JP2001027367A - 防火区画体貫通部の防火処理部材 - Google Patents

防火区画体貫通部の防火処理部材

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JP2001027367A
JP2001027367A JP11200978A JP20097899A JP2001027367A JP 2001027367 A JP2001027367 A JP 2001027367A JP 11200978 A JP11200978 A JP 11200978A JP 20097899 A JP20097899 A JP 20097899A JP 2001027367 A JP2001027367 A JP 2001027367A
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metal plate
fire
circumferential direction
fire prevention
fire protection
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JP11200978A
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Kaoru Wakatsuki
薫 若月
Kikuko Sakai
規公子 酒井
Joji Murota
城治 室田
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Furukawa Techno Material Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Techno Material Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板12を円筒状に形成し、この金属板12の
周方向の両端部に係合部を形成し、この円筒状の金属板
12の内側に熱膨張性耐火材14を取り付けた防火処理部材
で、薄い金属板を使用しても型くずれが発生しにくくす
る。厚さの異なる防火区画体にも容易に対応できるよう
にする。外径の異なる可燃性長尺物にも共用できるよう
にする。 【解決手段】 金属板12の周方向中間帯に軸線方向に連
続するビード26A〜26Cを形成する。2つの防火処理部
材10を相互に軸線方向にスライド可能となるように連結
して、長さを調整可能とする。ビード26A〜26Cを2つ
の防火処理部材10をスライドさせる際のガイドとする。
金属板12の周方向の両端部の係合部は、一方の端部が他
方の端部に周方向にずれた2箇所で係合できるようにし
て内径を調整可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁や床な
どの防火区画体を、樹脂製電線管、その他の樹脂製配
管、電線、ケーブル等の可燃性長尺物が貫通する箇所に
用いる防火処理部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の防火区画体を貫通して可燃性長
尺物を配管、配線する場合には、火災発生時に、可燃性
長尺物の延焼による火災の拡大を阻止するために、可燃
性長尺物が防火区画体を貫通する部分を防火構造にする
必要がある。
【0003】このような箇所に使用される防火処理部材
としては従来、金属製の二つ割り型円筒部材の内側に熱
膨張性耐火材を取り付けたものが実用化されている(商
品名ヒートメル−100 、株式会社古河テクノマテリアル
製)。このような防火処理部材を、可燃性長尺物の外周
に取り付けた状態で、防火区画体に埋め込んでおくと、
火災が発生したときは、その熱で膨張した熱膨張性耐火
材が、可燃性長尺物の燃焼又は溶融によって生じた空隙
を埋めていき、最終的には防火区画体の開口を完全に閉
塞する耐火壁となって、火災の熱、煙、炎を遮断するこ
とができる。
【0004】しかしこのタイプの防火処理部材は、二つ
割り型であるため、配管等の可燃性長尺物の外周に取り
付けるのに手間がかかることや、両サイドに結合用のリ
ブが突出しているため貫通穴にモルタルやパテを充填す
るときにリブが邪魔になる等の問題があることが、特開
平10−89545号公報に指摘されている。
【0005】この問題点を解決するものとして上記公報
には、金属板を周方向の両端が開閉可能となるように円
筒状(C字状)に形成し、この金属板の周方向の両端部
に相互に係合および係合解除が可能な係合部を形成し、
この円筒状の金属板の内側に熱膨張性耐火材を取り付け
てなる防火処理部材が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公報に提案
