JP2002000545A - 内視鏡用補助具 - Google Patents

内視鏡用補助具

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JP2002000545A JP2001118639A JP2001118639A JP2002000545A JP 2002000545 A JP2002000545 A JP 2002000545A JP 2001118639 A JP2001118639 A JP 2001118639A JP 2001118639 A JP2001118639 A JP 2001118639A JP 2002000545 A JP2002000545 A JP 2002000545A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、内視鏡に着脱する際に内視鏡の挿入
部の先端を傷めることがなく、使用中の脱落も防止で
き、かつ1つのサイズでより多くの内視鏡に対応でき、
安価に製造できる内視鏡用補助具を提供することを最も
主要な特徴とする。 【解決手段】キャップ本体2の基端部の内径可変部8の
外側にキャップ本体2上に移動可能に配置された操作リ
ング11の移動操作によって内径可変部8の内径寸法を
縮少させる方向に内径可変部8を弾性変形させて内視鏡
の挿入部の先端に係脱可能に係止する方向に付勢する係
止位置と、内径可変部8への付勢力を解除する係止解除
位置とに切換え可能にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の挿入部の
先端に取り付けて使用される例えば内視鏡用フードなど
の内視鏡用補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡先端に取り付けて使用す
る内視鏡用補助具として、内視鏡的粘膜切除術に用いる
内視鏡用フード(特開平8−131397号公報参
照)、観察用に用いられる内視鏡用フード(特開平11
−128159号公報参照)、食道胃静脈瘤結紮術など
に用いられる軟性内視鏡結紮装置(USP4,735,
194参照)、および異物回収用フードなどがある。
【0003】まず、特開平8−131397号公報によ
って開示された内視鏡用フード(以下、透明キャップ)
は、硬質の透明性樹脂からなる円筒状部材と、ゴム弾性
を有した円筒状部材とから成る。ここで、ゴム弾性を有
した円筒状部材の先端側に硬質の透明性樹脂からなる円
筒状部材が接着剤で固定されている。そして、ゴム弾性
を有した円筒状部材の基端部が内視鏡に接続されてい
る。
【0004】また、硬質の透明性樹脂からなる円筒状部
材の筒内には基端部側に内視鏡の挿入部の先端を係止す
るフランジが内側に向かって突設されている。さらに、
この透明な円筒状部材の先端にはスネアを係止する爪が
設けられている。
【0005】そして、高周波スネアの使用時には、透明
キャップの先端の爪に高周波スネアを係止させたのち、
粘膜を透明キャップの中に吸引し、スネアにて緊縛す
る。続いて、緊縛した粘膜を透明キャップ内から開放し
た後に、高周波スネアに通電し、緊縛した粘膜を切除す
るようになっている。
【0006】また、特開平11−128159号公報に
よって開示された内視鏡用フードは、軟質の透明性樹脂
からなる略円筒状の一体品である。この内視鏡用フード
の使用時には、観察したい粘膜にフードを押し付けるこ
とにより、内視鏡の観察窓と粘膜との位置関係を固定
し、容易に内視鏡観察を行うことができるようになって
いる。
【0007】また、USP4,735,194によって
開示された軟性内視鏡結紮装置(以下、EVL)は、内
視鏡に接続された筒状部材の上に結紮用ゴムリングが装
着されている。さらに、このゴムリングを開放する手段
を有している。
【0008】そして、この装置の使用時には、結紮した
い粘膜を筒状部材内に吸引したのち、筒状部材の先端か
ら結紮用ゴムリングを押し出して粘膜を結紮するように
なっている。なお、実際に使用されているものは、筒状
部材を内視鏡の挿入部の先端に固定する手段は、前述し
た透明キャップと同様である。
【0009】また、異物回収用フードは、軟性部材から
なる円筒状の一体品である。このフードの円筒体は基端
側から先端側に向かって開口部が略円錐状に広がってい
く形状をしている。
【0010】そして、この異物回収用フードの使用時に
は、把持鉗子などで異物を把持したのち、把持した異物
を異物回収用フードの略円錐状の開口部内に引き込み、
この状態で内視鏡ごと体外へ取出すようになっている。
【0011】以上のように従来の各内視鏡用補助具で
は、この内視鏡用補助具を内視鏡の挿入部の先端に固定
する固定部分の構造は内視鏡用補助具の基端側にある軟
性の円筒状部材内に内視鏡の挿入部の先端を挿入し、軟
性の円筒状部材と内視鏡の挿入部の先端との間の摩擦に
よって固定している点が共通になっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の各内視
鏡用補助具では、次のような問題がある。
【0013】まず第1に、従来型の円筒状の取付け部材
では、内視鏡との着脱の際に内視鏡の挿入部の先端を擦
るため、サイズを間違えて使用した場合や、適応しない
サイズを使用した場合には、内視鏡用補助具や内視鏡の
挿入部の先端を傷めたり、使用中に予期しない脱落が発
生する可能性がある。
【0014】第2に、内視鏡用補助具の内視鏡への固定
力量は、使用中に容易に内視鏡から脱落しない程度に強
力である。そのため、内視鏡用補助具の着脱作業時には
内視鏡を破損しないように緩やかに着脱作業を行なう必
要があるので、その作業が面倒なものとなっている。さ
らに、従来型の内視鏡用補助具では1つのサイズの円筒
状取付け部材で対応できる内視鏡の挿入部の先端部の外
径寸法の許容範囲は狭い範囲に制限されている。そのた
め、従来型の内視鏡用補助具を全ての内視鏡の機種に対
応させる為には、多くのサイズの円筒状取付け部材が必
要となり、サイズが異なる多くの円筒状取付け部材を準
備する必要があるので、内視鏡用補助具のラインナップ
が多くなる。このようにラインナップが多くなると、量
産効果が得らず高価になる問題がある。
【0015】第3に、上述の通りラインナップが多くな
ってしまうと、ユーザーは、所持している内視鏡毎に内
視鏡用補助具を買い揃えておかなければならないため、
購入時に混乱しやすく、また煩わしくなる。
【0016】第4に、透明キャップや、EVLなどのよ
うに内視鏡用補助具本体の先端側と基端側とが異材質の
部品によって構成されている場合、それらの部品間を接
着剤によって固定している。この接着作業時には、接着
剤中に気泡が入ったり、接着部分以外の部分に接着剤が
はみ出してしまうと固定強度が低下したり、視野が妨げ
られる可能性がある。そのため、接着剤中に気泡が入ら
ないように各部品の寸法精度を高めるための加工費の増
加、一度入ってしまった気泡の除去や、はみ出した接着
剤の拭き取りの為の工数増加、さらに前記行程後の検査
に要する工数の増加により、製造原価が高くなってしま
う。
【0017】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、内視鏡の挿入部の先端に着脱する際に
内視鏡の挿入部の先端を傷めることがないうえ、使用中
の脱落も防止でき、かつ1つのサイズでより多くの内視
鏡に対応させることができ、安価に製造できる内視鏡用
補助具を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内視
鏡の挿入部の先端に取り付けて使用される内視鏡用補助
具において、略円筒形状の補助具本体の先端部に、前記
内視鏡用補助具の機能部分が配設され、前記補助具本体
の筒内に前記内視鏡の挿入部の先端を係止する係止部が
配設されるとともに、前記補助具本体の基端部に内径寸
法を縮少させる方向に弾性変形可能な内径可変部が配設
され、かつ前記内径可変部の外側に前記補助具本体上に
移動可能に配置され、前記内径可変部の内径寸法を縮少
させる方向に前記内径可変部を弾性変形させて前記内視
鏡の挿入部の先端に係脱可能に係止する方向に付勢する
係止位置と、前記内径可変部への付勢力を解除する係止
解除位置とに切換え可能な操作部材が装着されているこ
とを特徴とする内視鏡用補助具である。そして、本請求
項1の発明では、内視鏡用補助具を内視鏡へ取付ける場
合には、まず、操作部材を係止解除位置に移動し、内径
