JP2001237227A - プラズマ処理装置 - Google Patents
プラズマ処理装置Info
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- JP2001237227A JP2001237227A JP2000046514A JP2000046514A JP2001237227A JP 2001237227 A JP2001237227 A JP 2001237227A JP 2000046514 A JP2000046514 A JP 2000046514A JP 2000046514 A JP2000046514 A JP 2000046514A JP 2001237227 A JP2001237227 A JP 2001237227A
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- JP
- Japan
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- gas
- plasma
- supply pipe
- gas supply
- plasma processing
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- Chemical Vapour Deposition (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラズマガスのガス吐出口での異常な放電状
態を回避し,所望のスパッタ効果を得るため,いわゆる
セルフバイアス現象を維持し,特に酸化膜エッチングに
て重要視されるデポ膜制御を効率よく行うことのできる
プラズマ処理装置を提供する。 【解決手段】 ガス供給管51のガス吐出口13近傍
に,ガス流路を狭める絞り部材61を挿着すると共に,
さらにその上流側に抑え部材71を螺着して上記絞り部
材61を安定させる。上記絞り部材61及び抑え部材7
1には,その表面若しくは内部にガス流路となる溝若し
くは孔を形成する。これにより,ガス流路を狭く形成で
きるため,バイアス印加にて引き込まれるプラズマを抑
制することができ,ガス吐出口での異常放電状態を防止
でき,いわゆるセルフバイアス現象を維持して効果なデ
ポ膜制御を行うことが可能となる。また,ガス供給管そ
のものを必要以上に細くする必要がなく,絞り部材等に
小さな溝や孔を形成すればよいため,加工は極めて容易
である。
態を回避し,所望のスパッタ効果を得るため,いわゆる
セルフバイアス現象を維持し,特に酸化膜エッチングに
て重要視されるデポ膜制御を効率よく行うことのできる
プラズマ処理装置を提供する。 【解決手段】 ガス供給管51のガス吐出口13近傍
に,ガス流路を狭める絞り部材61を挿着すると共に,
さらにその上流側に抑え部材71を螺着して上記絞り部
材61を安定させる。上記絞り部材61及び抑え部材7
1には,その表面若しくは内部にガス流路となる溝若し
くは孔を形成する。これにより,ガス流路を狭く形成で
きるため,バイアス印加にて引き込まれるプラズマを抑
制することができ,ガス吐出口での異常放電状態を防止
でき,いわゆるセルフバイアス現象を維持して効果なデ
ポ膜制御を行うことが可能となる。また,ガス供給管そ
のものを必要以上に細くする必要がなく,絞り部材等に
小さな溝や孔を形成すればよいため,加工は極めて容易
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ガス供給管に接続
されたガス吐出口から容器内に所定のガスを導入し,電
極に高周波を印加して上記ガスより上記容器内部にプラ
ズマを形成し,上記容器内部で且つ上記電極に対向する
位置に配された被処理物にプラズマ処理を施すプラズマ
処理装置に関するものである。
されたガス吐出口から容器内に所定のガスを導入し,電
極に高周波を印加して上記ガスより上記容器内部にプラ
ズマを形成し,上記容器内部で且つ上記電極に対向する
位置に配された被処理物にプラズマ処理を施すプラズマ
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エッチング等のプラズマ処理に用いられ
るプラズマ処理装置としては,例えば図8に示すものが
ある。図8に示すプラズマ処理装置Z0は,不活性ガス
(Arなど)のイオンを供給するプラズマ発生空間1
と,反応性ガス(C4 F8 などの反応ラジカルを形成す
るガス)を解離するプラズマ処理空間2とが,互いに隣
接して連通可能に形成されている。上記プラズマ発生空
間1は,ドーズ量が制御された低導電性Siで構成され
たプラズマ発生キャビティ3に同心に彫り込まれた複数
の環状溝として形成されている。また,上記プラズマ発
生キャビティ3の下端部には,高ドープの高導電性Si
で構成され,上記プラズマ発生空間1を挟むように環状
に形成されたアノード4が接着されている。また,上記
ベース構造物31は,同心円状の複数のガス溜まり溝5
が形成されたアルミ製のガス溜まり構造物(以下,ガス
チャネル)6の下面側に固定されている。ここで,不活
性ガスが供給されるガス溜まり溝5aは上記プラズマ発
生空間1の上方に形成された供給口13と,反応性ガス
が供給されるガス溜まり溝5bは上記アノード4に形成
された供給口14と,上記ベース構造物31及び上記プ
ラズマ発生キャビティ3内を通してそれぞれ連通されて
おり,適切なピッチで形成された上記供給口13,14
から各空間内に均一に噴射される。更に,上記ガスチャ
ネル6の上面側には,内部にフロロカーボン系の絶縁性
冷媒が循環されるアルミ製の冷却板8が,大気圧側(外
側)からボルトにて結合されている。
るプラズマ処理装置としては,例えば図8に示すものが
ある。図8に示すプラズマ処理装置Z0は,不活性ガス
(Arなど)のイオンを供給するプラズマ発生空間1
と,反応性ガス(C4 F8 などの反応ラジカルを形成す
るガス)を解離するプラズマ処理空間2とが,互いに隣
接して連通可能に形成されている。上記プラズマ発生空
間1は,ドーズ量が制御された低導電性Siで構成され
たプラズマ発生キャビティ3に同心に彫り込まれた複数
の環状溝として形成されている。また,上記プラズマ発
生キャビティ3の下端部には,高ドープの高導電性Si
で構成され,上記プラズマ発生空間1を挟むように環状
に形成されたアノード4が接着されている。また,上記
ベース構造物31は,同心円状の複数のガス溜まり溝5
が形成されたアルミ製のガス溜まり構造物(以下,ガス
チャネル)6の下面側に固定されている。ここで,不活
