JP2000512496A - ヒトdnアーゼi過反応性変異体 - Google Patents

ヒトdnアーゼi過反応性変異体

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、増大したDNA加水分解活性を有するヒトDNアーゼIのアミノ酸配列変異体に関する。本発明は、上記過反応性変異体をコードする核酸配列を提供し、それによって臨床上の使用のために十分な量でこれらの変異体を生産することが可能である。本発明はまた、ヒトDNアーゼI過反応性変異体の製薬学的組成物及びその治療上の使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒトDNアーゼI過反応性変異体 発明の分野 本発明は、ポリデオキシリボ核酸を加水分解できるホスホジエステラーゼであ る、ヒトデオキシリボヌクレアーゼI(DNアーゼI)についての研究から得られ た結果に関する。本発明は一般的に、増大したDNA加水分解活性を有するヒトDN アーゼIの修飾(変異体)形態、及び組換えDNA法によるその調製、その有用性 が臨床的に用いられ得る製薬学的組成物、及びこれらのDNアーゼI変異体とその 組成物の使用方法に関する。 発明の背景 DNアーゼIは、ポリデオキシリボ核酸を加水分解できるホスホジエステラーゼ である。DNアーゼIは様々な種から様々な品質で生成されている。 ウシDNアーゼIは、生化学的に詳細に研究されている。例えば、Moore,The En zymes(Boyer,P.D.,編),pp.281-296,Academic press,New York(1981)参照。ウシD NアーゼIの完全なアミノ酸配列は周知である(Liao,等,J.Biol.Chem.248:1489-1 495(1973);Oefner,等,J.Mol.Biol.192:605-632(1986);Lahm,等,J.Mol.Biol.221: 645-667(1991))、及びウシDNアーゼIをコードするDNAはクローン化され発現さ れている(Worrall,等,J.Biol.Chem 265:21889-21895(1990))。ウシDNアーゼIの 構造はX線結晶解析により決定されている。Suck,等,EMBOJ.3:2423-2430(1984); Suck,等,Nature 321:620-625(1986);Oefner,等,J.Mol.Biol.192:605-632(1986); Weston,等,J.Mol.Biol.226:1237-1256(1992)。 ヒトDNアーゼIをコードするDNAは単離され配列決定されており、そのDNAは組 換え細胞で発現されており、それにより商業的に有用な量でヒトDNアーゼIの生 産が可能である。Shak,等,Proc.Natl.Acad.Sci.87:9188-9192(1990)。 DNアーゼIは数多くの周知の有用性を有し、治療上の目的で用いられている。 その主要な治療上の使用は、肺炎及び嚢胞性線維症(CF)のような疾患において肺 分泌物(粘液)の粘弾性を減少することであり、それにより気管の浄化を目的と することである。例えば、Lourenco,等,Arch.Intern.Med.142:2299-2308(1982); Shak,等,Proc.Natl.Acad.Sci.87:9188-9192(1990);Hubbard,等,New Engl.J.Med. 326:812-815(1992);Fuchs,等,New Engl.J.Med.331:637-642(1994):Bryson,等,Dr ugs 48:894-906(1994)。粘液はまた、慢性気管支炎、喘息性気管支炎、気管支拡 張症、気腫、急性及び慢性静脈洞炎、及びさらに一般的な風邪の罹患に寄与する 。 上記疾患を有するヒトの肺分泌物は複雑な物質であり、それは粘液糖タンパク 質、ムコ多糖、プロテアーゼ、アクチン、及びDNAを含む。肺分泌物における物 質のいくつかは、微生物(例えばPseudomonas,Pneumococcus,またはStaphylocac cus細菌の株)または他の刺激源(例えば、タバコの煙、花粉)の存在に応答し て、肺組織に侵入する白血球(好中球)から放出される。上記細菌または刺激源 との反応の過程において、白血球は分解しその内容物を放出し、それが肺分泌物 の粘弾性に寄与する。 肺分泌物の粘弾性を減少するDNアーゼIの能力は、好中球によって放出される 大量のDNAの酵素的分解物に起因している。Shak,等,Proc.Natl.Acad.Sci.87:918 8-9192(1990);Aitken,等,J.Am.Med.Assoc.267:1947-1951(1992)。 本発明は、ヒトDNアーゼIの酵素的活性を調べるための本発明者らによる研究 に一部基づく。この研究は、様々なヒトDNアーゼI変異体のデザイン及び合成を 含み、in vitroでDNAを加水分解するその能力を評価するためのこれらの変異体 のアッセイを含む。本発明者らは、過反応性変異体と呼ばれるヒトDNアーゼI変 異体のクラスを初めて同定し、該変異体は、天然のヒトDNアーゼIと比較して、 増大したDNA−加水分解活性を有し、塩化ナトリウムによる阻害に対してより感 受性ではない。 その増大したDNA−加水分解活性のために、過反応性変異体はまた増大した粘 液溶解活性を有し、一般的にDNAを分解する(切断する)場合に天然のヒトDNア ーゼIよりも効果的である。それらは塩化ナトリウムによる阻害により感受性で はないため、過反応性変異体は、肺分泌物及び他の生物学的液体で生じるような 生理学的塩水条件の下で、天然のヒトDNアーゼIよりも効果的である。したがっ て、ヒトDNアーゼIの変異体は、比較的大量のDNAを含む肺分泌物を有する患者 を治療 する場合に特に有用であるはずである。 それ故、本発明の一つの目的は、天然のヒトDNアーゼIよりも優れたDNA−加 水分解活性を有するヒトDNアーゼI変異体を提供することである。本発明のもう 一つの目的は、ヒトDNアーゼIの過反応性変異体をコードする核酸、上記核酸を 含む組換えベクター、上記核酸またはベクターを用いてトランスフォームされた 組換えホスト細胞、及び組換えDNA法によってヒトDNアーゼI変異体を生産する 工程を提供することである。本発明は、in vivoまたはex vivoの遺伝子治療に対 する上記核酸及びベクターの使用を含む。 本発明はまた、適宜に製薬学的に許容しうる賦形剤と共に、ヒトDNアーゼIの 過反応性変異体、同様に上記過反応性変異体に結合可能である実質的に精製され た抗体を含む、製薬学的な組成物に向けられる。 本発明はまた、過反応性変異体の使用方法に向けられる。それには、患者に対 してヒトDNアーゼIの過反応性変異体の治療上の有効量を投与することを含む、 患者におけるDNA含有物質の粘弾性または粘着粘度を減少するための方法、及び 患者におけるDNA含有免疫複合体の形成を妨げるための方法が含まれる。 本発明は特に、嚢胞性線維症、慢性気管支炎、肺炎、気管支拡張症、気腫、喘 息、または全身性紅斑性狼瘡ような疾患を有する患者を治療する方法に向けられ 、該方法には該患者にヒトDNアーゼIの過反応性変異体の治療上の有効量を投与 することが含まれる。 本発明のこれら及び他の目的は、本明細書を全体として考慮して当業者に明白 であろう。 図面の簡単な説明 図1はヒト成熟DNアーゼI(配列番号1)のアミノ酸配列を示す。数字は配列 内のアミノ酸残基の連続的な位置を表す。 図2−4は以下の変異体に対するデータを示す: Q9R(配列番号2)、E13K(配列番号3)、E13R(配列番号4)、T14K(配列番 号5)、T14R(配列番号6)、H44K(配列番号7)、H44R(配列番号8)、N74K (配列番号9)、N74R(配列番号10)、S75K(配列番号11)、T205K(配列 番 号12)、T205R(配列番号13)、E13R:N74K(配列番号14)、Q9R:E13R:N74 K(配列番号15)、E13R:N74K:T205K(配列番号16)、Q9R:E13R:N74K:T205K (配列番号17)。 