JP2002000605A - 超音波受信装置と受信方法 - Google Patents

超音波受信装置と受信方法

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JP2002000605A
JP2002000605A JP2001123341A JP2001123341A JP2002000605A JP 2002000605 A JP2002000605 A JP 2002000605A JP 2001123341 A JP2001123341 A JP 2001123341A JP 2001123341 A JP2001123341 A JP 2001123341A JP 2002000605 A JP2002000605 A JP 2002000605A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 完全に、デジタルドメインにおいて、ビーム
形成と、CW処理を含む信号処理とを行う。 【解決手段】 本発明は、デジタルドメインにおける、
CWドップラを含む影像処理を行う超音波受信装置であ
る。この超音波受信装置は、複数の変換素子を有する変
換器と、複数のチャンネル(305)を有する超音波受
信器とからなり、それぞれのチャンネル(305)は、
ひとつのアナログエコー信号(電気信号)を受信し、少
なくとも154dB/sqrt Hzのダイナミックレンジを
有し、信号を変換可能なA/Dコンバータ(320)を
使用して、前記アナログエコー信号をデジタル化して、
出力するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変調回復や走査変
換のような後続する信号処理(subsequent signal proc
essing)の準備に際し、例えば医療用としての、超音波
変換器から受信されたデータを処理する方法および装置
に関し、特に、本発明は、完全なデジタルドメインにお
いて、ダイナミックレンジの改良された、超音波変換器
から受信されたデータを処理するための、単一通路を提
供するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、超音波装置(システム)100
のブロック図である。送信波形発生器110が、変換素
子アレイからなる変換器アレイ(transducer array)1
14に送信/受信(T/R)スイッチ112を介して接
続されている。このT/Rスイッチ112は、典型的に
は、それぞれの変換素子について1個のスイッチ素子を
備えている。前記送信波形発生器110は、前記波形タ
イミング発生器116から送信パルスタイミングシーケ
ンスが入力される。前記送信波形発生器110によって
励起される前記変換器アレイ114は、超音波エネルギ
を患者の身体における問題の場所に送出し、この患者の
身体における種々の構造や組織から反射された超音波エ
ネルギまたはエコー(echoes)を受信する。従来技術の
なかで周知のように、前記送信波形発生器110によっ
てそれぞれの前記変換素子に印加されたパルスを適切に
遅延させることによって、方向付けされ、かつ集束調節
された超音波ビームが、送出される。
【0003】前記変換器アレイ114は、前記T/Rス
イッチ112を介して受信波形発生器118に接続され
ている。患者の身体内の所定の点からの超音波エコー
は、異なる様々な時点で前記変換素子によって受信され
る。この変換素子は、受信された超音波エコーを変換器
信号(電気信号)に変換する。該変換器信号は、前記受
信波形発生器118により増幅され、個々に遅延され、
次いで加算され、所定の受信線に沿って受信された超音
波のレベルを表す波形発生器信号を形成する。前記エコ
ーは、約160dB/Sqrt Hzの広いダイナミックレン
ジを備えている。変換器に近い目標からのエコーは、該
変換器から200mVの電気信号を発生させることがで
き、他方で、該変換器から遠いところからのエコーは、
振幅の大きさで8次数低い信号を発生させることができ
る。前記変換器アレイ114に応答する少なくとも2n
V(ナノボルト)を発生させられないエコーは、雑音の
中に埋もれてしまう。
【0004】前記波形発生器信号は信号プロセッサ12
4に入力されて、該信号プロセッサ124において、画
質の改良のため、該波形発生器信号をデジタル的に処理
し、カラーフロー処理のような処理を行う。従来技術の
なかで周知のように、前記変換器信号に適用される遅延
は、ダイナミックな集束調節を行なうために、超音波エ
ネルギの受信中に変化させることができる。前記受信波
形発生器118および前記信号プロセッサ124は、超
音波受信器126を形成している。前記信号プロセッサ
124の出力は、走査コンバータ128に供給され、セ