性ガスが供給されるガス溜まり溝5aは上記プラズマ発
生空間1の上方に形成された供給口13と,反応性ガス
が供給されるガス溜まり溝5bは上記アノード4に形成
された供給口14と,上記ベース構造物31及び上記プ
ラズマ発生キャビティ3内を通してそれぞれ連通されて
おり,適切なピッチで形成された上記供給口13,14
から各空間内に均一に噴射される。更に,上記ガスチャ
ネル6の上面側には,内部にフロロカーボン系の絶縁性
冷媒が循環されるアルミ製の冷却板8が,大気圧側(外
側)からボルトにて結合されている。
【0003】また,上記ベース構造物31には,伝熱性
のロッド状構造物(以下,伝熱ロッド)32が上下方向
に貫通する形で埋め込まれている。上記プラズマ発生キ
ャビティ3及びアノード4は,上記ボルト7によって上
記ベース構造物31の上記伝熱ロッド32に対して固定
されており,冷却板8及びガスチャネル6との熱的な連
結が実現されている。即ち,上記プラズマ発生キャビテ
ィ3及びアノード4は,上記伝熱ロッド32を介して上
記冷却板8からの伝熱冷却が実現されている。また,上
記ボルト7の頭部は,反応影響とプラズマへの特異点影
響を低減するためにSiのカバー15で覆われている。
更に,上記ベース構造物31内には,RF電源10aに
接続されたアンテナ9が,上記プラズマ発生空間1の上
方に位置するように同心円状に埋設されている。更に,
上記伝熱ロッド32には,ロッドヒータ11と熱電対1
2とが,上記冷却板8及びガスチャネル6を介して且つ
該冷却板8及び該ガスチャネル6に接せずに挿入されて
おり,プラズマ発生の強弱やプラズマ発生の有無(装置
停止時を含む)といった熱負荷の変化に対する,より安
定した温度制御を可能としている。尚,上記アルミナ製
のベース構造物31自体は,構造的な真空支持部材であ
り,冷却には直接寄与しない。以上のように,冷却板
8,ガスチャネル6,ベース構造物31,プラズマ発生
キャビティ3,及びアノード4は,ボルト等によって互
いに結合されてルーフ20を形成している。上記ルーフ
20は,チャンバ21の上方に形成された開口部を塞ぐ
ように,上記チャンバ21の上縁部に形成されたルーフ
ベース22上に載置され,更に絶縁性のルーフ押さえ2
3によって固定されている。つまり,電気的には上記ア
ノード4,上記冷却板8,上記ガスチャネル6,上記伝
熱ロッド32等と,チャンバ21とでは分断されること
となる。また,上記冷却板8はRF電源10bに接続さ
れている一方,上記チャンバ21は接地されている。こ
れにより,上記アノード4は,上記冷却板8,上記ガス
チャネル6,上記伝熱ロッド32,上記ボルト7を介し
てRF電位が付与されるとともに,チャンバ21には接
地電位が付与されることとなる。また,上記プラズマ処
理空間2は,上記アノード4と,ウェハなどの被処理物
Wが載置され,RF電源25に接続されるカソード24
とで挟まれた領域として形成されている。
のロッド状構造物(以下,伝熱ロッド)32が上下方向
に貫通する形で埋め込まれている。上記プラズマ発生キ
ャビティ3及びアノード4は,上記ボルト7によって上
記ベース構造物31の上記伝熱ロッド32に対して固定
されており,冷却板8及びガスチャネル6との熱的な連
結が実現されている。即ち,上記プラズマ発生キャビテ
ィ3及びアノード4は,上記伝熱ロッド32を介して上
記冷却板8からの伝熱冷却が実現されている。また,上
記ボルト7の頭部は,反応影響とプラズマへの特異点影
響を低減するためにSiのカバー15で覆われている。
更に,上記ベース構造物31内には,RF電源10aに
接続されたアンテナ9が,上記プラズマ発生空間1の上
方に位置するように同心円状に埋設されている。更に,
上記伝熱ロッド32には,ロッドヒータ11と熱電対1
2とが,上記冷却板8及びガスチャネル6を介して且つ
該冷却板8及び該ガスチャネル6に接せずに挿入されて
おり,プラズマ発生の強弱やプラズマ発生の有無(装置
停止時を含む)といった熱負荷の変化に対する,より安
定した温度制御を可能としている。尚,上記アルミナ製
のベース構造物31自体は,構造的な真空支持部材であ
り,冷却には直接寄与しない。以上のように,冷却板
8,ガスチャネル6,ベース構造物31,プラズマ発生
キャビティ3,及びアノード4は,ボルト等によって互
いに結合されてルーフ20を形成している。上記ルーフ
20は,チャンバ21の上方に形成された開口部を塞ぐ
ように,上記チャンバ21の上縁部に形成されたルーフ
ベース22上に載置され,更に絶縁性のルーフ押さえ2
3によって固定されている。つまり,電気的には上記ア
ノード4,上記冷却板8,上記ガスチャネル6,上記伝
熱ロッド32等と,チャンバ21とでは分断されること
となる。また,上記冷却板8はRF電源10bに接続さ
れている一方,上記チャンバ21は接地されている。こ
れにより,上記アノード4は,上記冷却板8,上記ガス
チャネル6,上記伝熱ロッド32,上記ボルト7を介し
てRF電位が付与されるとともに,チャンバ21には接
地電位が付与されることとなる。また,上記プラズマ処
理空間2は,上記アノード4と,ウェハなどの被処理物
Wが載置され,RF電源25に接続されるカソード24
とで挟まれた領域として形成されている。
【0004】以上のようなプラズマ処理装置Z0の動作
を簡単に説明する。プラズマ発生空間1内に不活性ガス
が供給され,RF電源10aが作動されて上記アンテナ
9からRF交番磁界が印加されると,同心円状の溝形状
に構成された上記プラズマ発生空間1内において,電子
が誘導結合し,高密度プラズマが形成される(ICP:
Inductive Coupled Plasma)。その一方,高速電子は曲
率ある壁面に吸収消滅され,比較的低温で高密度の不活
性ガスプラズマ(HDP:High Density Plasma )が形
成される。このプラズマ発生空間1内で発生したプラズ
マは,上記プラズマ処理空間2に拡散する。更に,RF
電源23を作動させると,プラズマ処理空間2にもカソ
ード24及びアノード4を介してRF電界が印加され,
容量結合(CCP:Charge Coupled Plasma )によるプ
ラズマ発生が行われ,供給口14から供給された反応性
ガスが励起・解離され,プラズマ処理空間2内に載置さ
れたウェハWは高密度プラズマより供給される不活性ガ
スのイオンと上記反応性ラジカルとのバランスによる反
応性イオンアシスト反応に基づきエッチング処理され
る。
を簡単に説明する。プラズマ発生空間1内に不活性ガス
が供給され,RF電源10aが作動されて上記アンテナ
9からRF交番磁界が印加されると,同心円状の溝形状
に構成された上記プラズマ発生空間1内において,電子
