)ということを 意味する。 ポリペプチドに関して「濃縮された」という用語を用いることにより、特定の アミノ酸配列が、正常または病気の細胞または当該配列が採取された細胞中に存 在するものと比較して、関心の対象である細胞中または溶液中に存在する総アミ ノ酸に対して、有意により高い分画(2-5倍)からなることを意味する。当業者 は、存在する他のアミノ酸量を選択的に減少させること、または関心の対象であ る特定のアミノ酸配列の量を選択的に増加させること、またはこの2つの組み合 わせにより、このことを引き起こすことが可能である。しかし、濃縮には、他の アミノ酸配列が存在しないということを意味するのではなく、単に関心の対象で ある配列の相対量が有意に増加したということを意味する。ここで有意という用 語は、こうした増加を生じさせた者にとって、増加レベルが有用であることを示 し、そして一般的に他のアミノ酸に比較して、少なくとも約2倍、より好ましく は少なくとも5から10倍またはそれ以上の増加を意味する。当該用語はまた、他 の産生源由来のアミノ酸が存在しないということを意味するのではない。他の産 生源アミノ酸は、例えば、酵母または細菌ゲノム、またはpUC19などのクローニ ングベクターにコードされるアミノ酸を含んでもよい。当該用語は、人が介入し て所望の核酸の比率を上昇させる状況のみに及ぶことを意味する。 アミノ酸配列が精製された形であることも、いくつかの目的のためには有益で ある。ポリペプチドに関して「精製された」という用語は、完全な純度(均質な 調製物など)を必要とせず;その代わり、配列が天然環境よりも相対的に純粋で あることを示す(天然レベルに比べ、このレベルは、例えばmg/mlで、少なくとも 2-5倍高くなければならない)。少なくとも1桁、好ましくは2または3桁、そし てより好ましくは4または5桁増加する精製が、明白に意図される。物質は好ま しくは機能的に有意なレベルに混入物質がなく、例えば90%、95%、また は99%純粋である。 好ましい態様において、PTP20ポリペプチドは、図1に示されたPTP20全長アミ ノ酸配列の、少なくとも12、15、20、25、30、35、40、50、100、150、200、250 、300、または350の連続するアミノ酸を含み、PCP-2またはBDP1ポリペプチドは 、それぞれ図2および3に示された全長配列の、少なくとも25、30、35、40、50 、100、150、200、250、300、または350の連続するアミノ酸を含み、mCLK2、mCL K3、またはmCLK4ポリペプチドは、図4に示されたmCLK2、mCLK3、またはmCLK4ポ リペプチドの、少なくとも17、20、25、30、35、40、50、100、200、300、400、 450、475、または485の連続するアミノ酸を含み、またはSIRPポリペプチドは、 図5に示された全長配列の、少なくとも9、10、15、20、または30の連続するア ミノ酸、またはその機能的な誘導体を含む。 組換えポリペプチド 別の側面において、本発明は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、 またはSIRPポリペプチド、またはそれらに特有な断片を含む組換えポリペプチド を記載する。「特有な断片(unique fragment)」により、全長PTP20、PCP-2、BDP 1、またはSIRP、または1つのmCLK分子の最小長アミノ酸中に存在するアミノ酸 配列であって、そのアミノ酸配列は他のタンパク質キナーゼの他の部分の配列と 異なるもの、または他の天然発生ポリペプチドに存在しないポリペプチドを意味 する。こうした配列は、全長配列に存在する、好ましくは6つの連続するアミノ 酸、より好ましくは12の連続するアミノ酸、さらにより好ましくは18の連続する アミノ酸を含む。例えば、図4に見い出される最大の同一範囲は17アミノ酸であ るため、mCLKタンパク質キナーゼの最小特有断片は17アミノ酸である。 「組換えPTP20ポリペプチド」、「組換えPCP-2ポリペプチド」、「組換えBDP1ポリ ペプチド」、「組換えmCLK2ポリペプチド」、「組換えmCLK3ポリペプチド」、「組換え mCLK4ポリペプチド」、または「組換えSIRPポリペプチド」により、天然発生ポリ ペプチドとは局在(例えば天然に見い出されるのと異なる細胞または組織に存在) 、純度または構造が異なるように、組換えDNA技術により産生され たポリペプチドを含むことを意味する。一般的に、こうした組換えポリペプチド は、天然に通常観察されるものとは異なる量で、細胞中に存在するであろう。 抗体 別の側面において、本発明はPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、ま たはSIRPポリペプチドに結合することができる、当該ポリペプチド結合剤を特徴 とする。結合剤は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポ リペプチドに特異的な結合親和性を有する、好ましくは精製された抗体(例えば モノクローナルまたはポリクローナル抗体)である。当該抗体はPTP20、PCP-2、 BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドに存在するエピトープを 認識するアミノ酸配列を含む。他の結合剤には、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、m CLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドに結合する分子および当該ポリペプチド に結合する類似の分子を含む。こうした結合剤は、PTP20、PCP-2、BDPL mCLK2、 mCLK3、mCLK4、またはSIRP結合パートナー活性を測定する検定を用いることによ り同定することが可能である。 抗体に関して「精製された」とは、抗体が、精製された形のように、天然発生 抗体とは区別されていることを意味する。好ましくは、抗体は標準的技術により 均一な調製物として提供される。クローン化されたポリペプチドへの抗体の使用 は、治療法、または診断手段として用いられるものを含む。 「特異的結合親和性」により、抗体が特定の条件下で、他のポリペプチドに結 合するより強い親和性で、PTP20、PCP-2、BDPL mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSI RPポリペプチドに結合することを意味する。本発明はまた、hSIRP1をhSIRP2また はhSIRP3と区別することが可能な、またはそうでなければさまざまなSIRP間で区 別できる抗体も含む。 「ポリクローナル」という用語は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK 4、またはSIRPポリペプチドに特異的結合親和性を持つ抗体の混合物を指し、一 方「モノクローナル」という用語は、こうしたポリペプチドに特異的な結合親和 性を持つ1種類の抗体を指す。モノクローナル抗体は、PTP20ポリペプチドの1 つの特定の領域に結合するが、抗体のポリクローナル混合物はPTP20、PCP-2、BD P1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドの複数の領域に結合することが 可能である。 「抗体断片」という用語は、特定の分子に対し特異的結合親和性を示す抗体の一 部、しばしば超可変性領域および周辺の重鎖および軽鎖の一部を指す。超可変性 領域はポリペプチド標的に物理的に結合する抗体の一部である。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドに特異 的結合親和性を有する抗体は、免疫複合体が形成される条件下で、試料を抗体に 接触させ、そしてPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリ ペプチドに結合する抗体の存在および/または量を検出することにより、試料中 のポリペプチドの存在および/または量を検出する方法に使用してもよい。こう した方法を行うための診断キットは、抗体を含む第一の容器手段、並びに抗体の 結合パートナーと標識との結合体を有する第二の容器手段を含むよう構成されて もよい。 ハイブリドーマ 本発明の別の側面において、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、ま たはSIRPポリペプチドに特異的結合親和性を有する抗体を産生するハイブリドー マを特色とする。「ハイブリドーマ」により、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCL K3、mCLK4、またはSIRP抗体などの、抗体を分泌できる不死化細胞株を意味する 。好ましい態様において、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはS IRP抗体は、前記ポリペプチドに特異的に結合することが可能なアミノ酸配列を 含む。 欠失突然変異体 別の側面において、本発明は、N末端、触媒またはC末端ドメインからなる群よ り選択される少なくとも1つのドメインを欠損している以外は、図1、2、3、4、 または5に示された全長アミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする、ヌク レオチド配列を含む核酸分子を提供する。こうした欠失突然変異体は、タンパク 質阻害剤検定の設計において有用である。上述の核酸分子は、例えば、cDNAまた はゲノムDNAであってもよく、そして組換えベクターまたは発現ベクター中 に置かれていてもよい。こうしたベクター内では、核酸は好ましくは、宿主細胞 におけるヌクレオチド配列の発現を調節する転写および翻訳制御情報を含む制御 ヌクレオチド配列と、機能可能であるように関連している。 「ドメイン」という用語は、特定の機能を含むポリペプチドの領域を指す。例 えば、シグナル伝達タンパク質のN末端またはC末端ドメインは、シグナル伝達分 子を細胞の異なる領域に局在させる分子に結合させること、または特定の細胞シ グナル伝達の直接の原因となる他のシグナル伝達分子に結合させることを含む機 能を供給することが可能であるが、これらに限定される訳ではない。いくつかの ドメインは、タンパク質の残りの部分から分離して発現し、そしてそれ自体で機 能することが可能である一方、他のものは機能を保持するために無処理の(inta ct)タンパク質の一部のままでなければならない。後者はタンパク質の機能的な 領域と称され、そしてドメインとも関連する。 「N末端ドメイン」という用語は、アミノ末端から触媒ドメインの開始部分に 渡る全長アミノ酸配列の一部を指す。 「触媒ドメイン」という用語は、N末端ドメインまたはC末端領域を含まず、そ して触媒活性を有する全長アミノ酸分子の一部を指す。 「C末端領域」という用語は、触媒ドメインの終結部位から始まり、そして核 酸配列の終止コドンの前にコードされる最後のアミノ酸であるC末端アミノ酸で 終る全長アミノ酸分子の一部を指す。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドの機能 的な領域は、そのアミノ酸配列を既知の機能的な領域を持つ他のポリペプチドの アミノ酸配列と並列することにより、同定することも可能である。PTP20、PCP-2 、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドの領域が、既知の機能 的な領域のアミノ酸配列と高いアミノ酸同一性を共有する場合には、当業者は、 当該ポリペプチドがこれら機能的な領域を含むと決定することができる。機能的 な領域は、例えば、当業者に入手可能なコンピュータープログラムおよび配列情 報を用いることにより、決定することが可能である。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPに存在する可能性が ある、シグナル伝達分子の他の機能的な領域には、プロリン含量が高い領域また はホスホリルチロシン領域が含まれるが、これらに限定される訳ではない。これ ら領域は他のシグナル伝達分子のSH2またはSH3ドメインなどの天然結合パートナ ーと相互作用することが可能である。 したがって、本発明はまた、本明細書中に記載されたヌクレオチド配列のいず れをも含み、そして当該核酸が、好ましくは宿主細胞でのヌクレオチド配列の発 現を調節する転写および翻訳制御情報を含む制御ヌクレオチド配列と、機能可能 であるように連結される、遺伝的に操作された宿主細胞を提供する。こうした宿 主細胞は明らかに、原核細胞または真核細胞のいずれでもよい。 結合パートナーの検出 本発明の他の側面は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIR Pポリペプチドに結合可能な化合物の存在または量を検出する方法を特色とする 。当該方法は、当該化合物をPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、また はSIRPポリペプチドとインキュベートし、そしてポリペプチドと結合する化合物 の存在または量を検出することを含む。 「天然結合パートナー」という用語は、PTP20、PCP-2、BDP1、CLKタンパク質 キナーゼ、またはSIRPペプチドに結合し、そしてシグナル伝達過程においてシグ ナルを伝達する役割を果たすポリペプチドを指す。「天然結合パートナー」とい う用語はまた、細胞環境内で高い親和性をもって、PTP20、PCP-2、BDP1、CLKタ ンパク質キナーゼ、またはSIRPペプチドに結合するポリペプチドも指す。高い親 和性は、10-1Mの桁での平衡結合定数を表わす。しかし天然結合パートナーはま た、一過性にPTP20、PCP-2、BDP1、CLKタンパク質キナーゼ、またはSIRPペプチ ドと相互作用し、そして化学的に修飾することが可能である。こうしたペプチド の天然結合パートナーは、src相同2(SH2)または3(SH3)ドメイン、他のホ スホリルチロシン結合ドメイン、および受容体および非受容体タンパク質キナー ゼまたはタンパク質ホスファターゼからなる群より選択されるが、これらに限定 される訳ではない。 関心の対象であるポリペプチドの結合パートナーを同定する方法は、当業者に 容易に入手可能である。これらの方法は、別の核酸ベクター中の所望のポリペプ チドをコードする核酸分子と共に1つの核酸ベクター中に含まれるcDNAライブラ リーをスクリーニングすることを含む(Vojtekら,1993,Cell 74:205214)。これ ら技術はしばしば酵母組換え細胞を利用する。これら技術はまた、転写因子の半 分ずつであって、片方はcDNAライブラリーによってコードされたポリペプチドに 融合したもの、およびもう一方は関心の対象であるポリペプチドに融合したもの を両方とも利用する。cDNAライブラリーによりコードされたポリペプチドと関心 の対象であるポリペプチドとの相互作用が検出されると、付随して半分ずつの部 分を一緒にして活性のある転写因子とし、その結果相互作用を伝達する遺伝子を 活性化する。PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPペプチド をコードするいかなる核の分子も、当該分野の標準的組換えDNA技術を利用する ことにより、こうしたスクリーニング過程に用いられる核酸ベクター中に、容易 に組み込むことが可能である。 活性の変化 さらに別の側面において、本発明は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mC LK4、またはSIRPリン酸化活性を阻害するまたは活性化することが可能な化合物 を同定する方法に関連する。この方法は、次の段階:(a)PTP20、PCP-2、BDP1、m CLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドおよび当該ポリペプチドに対する 基質を含む混合物に化合物を添加し;そして(b)前記基質のリン酸化における 変化を検出すること、を含む。 「化合物」という用語は、オキシンドリノン、キナゾリン、チロホスチン、キ ノキサリン、および天然源からの抽出物を含む、小有機分子を含むが、これらに 限定される訳ではない。 「リン酸化における変化」という用語は、本発明の状況において、細胞に化合 物を添加したことに反応する基質リン酸化における変化を観察する方法を定義す る。リン酸化は、例えば、時間に関して生成物に変換される基質の量を測定する ことによって検出することが可能である。PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、 mCLK4、またはSIRPポリペプチドを発現する細胞へ化合物を添加することにより 、リン酸化を上昇させる(活性化する)かもしれないし、低下させる(阻害する ) かもしれない。化合物がリン酸化を低下させるのであれば、化合物はPTP20、PCP -2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドに結合し、そしてCLK タンパク質キナーゼが基質に結合しおよび/または基質を代謝する能力を遮断す るものと仮定される。化合物がリン酸化を上昇させるのであれば、化合物はPTP2 0、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドに結合し、そ してCLKタンパク質キナーゼが基質に結合しおよび/または基質を代謝する能力 を促進するものと仮定される。 当該方法は、本発明に開示される分子いずれを利用してもよい。これら分子は PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドをコード する核酸分子、本発明の核酸ベクター、組換え細胞、ポリペプチド、または抗体 を含む。 疾患治療のための作用物質のスクリーニング 別の観点において本発明は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4また はSIRPポリペプチドと天然の結合パートナー(NBP)との間の相互作用を含むシ グナル伝達経路における異常によって特徴づけられる、疾患あるいは症状の治療 に有用な、潜在的な作用物質をスクリーニングする方法を取り上げたものである 。この方法は、有用な作用物質の指標として相互作用を促進あるいは妨害するこ とができるものを求めて潜在的な作用物質を分析することを含む。 “NBP”とは、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプ チドと天然に会合するような、これらのペプチドの天然の結合パートナーを意味 している。特定の天然の結合パートナーの構造(一次、二次、または三次)は、 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドと天然の結 合パートナーとの間の特定の種類の相互作用に影響するだろう。例えば、天然の 結合パートナーがPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペ プチドに相補的なアミノ酸配列からなる場合は、共有結合があり得る相互作用だ ろう。同様に、他の構造上の特徴が、他の対応する相互作用を可能にしうる。相 互作用は、特定の残基に限定されず、とりわけリン酸化チロシン、リン酸化セリ ン、またはリン酸化スレオニン残基に関与し得る。配列のうちの広い範囲が、 これらのポリペプチドと相互作用し得る。天然の結合パートナーの一例はSHP-2 であり得る。他の例は、SHP-1およびGrb2を含むが、これらに限定はされない。 この技術分野で十分知られている手法を用い、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCL K3、mCLK4またはSIRPポリペプチドの天然の結合パートナーのいくつかを、例え ばツーハイブリッドスクリーニングを利用することによって同定し得る。 “スクリーニング”とは、ある生物体に、ある特性が存在するかまたは存在し ないか調べることを意味している。その過程には、シグナル伝達の程度および、 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドとNBPとの間 の相互作用のレベルを含む、様々な特性を測定または検出することが含まれ得る 。 “疾患あるいは症状”とは、医学界の一員によって異常として認識される、例 えばヒトなどの生物体における状態を意味している。疾患あるいは症状は、シグ ナル伝達経路の構成要素の一つがPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4ま たはSIRPポリペプチド、あるいはNBPのいずれかである場合の、一つまたはそれ 以上の細胞内のシグナル伝達経路における異常によって特徴づけられ得る。冒さ れた細胞に基づいて治療または予防することができた、特異的な疾患または傷害 には、癌および糖尿病が含まれるが、それらに限定はされない。 好ましい態様においては、本明細書中に記載の方法は、治療を要する患者を同 定することを含む。様々な手法がそのような患者を同定するのに用いられ得ると いうことを、当業者は理解するだろう。 “異常”とは、そのような疾患あるいは症状に苦しんでいない生物体において 観察されるレベルとは統計的に異なるレベルを意味しており、そしてシグナルの 過剰な量、強さ、または持続時間、あるいはシグナルの不足した量、強さ、また は持続時間のいずれかとして特徴づけられ得る。シグナル伝達における異常は、 細胞の機能、生存度、または分化状態における異常として理解しうる。ある経路 におけるそのような異常が、その経路内のSHP-2とPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、 mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドとの相互作用部位での作用によって緩和さ れ得るということの決定に、本発明は一部基づいている。異常な相互作用量も、 正常な量より多いかまたは少ないかのいずれかであり、生物体の正常な性能また は機能を損ない得る。従って、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4また はSIRPポリペプチドとSHP-2との間の相互作用によって形成される複合体はシグ ナル伝達経路の一部であるため、そのような相互作用に影響する能力に関して化 合物を分析することにより、シグナル伝達経路における異常として特徴づけられ る疾患あるいは症状の治療に有用であろう作用物質をスクリーニングすることも 可能である。しかし、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポ リペプチドとSHP-2との間の相互作用のレベルがたとえ正常であるとしても、そ の疾患あるいは症状はシグナル伝達経路における異常によって特徴づけられ得る 。 “相互作用”とは、ポリペプチド間の、共有結合性あるいは非共有結合性のい ずれかに関わらず物理的会合を意味している。この結合には、例えば共有結合、 親和性結合、介在、配位結合または複合体形成などの多くの化学的機構が含まれ 得る。非共有結合の例には、静電結合、水素結合およびファンデルワールス結合 が含まれる。さらに、ポリペプチド間の相互作用は、直接的または間接的のいず れかであり得る。従って、2つのポリペプチド間の会合は、目的とする2つのタ ンパク質を結び付けるような、媒介物質またはいくつかのそのような作用物質を 用いて達成され得る。 間接的な相互作用のもう一つの例は、調節物質によるSIRPポリペプチドとSHP- 2両者の独立した産生、刺激、または阻害である。存在する相互作用の種類に依 存して、相互作用のレベルを測定するのに様々な方法を用いることができる。 例えば、共有結合の強さは、しばしば一定の数の結合を切るのに必要なエネルギ ーに換算して測定する(すなわち、kcal/mol)。非共有結合性の相互作用は、しば しば上のように説明され、そして相互作用している分子間の距離に換算しても説 明される。間接的な相互作用は、関与する媒介物質の数、あるいはSHP-2または 別のNBPに及ぼす調節と比較した、SIRPポリペプチドに及ぼす調節の度合を含む 、多数の方法によって説明することができる。 “妨害する”とは、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポ リペプチドとNBPとの間の相互作用を、ポリペプチドの発現を阻害すること、あ るいはNBPの発現を阻害すること、あるいは天然に合成されるタンパク質間の 相互作用を特異的に阻害することまたはそのタンパク質間の相互作用を遮ること 、のいずれかによって減少させることを意味している。 “促進する”とは、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポ リペプチドとNBPとの間の相互作用を、ポリペプチドの発現を増加させること、 あるいはNBPの発現を増加させること、あるいは対応する調節PTP(または他のリ ン酸化シグナリング要素に作用する他のホスファターゼ)の脱リン酸化活性を減 少させること、あるいはポリペプチドとNBPとの間の相互作用を促進すること、 または相互作用の時間を長くすること、のいずれかによって増加させることを意 味している。共有結合は、存在する側鎖の直接的な縮合または外部架橋分子の抱 合によって促進することができる。多くの二価あるいは多価の結合剤が、例えば 抗体などのポリペプチドを他の分子に共役させるのに有用である。例えば、典型 的な共役剤には、チオエステル、カルボジイミド、サクシンイミドエステル、ジ イソシアン酸塩、グルタルアルデヒド、ジアゾベンゼン、およびヘキサメチレン ジアミンなどの有機化合物が含まれ得る。この列挙は、この技術分野で知られて いる様々な種類の共役剤の網羅を意図するものではなく、むしろより一般的な共 役剤の例示である。(Killen and Llndstrom 1984,J.Immnol.133:1335-2549;J ansen,F.K..,et al.,1982,Immunological Rev.62:185-216;および上記Vite tta et al.参照)。 “シグナル伝達経路”とは、あるメッセージを細胞外タンパク質から細胞質へ と細胞膜を介して伝達することに関与する、一連の事象を意味している。シグナ ルは最終的に、例えば制御不能に増殖させそれゆえ癌の原因となるなど、細胞に 特定の機能を実行させることになるだろう。シグナル伝達経路に関する様々な機 構(Fry et al.,Protein Science,2:1785-1797,1993)が、特定のシグナルの 量または強度を測定する、可能な方法を提供している。シグナル伝達経路におけ る異常と関連する特定の疾患に依存して、様々な症候が検出され得る。当業者は 、本明細書中に記載の他の様々な疾患に関連する症候を理解する。さらに、いく つかのアダプター分子は、二次的なシグナル変換タンパク質を膜の方に引き込む ため、シグナル伝達の一つの基準は、様々なタンパク質および複合体の濃度およ び局在である。加えて、シグナルの伝達に関与する高次構造の変化を、円二色性 (circular dichroism)および蛍光の研究を用いて観察し得る。 