可変部の内径が縮小していない状態にする。次に、内径
可変部に基端側から内視鏡の挿入部の先端を挿入し、補
助具本体の筒内の中間部にあるフランジなどの係止部に
突き当てる。その後、操作部材を係止位置方向に移動す
ることにより、内径可変部の内径を縮少させる方向に弾
性変形させて内視鏡の挿入部の先端に固定する。また、
内視鏡から取外す場合には操作部材を係止解除位置方向
に移動し、内径可変部の内径を縮小状態から開放する。
この状態で、内径可変部から内視鏡の挿入部の先端を抜
き取るようにしたものである。
【0019】請求項2の発明は、前記内径可変部は、前
記操作部材を所望の移動位置で係脱可能に係止可能な係
止機構を有することを特徴とする請求項1に記載の内視
鏡用補助具である。そして、本請求項2の発明では、内
視鏡用補助具を内視鏡へ取付ける場合に内径可変部に基
端側から内視鏡の挿入部の先端を挿入したのち、補助具
本体の軸方向に沿って操作部材を所望の位置に移動した
際に、内径可変部の係止機構によって操作部材を所望の
移動位置で係脱可能に係止するようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図3(A)〜(C)を参照して説明する。図
1は本実施の形態の内視鏡用補助具の一例である透明キ
ャップ1の全体図を示すものである。さらに、図2
(A)は、それぞれ透明キャップ1を先端側から見た図
と、図2(B)は、透明キャップ1を基端側から見た図
である。
【0021】本実施形態の透明キャップ1には、略円筒
形状のキャップ本体(補助具本体)2が設けられてい
る。このキャップ本体2の先端部には、内視鏡用補助具
の機能部分にあたるキャップ部3が配設されている。
【0022】さらに、キャップ本体2の筒内には図3
(A)に示すように軸方向の略中間部分にリング状のフ
ランジ部(係止部)4が内部側に向けて突設されてい
る。このフランジ部4には図3(B)に示すように内視
鏡5の挿入部6の先端7が突き当てられた状態で係止さ
れるようになっている。
【0023】また、キャップ本体2の基端部には内径寸
法を縮少させる方向に弾性変形可能な内径可変部8が配
設されている。この内径可変部8には円筒体を周方向に
複数、本実施の形態では4つのブロックに分割したフラ
ップ9が形成されている。このフラップ9の外周面には
図3(A)に示すようにキャップ本体2の軸方向の略中
央部分から後端部側に向かうにしたがって外径寸法が徐
々に大きくなるテーパー状の傾斜面10が形成されてい
る。なお、このキャップ本体2の内径可変部8の内径寸
法はこの透明キャップ1が装着される内視鏡5における
挿入部6の先端7の外径寸法よりも大径に設定されてい
る。
【0024】また、内径可変部8の外側には操作リング
(操作部材)11が装着されている。この操作リング1
1は内径可変部8のフラップ9上をキャップ本体2の軸
方向に沿って移動可能に配置されている。ここで、操作
リング11の内径寸法はフラップ9の外周面の傾斜面1
0における小径部側の外径寸法と略同径に設定されてい
る。そして、操作リング11を内径可変部8の後部側に
向けてスライド移動させ、フラップ9の外周面の傾斜面
10における大径部側に移動することにより、この操作
リング11の移動に応じて操作リング11から内径可変
部8の内径寸法を縮少させる方向に押圧力が作用し、内
径可変部8のフラップ9を縮径する方向に弾性変形させ
るようになっている。このとき、内径可変部8のフラッ
プ9を縮径する方向に作用する押圧力は操作リング11
が大径部側に移動するにしたがって徐々に大きくなる。
そして、図3(C)に示すように操作リング11が後部
側の移動限界位置まで移動されることにより、操作リン
グ11から内径可変部8のフラップ9を押圧する押圧力
が大きくなり、内径可変部8のフラップ9が内視鏡5の
挿入部6の先端7に強く圧接されて内視鏡5の挿入部6
の先端7を係脱可能に係止する係止位置に切換えられる
ようになっている。
【0025】さらに、操作リング11を図3(C)に示
す係止位置から前方に向けてスライド移動させることに
より、操作リング11から内径可変部8のフラップ9を
押圧する押圧力が徐々に小さくなる。そして、操作リン
グ11が図3(B)に示すように内径可変部8の前端位
置まで移動されることにより、内径可変部8への押圧力
がなくなり、内視鏡5の係合を解除する係止解除位置に
切換えられるようになっている。
【0026】次に、上記構成の本実施の形態の作用につ
いて説明する。本実施の形態の透明キャップ1を内視鏡
5へ取付ける場合には、まず、操作リング11を図3
(A)に示す係止解除位置に移動する。この係止解除位
置では操作リング11から内径可変部8への押圧力がな
くなり、内径可変部8のフラップ9の弾力によって内径
可変部8のフラップ9の内径が縮小していない状態に弾
性復帰される。そのため、この状態では内径可変部8の
フラップ9が内方に突出されていない状態で保持され
る。
【0027】この状態で、続いて、透明キャップ1の内
径可変部8に基端側から内視鏡5の挿入部6の先端7を
挿入する。ここで、透明キャップ1の内径可変部8に挿
入された内視鏡5の挿入部6は図3(B)に示すように
先端7がキャップ本体2の筒内の中間部にあるフランジ
部4に突き当てられる位置まで挿入される。
【0028】その後、操作リング11が係止位置方向に
移動される。このとき、操作リング11は内径可変部8
の後部側に向けてスライド移動され、フラップ9の外周
面の傾斜面10における大径部側に移動する。この操作
リング11の移動に応じて操作リング11から内径可変
部8の内径寸法を縮少させる方向に押圧力が作用し、内
径可変部8のフラップ9が縮径される方向に弾性変形さ
れる。このとき、内径可変部8のフラップ9を縮径する
方向に作用する押圧力は操作リング11が大径部側に移
動するにしたがって徐々に大きくなる。そして、図3
(C)に示すように操作リング11が後部側の移動限界
位置まで移動されることにより、操作リング11から内
径可変部8のフラップ9に大きな押圧力が作用し、内径
可変部8のフラップ9が内視鏡5の挿入部6の先端7に
強く圧接されて内視鏡5の挿入部6の先端7を係脱可能
に係止する係止位置に切換えられる。これにより、透明
キャップ1の内径可変部8が内視鏡5の挿入部6の先端
7に固定される。
【0029】また、内視鏡5から透明キャップ1を取外
す場合には図3(C)に示す係止位置から操作リング1
1をキャップ本体2の先端側、すなわち係止解除位置方
向に移動させる。このとき、操作リング11を前方に向
けてスライド移動させることにより、操作リング11か
ら内径可変部8のフラップ9を押圧する押圧力が徐々に
小さくなる。そして、操作リング11が図3(B)に示
すように内径可変部8の前端位置まで移動されることに
より、内径可変部8のフラップ9の弾力によって内径可
変部8のフラップ9の内径が縮小していない状態に弾性
復帰される。これにより、内径可変部8への押圧力がな
くなり、内径可変部8のフラップ9が内方に突出されて
いない係止解除位置に切換えられ、内視鏡5の係合が解
除される。この状態で、透明キャップ1の内径可変部8
から内視鏡5の挿入部6の先端7を抜き取る操作が行わ
れる。
【0030】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では透明キャップ
1のキャップ本体2の基端部に内径寸法を縮少させる方
向に弾性変形可能な内径可変部8を配設し、この内径可
変部8の外側に配設された操作リング11を内径可変部
8の軸方向にスライド移動させることにより、内視鏡5
の挿入部6の先端7を係脱可能に係止するようにしてい
る。そして、内視鏡5の挿入部6の先端7に透明キャッ
プ1を着脱する際には操作リング11を図3(B)に示
すように内径可変部8の前端位置まで移動させて内視鏡
5の係合を解除する係止解除位置で保持することによ
り、内径可変部8のフラップ9が内方に突出されていな
い状態で保持させることができる。そのため、内視鏡5
の挿入部6の先端7に透明キャップ1を着脱する際に内
径可変部8のフラップ9の内周面に内視鏡5の挿入部6
の先端7が擦れることが無い為、内視鏡5の挿入部6の
先端7を傷めない。
【0031】また、操作リング11を前方の係止解除位
置から後方の係止位置に向けてスライド移動させること
により、操作リング11から内径可変部8のフラップ9
を押圧する押圧力を大きくして、内径可変部8のフラッ