が誘導結合し,高密度プラズマが形成される(ICP:
Inductive Coupled Plasma)。その一方,高速電子は曲
率ある壁面に吸収消滅され,比較的低温で高密度の不活
性ガスプラズマ(HDP:High Density Plasma )が形
成される。このプラズマ発生空間1内で発生したプラズ
マは,上記プラズマ処理空間2に拡散する。更に,RF
電源23を作動させると,プラズマ処理空間2にもカソ
ード24及びアノード4を介してRF電界が印加され,
容量結合(CCP:Charge Coupled Plasma )によるプ
ラズマ発生が行われ,供給口14から供給された反応性
ガスが励起・解離され,プラズマ処理空間2内に載置さ
れたウェハWは高密度プラズマより供給される不活性ガ
スのイオンと上記反応性ラジカルとのバランスによる反
応性イオンアシスト反応に基づきエッチング処理され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで,一般に,酸
化膜のエッチングにおいては,C4 F8 などデポ性のガ
スを使用し,ウェハ上へのデポ膜堆積とイオンアタック
によるイオンアシスト反応を利用し,垂直エッチングを
行うようにしている。しかしながら,デポ性のガスを使
用するがゆえに,エッチングが行われる一方でデポジシ
ョンも行われることとなる。このため,ウェハ以外のプ
ラズマ被爆部にデポ膜が形成され,このデポ膜はプロセ
スシフト(エッチングレートやレジスト選択比などのプ
ロセス性能が処理時間に呼応してズレていく現象)やパ
ーティクル発生源となり問題となっている。従って,デ
ポ膜制御は酸化膜エッチングにおいて極めて重要な課題
であり,温度条件,表面粗度などの特性を変えたり,毎
回アッシングによるデポ膜排除を行うなどの対策が採ら
れている。例えば,ICPプラズマルーフにバイアス高
周波を印加(バイアスRF印加)してルーフに付着する
デポ膜をスパッタ除去することで,付着膜を除去すると
ともに付着膜をウェハ上に堆積させ(ルーフ部からスパ
ッタされた膜は一部排気されるものの,ウェハ上に供給
されウェハ上のデポ膜形成に有効利用される),より安
定し保護膜も有効活用できる効果も望める。
化膜のエッチングにおいては,C4 F8 などデポ性のガ
スを使用し,ウェハ上へのデポ膜堆積とイオンアタック
によるイオンアシスト反応を利用し,垂直エッチングを
行うようにしている。しかしながら,デポ性のガスを使
用するがゆえに,エッチングが行われる一方でデポジシ
ョンも行われることとなる。このため,ウェハ以外のプ
ラズマ被爆部にデポ膜が形成され,このデポ膜はプロセ
スシフト(エッチングレートやレジスト選択比などのプ
ロセス性能が処理時間に呼応してズレていく現象)やパ
ーティクル発生源となり問題となっている。従って,デ
ポ膜制御は酸化膜エッチングにおいて極めて重要な課題
であり,温度条件,表面粗度などの特性を変えたり,毎
回アッシングによるデポ膜排除を行うなどの対策が採ら
れている。例えば,ICPプラズマルーフにバイアス高
周波を印加(バイアスRF印加)してルーフに付着する
デポ膜をスパッタ除去することで,付着膜を除去すると
ともに付着膜をウェハ上に堆積させ(ルーフ部からスパ
ッタされた膜は一部排気されるものの,ウェハ上に供給
されウェハ上のデポ膜形成に有効利用される),より安
定し保護膜も有効活用できる効果も望める。
【0006】ところで,先のバイアスRF印加では,所
望のスパッタ効果を発生させるために,膜をアタックす
るイオンにある程度以上のエネルギーを与えることが必
要とされ,このエネルギー供給には,RF回路で付与さ
れるブロッキングコンデンサを用いて発生するセルフバ
イアス効果(後述)が必要である。従来は,ルーフバイ
アスRFパワーを増大していくと,ガス吐出口からプラ
ズマジェットが発生し,1)Vdcの低下,2)Siル
ーフの破壊,を引き起こし,所定の運転が出来ない問題
があった。この2点の問題について以下詳説する。
望のスパッタ効果を発生させるために,膜をアタックす
るイオンにある程度以上のエネルギーを与えることが必
要とされ,このエネルギー供給には,RF回路で付与さ
れるブロッキングコンデンサを用いて発生するセルフバ
イアス効果(後述)が必要である。従来は,ルーフバイ
アスRFパワーを増大していくと,ガス吐出口からプラ
ズマジェットが発生し,1)Vdcの低下,2)Siル
ーフの破壊,を引き起こし,所定の運転が出来ない問題
があった。この2点の問題について以下詳説する。
【0007】まず,Vdcの低下についてである。一般
にはグロー放電RFプラズマでは,回路にブロッキング
コンデンサを有し,トータル電流(電子とイオンの単位
時間当たりでの移動電荷総和)は0である必要条件と,
電子とイオンの質量差異による移動度の違いから,Vd
cと呼ばれるマイナス電位がセルフバイアス効果として
発生し,スパッタ効率が制御される。尚,スパッタ量
は,「Vdc×イオン電流」で決まる総アタックエネル
ギー量に依存し,スパッタ効率は上記Vdcに依存す
る。ルーフ電極は,適当な導電性を付与したSiにて形
成され,ICP形成に必要なRF磁界をキャビティ部に
形成するとともに,バイアス印加の電極としても働く。
プロセス処理に必要なガス(Ar,C4 F8 ,CO,O
2 など)は,ルーフ構造物に形成されたガス吐出口より
供給され,キャビティ部及びキャビティボトム部(=対
向電極面)にICPとCCPがコンバインされたHDP
が形成される。このガス供給口は,φ1〜2mm程度の
穴であり,ルーフ電極の上流に形成されたガスチャネル
により配分され多数の穴から均等なガス流量分配でガス
を導入している。プラズマ形成において,ICPパワ
ー,CCPパワーを増大するに伴い,プラズマ密度は上
昇する。ICPとCCPのパワーバランス(ルーフバイ
アスRFパワー及びルーフICPパワー)に対するVd
cの変化は,図9に示すとおりであり,ICPでのプラ
ズマ密度増大(低温プラズマ)では,全体のプラズマ密
度上昇でのプラズマ抵抗が低下してVdcは小さくな
る。一方,直接バイアス効果を引き起こすRF電界を印
加するCCP用RFパワーを増加すると,パワー印加に
伴いCCP成分が増加してプラズマ密度が上がる一方,
より多くのプラズマ電流を流すためにRF電界(Vp−
p)も増大しこれに追従してVdcも増加する。
にはグロー放電RFプラズマでは,回路にブロッキング
コンデンサを有し,トータル電流(電子とイオンの単位
時間当たりでの移動電荷総和)は0である必要条件と,
電子とイオンの質量差異による移動度の違いから,Vd
cと呼ばれるマイナス電位がセルフバイアス効果として
