JP2000514185A - 能動磁気流体速度センサー - Google Patents

能動磁気流体速度センサー

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Abstract

(57)【要約】 導電性液体保証質量を包含する環状検出流路(11、12)を有する磁気流体センサー。環状流路(14)に半径方向の流れが導入され、この装置の回転に対応してコリオリの力が発生する結果、流体の円周方向の速度が生じる。電磁巻き線は環状流路に対して垂直方向の交番電磁場を形成させる。第一及び第二電極(17、18)は環状流路の中央部と環状流路の円周部との間に誘導される時間により変化する電位を検出する。時間により変化する電位は、時間により変化する電場の強さ、及び、上記保証質量に対する流路の回転速度に比例する。上記2つの電極に接続された変圧器(23)は、保証質量に対する流路の回転速度を表すシグナルを増幅させる。

Description

【発明の詳細な説明】 能動磁気流体速度センサー 本発明は、角速度を測定するためのセンサーに関する。具体的には、円形又は 環状流路の内部にある導電性液体のコリオリ加速度から生じる円周方向の流速を 測定する磁気流体センサーを開示する。 本発明は、米国特許4718276号、5067351号及び5176030 号で本発明者が以前に開示した発明を発展させたものである。米国特許5176 030号は、角速度を検出するために用いられる能動MHD発電機を開示してい る。この特許製品の操作原理は、円形流路における導電性液体の半径方向の流れ 場に依拠している。このセンサーが検出軸の周囲に過渡的な角回転を受けた時に は、円形流路の内部にある導電性液体は保証質量(proof mass)とし て作用し、導電性液体を含むセンサーに与えられた回転に対して静止した状態の ままである。静磁場は導電性液体の流路に対して垂直に印加される。この装置の 内部にある2つの円形検出流路のそれぞれにおいて半径方向に液体をポンプで送 り込むことにより、液体に流れが誘導される。入力速度が一定である条件下では 、コリオリの加速度によって、検出流路内部の液体の流れ場に接線方向(円周方 向)の速度成分が生じる。この接線方向の速度成分に与えるMHD効果は、導電 性流体の内周部と導電性流体の外周部との間に、センサーに対する入力角速度に 比例する静電ポテンシャルを生じさせる。 上述した特許の能動センサーは、利用分野によっては不充分な分解能とドリフ ト率を持つことが明らかになっている。慣性ナビゲーションで利用するには、0 .0001°/秒以上の分解能で角速度を測定することが望ましいが、上述した 特許の装置が有する測定分解能はおよそ1°/秒に限られている。 従来の磁気流体センサーが有するドリフト率は1時間あたりおよそ数百度であ るが、慣性ナビゲーションジャイロで利用するには、ドリフト率は0.1°/時 間未満が望ましい。 はるかに小さな角速度を測定するため、具体的には、慣性陸路ナビゲーション で利用する際に必要とされる精度を発揮する低価格の角速度センサーを開発する ために、上述した装置に対して構造の変更を行った。 発明の要約 本発明は、1°/秒未満の角速度の測定を達成することを目的とするものであ る。 本発明は、また、低いドリフト率を有する角速度センサーを提供することを目 的とするものである。 本発明におけるこれらの目的及び他の目的は、環状流路が測定軸の周囲を回転 する時に高頻度(>1Hz)の速度を測定するため、実質的に静止した状態のま まである導電性液体保証質量を包含する環状又は円形流路を有する磁気流体セン サーによって達成される。低頻度(<1Hz)の速度測定を可能にするため、上 記流路には、環状流路の円周部と環状流路の中央部との間に導電性流体の半径方 向の流れをつくる。検出流路における半径方向の流体の流れのコリオリ成分を測 定することによって、低頻度(1Hz付近までで一定)において角速度が検出さ れる。交番電磁場を環状流路の平面に対して垂直な方向に形成させると、環状流 路に垂直な電磁場内での導電性保証質量の動きのために、環状流路の内部で半径 方向に交番電位が誘起される。