図2は実施例3に記載されている、スーパーコイル状DNA切断アッセイ及び直 線状DNA切断アッセイにおいて測定されたヒトDNアーゼIの過反応性変異体の活 性を示す。 図3は実施例3に記載されている、DNAクロマチン増加アッセイにおいて測定 されたヒトDNアーゼIの過反応性変異体の活性を示す。 図4は実施例3に記載されている、直線状DNA切断アッセイにおける塩化ナト リウムの様々な濃度の存在下で測定される、天然のヒトDNアーゼI及びヒトDNア ーゼIの過反応性変異体の活性%を示す。活性%値は、添加される塩化ナトリウ ムの不存在下で各DNアーゼI(天然のまたは変異体)の活性に相対的なものとし て表される。 詳細な説明 ここで用いられる、「ヒトDNアーゼI」、「天然のヒトDNアーゼI」及び「野 生型DNアーゼI」なる語は、図1に示されるヒト成熟DNアーゼIのアミノ酸配列 を有するポリペプチドをいう。 ヒトDNアーゼIの「変異体」または「アミノ酸配列変異体」とは、天然のヒト DNアーゼIのアミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列を含むポリペプチドをいう。 一般的に変異体は、天然のヒトDNアーゼIと少なくとも80%の配列同一性、好ま しくは少なくとも90%の配列同一性、より好ましくは少なくとも95%の配列同一 性、最も好ましくは少なくとも98%の配列同一性を有するであろう。配列同一性 %は、最大のホモロジーを提供するように配列を並べて、例えば、Fitch,等,Pro c.Natl.Acad.Sci.USA 80:1382-1386(1983)によって、Needleman,等,J.Mol.Biol. 48:443-453(1970)によって記載されたアルゴリズムのバージョンで測定される。 「過反応性変異体」、「ヒトDNアーゼI過反応性変異体」及び「ヒトDNアーゼ Iの過反応性変異体」なる語は、天然のヒトDNアーゼIと比較して増大したDNA 加水分解活性を有する天然のヒトDNアーゼIの変異体をいう。 「DNA加水分解活性」とは、5'-ホスホリル化オリゴヌクレオチド末端産物を産 するように基質DNAを加水分解する場合の、天然のヒトDNアーゼIまたはヒトDN アーゼIの変異体の酵素的活性をいう。DNA加水分解活性は、分析的ポリアクリ ルアミド及びアガロースゲル電気泳動、クロマチン増加アッセイ(Kunitz,J.Gen. Physiol.33:349-362(1950);Kunitz,J.Gen.Physiol.33:363-377(1950))、または メチルグリーンアッセイ(Kurnick,Arch.Biochem.29:41-53(1950);Sinicropi,等, Ana1.Biochem.222:351-358(1994))を含む、本分野で周知のいくつかの異なる方 法のいずれかにより容易に測定される。 「増大したDNA加水分解活性」を有するヒトDNアーゼI変異体とは、匹敵する条 件下で測定した場合に天然のヒトDNアーゼI以上にDNAを加水分解するものであ る。例えば、もし実施例3に記載の直線状DNA切断アッセイをDNA加水分解活性を 測定するために用いたならば、その場合増大したDNA加水分解活性を有するヒトD NアーゼI変異体は、匹敵する条件の下で測定したならば該アッセイにおいて天 然のヒトDNアーゼIよりも大きい活性を有するものであろう。該アッセイにおい ては、ヒトDNアーゼIの過反応変異体は典型的には、天然のヒトDNアーゼIより も少なくとも50%より大きいDNA加水分解活性を有するが、特に天然のヒトDNア ーゼIアミノ酸配列の複数のアミノ酸残基を改変することによって、天然のヒト DNアーゼIよりも10倍より大きいDNA加水分解活性を有する過反応性変異体もま た容易に生産される(例えば図2参照)。 「粘液溶解活性」とは、例えば天然のヒトDNアーゼIまたはヒトDNアーゼIの 過反応性変異体を用いた物質の処理において観察されるような、喀痰または他の 生物学的物質の粘弾性(粘着性)の減少をいう。粘液溶解活性は、喀痰圧縮アッ セイ(1994年5月11日に印刷されたPCT特許出願No.WO94/10567)、回転振子を用 いたアッセイ(Jammey,J.Biochem.Biophys.Methods 22:41-53(1991))、または他 のレオロジー学的研究方法を含む、本分野で周知のいくつかの異なる方法のいず れかによって容易に測定される。 「ポリメラーゼ連鎖反応」または「PCR」とは一般的に、例えば米国特許第4,6 83,195号に記載されているように、望ましい核酸配列をin vitroで増幅するため の方法をいう。一般的に、PCR法には、テンプレート核酸に対して好ましくハイ ブ リダイズすることが可能なオリゴヌクレオチドプライマーを用いた、プライマー 伸張合成の反復サイクルが含まれる。 「細胞」、「ホスト細胞」 「細胞系」及び「細胞カルチャー」は、ここで互 換的に用いられ、全ての上記語は細胞の成長または培養から引き起こされる子孫 を含むように理解されるべきである。「トランスフォーメーション」及び「トラ ンスフェクション」は、細胞内にDNAを導入する工程をいうために互換的に用い られる。 「実施可能にリンクした」とは、配列の通常の機能が実行され得るようなお互 いの相対的な配置で、酵素的なライゲーションまたは他の方法によって、2以上 のDNA配列を共有結合で接合することをいう。例えば、プレ配列または分泌リー ダーに対するDNAは、もしポリペプチドが該ポリペプチドの分泌に関与するプレ タンパク質として発現されるのであれば、該ポリペプチドに対するDNAに実施可 能にリンクしている;プロモーターまたはエンハンサーは、もしそれが配列の転 写に作用しているのであれば、コード配列に実施可能にリンクしている;または リボソーム結合部位は、もしそれが翻訳を容易にするように位置しているのであ れば、コード配列に実施可能にリンクしている。一般的に「実施可能にリンクし た」とは、リンクされているDNAが隣接している、分泌リーダーの場合にはリー ディングフレーム中で隣接していることを意味する。リンクさせることは、簡便 な制限部位で達成される。もし上記部位が存在しないのであれば、合成オリゴヌ クレオチドアダプターまたはリンカーを、標準的な組換えDNA法に従って用いる 。 アミノ酸は以下のような三文字または一文字表示でここで示される: Asp Dアスパラギン酸 Ile Iイソロイシン Thr Tトレオニン Leu Lロイシン Ser Sセリン Tyr Yチロシン Glu Eグルタミン酸 Phe Fフェニルアラニン Pro Pプロリン His Hヒスチジン Gly Gグリシン Lys Kリシン Ala Aアラニン Arg Rアルギニン Cys Cシステイン Trp Wトリプトファン Val Vバリン Gln Qグルタミン Met Mメチオニン Asn Nアスパラギン 本発明は、ヒトDNアーゼIのアミノ酸配列変異体の構造、、DNA加水分解活性 、及び粘液溶解活性の研究に基づく。本発明の過反応性変異体は、天然のヒトDN アーゼIと比較して増大したDNA加水分解活性を有する。増大したDNA加水分解活 性は好ましくは、DNAの結合に作用すると思われる天然のヒトDNアーゼI内のア ミノ酸残基で及び/またはその周辺でのミューテーションを作製することによっ て成し遂げられる。