プ9を内方に弾性変形させ、内視鏡5の挿入部6の先端
7に強く圧接させて内視鏡5の挿入部6の先端7を係脱
可能に係止するようにしている。このとき、内視鏡5の
挿入部6の先端7の外径寸法に合わせて操作リング11
の移動量を調整することにより、内径可変部8のフラッ
プ9の固定力量を変化させることができる。そのため、
内視鏡5の挿入部6の先端7の外径寸法が異なる場合で
もそれに合わせて適正な位置に操作リング11を移動さ
せることにより、内径可変部8のフラップ9の固定力量
を適正に調整することができるので、内視鏡5の使用中
に透明キャップ1が内視鏡5の挿入部6の先端7から脱
落することを防止することができる。
【0032】さらに、1つのサイズの透明キャップ1で
より多くの内視鏡5に対応させることができるので、透
明キャップ1の種類のラインナップの縮少が可能であ
る。そのため、1つのサイズの透明キャップ1を多量に
生産することができるので、量産効果が得られ、安価に
製造できる。
【0033】さらに、本実施の形態では透明キャップ1
の製造時には接着剤による組立工程が省略できる為、各
部品の寸法精度を格別に高める必要がない。そのため、
組立工数を低減し、安価に製造できる効果がある。
【0034】なお、本実施の形態の透明キャップ1のフ
ランジ部4は、少なくとも次に示す2つの条件を満足す
る必要が有る。すなわち、内視鏡5の挿入部6の先端7
の外径寸法の如何に関わらず多くの機種の内視鏡に係止
出来ることと、内視鏡5の観察窓(図示せず)や、内視
鏡5と同時に使用する処置具(図示せず)と干渉しない
ことである。ここで、多くの機種の内視鏡に係止可能に
する為には、フランジ部4のフランジ高さH1(図4
(A)参照)を高くする必要が有り、一方で内視鏡の観
察窓や、処置具と干渉しないようにする為には、フラン
ジ部4のフランジ高さH1を低くする必要が有る。この
相反する条件を満足する為の具体例を以下の各実施の形
態に示す。
【0035】図4(A),(B)は本発明の第2の実施
の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の
形態(図1乃至図3(A)〜(C)参照)の透明キャッ
プ1の内周面のフランジ部4の部分の第1の変形例を示
すものである。
【0036】すなわち、本実施の形態の透明キャップ1
では図4(A)に示すようにキャップ本体2の筒内に突
設されたフランジ部4における後部側の壁面に、フラン
ジ高さH1が基端側に向かって階段状に低くなる複数
段、本実施の形態では4段のフランジ段部4a〜4dが
設けられている。
【0037】そして、本実施の形態の透明キャップ1で
は、透明キャップ1の内径可変部8に基端側から挿入さ
れた内視鏡5の挿入部6の先端7はフランジ部4におけ
る後部側の4段のフランジ段部4a〜4dのいずれかに
突き当てられた状態で係止される。このとき、内視鏡5
の挿入部6の先端7の外径寸法が大きい場合は、透明キ
ャップ1のフランジ部4における基端側のフランジ高さ
H1の低い部分(フランジ段部4d、4c)で係止さ
れ、内視鏡5の挿入部6の先端7の外径寸法が小さい場
合は、透明キャップ1の内部でより先端側まで挿入さ
れ、フランジ高さH1の高い部分(フランジ段部4a、
4b)で係止される。
【0038】そこで、本実施の形態の透明キャップ1で
はフランジ部4における後部側の壁面にフランジ高さH
1が基端側に向かって階段状に低くなる4段のフランジ
段部4a〜4dを設けたので、内視鏡5の挿入部6の先
端7がフランジ高さH1の低い部分(フランジ段部4
d、4c)で係止された場合にフランジ高さH1の高い
フランジ段部4aの部分と内視鏡5の挿入部6の先端7
との間にスペースを設けることができる。そのため、フ
ランジ高さH1の低い部分(フランジ段部4d、4c)
で係止された内視鏡の観察窓や、鉗子口からフランジ高
さH1の高いフランジ段部4aの部分までの距離が確保
できるので、お互いに干渉し難くなる効果がある。
【0039】また、図5(A),(B)は本発明の第3
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の
実施の形態(図1乃至図3(A)〜(C)参照)の透明
キャップ1の内周面のフランジ部4の部分の第2の変形
例を示すものである。
【0040】すなわち、本実施の形態の透明キャップ1
では図5(A)に示すようにキャップ本体2の筒内に突
設されたフランジ部4における後部側の壁面に、フラン
ジ高さH1が基端側に向かってなだらかに低くなってい
るテーパー面状の係合面4eが設けられている。
【0041】そして、本実施の形態の透明キャップ1で
は、透明キャップ1の内径可変部8に基端側から挿入さ
れた内視鏡5の挿入部6の先端7はフランジ部4におけ
る後部側のテーパー面状の係合面4eに突き当てられた
状態で係止される。このとき、内視鏡5の挿入部6の先
端7の外径寸法が大きい場合は、透明キャップ1のフラ
ンジ部4の係合面4eにおけるテーパー面の基端側のフ
ランジ高さH1の低い部分で係止され、内視鏡5の挿入
部6の先端7の外径寸法が小さい場合は、透明キャップ
1の内部でより先端側まで挿入され、フランジ部4の係
合面4eにおけるテーパー面のフランジ高さH1の高い
部分で係止される。
【0042】そこで、本実施の形態の透明キャップ1で
は図4(A)の第2の実施の形態の場合と同様に、内視
鏡5の挿入部6の先端7の外径寸法によって透明キャッ
プ1のフランジ部4の係合面4eにおけるテーパー面上
の内視鏡5の係止位置が変わるものの、幅広い機種の内
視鏡5の挿入部6の先端7の外径寸法に対応でき、第2
の実施の形態と同様の効果がある。さらに、本実施の形
態では透明キャップ1のフランジ部4の係合面4eにお
けるテーパー面によってフランジ高さH1が連続的に変
化している為、幅広い機種の内視鏡5の挿入部6の先端
7の外径寸法に精度良く対応できる利点がある。
【0043】また、図6(A),(B)は本発明の第4
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の
実施の形態(図1乃至図3(A)〜(C)参照)の透明
キャップ1の内周面のフランジ部4の部分の第3の変形
例を示すものである。
【0044】すなわち、本実施の形態の透明キャップ1
ではキャップ本体2の筒内に突設されたフランジ部4に
代えて図6(B)に示すようにキャップ本体2の筒内に
周方向に沿って複数、本実施の形態では4つの凸状部材
21が略等間隔で並設されている。各凸状部材21は、
例えば天然ゴム、ウレタンゴム、シリコンゴムなど、変
形可能な軟性樹脂で略半球状に形成されている。
【0045】そして、本実施の形態の透明キャップ1で
は、透明キャップ1の内径可変部8に基端側から挿入さ
れた内視鏡5の挿入部6の先端7は4つの凸状部材21
に突き当てられた状態で係止される。このとき、4つの
凸状部材21が軟性部材の為、幅広い機種の内視鏡5の
挿入部6の先端7の外径寸法に対応できる。
【0046】また、本実施の形態の透明キャップ1で
は、4つの凸状部材21間に空間が形成されているの
で、凸状部材21間の空間部分に内視鏡の観察窓や、鉗
子口を位置させることで、お互いの干渉を防ぐことが出
来る。
【0047】また、図7(A),(B)は本発明の第5
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の
実施の形態(図1乃至図3(A)〜(C)参照)の透明
キャップ1の内周面のフランジ部4の部分の第4の変形
例を示すものである。
【0048】すなわち、本実施の形態の透明キャップ1
では図7(B)に示すようにキャップ本体2の筒内に突
設されたフランジ部4の円周上に複数、本実施の形態で
は3つの切欠部22が略等間隔で形成されている。さら
に、本実施の形態のフランジ部4のフランジ高さH1は
最も外径寸法が小さい内視鏡5の挿入部6の先端7の外
径寸法に併せて設計されている。
【0049】そして、本実施の形態の透明キャップ1で
は、透明キャップ1の内径可変部8に基端側から挿入さ
れた内視鏡5の挿入部6の先端7はフランジ部4に突き
当てられた状態で係止される。このとき、本実施の形態
のフランジ部4のフランジ高さH1は最も外径寸法が小
さい内視鏡5の挿入部6の先端7の外径寸法に併せて設
計されているため、全ての機種の内視鏡5に対応でき
る。
【0050】また、本実施の形態の透明キャップ1で
は、内視鏡5の挿入部6の先端7に装着する際に、フラ
ンジ部4の切欠部22の部分に内視鏡の観察窓や、鉗子