環状流路を横断する方向での電圧は、それぞれ環 状流路の内周部と外周部にある第一電極及び第二電極によって検出され、この電 極間を接続する一次巻き線を有する変圧器によって増幅される。この変圧器の二 次巻き線で作られた増幅シグナルは、センサーに与えられた角速度に比例し、検 出流路における磁束密度によって変調されている。 上記センサーから発生した角速度シグナルは、印加された電磁場に対して同期 して検出されて、従来のセンサー構造から実質的に増加した測定分解能(及び向 上したノイズ除去能)を提供する。 本発明の好ましい態様においては、磁気流体速度センサーは、導電性流体保証 質量を搭載した、互いに対して平行に設置された2つの流路、すなわち検出流路 と整流用流路を有する。この二つの流路は、内周部に沿って二つの環状流路をつ なげる中央流路と、環状流路の各々の外周部をつなげる戻り流路とによってつな げられている。上記中央流路の内部にある磁気流体ポンプは2つの環状流路の間 で流体に流れを与えて、各流路を横断する半径方向の流れを生じさせる。受動モ ードゲインと能動モードゲインが一致することができかつ位相応答がゼロ度付近 のままであるように、この流れは検出流路において半径方向で外向きに設定され る。 2つの環状流路を支持するハウジングに角速度が与えられれば、このハウジン グと導電性液体保証質量との相対的な動きが、環状流路を出入りする半径方向に 流れる液体にコリオリの加速度を付与し、環状流路の内部に円周方向の流速を生 み出す。流路内部の液体保証質量の円周方向の流速は、半径方向の流速、印加さ れた磁束密度及び入力される角速度に比例するものであり、検出流路の内周部と 外周部の間に、時間により変位する電位を生じさせる。その電圧は同期的に検出 される以前に、変圧器によって増幅される。 図の説明 図1は、本発明の好ましい態様に係るセンサー組み立て品の平面図である。 図2は、上記好ましい態様に係るセンサー組み立て品の、図1の線A−Aに沿 った断面図である。 図3は、中央流路14、下部流路11、上部流路12及び戻り流路13からな る流体回路を通る、ポンプで送られた保証質量の導電性流体経路を例示した図で ある。 図4は、ポンプ組み立て品21の平面断面図である。 図5は、上記好ましい態様に係るセンサーにおける交番磁場経路及びポンプ組 み立て品を例示した図である。 図6は、上記好ましい態様のセンサーの分解図である。 図7は、上記好ましい態様のセンサーから導かれる測定回路及びこれに関する 電子回路構成を図示したブロック線図である。 図8は、角速度の周波数に対するセンサーの振幅応答を示した図である。 図9は、角速度の周波数に対するセンサーの位相応答を示した図である。 好ましい態様の説明 図1及び2は、本発明の好ましい態様に係る、ほぼ1/1000°/秒という 小さな回転速度を測定しうる磁気流体(MHD)角速度検出器の平面図及び横断 面図である。 このセンサーは、水銀等の導電性液体で満たされた下部流路11及び上部流路 12を有する。流路11及び12は平行な二平面にあるものであり、センサー3 の測定軸8に沿ってある中央流路14と、流路12及び11の外周部にある戻り 流路13とによってつなげられている。中央流路14に配置されたポンプ21は 、下部流路11と上部流路12に半径方向に出入りする導電性液体保証質量を循 環させるものである。この液体保証質量は空泡を含まないものであり、実質的に 圧縮不可能な液体を構成する。下部流路11は実質的に円形であり、上部流路1 2は半径方向に伸びた複数の通路を有する。 トロイダル磁気巻き線22は、上部流路11と下部流路12の間に配置されて おり、下部流路11と上部流路12に対して垂直な磁場を誘起する。 磁気流体力学の原理によれば、印加された磁場に対する下部流路11内部での 保証質量の相対的な動きは、接続流路14で規定される内周部と、戻り流路13 で規定される外周部との間に静電ポテンシャルを生じさせる。センサーがその検 出軸の周囲を回転すると、内周部と外周部に接して配置されている2つの電極1 7及び18が静電ポテンシャルを生じさせるが、これは磁気ドライブコイル22 に印加された電圧の周期的変化に対応して時間変化するものである。