JP2000513157A - ファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する方法および装置 - Google Patents

ファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 ポンピングファイバは最終部分でカバーから開放されている。これはコーティングをエッチング除去することにより行うことができる。有利にはカバーはV字形にエッチング除去される。これにより残留しているポンピングパワーが周囲へ放出される。完全にカバーから開放されているファイバの長さにより、ファイバコアを介してファイバの出射部へ達する漂遊ポンピング光の量をコントロールすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ファイバレーザの出射部でポンピング光を 低減する方法および装置 ファイバレーザでは共振器は内部のコアに単一モードファイバを有する特殊な ファイバから成っている。この単一モードファイバはレーザで所望される波長領 域に対して寸法と材料の点で適合されており、その直径は数μmの範囲にある。 この“レーザファイバ”は直径数100μmのポンピングファイバによって包囲 されており、このファイバ内へポンピング光が入力結合される。すなわち“レー ザファイバ”はポンピングファイバのコア内へ埋め込まれている。ポンピングフ ァイバはカバーで包囲されており、このカバーは光導波技術から周知の屈折率と は異なる屈折率を有する材料から成っている。これによりポンピング光のポンピ ングファイバ内の案内が保証される。ポンピングファイバのコアは円形の断面を 有していてもよいし、それからずれた例えば矩形または正方形の断面を有してい てもよい。これにより特に良好にポンピング源(レーザダイオード)に対して適 合させることができる。 ポンピングのメカニズムはポンピング光がレーザファイバを励起することを基 礎にしている。これによりポンピングエネルギはファイバの長さにより徐々に消 費され、ポンピング源から始まってポンピングファイバのエネルギ量は端部すな わちレーザの出射部までほぼ指数的に降下する。ファイバレーザを用いると光学 的な効率は50%以上得られる。このためにファイバ長さは約50m必要である 。ファイバの端部まででポンピング光の90%が消費される。ポンピングパワー が指数的に消費されるため、経済上の理由からポンピングファイバをこれ以上長 くすることには意味がない。すなわちポンピング光の約10%はポンピングファ イバから出射され、ファイバの内部コアからのレーザ光に重畳されてしまう。こ の場合レーザ光は回折の制限された細い光束としてファイバから出射され、一方 ポンピング光はきわめて大きな開口角を有する。 周知のファイバレーザのポンピング源の波長は900nm程度であり、所属の レーザの波長は1100nm程度である。レーザのポンピング出力は20Wであ り、レーザパワーはほぼ10Wである。このレーザ光にほぼ2Wのポンピング出 力が重畳される。 1%のオーダでの正確なレーザ出力に対して例えばリプログラフィで必要とさ れる値が設定される適用分野では、ポンピング光の存在が重大な問題である。な ぜならポンピング光は異なるアパーチャのためにレーザ光の光路に追従しないか らである。このためセンサにポンピング光に起因する散乱光による重大な測定エ ラーが生じる。同様に敏感な装置ではポンピング光に よる許容不能のヒートアップが発生する。 確かに急峻なエッジフイルタを用いればポンピング光とレーザ光とを分離する ことができるが、パワー密度が高い場合にはフイルタは容易に破壊されてしまう 。しかもこれによりスペース的に構造が大きくなり、高いフィルタが使用される ことになる。また適切な絞りを用いてポンピング光を阻止することが可能である 。その際の問題は、絞りをポンピング光をも透過させる大きさに構成しなければ ならないか、または僅かな不整合で絞りを焼いてしまうおそれを甘受するかの点 にある。 本発明の課題は、残留しているポンピング光をファイバの端部まで到達させて しまうのではなく、前もって完全に阻止する簡単な方法および簡単な装置を提供 し、発生するポンピング光を少なくとも係数100だけ低減できるようにするこ とである。 この課題は請求項1の特徴部分に記載の手段により解決される。本発明の有利 な実施形態は従属請求項2〜8に記載されている。 本発明を以下に図に即して説明する。 図にはポンピングファイバが示されており、このポンピングファイバは図示の 上での理由から2つの分離した部材として示されている。ファイバの一方の端部 、すなわち図の左側の端部でポンピング光がフォーカシング光学系を介して供給 される。ファイバはコアの 直径が約70μm、内径約300μm、外径約600nmである。ポンピング光 は導波体の内壁での全反射により案内され、このことは矢印の付けられた光ビー ムによって示されている。本発明によればポンピングファイバはその最終部分、 すなわち図の右側の部分(例えば最後の50cm)でカバーから開放されている 。これはコーティングをエッチング除去することにより行うことができる。有利 にはカバーはV字形のエッチング除去により、ポンピング源のほうに配向される 側から始まって約40cmにわたって細くされ、さらにその先の10cmは完全 に除去される。これにより残留分の約2Wのポンピングパワーは40cmの区間 を介して連続的に周囲へ放出される。通常ポンピングファイバは引っ張り耐性を 有する材料から成る保護カバー例えばケブラーファイバ(Kevlar-Faser)によっ て包囲されており、このファイバはさらに保護カバーによって包囲されている。 V字形の区間の長さによって保護カバーへの熱の移動を制御することができ、こ のためオーバーヒートは生じない。保護カバーから完全に開放されているファイ バの長さにより、ファイバコアを介してファイバの出射部に達する漂遊ないし散 乱ポンピング光の量をコントロールすることができる。多くの適用分野に対して 10cmの区間があれば完全に充分である。ファイバ端部での反射を回避するた めにファイバ端部を付加的に粗面化してもよい。この 粗面化は研磨または付加的なエッチングによって行うことができる。
