JP2000514399A - 化学療法または放射線による消化管損傷を防止または治療する方法 - Google Patents

化学療法または放射線による消化管損傷を防止または治療する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、化学療法および/または放射線に起因する消化管内膜の損傷を防止、改善および/または治療する方法を提供するものであって、その方法は、有効な量の乳製品抽出物を、それを必要としている患者に投与することを含む。また、本発明は、化学療法および/または放射線に起因する消化管内膜の損傷を防止、改善および/または治療するための薬学上または獣医学上の組成物であって、この組成物は、有効な量の乳製品抽出物、および、その抽出物のための薬学上または獣医学上許容され得る希釈剤、担体または賦形剤を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 化学療法または放射線による消化管損傷を防止または治療する方法 本発明は、化学療法および/または放射線に起因する消化管内膜の損傷の予防 、改善および/または治療に関するものである。 化学療法および/または放射線療法は、急速に成長する組織を標的とするため 腫瘍の破壊において効果的である。その機構は、DNAの合成障害、または、急 速な細胞分裂に必要とされる代謝作用の妨害を包含する。抗ガン治療によって腫 瘍細胞が選択的に攻撃される一方、宿主の急速成長組織、特に体内の免疫細胞お よび消化管の内膜もまた影響を受ける。消化管における上皮細胞の分裂は粘膜の 陰窩領域で起こる。その後、新規に合成された細胞は、内腔表面へ移動しながら (消化酵素のような)機能的特性を得て、最終的には消化管の内腔へ押出される 。この全工程にはたったの数日間しか要さないので、消化管の粘膜質の上皮はあ らゆる身体組織の中で最も速い細胞分裂速度を有するものの一つである。それゆ え、消化管の粘膜質の上皮は抗ガン療法の毒性を受ける主な部位である。 口および食道の内膜は、化学療法や放射線に対して特に敏感である。粘膜炎の 性質を有する口腔内潰瘍(「口内炎」とも言う。)は、相当な痛み、感染に対す る感受性の増大および食事不能を引き起こす臨床上の主要な問題となっている。 腸内膜の損傷は通常は小腸で起こり、大腸ではそれほど頻繁には起こらず、ひど い下痢と痛みをもたらす。(Verdi CJ 1993年 ガン治療と口腔粘膜炎。薬剤に よる予防方法の評価。Drug Safety 9:185-195;Sonis ST 1993年 ガンの化学 療法による口腔合併症。VT DeVita Jr,S HellmanおよびSA Rosenberg(編)ガン 、腫瘍学の原理と実際、pp2385-2394、フィラデルフィア、JB Lippencott Co.) 粘膜炎は、2つの別個の機構によって起こる。抗ガン剤または放射線による消 化内膜への直接的な損傷によるものと、免疫組織に損傷を受けた患者の好中球減 少に関連した日和見感染に起因して間接的に生じるものである。結果として、重 度の好中球減少症を誘発するあらゆる薬剤は間接的に粘膜炎を引き起こす(Verd i CJ 1993年)。また、腸壁への直接的な損傷は、損傷を受けた腸内膜の全域に 渡る細菌の転移を許し、日和見感染に対する感受性を増大させる。 一般に粘膜炎は、薬剤または放射線治療を続けて5〜10日以内に現れ、数週 間衰えないこともある。粘膜炎の重症度は、軽度なものから、化学療法の投薬量 または放射線量を制限しなくてはならないほど重度なものへ変化することもある 。高投薬量(高線量)の化学療法/放射線治療を受ける患者にとって、粘膜炎は 、感染およびその結果生じる敗血症の第一の原因であり、罹病および死亡の主要 な原因であり、彼等の入院の主たる理由である。粘膜炎を患った患者は、口腔内 潰瘍、痙攣、激痛、消化管の皮膚剥離および重度の下痢のため、数週間またはそ れ以上の期間、静脈からの栄養供給が必要となる(Verdi 1993年;Sonis 1993年 )。 粘膜炎のために、化学療法もしくは放射線療法を受ける患者の退院が延期され 、またはその後の投薬削減が余儀なくされ得ることがあり、抗ガン治療の全体的 な効力が傷つけられている。いくつかの抗ガン療法にとっては、粘膜炎は制限毒 (limiting toxicity)となる。この毒性を克服すれば、生活の質を改善し、二 次感染に対する感受性を低下させ、静脈からの栄養供給の必要をなくすことがで きる。また、重要なことに、高投薬量/高線量の化学療法または放射線に対する 耐容性を増大させて腫瘍除去の効果を向上させることができる(Verdi CJ 1993 年)。また、入院に要する費用を実質的に削減し、外来患者と同様に更に多くの 患者を治療することができる。 化学療法を受けている患者の約40%に重度の粘膜炎が現れており、いくつか の種類の化学療法または放射線療法においては発生率100%に達する。臨床上 重大な粘膜炎は、結腸、胸部、前立腺、頭部、頸部および造血組織などを含む様 々な部位のガンを治療するために単独または組合せて使用される標準的な化学療 法薬によって発生する。しばしば粘膜炎の直接的な原因となる薬剤としては、特 に限定されるものではないが、メクロールエタミン、メルファランおよびブスル ファンなどのアルキル化剤、シタラビン、フロクスウリジン、5−フルオロウラ シル、メルカプトプリン、メトトレキセートおよびチオグアニンなどの抗代謝 物、ブレオマイシン、アクチノマイシン−D、ダウノルビシン、エトポシド、マ イトマイシン、ビンブラスチンおよびビンクリスチンなどの細胞毒性薬剤、並び に、ヒドロキシ尿素やプロカルバジンなどその他の化学療法薬が挙げられる(So nis 1993年)。例えば、全身の光線照射、頭部および頸部腫瘍の治療または腹部 腫瘍の放射線治療などの際に起こる、高線量の放射線治療に対する消化管の直接 的な露出もまた粘膜炎の発生率の増大を引き起こす。 例えば、骨髄移植または末梢幹細胞移植前の除去療法(ablative therapy)な どの、高投薬量の化学療法または一つの治療工程で2種もしくはそれ以上の薬剤 を使用する場合に発生する粘膜炎は特に重度である。高投薬量の化学療法と積極 的な放射線療法とを組合せて行う場合においても重度の粘膜炎が発生する(Soni s 1993年)。 