疾患の診断および治療 別の観点において本発明は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4また はSIRPポリペプチドとNBPとの間の相互作用を含むシグナル伝達経路における異 常によって特徴づけられる疾患あるいは症状に関して、生物体を診断する方法を 取り上げたものである。この方法は、前記疾患あるいは症状の指標として相互作 用のレベルを検出することを伴う。 “生物体”とは、あらゆる生きた生物を意味している。この言葉には、哺乳類 、および特にヒトが含まれる。マウスを治療または診断する能力はしばしば、例 えばヒトなどの他の生物体において機能する能力の予測となるため、好ましい生 物体にはマウスが含まれる。 “診断”とは、ある疾患あるいは症状と通常は関連する症候を同定する、あら ゆる方法を意味している。従って最初の診断は、例えば他の症候の存在といった さらなる確認の証拠を用いることにより、正しいものとして最終的に定着され得 る。様々な疾患および症状の現在の分類は、その疾患あるいは症状の原因となる 機構についてより多くのことが学ばれているため、絶えず変化している。従って 、例えばPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドとN BPとの間の異常なレベルの相互作用の検出といった重要な症候の検出は、新たに 名付けられた疾患あるいは症状を定義し、診断するための基礎を形成することが できる。例えば従来の癌は、特定の一連の症候の存在に従って分類される。しか し、これらの症候の一部分は、例えばras21経路などの特定のシグナリング経路 における異常と関連している可能性があり、将来的にはこれらの疾患は、観察さ れる特定の症候に関らずras21経路の疾患として再分類される可能性がある。 本発明のさらに別の観点は、シグナル伝達経路における異常によって特徴づけ られる疾患あるいは症状を有する生物体の治療方法を取り上げたものである。こ のシグナル伝達経路には、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIR PポリペプチドとNBPとの間の相互作用が含まれ、この方法は、ポリペプチド:NBP 相互作用を直接標的とする方法も、この経路に沿った他の部分を標的とする方法 も含め、この相互作用を促進または妨害することを伴う。 “ドミナントネガティブ変異体タンパク質”とは、正常なシグナル伝達経路を 妨害する変異体タンパク質を意味している。ドミナントネガティブ変異体タンパ ク質は、目的とするドメイン(例えば、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mC LK4またはSIRPポリペプチド、あるいはNBP)を含むが、例えば同じタンパク質由 来の第二のドメインの結合を妨げることにより、適切なシグナリングを妨げるよ うな変異を有する。ドミナントネガティブタンパク質の一例が、Millauer et al .,Nature February 10,1994に記載されている。この作用物質は好ましくは、P TP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドとNBPとの間 の相互作用を遮るか、あるいは促進するようなペプチドである。このペプチドは 、組換え体、精製されたもの、あるいは薬学的に許容可能なキャリアーあるいは 希釈剤中に置いたものであり得る。 100μMより小さいかあるいは等しいEC50またはIC50が好ましく、50μMより 小さいかあるいは等しいのがなおより好ましく、20μMより小さいかあるいは等 しいのが最も好ましい。そのようにより小さいEC50またはIC50は、治療または診 断のためにin vivoまたはin vitroで用いられるために、より低い分子濃度を許 容するため、都合が良い。そのように低いEC50およびIC50を持つ分子の発見によ り、同様の効能および有効性を有するさらなる分子の設計および合成が可能とな る。加えてこの分子は、副甲状腺細胞、骨の破骨細胞、傍糸球体腎細胞、近位尿 細管腎細胞、遠位尿細管腎細胞、ヘンレループ厚上行脚および/または集合管の 細胞、中枢神経系細胞、表皮のケラチノサイト、甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)、 腸管細胞、胎盤の栄養膜、血小板、血管平滑筋細胞、心房細胞、ガストリン分泌 細胞、グルカゴン分泌細胞、腎メサンギウム細胞、乳腺細胞、ベータ細胞、脂肪 細胞、免疫細胞および胃腸管細胞からなる集団から選択される、一つまたはそれ 以上だがすべてではない細胞において、100μMより小さいかあるいは等しいEC5 0またはIC50を有し得る。 “治療上有効な量”とは、治療上適切な効果を有する薬剤組成物の量を意味し ている。治療上適切な効果は、患者においてその疾患あるいは症状の一つまたは それ以上の症候をある程度軽減する;あるいは、その疾患あるいは症状と関連す るかまたは原因であるような、一つまたはそれ以上の生理学的または生化学的要 因を、部分的にまたは完全に正常に戻す。一般的に、治療上有効な量は、そのEC 50またはIC50に、および患者の年齢と大きさ、そしてその患者に関係する疾患に 依存して、分子にして約1nmoleと1μmoleの間である。 本発明は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチ ドあるいは相当する配列を含むヒト細胞を求めて、スクリーニングする方法を取 り上げたものである。この方法は、本明細書中でPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、m CLK3、mCLK4またはSIRPの同定に関して記載した手法(例えば、クローニング、 サザンまたはノーザンブロット解析、in situハイブリッド形成、PCR増幅など) のような、この技術分野ではルーチンで標準的な手法を用い、ヒト細胞において 新規のポリペプチドを同定することを伴う。 本発明は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチ ドの結合パートナーを求めてヒト細胞をスクリーニングし、そしてPTP20、PCP-2 、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPあるいは対応する結合パートナーを求 めて他の生物体をスクリーニングする方法をも取り上げている。本発明は、上に 記載の方法によって同定したペプチドの、精製され、単離され、または濃縮され た型をも取り上げている。 別の観点において本発明は、本明細書中に記載のあらゆる核酸分子を含む組換 え体細胞または組織を含む。 異常な症状の診断および治療 本発明の別の観点は、生物体における異常な症状の診断または治療に有用な化 合物を同定する方法である。この異常な症状は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、m CLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドと天然の結合パートナーとの間の相互作用 によって特徴づけられるシグナル伝達経路内の欠陥と関連し得る。この方法は以 下の段階、すなわち(a)細胞に化合物を加えること;および(b)PTP20、PCP-2 、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドと天然の結合パートナー との間の前記相互作用を、化合物が促進するかまたは妨害するかのいずれである か検出すること、を含む。 “異常な症状”という言葉は、ある生物体の細胞または組織における、その生 物体の細胞または組織の正常な機能から逸脱した機能に適用される。本発明のこ の観点の文脈において、異常な症状は細胞増殖またはRNAスプライシングと関連 し得る。 異常な細胞増殖状態には、繊維性およびメサンギウムの障害といった癌、異常 な血管新生(angiogenesis)および血管形成(vasculogenesis)、創傷治癒、乾癬 、真性糖尿病、および炎症が含まれる。 RNAスプライシングは、細胞核内で起こる、細胞の必要な機能である。この過 程は、DNAからのメッセンジャーRNA合成における最後の段階である。DNAから転 写される一分子のRNAは、鎖の交差部分の少なくとも2箇所に切り込みを入れら れて投げ縄状につながれ、投げ縄が切り取られ、そして切り取られなかった部分 が一緒に連結される。修飾されたRNAはそれから、メッセージRNAになるのに適合 され、細胞核から追い出されてポリペプチドに翻訳される。従って、特定の遺伝 子のRNAをスプライスできる生物体に存在するあらゆる異常は、細胞の作用物質 の欠陥をもたらし、異常な症状を引き起こし得た。 従って、RNAスプライシングを調節することは、癌を治療するのに有用であり 得た。例えば、Rafまたはsrcのようなタンパク質は、RNAが不正確にスプライス される場合に起こり得たような、短縮形で作られた場合に発癌性になるというこ とが知られている。この理由のために、本発明のタンパク質は癌を治療する化合 物を見出すのに有用であり得た。加えて、RNAプロセッシングに関与する分子は 精子形成に結び付けられてきた。従って、RNAプロセッシングを修飾するのは、 より多くの精子(不妊症を治療するため)またはより少しの精子を引き起こし得 た。これらの方法は、精巣におけるCLK3高発現のために好ましくはCLK3に関与す るだろう。 異常な症状は、生物体の細胞が生物体内または生物体の外に存在する場合に診 断可能である。生物体の外に存在する細胞は、細胞培養皿中で維持または培養す ることができる。生物体内にある細胞に関しては、経口、非経口、経皮、および 注射適用を含む(しかしこれらに限定はされない)、化合物を投与するために多く の手法がこの技術分野に存在する。患者の外にある細胞に関しては、細胞マイ クロインジェクション法、形質転換法、およびキャリアー法を含む(しかしこれ らに限定はされない)、化合物を投与するために複数の手法がこの技術分野に存 在する。 “欠陥(aberration)”という言葉は、シグナル伝達過程に関しては、生物体内 で過剰にあるいは不十分に発現するか、その触媒活性が野生型のPTP20、PCP-2、 BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPよりも低いかまたは高いように変異する か、もはや結合パートナーと相互作用しないように変異するか、別のタンパク質 キナーゼまたはタンパク質ホスファターゼによってもはや修飾されないか、ある いは結合パートナーともはや相互作用できないような、PTP20、PCP-2、BDP1、mC LK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドに対して適用される。 “相互作用”という言葉は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4また はSIRPポリペプチドと天然の結合パートナーとの間で形成される複合体を意味す る。化合物はPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチ ド、あるいは天然の結合パートナーのいずれかと結合し、2つの分子間の相互作 用を妨害することができる。この方法は、シグナル伝達過程における欠陥を含む 細胞集団を生物体に対して投与すること、および生物体の機能に対する、化合物 を投与することの影響をモニターすることによっても実行される。この技術には 、細胞集団を生物体に導入する複数の方法、および生物体に化合物を投与する方 法も含まれる。生物体は好ましくは、カエル、マウス、ラット、ウサギ、サル、 または類人猿といった動物であり、さらにヒトもである。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドと天然の 結合パートナーとの問の相互作用を検出する化合物の効果を決定する方法が、こ の技術分野に存在する。これらの方法には、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3 、mCLK4またはSIRPポリペプチドの触媒活性に対する化合物の影響、ポリペプチ ドまたは天然の結合パートナーのリン酸化状態、ポリペプチドが、天然の結合パ ートナーに結合する能力、あるいは細胞形態の違いを決定することが含まれるが 、これらに限定はされない。 細胞形態の違いには、増殖速度、分化速度、細胞肥大、生存、または細胞死の 阻止が含まれる。これらの現象は、この技術分野の方法によって簡単に測定され る。これらの方法は、顕微鏡下、時間(日)に関して細胞の数または細胞の様子 を観察することを含み得る。 本発明の別の観点は、生物体における細胞増殖またはRNAスプライシングに関 連した異常な症状の診断方法に関する。この異常な症状は、PTP20、PCP-2、BDP1 、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドと天然の結合パートナーとの間 の相互作用によって特徴づけられるシグナル伝達経路における欠陥と関連し得る 。この方法は、異常な相互作用を検出する段階を含む。 生物体における異常な症状の診断に有用な化合物の同定に関して上に記載した 方法によって、この異常な相互作用を評価し得る。 別の観点において本発明は、生殖作用に対する避妊薬として作用する化合物を 雄の生物体に投与する方法を取り上げたものである。この化合物は、PTP20、PCP -2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドの触媒活性を阻害する か、あるいは天然の結合パートナーがこのポリペプチドに結合するのを阻害する ことができる。 本発明のこの方法の好ましい態様は、哺乳類、好ましくはヒトから単離された PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドに、および 哺乳類、好ましくはヒトである生物体に関する。 別の観点において本発明は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4また はSIRPポリペプチドとこのポリペプチドの結合パートナーとの間の相互作用を妨 害し得る作用物質を同定するアッセイを提供する。そのようなアッセイは、in v itroまたはin vivoで行うことができ、本明細書中に詳細に記載されているかあ るいは修飾がある現存のアッセイ、たとえば1995年6月7日出願の、Tangらによ る“新規薬剤組成物”と題された、出願第08/487,088号(Lyon & Lyon Docket N o.212/276)(あらゆる図面を含め、本明細書中で参考文献として援用されてい る)に記載の増殖アッセイまたは、1995年10月13日出願の、Seedorfらによる“TK A-1に関連する障害の診断および治療”と題された、出願第60/005,167(Lyon & L yon Docket No.215/256)(あらゆる図面を含め、本明細書中で参考文献として 援用されている)に記載のアッセイといった、によって入手し得る。本発明の遺 伝子を用いるために修飾することができた別のアッセイは、1994年10月13 日に公開された国際出願第WO 94/23039号に記載されている。他の可能性には、 自己リン酸化アッセイにおけるキナーゼ活性の検出、あるいはヒストン、ミエリ ン塩基性タンパク質、ガンマチューブリン、または中心体タンパク質といった標 準的な基質に対するキナーゼ活性に関する試験が含まれる。結合パターンは、こ のタンパク質のN末端部分をツーハイブリッドスクリーニングに入れること、ま たは二重特異性キナーゼのリン酸化チロシンを検出することによって同定し得る 。1994年2月1日に発効され、本明細書中で参考文献として援用されているFiel dsとSong、アメリカ合衆国特許第5,283,173号。 上に記載した本発明の概要は限定的なものではなく、本発明の他の特徴および 有利点は、以下の好ましい態様の記載、および請求の範囲から明らかになるであ ろう。 図面の簡単な説明 図1は、Rat-1細胞から単離されたPTP20核酸配列および、この核酸分子によっ てコードされる対応するアミノ酸配列を示す。 図2は、PCP-2の核酸配列および予想アミノ酸配列を示す。PCP-2ヌクレオチド 配列(5581 bp)および推定アミノ酸配列(1430アミノ酸)である。予想される 開始メチオニン(Kozak,1984)および推定シグナルペプチド(von Heijne,198 6)を細い一重の下線によって示してある。膜貫通ドメインを太い下線で示して ある。直列に並ぶ2つのホスファターゼドメインを囲んである。MAMドメインを 影付きの囲みで示し、Ig様ドメインを太字の斜体字で示し、4つのIII型ファイ ブロネクチン様ドメインを点線の下線で示してある。ポリアデニル化モチーフ( AATAAA)を太字で示す。 図3は、ヒトBDP1 cDNAクローンおよびイントロンのヌクレオチド配列を示す 。PCRクローニングによって最初に同定された配列を、矢頭で境界をつけてある 。Kozak配列(Kozak,1987)の一部であるGCに富んだ帯を点線で示す。ポリアデ ニル化に必要な、Tに富んだ配列およびAATAAA配列に下線を引いてある。 図4は、マウス細胞からクローン化されたmCLK1、mCLK2、mCLK3およびmCLK4核 酸分子によってコードされるアミノ酸配列を比較している。各アミノ酸配列は、 それぞれの核酸分子に由来する開始コドンと終止コドンのあいだにコードされる 。点は同一のアミノ酸を示し、ハイフンは最適な整列(alignment)に対して導 入されている。予想される核局在シグナルに下線を引いてある。CDC2様キナーゼ のしるしである不変なアミノ酸を太字で印刷してある。触媒ドメインを矢印で示 す。LAMMER記号を星印で示す。 図5は、SIRP4およびSIRP1の推定アミノ酸配列を示す。同一のアミノ酸を囲ん である。推定シグナル配列および膜貫通領域を、それぞれ細い上線および太い上 線で示す。3つのIg様ドメインを点々のついた上線で示してある。可能性のある チロシンリン酸化部位を太字で示し、C末端のプロリンに富んだ領域に影をつけ てある。Ex領域に隣接するオリゴヌクレオチドの位置を星で示す。 好ましい態様の説明 本発明は、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチ ド、そのようなポリペプチドをコードする核酸、そのような核酸を含む細胞、組 織および動物、そのようなポリペプチドに対する抗体、そのようなポリペプチド を利用したアッセイ、および前述のすべてに関係する方法に関連する。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプ チドをコードする核酸 本発明の範囲内に含まれるのは、本明細書中に記載の単離された核酸分子と機 能的に同等のものである。遺伝暗号の縮重性のために、あるコドンを、同じアミ ノ酸を指定し、それゆえに同じタンパク質を生じるであろう別のコドンで置換す ることが可能になる。メチオニンおよびトリプトファンを除き、既知のアミノ酸 は一つ以上のコドンによってコードされ得るため、この核酸配列は十分に異なっ たものであり得る。従って、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはS IRP遺伝子の一部分またはすべては、図1-5に示されるものとは有意に異なる核酸 配列を与えるように合成することができた。しかし、コードされたそれらのアミ ノ酸配列は、保存されていただろう。 加えて、この核酸配列は、図1-5に示す核酸式またはその誘導体の5'末端お よび/または3'末端に対する、少なくとも一つのヌクレオチドの付加、欠失、ま たは置換からもたらされるヌクレオチド配列を含み得る。もし、その付加、欠失 、または置換が、そのヌクレオチド配列にコードされる図1-5のアミノ酸配列を 変えないのであれば、その点ではあらゆるヌクレオチドまたはポリヌクレオチド を用いることができる。例えば、本発明は、発明の核酸配列またはその誘導体の 5'末端に開始コドンとしてATGが付加されること、あるいは発明の核酸配列また はその誘導体の3'末端に終止コドンとしてTTA、TAG、またはTGAが付加されるこ とからもたらされる、あらゆる核酸配列を含むように意図されている。その上、 本発明の核酸分子は、必要なものとして、5'末端および/または3'末端に付加さ れた制限エンドヌクレアーゼ認識部位を有し得る。 特定の核酸配列のこのような機能的改変は、それに融合された外来核酸配列に よりコードされる、異成分からなる(heterogeneous)タンパク質の分泌および /またはプロセッシングを促進する機会を与える。遺伝暗号に許される、PTP20 、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP遺伝子およびその断片のヌクレ オチド配列のすべての変化体はそれゆえ、本発明に含まれる。 さらに、コドンを欠失させる、あるいは一つまたはそれ以上のコドンを縮重コ ドン以外のコドンによって置換して、構造的に修飾されたポリペプチドだが、未 修飾の核酸分子によって作り出されるポリペプチドと実質的に同じ有用性または 活性を持ったものを作り出すことが可能である。この技術分野で認められている ように、たとえ核酸分子間の相違が遺伝暗号の縮重性と関係していないとしても 、この2つのポリペプチドは機能的に同等であり、それらの産生をもたらす2つ の核酸分子も機能的に同等である。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPの検出の ための核酸プローブ 本発明の核酸プローブは、本発明の別の核酸分子を得るために、通常のハイブ リッド形成方法を用いて適切な染色体またはcDNAライブラリーを探査するのに用 いられ得る。染色体DNAまたはcDNAライブラリーを、この技術分野で認められて いる方法に従って、適切な細胞から調製し得る("Molecular Cloning:A Laboratory Manual",第2版、Sambrook,Fritsch,& Maniatis編、Cold Spring Habor Laboratory,1989を参照)。 別法においては、目的とするポリペプチドのアミノ酸配列のN末端およびC末 端部分に対応するヌクレオチド配列を有する核酸プローブを得るために、化学的 な合成を行う。したがって、合成された核酸プローブは、認められたPCR手法に したがって、基本的にはPCRプロトコール、"A Guide to Methods and Applicati ons"、Michaelら編、Academic Press,1990にしたがい、本発明の断片を得るた めに適切な染色体またはcDNAライブラリーを用いて行われるポリメラーゼ連鎖反 応(PCR)において、プライマーとして用いることができる。 当業者は、この技術分野で知られているコンピューター整列(alignment)お よび配列解析の方法を用い、本明細書中に開示されている配列に基づいたこのよ うなプローブを容易に設計できる("Molecular Cloning:A Laboratory Manual"第 2版、Sambrook,Fritsch,& Maniatis編、Cold Spring Habor Laboratory,198 9を参照)。本発明のハイブリッド形成プローブを、放射標識、酵素標識、蛍光標 識、ビオチン-アビジン標識、化学発光などの標準的な標識法によって標識し得 る。ハイブリッド形成後、既知の方法を用いてプローブを可視化し得る。 本発明の核酸プローブにはRNAプローブもDNAプローブも含まれ、そのようなプ ローブはこの技術分野で知られている手法を用いて作り出される。この核酸プロ ーブは固体支持体上に固定できる。そのような固体支持体の例には、ポリカーボ ネートなどのプラスチック、アガロースおよびセファロースなどの複合炭化水素 、およびポリアクリルアミドなどのアクリル樹脂およびラテックスビーズが含ま れるが、これらに限定はされない。核酸プローブをこれらの固体支持体に共役さ せるための手法は、この技術分野では十分知られている。 本発明の核酸探査方法に適した分析試料には、例えば、細胞または細胞の核酸 抽出物、あるいは生体の液体が含まれる。上に記載の方法に用いられる試料は、 アッセイの形式、検出方法およびアッセイするべき組織、細胞または抽出物の性 質に基づいて変わるだろう。細胞の核酸抽出物の調製方法は、この技術分野では 十分知られており、用いる方法に合う試料を得るために容易に改造され得る。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPを検出す るための、プローブに基づいた方法およびキット 試料中にPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPが存在するこ とを検出する一つの方法には、(a)ハイブリッド形成が起こるような条件下で 前記試料を上に記載の核酸プローブと触れさせること、および(b)前記核酸分 子に結合した前記プローブの存在を検出することが含まれる。この技術分野で知 られている、上に記載の手法にしたがって、当業者は核酸プローブを選ぶであろ う。分析すべき試料には、ヒト組織のRNA試料が含まれるが、これに限定される べきではない。 試料中にPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPが存在するこ とを検出するためのキットには、上に記載の核酸プローブをその中に配分した、 少なくとも一つの容器手段が含まれる。このキットはさらに、以下のもの、すな わち洗浄試薬および結合した核酸プローブの存在を検出できる試薬、を一つまた はそれ以上含む他の容器を含み得る。検出試薬の例には、放射標識プローブ、酵 素標識プローブ(セイヨウワサビペルオキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ) 、およびアフィニティー標識プローブ(ビオチン、アビジン、またはストレプト アビジン)が含まれるが、これらに限定はされない。 詳しくは、区分されたキットには、試薬が別々の容器に入れられているあらゆ るキットが含まれる。そのような容器には、小ガラス容器、プラスチック容器あ るいは細長い(strip)プラスチック片または紙片が含まれる。そのような容器 により、1つの区分から別の区分への試薬の移動が効果的になり、使用および試 薬は互いに汚染せず、そしてそれぞれの容器の物質または溶液を1つの区分から 別の区分へ定量的に添加することができるようになる。そのような容器には、分 析試料を入れるであろう容器、アッセイで用いるプローブまたはプライマーを含 む容器、洗浄試薬(リン酸緩衝生理食塩水、トリス緩衝液など)を含む容器、そ してハイブリッド形成したプローブ、結合した抗体、増幅産物などを検出するの に用いる試薬を含む容器が含まれるだろう。本発明に記載の核酸プローブが、こ の技術分野で十分知られている確立されたキット形式の一つに容易に組み入れら れ得るということを、当業者は容易に理解するだろう。