変圧器23 の一次巻き線は、下部環状流路11の内周部と外周部に接触している2つの電極 17と18を接続している。 検出流路を構成する下部円形流路11を横切る半径方向の流れが導入されるの で、MHDセンサーは(1Hz未満の)低周波数の角速度に対する感度が改善さ れる。この半径方向の流れは、センサー軸8を中心とするセンサーの角回転に応 答してコリオリの速度成分を生み出す。下部円形検出流路11の内部電極17と 外部電極18の間の電圧は、液体保証質量に対する下部流路11の角周波数変位 を表している。 図3は、下部円形流路11と上部流路12の間に形成される流体経路を例示し たものである。ポンプ21は、中央流路14を通って導電性流体を垂直に降下さ せる。この後、水銀等の流体は、下部流路11で外向きに半径方向に流される。 次に、この流体は下部流路11の外周部から上方に、戻り流路13を通って上部 流路12の外周部まで移動する。ポンプされた導電性液体は図3の矢印で表され た複数の半径方向の経路を通過して、上部流路12の内周部に向かって流される 。上部流路12は、コイル枠39の上にある楕円形のブロック38によって、複 数の放射状経路に分割されている。上部流路キャップ33は上部流路12の外壁 を形成する(図2を参照)。放射状ブロックは、ドライブコイル22の末端22 a、22bが1つの孔から一対になって通される複数の貫通孔を有し、同時に、 コイ ル枠39にドライブコイル巻き線22とともに同心状に巻きつけられたドライブ コイルフィードバック巻き線28の末端28a、28bが通される1つの貫通孔 も有する。 加えて、上部流路キャップ33にブロック38を通る孔が存在しており、2つ の接続用電極45及び46のそれぞれがここを通っておりこれらから絶縁されて いる。これら接続用電極45、46は上蓋33の上部に突き出しているので、回 路基板49と、ポンプ21の電極43、44とを接続することができる。 EMドライブコイルフィードバック巻き線28の一対の末端28a及び28b は一対になって、ブロック38の孔を通り抜けている。ブロック38の残りの孔 は、ポンプ組み立て品21と上蓋33をコイル枠39に固定するために、留め具 を受けている。 戻り流路13は、上部流路絶縁体40と外部戻り壁34との間の空隙を構成す る。下部円形流路11への流れは、センサーがその検出軸8の周囲を回転する時 にコリオリの加速度を受ける半径方向の成分を含む。円形流路11の流体経路で 生じた円周方向の速度成分は、流路11において半径方向の静電ポテンシャルを 生じさせる。 円形下部流路11は、外部電極18、下部検出流路絶縁体32及び内部検出流 路電極17からなる外壁を有する。これらの構成要素はそれぞれが円形であって 、ハウジンク26内にはめ込まれて、一次巻き線23に支持される。一次巻き線 23はトロイダル変圧器のコア25及び二次巻き線24を内包する。 円形下部流路11、戻り流路13及び上部流路12の内壁は、戻り流路絶緑体 (コイル枠カバー)40、ポンプ組み立て品21、及び、ドライブコイル22を 支持するトロイダルコイル枠39によって形成される。上部流路キャップ33は 外部ハウジング26に留め具47で固定される。 流体の流れを作りだす磁気流体ポンプ21を図4及び5の断面図においてより 具体的に示す。ポンプ21は、磁気の方向が共通している一対の永久磁石19及 び20であって円形下部流路11と放射状上部流路12とをつなぐ中央流路14 に対して垂直なポンプハウジング29に支持されているものを有する。永久磁石 19及び20は中央流路14の短い方の巾をへだてて対面する。一対の電極43 、44(図2を参照)は、中央流路14の長い方の巾をへだてて備えつけられ、 外部接触子45、46と接する。流路14に電圧を印加するための電極43、4 4は、上記長い方の巾をはさんで配置されるものであり、中央流路14の内壁に まで伸長して中央流路14内の導電性液体と接触する導電性のネジ付き挿入子を 構成する。MHDの原理を用いると、外部接触子45、46への直流電圧の印加 は、磁石19及び20の磁場に対して垂直に、中央流路14の広い方の巾を横切 る静電場とこれに相当する電流を生じさせる。