JP2000512605A - テープの巻き取りおよび巻き出し用スプールのスプールコアと、ロータリサポート部との間で、トルクを制限しながら力を伝達する摩擦クラッチ - Google Patents

テープの巻き取りおよび巻き出し用スプールのスプールコアと、ロータリサポート部との間で、トルクを制限しながら力を伝達する摩擦クラッチ

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Abstract

(57)【要約】 テープ(4)の巻き取りおよび巻き出し用スプールのスプールコア(9)とスプールコア(9)のロータリサポート部との間でトルクを制限しながら力を伝達する摩擦クラッチに関し、環状断面を有する第1クラッチ部(13)と、所定の形に作られた成型部(18,22’)である第2クラッチ部を有し、環状クラッチ部(13)の周辺部上に互いに隔てて配置されたいくつかの接触点(15)において、環状クラッチ部(21)は摩擦力によって、成型品の接触表面領域の上に配分された距離を隔てた接触点(15)において摩擦力によりかみ合い、2つのクラッチ部(18’;22’)の内一方がスプールのスプールコア(9)と連結し、他方のクラッチ部(18,18’;13)がロータリサポート部を形成する。ここで、成型部(18;18’)が堅くて寸法的に安定した成型品であり、環状第1クラッチ部(13;21)がフレキシブル材料からなる。2つのクラッチ部(21;18’,22’)の間で相対的な運動があったとき、成型部(18;22’)が接触点(15)を介して環状クラッチ部(21)の周囲を変形する。

Description

【発明の詳細な説明】 テープの巻き取りおよび巻き出し用スプールのスプールコアと、ロータリサポ ート部との間で、トルクを制限しながら力を伝達する摩擦クラッチ 本発明は、テープの巻き取りおよび巻き出し用スプールのスプールコアと、こ のスプールコア用のロータリサポート部との間でトルクを制限しながら力を伝達 する摩擦クラッチに関し、環状切断面を有する第1クラッチ部と、所定の形に作 られた成型部である第2クラッチ部とからなり、環状クラッチ部の周辺部上で互 いに隔てて配置されたいくつかの接触点において、環状クラッチ部は摩擦力によ って、成型部上に形成された関連する接触表面領域と摩擦接触し、2つのクラッ チ部の内一方がスプールのスプールコアと連結し、他方がロータリサポート部を 形成する。 この種の摩擦クラッチは、例えば粘着テープディスペンサあるいは転写式ディ スペンサとして、とりわけ家庭や職場での付属品に広く利用されている。転写式 ディスペンサは、粘着フィルムやカバーフィルムなどのフィルムをキャリアテー プから基板に貼り付けるための携帯用装置で、キャリアテープはディスペンサ内 部にある供給スプールに巻き取られており、供給スプールからディスペンサより 突起したいわゆるアプリケータフットへ誘導され、アプリケータフットで方向反 転し、ディスペンサ内部にある巻取スプールへ帰還する。フィルム被覆のキャリ アテープがアプリケータフットを介して基板に押圧されると、キャリアテープの 反対方向への動きと相俟ってこのキャリアテープからフィルム層が分離し、フィ ルム層のなくなったキャリアテープはディスペンサ内部にある巻取スプールに帰 還する際に基板に転写される。供給スプール、巻取スプールおよびアプリケータ フットは大抵1つのカセット内に組み込まれている。供給スプールと巻取スプー ルは、ディスペンサのハウジング内で同軸上または互いに平行な軸上に配置する ことができる。 ここで、転写式ディスペンサでは上述の摩擦クラッチが使用されている。摩擦 クラッチは供給スプールと巻取スプールとの間に設けてあり、テープの巻き出し により駆動し、供給スプールから巻取スプールへと駆動を伝える。このとき、常 に必要なテープ張力を得るために、摩擦クラッチが供給スプールと巻取スプール の速度を等しく保つ。しかし、1つしかないスプール(すなわち供給スプール) がハウジング内で自由に回転するように設計されたディスペンサでも、この摩擦 クラッチは利用される。