【発明の詳細な説明】
ヒトネトリン-1発明の分野
本発明の分野はヒトネトリンタンパク質および遺伝子である。背景
神経系の発達において、軸索は、それらの標的に達する常同性経路に沿ってか
なりの距離を投射する。軸索の成長および誘導は、これらの経路に沿って、細胞
表面および細胞外マトリックスの手がかり(cues)の認識に部分的に依存する。そ
のような神経細胞成長および誘導の手がかりの同定は、神経生物学の重要なカギ
である。いつ成長するべきか、どこへ成長するべきか、そしていつ成長を止める
べきかをニューロンに伝える(tell)化合物がある。そのような化合物の医学的適
用は非常に大きく、そして神経成長再生能の調節、神経退行性疾患の処置、およ
び遺伝的神経性欠損のマッピング(例えば、診断)を含む。
数十年の集中的研究により、化学誘引物質および忌避物質、標識経路、細胞接
着分子などを含む種々の仮説は、誘導の説明を呼び出した(invoked)。N-CAMやN
カドヘリンのような分子は、軸索成長に対して有利な基質を提供し、そして特定
の感覚性軸索はNGFおよびNGF様因子に反応し得ると報告された。最近の報告は、
交連軸索成長のパターンおよび配向に影響する拡散性の走化性分子の存在を示唆
する。関連文献
Ishiiら,(1992)Neuron 9,873-881はC.elegans由来の遺伝子、unc-6が、開示
されるネトリンと配列類似性を有することを開示する。Serafiniら,(1994)Cell
78,409-424およびKennedyら,(1994)Cell 78,425-435の5頁、1段に関連す
る脊椎動物のネトリンが記載される。研究はまた、1994年8月16日(火曜日)の
The New York Times,Section B7において報告され、そしてより最近(1995年5
月19日)では、Science 268,971-973に記載された(その中に引用された
参考文献もまた参照のこと)。
発明の要旨
本発明はヒトネトリンタンパク質および遺伝子に関する方法および組成物を提
供する。ネトリンは神経軸索誘導に天然に関与する、タンパク質である。本組成
物は、特定のネトリンタンパクをコードする核酸、そして特定のネトリン遺伝子
にハイブリダイズし得るハイブリダイゼーションプローブおよびプライマーを含
む。ネトリンタンパク質は、神経軸索成長の調節における特定の使用を見出す。
開示される組成物はまた、化学ライブラリーを軸索の成長および配向性の制御因
子についてスクリーニングすることにおいて、遺伝子マッピングにおいて、ネト
リン遺伝子に対するプローブとして、遺伝的神経性疾患に対する診断試薬として
、ならびに神経性疾患治療の開発のための特定の細胞系および動物系の産生にお
ける種々の使用を見出す。
発明の詳細な説明
本発明はヒトネトリン-1タンパク質および遺伝子に関する方法および組成物を
提供する。それは、本タンパク質を同定、精製、特徴付け、そして生産するため
の方法および組成物、および本核酸を同定、特徴付け、クローン化、発現、本核
酸の発現の阻害、および増幅するための方法および組成物を包含する。本タンパ
クは、開示されるネトリンcDNA配列の不完全な翻訳物または対応する概念的な翻
訳物の欠失変異体(翻訳物および欠失変異体は本明細書中で記載されるヒトネト
リン-1結合活性および特異性を有する)であり得る。ネトリンは、精製され、部
分的に純粋であるかまたは純粋であり、そして代表的には組換え的に生成される
。「単離された」タンパク質は、例えば、その天然の状態で付随する少なくとも
いくつかの物質を併わない;所定のサンプル中の総タンパク質重量の少なくとも
約0.5%、好ましくは少なくとも約2%、より好ましくは少なくとも約10%を通常構
成し、そして精製タンパク質は、与えられたサンプル中の総タンパク質重量の少
なくとも約50%、好ましくは少なくとも約90%、より好ましくは約99%を構成する
。広範な種々の分子と生化学的方法は、本組成物を生成および発現するために利
用
可能である(例えば、Molecular Cloning,A Laboratory Manual(Sambrookら,Co
ld Spring Harbor Laboratory),Current Protocols in Molecular Biology(Au