この結果、吐出力が流路内の導電 性液体(水銀)に与えられる。ここに、上部流路12から中央流路14を通って 下部流路11に至る流れが確立する。 流路キャップ33は、中央流路14の皿型開口部30aで受けられるテーパ中 央セクション33aを有する。流路キャップ33は、ポンプされた導電性流体を 積載する放射状流路12の上部壁面を形成する。流路キャップ33は、磁気コイ ル枠39に巻き付けられたトロイダルドライブコイルに接続するための孔を有す る。 コイル22は、上部流路キャップ33のブロック38を通って交番電圧の発生 源にまで伸長する末端22a及び22bを有する。本装置の測定感度が向上した のは、一部には、センサーが検出軸の周囲を回転する時に電極17及び18で生 じた交番MHD電位を発生させる交番磁場に起因する。内部電極17及び外部電 極18で検出された交番電圧も時間変化するものであり、コイル22に印加され た電圧を基準電圧として用いて二次巻き線24のリード線の電圧と比較する同期 検出法を用いて、検出流路における電極17と18の間のMHD発生電圧を、ト ロイダル変圧器のコア25で増幅することにより、ピコボルトの範囲で検出する ことができる。 第二フィードバックコイル28はコイル枠39に巻き付けられて、一対の巻き 線末端28a、bを有する。この2つの巻き線末端はねじり合わされた一対のも のとして、コイル枠39、楕円形ブロック38及び蓋33にある同一の孔を通っ て伸長して、図2の回路基板49に接続される。フィードバックコイルは、ドラ イブコイル22が作りだした磁束をモニターすることができるので、磁束密度の 振幅B及び振動数を一定に維持することができる。磁束密度の制御が、このセン サーの分解能を高め、時間と温度に対する極めて安定な感度(倍率)の制御を提 供する。 更に、トロイダルコア25、二次巻き線24及び一次巻き線23からなる逓昇 変圧器の使用を通じて、この装置の速度感度又は分解能を著しく増加させること が可能になる。内部電極17及び外部電極18は変圧器の一次巻き線23に接続 される。変圧器の一次巻き線23は、トロイダル変圧器のコア25が通るトロイ ダル通路と、変圧器のコアに巻き付けられた多重巻きの二次巻き線24とを有す る銅カップからなる一重巻きのものである。一次巻き線は電極17及び18に2 つのポイントで接続される。電極17はその基部に、ボルト31を受けるための ネジ孔を有する。1つの電極17と絶縁体32は、一次巻き線23からなる銅カ ップに固定される。 外部電極18は検出流路絶縁体32によって、内部電極17から間隔を置いて 配置される。外部電極18はその表面で、一次巻き線23からなる銅カップに接 する。 二次巻き線24の末端24a、bはねじり合わせられた一対のものとして、孔 23aから出される。このねじり合わされた一対の末端は、ハウジング26と戻 り流路の外壁34との間をハウジング26と接しつつ上に向かって伸長し、上蓋 33の開口部を通過する。変圧器の二次巻き線の末端はセンサーの電子回路基板 49で受けられる。変圧器のコア25に巻き付けられた二次巻き線24、及び、 一次巻き線23は、軸8の周囲の角速度を測定するため、ドライブコイル22に 印加される電圧に対して同期する検出法に用いることができる電流の増幅シグナ ルを与える。 交番磁場と検出流路11との関係を図5に例示する。矢印は、磁気コア39に 支持されたトロイダル巻きコイル22から発生する磁束の方向が円形下部流路1 1に対して垂直であることを示している。 好ましい態様におけるセンサーの詳細な分解図を図6に示す。センサーは、適 当な留め具48によって基盤27に固定されたハウジング26に収納される。内 部検出流路電極17は絶縁体32に支持される。外部電極18は円形流路11の 外壁の一部を形成する。ドライブコイル22は上部流路絶縁体(コイル枠カバー )40で覆われる。上部流路絶縁体40は戻り流路絶縁体34の内部でスライド する。戻り流路絶縁体34は外部電極18とハウジング26の間に、絶縁のため の空気間隙を維持する。上部流路絶縁体40と戻り壁34との間の隙間は、磁気 コア39と上部流路の蓋33の間に形成される上部流路12から出てくる流体に 対して戻り流路を与える。