発生し,スパッタ効率が制御される。尚,スパッタ量
は,「Vdc×イオン電流」で決まる総アタックエネル
ギー量に依存し,スパッタ効率は上記Vdcに依存す
る。ルーフ電極は,適当な導電性を付与したSiにて形
成され,ICP形成に必要なRF磁界をキャビティ部に
形成するとともに,バイアス印加の電極としても働く。
プロセス処理に必要なガス(Ar,C4 F8 ,CO,O
2 など)は,ルーフ構造物に形成されたガス吐出口より
供給され,キャビティ部及びキャビティボトム部(=対
向電極面)にICPとCCPがコンバインされたHDP
が形成される。このガス供給口は,φ1〜2mm程度の
穴であり,ルーフ電極の上流に形成されたガスチャネル
により配分され多数の穴から均等なガス流量分配でガス
を導入している。プラズマ形成において,ICPパワ
ー,CCPパワーを増大するに伴い,プラズマ密度は上
昇する。ICPとCCPのパワーバランス(ルーフバイ
アスRFパワー及びルーフICPパワー)に対するVd
cの変化は,図9に示すとおりであり,ICPでのプラ
ズマ密度増大(低温プラズマ)では,全体のプラズマ密
度上昇でのプラズマ抵抗が低下してVdcは小さくな
る。一方,直接バイアス効果を引き起こすRF電界を印
加するCCP用RFパワーを増加すると,パワー印加に
伴いCCP成分が増加してプラズマ密度が上がる一方,
より多くのプラズマ電流を流すためにRF電界(Vp−
p)も増大しこれに追従してVdcも増加する。
【0008】しかし,より高性能のエッチングを狙い,
ルーフICPパワー,バイススRFパワーを増大し高密
度プラズマにしていくと,上記のとおり,ガス吐出口1
3,14にプラズマジェットが発生し(図10),Vd
c低下が発生する。これは,あまりに高いプラズマ密度
状態では,バイアスにより引き込まれる電子が多量にな
り,ある閾値を超えると,ガス吐出口が「ホローカソー
ド状態(バイアス印加状態にてマイナス電位に囲まれた
電極内に電子が閉じ込められ,この部分が非常に高いプ
ラズマ密度になる)」に移行し,更に,ガス穴部は圧力
も高くなるため,よりアーク状態(イオン温度がグロー
放電に比べ大幅に上昇)に変化し易くなっていることか
ら発生する現象と考えられる。その結果,イオン移動度
が増大しイオン電流成分が増大することでVdcが低下
する,乃至は,本来,ルーフ電極全体に掛かるべきVd
cが局部のアーク放電部であるガス吐出口に集中してし
まい,ブロッキングコンデンサ部の計測Vdcの発生が
消失する(ガス吐出口近傍のみにVdcが掛かり,ブロ
ッキングコンデンサ部でVdcが発生しなくなる)こと
で所定の状態を形成できなくなってしまったものと考え
られた。次いで,ルーフ電極の破壊についてである。先
のプラズマジェット状態では,ガス吐出口近傍でスパッ
タ現象が発生し,ガス吐出口が広がり,よりアーク現象
が発生し易く変化してしまう。また,ここでの局部加熱
が増大して,熱負荷での局部膨張,特には表面部分での
局部膨張にて異常応力が発生して脆性材料のSi電極が
割れてしまう状態に至ってしまうと考えられていた。
ルーフICPパワー,バイススRFパワーを増大し高密
度プラズマにしていくと,上記のとおり,ガス吐出口1
3,14にプラズマジェットが発生し(図10),Vd
c低下が発生する。これは,あまりに高いプラズマ密度
状態では,バイアスにより引き込まれる電子が多量にな
り,ある閾値を超えると,ガス吐出口が「ホローカソー
ド状態(バイアス印加状態にてマイナス電位に囲まれた
電極内に電子が閉じ込められ,この部分が非常に高いプ
ラズマ密度になる)」に移行し,更に,ガス穴部は圧力
も高くなるため,よりアーク状態(イオン温度がグロー
放電に比べ大幅に上昇)に変化し易くなっていることか
ら発生する現象と考えられる。その結果,イオン移動度
が増大しイオン電流成分が増大することでVdcが低下
する,乃至は,本来,ルーフ電極全体に掛かるべきVd
cが局部のアーク放電部であるガス吐出口に集中してし
まい,ブロッキングコンデンサ部の計測Vdcの発生が
消失する(ガス吐出口近傍のみにVdcが掛かり,ブロ
ッキングコンデンサ部でVdcが発生しなくなる)こと
で所定の状態を形成できなくなってしまったものと考え
られた。次いで,ルーフ電極の破壊についてである。先
のプラズマジェット状態では,ガス吐出口近傍でスパッ
タ現象が発生し,ガス吐出口が広がり,よりアーク現象
が発生し易く変化してしまう。また,ここでの局部加熱
が増大して,熱負荷での局部膨張,特には表面部分での
局部膨張にて異常応力が発生して脆性材料のSi電極が
割れてしまう状態に至ってしまうと考えられていた。
【0009】ここで,上記のガス吐出口でのプラズマジ
ェット状態,即ち異常アーキング発生を抑制するには,
バイアス印加にて引き込まれるプラズマを抑制する(火
種を与えない)ことがポイントとなる。その方法とし
て,ガス吐出口としてφ0.1mm程度の細穴を形成す
る方法もあるが,厚5〜30mmもの長穴を実際に加工す
ることは極めて困難であり,現実的でない。また,放電
逆流防止には,フィルタ部材を埋め込む方法が知られて
いるが,電極部は直接高温に晒され,イオンアタックを
受け高温になることから,樹脂材料は使用できない。セ
ラミックスフィルタも有効な部材であるが,フィルタ材
料が熱変形で粉(パーティクル)を吹出し,実際のプロ
セスには使用できない。また,非導電性ゆえにチャージ
アップ影響も懸念される。本発明は上記事情に鑑みてな
されたものであり,その目的とするところは,プラズマ
ガスのガス吐出口での異常な放電状態を回避し,所望の
スパッタ効果を得るため,いわゆるセルフバイアス現象
を維持し,特に酸化膜エッチングにて重要視されるデポ
膜制御を効率よく行うことのできるプラズマ処理装置を
提供することである。
ェット状態,即ち異常アーキング発生を抑制するには,
バイアス印加にて引き込まれるプラズマを抑制する(火
種を与えない)ことがポイントとなる。その方法とし
て,ガス吐出口としてφ0.1mm程度の細穴を形成す
る方法もあるが,厚5〜30mmもの長穴を実際に加工す
ることは極めて困難であり,現実的でない。また,放電
逆流防止には,フィルタ部材を埋め込む方法が知られて
いるが,電極部は直接高温に晒され,イオンアタックを
受け高温になることから,樹脂材料は使用できない。セ
ラミックスフィルタも有効な部材であるが,フィルタ材
料が熱変形で粉(パーティクル)を吹出し,実際のプロ
セスには使用できない。また,非導電性ゆえにチャージ
アップ影響も懸念される。本発明は上記事情に鑑みてな
されたものであり,その目的とするところは,プラズマ
ガスのガス吐出口での異常な放電状態を回避し,所望の
