JP2000513353A - 不安定結合による担体結合抗原から成るワクチン - Google Patents

不安定結合による担体結合抗原から成るワクチン

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Abstract

(57)【要約】 本発明はワクチンおよび免疫原調製物の分野に関係する。通常、これらの調製物においては抗原と担体化合物は安定な結合により不可逆的に結合している。それに対して本発明は、抗原(免疫化/予防接種手法用抗原として用いるタンパク質、炭水化物または他の分子)と担体化合物とを可逆的な不安定な様式、いわゆる不安定な結合により結合しているワクチンおよび免疫原調製物を提供する。この様式においては、本出願の実験の部に述べるように、それ自身では免疫原性の低い抗原においても、抗原と担体化合物との間に安定な結合を与える方法によるよりも驚くほど高い免疫応答を発現させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 不安定結合による担体結合抗原から成るワクチン 本発明は免疫化およびワクチンの分野に関する。予防接種により、抗体および /または細胞内応答が予防接種した動物またはヒトに誘発される。これらの応答 は抗原またはワクチンに用いられる抗原に対して向けられる。従来、抗原の抗原 性および免疫原性は、例えば、抗原が予防接種動物に提示される仕方、あるいは 抗原分子のサイズおよび構造により変化することが知られている。 ワクチン調製物の抗原性を増大させる広く知られた方法は、この製剤にアジュ バントを加える方法である。しかし、このようなアジュバントは非特異的な方法 でのみ免疫応答を刺激し、用いた抗原の特異的な抗原性または免疫原性を増大さ せるものではない。それ自体抗原性または免疫原性の乏しい抗原の特異的な抗原 性または免疫原性を高めることは、該抗原を担体化合物に結合させることにより しばしば達成される。合成ペプチドは動物を免疫するためによく使用されている 。しかし、アミノ酸が約20ないし30以下のペプチドは、そのような免疫原の 乏しい周知の例である。それらの特異的抗原性または免疫原性を高めるために、 分子量を増やす必要があるとされている。 分子量を増加させるために、抗原を担体分子に安定な結合で接合させる多くの 試行がなされているが、そこでは担体タンパク質としてキーホール・リンペット・ ヘモシアニン(KLH)またはオボアルブミン(OVA)などの異なる担体化合 物を使用する。そのような免疫接合は非常に複雑な構造に導き、不所望の副作用 を生じるが、その意味は、例えば、担体化合物および抗原と担体の連結が生じて いる接合分子の領域に対して特異的な不所望の抗体が誘導されるということであ る。 応用されている他の方法は抗原性または免疫原性の低いタンパク質またはペプ チドに脂肪酸基を結合させることである。抗原に脂肪酸を導入する主な目的は、 アジュバントーおよび免疫提示系、例えば、リポソームおよびISCOM類に親 水性の抗原を固定することである。その理由はそのような系がそれらの系にそれ らを包含させるために疎水性分子の存在を必要とするからである。ワクチン調製 物についてのそのような手法は、モデルタンパク抗原ではある程度上手く用いら れているが、合成ペプチドではあまり上手くいっていない。オボアルブミンのリ ジンをパルミチン酸でアシル化すると、主要組織適合性複合体(MHC)のクラ スII制限提示を増強することが見出された。このことは長鎖脂肪酸との接合が、 MHCクラスIIおよび/またはT細胞レセプターに結合するために親和性を増大 したリポペプチドT細胞エピトープが形成されることを示唆している(20)。 脂肪酸のそのような結合は、免疫化/予防接種の目的に使用することを企図す るタンパク質またはペプチド(26)のアシル化によって、単に脂肪酸を抗原に 共役結合させることにより達成されている。これらの研究では、主にパルミチン 酸またはミリスチン酸が用いられている。タンパク抗原に対しての「脂質尾部」 の導入(パルミチル化)は主にパルミチン酸N−ヒドロキシスクシンイミドを用 いて実施されているが、この場合には、タンパク質と脂肪酸の間に不可逆的で安 定な結合が形成される。合成ペプチド抗原に対しての最も一般的な手法は、ペプ チド合成の後に続いて実施するが、ペプチド合成化学を続けることにより得られ る末端アミノ酸の遊離アミノ基にパルミチン酸を付加することにより行う。この 反応はパルミチン酸尾部とペプチドの間に不可逆的なアミド結合を形成させる。 今回我々は、抗原を担体化合物に不可逆的に結合させる代りに、抗原(タンパ ク質またはペプチドまたは炭水化物または免疫化/予防接種手法にとって抗原と して用いられる他の分子)と担体化合物との間に可逆的で不安定な様式、いわゆ る不安定結合法で結合させることのできる手法を見出した。「不安定結合」(lab ile−link)とは抗原と担体タンパク質の間の不安定な化学結合を意味する。不安 定なとは化学的または酵素的に不安定であることと理解すべきである。化学的に 不安定な結合は、例えば、通常体内に見出される条件、例えば、一定の体組織に 見ることのできる塩基性pHでの条件、あるいは他の組織または一定の細胞区画 に見ることのできる酸性pHでの条件で切断するが、一方、酵素的に不安定な結 合は、体組織に存在する酵素、例えば、チオエステラーゼまたはエステラー ゼの存在下に切断する。 そのような切断は、ワクチンの投与後、抗原と担体化合物の解離を招く。この 方法によって、この記載の実験の部に詳細に説明するように、抗原と担体化合物 の間の安定な結合を与える方法によるよりも、それ自体免疫性の高くない抗原に よって驚くほどよい免疫応答を発現させることができる。 本発明は脂質尾部などの担体化合物を抗原に導入するのを可能とするばかりで なく、抗原提示細胞の細胞表面によりよく道をつけることをも可能とする。その 結果、抗原が解離したものとなり、それらの抗原提示細胞によりよりよく処理さ れてよりすぐれた免疫応答を示すことになる。