JP2001199499A - 組立式ステンレス製貯液槽の保温構造 - Google Patents
組立式ステンレス製貯液槽の保温構造Info
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Abstract
取り外したりすることができ、また、熱の拡散を確実に
防止することができる保温構造を提供する。 【解決手段】複数のステンレス鋼板製単位板11の接合
縁13を同一側に向け、順次それらの接合縁13同士を
溶接して側壁Taおよび天井壁Tcを形成し、これらの
側壁Taおよび天井壁Tcの接合縁13を内方に向け、
底壁Tbとともに一体に溶接して貯液槽Tを形成する。
次いで、単位板11の外表面に係止部材31を設け、単
位板11の膨出部122に略対応する凹部32x,33
xを有し、単位板11の大きさとほぼ同一の大きさに形
成された耐熱温度の高い内方断熱材32および耐熱温度
が低くて自消性を有する外方断熱材33をこの順に各単
位板11の外方に積み重ねた後、外方断熱材33の外表
面に外装板34を当接させて係止部材31を介して固定
する。
Description
製貯液槽の保温構造に関するものである。
工場などには、飲料水をはじめとする各種液体を貯留す
る貯液槽が設置されている。
常、直角四辺形の基板2と、該基板2の四辺から同一側
へ起立する接合縁3とにより浅い箱状に形成された単位
板1を順に接続して側壁Ta、底壁Tb、天井壁Tcあ
るいは仕切り壁や整流壁(図示せず)を形成し、これら
の側壁Ta、底壁Tb、天井壁Tcあるいは図示しない
仕切り壁や整流壁を組み立てることによって形成されて
いる。
ス、アルミニウムなどの金属もしくはFRPなどの合成
樹脂が採用されている。このうち、耐火性能、耐震強
度、耐腐食性、美観などの観点から、近年、ステンレス
鋼板からなる単位板を組み立てて形成された組立式ステ
ンレス製貯液槽が多く採用されるようになっている。
状であれば、基板2に荷重が加わったときの基板2の撓
み量(歪み量)は非常に大きく、耐圧強度は非常に小さ
い。例えば、側壁Taを形成する単位板1の基板2の板
厚が薄くて平板状であれば、貯液槽T内の液圧によっ
て、基板2には大きな撓みが発生する。さらに、貯液槽
T内の液位が上下することによって、基板2には繰り返
し応力が加わる。そこで、薄くて平板状の基板2は、小
さな圧力の繰り返しによっても容易に破壊する。また、
天井壁Tcを形成する単位板1の基板2の板厚が薄くて
平板状であれば、作業者などが乗ったときなどに不意に
大きく撓んで、危険である。このため、通常、単位板1
の基板2に膨出部21を形成して、基板2がたとえ薄く
ても撓み量が小さなものとなるようにし、耐圧強度を向
上させている。
略全面に、あるいは中央部に四角形状、八角形状、円形
状、十字状、X字状などを形成したものがある。そし
て、その膨出方向としては、接合縁3の突出側もしくは
その逆側へ突出したものがある。
縁辺から垂直に起立する90度鍔の他、基板2と90度
鍔との間に基板2に対して約135度の角度で傾斜する
傾斜鍔3Aを有するものがある。
温性能や耐結露性能を要求される場合には、通常、単位
板1に断熱材およびカバーを順に設けて熱の拡散を防止
することが行われている(例えば、特開昭59−187
582号公報参照)。
び実開平3−17094号公報に記載されるように、単
位板に二層の断熱材を形成した貯液槽も知られている。
特に、実公平6−28477号公報には、耐熱グレード
の異なる二種類の断熱材を組み合わせる点が記載されて
いる。
6−28477号公報に記載された保温構造において
は、単位板の表面を保守点検したり、カバーや断熱材を
交換する場合、隣接する単位板の接合縁を締結するボル
トナットが邪魔になってカバーや断熱材を取り出すこと
ができない。つまり、カバーや断熱材を取り出す為に
は、単位板の接合縁全周に取り付けられている全てのボ
ルトナットを取り外さなければならなず、作業性が著し
く低下する。また、接液部に使用されている単位板の接
合縁を締結する全てのボルトナットを取り外すと、貯液
槽内に貯留されている液が流出するので、予め、貯液槽
内の液を抜き取っておかなければならず、さらに、作業
が終了した後に貯液槽内に液を再度注入してやる必要が
ある。したがって、作業が煩雑なだけでなく、作業時間
も長期におよぶ、という問題がある。
された保温構造においては、隣接する単位板の接合縁を
締結するボルトナットによって共締めされているジョイ
ナー受けおよびジョイナーを利用して断熱材の端縁部を
挟み込み、該断熱材で単位板のほぼ全面を覆うようにな
されている。しかし、ジョイナー受けおよびジョイナー
は、ただ単に、断熱材を保持しているだけであって、断
熱材を強く押さえつけているわけではない。したがっ
て、当該公報の図1に示されているように、単位板の外
表面と断熱材との間に隙間が発生し易い。また、断熱材
の周囲は単位板の接合縁と密着しているわけではないの
で、上記隙間は、大気と連通状態であり、保温、保冷、
結露防止といった断熱性能を著しく低下させる。例え
ば、貯液槽に貯留される液体が80〜100℃といった
高温の場合、あるいは、0℃近傍の低温の場合など、所
定の温度に維持することは非常に困難である。
れたもので、断熱材を簡単に取り付けたり、取り外した
りすることができるだけでなく、熱の拡散を確実に防止
して一定の液温に維持することのできる組立式ステンレ
ス製貯液槽の保温構造を提供するものである。
載の発明は、膨出部が略中央部に形成された直角四辺形
の基板と、該基板の直交する二辺もしくは三辺または四
辺に連続して前記膨出部の膨出方向と逆側に折曲された
複数の接合縁とを有し、隣接する接合縁の突き合わせ部
が溶接された複数個のステンレス鋼板製単位板の上記接
合縁を同一側に向けるとともに、隣接する接合縁同士を
溶接して少なくとも側壁および天井壁を形成し、これら
側壁および天井壁を形成するステンレス鋼板製単位板の
接合縁を内方に向け、底壁上に側壁および天井壁を載置
して−体に溶接することにより形成された組立式貯液槽
において、単位板の外表面に係止部材を設け、単位板の
膨出部に略対応する凹部を有するとともに単位板の大き
さとほぼ同一の大きさに形成された耐熱温度の高い内方
断熱材および耐熱温度が低くて自消性を有する外方断熱
材を、この順に単位板の外方に積み重ね、外方断熱材の
外表面に外装板を当接させ、外装板を内方断熱材および
外方断熱材とともに係止部材を介して固定し、また、側
壁同士の突き合わせ部に形成されるコーナー部および側
壁と天井壁との突き合わせ部に形成されるコーナー部に
それぞれコーナー断熱材を配置し、コーナー断熱材の外
方に外装板を配設したことを特徴とするものである。