スパッタ効果を得るため,いわゆるセルフバイアス現象
を維持し,特に酸化膜エッチングにて重要視されるデポ
膜制御を効率よく行うことのできるプラズマ処理装置を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,ガス供給管に接続されたガス吐出口から
容器内に所定のガスを導入し,電極に高周波を印加して
上記ガスより上記容器内部にプラズマを形成し,上記容
器内部で且つ上記電極に対向する位置に配された被処理
物にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置において,上
記ガス供給管の上記ガス吐出口近傍に,ガス流路を狭め
る導電性の絞り部材が挿着されてなることを特徴とする
プラズマ処理装置として構成されている。これにより,
ガス流路を狭く形成できるため,バイアス印加にて引き
込まれるプラズマを抑制することができ,ガス吐出口で
の異常放電状態を防止でき,いわゆるセルフバイアス現
象を維持して効果なデポ膜制御を行うことが可能とな
る。また,ガス供給管そのものを必要以上に細くする必
要がなく,絞り部材に小さな溝などを形成すればよいた
め,加工は極めて容易である。更に,上記絞り部材を,
上記容器の外側方向から上記ガス供給管に挿着するよう
に構成し,上記絞り部材の外側に,上記絞り部材の抜け
を防止する抑え部材を取り付けることが望ましい。この
抑え部材としては,上記ガス供給管に螺着するものや,
或いは上記ガス供給管の径方向に押圧して固定される弾
性部材,例えば割りピンやゴムなどを用いることができ
る。
に,本発明は,ガス供給管に接続されたガス吐出口から
容器内に所定のガスを導入し,電極に高周波を印加して
上記ガスより上記容器内部にプラズマを形成し,上記容
器内部で且つ上記電極に対向する位置に配された被処理
物にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置において,上
記ガス供給管の上記ガス吐出口近傍に,ガス流路を狭め
る導電性の絞り部材が挿着されてなることを特徴とする
プラズマ処理装置として構成されている。これにより,
ガス流路を狭く形成できるため,バイアス印加にて引き
込まれるプラズマを抑制することができ,ガス吐出口で
の異常放電状態を防止でき,いわゆるセルフバイアス現
象を維持して効果なデポ膜制御を行うことが可能とな
る。また,ガス供給管そのものを必要以上に細くする必
要がなく,絞り部材に小さな溝などを形成すればよいた
め,加工は極めて容易である。更に,上記絞り部材を,
上記容器の外側方向から上記ガス供給管に挿着するよう
に構成し,上記絞り部材の外側に,上記絞り部材の抜け
を防止する抑え部材を取り付けることが望ましい。この
抑え部材としては,上記ガス供給管に螺着するものや,
或いは上記ガス供給管の径方向に押圧して固定される弾
性部材,例えば割りピンやゴムなどを用いることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係るプラズマ処理装置Z1の特徴部分であるガス
供給管の周辺部分の概略構成を示す図,図2は図1にお
けるA矢視図,図3は絞り部材61及び抑え部材71の
斜視図,図4は図2において他の絞り部材61′を用い
た例を示す図,図5は上記絞り部材61′の斜視図,図
6は図2において更に他の絞り部材61″と抑え部材7
1′とを用いた例を示す図,図7は上記絞り部材61″
及び抑え部材71′の斜視図である。
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係るプラズマ処理装置Z1の特徴部分であるガス
供給管の周辺部分の概略構成を示す図,図2は図1にお
けるA矢視図,図3は絞り部材61及び抑え部材71の
斜視図,図4は図2において他の絞り部材61′を用い
た例を示す図,図5は上記絞り部材61′の斜視図,図
6は図2において更に他の絞り部材61″と抑え部材7
1′とを用いた例を示す図,図7は上記絞り部材61″
及び抑え部材71′の斜視図である。
【0012】本実施の形態に係るプラズマ処理装置Z1
は,その基本構成については上記従来のプラズマ処理装
置とほぼ同様である。本プラズマ処理装置Z1が従来の
プラズマ処理装置と異なるのは,図1に示すように,プ
ラズマ発生キャビティ3内に形成され,ガス吐出口1
3,14にそれぞれ連通するように形成されたガス供給
管51,52内に,導電性の絞り部材61が挿着されて
いる点である。上記ガス供給管51,52は,それぞ
れ,ガス吐出口13,14と同径の小径部51a,52
aと,その上流側に形成された大径部51b,52bと
で構成されている。また,上記絞り部材61,62も,
上記ガス供給管51,52の形状に合わせて,小径部6
1a,62aと大径部61b,62bとで構成されてい
る。絞り部材61,62は,それぞれの小径部61a,
62aの長さが異なるのみで,その他の形状はほぼ同じ
である。更に,上記ガス供給管51,52に挿着された
上記絞り部材61,62の更に上流側には,抑え部材7
1,72が螺着されている。以下,ガス供給管51側の
絞り部材61及び抑え部材71の構成について更に詳し
く説明するが,ガス供給管52側についても全く同様で
ある。
は,その基本構成については上記従来のプラズマ処理装
置とほぼ同様である。本プラズマ処理装置Z1が従来の
プラズマ処理装置と異なるのは,図1に示すように,プ
ラズマ発生キャビティ3内に形成され,ガス吐出口1
3,14にそれぞれ連通するように形成されたガス供給
管51,52内に,導電性の絞り部材61が挿着されて
いる点である。上記ガス供給管51,52は,それぞ
れ,ガス吐出口13,14と同径の小径部51a,52
aと,その上流側に形成された大径部51b,52bと
で構成されている。また,上記絞り部材61,62も,
上記ガス供給管51,52の形状に合わせて,小径部6
1a,62aと大径部61b,62bとで構成されてい
る。絞り部材61,62は,それぞれの小径部61a,
62aの長さが異なるのみで,その他の形状はほぼ同じ
である。更に,上記ガス供給管51,52に挿着された
上記絞り部材61,62の更に上流側には,抑え部材7
1,72が螺着されている。以下,ガス供給管51側の
絞り部材61及び抑え部材71の構成について更に詳し
く説明するが,ガス供給管52側についても全く同様で
ある。
【0013】図2は,図1に示す絞り部材61及び抑え
部材71を矢印A方向に見たものである。また,図3
は,上記絞り部材61及び抑え部材71の斜視図であ
る。尚,以下に示す寸法は,あくまでも図1に示すプラ