クタ走査パターン信号またはその他の走査パターン信号
を、ディスプレイユニット130に表示するため、従来
のラスタ走査ディスプレイ信号に変換する。三次元走査
パターンの場合には、前記走査コンバータ128は、三
次元的なデータの組を記憶する影像データバッファと、
三次元的なデータの組を必要な二次元的な影像に変換す
るプロセッサとに置き換えられる。
【0005】システムコントローラ132は、タイミン
グ制御を含む装置(システム)の広範囲な制御を行な
う。前記システムコントローラ132は、典型的に、メ
モリ136に記憶されている制御ルーチン134の制御
の下に動作する、マイクロプロセッサを有する。前記シ
ステムコントローラ132は、また前記メモリ136を
用いて、前記超音波撮像装置100の動作を記述してい
るシステム変数を含む、中間的な値を記憶する。ひとつ
の外部記憶装置138、例えば、フロッピディスクドラ
イブ、CD−ROMドライブ、ビデオテープユニット等
が、より永久的および/または携帯可能なデータ記憶と
して用いることができる。
【0006】図2は、周知の超音波受信装置における単
一チャンネルのブロック図である。ここに示す超音波受
信装置は、その回路の説明を簡易化するために単一の受
信チャンネルに限定されている。破線内の部材は、波形
発生器のそれぞれのチャンネルについて反復されるもの
であり、破線外の部材は、回路全体のために働く包括的
なものである。
【0007】200は、変換器アレイ114(図1)の
素子によって発生された信号を示している。基本的に、
それぞれの素子からの信号は、抵抗212(Rs)とノイ
ズ成分214(en)とを有する信号源電圧210(E
s)として表現される。前記信号200は、ビーム形成
チャンネル205に導かれる。上述したように、前記変
換器アレイ114のそれぞれの素子は、典型的に(必要
ではないが)、対応するビーム形成チャンネル205を
備えている。
【0008】それぞれの素子からの信号200は、ま
ず、信号レベルを適切な値に上昇させるため、増幅器2
16によって増幅される。続いて、該信号は、デジタル
処理のためのひとつの通路(path,「デジタル通路」部
材218〜226)と、アナログ処理のための、もうひ
とつの通路(path,「アナログ通路」部材232および
234)との二つの通路で処理される。
【0009】前記デジタル通路に関して、前記信号20
0が、まず、調波フィルタまたはクリッピングフィルタ
のようなフィルタ218に供給される。前記フィルタ2
18は、前記信号200のダイナミックレンジ全体に作
用し、後続する処理のための信号となる。前記調波フィ
ルタの場合には、基本送信周波数の高調波周波数を示す
エコーが、抽出される(または通過が許容される)。得
られた信号は、いわゆる「調波処理」を用いて処理され
る。
【0010】前記フィルタ218の出力は、可変利得増
幅器220に供給され、前記信号200の前記ダイナミ
ックレンジのなかの窓(window)を提供する。換言すれ
ば、前記可変利得増幅器220は、続く処理のためにダ
イナミックレンジの一部分を選択する。選択された前記
信号200の一部分は、使用されるA/Dコンバータの
タイプ(40MSPSサンプルレートにおいて、8ビットの
A/Dコンバータのための121dB/sqrt Hz広さ(w
ide)と、10ビットのA/Dコンバータのための13
3dB/sqrt Hz広さ(wide))と、前記信号200に
適用される、続く影像処理に基づいて変化される。
【0011】前記デジタル処理通路は、パルスが、周期
的に送信され、受信され、かつ処理されるパルスモード
(以後に検討される連続モードに対して)を用いる。こ
のモードにおける処理の大部分のタイプは、集束調節さ
れた超音波信号を用いている。この集束調節の外側の領
域は無視できるので、分析の必要な信号のダイナミック
レンジは限られる。前記可変利得増幅器220は、得ら
れる影像に不必要な影響を及ぼすことなく定められたダ
イナミックレンジに前記信号200を限定する。
【0012】前記可変利得増幅器220の前記出力は、
ナイキストフィルタ222(実際には、低域フィルタ)
によってフィルタされ、A/Dコンバータ224によっ
てはサンプリングできない周波数を除去する。正確に表
現できる最高の周波数は、サンプリングレートの半分で
ある。従って、前記ナイキストフィルタ222は、該ナ
イキストフィルタ222の出力をデジタルドメインに変
換するA/Dコンバータ224に整合させるように選択
される。現状の超音波装置は、8ビットまたは10ビッ
トのコンバータを用いている。
【0013】デジタル信号に変換された後、前記変換器
アレイの出力は、ビーム形成ロジック226を介して処
理される。基本的に、前記ビーム形成ロジック226
は、あらかじめ決められた量だけ、それぞれのチャンネ