特に有用なミューテーションは、DNアーゼI内の一つ以上の 位置で塩基性アミノ酸残基(例えばリシン、アルギニン、またはヒスチジン)を 導入したものであり、その場合該アミノ酸側鎖は、例えば天然のヒトDNアーゼI のGln9,Glu13,Thr14,His44,Asn74,Ser75及びThr205(三文字アミノ酸表示に引き 続く数字は図1の配列内のアミノ酸残基の特異的な位置を示す)のアミノ酸残基 の位置で関与する結合DNA基質の負に電荷したリン酸バックボーンに非常に近接 している。 ヒトDNアーゼIの過反応性変異体を作成しうる方法には様々なものがある。本 発明の一つの実施態様として、過反応性変異体はDNA結合に影響する天然のヒトD NアーゼIのアミノ酸残基でまたはその近傍で(即ちその残基の約5アミノ酸残 基以内で)単一のまたは複数のアミノ酸の置換、挿入、及び/または欠失のそれ ぞれを導入することにより調製される。上記ミューテーションのある説明的な例 としては以下のものがある:Q9R,E13K,E13R,T14K,T14R,H44K,H44R,N74K,N74R,S7 5K,T205K,T205R,E13R:N74K,Q9R:E13R:N74K,E13R:N74K:T205K,Q9R:E13R:N74K:T20 5K(図2及び3参照)。 本発明のさらなる実施態様として、サイトディレクトミュータジェネシスがDN A結合に関与する天然のヒトDNアーゼIのアミノ酸残基でまたはその近傍で(即 ちその残基の約5アミノ酸残基以内で)アミノ酸残基に導入するために用いられ 、導入された残基は生物学的または化学的のいずれかの翻訳後修飾に適している (以下参照)。Means,等,Chemical Modification of Proteins(Holden-Day,197 1);Glazer,等,ChemicalModificationofProteins:SelestedMethodsandAnalytical Procedures(Elsevier,1975);Creighton,Proteins,pp.70-78(W.H.Freem an,1984);Lundblad,Chemicial Reagents for Protein Modification(CRC Press, 1991)。例えば、ヒトDNアーゼIの過反応性変異体は、DNA結合に関与する天然の ヒトDNアーゼIのアミノ酸残基でまたはその近傍で(即ちその残基の約5アミノ 酸残基以内で)純な正の電荷を増大する翻訳後修飾を作製するために生産される 。例えば、システイン残基が、DNA結合に関与する天然のヒトDNアーゼIの残基 でまたはその近傍で導入される。それから該システイン残基の遊離チオールが、 例えばS-アミノエチルシステインの形成を引き起こすエルチレンイミンのような チオール特異的アルキル化試薬を用いて修飾され、その修飾は中性pHで正の電荷 を有する。上記ミューテーションの説明的な例はH44Cである。 簡便には、天然のヒトDNアーゼIのアミノ酸配列における置換、挿入、及び/ または欠失は、例えばサイトディレクトミュータジェネシスによって、天然のヒ トDNアーゼIをコードするDNAの相当する核酸配列内にミューテーションを導入 することによって通常作製される。それからミューテートされたDNAの発現は、 望ましい(非天然の)アミノ酸配列を有する変異体ヒトDNアーゼIの生産を引き 起こす。 例えばSambrook,等,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,第2版(Cold Sp ring arbor aboratory Press,New York(1989))に開示されているような、本分野 で周知のいかなる方法もサイトディレクトミュータジェネシスを実施するために 用いられ得る一方で、オリゴヌクレオチドディレクトミュータジェネシスは、本 発明のヒトDNアーゼI変異体を調製するための好ましい方法である。本分野で周 知のこの方法は(Zoller,等,Meth.Enz.100:4668-500(1983);Zoller,等,Heth.Enz. 154:329-350(1987);Carter,Meth.Enz.154:382-403(1987);Kunkel,等,Meth.Enzym ol.154:367-382(1987);Horwitz,等,Meth.Enz.185:599-611(1990))、簡便に欠失 及び挿入変異体を調製するためにも用いられているが、置換変異体を作製するの に特に適している。 サイトディレクトミュータジェネシス法は典型的には、一本鎖及び二本鎖形態 の両者で存在するファージベクターを用いる。サイトディレクトミュータジェネ シスで有用な典型的にベクターには、M13ファージのようなベクター、及び複製 の一本鎖ファージオリジンを含むプラスミドベクター(Messing,等,Heth.Enzymol .1 01:20-78(1983);Veira等Meth.Enzymol.153:3-11(1987):Short,等,Nuc.Acids.Res .16:7583-7600(1988))が含まれる。適切なホスト細胞におけるこれらのベクター の複製は、サイトディレクトミュータジェネシスのために用いられる一本鎖DNA の合成を引き起こす。 略記すると、天然のヒトDNアーゼI(またはその変異体)をコードするDNAの サイトディレクトミュータジェネシスを実施する場合、最初に該DNAの一本鎖に 望ましいミューテーションをコードするオリゴヌクレオチドをハイブリダイズす ることによって該DNAを改変する。ハイブリダイゼーション後、プライマーとし てハイブリダイズされたオリゴヌクレオチドを用い、そしてテンプレートとして 該DNAの一本鎖を用いて、完全な第二の鎖を合成するために、DNAポリメラーゼを 用いる。それ故、望ましいミューテーションをコードするオリゴヌクレオチドは 、生成二本鎖DNAに取り込まれる。 ハイブリダイゼーションプローブまたはプライマーとして使用するためのオリ ゴヌクレオチドは、天然に生ずるDNAの精製、またはin vitroでの合成によるよ うないかなる適切な方法によっても調製される。例えば、オリゴヌクレオチドは 、Narang,等,Meth.Enzymol.68:90-98(1979);Brown,等,Heth.Enzymol.68:109-151 (1979);Caruthers,等,Meth.Enzymol.154:287-323(1985)に記載されているような 有機化学における様々な方法を用いて容易に合成される。適切なハイブリダイゼ ーションプローブまたはプライマーを選択するための一般的なアプローチは、よ く知られている。Keller,等,DNA Probes,pp.11-18(Stockton Press,1989)。典型 的には、ハイブリダイゼーションプローブまたはプライマーは、10-25またはそ れ以上の核酸を含み、該オリゴヌクレオチドが一本鎖DNAテンプレート分子に対 して望ましい位置で好ましくハイブリダイゼーションするであろうことを確実に するために、望ましいミューテーションをコードする配列の片側の少なくとも5 核酸を含むであろう。 もちろん、サイトディレクトミュータジェネシスは、スタートDNA内に複数の 置換、挿入、または欠失ミューテーションを導入するために用いられる。もしミ ューテートされる部位が共に近接して位置していたならば、該ミューテーション は、望ましいミューテーションの全てをコードする単一のオリゴヌクレオチドを 用い て同時に導入される。しかしながら、もしミューテートされる部位がお互いにあ る距離で位置していたならば(約10ヌクレオチド以上離れていれば)、望ましい 変化の全てをコードする単一のオリゴヌクレオチドを生産することはより困難で ある。その場合、2の代わりの方法の一つが用いられる。 第一の方法は、別々のオリゴヌクレオチドを各望ましいミューテーションに対 して生産する。