に形成された直角四辺形の基板と、該基板の直交する二
辺もしくは三辺または四辺に連続して前記膨出部の膨出
方向と逆側に折曲された複数の接合縁とを有し、隣接す
る接合縁の突き合わせ部が溶接された複数個のステンレ
ス鋼板製単位板の上記接合縁を同一側に向けるととも
に、隣接する接合縁同士を溶接して少なくとも側壁およ
び天井壁を形成し、これら側壁および天井壁を形成する
ステンレス鋼板製単位板の接合縁を内方に向け、底壁上
に側壁および天井壁を載置して一体に溶接することによ
り形成された組立式貯液槽において、単位板の外表面に
係止部材を設け、単位板の膨出部に略対応する凹部を有
するとともに単位板の大きさとほぼ同一の大きさに形成
された耐熱温度の高い内方断熱材および耐熱温度が低く
て自消性を有する外方断熱材を、この順に単位板の外方
に積み重ね、かつ、単位板と内方断熱材との間の中央部
および/または内方断熱材と外方断熱材との間の中央部
に隙間を設け、外方断熱材の外表面に外装板を当接さ
せ、外装板を内方断熱材および外方断熱材とともに係止
部材を介して固定し、また、側壁同士の突き合わせ部に
形成されるコーナー部および側壁と天井壁との突き合わ
せ部に形成されるコーナー部にそれぞれコーナー断熱材
を配置し、コーナー断熱材の外方に外装板を配設したこ
とを特徴とするものである。
面にわたって、単位板に直接接触するように、耐熱材料
からなる保温部材を付設したことを特徴とするものであ
る。
縁近傍および/または外装板の周縁近傍に周条を形成
し、内方断熱材および/または外方断熱材の周縁近傍に
前記周条を収納可能な周溝を形成したことを特徴とする
ものである。
に基づいて説明する。
液槽の保温構造の一実施形態が示されている。
複数の単位板11を順に溶接して形成された側壁Taお
よび天井壁Tcと、コンクリートまたは鋼製架台上に敷
設された平板状の底壁Tbとを組み合わせて形成されて
いる。
位板11の外表面には係止部材31が付設されている。
ここに、単位板11の大きさとほぼ同一の大きさに形成
された内方断熱材32および外方断熱材33を、この順
に単位板11の外方に積み重ね、外方断熱材33の外表
面に外装板34を当接させ、外装板34を内方断熱材3
2および外方断熱材33とともに係止部材31を介して
固定し、また、側壁Ta同士の突き合わせ部に形成され
るコーナー部および側壁Taと天井壁Tcとの突き合わ
せ部に形成されるコーナー部にそれぞれコーナー断熱材
35を配置し、コーナー断熱材35の外方に外装板36
を配設することにより、貯液槽Tの保温構造が形成され
る。
該基板12の四辺に連続して同一側に折曲された複数の
接合縁13とを有し、基板12の略中央部には、前記接
合縁13の折曲方向とは逆側に膨出された膨出部122
が形成されている。
板11の接合縁13を同一側に向け、隣接する単位板1
1の接合縁13,13を溶接して形成されている。そし
て、これらの側壁Taおよび天井壁Tcの単位板11の
接合縁13を内方に向け、側壁Ta同士、側壁Taと天
井壁Tc、側壁Taと底壁Tbとの突き合わせ部、例え
ば、稜線部を溶接することにより、貯液槽Tが組み立て
られる。
を製造する手順を図2に基づいて説明する。
1の展開図にしたがってステンレス鋼板から板取りす
る。具体的には、直角四辺形の基板12に対して接合縁
13が折り曲げられる折り曲げ線Xが直交する交点から
隣接する各接合縁13の側端縁132に沿って各接合縁
13の外周縁131へ至る切欠部kと、前記交点に設け
られた一部切欠貫通孔X0とが連接された切欠部Kを形
成する。つまり、基板12の四辺に接合縁13が一体に
連続する形状に板取りする。
板材の基板12の周縁近傍に図示しない金型を利用して
断面凹状の周条121を形成する。この断面凹状の周条
121の突出方向は、接合縁13と同方向とされてもよ
く、接合縁13の向きと反対方向とされてもよい。ま
た、その断面形状としては、半円状、台形状、略三角形
状などの任意の形状が採用される。
基板12に対して各接合縁13を折り曲げ線Xに沿って
同一側に垂直に折り曲げ、基板12と接合縁13とによ
って形成される稜線部が直交する交点に設けられた貫通
孔X0および接合縁13を折り曲げることにより突き合
わされた隣接する接合縁13,13の側端縁132,1
32を溶接し、箱状に形成する。この場合、一部切欠貫
通孔X0および隣接する接合縁13の側端縁132の突
き合わせ部の溶接は、雨水や昆虫などが侵入しないよう
に、また、貯液槽T内の飲料水などの液体が外部へ漏出
しないように、入念に行う。
状体を接合縁13を上向きにして製造装置20の下型2
1に載置し、上型22を下降させ、箱状体の基板12の
周縁部を下型21と上型22との間で押圧保持する。こ
の際、箱状体の周条121を下型21に形成された凸条
21aおよび上型22に形成された凹溝22aによって
挟み込んで位置決めする。すなわち、凹陥部21xを有
する下型21の上面には、基板12の周条121内に嵌
まり込み可能な断面形状の凸条21aが形成され、一
方、上型22の下面には、基板12の周条121が嵌ま
り込み可能な断面形状の凹溝22aが形成されており、
上型22を下降させることによって、箱状体の基板12
の周条121を下型21の凸条21aと上型22の凹溝
22aとの間に嵌め込んで押圧保持し、位置決めする。
下降させて基板12を押圧することにより、基板12の
周条121の内方に膨出部122を形成する(図2
(g)参照)。この際、基板12の周条121が下型2
1と上型22とによってしっかりと押圧保持され、位置
決めされているので、基板12の周縁部や接合縁13が
引きずられてヒケやシワが発生したり、全体が反った
り、ねじれたり、変形したりすることを確実に防止する
ことができる。
防蝕剤を混合した水などの液体Lが注入されている。そ
の注入量は、中型23の膨出部231が下降し、基板1
2に膨出部122が形成されるときに、下型21の凹陥
部21xが満水となる量以上に設定される。また、下型
21の上面には、凸条21aの内方に位置してシール材
24が配設されている。そこで、上型22を下降させ、
基板12の周縁部を下型21と上型22との間に挟んで
押圧保持する際、シール材24は基板12の周縁部の下
面によって下方に押さえつけられる。ここに、中型23
の膨出部231が下降することによって、基板12には
膨出部122が形成される。この際、下型21の凹陥部
21x内に注入されている液体Lが凹陥部21x内に充
満し、液圧が基板12の下方から上方に向かって押し上
げるように働く。したがって、基板12の膨出部122
の形状が中型23の膨出部231の形状に対応して鮮明
に形成される。しかも、次々に形成される単位板11の
膨出部122の寸法精度が均一となる。
ル材24としては、Oリング、紐状パッキン、シートパ