先行技術においては、化学療法および/または放射線によって生じた消化管内 膜の損傷を防止、低減または治療するのに効果的な薬剤が欠落していた。現在、 患者の治療は主に、鎮痛剤によって痛みを制御し、感染を防ぎ、静脈から栄養補 給するという一時的な緩和手段による。 先行技術においては、粘膜炎の症状を軽減することを目的として、数多くのア プローチがなされている。口腔における低出力レーザー治療が、骨髄移植前に高 投薬量の化学療法を受けた患者の口腔粘膜炎の症状を軽減することが報告されて いる(第9回国際口腔腫瘍学会、1994年6月、NIH,Bethesda,USA)。細胞保護物 質(例えば、スクラルファート)およびクロルヘキシジンやベンジダミンなどの 抗菌薬剤の効能をある程度備えた多くの薬剤が、粘膜炎の防止において評価され ている(Verdi CJ 1993年参照)。また、ソマトスタチン同族体(酢酸オクトレ オチド)が、化学療法薬である5−フルオロウラシルによって誘発された粘膜炎 を患った患者の分泌性の下痢を防止することが知られている。この作用の機構は 、おそらく肝臓および胃腸の機能の抑制に伴う二次的なものである(Petrelli N J,Rodriguez-Bigas M,Rustum Y,Herrara L,Creaven P 1993年、結腸直腸ガン患 者の化学療法によって誘発された下痢を治療するための腸の静養、静脈の水和お よび継続的な酢酸オクトレオチドの多量注射。Cancer.72:1543-1546)。 組換え型の変換成長因子−ベータ3(transforming growth factor-b3:TG F−b3)が、ハムスターに5−フルオロウラシルを注射することにより誘発さ れた口腔粘膜炎の症状を軽減することが知られている(Sonis ST,Lindquist L,V an Vugt A,Stewart AA,Stam K,Qu G-Y,Iwata KK,Haley JD,1994年変換成長因子 −b3による化学療法によって誘発された潰瘍性粘膜炎の予防。Cancer Res.54: 1135-1138)。他の成長因子の効果はそれほど明確ではない。例えば、組換え型 の上皮成長因子(EGF)では、口腔粘膜炎の緩和は認められない(Sonis ST,C osta JW,Evitts SM,Lindquist LE,Nicolson M 1992年 ガンの化学療法を受け たハムスターの潰瘍性粘膜炎への上皮成長因子の影響。Oral Surg Oral Med Ora l Pathol.74:749-755)が、腹部の放射線治療後の腸の回復を促進することがで きる(McKenna KJ,Ligato S,Kauffman GL,Abt AB,Stryker JA,Conter RL,1994 年 腹部への激しい放射線照射後の、上皮成長因子による腸内の有系分裂活性お よびDNA含有量の増大。Surgery.115:626-632)。 また、先行技術にKabi Pharmaciaの国際特許出願PCT/SE93/0050 3がある。この出願は、栄養病もしくは胃腸疾患の防止または治療、および人ま たは動物の新生児期成長の促進のための薬剤の製造に、インスリン様成長因子− II(IGF−II)または効果的な同族体を使用することが開示されている。しか し、化学療法および/または放射線の結果生じた消化管内膜の損傷の予防、改善 および/または治療においての効用は、開示も示唆もされていない。 本発明の目的は、従来の技術に関連した一つまたはそれ以上の困難もしくは欠 陥を、克服または少なくとも軽減することである。 第一の側面において、本発明は、化学療法および/または放射線によって生じ た消化管内膜の損傷を防止、改善および/または治療する方法を提供するもので あり、この方法は、有効な量の乳製品抽出物を、それを必要としている患者に投 与することを含む。 第二の側面において、本発明は、化学療法および/または放射線によって生じ た消化管内膜の損傷を防止、改善および/または治療するための薬学上または獣 医学上の組成物を提供するものであり、前記組成物は有効な量の乳製品抽出物、 および、その抽出物のための薬学上または獣医学上許容され得る希釈剤、担体ま たは賦形剤を含む。 本発明は、消化管内膜に実験的な損傷を受けた動物に乳製品抽出物を投与する ことを含む研究目的にとっても有用である。例えば、本発明は、5−フルオロウ ラシルによって誘発された口腔または大腸の粘膜炎を有するハムスター、または 、シタラビンやエトポシドなどの化学療法薬もしくは放射線によって誘発された 腸内の粘膜炎を有するげっ歯類動物に使用することができる。また本発明は、例 えば、細胞培養において、口、食道または胃腸から培養された上皮細胞を、化学 療法または放射線によって誘発される損傷から保護し、または治療することにも 使用できる。 第三の側面によれば、本発明は、化学療法薬および/または放射線による上皮 細胞の治療によって生じた、消化管内膜から培養された前記細胞の損傷を、防止 、改善および/または治療する方法を提供するものであり、この方法は、前記細 胞を乳製品抽出物の存在下で培養することを含む。 「損傷」とは、正常な構造または機能におけるあらゆる変質を意味する。この ような損傷は、粘膜炎、粘膜の陰窩領域および/または粘膜の絨毛長の少なくと も部分的な損失、または消化管の全域における細菌転移の増加を含む。 「消化管」という語は、ここでは、あらゆる動物の、口から肛門までの消化系 通路を指すものとして使用し、口、食道および胃腸(胃、小腸および大腸を含む )を含む。本発明は、好ましくは、特に口および/または食道に適用される。 「内膜」とは、表面を被覆または空洞もしくはそれに類似のものを裏打ちし、 保護、被覆および/またはその他の機能を果たすあらゆる生体物質を意味する。 消化管の内膜は、口、食道および胃腸の上皮を含む。 「有効な量」とは、患者に対する単一または多重薬量投与(single or multip le dose administration)において、化学療法および/または放射線によって生 じた消化管内膜の損傷の、予防、改善および/または治療に有効な乳製品抽出物 の量を意味する。 「防止、改善および/または治療」とは、(a)損傷の発生前に乳製品抽出物 を投与する場合においては、後に生じる損傷を、乳製品抽出物を投与しなかった 場合に生じたであろう損傷に比べて軽減または除去することを意味する。