されている防火処理部材は、次のような欠点がある。 可燃性長尺物の外周に装着するときに、周方向の両
端を容易に押し広げられるように、二つ割り型のものよ
り薄い金属板を使用する必要があるが、薄い金属板を使
用すると、周方向の両端を押し広げたときに、金属板が
変形して元の円筒形状に戻りにくくなり、型くずれが発
生しやすい。型くずれを防止するためには、バネ弾性の
すぐれた金属板を使用すればよいが、そのような金属板
を使用すると高価になる。
【0007】 長さが一定であるため、防火区画体の
厚さの相違に対応することが困難である。例えば、防火
区画体の厚さより防火処理部材の長さが短い場合は、防
火処理部材の一方の端面が防火区画体の一方の壁面と一
致するように貫通穴内にセットして、貫通穴内の空隙を
モルタルで埋めることになるが、このような処理構造で
は、防火処理部材の他方の端面はモルタルで塞がれてし
まうので、モルタルで塞がれた側で火災が発生したとき
は、モルタルの熱伝導性の低さにより熱膨張性耐火材へ
熱が伝わりにくい。その結果、熱膨張性耐火材の膨張開
始時間が遅れるため、熱膨張性耐火材が膨張する前に可
燃性長尺物が反対側まで延焼してしまうおそれがある。
【0008】 周方向の両端を係合させたときの内径
が一定であるため、外径の異なる可燃性長尺物に共用す
ることができない。このため用意するサイズの種類が多
くなり、コスト高になる。
【0009】以上のような問題点に鑑み、本発明の第一
の目的は、薄い金属板を使用しても型くずれの発生しに
くい、安価で、使用しやすい防火処理部材を提供するこ
とにある。第二の目的は、防火区画体の厚さの相違に容
易に対応できる、防火性能の高い防火処理部材を提供す
ることにある。第三の目的は、外径の異なる可燃性長尺
物にも共用できる防火処理部材を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第一の目的を達成す
るため本発明は、金属板を周方向の両端が開閉可能とな
るように円筒状に形成し、この金属板の周方向の両端部
に相互に係合および解除可能な係合部を形成し、この円
筒状の金属板の内側に熱膨張性耐火材を取り付けてなる
防火区画体貫通部の防火処理部材において、前記金属板
の周方向中間帯に軸線方向にビード(型押しによる溝)
を形成したことを特徴とするものである(請求項1)。
このようなビードを形成すると、周方向の両端を開閉す
る方向の弾性が増し、周方向の両端を押し広げても円筒
状に復元しやすくなるので、薄い金属板を使用して、型
くずれの発生しにくい防火処理部材を構成できる。
【0011】また前記第二の目的を達成するため本発明
は、金属板を周方向の両端が開閉可能となるように円筒
状に形成し、この金属板の周方向の両端部に相互に係合
および解除可能な係合部を形成し、この円筒状の金属板
の内側に熱膨張性耐火材を取り付けてなる防火区画体貫
通部の防火処理部材を2つ用い、この2つの防火処理部
材を軸線方向にスライド可能となるように連結したこと
を特徴とするものである(請求項2)。このようにする
と、2つの防火処理部材を軸線方向にスライドさせるこ
とにより、全体の長さを防火区画体の厚さに合わせるこ
とができる。このため防火区画体の両面に防火処理部材
の端面が露出した、防火性能の高い防火処理を施すこと
が可能となる。
【0012】なお連結型の防火処理部材の場合は、2つ
の防火処理部材の円筒状金属板にそれぞれ周方向の同じ
位置に軸線方向にビードを形成して、このビードを2つ
の防火処理部材を相互に軸線方向にスライドさせる際の
ガイドとすることが好ましい(請求項3)。このように
すると、スライド方向が安定し、長さ調整をスムーズに
行うことができる。
【0013】また連結型の防火処理部材の場合は、連結
された2つの防火処理部材が相互に分離できるようにな
っていることが好ましい(請求項4)。このようにする
と、防火区画体の厚さが連結された防火処理部材の最大
長さより厚い場合でも、2つの防火処理部材を分離して
使用することにより、防火区画体の両面に防火処理部材
の端面が露出した、防火性能の高い防火処理を施すこと
が可能となる。
【0014】また連結型の防火処理部材の場合は、2つ
の防火処理部材の連結部は、金属板の周方向の一部が切
り欠かれていて、熱膨張性耐火材が取り付けられていな
い構成とすることが好ましい(請求項5)。このように
すると、2つの防火処理部材の連結部をモルタル等の不
燃材で埋め込むことができ、貫通部の気密性を高めるこ
とができると共に、防火処理部材の抜け止めをより確実
にすることができる。
【0015】また前記第二の目的を達成するためには、
金属板を周方向の両端が開閉可能となるように円筒状に