それから該オリゴヌクレオチドを、一本鎖テンプレートDNAに同 時にアニリングし、該テンプレートから合成される第二のDNAの鎖は、望ましい アミノ酸置換の全てをコードするであろう。 代わりの方法には、望ましい変異体を生産するための2周以上のミュータジェ ネシスが含まれる。第一周は単一のミューテーションに対して記載されたもので ある。第二周のミュータジェネシスは、テンプレートとして第一周のミュータジ ェネシスで生産されたミューテートされたDNAを用いる。それ故このテンプレー トは、既に一つ以上のミユーテーションを含んでいる。それから、さらなる望ま しいアミノ酸置換(類)をコードするオリゴヌクレオチドをこのテンプレートに アニリングし、生成したDNAの鎖は第一周と第二周のミュータジェネシスの両者 由来のミューテーションをコードする。この生成DNAを、第三周以降のミュータ ジェネシスでテンプレートとして用い得る。 PCRミュータジェネシス(Higuchi,inPCR Protocols,pp.177-183(Academic Pres s,1990);Vallette,等,Nuc.Acids Res.17:723-733(1989))もまた、ヒトDNアーゼ Iの変異体を作製するのに適している。略記すると、少量のテンプレートDNAがP CRにおけるスタート物質として用いられる場合、テンプレートDNAにおける相当 する領域由来の配列とわずかに異なるプライマーを、該プライマーが該テンプレ ートと異なる位置でのみテンプレート配列とは異なる比較的大量の特異的DNA断 片を作製するために用いる。プラスミドDNA内にミューテーションを導入するた めに、例えばプライマーの一つの配列には望ましいミューテーションが含まれ、 該ミューテーションの位置でプラスミドDNAの一つの鎖にハイブリダイズするよ うにデザインされる;他のプライマーの配列は、該プラスミドDNAの反対側の鎖 内の核酸配列に等しくなければならないが、この配列はプラスミドDNAに沿って いかなる場所にも位置しうる。しかしながら、最終的にプライマーによって結合 されるDNAの完 全に増幅される領域が容易に配列決定され得るように、第二のプライマーの配列 は第一のものから200ヌクレオチド内に位置することが好ましい。今記載された ようなプライマーペアを用いたPCR増幅は、プライマーによって特異化されるミ ューテーションの位置で異なるDNA断片の集団を引き起こし、可能性としては他 の位置でテンプレートコピーによりいくらかのエラーの傾向が存在する。Wagner ,等,in PCR Topivs,pp.69-71(Springer-Verlag,1991)。 もし増幅されるDNA産物に対するテンプレートの割合が極端に低いのであれば 、産物DNA断片の大部分は望ましいミューテーション(類)を取り込む。産物DNA は、標準的な組換えDNA法を用いて、PCRテンプレートとして機能するプラスミド 内の相当する領域を置換するために用いられる。別々の位置でのミューテーショ ンは、ミュータント代にプライマーを用いるか、または異なるミュータントプラ イマーを用いて第二のPCRを実施し3(またはそれ以上)の部分のライゲーショ ンでプラスミド断片に同時に2の生成PCR断片をライゲートするかのいずれかに よって同時に導入されうる。 変異体を調製するためのもう一つの方法であるカセットミュータジェネシスは 、Wells等,Gene,34:315-323(1985)によって記載された方法に基づく。スタート 物質はミューテートされるDNA配列を含むプラスミド(または他のベクター)で ある。ミューテートされるスタートDNAにおけるコドン(類)が同定される。も し上記制限部位が存在しないのであれば、該部位を該DNAにおける適切な位置に 導入するために上記記載のオリゴヌクレオチド介在性ミュータジェネシスを用い て該部位を生産する。プラスミドDNAを直線化するためにこれらの部位で切断す る。制限部位の間に存在するが望ましいミューテーション(類)を含むDNAの配 列をコードする二本鎖オリゴヌクレオチドを、標準的な方法を用いて合成し、そ の場合オリゴヌクレオチドの2の鎖は別々に合成し、それから標準的な方法を用 いて共にハイブリダイズする。この二本鎖オリゴヌクレオチドをカセットという 。このカセットを、それがプラスミドに直接ライゲート可能なように、直線化プ ラスミドの末端と適合的な5'及び3'末端を有するようデザインする。生成プラス ミドはミューテートされたDNA配列を含む。 DNAにおけるミューテーション(類)の存在は、制限マッピング及び/またはD NAシークエンシングを含む本分野でよく知られた方法によって決定される。DNA シークエンシングの好ましい方法は、Sanger,等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 72:39 18-3921(1979)のディデオキシ鎖ターミネーション法である。 ヒトDNアーゼI変異体をコードするDNAを、さらなるクローニングまたは発現 のための複製可能ベクター内に挿入する。「ベクター」とは、ホスト細胞内で複 製が可能であるプラスミドまたは他のDNAであり、そして上記のように適合的な ホスト細胞と結びつけて2の機能を実施するために有用である(ベクター−ホス ト系)。一つの機能は、ヒトDNアーゼI変異体をコードする核酸のクローニング を容易にすること、即ち核酸の使用可能な量を生産することである。他の機能は 、ヒトDNアーゼI変異体の発現に向けることである。これらの機能の一つまたは 両者が、クローニングまたは発現に対して用いられる特定のホスト細胞において 該ベクターによって実施される。該ベクターは、それらが実施する機能に依存し て異なる構成要素を含むであろう。 ヒトDNアーゼI変異体を生産するために、発現ベクターは、プロモーター及び リボソーム結合部位に実施可能にリンクした上記記載の該変異体をコードするDN Aを含むであろう。それから該変異体を直接、または異種ポリペプチドとの融合 物として組換えカルチャーにおいて発現させるが、該融合物は好ましくは、該異 種ポリペプチドと該ヒトDNアーゼI変異体の間の結合部に、特異的な制限部位を 有するシグナル配列または他のポリペプチドを有する。 原核生物(例えば大腸菌及び他の細菌)は、本発明の最初のクローニング工程 のための好ましいホスト細胞である。それらは大量のDNAの急速な生産のため、 サイトディレクトミュータジェネシスに用いられる一本鎖DNAテンプレートの生 産のため、及び生成された変異体のDNAシークエンシングのために特に有用であ る。原核生物細胞はまた、ヒトDNアーゼI変異体をコードするDNAの発現のため にも用いられる。原核生物細胞において生産されるポリペプチドは、典型的には グリコシル化されていないであろう。 さらに、本発明のヒトDNアーゼI変異体は、真核生物の微生物(例えば酵母) または動物や他の多細胞生物由来の細胞(例えばチャイニーズハムスター卵巣細 胞及び他の哺乳哺乳動物細胞)、あるいは生きた動物(例えばウシ、ヤギ、ヒツ ジ)内で発現される。 クローニング及び発現方法体系は本分野でよく知られている。本発明のヒトDN アーゼI変異体の生産に用いるのに適した原核生物及び真核生物ホスト細胞、及 び発現ベクターの例としては、例えばShak,PCT特許出願No.WO 90/07572(1990年 7月12日に印刷)に開示されたものがある。 原核生物細胞または実質的な細胞壁構造を有する細胞をホストとして用いた場 合、DNAを用いて該細胞をトランスフェクションする好ましい方法は、Cohen等,P roc.Natl.Acad.Sci.69:2110-2114(1972)に記載されたカルシウム処理法、または Chung等,Nuc.Acids.Res.16:3580(1988)のポリエチレングリコール法である。