また、 (b)損傷発生後に乳製品抽出物を投与する場合においては、その損傷を軽減ま たは除去することを意味する。 「薬学上また獣医学上許容され得る希釈剤、担体または賦形剤」とは、組成物 中の他の成分と共存でき、患者に有害でない希釈剤、担体または賦形剤を意味す る。 「乳製品」という語は、ここでは、人または動物の乳から得られる誘導体であ って、含まれる脂肪分および/またはタンパク成分の割合が改変されたものを指 す語として使用する。乳製品としては、例えば、乳漿(milk whey)、脱脂乳、 初乳乳漿(colostral whey)、チーズ乳漿(cheese whey)および酸(カゼイン )乳漿(acid(casein)whey)が挙げられる。好ましくは、乳製品は有蹄哺乳動物 から得られるものである。 「乳製品抽出物」という語は、ここでは、塩分、脂肪分および/または主なタ ンパク成分の割合が改変された人または動物の乳製品から得られる抽出物を指す 語として使用する。乳製品抽出物は、チーズ乳漿抽出物、初乳乳漿抽出物、脱脂 乳抽出物または酸(カゼイン)乳漿抽出物であってもよい。乳製品抽出物の例と しては、乳製品の限外濾液、またはクロマトグラフィーマトリックスに吸収、溶 離された乳製品が挙げられる。好ましくは、乳製品抽出物は、例えば、オースト ラリア特許第645589号に記載の方法のように、乳製品を陽イオン交換クロ マトグラフィーにかけて調製する。 好ましくは、乳製品抽出物は、乳製品から抽出され、濃縮された形態の複数の 細胞成長因子を含む乳製品抽出組成物である。前記因子は、塩基性からほぼ中性 の等電点を示す。更に好ましい乳製品抽出物は、塩基性からほぼ中性の等電点( 例えば、約6.0〜約10.5の間の等電点)を示す細胞成長因子の混合物を含 む乳製品抽出組成物であって、この細胞成長因子の混合物は有蹄哺乳動物の乳製 品から得られるものであり、その乳製品は、乳製品中に存在するカゼイン、αラ クトアルブミンおよびβラクトグロブリンがマトリックスに吸収されない条件下 で陽イオン交換マトリックスに接触させた後、吸収された成長因子を塩の実質的 に水性の溶液で溶離し、随意、濃縮したものである。 好ましくは、乳製品抽出組成物はチーズ乳漿抽出組成物である。 チーズ乳漿抽出組成物はチーズ乳漿から得ることができ、主なタンパク成分の 割合が改変されている。 乳製品抽出物は、抽出物の全重量を基準にして約1重量%以下の、カゼイン、 αラクトアルブミンまたはβラクトグロブリンを含んでいてもよい。 更に好ましい乳製品抽出物は、その開示全体を参考のためにここに取り入れる ものとする、オーストラリア特許第645589号に記載された方法によって調 製されたチーズ乳漿抽出物である。これは、オーストラリア特許第645589 号に記載されるように、GFEおよびGFE−2を含む。 乳製品は、ラクトペルオキシダーゼおよび/またはラクトフェリンを含んでい てもよい。好ましくは、ラクトペルオキシダーゼおよび/またはラクトフェリン を含む乳製品抽出物は、例えば陽イオン交換マトリックスである、一つまたはそ れ以上のクロマトグラフィーマトリックスへの乳製品の吸収、および前記マトリ ックスからの溶離によって調製される。当業者であれば、オーストラリア特許第 645589号に記載されているように、ラクトペルオキシダーゼおよび/また はラクトフェリンはGFEの主要なタンパク成分であり、ラクトペルオキシター ゼはGFE−2の主要なタンパク成分であることを認めるであろう。 乳製品抽出物は、活性を増強するために改質されてもよく、この改質は、限定 されるものではないが、例えば、モレキュラーシーブクロマトグラフィーまたは 細孔制御限外濾過(controlled pore ultrafiltration)を使用した、一時的な 酸性化および/または酸性条件化での精製を含む。このような方法は国際特許出 願番号PCT/AU95/00237に記載されており、その開示全体を参考の ためにここに取り入れる。 よって、別の好ましい形態において、乳製品抽出物は、約6.0を超える等電 点と約5000〜30000の範囲の分子量を有する、複数の改質された乳成長 因子を含む乳製品抽出組成物であって、その乳成長因子は一時的な酸性化によっ て改質されたものである。 択一的または付加的に、乳製品抽出物は、限定されるものではないが、IGF −I、IGF−II、TGFβ、EGF、変換成長因子α(TGFα)、血小板由 来の成長因子(PDGF)、線維芽細胞成長因子(FGF)および角化細胞成長 因子(KGF)を含む一種または多種の成長因子を加えることにより、活性の増 強のため改質されていてもよい。 本発明は、消化管の内膜の損傷を引き起こす、あらゆるタイプの化学療法また は放射線治療に関連して適用できる。そのような療法などとしては、限定するも のではないが、例えば、メクロールエタミン、メルファランおよびブスルファン などのアルキル化剤、シタラビン、フロクスウリジン、5−フルオロウラシル、 メルカプトプリン、メトトレキセートおよびチオグアニンなどの抗代謝物、ブレ オマイシン、アクチノマイシン−D、ダウノルビシン、エトポシド、マイトマイ シン、ビンブラスチンおよびビンクリスチンなどの細胞毒性薬剤、ヒドロキシ尿 素やプロカルバジンなどその他の薬剤、並びに、特定の組織または全身の光線療 法が挙げられる。これらの薬剤と放射線療法を組合せたものについても本発明を 適用することができる。 乳製品抽出物は、経口、径腸または全身系の経路などのあらゆる適当な経路に よって投与することができる。好ましくは、乳製品抽出物は、罹患組織に到達す る有効な薬量を最大限とするために、経口送達またはその他の直接的な径腸投与 方法によって直接消化管に投与される。 経口投与に適当な本発明の調合物は、カプセル、香粉(sachets)もしくは錠 剤のように、各々予め計量された活性成分を含む個々に分離した単位として、粉 末もしくは細粒として、水性もしくは非水性の溶液もしくは懸濁液として、含嗽 剤として、または水中油型もしくは油中水型の乳液とすることができる。また、 この活性成分は、大きな丸薬、舐薬またはペーストとすることもできる。 非経口的な投与に適当な調合物は、酸化防止剤、緩衝剤、制菌剤および溶質を 含む水性または非水性の無菌注射溶液、並びに、沈殿防止剤および濃厚化剤を含 む水性または非水性の無菌懸濁液である。この調合物は、アンプルおよび小ビン などのように、1回分単位の薬量または複数回分の薬量を密封する容器に入れら れてもよい。