それ故、本発明は担体タンパク、 アジュバントまたは他の提示系に抗原を固定することを単に目指したものではな く、それ自体の能力によって抗原の抗原性または免疫原性を顕著に増大させるこ とができるものである。 本発明を制限するものではないとして理論的説明をすると、担体化合物に可逆 的な結合または不安定な連鎖を介して結合した抗原、例えば、ペプチドのチオー ル基をパルミチン酸アシル化により結合した抗原は、種々細胞区画へのルートづ けを容易にし、この方式によってその免疫原性を高める。 ペプチド類は極めて多くの様式でパルミチン酸残基に置換されている。例えば 、Nα,Nε−ジパルミトイルリジン・ペプチド(8,5)、Nα−パルミトイ ル−S−(2,3−ビス−パルミトイルオキシ−(2RS)−プロピル)−(R )−システイン(Pam3Cys−ペプチド(5,13))、パルミトイル化ポリリ ジン(23,24)、Pam3Cys−多重抗原ペプチド(4,10)、リポ−多重 抗原ペプチド(9,10)、ISCOMに包含させるのに用いるN−パルミトイル 化タンパク質(3,14,17)、およびペプチジル−Nε−パルミトイルリジン (5)との接合などによる。これらの例では、パルミトイル化がアミノ基または ヒドロキシ基で起こり、アミドなどの非可逆的結合を与える。 実験の部で例示するように、本発明は不安定な結合の形成を利用するものであ るが、今回は、抗原と1個の長鎖脂肪酸との制御下での接合により不安定に連接 した抗原と担体化合物を得るための非常に簡単な方法を提供する。脂肪酸の存 在は抗原が抗原提示細胞に取り込まれるのを促進し、その結合が不安定で可逆的 な性質のものであるために、抗原が再分離されたものとなり、抗原のみに対して の特異抗体形成を誘発する。 実験の部においては、不安定な結合の概念について、担体化合物としてのパル ミチン酸にチオエステル結合を介して結合した抗原としての合成ペプチドにより 、また、担体化合物としてのN−パルミトイルペプチドにジスルフィド結合を介 して結合した抗原としての合成ペプチドにより説明する。本発明の好ましい部分 はこのように開示した実施例により説明する。しかし、ワクチン投与後、抗原が 担体化合物から解離するという目的に適うすべての不安定な結合によりその抗原 が担体化合物に可逆的にまたは変わり易くまたは不安定に結合しているワクチン または免疫原調製物もまた本発明の一部である。例えば、オボアルブミンにジス ルフィド架橋を介して連接したグリコペプチドから成るワクチン組成物は、該組 成物が還元的環境、例えば、グルタチオンの存在する血中にあるような環境に遭 遇すると直ちに解離する。 抗原としては、免疫応答が好ましく誘発される必要のある他のタイプの分子、 例えば、ポリペプチド、炭水化物部分もしくは他の側鎖を有することのあるタン パク質、炭水化物鎖それ自体、核酸分子、ハプテンなどを選択できる。担体化合 物としては、他の脂肪酸を用いることができるが、KLHまたはOVAなどの担 体タンパク質、または脂肪酸ペプチド、または他のタイプの分子を担体化合物と して使用することができる。 抗原と担体化合物間の不安定な結合としては、チオエステル結合が本発明の好 ましい部分を説明する。しかし、通常、体液中あるいは体組織もしくは細胞内外 に存在する生理条件下(例えば、pH,モル浸透圧性、塩濃度、または還元剤も しくは酵素の存在など)で不安定なエステルおよびジスルフィド結合などの他の 化学結合もまた、生理条件下、すなわち、投与後に抗原がその担体化合物から解 離するようなワクチンまたは免疫原調製物を提供することの目的に適うものであ る。不安定なリンカーの代表的な好ましい例がガン治療の分野に見出されるが、 そこではリンカーが抗体と細胞増殖抑制剤との間に応用されている。 また、本発明により調製されるワクチンおよび免疫原調製物は、抗原をより高 活性の抗原もしくは免疫原とするために伝統的に用いられる担体化合物およびア ジュバントと混合してもよい。更に、本発明により調製されるワクチンおよび免 疫原調製物は、該調製物を投与した後、すなわち、解離速度を変化させる条件に より調製物を包囲し、それによって正常な生理条件から一時的に調製物を遮蔽す ることにより、担体化合物から抗原が解離する速度を速めたり、遅くしたりする のに特に選択する他の化合物またはアジュバントまたは抗原搬送システムと混合 してもよい。担体から抗原の放出を持続させるためには、担体と抗原間の異なる 解離定数を有する異なるリンカーを適用するのが有用である。 更に、また、本発明により調製されるワクチンおよび免疫原調製物は、技術上 既知の種々の方法で投与することができる。例えば、筋肉内、鼻内、腹腔内、皮 膚内、皮内、粘膜またはエアゾル製剤などとして投与できるが、これらに限定さ れるものではない。 実施例 序論 不安定な結合の概念は抗原としての合成ペプチドおよび担体化合物としてのパ ルミチン酸もしくはN−パルミトイルペプチドにより説明し得る。 ペプチドを溶液中または固相上でアシル化する条件は確立された。更に、我々 の研究によれば、脂肪酸の接合はN−アシル化が関与する場合には安定なアミド の形成を伴い、S−アシル化の場合には不安定なチオエステルの形成を伴うため に、結合の安定性が免疫の効能に影響することが証明された。アシル化の位置( NまたはS)によるこの相違はその免疫原性にとって重要であることが見出され た。免疫化にもとづいて見出されたことは、不安定なS−パルミトイル化ペプチ ドまたは不安定なジスルフィド架橋を介してN−パルミトイル化ペプチドに結合 したペプチドはN−パルミトイル化ペプチドに勝っており、少なくとも検出可能 な抗体形成または生物学上の効果の応答時間に関しては、KLH接合ペプチドに 匹敵 するということである。理論的な説明では、生物学的または生理学的条件下、不 安定なチオエステルもしくはジスルフィド結合を介して化学的に結合した適切な 脂肪酸の存在は免疫原性を改善するが、その理由は恐らくそれが免疫系細胞中で の取り込みおよび処理工程での好適な前駆体を表しているからである。