形成し、この金属板の周方向の両端部に相互に係合およ
び解除可能な係合部を形成すると共に、周方向中間部に
軸線方向にビードを形成し、この円筒状の金属板の内側
に熱膨張性耐火材を取り付けてなる防火区画体貫通部の
防火処理部材を2つ用い、この2つの防火処理部材を前
記ビードに挿入した棒状部材により軸線方向にスライド
可能に連結した構成にしてもよい(請求項6)。
【0016】また前記第三の目的を達成するため、金属
板の周方向の両端部の係合部は、一方の端部が他方の端
部に周方向にずれた複数の位置で係合できるようにな構
成とすることが好ましい(請求項7)。このようにする
と、両端部の係合位置によって内径を調整することがで
きるので、1サイズの防火処理部材を外径の異なる可燃
性長尺物に共用することができ、防火処理部材のサイズ
の種類を少なくすることができる。また大きめの内径で
可燃性長尺物にセットしてから、所定の位置まで移動さ
せ、その位置で可燃性長尺物に合う内径に押し縮める、
という使い方もでき、作業が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。 〔実施形態1〕図1ないし図5は本発明の一実施形態を
示す。この防火処理部材10は、周方向の両端が開閉可能
となるように円筒状(C字状)に形成された金属板12
と、この金属板12の内側に取り付けられた熱膨張性耐火
材14とから構成されている。
【0018】熱膨張性耐火材14は火災時の熱で加熱され
ると発泡して3〜50倍に膨張し、かつ膨張した状態で耐
火性を保持するもので、このようなものとしては、例え
ばポリウレタン、ブチルゴム等のベース樹脂と、熱膨張
性黒鉛などの膨張剤と、ポリカーボネート等の加熱され
た後に炭化物等の残渣を残す樹脂とからなる組成物など
が公知である。市販品では株式会社古河テクノマテリア
ル製のダンシールD(商品名)などがある。
【0019】一方、円筒状の金属板12には、周方向に間
隔をあけて2箇所に(3箇所以上でも可)、内向きに突
き刺し片16が形成されている。この突き刺し片16は図4
に示すように金属板12を内側に切り起こすことにより形
成される。突き刺し片16は、これを熱膨張性耐火材14に
突き刺すことで、熱膨張性耐火材14を金属板12の内側に
保持するものである。
【0020】また円筒状金属板12の周方向の一方の端部
には内向きフック18が形成され、他方の端部には外向き
フック20と爪部22が周方向に離して形成されている(図
5参照)。爪部22は金属板12を折り曲げて形成した溝24
のフック20側の壁を切り起こすことにより形成されてい
る。したがってこの防火処理部材10は、内向きフック18
を外向きフック20に引っ掛けると図2の状態となり、内
向きフック18を爪部22に引っ掛けると図2の状態より内
径を小さくすることができる。つまり内径調整が可能で
ある。また内向きフック18を外向きフック20および爪部
22から外すと図3のように周方向の両端を開くことがで
きる。
【0021】また金属板12の周方向中間帯には、3本の
軸線方向に連続するビード26A〜26Cが形成されてい
る。このうち中間の1本のビード26Bは外向きフック20
と爪部22の中間部から丁度半周離れた位置に形成され、
両側の2本のビード26A、26Cは中間のビード26Bから
両側に等距離だけ離れた位置に形成されている。
【0022】このようなビード26A〜26Cを形成する
と、金属板12の周方向の両端を開閉する方向の弾性が増
し、周方向の両端を押し広げても円筒状に復元しやすく
なる。このため薄い金属板を使用して、型くずれの発生
しにくい防火処理部材を構成できる。また薄い金属板を
使用できるので、コスト安である。また、金属板12の周
方向中間部の両側に位置するようにビード26A、26Cを
形成すると、これらのビード26A、26Cに周方向の両端
を開閉する際の変形量がバランスよく分散して、両端を
開閉する方向の弾性をより増加させて、型くずれを効果
的に抑制することができる。
【0023】またこの防火処理部材10は前述のように、
内向きフック18を相手方へ引っ掛ける位置によって内径
を調整できるので、1サイズで外径の異なる可燃性長尺
物に共用することができ、したがって用意するサイズの
種類を少なくでき、経済的である。この防火処理部材10
の可燃性長尺物への取り付け方や防火区画体の穴への埋
め込み方は従来と同様である。
【0024】〔実施形態2〕図6ないし図9は本発明の
他の実施形態を示す。図6ないし図9において、図1な
いし図5と同一部分には同一符号を付してある。すなわ
ち、符号10は防火処理部材、12は金属板、14は熱膨張性
耐火材、16は突き刺し片、18は内向きフック、20は外向