このものでは、ユーザが必要に応じてテープ(例えば粘 着テープ)を巻き出す際に、例えばテープを巻き出す間(すなわち包装用にテー プを巻き出す間)、所定のテープ張力を維持するために、自由に回転するスプー ルに必要なブレーキトルクが加えられるか、または、ユーザが少しだけ強い力で く引っ張ったときに急に供給スプールがテープを巻き出したり、巻き出しの終了 時に不要に余分なテープが巻き出るのを防止している。 既知のディスペンサでは、この種の摩擦クラッチは、異なる形状をしているも のと思われる。ドイツ公開特許公報第3034145号の公知のディススペンサ では、供給スプールと巻取スプールは互いに1つのフラットベルト駆動装置によ って連結されており、フラットベルト駆動装置はベルトプーリに巻かれており、 摩擦力のみにより駆動される。ベルト駆動装置の張力は必要な摩擦トルクに設定 されており、巻取スプールにおいてキャリアテープに必要な張力を与えるブレー キ力に達すると、スリップが生じるようにしてある。 ドイツ公開特許公報第3900153号は、駆動側に磁気ディスクを、非駆動 側に鋼製ディスクを利用した、磁力クラッチの原理を用いて駆動する摩擦クラッ チが開示されている。この場合の摩擦トルクは、磁気ディスクと鋼製ディスクと の間の吸引力、およびその結果として生じる摩擦力によって得られる。 欧州公開特許公報第0556406号によれば、ギアを介して直接供給スプー おルにより駆動されるシャフトに、摩擦スリーブを介して巻取スプールが圧力を 加えて取り付けられている。テープが必要な張り具合に達したとき、あるいはそ れに相当するブレーキトルクが巻取スプールで生じたときに、スリップが生じる ように、接触圧または接触力が選択される。 米国特許第4,891,090号は、始めに説明したタイプの別の摩擦クラッチ を開示している。その所定の形に作られた成型部の形状をしたクラッチの一部分 は、星型に配置されたいくつかの弾性プラスチックアームを有しており、このプ ラスチックアームは、環状スリーブ形状をしたクラッチの別の部分である内壁に 押圧し、摩擦力によって接触している。アームの接触圧力、およびアームと環状 スリーブの各構成要素材料の組み合わせによって生じる摩擦力が、伝達可能なト ルク、または、滑りモーメントを決定する。 上述の摩擦クラッチはすべて、原理的に、摩擦クラッチとして設計されており 、滑りモーメントの大きさは、常に、互いに摩擦する部分間の実際の摩擦抵抗に よって決定される。特に、転写式ディスペンサの場合、キャリアテープをこれに 必要な張力を維持しながらアプリケータ部の上に誘導し、貼り付けられている粘 着層を分離し、キャリアテープを巻取スプールに巻き取るために必要な力よりも 、クラッチが滑るときのテープの抵抗力を、少なくとも少しだけ強くする必要が ある。ところが、クラッチが滑るときのトルクは、キャリアテープ(例えば粘着 層)に塗布されている被膜の粘着力を超えてはならない。というのも、その場合 、フィルムが裂けて、テープの搬送ができなくなり、最終的には詰まってしまう ためである。さらに、巻取スプールに作用するてこの力が、巻取り半径の増加と ともにが大きくなることから、キャリアテープの最後の部分が、巻取スプールに 確実に巻き取られるように、クラッチの滑り具合を調整しなければならない。 既知の摩擦クラッチでは、互いに摩擦する構成部品間の摩擦力が重要な要素と なる。例えば、摩耗特性、または、圧力が加わった状態での互いにスライドする 部分の動きに大きく依存する。ディスペンサの実際の応用例で、ごく僅かな摩耗 しか生じない場合でも、種々の部品がスプリング張力で支持されていなければ、 摩擦表面にかかる接触圧力は相当減少し、その結果、摩擦力および滑りモーメン トも減少する。しかし、例えば弾性的に変形した弾力のある部品が、互いに摩擦 する部分に圧力を加えるために利用された場合、これは米国特許第4,891,0 90号で開示されたディスペンサを用いたときと同様に、弾力部品として用いら れたプラスチックの粘弾性特性に依存して、ディスペンサの寿命中に亙って、そ の張力レベルはある程度小さくなる。