また、フリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存されていてもよく、 この場合、使用直前に注射の場合の水のような無菌の液体担体が必要となる。即 席の注射溶液および懸濁液は、前述のような無菌の粉末、細粒および錠剤によっ て調製できる。 特に前述Iしたような成分に加えて、本発明の組成物は、その組成物のタイプ を 考慮して従来から使用されている他の試薬を含むことができると理解すべきであ る。例えば、経口投与に適用するものであれば甘味料、濃厚剤および香料などの 試薬を含むことができる。 乳製品抽出物は、化学療法または放射線治療の前、治療中または治療後を含む 、あらゆる適当な時に投与することができる。 乳製品抽出物は、既知の化学療法薬と組合せて使用することができる。投与量 を固定して調合する場合、このような組合せ製剤は、乳製品抽出物を適当な薬量 範囲で、また、薬学的な活性物質を試験済みの薬量範囲で使用する。本発明の組 成物は、組合せ製剤とすることが不適当な場合、既知の化学療法薬の後に使用す ることができる。 乳製品抽出物が人体に投与される場合、毎日の投与量は、担当の医師が、患者 の症状の重症度ばかりでなく、個々の患者の年齢、体重および反応によって通常 異なる適量に決定することができる。一般に、本発明の配合物の適当な投与量は 、一日当たり、受容者の体重1キログラム当たり10mg〜10gの範囲であり 、好ましくは、一日当たり、受容者の体重1キログラム当たり100mg〜1g の範囲である。しかし、投与量は、使用する乳製品抽出物の純度および組成によ っても異なる。上記の投薬量は、GFEまたはGFE−2として計算したもので あり、異なる活性または純度の製品が使用される場合は当業者によって変更する ことができる。 本発明を、以下の実施例によって更に完全に記述する。しかし、以下の記述は 実例にすぎないことを理解するべきであり、上述した本発明の概念を限定するも のと取るべきではない。 図面の説明 図1 メトトレキセートを注射したラットに対する5日間の乳製品抽出物( GFE−2)の経口投与が、(a)空腸および回腸における粘膜の陰窩領域の損 失、並びに、(b)空腸および回腸における粘膜の絨毛長の損失を低減する。 図2 メトトレキセートを注射したラットに対する5日間の乳製品抽出物( GFE−2)の経口投与が、回腸における粘膜のスクラーゼ活性を増大させ る。 図3 メトトレキセートを注射したラットに対する12日間に及ぶ乳製品抽 出物(GFE−2)の経口投与が、(a)細菌の転移を示すラットの発生率、お よび(b)腸内リンパ節のグラム当たりの細菌のコロニー数を減少させる。 図4 培地で培養した腸内細胞(IEC−6)に、乳製品抽出物(GFE− 2、一時的に酸性化したGFE−2および透過したGFE−2)をメトトレキセ ートと同時に24時間投与することが、投与量に依存した細胞の生存率の増大を 実現する。 図5 乳製品抽出物(GFE−2)によるハムスターの頬嚢の毎日の治療が 、5−フルオロウラシルによって生じた口腔粘膜炎の腫瘍の症状を軽減する。 図6 乳製品抽出物(GFE−2)によるハムスターの頬嚢の毎日の治療が 、5−フルオロウラシルによって誘発された体重の減少を軽減する。 実施例の概論 驚くべきことに、オーストラリア特許第645589号のGFE−2と同様の チーズ乳漿から得た乳製品抽出物は、化学療法薬であるメトトレキセートをラッ トに注射することにより生じた腸内粘膜炎の症状を軽減することが、出願人によ って見出された。 これと同じ乳製品抽出物が、化学療法薬である5−フルオロウラシルをハムス ターに注射することにより生じた頬嚢内の口腔粘膜炎の症状を軽減することが、 出願人によって見出された。 上記のことから、化学療法または放射線治療の患者に対するGFE−2を用い た治療は、粘膜の損傷、機能障害および感染に対する感受性を含む、腸の粘膜炎 の症状を少なくとも部分的に緩和し、また、口および食道の粘膜炎の症状につい ても少なくとも部分的に緩和し、それによって回復を促進し、化学療法または放 射線の高い投薬量(線量)に対する耐容性を増大させる。 実施例1 牛のチーズ乳漿から抽出された乳製品抽出物(GFE−2)の経口投与が、メ トトレキセートにより誘発された小腸粘膜炎を有するラットの小腸の陰窩および 絨毛の損失を部分的に防止する。 この実施例においては、腸内粘膜炎の実験モデルとして、化学療法薬であるメ トトレキセートをラットに多量に注射した。ラットにおいては、メトトレキセー トは口または結腸粘膜ではなく小腸に損傷を与える(Vanderhoof JA,Park JHY,M ohammadpour H,Blackwood D,1990年 粘膜損傷の回復における食事由来の脂質 の影響。Gastroenterology.98:1226-1231)。メトトレキセートを注射したラッ トに対する、牛のチーズ乳漿から精製した乳製品抽出物(オーストラリア特許第 645589号に記載のGFE−2)の経口投与によって、乳製品抽出物が化学 療法による小腸の損傷を改善できることが証明された。 代謝かご(metabolism cage)内で飼育された平均体重140gのオスのスプ レーグドーリーラット(Sprague Dawley rat)に高炭水化物食を与えた。実験ラ ットには牛のチーズ乳漿から精製された乳製品抽出物を5日間与えたのに対し、 対照ラットには乳製品抽出物を与えなかった。乳漿由来の乳製品抽出物(乳漿成 長因子抽出物)は、オーストラリア特許第645489号にGFE−2を調製す る方法として記載された方法によって調製した。GFE−2を投与するラットに は、31.2g/kgのGFE−2を、これと同量のカゼインの代わりに含む改 質食を与えた。更に、GFE−2を与えるラットには実験期間中の3、4および 5日目にGFE−2を胃からの摂取によって与え、GFE−2の合計投与量が1 日当たり平均して514mg/日となるようにした。対照ラットには改質してい ない餌を与え、同等の窒素摂取量を確保するために先と同一の実験計画書に従っ て実験期間中の3、4および5日目に同量の牛の血清アルブミンを与えた。 その開示全体を参考のためにここに取り入れるものである、Vanderhoofら(19 90年)の実験計画書に従って、対照ラットの1グループとGFE−2を投与した ラット(グループ当たり8匹)に、実験開始の1、2および3日目に2.5mg /kgのメトトレキセートを皮下注射した。