口の位置を合わせることで、お互いの干渉を防ぐことが
出来る。
【0051】なお、フランジ部4の切欠部22の部分
は、フランジが完全になくなっていても良いし、最大外
径の内視鏡5の挿入部6の先端7の外径寸法に対応した
フランジ高さのみを残してあっても良い。さらに、フラ
ンジ部4の切欠部22の部分は、1個所でも良いし、複
数箇所でも良い。
【0052】また、図8(A),(B)は本発明の第6
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の
実施の形態(図1乃至図3(A)〜(C)参照)の透明
キャップ1の内周面のフランジ部4の部分の第5の変形
例を示すものである。
【0053】すなわち、本実施の形態の透明キャップ1
では図8(B)に示すようにキャップ本体2の筒内にこ
の筒内のすべてを閉塞するバルクヘッド31が配設され
ている。さらに、このバルクヘッド31には、図8
(A)に示すように内視鏡の観察窓や、鉗子口などがあ
たる部分に開口部32が形成されている。
【0054】そして、本実施の形態の透明キャップ1で
は、透明キャップ1の内径可変部8に基端側から挿入さ
れた内視鏡5の挿入部6の先端7はバルクヘッド31に
突き当てられた状態で係止される。このとき、バルクヘ
ッド31の開口部32に内視鏡の観察窓や、鉗子口を位
置させることで、お互いの干渉を防ぐことが出来る。
【0055】そこで、本実施の形態の透明キャップ1で
は第5の実施の形態(図7(A),(B)参照)と同様
の効果を奏する。さらに、本実施の形態では、キャップ
本体2の筒内にこの筒内のすべてを閉塞するバルクヘッ
ド31を配設したので、第5の実施の形態のフランジ部
4と比較して機械的強度が向上する効果がある。
【0056】また、図9(A),(B)は本発明の第7
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の
実施の形態(図1乃至図3(A)〜(C)参照)の透明
キャップ1におけるキャップ本体2の基端部の内径可変
部8の部分の第1の変形例を示すものである。
【0057】すなわち、本実施の形態の透明キャップ1
では図9(A)に示すように内径可変部8の各フラップ
9の内面側に階段状に成形された複数段、本実施の形態
では4段の係合溝41が形成されている。
【0058】そして、本実施の形態の透明キャップ1で
は、内視鏡5の挿入部6の先端7の外径寸法が太く、フ
ランジ部4まで挿入できない場合には図9(B)に示す
ように透明キャップ1の内径可変部8に基端側から挿入
された内視鏡5の挿入部6の先端7は内径可変部8の各
フラップ9の係合溝41のいずれかの段部に突き当てら
れた状態で係止される。このとき、内視鏡5の挿入部6
の先端7がフランジ部4に突き当たらない為に内視鏡5
への透明キャップ1の装着が不安定になるが、図9
(B)に示すように、内視鏡5の挿入部6の先端7を内
径可変部8の各フラップ9の係合溝41のいずれかの段
部に突き当てることで、内視鏡5の挿入部6の先端7が
フランジ部4に突き当たった場合と同様の効果を得るこ
とが出来き、透明キャップ1を内視鏡5の挿入部6の先
端7に確実に装着できる。
【0059】そこで、本実施の形態の透明キャップ1で
は、内視鏡5の挿入部6の先端7の外径寸法が透明キャ
ップ1のキャップ本体2の内径寸法よりも太く、フラン
ジ部4まで挿入できない場合であっても、内視鏡5の挿
入部6の先端7を内径可変部8の各フラップ9の係合溝
41のいずれかの段部に突き当てることで、内視鏡5の
挿入部6の先端7がフランジ部4に突き当たった場合と
同様の効果を得ることができる。そのため、本実施の形
態の透明キャップ1では、内視鏡5の挿入部6の先端7
の外径寸法が透明キャップ1のキャップ本体2の内径寸
法よりも太く、フランジ部4まで挿入できない場合に特
に有利である。
【0060】さらに、操作リング11よりも内径寸法が
大きい大径リング42を予め用意しておき、通常使用さ
れる操作リング11の代わりにこの大径リング42を内
径可変部8の各フラップ9に係合することで、太い内視
鏡5の挿入部6の先端7に透明キャップ1を固定でき
る。
【0061】また、図10および図11(A),(B)
は本発明の第8の実施の形態を示すものである。本実施
の形態は第1の実施の形態(図1乃至図3(A)〜
(C)参照)の透明キャップ1におけるキャップ本体2
の基端部の内径可変部8の部分の第2の変形例を示すも
のである。
【0062】すなわち、本実施の形態の透明キャップ1
では図10に示すように内径可変部8における各フラッ
プ9の外周面に各フラップ9の長さと略同じ長さの操作
リング51が軸回り方向に回動可能に設けられている。
【0063】また、図11(A)に示すように内径可変
部8における各フラップ9の外周面に外向きに係合突起
52が突設されている。各フラップ9の係合突起52に
は円周方向に沿って一端部側が他端部側に比べて突出高
さが高く(肉厚が大きく)なる傾斜面53が形成されて
いる。
【0064】さらに、操作リング51の内周面側には周
方向に沿って複数、本実施の形態では4つの押圧突起5
4が突設されている。これらの4つの押圧突起54は略
等間隔に並設され、内径可変部8における各フラップ9
の係合突起52間に配置されている。そして、操作リン
グ51の回動操作時には4つの押圧突起54が各フラッ
プ9の係合突起52に突き当たり、図11(B)に示す
ように各係合突起52の傾斜面53に沿って操作リング
51の押圧突起54が各フラップ9の係合突起52に乗
り上げるようになっている。このとき、操作リング51
の押圧突起54によって内径可変部8における各フラッ
プ9の係合突起52が内側に押し込まれるようになって
いる。
【0065】そして、本実施の形態の透明キャップ1で
は、図11(A)に示すように操作リング51の押圧突
起54とフラップ9の係合突起52とが干渉しない状態
で、内視鏡5の挿入部6の先端7が透明キャップ1の内
径可変部8に基端側から挿入される。続いて、内視鏡5
の挿入部6の先端7がフランジ部4に突き当たった状態
で、操作リング11を図11(B)中に矢印で示す方向
に回転させると、各押圧突起54がフラップ9の肉厚な
係合突起52の部分に乗り上げる状態で干渉し、フラッ
プ9を内側へ押し込む。これによって、透明キャップ1
が内視鏡5の挿入部6の先端7に確実に係止される。
【0066】また、図12(A),(B)は本発明の第
9の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1
の実施の形態(図1乃至図3(A)〜(C)参照)の透
明キャップ1の内径可変部8における操作リング11の
係止部分の構成を次の通り変更したものである。
【0067】すなわち、本実施の形態の透明キャップ1
では図12(A)に示すようにキャップ本体2の外周面
に雄ねじ部61が形成されている。さらに、操作リング
11の内周面側にはキャップ本体2の雄ねじ部61に螺
合する雌ねじ部62が形成されている。そして、操作リ
ング11の回転操作にともない操作リング11の雌ねじ
部62がキャップ本体2の雄ねじ部61との螺合部に沿
って透明キャップ1の軸方向に螺進動作するようになっ
ている。ここで、操作リング11の回転停止時には操作
リング11の雌ねじ部62とキャップ本体2の雄ねじ部
61との螺合部の摩擦力によって操作リング11の移動
が停止された状態で保持され、操作リング11の係止機
構が構成されている。
【0068】そして、本実施の形態の透明キャップ1で
は、図12(A)に示すように操作リング11がキャッ
プ本体2の先端側の係止解除位置に移動されている状態
で、透明キャップ1の内径可変部8に基端側から内視鏡
5の挿入部6の先端7を挿入する。ここで、透明キャッ
プ1の内径可変部8に挿入された内視鏡5の挿入部6の
先端7はフランジ部4に突き当てられる位置まで挿入さ
れる。
【0069】その後、操作リング11が係合方向に回転
操作される。このとき、操作リング11の回転操作にと
もない操作リング11の雌ねじ部62がキャップ本体2
の雄ねじ部61との螺合部に沿って螺進動作される状態
で、操作リング11が透明キャップ1の基端部方向に移
動する。そして、操作リング11が図12(B)に示す
ように透明キャップ1の基端部側の係止位置に移動され
た状態で、透明キャップ1の内径可変部8が内視鏡5の
挿入部6の先端7に固定される。
【0070】また、内視鏡5から透明キャップ1を取外