ズマ発生キャビティ3の最薄部の厚さが6mm程度の場
合を想定した場合の一例にすぎない。図1〜図3に示す
ように,絞り部材61の小径部61aは,ガス供給管5
1の小径部51a(例えばφ3〜4mm程度)よりも若
干小径(例えば隙間が0.1〜0.3mmとなる程度)
に形成されている。また,絞り部材61の大径部61b
は,ガス供給管51の大径部51bと略同径で,その周
上に2か所の切欠部81a,81b(例えば最大切欠幅
0.3mm程度)が形状されており,上記大径部61b
の底面(上記小径部61aが突出している面)には,上
記小径部61aの両側に上記切欠部81a,81bに連
通する切欠部82a,82b(例えば切欠深さ0.2m
m程度)が形成されている。更に,上記大径部61bの
上面には,上記切欠部81a,81bを接続するように
切欠部83(例えば切欠深さ0.1〜0.3mm程度)
が形成されている。また,上記抑え部材71には,その
中心に軸方向の貫通孔91(例えばφ1mm程度)が形
成されている。
部材71を矢印A方向に見たものである。また,図3
は,上記絞り部材61及び抑え部材71の斜視図であ
る。尚,以下に示す寸法は,あくまでも図1に示すプラ
ズマ発生キャビティ3の最薄部の厚さが6mm程度の場
合を想定した場合の一例にすぎない。図1〜図3に示す
ように,絞り部材61の小径部61aは,ガス供給管5
1の小径部51a(例えばφ3〜4mm程度)よりも若
干小径(例えば隙間が0.1〜0.3mmとなる程度)
に形成されている。また,絞り部材61の大径部61b
は,ガス供給管51の大径部51bと略同径で,その周
上に2か所の切欠部81a,81b(例えば最大切欠幅
0.3mm程度)が形状されており,上記大径部61b
の底面(上記小径部61aが突出している面)には,上
記小径部61aの両側に上記切欠部81a,81bに連
通する切欠部82a,82b(例えば切欠深さ0.2m
m程度)が形成されている。更に,上記大径部61bの
上面には,上記切欠部81a,81bを接続するように
切欠部83(例えば切欠深さ0.1〜0.3mm程度)
が形成されている。また,上記抑え部材71には,その
中心に軸方向の貫通孔91(例えばφ1mm程度)が形
成されている。
【0014】以上のような構成により,図示しないガス
溜まり部から供給されてきたガスは,図3に太線矢印で
示すように,上記抑え部材71の貫通孔91→上記絞り
部材61の大径部61bに形成された切欠部83→81
a(若しくは81b)→82a(若しくは82b)→上
記絞り部材61の小径部61aとガス供給管51の小径
部51aとの隙間,を順次通過してガス吐出口13から
吐出される。このように,ガス流路を狭く形成すること
で,バイアス印加にて引き込まれるプラズマを抑制する
ことができるため,ガス吐出口での異常放電状態を防止
でき,いわゆるセルフバイアス現象を維持して効果なデ
ポ膜制御を行うことが可能となる。また,プラズマ発生
キャビティ3に形成するガス供給管51そのものは必要
以上に細くする必要がなく,絞り部材61や抑え部材7
1の側に溝などを形成すればよいため,加工は極めて容
易である。
溜まり部から供給されてきたガスは,図3に太線矢印で
示すように,上記抑え部材71の貫通孔91→上記絞り
部材61の大径部61bに形成された切欠部83→81
a(若しくは81b)→82a(若しくは82b)→上
記絞り部材61の小径部61aとガス供給管51の小径
部51aとの隙間,を順次通過してガス吐出口13から
吐出される。このように,ガス流路を狭く形成すること
で,バイアス印加にて引き込まれるプラズマを抑制する
ことができるため,ガス吐出口での異常放電状態を防止
でき,いわゆるセルフバイアス現象を維持して効果なデ
ポ膜制御を行うことが可能となる。また,プラズマ発生
キャビティ3に形成するガス供給管51そのものは必要
以上に細くする必要がなく,絞り部材61や抑え部材7
1の側に溝などを形成すればよいため,加工は極めて容
易である。
【0015】尚,上記絞り部材61は,プラズマに被爆
されスパッタされるため,その材料としては,Si,高
温処理をしたカーボン(カーボン材の中でも、グラファ
イトは炭状でそのままでは構造的に脆いため,比較的構
造が強固なグラッシーカーボン)などが望ましい。ま
た,Wについても,十分に高純度(現時点では製造は困
難)なものであれば利用可能である。また,上記絞り部
材61は直接高温に晒されることとなるため,高温での
伸びによる破壊や摩擦によるパーティクル発生を防止す
る意味で,Si電極(プラズマ発生キャビティ3)と同
程度の線膨張係数を有する材料を用いることが望ましい
が,その観点からもSi,グラッシーカーボン等が最適
である。一方,上記抑え部材71に関しては,直接プラ
ズマに被爆しないため,基本的に高温耐久性があればよ
いが,ねじ込み固定されている関係で,Si電極と同程
度の線膨張率を有するWを用いることが望ましい。
されスパッタされるため,その材料としては,Si,高
温処理をしたカーボン(カーボン材の中でも、グラファ
イトは炭状でそのままでは構造的に脆いため,比較的構
造が強固なグラッシーカーボン)などが望ましい。ま
た,Wについても,十分に高純度(現時点では製造は困
難)なものであれば利用可能である。また,上記絞り部
材61は直接高温に晒されることとなるため,高温での
伸びによる破壊や摩擦によるパーティクル発生を防止す
る意味で,Si電極(プラズマ発生キャビティ3)と同
程度の線膨張係数を有する材料を用いることが望ましい
が,その観点からもSi,グラッシーカーボン等が最適
である。一方,上記抑え部材71に関しては,直接プラ
ズマに被爆しないため,基本的に高温耐久性があればよ
いが,ねじ込み固定されている関係で,Si電極と同程
度の線膨張率を有するWを用いることが望ましい。
【0016】以上説明したように,本実施の形態に係る
プラズマ処理装置Z1によれば,極めて容易な加工によ
り,ガス吐出口での異常放電状態を回避して安定した放
電が得られるため,Vdc特性を把握の上,適当な条件
にICPとCCPのパワー比をバランスさせながら全体
プラズマ密度を上昇させることで,より効率的な保護デ
ポ膜活用できるとともにSi電極から発生するスパッタ
Siでの解離Fのスカベンジ効果も寄与し,(@LP−
TEOS酸化)高レート(>800nm/min)で高
レジスト選択比(>20)のストレートエッチングが実
現できる。
プラズマ処理装置Z1によれば,極めて容易な加工によ
り,ガス吐出口での異常放電状態を回避して安定した放
電が得られるため,Vdc特性を把握の上,適当な条件
にICPとCCPのパワー比をバランスさせながら全体