ルのデジタル出力を遅延させる(受信ビーム形状の所定
方向と集束調節に基づいて)。これを実現させる一つの
方法は、前記出力をレジスタにロードし、あらかじめ決
められた時間後に、該レジスタから読み出すことであ
る。結果的に、前記チャンネルの全ての出力は、加算ロ
ジック228によって加算される。
【0014】前記変換器アレイ114(図1)におけ
る、それぞれの送信は、受信、処理、遅延および加算の
サイクルを、前記受信波形発生器118において開始す
るというものである。それぞれの送信におけるエコーの
得られたデジタル的な表現は、信号復調および走査変換
のようなデジタル処理230に供給される。
【0015】上述したように、ある種の処理が、アナロ
グドメインにおいて現在実行されている。多分、最良の
サンプルは連続波ドップラ処理(CW処理)である。一
般的に、ドップラ処理は、血管をながれる血流の速度を
決定するためのものである。現在、パルス波と連続波と
いう2つのタイプのドップラ処理がある。
【0016】パルス波ドップラ処理は、上述したパルス
モード走査を用いる。帰ってくるエコーは分析されて
(ドップラシフトを用いて)、目標の血管を流れる血流
の速度を決定する。この分析は、超音波装置のパルス反
復周波数(PRF)によって制限される。音響は瞬時に伝
わるわけではないので、送出されるパルスの繰り返し周
波数は、それぞれのパルスが戻るまでに要する時間の量
によって制限される。他方、パルスは、先行するパルス
のエコーが受信されるまで送られることができない。大
部分の超音波装置における前記パルス反復周波数は、約
8kHzである。この技術は、実際には、サンプリング技
術であるので、ナイキストの定理が適用され、パルス波
ドップラ技術が、この場合は4kHzである前記パルス反
復周波数の半分にまで、ドップラシフトアップに対する
ピーク速度のみ測定できる。これは、通常は、正常な血
流には適切であるが、いくつかの条件が、40kHzの前
記パルス反復周波数を必要とする20kHzにまで周波数
シフトアップを生じる血流となる。これらの条件のいく
つかに対して、診断が楽に予測できる唯一の医学的な測
定は、血流の速度である。
【0017】ドップラ処理(CW処理)は、本来、高速
度の血流を測定するために創出された。CW処理におい
て、ひとつの変換器の素子は、送信群と、受信群との二
つの群に分割される。前記素子の前記送信群が連続的に
超音波を送出し、他方、該素子の前記受信群が連続的に
エコーを受信する。この受信された信号のドップラシフ
トが測定され、速度が決定される。もちろん、エコーは
送信に合わせることはできないので、範囲の考え(すな
わち、深さ)は消失し、出力は単純な速度の測定とな
る。深さが不確定であるので、リターン信号(帰りの信
号)の160dB/sqrt Hzの全ダイナミックレンジ
は、最大のドップラシフトを検出するために分析されね
ばならない。このダイナミックレンジは、それぞれ、8
ビットまたは10ビットコンバータの121dB/sqrt
Hzと、133dB/sqrt Hzのダイナミックレンジを大
きく超える。従って、このような分析は、アナログドメ
インで実行される。
【0018】前記アナログ通路において、それぞれの信
号は、まず、位相遅延回路234による遅延に先行し
て、エイリアス除去フィルタ(anti-aliasing filter)
232を通過する。前記変換器アレイ114におけるそ
れぞれの素子の出力は、次いで、加算回路236によっ
て加算される。続いて、前記加算された信号は、CW処
理のようなアナログ処理238に送出される。前記アナ
ログ処理238の結果は、続いて、走査変換とディスプ
レイからなるデジタル処理のためにA/Dコンバータ2
40によりA/D変換される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記位相遅
延回路234は、通常、大きくて高価なアナログ遅延線
からなっている。現在の1−D変換器アレイは、64〜
512の素子からなり、他方、3−D撮像を行なう新た
な2−D変換アレイは、数千の素子からなる。従って、
前記アナログ通路のコストと大きさは、アナログドメイ
ンにおける3−D処理に対する障害となり得る。さら
に、前記アナログデータをデジタルデータに組み合わせ
ることは、不便であり、時間がかかるという問題点があ
った。
【0020】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解決し、完全に、前記デジタル
ドメインにおいて、ビーム形成と、CW処理を含む信号
処理とを行うことができる超音波受信装置と方法とを提
供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、ひとつの超音波装置が、前記デジタルドメ
