JP2002000575A - 心拍センサ及び心拍数算出方法 - Google Patents

心拍センサ及び心拍数算出方法

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JP2002000575A
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heart rate
light
optical sensor
light source
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Shinji Uchida
真司 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運動中の心拍数を、連続的に安定して測定す
ることができる心拍センサ及び心拍数算出方法を提供す
る。 【解決手段】 生体20に照射するための光を出射する
光源11、光源11から出射され生体20を経由した光
を受光する光センサ12、13、及び光センサ12、1
3において受光した光に対応する信号を用いて心拍数を
算出する信号処理部14を備えた心拍センサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人をはじめとする
生体の心拍数を測定する装置及び心拍数算出方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の心拍数を測定する装置としては、
例えば、米国特許第5,299,570号に開示されて
いる。
【0003】この測定装置は、光源と光センサ−を備え
ており、この測定装置を生体の皮膚上に設置して、光源
から出射して生体内を伝搬し光センサ−に到達した光を
検出することにより、血液中の酸素飽和度や心拍数等の
生体情報を非侵襲的に測定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の測定装
置では以下の問題点を有していた。
【0005】光源から出射して生体中を伝搬して光セン
サに到達した光の光量は、生体と光源との距離、生体と
光センサとの距離、光源と光センサとの距離や、光の通
過経路に存在する血液量等によって大きく変化する。
【0006】従って、測定装置に力が加わった場合に
は、光センサが生体内部にめり込んで、光センサと生体
中の血管との距離が変化したり、場合によっては、血管
中を流れる血液量までもが変化し、検出光量が大きく変
わることにより、測定結果に影響を与えるという問題点
を有していた。
【0007】また、太陽光、照明光などの別の光源から
の光が生体に照射された場合も同様に、これらの外乱光
が生体内を伝搬し光センサに到達するため、検出光量が
大きく変わることにより、正確な心拍数が計測できない
という問題点を有していた。
【0008】このため従来の装置では、外乱光の影響を
受けない場所で、かつ安静な状態で測定を行う必要があ
り、運動中に連続的に心拍数を測定することは不可能で
あった。
【0009】そこで本発明は上記の問題点に鑑み、運動
中の心拍数を、連続的に安定して測定することができる
心拍センサ及び心拍数算出方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による心拍センサは、生体に照射するための
光を出射する光源、前記光源から出射され生体を経由し
た光を受光する少なくとも2つの光センサ、及び少なく
とも2つの前記光センサにおいて受光した光に対応する
信号を用いて心拍数を算出する信号処理手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0011】また、本発明による心拍数算出方法は、生
体に光を照射する工程、生体に入射し生体を経由した光
を少なくとも2つの光センサで受光する工程、及び少な
くとも2つの前記光センサにおいて受光した光に対応す
る信号を用いて心拍数を算出する工程を有することを特
徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図4を用いて説明する。
【0013】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による心拍センサを示す断面図である。11は光
源で、12、13が光センサである。
【0014】光源11としては、特に限定なく用いるこ
とができるが、ここでは波長950nmのLEDを用い
た。光センサ12、13としては、特に限定されない
が、シリコンフォトダイオ−ドや固体撮像素子が好まし
い。ここでは、シリコンフォトダイオ−ドを用いた。こ
こで、光センサ12、13は、光源11を中心にして光
源11の両側に設けられていればよい。中でも、光セン