ッキンなど、任意のものが採用される。また、その本数
も1本に限らず複数本配設されていてもよい。
図2(h)に示すように、直角四辺形の基板12と、該
基板12の四辺に基板12から同一側へ垂直に起立する
接合縁13と、から形成され、基板12と接合縁13と
によって形成される稜線部が直交する交点に設けられた
貫通孔X0および隣接する接合縁13,13の側端縁1
32,132の突き合わせ部が溶接されている。そし
て、直角四辺形の基板12の周縁近傍には、接合縁13
の突出側に凹んだ周条121が形成されており、また、
この周条121の内方には、接合縁13の突出側と逆側
へ突出する膨出部122が形成されている。
基板12に対して垂直に起立する接合縁13を設けた単
位板11のみを順次接続して側壁Ta、天井壁Tc、底
壁Tbを形成し、貯液槽Tを組み立てることも可能であ
るが、単位板11の接合縁13を種々変形させることに
よって外観形状の異なるさまざまな貯液槽Tを形成する
ことができる。
縁部に配置される単位板11Aおよび天井壁Tcの隅角
部に配置される単位板11Bについて説明する。
11Aは、図4(b)に示すように、基板12の三辺に
連続する接合縁13が垂直に折り曲げられているのに対
し、他の一辺の接合縁13Aが基板12に対して約13
5度の角度に折り曲げられている。すなわち、接合縁1
3Aは、基板12の内面と約45度の角度に形成されて
いる。
接する接合縁13の幅とが同じであると、接合縁13A
が基板12に対して約135度の角度で折り返されるこ
とにより、接合縁13の側端縁132と外周縁131と
の間に約135度の角度の突出部が形成されることにな
り、作業時に思わぬけがをするおそれがある。そこで、
上記突出部に面取りなどを施しておくことが好ましい。
具体的には、接合縁13Aの側端縁132に隣接する接
合縁13の側端縁132は、接合縁13Aの側端縁13
2に対応する長さの突き合わせ部132aと、その先端
部分に緩やかな角度で連なる面取部132bとから形成
されている。
単位板11Aを製造する場合は、図3に示す展開図にし
たがってステンレス鋼板から板取りする。具体的には、
接合縁13(13A)が折り曲げられる折り曲げ線Xが
直交する交点から隣接する各接合縁13(13A)の側
端縁132に沿って各接合縁13(13A)の外周縁1
31へ至る切欠部kと、前記交点に設けられた一部切欠
貫通孔X0とが連接された切欠部K,K1を形成すると
ともに、直角四辺形の基板12および該基板12の三辺
に一体に連続する接合縁13および他の一辺に一体に連
続する接合縁13Aを有するように板取りする。
近傍に周条121を形成し、前述したように、基板12
に対して接合縁13,13Aを上方に向けて垂直に折り
曲げた後、製造装置20によって基板12に膨出部12
2を形成する(図4(a)参照)。
32を、対応する隣接する接合縁13の側端縁132の
突き合わせ部132aに突き合わせる。その後、一部切
欠貫通孔X0を溶接するとともに、隣接する接合縁1
3,13および13,13Aの側端縁132の突き合わ
せ部を溶接して単位板11Aを形成する(図4(b)参
照)。
とが連接された切欠部K,K1を形成した後、基板12
に周条121を形成し、基板12に対して各接合縁1
3,13Aを折り曲げ、一部切欠貫通孔X0を溶接する
とともに、隣接する接合縁13,13および13,13
Aの側端縁132の突き合わせ部を溶接し、この後、基
板12に膨出部122を膨出させて単位板11Aを形成
してもよい。
1Bは、図5(a)(b)(c)に示すように、基板1
2と、該基板12の直交する二辺に形成された接合縁1
3とからなる。この単位板11Bの板取りに際しては、
図5(d)に示すように、接合縁13が折り曲げられる
折り曲げ線Xが直交する交点から隣接する各接合縁13
の側端縁132に沿って各接合縁13の外周縁131へ
至る切欠部kと、前記交点に設けられた一部切欠貫通孔
X0とが連接された切欠部Kを形成する。
長さは、少なくとも、前述した側壁Taの左右端縁部に
配置される単位板11Aの接合縁13の幅を差し引いた
寸法よりも短く形成されている。したがって、直交する
側壁Ta,Taの上隅角部を形成する単位板11A,1
1Aの接合縁13,13の上に、単位板11Bの基板1
2の周縁部のうち、接合縁13が形成されていない直交
する二辺の周縁部を載置することができる。
配設される単位板については、詳細には図示しないが、
基板12の三辺に接合縁13を形成し、残りの一辺の周
縁部が側壁Taの上端縁部を形成する単位板11の接合
縁13に載置されるように、対向する二辺の接合縁13
を短く形成すればよい。
Bなどが形成されたならば、単位板11,11Aの接合
縁13を同一側に向けるとともに、隣接する接合縁1
3,13同士を溶接して側壁Taを形成する。この場
合、側壁Taの左右端縁部に配設される単位板11Aの
接合縁13Aが、側壁Taの左右端縁に位置するように
配設する。また、単位板11,11B、図示しない周縁
部に配設される単位板の接合縁13を同一側に向けると
ともに、隣接する接合縁13,13を溶接して天井壁T
cを形成する。この場合、天井壁Tcの隅角部に取り付
けられる単位板11Bは、接合縁13が形成されていな
い基板12の直交する二辺の周縁部が天井壁Tcの隅角
部に位置するように配設される。また、天井壁Tcの周
縁部に取り付けられる単位板は、接合縁13が形成され
ていない基板12の一辺の周縁部が天井壁Tcの外周縁
部に位置するように配設される。
を用いて側壁Taおよび天井壁Tcを形成し、貯液槽T
とするには、側壁Taおよび天井壁Tcの接合縁13を
内方に向け、側壁Ta同士が突き合わされる稜線部、す
なわち、接合縁13A,13Aを溶接するとともに、側
壁Taおよび天井壁Tcが突き合わされる稜線部、すな
わち、接合縁13と基板12を溶接する。また、側壁T
aと底壁Tbが突き合わされる稜線部、すなわち、接合
縁13と底壁Tbを溶接する。この場合の稜線部の溶接
は、貯液槽T内の液体が外部へ漏出しないように、ま
た、地震や、地震の際に発生するスロッシング現象など
によって貯液槽Tが破壊されないように十分注意して入
念に行う。このようにして、貯液槽Tを形成することが
できる(図6参照)。
壁Taを構成する一の単位板11に取出用フランジ15
を有する配管16の基端が接続され、また、天井壁Tc
を構成する一の単位板11にマンホールMが形成されて
いる場合を例示している。また、単位板11の基板12
に球面状に突出する膨出部122を形成した場合を例示
したが、膨出部122の形状を特に限定するものではな
く、任意の形状を選択することができる。この場合、膨
出部122の一部に平坦面が形成されていると、配管の