す場合には図12(B)に示す係止位置から操作リング
11を係合方向とは逆方向に回転操作される。このと
き、操作リング11の回転操作にともない操作リング1
1の雌ねじ部62がキャップ本体2の雄ねじ部61との
螺合部に沿って係合方向とは逆方向に螺進動作される状
態で、操作リング11が透明キャップ1のキャップ本体
2の先端側、すなわち係止解除位置方向に移動される。
【0071】そこで、上記構成の本実施の形態では操作
リング11の雌ねじ部62とキャップ本体2の雄ねじ部
61との螺合部の摩擦力によって操作リング11の移動
を停止させた状態で保持する操作リング11の係止機構
を構成したので、この機構を用いることによって、次の
効果がある。すなわち、操作リング11が操作リング1
1の雌ねじ部62とキャップ本体2の雄ねじ部61との
螺合部の摩擦力によって係止されている為、使用中の予
測しない透明キャップ1の脱落を防止することが出来
る。さらに、透明キャップ1の内径可変部8が内視鏡5
の挿入部6の先端7に固定される際の装着力量を操作リ
ング11の回転によって微調整することが出来る効果も
ある。
【0072】また、図13(A),(B)は本発明の第
10の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第
1の実施の形態(図1乃至図3(A)〜(C)参照)の
透明キャップ1の内径可変部8における操作リング11
の係止部分の構成を次の通り変更したものである。
【0073】すなわち、本実施の形態の透明キャップ1
では図13(A)に示すようにキャップ本体2の内径可
変部8における各フラップ9の外周面に凹凸が連続した
波状部71が成形されている。さらに、操作リング11
の内周面には各フラップ9の波状部71の凹部に嵌合さ
れる嵌合凸部72が形成されている。ここで、操作リン
グ11の嵌合凸部72を各フラップ9の波状部71の凹
部に嵌合させることにより、操作リング11の移動を係
止するリング部係止機構が形成されている。
【0074】そして、本実施の形態の透明キャップ1で
は、図13(A)に示すように操作リング11がキャッ
プ本体2の内径可変部8の先端側の係止解除位置に移動
された状態で、透明キャップ1の内径可変部8に基端側
から内視鏡5の挿入部6の先端7を挿入する。ここで、
透明キャップ1の内径可変部8に挿入された内視鏡5の
挿入部6の先端7はフランジ部4に突き当てられる位置
まで挿入される。
【0075】その後、操作リング11が基端側へ移動さ
れる。このとき、操作リング11が図13(B)に示す
ように透明キャップ1の基端部側の係止位置に移動され
た状態で、操作リング11の嵌合凸部72を各フラップ
9の波状部71の凹部に嵌合させることにより、操作リ
ング11を固定し、これによって、透明キャップ1の内
径可変部8が内視鏡5の挿入部6の先端7に固定され
る。
【0076】また、内視鏡5から透明キャップ1を取外
す場合には図13(B)に示す係止位置から操作リング
11を先端方向に移動させる。このとき、操作リング1
1を先端方向に押し出すことにより、操作リング11の
嵌合凸部72を各フラップ9の波状部71の凹部から引
き抜き、嵌合を解除することができる。この状態で、操
作リング11が透明キャップ1のキャップ本体2の先端
側、すなわち係止解除位置方向に移動される。
【0077】そこで、上記構成の本実施の形態では操作
リング11の嵌合凸部72を各フラップ9の波状部71
の凹部に嵌合させることにより、操作リング11の移動
を係止するリング部係止機構を形成したので、この機構
を用いることによって、次の利点がある。すなわち、操
作リング11の嵌合凸部72を各フラップ9の波状部7
1の凹部に嵌合させることにより、操作リング11の移
動を係止することにより、使用中の予期しない透明キャ
ップ1の脱落を防止するすることが出来る。
【0078】さらに、透明キャップ1の内径可変部8が
内視鏡5の挿入部6の先端7に固定される際の装着力量
をメーカー側で設定できる。すなわち、製造工程で各フ
ラップ9の波状部71の波の凹部の間隔や、深さを適正
に設定することで、内視鏡5への透明キャップ1の装着
力量を一定の設定範囲内に押さえることが出来るので、
操作リング11の締付過ぎによる透明キャップ1の破損
や、緩すぎる場合の透明キャップ1の脱落を防ぐことが
出来る。
【0079】なお、以上は、本発明を内視鏡的粘膜切除
用透明キャップに適用した場合についての具体例である
が、本発明は本願請求項から明らかなように、上述の実
施形態に限られるものではなく、内視鏡5の挿入部6の
先端7に係止するもの全てを包含したものである。
【0080】また、図14乃至図18(A),(B)は
本発明の第11の実施の形態を示すものである。本実施
の形態は本発明の内視鏡用補助具を図14に示すように
側視型の内視鏡101における挿入部102の先端部1
11に装着される内視鏡のガイドワイヤ固定具141と
して用いた例である。
【0081】すなわち、本実施の形態のガイドワイヤ固
定具141には図15(A),(B)に示すように略漏
斗形状の取付け部142と、この取付け部142の先端
側に連結された略円筒形のキャップ部143とが設けら
れている。
【0082】また、取付け部142には図16(A)に
示すように内視鏡101の挿入部102の基端部側(図
16(A)中で下側)に向かって徐々に肉厚が大きくな
る状態で外径寸法が大きくなる略円筒形で、テーパー状
の取付け部本体144が設けられている。この取付け部
本体144の筒壁部には複数、本実施の形態では図16
(B)に示すように4つのスリット145が形成されて
いる。これらのスリット145は取付け部本体144の
基端部側が開口されている。そして、各スリット145
間の部分によって弾性変形可能な4つの舌片146が形
成されている。
【0083】また、ガイドワイヤ固定具141の外側に
は内視鏡101における挿入部102の先端部111に
このガイドワイヤ固定具141の取付け部142を係脱
可能に固定する固定リング147が配設されている。こ
の固定リング147の内径寸法は、図16(A)に示す
ようにガイドワイヤ固定具141における取付け部本体
144の舌片146の外径寸法が最も小さい最小外径部
146aよりも大きく、ガイドワイヤ固定具141にお
ける取付け部本体144の舌片146の外径寸法が最も
大きい最大外径部146bよりも小さい状態に設定され
ている。
【0084】そして、図16(A)に示すように固定リ
ング147が取付け部本体144の舌片146と係合さ
れていない係合解除位置で保持されている状態では内視
鏡101の挿入部102に対してガイドワイヤ固定具1
41が移動自在な状態で保持されるようになっている。
また、固定リング147が図16(B)に示すように取
付け部本体144の舌片146と係合する係合位置方向
に移動された場合には固定リング147によって取付け
部本体144の舌片146が内向きに押圧されて4つの
舌片146の内端部側が内向きに弾性変形されるように
なっている。
【0085】なお、本実施の形態では、内視鏡101に
おける挿入部102の先端部111の寸法を考慮してガ
イドワイヤ固定具141の取付け部142の内径寸法が
例えば14mm、長さが10mmで、取付け部本体14
4の舌片146のテーパー面が5°のテーパー角度にそ
れぞれ設定されている。さらに、取付け部本体144の
4つのスリット145は取付け部142の円周上に略9
0°間隔で等間隔に配置されている。また、各スリット
145の長さは取付け部142の基端側から先端側へ向
かって内視鏡101の軸方向と平行で、約9mm程度に
設定されている。さらに、取付け部本体144のスリッ
ト145の数に関しては、成形性や内視鏡101への装
着性の容易化を考慮すれば2本から6本程度が好まし
い。
【0086】また、取付け部142上に移動自在に取り
付けられた固定リング147は例えば内径寸法が16m
m、外径寸法が18mm、幅が2mm程度に設定されて
いる。なお、固定リング147はこれに限定されるもの
ではなく、取付け部142のスリット145を締め付け
る機能を有していれば良いので、固定リング147の形
状についてはベルト状部材でも、糸状部材でも良い。
【0087】また、取付け部142及び固定リング14
7の材質については、キャップ部143と同質のポリカ
ーボネイトにより一体で作成されていることがコストの
面からも望ましい。しかし、アクリルなど他の硬質樹脂
でも、天然ゴム、合成ゴム、もしくはシリコンや、ウレ