上部流路の蓋33は、戻り壁34内部の隆起部34a 上にある円形の隆起部(図2でより明らかに図示)を有する。 ポンプ21は磁気コア39の内部に配置される。磁気ポンプ21は、その上下 に皿型開口部30a及び30bにおいて開口している中央流路14を有する。皿 型開口部30a及び30bはそれぞれ、上部流路キャップ33のテーパ部33a と、テーパ型内部検出電極17を受ける。テーパ型内部検出電極17と上部流路 キャップテーパ33aの両方が、中央流路14に出入りする流体経路の壁面を形 成する。 上部流路キャップ33は、クリアランスホール47を通ってネジ孔のあるハウ ジング壁面26まで届く一連のネジによって外部ケース26に固定される。 図2はまた、一連の積み重なったプリント配線基板を有する完全な形のセンサ ーユニットも例示する。一番目のプリント配線基板49は、ドライブコイルのリ ード線22a、22b、二次検出巻き線24a、24b、ポンプ電極45、46 及びドライブフィードバック巻きリード線28a、28bを接続する。プリント 配線基盤50は、検出された角速度シグナルを同期に復調するために必要な復調 回路構成を有する。ドライブ基板51は電磁ドライブコイル22に交番電圧を与 える。検波基板50及びドライブ基板51上で電子回路をはたらかせるための電 源電圧を提供する電源基板53を示す。コネクタ基板54は、電子装置の上蓋5 5で支持される。52は、半径方向の流速を制御するMHDポンプ基板である。 上記基板を含む円筒形支柱58は、上部流路キャップ33にねじ込まれる第一 及び第二ネジ末端を有する。締めつけリング59は適所にコネクタ60及びその ヘッダ61を保持する。ハウジングの壁面26に固定された基盤27には、セン サー及び電子組み立て品を測定面に固定するための複数のクリアランスホール6 4を有するフランジがある。 図7は、センサーの操作に必要な電子回路構成を例示したブロック線図である 。ドライブ基板51は、センサー内に交番磁束を形成させる交流シグナル源70 を有する。プリセッション発振器のような交流シグナル源70は、制御された電 流をセンサーのドライブコイル22に供給する。フィードバック巻き線28は、 エラーシグナルを誘導してセンサー内の磁束密度を一定に維持するためのフィー ドバック回路72に接続される。加算接合点71は一定の磁束密度を維持するた めに、電流ドライバー73にエラーシグナルを与える。 MHDポンプ基板52は、検出流路11での半径方向の流速を設定するための 電圧基準を有する。流速の制御は、MHDポンプが生じさせた流速を検出して、 フィードバック回路76を通じて加算接合点78にフィードバックシグナルを与 えることによって行われる。パルス幅変調電力回路77は、エラーシグナルに応 じてMHDポンプ電極45、46にパルス幅が変調したパルスを与えることで、 センサー内に制御された流速を提供し、中央流路14の液体に対して吐出力を生 じさせる。 検出流路内の半径方向の流れを一定に保ち、同時に磁束を一定に維持すること によって、内部検出電極17及び外部検出電極18からの検出された出力シグナ ルは、巻き線22が形成させる電磁束B、半径方向の流速Ur、及び、加算関数 で表される入力角速度ωo(t)に比例するので、入力角速度ωo(t)の正確な 測定値である出力シグナルが得られる。 内部検出電極17及び外部検出電極18で検出された電圧は、一次巻き線23 及び二次巻き線24からなるトロイダル変圧器によって増幅される。 検出された角速度シグナルを同期検波するために必要な変調回路を有するセン サーシグナル処理電子回路は、センサー電子回路基板50に含まれる。このセン サーシグナル処理電子回路は、巻き線24からのシグナルを増幅する計測増幅器 81を有する。帯域フィルター82は、同期復調器83によって同期に検出され たシグナルを通す。 同期復調器83の基準シグナルはシグナル発生源70から引き出される。移相 器84は、この同期復調器の基準シグナルのために正確な位相を確立する。 復調された出力シグナルは低域フィルター85を更に通って、入力角速度ωo (t)に比例するシグナルを与える。 