この処理 工程はすでに単離されているパルミトイルチオエステル(18)により、あるい はジスルフィドの場合にはグルタチオンにより仲介される。 アミドおよびエステルと違って、チオエステルは求核性の攻撃を非常に受け易 い。パルミトイルチオエステルの化学的安定性はこのように生理的pHにおいて 、および脱保護条件(酸、酸−チオール、塩基)について検討しなければならな かった。9種のペプチド構成物(A,B,C,D,E,F,G,HおよびI,図 1)はワクチン調製物として調製され、その2種のペプチドはGnRH−縦列ペ プチドを代表し、5種はイヌのパルボウイルス(CPV(11))のVP2(cy s−2−21位置)N−末端に基づいておりて、2種はネコの免疫不全ウイルス (FIV)のV3ループからのものである。それらはそのアシル化部位(S,α −Nまたはε−N,図1)により相違する。S−パルミトイル化ペプチドは高い レベルの抗体を誘発し、そのレベルはKLH−MBS結合ペプチドに比較し得る か、僅かに勝っており、検出可能な抗体(CPV)または生物学上の効果(Gn RH)の応答時間に関しては、N−パルミトイル化ペプチドより優れている。 材料 N−メチルピロリドン(NMP),2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル )−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート( HBTU)およびピペリジンはペプチド合成純度のものであり、パーキン・エル マー/ABI(ワーリントン、英国)より入手した。ジシクロヘキシルカルボジ イミド(DCC),ジメチルホルムアミド(DMF),N−ヒドロキシベンゾトリア ゾール(HOBt),ジイソプロピルエチルアミン(DIEA),アセトニトリル( ACN),トリフルオロ酢酸(TFA),チオアニソール(TA),フェノール、パ ルミチン酸およびエタンジチオール(EDT)は分析純度のものであり、 メルク(ダルムシュタット、ドイツ)より入手した。ジエチルエーテルは活性化 塩基性酸化アルミニウ・カラムで精製し、DIEAは使用前にニンヒドリンおよ び水酸化カリウム上で2度蒸留した。Fmoc−アミノ酸誘導体および樹脂(4 −(2'、4’−ジメトキシフェニル−Fmoc−アミノメチル)フェノキシ樹 脂(リンク樹脂)(19))はサクソン・バイオケミカルズ(ハノーバー、ドイツ )より入手した。4−メチルベンズヒドリルアミン(MBHA)樹脂はノババイ オケム(ラオフェルフィンゲン、スイス)より入手した。分析用HPLCについ て、我々は2個のウオーターズ製ポンプ・モデル510、ウオーターズ製グラジ エント・コントローラー・モデル680、ウオーターズ製WISP712オート ・インジェクター、およびウオーターズ製991光ダイオード・アレイ検出器を 用いた。生成物を直線勾配(グラジデント)法により、0.1%TFA含有水な いし0.1%TFA含有60%アセトニトリル/水を用い、ウオーターズ製デル タパックC18−100カラム(3.9x150mm、5μm)上で、1ml/分 の速度、60分間で分析した。 アミノ酸分析はウオーターズ製ピコータグ・システムを使用し、6N−HCl 、150℃1時間の条件下、ピコータグ・ワークステーションで水解し、フェニ ルイソチオシアネートで誘導化した後、実施した。分離HPLCは、デルタ−パ ックC18−100(15μm)を充填した2本のプレップパックカートリッジお よびガードカートリッジ(40x210mmまたは25x210mm)を備える ウオーターズRCMモジュール装備プレップ4000液体クロマトグラフを用い 実施した。ペプチドは分離用セルをもつウオーターズ486スペクトロホトメー ターを用い、230nmで検出した。 方法1]ペプチドの合成 すべてのペプチド(ペプチドBを除く。図1)はABI430Aペプチド合成 機によりファストモック(FastMoc)(商標)法を用い、リンク樹脂(0. 38mmol/g負荷)上C−末端アミドとして合成した。システインのイオウ はS−tert−ブチルスルフェニル基またはトリチル基で保護し、すべての他の側 鎖機能はトリフルオロ酢酸反応活性基により保護した。合成終了後、ペプチドを 無水酢酸/DIEA/NMP(0.1/0.01/1(v/v/v))を用いてア セチル化するか、またはあらかじめ活性化したパルミチン酸を用いN-パルミト イル化した(方法・第3および4項参照)。S−トリチル保護システインを有する ペプチドは、TFA/水/EDT/TA/フェノール(40/2/1/2/3( v/v/v/v/w))を用い、スカベンジャーの存在下、2時間、酸水解して 樹脂から切断し、同時に脱保護した。粗製のペプチドを沈殿させ、ヘキサン/エ ーテル(1:1)で2度洗浄し、アセトニトリル/水(1:1)から凍結乾燥し た。ペプチドBはNMP中Fmoc−Lys(Boc)−OHから出発して、メ チルベンズヒドリルアミン(MHBA,0.46mmol/g)樹脂上、C−末 端アミドとして合成した。TFA/水(19:1)でBoc基を切断後、あらか じめ活性化したパルミチン酸でパルミトイル化した(方法・第4項参照)。Fmo c脱保護後、上記のごとく、α−アミノ基を適切なFmoc−アミノ酸で連続的 にアシル化して保護ペプチドとした。化合物Bを脱保護し、HF/アニソール( 9:1)で樹脂から切断した。2]S−(tert-ブチルスルフェニル)システイニル残基の溶液中脱保護 システインの側鎖保護基を、還元剤を用い脱離した。30分で行う定型の二重 脱保護を採用し、窒素気流下、10%H2O/NMP中、50モル等量過剰のト リ(n−ブチル)ホスフィンで実施した。反応はHPLC分析によりモニターし た。3]溶液中でのS−パルミトイル化 パルミチン酸の活性化−パルミチン酸(100μmol)のDCM(250μ l)溶液に、DMF(220μl)中HBTU/HOBt100μmol(0. 