JP2001299181A - シロアリ侵入防止剤およびシロアリ侵入防止方法 - Google Patents

シロアリ侵入防止剤およびシロアリ侵入防止方法

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JP2001299181A JP2000121262A JP2000121262A JP2001299181A JP 2001299181 A JP2001299181 A JP 2001299181A JP 2000121262 A JP2000121262 A JP 2000121262A JP 2000121262 A JP2000121262 A JP 2000121262A JP 2001299181 A JP2001299181 A JP 2001299181A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境汚染等の問題もなく、長期間に亘ってシ
ロアリの侵入を確実に防止することができるシロアリ侵
入防止剤を提供する。 【解決手段】 建築物の床下構造体の当接部に、防蟻剤
及びラテックス含有水性エマルジョンを用いることによ
り該当接部へのシロアリ侵入を防止するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床下構造
体の当接部に用いられるシロアリ侵入防止剤に関するも
のである。本発明のシロアリ侵入防止剤を用いれば、一
戸建住宅等の基礎工事において、基礎コンクリート(布
基礎や束等の独立基礎の側面)と土間コンクリート、或
いは基礎コンクリートや土間コンクリートを貫通してい
る配管との当接部等に弾性状の柔軟な防蟻被膜が形成さ
れる為、たとえ、該コンクリートの収縮により隙間がで
きたとしても、上記被膜により当該隙間部が覆われる
為、シロアリの侵入を遮断することができる点で極めて
有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、シロアリによる建築物の食害防止
を目的として、床下地盤面に防蟻用薬剤を散布したり、
建築時に土間コンクリートと基礎コンクリートの間に金
属製の所謂蟻返しを設置したりする等の方法がおこなわ
れていた。ところが、前者の防蟻用薬剤を散布する方法
では、薬剤が地下に染込んで地下水を汚染したり、床下
に侵入した冠水等により薬剤が外部に流出する等の環境
汚染が問題となると共に、長期間にわたって薬剤による
防蟻効果を持続させることは困難であるという欠点があ
る。一方、後者の蟻返しの方法では、シロアリが該蟻返
しを迂回して建築物の木製部材に侵入してくるのを有効
に防止できないという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に着
目してなされたものであり、その目的は、環境汚染等の
問題もなく、長期間に亘ってシロアリの侵入を確実に防
止することができる新規なシロアリ侵入防止剤、及びシ
ロアリ侵入防止方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し得た本
発明のシロアリ侵入防止剤は、建築物の床下構造体の当
接部に、防蟻剤及びラテックス含有水性エマルジョンを
用いるところに要旨を有するものである。
【0005】また、上記課題を解決し得た本発明のシロ
アリ侵入防止方法とは、建築物の床下構造体の当接部に
防蟻剤及びラテックス含有水性エマルジョンを塗布し、
該当接部へのシロアリ侵入を防止するところに要旨を有
するものである。ここで、上記防蟻剤及びラテックス含
有水性エマルジョンの塗布に先立って、建築物の床下構
造体の当接部に、防蟻剤含有2液硬化型弾性ポリウレタ
ン接着剤を塗布することは好ましい態様である。
【0006】
【発明の実施の形態及び実施例】本発明者らは、建築物
の床下構造体の当接部、具体的には布基礎の側面または
束(独立基礎)と土間コンクリートとの当接部や、仕上
げ配管と土間コンクリートとの当接部等に生じる隙間
[主に土間コンクリートの乾燥により収縮亀裂(クラッ
ク)が発生して生じる隙間]等からシロアリが侵入する