接続や、貯液槽T内外面への各種付属品の取り付けなど
に際してこれを利用することができる。
の基板12に対して接合縁13を折り曲げた後、基板1
2に膨出部122を形成する工程を説明したが、板材の
基板12に膨出部122を形成した後、基板12に対し
て接合縁13を折り曲げるようにしてもよい。
bとして、平板状のステンレス鋼板を架台上に敷設した
ものを例示したが、側壁Taや天井壁Tcと同様に、複
数の単位板11を接続して形成してもよい。この場合、
接合縁13は内方に向けても、外方に向けてもよい。
ならば、側壁Taや天井壁Tcの外表面に係止部材31
を固定した後、この係止部材31を利用して各単位板1
1の外表面に内方断熱材32、外方断熱材33および外
装板34を取り付けるとともに、側壁Ta同士の突き合
わせ部に形成されるコーナー部および側壁Taと天井壁
Tcとの突き合わせ部に形成されるコーナー部にそれぞ
れコーナー断熱材35およびコーナー外装板36を取り
付ける。
構成する各単位板11の基板12の外表面側四隅近傍に
溶接されたネジ棒311と、ネジ棒311に螺合可能な
ナット312とから構成されている。ただし、後述する
ように、断熱材32,33および外装板34などを固定
できるものであればどんなものでもよく、例えば、ボル
ト、係止具などを利用することもでき、ネジ棒311と
ナット312からなる係止部材31に限るものではな
い。
材、例えば、耐熱フォームポリスチレンからなり、各単
位板11の膨出部122に略対応する凹部32xを有
し、ほぼ均等厚みとされ、単位板11の大きさとほぼ同
一の大きさに形成され、その四隅にネジ棒311に対応
する取付穴32aが設けられている(図1参照)。
て、自消性、すなわち、火が付いても燃え広がらずに消
えてしまう性質の断熱材、例えば、フォームポリスチレ
ンからなり、内方断熱材32の外表面の膨出部32yに
略対応する凹部33xを有し、ほぼ均等厚みとされ、単
位板11の大きさとほぼ同一の大きさに形成され、その
四隅にネジ棒311に対応する取付孔33aが設けられ
ている(図1参照)。
通仕様書に規定されるように、25mm以上とされる。
具体的には、結露防止、保冷、20〜80℃程度の保
温、80〜100℃程度の保温など種々の保温仕様に応
じて、貯液槽の断熱材の厚みは25〜120mmに設定
される。本願の場合、貯液槽Tの断熱材32,33の厚
みは、それぞれ、12.5〜60mmに設定され、通
常、25〜50mmの厚さとされる。
ス鋼板などの金属板からなり、外方断熱材33の外表面
の膨出部33yに略対応する凹部34xを有し、単位板
11の大きさとほぼ同一の大きさに形成され、その四隅
にネジ棒311に対応する取付穴34aが設けられてい
る(図1参照)。
32に準じた断熱材、例えば、耐熱フォームポリスチレ
ンやグラスウールなどからなり、前述した内方断熱材3
2および外方断熱材33の厚みの和に略相当する二辺を
有する断面略直角二等辺三角形状に形成されている。
に、アルミニウム板やステンレス鋼板などの金属板から
なり、コーナー断熱材35の外面を覆い、かつ、係止部
材31のネジ棒311によって取付可能な大きさに形成
され、その四隅にネジ棒311を挿着可能とする切欠部
(もしくは長穴)36aが形成されている。
明する。
天井壁Tcの各単位板11の基板12の外表面側四隅近
傍にネジ棒311を溶接によって固定する。次いで、内
方断熱材32を各単位板11の基板12の外表面に取り
付ける。すなわち、内方断熱材32の各取付穴32aに
ネジ棒311を挿通させる。同様に、外方断熱材33の
各取付穴33aにネジ棒311を挿通させる。つまり、
側壁Taや天井壁Tcを構成する各単位板11の外表面
に、内方断熱材32および外方断熱材33の順にネジ棒
311を利用して積み重ねる。次いで、外装板34を外
方断熱材33の外表面に取り付ける。すなわち、外装板
34の各取付穴34aにネジ棒311を挿通させ、外装
板34を外方断熱材33の外表面に当接させる。この
後、ネジ棒311にナット312をねじ込み、これらの
内方断熱材32、外方断熱材33および外装板34を一
体に固定する。
されるコーナー部および側壁Taと天井壁Tcとの突き
合わせ部に形成されるコーナー部にそれぞれコーナー断
熱材35を配設した後、コーナー外装板36の各切欠部
(もしくは長穴)36aにネジ棒311を挿通させ、ナ
ット312により、コーナー外装板36を固定する。
板11に設けられる内方断熱材32、外方断熱材33お
よび外装板34については、それぞれ上下に二分割され
た場合が示されている。このように内方断熱材32、外
方断熱材33および外装板34を上下(または左右)に
二分割すると、配管16が取り付けられた単位板11で
あっても簡単に取り付けたり、取り外したりすることが
できる。
ナー断熱材35を内方断熱材32に準じた断熱材によっ
て断面略直角二等辺三角形状に形成した場合を例示した
が、内方断熱材32に準じた断熱材と外方断熱材33に
準じた断熱材との2層構造に形成してもよい(図10参
照)。また、コーナー部に取り付けられる断熱材の断面
形状は、直角二等辺三角形状に限らず、扇形状や方形状
などであってもよい。その場合のコーナー外装板36
は、コーナー部の断熱材の断面形状に対応した形状に形
成される。また、コーナー部の断熱材は、内方断熱材3
2の厚みと外方断熱材33との厚みとの和に相当する二
辺を必ずしも有する必要はなく、コーナー外装板36と
の間に隙間が形成されるような大きさであってもよい
(図7参照)。
を別体に形成した場合を例示したが、側壁Taの左右端
縁部に配設される単位板11Aに取り付けられる外装板
34の端縁部、あるいは、天井壁Tcの隅角部や周縁部
に配設される単位板11Bなどに対応する位置に取り付
けられる外装板34の端縁部を、コーナー断熱材35を
覆うことができるように延出させ、隣接する側壁Taの
左(もしくは右)側の端縁部や上端縁部に配設される単
位板11に固定されたネジ棒311およびナット312
を用いて固定するようにしてもよい。
周縁部を内方に垂直に折り曲げて折り返し部341を形
成することもできる。このように外装板34に折り返し
部341を形成すると、外装板34の強度が向上して変
形が生じにくくなり、また、外観が美麗となる。この場
合は、外方断熱材33の外周縁に、外装板34の折り返
し部341に対応する挿入部を形成しておくことが好ま
しい。外装板34の周縁部に形成される折り返し部34
1としては、垂直なものに限らず、傾斜状(図8参
照)、L字状(図9参照)、円弧状(図10参照)など
を任意に採用することができる。また、図8、図9、図
10に示すような折り返し部341を形成して、隣接す
る外装板34,34の突き合わせ部にコーキング材Cを
充填しておけば、それらの突き合わせ部から雨水や湿度