45M)溶液およびNMP中の2M−DIEA溶液200μmolを添加した。 活性化パルミチン酸は室温20分でこの混合物からゲルを形成した。 チオール基のパルミトイル化−アセチル化したペプチド(リジン残基不含)を NMPに10mg/mlの濃度で溶解した。溶液をpH試験紙でチェックしなが らDIEA(2M NMP溶液)でpH5とし、1等量のあらかじめ活性化した パルミチン酸と混合した。室温で90分間攪拌後、サンプルを分析用HPLCに 付した。約50%のペプチドが反応していることが判明した。二度目の等量の活 性化パルミチン酸を、この場合は半量のDIEAで調製したものを添加すると、 更に90分後に70%以上のペプチドがパルミトイル化されていた。副産物は認 めなかった。総反応時間5時間後、混合物をアセトニトリル/水(1:1)で4 倍に希釈し、2滴のTFAを加え、パルミトイル化ペプチドを単離し、分離用H PLCで精製した。 α−もしくはε−アミノ基のパルミトイル化−リジン残基の遊離Nαもしくは 遊離Nεを、S−パルミトイル化について記載したようにN−パルミトイル化し た。4]樹脂上N−パルミトイル化 合成完了後、樹脂をNMP/水(9:1)中、トリ(n−ブチル)ホスフィン (50等量)で60分間2度(またはホスフィンの品質により2度目は一夜)処 理し、tert−ブチルスルフェニル基を除去した。樹脂をNMPで充分に洗浄した 。遊離のSH基を、あらかじめ活性化したパルミチン酸試薬(パルミトイル化溶 液、第3項参照)を用い、DCM/NMP中、それぞれ5時間と15時間、2度 の連結反応により樹脂上パルミトイル化した。5]脱保護混合物の選択と酸に対するチオエステルの安定性 tert−ブチルオキシ機能(BocおよびOBut)の酸水解による除去および /または樹脂−ペプチド結合の切断におけるチオエステルの安定性を検討するた めに、2種のモデルペプチド、すなわち、Ac-C(palm)SEIFRPGGGDMR-NH2およびAc -C(palm)VATQLPASF-NH2(両方ともリジンを含まない)を溶液中でパルミトイル 化し、分離用HPLCで精製した。サンプルをスカベンジャーの存 在下または不存在下に、TFA/水(19/1、v/v)(A),TFA/水/E DT/TA/フェノール(40/2/1/2/3、v/v/v/v/w)(B), またはEDT/水/TFA(1/1/38,v/v/v)(C)を用いる酸水解条 件に付した。酢酸/水(1/1)を対照として用いた。処理(3時間)は室温で 実施した。チオエステルはこれら酸性条件のすべての下で安定であることが証明 された。6]ヨードアセトアミドによる遊離SH基のブロッキング ペプチドac−CSDGAVQPDGGQPAVRNERATG−NH2の空 気酸化による2量化を防ぐために、遊離SH基をブロックした。ペプチドac− CSDGAVQPDGGQPAVRNERTAG−NH2(20μmol)およ びヨードアセトアミド(100μmol)を、400μlのDMFおよび600 μlの2%NH4HCO3(pH8.0)中に溶解した。pHを7.5〜8.5の 間に保ち、必要があれば、特級NH4HCO3(結晶)を用いて調整した。この溶 液を、室温で約1.5または2時間攪拌した。酢酸(100%、50μl)を加 えて、反応を停止させた。エルマン試験によって、得られた生成物を分析した。7]塩基に対するチオエステルの安定性 リン酸緩衝溶液(PBS、pH7.2)/DMF(7/3)、NH4HCO3水 (2%、pH8)/DMF(7/3)、ピペリジン/NMP(3/7)中でのペ プチドAの安定性を検討した。ペプチドAを、室温で、5mg/mlの濃度で溶 解した。安定性は、分析HPLCで測定した(表1)。結果を表1にまとめた。8]CPVのジスルフィド構成物Cの合成 ac−CSDGAVQPDGGQPAVRNERATG−NH2(13mg) およびpalm−CSDGAVQPDGGQPAVRNERATG−NH2(6 .4mg)を、1mlの50%DMSO/DCMに溶解した。この溶液を、15 0 μlの2%NH4HCO3を用いて、pH7.0にした。この混合物を攪拌し、反 応は、分析HPLCで追跡した。3時間後、0.5mlの酢酸を加えることによ って反応を停止した。ヘテロダイマーC(図1、ジスルフィド)およびアセチル ペプチドのホモダイマーは、HPLC精製によって単離した。最適な収率で化合 物Cを得るために、等モル量の両出発ペプチドを用いてもよい。また、2量化は 、中和にトリエチルアミンを用いて、10%DMSO/NMP中で行ってもよい 。モル質量は、高速原子衝撃質量分析(FAB−MS)で測定した。質量分析の ために還元剤チオグリコール酸を添加したので、2つの1本鎖ペプチドだけが検 出された(ac−ペプチド:計算値:2422、測定値:2422および248 9;palm−ペプチド:計算値:2465.79、測定値:2465.20) 。合成中に起こる2つの副反応が、いくつかの副生成物の原因であり(26)、 67の質量の増加は、ピペリジンとアスパラギン酸残基の1つとの反応によっで 引き起こされて、1分子の水が失われ、また18の減少は、特にDG配列におい て頻繁に起こる副反応であるAsp−Gly転位によって引き起こされた(DG は、配列中に2回現れる)。エレクトロスプレー質量分析(electrospray MS: ES−MS)によって、完全な構成物Cの質量だけではなく、上述の副反応によ って変形した構成物Cの質量もまた示された。これらの変形物は、免疫応答に重 大な影響を与えないであろう。9]複合体の調製 キーホールリンペットヘモシアニン(keyhole limpet haemocyanin:KLH、 10mg、カルバイオケム、ラ・ジョラ、カリフォルニア)を、pH7の0.1 Mリン酸ナトリウム緩衝液に、12.5mg/mlの濃度で溶解した。アセトニ トリル(0.3ml)を添加し、続いて、100μlの0.125Mマレイミド ベンゾイル−N−ヒドロキシサッカリンイミドエステル(MBS、ピアス、ロッ クフォード、イリノイ)のDMF溶液を添加した。