常に弾性的に変形したプラスチックバネの 負荷は比較的に小さくすべきで、それにより時間経過に伴いバネが恒常的に過剰 変形するのを防ぐ必要がある。しかし、問題の摩擦クラッチに関する限り、これ は、摩擦クラッチがその目的に対して、転写式ディスペンサなどの円滑な動作に 必要なトルクを、ある限られた時間、伝達すことができるということを意味する 。これは、巻取スプールの巻取半径が大きくなるにつれてブレーキトルクが同様 に大きくなるとともに、テープの寿命の最終時点で巻取スプールがほぼ満杯まで 巻き取っている状態のときに十分な張力が得られるように、テープ寿命の初期段 階で比較的大きな滑りモーメントを導入しなければならないことを意味する。 この背景技術に対して、本発明が解決しようとする課題は、最初に説明した形 式の摩擦クラッチを、簡単なアセンブリでかつ複雑でない構造で、長時間の使用 中に最大の伝達可能トルク(摩擦トルク)がほとんど変化しないように改良する ことにある。 最初に説明したタイプの摩擦クラッチにおいて、本発明が提供するこの問題の 解決手段は、所定の形に作られた成型部が堅くて一定の寸法を有する成型品であ り、他方、環状の第1のクラッチ部はフレキシブル材料からなり、2つのクラッ チ部間に相対的な動きがあった場合、所定の形に作られた成型部は接触点におい て環状クラッチ部の周囲部を変形するところに特徴付けられる。 これに対し、既知の摩擦クラッチにおいては、滑りモーメントは互いに滑り合 うクラッチ部の摩擦面で生じる粘性性の摩擦力によって決定されるが、本発明の 摩擦クラッチによる摩擦力の大きさについては、継続的にエネルギ消費する変形 プロセスによる連続した機械的動きにより決定され、互いに相対的に移動する部 品間において同時に生じる摩擦力にはほとんど影響されない。既知の摩擦クラッ チで常時負荷を受けるプラスチックバネほど材料は急速に疲労しない。というの も、所定の形に作られた成型部によって継続的に変形される対応要素(第1の環 状クラッチ部)は、連続した繰り返しサイクルの中で、局部的に負荷を受けたり 負荷を受けなかったりするとともに、反対方向に(すなわち2つの変形位置間の 領域で)変形されるかまたは負荷を受け、これは一方向のみ予め張力を負荷され たプラスチックバネを用いたときにかかる負荷状態とは全く異なる。所定の形に 作られた成型部に対して運動するとき、本発明による摩擦クラッチの環状クラッ チ部の各点では、継続的な形状変化が生じ、そのために既知の摩擦クラッチとは 対照的に、伸び切った状態にはならず、結果として、本発明の摩擦クラッチの有 効寿命のみならず実用性が大幅に増大する。転写式ディスペンサが交換カセット を有する場合、使用時は常時変形されるクラッチ部をカセット内に配置すること ができ、同時に、ほとんど疲労を受けない非変形部があればその部分に限って、 ハウジング内に固定して配置することができ、その結果、カセットが交換されれ ば常に、変形部がいつも交換され、新しいカセットが挿入されると新しいものに なる。したがって、本発明による摩擦クラッチにおいては、既知の摩擦クラッチ の場合より、相当長期間の有効寿命に亙って、際立って改善された完全な実用性 を実現することができ、これは交換カセットを有するディスペンサにとって特に 重要なことである。しかし、たとえ交換カセットが利用されない場合や、あるい は(粘着テープディスペンサの場合のように)継続的ブレーキトルクだけが押し 込み式スプールに加わる場合であっても、単に摩擦力によってのみ動作する既知 のディスペンサの場合と比して、滑りモーメントの大きさの変化が際立ってより 小さくなる。 本発明による摩擦クラッチ装置においては、ロータリサポート部を単なる固定 シャフトとしてハウジングに固定することができ、その場合、摩擦クラッチによ って、ブレーキトルクを押圧スプールに作用させることができる。しかし、通常 の転写式ディスペンサがそうであるように、ハウジング内で巻取スプールに供給 スプールを取りつけたとき、ロータリサポート部は回転可能シャフトとして、直 接またはギア装置を介して、第2のスプールに連結することもできる。 