インにおいて連続波(CW)ドップラを含む影像処理を
行うことが記述される。該超音波装置は、複数の素子を
備える変換器と、複数のチャンネルを備える超音波受信
器とを有する。それぞれのチャンネルは、アナログエコ
ー信号を受信するとともに、ひとつの信号を、ナイキス
トレートの2倍で、少なくとも160dB/sqrt Hzの
ダイナミックレンジにより変換することが可能なA/D
コンバータを使って、前記アナログエコー信号のデジタ
ル表示化された信号を出力する。このようにA/Dコン
バータは、超音波エコー信号の全使用可能ダイナミック
レンジを表現できるので、アナログドメインで予め実行
された動作は、デジタルドメインで実行可能となる。こ
れらの動作は、調波信号と、CWドップラ処理のための
データのフィルタリングを含んでいる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて本発
明の好ましい実施の形態を詳細に説明する。
【0023】本発明は、超音波装置に使用するための改
良された超音波受信器を提供するものである。さらに重
要なことは、ここで記述される前記超音波受信器は、超
音波変換器からのデータを処理するために構成された単
一のデジタルドメイン通路を有する。この単一の通路
は、続く影像処理のために単一のデータ処理源を設ける
ことによって前記超音波装置を簡単にし、かつ質を高め
るものである。
【0024】本発明は、図1に示す超音波受信器126
内で実施できる超音波受信器を提供するものである。当
該技術で、通常の知識を備える者であれば、図1に示す
ような超音波影像装置100と、以下に説明されるその
動作は、このような装置の一般的な表現を意図したもの
あり、そして、いかなる特定の装置も、特に以下に説明
されるこのような装置の構成と、その動作の詳細におい
て、図1に示されるものと大きく異なるものであること
が明らかに理解できよう。このようにして、前記超音波
影像装置100は、実施の形態であるとともに説明であ
り、ここで記述される本発明または特許請求の範囲に関
して、限定するものではない。
【0025】図3は、本発明の好ましい実施の形態を示
す超音波受信器の単一チャンネルのブロック図である。
破線内の素子または部材は、波形発生器のそれぞれのチ
ャンネルについて繰り返されるものであり、破線の外側
の部材は、回路全体に働く全体的な部材である。
【0026】300は、図1に示すひとつ変換器アレイ
114のひとつの素子によって発生される信号の表示で
ある。基本的に、それぞれの素子からの信号は、抵抗3
12(Rs)とノイズ成分314(en)とを有する信号
源電圧310(Es)として表わされる。前記信号300
は、ビーム形成チャンネル305に入力される。上述し
たように、前記変換器アレイ114のそれぞれの素子
は、典型的に、対応するビーム形成チャンネル305を
備えている。
【0027】前記信号300は、前記変換器としてに固
有なインピーダンス負荷を備えるとともにA/Dコンバ
ータ320の最大入力信号に整合する最大入力信号を増
幅する増幅器316を通過し、前記増幅器316の出力
は、低域フィルタとして動作するナイキストフィルタ3
18を通過する。その後、該信号300は、最小で、1
60dB/sqrt Hzのダイナミックレンジを備えるA/
Dコンバータ320(ADC)によってA/D変換され
る。これは、20MSPSサンプルレートにおいて14.7
ビットを変換するA/Dコンバータによって達成され
る。ダイナミックレンジの追加の6dB/sqrt Hzは、
前記変換器入力雑音に関し低レベルに対してA/D雑音
を減少するために望ましく、そして、20MSPSにおいて
15.7ビット、または40MSPSにおいて15.2ビッ
トを変換するA/Dコンバータにより得ることができる
(ダイナミックレンジの6dB/sqrt Hzは、それぞれ
のビットに対して得られ、かつ3dB/sqrt Hzは、サ
ンプリングレートをそれぞれ2倍にするために得られ
る)。所要のダイナミックレンジ(40〜65MSPSのサ
ンプルレートを備える16ビットコンバータを用いる1
60dB/sqrt Hz)を示すA/Dコンバータは、NATIO
NAL SEMICONDUCTOR CORP.,ANALOG DEVICES INC.およびM
AXIM INTEGRATED PRODUCTS INC.のようないくつかの企
業によって現在開発中である。前記A/Dコンバータ3
20の出力は、前記ビーム形成ロジック322に供給さ
れて適切な遅延が発生され、そして、加算処理324に
より、その他のチャンネルの出力に加算される。
【0028】前記A/Dコンバータ320の出力が、超
音波エコー信号の全使用可能ダイナミックレンジを包含
すると、図2に示す可変利得増幅器220は、最早、必
要ではなくなる。さらに、全信号がデジタル化される