1時間撹拌した後、溶液を、 4℃でpH7.0の0.1Mリン酸緩衝液に対して、30分単位で3回透析した 。ペプチド(10mg)を修飾KLHに加え、この混合物を室温で一晩震盪した 。 この複合体を、2時間単位で2回透析した後、4℃でpH7.0の0.1Mリン 酸緩衝液に対して一晩透析した。10]ワクチンの調製 各ワクチン、(KLHと複合した、N−またはS−パルミトイル化した)ペプ チド構成物を、リン酸緩衝溶液(PBS、pH7.2)に溶解し、等体積で、完 全フロイントアジュバント(CFA)を用いて乳化した。この混合物を、安定な 油中水型乳剤が得られるまで、針を通して繰返し押出すことによって乳化した。 この乳剤は、免疫化の直前に調製した。2回目の免疫化は、不完全フロイント・ アジュバント(IFA)を用いて準備された。11]予防接種または免疫化 GnRH−縦列構成物。7〜8頭の10週齢の雄の仔ブタの6群を、化合物A またはB(図1)で免疫化した。各動物に、1mlのワクチン調製物(1、0. 25、または0.05mg)を、首の筋肉内に投与されるように注射した。2回 目の免疫化は、8週間後に行った。コントロール用の1群は、CFAおよびKL Hのみで擬似免疫化した。26週目に、動物は屠殺される体重になり、精巣を摘 出し、精巣上体を切除し、精巣の重量を記録した。 CPV構成物。第1の実験では、5頭のテンジクネズミの2群を、化合物Cま たはDで免疫化した(図1)。各動物に、500μlのワクチン調製物を、首の 筋肉内に投与されるように注射した。2回目の免疫化は、6週間後に行った。コ ントロール用の1群は、化合物F(KLH−MBS結合ペプチド構成物、図1) で免疫化した。血液を、免疫化後0、6、7、および12週目に採取し、抗ペプ チド抗体価は、ELISAで記録した。 第2の実験では、3頭のテンジクネズミの1群を、CFAに乳化させた化合物 Cで免疫化した。比較のために、化合物EをCFAに乳化させた。血液を、免疫 化後0、4、8、および16週目に採取し、抗ペプチド抗体価は、ELISAで 記録した。第3の実験では、3頭のテンジクネズミの3群を、化合物D、EまたはFで免 疫化した。CFAを用いて、ペプチドを乳化した。コントロールとして、ペプチ ドの2量化を防ぐために、チオール基をヨードアセトアミドでブロックした遊離 ペプチドGを用いた。血液を、免疫化後0、4、および8週目に採取し、抗ペプ チド抗体価は、ELISAで記録した。 FIV構成物。この実験では、4頭のネコの6群を、(IFA中、またはIS COMS中の)化合物Hで、または(MBSを介してコレラ毒素と複合化し、皮 下、直腸、または鼻孔間のどこかに投与した)化合物Iで免疫化した。血液サン プルを、免疫化後8週目に採取し、ペプチドに対する抗体価は、ELISAで記 録した。 結果1]方法 溶液中、または固体担体のマトリックス内でペプチドチオールをアシル化する 方法が確立された。溶液中では、予め活性化されたパルミチン酸を用いて、ただ 1つの求核性官能基(NまたはS)を有するペプチドを非常に効率良くアシル化 することができる。固体担体上の保護されたペプチドのS−アシル化には、tert −ブチルスルフィニル基を効率的かつ選択的に脱保護することが要求され、これ はNMP/水(9/1)中でトリ(n−ブチル)ホスフィンで還元することによ り、効果的に行われた。この方法の利点は、リシンがまだ保護されたままである ため、リシンの存在下でも実施することができることにある。パルミチン酸チオ ール(AおよびE,図1)は、溶液中で予め活性化されたパルミチン酸によるア シル化によって得られ、B,Eおよび化合物Cのパルミトイルペプチドは樹脂上 でパルミトイル化した。チオエステルペプチドは、他の保護官能基が酸分解され る間、安定であることが判った。パルミトイル−チオエステル結合は、塩基性条 件下で安定でない。pH8付近で緩衝作用を有するチオエステル溶液は、長時間 にわたって効果を維持することができない(表1)。 pH7において、安定性はかなり向上し、−18℃で凍結乾燥したチオエステ ルは、28ヶ月後でも安定であることが判った。2]パルミトイル化ペプチドの免疫効果 a)GnRH−縦列ペプチドAおよびB 合成GnRH縦列ペプチドAおよびBの免疫効果は、7〜8頭の雄ブタ(10 週齢)から成る6つの群に対して行った実験で調べた。各グループは、S−パル ミトイル化(A)抗原またはN−パルミトイル化(B)抗原のいずれかの投与を 受けている。GnRH縦列ペプチドAまたはBは、CFAまたはIFAの存在下 に2回の注射を行った後の、26週齢における精巣重量(15)から判るように 、異なる免疫効果を示した(2回目の注射、表2を参照)。いずれの形でも精巣の 大きさを小さく保つことができたが、S−パルミトイル化ペプチドAのみが、全 ての個体について、試験した最も高い用量(1mg)でも、さらに8個体中3個 体について、最も低い用量(0.05mg)でもこの効果を示した。反応は用量 に依存した。S−パルミトイル化ペプチドAの用量0.25mgは、N−パルミ トイル化ペプチドBの用量1mgと同等の効果を示した。 b)CPVペプチド 上で認められた、パルミトイル化GnRHペプチドAおよびBによる効果を、 他の構成物および他の動物種を用いてさらに調べた。以下の実験では、イヌパル ボウィルスのVP2のN末端断片(2〜21位)を用いた。このペプチドは、ジ スルフィド架橋を介して同ペプチドにN−パルミトイル基によって複合される場 合(ペプチド構成物C)、KLHに複合されたペプチド(ペプチドFなど)と同等 の抗体反応を誘引するようである。一方、N−パルミトイル化ペプチド単独(ペ プチドD,おそらく部分的に2量体として存在する)では、抗体の力価が低く、 すべての個体で増加が認められなかったことから(表3を参照)、より低い免疫効 果しか与えなかったことが判る。ペプチド構成物Cは、ペプチドEの最初の合成 中に形成された。