の高い外気が浸入して断熱材32,33の断熱性能が低
下することを確実に防止できる。したがって、屋外や建
物の屋上などに貯液槽Tを設置する場合は、このような
構造を採用することが好ましい。
ジ棒311およびナット312とともに、押さえ板(例
えば、ワッシャ)313を用いた場合が示されている。
ルト314およびナット312とともに、隣接する外装
板34,34にわたって配設された平板状の押さえ板3
13を用いた場合が示されている。この場合、ボルト3
14は、単位板11の基板12の四隅近傍に形成された
取付穴の内方から外方に向かって挿入され、ボルト頭部
が基板12に溶接固定される。そして、押さえ板313
がボルト314に挿着され、該ボルト314にナット3
12が締結されることにより、隣接する外装板34,3
4の周縁部が押さえられる。
取付座314が付設されたネジ棒311と、隣接する外
装板34,34に跨がる断面ハット形の押さえ板313
を用いた場合が示されている。この場合、取付座314
が隣接する2個もしくは4個の単位板11の突き合わせ
部外面に溶接固定され、これらの単位板11の外面に断
熱材32,33および外装板34が積み重ねられ、押さ
え板313がネジ棒311に装着され、該ネジ棒311
にナット312が締結されることにより、隣接する外装
板34,34の周縁部が押さえられ、固定される。
T字状の支持材315と、この支持材315の上部両面
にそれぞれ締結可能なL字状の押さえ材316を用いた
場合が示されている。この場合も、支持材315が隣接
する2個もしくは4個の単位板11の突き合わせ部外面
に溶接固定され、これらの単位板11の外面に断熱材3
2,33および外装板34が積み重ねられ、押さえ材3
16,316が支持材315にボルトナットを介して締
結されることにより、隣接する外装板34,34の周縁
部が押さえられる。なお、支持材315または押さえ材
316の何れか一方に上下方向に延びる長穴を形成して
おけば、押さえ材316の固定位置を調整することがで
き、外装板34などを強固に固定することができる。
は、コーナー断熱材35を、内方断熱材32に準じた断
面扇形状の断熱材と、外方断熱材33に準じた断面扇形
状の断熱材との2層で形成し、コーナー外装板36を、
このコーナー断熱材35の外面形状に対応する形状に形
成した場合を示している。
び天井壁Tcを構成する各単位板11に2層の断熱材3
2,33を取り付けた場合を例示したが、貯液槽Tの接
液部である側壁Taのみに2層の断熱材32,33を取
り付け、天井壁Tcに一層の断熱材を取り付けて保温構
造を形成してもよい。
板11,11Bなどを順次接続して天井壁Tcを形成し
た場合を説明したが、単位板11のみを順次接続して天
井壁Tcを形成することもできる(図11参照)。この
ような天井壁Tcについても、各単位板11に内方断熱
材32、外方断熱材33および外装板34を順次積み重
ね、係止部材31(例えば、ネジ棒311とナット31
2)で固定すればよい。また、側壁Taと天井壁Tcが
突き合わされることで形成されるコーナー部について
も、同様に、コーナー断熱材35およびコーナー外装板
36を配設し、係止部材31(例えば、ネジ棒311と
ナット312)で固定すればよい。
縁13を下方に向けた複数の単位板11を順次接続する
ことによって形成されている。そして、接合縁13を下
方に向けたこれらの単位板11の基板12は平坦面とさ
れている。なお、各単位板11の基板12の撓みを防止
するため、各基板12の外表面には、接合縁13と同一
高さの補強リブRが縦横に溶接されている。また、補強
リブRによって区画された空間には、内方断熱材32お
よび外方断熱材33が順に配設されている。また、底壁
Tbの最外周に設けられた接合縁13に沿ってコーナー
断熱材35が配置され、コーナー断熱材35は平板状の
コーナー外装板36によって覆われている。
Bなどの接合縁13を同一側に向けるとともに、隣接す
る接合縁13同士を順次接続して側壁Taや天井壁Tc
を形成し、これら側壁Taおよび天井壁Tcを構成する
単位板11の接合縁13を内方に向け、底壁Tb上に側
壁Taおよび天井壁Tcを載置して一体に溶接すること
により形成された貯液槽Tにおいて、側壁Taおよび天
井壁Tcを形成する各単位板11の外表面に係止部材3
1を設け、単位板11の膨出部に略対応する凹部を有す
るとともに単位板11 の大きさとほぼ同一の大きさに形
成された耐熱温度の高い内方断熱材32、耐熱温度が低
くて自消性を有する外方断熱材33を、この順に単位板
11の外方に積み重ね、外方断熱材33の外表面に外装
板34を当接させ、外装板34を内方断熱材32および
外方断熱材33とともに係止部材31を介して固定し、
また、側壁Ta同士の突き合わせ部に形成されるコーナ
ー部および側壁Taと天井壁Tcとの突き合わせ部に形
成されるコーナー部にそれぞれコーナー断熱材35を配
置し、コーナー断熱材35の外方にコーナー外装板36
を配設するので、単位板11の接合縁13,13Aと関
係なく断熱材32,33および外装板34を各単位板1
1の外表面に積み重ねて取り付けることができ、その取
付作業もまとめて短時間に行うことができる。また、必
要に応じて各単位板11毎にその外側に取り付けられて
いる外装板34および断熱材33,32を簡単に取り外
して保守点検することができる。
の大小を考慮して、天井壁Tcの単位板11や側壁Ta
の上部の単位板11の板厚は薄く、側壁Taの下部の単
位板11の板厚は厚くされる場合であっても、単位板1
1の外表面側に断熱材32,33が配設されるので、単
位板11の板厚には全く関係がなく(接合縁13の板厚
が厚いか、薄いかを考慮する必要が全くなく)、断熱材
32,33の大きさと単位板11の大きさとをほぼ同一
の大きさとしておくことができる。つまり、同一の大き
さの断熱材32,33を製造しておき、必要に応じて、
貯液槽Tの天井壁Tc、側壁Taの上部、側壁Taの下
部の任意の単位板11に取り付けることができる。
11の外表面とほぼ同一の大きさに規格化して、同一形
状の断熱材32,33を大量に生産することができるの
で、生産効率がよく、在庫管理も容易となる。
の高い内方断熱材32を取り付け、さらに、内方断熱材
32の外表面に耐熱温度が低く、自消性を有する外方断
熱材33を取り付けるので、高い断熱性能を有するとと
もに、断熱材全体のコストを低減させることができる。
また、側壁Ta同士が突き合わされることによって形成
されるコーナー部および側壁Taと天井壁Tcが突き合
わされることによって形成されるコーナー部にコーナー
断熱材35を配設するので、貯液槽Tの稜線部から熱が
逃げることがなく、一層断熱効果が向上する。
を配設するので、火災の際にたとえ断熱材33が火炎に