サ12、13は、光源11を中心としてほぼ対称に配置
されていることが好ましい。また、光センサ12、13
と光源11との距離は、2mm以上であることが好まし
い。本実施の形態では、光センサ12、13を、光源1
1を中心としてほぼ対称に配置し、光センサ12、13
と光源11との距離を2mm以上に設定した。
【0015】16は光源11及び光センサ12、13を
保持する保持台であり、光源11及び光センサ12、1
3を固定するとともに、生体20から光源11及び光セ
ンサ12、13までの距離を一定にする役割を有する。
【0016】本実施の形態では保持台16を生体20に
密着させた場合を説明するが、本発明はこれに限定する
ものでなく、保持台16が生体20と非接触であっても
構わない。
【0017】14は、光源11を発光させ、光センサ1
2、13より得られた信号を用いて心拍数を算出するた
めの信号処理部である。15は表示部であり、信号処理
部14で算出された心拍数を表示するものである。信号
処理部14及び表示部15は表示装置18内に設けられ
ており、ケーブル17を介して保持台16と接続してい
る。本実施の形態では、保持台16と表示装置18がケ
ーブル17を介して接続されているが、保持台16と表
示装置18は送受信手段により無線で情報を伝達しても
よく、また保持台16と表示装置18が一体化されてい
てもよい。
【0018】光源11から出射した光は、生体20上に
照射され、生体20内部を散乱しながら拡散していく。
生体20内部を散乱し、血管19を経由した光の一部
は、光センサ12、13に到達する。光センサ12、1
3に到達した光は、信号処理部14において強度に応じ
た信号に変換され、2つの信号の和または平均値が算出
される。
【0019】心臓の脈拍に対応して、血管19内を流れ
る血液の流量は変化するが、光センサ12、13の検出
信号は、血液の流量変化にともなう吸光度変化などによ
り周期的に変化する。この検出信号の周期的変化に基づ
いて心拍数を算出する。
【0020】本実施の形態によると、運動中であって
も、連続的に安定した心拍数を検出することができる。
以下、その原理について説明する。
【0021】ここで、保持台16が僅かに生体20に触
れているだけで、ほとんど生体20への押し当て力が無
い場合で、運動中に保持台16の左端部すなわち光セン
サ12の上部に、何らかの力が加わったときを例にして
説明する。このとき、生体20に保持台16の左端部が
押しつけられることにより、保持台16の左端部が若干
生体20にめり込み、その反動として、保持台16の右
端部(光センサ13側)が生体20より離れ、僅かなが
ら浮いているものとする。すなわち、光源11を中心と
した回転運動が起こった場合について説明する。
【0022】光センサ12の上部に力が加わらない場合
は、血液の流量は安定に流れるとともに、光センサ1
2、13と血管19の距離は一定なので安定に心拍数を
検出できる。
【0023】しかし、光センサ12の上部に力が加わっ
た場合は、光センサ12は生体20に密着し、血管19
に近づく。これにより、光センサ12において生体20
を経由した光がより多く検出されるようになる。
【0024】一方、光センサ13は、光源11に対して
光センサ12とほぼ対称に配置されているので、光セン
サ13は血管19から離れる方向に動くために、光セン
サ13において得られる検出信号量は減少する。
【0025】したがって、光センサ12及び光センサ1
3の信号の和または平均値を求めることで、光センサ1
2で起きた信号の増加分を、光センサ13で同時に起こ
った信号の減少分により補償することができ、運動中に
心拍センサの片側に力が加わることにより、急激な光セ
ンサの信号強度変化が起こった場合でも、安定して測定
することができる。
【0026】信号強度の変化がゆっくりとした場合であ
れば、電気的に補正して心拍検出を安定にすることも可
能であるが、運動中に起こるような、急激な変化の場合
には電気的に抑制することは非常に困難である。
【0027】(実施の形態2)図2に、本発明の実施の
形態2による心拍センサの表示装置を除いた断面図を示
す。光源21及び光センサ22、23としては、実施の
形態1と同様のものを用いた。
【0028】一般に、生体に照射された光は、生体内部
を散乱しながら伝搬していき、一部は再び表面から出射
することが知られている。
【0029】また、光センサ22で検出される光は、光
源21と光センサ22の距離の約1/2に相当する長さ
だけ、生体の深さ方向に侵入した光を多く含むことが知
られている。従って、光センサ23では、光センサ22
に比べて生体の深い部分まで侵入した光を検出すること
ができる。
【0030】本実施の形態は、このような原理を利用す
るものであり、光センサ22と光源21の距離を2mm