本発明による好適な一実施例である摩擦クラッチにおいては、環状クラッチ部 は、所定の形に作られた成型部とともに装着される前、円形断面を有している。 組み立て後、または2つのクラッチ部が互いに装着された後は、この円形断面は 非円形断面に変形される。好適には、環状クラッチ部は円筒状のスリーブであり 、とりわけ単純で、製造しやすく、かつ組み立てやすい構成となっている。 本発明の別の好都合な実施例においては、所定の形に作られた成型部は環状ク ラッチ部内に同軸上に配置される。この実施例における成型部は、好適には、実 質的に円筒形の成型品によって形成され、成型品の外側周辺部上に少なくとも2 つの同軸上に伸長した隆起部状の突起部が形成され、突起部は環状クラッチ部の 内側周囲部に向かって突起し、接触している。同時に、突起部は接触点よりも突 起しており、すなわち、突起部が環状クラッチ部の内側周囲部に対して支持する 接触表面領域は、組み立てる前の環状クラッチ部の内部直径よりも適当な大きさ だけ大きい直径を有する円周上に位置する。 本発明の別の好都合な実施例は、成型部が実質的に多角形の断面を有するロー タリ部によって形成され、そのロータリ部の角部が丸みを帯びており、環状クラ ッチ部と共に、圧力接触する接触表面領域を形成することを特徴としている。こ の場合も同様に接触表面領域は、組み立て前の状態における環状クラッチ部の内 側半径より若干だけ大きい半径上に位置する。 本発明による別の好適な実施例である摩擦クラッチにおいては、成型部はまた 、キャリアアームを有する回転可能な車輪リムからなり、キャリアアームの端部 には自由に回転できるローラが実装され、このローラが環状クラッチ部と接触す る接触表面領域を形成する。本発明のこの実施例による摩擦クラッチは、上述の 他の実施例と比してより複雑で技巧的になるが、滑りモーメントの摩擦力が大き さに対する影響がさらに低減されるという利点が享受できる。その理由として、 この場合、滑り摩擦よりもはるかに小さい回転摩擦だけが、対応する摩擦力要素 を形成するからである。 本発明による摩擦クラッチにおいては、接触点を環状クラッチ部の周囲上に任 意の適当な状態で配分することができる。しかし、とりわけ好適な実施例では、 接触点が環状クラッチ部の周囲に均一に配分される。 本発明による別の好適な実施例においては、環状クラッチ部が成型部の内部に 同軸上に配置され、この場合好適には、成型部は実質的に円筒状の環状スリーブ により形成され、環状スリーブの内側周辺部上には少なくとも2つの隆起部状の 突起部が形成され、突起部は自由端において丸みを帯びており、スリーブの縦方 向に伸長し、突起部内部に配置された環状クラッチ部の外側周辺部に対して圧接 する。この場合、突起部の半径方向内側端は、内側の環状第1クラッチの外径よ りも適当な大きさだけ小さい半径上に位置する。 ここで上述した実施例のとりわけ好適な変形例では、別の堅くて寸法的に安定 した成型部が、環状クラッチ部の内部に同軸上に配置され、周囲部に配置された 少なくとも2つの突起部を介して、環状クラッチ部の内側周囲部と接触点で接触 し、第2の成型部と環状クラッチ部との相対的運動が生じた場合、第2の成型部 が環状クラッチ部を半径方向上の外側方向に変形し、ここで形成された接触点が 、環状クラッチ部と環状クラッチ部の半径方向外側に位置するその他の第1の成 型部との間の関係で同方向にオフセットし、一方の成型部がスプールのスプール コアと連結し、他方の成型部が別のスプールのスプールコアと連結する。 本発明による好適な別の実施例の摩擦クラッチおいては、2つのスプールが存 在する場合、環状ラッチ部が一方のスプールのスプールコアに連結され、他方、 成型部は別のスプールのスプールコアに連結され、伝達ギアは、好適には、一方 の、または他方のクラッチ部と関連するスプールコアとの間に配置される。 2つのスプールが存在して、一方のスプールが摩擦クラッチを介して他方のス プールを駆動する場合、例えば、対応する成型部が駆動スプールに対して中心方 向に突起したとき、成型部が好適には駆動スプールのスプールコアに連結する。 