もう1つの対照グループ(「対飼養 」(pair-fed))には偽のメトトレキセート注射を行い、メトトレキセートを注 射した対照グループに対して対飼養した。 ラットは代謝かご内で5日間飼育し胃腸管を採取するために殺した。組織サン プルは近位の小腸(十二指腸および空腸)および遠位の小腸(回腸)から採取し た。組織サンプルは、組織学的分析を行うためメタカーン(methacarn)に固定 してパラフィンで包理して切断し、ヘマトキシリン−エオシンで着色した。分析 はReadら(1992年)が記述した方法によって行った。その開示全体を参考のため にここに取り入れる(Read LC,Tomas FM,Howarth GS,Martin AA,Edson KJ,Gill espie CM,0wens PC,Ballard FJ,1992年 インスリン様成長因子−IおよびN末 端を修飾したその同族体が、デキサメタゾン投与したラットにおける著しい腸の 成長を誘発する。J Endocrinol.133:421-431)。 対飼養対照体に比べメトトレキセートを注射した対照グループは、空腸と小範 囲の回腸において粘膜陰窩の損失が認められた。これは、図1(a)において、 全粘膜の単位面積当たりに存在する損なわれていない陰窩面積によって説明され 、メトトレキセートが化学療法に特有の(分裂した上皮細胞を含む)粘膜の陰窩 領域の損失を引き起こすことが証明された。また、化学療法による小腸内の損傷 に特有の症状である、小腸粘膜の機能を担う腸内絨毛の発育障害および損失がメ トトレキセート注射によって生じた。このことは、図1(b)において、メトト レキセートを与えていない対飼養グループに比べ、メトトレキセートを与えた対 照体は腸内円周の単位長さ当たりの指状絨毛の表面長が減少していることによっ て証明された。 最初のメトトレキセート注射時から開始した5日間のGFE−2の経口投与が 、小腸の両領域における粘膜陰窩および絨毛の損失を部分的に防止した(図1) 。GFE−2の効果は、回腸、およびメトトレキセートが誘発する損傷が更に重 症である空腸における絨毛の表面長において、統計的に意義あるものである(A NOVAより、P<0.05)。実施例により、GFE−2の経口投与が、化学 療法による小腸内の損傷を部分的に防止または回復を促進することが示された。 実施例2実施例1のラットの粘膜におけるスクラーゼ活性 実施例1に記載したのと同様の実験を行い、絨毛の上皮細胞表面に存在する酵 素である粘膜スクラーゼの活性を測定するため、4cmの長さの小腸を凍結した 。スクラーゼは食事由来のスクロースの消化に必須であるので、腸管の単位長さ 当たりのスクラーゼ活性は小腸の機能的能力の尺度となる(Readら、1992年)。 メトトレキセートを注射した対照グループまたは対飼養対照グループと比較し て、メトトレキセートを注射したラットに対するGFE−2の5日間の経口投与 は、回腸の単位長さ当たりのスクラーゼ活性を増大させた(P<0.05)(図 2)。 この実施例により、GFE−2は化学療法によって損傷を受けた小腸の機能的 能力を増大させることが示された。 実施例3ラットに対する5〜12日間のGFE−2の経口投与は、腸の全域における細菌 転移を低減する。 細菌の侵入に対する腸上皮のバリア−供給能は、粘膜炎の影響を受けた腸機能 を評価するもう一つの尺度となる。 実施例3では、140gのオスのスプレーグドーリーラットにメトトレキセー トを、実施例1と同様に3日間連続して注射した。メトトレキセートを注射した ラットに実施例1と同様の実験計画に従ってGFE−2を経口投与した。一つの グループのラットは(実施例1と同様に)メトトレキセート注射の開始日から5 日後に殺し、他のグループはGFE−2投与を合計で8または12日間(1グル ープ当たり8匹)続けた。実施例1と同様のメトトレキセートを投与した対照ラ ットと対飼養対照ラットは、5、8および12日後(1グループ当たり8匹)に 殺した。 ラットは5、8または12日目に刺絡するまで実施例1と同様に代謝かごの中 で飼育した。腹部の皮膚を70%のエタノール中に浸し、無菌条件下で腸を取り 外した。目に見える全ての腸間膜リンパ節を予め計量しておいた無菌容器に入れ た。サンプルを計量し、最終的な濃度が100mg/mlとなるまで脳心臓滲出 液(brain heart infusion solution)を加えた。組織は無菌の強化ガラスグラ インダーによって溶液中で均一化した。腸間膜リンパ節へのグラム陰性菌の転移 を測定するため、40または60mgの組織均等質をマックコンキー アガール II(MacConkey agar II)または血液寒天培地に塗布し、35℃で48時間有気 培養した。腸のグラム陰性菌のコロニーは、API 20Eストリップを用いて 同定し、数えた。発生率(検出可能な細菌転移を示す個体の割合)および組織の グラム当たりの細菌のコロニーの平均数を各々のグループについて算出した。 メトトレキセートを投与されていない対飼養対照動物は、腸全域における細菌 転移の発生が認められなかった。メトトレキセート注射は腸壁を損ない、メトト レキセート注射した対照グループ(図3:「GFE−2なし」)の全てのラット において、5日目の腸間膜リンパ節から陽性菌が培養された。このグループにお いての発生率は続く7日間に渡って減少したものの、12日目において60%残 存していた(図3a)。腸間膜リンパ節のグラム当たりのコロニー数は5日目に 最大となり、その後発生率と並行して減少した(図3b)。 GFE−2の経口投与が結果として8および12日目においての転移発生率を 低下させ、12日目のχυ試験によって、GFE−2投与したラットとメトトレ キセート注射した対照ラットとの間に統計的に意味のある程度の相違が認められ た(P<0.05)。腸間膜リンパ節のグラム当たりのコロニー数もまた、GF E−2投与したグループにおいて5および8日目の両日で低下した。 実施例により、乳製品抽出物の経口投与が、化学療法によって誘発された腸に おけるバリアー機能の低下を部分的に防止することが示された。これより、化学 療法に伴う感染および敗血症の発生率の減少が期待できる。 実施例4乳製品抽出物は、培養中の腸細胞を化学療法薬であるメトトレキセートによる損 傷から保護する。 