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP核酸分子 を含むDNA構築物およびこれらの構築物を含む細胞 本発明はまた、5'から3'、宿主細胞内で転写を開始するのに効果的なプロモー ターおよび上に記載の核酸分子を含む、組換えDNA分子に関する。加えて、本発 明は、ベクターおよび上に記載の核酸分子を含む、組換えDNA分子に関する。本 発明は、細胞内で機能する転写領域、上に記載のポリペプチドに対応するアミノ 酸配列をコードするRNA配列に相補的な配列、および前記細胞内で機能する転写 終結領域を含む、核酸分子にも関する。上に記載の分子は、単離されおよび/ま たは精製されたDNA分子であり得る。 本発明は、上に記載の核酸分子を含み、それによりペプチドを発現することが できる、細胞または生物体にも関する。このポリペプチドは、ポリペプチドを発 現するように変えられた細胞から精製し得る。遺伝子操作によりある細胞が、そ の細胞が通常は産生しないかあるいは通常は低いレベルで産生するようなタンパ ク質を産出するように作られる場合、その細胞を、“所望のポリペプチドを発現 するように変えられた”と言う。当業者は、染色体、cDNA、または合成配列のい ずれかを真核または原核細胞のいずれかに導入し発現させる方法を、容易に改造 し得る。 DNAなどの核酸分子は、それが転写および翻訳調節情報を含むヌクレオチド配 列を含み、そのような配列がポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に、“ 機能可能に結合されている”場合、ポリペプチドを“発現できる”と言う。機能 可能な結合とは、調節DNA配列と発現させようと思うDNA配列が遣伝子配列発現を 可能にするような方法で結び付けられているような結合である。遺伝子配列発現 に必要な調節領域の正確な性質は、生物体ごとに変わる可能性があるが、一般的 には原核生物においてプロモーター(RNA転写の開始を導く)も、RNAに転写され たときに合成開始のシグナルを送るDNA配列も含む、プロモーター領域を含むだ ろう。そのような領域は通常は、TATA box、キャッピング配列、CAAT配列などと いった、転写および翻訳の開始に関る5'非コーディング配列を含むだろう。 もし望むなら、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP遺伝 子をコードする配列の3'の非コーディング領域を、上に記載の方法によって得る ことができる。この領域は、終結およびポリアデニル化といった、その転写終結 調節配列を保持し得る。したがって、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK 4またはSIRP遺伝子をコードするDNA配列に天然で続く3'領域を保持することによ り、転写終結シグナルを提供し得る。転写終結シグナルが発現宿主細胞内で満足 に機能しない場合、その時は宿主細胞内で機能する3'領域を置換し得る。 2つのDNA配列(プロモーター領域配列およびPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCL K3、mCLK4またはSIRP配列)は、その2つのDNA間の結合の性質が、(1)フレームシ フト変異の導入をもたらさない、(2)プロモーター領域配列がPTP20、PCP-2、B DP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP遺伝子配列の転写を導く能力を妨げない、 または(3)PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP遺伝子配列が プロモーター領域配列によって転写される能力を妨げない場合、機能可能に結合 していると言う。したがって、あるプロモーター領域は、そのプロモーターがあ るDNA配列の転写に影響できた場合、そのDNA配列に機能可能に結合されただろう 。したがって、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP遺伝子を 発現させるために、適切な宿主に認識される転写および翻訳シグナルが必要であ る。 本発明は、原核または真核細胞のいずれにおけるPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2 、mCLK3、mCLK4またはSIRP遺伝子(またはその機能的な誘導体)の発現も包含す る。一般的に、原核宿主は、組換えタンパク質の産生に非常に有効かつ便利であ り、したがってPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP遺伝子の 好ましい発現系の一つの種類である。原核生物は最も頻繁には、様々な系統の大 腸菌によって代表される。しかし、他の細菌系統を含め、他の微生物の系統も用 いられる。 原核生物の系では、複製部位および宿主と合う種に由来する制御配列を含む、 プラスミドベクターを用い得る。適したプラスミドベクターの例には、pBR322、 pUC118、pUC119などが含まれ;適したファージまたはバクテリオファージベクタ ーにはγgt10、γgt11などが含まれ;そして適したウイルスベクターにはpMAM-n eo、pKRCおよび類似のものが含まれ得る。好ましくは、選択された本発 明のベクターは、選択された宿主細胞内で複製する能力を有する。 認められている原核宿主には、大腸菌、バチルス、ストレプトマイセス、シュ ードモナス、サルモネラ、セラチアなどといった細菌が含まれる。しかし、その ような条件下では、ペプチドは糖鎖付加を受けないだろう。原核宿主は、発現プ ラスミド内のレプリコンおよび制御配列と合っていなければならない。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP(またはその機能的な 誘導体)を原核宿主内で発現させるためには、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCL K3、mCLK4またはSIRP配列を、機能的な原核細胞プロモーターに機能可能に結合 させる必要がある。そのようなプロモーターは、構成的であるか、あるいはより 好ましくは調節可能(すなわち、誘導可能または脱抑制可能)であるかいずれで もあり得る。構成的なプロモーターの例には、バクテリオフアージのintプロモ ーター、pBR322の -ラクタマーゼ遺伝子配列のblaプロモーター、pPR325のクロ ラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子配列のCATプロモーターな どが含まれる。誘導可能な原核プロモーターの例には、バクテリオファージの主 要な右および左のプロモーター(PLおよびPR)、大腸菌のtrp、recA、acZ、acI、 およびgalプロモーター、枯草菌(B.subtilis)の -アミラーゼ(Ulmanen et al. ,J.Bacteriol.162:176-182(1985))および-28特異的プロモーター(Gilman et a l.,Gene sequence 32:11-20(1984))、バチルスのバクテリオファージのプロモ ーター(Gryczan,In:The Molecular Biology of the Bacilli,Academic Press ,Inc.,NY(1982))、およびストレプトマイセスプロモーター(Ward et al.,Mo l.Gen.Genet.203:468-478(1986))が含まれる。原核プロモーターは、Glick( J.Ind.Microbiot.1:277-282(1987));Cenatiempo(Biochimie 68:505-516(198 6));およびGottesman(Ann.Rev.Genet.18:415-442(1984))に総説されてい る。 原核細胞内における適切な発現には、その遺伝子配列をコードする配列の上流 にリボソーム結合部位が存在することも必要である。そのようなリボソーム結合 部位は、例えばGold et al.(Ann.Rev.Microbiol.35:365-404(1981))に開 示されている。制御配列、発現ベクター、形質転換方法などの選択は、遺伝子を 発現させるのに用いる宿主細胞の種類に依存する。本明細書中で用いる場合、“ 細胞”、“細胞株”、および“細胞培養”は、互いに交換してもちいることがで き、 そのような名称のすべてに子孫が含まれる。したがって、“形質転換体”または “形質転換された細胞”という言葉には、継代の数に関らず、初代の元の細胞お よびそれらに由来する培養が含まれる。意図的なあるいは偶然の変異のために、 必ずしもすべての子孫が正確にDNA内容と同一でない可能性があるということも 理解される。しかし、定義したように、変異体子孫は元の形質転換された細胞の ものと同じ機能性を有している。 本発明の発現系に用いられ得る宿主細胞は、もし目的とするPTP20、PCP-2、BD P1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPペプチドの発現で用いるのに適しているな らば、厳密には限定されない。適した宿主には、しばしば真核細胞が含まれる。 好ましい真核宿主には、例えば、酵母、真菌、昆虫細胞、in vivoまたは組織培 養のいずれかの哺乳細胞が含まれる。宿主として有用であり得る哺乳細胞には、 HeLa細胞、VEROまたはCHO-K1といった繊維芽細胞起源の細胞、またはリンパ系由 来の細胞およびそれらの誘導体が含まれる。好ましい哺乳類宿主細胞には、SP2/ 0およびJ558Lも、正確な翻訳後プロセッシングに関してよりよい能力を提供する IMR 332といった神経芽腫細胞株も含まれる。 加えて、植物細胞も宿主として入手可能であり、カリフラワーモザイクウイル ス35Sおよび19S、ノパリン合成酵素プロモーターおよびポリアデニル化シグナル 配列などのように、植物細胞に合う制御配列が入手可能である。別の好ましい宿 主は、例えばショウジョウバエ幼生などの昆虫細胞である。昆虫細胞を宿主とし て用い、ショウジョウバエアルコール脱水素酵素プロモーターを用い得る。(Rub in、Science 240:1453-1459(1988))。あるいは、バキュロウイルスベクターを、 昆虫細胞内に大量のPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPを発 現するように設計することができる(Jasny,Science 238:1653(1987);Miller et al.,In:Genetic Engineering(1986),Setlow,J.K..,et al.,eds.,Plen um,Vol.8,pp.277-297)。 酵母をグルコースに富んだ培地中で培養した場合に、糖加水分解酵素が大量に 産生されるようにコードする、活性をもって発現された遺伝子配列から、プロモ ーターおよびターミネーターを組み入れる、あらゆる一連の酵母遺伝子配列発現 系を利用し得る。既知の糖加水分解遺伝子配列も、非常に効果的な転写制御シグ ナルを提供し得る。酵母は、翻訳後ペプチド修飾も行える点で、十分な利点を提 供する。強力なプロモーター配列および酵母において所望のタンパク質を産生す るのに用いられ得る高コピー数のプラスミドを利用する、数々の組換えDNA戦略 が存在する。酵母はクローン化された哺乳類遺伝子配列産物上のリーダー配列を 認識し、リーダー配列(すなわち前ペプチド)を持ったペプチドを分泌する。哺 乳類宿主に関しては、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPの 発現のために、いくつかの可能なベクター系が入手可能である。 幅広い種類の転写および翻訳調節配列を、宿主の性質に依存して採用し得る。 転写および翻訳調節シグナルは、アデノウイルス、ウシパピローマウイルス、サ イトメガロウイルス、サルウイルスなどといったウイルス起源に由来することが でき、その際、調節シグナルは高いレベルの発現を持つ特定の遺伝子配列と関連 している。あるいは、アクチン、コラーゲン、ミオシンなどといった哺乳類発現 産物由来のプロモーターを、採用し得る。抑制または活性化させるような転写開 始調節シグナルを、遺伝子配列の発現を調節できるように選択し得る。目的のも のには、温度を変えることにより発現が抑制または開始されるような温度感受性 であるか、あるいは化学的な(代謝産物など)調節に従うような調節シグナルが ある。 真核宿主におけるPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPの発 現には、真核調節領域を用いることが必要である。一般的に、そのような領域に はRNA合成の開始を導くのに十分なプロモーター領域が含まれる。好ましい真核 プロモーターには、例えばマウスメタロチオネインI遣伝子配列(Hamer et al. ,J.Mol.Appl.Gen.1:273-288(1982))のプロモーター;ヘルペスウイルスのT Kプロモーター(McKnight,Cell 31:355-365(1982));SV40初期プロモーター(Be noist et al.,Nature(London)290:304-310(1981));酵母gal4遺伝子配列プロ モーター(Johnston et al.,Proc.Natl.Acd.Sci.(USA)79:6971-6975(198 2);Silver et al.,Proc.Natl.Acad.Scl.(USA)81:5951-5955(1984))な どが含まれる。 真核mRNAの翻訳は、最初のメチオニンをコードするコドンから開始される。こ の理由により、真核プロモーターとPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4 またはSIRP(またはその機能的な誘導体)をコードするDNA配列間の結合には、 メチオニンをコードすることができるいかなる介在コドン(すなわちAUG)も含 まれないことを保証することが好ましい。そのようなコドンが存在すると、融合 タンパク質の形成(そのAUGコドンがPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4 またはSIRPコーディング配列と同じ読み枠である場合)またはフレームシフト変 異(そのAUGコドンがPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPコ ーディング配列と同じ読み枠ではない場合)のいずれかがもたらされる。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP核酸分子および機能可 能に結合したプロモーターを、受取り手の原核あるいは真核細胞のいずれにも、 直鎖状分子または、より好ましくは閉じた共有結合環状分子のいずれかであり得 るような、複製しないDNA(またはRNA)分子として導入し得る。そのような分子 は自律複製できないため、その遺伝子の発現は導入された配列の一過的な発現を 通して起こり得る。あるいは、永久的な発現は、導入したDNAが宿主染色体内に 融合することを通して起こり得る。 所望の遺伝子配列を宿主染色体内に融合させることができるベクターを、採用 し得る。発現ベクターを含んだ宿主細胞のスクリーニングを可能にするような、 一つあるいはそれ以上のマーカーも導入することにより、導入されたDNAをその 染色体内に安定に融合させた細胞をスクリーニングすることができる。このマー カーは、栄養要求性の宿主に対して原栄養性、例えば抗生物質、または銅などの 重金属などの生物致死剤に対する抵抗性を提供し得る。選択可能なマーカー遺伝 子配列は、発現させるべきDNA遺伝子配列に直接結合させるか、あるいはコトラ ンスフェクションによって同じ細胞に導入させるかいずれも可能である。一本鎖 結合タンパク質mRNAの最適な合成には、さらなる要素も必要であり得る。これら の要素には、スプライスシグナルも、転写プロモーター、エンハンサー、および 終結シグナルも含まれ得る。そのような要素を組み入れるcDNA発現ベクターには 、Okayama,Molec.Cell.Biol.3:280(1983)に記載のものが含まれる。 導入された核酸分子を、受け取り手の宿主内で自律複製可能なプラスミドまた はウイルスベクターに組み入れることができる。幅広い種類のあらゆるベクター をこの目的のために採用し得る。特定のプラスミドまたはウイルスベクターを選 択する際の重要性の要因には、ベクターを含まない受け取り手の細胞から、ベク ターを含んだ受け取り手の細胞が認識され選択され得る簡便さ;特定の宿主内に おいて望まれるベクターのコピー数;異なる種の宿主細胞間でベクターを“往復 ”させられることが望ましいかどうかが含まれる。 好ましい原核ベクターには、大腸菌内で複製できるもの(例えば、pBR322、Col E1,pSC101、pACYC 184、”VX.といったもの)などのプラスミドが含まれる。そ のようなプラスミドは、例えば、Sambrook("Molecular Cloning:A Laboratory M anual",第2版、Sambrook,Fritsch,& Maniatis編、Cold Spring Habor Laborato ry,(1989)参照)によって開示されている。バチルスプラスミドには、pCl94、 pC221、 pT127などが含まれる。そのようなプラスミドは、Gryczan(In:The Mol ecular Biology of the Bacilli,Academic Press,NY(1982)pp.307-329)に よって開示されている。適したストレプトマイセスプラスミドには、p1J101(Ken dall et al.,J.Bacteriol.169:4177-4183(1987))、および.C31(Chater et a l.,In: Sixth International Symposium on Actinomycetales Biology,Akad emiai Kaido,Budapest,Hungary(1986),pp.45-54)といったストレプトマイ セスバクテリオファージが含まれる。シュードモナスプラスミドは、John et al .(Rev.Infect.Dis.8:693-704(1986))、およびIzaki(Jpn.J.Bacteriol.3 3:729-742(1978))に総説されている。 好ましい真核プラスミドには、例えば、BPV、ワクシニア、SV40、2-ミクロン 環など、またはそれらの誘導体が含まれる。そのようなプラスミドはこの技術分 野では十分に知られている(Bostein et al.,Miami Wntr.Symp.19:265-274(19 82);Broach,In:“The Molecular Biology of the Yeast Saccharomyces;Life Cycle and Inheritance”,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harb or,NY,p.445-470(1981);Broach,Cell 28:203-204(1982);Bollen et al.,J .Ctin.Hematol.Oncol.10:39-48(1980);Maniatis,In:Cell Biology:A Compr ehensive Treatise,Vol.3,Gene Sequence Expression,Academic Press,NY ,pp.563-608(1980))。 構築物を含んだベクターまたは核酸分子が発現のために一度調製されれば、DN A構築物は適した宿主細胞に、あらゆる様々な適した方法、すなわち形質転換、 形 質導入、接合、プロトプラスト融合、エレクトロポレーション、微粒子銃技術、 リン酸カルシウム沈殿、直接的なマイクロインジェクションなどによって導入し 得る。ベクターの導入後、受け取り手の細胞を、ベクターを含んだ細胞の増殖を 選択する選択培地中で増殖させる。クローン化された遺伝子分子が発現すると、 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPあるいはその断片の産生 がもたらされる。これは形質転換された細胞それ自体の中で、あるいはこれらの 細胞の分化の誘導(例えば、神経芽腫細胞などにブロモデオキシウラシルを投与 することによって)の後に起こり得る。様々なインキュベーション条件を用いて 本発明のペプチドを形成することができる。最も好ましい条件は、生理的な条件 を模倣したものである。 精製されたPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4または SIRPポリペプチド 本分野で知られている種々の方法論が本発明のペプチドを得るために使用でき る。本ペプチドを天然に産生する組織または細胞から本ペプチドが精製されるで あろう。もしくは、前記の単離された核酸断片がいずれかの器官でPTP20、PCP-2 、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPタンパク質を発現させるために使用で きる。本発明の試料には細胞、細胞のタンパク質抽出物または膜抽出物または生 体液が含まれる。試料はアッセイ形式、検出方法および試料として使用された細 胞または抽出物の性質に基づいて変化するであろう。 生物体源がそのようなペプチドを天然に含んでいる限り、いずれの真核生物体 も本発明のペプチドの供給源として使用できる。本明細書で使用される場合、” 生物体源”とはサブユニットが発現される、および最終的に単離される生物体か どうかに関わらず、サブユニットのアミノ酸配列が誘導されるもとの生物体を意 味している。 当業者は天然の夾雑物を含まないペプチドを得るために、タンパク質を単離す る既知の方法を容易にたどることができる。これらには、サイズ排除クロマトグ ラフィー、HPLC、イオン交換クロマトグラフィーおよび免疫アフィニティークロ マトグラフィーが含まれるが、これらに限定されるわけではない。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチド に対して結合親和性を持つ抗体およびそれらの抗体を含むハイブリドーマ 本発明はPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチド に対して結合親和性を持つ抗体に関する。ポリペプチドは図1-5に示した配列、 またはそれらの機能的な誘導体、またはそれらの少なくとも9の連続したアミノ 酸(好ましくはそれらの少なくとも20、30、35または40の連続したアミノ酸)を 持っているであろう。 本発明はまた、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペ プチドに対して特異的結合親和性を持つ抗体に関する。そのような抗体はPTP20 、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドに対するその結 合親和性と別のポリペプチドに対するその結合親和性を比較することにより単離 されるであろう。PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPへ選択 的に結合するものは、PTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPと 他のポリペプチドとの間の区別を必要とする方法における使用のために選択され るであろう。そのような方法には他のポリペプチドを含む組織における改変され たPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP発現の分析が含まれる が、それに限定すべきではない。 本発明のPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPタンパク質は 、抗体の発生、医薬組成物の同定における使用およびDNA/タンパク質相互作用 の研究のような種々の手順および方法において使用できる。 本発明のPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPペプチドは抗 体またはハイブリドーマを生成させるために使用できる。当業者は、もし抗体を 望むなら、そのようなペプチドが本明細書に記載されたように発生され、免疫原 として使用されることを理解するであろう。本発明の抗体にはモノクローナルお よびポリクローナル抗体、ならびにこれらの抗体の断片、およびヒト化形が含ま れる。本発明の抗体のヒト化形はキメラ化またはCDR移植のような本分野で既知 の方法の一つを用いて発生されるであろう。本発明はまた、前記のモノクローナ ル抗体またはそれらの結合断片を産生するハイブリドーマにも関する。ハイブ リドーマとは、特定のモノクローナル抗体を分泌できる不死化細胞株である。 一般に、モノクローナル抗体およびハイブリドーマを製造するための技術は本 分野ではよく知られている(Campbell,"Monoclonal Antibody Technology:Labor atory Techniques in Biochemistry and Molecular Biology" Elsevier Science Publishers,Amsterdam,The Netherlands(1984);St.Groth et al.,J.Immun ol.Methods 35:1-21 (1980))。抗体を産生することが知られているいずれかの 動物(マウス、ウサギなど)が選択されたポリペプチドで免疫できる。免疫化の 方法は本分野ではよく知られている。そのような方法にはポリペプチドの皮下ま たは腹腔内注射が含まれる。当業者は、免疫化に使用されるポリペプチドの量が 免疫される動物、ポリペプチドの免疫原性および注射の部位に基づいて変化する ことを理解するであろう。 ポリペプチドはペプチド抗原性を増加させるために修飾またはアジュバントと ともに投与されるであろう。ポリペプチドの抗原性を増加させる方法は本分野で はよく知られている。そのような方法には、抗原と異種タンパク質(グロブリン またはガラクトシダーゼのような)との結合、または免疫化の間にアジュバント 封入を経ることが含まれる。 モノクローナル抗体のためには、免疫された動物から脾臓細胞が取り出され、 SP2/0-Ag14骨髄腫細胞のような骨髄腫細胞と融合され、モノクローナル抗体産生 ハイブリドーマ細胞とされる。本分野でよく知られている多くの方法の一つが、 所望の特性を持つ抗体を産生するハイブリドーマ細胞を同定するために使用でき る。これらの方法には、ELISAアッセイ、ウェスタンブロット分析またはラジオ イムノアッセイでのハイブリドーマのスクリーニングが含まれている(Lutz et a l.,Exp.Cell Res.175:109-124(1988))。所望の抗体を分泌しているハイブリ ドーマは、クローン化され、本分野では既知の方法を用いてクラスおよびサブク ラスが決定される(Campbell,"Monoclonal Antibody Technology:Laboratory Te chniques in Biochemistry and Molecular Biology"、前記文献(1984))。 ポリクローナル抗体に対しては、抗体含有血清が免疫された動物から単離され 、前記の方法の一つを用いて所望の特異性を持つ抗体の存在がスクリーニングさ れる。