この合成においては、Fmoc−Cys(StBu)−OH を、パルボペプチド−樹脂に連結した後、システイン基を保護しているStBu 側鎖を、2−メルカプトエタノールを用いて48時間かけて切断した。この段階 でFmoc基も部分的に切断された。樹脂を洗浄し、遊離システインを、チオー ル基および上述のように部分的にアミノ基において、パルミトイル化した。次に 、Fmoc基をピペリジンを用いて切断した。この段階でパルミトイルチオエス テルも切断され、システインの遊離のアミノ基に部分的に転移した(S⇒N転移) 。次に、ペプチドをアセチル化し、脱保護し、上述のように樹脂から切断した。 ワークアップおよび分取HPLCによる精製を行ったところ、合成ペプチドであ る生成物Cであって、もう1つの同ペプチドに連結される脂肪酸に、ジスルフィ ド結合を介して連結された生成物Cを、少量の他の副産物とともに単離した。質 量分析では、Asp−Gly配列がパルボペプチド中で2回出現していることか ら、ペプチド構成物Cが部分的に転位していることが判った(26)。しかしなが ら、3または9位のアスパラギン酸にピペリジン基を添加しても、またはアスパ ルトイミドを形成することによって水分子を欠失させても免疫応答に顕著な影響 は及ぼさない。第2の実験は、CFA中で、ペプチドEをペプチド構成物Cと比 較する実験であった。このペプチドEの合成においては、ペプチドをFmoc− Cys(StBu)−OHと連結した直後に、アセチル化し、アミノ基のパルミ トイル化を防止した。StBu基を切断し、S−パルミトイル化し、最終的に脱 保護した後、パルボチオエステル生成物をHPLCを用いて精製した。結果とし て得られた生成物Eは、チオエステル結合によって脂肪酸に結合された合成ペプ チドであり、分析HPLCおよび質量分析のいずれによっても付加産物は一切検 出されなかった。生成物EおよびCは同様の免疫応答を示した(表4を参照)。S −パルミトイル化生成物が、N−パルミトイル化生成物よりも優れていることは 、ペプチドD、ペプチドE、およびKLH−MBS複合ペプチドFを直接比較す ることによって確認した(表5)。この第3の実験において、ワクチン注射4週間 目における、S−パルミトイル化ペプチドによって誘引される抗体の力価は、N −パルミトイル化ペプチドによって誘引される力価の約100倍高かった。8週 間目では、力価はほぼ同じであった。KLH複合ペプチドと比較すると、S−パ ルミトイル化ペブチドに対する力価は、4週間目、8週間目のいずれにおいても 高かった。 c)FIVペプチド パルミトイル−チオエステルペプチドHの抗体反応は、IFA,ISCOMS のいずれにおいても、コレラ毒素複合ペプチドに対する反応よりもはるかに高か った。CTペプチド複合物を投与するという方法によって、反応性を大きく高め ることはできなかった(表6)。 実施例の実験結果の考察 免疫学的見地から 本研究では、アミド結合またはチオエステル結合を介してパルミトイル化する 方法が確立された。さらに、脂肪酸に複合されたペプチドの免疫効果を調べ、K LH−MBS複合ペプチドと比較した。アシル化(NまたはS)の部位が付加産 物の免疫原性に影響することが判った。驚くべきことに、チオエステル結合を介 するペプチドのパルミトイル化(Sアシル化)により、高い免疫原性を有する生 成物が得られ、担体タンパク質(KLH,OVAまたはCT)に連結されたペプ チドと同程度か、もしくはそれ以上の効用を示した。一方、N−パルミトイル化 では、S−パルミトイル化またはKLH−MBS複合化の場合に比べて、免疫原 性はかなり低かった。しかしながら、不安定なジスルフィド結合を介してN−パ ルミトイル化ペプチド担体と複合されたペプチドは、高い抗体反応性を誘導した 。このように、抗原ペプチドと、担体分子であるパルミチン酸またはパルミトイ ル化ペプチドとの間の可逆的で不安定な結合が、免疫応答性を激烈に高める。し たがって、チオエステル結合を介しての脂肪酸の導入により、大きな担体タンパ クが必要でなくなる。大きな分子(タンパク質)を用いた従来の複合化では、連 結の際に引き起される化学作用を常に十分に制御できないことによる問題が生じ るとともに、担体タンパク質およびリンカーに対する望ましくない抗体が誘導さ れ てしまう。 化学的見地から Nα−アセチル化ぺプチドのアミドは、固相合成により自動的に調製すること ができる。しかしながら、ピペリジンによって塩基に不安定なFmoc基を除去 すると、合成中のS−パルミトイル化システイン誘導物の使用が不可能になる。 したがって、S−アシル化は、樹脂上で合成の終了時に実施するか、または切断 および脱保護後に溶液中で実施しなければならない。ここで適用したアシル化反 応では、チオールとアミノ基とを区別することができない。ペプチドは、担体か ら切断される際にN−保護基をも失うので、選択的パルミトイル化は、溶液中で 、ただ1つの求核性の官能基を有する化合物を用いてしか行うことができない( NまたはS)。水酸基は反応しない。 S−パルミトイル化ペプチドは塩基に対して不安定であるので、S−パルミト イル化ペプチドを緩衝溶液(pH7〜8)中に長期間放置しておくことは薦めら れない(表1を参照)。チオエステルは、酸性溶媒中では解離せず、したがってチ オエステルを攻撃するであろうチオラートアニオンを含まない。我々は、チオエ ステルが強酸性溶媒中でチオールに耐性を有するため、チオールをカルボニウム イオンに対する捕獲剤として、tert−ブチロキシ官能基の保護時に使用すること ができるという一般則を立証した(21参照)。 表1. 塩基溶液中でのチオエステル結合の安定性結果は、室温で所与時間後、分析HPLCによって推定されるGnRH縦列ペプ チド(A)の初期濃度のパーセンテージで示す。 表2. GnRH縦列ペプチドの投与量を変化させて免疫した雄の仔ブタの精巣 重量 a:重点が置かれる区分に該当する動物の個体数/動物の総数 精巣重量<100グラムであるものは陽性であるとみなし、100〜150グラ ムの間にあるものは中間、150グラムより重いものは陰性であるとみなした。 