のを有効に防止することのできる方法について鋭意検討
してきた。その結果、本発明者らは、上記当接部に、コ
ンクリートとの接着性が良く、しかもコンクリートの収
縮に追従する伸び弾性を有し、且つ、破断しない程度の
膜厚を有する弾性ゴム被膜を形成すれば所期の目的が達
成されることを突き止め、当該被膜を形成し得る材料に
ついて更に検討を重ねた。そして、防蟻剤及び水にラテ
ックスが分散したラテックス含有水性エマルジョンを塗
布すれば、塗工乾燥後に所望のゴム弾性被膜が形成され
ることを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明のシ
ロアリ侵入防止剤は、コンクリートとの接着性に優れ、
コンクリートの収縮に追従し得る良好な伸び弾性を有
し、破断しない程度の被膜膜厚を形成し得、しかも取扱
いが容易で塗着における施工性にも優れたものであり、
基礎コンクリートと土間コンクリートの当接部等に侵入
するシロアリを極めて有効に防止できるという特徴を有
するものである。
【0007】以下、本発明に用いられる防蟻剤及びラテ
ックス含有水性エマルジョンについて説明する。
【0008】このうちラテックス含有水性エマルジョン
とは、水にラテックスが分散したペースト状のものであ
り、水及びラテックスを必須成分として含有する。ここ
で、本発明に用いられる主剤のラテックスは天然ゴムラ
テックス、合成ラテックス(スチレンブタジエン系、ア
クリルニトリルブタジエン系、アクリル酸エステルスチ
レン系、クロロプレン系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリ
酢酸ビニル系等のラテックス)の種類を問わず、要する
に、建築物の床下構造体の当接部に所望のゴム弾性被膜
を形成し得るものであれば特に限定されない。代表的に
は、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリ
ルニトリルブタジエン共重合体ラテックス、アクリル酸
エステルスチレン共重合体ラテックス等が挙げられる。
【0009】尚、これらラテックスは単独で使用しても
良いし、2種以上を併用しても構わない。例えば好まし
い組合わせ例として、アクリル・スチレン共重合体樹脂
とスチレン・ブタジエン系ゴムの併用が挙げられるが、
これらを20:80〜60:40の重量比率で併用する
ことが推奨される。20:80未満では、ゴム性が高く
なり過ぎてしまい、一方60:40を超えると所望のゴ
ム性が得られなくなり、塗工乾燥被膜の伸びが少なくな
る。
【0010】また上記ラテックスのうちアクリル・スチ
レン共重合体樹脂におけるアクリルとスチレンの混合比
率は、使用するアクリル樹脂の種類等によっても変化し
得、所望の伸び特性等が得られる様適宜調整すべきであ
る。ただし、アクリルとスチレンの重量比率が70:3
0を超えると塗工乾燥被膜が硬質となる為、当該比率を
上限とすることが推奨される。一方、スチレン・ブタジ
エン系ゴムの混合比率は、使用する樹脂の種類等によっ
ても変化し得るが、スチレンの重量比率が45%を超え
ると所望のゴム弾性が得られなくなることから、その上
限を、スチレンとブタジエンの重量比率=45:55に
制御することが推奨される。
【0011】また、上記ラテックスは水に分散した水性
エマルジョンの形態で存在することが必要である。これ
により、本発明のシロアリ侵入防止剤を、建築物の床下
構造体の当接部に塗布する際、コンクリートとのなじみ
が良いものとなり、しかも水分を蒸発乾固した後に形成
される乾燥被膜は、柔軟なゴム弾性被膜となり、コンク
リートとの接着性が高まり、シロアリの侵入を有効に防
止できるのである。
【0012】また、本発明のシロアリ侵入防止剤には、
防蟻の目的で防蟻剤も含有する。但し、コンクリートは
強アルカリ性であるから、リン系防蟻剤では所望の薬効
が得られない。従って、コンクリートに塗布したときで
も所望の防蟻効果が得られる防蟻薬剤、例えばピレスロ
イド様薬剤(シラフルオフェン、エトフェンプロックス
等)、ピレスロイド系薬剤(ペルメトリン、アレスリ
ン、トラロメスリン、ビフェントリン等)、カーバメイ
ト系薬剤(プロボクスル、フェノブカルブ、セビン