subelら編、Greene Publ.Assoc.,Wiley-Interscience,NYを参照するか、さも
なくば当該分野で公知である)。
開示されるネトリン組成物は、ヒトネトリン-1特異抗体を産生するために、イ
ンサイチュまたはインビボでの軸索成長または誘引を調節するためなどに使用さ
れ得る。インビボ適用のために、組成物は血液または滑液のような保持された生
理的液体へ添加される。CNS投与のために、種々の技術が、脳血管関門を横切る
治療剤の移行を促進するために有用である。これは、手術または注射による破壊
、CNS血管上皮細胞間の接着接合を一過性に開く薬物、およびそのような細胞を
通っての移行を促進する化合物を含む。ネトリンはまた、直接注射または点滴、
局所に、例えばエアロゾルを介しての気管内/経鼻投与、眼内へ、または移植物
(例えば、線維(例えば、コラーゲン)、浸透圧ポンプ、適切に形質転換された
細胞を含む移植片など)内/上で受け入れられ得る。投与の特定の方法は、治療
的タンパク質を被覆化、包埋化、またはコラーゲン線維、タンパク質ポリマーな
どのような誘導体線維化する工程を包含する。他の有用なアプローチは、Ottoら
,(1989)J Neuroscience Resarch 22,83-91およびOttoおよびUnsicker(1990)J
Neuroscience 10,1912-1921に記載される。通常、投与量は経験的に決定され、
典型的にはレシピエントの1kg当たり約10〜1000μgの範囲内であり、そして濃
度は投与量内に一般に約50〜500μg/mlである。通常の量で存在する安定剤、殺
菌剤などのような他の添加剤が含まれ得る。
本発明は、膜結合ネトリンレセプターおよびネトリン特異的抗体ならびに天然
および合成化学薬品ライブラリーのスクリーニングにより同定された結合因子の
ような単離された結合標的を含むネトリン特異的結合因子、そしてそのような因
子の同定および作製の方法、そしてそれらの診断上、治療上および薬学的開発上
での使用を提供する。通常、結合因子のネトリン特異性は結合平衡定数によって
い示される。そのような因子は特定のネトリンに選択的に、すなわち平衡定数が
少なくとも約107M-1、好ましくは少なくとも約108M-1、より好ましくは少なくと
も約109M-1で結合し得る。広範な種々の細胞ベースのまたは無細胞系アッセイを
使
用してネトリン特異的結合を実証し得る;インビトロで迅速な無細胞系アッセイ
(例えば、ネトリン−細胞/タンパク質結合の調節または阻害)、イムノアッセ
イなどが好ましい。
本発明はまた、本タンパクをコードする核酸を提供する。核酸はネトリン発現
ベクターの一部であり得、そして発現およびスクリーニングのための組換え細胞
、機能研究(例えば、神経性疾患または障害に対する候補薬の効力)のためのト
ランスジェニック動物等、および開示されるネトリンcDNA特異的配列を有する核
酸ハイブリダイゼーションプローブおよび複製/増幅プライマーに組み込まれ得
る。ハイブリダイゼーションプローブは、他のネトリン遺伝子存在中で、プロー
ブが対応するネトリン遺伝子および対応するネトリン遺伝子のみに特異的にハイ
ブリダイズすることを可能にするのに十分に対応するネトリン遺伝子に共通また
は相補的である配列を含む。従って、本プローブおよびプライマーは開示された
cDNAに比類なく特異的である。ネトリン遺伝子配列の100連続的(continuous)塩
基以上を有するハイブリダイゼーションプローブは、通常、対応するネトリンcD
NAにハイブリダイズし、65℃の温度で0.2×SSC(0.9M食塩/0.09Mクエン酸ナトリ
ウム)および0.1%SDS緩衝液の減少された最終洗浄ストリンジェンシーにおいて結
合したままであることが可能である。
本核酸は単離される、これは、核酸が天然のクロモソーム上で結合されるヌク
レオチド以外のヌクレオチドに結合された配列を含むことを意味し、そして所定
の画分中に存在する総核酸重量の、通常少なくとも約0.5%、好ましくは少なくと
も約2%、そしてより好ましくは少なくとも約5%を構成することを意味する。純
粋な核酸は、所定の画分中に存在する総核酸重量の,少なくとも約50%、好ましく
は少なくとも約90%、より好ましくは少なくとも約95%を構成する。本核酸は、翻
訳可能な転写物、ハイブリダイゼーションプローブ、PCRプライマー、治療的核