ドライブ電子回路基板51からの磁束密度の制御は、速度測定帯域幅より少な くとも大きい速度で振動する磁束密度を生じさせる。センサーは、1000Hz 以上の磁束密度振動数において得ることができる少なくとも100Hzの測定帯 域幅を達成する。 検出流路における制御された半径方向の流速は、センサー内のMHDポンプを 通過する流速に直接比例する。半径方向の流速は、基準79によって定められた 設定済の基準値に対して一定に維持される。温度及び電圧基準ドリフトの変化は 、MHDポンプ制御回路52によって著しく減少させられる。 図7の回路素子に所期の操作電位を供給する電源回路53が示される。この装 置への外部からの接続は全て、コネクタ60を通じてなされる。 復調された出力電圧は、直流−100Hzの測定帯域幅において、センサーの 検出(円柱形)軸の周囲の角入力に比例する。周波数応答関数(FRP)は調節 可能であり、センサー及び図7のシグナル調整電子回路の両方に関係する多数の パラメーターに依存する。米国特許5176030号に記載されたFRPと類似 して、このセンサーの角速度感度は、出力シグナルに重ねられている2つの速度 検出機構が複合したものである。式1は、シグナル処理電子回路の寄与を含むセ ンサーの周波数応答関数である。式中、 式中、 Bac = 検出流路11に標準的に印加されたピーク交番磁束密度(T) w = 検出流路11の有効幅(m) h = 検出流路11の有効厚さ(m) Ur = 検出流路11での半径方向の平均流速(m/s2) rrms = 検出流路11の二乗平均半径(m) M = ハルトマン数(無単位のパラメーター) N1 = 一次巻き線23の巻き数(好ましい態様では事実上1である) N2 = 二次巻き線24の巻き数 Av = シグナル調整電子回路の増幅器81のゲイン HLPF(s) = シグナル調整電子回路の低域フィルター85の応答 s=jω=j2πf= 複素周波数変数 検出流路11の有効幅wは、外部検出電極18と接する検出流路11の外径と 、内部検出電極17と接する検出流路11の内径との差である。ハルトマン数M は、粘性力に対する磁気体積力の比として定義された、無単位の磁気流体力学上 のパラメーターであり、ここでは下式で表される。 式中、 B = 検出流路11に印加された(一定及び交番の)平均磁束密度 ν = 導電性流体保証質量の動的速度(νhg=1.15e−7m2 /s) η = 導電性流体保証質量の電気抵抗率(ηhg=9.58e−7Ω m) σ = 導電性流体保証質量の密度(σhg=1.354e+4kg/ m3) h = 検出流路11の有効高さ(m) 上記周波数応答におけるN2/N1なる項は、インテグラルトロイダル変圧器に よる検出流路11の電圧増幅である。N2/N1の比は、磁束密度の変調周波数が 逓昇変圧器の低コーナー周波数よりもはるかに高い(例えば10倍以上)と推定 されるから、電圧増幅は、一次巻き線23の巻き数に対する二次巻き線24の巻 き数の比、すなわちN2/N1として近似的に計算することができる。本態様にお けるトロイダル変圧器は、典型的には10Hz未満という低コーナー周波数fc を有するが、磁束密度の変調周波数fmodは通常100Hzよりも大きいであろ う。理想的な電磁逓昇変圧器の周波数応答は下記式で表すことができ: 式中、 V1 = 一次巻き線23の電圧(V) V2 = 二次巻き線24の出力電圧(V) R1 = 一次巻き線23の抵抗(Ω) L1 = N12/Rm=一次巻き線23のインダクタンス(H) L12 = N12/Rm=二次巻き線24のインダクタンス(H) Rm = トロイダルコア25の磁気抵抗(A/Wb) コーナ低周波数fcは次式で定義される、 fc=R1/(2πL1) (4) もしfmod≫fcであれば、変圧器応答の分母はsL1の項が優位を占めてR1の 寄与を無視することができ、(3)の分母はSL1で近似することができる。従 って、正弦磁束密度[Bacsin(2πfmodt)]が変圧器の遮断周波数(fc )よりはるかに高い周波数(fmod)で振動する場合、周波数応答関数はSL12 /SL1として近似的に計算され、N2/N1になり、変調周波数での位相応答は 0度付近である。 