等)、トリアジン系薬剤(トリプロピルイソシアヌレー
ト等)、クロルニコチル系薬剤(イミダクロプリド等)
等の使用が推奨される。
【0013】また、エマルジョンのチクソトロピー性及
び耐水性能の向上の目的で体質顔料(水酸化アルミニウ
ム、ケイ酸カルシウム、マイカ粉、ホワイトカーボン
等)も添加することができる。
【0014】更に本発明のシロアリ侵入防止剤には、粘
度付与の目的で、有機系増粘剤(カゼイン、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、セルロース系誘導体、ポリビニルアル
コール、アルギン酸ナトリウム、グアーガム等),無機
系増粘剤(ベントナイト、微粉シリカ粉等)を添加する
ことができる。なかでも、温度による粘性変化が少な
く、しかも長時間放置しても粘性が低下しない等といっ
た特性を有する安定な増粘剤の使用が推奨され、かかる
観点から、セルロース系誘導体の使用が推奨される。
【0015】その他、本発明の作用を損なわない範囲
で、通常用いられる添加剤を添加することもできる。具
体的には例えば顔料[無機顔料(水酸化アルミニウム、
酸化チタン・カーボン等の着色顔料等)、有機顔料(フ
タロシアニンブルー等)]、顔料分散剤(トリポリリン
酸ナトリウム等)、充填剤(炭酸カルシウム、クレー、
水酸化アルミニウム、タルク、シリカ、珪藻土等)、分
散剤(ポリアクリル酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナ
トリウム等)、老化防止剤(アルデヒド・ケトン・アミ
ン反応生成物およびその誘導体等)、防腐・防黴剤[環
状窒素硫黄系化合物(BIT:1,2-Benzisotyiazolin-3
-one)、イソチアゾリン系化合物等]、タッキファイヤ
ー(石油系炭化水素樹脂、天然ロジン、水添ロジンエス
テル等)等を添加することができる。
【0016】これらの混合比率は、水分:30〜70重
量%(より好ましくは40〜60重量%)、ラテックス
(固型分として):20〜70重量%(より好ましくは
35〜60重量%)、増粘剤:0.2〜2.5重量%
(より好ましくは0.3〜2重量%)、防蟻剤:0.0
3〜3重量%(より好ましくは0.05〜1重量%)、
体質顔料:10〜30重量%(より好ましくは12〜2
0重量%)、他の添加剤:夫々1重量%以下に制御する
ことが好ましい。なかでも水分、ラテックス、増粘剤の
混合比率は、塗工時における構造体(コンクリート等)
とのなじみ性、塗工後乾燥被膜と構造体との接着性向上
という観点から特に重要である。水分が30重量%未満
では、水性エマルジョンの硬度が高くなり、塗布が困難
である。一方、水分が70重量%を超えると塗工乾燥被
膜の膜厚が薄くなり、被膜強度が弱くなる。
【0017】以下、本発明に用いられる防蟻剤及びラテ
ックス含有水性エマルジョンの好適な組成例を示す。勿
論、下記組成は代表例を示したに過ぎず、これに限定す
る趣旨ではないことは言うまでもない。 水 :42〜45% (%は重量%の意味、以下同じ) 増粘剤(セルロース系誘導体) :0.6〜0.7% 防蟻剤(シラフルオフェン) :0.05〜0.2% 防腐防黴剤 :0.1%以下 [環状窒素硫黄系化合物(BIT)] アクリル・スチレン共重合樹脂 :15〜17% スチレン・ブタジエン系ゴム :22〜24% 体質顔料(水酸化アルミニウム) :15〜17% 着色顔料(酸化チタン・カーボン) :1.0%以下 顔料分散剤(トリポリリン酸ナトリウム):0.1%以下
【0018】尚、本発明者らは上記エマルジョンの優れ
た流下性を、市販のアクリル系シーリング材と比較検討
すべく、JISA 5758(建築用シーリング材)の
品質試験スランプ試験を実施した。
【0019】その結果、本発明例を用いると、35℃×
20分間で200mm垂れたが、その後、表面乾燥して
も流下は見られなかった。実際のところ、本発明の水溶
性エマルジョンでは、上記スランプ試験による垂れ(流
下)長さは35℃×20分間で、100〜400mmの
範囲を満足することが分かった。垂れ長さが100mm
以下ではコンクリートの破れ目に入らず、一方、400