この実施例において評価される乳製品抽出物は、オーストラリア特許第645 589号に記載の方法で調製されたGFE−2、国際特許出願PCT/AU95 /00237の実施例2に記載の方法で一時的に酸性化したGFE−2、および 、国際特許出願PCT/AU95/00237の実施例5に記載の方法で、酸 性条件下でのGFE−2の細孔制御限外濾過によって得られた透過留分である。 腸の上皮細胞(IEC−6)を、プラスチック製96−ウェルプレート(plas tic 96-well plates)上に、10%のウシ胎児血清を含むダルベッコ改質イーグ ルス最小限必須培養液(Dulbecco-Modified Eagle’s Minimal Essential Mediu m:DMEM)中の密度が2.5×104個/mlとなるように仕込んだ。このプ レートを、1日間、5%のCO2存在下で加湿雰囲気中37℃で培養した後、培 地を取り替え、2日目まで培養を続けた。 3日目、各々のウェル(well)中の培地を、メトトレキセート溶液(DMEM と10%ウシ胎児血清との混合物中10-6M)100μlと、GFE−2、一時 的に酸性化したGFE−2または透過したGFE−2をDMEMと10%ウシ胎 児血清との混合物中に様々な濃度で含む乳製品抽出物溶液100μlとの混合物 で取り替えた。 細胞は1日間これらの溶液に接触させておいた。ウェルはDMEMで二度洗浄 し、DMEMと10%ウシ胎児血清との混合物中で更に1日間培養した。 この新しい培地での1日間の細胞培養の後、細胞を洗浄、固定し、自動メチレ ンブルー法(MH OliverらJ.Cell Sci.92,513,1989年 その開示全体を参考のた めにここに取り入れる。)を用いて細胞数を定量した。成長は、メトトレキセー トに接触させていない細胞に対する細胞の生存率のパーセンテージで表す。結果 を図4に示す。 実験によって、乳製品抽出物の3つの全ての例において、投与量に依存した腸 内細胞の生存率の増加が示された。 実施例5ハムスターの頬嚢への局部的なGFE−2の継続的投与は、5−フルオロウラシ ル(5−FU)によって誘発された化学療法誘発粘膜炎を軽減する。 この実験は、オスのゴールデンシリアンハムスター(Golden Syrian hamster )における、化学療法によって誘発された口腔粘膜炎へ局部的に投与されたGF E−2の効果を調べるものである。この実験は、5−フルオロウラシルを投与さ れた10匹のハムスターの頬嚢にGFE−2を継続的に投与することを含む。 ハムスターは、5匹づつ、2つのグループに分けた。実験前の両グループの平 均体重はほぼ同じであった。全てのハムスターに、1日目は90mg/kg、3 日目は60mg/kgの5−FUを腹腔内注射した。1、2および3日目に、頬 嚢を金ブラシで一方向に6回、それに直交する方向に6回引っ掻き、均一な傷を 形成させた。 各グループに、賦形薬である市販の合嗽剤、または、タンパク濃度40mg/ mlのGFE−2を0.3ml投与した。頬嚢への液体投与は1日に1分間、ハ ムスターがイソフルラン麻酔によって麻酔をかけられている間に行った。 5、7、8、11、13および15日目に頬嚢を評価した。評価は、全体的な 病変の重度や、傷、腫脹および瘢痕の程度を考慮した頬嚢の視覚評価(1から1 0の等級をつける。)に基づいて行った。体重は0日目の値に対するパーセンテ ージで記録した。 賦形薬を投与したグループに比べ、GFE−2を局部的に投与した個体は、全 体的な視覚評価の値(図5)、潰瘍範囲の合計および体重の減少(図6)で測定 される粘膜炎が軽減された。これらの効果は各々、GFE−2投与を支持する各 々のt検定により統計的に意義のあるものであった。 この実施例により、GFE−2の局部的な投与が、口腔粘膜炎、およびそれに 関連した体重の減少などの症状を軽減することが示された。 最後に、ここに概説した本発明の意図からはずれなければ、その他種々の変性 および/または改変を行ってもよいと理解すべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成9年1月6日(1997.1.6) 【補正内容】 他の成長因子の効果はそれほど明確ではない。例えば、組換え型の上皮成長因子 (EGF)では、口腔粘膜炎の緩和は認められない(Sonis ST,Costa JW,Evitts SM,Lindquist LE,Nicolson M 1992年 ガンの化学療法を受けたハムスターの潰 瘍形成粘膜炎への上皮成長因子の影響。Oral Surg Oral Med Oral Pathol.74:74 9-755)が、腹部の放射線治療後の腸の回復を促進することができる(McKenna K J,Ligato S,Kauffman GL,Abt AB,Stryker JA,Conter RL,1994年 腹部への激し い放射線照射後の、上皮成長因子による腸内の有系分裂活性およびDNA含有量 の増大。Surgery.115:626-632)。 また、先行技術にKabi Pharmaciaの国際特許出願PCT/SE93/0050 3がある。この出願は、栄養病もしくは胃腸疾患の予防または治療、および人ま たは動物の新生児期成長の促進のための薬剤の製造に、インスリン様成長因子− II(IGF−II)または効果的な同族体を使用することが開示されている。しか し、化学療法および/または放射線の結果生じた消化管内膜の損傷の、予防、改 善および/または治療においての効用は、開示も示唆もされていない。 また、先行技術にGroPep Pty Ltd.のWO92/00994 A1がある。こ の出願は、胃腸の損傷、疾患または潰瘍の治療のための乳製品抽出物の使用につ いて開示している。しかし、この引用文献は、化学療法または放射線療法によっ て生じた消化管の損傷の予防または治療における有用性については開示も示唆も していない。化学療法および/または放射線療法による最も一般的な損傷である 粘膜炎の分野の先行技術においては、消化管内膜の成長速度を増大するよりも減 少させることが効果的であり、よって、細胞が、急速に成長する組織を標的とす る化学療法または放射線療法の効果を受けにくくなることが予測される。これは 、WO92/00994 A1に記載の複数の細胞成長因子のような、胃腸組織 の再成長を促進または癒す物質によって起こると予測される効果と相反する効果 である。