【手続補正書】 【提出日】平成11年12月3日(1999.12.3) 【補正内容】 明細書 ファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する方法および装置 ファイバレーザでは共振器は内部のコアに単一モードファイバを有する特殊な ファイバから成っている。この単一モードファイバはレーザで所望される波長領 域に対して寸法と材料の点で適合されており、その直径は数μmの範囲にある。 このレーザファイバは直径数100μmのポンピングファイバによって包囲され ており、このファイバ内へポンピング光が入力結合される。すなわちレーザファ イバはポンピングファイバのコア内へ埋め込まれている。ポンピングファイバは カバーで包囲されており、このカバーは光導波技術から周知の屈折率とは異なる 屈折率を有する材料から成っている。これによりポンピング光のポンピングファ イバ内の案内が保証される。ポンピングファイバのコアは円形の断面を有してい てもよいし、それからずれた例えば矩形または正方形の断面を有していてもよい 。これにより特に良好にポンピング源(レーザダイオード)に対して適合させる ことができる。 ポンピングのメカニズムはポンピング光がレーザファイバを励起することを基 礎にしている。これによりポンピングエネルギはファイバの長さにより徐々に消 費され、ポンピング源から始まってポンピングファイバのエネルギ量は端部すな わちレーザの出射部までほぼ指数的に降下する。ファイバレーザを用いると光学 的な効率は50%以上得られる。このためにファイバ長さは約50m必要である 。ファイバの端部まででポンピング光の90%が消費される。ポンピングパワー は指数的に消費されるため、経済上の理由からポンピングファイバをこれ以上長 くすることには意味がない。すなわちポンピング光の約10%はポンピングファ イバから出射され、ファイバの内部コアからのレーザ光に重畳されてしまう。こ の場合レーザ光は回折の制限された細い光束としてファイバから出射され、一方 ポンピング光はきわめて大きな開口角を有する。 周知のファイバレーザのポンピング源の波長は900nm程度であり、所属の レーザの波長は1100nm程度である。レーザのポンピング出力は20Wであ り、レーザ出力はほぼ10Wである。このレーザ光にほぼ2Wのポンピングパワ ーが重畳される。 1%のオーダでの正確なレーザ出力に対して例えばリプログラフィで必要とさ れる値が設定される適用分野では、ポンピング光の存在は重大な問題である。な ぜならポンピング光は異なるアパーチャのためにレーザ光の光路に追従しないか らである。このためセンサにポンピング光に起因する散乱光による重大な測定エ ラーが生じる。同様に敏感な装置ではポンピング光による許容不能のヒートアッ プが発生する。 確かに急峻なエッジフィルタを用いればポンピング光とレーザ光とを分離する ことができるが、パワー密度が高い場合にはフィルタは容易に破壊されてしまう 。しかもこれによりスペース的に構造が大きくなり、高いフィルタが使用される ことになる。また適切な絞りを用いてポンピング光を阻止することが考えられる 。その際の問題は、絞りをポンピング光をも透過させる大きさに構成しなければ ならないか、または僅かな不整合で絞りを焼いてしまうおそれを甘受するかの点 にある。 本発明の課題は、残留しているポンピング光をファイバの端部まで到達させて しまうのではなく、前もって完全に阻止する簡単な方法および簡単な装置を提供 し、発生するポンピング光を少なくとも係数100だけ低減できるようにするこ とである。 この課題は請求項1および5の特徴部分に記載の手段により解決される。 本発明の有利な実施形態は従属請求項に記載されている。 本発明を以下に図に即して詳細に説明する。 図にはファイバレーザが示されており、このファイバレーザは図示の上での理 由から2つの分離した部材として示されている。ファイバレーザはレーザファイ バとポンピングファイバとから成っており、レーザファイバは中央コア1および カバー2を有し、ポンピングファイバはコアおよび外側カバー3を有するが、こ のコアは同時にレーザファイバのカバー2を形成している。 ポンピングファイバ2、3はレーザファイバ1、2のコアの直径dkが約70 μmの場合、約300μmの内径diと約600nmの外径daとを有する。 ファイバの光入射部4すなわち図の左側の端部で、図示されないポンピング源 で形成されたポンピング光5がフォーカシング光学系6を介してポンピングファ イバ2、3内へ供給される。ポンピング光5はポンピングファイバ2、3のカバ ー3の内壁7での全反射により案内され、このことは矢印の付けられた光ビーム によって示されている。ポンピング過程によりレーザファイバ1、2のコア1で レーザ光8が励起され、このレーザ光はファイバレーザの光出射部9すなわち図 の右側の端部でファイバレーザから出射される。 本発明によればポンピングファイバ2、3は最終部分すなわち図の右側の領域 (A)の部分(例えば最後の50cm)でカバー3から開放されている。したが ってカバーはこの個所では導波機能を有さない。