mmを超えると流動状になり、コンクリートに所定の膜
厚被膜を形成させることが困難である。
【0020】これに対し、市販のアクリル系シーリング
材を用いると、35℃×6時間で垂れ(流下)は認めら
れず、1時間後表面は乾燥していた。
【0021】この様な組成からなる水溶性エマルジョン
は、代表的には、基礎コンクリートと土間コンクリート
等を施設・養生後、継目部分に塗布されるが、当該水性
エマルジョンの物性としては、塗工した際、流出するこ
とがなく且つ継目部分に少量入り込むことのできる適度
なチクソトロピー性を有する粘度を備えていることが好
ましく、具体的には、5千〜20万mPa・s(より好
ましくは3万mPa・s以上〜10万mPa・s以下)
の粘度を有していることが好ましい。また、塗工乾燥被
膜の針入度(JIS K 2207)は20以上(より
好ましくは30以上)、伸び率は100%以上(より好
ましくは200%以上)であることが好ましい。
【0022】以下、本発明のシロアリ侵入防止剤による
有用性について、当該シロアリ侵入防止剤を、垂直の基
礎コンクリートと平面の土間コンクリートとの継目部分
の上角に塗工した態様を一例として挙げ、説明する。
【0023】まず、コンクリートが乾燥状態で本発明の
シロアリ侵入防止剤を塗工し、その後、継目部分にヒビ
割れが発生したケースを想定してみる。この場合であっ
ても、本発明のシロアリ侵入防止剤を用いているので、
塗工時、コンクリートとのなじみが良く、しかも水分蒸
発乾固後に形成される乾燥被膜はコンクリートとの接着
性も良いので、たとえ、上記継目部分にヒビ割れが生じ
たとしても、当該乾燥被膜にはヒビ割れや破綻は発生せ
ず、シロアリの侵入を有効に防止することができる。こ
れに対し、本発明のシロアリ侵入防止剤を用いないとき
は所望の乾燥被膜(ゴム弾性様被膜)が形成されない
為、コンクリートのヒビ割れに追随して被膜が破綻する
他、ヒビ割れに追随できずに被膜が剥離する恐れもあ
る。一方、本発明の如く水性エマルジョンではなく液体
を用いた場合には、塗工部に塗布しても当該液体が流れ
出して薄膜被膜しか形成されず、コンクリートの乾燥に
よるヒビ割れに追随して当該被膜が破綻することがあ
る。また、溶剤タイプを用いたときには塗工時における
コンクリートとのなじみは良好であるが、引火性や臭気
・毒性等の問題を抱えている。
【0024】次に、コンクリートが乾燥して既に継目部
分にヒビ割れが生じた状態で本発明のシロアリ侵入防止
剤を塗布したケースを想定してみる。この場合でも本発
明のシロアリ侵入防止剤を用いていれば、シロアリの侵
入を有効に防止することができる。即ち、例えばヒビ割
れの幅が広いときには、その隙間に本発明のシロアリ侵
入防止剤が容易に流入することができるし、一方、ヒビ
割れの幅が狭いときには表面に厚膜の乾燥被膜が形成さ
れるので、いずれにしてもシロアリの侵入を有効に阻止
できるのである。これに対し、本発明の如く水性エマル
ジョンではなく液体を用いたときには、ヒビ割れの幅が
狭いと隙間部に空気層ができて流入しなくなり、表層に
のみ薄い乾燥被膜が形成される為、破綻し易い。一方、
溶剤タイプの場合には、ヒビ割れの幅に無関係に流入す
るが、薄い被膜しか形成されない為、耐久性に劣る。
【0025】この様に本発明のシロアリ侵入防止剤を用
いることにより優れたシロアリ侵入防止効果が得られる
が、上記作用の更なる向上を目指して、上記エマルジョ
ンの塗布に先立って、建築物の床下構造体に形成される
防蟻シートとの当接部に2液硬化型弾性ポリウレタン接
着剤を塗布することは本発明の好ましい態様である。
【0026】上記2液硬化型ポリウレタン接着剤は強力
な弾性接着剤として知られており、以下の利点を有す
る。 2液混合時のコンパウンドは低粘度で濡れ性が良く、
継目部分の隙間に少量入り込む適度なチクソトロピー性
を有する為、基礎コンクリート等の様な垂直部に塗布し
ても流れ落ち難いというメリットがある他、硬化後のコ
ンクリート密着性に優れる為、シロアリの侵入阻止に好
適である。 上記接着剤塗布後の、防蟻シート/防湿シートと基礎
コンクリートとの接着力は2kg/inch以上と大き
く、基礎コンクリートから剥がれ難い。 速乾性であるから、基礎コンクリートと防蟻シートの