前記の抗体は検出可能なように標識されるであろう。抗体は、放射性同位 元 素、アフィニティー標識(ビオチン、アビジンなどのような)、酵素標識(西洋 ワサビペルオキシダーゼ、アルカリ性ホスファターゼなどのような)、蛍光標識( FITCまたはローダミンなどのような)、常磁性原子などを使用して検出可能なよ うに標識できる。そのような標識を達成するための方法は本分野ではよく知られ ており、例えば、Stemberger et al.,J.Histchem.Cytochem.18:315(1970);B ayer et al.,Meth.Enzym.62:308(1979);Engval et al.,Immunot.109:129(1 972);Goding,J.Immunol.Meth.13:215(1976)、を参照されたい。本発明の標 識化抗体は特定のペプチドを発現している細胞または組織を同定するためのin v itro,in vivoおよびin situアッセイで使用できる。 前記の抗体はまた固体支持体上に固定化もされる。そのような固体支持体の例 にはポリカーボネートのようなプラスチック、アガロースおよびセファロースの ような複合糖質、ポリアクリルアミドのようなアクリル樹脂およびラテックスビ ーズが含まれる。抗体をそのような固体支持体に結合させる技術は本分野ではよ く知られている(Weir et al.,"Handbook of Experimental Immunology"第4版 、Blackwell Scientific Publications,Oxford,England,10章(1986);Jacoby et al.,Meth.Enzym.34,Academlc Press,N.Y.(1974))。固定化された本発 明の抗体はin vitro、in vivo、in situアッセイならびに免疫クロマトグラフィ ーで使用できる。 さらに、当業者は現在利用可能な方法、ならびに抗体に関して上に開示してき た技術、方法およびキットを容易に改変して、合理的に設計された抗ペプチドペ プチド(例えば、Hurbyらによる"合成ペプチドの応用:アンチセンスペプチド" 、In Synthetic Peptides,A User's Guide,W.H.Freeman,NY,pp.289-307(1 992)およびKaspczaket al.,Biochemistry 28:9230-8(1989)を参照されたい) を発生させるため、特異的ペプチド配列へ結合できるペプチドを発生ことができ る。 抗ペプチドペプチドはPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP ペプチド配列に観察される塩基性アミノ酸残基を酸性残基に置き換え、一方疎水 性および非荷電極性基を保ったままにすることにより発生できる。例えば、リジ ン、アルギニンおよび/またはヒスチジン残基はアスパラギン酸またはグルタミ ン酸残基に置き換えられ、およびグルタミン酸残基はリジン、アルギニンまたは ヒスチジンに置き換えられる。 抗体に基づいたPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4または SIRPを検出するための方法およびキット 本発明は試料中のPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリ ペプチドの検出法を包含しており:(a)免疫複合体が形成される条件下、試料 と上記の抗体を接触させること、および(b)ポリペプチドへ結合された該抗体 の存在を検出することを含んでいる。詳細に説明すると、本方法は試験試料を本 発明の一つまたはそれ以上の抗体とインキュベートし、抗体が試験試料に結合し たかどうかをアッセイすることを含んでいる。正常レベルと比較して、試料中の PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPのレベルが変化していれ ば疾患を示唆しているであろう。 抗体と試験試料をインキュベートする条件は変化する。インキュベーション条 件はアッセイに用いられた形式、用いられた検出法、およびアッセイで使用され た抗体の型および性質に依存している。当業者は、通常利用可能な免疫学的アッ セイ形式(ラジオイムノアッセイ、酵素結合イムノソルベントアッセイ、拡散に 基づいたオクタロニーまたはロケット免疫蛍光アッセイのような)のいずれか一 つを本発明の抗体を用いるために容易に改変できることを理解するであろう。そ のようなアッセイの例は、Chard,"An Introduction to Radioimmunoassay and Related Techniques"(Elsevier Science Publishers,Amsterdam,The Netherla nds (1986));Bullock et al.,"Techniques in Immunocytochemistry"(Academic Press,0rland,FL,Vol.1(1982),Vol.2(1983),Vol.3(1985));Tijssen,"Pra ctice and Theory of Enzyme Immunoassays:Laboratory Techniques in Biochem istry and Molecular Biology"(Elsevier Science Publishers,Amsterdam,Th e Netherlands (1985))にみることができる。 本発明の免疫学的アッセイ試験試料には細胞、細胞のタンパク質または膜抽出 物、または血液、血清、血漿または尿のような生物体液が含まれる。前記の方法 で使用される試験試料はアッセイ形式、検出法の性質およびアッセイされるべき 試料として使用される組織、細胞または抽出物により変化するであろう。細胞の タンパク質抽出物または膜抽出物の調製法は本分野ではよく知られており、利用 される系で受け入れ可能な試料を得るために容易に改変できる。 キットは前記の検出法を実施するために必要とされるすべての試薬を含んでい る。キットは:(i)上記の抗体を含んでいる第一の容器手段、および(ii) 抗体の結合パートナーおよび標識を含む複合体を含んでいる第二の容器手段から 成っている。別の好適な態様において、キットはさらに一つまたはそれ以上の下 記のものを含む一つまたはそれ以上の他の容器を含む:洗浄試薬および結合抗体 の存在を検出できる試薬。 検出試薬の例としては、標識第二抗体、もしくは、もし第一抗体が標識されて いる場合、標識抗体と反応できる発色、酵素または抗体結合試薬が挙げられるが 、これらに限定されるわけではない。上記のように核酸プローブキットのために 区画に分けられたキットでもよい。当業者は本発明に記載されている抗体が本分 野でよく知られている確立されたキット形式の一つに容易に組込めることを理解 するであろう。 PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPと 相互作用する化合物の単離 本発明はまたPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプ チドへ結合できる化合物を検出する方法にも関しており、化合物をPTP20、PCP-2 、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPとインキュベートし、PTP20、PCP-2、B DP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPへ結合した化合物の存在を検出することを 含む。化合物は複雑な混合物(例えば、血清、体液または細胞抽出物)内に存在 しているであろう。 本発明はまたPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP活性また はPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP結合パートナー活性の 作動薬(アゴニスト)または拮抗薬(アンタゴニスト)を検出するための方法に も関しており、化合物の存在下でPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4ま たはSIRPを産生する細胞をインキュベートし、そしてPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK 2、mCLK3、mCLK4またはSIRP活性またはPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、 mCLK4またはSIRP結合パートナー活性レベルの変化を検出することを含む。その ように同定された化合物は化合物の存在の指標である活性の変化を生み出すであ ろう。化合物は複雑な混合物(例えば、血清、体液または細胞抽出物)内に存在 しているであろう。一旦化合物が同定されたら、それは本分野でよく知られてい る技術を用いて単離できる。 本発明はまた哺乳動物において、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4 またはSIRPに関連する活性に作動する(刺激する)または拮抗する方法も包含し ており、該哺乳動物にPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPに 対する作動薬または拮抗薬を該作動性または拮抗性を達成するのに十分な量で投 与することを含む。哺乳動物にPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4また はSIRPに関連する機能に作動または拮抗するのに十分な量の作動薬または拮抗薬 を投与することを含む、哺乳動物においてPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、 mCLK4またはSIRP関連活性の作動薬または拮抗薬で疾患を処置する方法は、本出 願に包含されている。 トランスジェニック動物 本発明に関連したトランスジェニック動物産生のために種々の方法が利用でき る。DNAはオスおよびメス前核の融合前に受精卵の前核内へ注入でき、または細 胞分割の開始に続いての胚細胞の核(例えば、二細胞胚の核)内へ注入できる( Brinster et al.,Proc.Nat.Acad.Sci.USA 82:4438-4442(1985)。胚は本発 明の無機イオンレセプターヌクレオチド配列を運ぶように改変したウイルス、特 にレトロウイルスに感染させる。 胚の内細胞塊から誘導され、培養で安定化された多分化能性幹細胞は本発明の ヌクレオチド配列を取り込むように培養中で操作できる。トランスジェニック動 物は、そのような細胞を胚盤胞内へ移植し、それを仮親内へ移植して出産させる ことにより産生できる。トランスジェニック実験に適した動物はCharles River( Wilmington,MA),Taconic(Germantown,NY),Harlan Sprague Dawley(Indian apolis,IN)などのような標準的な供給源から得ることができる。 齧歯類胚操作のための、および接合体の前核内へのDNAのマイクロインジェク ションのための方法は当業者にはよく知られている(Hoganら、上記文献)。魚、 両生類の卵、およびトリに対するマイクロインジェクション法は、Houdebineお よびChourrout(Experientia,47:897-905(1991))動物組織内へのDNAの導入の ための他の方法は米国特許第4,945,050号に記載されている(Sandfordら、1990年 7月30日)。 例示のつもりでのみ示すのであるが、トランスジェニックマウスを作製するに は、メスマウスに過排卵を誘導する。メスはオスとともに置かれ、交配したメス はCO2窒息または頸部脱臼により殺し、切開した卵管から胚を回収する。周囲の 卵丘細胞は取り除く。前核胚は洗浄して注入時まで保存する。ランダムな性周期 の成熟メスマウスを精管切除したオスと交配させる。受容者であるメスは供与者 であるメスと同時に交配する。次に胚は外科的に移植される。トランスジェニッ クラットを発生させる方法はマウスの方法と同様である(Hammer et.al.,Cell 6 3:1099-1112(1990)を参照されたい)。 胚性幹(ES)細胞を培養するための方法、およびエレクトロポレーション、リ ン酸カルシウム/DNA沈澱および直接注入のような方法を用いたES細胞内へのDNA を導入することにより続いて行うトランスジェニック動物の産生もまた当業者に はよく知られている(例えば、Teratocarcinomas and Embryonic Stem Cell,A P ractical Approach,E.J.Robertson,ed.,IRL Press(1987)を参照されたい)。 ランダム遺伝子組み込みを含んでいる場合、本発明の配列を含んでいるクロー ンは耐性をコードしている遺伝子とコトランスフェクトされる。もしくは、ネオ マイシン耐性をコードしている遺伝子が本発明の配列に物理的に結合される。所 望のクローンのトランスフェクションおよび単離は、当業者にはよく知られてい るいくつかの方法の一つにより実施される(E.J.Robertson、上記文献)。 ES細胞内へ導入されたDNA分子は、相同的組換え法により染色体内へ組み込む こともできる(Capecchi,Science 244:1288-1292(1989))。組換えの陽性選択( 即ち、neo耐性)および二重陽性−陰性選択(即ち、neo耐性およびガンシクロビ ル耐性)および続いてのPCRによる所望のクローンの同定はCapecchi、上記文献 およびJoyner et al.,Nature 338:153-156(1989)に記載されており、 それらの教えは本明細書において援用される。本方法の最終段階は標的化ES細胞 の胚盤胞内への注入および偽妊娠メスへ胚盤胞を導入することである。得られた キメラ動物は交配させ、導入遺伝子を運んでいる個体を同定するため、サザンブ ロッティングにより子孫を分析する。非齧歯類の哺乳動物および他の動物を製造 する方法は、別の人により議論されている(HoudebineおよびChourrout,上記文 献;Purselら、Science 244:1281-1288(1989);およびSimmsら、Bio/Technology 6 :179-183(1988)を参照されたい)。 このように本発明はPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポ リペプチドをコードしている導入遺伝子またはPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCL K3、mCLK4またはSIRPポリペプチドの発現に影響する遺伝子を含んでいるトラン スジェニック非ヒト哺乳動物を提供する。そのようなトランスジェニック非ヒト 哺乳動物はPTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチド を導入し、PTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチド の発現を制御する(即ち、追加の遺伝子、アンチセンス核酸またはリボザイム、 の導入を通して)影響の研究のためのin vivo試験系として特に有用である。 ”トランスジェニック動物”とは人工的に細胞内へ挿入されたDNAを含む細胞 を持つ動物であり、そのDNAはその細胞から発育する動物のゲノムの一部となる 。好ましい動物は霊長類、マウス、ラット、ウシ、ブタ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、 イヌおよびネコである。トランスジェニックDNAはヒトPTP20、PCP-2、BDP1、mCL K2、mCLK3、mCLK4またはSIRPポリペプチドをコードしているであろう。レセプタ ーの発現を減少させるのに有効な量のアンチセンスRNAまたはDNAを提供すること により、動物における天然の発現は減少するであろう。 遺伝子治療 PTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPまたはその遺伝子配列 はまた遺伝子治療(MilleRNAture 357:455-460に概説されている)にも有用であ ろう。Millerは陽性の最初の結果を示したヒト遺伝子治療に対する実践的なアプ ローチの進歩を述べている。遺伝子治療の基礎的科学はMilligan(Science 260:926-931 (1993))に記載されている。 一つの好ましい態様において、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4ま たはSIRPコード配列を含んでいる発現ベクターが、細胞内へ挿入され、細胞はin vitroで増殖され、患者に多量で注入された。別の好ましい態様においては、選 択されたプロモーター(例えば、強力なプロモーター)を含んでいるDNAセグメ ントが、内在性PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPを含んで いる細胞内へ、プロモーターセグメントが内在性PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、m CLK3、mCLK4またはSIRP遺伝子の発現を促進するような様式で導入される(例えば 、プロモーターセグメントが内在性PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4 またはSIRP遺伝子に直接連結されるように細胞へ導入される)。 遺伝子治療には、腫瘍を標的としたPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK 4またはSIRP cDNA含有アデノウイルスの使用、遺伝子組換えした細胞の移植に よる全身のPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPの増加、PTP20 、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPウイルスの注入、または適当な 組織への裸のPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRP DNAの注入 に関連する。 タンパク質複合体の活性を調節するため、そのような複合体の一つまたはそれ 以上の成分の改変形を導入することにより、標的細胞集団が修飾されるであろう 。例えば、標的細胞内の複合体成分活性を減少または阻害することにより、症状 を引き起こす異常なシグナル伝達が減少、阻害または逆転させられるであろう。 タンパク質複合体の他の成分と相互作用する能力は保持しているが、シグナル伝 達では機能できない、一つの成分の欠損またはミスセンス突然変異体は、異常で 、有害なシグナル伝達を阻害するために使用されるであろう。 レトロウイルス、ワクシニアウイルス、アデノウイルス、アデノ関連ウイルス 、ヘルペスウイルス、いくつかのRNAウイルスまたはウシパピローマウイルスの ようなウイルスから誘導された発現ベクターは、組換え体PTP20、PCP-2、BDP1、 mCLK2、mCLK3、mCLK4またはSIRPタンパク質をコードしているヌクレオチド配列 (例えば、cDNA)を標的細胞集団(例えば、腫瘍細胞)内へ運搬するために使用 される。当業者にはよく知られている方法が、コード配列を含んでいる組換え体 ウイルス ベクターの構築に使用できる(例えば、Maniatis et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,N.Y.(1989)およびAusub el et al.,Current Protocols in Molecular Biology,Greene Publishing Asso ciates and Wiley Interscience,N.Y.(1989)を参照されたい)。もしくは、タ ンパク質配列をコードしている組換え核酸分子は裸のDNAとして、または他の再 構築系、例えばリポソームまたは他の脂質系として標的細胞への送達に使用でき る(例えば、Felgner et al.,Nature 337:387-8,1989、を参照されたい)。ヒト 遺伝子治療に使用するための、細胞内へのプラスミドDNAの直接送達にいくつか の方法が存在し、プラスミドDNAのタンパク質への複合体化による細胞上のレセ プターへのDNAの標的化が含まれている(Miller、上記文献を参照されたい)。 その最も簡単な形では、遺伝子導入はマイクロインジェクション法により、細 胞の核内へ少量のDNAを単に注入することにより実施できる(Capecchi MR,Cell 22:479-88(1980))。組換え遺伝子が細胞内へ一度導入されたら、細胞の転写およ び翻訳のための通常の機構により認識でき、遺伝子産物が発現されるであろう。 より多くの細胞中にDNAを導入するために他の方法もまた試みられた。これらの 方法には:DNAがCaPO4とともに沈殿され、ピノサイトーシスにより細胞内へ取り 込まれるトランスフェクション(Chen C.and Okayama H,Mol.Cell Biol.7:2 745-52(1987));細胞を高電圧パルスに暴露し、膜内に穴を誘導するエレクトロ ポレーション(Chu G.et al.,Nucleic Acids Res.,15:1311-26(1987));標的 細胞と融合する親油性担体中にDNAが包み込まれるリポフェクチン/リポソーム 融合(Felgner PL.,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.84:7413-7(1987)); および小さな弾丸に結合されたDNAを用いる粒子ボンバートメント(Yang NS.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.87:9568-72(1990))が含まれる。細胞内へDNAを 導入するための別の方法は、DNAを化学的に修飾したタンパク質へ結合させるこ とである。 アデノウイルスタンパク質はエンドソームを不安定化でき、細胞内へのDNAの 取り込みを促進できることが示されている。DNA複合体含有溶液へのアデノウイ ルスの混合、またはタンパク質架橋試薬を用いるアデノウイルスへ共有結合で結 合されているポリリジンへのDNAの結合は組換え遺伝子の取り込みおよび発現を 大いに改良する(Curiel DT,et al.,Am.J.Respir:Cell.Mol.Biol.,6:247- 52(1992))。 本明細書で使用される場合、”遺伝子導入”とは外来核酸分子を細胞内へ導入 する過程を意味している。遺伝子導入は遺伝子によりコードされている特定の生 成物の発現を可能にするために通常実施される。生成物にはタンパク質、ポリペ プチド、アンチセンスDNAまたはRNA、または酵素的に活性なRNAが含まれる。遺 伝子導入は培養細胞で、または動物への直接投与により実施できる。一般的に遺 伝子導入には、非特異的またはレセプター仲介相互作用による核酸と標的細胞の 接触、膜を通したまたはエンドサイトーシスによる細胞内への核酸の取り込み、 原形質膜またはエンドソームから細胞質内への核酸の放出の過程が含まれる。発 現には、加えて細胞の核内への核酸移動および転写のための適当な核因子への結 合が必要とされるであろう。 本明細書で使用される場合、”遺伝子治療”とは遺伝子導入の一つの形であり 、本明細書で使用されたような遺伝子導入の定義内に含まれているが、特にin v ivoまたはin vitroで、細胞から治療のための生成物が発現するための遺伝子導 入を意味している。遺伝子導入は細胞にex vivoで実施でき、それが次に患者へ 移植されるか、または核酸または核酸−タンパク質複合体の患者への直接投与に より実施できる。 別の好ましい態様において、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4また はSIRPをコードしている核酸配列を持つベクターが提供され、ここで核酸配列は 特異的組織でのみ発現される。組織特異的遺伝子発現を達成する方法は1992年11 月3日に出願され、1993年5月13日に公開された国際特許出願第WO93/09236号に 示されている。 上に示したすべての前記ベクターにおける本発明のさらなる特色は、ベクター 中に含まれている核酸配列には上記のように核酸配列のいくつかまたはすべてに 付加、欠失または修飾が含まれていることである。 別の好適な態様において、遺伝子置換の方法が示されている。本明細書で使用 する場合、”遺伝子置換”とは動物においてin vivoで発現されることができる 核酸を供給することを意味しており、それにより動物で失われている、または不 完全である内在性遺伝子の機能を提供するまたは増大させることを意味する。 これらの観点および特色のすべてはPCT公開WO96/18738号(本明細書において 図面を含んでその全体が援用される)において、タンパク質PYK-2に関して詳細 に説明されている。当業者は、そのような記述がPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、m CLK3、mCLK4またはSIRPにも容易に適用でき、等しく本発明に応用できることを ただちに理解するであろう。 実施例 以下の実施例は限定的なものではなく、本発明の種々の観点および特徴を単に 示すものである。以下の実施例は、新規なタンパク質PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK 2、mCLK3、mCLK4またはSIRPタンパク質の単離および特性決定を示す。実施例は 、それらタンパク質の完全長核酸およびアミノ酸配列を同定しそしてこのような タンパク質の発現相互作用およびシグナルを与える活性を検討する。ヒトBDP1の ヌクレオチド配列は、GenBankデータバンクに受託番号X79568として寄託された 。実施例1:新規タンパク質の同定およびクローニング 同様の一般的な方法を用いて、本発明の新規PTPおよびPTKを同定しそしてクロ ーン化した。簡単にいうと、既知のPTPおよびPTK中の共通配列に基づく縮重オリ ゴヌクレオチドプライマーを用いて、特定の細胞種から単離されたRNAを用いるP CRフラグメントを生じた。全RNAを、グアニジニウムチオシアネート/CsCl法(U llrichら,Science 196:1313,1977;Chirgwinら,Biochemistry 18:5294,1979 )によって単離した。ポリ(A)+RNAを、オリゴ(dT)−セルロースクロマトグ ラフィーを用いて単離した。PCRフラグメントを単離し、pBluescriptクローニン ベクター(Stratagene)中にサブクローン化し、そしてジデオキシヌクレオチド 鎖終結法を用いて配列決定した(Sangerら,PNAS 74:5463,1977)。これまでに知 られていないタンパク質を示すフラグメントをハイブリッド形成プローブとして 用いて、cDNAライブラリー中の完全長クローンを同定した。本発明のタンパク質 それぞれに用いられた具体的な手順を以下に詳細に記載する。 