FRFでの2/πなる項は、全波整流化正弦シグナルの平均振幅に対する最高 振幅の比である。同期変調回路50は、二次巻き線24の出力シグナルの符号依 存全波整流を行う。 周波数応答関数における上方遮断周波数は低域フィルタ(LPF)85によっ て設定される。変調リプルが適度に除去されるように、遮断周波数は通常、交番 磁場の変調周波数fmodの1/5〜1/10に設定される。好ましい態様では、 変調周波数を500Hz以上と推測して、FRFのプロットを100Hzに設定 する。二次のLPF85は、fLPFという遮断周波数及び減衰係数ξを有して おり、下式で表される、 式中、 fLPF = 低域フィルタの−3dB遮断周波数 ξ = 減衰係数、及び s = 複素周波数変数 米国特許4718276号及び5067351号に記載の受動(非直流)型の 検出素子と類似して、(1Hz以上の)高周波数応答を支配する周波数応答は、 検出流路の二乗平均半径(rrms)に比例するが、低周波数(直流から約1Hz )応答は検出流路11の外側を流れる半径方向の平均流速(Ur)に基づく。 直流−100Hzからのセンサーの伝達関数の応答が平坦であるために、低周 波数と高周波数のゲインが等しくなければならない。この条件は半径方向の流速 が下式に等しいとき当てはまる: Ur=0の場合、式6で計算されたUr=Uro(平坦な応答)の場合、及び、 Ur=2Uroの場合のセンサーのFRFに関する、図8はボード振幅プロットで あり、図9は位相プロットである。Ur=0という条件は直流(周波数が零)の ゲインが零に等しい受動型の周波数応答に類似している。図8及び図9で示した 周波数応答については下記のパラメーターが計算で用いられた: Bac = 0.005T w = 0.01m h = 0.0005m rrms = 0.016m Ur=Uro = 0.0037m/s2(図8及び9の実線) Ur=0 = m/s2(図8及び9の破線) Ur=2Uro = 0.0074m/s2(図8及び9の破点線) M = 0.065(無単位) N1 = 1巻き N2 = 10000巻き fLPF = 100Hz Av = 2000V/V これらのパラメーターは、導電性流体として水銀を用いる望ましい態様におけ るセンサーで典型的なものである。この例の直流倍率は10V/(rad/s) である。 以上のように、ここでは、向上した分解能で角速度を測定する装置を開示する 。当業者であれば、以下の請求の範囲でより詳細に記載される他の態様を理解す ることができるであろう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 共通の回転軸の周囲に設置された第一及び第二導電性環状流体流路であっ て、前記環状流路の内部に導電性液体保証質量の半径方向の流れを形成させるポ ンプ手段によって両者が連結されているもの; 前記第一及び第二流路に対して垂直な交番電磁場を生じさせることにより、前記 第一及び第二流路を横切る電場を形成させる磁場発生手段;並びに 前記交番電磁場、及び、前記導電性液体保証質量に対する前記第一及び第二環状 流路の回転速度とともに強さが変化する前記電場を検出するための、前記第一及 び第二導電性環状流体流路と平行してトロイダル変圧器のコアの周囲に設置され た検出巻き線 からなることを特徴とする磁気流体速度センサー。 2. 前記磁場発生手段は、前記第一及び第二導電性環状流体流路の間に設置さ れた交流巻き線を受けるための、前記共通の回転軸と共通する軸を有するトロイ ダルコイルからなるものである請求項1記載の磁気流体速度センサー。 3. 前記検出巻き線は、変圧器の一次巻き線であり、前記変圧器は、前記一次 巻き線に誘導された電流に感応して前記変圧器の二次巻き線に増幅電圧を与える ものである請求項1記載の磁気流体速度センサー。 4. 前記ポンプ手段は、 前記2つの環状流路の外周部をつなげる戻り流路、及び、前記2つの環状流路の 内周部をつなげる中央流路;並びに 前記2つの環状流路をつなげる前記流路のうちの1つにあるポンプ からなるものである請求項1記載の磁気流体速度センサー。 5. 前記ポンプは、磁気流体ポンプからなるものである請求項4記載の磁気流 体速度センサー。 