環状クラッチ部は、好適には駆動されるスプールのスプールコアとなる。しか し基本的には、環状クラッチ部は関連スプールコアと連結され、スプールコアの 横方向および同軸方向に突起する環状スリーブの形状をしている。 2つのクラッチ部が相対的に運動したとき、継続的に変形する環状クラッチ部 は、必要とされる柔軟性のある変形可能性を提供する(環状クラッチ部が変形し た場合でもその周囲の長さが変わらないもの)いかなる適当な材料で構成するこ とができる。そのような都合の良い材料としては、厚紙または柔軟性を有する変 形可能なプラスチックである。 添付図面を参照しながら本発明の詳細について以下説明する。 図1は、本発明の摩擦クラッチが利用された場合の転写式ディスペンサの斜視 図である。 図2は、本発明の図1に示した一実施例における摩擦クラッチに関する転写式 ディスペンサ内部の分解透視図である(一部外皮切断)。 図3は、本発明の別の実施例における摩擦クラッチの部分的断面の構成図であ る。 図4は、本発明のさらに別の実施例における摩擦クラッチの図3と同様の図で ある。 図5は、本発明の別の実施例における摩擦クラッチの図3および4と同様の図 である。 図6は、本発明の上記に加えてさらに別の実施例における摩擦クラッチの図3 ないし5と同様の図である。 図1および2で示した転写式ディスペンサは、本質的に小型の円筒形状のハウ ジング1を有し、ハウジングは実質的に半径方向のハウジング延長部を有し、ハ ウジング延長部は開口部を有し、その開口部からアプリケータ部2が外側方向へ 突起し、アプリケータ部2はその自由端でアプリケータ先端部3を形成している 。ハウジング、またはアプリケータ先端部3が基板7(図2)の上を矢印の方向 5(図1)に移動した時、キャリアテープ4がハウジング1から出て、アプリケ ータ部2の下部を通り、そこで急に方向を上向に転じて、最終的にはアプリケー タ部2の上部を経てハウジング内に再び入る。 図2で示したように、キャリアテープ4は、供給スプールコア9に搭載された 供給ロール8から、アプリケータ部2のアプリケータ先端部3へ、矢印方向10 に搬送される。粘着フィルムはキャリアテープ4に貼り付けられている。図2に おいて、粘着フィルムは、供給ロール8から送り出されるキャリアテープの下側 に位置する。ディスペンサのアプリケータ先端部3を基板7上に押し付けると、 キャリアテープ4の方向転換と相俟って、粘着フィルムがキャリアテープ4から 基板へ、粘着被膜11の状態で基板に貼り付けられる。供給ロール8のテープ残 存量は、ハウジング1の点検孔6を通じて確認することができる。 アプリケータ部2の上側を経てハウジング内に再び入るキャリアテープ4は、 巻取スプールのコア13に矢印12方向で巻き取られ、ロール14を形成する。 図面からわかるように、巻取スプールのスプールコア13の外側直径は、新し い供給ロール8の直径よりも少しだけ大きく、よって供給スプールコア9と巻取 スプールコア13とを同軸上に配置することによって、両スプール9と13が常 に同じ回転速度を有することになる。これは、巻取スプールのスプールコア13 上のキャリアテープ4にあるロール14の外周部において、供給ロール8から繰 り出されたキャリアテープの長さよりも、巻き取られるテープ長さの方が常に長 くなる傾向があるということを意味する。そこで、結果的に生じる速度の差異を 等しくするために、摩擦クラッチ16を用いて、巻取スプールのスプールコア1 3と供給スプールのスプールコア9との間の駆動連結部が構成されている。 この摩擦クラッチ16において、スプールコア9は適当な同軸の環状スタブ( 短小突起部)18’を有しており、スタブは巻取スプールの方向へ突起しており 、その外周部において、互いに180°の角度をなし、スタブ18’の軸方向へ 伸長する2つの隆起部状の突起部22’を有する。横方向に伸長した、実質的に 円筒状のスタブ18’は、2つの突起した突起部22’と共に、硬くて寸法的に 安定した成型品である成型部であって、クラッチの一部品を構成する。 