と、全部でないとしても、アナログ処理が、不必要にな
る。このようにして、また、前記フィルタ218は、図
1に示す全アナログ通路に沿って除去できる(エイリア
ス除去フィルタ232、位相遅延回路234、加算回路
236、アナログ処理238、および、A/Dコンバー
タ240)。前記アナログドメインにおいて予め実行さ
れている機能は、前記デジタルドメインで今や実行可能
である。従って、これらの機能のすべては、必要あれ
ば、デジタル処理326を用いて再現することができ
る。このようなルーチンの創出は、当該技術で通常の知
識を有する者には当然のことであるので、その説明は、
この発明の主題を不明確にしないように省略する。
【0029】上述の事実に従って、本発明の発明者は、
前記受信された超音波エコー信号の使用可能なダイナミ
ックレンジに等しい、ダイナミックレンジを有する受信
された超音波エコー信号のデジタル表現を発生させる超
音波受信器を説明した。これは、分析機能を実行するた
めの全ダイナミックレンジを必要とする処理のために、
別個のアナログ通路を用いる先行技術に対して大きく前
進している。
【0030】本発明の好ましい実施の形態を示して説明
したが、本発明の技術は、前記実施の形態における技術
のほか、特許請求の範囲およびそれらに限定する範囲や
本発明の原理に限定されるものではなく、同様な機能を
果たす他の態様の手段によってもよく、また本発明の技
術は前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能
である。
【0031】例えば、好ましい実施の形態は、高性能の
超音波影像装置である。性能をを下げた装置も、臨床的
には有用である。このような性能を下げた装置は、2n
V/sqrt Hz雑音レベルにおいて、わずか100mvの
最大入力信号を得ることができる。これにより154d
B/sqrt Hzのダイナミックレンジが生じる。このよう
な装置は、20MSPSにおいて13.7ビットコンバータ
として実現され、そして、上述した改善された構成の効
果をさらに獲得するものである。
【0032】154dB/sqrt Hzを超える所要のダイ
ナミックレンジまたは160dB/sqrt Hzを超えるダ
イナミックレンジすらも、その他のA/D技術により得
ることが可能である。等価なダイナミックレンジを達成
するためにより高いサンプリングレートにおいて、より
少ないビットを用いるA/Dコンバータを作動させるこ
とも可能である。例えば、2500MSPSで作動される
9.7ビットのA/Dコンバータは、154dB/sqrt
Hzのダイナミックレンジを実現する。その他の使用可
能なA/D技術は、所要なダイナミックレンジを得るた
めの追加のデジタル信号処理を用いて、高いサンプルレ
ートで作動される低ビットカウントコンバータを使用す
るデルタ−シグマ(Delta-Sigma)技術である。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の超音波受信装置によれば、音響エネルギを電気信号に
変換する、少なくとも一つの素子を備える変換器と、前
記変換器に接続され、前記電気信号を受信するととも
に、該電気信号のデジタル信号を出力する少なくとも一
つのチャンネルを備え、かつ前記少なくとも一つのチャ
ンネルが、少なくとも154dB/sqrt Hzのダイナミ
ックレンジを備え、前記電気信号を変換可能なA/Dコ
ンバータを備える超音波受信器とからなるので、完全
に、デジタルドメインにおいて、ビーム形成と、CW処
理を含む信号処理とを行うことができる。
【0034】また、本発明の超音波受信方法によれば、
変換器によって受信したエコーを処理する方法におい
て、前記エコーをデジタル化して、少なくとも160d
B/sqrt Hzのダイナミックレンジを有するデジタル信
号を発生させるので、完全に、デジタルドメインにおい
て、ビーム形成と、CW処理を含む信号処理とを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の超音波装置のブロック図である。
【図2】周知の超音波受信器における単一チャンネルの
ブロック図である。
【図3】本発明の好ましい実施の形態を示す超音波受信
器の単一チャンネルのブロック図である。
【符号の説明】
300 信号 305 ビーム形成チャンネル 310 信号源電圧 312 抵抗 314 ノイズ成分 316 増幅器 318 ナイキストフィルタ 320 A/Dコンバータ 322 ビーム形成ロジック 324 加算処理 326 デジタル処理