プラズマ密度を上昇させることで,より効率的な保護デ
ポ膜活用できるとともにSi電極から発生するスパッタ
Siでの解離Fのスカベンジ効果も寄与し,(@LP−
TEOS酸化)高レート(>800nm/min)で高
レジスト選択比(>20)のストレートエッチングが実
現できる。
【0017】
【実施例】上記絞り部材61及び抑え部材71は,その
全体形状やガス流路(溝など)の形状についてさまざま
な変形例が考えられる。絞り部材61の形状の他の例を
図4及び図5に示す。図4,図5に示す絞り部材61′
は,その小径部61a′がガス供給管51の小径部51
aと略同径若しくは若干小径に,また大径部61b′が
ガス供給管51の大径部51bと略同径にそれぞれ形成
されている。また,上記絞り部材61′には,一部の連
結部分84aを残して,中心軸を通るスリット84(例
えば幅0.1〜0.2mm程度)が形成されている。抑
え部材71については上記実施の形態と同様である。以
上のような構成により,図示しないガス溜まり部から供
給されてきたガスは,上記抑え部材71の貫通孔91→
上記絞り部材61′のスリット,を順次通過してガス吐
出口13から吐出され,上記実施の形態と同様の効果が
期待できる。
全体形状やガス流路(溝など)の形状についてさまざま
な変形例が考えられる。絞り部材61の形状の他の例を
図4及び図5に示す。図4,図5に示す絞り部材61′
は,その小径部61a′がガス供給管51の小径部51
aと略同径若しくは若干小径に,また大径部61b′が
ガス供給管51の大径部51bと略同径にそれぞれ形成
されている。また,上記絞り部材61′には,一部の連
結部分84aを残して,中心軸を通るスリット84(例
えば幅0.1〜0.2mm程度)が形成されている。抑
え部材71については上記実施の形態と同様である。以
上のような構成により,図示しないガス溜まり部から供
給されてきたガスは,上記抑え部材71の貫通孔91→
上記絞り部材61′のスリット,を順次通過してガス吐
出口13から吐出され,上記実施の形態と同様の効果が
期待できる。
【0018】また,上記抑え部材71は,上記のように
螺着により固定するものに限らず,例えば図6,図7に
示すように,上記ガス供給管51をその径方向に弾性的
に押圧して固定される割りピン71′(弾性部材の一
例)等を用いてもよい。このような割りピン71′を用
いる場合には,ガスは割りピン71′の周辺部から供給
されるため,絞り部材61″としては図6,図7に示す
ように大径部61b″の両端及びその下部に溝85a,
85b,86a,86bを形成した形状とすればよい。
上記実施の形態に係る絞り部材61を用いることも可能
である(但し溝83は不要)。その他,上記抑え部材と
して用いる弾性部材としては,例えば中心に貫通孔を形
成した耐熱ゴム等を用いることも可能である。尚,この
ように耐熱ゴム等を用いる場合においては,外部から十
分な冷却のできる構成とすることが望ましい。尚,ガス
吐出口を含む,プラズマに接触する電極電位の安定など
の観点から,上述の例のように上記抑え部材を用いて上
記絞り部材を固定させ,十分な電気接触をとることが望
ましいが,異常放電防止の観点からは上記抑え部材は必
ずしも必須の部材ではなく,省略することも可能であ
る。また,ガス供給管及び絞り部材の形状は,上記のよ
うに径を2段にしたものに限られるものではなく,例え
ば両者を上流側から下流側に向けて径が小さくなる例え
ば円錐形状とすることも可能である。
螺着により固定するものに限らず,例えば図6,図7に
示すように,上記ガス供給管51をその径方向に弾性的
に押圧して固定される割りピン71′(弾性部材の一
例)等を用いてもよい。このような割りピン71′を用
いる場合には,ガスは割りピン71′の周辺部から供給
されるため,絞り部材61″としては図6,図7に示す
ように大径部61b″の両端及びその下部に溝85a,
85b,86a,86bを形成した形状とすればよい。
上記実施の形態に係る絞り部材61を用いることも可能
である(但し溝83は不要)。その他,上記抑え部材と
して用いる弾性部材としては,例えば中心に貫通孔を形
成した耐熱ゴム等を用いることも可能である。尚,この
ように耐熱ゴム等を用いる場合においては,外部から十
分な冷却のできる構成とすることが望ましい。尚,ガス
吐出口を含む,プラズマに接触する電極電位の安定など
の観点から,上述の例のように上記抑え部材を用いて上
記絞り部材を固定させ,十分な電気接触をとることが望
ましいが,異常放電防止の観点からは上記抑え部材は必
ずしも必須の部材ではなく,省略することも可能であ
る。また,ガス供給管及び絞り部材の形状は,上記のよ
うに径を2段にしたものに限られるものではなく,例え
ば両者を上流側から下流側に向けて径が小さくなる例え
ば円錐形状とすることも可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように,本発明は,ガス供
給管に接続されたガス吐出口から容器内に所定のガスを
導入し,電極に高周波を印加して上記ガスより上記容器
内部にプラズマを形成し,上記容器内部で且つ上記電極
に対向する位置に配された被処理物にプラズマ処理を施
すプラズマ処理装置において,上記ガス供給管の上記ガ
ス吐出口近傍に,ガス流路を狭める導電性の絞り部材が
挿着されてなることを特徴とするプラズマ処理装置とし
て構成されているため,バイアス印加にて引き込まれる
プラズマを抑制することができ,ガス吐出口での異常放
電状態を防止でき,いわゆるセルフバイアス現象を維持
して効果なデポ膜制御を行うことが可能となる。また,
ガス供給管そのものを必要以上に細くする必要がなく,
絞り部材に小さな溝などを形成すればよいため,加工は
極めて容易である。更に,上記絞り部材を,上記容器の
外側方向から上記ガス供給管に挿着するように構成し,
上記絞り部材の外側に,上記絞り部材の抜けを防止し,
十分な電気接触をとった抑え部材を取り付けることが望
ましい。
給管に接続されたガス吐出口から容器内に所定のガスを
導入し,電極に高周波を印加して上記ガスより上記容器
内部にプラズマを形成し,上記容器内部で且つ上記電極
に対向する位置に配された被処理物にプラズマ処理を施
すプラズマ処理装置において,上記ガス供給管の上記ガ
ス吐出口近傍に,ガス流路を狭める導電性の絞り部材が
挿着されてなることを特徴とするプラズマ処理装置とし
て構成されているため,バイアス印加にて引き込まれる
プラズマを抑制することができ,ガス吐出口での異常放
電状態を防止でき,いわゆるセルフバイアス現象を維持
して効果なデポ膜制御を行うことが可能となる。また,
ガス供給管そのものを必要以上に細くする必要がなく,