巻取スプールのスプールコア13に適当に連結されるのは、環状スリーブ21 の形状を有する、同様に横方向の同軸スタブ21であり、この同軸スタブは供給 スプールに向かって突起しクラッチの第2の構成要素を形成する。第1の構成要 素(所定の形に作られた成型部)は、スタブ18’と突起部22’からなるが、 同軸スタブ21の内部において同軸上に突起する。突起部22’の半径方向の最 外境界部は、組み立て前の環状クラッチ部21の直径よりも少しだけ大きい直径 上にある。 環状クラッチ部21はフレキシブル材料で形成されており、すなわち組み立て るとき、環状クラッチ部は突起部22’によって半径方向に内側から外側に少し 曲げられるものの、環状クラッチ部の外側あるいは内側周囲部の長さは変わらな い。突起部22’を有するスタブ18’が、横方向に同軸上に環状クラッチ部の 内部に挿入された場合、環状クラッチ部21は、組み立て前は円形の断面を有す るが、突起部22’によって半径方向の外側にその位置が曲げられ、組み立て後 の断面はもはや円形ではなく、長円形又は楕円形となる。円筒のスリーブ状のク ラッチ部21は、例えば、必要な柔軟性を有する適当な厚紙または適当なプラス チックで形成される。 図2で示した形状の摩擦クラッチ16を用いたディスペンサを実際に使用する 場合、供給ロール8からキャリアテープ4を繰り出すことにより、供給スプール のスプールコア9が回転すると、キャリアテープ4はまず2つのスプール間で引 っ張られる。キャリアテープ4に所定の張力が加わると、摩擦クラッチ16の滑 りモーメントが優り、その結果、部分18’および22’からなる所定の形に作 られた成型部と環状スリーブ21の形状をした第2クラッチ部との間の相対的な 運動が生じる。この2つのクラッチ部間の相対的な運動は、突起部22’による 円筒状スリーブ21の連続的変形を伴う。接触点15に生じる摩擦力とそれによ り生じる変形作用により、エネルギが損失して、互いに相対的に運動する2つの クラッチ部間にブレーキモーメントを生じる。 摩擦クラッチ16の別の実施例が図3ないし6で示されており、これらは、2 つのクラッチ部により形成されるクラッチ部16の半径方向断面図である。 図3および4で示した実施例においては、成型品形状の第2クラッチ部が第1 環状クラッチ部13の内部に同軸上に配置されている。他方、図5および6で示 した実施例においては、配置が逆転している。 図3で示した実施例においては、成型品18は、キャリアアーム17を有する 星型形状に配置したキャリアリムからなる。キャリアリムは、半径方向の外側に 突起し、その半径方向の外側端部において、ピボットピン19を中心に自由に回 転できるように設計されたローラ20を有している。成型品18と第1環状クラ ッチ部13との間の接触点15は、ローラ20と環状クラッチ部13の内周部と の間の接触点で形成される。 図3および4は摩擦クラッチ16の実施例を示し、巻取スプールのスプールコ ア13が、環状第1クラッチ部を形成している。しかし、例えば図2に示したよ うに、スプールコア13の側部に適切に配置した延長部により(例えばスプール コア13と直径を変えることにより)、同様の機能が実現される。 図4で示した実施例の図3に示した実施例に対する唯一の差異は、所定の形に 作られた成型部が実質的に多角形の(ここでは四角形の)断面を有するロータリ 部で形成されていることにあり、このロータリ部の側面は僅かに外側に湾曲して おり、多角形の角部は丸みを帯びており、接触点15で第1環状クラッチ部を支 持している。多角形部の丸みを帯びた角部に接する円は、組み立てる前の環状ク ラッチ部断面が形成する円よりも僅かに大きい。 図5および6で示した実施例では、巻取スプール13のスプールコアは、実質 的に環状スリーブ形状の成型部18に連結されている。成型部18は、その内周 面に、この成型部18の軸方向に伸び、内側に突起した2つの突起部22を有す る(これら突起部は、図2のリッジ22’に似ているが、半径方向内側に突起し ている)。成型部18は、突起部22でスリーブ状のカップリング部21に支持 されている。