酸などとしての使用;ネトリン遺伝子および遺伝子転写産物の存在を検出するこ
とにおける使用(例えば、対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチド(ASO)プローブ
は、臨床および研究室サンプル内の、野生型および変異ネトリン対立遺伝子の同
定に使用する)、他のネトリンをコードする核酸を検出または増幅することにお
ける使用、および遺伝子治療適用(例えば、標的化ネトリン翻訳物の細胞内発現
を阻害することが可能なアンチセンスオリゴヌクレオチド)における使用を含む
広範な種々の適用を見出す。
本発明は、ネトリン機能を模倣するか、または調節することが可能な薬剤(例
えば生理活性ネトリン欠失変異体およびネトリンペプチド)のための薬理的薬剤
またはリード化合物を同定する効率的な方法を提供する。広範な種々のスクリー
ニングが使用され得る;例えば、細胞ベースのアッセイはネトリン機能をモニタ
ーするために使用され得、そしてインビトロ結合アッセイはネトリン特異的結合
剤を同定するために使用され得る。Kennedyら,(1994)Cell 78,425-435は、特に
都合の良いCOS細胞ベースのネトリン発現アッセイを記載する。好ましい方法は
、リード化合物の天然および合成化学ライブラリーの、自動化され、対費用効果
が高く、高い処理能力のスクリーニングに従う。同定された試薬は、動物および
ヒトでの試行のために製薬産業内における使用を見出す;例えば、試薬は、薬学
的開発のために活性を最適化し、そして毒性を最小化するために誘導化され、そ
してインビトロおよびインビボでのアッセイで再スクリーニングされ得る。
実施例ヒトネトリン-1(配列番号2)およびcDNA(配列番号1)
本発明者らは、Serafiniら,(1974)Cell 78:409-424に記載のように、ニワト
リネトリン1およびネトリン2cDNAを単離した。ニワトリネトリン1およびネト
リン2cDNA配列に基づき、本発明者らは縮重オリゴヌクレオチドプライマーを設
計し、そしてこれらのプライマーをマウスcDNAライブラリーからマウスネトリン
1をコードするcDNAを増幅するのに使用した。次いで、本発明者らは、手引き書
のようにニワトリおよびマウスネトリン配列において保存されたアミノ酸配列を
用いて構築された縮重オリゴヌクレオチドプライマーを用いて、ヒトネトリンcD
NAを単離した。
PCRの出発材料は100ngのヒトゲノムDNAである。2回のPCR増幅を使用した。最
初の回は、以下のプログラムおよび条件を使用した:1、94℃ 30秒;2、50℃4
5秒;3、72℃1分;4、1へ、30回;5、4℃;6、終了。:2回目のPCR増幅で
は、ネステッド(nested)PCRならびに以下の条件およびプログラムを使用し
た:1、94℃1分;2、42℃1分;3、72℃まで5秒毎に1℃の増加;4、72℃
3分間;5、1へ、2回;6、94℃1分間;7、46℃1分間;8、72℃まで6秒
毎に1℃の増加;9、72℃2分;10、6へ、7回;11、94℃1分間;12、55℃1
分間;13、72℃2分;14、11へ、24回;15、94℃1分間;16、55℃1分間;17、7
2℃10分間;18、4℃;19、終了。PCR産物をサブクローン化し、そしてヒトネト
リン配列に対応するインサートを含む個々のクローンを、GrunsteinおよびHogne
ss screen(Sambrook,1989)を用いて単離した。32Pは、マウスネトリン-1cDNA
クローンの一部をテンプレートして用いてPCRを行い、プローブへ取り込ませた
。フィルターの最後の洗浄は、1×SSCおよび0.1%SDS、65℃での低いストリンジ
ェンシーであった(Sambrookら、1989)。このスクリーニングによって、約140塩
基対のヒトネトリンcDNAクローンを単離した。このcDNAフラグメントを使用して
、ヒト胎児脳cDNAライブラリー(Stratagene cat#936206)からのより長いヒトネ
トリンcDNAを単離した。約140塩基対ヒトネトリンcDNAをテンプレートとして使
用して、そして32PをPCRを用いてヒトネトリンcDNAプローブへ取り込ませた。高
いストリンジェンシー(Sambrookら,1989)で1×106のクローンをスクリーニング