6. 前記磁気流体ポンプは、 前記中央流路に対して垂直な静磁場を形成させるための永久磁気手段、及び 前記静磁場に対して垂直な電場を形成させて、前記中央流路に電流を流れさせる ことにより前記中央流路で前記導電性流体を動かし、前記環状流路に半径方向の 流れを作りだすための、前記中央流路に沿って配置される第一及び第二電極 からなるものである請求項5記載の磁気流体速度センサー。 7. 基板によってその一端が閉じられている周囲外壁を有するハウジング; 前記ハウジング内に配置された第一及び第二同心状巻き線を有する変圧器; 前記変圧器の上に配置された第一環状流路であって、その外周部に沿って第一電 極を、その内周部に沿って、前記変圧器の第一巻き線に接続される第二電極を、 有する第一環状流路; 前記第一環状流路の上に設置された第二環状流路であって、前記2つの環状流路 の軸に沿って配置された中央流路によって、前記第一流路の内周部と内周部に沿 ってつながれ、外周部に沿って前記第一流路の外周部とつながれることにより、 連続的な流体経路が前記2つの流路の間に形成される第二環状流路; 前記連続的な流体経路に導電性液体保証質量を流すためのポンプ手段; 前記2つの環状流路に対して垂直な時間変化する磁場を導入するための磁場発生 手段であって、電場が前記第一及び第二電極の間に形成されて、前記変圧器によ って増幅される磁場発生手段;並びに 前記ハウジングのエンクロージャを形成する上部流路キャップ からなることを特徴とする磁気流体速度センサー。 8. 前記ポンプ手段は、前記中央流路に隣接する永久磁気手段、及び、印加さ れた電圧に対応して前記中央流路に垂直な電場を提供して、前記中央流路で導電 性液体質量に吐出力を形りだすための第一及び第二ポンプ用電極からなるもので ある請求項7記載の磁気流体センサー。 9. 前記磁場発生手段は、前記ポンプ手段を内包する磁気コイル枠に支持され た、交流を受けるためのトロイダル巻き線からなるものである請求項8記載の磁 気流体センサー。 10. 導電性保証質量を内部に有する環状流路であって、前記環状流路の中央 部と前記環状流路の円周部の間で導電性液体の半径方向の流れを受ける環状流路 ; 前記環状流路に対して垂直な向きに交番電磁場を形成させるための電磁巻き線; 前記環状流路の中央部と前記環状流路の円周部の間に誘導される時間により変化 する電位を検出するために接続された第一及び第二電極であって、前記時間によ り変化する電位が、前記時間により変化する電場の強さと、前記保証質量に対す る前記流路の回転速度とに比例した振幅を有するものである第一及び第二電極; 並びに 前記2つの電極間の前記電位を受けて、前記電位を表す増幅シグナルを与えるよ うに接続された変圧器; からなることを特徴とする、角速度を測定するための磁気流体センサー。 11. 前記第一の環状流路と平行な第二の環状流路であって、前記第一及び第 二環状流路は、その中心部において、両流路に共通の軸に沿った管路によって連 結されており、かつ、前記第一及び第二環状流路は、その円周部で互いに連結し ているものである第二環状流路;並びに 前記第一及び第二環状流路の間に導電性液体の流れを生じさせるために連結され たポンプ: を更に有する請求項10記載の磁気流体センサー。 12. 前記ポンプは、前記管路に沿った永久磁気手段、及び、前記磁場に対し て垂直な電場及び関連の電流を生じさせて、前記2つの環状流路の間で前記導電 性液体をポンプする力を生じさせるための、前記管路に沿った一対の電極からな るものである請求項11記載の磁気流体センサー。 13. 前記交番電磁場を形成させるための前記電磁巻き線に接続された精密発 振器;及び 前記精密発振器と、前記液体保証質量に対する前記流路の回転速度に比例する電 圧を生じさせるための前記変圧器の二次巻き線とに接続された同期復調器 を更に有する請求項10記載の磁気流体センサー。 14. 前記電磁巻き線は、前記環状流路の軸と共通の軸を有し、磁気コアで支 持されるトロイダル巻き線である請求項10記載の磁気流体センサー。
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