よって、出願人によって講じられる粘膜炎治療における方法は、通常の 方法と相反するものである。 WO92/00994 A1は、粘膜炎の改善または治療のための乳製品抽出 物の使用を教え、開示するものではない。なぜなら、粘膜炎(細胞の増殖の抑制 および好中球減少)における消化管損傷のメカニズムは、他の状態の消化管で発 生するものとは異なるからである。例えば、乳製品による治療が先行文献に記載 されている胃潰瘍は、細胞の増殖の抑制が原因となるのでも好中球減少に伴うも のでもなく、むしろ酸によって誘発される胃内膜の破損が原因となるものである 。口および食道の粘膜炎は、胃腸管(胃および腸)のみに言及したWO92/0 0994 A1のクレームに記載されている消化管の範囲外に属する。口および 食道の上皮内膜の構造は胃や腸とは異なるため、胃腸管内膜の損傷を低減する物 質が口や食道で同じ作用を有するとは予測できない。 本発明の目的は、従来の技術に関連した一つまたはそれ以上の困難もしくは欠 陥を、克服または少なくとも軽減することである。 第一の側面において、本発明は、化学療法および/または放射線によって生じ た消化管内膜の損傷を、予防、改善および/または治療する方法を提供するもの であり、この方法は、それを必要としている患者に対して有効な量の乳製品抽出 物を投与することを含む。 第二の側面において、本発明は、化学療法および/または放射線によって生じ た消化管内膜の損傷を、予防、改善および/または治療するための薬学上または 獣医学上の組成物を提供するものであり、前記組成物は有効な量の乳製品抽出物 、および、その抽出物のための薬学上または獣医学上許容され得る希釈剤、担体 または賦形剤を含む。 本発明は、消化管内膜に実験的な損傷を受けた動物に乳製品抽出物を投与する ことを含む研究目的にとっても有用である。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成9年3月6日(1997.3.6) 【補正内容】 (b)損傷発生後に乳製品抽出物を投与する場合においては、その損傷を軽減ま たは除去することを意味する。 「薬学上また獣医学上許容され得る希釈剤、担体または賦形剤」とは、組成物 中の他の成分と共存でき、患者に有害でない希釈剤、担体または賦形剤を意味す る。 「乳製品」という語は、ここでは、人または動物の乳から得られる誘導体であ って、含まれる脂肪分および/またはタンパク成分の割合が改変されたものを指 す語として使用する。乳製品としては、例えば、乳漿(milk whey)、脱脂乳、 初乳乳漿(colostral whey)、チーズ乳漿(cheese whey)および酸(カゼイン )乳漿(acid(casein)whey)が挙げられる。好ましくは、乳製品は有蹄哺乳動物 から得られるものである。 「乳製品抽出物」という語は、ここでは、塩分、脂肪分および/または主なタ ンパク成分の割合が改変された人または動物の乳製品から得られる抽出物を指す 語として使用する。乳製品抽出物は、チーズ乳漿抽出物、初乳乳漿抽出物、脱脂 乳抽出物または酸(カゼイン)乳漿抽出物であってもよい。乳製品抽出物の例と しては、乳製品の限外濾液、またはクロマトグラフィーマトリックスに吸収、溶 離された乳製品が挙げられる。好ましくは、乳製品抽出物は、例えば、オースト ラリア特許第645589号に記載の方法のように、乳製品を陽イオン交換クロ マトグラフィーにかけて調製する。 好ましくは、乳製品抽出物は、乳製品から抽出され、濃縮された形態の複数の 細胞成長因子を含む乳製品抽出組成物である。前記因子は、塩基性からほぼ中性 の等電点を示す。更に好ましい乳製品抽出物は、塩基性からほぼ中性の等電点( 例えば、約6.0〜約10.5の間の等電点)を示す細胞成長因子の混合物を含 む乳製品抽出組成物であって、この細胞成長因子の混合物は有蹄哺乳動物の乳製 品から得られるものであり、その乳製品は、乳製品中に存在するカゼイン、αラ クトアルブミンおよびβラクトグロブリンがマトリックスに吸収されない条件下 で陽イオン交換マトリックスに接触させた後、吸収された成長因子を塩の実質的 に水性の溶液で溶離し、随意、濃縮したものである。 請求の範囲 1.化学療法および/または放射線に起因する消化管内膜の損傷を防止する方法 であって、有効な量の乳製品抽出物を、それを必要としている患者に投与するこ とを含む方法。 2.乳製品抽出物が、チーズ乳漿抽出物、初乳乳漿抽出物、脱脂乳抽出物または 酸(カゼイン)乳漿抽出物である請求項1に記載の方法。 3.乳製品抽出物が、乳製品を陽イオン交換クロマトグラフィーにかけることに よって調製された請求項2に記載の方法。 4.乳製品抽出物が、塩基性からほぼ中性の等電点を有する細胞成長因子の混合 物を含む乳製品抽出組成物であって、細胞成長因子の混合物は有蹄哺乳動物の乳 製品から得られるものであり、その乳製品は、乳製品中に存在するカゼイン、α ラクトアルブミンおよびβラクトグロブリンがマトリックスに吸収されない条件 下で陽イオン交換マトリックスに接触させ、その後、吸収された成長因子の混合 物を塩の実質的に水性の溶液で溶離し、随意、濃縮したものである請求項3に記 載の方法。 5.乳製品抽出物が、ラクトペルオキシダーゼおよび/またはラクトフェリンを 含む請求項2に記載の方法。 6.乳製品抽出物が、前述したGFEまたはGFE−2を含む請求項2に記載の 方法。 7.乳製品抽出物が、活性を増強するために、一時的な酸性化によって改質され ている請求項1に記載の方法。 8.乳製品抽出物が、活性を増強するために、IGF−I、IGF−II、TGF β、EGF、変換成長因子α(TGFα)、血小板由来の成長因子(PDGF) 、線維芽細胞成長因子(FGF)または角化細胞成長因子(KGF)を含む、一 種または多種の成長因子を加えることによって改質されている請求項1に記載の 方法。 9.損傷が、口および/または食道の内膜の損傷を含む請求項1に記載の方法。 10.損傷が粘膜炎を含む請求項9に記載の方法。 11.損傷が、粘膜の陰窩領域および/または粘膜の絨毛の長さの、少なくとも 部分的な損失を含む請求項1に記載の方法。 12.損傷が、消化管の全域における細菌の転移の増加を含む請求項1に記載の 方法。 13.