フロントページの続き (71)出願人 399117121 395 Page Mill Road P alo Alto,California U.S.A. Fターム(参考) 2G047 BA03 BC05 CA01 DB02 EA10 GB02 GF05 GF06 GF22 GG09 GG15 GG17 4C301 AA02 BB23 DD03 EE11 HH33 JB03 JB11 JB37 5D019 EE06 FF04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波装置において、 音響エネルギを電気信号(300)に変換する、少なく
    とも一つの素子を備える変換器と、 前記変換器に接続され、前記電気信号を受信するととも
    に、該電気信号のデジタル信号を出力する少なくとも一
    つのチャンネル(305)を備え、かつ前記少なくとも
    一つのチャンネルが、少なくとも154dB/sqrt Hz
    のダイナミックレンジを備え、前記電気信号を変換可能
    なA/Dコンバータ(320)を備える超音波受信器と
    からなることを特徴とする超音波受信装置。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも一つのチャンネルが、4
    0MSPSサンプルレートにおいて少なくとも14.7ビッ
    トを変換可能なA/Dコンバータ(320)であること
    を特徴とする請求項1に記載の超音波受信装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも一つのチャンネルが、少
    なくとも160dB/sqrt Hzのダイナミックレンジを
    備え、前記電気信号を変換可能なA/Dコンバータ(3
    20)を備えることを特徴とする請求項1に記載の超音
    波受信装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記超音波受信器の出力をデジ
    タル処理し、該デジタル処理が、連続波(CW)ドップ
    ラ処理と調波信号処理との少なくとも一方有するプロセ
    ッサ(326)からなることを特徴とする請求項1に記
    載の超音波受信装置。
  5. 【請求項5】 前記超音波受信器における前記少なくと
    も一つのチャンネル(305)が、 前記変換器における一つ素子の出力を増幅して、前記A
    /Dコンバータ(320)の最大入力信号レベルを整合
    する前置増幅器(316)と、 前記前置増幅器(316)の出力をフイルタして、前記
    A/Dコンバータ(320)によって変換できない周波
    数を除去するナイキストフィルタ(318)と、 前記A/Dコンバータ(320)の出力を入力して、あ
    らかじめ決められた値だけ前記チャンネル(305)の
    出力を遅延させるビーム形成ロジック(322)とから
    なることを特徴とする請求項1に記載の超音波受信装
    置。
  6. 【請求項6】 さらに、それぞれのチャンネルの出力を
    加算する加算ロジック(324)が設けられることを特
    徴とする請求項1に記載の超音波受信装置。
  7. 【請求項7】 変換器によって受信したエコーを処理す
    る方法において、 前記エコーをデジタル化して、少なくとも160dB/
    sqrt Hzのダイナミックレンジを有するデジタル信号を
    発生させることを特徴とする超音波受信方法。
  8. 【請求項8】 さらに、前記デジタル化されたエコー信
    号をデジタル的に処理して、連続波(CW)ドップラ処
    理および調波信号処理の少なくとも一方を行うことを特
    徴とする請求項7に記載の超音波受信方法。
  9. 【請求項9】 超音波装置において、 音響エネルギを電気信号(300)に変換する、少なく
    とも一つの素子を備える変換器と、 前記変換器に接続され、前記電気信号を受信するととも
    に、該電気信号のデジタル信号を出力する少なくとも一
    つのチャンネル(305)を備え、かつ前記少なくとも
    一つのチャンネルが、受信したエコーの全使用可能ダイ
    ナミックレンジをデジタル的に表現することができ、そ
    れにより、全デジタルドメインにおける引き続く処理を
    可能にするA/Dコンバータ(320)を備える超音波
    受信器とからなることを特徴とする超音波受信装置。
  10. 【請求項10】 変換器によって受信したエコーを処理
    する方法において、 前記エコーをデジタル化して、前記エコーの全使用可能
    ダイナミックレンジを表現するデジタル信号を発生さ
    せ、 全デジタルドメインにおけるエコーに関し、連続波(C
    W)ドップラ処理および調波信号処理の少なくとも一方
    を行うことを特徴とする超音波受信方法。
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