カップリング部21は成型部18の内側に配置され、巻取スプール のスプールコア(図5では図示せず)に適切に連結される(同様に図5では図示 せず)。成型品18とクラッチ部21との間に相対的な運動が生じると、クラッ チ部が半径方向に外側から内側に変形する。というのも、突起部22の半径方向 上最も内側にある点が位置する円は、所定の形に作られた成型部の内部に挿入す る前の力が加わっていない状態にある環状クラッチ部21の外側周囲よりも若干 小さい半径を有するためである。 図6で示した実施例の図5に示した実施例に対する唯一の差異は、第2の成型 部18’が同様に環状スリーブ21の中に配置されていることにある。第2の成 型部18’は実質的に円筒状の成型品からなり、図2の成型部18’と同様に、 軸方向に伸長し、かつ、外側に向けられた突起部22’を外周面に有する。突起 部22’は、環状スリーブ21の内周面と接点15’を形成している。接点15 ’は、成型部18と環状スリーブ21との接点15から、周方向にずれており、 2つの連続する突起部間の中間の角度(すなわち図6では90°)だけ周方向に ずれている。本実施例では、巻取スプールのスプールコアに連結されるのは、環 状スリーブ21ではなくて第2の成型部18’であって、ここでの環状スリーブ 2 1は摩擦クラッチ16の内部にある2つの寸法的に安定した成型部18と18’ の間の弾性サポートを形成しているに過ぎない。 接触点15と、半径方向の突起部22と22’との数は、図示した実施例に応 じて、2つの接触点15(図5および6)、3つの接触点(図3)および4つの 接触点15(図4)が示されている。しかし、異なる数の接触を設けても良い。 純粋に完全性を期するために、図面で示したような摩擦クラッチ16は、以下 の手法と同様に利用されることを指摘しておく。一例として、成型部18をディ スペンサハウジング1の1つの側壁にしっかりと固定し、例えば包装上の目的か らユーザにより引き出される粘着テープを、例えば支持する供給スプールのコア で形成してもよい。このようにして、通常自由に回転できる供給スプールにブレ ーキトルクが適用されるという意味において、全体として摩擦クラッチが構成さ れる。逆に言えば、自由に回転できるスプールを固い成型部18に当然に連結し 、変形可能な環状スリーブ13をハウジングから突起することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バルケ,オラフ ドイツ連邦共和国デー―31515ヴンストル フ、ヒンデンブルクシュトラーセ37番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.テープ(4)の巻き取りおよび巻き出し用スプールのスプールコア(9)と スプールコア(9)のロータリサポート部との間でトルクを制限しながら力を伝 達する摩擦クラッチであって、 環状断面を有する第1クラッチ部(13;21)と、 所定の形に作られた成型部(18,18’)である第2クラッチ部を有し、 環状クラッチ部(13;21)の周辺部上に互いに隔てて配置されたいくつか の接触点(15,15’)において、環状クラッチ部(13,21)は摩擦力に よって、成型部(18,18’)の上に形成された関連する接触表面領域と摩擦 接触し、2つのクラッチ部(13,21;21,18’)の内一方がスプールの スプールコア(9)と連結し、他方のクラッチ部(18,18’;13)がロー タリサポート部を形成し、 成型部(18;18’)が堅くて寸法的に安定した成型品であり、環状第1ク ラッチ部(13;21)がフレキシブル材料からなり、2つのクラッチ部(13 ,21,18,18’)の間で相対的な運動があったとき、成型部(18;18 ’)が接触点(15;15’)を介して環状クラッチ部(13;21)の周囲を 変形することを特徴とする摩擦クラッチ。 2.請求項第1項の摩擦クラッチであって、 環状クラッチ部(13;21)が円形断面を有し、2つのクラッチ部が互いに 適合した後には、非円形断面に変形することを特徴とする摩擦クラッチ。 3.請求項第1項または第2項の摩擦クラッチであって、 環状クラッチ部が円筒スリーブ(13;21)の形状を有することを特徴とす る摩擦クラッチ。 