損傷が、メクロールエタミン、メルファラン、ブスルファン、シタラビン 、フロクスウリジン、5−フルオロウラシル、メルカプトプリン、メトトレキセ ート、チオグアニン、ブレオマイシン、アクチノマイシン−D、ダウノルビシン 、エトポシド、マイトマイシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ヒドロキシ 尿素もしくはプロカルバジンを、単独または組合せて患者に投与することを含む 化学療法に起因するものである請求項1に記載の方法。 14.化学療法および/または放射線に起因する消化管内膜の損傷を改善および /または治療する方法であって、有効な量の乳製品抽出物を、それを必要として いる患者に投与することを含む方法。 15.乳製品抽出物が、チーズ乳漿抽出物、初乳乳漿抽出物、脱脂乳抽出物また は酸(カゼイン)乳漿抽出物である請求項14に記載の方法。 16.乳製品抽出物が、乳製品を陽イオン交換クロマトグラフィーにかけること によって調製された請求項15に記載の方法。 17.乳製品抽出物が、塩基性からほぼ中性の等電点を有する細胞成長因子の混 合物を含む乳製品抽出組成物であって、細胞成長因子の混合物は有蹄哺乳動物の 乳製品から得られるものであり、その乳製品は、乳製品中に存在するカゼイン、 αラクトアルブミンおよびβラクトグロブリンがマトリックスに吸収されない条 件下で陽イオン交換マトリックスに接触させ、その後、吸収された成長因子の混 合物を塩の実質的に水性の溶液で溶離し、随意、濃縮したものである請求項16 に記載の方法。 18.乳製品抽出物が、ラクトペルオキシダーゼおよび/またはラクトフェリン を含む請求項15に記載の方法。 19.乳製品抽出物が、前述したGFEまたはGFE−2を含む請求項15に記 載の方法。 20.乳製品抽出物が、活性を増強するために、一時的な酸性化によって改質さ れている請求項14に記載の方法。 21.乳製品抽出物が、活性を増強するために、IGF−I、IGF−II、TG Fβ、EGF、変換成長因子α(TGFα)、血小板由来の成長因子(PDGF )、線維芽細胞成長因子(FGF)または角化細胞成長因子(KGF)を含む、 一種または多種の成長因子を加えることによって改質されている請求項14に記 載の方法。 22.損傷が、口および/または食道の内膜の損傷を含む請求項14に記載の方 法。 23.損傷が粘膜炎を含む請求項22に記載の方法。 24.損傷が、粘膜の陰窩領域および/または粘膜の絨毛の長さの、少なくとも 部分的な損失を含む請求項14に記載の方法。 25.損傷が、消化管の全域における細菌の転移の増加を含む請求項14に記載 の方法。 26.損傷が、メクロールエタミン、メルファラン、ブスルファン、シタラビン 、フロクスウリジン、5−フルオロウラシル、メルカプトプリン、メトトレキセ ート、チオグアニン、ブレオマイシン、アクチノマイシン−D、ダウノルビシン 、エトポシド、マイトマイシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ヒドロキシ 尿素もしくはプロカルバジンを、単独または組合せて患者に投与することを含む 化学療法に起因するものである請求項14に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 1/04 A61K 37/24 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.化学療法および/または放射線に起因する消化管内膜の損傷を、防止、改善 および/または治療する方法であって、有効な量の乳製品抽出物を、それを必要 としている患者に投与することを含む方法。 2.乳製品抽出物が、チーズ乳漿抽出物、初乳乳漿抽出物、脱脂乳抽出物または 酸(カゼイン)乳漿抽出物である請求項1に記載の方法。 3.乳製品抽出物が、乳製品を陽イオン交換クロマトグラフィーにかけることに よって調製された請求項2に記載の方法。 4.乳製品抽出物が、塩基性からほぼ中性の等電点を有する細胞成長因子の混合 物を含む乳製品抽出組成物であって、細胞成長因子の混合物は有蹄哺乳動物の乳 製品から得られるものであり、その乳製品は、乳製品中に存在するカゼイン、α ラクトアルブミンおよびβラクトグロブリンがマトリックスに吸収されない条件 下で陽イオン交換マトリックスに接触させ、その後、吸収された成長因子の混合 物を塩の実質的に水性の溶液で溶離し、随意、濃縮したものである請求項3に記 載の方法。 5.乳製品抽出物が、ラクトペルオキシダーゼおよび/またはラクトフェリンを 含む請求項2に記載の方法。 6.乳製品抽出物が、前述したGFEまたはGFE−2を含む請求項2に記載の 方法。 7.乳製品抽出物が、活性を増強するため、一時的な酸性化によって改質されて いる請求項1に記載の方法。 8.乳製品抽出物が、活性を増強するため、IGF−I、IGF−II、TGFβ 、EGF、変換成長因子α(TGFα)、血小板由来の成長因子(PDGF)、 線維芽細胞成長因子(FGF)または角化細胞成長因子(KGF)を含む一種ま たは多種の成長因子を加えることによって改質されている請求項1に記載の方法 。 9.損傷が、口および/または食道の内膜の損傷を含む請求項1に記載の方法。 10.損傷が粘膜炎を含む請求項9に記載の方法。 11.損傷が、粘膜の陰窩領域および/または粘膜絨毛長の、少なくとも部分的 な損失を含む請求項1に記載の方法。 12.損傷が、消化管の全域における細菌の転移の増加を含む請求項1に記載の 方法。 13.損傷が、メクロールエタミン、メルファラン、ブスルファン、シタラビン 、フロクスウリジン、5−フルオロウラシル、メルカプトプリン、メトトレキセ ート、チオグアニン、ブレオマイシン、アクチノマイシン−D、ダウノルビシン 、エトポシド、マイトマイシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ヒドロキシ 尿素もしくはプロカルバジンを、単独または組合せて患者に投与することを含む 化学療法に起因するものである請求項1に記載の方法。 14.化学療法および/または放射線に起因する消化管内膜の損傷を、防止、改 善および/または治療するための薬学上または獣医学上の組成物であって、有効 な量の乳製品抽出物、および、その抽出物のための薬学上または獣医学上許容さ れ得る希釈剤、担体または賦形剤を含む組成物。
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