タンなどの軟性樹脂でも、ステンレスなどの金属であっ
ても良く、若干の弾性と内視鏡101の挿入部102の
先端部111を傷つけない程度に滑らかな内表面を有し
ていれば、特に透明である必要はない。
【0088】また、ガイドワイヤ固定具141のキャッ
プ部143の先端側には、図15(A)に示すように処
置具挿通用開口部148が形成されている。この処置具
挿通用開口部148は、内視鏡101の挿入部102の
先端部111側が開口する状態で、内視鏡101の先端
部111の側視用基準面における図示しない照明窓、観
察窓および鉗子口115と対応する部位に形成されてい
る。
【0089】さらに、キャップ部143の処置具挿通用
開口部148にはガイドワイヤ識別機構部149と、ガ
イドワイヤ固定機構部150とが設けられている。ここ
で、ガイドワイヤ識別機構部149には処置具挿通用開
口部148に対してこの開口部148の片側端部(内視
鏡101の観察窓の反対側)から開口部148の内部側
に張り出したステンレス製の1本の針金からなるガイド
ワイヤ識別部材151が設けられている。このガイドワ
イヤ識別部材151は図15中で、キャップ部143の
上端縁部に沿って処置具挿通用開口部148の右側から
内部側に延出され、下向きに湾曲されている。
【0090】また、キャップ部143には処置具挿通用
開口部148の両側部にガイドワイヤ固定部材挿通穴1
52がそれぞれ形成されている。これらのガイドワイヤ
固定部材挿通穴152はガイドワイヤ固定具141の中
心線方向に沿って処置具挿通用開口部148の略中央位
置に配置されている。
【0091】さらに、ガイドワイヤ固定機構部150に
は、例えば外科用縫合糸によって形成された伸縮性のな
い糸状部材ガイドワイヤ固定部材153が設けられてい
る。このガイドワイヤ固定部材153の一端部は図15
(A)中で、処置具挿通用開口部148の左側のガイド
ワイヤ固定部材挿通穴152に固定されている。そし
て、このガイドワイヤ固定部材153は処置具挿通用開
口部148上を横断し、図15(A)中で、処置具挿通
用開口部148の右側のガイドワイヤ固定部材挿通穴1
52を通ってこのガイドワイヤ固定部材153の他端部
側がガイドワイヤ識別部材151に固定されている。こ
れにより、ガイドワイヤ固定部材153は開口部148
上の両側部間に架設された状態で取付けられている。
【0092】そして、内視鏡101の鉗子口115から
ガイドワイヤ130以外の処置具119(図17
(A),(B)に示す)が延出された際に、内視鏡10
1の鉗子起上台117が図14中に仮想線で示す待機位
置(倒置位置)で保持されている場合には図17(A)
に示すように処置具119の先端部はガイドワイヤ識別
機構部149のガイドワイヤ識別部材151から離れ、
自由に移動可能な位置で保持されるようになっている。
この状態で、鉗子起上台117が図14中に実線で示す
最大回動位置(起上位置)方向に回動される場合には、
図17(B)に示すように鉗子起上台117によって処
置具119の先端部がガイドワイヤ識別機構部149の
ガイドワイヤ識別部材151に当接される方向に押し出
される。このとき、ガイドワイヤ識別部材151の下側
延出部分151aに当接される処置具119によってガ
イドワイヤ識別部材151の下側延出部分151aが横
方向に押し出される。これにより、ガイドワイヤ固定具
141の開口部148上の両側部間に架設されたガイド
ワイヤ固定部材153の張力は緩められるので、鉗子起
上台117が最大回動位置まで回動された場合でも処置
具119の先端部がガイドワイヤ固定部材153に係止
されることはない。
【0093】また、内視鏡101の鉗子口115からガ
イドワイヤ130の先端部が導出された際に、鉗子起上
台117が図14中に仮想線で示す待機位置(倒置位
置)で保持されている場合にはガイドワイヤ130は図
18(A)に示すようにガイドワイヤ固定部材153か
ら離れ、自由に移動可能な係合解除位置で保持されるよ
うになっている。この状態で、鉗子起上台117が図1
4中に実線で示す最大回動位置(起上位置)の方向に回
動された場合には、図18(B)に示すように鉗子起上
台117によってガイドワイヤ130がガイドワイヤ識
別機構部149のガイドワイヤ識別部材151に当接さ
れる方向に押し出される。このとき、ガイドワイヤ識別
部材151の下側延出部分151aが例えばガイドワイ
ヤ130によって横方向に押し出されることはなく、ガ
イドワイヤ固定具141の開口部148上の両側部間に
架設されたガイドワイヤ固定部材153の張力が緩めら
れることはない。そのため、鉗子起上台117が図14
中に実線で示す最大回動位置まで回動された場合にはこ
の鉗子起上台117からの押圧力によってガイドワイヤ
130がガイドワイヤ固定具141の開口部148上の
両側部間のガイドワイヤ固定部材153に圧接され、ガ
イドワイヤ130が係脱可能に係止されるようになって
いる。
【0094】これにより、ガイドワイヤ固定機構部15
0は、内視鏡101の挿入部102の先端部111側の
鉗子口115から処置具119が出ている状態では、処
置具119の操作を妨げず、また鉗子口115からガイ
ドワイヤ130のみが出ている状態では、鉗子起上台1
17からの押圧力によってガイドワイヤ130をガイド
ワイヤ固定具141の開口部148上の両側部間のガイ
ドワイヤ固定部材153に圧接させて係止させる構造に
なっている。
【0095】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、本実施の形態の内視鏡装置の内視鏡101の挿入
部102に対してガイドワイヤ固定具141を取付ける
場合には次の操作が行なわれる。まず、図16(A)に
示すように固定リング147をガイドワイヤ固定具14
1の先端部側へ移動した係合解除状態で、ガイドワイヤ
固定具141のスリット145側から内視鏡101にお
ける挿入部102の先端部111をガイドワイヤ固定具
141の取付け部142内に挿入する。
【0096】さらに、内視鏡101における挿入部10
2の先端部111を取付け部142に挿入した後、キャ
ップ部143上の処置具挿通用開口部148と、内視鏡
101の鉗子口115の位置を合わせた状態で、固定リ
ング147を再びガイドワイヤ固定具141の基端部側
へ移動する。このとき、固定リング147を基端部側へ
移動させる動作にともない、図16(B)に示すように
取付け部142の各スリット145間の舌片146の部
分が半径方向内側へ押し込まれる。そのため、このと
き、内向きに弾性変形した4つの舌片146の内端部側
が内視鏡101の挿入部102の外周面に強く圧接され
た状態で係合され、ガイドワイヤ固定具141が内視鏡
101の挿入部102に対して移動不能な状態に固定さ
れる。
【0097】また、本実施の形態では内視鏡101の使
用時に、造影チューブなどの処置具119を内視鏡10
1の操作部側の処置具挿通用チャンネル116に挿入し
て使用する場合には、処置具119の先端部を内視鏡1
01における挿入部102の先端部111の鉗子口11
5から突出させる。このとき、鉗子起上台117が図1
4中に仮想線で示す待機位置(倒置位置)で保持されて
いる場合には図17(A)に示すように処置具119の
先端部はガイドワイヤ識別機構部149のガイドワイヤ
識別部材151から離れ、自由に移動可能な位置で保持
される。
【0098】この状態で、内視鏡101の操作部の図示
しない鉗子起上台操作レバーを操作することにより、挿
入部102の先端部111の鉗子起上台117が起上操
作される。そして、この操作にともない鉗子起上台11
7によって処置具119の先端部がキャップ部143の
処置具挿通用開口部148内に挿入される方向に押し出
される。
【0099】このときの処置具119の移動動作によっ
てキャップ部143の処置具挿通用開口部148内のガ
イドワイヤ識別部材151の下側延出部分151aが横
方向に押し出される。そして、このガイドワイヤ識別部
材151の移動動作によってガイドワイヤ識別部材15
1に固定されたガイドワイヤ固定部材153の張力が弛
緩される。このようにガイドワイヤ固定部材153の張
力が緩むことにより、鉗子起上台117によって処置具
119の先端部がキャップ部143の処置具挿通用開口
部148内に挿入される方向に押し出された際に、処置
具119はガイドワイヤ固定部材153と干渉せず、処
置具119の起上動作が通常の通り、行なわれる。
【0100】また、内視鏡101の鉗子口115からガ
