JP2002006128A - 回折光学素子を用いた撮像装置 - Google Patents
回折光学素子を用いた撮像装置Info
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Abstract
れ、かつ色フレアが目立たない回折光学素子及びそれを
有した撮像装置を得ること。 【解決手段】 少なくとも2種類の分散の異なる材質か
らなる複数の回折格子を積層した格子構造をもち、該格
子構造での最大光路長差が波長の整数倍となる波長であ
る設計波長を複数有し、該設計波長λ0が所定の条件を
満たす回折光学素子を、光学系中に用い、撮像手段に画
像を形成すること。
Description
は所定の帯域光で使用する回折光学素子及びそれを有し
た撮像装置に関するものであり、特に、3色以上の色光
を用いてカラー画像を形成する撮影光学系の一部に用い
る回折光学素子として好適なものである。
法の1つとして、分散の異なる2つの硝材(レンズ)を
組み合わせる方法がある。
を減じる方法に対して、レンズ面やあるいは光学系のレ
ンズ面以外の部分に回折作用を有する回折光学素子(以
下回折格子とも言う)を設けることで、色収差を減じる
方法が、例えばSPIE Vol.1354 International Lens
Design Conference(1990)等の文献や特開平4−
213421号公報、特開平6−324262号公報、
USP5044706等により開示されている。これ
は、光学系中の屈折面と回折面とでは、屈折力の符号が
同じ場合には、ある基準波長の光線に対する色収差の出
方が逆方向に発現するという物理現象を利用したもので
ある。さらに、このような回折光学素子は、その周期的
構造の周期を自由に変化させることで非球面レンズ的な
効果をも持たせることができるので単色収差の低減にも
大きな効果がある。
折後も1本の光線であるのに対し、回折においては、1
本の光線が回折されると複数の次数の回折光に光が分か
れてしまう。そこで、光学系に回折光学素子を用いる場
合には、使用波長領域の光束が特定次数(以後「設計次
数」とも言う)に集中するように格子構造を決定する必
要がある。特定の次数に光が集中している場合では、そ
れ以外の次数の回折光の強度は低いものとなり、強度が
0の場合にはその回折光は存在しないものとなる。
は、使用波長域全域において設計次数の光線の回折効率
が十分高いことが必要になる。また、設計次数以外の回
折次数をもった光線は、設計次数の光線とは別な所に結
像するため、フレア(光)となる。従って回折光学素子
を利用した光学系においては、回折光学素子の設計次数
の光線の回折効率の分光分布及び設計次数以外の次数の
光線(不要回折光)の振る舞いについても十分考慮する
事が重要である。
成る回折格子6を設けた回折光学素子1を光学系中のあ
る面に形成した場合の特定の回折次数の光線に対する回
折効率の特性を図14に示す。以下、回折効率の値は全
透過光束に対する各回折光の光量の割合であり、格子境
界面での反射光などは説明が複雑になるので考慮してい
ない。この図14で、横軸は波長を表し、縦軸は回折効
率を表している。この回折光学素子は、1次の回折次数
(図中実線)において、使用波長領域で最も回折効率が
高くなるように設計されている。即ち設計次数は1次と
なる。さらに、設計次数近傍の回折次数(1次±1次の
0次と2次)の回折効率も併せ並記しておく。
折効率はある波長で最も高くなり(以下「設計波長」と
言う)それ以外の波長では序々に低くなる。この設計次
数での回折効率の低下分は、他の次数の回折光となり、
フレアとなる。また、回折光学素子を複数個使用した場
合には特に、設計波長以外の波長での回折効率の低下は
透過率の低下にもつながる。
り様々と提案されている。
開示されている回折光学素子は、図15に示すように3
種類の異なる材料(3つの回折格子6,7,12)と、