きフック、22は爪部、24は溝、26A〜26Cはビードであ
る。この防火処理部材10が実施形態1のものと異なる点
は次のとおりである。
【0025】まず金属板12は、実施形態1のものより長
さが長いが、軸線方向の一端から適当な長さ(約半分の
長さ)にわたって周方向の一部(約半周分)が切り欠か
れており、この部分には熱膨張性耐火材14が取り付けら
れていない。つまり金属板12の一端側約半分は、周方向
の中間帯だけが残された半円筒形となっている。またこ
の半円筒形の部分には、一端側から2本のスリット28
A、28Bが軸線方向に形成されている。1本のスリット
28Aはビード26Aと26Bの中間に、もう1本のスリット
28Bはビード26Bと26Cの中間に形成されている。これ
により金属板12の半円筒形の部分は、図7(b)又は図
8(b)に示すように、ビード26Aを含む円弧片30A
と、ビード26Bを含む円弧片30Bと、ビード26Cを含む
円弧片30Cの3つに分割されている。
【0026】また中間の円弧片30Bの先端部両側には突
片32A、32Bが形成され、一方の突片32Aは内向きに折
り曲げられ、他方の突片32Bは周方向に延びている。さ
らに両側の円弧片30A、30Cのビード26A、26Cの片側
には、外面凸部(内面凹部)34Aと外面凹部(内面凸
部)34Bとが所定の間隔(例えば5mm間隔)で交互に配
列されている。
【0027】防火処理部材10を以上のような構成とした
のは、これを図11のように2つ連結して使用するため
である。防火処理部材10を2つ連結する場合には、まず
2つの防火処理部材10を図10のように同一軸線上で対
向させる。その後、両者を接近させて、一方の防火処理
部材10の中間円弧片30Bが他方の防火処理部材10の中間
円弧片30Bの内側に、かつ一方の防火処理部材10の両側
円弧片30A、30Cが他方の防火処理部材10の中間円弧片
30A、30Cの外側に位置するように先端を組み合わせ
る。その状態で両者を押し込めば図11のように連結す
ることができる。
【0028】連結した状態では、一方の部材のビード26
A、26B、26Cがそれぞれ他方の部材のビード26C、26
B、26Aと重なり合うので、2つの防火処理部材10は、
周方向にずれることがなく、ビード26A、26B、26Cに
ガイドされて、相互に軸線方向にスライド可能である。
したがって全体の長さをスムーズに調整することができ
る。また2つの防火処理部材10を軸線方向にスライドさ
せると、一定距離スライドさせる毎に、一方の部材の内
面凸部34Aが他方の部材の外面凹部34Bに落ち込むの
で、その位置で連結状態を安定に維持することができ
る。さらに、2つの防火処理部材10は開口部がほぼ一直
線となるので、連結した状態でも長尺物にセットしやす
い。
【0029】また連結された2つの防火処理部材10を互
いに引き離す方向にスライドさせていくと、最終的には
一方の部材の中間円弧片30Bの内向きに折り曲げられた
突片32Aが、他方の部材の中間円弧片30Bの周方向に延
びる突片32Bに引っ掛かるので、連結状態が簡単に外れ
ることはない。2つの防火処理部材10を分離するには、
前記突片32Aと32Bの引っ掛かりを外すようにすればよ
い。
【0030】2つの防火処理部材10の連結体は、前記の
ように長さ調整が可能であるので、例えば図12に示す
ように防火区画体36の穴38を貫通する可燃性長尺物40
(樹脂管など)に装着した状態で、一方の防火処理部材
10の端面が防火区画体36の一方の壁面とほぼ一致し、他
方の防火処理部材10の端面が防火区画体36の他方の壁面
とほぼ一致するように、全体の長さを調整することがで
きる。したがって防火区画体36の厚さの違いに柔軟に対
応できる。そして図12の状態で、貫通穴38の空隙内に
モルタル(その他の不燃材でも可)を充填すれば、2つ
の防火処理部材10の連結部がモルタルによって埋め込ま
れるため、貫通部の気密性を高めることができると共
に、防火処理部材10の端面が防火区画体36の両面に露出
するため、防火性能の高い防火処理構造を得ることがで
きる。
【0031】なお図12は、防火区画体36の厚さが防火
処理部材10の連結体の長さ調整可能な範囲内である場合
であるが、防火区画体36の厚さが防火処理部材10の連結
体の長さ調整可能な範囲より大きい場合には、図13の
ように2つの防火処理部材10を分離して埋め込むように
すればよい。さらに図14のように可燃性長尺物40が床
42の中を通って防火区画体36を貫通する場合にも、2つ
の防火処理部材10を分離して埋め込むようにすればよ
い。分離された状態で使用する場合には、モルタルを貫
通穴38に充填した後、防火処理部材10を差し込んで埋め
込めるので作業が楽である。