PTP20− PTP20を同定するのに用いられた縮重プライマーは、FWXMXW(センス)およびH CSAG(S/I/V)G(アンチセンス)であった。PC12細胞RNAからのランダムプライム ドcDNA(最大50ngまで)を鋳型として用いた。センスおよびアンチセンス両方の プライマーを、20mMトリス−HCl(pH8.4)、50mM KCl、2.5mM MgCl2、0.01%BSA、 全4種類のdNTP(各200mM)、1単位のTaqポリメラーゼ(Boehringer Mannheim) および鋳型cDNAを含有する100ml反応混合物に対して加えた。熱サイクラーで35 サイクル行ったが、各サイクルは、94℃で1分間、42℃で1分間および72℃で1 分間のインキュベーションを伴った。PCR産物を1.5%アガロースゲル上で分離し た。350〜400bpのフラグメントを切取り、サブクローン化し、そして配列決定し た。 新規PTP20 PCRフラグメントを単離し、ランダムプライミングによって放射性 標識し、そして未分化および分化したPC12細胞両方からのポリ(A)+RNAのプー ルおよびZAPII合成キット(Stratagene)を用いて製造されたPC12 cDNAライブラ リーから1×106プラークをスクリーニングするために用いた。ハイブリッド形成 は、50%(v/v)ホルムアミド、5×SSC、5×デンハート溶液、0.05Mリン酸ナトリ ウム、1mM NaH2PO4、1mM Na4P2O7、0.1mM ATP、5mgサケ精子DNAを含有する溶液 中において42℃で20時間行われた。2×SSC/0.1%SDSを用いる42℃で20分間の洗 浄を3回繰返した。陽性のクローンを、二次スクリーニングによってプラーク精 製し、製造者の指示にしたがって回収し、そして両方向に配列決定した。PTP20 の2226bp cDNAクローンは、5'−非コード領域の27塩基対および3'−非コード領 域の840塩基対が先についた50kDaの推定MWを有する453アミノ酸のタンパク質を コードしている1359bpのオープンリーディングフレームを含んでいた。その3'− 非コード領域は、ポリアデニル化シグナル配列AATAAAを含んでいた。 BDP1− 我々は、配列相同性およびPCR増幅を用いて、ヒト脳組織で発現されたタンパ ク質チロシンホスファターゼをクローニングした。PCRのための縮重プライマー は、既知のPTPアーゼのアミノ酸配列の整列からの共通配列にしたがって設計さ れた。触媒ドメイン中の最長の共通配列FWXMXWおよびHCSAGXGを選択した。379の 増幅cDNAクローンの1列配列決定は、CD45、LAR、MEG1、PTPアーゼ、PTPアー ゼ、PTPアーゼ、PTPアーゼ、PTPアーゼ、PTPアーゼおよびPTPアーゼ1Dを含めた1 5種類の異なったcDNAクローンを同定した。一つのクローンは、新規な推定上の タンパク質チロシンホスファターゼをコードしていた。我々は、それがヒト脳cD NAで見出されたので、クローンBDP1と称した。 CRで増幅されたBDP1クローンは、cDNAライブラリーをスクリーニングするのに 用いられた。最初にスクリーニングされたのは、胎児脳、扁桃および下垂体など のヒト脳組織に関係したcDNAライブラリーであった。ヒト胎児脳cDNAライブラリ ーからのBDP1 PCR産物および1.1Kb BDP1のヌクレオチド配列の比較は、胎児脳ク ローン中のイントロンを示した。23の陽性のクローンの半数を越えるものは、不 完全にスプライシングされることが判った。既に知られているように、これらイ ントロン配列は、GTとして出発しそしてAGとして終結する。我々は、イントロン 配列を含む完全なクローンと不完全なクローンとを区別するための、配列比較に 基づいて設計された特異的PCRプライマーを試みた。367bp、80bpおよび91bp長の 配列の3種類のイントロンは、それぞれ、ヌクレオチド733、799および878の位 置で見出された(図1B)。イントロンの位置は、図1Aにおいて矢頭で示されている 。 36種類の異なったcDNAライブラリーを、1対の特異的プライマーを用いて調べ た。イントロン配列を含むおよび含まないcDNAクローンのPCRは、それぞれ、725 bpおよび358bpのバンドを生じうる。358bp位置付近にバンドを示した6種類の増 幅PCR反応物が得られ、そしてサザンブロットハイブリダイゼーションは、32P標 識BDP1 PCRクローンを用いて行われた。MEDO1造血細胞系から構築された一つのc DNAライブラリーだけが、陽性のサザンシグナルを示した(データは示されていな い)。8個の陽性のクローンが、MEGO1 cDNAライブラリーから得られ、そしてポ リ(A)+テイルを有することが確かめられた。 BDP1を同定するのに用いられた縮重プライマーは、FWXMXW(センス)およびHC SAG(S/I/V)G(アンチセンス)であった。2μgのヒト脳ポリ(A)+RNAは、オリ ゴ(dT)プライミングおよびRNアーゼHネガティブ逆転写酵素(GIBCO/BRL)を用 いる第一鎖cDNAの合成に用いられた。50ngの合成されたcDNAを、各30ピコモルの 縮重プライマーを用いてPCR溶液100μl中で30サイクル増幅させた。増幅 したPCR産物をBamHIまたはEcoRIで消化し、そして6%アクリルアミドゲル上で分 離した。約350bpのフラグメントを切取り、サブクローン化し、そして配列決定 した。 BDP1と称される360bp PCR産物は、新規PTPアーゼクローンであることが同定さ れた。特異的センスおよびアンチセンスプライマーを、ヒト胎児脳cDNAライブラ リーからのBDP1 PCR産物および1.1kb BDP1のヌクレオチド配列の比較によって合 成した。2μlのcDNAライブラリー溶液を、特異的プライマーを用いるPCRに用 いた。20μlの増幅溶液を1.6%アガロースゲル電気泳動で分析し、そしてサザ ンハイブリダイゼーションのためにニトロセルロースフィルター上にブロッティ ングした。BDP1 PCR産物は、ランダムプライミング(USB)で32P標識され、そし てcDNAライブラリーのサザンブロッティングおよびスクリーニングのプローブと して用いられた。ZapII中のMEGOI cDNAライブラリーからの陽性のクローンを採 取し、そして配列決定用に回収した。最長の2.8Kb cDNAクローンのヌクレオチド を両方向に配列決定した。 MEG0I cDNAライブラリーからの最長クローンは2810bp長であり、そして停止コ ドンを含まない5'−非コード領域が前にある1377bpの単一の長いオープンリーデ ィングフレーム(ORF)を含んでいた。その全G+C含量は57%であった。3'−非コ ード配列中には長いORFがなかった。このクローンには、他のクローンで検出さ れたイントロン配列がなかった。5'−および3'−両方の隣接プライマー領域だけ が僅かに異なったが、プライマー間の340bp配列は、BDP1 PCR産物に完全に対合 した(図1Aの箱形を参照されたい)。 ORFの最初のATGは、GCの多いトラックのような翻訳開始のためのKozak共通配 列に一致する配列に隣接していた(Kozak,M.(1987).Nucleic Acids Res.15,8125- 8248)。プリン塩基は、-3位で同定されおよび+4位ではGの代わりのAが同定さ れた。3'−非コード領域は、正確でそして有効なポリアデニル化に必要な2種類 の明瞭な配列要素を含有する(15)。一つの要素であるTの多い配列は、ポリ(A )+テイルから200ヌクレオチド下流に位置し、そしてもう一つのAAATAAAAは、20 ヌクレオチド下流であった。それら二つの要素は、図1Aで下線を施されている。 BDP1のORFは、459アミノ酸を含む残基であり、そしてそれは約50KDaのタン パク質をコードしている。予想されたタンパク質配列の推定上の触媒領域、すな わち、アミノ酸59〜294は、リン酸結合ループ中のCysおよびArgを含めた、大部 分のタンパク質チロシンホスファターゼで見出される高度に保存された配列モチ ーフの全てを含有し、これらは、PTPアーゼ触媒活性に不可欠である(Barford,D .,Flint,A.J.およびTonks,N.K.(1994)Science 263,1397-1404;Stuckey,ら(1 994).Nature 370,571-575;Su,ら(1994)Nature 370,575-578;Zhang,ら(1994 )Proc Natl.Acad.Sci.USA 91,1624-1627)。高度に保存されたアミノ酸残基は、 図2Aにおいて箱形で示される。 部位特異的突然変異誘発によってCysがSerに変更された突然変異体BDP1は、pN PPに対するホスファターゼ活性がなかった。この結果は、活性部位のCys残基が 、他のPTPアーゼに対するのとほぼ同様に、BDP1活性に対して極めて重要である ことを示唆している。BDP1配列のこの領域は、ヒトおよびラットPTPアーゼ−PES T類(Takekawa,ら(1992)Biochem.Biophys.Res.Comm.189,1223-1230;Yang,ら (1993)J.Biol.Chem.268,6622-6628)およびPEP PTPアーゼ(Matthews,ら(199 2)Mol.Cell.Biol.12,2396-2405)などのPTP-PEST−ファミリーホスファターゼ と36%〜38%相同性を示した。他の既知のPTPアーゼは、34%未満の相同性を示 した。 N末端のaa1〜25であると推定されたアミノ酸配列を、データバンク中の配列と 比較した。酵母(Field,ら(1990)Cell 61,319-327)、ラット(Selicof,ら(199 3)J.Biol.Chem.268,13448-13453)およびヒト(Matviw,ら(1992)Mol.Cell.Bi ol.12,5033-5040)の70KDaシクラーゼ関連CAPタンパク質は、図2Bで図示されて いるように相同であることがわかった。特に、FLERLE配列は、第二Cys共通残基 に近い酸性FGF分子中でも見出されうるし、そして細胞表面上のその受容体分子 に対する結合に関与していることも報告された(Thomas,ら(1991)Ann.New York .Acad.Sci.9-17)。 現在、タンパク質上のSH2、SH3およびPKなどの数種類のドメインは、それらの 低細胞内濃度を克服するように、シグナル伝達におけるタンパク質−タンパク質 相互作用で不可欠な役割を果たすことが知られている。CAPのN末端部分を、アデ ニル酸シクラーゼタンパク質と結合した酵母Ras−シグナリングに対して結 合させた(25)。CAPタンパク質は、酵母成長に不可欠であることが知られている が、高等真核生物細胞におけるその役割はまだ知られていない。BDP1のCAP相同 ドメインは、タンパク質−タンパク質結合においてある役割を果たすと考えられ うる。 295番目のアミノ酸残基からの160aa長のテイル配列は、既知のタンパク質とも 、PESTモチーフとも相同性を有さない(Rogers,ら(1986).Science 234,364-368) 。PTP-PESTファミリーは、PEP中の核局在化シグナル(Flores,ら,E.,Roy,G., Patel,D.,Shaw,A.,およびThomas,M.L.(1994)Mol.Cell.Biol.14,4938-4946 )およびヒトPTPアーゼ-PEST中のセリンリン酸化部位(Farton,A.J.およびTonks ,N.K.(1994)PTP-PEST:セリンリン酸化によって調節されるタンパク質チロシン ホスファターゼ(a protein tyrosine phosphatase regulated by serine phosph orylation).EMBO J.13,3763-3771)を含有する長いテイルを有する。これら配 列はいずれも、BDPI PTPアーゼ中に含まれない。テイル配列におけるBDP1のP、E 、SおよびTのアミノ酸組成は、それぞれ、11.4%、4.8%、6.0%および6.6%で あった。E、SおよびT含量はずっと低いが、PはPTPアーゼ−PESTファミリーホス ファターゼよりも高かった。BDP1の分子量、すなわち、50KDaは、PTPアーゼ−PE STの分子量(88KDa)および造血系PTPアーゼ−PESTの分子量(90KDa)よりはる かに低くかった。PESTモチーフのために、細胞中でのPTPアーゼの短い半減期は 、なお研究される必要がある。しかしながら、カルボキシ末端の最後の22アミノ 酸のBDP1配列は、図2Cされたように、PESTモチーフを有する2種類のPTPアーゼ と類似していた。 膜貫通タンパク質の細胞質テイル配列の他にも、MHC-IAおよびHLA-DQは、BDP1 のC末端と相同であった(Malissen,ら(1983).Science 221,750-754;Kappes,ら (1988)Ann.Rev.Biochem.57,991-1028)。最後のC末端配列は、多数のPro残基を 含有しているので、SH3ドメインに対して結合するためのProの多い配列であると 考えられる。それはまた、進化期間中に置換することが難しいTrp残基を含有す る。これは、そのC末端部分が、細胞局在化または更にそれ自体の活性の調節な どのタンパク質機能に不可欠であるかもしれないことを示唆している。分子のこ の部分の疎水性は、PRPアーゼ1BおよびT細胞PTPアーゼほど高くはなく、 これは、膜に対して結合する機能、およびそれ自体のPTPアーゼ活性を調節もす る機能を有する(Brown-Shimer,S.,Johnson,K.A.,Lawrence,J.B.,Johnson,C. ,Bruskin,A.,Green,N.R.およびHill,D.E.(1990)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8 7,5148-5152;Cool,ら(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86,5257-5261)。 PTPアーゼは、概して、受容体型および細胞質ゾル型に分類することができる 。その型を確認するために、BDPIの疎水性プロフィールを、コンピュータプログ ラムを用いてウィンドーサイズ7で描いた(KyteおよびDoolittle,J.Mol.Biol.1 57,105,1982)。BDP1には膜貫通部分がないことおよびそれが細胞内PTPアーゼの 群に属することが確認された。BDP1の平均疎水性度は、他のPESTファミリーPTP アーゼのそれよりはるかに高かった。 PCP-2− PCR反応は、共通配列RWXMXWおよびHCSAG(S/I/V)Gに対応する縮重オリゴヌクレ オチドプライマー、およびGeneAmpRキット(Perkin-Elmer/Cetus)および9種類 のヒト膵臓癌腫細胞系、すなわち、A590、A818-7、AsPc1、BxPC-2、Capan-1、Ca pan-2、Colo357、DAN-GおよびSW850(ATCC、ロックビル、MD)からのポリ(A)+ RNAのプールを用いて行われた。PCRフラグメントを単離し、サブクローン化し、 そして配列決定した。 PCP-2の触媒ドメインの114アミノ酸をコードするPCRフラグメントを、標準的 なフィルターハイブリダイゼーション技術を用いてヒト膵臓腺癌およびヒト乳癌 cDNAライブラリーをスクリーニングする場合のプローブとして用いた。50個の陽 性のクローンを同定し、単離し、in vivoで切取り、そして分析した。これらク ローンの内二つ、すなわち、ポリ(A)+テイルを含有するH44(4.6Kb)およびN 末端開始コドンを含有するH13(3.8Kb)を、T3およびT7プライマーでまたは既存 の配列データに基づく合成オリゴヌクレオチドプライマーで配列決定した。PCP- 2配列と種々の配列データベースとの比較は、GCG配列分析ソフトウェアパッケー ジ(Genetics Computer Group,マディソン,ウィスコンシン)を用いて行われ た。PCP-2の複合完全長ヌクレオチド配列は、133位に共通開始コドン(Kozak,N ucleic Acids Res.12:857,1984)を含有し、そしてその後に、シグナルペプチド として役立ちうる疎水性部分が続く(von Heijne,Nucleic Acids Res.14:4683,1 986)。翻訳開始コドンの後には、1430アミノ酸をコードしている4290bpの単一オ ープンリーディングフレーム、およびクローンH44のポリ(A)テイルの上流の共 通ポリアデニル化シグナル(AATAAA)を含めた1122bpの3'非翻訳領域が続く。単 一膜貫通スパンαヘリックスセグメントは、アミノ酸741〜764位で予想される。 この特徴は、740残基の推定上の細胞外領域および666残基の細胞内部分を詳細に 説明する。その「細胞内」領域は、前に記載されたPTPの触媒ドメイン(Brady-K alnay,ら,Ade.Protein Phosphatases 8:241,1994)に対して有意の類似性を有 する2個のタンデム反復ドメインを含有する。 PCP-2の細胞外領域は、マウスPTPκに対して53%相同性およびヒトまたはマウ スPTPμに対して47%、そしてMPTPδ、D型などの他のR-PTPに対して24%未満の 類似性を示す(Mizuno,ら,FEBS 355:223,1994)。PCP-2の最初の約160アミノ酸は 、アフリカツメガエル(Xenopus)細胞表面タンパク質A5中の領域に対して、お よびPTPκおよびPTPμのMAMドメインに対して類似性(21%)を示す。PCP-2のMA Mドメインの後には、1個のIg様反復および4個の推定上のフィブロネクチンIII 型様反復(残基287〜570)が続き、これらは、PTPμ、PTPκおよびLAR中の類似 のドメインに対して相同であり、それらの構造モチーフは、細胞接着分子N-CAM などのいくつかの他の細胞表面分子中で以前に同定されてもいる(Cunningham,ら ,Science 236:799,1987;Mauro,ら,J.Cell Biol.119:191,1992)。 PCP-2を区別する独特の特徴には、その膜貫通セグメントと最初のホスファタ ーゼ相同ドメインの出発部分との間のより大きい距離、セリンおよびスレオニン 残基が多くそして他のR-PTPの場合より約60残基多い領域、その最も近縁のPTP- κおよびPTPμによって共有された特性が含まれる。更に、PCP-2は、細胞外ドメ インの331〜333位にトリペプチドHAVを含有し、これは、カドヘリンファミリー のメンバーにおける細胞間接着に関係している(Blaschuk,ら,J.Mol.Biol.211: 679,1990)。更に、PCP-2細胞外ドメイン中で見出された13個の潜在的なN結合グ リコシル化部位がある。実施例2:PTP類の発現分析 本発明の種々のタンパク質の発現を、標準的なノーザンブロット法を用いて評 価した。ポリ(A)+RNAを、オリゴ(dT)セファロース(Stratagene)カラムク ロマトグラフィーを用いて製造者の指示にしたがって単離した後、ホルムアルデ ヒド/1.0%アガロースゲル(2〜3mg/レーン)中で電気泳動させ、ニトロセ ルロース膜フィルターに対して毛管作用によって一晩ブロッティングした。ブロ ッティングされたフィルターを真空下において80℃で2時間加熱した。そのフィ ルターを、評価中のタンパク質に特異的な32P標識核酸プローブでプローブした 。50%(v/v)ホルムアミド含有溶液中において42℃で24時間のハイブリッド形 成後、そのブロットを、高緊縮条件下において2×SSCで室温において15分間2回 、続いて0.1×SSCで42℃において30分間2回洗浄した後、X線フィルムに対して −70℃で増感スクリーンを用いて暴露した。 PTP20− PC12細胞の分化過程におけるPTP20の役割を明らかにするために、ノーザンブ ロット分析を用いて、NGFで3日間または6日間処理されたPC12細胞中のPTP20 m RNAの発現パターンを調べた。完全長PTP20をプローブとして用いた。未処理PC12 細胞は、2.3kb PTP20 mRNA転写物を示した。3日間のNGF処理後、転写物の量に して1.5倍の増加を観察した。更に3日間のNGF処理は、未処理細胞と比較して2. 4倍の増加を引き起こした。支配的な2.3kb転写物の他に、サイズが1.5kbの弱い バンドも検出されたが、これも、NGF処理を続けるにつれて豊富に増加した。PTP 20 mRNAの発現パターンは、PTP20が、NGFで誘導されたPC12分化の際にある役割 を果たしているかもしれないことを示唆した。 BDP1− 発現は、ATCCで入手可能な正常ヒト組織および腫瘍細胞株両方で評価された( 正常:脳、胎児肝、膵臓、胃、腎臓、脾臓、肝臓、結腸、胎盤、心臓、Calu6、M EGO1、TF-1、K562、Caki-1、Sw620、RF-1、KatoIII、MDA-MB-231,Mel Gerlach、 神経線維腫)。プローブは、完全長BDP1の2kb EcoRI/BamHIフラグメントであった 。正常組織では発現が検出されなかった。発現は、Caki-1(腎臓)、Sw620(結腸) 、MDA-MB-231(乳房)、Calu6(肺)およびMel Gerlach(黒色腫)などの上皮細胞 株で高かった。基底量の発現は、MEGO1およびTF-1(造血系)、K562(CML)並びに RF-1およびKatoIII(胃)で検出された。この発現パターンは、ある種の癌 におけるBDP1の役割を示唆している。 PCP-2− PCRフラグメントの一つ(H44,実施例1を参照されたい)を用いて、各種ヒト 組織のブロットをプローブした。PCP-2は、脳および骨格筋において高度に、そ して膵臓において若干発現された。子宮では僅かに発現されたが、結腸、腎臓、 肝臓、胎盤、脾臓および胃においては発現されなかった。実施例3:組換えPTPの発現 PTP20− PTP20のインサートを、EcoRI消化で切取り、そして同制限酵素で消化された発 現ベクターpcDNA3(Invitrogen)中に組入れた。プラスミド中のインサートの方 向は、制限地図を作成することによって確認された。Rat-1細胞を、リポフェク チン(GIBCO BRL)を用いることによってプラスミド(2mg/1×106細胞)でトラ ンスフェクションした。48時間の培養後、細胞をPBSで洗浄した後、溶解緩衝液 [150mM NaCl,1mM EDTA,10%(v/v)グリセロール,1%(v/v)Triton X-100,1m Mフッ化フェニルメチルスルホニル,1mMオルトバナジン酸ナトリウム,10mg/ml アプロチニンを含有する50mM HEPES,pH7.5]で溶解させた。細胞溶解産物のタ ンパク質濃度は、ウシ血清アルブミンを標準として用いるタンパク質検定キット (Bio-Rad)で測定された。当量のタンパク質を、ウェスタンブロット分析およ びホスファターゼ活性検定に用いた。 229位のシステインのセリンへの変更を含有するPTP20突然変異体を、オリゴヌ クレオチドプライマー、CTCTGTGTCCACAGCAGTGCTGGCTGT(Kunkel,PNAS 82:488, 1985)を用いて生じさせた。その突然変異は、DNA塩基配列決定によって確認さ れた。 ウェスタンブロット分析のために、細胞を最初に溶解緩衝液中に溶解させた。 PTP20発現を評価するために、細胞溶解産物中の当量のタンパク質を10%SDS-PAG Eによって分離し、そして電気泳動によってニトロセルロース膜に移した。それ ら膜を、最初にウサギ抗PTP-PEST抗体と一緒にインキュベートした後、ペルオキ シダーゼ結合ヤギ抗ウサギ第二抗体(BioRad)を加え、続いて増感された化学発 光 (ECL)基質(Amersham)反応を行った。基質反応は、X線フィルム(Amersham )上で検出された。抗PTP-PEST抗体は、GST融合タンパク質として発現されたヒ トPTP-PESTのC末端の56アミノ酸に対して生じた(Takekawaら,1992,Biochem.Bi ophys.Res.Commun.189:1223-1230)。 BDP1− 真核生物細胞中でのBDP1の発現のために、我々は、PCP-2の場合と同様に(下記 を参照されたい)、サイトメガロウイルスプロモーター(pRK5RS)に基づくBDP1 cDNA発現ベクターを構築した。2μgのBDP1発現ベクターを、僅かに変更された ChenおよびOkayama(Mol Cell Bio 7:2745,1987)の方法によって、ヒト腎胚293 細胞(ATCCCRL 1573)中にトランスフェクションさせた。293細胞は、10%ウシ 胎児血清(FCS)含有DMEM中において5%CO2で維持された。細胞4×105個/3.5cm 皿を1.5日間成長させた。それら細胞をトランスフェクションのために3%CO2ま で移動させ、そして細胞培地に対してDNAを加えた後、17時間培養した。培地を 、10%FCSを含有する新しい通常のDMEMと交換し、そして一晩培養した。 BDP1の組換え体発現は、抗PTP PEST抗体を用いる免疫沈降によっておよびウェ スタンブロットによって評価された。PTPアーゼBDP1のC末端は、PTPアーゼ-PES Tの同一部位と相同である。細胞溶解産物を調製するために、培養細胞を、50mM HEPES、pH7.5、150mM NaCl、1.5mM MgCl2、1mM EGTA、1%Triton X-100、10Mm P MSFおよび1μg/mlアプロチニン中に可溶化させ、そして13,000rpmでのミクロ 遠心分離後にそれらの透明上澄みを集めた。免疫沈降は、35S-Met標識細胞溶解 産物と、GST抗体のPTPアーゼ-PEST融合タンパク質の抗C末端部分との1時間の インキュベーションを行うことを含む。プロテインA−セファロースを加えそし てタンブリングによって1時間混合した。プロテインA−セファロースビーズを 回収し、そして150mM NaCl、0.1%Triton X-100、10%グリセロール、0.2mMオル トバナジン酸ナトリウムおよび10mMピロリン酸ナトリウムを含有する20mM Hepes 緩衝液、pH7.5の1mlで3回洗浄した。洗浄されたビーズをSDS-試料緩衝液中に溶 解させ、放出されたタンパク質に10%SDS-PAGEを施し、そしてオートラジオグラ フィーを行った。 ウェスタンブロットハイブリダイゼーションのために、BDP1のトランスフェク ションを含むおよび含まない細胞溶解産物10μlを、SDS-ポリアクリルアミドゲ ル上で電気泳動させ、ニトロセルロースフィルター上にブロッティングし、抗体 とハイブリッド形成させ、そしてECL(Amersham)で表示した。抗src抗体および PTPアーゼ−PESTの抗C末端抗体を、同ブロットからのsrcおよびBDP1バンドを見 るために、ハイブリッド形成用の同溶液中で用いた。両実験とも、10%SDS-PAGE 上で50KDaのBDP1 PTPアーゼを示した。 PCP-2− N末端(クローンH13)およびC末端(クローンH44)フラグメントを含有した2 種類のcDNAクローンを用いて、完全長PCP-2 cDNAを組立てた。クローンH44をBam HIおよびHindIIIで消化し、そして修飾ポリリンカーを用いてサイトメガロウイ ルス(CMV)プロモーターを基礎とする発現ベクターpRK5RS中にクローン化して 、プラスミド16/RSを生じた。次に、クローンH13のN末端部分を、16/RSの対応す るSacI部位中に適当な配向でクローン化して、完全長PCP-2 cDNAを含有するがpR K5RSのpPML CMV領域を含まない構築物PCP-2/Flを生じた。