これはカバー3をエッチング除 去することにより行うことができる。有利にはカバー3はV字形のエッチング除 去により、右側の部分のポンピング源のほうに配向された個所から始まって領域 (B)の約40cmにわたって細くされ、さらにその先の領域(A)の10cm は完全に除去される。これにより残留分の約2Wのポンピングパワーは40cm の長さの区間を介して連続的に周囲へ放出される。 通常ポンピングファイバ2、3のカバー3は引っ張り耐性を有する材料から成 る保護カバー例えばケブラーファイバ(Kevlar Faser)によって包囲されており 、このファイバはさらに同様に図示されない保護カバーによって覆われている。 領域(B)でV字形にエッチング除去されたカバー3の長さによって保護カバー への熱の移動を制御することができ、そのためオーバーヒートは生じない。領域 (A)の保護カバーのない部分の長さにより、ファイバレーザの光出射部9に達 する漂遊ないし散乱ポンピング光5の量をコントロールすることができる。多く の適用分野に対して10cmの領域があれば完全に充分である。光出射部9に配 向されたファイバ端部での反射を回避するためにファイバ端部の領域(A)のカ バー面を付加的に粗面化してもよい。このことは図ではハッチングによって示さ れている。この粗面化は研磨または付加的なエッチングによって行うことができ る。 請求の範囲 1. レーザファイバ(1、2)と該レーザファイバを包囲するポンピングフ ァイバ(2、3)とから成る ファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する方法において、 ポンピングファイバ(2、3)をレーザ光(8)に対する光出射部(9)の前 方の最終部分で完全にまたは部分的にカバー(3)から開放するか、または 光出射部(9)の領域のポンピングファイバ(2、3)の最終部分をカバーな しでまたは部分的にだけカバーを有するように製造する、 ことを特徴とするファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する方法。 2. ポンピングファイバ(2、3)のカバー(3)の直径が光出射部(9) へ向かってV字形に低下するようにカバー(3)を除去する、請求項1記載の方 法。 3. ポンピングファイバ(2、3)のカバー(3)を光出射部(9)の領域 完全に除去する、請求項1または2記載の方法。 4. ポンピングファイバ(2、3)のカバー(3)をエッチングにより除去 する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。 5. レーザファイバ(1、2)と該レーザファイバ(2、3)を包囲するポ ンピングファイバとから成る ファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する装置において、 レーザ光(8)に対する光出射部(9)の前方のポンピングファイバ(2、3 の最終部分がカバーなしで製造されているか、または部分的にだけカバーを有 するように製造されている、 ことを特徴とするファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する装置。 6. ポンピングファイバ(2、3)のカバー(3)の直径が光出射部(9) 向かってV字形に低下している、請求項5記載の装置。 7. ポンピングファイバ(2、3)のカバー(3)が光出射部(9)の領域 で完全に除去されている、請求項6記載の方法。 8. カバー(3)から開放されているポンピングファイバ(2、3)の領域 は粗面化されている、請求項から7までのいずれか1項記載の装置。 【図】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. レーザファイバと該レーザファイバを包囲するポンピングファイバとか ら成る ファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する方法において、 ポンピングファイバをレーザ光の光出射部の前方の最終部分で完全にまたは部 分的にカバーから開放するか、または ポンピングファイバの最終部分をカバーなしでまたは部分的にだけカバーを有 するように製造する、 ことを特徴とするファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する方法。 2. カバーの直径がファイバの端部へ向かってV字形に低下するようにカバ ーを除去する、請求項1記載の方法。 3. ファイバの端部へ向かってファイバの一部の領域を完全にカバーから開 放する、請求項1または2記載の方法。 4. ファイバのカバーをエッチングにより除去する、請求項1から3までの いずれか1項記載の方法。 5. レーザファイバと該レーザファイバを包囲するポンピングファイバとか ら成る ファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する装置において、 ポンピングファイバの最終部分がカバーなしで製造されているか、または部分 的にだけカバーを有するように製造されている、 ことを特徴とするファイバレーザの出射部でポンピング光を低減する装置。 6. カバーの直径はファイバの端部へ向かってV字形に低下している、請求 項5記載の装置。 7. ファイバの端部へ向かってファイバの一部の領域が完全にカバーから開 放されている、請求項6記載の方法。 8. カバーから開放されているファイバ端部は粗面化されている、請求項1 から7までのいずれか1項記載の装置。
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