【0032】〔実施形態3〕図15は本発明のさらに他
の実施形態を示す。この実施形態は、2つの防火処理部
材10を棒状部材44を介して軸線方向にスライド可能とな
るように連結したものである。
【0033】2つの防火処理部材10は図16のような構
造を有している。図において、12は周方向の両端が開閉
可能となるように円筒状に形成した金属板、14は金属板
12の内側に取り付けられた熱膨張性耐火材、18は金属板
12の周方向の一端に形成された内向きフック、20は同じ
く他端に形成された前記内向きフック18が引っ掛かる外
向きフック、24は外向きフック20付近に形成された前記
内向きフック18が引っ掛かる溝、26は金属板12の周方向
中間部に軸線方向に形成されたビードである。
【0034】ビード26は内部空間が断面四角形になるよ
うに、かつ内端側が金属板12の円筒部の内端から突出す
るように形成されている。ビード26の両側壁の内端部に
は内向き突条46が形成され、天井壁には長手方向に所定
の間隔で多数の穴48が形成されている。またビード26の
外端にはストッパー片50が形成されいる。
【0035】一方、棒状部材44は、図15(b)、
(d)に示すように、ビード26に挿入嵌合できるサイズ
の断面四角形で、両側壁に長手方向に外向き溝52が形成
されているものである。棒状部材44の一端側は図15
(a)に示すように一方の防火処理部材10のビード26に
挿入され、他端側は他方の防火処理部材10のビード26の
挿入されている。この状態でビード26の内向き突条46が
棒状部材44の外向き溝52に落ち込み、2つの防火処理部
材10、10は棒状部材44の長手方向にスライド可能であ
る。
【0036】また2つの防火処理部材10、10を棒状部材
44の長手方向にスライド可能にするためには、溝52と突
条46の関係を反対にしてもよい。すなわち、ビード26の
両側壁に長手方向に内向き溝を形成し、棒状部材44の両
側壁の両端部に外向き突条を形成し、図15(a)のよ
うに組み立てたときに、棒状部材44の外向き突条がビー
ド26の内向き溝に落ち込んで、2つの防火処理部材10、
10が棒状部材44の長手方向にスライド可能となる構造で
あってもよい。
【0037】ビード26の外端にストッパー片50を形成し
たのは、棒状部材44がビード26の外端から突出しないよ
うにするためである。またビード26の天井壁に穴48を形
成したのは、棒状部材44が2つの防火処理部材10、10の
ビード26にほぼ均等に挿入されていることを確認できる
ようにするためである。なお棒状部材44の長さは、ビー
ド26の長さのほぼ2倍に設定することが好ましい。また
棒状部材44の外向き溝52は、図15(b)に示すように
棒状部材44の両端部には形成しないようにすれば、防火
処理部材10を通常の力で外側へ引っ張っただけでは棒状
部材44から外れないようにすることができる。
【0038】以上のような構成の連結型防火処理部材で
も、実施形態2の連結型防火処理部材と同様の効果を得
ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、円
筒状の金属板に軸線方向のビードを形成したことによ
り、薄い金属板を使用しても型くずれの発生しにくい、
安価で、使用しやすい防火処理部材を提供することがで
きる。また本発明によれば、2つの防火処理部材を連結
してスライド可能とすることにより、防火区画体の厚さ
の相違に容易に対応できる、防火性能の高い防火処理部
材を提供することができる。また本発明によれば、金属
板の一方の端部を他方の端部に周方向にずれた複数の位
置で係合できるようにすることにより、外径の異なる可
燃性長尺物にも共用できる防火処理部材を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る防火処理部材の一実施形態を示
す、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面
図、(d)は側面図。
【図2】 図1の防火処理部材の正面の拡大図。
【図3】 図1の防火処理部材の周方向の両端の係合を
解除した状態を拡大して示す正面図。
【図4】 図1の防火処理部材の突き刺し片の部分を拡
大して示す、(a)は側面図、(b)は(a)のb−b
線断面図。
【図5】 図1の防火処理部材の周方向の両端の係合構
造を拡大して示す、(a)は正面図、(b)は(a)の
b−b線断面図。
【図6】 本発明に係る防火処理部材の他の実施形態を
示す、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面
図、(d)は側面図。
【図7】 図6の防火処理部材の、(a)は正面の拡大
図、(b)は背面の拡大図。