表3:CFA中に乳化させた100μgの化合物C、D、またはFで予防接種し たテンジクネズミの6、7、および12週目における血清抗ペプチド抗体価。I FA中に乳化させた化合物によるブースターワクチン投与は、最初のワクチン投 与後6週目に行った。血液サンプルは、あらかじめ採取しておいたものである。 力価a 動物 化合物 6wpv 7wpv 12wpv 1 C 5.1 6.0 >6.5 2 C 5.1 5.0 4.8 3 C 6.1 5.4 5.4 4 C 5.0 4.9 5.0 5 C 4.6 #b 6 D 3.5 4.1 4.3 7 D 1.7 1.6 2.9 8 D 3.5 3.7 3.7 9 D −c − − 10 D 2.0 2.0 # 11 F 5.1 5.3 5.7 12 F 5.0 5.0 >6.5 13 F 4.5 4.7 # 14 F 5.2 # 15 F 5.0 5.2 5.3a :ゼロ血液サンプルは、計算前に減じてある。力価は、−log(希釈倍率) として計算した。バックグラウンドの3倍のシグナルを与えた。b :実験中に、動物が死んだことを意味する。c :力価が検出されなかったことを意味する。測定の最低希釈濃度は、1/10 であった。 表4:テンジクネズミの4、8、および16週間後の血清抗ペプチド抗体。化合 物Cは、化合物Eと比較した。どちらの化合物も、CFA中に乳化させたもので ある。 力価a 動物 化合物 4wpv 8wpv 16wpv 1 C 2.2 3.7 3.8 2 C 2.1 2.4 2.8 3 C 2.2 3.8 3.8 4 E −b 3.0 4.0 5 E 2.1 3.5 4.6 6 E 2.1 2.4 2.5a :ゼロ血液サンプルは、計算前に減じてある。力価は、−log(希釈倍率) として計算した。バックグラウンドの3倍のシグナルを与えた。b :−は、力価が2.0より低い値であったことを意味する。 表5:100μgのパルミトイル化ペプチド(S、またはN)、複合ペプチド( KLH−MBS)、またはブロックペプチド(ヨードアセトアミド)で免疫した テンジクネズミの4および8週間後の血清抗ペプチド抗体価。 力価a 動物 化合物 4wpv 8wpv 1 E 2.5 2.5 2 E 4.0 3.3 3 E 3.1 3.4 4 D 1.8 2.9 5 D −b 3.4 6 D − 2.3 7 F 2.5 2.2 8 F 2.7 2.0 9 F − − 10 G − 11 G − − 12 G − −a :ゼロ血液サンプルは、力価の計算前に減じてある。力価は、−log(希釈 倍率)として計算した。バックグラウンドの3倍のシグナルを与えた。b :−は、力価が検出されなかったことを意味する。測定の最低希釈濃度は、1 /30であった。 表6:ネコの血清抗ペプチド抗体価 動物 化合物 力価a 1 H/IFA 1.60 2 H/IFA 0.85 3 H/IFA 1.70 4 H/IFA 1.35 5 H/ISCOM 0.20 6 H/ISCOM 1.35 7 H/ISCOM 0.07 8 H/ISCOM 1.25 9 I/CT−SC 0.15 10 I/CT−SC 0.10 11 I/CT−SC 0.12 12 I/CT−SC 0.02 13 I/CT−R 0.06 14 I/CT−R 0.01 15 I/CT−R 0 16 I/CT−R 0 17 I/CT−IN 0.02 18 I/CT−IN 0.10 19 I/CT−IN 0.01 20 I/CT−IN 0.15 21 コントロール 0 22 コントロール 0 23 コントロール 0 24 コントロール 0a 力価は、光学濃度からバックグラウンドを引いた値である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年6月26日(1998.6.26) 【補正内容】 請求の範囲 1.ある特定の生理条件下で不安定であり、解離するチオエステルもしくはジ スルフィド結合により直接もしくは間接に連結している抗原および脂肪酸もしく は脂肪酸ペプチド担体化合物から成ることを特徴とするワクチン。 2.該抗原がワクチンまたはその調製物の投与後、該抗原が該担体化合物から 解離することを特徴とする請求項1記載のワクチン。 3.該抗原がタンパク質、ポリペプチド、合成ペプチド、炭水化物、またはハ プテンである請求項1または2記載のワクチン。 4.該抗原が合成ペプチドである請求項3記載のワクチン。 5.該脂肪酸がパルミチン酸である請求項1〜4のいずれかに記載のワクチン 。 6.該合成ペプチドが実質的にアミノ酸配列/EHWSYGLRPGQHW-SYGLRPGから成 ることを特徴とする請求項4または5記載のワクチン。 7.該合成ペプチドが実質的にアミノ酸配列SDGAVQPDGGQPA-VRNERATGから成る ことを特徴とする請求項4または5記載のワクチン。 8.該合成ペプチドが実質的にアミノ酸配列RAISSWKQRNRW-EWPRDから成ること を特徴とする請求項4または5記載のワクチン。 9.該抗原がペプチドであり、該担体化合物が脂肪酸に結合した該ペプチドの もう一つのコピーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のワク チン。 10.該担体化合物がN−パルミトイル化ペプチドである請求項9記載のワク チン。 11.該ペプチドが実質的にアミノ酸配列SDGAVQPDGGQPAVR-NERATGから成るこ とを特徴とする請求項9または10記載のワクチン。 12.製薬的に可能な化合物またはアジュバントと共に請求項1〜11のいず れかで調製したワクチン調製物。 13.チオエステル結合を介して脂肪酸に連結した合成ペプチドから成ること を特徴とする組成物。 14.該脂肪酸がパルミチン酸である請求項13記載の組成物。 15.該ペプチドがEHWSYGLRPGQHWSYGLRPG、SDGAVQPD-GGQPAVRNERATGおよびRA ISSWKQRNRWEWPRDから成る群より選択されることを特徴とする請求項13または 14記載の組成物。 