以下、光センサ23と光源21の距離を2mmより大き
い値に設定する。
【0031】光センサ22と光源21の距離を2mm以
下にすることにより、光センサ22で検出される信号の
成分は、生体20の表面を伝搬した光を多く含むため
に、光センサ22では血流変化に伴う光の吸光度変化が
少ない信号を検出することができる。
【0032】また、光センサ23を光源21との距離が
2mmより大きい位置に設置することにより、光センサ
23で検出した光は、生体20内部を伝搬した光を、光
センサ22よりも多く含んでいるため、光センサ23で
は血流変化に伴う光の吸光度変化が多い信号を検出する
ことができる。光センサ22、23に到達した光は、信
号処理部において強度に応じた信号に変換され、2つの
信号の商または差が算出される。
【0033】本実施の形態によると、心拍センサに垂直
方向から力が加わった場合でも安定して心拍数の測定を
行うことができる。以下、その原理を、2つの信号の商
を用いる場合について説明する。
【0034】保持台24に垂直方向から外力25が加わ
ると、光センサ22、23と血管19との距離が変わる
ことにより検出信号強度が急激に変化したり、また押さ
えすぎると血液の流れが変化することにより光の吸光量
が変化し、検出信号強度が急激に変化する場合が考えら
れる。従来の方法では、このような変化に大きく影響さ
れ、正確な心拍数検出は困難であった。
【0035】保持台24に垂直方向から外力25が加わ
って、光源21及び光センサ22、23が血管19に近
づいて、光センサ23の検出光量が変化した場合は、光
センサ22の光量も同様に変化する。
【0036】今、光センサ22の信号がa倍、光センサ
23の信号がb倍変化したとする。外力25が加わる前
には、光センサ23の信号と光センサ22の信号の商X
は、
【0037】
【数1】
【0038】で表され、その値に基づいて心拍数が算出
される。それに対して、外力25が加わった時の光セン
サ23の信号と光センサ22の信号の商Yは、
【0039】
【数2】
【0040】に変化するが、おおよそa≒bであるた
め、
【0041】
【数3】
【0042】と近似することができ、原信号と同様の値
になるので、信号強度変化を抑制することができる。
【0043】従って、2つの光センサでの信号の商に基
づいて心拍数を求めることにより、垂直方向からの外力
による、生体内を伝搬する光の急激な増減の影響を抑制
する効果を発揮することができる。ここで、2つの光セ
ンサでの信号の差を用いても、同様の効果を得ることが
できる。
【0044】また、本実施の形態によると、生体に太陽
光、照明光などの外乱光が照射された場合の影響も低減
することができる。
【0045】ここで、生体20内に入射した外乱光26
も、光源21からの光と同様に生体20内を散乱しなが
ら伝搬するが、その一部は光センサ22、23に入射す
る。2つの光センサ22、23とも外乱光26の影響を
受けるので、本実施の形態のように光センサ22、23
での信号の商または差を用いることにより、急激な信号
強度変化を大幅に抑制できるため、より正確な心拍数を
安定して得ることができる。ここで、光センサ22と光
センサ23の距離は3mm以内であることが好ましい。
このようにすると、光センサ22と光センサ23が外乱
光により受ける影響がほぼ同程度となるので、外乱光の
影響をより小さくすることができる。
【0046】(実施の形態3)図3に、本発明の実施の
形態3による心拍センサの表示装置を除いた断面図を示
す。31が光源で、32と33が光源31を中心として
2mm以内に設けられた、生体内を伝搬する光を主に計
測するための照射光計測用光センサで、34と35は光
源31を中心として2mmより大きい距離に設けられ
た、生体内部を伝搬してきた光を検出して血液の脈動信
号を検出するための心拍信号計測用光センサである。光
源及び光センサとしては、実施の形態1と同様のものを
用いた。
【0047】本実施の形態では、照射光計測用光センサ
32と照射光計測用光センサ33で検出した信号を平均
化するとともに、心拍信号計測用光センサ34と心拍信
号計測用光センサ35で検出した信号を平均化する。こ
れに代えて、それぞれ和を求めてもよく、また、各光セ
ンサの検出値に重み付けを行った後、平均値または和を
求めてもよい。
【0048】それぞれの平均値が求まると、照射光計測
用光センサの平均値と心拍信号計測用光センサの平均値
の商Zを求める。ここで、Zは、
【0049】
【数4】
【0050】と表される。この式より、例えば、運動中
に心拍信号計測用光センサ34または心拍信号計測用光
センサ35の上部に外力が加わって、押し当て力に偏り
が生じ、それぞれの光センサの検出値が変化した場合に
は、
【0051】
【数5】
【0052】の項により、各々のセンサの信号の増減を