イドワイヤ130の先端部が導出された状態で、内視鏡
101の操作部の図示しない鉗子起上台操作レバーが操
作され、挿入部102の先端部111の鉗子起上台11
7が起上操作される場合には、図18(B)に示すよう
に鉗子起上台117によってガイドワイヤ130がガイ
ドワイヤ識別機構部149のガイドワイヤ識別部材15
1に当接される方向に押し出される。このとき、ガイド
ワイヤ識別部材151の下側延出部分151aはガイド
ワイヤ130によって横方向に押し出されることはな
く、ガイドワイヤ固定具141の開口部148上の両側
部間に架設されたガイドワイヤ固定部材153の張力が
緩められることはない。そのため、この場合には図示し
ない鉗子起上台操作レバーの操作により、挿入部102
の先端部111の鉗子起上台117が起上操作される動
作にともない、鉗子起上台117からの押圧力によって
ガイドワイヤ130がガイドワイヤ固定具141の開口
部148上の両側部間のガイドワイヤ固定部材153に
圧接される。このとき、ガイドワイヤ130は鉗子起上
台117とガイドワイヤ固定部材153との間でせん断
的に互い違いに反対方向に力を受けるため、係脱可能に
係止される。
【0101】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態ではガイドワイヤ
130以外の処置具119は、鉗子起上台117の操作
によって従来通り、起上や、進退などの操作が可能であ
り、ガイドワイヤ130のみが鉗子起上台117の操作
によって鉗子起上台117とガイドワイヤ固定部材15
3との間で挟まれて係止される状態で固定される。その
ため、内視鏡用処置具119の交換作業時には鉗子起上
台117の操作によって鉗子起上台117とガイドワイ
ヤ固定部材153との間でガイドワイヤ130のみを係
止させることにより、従来のように内視鏡101の操作
部側でガイドワイヤ130を把持する必要を無くすこと
ができる。したがって、本実施の形態では内視鏡用処置
具119を交換する作業が容易になる効果があるので、
処置具119の交換作業に要する作業時間を短縮するこ
とができる。
【0102】さらに、本実施の形態では1つのガイドワ
イヤ識別部材151によってガイドワイヤ固定部材15
3の張力を調整することができるので、2本のガイドワ
イヤ識別部材を使用する場合に比べて内視鏡101の観
察窓の視野が確保される効果がある。
【0103】また、ガイドワイヤ固定具141を内視鏡
101における挿入部102の先端部111に取付ける
固定部の原理が、ゴム弾性を利用しない固定リング14
7の機械的な係脱操作によるものであるため、1種類の
ガイドワイヤ固定具141の取付け部142でサイズが
異なる複数種類の内視鏡101に対応できる効果があ
る。
【0104】さらに、ガイドワイヤ固定具141の装着
時に内視鏡101の挿入部102のゴム製部品を擦るこ
とが無い為、内視鏡101の挿入部102を傷つけにく
く、ガイドワイヤ固定具141の装着作業が一層容易に
なる効果がある。
【0105】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 先端部と、中間部と、基端部とから構成
され、前記先端部は、内視鏡用補助具の機能部分を有
し、前記中間部は、内視鏡先端を係止する係止部分を有
し、前記基端部は、内径が縮少可能な第1略円筒形部材
と、前記第1略円筒形部材の外側に移動可能に配置され
た第2略円筒形部材とを含んでいる装着部分を有した内
視鏡用補助具。
【0106】(付記項2) 前記第1略円筒形部材に
は、前記第2略円筒形部材を希望の位置で係止すること
が出来る係止機構がついている請求項1の内視鏡用補助
具。
【0107】(付記項1、2の従来技術) 内視鏡先端
に取り付けて使用する内視鏡用補助具として、内視鏡的
粘膜切除術に用いる内視鏡用フード(特開平8−131
397号公報)、観察用に用いられる内視鏡用フード
(特開平11−128159号公報)、食道胃静脈瘤結
紮術などに用いられる軟性内視鏡結紮装置(USP4,
735,194)、および異物回収用フードなどがあ
る。
【0108】まず、特開平8−131397号公報によ
って開示された内視鏡用フード(以下、透明キャップ)
とは、内視鏡に接続される基端部がゴム弾性を有した円
筒状部材から成り、前記ゴム弾性を有した円筒状部材の
先端側に硬質の透明性樹脂からなる円筒状部材が接着剤
で固定されており、前記硬質の透明性樹脂からなる円筒
状部材の基端側には内視鏡先端を係止するフランジがあ
り、先端にはスネアを係止する為に内側に向かって爪が
設けてある。
【0109】使用方法は、前記透明キャップの先端の前
記爪に高周波スネアを係止する段階と、粘膜を前記透明
キャップの中に吸引し、前記スネアにて緊縛する段階
と、前記緊縛した粘膜を前記透明キャップ内から開放し
た後に、前記高周波スネアに通電し、切除する段階とか
らなる。
【0110】次に、特開平11−128159号公報に
よって開示された内視鏡用フードとは、軟質の透明性樹
脂からなる略円筒状の一体品である。使用方法は、観察
したい粘膜に前記フードを押し付ける段階と、内視鏡の
観察窓と粘膜との位置関係を固定し容易に観察を行う段
階とからなる。
【0111】次に、USP4,735,194によって
開示された軟性内視鏡結紮装置(以下、EVL)とは、
内視鏡に接続された筒状部材の上に結紮用ゴムバンドが
装着されており、前記ゴムリングを開放する手段を有し
た装置である。使用方法は、結紮したい粘膜を前記硬質
の透明性樹脂からなる円筒状部材内に吸引する段階と、
前記筒状部材先端から前記結紮用ゴムバンドを押し出
し、前記粘膜を結紮する段階とからなる。なお、実際に
使用されているものは、前記筒状部材を内視鏡先端に固
定する手段は、前記透明キャップと同様である。
【0112】最後に、異物回収用フードとは、基端側が
円筒状であり、先端側に向かって略円錐状に開口部が広
がっていく形状をしている軟性部材からなる一体品であ
る。使用方法は、把持鉗子などで異物を把持する段階
と、前記把持した異物を前記異物回収用フードの略円錐
状の開口部内に引き込む段階と、内視鏡ごと体外へ取出
す段階とからなる。
【0113】以上の、内視鏡用補助具に共通して言える
ことは、前記内視鏡用補助具を内視鏡先端に固定する方
法は、前記内視鏡用補助具基端側にある軟性の円筒状部
材内に内視鏡先端を挿入し、前記軟性の円筒状部材と内
視鏡先端との摩擦によって固定している点である。
【0114】(付記項1、2が解決しようとする課題)
従来の技術では、大きく以下のような問題点があっ
た。
【0115】まず第1に、従来型円筒状取付け部材は、
着脱の際に内視鏡先端を擦るため、サイズを間違えて使
用した場合や、適応しないサイズを使用した場合には、
内視鏡用補助具や内視鏡先端を傷めたり、使用中に予期
しない脱落が発生する可能性がある。
【0116】第2に、内視鏡用補助具の内視鏡への固定
力量は、使用中に容易に内視鏡から脱落しない程度に強
力であり、また、着脱時に内視鏡を破損しない程度に緩
やかでなければならず、1サイズの従来型円筒状取付け
部材に対応できる内視鏡の先端外径は大きく限定され
る。
【0117】よって、全ての内視鏡に対応する為には、
多くのサイズの従来型円筒状取付け部材が必要となり、
ラインナップが多くなる。ラインナップが多くなると、
量産効果が得らず高価になる。
【0118】第3に、上述の通りラインナップが多くな
ってしまうと、ユーザーは、所持している内視鏡毎に内
視鏡用補助具を買い揃えておかなければならないため、
購入時に混乱しやすく、また煩わしくなる。
【0119】第4に、透明キャップや、EVLなどのよ
うに先端側と基端側とが異材質によって構成されている
場合、それらの部材を接着剤によって固定している。こ
の際に、接着剤中に気泡が入ったり、接着部分以外の部
分に接着剤がはみ出してしまうと固定強度が低下した
り、視野が妨げられる可能性があった。
【0120】最後に、接着剤中に気泡が入らないように
部材の寸法精度を高めるための加工費の増加、一度入っ
てしまった気泡の除去や、はみ出した接着剤の拭き取り
の為の工数増加、さらに前記行程後の検査に要する工数
の増加により、製造原価が高くなってしまう。
【0121】(付記項1、2の課題を解決するための手
段) 前述の問題を解決する為に以下の内視鏡用補助具
を提案する。先端部と、中間部と、基端部とから構成さ
れ、前記先端部は、内視鏡用補助具の機能部分を有し、