よって一時的に燃えたとしても燃え広がることはなく、
自然に消火される。このため、各種の建物内や工場など
に設置された貯液槽Tが、火災に際しても延焼すること
はない。また、他の可燃物への類焼をくい止めることが
できる。
直接接する断熱材をさらに高温に耐える構成とした場合
(図12(d)参照)においても、断熱材32,33お
よび外装板34は、2層構造の場合と同一のものを採用
することができる。
定されていないので、隣接する単位板11の接合縁13
同士を順次溶接して側壁Taや天井壁Tcを形成し、こ
れらの側壁Taや天井壁Tcを底壁Tb上に−体に溶接
して貯液槽Tを形成する際に、溶接の熱によって断熱材
を溶かしたり、焦がしたり、あるいは、燃焼させるおそ
れがない。したがって、断熱材に煩わされることなく、
効率よく溶接による貯液槽Tの組立作業を行うことがで
きる。また、溶接による貯液槽Tの組立作業が完了した
のちに断熱材の取り付けをまとめて行えばよいので、断
熱材取り付けの作業時間が短縮されるばかりでなく、断
熱材が傷ついたり、溶けたり、焦げたりすることがな
く、美麗に仕上がる。
保温構造は、側壁Taや天井壁Tcを形成する各単位板
11に、単位板11の基板12に形成された膨出部12
2に対応する凹部32xを有する内方断熱材32、およ
び、内方断熱材32の外表面に形成された膨出部32y
に対応する凹部33xを有する外方断熱材33を順次積
み重ね、外方断熱材33の外表面に形成された膨出部3
3yに対応する凹部34xを有する外装板34を被せて
固定したものであるが、単位板11の膨出部122の外
表面形状と全く同一の凹部32x,33xを内方断熱材
32、外方断熱材33に形成することは、断熱材成型時
の成形歪、成形後の収縮やねじれなどを考慮すると、非
常に困難である。特に、単位板11の基板12に形成さ
れた膨出部122が単純な球面形状でなく、複雑な形状
模様を有する場合は、このような複雑な形状模様と同一
の凹部を内方断熱材32、外方断熱材33に形成するこ
とは極めて困難となる。
ことにより、側壁Taに加わる液圧が変動する。そこ
で、側壁Taを形成する単位板11の基板12の膨出部
122は、外方に大きく膨らんだり、元に戻ったりする
ことを長期間にわたって繰り返すことになる。ここに、
単位板11、内方断熱材32、外方断熱材33および外
装板34がそれぞれ密着していると、単位板11の膨出
部122が外方に膨らむときには、内方断熱材32、外
方断熱材33、外装板34の各中央部を外方に押し出す
ようにはたらく(図12(a)参照)。この際、内方断
熱材32、外方断熱材33、外装板34は、単位板11
の膨出部122が外方に膨らんだ時の形状に追随して変
形しないで、元の通りの形状を維持しようとするので、
これらの各周縁部は、単位板11の周縁部から離れよう
とする。つまり、内方断熱材32、外方断熱材33、外
装板34の各周縁部は、単位板11の外表面と垂直な方
向に跳ね上がろうとする。したがって、係止部材31近
傍に無理な力が作用する。しかも、こうした力が液位の
変動に伴い、長期間にわたって繰り返し作用するので、
断熱材32,33および外装板34の各係止部材31近
傍が変形したり、破損したりし易い。
形に極めて容易に追随できるような弾力性のある連続気
泡を有する断熱材を採用してもよいが、雨水や結露水を
含むと断熱性能が低下するおそれがある。そこで、独立
気泡を有する断熱材など、各種硬質の断熱材を使用する
ことがより好ましい。この場合は、単位板11の膨出部
122の外表面と内方断熱材32の凹部32xの内表面
との間および/または内方断熱材32の膨出部32yの
外表面と外方断熱材33の凹部33xの内表面との間に
隙間Sを設けておくことが好ましい。
内方断熱材32の凹部32xを単位板11の膨出部12
2よりも大きく(曲率半径を小さく)形成し、かつ、外
方断熱材33の凹部33xを内方断熱材32の膨出部3
2yよりも大きく形成し、単位板11の膨出部122の
外面と内方断熱材32の凹部32xの内面との間および
内方断熱材32の膨出部32yの外面と外方断熱材33
の凹部33xの内面との間にそれぞれ一定の隙間Sを形
成することが好ましい。同様に、図12(c)に示すよ
うに、内方断熱材32の凹部32xを単位板11の膨出
部122よりも大きく形成し、単位板11の膨出部12
2の外面と内方断熱材32の凹部32xの内面との間に
一定の隙間Sを形成したり、図12(d)に示すよう
に、外方断熱材33の凹部33xを内方断熱材32の膨
出部32yよりも大きく形成し、内方断熱材32の膨出
部32yの外面と外方断熱材33の凹部33xの内面と
の間に一定の隙間Sを形成するようにしてもよい。
や外方断熱材33の凹部33xを単位板11の膨出部1
22よりも大きく形成することにより、液位の変動に伴
って単位板11の膨出部122が外方に膨らんだり元に
戻ったりすることを長期間にわたって繰り返しても、内
方断熱材32、外方断熱材33および外装板34に無理
な力が作用することがなく、これらが変形したり、破損
したりすることを確実に防止できる。
122の外面と内方断熱材32の凹部32xの内面との
間および/または内方断熱材32の中央部の外面と外方
断熱材33の凹部33xの内面との間に形成されるもの
の、少なくとも断熱材32,33および外装板34の周
縁部はそれぞれ互いに密着しているので、中央に形成さ
れた隙間Sが外気と連通状態になることはなく、断熱性
能を低下させることはない。
板11の膨出部122よりも大きく形成しておくことに
より、単位板11の膨出部122は、その形状模様がど
んなに複雑であっても、断熱材32に形成された単純な
形状、例えば、球面形状の凹部32x内に入ることにな
る。したがって、断熱材32を成形するための金型が単
純化され、安価に金型を製作することができるととも
に、同一の金型を用いて断熱材32,33を製造するこ
とができる。また、単位板11の複雑な形状模様の膨出
部122にきっちりと嵌め合わせる必要もないので、組
み立て時の作業性が良好となり、短時間に、かつ、安価
に保温構造を形成することができる。
1の外表面に、80〜100℃の高温に耐える耐熱性材
料からなる板材37を付設した場合を示している。この
ような耐熱性材料からなる板材37を付設すると、内方
断熱材32に伝わる温度が緩和される。この場合、板材
37は、貯液槽Tの液位が上下して単位板11の膨出部
122が変形することに追随する必要がある。このよう
な耐熱性材料からなる板材37の材質としては、例え
ば、シリカアルミナ系の原料を電気炉にて溶融した後、
高速の圧縮空気または遠心力によって繊維化したセラミ
ックファイバーのうち、強度および柔軟性に優れた「フ
ァインフレックス1300ソフトボードTOMBONo.