した。これは、単一の約7kbのネトリンcDNAを同定した(HBC-1,1995年6月7日
、プラスミドHN-1、受託番号97204としてATCCに受託された)。
配列分析により、7kb HBC-1クローンのEcoRIサブクローンが、ヒトネトリン-1
のスプライシング変異体に対応することを決定した。配列の最初の1086塩基対は
、マウスネトリン-1と高い相同性を示し、そして残りの626塩基対は非常に相違
していた。潜在的なスプライス供与部位をネトリンと相違した配列との接合部に
同定した。ヒトネトリン-1の3'末端に相当するクローンを、逆転写およびヒト配
列の999位の5'プライマーおよびマウスネトリン配列の最後の15塩基対に対する3
'末端により縮重プライマーを用いるPCRを使用して単離した。3つのさらなる独
立したクローンをPCR反応産物の配列を確かめるために単離した。この新しいク
ローンとHBC-1 Ecoクローンとの間の重複領域は46塩基対で、そして配列におい
て同一である。重複を確認するために、ヒトネトリン-1配列の818位での5'プラ
イマーおよび1582位での3'プライマー用いて、さらなるクローンを単離した。こ
れらのプライマーを用いて単離した2つの独立したクローンはcDNAの構造を確か
にする。最後に、C末端5アミノ酸をコードする配列を確認した。プライマーを
、ニワトリとマウスネトリン-1との間で保存された3'非翻訳領域内の領域に対し
て設計した。PCR産物を、このプライマーおよびヒト配列の1568位での5'プライ
マーを用いて生成し、そして配列を確認した。
RT-PCR手順は以下のようであった:胎児脳RNA(19〜23週)をClontechより購
入した。RT-PCRを、Perkin ElmerからのGeneAmp熱安定性rTth逆転写酵素RNA PCR
キットを使用して行った。ホットスタート技術を使用して、総容量7.2μl中に
、30pmolの縮重プライマーdeg-1、μlの10×rTth逆転写酵素緩衝液(Perkin Elm
er)および水と共に50ngのRNAを混合することによって、変性させた;この混合物
を、95℃で2分間加熱し、続いて70℃で5分間インキュベートした。反応物を60
℃まで冷却し、そして逆転写を、1μlの10mM MnCl2、1μlのrTth DNAポリ
メラーゼ(Perkin Elmer,2.5U)、および10mM dATP、dCTP、dGTP、およびdTTP各
々0.2μlを含む混合液を添加することによって開始した。60℃のインキュベー
ションを5分間続け、続いて65℃および70℃での2つの5分間インキュベートを
続けた。次いで、反応物を氷上で冷却した。
ヒトネトリン-1フラグメントをPCRによって増幅するために、2μlのDMSO、
3μlの25mM MgCl2、4μlの10×キレート緩衝液(Perkin Elmer)および34.5μ
lの水を含む混合液を、逆転写反応に添加した。30pmolのヒトネトリン特異的プ
ライマー、h-net-5'999(0.5μl)は混合液に添加し、そしてPCRをMJ ResearchPT
C-200 Peltier Thermal Cyclerにおいて、「計算された(culculated)」温度制御
法および以下の条件を用いて実行した:1)95℃2分間;2)55℃25秒間;3)
95℃10秒間;4)工程2〜3を34回繰り返す;5)60℃7分間;6)4℃に保つ
。
反応物をゲル電気泳動により分析し、そしてナイロンメンブレンへ移した。ネ
トリン特異的産物を、マウスネトリンの1342位から1875位の配列に対応するマウ
スネトリンプローブを用いたサザンハイブリダイゼーションにより検出した。ク
ロスハイブリダイズフラグメント(約850bpに移動している)に相当するアガ口
ースのプラグ(plug)を、パスツールピペットにより抜き取り、そして以下のよう
に再増幅した:アガロースプラグを、49μlの総容量中、1.25μlのホルムアミ
ド、5μlの10×PCR緩衝液II(Perkin Elmer),5μlの25mM MgCl2、30pmolのヒ
トネ
トリン特異的プライマーh-net-5'999、30pmolの縮重ネトリンプライマーdeg-1、
5U AmpliTaq DNA Polymerase(Perkin Elmer)、および滅菌水を含む反応混合液と