2種類の異なる格子厚d1,d2を最適に選び、等しい
ピッチ分布で各回折格子近接して配置したものであり、
この構成により図16に示すように可視域全域で設計次
数での高い回折効率を実現している。
る構成を特開平10−133149号公報に提示してい
る。同公報で提示された回折光学素子は、図17に示す
ように、2層に重ね合わされた積層断面形状をもってい
て、そして2層6,7を構成する材質の屈折率、分散特
性および各格子厚を最適化することにより、可視域全域
で設計次数での高い回折効率を実現している。
は、図13に示したようなキノフォーム型の回折光学素
子の格子厚を調整することで設計波長を適宜シフトする
ことにより、設計次数近傍の次数の不要回折光の量を低
減した回折光学素子を開示している。
(特開2000−241614号公報)において積層構
造の回折光学素子を用い設計次数近傍の不要回折光を適
切に低減する光学系を提案している。
開平9−127322号公報で提案されている回折光学
素子は、設計次数の回折効率が大幅に改善されているた
め、設計次数以外の次数の回折光である不要回折光の量
も低減されフレアは減少している。しかしながら得られ
る画像には色フレアが目立っていた。又、フレアの色味
やフレアの量などについての詳細な記述はされていな
い。
は、図13に示すような1つの回折面を有する格子形状
について不要次数光の色フレアの影響などについては記
述されているが、(以下「単層DOE」という)、2層
以上に重ね合わされた積層断面形状をもつ回折光学素子
(以下「積層DOE」という)についてのフレアに関し
ては何ら言及されていない。
層DOEと比べるとフレアは大幅に低減しているもの
の、不要回折光が全く存在しないということはなく、わ
ずかながら残存している。
えば、複写機のリーダーレンズや液晶プロジェクターの
投射レンズ)への応用では、積層DOEによりフレアの
影響は問題ないレベルまで抑制されている。しかしなが
ら、本発明者が種々と検討した結果によると、カメラ、
ビデオなど様々な被写体を様々な条件で撮影するような
光学系に於いては、わずかに残存しているフレアが問題
になる場合があることが分かった。
存在する場合、撮影時には光源が適正な露出になるよう
には撮影せず、光源以外の被写体が適正露出になるよう
な撮影を行なう。従って光源部は適正露光以上の露光で
撮影されることになる。例えば、光源が適正露光の10
00倍で露光されると、フレアがわずか0.2%残存し
ていたとしても、光源部のフレアの量も1000倍され
るので適正露光の2倍の光量をもつフレアとなり、撮影
画像に目立つフレアが発生する。
を応用した場合、わずかなフレアでも問題となることが
ある。特に、フレア成分に波長依存性がある場合には、
特開平10−104411号公報で開示している単層D
OEに基づく色光特性に似た色フレアが積層DOEの場
合にも発生する。
アが目立たない回折光学素子及びそれを有した撮像装置
の提供を目的としている。
学素子を有した撮像装置は、少なくとも2種類の分散の
異なる材質からなる複数の回折格子を積層した格子構造
をもち、該格子構造での最大光路長差が波長の整数倍と
なる波長である設計波長を複数有し、該設計波長λ0が
次の条件を満たし、かつ使用波長領域全域で特定次数
(設計次数)の回折効率を高くする回折光学素子を、光
学系中に用い、撮像手段に画像を形成することを特徴と
する回折光学素子を有した撮像装置。
の通りである。
0)は次の通りである。
(λ)F2(λ)dλ=∫Dm(λ0,λ)L(λ)T(λ)F3(λ)dλ とする。以上において、 Dp(λ0,λ):回折光学素子の回折次数がp、設計波長が
λ0のときの波長λの回折効率 Dm(λ0,λ):回折光学素子の回折次数がm、設計波長が
λ0のときの波長λの回折効率 m:設計次数、 n:フレアに寄与する次数(n>0) Σ:加算記号、図中Σでp=m-nからp=m+nの値を加算する