5111(ニチアス社製)、ガラスクロスやガラスウー
ルマットなどのガラス繊維、ロックウール保温材(石綿
布)、セラミックファイバー紡織品「セラミックファイ
バークロス イビウールクロスCH−T」(イビデン社
製)などを挙げることができる。
どの金属板から膨出部34yを有する外装板34を製造
する場合、予め基板342の周縁部に周条343を形成
しておくと、単位板11の製造工程においても述べたよ
うに、外装板34の基板342の周縁部や折り返し部3
41が引きずられてヒケやシワなどが発生したり、全体
が反ったり、ねじれたり、変形したりすることがなく、
きれいな外観となる(図13参照)。したがって、外装
板34の基板342の周縁部にも、外方または内方に突
出する周条343を形成することが好ましい。この場
合、外装板34の基板342の周縁部に形成された周条
343に対応して、また、単位板11の基板12の周縁
部に形成された周条121に対応して、断熱材32,3
3にも周溝を形成することが好ましい。例えば、図13
(a)に示すように、外装板34の基板342の周縁部
および単位板11の基板12の周縁部にそれぞれ内方に
突出する周条343,121を形成した場合において
は、少なくとも外方断熱材33の外表面側の周縁部に、
外装板34の周条343を収納することのできる周溝3
31を形成する必要がある。ただし、前述したように、
同一の金型によって断熱材32,33を成形する場合
は、内方断熱材32の外表面側の周縁部にも周溝321
が形成される。同様に、図13(b)に示すように、外
装板34の基板342の周縁部および単位板11の基板
12の周縁部にそれぞれ外方に突出する周溝343,1
21を形成した場合においては、少なくとも内方断熱材
32の内表面側の周縁部に、基板12の周条121を収
納することのできる周溝321を形成する必要がある。
この場合も、外方断熱材33の内表面側の周縁部に周溝
331が形成されていてもよい。また、図13(c)に
示すように、単位板11の基板12の周縁部にのみ外方
に突出する周条121を形成した場合は、少なくとも内
方断熱材32の内表面側の周縁部に、基板12の周条1
21を収納することのできる周溝321を形成する。
または、周溝のない断熱材32,33を形成するには、
図13(d)(e)に示すような成形金型40を用いれ
ばよい。具体的には、成形金型40は、断熱材32,3
3の内面形状に対応する形状に形成された第1型41
と、この第1型41にアイボルト42を介して着脱自在
に固定され、断熱材32,33の外面形状に対応する形
状に形成された第2型43と、からなり、第1型41
に、周溝321,331を形成するためのブロック材4
4をボルトを介して着脱自在に固定して構成されてい
る。したがって、断熱材32,33に周溝321,33
1を形成する場合は、ブロック材44を固定し(図13
(d)参照)、一方、断熱材32,33に周溝321,
331を形成する必要がない場合は、ボルトを緩めてブ
ロック材44を取り外し、ボルト用取付穴をシールテー
プ45などで塞げばよい。
溝321,331を形成する場合を例示したが、それら
の外面側に周溝321,331を形成するには、第2型
43にブロック材44を着脱自在に固定すればよい。
2,33を成形するには、二液混合法やビーズ発泡法な
どの通常の成形方法が採用される。例えば、耐熱フォー
ムポリスチレンやフォームポリスチレンからなる断熱材
32,33を成形するには、それぞれの原材料を第1型
41内に投入した後、第1型41に第2型43を載せて
アイボルト42で固定し、発泡、成形が完了したならば
アイボルト42を緩め、第2型43を外して成形体(断
熱材32,33)を取り出せばよい。
ならば、図14に示すように、側壁Taや天井壁Tcを
形成する各単位板11に積み重ね、さらに、外装板34
を被せ、係止部材31を構成するネジ棒311、押さえ
板(例えば、ワッシャ)313およびナット312を介
して固定すればよい。
Tに液体、特に飲料水を貯留する場合を例示したが、貯
液槽Tに飲料水以外の水や薬液などを貯留してもよく、
貯留対象を限定するものではない。
ば、単位板に予め断熱材が一体に固定されていないの
で、隣接する単位板の接合縁同士を順次溶接して側壁や
天井壁を形成し、これらの側壁や天井壁を底壁上に一体
に溶接して貯液槽を形成する際に、溶接の熱によって断
熱材を溶かしたり、焦がしたり、あるいは、燃焼させる
おそれがない。したがって、断熱材に煩わされることな
く、効率よく溶接による貯液槽の組立作業を行うことが
できる。また、溶接による貯液槽の組立作業が完了した
のちに断熱材の取り付けをまとめて行えばよいので、断
熱材取り付けの作業時間が短縮されるばかりでなく、断
熱材が傷ついたり、溶けたり、焦げたりすることがな
く、美麗に仕上がる。また、同一の大きさの内方断熱材
および外方断熱材を製造しておき、必要に応じて、貯液
槽の天井壁、側壁の上部、側壁の下部の任意の単位板に
取り付けることができる。この結果、内方断熱材および
外方断熱材を、単位板の外表面とほぼ同一の大きさに規
格化して、大量に生産することができるので、生産効率
がよく、在庫管理も容易となる。また、必要に応じて各
単位板毎にその外側に取り付けられている外装板、外方
断熱材および内方断熱材を簡単に取り外して保守点検す
ることができる。
い内方断熱材を取り付け、さらに、内方断熱材の外表面
に耐熱温度が低く、自消性を有する外方断熱材を取り付
けるので、高い断熱性能を有するとともに、断熱材全体
のコストを低減させることができる。特に、外側に自消
性の断熱材を配設するので、火災の際にたとえ断熱材が
火災によって一時的に燃えたとしても燃え広がることは
なく、自然に消火される。そこで、他の可燃物への類焼
をくい止めることもできる。
って形成されるコーナー部および側壁と天井壁が突き合
わされることによって形成されるコーナー部にコーナー
断熱材を配設するので、貯液槽の稜線部から熱が逃げる
ことがなく、断熱効果が向上する。
載の発明の効果に加え、液位の変動に伴って単位板の膨
出部が外方に膨らんだり元に戻ったりすることを長期間
にわたって繰り返しても、単位板と内方断熱材との間の
中央部および/または内方断熱材と外方断熱材との間の
中央部に隙間があるので、内方断熱材、外方断熱材およ
び外装板に無理な力が作用することがなく、これらの断
熱材や外装版が変形したり、破損したりするのを確実に