酵 母をホストとして用いた場合、トランスフェクションは、Hinnen,Proc.Natl.Aca d.Sci.U.S.A.,75:1929-1933(1978)に教示されるポリエチレングリコールを用い て一般的に成し遂げられる。哺乳動物細胞をホストとして用いた場合、トランス フェクションは一般的に、Graham,等,Virology 52:546(1978),Gorman,等,DNA an d Protein Eng.Tech.2:3-10(1990)のリン酸カルシウム沈殿法によって実施され る。しかしながら、核への注入、エレクトロポレーション、またはプロトプラス ト融合のような、原核生物及び真核生物細胞内へDNAを導入するための他の周知 の方法もまた、本発明の使用に適している。本発明において特に有用な発現ベク ターは、ヒトDNアーゼI変異体をコードするDNAの哺乳動物細胞における一過的 発現を提供するものである。一般的に、一過的発現には、ホスト細胞が多くのコ ピーの発現ベクターを蓄積し、引き続き該発現ベクターによってコードされる望 ましいポリペプチドの高レベルの合成をなすような、ホスト細胞において効率的 に複製が可能な発現ベクターの使用が含まれる。適切な発現ベクター及びホスト 細胞を含む一過的発現系により、クローン化DNAによってコードされるポリペプ チドの簡便なポジティブな同定、同様に望ましい生物学的または生理学的な性質 に対する上記ポリペプチドの急速なスクリーニングが可能である。Wong,等,Scie nce 228:810-815(1985);Lee,等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:4360-4364(1985);Y ang,等,Cell 47:3-10(1986)。それ故、一過的発現系は、増大した加水分解活性 を有する変異体を同定するためのアッセイと結びつけて、天然のヒトDNアーゼI のアミノ酸配列変異体をコードするDNAを発現するために簡便に用いられる。 ヒトDNアーゼI変異体は好ましくは、それを発現するホスト細胞から分泌され 、その場合該変異体は、ホスト細胞が成育する培養培地から回収される。その場 合、培地中に血清タンパク質及び他の血清構成成分が不存在であれば、該変異体 の精製が容易になるため、該細胞を血清フリー培養培地で成育させることが望ま しい。それが分泌されない場合は、ヒトDNアーゼI変異体をホスト細胞の溶解物 から回収する。該変異体がヒト起源のもの以外のホスト細胞で発現された場合は 、該変異体はヒト起源のタンパク質から完全にフリーであろう。いかなる場合で も、ヒトDNアーゼIの実質的に均質な調製物を得るために、組換え細胞タンパク 質から該変異体を精製することが必要であろう。治療上の使用のためには、該精 製変異体は好ましくは、99%より大きい純度を有すべきであろう(即ち、いかな る他のタンパク質も精製組成物中に全タンパク質の1%より少量のみが含まれるで あろう)。 一般的に、ヒトDNアーゼI変異体の精製は、それが関連する混合物と比較して 、該変異体の異なる物理化学的性質を利用することによって達成される。例えば 、第一の工程として、培養培地またはホスト細胞溶解物を特定の細胞破片を除去 するために遠心分離する。その後ヒトDNアーゼI変異体を、例えば硫酸アンモニ ウムまたはエタノール沈降、ゲル濾過(分子量排除クロマトグラフィー)、イオ ン交換クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー、イムノアフィニティー クロマトグラフィー(例えばSepharoseに結合した抗ヒトDNアーゼI抗体を含む カラムを用いる)、触手状カチオン交換クロマトグラフィー(1993年12月23日に 印刷されたFrenz,等,PCT特許出願No.WO 93/25670)、逆相HPLC、及び/またはゲ ル電気泳動によって、混合した可溶性タンパク質及びポリペプチドから精製する 。 もちろん、天然のヒトDNアーゼIに対して用いられる精製法には、天然のタン パク質と変異体タンパク質の間の構造的及び他の差異を説明するために、ヒトDN アーゼI変異体を精製する場合に有用であるいくつかの修飾が必要であろうこと は、当業者に明白であろう。例えば、あるホスト細胞(特に細菌ホスト細胞)で は、ヒトDNアーゼI変異体は最初に不溶性の凝集した形態(本分野では「レフラ クティルボディー」または「インクルージョンボディー」という)で発現され、 その場合精製の過程においてヒトDNアーゼI変異体を可溶化し再生することが必 要であろう。組換えタンパク質レフラクティルボディーを可溶化及び再生する方 法は、本分野で周知である(例えば、Builder,等,米国特許第4,511,502号参照) 。 本発明のもう一つの実施態様においては、タンパク質のDNA加水分解活性を増 大するため、またはタンパク質のさらなる性質に作用するため(例えば安定性、 生物学的半減期、免疫原性)天然のまたは変異体ヒトDNアーゼIタンパク質に共 有結合修飾がなされる。上記共有結合修飾は、上記記載のアミノ酸配列置換、挿 入、及び欠失の代わりに、またはそれらに加えてなされうる。 共有結合修飾は、選択されたアミノ酸側鎖あるいはNまたはC末端残基と反応可 能な有機誘導化試薬を用いて、天然のまたは変異体ヒトDNアーゼIのターゲット アミノ酸残基と反応することによって導入される。適切な誘導化試薬及び方法は 、本分野で周知である。 例えば、システイニル残基は、カルボキシメチルまたはカルボキシアミドメチ ル誘導体を与えるために、クロロ酢酸またはクロロアセトアミドのようなα−ハ ロ酢酸塩(及び相当するアミン)を用いて、最も一般的に反応される。システイ ニル残基はまた、ブロモトリフルオロアセトン、α−ブロモ−β−(5−イミド ゾイル)プロピオン酸、クロロアセチルホスフェート、N-アルキルマレイミド、 3−ニトロ−2−ピリジルジスルフィド、メチル2−ピリジルジスルフィド、p- クロロメルクリベンゾエート、2−クロロメルクリ−4−ニトロフェノール、ま たはクロロ−7−ニトロベンゾ−2−オキサ−1,3−ジアゾールを用いた反応 によって誘導化される。 ヒスチジル残基は、pH5.5-7.0でジエチルピロカルボネートを用いた反応によ って誘導化され、それはこの試薬がヒスチジル側鎖に対して比較的特異的なため である。パラ−ブロモフェナシルブロマイドもまた有用である;該反応はpH6.0 で0.1Mソディウムカコジレートで好ましくは実施される。 リシニル及びアミノ末端残基は、コハク酸または他のカルボキシル酸無水物を 用いて反応される。これらの試薬を用いた誘導化は、リシニル残基の電荷を逆転 する効果を有する。α−アミノ含有残基を誘導化するための他の適した試薬には 、メチルピコリンイミデートのようなイミドエステル;ピリドキサルホスフェー ト;ピリドキサル;クロロブロヒドリド;トリニトロベンゼンスルホン酸;O-メ チルイソウレア;2,4−ペンタンジオン;及びグリオキシレートを用いたトラ ン スアミナーゼ触媒性反応が含まれる。 アルギニル残基は、一つ以上の伝統的な試薬を用いた反応によって修飾され、 その中にはフェニルグリオキサル、2,3−ブタンジオン、1,2−シクロヘキ サンジオン、及びニンヒドリンが含まれる。アルギニン残基の誘導化は、該反応 かグアニジン官能基の高pKaのためにアルカリ条件で実施されることを必要とす る。さらに、これらの試薬は、アルギニンイプシロン−アミノ基と同様にリシン の基とも反応するであろう。 カルボキシル側鎖(アスパルチルまたはグルタミル)は、1−シクロヘキシル −3−(2−モルフォリニル−4−エチル)カルボジイミド、または1−エチル −3−(4−アゾニア−4,4−ジメチルフェニル)カルボジイミドのようなカ ルボジイミド(R'-N=C=N-R';ここでRとR'は異なるアルキル基である)を用いた反 応によって選択的に修飾される。