絞り部材に小さな溝などを形成すればよいため,加工は
極めて容易である。更に,上記絞り部材を,上記容器の
外側方向から上記ガス供給管に挿着するように構成し,
上記絞り部材の外側に,上記絞り部材の抜けを防止し,
十分な電気接触をとった抑え部材を取り付けることが望
ましい。
【図1】 本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置
Z1の特徴部分であるガス供給管の周辺部分の概略構成
を示す図。
Z1の特徴部分であるガス供給管の周辺部分の概略構成
を示す図。
【図2】 図1におけるA矢視図。
【図3】 絞り部材61及び抑え部材71の斜視図。
【図4】 図2において他の絞り部材61′を用いた例
を示す図。
を示す図。
【図5】 上記絞り部材61′の斜視図。
【図6】 図2において更に他の絞り部材61″と抑え
部材71′とを用いた例を示す図。
部材71′とを用いた例を示す図。
【図7】 上記絞り部材61″及び抑え部材71′の斜
視図。
視図。
【図8】 従来技術に係るプラズマ処理装置Z0の概略
構成を示す縦断面図。
構成を示す縦断面図。
【図9】 ICPとCCPのパワーバランス(ルーフバ
イアスRFパワー及びルーフICPパワー)に対するV
dcの変化を示す図。
イアスRFパワー及びルーフICPパワー)に対するV
dcの変化を示す図。
【図10】 プラズマジェットの説明図。
3…プラズマ発生キャビティ 13,14…ガス吐出口 51,52…ガス供給管 61,61′,61″,62…絞り部材 71,71′…抑え部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 EA03 EA04 EA05 FA01 JA05 KA17 4K057 DA02 DA20 DD01 DM09 DM37 DM40 DN01 5F004 AA05 AA16 BA20 BB13 BB28 BB29 BC03 CA06 DA00 DA23 DA26
Claims (5)
- 【請求項1】 ガス供給管に接続されたガス吐出口から
容器内に所定のガスを導入し,電極に高周波を印加して
上記ガスより上記容器内部にプラズマを形成し,上記容
器内部で且つ上記電極に対向する位置に配された被処理
物にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置において,上
記ガス供給管の上記ガス吐出口近傍に,ガス流路を狭め
る導電性の絞り部材が挿着されてなることを特徴とする
プラズマ処理装置。 - 【請求項2】 上記絞り部材は,上記ガス供給管と略同
径の部材の表面若しくは内部にガス流路となる溝若しく
は孔が形成されてなる請求項1記載のプラズマ処理装
置。 - 【請求項3】 上記絞り部材が,上記容器の外側方向か
ら上記ガス供給管に挿着され, 更に上記絞り部材の外
側に,上記絞り部材の抜けを防止する抑え部材が取り付
けられてなる請求項1又は2記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項4】 上記抑え部材は,上記ガス供給管に螺着
されてなる請求項3記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項5】 上記抑え部材は,上記ガス供給管の径方
向に押圧して固定される弾性部材により構成されてなる
請求項3記載のプラズマ処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000046514A JP2001237227A (ja) | 2000-02-23 | 2000-02-23 | プラズマ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000046514A JP2001237227A (ja) | 2000-02-23 | 2000-02-23 | プラズマ処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001237227A true JP2001237227A (ja) | 2001-08-31 |
Family
ID=18568909
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000046514A Pending JP2001237227A (ja) | 2000-02-23 | 2000-02-23 | プラズマ処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001237227A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101037812B1 (ko) | 2007-11-08 | 2011-05-30 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 샤워 플레이트 및 기판 처리 장치 |
| JP2016015496A (ja) * | 2011-10-07 | 2016-01-28 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理装置 |
| TWI642329B (zh) * | 2016-10-26 | 2018-11-21 | 大陸商中微半導體設備(上海)股份有限公司 | 氣體流量調節裝置、icp蝕刻設備、噴嘴及氣體流量調節方法 |
-
2000
- 2000-02-23 JP JP2000046514A patent/JP2001237227A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101037812B1 (ko) | 2007-11-08 | 2011-05-30 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 샤워 플레이트 및 기판 처리 장치 |
| JP2016015496A (ja) * | 2011-10-07 | 2016-01-28 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理装置 |
| TWI642329B (zh) * | 2016-10-26 | 2018-11-21 | 大陸商中微半導體設備(上海)股份有限公司 | 氣體流量調節裝置、icp蝕刻設備、噴嘴及氣體流量調節方法 |
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