防止することができる。
に伝わる温度が緩和される。したがって、貯液槽内に、
より高温の液体を貯蔵することができる。
板に膨出部を形成する際、または、外装板の基板に膨出
部を形成する際、それらの周縁部や接合縁または折り返
し部が引きずられてヒケやシワなどが発生したり、全体
が反ったり、ねじれたり、変形したりすることがなく、
きれいな外観に形成することができる。
の一実施形態を示す縦断面図である。
概略を示す説明図である。
において、基板に膨出部を形成し、接合縁を折り曲げる
工程直前の状態を示す板材の平面図(他の単位板の展開
図)である。
の工程を説明する斜視図である。
図のA−A線断面図および接合縁の折り曲げ工程直前の
状態を示す平面図である。
てられた組立式ステンレス製貯液槽の一例を一部破断し
て示す斜視図である。
例を一部省略して示す横断面図である。
る。
断熱材およびコーナー外装板とともに示す部分断面図で
ある。
態の他の変形例を一部省略して示す縦断面図である。
形態を示す断面図である。
形成した内方断熱材と外方断熱材との関係を示す部分断
面図、周条を形成した単位板と周溝を形成した内方断熱
材との関係を示す部分断面図、および周溝を有する断熱
材または周溝のない断熱材を共通の金型で成形する場合
を説明する断面図である。
材、外方断熱材および外装板からなる保温構造を示す分
解斜視図である。
す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 膨出部が略中央部に形成された直角四辺
形の基板と、該基板の直交する二辺もしくは三辺または
四辺に連続して前記膨出部の膨出方向と逆側に折曲され
た複数の接合縁とを有し、隣接する接合縁の突き合わせ
部が溶接された複数個のステンレス鋼板製単位板の上記
接合縁を同一側に向けるとともに、隣接する接合縁同士
を溶接して少なくとも側壁および天井壁を形成し、これ
ら側壁および天井壁を形成するステンレス鋼板製単位板
の接合縁を内方に向け、底壁上に側壁および天井壁を載
置して一体に溶接することにより形成された組立式貯液
槽において、 単位板の外表面に係止部材を設け、単位板の膨出部に略
対応する凹部を有するとともに単位板の大きさとほぼ同
一の大きさに形成された耐熱温度の高い内方断熱材およ
び耐熱温度が低くて自消性を有する外方断熱材を、この
順に単位板の外方に積み重ね、外方断熱材の外表面に外
装板を当接させ、外装板を内方断熱材および外方断熱材
とともに係止部材を介して固定し、また、側壁同士の突
き合わせ部に形成されるコーナー部および側壁と天井壁
との突き合わせ部に形成されるコーナー部にそれぞれコ
ーナー断熱材を配置し、コーナー断熱材の外方に外装板
を配設したことを特徴とする組立式ステンレス製貯液槽
の保温構造。 - 【請求項2】 膨出部が略中央部に形成された直角四辺
形の基板と、該基板の直交する二辺もしくは三辺または
四辺に連続して前記膨出部の膨出方向と逆側に折曲され
た複数の接合縁とを有し、隣接する接合縁の突き合わせ
部が溶接された複数個のステンレス鋼板製単位板の上記
接合縁を同一側に向けるとともに、隣接する接合縁同士
を溶接して少なくとも側壁および天井壁を形成し、これ
ら側壁および天井壁を形成するステンレス鋼板製単位板
の接合縁を内方に向け、底壁上に側壁および天井壁を載
置して−体に溶接することにより形成された組立式貯液
槽において、 単位板の外表面に係止部材を設け、単位板の膨出部に略
対応する凹部を有するとともに単位板の大きさとほぼ同
一の大きさに形成された耐熱温度の高い内方断熱材およ
び耐熱温度が低くて自消性を有する外方断熱材を、この
順に単位板の外方に積み重ね、かつ、単位板と内方断熱
材との間の中央部および/または内方断熱材と外方断熱
材との間の中央部に隙間を設け、外方断熱材の外表面に
外装板を当接させ、外装板を内方断熱材および外方断熱
材とともに係止部材を介して固定し、また、側壁同士の
突き合わせ部に形成されるコーナー部および側壁と天井
壁との突き合わせ部に形成されるコーナー部にそれぞれ
コーナー断熱材を配置し、コーナー断熱材の外方に外装
板を配設したことを特徴とする組立式ステンレス製貯液
槽の保温構造。 - 【請求項3】 前記単位板の外表面全面にわたって、単
位板に直接接触するように、耐熱材料からなる保温部材
を付設したことを特徴とする請求項1または2記載の組
立式ステンレス製貯液槽の保温構造。 - 【請求項4】 前記単位板の基板の周縁近傍および/ま
たは外装板の周縁近傍に周条を形成し、内方断熱材およ
び/または外方断熱材の周縁近傍に前記周条を収納可能
な周溝を形成したことを特徴とする請求項1、2または
3記載の組立式ステンレス製貯液槽の保温構造。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000009929A JP4146056B2 (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 組立式ステンレス製貯液槽の保温構造 |
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006049445A1 (en) * | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Dongmyung Industrial Co., Ltd. | Metal tank with synthetic resin sheets and unit panel. |
| JP2007278626A (ja) * | 2006-04-07 | 2007-10-25 | Takenaka Komuten Co Ltd | 蓄熱槽形成用袋及び蓄熱槽 |
| JP2008018966A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Bridgestone Corp | 外壁断熱構造及び組立式貯液槽 |
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| KR20210037702A (ko) * | 2018-07-26 | 2021-04-06 | 가즈트랑스포르 에 떼끄니가즈 | 자체-지지 밀폐형 탱크 벽 |
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