さらに、アスパルチル及びグルタミル残基は、 アンモニウムイオンを用いた反応によってアスパラギニル及びグルタミニル残基 に変換される。 天然のまたは変異体ヒトDNアーゼIタンパク質のアミノ酸残基へのグリコシド の共有結合は、特にDNA結合に関与する残基でまたはその近傍で、炭水化物置換 基の数及びプロフィールを修飾または増大するために用いられる。用いられる結 合形態に依存して、糖(類)は、(a)アルギニン及びヒスチジン、(b)遊離カル ボキシル基、(c)システインのもののような遊離スルフィドリル基、(d)セリン 、トレオニン、またはヒドロキシプロリンのもののような遊離ヒドロキシル基、 (e)フェニルアラニン、チロシン、またはトリプトファンのもののような芳香族 残基、または(f)グルタミンのアミド基に付着される。適切な方法は、例えばPC T特許出願No.WO 87/05330(1987年9月11日に印刷された)、及びAplin,等,CRC Crit.Rev.Biochem.,pp.259-306(1981)に記載されている。 ヒトDNアーゼI変異体に対するポリエチレングリコール(PEG)またはヒト血清 アルブミンのような試薬の共有結合付着は、他のタンパク質で観察されているよ うに、該変異体の免疫原性及び/または毒性を減少し、及び/またはその半減期 を増大する。Abuchowski,等,J.Biol.Chem.252:3582-3586(1977);Poznansky,等,F EBS Letters 239:18-22(1988);Goodson,等,Biotechnology 8:343-346(1990);Kar te, J.Immunol.144:209-213(1990);Harris,Polyethylene Glycol Chemistry(Plenum Press,1992)。 本発明のさらなる実施態様において、ヒトDNアーゼIの過反応性変異体には、 該変異体のアクチンに対する結合アフィニティーの減少を引き起こす、一つ以上 の付加的なアミノ酸配列ミューテーションまたは他の共有結合修飾が含まれるで あろう。アクチン結合を減少させる上記ミューテーション及び共有結合修飾の例 は、PCT特許出願WO 96/26279に記載されている。過反応性変異体にはまた、喀痰 及び他の生物学的物質に存在するプロテアーゼ(例えば好中球エラスターゼ)に よる分解に対する該変異体の感受性を減少する、アミノ酸配列ミューテーション または他の共有結合修飾が含まれる。 上記記載のように調製されるヒトDNアーゼI変異体のDNA加水分解活性は、本 分野で周知の及びここに記載されるようなアッセイ及び方法を用いて容易に測定 される。増大したDNA加水分解活性(ここに定義されるような)を有するいかな る上記変異体も、本発明の範囲内にある過反応性変異体である。 ヒトDNアーゼIの過反応性変異体に対する抗体は、場合により免疫原性ポリペ プチドと結びつけて過反応性変異体またはその断片を用いて動物を免疫化し、そ の後免疫化動物の血清から抗体を回収することにより生産される。代わりに、モ ノクローナル抗体を、簡便な方法で免疫化動物の細胞から調製する。該抗体はま た、本分野で周知の方法を用いて、キメラ(例えばヒト化)または単一鎖抗体あ るいはFab断片の形態で作製されうる。好ましくは、該抗体は過反応性変異体に 結合するが、他のDNアーゼIタンパク質(天然のヒト及びウシDNアーゼIのよう な)には実質的に結合しないであろう(即ち交差反応しないであろう)。該抗体 は例えば、組織または臨床上のサンプルにおけるレベルを検出及び測定するため に、過反応性変異体の局在及び活性に関する方法において用いられ得る。固定化 抗体は、診断目的のための臨床上のサンプルにおける過反応性変異体の検出、及 び例えば組み換え細胞カルチャーからの過反応性変異体の精製において特に有用 である。 本発明によって提供されるヒトDNアーゼIの過反応性変異体は、喀痰、粘液、 または他の肺分泌物を含むDNA含有物質の粘弾性を減少するために用いられる。 上 記変異体は、異常な粘性または濃厚な分泌物を有する肺疾患を有する患者、及び 感染性肺炎、気管支炎または気管気管支炎、気管支拡張症、嚢胞性線維症、喘息 、結核、及び菌類感染を含む急性または慢性気管支肺疾患のような病気を有する 患者の治療において特に有用である。上記治療のために、過反応性変異体の溶液 または均質に分割された乾燥調製物が、例えばエーロゾル化によって患者の気管 (例えば気管支)または肺内に伝統的な方法でしみ込まされる。 過反応性変異体はまた、蓄膿症、髄膜炎、膿瘍、腹膜炎、静脈洞炎、耳炎、歯 周病、心膜炎、胆石症、心内膜炎及び敗血性関節炎のような病気における膿瘍ま たはひどい密な場所の感染の補助的治療のために有用であり、同様に皮膚及び/ または粘膜の感染した病変、術後の傷、潰瘍性病変及びやけどのような様々な炎 症性及び感染性病変における局所的治療において有用である。過反応性変異体は 、上記感染の治療において用いられる抗生物質の効力を改良するであろう(例え ばゲンタマイシン活性は完全なDNAに対する可逆的な結合によって著しく減少さ れる)。 ヒトDNアーゼIの過反応性変異体は、多様化した自己抗体の生産によって特徴 付けられる生命を脅かす自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)の治 療においても有用であろう。DNAは免疫複合体の主要な抗原性構成成分である。 この例では、過反応性ヒトDNアーゼI(天然または変異体)は、作用される患者 に対して静脈内、皮下、動脈内、または筋肉内の投与によって、全身に与えられ る。 ヒトDNアーゼIの過反応性変異体はまた、嚢胞性線維症、慢性気管支炎、喘息 、肺炎、または他の肺疾患を有する患者、またはその呼吸が換気装置または他の 機械的装置の補助を受けている患者、または例えば術後患者といった呼吸器感染 を形成する危険のある患者において生じ得るような、呼吸器感染の新たな形成及 び/または悪化を子防するのに有用であろう。 本発明の過反応性変異体は、治療上有用な組成物を調製する周知の方法に従っ て処方されうる。好ましい治療上の組成物は、緩衝されたまたは非緩衝の水性溶 液における過反応性変異体の溶液であり、好ましくはpH7で1.0mM塩化カルシウム を含有する150mM塩化ナトリウムのような等張性塩溶液である。これらの溶液は 、作用される患者の気管または肺内に直接投与するために有用なジェットネブラ イザー及び超音波ネブライザーを含む商業的に入手可能なネブライザーにおける 使 用に対して特に適用的である。 もう一つの実施態様において、治療上の組成物には、特にPCT特許出願WO 95/2 3613に記載されているような、該変異体の溶液のスプレー乾燥によって好ましく は調製された、過反応性変異体の乾燥パウダーが含まれる。 さらなる実施態様において、治療上の組成物には、ヒトDNアーゼIの過反応性 変異体を活発に生産する細胞が含まれる。上記細胞は患者の組織内に直接導入さ れ、または多孔性の膜内にカプセル化され、それから患者内に移植されるが、い ずれの場合も増大したDNA加水分解活性の必要のある患者の体内の領域内に過反 応性変異体の輸送という条件が付される。例えば、該患者自身の細胞を、ヒトDN アーゼIの過反応性変異体をコードするDNAを用いて、in vivoまたはex vivoの いずれかでトランスフォームし、それから患者内に直接変異体DNアーゼIを生産 するために用いる。後者の方法は遺伝子治療と一般的にいわれている。 ヒトDNアーゼIの過反応性変異体の治療上の有効量は、例えば治療される物質 におけるDNAの量、治療目的、投与経路、及び患者の病気に依存するであろう。 したがって、医者は最適な治療上の効果を得るために必要とされる投与の量を滴 定する及び投与経路を修飾することが必要であろう。