抑制する効果を発現することできる。
【0053】また、光源31の上部に垂直方向から外力
が加わって、一様に心拍信号計測用光センサ34及び心
拍信号計測用光センサ35で検出される光量が減少した
ときでも、照射光計測用光センサ32及び照射光計測用
光センサ33に到達する光の量が同様に減少するため、
Zを用いることにより、検出光量の急激な変化を抑制す
ることができる。
【0054】また、太陽光、照明光などの外乱光が入射
した場合も、光センサすべてがその影響を受けて信号強
度が増加するので、同様に、Zを用いることにより、検
出光量の急激な変化を抑制することができる。
【0055】本実施の形態では、商を用いた例について
説明したが、これに限定するものでなく、差を求めても
同様の効果を得ることができる。
【0056】またここで、図4の平面図に示すように、
光源41を中心とした同心円形状に照射光計測用光セン
サ42が設けられ、さらにその外側に心拍信号計測用光
センサ43が、光源41を中心とした同心円形状に設け
られていることが好ましい。このようにすると、照射光
計測用光センサ42及び心拍信号計測用光センサ43に
おいて得られた信号の商または差に基づいて、心拍数を
求めることにより、いろいろな角度方向からの外力が働
いた場合でも、それらの影響を抑制する効果が得られ
る。
【0057】
【発明の効果】本発明によると、心拍センサに外力が加
わった場合や外乱光が照射された場合であっても、それ
らの影響を抑制することができるため、運動中の心拍数
を、連続的に安定して測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における心拍センサの断
面図
【図2】本発明の他の実施の形態における心拍センサの
表示装置を除く断面図
【図3】本発明のさらに他の実施の形態における心拍セ
ンサの表示装置を除く断面図
【図4】本発明のさらに他の実施の形態における心拍セ
ンサの光源及び光センサの配置を示す平面図
【符号の説明】
11,21,31,41 光源 12,13,22,23 光センサ 32,33,42 照明光計測用光センサ 34,35,43 心拍信号計測用光センサ 14 信号処理部 15 表示部 16,24,36 保持台 17 ケーブル 18 表示装置 19 血管 20 生体 25 外力 26 外乱光

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体に照射するための光を出射する光源、
    前記光源から出射され生体を経由した光を受光する少な
    くとも2つの光センサ、及び少なくとも2つの前記光セ
    ンサにおいて受光した光に対応する信号を用いて心拍数
    を算出する信号処理手段を備えたことを特徴とする心拍
    センサ。
  2. 【請求項2】光源を中心にして前記光源の両側に設けら
    れた2つの光センサを備えたことを特徴とする、請求項
    1記載の心拍センサ。
  3. 【請求項3】前記2つの光センサと光源との距離が2m
    mより大きいことを特徴とする、請求項2記載の心拍セ
    ンサ。
  4. 【請求項4】生体に光を照射する工程、生体に入射し生
    体を経由した光を少なくとも2つの光センサで受光する
    工程、及び少なくとも2つの前記光センサにおいて受光
    した光に対応する信号を用いて心拍数を算出する工程を
    有することを特徴とする心拍数算出方法。
  5. 【請求項5】請求項2または3記載の心拍センサを用
    い、前記2つの光センサにおいて受光した光に対応する
    信号の和または平均値を用いて心拍数を算出することを
    特徴とする心拍数算出方法。
  6. 【請求項6】光源からの距離が2mm以内である位置に
    設けられた照射光計測用光センサと、前記光源からの距
    離が2mmより大きい位置に設けられた心拍信号計測用
    光センサとを備えたことを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれかに記載の心拍センサ。
  7. 【請求項7】照射光計測用光センサが略同心円形状で光
    源の周りに設けられており、心拍信号計測用光センサが
    略同心円形状で前記照射光計測用光センサの外側に設け
    られていることを特徴とする、請求項6記載の心拍セン
    サ。
  8. 【請求項8】請求項6または7記載の心拍センサを用
    い、照射光計測用光センサにおいて受光した光に対応す
    る信号と心拍信号計測用光センサにおいて受光した光に
    対応する信号の商または差を用いて心拍数を算出するこ
    とを特徴とする心拍数算出方法。
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