組み合わせた。PCRを、MJ Research PTC-200 Peltier Thermal Cyclerにおいて
、「ブロック(Block)」温度制御法および以下の条件を用いて実行した。:1)9
5℃2分間;2)50℃1分間;3)75℃1分30秒間;4)95℃20秒間;5)工程2
〜4を39回繰り返す;6)75℃10分間;7)4℃に保つ。
反応物をゲル電気泳動により分析し、そして約850bpのDNAのバンドをBloRad P
rep-A-Geneシステムを用いて精製し、TAクローニングベクター(InVitroGen)と連
結し、DH5αコンピテント細菌細胞中に形質転換した。コロニーを、コロニーPCR
により正確なサイズインサートについて分析し、100μg/mlのアンピシリンを含
むLB培地中で、37℃で一晩増殖させ、そしてDNAをQiagen Tip-100カラムを用い
て、培養液から調製した。インサートを制限消化によって確認し、そして配列を
ABI377自動シーケンサーを用いて決定した(generated)。
ヒトネトリン-1クローンの最後の15ヌクレオチドを確認するために、クローン
の3'末端を、既知の配列に対する5'プライマーおよびマウスネトリン-1クロー
ンの3'非翻訳領域内の配列の3'プライマーを用いて、第一鎖cDNAから増幅した。
最初に、cDNAを、Michael Frohmanによって「cDNA末端の迅速な増幅」(PCR Pri
mer:A Laboratory Manual,C.W.DieffenbachおよびG.S.Dveksler編、Cold Spr
ing Harbor Laboratory Press,1995)に記載されたように、「3'末端cDNA増幅
」の項(388-389頁)に記載のプロトコル、および1μgの胎児脳ポリA+RNA(Clon
tech)を用いて合成した。1μlの希釈cDNAを、67mM Tris HCl,(pH9.0)、6.7mM
塩化マグネシウム、16.6mM硫安、0.17mg/mI BSA、10%DMSO、1.5mM各dNTP、30pmo
l 5'プライマー「h-net 5'1449」および30pmol 3'プライマー「m-net 3'UT2238
」を含む50μlの反応中で増幅した。プライマー「h-net 5'1449」は、ヒトネト
リン-1クローン内の1449位で始まる配列に対応する。プライマー「m-net 3'UT22
38」はマウスネトリン-1の3'非翻訳領域の配列(5'末端にXba1I限部位配列の付
加を有する)に対応する。1μlのTaqDNAポリメラーゼ(Perkin Elmer)を、0.5
μlのTaqStart抗体(ClonTech)および2.5μlのTaqStart抗体希釈緩衝液ととも
に組み合わされ、室温で10分間インキュベートし、そしてPCR反応混合液に添加
した。反応を、MJ Research PTC-200 Peltier Thermal Cyclerにおいて、「計算
された」温度制御法および下記の条件を用いて増幅した;1)95℃2分間;2)
62℃30秒間;3)57℃30秒間;4)52℃10秒間;5)72℃40分間;6)94℃10秒
間;7)62℃1分間;8)72℃3分間;9)工程6〜8を4回繰り返す;10)94
℃10秒間;11)57℃1分間;12)72℃3分間;13)工程10〜12を4回繰り返す;
14)94℃10秒間;15)52℃1分間;16)72℃3分間;17)工程14〜16を24回繰り
返す;18)75℃10分間;19)4℃に保つ。
反応物をTEで1:20に希釈し、そして1μlを、67mM Tris HCl(pH9.0)、6.7mM
塩化マグネシウム、16.6mM硫安、0.17mg/ml BSA、10%DMSO、1.5mM各dNTP、30pmo
l 5'プライマー「h-net 5'1702」、30pmol 3'プライマー「m-net 3'UT2238」お
よび0.25μlのTaq DNAポリメラーゼを含む50μlの反応物中で再増幅した。プ
ライマー「m-net 5'1702」は、ヒトネトリン-1クローン内の1568位で始まる配列
に対応する。反応物を、MJ Research PTC-200 Peltier Thermal Cyclerにおいて
、「計算された」温度制御法および下記の条件を用いて増幅した;1)95℃2分
間;2)94℃10秒間;3)58℃1分間;4)72℃3分間;5)工程2〜4を4回