増大したDNA加水分解活性 の観点では、治療上の効果を達成するために必要とされる過反応性変異体の量は 、同じ病気の下で同じ効果を達成するために必要とされる天然のヒトDNアーゼI の量より少ないであろう。一般的に、過反応性変異体の治療上の有効量は、患者 の体重のkg当たり約0.1μgから約5mgの該変異体の投与量であり、それはここ に記載されるような製薬学的組成物内に投与される。 過反応性ヒトDNアーゼI変異体は場合により、抗生物質、気管支拡張薬、抗炎 症試薬、粘液溶解薬(例えばn-アセチル-システイン)、アクチン結合タンパク 質またはアクチン補助タンパク質(例えばゲルソリン;Matsudaira等,Cell 54:13 9-140(1988);Stossel,等,PCT特許出願No.WO 94/22465(1994年10月13日に印刷さ れた))、プロテアーゼインヒビター、遺伝子治療産物(例えば嚢胞性線維症膜貫 通コンダクタンスレギュレーター(CETR)遺伝子、Riordan,等,Science 245:1066- 1073(1989))、グルココルチコイド、または細胞毒性試薬のような、上記記載の 病気を治療するために用いられる一つ以上の他の薬理学的試薬と組み合わせてま たは それらと同時に投与される。 以下の実施例は説明の目的のみを有し、いかなる方法においても本発明を限定 することを企図しない。ここに引用される全ての特許及び参照文献は明白に取り 込まれる。 実施例1 ヒトDNアーゼIのミュータジェネシス 大腸菌CJ236株(BioRad Laboratories,Richmond,California USA)を、Chung等( Nuc.Acids.Res.16:3580(1988)の方法を用いてプラスミドpRK.DNase.3でトランス フォームした。本発明をなすために用いたプラスミドpRK.DNase.3は、成熟ヒトD NアーゼIをコードする核酸配列がShak,等,Proc.Natl.Acad.Sci.87:9188-9192(1 990)の図1Aに示されていることを除いて、PCT特許出願No.WO 90-17572(1990 年7月12日に印刷された)に記載されているものである。トランスフォーメーシ ョンされた細胞は、50μg/mlカルベニシリンを含有するLBアガープレート上に まかれ、37℃でオーバーナイトで成育させた。50μg/mlのカルベニシリン及び1 0μl VCSM13ヘルパーファージ(Stratagene,La Jolla,California USA)を含有す る2YTブロース(5ml)を、アガープレートから個々のコロニーを用いてイノキュレ ートし、37℃でオーバーナイトで振とう培養した。単一鎖DNAをこのカルチャー から単離し、引き続くミュータジェネシスのためのテンプレートとして用いた。 サイトディレクトミュータジェネシスは、Kunkel,等(Meth.Enzymol.154:367-3 82(1987)の方法にしたがって合成オリゴヌクレオチドを用いて成し遂げられた。 ミュータジェネシスオリゴヌクレオチドは、ミスマッチコドンに対して12の正確 なベースマッチ5'、及びミスマッチコドンに対して12の正確なベースマッチ3'を 有する27マーであった。ミュータジェネシスに引き続き、個々のクローン由来の 単一鎖DNAをディデオキシシークエンシングに受けさせた(Sanger,等,Proc.Natl. Acad.Sci.USA 74:5463-5467(1977))。それから変異体核酸配列を有するDNAを、 大腸菌XL1 Blue MRF'(Stratagene)株内に上記記載のようにトランスフォームし た。前述のような接種及び単一コロニー単離の後、個々のコロニーを50μg/m1 のカルベニシリンを含有する0.51のLBブロースにイノキュレートするために用い た。37 ℃でオーバーナイトの振とう培養の後、該細胞を遠心分離によって回収し、変異 体DNA(発現ベクター内)をQiagen tip-500カラム(Qiagen Inc.,Chatsworth,Cal ifornia USA)を用いて精製した。 図2及び3は作製された異なるヒトDNアーゼI変異体を示す。該図及び明細書 を通じて、DNアーゼI変異体に存在するアミノ酸置換ミューテーション(類)の 記載は、第一のアルファベット文字、数字、第二のアルファベット文字によって 省略される。第一のアルファベット文字は、天然の(野生型)ヒト成熟DNアーゼ Iにおけるアミノ酸残基の一文字省略形であり、数字は天然のヒト成熟DNアーゼ I(図1に示されるように数字が打たれる)におけるその残基の位置を示し、第 二のアルファベット文字は、変異体DNアーゼIにおけるその位置のアミノ酸残基 の一文字省略形である。例えば、E13Rミューテーションを有するDNアーゼI変異 体においては、天然のヒト成熟DNアーゼIにおいて13位のグルタミン酸(E)残基 が、アルギニン(R)残基によって置換されている。単一の変異体における複数の ミューテーションは、該変異体において存在する異なるミューテーションのそれ ぞれを分けるコロン(:)を用いて、同時に記載されている。例えば、E13R:N74K の記号は、該変異体がE13RミューテーションとN74Kミューテーションを有するこ とを示す。 実施例2 ヒトDNアーゼI変異体の発現 ヒト胚腎293細胞(ATCC CRL 1573,American Type Culture Collection,Rockvil le,Haryland USA)を、150mmのプラスチックペトリ皿に血清含有培地において成 育させた。対数増殖期の細胞を、リン酸カルシウム沈降法(Gorman,等,DNA and P rotein Eng.Tech.2:3-10(1990))を用いて、22.5μgの精製変異体DNA(上記記載 のように調製された)及び17μgのアデノウイルスDNAと共に一過的にコトラン スフェクトした。トランスフェクションの16時間後、該細胞を15mlのリン酸緩衝 生理食塩水で洗浄し、該培地を血清フリー培地に変換した。細胞カルチャー培地 を血清フリー培地への変換に引き続く約96時間で各プレートから回収した。DNア ーゼI変異体を含有する細胞カルチャー上清のおよそ25mlの全てをこの方法で得 た。各プレート由来のカルチャー上清のプールを、Centriprep 10濃縮器を用い て約10倍 に濃縮した。濃縮物におけるDNアーゼIタンパク質の濃度を、PCT特許出願WO 96 /26279に記載されているようにDNアーゼIタンパク質ELISAを用いて測定した。 天然のヒトDNアーゼIを含有するカルチャー上清を、293細胞をプラスミドpRK .DNase.3を用いて一過的にトランスフェクトすることを除いて、上記記載のもの と同様な方法によって調製した。 実施例3 ヒトDNアーゼI変異体の生化学的活性 I.プラスミドDNA切断アッセイ ヒトDNアーゼI変異体のDNA加水分解活性を測定するために、2の異なるプラス ミド切断アッセイを用いた。第一のアッセイ(「スーパーコイル状DNA切断アッ セイ」)により、二本鎖pBR322プラスミドDNAの緩んだ(ニックの入った)、直 線状、及び分解形態への変換が測定された。第二のアッセイ(「直線状DNA切断 アッセイ」)により、直線状二本鎖pBR322DNAの分解形態への変換が測定された 。 特異的に、カルチャー上清(上記記載のように調製され、使用前におよそ1:10 00に希釈された)を、25mM HEPES,pH7.0,100μg/mlウシ血清アルブミン,1mM Mg Cl2,2.5mM CaCl2,150mM NaCl内にスーパーコイル状pBR322DNAまたはEcoRI-切断 直線状pBR322DNAのそれぞれの25μg/mlを含む160μlの溶液に加え、該サンプ ルを室温でインキュベートした。