次に、PCP-2 cDNAをP CP-2/F1から放出させ、そしてXbaIおよびHindIII部位間でpRK5RS発現ベクター中 に再クローン化した。ヒト胚腎線維芽細胞293細胞(ATCC CRL 1573)を、当該技 術分野において記載された方法(Eaton,ら,Biochemistry 25:8345,1986;Lamme rs,ら,J.Biol.Chem.268:22456,1993)を用いてCsCl精製プラスミドDNA PCP-2/p RK5RSでトランスフェクションした。 ウェスタンブロット分析を行って、PCP-2の組換え体発現を確認した。トラン スフェクションから12〜15時間後、細胞をリン酸緩衝溶液中で洗浄し、そしてTr iton X-100溶解緩衝液(50mM HEPES;pH7.5,150mM NaCl,1.5mM MgCl2,1mM EGTA ,10%グリセロール,1%Triton X-100,200μg/mlのフッ化フェニルメチルス ルホニル,100mM NaF,10μg/mlのアプロチニン10μg/mlのロイペプチンおよび 1mMオルトバナジン酸ナトリウム)中において4℃で溶解させた。PCP-2でトラン スフェクションされた細胞および対照プラスミドでトランスフェクシヨンされた 細胞からの細胞溶解産物を、7%ポリアクリルアミドゲル上で分離し、ニトロセ ルロースに移し、そして抗PCP-2/H44-5抗体でプローブした(下記を参照された い)。160kDaの計算寸法を越えた見掛のMr 180kDaのタンパク質は、トランスフ ェクションされた細胞中で認められた。このバンドは、中空(empty)発現ベク ターでトランスフェクションされた細胞では検出されなかった。180kDaバンドの 検出は、GST融合タンパク質/H44-5とのプレインキュベーションによって阻止さ れた(下記を参照されたい)。 トランスフェクションされた293細胞中で得られたタンパク質産物がN結合炭 水化物を含むかどうかを確認するために、我々は、SDS-ポリアクリルアミドゲル 電気泳動およびイムノブロッティグの前に、試料をエンドFで処理した。PCP cD NAおよび対照プラスミドでトランスフェクションされた細胞培養物を、1%ドデ シル硫酸ナトリウム(SDS)含有溶解緩衝液中において100%Cで5分間加熱する ことによって採集した。全溶解産物をボルテックスさせた後、0.25Uのエンドグ リコシダーゼF/N-グリコシダーゼF(Boehringer Mannheim)、40mMリン酸カリウム (pH7.0)、20mM EDTA、1%N-オクチルグリコシド、0.1%SDSおよび1%β−メルカ プトエタノールの存在下において37%Cで一晩インキュベートした。全溶解産物 を7%SDS-ポリアクリルアミドゲル上に直接載せ、そして抗血清PCP-2/H44-5でブ ロッティングした。グリコシダーゼ処理後、180kDaタンパク質の移動度は160kDa に減少し、その寸法は計算分子量に対合した。実施例4:特異的抗体の生産 PCP-2特異的免疫試薬は、融合発現ベクターpGEX 2T(Pharmacia)中にサブク ローン化することによってGST融合タンパク質として発現されたPCP-2のアミノ酸 部分である細菌によって発現されたC末端の169アミノ酸(残基1070〜1239)で ウサギを免疫感作することによって生じた。融合タンパク質は、記載のように精 製された(Smith,ら,Gene,67:31-40,1988)。多クローン性抗血清は、ウサギを2 週間間隔で繰返し免疫感作することによって生じた。アフィニティー精製抗体は 、グルタチオンーセファロース上に固定されたPCP-2-GST融合タンパク質に対し て血清IgGを結合させそして低pHおよび高塩で溶離することによって得られた。実施例5:PTP活性の検定 − ホスファターゼ活性を、本発明のPTPそれぞれについて合成基質p−ニトロフ ェニルリン酸(pNPP)を用いて測定した。簡単にいうと、精製タンパク質を、25 mM MES(2-[N-モルホリノ]エタンスルホン酸)、pH5.5、1.6mM DTT、基質として 10mM p−ニトロフェニルリン酸および細胞溶解産物のタンパク質50mgを含有する 溶液中において37℃で30分間インキュベートした。(PCP-2の場合、25mMHEPES[p H7.2]をMESの代わりに用いた。)その反応を、100mlの1N NaOHの添加によって 停止させ、そして吸光度を405nmで測定した。 PTP20− Rat-1線維芽細胞を、PTP20かまたはPTP20のCys-Ser突然変異体をコードしてい る哺乳動物発現構築物で一時的にトランスフェクションした。(実施例3を参照 されたい)細胞溶解産物を調製し、そしてタンパク質濃度を測定した。野生型お よび触媒によって不活性な突然変異体両方のPTP20の発現レベルは、抗PTP-PEST 抗体を用いるウェスタンブロッティングによって確認された。非特異的タンパク 質との交差反応性は、対照反応におけるシグナルの欠損によって証明された通り 、検出されなかった(wtRat-1細胞)。ほぼ当量の発現されたタンパク質が検出さ れた。検出されたタンパク質の寸法は、PTP20の予想分子量と一致する50kDであ った。タンパク質チロシンホスファターゼ活性について、トランスフェクション されたRat-1細胞溶解産物からの当量のタンパク質を、基質としてp-NPPを用いて 調べた。トランスフェクションされた細胞からの溶解産物は、対照細胞からのも のより約2.5倍高いPTP活性を示したが、触媒によって不活性なPTP20突然変異体 をコードしている構築物でトランスフェクションされた細胞からの溶解産物中で は、基礎レベルのPTPアーゼ活性だけが検出された。これらの結果は、完全長PTP 20 cDNAが機能的に活性なPTPをコードしていることを示す。 BDP1− 組換え体BDP1で単離されトランスフェクションされた293細胞のpNPPに対するP TPアーゼ活性を、上記のように調べた。pNPPのBDP1ホスホエステラーゼ活性は、 他のPTPアーゼの場合とほぼ同様、アルカリ性pHより酸性pHで高かった。 BDP1の機能を明らかにするために、本発明者は、キメラTksと一緒の293細胞中 への同時トランスフェクションによって数種類の受容体媒介自己リン酸化に対す るBDP1の脱リン酸化活性を研究した(src,EGF(HER)、PDGF(EP)、インスリ ン(EIR)およびKit(EK))。細胞外EGF受容体を有するキメラ受容体分子は、実験 的にそして定量的に実用的であり、しかも全ての受容体自己リン酸化の活性化が 同じ濃度のEGF(100ng/ml)によって引き起こされることを可能にするので、こ のようなものを用いた。8%SDS-PAGE上でタンパク質を分離しそしてニトロセル ロースフィルター上にブロッティングした後、キメラ受容体分子を含有するフィ ルターの上部およびBDP1タンパク質を含有する下部をそれぞれ、PTPアーゼ−PES Tに対する抗ホスホチロシン抗体および多クローン性抗体とハイブリッド形成さ せて、BDP1発現を確認した。BDP1は、HER-、EP-およびEK-自己リン酸化に対して 活発に作用しそしてEIRに対して部分的に作用した。 BDP1 PTPアーゼは、src自体および他の細胞内タンパク質のチロシン残基に対 して脱リン酸化活性を示した。srcだけの細胞中へのトランスフェクションは、s rcを含めた多数のタンパク質において高率のチロシンリン酸化を引き起こす。sr cおよびBDP1の同時トランスフェクションで、発現されたBDP1は、srcも他のタン パク質も脱リン酸化しうる。BDP1は、srcタンパク質のチロシン残基上のホスホ リル基を全て除去できないと考えられる。BDP1の発現レベルは増加したが、src に対する残りのリン酸化レベルは変化しなかった。これは、srcタンパク質上の 若干の自己リン酸化チロシン残基がBDP1の作用に対して耐性であることを意味す る。 PTPアーゼBDP1が293細胞中で過発現されたとしても、受容体上の若干のホスホ リル基はBDP1に対する作用に耐えうる。その結果は、BDP1 PTPアーゼは、それ自 体を維持するハウスキーピングの役割を果たしうるし、しかも細胞内基質に対す る酵素的特異性も有しうるということを示唆している。 PCP-2− PCP-2は、一時的にトランスフェクションされた293細胞からコムギ胚芽凝集素 (WGA,Sigma)を用いて単離され、そしてその活性を上記のようにpNPPに対して 測定した。PCP-2でトランスフェクションされた293細胞は、対照プラストミでト ランスフェクションされた細胞より2.5倍高いpNPPホスファターゼ活性を示した 。対照およびPCP-2でトランスフェクションされた細胞のPTP活性は両方とも、過 バナジン酸塩(既知のPTP阻害剤)処理後に減少した。実施例6:PTP20の生物学的活性 細胞分化におけるPTP20の機能を更に明らかにするために、PC12細胞をPTP20 cDNA哺乳動物発現構築物(以下)で安定してトランスフェクションさせた。ト ランスフェクションされた細胞を、10%熱失活ウマ血清(HS)およびウシ胎児血 清(FCS)を補足された高グルコース(4.5g/リットル)含有ダルベッコ修飾イー グル培地(MDED)中で培養した。細胞5×105個/60mm皿を、成長培地4ml中で一 晩中インキュベートした。翌日、その皿を血清不含培地で1回洗浄した後、リポ フェクチン(5ml)-DNA(2mg)混合物と一緒に6時間インキュベートした。48時 間後、500mg/mlのG418(GIBCO BRL)含有成長培地中で選択を開始した。5週間 の選択後、分離したコロニーをサブクローン化しそして増殖させた。 親PC12細胞において、内因性PTP20タンパク質は、抗体を用いる検出未満であ った。ウェスタンブロットによって高レベルのPTP20発現を示した3種類の独立 したクローンは、親PC12細胞と形態学的に似ていることが分かった。しかしなが ら、NGF処理(50ng/ml)後、3種類のクローン全部が促進されたニューライト増 殖を示し、20〜40%の細胞は2細胞体長さを越えるニューライトを1日目に発現 し、そして70%を越える細胞はこのようなニューライトを3日目に発現した。対 照的に、親PC12細胞は、2細胞体長さのニューライトを有する細胞を1日目に5 %未満および3日目に47%示した。NGF処理後4日目には、70%を越える親PC12 細胞およびPTP-PC12細胞両方がニューライト増殖を発現したが、しかしながら、 PTP-PC12細胞のニューライト長さおよびニューライトの量は、親PC12細胞のもの より長くそして多く見えた。更に、PTP-PC12細胞は、親PC12細胞の場合より低い 濃度のNGFに対して反応した。これは、NGFに誘導された分化が、PTP20の発現に よって促進されたことおよびPTP20がニューロンの成長および生存に重要な役割 を果たしうることを示唆している。実施例7:PCP-2の生物学的活性 免疫蛍光実験を用いて、細胞:細胞相互作用を調節する場合に考えられるPCP- 2の生物学的役割を調べた。SW850ヒト膵臓腺癌細胞(ATCC)を約50%密集まで 成長させ、そしてリン酸緩衝溶液中2%パラホルムアルデヒドで固定した。非特 異的抗体結合は、リン酸緩衝ゼラチン(PBG)で阻止された。一次抗体とのイン キュベーションは、PBG中において精製多クローン性抗PCP-2抗体は1:100、単ク ローン性抗β−カテニンは1:200および単クローン性抗E-カドヘリン抗体は1:200 で希釈後に、室温で2時間行われた(Transduction Laboratories,レキシントン ,KY)。一次抗体結合は、イソタイプ特異的二次抗体、FITC(DTAF)結合ロバ抗 ウサギIgG(1:200)またはCy3結合ヤギ抗マウスIgG(1:300,Jackson Laborator ies,ウェトスグローブ,PA)を用いて検出された。二重標識実験のために、抗 体修飾を引続き行った。対照は、50倍過剰の抗原と混合された抗PCP-2/H44-5抗 体(GST融合タンパク質)と一緒にかまたは、種特異的非免疫血清と一緒に、ま たはそれ以外は同一条件において一次抗体を含むことなくインキュベートされた 。カバーガラスは、口径1.3の40×油浸対物レンズを用いるLSM410レーザー走査 顕微鏡(Carl Zeiss,オーバーコッヘン,FRG)でフルオレセインおよびローダ ミンに適当なフィルターブロックを用いて視検された。抗体結合の局在化を細胞 形態と一緒に同時に可視化するために、グレースケール透過像(偽位相差)およ び二つの個々のレーザー共焦点像を、AVS(Advanced Visual Systems,ウォルサ ム,MA)でスーパーインポーズした。 播種後、SW850細胞は、フォーカルクラスター中の隣接した細胞間の顕著な細 胞間接着を有する半密集単層を速やかに形成した。抗PCP-2抗体結合は、大部分 は、これら細胞内接着に沿って検出された。抗β−カテニンかまたは抗E-カドヘ リン抗体を用いる二重標識実験において、細胞接着タンパク質と抗PCP-2との同 時局在化は、細胞間接着で見られた。バックグラウント標識だけは、これら細胞 の細胞質ゾルまたはゴルジ部分において、更には対照においても、抗原/抗体イ ンキュベーション後、非免疫血清インキュベーション後、または一次抗体とのイ ンキュベーション後に検出可能であった。実施例8:CLKの同定およびクローニング 触媒サブドメインVI中の標示配列HRDLAARおよびサブドメインIX中のD(V/M)WS( Y/F)Gを用いて、縮重オリゴヌクレオチドを生成した。(Ciossekら,Oncogen e 11:2085,1995.)逆転写酵素PCR反応は、密集したまたは分化した(7日目)マ ウスC2C12筋芽細胞(Lechnerら,PNAS 93:4355,1996)から製造された2μgの全 RNAを用いて行われた。(Ciossekら,Oncogene 11:2085,1995.)簡単にいうと、 2μgのRNAは、1μM縮重アンチセンスプライマー、各250μMのヌクレオチドお よび75単位のStratascript逆転写酵素(Stratagene)の存在下の全容量20μl中 において42℃で30分間逆転写された。上の反応2μlを、縮重したセンスおよび アンチセンスオリゴヌクレオチド(各1μM)、各25μMのヌクレオチドおよび2. 5単位のTaqポリメラーゼ(Boehringer)を用いるPCR反応で用いた。94℃、50℃ および72℃でそれぞれ1分間の工程で30サイクルを行った。約25bpのフラグメン トをゲル精製し、Bluescript中でクローン化し、そして配列決定した。 mCLK2、mCLK3およびmCLK4は、マウス胚11.5p.c.1ZAP cDNAライブラリー(Cio ssekら,上記)から、単離されたPCRフラグメントをプローブとして用いて製造 者の指示にしたがってクローン化された(0.5×SSC/0.1%SDS中において42℃で 最終洗浄)(Stratagene)。mCLK1は、逆転写酵素PCRによって1μgの脳ポリ(A) +RNAから、特異的プライマーmCLK1s-Bam、CGGGATCCCTTCGCCTTGCAGCTTTGTCおよび mCLK1as-EcoRI、CGGAATTCCTAGACTGATACAGTCTGTAAG並びにPwoポリメラーゼ(Doeh ringer)を用いてクローン化された。 最初のPCR反応から配列決定された約300フラグメントから、一つが新規であっ た。それは、CLKキナーゼ(Ben-Davidら,EMBO J.10:317,1991)またはSTY(How ellら,Mol.Cell.Biol.11:568,1991)としても知られる二重特異性キナーゼのLA MMER系列のメンバー(Yunら,Genes.Dev.8::1160,1994)と似ていて、そしてヒ トcDNA hCLK2の一部分と高い相同性を共有した。このタンパク質および3種類の 関連タンパク質の完全長クローンは、マウス胚cDNAライブラリーから記載のよう に得られた。同様のライブラリーを、mCLK1、2、3および4フラグメントの混合 物を用いて低緊縮で再度スクリーニングして、この系列の更に新規なメンバーを 単離した。逆転写酵素PCR反応は、脳、腎および肝ポリ(A)+RNAについて、DLKP ENおよびAMMERIモチーフをコードする縮重プライマーを用いて行われた。これら の研究は、他には遺伝子を同定しなかった。実施例9:CLKの発現分析 RNAを、正常な肝、精巣、肺、脳、腎および甲状腺並びにF9、P19(胎生期癌)、 TT-HD(卵巣奇形腫)、F-MEL(フレンドマウス赤白血病)、NF561(骨髄性白血病) およびWEHI-3B(骨髄性単球)細胞系を含めた凍結成体マウス組織または組織培 養細胞から抽出した。(PuissantおよびHoudebine,Biotechniques 8:148,1990. )次に、10μgの全RNAを1.2%アガロースホルムアミドゲル(Sambrookら,1989 ,Cold Spring Harbour Laboratory Press)中で電気泳動させ、そしてHybond N 膜(Amersham)に移した。ハイブリッド形成は、50%ホルムアミド、5×SSC(750 mM塩化ナトリウム,75mMクエン酸ナトリウム)、5×デンハート液(0.1%フィコー ル400,0.1%ポリビニルピロリドン,0.1%BSA)、0.2%SDSおよび100μg/mlサ ケ精子DNA中で一晩中行われた。32P−ランダムプライムドDNAプローブ(Amersha m Megaprimeキット)1〜3×106cpm/1mlを用い、続いて0.2×SSC/0.1%SDSで42℃ で洗浄した。ブロットを、Hyperfilm-MP(Amersham)と一緒に-80℃で2週間イ ンキュベートした。膜は、再使用のために0.1%SDS/水中で沸騰させることによ って剥された。 発現パターンの違いは、CLK遺伝子について、特に精巣で見られた。低いmCLK1 発現レベルは、mCLK2、mCLK3およびmCLK4と比較したところ、精巣で見られた。 しかしながら、mCLK3メッセージのほとんど全部が触媒活性スプライス型であっ たので、mCLK4は、主として、切断されたタンパク質をコードしているメッセー ジとして発現された。mCLK2も、この組織において高度に発現されたが、より多 数の転写物としてであった。同様の多数の転写物は、予想のメッセージ寸法に対 応していなかったが、mCLK1に類似しているスプライシングされていないまたは 部分的にスプライシングされたメッセージであると考えられる全てのmCLK遺伝子 について検出された。(Duncanら,J.Biol.Chem.270:21524,1995.)これらより 多数のRNA種の比率は、コーディングmRNAと比較した場合、CLKキナーゼの中で異 なった。 mCLK1キナーゼは、ある種の癌細胞系において過発現されたということが報告 されたので(Ben-Davidら,EMBO J.10:317,1991)、研究は、mCLK1〜4まで広げら れた。4種類の遺伝子のメッセージは、試験された全ての細胞系において検出 されたが、時々極めて低量であるとしても、一つ一つの遺伝子それぞれについて それら細胞系間の発現レベルの有意差は見られなかった。しかしながら、一層高 レベルのと特定のmCLKメッセージが何等かの細胞で検出されたとしても、形質転 換された細胞において、mCLK mRNAの全体の増加は検出されなかった。低い発現 レベルはWEHIおよびNF561細胞系で検出され、 それらメッセージの大部分は、切断された生成物をコードしているスプライス型 であった。mCLK1〜4のmRNA発現レベルは、分化中のC2C12細胞系およびLi脂肪細 胞において研究されたが、顕著な発現の変化は検出されなかった。実施例10:組換え体CLKの発現 GST融合構築物は、完全長mCLK1、mCLK2、mCLK3およびmCLK4 cDNAをPCRによっ てpGEXベクター(Pharmacia)中にサブクローン化し、次のPCR用プライマー、す なわち、mCLK1s-Bam(上記の通り);mCLK1as-NotI、TATAGCGGCCGCTAGACTGATACA GTCTGT;mCLK2s-SmaI、TCCCCCGGGATGCCCCATCCCCGAAGGTACCA;mCLK2as-NotI、TAT AGCGGCCGCTCACCGACTGATATCCCGACTGGAGTC;mCLK3s-SmaI、TCCCCCGGGGAGACGATGCAT CACTGTAAG;mCLK3as-NotI、TATAGCGGCCGCGCTGGCCTGCACCTGTCATCTGCTGGG;mCLK4s -EcoRI、CGGAATTCATGCGGCATTCCAAACGAACTC、mCLK4as-NotI、TATAGCGGCCGCCCTGAC TCCCACTCATTTCCTTTTTAAを用いてグルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)融 合構築物をインフレーム生成することによって生成された。次に、融合構築物を コードしているそれらcDNAを、GST上流プライマー、すなわち、GST-EcoRI、CGGA ATTCCGCCACCATGGCCCCTATACTAGGTTAT(mCLK1のために)およびGST-HindIII、GCCA AGCTTGCCACCATGGCCCCTATACTAGGTTAT(mCLK2、mCLK3およびmCLK4のために)を用 いるPCRによってpcDNA3中に再度クローン化した。 それらクローンの完全さは、配列決定によって、およびT7 RNAポリメラーゼお よびウサギ網状赤血球溶解産物を製造者のプロトコール(Promega)にしたがっ て用いる転写−翻訳共役検定によって調べられた。 190位(mCLK1)、192位(mCLK2)、186位(mCLK3)および189位(mCLK4)のリシン (K)のアルギニン(R)への置換を含有するmCLK1〜4突然変異体を、部位特異的 突然変異誘発プロトコールを用いて生じさせた。(Kunkel,PNAS 82:488-,198 5.)オリゴヌクレオチドプライマーは、次の通りであった。(mCLK1-K190R)GTAGC AGTAAGAATAGTTAAA;(mCLK2-K192R)GTTGCCCTGAGGATCATTAAGAAT;(mCLK3-K186R)GT TGCCCTGAGGATCATCCGGAAT;(mCLK4-K189R)TACAATTCTCACTGCTACATGTAAGCCATC。 ヒト293細胞は、10%ウシ胎児血清を補足したダルベッコ修飾イーグル培地中 で維持された。細胞3×105個/6cm皿を播種し、そして24時間後に、CehnおよびO kayama(Mol.Cell.Biol.7:2745,1987)のカルシウム沈降法を用いて0.25〜1μg のDNAでトランスフェクションさせた(各0.5μgの上記プラスミドの同時トラン スフェクション)。これら細胞を下記の活性検定において用いた。実施例11:CLK特異的抗体の生産 特異的多クローン性抗体を、標準的なプロトコールを用い、スカシガイのヘモ シアニンに対して融合した各CLKのC末端アミノ酸を用いて、それぞれのCLKタン パク質に対して生じさせた。実施例12:CLKの活性の検定 グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)mCLK1〜4融合構築物を生じさせて、 これらタンパク質キナーゼの触媒活性を調べた。これらタンパク質キナーゼを、 pcDNAからクローン化しそしてin vitroで発現させた。発現レベルはほぼ一致し 、そして予想の分子量の完全長タンパク質が得られた。 上の実施例10で記載された一時的にトランスフェクションされた293細胞を 播種し、そして記載のように成長させた。16時間後、培地を交換し、そして細胞 を溶解する前に更に6〜48時間インキュベートした(50μMオルトバナジン酸ナト リウムと一緒にまたは不含で)。細胞を氷上において、200μlのHNTG緩衝液(50 0mM HEPES,pH7.5,150mM NaCl,1%Triton X-100,10%グリセロール,1mM EDT A,10mMフッ化ナトリウム,5mM β−グリセロールリン酸,1mMフッ化フェニルメ チルスルホニル,1μg/mlアプロチニン)中で30分間溶解させた。それら細胞溶 解産物を4℃で10分間遠心分離し、そしてその上澄みに対して等量の2×SDS試料 緩衝液を加えた。400μlの1×SDS試料緩衝液を加え、それら試料を5分間沸騰 させ、そして20μlを10%SDS-PAGEゲル上で実験した。電気泳動後、それらタ ンパク質をニトロセルロース膜に移し、そしてCLKタンパク質に特異的な抗体(上 記実施例11を参照されたい)、更には、抗ホスホチロシン抗体(4G10,Santa C ruz Biotech)を用いてイムノブロッティングを行った。CLK1〜4を、Triton X-1 00に可溶性の部分と不溶性の部分とに分配した。触媒活性キナーゼは、(自己リ ン酸化によって)チロシンがリン酸化されたが(4G10の結合によって確認される )、触媒不活性な突然変異体はされなかった。これらの結果は、各CLKが触媒活性 であることを示唆する。 生物学的に適切な基質でありうるSRタンパク質をリン酸化するCLKタンパク質 の能力も評価した。35S-メチオニン標識GST-mCLK1〜4融合タンパク質を、製造者 の指示(Promega)を用いて50μlのin vitro転写/翻訳反応において製造した 。各2μlの反応を調べ、そして生産されたタンパク質の量をSDS-PAGEおよびオ ートラジオグラフィーによって定量した。等量(通常、20〜30μlの溶解産物) を500μlのPBS(1mM PMSF,100μg/mlアプロチニン)、30μlのGSH-セファロー スビーズ(Pharmacia)に対して加え、そして回転輪上において4℃で2時間イン キュベートした。次に、ビーズを500μlのPBSで3回および500μlのキナーゼ 検定緩衝液(20mM Hepes,10mM MgCl2,1mM DTT,200μMオルトバナジン酸ナト リウム,1mM EGTA,pH7.5)中で1回洗浄した。検定は、20μM ATP、4μCi γ-32 P-ATP(Amersham,10mCi/ml)および約2.5μgの脱リン酸化SRタンパク質(下 記のように製造された)を含む30μlのキナーゼ検定緩衝液中において室温で30 分間行われた。反応は、30μlの2×SDS試料緩衝液を加えることによって停止し た。それら試料を5分間沸騰させ、そして15μlを15%SDS-PAGEゲル上に載せた 。電気泳動後、それらゲルを染色し、乾燥させ、そしてHyperfilm-MP(Amersham )に対して24時間暴露した。35S−メチオニンシグナルは、フィルムとゲルとの 間に置かれた3Mワットマン紙で抑制された。 mCLKキナーゼはいずれも、SRp20、SRp30aを、そしてより少ない程度にSRp40お よびSRp55をリン酸化することができた。SRp20およびSRp30に相対して低いシグ ナルのSRp40およびSRp55は、これらタンパク質のより少ない量を反映していると 考えられた。SRp75は、自己リン酸化されたmCLKタンパク質が同じ位置に泳動し たので、これら実験においては可視化されなかった。mCLK1およびmCLK4 は、SRp30bよりも強くSRp30a(上方バンド)をリン酸化したが、mCLK2およびmCL K3は、両方をほぼ等しい効率でリン酸化した。