前記中間部は、内視鏡先端を係止する係止部分を有し、
前記基端部は、内径が縮少可能な第1略円筒形部材と、
前記第1略円筒形部材の外側に移動可能に配置された第
2略円筒形部材とを含んでいる装着部分を有した内視鏡
用補助具。
【0122】(付記項1、2の作用) 次に前記内視鏡
用補助具を内視鏡へ取付ける方法を述べる。まず、第2
略円筒形部材を移動し、第1略円筒形部材の内径が縮小
していない状態にする。次に、前記第1略円筒形部材に
基端側から内視鏡先端を挿入し、中間部にあるフランジ
などの係止部分に突き当てる。最後に、前記第2略円筒
形部材を移動し、前記第1略円筒形部材の内径を縮小さ
せ、内視鏡先端に固定する。
【0123】最後に内視鏡からの取外し方法を述べる。
まず、前記第2略円筒形部材を移動し、前記第1略円筒
形部材の内径を縮小状態から開放する。次に、前記第1
略円筒形部材から内視鏡先端を抜き取る。
【0124】(付記項1、2の効果) 本発明によれ
ば、内視鏡用補助具を内視鏡先端に着脱する際に内視鏡
先端と擦れることが無い為、内視鏡先端を傷めない。さ
らに、内視鏡先端外径に合わせて固定力量を変化させる
ことが出来る為、使用中の脱落も防止できる。また、1
つのサイズでより多くの内視鏡に対応させることが出来
るため、ラインナップの縮少が可能である。最後に、接
着剤による組立工程が省略できる為、安価に製造できる
ようになる。
【0125】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内径可変部の
外側に補助具本体上に移動可能に配置された操作部材の
移動操作によって内径可変部の内径寸法を縮少させる方
向に内径可変部を弾性変形させて内視鏡の挿入部の先端
に係脱可能に係止する方向に付勢する係止位置と、内径
可変部への付勢力を解除する係止解除位置とに切換え可
能にしたので、内視鏡の挿入部の先端に着脱する際に内
視鏡の挿入部の先端を傷めることがないうえ、使用中の
脱落も防止でき、かつ1つのサイズでより多くの内視鏡
に対応させることができ、安価に製造できる。
【0126】請求項2の発明によれば、内視鏡用補助具
を内視鏡へ取付ける場合に内径可変部に基端側から内視
鏡の挿入部の先端を挿入したのち、補助具本体の軸方向
に沿って操作部材を所望の位置に移動した際に、内径可
変部の係止機構によって操作部材を所望の移動位置で係
脱可能に係止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の透明キャップの
全体を示す斜視図。
【図2】 (A)は図1の透明キャップを先端側から見
た正面図、(B)は図1の透明キャップを基端側から見
た背面図。
【図3】 第1の実施の形態の透明キャップを内視鏡の
挿入部の先端に取付ける作業を説明するもので、(A)
は内視鏡の挿入部の先端に取付ける装着前の透明キャッ
プと内視鏡の挿入部の先端とを示す要部の縦断面図、
(B)は透明キャップの基端側から挿入した内視鏡の挿
入部の先端をフランジに突き当てた状態を示す要部の縦
断面図、(C)は内視鏡の挿入部の先端に透明キャップ
を固定した状態を示す要部の縦断面図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示すもので、
(A)は透明キャップの内周面のフランジ部分の第1の
変形例を示す要部の縦断面図、(B)は第2の実施の形
態の透明キャップのフランジ部分を基端側から見た状態
を示す背面図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態を示すもので、
(A)は透明キャップの内周面のフランジ部分の第2の
変形例を示す要部の縦断面図、(B)は第3の実施の形
態の透明キャップのフランジ部分を基端側から見た状態
を示す背面図。
【図6】 本発明の第4の実施の形態を示すもので、
(A)は透明キャップの内周面のフランジ部分の第3の
変形例を示す要部の縦断面図、(B)は第4の実施の形
態の透明キャップのフランジ部分を基端側から見た状態
を示す背面図。
【図7】 本発明の第5の実施の形態を示すもので、
(A)は透明キャップの内周面のフランジ部分の第4の
変形例を示す要部の縦断面図、(B)は第5の実施の形
態の透明キャップのフランジ部分を基端側から見た状態
を示す背面図。
【図8】 本発明の第6の実施の形態を示すもので、
(A)は透明キャップの内周面のフランジ部分の第5の
変形例を示す要部の縦断面図、(B)は第6の実施の形
態の透明キャップのフランジ部分を基端側から見た状態
を示す背面図。
【図9】 本発明の第7の実施の形態を示すもので、
(A)は内視鏡の挿入部の先端に取付ける装着前の透明
キャップを示す要部の縦断面図、(B)は内視鏡の挿入
部の先端に透明キャップを装着した状態を示す要部の縦
断面図。
【図10】 本発明の第8の実施の形態の透明キャップ
を示す要部の縦断面図。
【図11】 第8の実施の形態の透明キャップの動作を
示すもので、(A)は図10の透明キャップのリング部
の突起とフラップとが干渉しない位置に配置されている
状態を示す要部の背面図、(B)は透明キャップのリン
グ部の突起とフラップとが干渉する位置に移動された状
態を示す要部の背面図。
【図12】 本発明の第9の実施の形態を示すもので、
(A)は透明キャップのリング部が係合解除位置で保持
されている状態を示す要部の縦断面図、(B)は透明キ
ャップのリング部が係合位置に移動された状態を示す要
部の縦断面図。
【図13】 本発明の第10の実施の形態を示すもの
で、(A)は透明キャップのリング部が係合解除位置で
保持されている状態を示す要部の縦断面図、(B)は透
明キャップのリング部が係合位置に移動された状態を示
す要部の縦断面図。
【図14】 第11の実施の形態の内視鏡用補助具であ
るガイドワイヤ固定具を用いてガイドワイヤを係止させ
た状態を示す要部の縦断面図。
【図15】 本発明の第11の実施の形態の内視鏡用補
助具であるガイドワイヤ固定具を示すもので、(A)は
ガイドワイヤ固定具の構成を示す要部の斜視図、(B)
はガイドワイヤ固定具の取付け部を示す平面図。
【図16】 第11の実施の形態のガイドワイヤ固定具
の取付け機構を示すもので、(A)は内視鏡の挿入部の
先端部にガイドワイヤ固定具を取り付ける前の状態を示
す要部の縦断面図、(B)は内視鏡の挿入部の先端部に
ガイドワイヤ固定具を取り付けた状態を示す要部の縦断
面図。
【図17】 第11の実施の形態のガイドワイヤ固定具
を用いてガイドワイヤ以外の処置具を起上する場合の操
作を示すもので、(A)は鉗子起上台を起上する前の状
態を示す斜視図、(B)は鉗子起上台を起上させた状態
を示す斜視図。
【図18】 第11の実施の形態のガイドワイヤ固定具
を用いてガイドワイヤを起上する場合の操作を示すもの
で、(A)は鉗子起上台を起上する前の状態を示す斜視
図、(B)は鉗子起上台を起上させた状態を示す斜視
図。
【符号の説明】
1 透明キャップ(内視鏡用補助具) 2 キャップ本体(補助具本体) 3 キャップ部(機能部分) 4 フランジ部(係止部) 5 内視鏡 6 挿入部 8 内径可変部 11 操作リング(操作部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の挿入部の先端に取り付けて使用
    される内視鏡用補助具において、 略円筒形状の補助具本体の先端部に、前記内視鏡用補助
    具の機能部分が配設され、前記補助具本体の筒内に前記
    内視鏡の挿入部の先端を係止する係止部が配設されると
    ともに、 前記補助具本体の基端部に内径寸法を縮少させる方向に
    弾性変形可能な内径可変部が配設され、 かつ前記内径可変部の外側に前記補助具本体上に移動可
    能に配置され、前記内径可変部の内径寸法を縮少させる
    方向に前記内径可変部を弾性変形させて前記内視鏡の挿
    入部の先端に係脱可能に係止する方向に付勢する係止位
    置と、前記内径可変部への付勢力を解除する係止解除位
    置とに切換え可能な操作部材が装着されていることを特
    徴とする内視鏡用補助具。
  2. 【請求項2】 前記内径可変部は、前記操作部材を所望
    の移動位置で係脱可能に係止可能な係止機構を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用補助具。
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