16.合成ペプチドがジスルフィド結合を介して担体化合物に連結しており、 該担体化合物が該合成ペプチドのもう一つのコピーに連結した脂肪酸であること を特徴とする組成物。 17.該脂肪酸がパルミチン酸である請求項16記載の組成物。 18.該ペプチドがEHWSYGLRPGQHWSYGLRPG、SDGAVQPD-GGQPAVRNERATGおよびRA ISSWKQRNRWEWPRDから成る群より選択されることを特徴とする請求項16または 17記載の組成物。 19.生理的条件下で不安定であり、解離する化学結合を介して合成ペプチド を担体化合物と連結させることを特徴とする免疫原調製物の製造方法。 20.該脂肪酸がパルミチン酸である請求項19記載の方法。 21.該ペプチドがEHWSYGLRPGQHWSYGLRPG、SDGAVQP-DGGQPAVRNERATGおよびRA ISSWKQRNRWEWPRDから成る群より選択されることを特徴とする請求項19または 20記載の方法。 22.請求項19〜21のいずれかに記載の方法により得られる免疫原調製物 。 23.製薬的に可能な化合物またはアジュバントと共に調製した請求項22記 載の免疫原調製物から成ることを特徴とするワクチン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 スファーペル,ウィルヘルムス マルティ ニュス マリア オランダ国 エヌエル―1313 エンイェー アルメーレ デ スペーセレイ 70 (72)発明者 ダルスハールト,クリスチャン デンマーク国 ディーケー―4771 カルフ ェハフェ ニー フォルディングボルフフ ェイ 80 (72)発明者 メルーン,ロベルト ハンス オランダ国 エヌエル―8231 アーペー レリスタット カルフェール 10―04

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ある特定の生理条件下で不安定であり、解離する化学結合により直接もし くは間接に連結している抗原および担体化合物から成ることを特徴とするワクチ ン。 2.該抗原がワクチンまたはその調製物の投与後、該抗原が該担体化合物から 解離することを特徴とする請求項1記載のワクチン。 3.該抗原がタンパク質、ポリペプチド、合成ペプチド、炭水化物、またはハ プテンである請求項1または2記載のワクチン。 4.該担体化合物がタンパク質または脂肪酸または脂肪酸ペプチドである請求 項1〜3のいずれかに記載のワクチン。 5.該化学結合がチオエステルまたはジスルフィド結合である請求項1〜4の いずれかに記載のワクチン。 6.該抗原がチオエステルアシル化反応により脂肪酸に連結していることを特 徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のワクチン。 7.該抗原が合成ペプチドである請求項6記載のワクチン。 8.該脂肪酸がパルミチン酸である請求項4〜7のいずれかに記載のワクチン 。 9.該合成ペプチドが実質的にアミノ酸配列/EHWSYGLRPWGQHW-SYGLRPGから成 ることを特徴とする請求項7または8記載のワクチン。 10.該合成ペプチドが実質的にアミノ酸配列/SDGAVQPDGGQP-AVRNERATGから 成ることを特徴とする請求項7または8記載のワクチン。 11.該合成ペプチドが実質的にアミノ酸配列/RAISSWKQRNRW-EWPRDから成る ことを特徴とする請求項7または8記載のワクチン。 12.該抗原がペプチドであり、該担体化合物が脂肪酸に結合した該ペプチド のもう一つのコピーであることを特徴とする請求項5記載のワクチン。 13.該担体化合物がN−パルミトイル化ペプチドである請求項12記載のワ クチン。 14.該ペプチドが実質的にアミノ酸配列/SDGAVQPDGGQPAVR-NERATGから成る ことを特徴とする請求項12または13記載のワクチン。 15.製薬的に可能な化合物またはアジュバントと共に請求項1〜14のいず れかで調製したワクチン調製物。 16.チオエステル結合を介して脂肪酸に連結した合成ペプチドから成ること を特徴とする組成物。 17.該脂肪酸がパルミチン酸である請求項16記載の組成物。 18.該ペプチドがEHWSYGLRPGQHWSYGLRPG、SDGAVQP-DGGQPAVRNERATGおよびRA ISSWKQRNRWEWPRDから成る群より選択されることを特徴とする請求項16または 17記載の組成物。 19.合成ペプチドがジスルフィド結合を介して担体化合物に連結しており、 該担体化合物が該合成ペプチドのもう一つのコピーに連結した脂肪酸であること を特徴とする組成物。 20.該脂肪酸がパルミチン酸である請求項19記載の組成物。 21.該ペプチドがEHWSYGLRPGQHWSYGLRPG、SDGAVQP-DGGQPAVRNERATGおよびRA ISSWKQRNRNVEWPRDから成る群より選択されることを特徴とする請求項19または 20記載の組成物。 22.生理的条件下で不安定であり、解離する化学結合を介して合成ペプチド を担体化合物と連結させることを特徴とする免疫原調製物の製造方法。 23.該担体化合物が脂肪酸であるかまたは該合成ペプチドのもう一つのコピ ーに連結した脂肪酸である請求項22記載の方法。 24.該脂肪酸がパルミチン酸である請求項23記載の方法。 25.該ペプチドがEHWSYGLRPGQHWSYGLRPG、SDGAVQP-DGGQPAVRNERATGおよびRA ISSWKQRNRWEWPRDから成る群より選択されることを特徴とする請求項23または 24記載の方法。 26.請求項22〜25のいずれかに記載の方法により得られる免疫原調製物 。 27.製薬的に可能な化合物またはアジュバントと共に調製した請求項26記 載の免疫原調製物から成ることを特徴とするワクチン。
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