触媒活性の顕著な差は、それぞれ の検定のタンパク質が等量にもかかわらず、mCLK1およびmCLK4間対mCLK2およびm CLK3間で可視化された。 SRタンパク質を、記載されたプロトコール(Zahlerら,Genes Dev 6:837,1992 )にしたがって5×109のフレンドマウス赤白血病細胞(F-MEL)かから精製し、 そして緩衝液中に再懸濁させた(D.Dignamら,Nuleic Acids Res.11:1475,1 1983 )。SRタンパク質(C0.5μg/μl)30μlを氷上において0.7mM MnCl2および5mU タンパク質ホスファターゼ1γ−触媒サブユニット(Boehringer)中で10分間、 続いて30℃で60分間インキュベートした。(Mermoudら,EMBO J.13:5679,1994.) 脱リン酸化されたSRタンパク質5μlを検定ごとに用いた。実施例13:SIRPの同定およびクローニング 材料および方法 − MM5/C1、Rat1-IR、A431またはヒト線維芽細胞の細胞を、密集するまで成長さ せ、血清不含培地中で18時間飢餓状態にし、そして未処理のままにするかまた は、P0V-(1mMオルトバナジン酸ナトリウム,3mM H2O2)、インスリン−(100nM)、 EGF-(1nM)またはPDGF-(100pM)で種々の時間間隔で処理した。SIRP4、SHP-2 (Vogel,ら,Science 259:1611,1994)またはSHP-2C463A突然変異体(Stein-Ger lach,ら,J.Biol.Chem.270:24635,1995)のcDNAを、カルシウム沈降法(Chen,ら ,Mol.Cell.Biol.7:2745,1987)を用いて、BHK-IR、BHK-EGFRまたはBHK-PDGFRの 細胞中に一時的に同時トランスフェクションさせた。刺激後、それら細胞を、50 mM HEPES、pH7.5、150mM NaCl、1%Triton X-100、10%グリセロール、1mM PO V、1mM EDTA、1mM PMSF、1mg/mlロイペプチン、1mg/mlアプロチニンを含有する 緩衝液中で溶解させた。 SHP-2免疫沈降法は、多クローン性抗SHP-2抗体(Vogel,ら,Science 259:1611 ,1994)を用いて行われた。ウェスタンブロットは、単クローン性抗ホスホチロ シン抗体5E2(Fendly,ら,Cancer Res.50:1550,1990)で標識され、そしてスト リッピング後、単クローン性抗SHP-2抗体(Transduction Laboratories)で再度 プローブされた。免疫標識のために、ヤギ抗マウスまたは−ウサギホースラディ ッシュペルオキシダーゼ結合体(Bio-Rad)およびECL検出システム(Amersham) を用いた。 in vitro脱グリコシル化を行うために、SHP-2免疫複合体または110kDaタンパ ク質標品を、最初に、1%SDSの存在下において100℃で5分間変性させた。脱グ リコシル化は、20mM EDTA、1% β−メルカプトエタノール、1%Triton X-100 および0.5単位のエンドグリコシダーゼF/N-グリコシダーゼF(Boehringer Mannh eim)を含有するリン酸カリウム緩衝液(40mM,pH7.0)中において37℃で166時 間行われた。 精製SHP2結合タンパク質を得るために、約1010個のRat1-IR細胞を用いて、110 kDaタンパク質を精製した。飢餓状態のRat1-IR細胞を10分間インスリンで刺激し (100nM)、20mM HEPES、pH7.5、1mM POV、1mM EDTA、1mM PMSF、1mg/mlロイペプ チン、1mg/mlアプロチニンを含有する氷冷低張緩衝液で簡単に洗浄し、同緩衝液 中に掻取り、そして均一化した。細胞抽出液を1000rpmで15分間ペレットにし、 そして上澄みを48.000gで1時間回転させた。膜は、上記のように溶解緩衝液中 に可溶化された。hIRは、プロテインA−セファロースビーズ(Pharmacia)に対 して共有結合した単クローン性抗hIR抗体83-14(Redemannら,Mol.Cell.Biol.12: 491,1992)を用いるアフィニティーカラムを用いて膜抽出物から減少した。減少 させた抽出物をWGA-アガロース6MBカラム(Sigma)上に加え、そして糖タンパク 質を、HNTG(20mM HEPES(pH7.5),150mM NaCl,0.1%Triton X-100,10%グリ セロール,1mM POV)中0.3M N-アセチルグルコサミンで溶離した。濃縮後、タン パク質抽出物を抗ホスホチロシン抗体カラム(Sigma)上に加えた。結合したタ ンパク質を、HNTG中20mMホスホチロシンで溶離した。その溶離液にSDS-PAGEを施 し、タンパク質をPVDF膜(Millipore)に移し、そしてクーマシーブルーで染色 した。結果 − 抗ホスホチロシン抗体および抗SHP-2抗体を用いる哺乳動物細胞のウェスタン ブロットを用いて、チロシンリン酸化SHP-2結合タンパク質を同定した。 飢餓 状態のまたはPOVで処理されたマウスMM5/Cl乳癌、ラット線維芽細胞Rat1-IRま たはヒト表皮癌A431の細胞からの抗SHP-2免疫沈降物を含有するウェスタンブロ ットを、抗ホスホチロシン抗体および抗SHP-2抗体と一緒にインキュベートした 。試料を、エンドグリコシダーゼF/N-グリコシダーゼF(エンドF/F)を用いて脱 グリコシル化しまたは用いることなく処理した。対照として、インスリンで刺激 されたRat1-IR細胞溶解産物を、免疫前ウサギ血清(aNS)で免疫沈降させた。 それぞれの精製工程からの試料(すなわち、可溶化された粗製膜抽出物、hIR 減少抽出物、WGA-アガロースビーズからの濃縮溶離液および抗ホスホチロシン抗 体カラムからの溶離液)を、10%SDS-PAGEによって分析し、そして銀染色によっ ておよび単クローン性抗ホスホチロシン抗体を用いるウェスタンブロットで可視 化した。 主なチロシンリン酸化タンパク質は、過バナジン酸塩(POV)および成長因子 で刺激された細胞両方からの抗SHP-2免疫沈降物の分析で示された。このリンタ ンパク質は、マウス乳房腫瘍(MM5/Cl)細胞、ヒトインスリン受容体を過発現し たRat1細胞(Rat1-IR)およびヒト類表皮癌(A431)細胞においてそれぞれ、120 kDa、110kDaおよび90kDaの位置に泳動した。 in vitro脱グリコシル化で、この糖タンパク質は、いずれの場合にも65kDaの 見掛分子量(MW)まで減少した。これは、65kDaの同様のSHP-2結合タンパク質が 、種特異的様式で示差的にグリコシル化されたことを示した。A431などの若干の 細胞系において、90〜120kDaの範囲内の他のチロシンリン酸化タンパク質は、脱 グリコシル化処理によって影響されないまま残った。これらタンパク質は、Gab1 および/またはキイロショウジョウバエ(Drosophila)DOSタンパク質のヒト同 族体でありうる。 インスリン処理されたRat1-IRは、標準的なクロマトグラフィー法を用いて、1 10kDaのSHP-2結合糖タンパク質を精製するのに用いられた。SHP-2と一緒に同時 精製された糖タンパク質約4mgを得、そしてミクロシークエンス分析を行った。 これは、5種類のペプチド配列、すなわち、PIYSFIGGEHFPR、IVEPDTEIK、YGFSPR 、IKEVAHVNLEVR、VAAGDSATを生成した。計算機に助けられたESTデータベース の探索は、対合および相同配列をそれぞれ含有する305bpラット配列(受託番号 :H31804)および次の2kbのヒトcDNAフラグメント(EMBLデータバンク,受託番 号: U6701)の同定をもたらした。 この配列のちょうど5'部分に隣接した特異的プライマーを用いて、ヒト胎盤cD NAライブラリーをスクリーニングするのに用いられた360bpヒトDNAフラグメント を増幅させた。 いくつかの陽性のクローンを単離した。2.4kbの一つのクローンは、57,000の 計算質量を有するSIRP4(シグナル調節タンパク質4(SIgnal Regulating Prote in)の代わりに)と称される503アミノ酸のポリペプチドをコードしていた。推 論された配列は、SIRP4を、3種類のIg様ドメインと、4個の可能なチロシンリ ン酸化部位および1個のプロリンの多い領域を含有する細胞質部分を含む膜貫通 タンパク質として確認する。 次のcDNAクローンSIRP1も確認されている。このタンパク質は、Ig様ドメイン の範囲内でSIRP4と極めて相同(Ig-1:83%;Ig-2:88%;Ig-3:83%)であるが、 アミノ末端でおよび、膜貫通様部分をなお含有するが細胞質C末端部分を欠いて いるより短い部分を生じる膜貫通ドメインの上流で顕著な配列ダイバージェンス を示す。 SIRP4およびSIRP1は、新規タンパク質系列のメンバーである。このタンパク質 系列は、15種類のcDNAと最初のIg様ドメインの範囲内のゲノム配列との比較によ って証明されるように、種々の異なった配列イソ型を有する。SIRP系列には、細 胞質SHP-2結合ドメインの存在または不存在によって区別される二つの主要なク ラスが存在する。実施例14:SIRP特異的抗体の生産 多クローン性抗SIRP抗体は、SRIP4アミノ酸配列のフラグメント(aa33〜139) を含有するまたはSIRP4のC末端部分(アミノ酸336〜503)を含有するGST融合タ ンパク質でウサギを免疫感作することによって生じた。実施例15:SIRPの組換え体発現 SIRP4を安定して発現する293細胞(293/SIRP4)を得るために、カルシウム沈 降法を用いて、細胞をpLXSN(Miller,ら,Biotechniques 7:980,1989)中のSIRP 4 cDNAでトランスフェクシヨンした後、G418(1mg/ml)で選択した。SIRP4を、 不活発なまたはPOVで刺激された(1mM)293/SIRP4細胞から、多クローン性抗SIR P4抗体(以下、実施例14を参照されたい)を用いて免疫沈降させた。次に、異 なったSH2ドメイン含有タンパク質を発現した[35S]−メチオニン標識293細胞 の粗製溶解産物をアフィニティーマトリックスに対して加え、そして4℃で2時 間インキュベートした。免疫複合体を洗浄し、SDS-PAGEで分離し、そしてオート ラジオグラフィーで分析した。 pLXSN、野生型SIRP4および突然変異SIRP4の構築物を発現するレトロウイルス を生産するために、BOSC23細胞を、記載されたように(Pear,ら,Proc.Natl.Aca d.Sci.90:8392,1993)発現プラスミドによって一時的にトランスフェクションし た。野生型SIRP4、SIRP4-4YまたはSIRP4-DCT突然変異体を安定して発現するNIH3 T3細胞を得るために、一部密集したNIH3T3細胞(細胞1010個/6cm皿)を、トラ ンスフェクションされたBOSC23細胞の上澄みと一緒に、ポリブレン(Polybrene )(4mg/ml)の存在下で4時間インキュベートした後、G418(1mg/ml)で選択し た。 フォーカス形成検定を行うために、細胞系3T3/pLXSN、3T3/SIRP4、3T3/SIRP4- 4Yまたは3T3/SIRP4-DCTを、等量のv-fms-ウイルス上澄み(細胞105個/6cm皿) を用いて4時間重感染させた。細胞を、4%FCS中で2日目ごとに培地交換しなが ら14日間培養した。細胞フォーカスは、クリスタルバイオレット(0.1%クリス タルバイオレット,30%メタノール)で染色された。 SIRP4のSHP-2結合タンパク質および基質としての同定は、BHK細胞中でのSIRP4 cDNAの単独かまたはSHP-2若しくは酵素不活性な突然変異体SHP-2C463Aとの組合 わせでの発現によって確認された。BHK細胞は、ヒトEGF-、インスリン−またはP DGF受容体を安定して発現する。抗SIRP4免疫沈降は、SHP-2に関係したリガンド 刺激で、85〜90kDaのチロシンリン酸化タンパク質を示した。 結果は、SHP-2突然変異体SHP-2C463Aの発現が、(飢餓状態の細胞においても )そのホスホチロシン含量の有意の増加をもたらし、wtSHP-2の同時発現は脱リ ン酸化を引き起こしたので、SIRP4はSHP-2の直接の基質であることを示唆した。 過発現されたSIRP4のMWは、A431細胞からのSHP-2免疫沈降物で検出された内 因性タンパク質のものに匹敵する。実施例16:SIRPの内因性発現 内因性SIRP4様タンパク質は、未処理のまたはEGFで剌激されたA431細胞から、 不活発なまたはPDGFで処理されたヒト線維芽細胞から、または飢餓状態のまたは インスリンで剌激されたHBL-100細胞から免疫沈降した。対照として、リガンド で剌激された細胞溶解産物を、免疫前ウサギ血清(aNS)で免疫沈降させた。イ ムノブロットは、単クローン性抗ホスホチロシン抗体および単クローン性抗SHP- 2抗体でプローブされた。 多クローン性抗SIRP抗体は、A431、HBL-100腫瘍細胞およびヒト線維芽細胞か ら85〜90kDaの見掛MWのタンパク質を免疫沈降する。このタンパク質は、EGF、イ ンスリンまたはPDGFの刺激でそれぞれチロシンリン酸化され、そしてリガンド依 存様式でSHP-2と共沈降した。 これらデータは、SIRP4が、インスリン、EGFおよびPDGFの受容体の基質として 役立ち、そのチロシンリン酸化状態でSHP-2を結合し、そしてSHP-2のホスファタ ーゼ活性の基質として役立っているいくつかのヒト細胞系におけるSIRP4の存在 を示す。SHP-2とSIRP4との相互作用は、ホスホチロシン残基の必要条件およびSH P-2 SH2ドメイン中の臨界的残基の突然変異による検出可能な結合の破棄によっ て示唆されたように、SHP-2の一方または両方のSH2ドメインを必要とすると考え られる。 in vitro結合検定は、SIRP4が他のSH2ドメイン含有タンパク質と相互作用でき るかどうかを確認するために行われた。SIRP4結合[35S]−メチオニン標識タン パク質をSDS-PAGE上で分割し、そしてオートラジオグラフィーで検出した。結果 は、SIRP4が、SHP-1およびGrb2両方と結合するが、p85、Shc、Grb7、PLC-g、c-s rc、Nck、Vav、GAPまたはISGF-3と結合しないことを示す。実施例17:細胞成長および形質転換に対するSIRP4の作用 SIRP4の生物学的機能を調べるために、NIH3T3細胞の3種類の安定したトラン スフェクタントを構築して、野生型SIRP4または、推定上のSHP-2チロシン結合 部位の点突然変異(SIRP4-4Y)かまたは大部分の細胞質部分の欠失(SIRP4-DCT )を有するSIRP4突然変異体を発現させた(上の実施例を参照されたい)。 中空ベクター(3T3/pLXSN)、野生型SIRP4(3T3/SIRP4)、SIRP4-4Y(3T3/SIRP4-4 Y)またはSIRP4-DCT(3T3/SIRP4-DCT、アミノ酸402〜503が欠失している)突然 変異体を発現するNIH3T3細胞のリガンドで刺激された[3H]−チミジン組込み。 細胞を24ウェル皿(Nunc)中で密集するまで成長させ、DMEM/0.5%FCS中で24時 間飢餓状態にし、種々の濃度のインスリンまたはEGFで18時間刺激した後、0.5mC i/ウェルの[3H]−チミジンと一緒に4時間インキュベートした。DNA中への組 込みは、記載のように確認された(Redemann,ら,Mol.Cell.Biol.12:491,1992)。 インスリン、EGFおよびPDGFを用いる細胞の刺激で、対照細胞は、[3H]−チ ミジン組込みによって測定したところ、成長因子で誘導されたDNA合成を示した 。SIRP4の過発現は、[3H]−チミジン組込みの減少をもたらした。対照的に、S IRP4突然変異体は両方とも、DNA合成に対してほとんど作用しなかった。wtSIRP4 はチロシンリン酸化状態になりそしてリガンド刺激でSHP-2に対して結合したが 、SIRP4突然変異体はしなかったことから、DNA合成に対する観察された阻害作用 は、SIRP4チロシンリン酸化および/またはそのSHP-2との結合に関連しているに ちがいない。 インスリンまたはEGFの刺激で成長阻害をもたらしたSIRP4は、3T3/SIRP4細胞 の低下したMAPキナーゼ活性化と相互関係がある。3T3/pLXSN、3T3/SIRP4または3 T3/SIRP4-4Y細胞を、DMEM/0.5%FCS中で18時間飢餓状態にし、そしてインスリン またはEGFで指定された時間刺激した。MAPキナーゼは、多クローン性erk1および erk2抗体(Santa Cruz)を用いることによってウェスタンブロットで検出された 。対照的に、SHP-2結合に欠陥があるSIRP4突然変異体の発現は、MAPキナーゼ活 性に対して作用しなかった。同様の知見は、PDGFでの細胞の刺激で得られた。 これらのデターは、SIRP4が、MAPキナーゼ活性化をもたらす経路における新規 な調節要素であるということを強く示している。 本発明者は、次に、NIH3T3細胞の癌遺伝子に媒介された形質転換に対するSIRP 4過発現の結果を確認した。細胞フォーカスの形成に影響を与えるSIRP4の能力 を調べるために、一部密集した3T3/pLXSN、3T3/SIRP4、3T3/SIRP4-4Yまたは3T3/ SIRP4-DCT細胞を、v-fmsウイルス上澄みで感染させた。 フォーカス形成によって測定したところ、v-fmsレトロウイルスによる形質転 換は、wtSIRP4を過発現した細胞において有意に抑制されたが、突然変異体SIRP4 を発現した細胞では抑制されなかった。 前の報告は、マウス、ラットまたはハムスターの細胞における110〜130kDaの 見掛MWの若干のSHP-2結合タンパク質を記載してきた。これらタンパク質のチロ シン高リン酸化は、酵素不活性なSHP-2突然変異体が過発現された場合に見られ た。更に、SHP-2機能の破壊は、成長因子に誘導された細胞シグナルに対する種 々の負の作用を引き起こした。本発明者の実験は、これらタンパク質がSIRP系列 に属するということおよび前に観察された生物学的作用が、これらSIRPタンパク 質の機能のためであるということを強く示している。 いずれの理論にも拘束されることなく、出願人は、NIH3T3細胞増殖および形質 転換に対するSIRP4の阻害作用が、チロシンのリン酸化に依存することから、SHP -2および/かまたはSHP-1若しくはGrb2などの他のSH2タンパク質にとって、SIRP タンパク質上のチロシン連結部位が重要な役割を果たしていると考える。SHPホ スファターゼの一方または両方とも、SIRP4リン酸化状態を厳密に調節すること ができる。SIRP4は、そのリン酸化状態で、活性化したRTKからSHP-2を隔離する 「トラッピング(trapping)」タンパク質としても作用しうる。その隔離は、Grb2 -SOS複合体を活性化受容体に対して補充するアダプターなどの他の正の調節機能 に対してSHP-2を利用不能にさせる。このような機能は、SHP-2が、自己リン酸化 されたインスリンおよびEGF受容体に対するよりも、SIRP4のチロシンリン酸化状 態に対して高い親和性を有するという知見によって支持される(Yamauchi,ら,J. Biol.Chem.270:17716-17722,Yamauchi,ら,J.Biol.Chem.270:14871-14874(1955 ))。 第三の可能性は、SIRP4変異体の膜の範囲にわたる構造的特徴に基づく。Ig-ド メインの範囲内の高度の配列ダイバージェンスは、免疫グロブリン可変部を連想 させ、そしてSIRP関連シグナル伝達における細胞外決定因子の役割を示唆する。 特異的受容体、可溶性リガンド、細胞外マトリックス成分または他の因子とのSI RPの構造的に規定された相互作用は、細胞内シグナルを与える場合に特異的な調 節結果をもたらすことができる。 若干の実施態様および実施例を用いて本発明を記載してきたが、示された実施 態様および実施例に対して、本発明の範囲または精神から逸脱することなく変更 を行ってよいということは当業者に明らかであろう。 特許および非特許文献を含めた本明細書中に予め援用されていない参考文献は 、明らかに、全ての目的にために本明細書中に援用される。 他の実施態様は、次の請求の範囲によって包含される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年9月24日(1998.9.24) 【補正内容】 34条補正の訳文 請求の範囲の差し替え 『1. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチド をコードする、単離され、濃縮され、または精製された核酸分子であって、PTP2 0ポリペプチドをコードする核酸分子が図1に示す配列と95%以上の同一性を有 する、前記核酸分子。 2. 前記核酸分子が、哺乳動物から単離され、濃縮され、または精製された ものである、請求項1の核酸分子。 3. 前記分子が、図2、3、4または5の完全長アミノ酸配列の、少なくと も12の隣接するアミノ酸をコードする、請求項1の核酸分子。 4. 試料中のPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリ ペプチドをコードする核酸分子を検出するための、核酸プローブであって、PTP2 0ポリペプチドをコードする核酸分子が図1に示す配列と95%以上の同一性を有 する、前記核酸プローブ。 5. 前記ポリペプチドが、図2、3、4または5に示すアミノ酸配列の、少 なくとも25の隣接するアミノ酸を含む、請求項4のプローブ。 6. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチド をコードする核酸分子、および宿主細胞中で転写を開始するために有効なプロモ ーターを含む、核酸ベクター。 7. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチド をコードする核酸分子を含む、組換え宿主細胞または組織。 8. 細胞中で機能する転写領域、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK 4、またはSIRPポリペプチドをコードするRNA配列に対して相補的な配列、および 細胞中で機能する転写終了領域を含む、組換え核酸分子。 9. 単離され、濃縮され、または精製されたPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、m CLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドであって、PTP20ポリペプチドが図1に示 す配列と95%以上の同一性を有する、前記ポリペプチド。 10. 前記ポリペプチドが単一の断片である、請求項9の単離され、濃縮さ れ、または精製されたポリペプチド。 11. 前記ポリペプチドが、図2、3、4または5に示す完全長アミノ酸配 列中に存在する、少なくとも12の隣接するアミノ酸を含む、請求項10のポリペ プチド。 12. 前記ポリペプチドが、哺乳動物から単離され、精製され、または濃縮 された、請求項11のポリペプチド。 13. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチ ドに対して特異的な結合親和性を有する、抗体または抗体断片。 14. 前記ポリペプチドが、図1、2、3、4または5に示すアミノ酸配列 の、少なくとも4の隣接するアミノ酸を含む、請求項13の抗体。 15. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチ ドに対して特異的な結合親和性を有する抗体を産生する、ハイブリドーマ。 16. 前記ポリペプチドが、図1、2、3、4または5に示すアミノ酸配列 の、少なくとも25の隣接するアミノ酸を含む、請求項15のハイブリドーマ。 17. 前記ポリペプチドが、哺乳動物から単離され、精製され、または濃縮 された、請求項16のハイブリドーマ。 18. 単離され、濃縮され、または精製された核酸分子であって: a) 図1、2、3、4または5に示す完全長アミノ酸配列をコードするヌ クレオチド配列; b) (a)のヌクレオチド配列に相補的なもの; c) (a)の核酸分子に対して、高度に厳しい条件下においてハイブリッド形 成し、そして天然に生じるPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはS IRPポリペプチドをコードするヌクレオチド配列であって、PTP20をコードする核 酸分子が図1に示す配列と95%以上の同一性を有する、ヌクレオチド配列; d)以下のアミノ酸残基の分節、すなわちアミノ酸残基1-58、59-294、295-4 53のうち、1またはそれ以上を欠損すること以外は、図1に示す完全長アミノ酸 配列を有するPTP20タンパク質をコードするヌクレオチド配列; e) 以下のアミノ酸残基の分節、すなわちmCLK2のアミノ酸残基1-182、183 -470、または471-499、mCLK3のアミノ酸残基1-176、177-473、または474-496、 あるいはmCLK4のアミノ酸残基1-183、184-486、または486-489のうち、1または それ以上を欠損すること以外は、図4に示す完全長アミノ酸配列を有するmCLK2 、mCLK3またはmCLK4タンパク質をコードするヌクレオチド配列; f)以下のアミノ酸残基の分節、すなわち細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン 、細胞質ドメイン、および細胞質ドメイン中のチロシン保有SH2結合領域のうち 、1つを欠損すること以外は、図5に示す完全長アミノ酸配列を有するSIRPタン パク質をコードするヌクレオチド配列; g) N末端ドメイン、触媒ドメイン、およびC末端領域からなる群から選 択される、1またはそれ以上のドメインを欠損すること以外は、図1、2、3、 4または5に示す完全長アミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするヌクレ オチド配列; h) 細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、そしてSHP-2結合ドメインからなる 群から選択される、少なくとも1の、しかし2より多くないドメインを欠損する こと以外は、図5に示す完全長アミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする ヌクレオチド配列; i) (d)〜(h)のヌクレオチド配列に相補的であり; j) アミノ酸残基1-58、59-294、295-453にしたがって、図1に示すアミノ 酸配列を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列; k) mCLK2のアミノ酸残基1-182、183-470、または471-499にしたがって、 図4に示すアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列; l) mCLK3のアミノ酸残基1-176、177-473、または474-496にしたがって、 図4に示すアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列; m) mCLK4のアミノ酸残基1-183、184-486、または486-489にしたがって、 図4に示すアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列; そして n) (j)-(m)のヌクレオチド配列に相補的なもの を含む、核酸分子。 