【図8】 図6の防火処理部材の周方向の両端の係合を
解除した状態を拡大して示す、(a)は正面図、(b)
は背面図。
【図9】 図6の防火処理部材の位置決め用凸部と凹部
の部分を拡大して示す、(a)は側面図、(b)は
(a)のb−b線断面図。
【図10】 図6の防火処理部材を2つ連結する前の状
態を示す、(a)は平面図、(b)は側面図。
【図11】 図6の防火処理部材を2つ連結した後の状
態を示す、(a)は平面図、(b)は側面図。
【図12】 図11の連結型防火処理部材の使用状態を
示す説明図。
【図13】 図11の連結型防火処理部材を分離して使
用する場合の一例を示す説明図。
【図14】 図11の連結型防火処理部材を分離して使
用する場合の他の例を示す説明図。
【図15】 (a)は本発明に係る連結型防火処理部材
の他の実施形態を示す側面図、(b)は(a)で使用し
た棒状部材の側面図、(c)は(a)で使用した防火処
理部材のc−c線断面図、(d)は(b)のd−d線断
面図。
【図16】 図15(a)で使用した防火処理部材の、
(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、
(d)は背面図。
【符号の説明】
10:防火処理部材 12:金属板 14:熱膨張性耐火材 16:突き刺し片 18:内向きフック 20:外向きフック 22:爪部 24:溝 26A〜26C:ビード 28A、28B:スリット 30A〜30C:円弧片 32A:内側に曲がった突片 32B:周方向に延びる突片 34A:外面凸部(内面凹部) 34B:外面凹部(内面凸部) 36:防火区画体 38:貫通穴 40:可燃性長尺物 42:床 44:棒状部材 46:内向き突条 52:外向き溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板を周方向の両端が開閉可能となるよ
    うに円筒状に形成し、この金属板の周方向の両端部に相
    互に係合および解除可能な係合部を形成し、この円筒状
    の金属板の内側に熱膨張性耐火材を取り付けてなる防火
    区画体貫通部の防火処理部材において、前記金属板の周
    方向中間帯に軸線方向にビードを形成したことを特徴と
    する防火区画体貫通部の防火処理部材。
  2. 【請求項2】金属板を周方向の両端が開閉可能となるよ
    うに円筒状に形成し、この金属板の周方向の両端部に相
    互に係合および解除可能な係合部を形成し、この円筒状
    の金属板の内側に熱膨張性耐火材を取り付けてなる防火
    区画体貫通部の防火処理部材を2つ用い、この2つの防
    火処理部材を軸線方向にスライド可能となるように連結
    したことを特徴とする防火区画体貫通部の連結型防火処
    理部材。
  3. 【請求項3】2つの防火処理部材の円筒状金属板にはそ
    れぞれ周方向の同じ位置に軸線方向にビードが形成され
    ており、このビードが2つの防火処理部材を軸線方向に
    スライドさせる際のガイドとなっていることを特徴とす
    る請求項2記載の防火区画体貫通部の連結型防火処理部
    材。
  4. 【請求項4】連結された2つの防火処理部材が相互に分
    離できるようになっていることを特徴とする請求項2又
    は3記載の防火区画体貫通部の連結型防火処理部材。
  5. 【請求項5】2つの防火処理部材の連結部は、金属板の
    周方向の一部が切り欠かれており、熱膨張性耐火材が取
    り付けられていないことを特徴とする請求項2ないし4
    のいずれかに記載の防火区画体貫通部の連結型防火処理
    部材。
  6. 【請求項6】金属板を周方向の両端が開閉可能となるよ
    うに円筒状に形成し、この金属板の周方向の両端部に相
    互に係合および解除可能な係合部を形成すると共に、周
    方向中間部に軸線方向にビードを形成し、この円筒状の
    金属板の内側に熱膨張性耐火材を取り付けてなる防火区
    画体貫通部の防火処理部材を2つ用い、この2つの防火
    処理部材を前記ビードに挿入した棒状部材により軸線方
    向にスライド可能に連結したことを特徴とする防火区画
    体貫通部の連結型防火処理部材。
  7. 【請求項7】金属板の周方向の両端部の係合部は、一方
    の端部が他方の端部に周方向にずれた複数の位置で係合
    できるようになっていることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかに記載の防火区画体貫通部の防火処理部
    材。
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