4.請求項第1項ないし第3項のいずれかに記載の摩擦クラッチであって、 成型部(18;18’)が環状クラッチ部(13;21)の内部に同軸上に配 置されることを特徴とする摩擦クラッチ。 5.請求項第4項の摩擦クラッチであって、 成型部が実質的に円筒形の成型品(18)によって形成され、成型品の外周部 上に少なくとも2つの同軸上に伸長し、かつ、丸みを帯びた突起部(22’)が 形成され、突起部は環状クラッチ部(21)の内側周囲部に向かって突起し、接 触点(15’)を形成することを特徴とする摩擦クラッチ。 6.請求項第4項の摩擦クラッチであって、 成型部が実質的に多角形の断面を有するロータリ部(18)によって形成され 、ロータリ部の角部が丸みを帯びており、環状クラッチ部(13)と共に、圧力 接触する接触点(15)を形成することを特徴とする摩擦クラッチ。 7.請求項第4項の摩擦クラッチであって、 成型部がキャリアアーム(17)を有する回転可能な車輪リム(18)からな り、キャリアアームの端部に回転自在のローラ部(20)が取りつけられ、ロー ラ部は環状クラッチ部(13)と接触点(15)を形成することを特徴とする摩 擦クラッチ。 8.請求項第1項ないし第7項のいずれかに記載の摩擦クラッチであって、 接触点(15;15’)が環状クラッチ部(13;21)の周囲に均一に配分 されることを特徴とする摩擦クラッチ。 9.請求項第1項ないし第3項、第7項および第8項のいずれかに記載の摩擦ク ラッチであって、 環状クラッチ部(21)が成型部(18)の内部に同軸上に配置されることを 特徴とする摩擦クラッチ。 10.請求項第9項の摩擦クラッチであって、 成型部は、好適には、実質的に円筒状の環状スリーブ(18)により形成され 、環状スリーブの内側周辺部上には少なくとも2つの突起部(22)が形成され 、突起部の自由端が丸みを帯びており、スリーブの縦方向に伸長し、環状クラッ チ部(21)の外周部に対して圧接することを特徴とする摩擦クラッチ。 11.請求項第10項の摩擦クラッチであって、 別の堅くて寸法的に安定した成型部(18’)は環状クラッチ部(21)の内 部に同軸上に配置され、周囲部に配置された少なくとも2つの突起部を介して、 環状クラッチ部(21)の内周部と接触点(15’)で接触し、第2の成型部と 環状クラッチ部(21)との相対的運動が生じた場合、第2の成型部が環状クラ ッチ部を半径方向外側方向に変形し、すべての接触点(15’)が環状クラッチ 部(21)とその他の成型部(18)との間の関係で周方向にオフセットした位 置にあり、一方の成型部(18)がスプールのスプールコア(9)と連結し、他 方の成型部(18’)がスプールのスプールコア(13)と連結するようにした ことを特徴とする摩擦クラッチ。 12.請求項第1項ないし第10項のいずれかに記載の摩擦クラッチであって、 環状クラッチ部(13;21)がスプールのスプールコア(9)に連結し、成 型部(18;18’)が別のスプールのスプールコアと連結することを特徴とす る摩擦クラッチ。 13.請求項第12項の摩擦クラッチであって、 1つのおよび・または他のクラッチ部(13;13’;18;18’)と、関 連するスプールコアとの間に、伝達ギアを設けることを特徴とする摩擦クラッチ 。 14.請求項第12項または第13項に記載の摩擦クラッチであって、 2つのスプールの内一方が摩擦クラッチ(16)を介して他方を駆動し、成型 部(18;18’)が駆動スプールのスプールコア(9)に連結することを特徴 とする摩擦クラッチ。 15.請求項第14項の摩擦クラッチであって、 環状クラッチ部(13;21)が駆動されるスプールのスプールコアであるこ とを特徴とする摩擦クラッチ。 16.請求項第1項ないし第15項のいずれかに記載の摩擦クラッチであって、 環状クラッチ部(13;21)が、厚紙または柔軟性を有する変形可能なプラ スチックで形成されることを特徴とする摩擦クラッチ。
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