19. 請求項18の核酸分子を含む、核酸ベクター。 20. 請求項18の核酸分子を含む、組換え細胞または組織。 21. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチ ドに対して結合することができる化合物の検出方法であって、前記化合物を前記 ポリペプチドとインキュベーションし、そして前記ポリペプチドに結合する前記 化合物の存在を検出する工程を含む、前記方法。 22. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPタンパク質 リン酸化活性を活性化しまたは阻害することができる化合物を同定する方法であ って、以下の工程: PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPタンパク質ポリ ペプチドおよび前記タンパク質に対する基質を含む混合物に化合物を添加するこ と;そして 前記基質のリン酸化における変化を検出すること を含む、前記方法。 23. 器官中の異常症状の診断または治療に有用な化合物を同定する方法で あって、前記異常症状がポリペプチドと天然の結合パートナーとの間の相互作用 により特徴づけられるシグナル伝達経路における異常と関連し、前記ポリペプチ ドがPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドであ り、以下の工程: 細胞に化合物を添加すること;そして 化合物がポリペプチドと天然の結合パートナーとの間の前記相互作用を促 進するかまたは中断するかについて検出すること を含む、前記方法。 24. シグナル伝達経路における異常により特徴づけられる疾患または症状 の診断方法であって、前記シグナル伝達経路がPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCL K3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドと天然の結合パートナーとの間の相互作用 を含み、前記相互作用のレベルを前記疾患または症状の指標として検出する工程 を含む、前記方法。 25. シグナル伝達経路における異常により特徴づけられる疾患または症状 を有する器官の治療方法であって、前記シグナル伝達経路がPTP20、PCP-2、BDP1 、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドと天然の結合パートナーとの 間 の相互作用を含み、前記相互作用を促進するかまたは中断する工程を含む、前記 方法。 26. 前記PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペ プチドが哺乳動物から単離される、請求項21〜25のいずれか1項の方法。 27. 前記器官が哺乳動物のものである、請求項21〜25のいずれか1項 の方法。』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 9/12 C12N 9/16 B 9/16 C12Q 1/02 C12Q 1/02 1/68 A 1/68 C12N 5/00 B (31)優先権主張番号 60/030,860 (32)優先日 平成8年11月13日(1996.11.13) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/030,964 (32)優先日 平成8年11月15日(1996.11.15) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/034,286 (32)優先日 平成8年12月19日(1996.12.19) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 カリトネンコフ,アレクセイ・イゴーレヴ ィッチ アメリカ合衆国インディアナ州46032,カ ーメル,アーバー・ドライブ 339 (72)発明者 アオキ,ナオヒト ドイツ連邦共和国デー―81377 ミュンヘ ン,ヴァルデスラスト 3 (72)発明者 ウォン,ホン・ヤン 中華人民共和国 200438 シャンハイ,チ ョン・ユアン・ロード 78,ビルディン グ・ナンバー3 ナンバー 105 (72)発明者 チェン,チョンジュン ドイツ連邦共和国デー―82116 グラフェ ルフィング,オルミュラー・シュトラーセ 6 (72)発明者 ナイラー,オリヴァー ドイツ連邦共和国デー―82152 マルティ ーンスリード,パステュールシュトラーセ 18 (72)発明者 キム,イェオン・ウーン 大韓民国テーグ 706―13,スーサン―グ, ボーメオ 3 ドン 6―5 【要約の続き】 づけられる症状に対する、治療方法、診断方法およびス クリーニング方法を提供する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチド をコードする、単離され、濃縮され、または精製された核酸分子。 2. 前記核酸分子が、哺乳動物から単離され、濃縮され、または精製された ものである、請求項1の核酸分子。 3. 前記分子が、図1、2、3、4または5の完全長アミノ酸配列の、少な くとも12の隣接するアミノ酸をコードする、請求項1の核酸分子。 4. 試料中のPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリ ペプチドをコードする核酸分子を検出するための、核酸プローブ。 5. 前記ポリペプチドが、図1、2、3、4または5に示すアミノ酸配列の 、少なくとも25の隣接するアミノ酸を含む、請求項4のプローブ。 6. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチド をコードする核酸分子、および宿主細胞中で転写を開始するために有効なプロモ ーターを含む、核酸ベクター。 7. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチド をコードする核酸分子を含む、組換え宿主細胞または組織。 8. 細胞中で機能する転写領域、PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK 4、またはSIRPポリペプチドをコードするRNA配列に対して相補的な配列、および 細胞中で機能する転写終了領域を含む、組換え核酸分子。 9. 単離され、濃縮され、または精製されたPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、m CLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチド。 10. 前記ポリペプチドが単一の断片である、請求項9の単離され、濃縮さ れ、または精製されたポリペプチド。 11. 前記ポリペプチドが、図1、2、3、4または5に示す完全長アミノ 酸配列中に存在する、少なくとも12の隣接するアミノ酸を含む、請求項10のポ リペプチド。 12. 前記ポリペプチドが、哺乳動物から単離され、精製され、または濃縮 された、請求項11のポリペプチド。 13. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチ ドに対して特異的な結合親和性を有する、抗体または抗体断片。 14. 前記ポリペプチドが、図1、2、3、4または5に示すアミノ酸配列 の、少なくとも4の隣接するアミノ酸を含む、請求項13の抗体。 15. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチ ドに対して特異的な結合親和性を有する抗体を産生する、ハイブリドーマ。 16. 前記ポリペプチドが、図1、2、3、4または5に示すアミノ酸配列 の、少なくとも25の隣接するアミノ酸を含む、請求項15のハイブリドーマ。 17. 前記ポリペプチドが、哺乳動物から単離され、精製され、または濃縮 された、請求項16のハイブリドーマ。 18. 核酸配列を含む、単離され、濃縮され、または精製された核酸分子で あって: 図1、2、3、4または5に示す完全長アミノ酸配列をコードし; (a)のヌクレオチド配列に相補的であり; (a)の核酸分子に対して、高度に厳しい条件下においてハイブリッド形成 し、そして天然に生じるPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIR Pポリペプチドをコードし; 以下のアミノ酸残基の分節、すなわちアミノ酸残基1-58、59-294、295-45 3のうち、1またはそれ以上を欠損すること以外は、図1に示す完全長アミノ酸 配列を有するPTP20タンパク質をコードし; 以下のアミノ酸残基の分節、すなわちmCLK2のアミノ酸残基1-182、183-47 0、または471-499、mCLK3のアミノ酸残基1-176、177-473、または474-496、ある いはmCLK4のアミノ酸残基1-183、184-486、または486-489のうち、1またはそれ 以上を欠損すること以外は、図4に示す完全長アミノ酸配列を有するmCLK2、mCL K3またはmCLK4タンパク質をコードし; 以下のアミノ酸残基の分節、すなわち細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、 細胞質ドメイン、および細胞質ドメイン中のチロシン保有SH2結合領域のうち、 1つを欠損すること以外は、図5に示す完全長アミノ酸配列を有するSIRPタンパ ク質をコードし; N末端ドメイン、触媒ドメイン、およびC末端領域からなる群から選択さ れる、1またはそれ以上のドメインを欠損すること以外は、図1、2、3、4ま たは5に示す完全長アミノ酸配列を有するポリペプチドをコードし; 細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、そしてSHP-2結合ドメインからなる群 から選択される、少なくとも1の、しかし2より多くないドメインを欠損するこ と以外は、図5に示す完全長アミノ酸配列を有するポリペプチドをコードし; (d)〜(h)のヌクレオチド配列に相補的であり; アミノ酸残基1-58、59-294、295-453にしたがって、図1に示すアミノ酸 配列を有するポリペプチドをコードし; mCLK2のアミノ酸残基1-182、183-470、または471-499にしたがって、図4 に示すアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードし; mCLK3のアミノ酸残基1-176、177-473、または474-496にしたがって、図4 に示すアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードし; mCLK4のアミノ酸残基1-183、184-486、または486-489にしたがって、図4 に示すアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードし;そして (j)-(m)のヌクレオチド配列に相補的である 核酸分子。 19. 請求項18の核酸分子を含む、核酸ベクター。 20. 請求項18の核酸分子を含む、組換え細胞または組織。 21. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチ ドに対して結合することができる化合物の検出方法であって、前記化合物を前記 ポリペプチドとインキュベーションし、そして前記ポリペプチドに結合する前記 化合物の存在を検出する工程を含む、前記方法。 22. PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPタンパク質 リン酸化活性を活性化しまたは阻害することができる化合物を同定する方法であ って、以下の工程: PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPタンパク質ポリ ペプチドおよび前記タンパク質に対する基質を含む混合物に化合物を添加するこ と;そして 前記基質のリン酸化における変化を検出すること を含む、前記方法。 23. 器官中の異常症状の診断または治療に有用な化合物を同定する方法で あって、前記異常症状がポリペプチドと天然の結合パートナーとの間の相互作用 により特徴づけられるシグナル伝達経路における異常と関連し、前記ポリペプチ ドがPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドであ り、以下の工程: 細胞に化合物を添加すること;そして 化合物がポリペプチドと天然の結合パートナーとの間の前記相互作用を促 進するかまたは中断するかについて検出すること を含む、前記方法。 24. シグナル伝達経路における異常により特徴づけられる疾患または症状 の診断方法であって、前記シグナル伝達経路がPTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCL K3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドと天然の結合パートナーとの間の相互作用 を含み、前記相互作用のレベルを前記疾患または症状の指標として検出する工程 を含む、前記方法。 25. シグナル伝達経路における異常により特徴づけられる疾患または症状 を有する器官の治療方法であって、前記シグナル伝達経路がPTP20、PCP-2、BDP1 、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペプチドと天然の結合パートナーとの 間の相互作用を含み、前記相互作用を促進するかまたは中断する工程を含む、前 記方法。 26. 前記PTP20、PCP-2、BDP1、mCLK2、mCLK3、mCLK4、またはSIRPポリペ プチドが哺乳動物から単離される、請求項21〜25のいずれか1項の方法。 27. 前記器官が哺乳動物のものである、請求項21〜25のいずれか1項 の方法。
JP09530440A 1996-06-17 1997-06-17 新規ptp20、pcp―2、bdp―1、clk、およびsirpタンパク質並びに関連する生成物および方法 Withdrawn JP2000512482A (ja)

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US1962996P 1996-06-17 1996-06-17
US60/019,629 1996-06-17
US2348596P 1996-08-09 1996-08-09
US60/023,485 1996-08-09
US3086096P 1996-11-13 1996-11-13
US60/030,860 1996-11-13
US3096496P 1996-11-15 1996-11-15
US60/030,964 1996-11-15
US3428696P 1996-12-19 1996-12-19
US60/034,286 1996-12-19
PCT/IB1997/000946 WO1997048723A2 (en) 1996-06-17 1997-06-17 Ptp-20, pcp-2, bdp1, clk and sirp proteins and related products

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000512482A true JP2000512482A (ja) 2000-09-26

Family

ID=27533840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09530440A Withdrawn JP2000512482A (ja) 1996-06-17 1997-06-17 新規ptp20、pcp―2、bdp―1、clk、およびsirpタンパク質並びに関連する生成物および方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20080051556A1 (ja)
EP (1) EP0914452A2 (ja)
JP (1) JP2000512482A (ja)
AU (1) AU3457497A (ja)
CA (1) CA2259122A1 (ja)
WO (1) WO1997048723A2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6004791A (en) 1996-11-13 1999-12-21 Max-Planck-Gesellschaft Zur Forderung Der Wissenschaften E.V. Protein tyrosine phosphatase PTP20 and related products and methods
US6156523A (en) * 1996-11-15 2000-12-05 Incyte Pharmaceuticals, Inc. Serine/threonine protein kinases
US6541615B1 (en) * 1996-11-15 2003-04-01 Max-Planck-Gellschaft Zur Foderung Der Wissenschaften E.V. SIRP proteins and uses thereof
US6797513B2 (en) 1996-12-19 2004-09-28 Max-Planck-Gesellschaft Zur Forderung Der Wissenschaften E.V. Nucleic acid encoding CLK2 protein kinases
US6020165A (en) * 1998-11-10 2000-02-01 Incyte Pharmaceuticals, Inc. Cytikine signal regulators
EP1048299A1 (en) * 1999-04-28 2000-11-02 Faculteit der Geneeskunde van de Vrije Universiteit Method for inhibiting cell functioning for use in anti-inflammatory and anti-tumour therapies
WO2001030833A1 (fr) * 1999-10-22 2001-05-03 Shanghai Bio Road Gene Development Ltd. Nouveau polypeptide, proteine de regulation d'un nouveau cycle cellulaire 53, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
AU1701001A (en) 1999-11-30 2001-06-12 Eberhard-Karls-Universitat Tubingen Universitatsklinikum Antibodies against signal regulator proteins
GB2428240A (en) 2005-07-14 2007-01-24 Univ Gen Ve Diagnostic method for brain damage-related disorders
US20100239578A1 (en) 2007-10-11 2010-09-23 University Health Network Modulation of sirp-alpha - cd47 interaction for increasing human hematopoietic stem cell engraftment and compounds therefor
PT2995315T (pt) 2009-05-15 2024-03-14 Hospital For Sick Children Composições e métodos para o tratamento de cancros hematológicos que visam a interação sirpa-cd47
EP2618656B1 (en) * 2010-09-20 2018-06-20 Yale University, Inc. HUMAN SIRPalpha TRANSGENIC ANIMALS AND THEIR METHODS OF USE
EP3575326B8 (en) 2012-12-17 2022-05-25 Trillium Therapeutics ULC Treatment of cd47+ disease cells with sirp alpha-fc fusions
KR102379464B1 (ko) 2016-06-20 2022-03-29 키맵 리미티드 항-pd-l1 항체
JOP20190009A1 (ar) 2016-09-21 2019-01-27 Alx Oncology Inc أجسام مضادة ضد بروتين ألفا منظم للإشارات وطرق استخدامها
US10961318B2 (en) 2017-07-26 2021-03-30 Forty Seven, Inc. Anti-SIRP-α antibodies and related methods
WO2019175218A1 (en) 2018-03-13 2019-09-19 Ose Immunotherapeutics Use of anti-human sirpa v1 antibodies and method for producing anti-sirpa v1 antibodies
CN112040979A (zh) 2018-03-21 2020-12-04 Alx肿瘤生物技术公司 针对信号调控蛋白α的抗体和使用方法
EP4619435A1 (en) 2022-11-16 2025-09-24 Boehringer Ingelheim International GmbH Predictive efficacy biomarkers for anti-sirpa antibodies

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4945050A (en) * 1984-11-13 1990-07-31 Cornell Research Foundation, Inc. Method for transporting substances into living cells and tissues and apparatus therefor
US5283173A (en) * 1990-01-24 1994-02-01 The Research Foundation Of State University Of New York System to detect protein-protein interactions
AU719909B2 (en) * 1996-03-22 2000-05-18 Genentech Inc. Protein tyrosine phosphatases of hematopoietic cells

Also Published As

Publication number Publication date
WO1997048723A2 (en) 1997-12-24
AU3457497A (en) 1998-01-07
CA2259122A1 (en) 1997-12-24
WO1997048723A3 (en) 1998-07-30
US20080051556A1 (en) 2008-02-28
EP0914452A2 (en) 1999-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3944241B2 (ja) Aur―1および/またはaur―2関連疾患の診断および処置
JP2000512482A (ja) 新規ptp20、pcp―2、bdp―1、clk、およびsirpタンパク質並びに関連する生成物および方法
JP2001523081A (ja) プロビン チロシン キナーゼ(PYK2)、そのcDNAクローニングおよびその用途
JP2002525115A (ja) 発作、高血圧、糖尿病および肥満を予報および治療する、遺伝子およびタンパク質
EP1180151A2 (en) Protein kinases
JPH09510861A (ja) 新規な蛋白質チロシンホスファターゼに対するヌクレオチド配列の一次構造および機能性発現
US7074589B1 (en) Nucleic acids encoding BDP-1
US20080009610A1 (en) Diagnosis and treatment of PTP related disorders
CA2331889A1 (en) Nek-related and bub1-related protein kinases
US20040048349A1 (en) Human orthologues of Wart
JP2001504349A (ja) レセプターチロシンキナーゼ遺伝子
US6844177B2 (en) Diagnosis and treatment of PTP04 related disorders
US5895813A (en) Diagnosis and treatment of TKA-1 related disorders
US7029912B1 (en) Tyrosine kinase substrate(Tks) proteins
US6342593B1 (en) Diagnosis and treatment of ALP related disorders
US20060019294A1 (en) Tyrosine kinase substrate (Tks) proteins
EP1533378A2 (en) Tyrosine kinase substrate protein Tks7
US5922842A (en) Tyrosine kinase associated polypeptides
JP2003523181A (ja) Dnaヘリカーゼ、ヒトnhlをコードするdna分子
JP2003510010A (ja) Pyk2結合蛋白質
CA2261297A1 (en) A novel maturation-inhibited protein kinase
JP2000037190A (ja) 哺乳動物由来組織特異的生理活性タンパク
JP2003116564A (ja) 新規タンパク質およびそれをコードするdna
JP2003088376A (ja) ヒト・キナーゼmaskとその遺伝子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040428

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060928