仕上げ部とを接着施工後、まもなく土間コンクリートを
打設できる利点を有し、工期の短縮が図れる。 硬化後は柔軟性を有する為、外部からの応力(振動な
ど)による亀裂やヒビ割れが生じることもないので、防
蟻効果を持続できる。 安全性・環境面にも優れ、しかも作業性も良好であ
る。
【0027】次に、本発明に用いられる防蟻剤含有2液
硬化型ポリウレタン接着剤の組成について説明する。上
記接着剤は、前述した防蟻剤、主剤及び硬化剤を含有
し、このうち主剤には、硬化剤との反応成分、所定の硬
度を得る為の可塑剤、チクソトロピー付与剤、硬化促進
剤等を含む。
【0028】ここで、上記反応成分としては、ポリエー
テルポリオール、ポリエステル、アクリルポリオール、
ひまし油誘導体、トール油誘導体、その他含水酸基化合
物等が挙げられる。また、上記可塑剤としては、プロセ
スオイル、フタル酸エステル、リン酸エステル、脂肪族
塩基酸エステル等が挙げられる。更にチクソトロピー付
与剤としては表面処理炭酸カルシウム、超微粒子状無水
シリカ等;上記硬化促進剤としてはアミン系硬化促進
剤、金属系硬化促進剤等が例示される。
【0029】また、上記2液硬化型ポリウレタンに用い
られる硬化剤としては、トリレンジイソシアネート(T
DI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等
が挙げられ、耐候性が要求される場合にはこれらの水添
品を使用することができる。
【0030】上記2液硬化型ポリウレタンを用い、所望
の作用を有効に発揮させる為には、初期粘度が5〜10
万mPa・s、TI値(チキソトロピインデックス)が
3〜5、針入度(JIS K 2207)が30以上、
伸び率が200%以上になる様に制御することが好まし
く、その為には、上記反応成分を10〜70重量%、可
塑剤を10〜60重量%、チクソトロピー付与剤を1〜
60重量%、硬化促進剤を1〜10重量%夫々配合する
ことが推奨される。
【0031】以下、本発明に用いられる防蟻剤含有2液
硬化型ポリウレタン接着剤の好適な例を示す。勿論、下
記組成は代表例を挙げたにすぎず、これに限定する趣旨
ではないことは言うまでもない。
【0032】(1)主剤の構成 反応成分:ポリエーテルポリオール(PPG) 分子量 :約3,000 水酸基価:56.6KOHmg/g 可塑剤:プロセスオイル 粘度 :50mm2/s(40℃) アニリン点:15℃ チクソトロピー付与剤:表面処理炭酸カルシウム 平均粒子径(μ):0.07 超微粒子状無水シリカ:アエロジル300 硬化促進剤:オクチル酸金属塩 防蟻剤(シラフルオフェン) (2)硬化剤 硬化剤は、下記物性を有するTDIとPPGのプレポリ
マーを用いた。 NCO/OH=1.3 分子量:約3,000 NCO=3% (3)調整方法 PPG、プロセスオイル、表面処理炭酸カルシウム、オ
クチル酸金属塩を充分混練した後、硬化剤のプレポリマ
ーを配合し、更に均一になるまで混合した。
【0033】また、本発明に用いられる防蟻シートは防
蟻目的で用いられる防蟻シートであれば特に限定され
ず、防湿を兼ねた防蟻・防湿シート等の使用も推奨され
る。
【0034】次に、本発明のシロアリ侵入防止剤(以
下、「防蟻ペースト」と略記する場合がある)、更に必
要に応じて2液硬化型弾性ポリウレタン接着剤(以下、
「弾性接着剤」と略記する場合がある)を用い、建築物
の床下地盤面に対する防蟻施工に適用する代表例につい
て説明する。
【0035】まず、防蟻シートの端部を布基礎の側面に
立上げる。次いで土間コンクリートを打設するが、この
土間コンクリートが乾燥した状態で、布基礎或いは束
(独立基礎)や立上げ配管の側面と土間コンクリートと
の表面に跨ってその当接部に本発明の防蟻ペーストを塗
着するこことが推奨される。勿論、コンクリートが生乾
きの状態(ある程度表面が硬化し、作業に支障にない半
乾燥状態)で、その当接部に防蟻ペーストを塗布しても
構わない。
【0036】更に図1〜2を用いながら本発明のシロア
リ侵入防止方法について詳述する。尚、下記方法は本発
明法の一例に過ぎず、これに限定する趣旨ではないこと
は言うまでもない。