繰り返す;6)94℃10秒;7)54℃45秒;8)72℃3分;9)工程6-8を4回繰
り返す;10)94℃10秒間;11)50℃30秒間;12)72℃3分間;13)工程10〜12を
24回繰り返す;14)75℃5分間;および15)4℃に保つ。
反応物をゲル電気泳動により分析し、そして530bpの生成物はPrep-A-Geneシス
テム(BioRad)を用いてゲルより単離した。生成物をpCR2.1(InVitroGen)中に14℃
で一晩連結した。形質転換体を100μg/mlのアンピシリンを含むLB培地内で一晩
培養し、そしてDNAをEasy Puer Plasmid Preps(Super Mini,Primm Labs)を用い
て培養物から精製した。DNA配列をABI 377自動シーケンサーを用いて決定した(g
enerated)。
3'末端配列を確認するために、ヒトネトリンの3'末端にかかる2つのさらなる
フラグメントを、m-net 5'1702プライマーおよびヒトネトリン-1の3'非翻訳領域
中の配列に対応するh-net3'1959を3'プライマーに用いるPCRにより生成した。こ
れらのプライマーを用いる増幅は、2連の反応において約390塩基対の産物を生
成した。フラグメントを、MJ Research PTC-200 Peltier Thermal Cyclerにおい
て「計算された」温度制御法および以下の条件を用いて増幅した;1)95℃2分
間;2)94℃10秒間;3)58℃1分間;4)72℃3分間;5)工程2〜4を4回
繰り返す;6)94℃10秒間;7)54℃45秒間;8)72℃3分間;9)工程6〜8
を4回繰り返す;10)94℃10秒間;11)50℃30秒間;12)72℃3分間;13)工程
10〜12を19回繰り返す;14)75℃5分間;そして15)4℃に保つ。反応物を、そ
れらのサイズを確認するためにゲル電気泳動により分析し、ABI 377自動化シー
ケンサーを用いて直接配列決定した。
本明細書中に引用する全ての出版物および特許出願は、あたかもそれぞれ個々
の出版物または特許出願が具体的にまたは個々に参考文献として援用されること
が示されるかのように、本明細書中で参考文献として援用される。前記発明が、
理解の明快さのために例示および実施例によっていくらか詳細に記載されている
が、添付の請求項の精神または範囲から逸脱することなく特定の変更および改正
がなされ得ることは、本発明の教示に照らして、当業者に容易に明らかである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G01N 33/566 G01N 33/566
// A61P 25/00 A61K 31/00 625C
A61K 45/00 45/00
(72)発明者 スイマー,カンダス
アメリカ合衆国 マサチューセッツ
02139,ケンブリッジ,ワン ケンダール
スクエア(番地なし),ビルディング
600
(72)発明者 シャイアン,アン
アメリカ合衆国 マサチューセッツ
02139,ケンブリッジ,ワン ケンダール
スクエア(番地なし),ビルディング
600
(72)発明者 レオナルド,デイビッド
アメリカ合衆国 カリフォルニア 94143,
サンフランシスコ,ディパートメント オ
ブ アナトミー エス―1479(番地な
し),ユニバーシティ オブ カリフォル
ニア内
(72)発明者 シャン,ユアン
アメリカ合衆国 カリフォルニア 94143,
サンフランシスコ,ディパートメント オ
ブ アナトミー エス―1479(番地な
し),ユニバーシティ オブ カリフォル
ニア内
(72)発明者 ケネディ,ティモシー
アメリカ合衆国 カリフォルニア 94143,
サンフランシスコ,ディパートメント オ
ブ アナトミー エス―1479(番地な
し),ユニバーシティ オブ カリフォル
ニア内
(72)発明者 セラフィニ,タイト
アメリカ合衆国 カリフォルニア 94143,
サンフランシスコ,ディパートメント オ
ブ アナトミー エス―1479(番地な
し),ユニバーシティ オブ カリフォル
ニア内
(72)発明者 テシール―レイビン,マーク
アメリカ合衆国 カリフォルニア 94143,
サンフランシスコ,ディパートメント オ
ブ アナトミー エス―1479(番地な
し),ユニバーシティ オブ カリフォル
ニア内