様々な時間で、該反応混合物の等量を取り出し 、キシレンシアノール、ブロモフェノールブルー及びグリセロールを共に用いて 25mM EDTAの添加によってクエンチングした。クエンチングされたサンプルにお けるpBR322DNAの完全な状態を、0.8%重量/容量のアガロースゲル上で該サンプ ルの電気泳動によって分析した。電気泳動後、該ゲルをエチジウムブロマイドの 溶液を用いて染色し、ゲル中のDNAを紫外線光によって顕視化した。pBR322DNAの スーパーコイル状、緩み状、及び直線状形態の相対的な量を、Molecular Dynani cs Hodel575 FluorImagerを用いた該ゲルのスキャニング、及びそれらの異なる 形態に相当する該ゲルのバンド内のDNAの量の定量によって測定した。 これらのアッセイの結果が図2に示されている。スーパーコイル状DNA切断ア ッセイにおいては、ヒトDNアーゼI変異体の全体の活性は、天然のヒトDNアーゼ I で観察される割合と相対的に標準化された(「相対的ニック化活性」)、スーパ ーコイル状DNAの消失(スーパーコイル状DNAの緩み状(ニックが入った)、直線 状、または分解されたDNAへの変換の結果として)の最初の割合として測定され た。pBR322DNAの緩み状形態に対する直線状形態の割合もまた、天然のヒトDNア ーゼIで観察されるものと相対して測定した(「L/R比」)。直線状DNA切断アッ セイにおいては、ヒトDNアーゼI変異体の活性を、天然のヒトDNアーゼIで観察 される割合と相対的に標準化された(「相対的直線状DNA切断活性」)、直線状D NAの消失(直線状DNAの分解形態への変換の結果として)の最初の割合として測 定した。スーパーコイル状DNA切断アッセイにおいては、天然のヒトDNアーゼI ば1200±43mgDNA/分/mgDNアーゼI(n=2)のスーパーコイル状DNAニック化活性 を有し、0.010の緩み状産物に対する直線状産物の割合を与えた。直線状DNA切断 活性においては、天然のヒトDNアーゼIは23±3mgDNA/分mgDNアーゼI(n=6)の 直線状DNアーゼI切断活性を有した。 II.クロマチン増加アッセイ ヒトDNアーゼI変異体のDNA加水分解活性を、DNAの変性及び脱重合に対する26 0nmでの吸光度の増大に基づくクロマチン増加アッセイを用いても測定した(Kumi tz,J.Gen.Physiol.33:349-362(1950);Kunitz,J.Gen.Physiol.33:363-377(1950)) 。 クロマチン増加アッセイにおいては、カルチャー上清(上記記載のように調製 され、使用前におよそ1:2から1:50に希釈された)を、25mM HEPES,pH7.1,1mM Mg Cl2,2.5mM CaCl2,150mM NaCl内に10μg/mlから600μg/mlのウシ胸腺DNAを含有 する150μlの溶液に加え、260nmの吸光度の増加を6分間の分光光度計(Molecula r Devices Spectra Max 250)を用いてモニターした。DNA濃度に対する活性のプ ロットを強調して示し、該データをKm及びVmax速度論値を求めるためにMichae1i s-Menton方程式にフィットした。図3は、天然のヒトDNアーゼIのものと相対的 に標準化されたヒトDNアーゼI変異体に対して計算された1/Km,Vmax及びVmax/Km 値を示す。このアッセイにおいては、天然のヒトDNアーゼIは229±33μg/mlDN A(n=6)のKm及び168±18 A260ユニット/分/mgDNアーゼI(n=6)のVmaxを有した 。 III.DNA加水分解活性に対する塩化ナトリウムの効果 いくつかのヒトDNアーゼI変異体のDNA加水分解活性に対する塩化ナトリウム の効果を、塩化ナトリウムを20mMから400mMの最終濃度で反応混合物に加える点 を除いて、上記記載のように本質的に直線状DNA切断アッセイを用いて測定した 。図4は、添加した塩化ナトリウムの不存在下での相当する活性に対して相対的 な、様々な濃度の塩化ナトリウムでの過反応性変異体及び天然のヒトDNアーゼI の活性%を示す。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヒトDNアーゼI過反応性変異体。 2.直線状DNA切断アッセイにおいて測定すると天然のヒトDNアーゼIのものより 少なくとも50%大きいDNA加水分解活性を有する請求項1の変異体。 3.直線状DNA切断アッセイにおいて測定すると天然のヒトDNアーゼIのものより 少なくとも2倍大きいDNA加水分解活性を有する請求項1の変異体。 4.図1に示された天然のヒトDNアーゼIのアミノ酸配列と少なくとも90%の同 一性を有するアミノ酸配列を含む請求項1の変異体。 5.図1に示された天然のヒトDNアーゼIのアミノ酸配列と少なくとも95%の同 一性を有するアミノ酸配列を含む請求項1の変異体。 6.図1の配列内で単一の位置でのみの一アミノ酸からもう一つのアミノ酸への 置換によって、図1に示されたアミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列を有するヒ トDNアーゼI過反応性変異体。 7.アミノ酸置換が、図1の配列内で以下の位置:Gln9,Glu13,Thr14,His44,Asn7 4,Ser75及びThr205の一つである請求項6の変異体。 8.図1の配列内で二つ以上の位置での一アミノ酸からもう一つのアミノ酸への 置換によって、図1に示されたアミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列を有するヒ トDNアーゼI過反応性変異体。 9.少なくとも一つのアミノ酸置換が、図1の配列内で以下の位置:Gln9,Glu13, Thr14,His44,Asn74,Ser75及びThr205の一つでなされる請求項8の変異体。 10.ヒトDNアーゼI過反応性変異体をコードする単離された核酸。 11.図1に示された天然のヒトDNアーゼIのアミノ酸配列と少なくとも90%の同 一性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列を含む請求項10の核酸。 12.図1に示された天然のヒトDNアーゼIのアミノ酸配列と少なくとも95%の同 一性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列を含む請求項10の核酸。 13.図1の配列内で単一の位置でのみの一つのアミノ酸からもう一つのアミノ酸 への置換によって、図1に示されたアミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列をコー ドする核酸配列を含む請求項10の核酸。 14.図1の配列内で二つ以上の位置での一つのアミノ酸からもう一つのアミノ酸 への置換によつて、図1に示されたアミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列をコー ドする核酸配列を含む請求項10の核酸。 15.ヒトDNアーゼI過反応性変異体の治療上の有効量を患者に投与することを含 む、肺疾患または肺病を有する患者の治療方法。 16.該疾患または病気が嚢胞性線維症である請求項15の方法。 17.ヒトDNアーゼI過反応性変異体の治療上の有効量を患者に投与することを含 む、全身性エリテマトーデスを有する患者の治療方法。 18.ヒトDNアーゼI過反応性変異体及び場合により製薬学的に許容可能な賦形剤 を含む製薬学的組成物。 19.該組成物が液体形態で存在する請求項18の組成物。 20.該組成物がパウダー形態で存在する請求項18の組成物。
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