【0037】まず、図1に示す通り、コンクリート布
基礎1の際(基礎の内側辺部)に弾性接着剤2を塗布
し、防蟻・防湿シート3を立上げ基礎際に敷設すると共
に、防蟻・防湿シート3と布基礎1を上記弾性接着剤2
で隙間なく接着する。これにより上記シート3と布基礎
1との間には、シロアリが侵入し得る隙間ができなくな
る。次に、基礎際を例えば釘等の固定部材で固定した
後、別の防蟻・防湿シート3‘を全面に敷き、上記シー
ト3、3’の継目にはジョイントテープ4等で連続貼り
する等の処理をしておく。
【0038】次に、図2に示す通り、土間コンクリート
を打設し、固化した後、布基礎1と土間コンクリートと
の間に防蟻ペースト5を塗布する。図中6は基礎際パイ
プである。これにより、所望の弾性被膜が形成される
為、土間コンクリート乾燥時の収縮にも追随させること
が可能となる。尚、更に基礎際配管回りに防蟻ペースト
5を塗布しておくことは、シロアリ侵入防止効果が一層
高められるので極めて有用である。
【0039】また、立上がり配管部については、配管部
に合わせて防蟻・防湿シート3に切込みを入れ、配管に
通す。尚、防蟻・防湿シート3を配管に差込む前に立上
がり配管際部周囲に弾性接着剤2を塗布しておくと、シ
ロアリ侵入防止効果が一層高められる。次いで、土間コ
ンクリートを打設し、固化した後、配管周囲に防蟻ペー
スト5を塗布すると上記効果が更に向上する。
【0040】尚、犬走部(外側部)についても布基礎際
部と同様に弾性接着剤2を塗布し、防蟻・防湿シート3
を立上げ基礎際に敷設すると良い。その際、防蟻・防湿
シート3と布基礎1とは弾性接着剤2で隙間なく接着し
ておくことが推奨される。これにより防蟻・防湿シート
3と布基礎1が強固に接着して隙間ができなくなる為、
所望の効果が高度に発揮される結果、その後、基礎際立
上がり部分に防蟻薬液を注入するといった手間も不要に
なる。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されているの
で、環境汚染等の問題もなく、薬剤を使用しなくとも長
期間に亘ってシロアリの侵入を確実に防止することがで
きる新規なシロアリ侵入防止剤、及びシロアリ侵入防止
方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る施工方法の実施工程の一態様を示
す概略説明図である。
【図2】本発明に係る防蟻施工方法の実施工程の一態様
を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 コンクリート布基礎 2 弾性接着剤 3、3’ 防蟻・防湿シート 4 ジョイントテープ 5 防蟻ペースト(シロアリ侵入防止剤) 6 基礎際パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 意法 東京都品川区大井一丁目23番3号 フクビ 化学工業株式会社東京支店内 Fターム(参考) 2B121 AA16 BB25 CC02 CC21 CC34 EA05 EA22 FA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の床下構造体の当接部に、防蟻剤
    及びラテックス含有水性エマルジョンを用いることを特
    徴とするシロアリ侵入防止剤。
  2. 【請求項2】 建築物の床下構造体の当接部に、防蟻剤
    及びラテックス含有水性エマルジョンを塗布することを
    特徴とするシロアリ侵入防止方法。
  3. 【請求項3】 前記防蟻剤及びラテックス含有水性エマ
    ルジョンの塗布に先立って、建築物の床下構造体に形成
    される防蟻シートとの当接部に、防蟻剤含有2液硬化型
    弾性ポリウレタン接着剤を塗布するものである請求項2
    に記載の方法。
JP2000121262A 2000-04-21 2000-04-21 シロアリ侵入防止ペーストおよびシロアリ侵入防止方法 Expired - Lifetime JP4295895B2 (ja)

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