がこの場合、p=mを含まないこととする。 ∫:積分記号 λ1、λ2:特定波長域の最短波長と最長波長 Sp(λ):受光面(設計次数の結像位置)の特定領域で
のP次回折次数光の波長λでの寄与率。 L(λ):光学系に入射する光束の波長λでの分光特性、 T(λ):光学系の波長λでの透過率。 F1 (λ)、F2 (λ)、F3 (λ):撮像手段の中のそれ
ぞれある波長域の光を検出する受光手段の分光感度特
性。 ただし、分光感度が最大になる波長が小さい方からF1
(λ)、F2 (λ)、F3 (λ)とする。
て、前記積層される複数の回折格子には格子形状の格子
の向きが他の回折格子とは異なる回折格子が少なくとも
1つ以上含まれることを特徴としている。
て、前記特定の波長域が、可視光域であることを特徴と
している。
て、前記積層される回折格子は基板上に積層されてお
り、該積層される回折格子の基板側に近いほうから第1
の回折格子、第2の回折格子、第iの回折格子としたと
き、第1の回折格子を形成する材質と基板が同材質であ
ることを特徴としている。
て、前記光学系は、結像光学系であることを特徴として
いる。
とも2種類の分散の異なる材質から成る複数の回折格子
を積層した格子構造をもち、該格子構造での最大光路長
差が波長の整数倍となる波長である設計波長を複数有
し、設計次数以外の次数の回折光によるフレアを青味が
かった白色のような青色系の色相としたことを特徴とし
ている。
数以外の次数の回折光によるフレアを青味がかった白色
のような青色系の色相としたことを特徴としている。
7記載の回折光学素子を有していることを特徴としてい
る。
記載の光学系により被写体を撮像手段に結像することを
特徴としている。
系中に用い、撮像手段に画像を形成するときに用い、使
用波長領域全域で特定次数(設計波長)の回折効率を高
くする回折光学素子であって、該回折光学素子は、少な
くとも2種類の分散の異なる材質からなる回折格子を積
層した格子構造をもち、該格子構造での最大光路長差が
波長の整数倍となる波長である設計波長を複数有し、該
設計波長λ0が次の条件を満たすことを特徴としてい
る。
の通りである。
(λ)F2(λ)dλ=∫Dm(λ0,λ)L(λ)T(λ)F3(λ)dλ とする。
λ0のときの波長λの回折効率 Dm(λ0,λ):回折光学素子の回折次数がm、設計波長が
λ0のときの波長λの回折効率 m:設計次数、 n:フレアに寄与する次数(n>0) Σ:加算記号、図中Σでp=m-nからp=m+nの値を加算する
がこの場合、p=mを含まないこととする。 ∫:積分記号 λ1、λ2:特定波長域の最短波長と最長波長 Sp(λ):受光面(設計次数の結像位置)の特定領域で
のP次回折次数光の波長での寄与率。 L(λ):光学系に入射する光束の波長λでの分光特性、 T(λ):光学系の波長λでの透過率。 F1 (λ)、F2 (λ)、F3 (λ):撮像手段の中のそれ
ぞれある波長域の光を検出する受光手段の分光感度特
性。 ただし、分光感度が最大になる波長が小さい方からF1
(λ)、F2 (λ)、F3 (λ)とする。
いて、前記積層される回折格子の格子形状は格子の向き
が異なる回折格子が少なくとも1つ以上含まれることを
特徴としている。
いて、前記特定の波長域が、可視光域であることを特徴
としている。
いて、前記積層される回折格子は基板上に積層されてお
り、該積層される回折格子の基板側に近いほうから第1
の回折格子、第2の回折格子、第iの回折格子としたと
き、第1の回折格子を形成する材質と基板が同材質であ
ることを特徴としている。
折光学素子を用いた撮像装置の要部構成図である。
用,検査用,観察用等の各種の光学機器に適用可能なも
のである。
E)1、屈折光学素子9(図ではレンズ)、絞り10を
各々少なくとも1つ以上有している。図1では光学系O
Lに入射した物体からの光束が受光部(撮像手段)11
に結像する状態を示している。
折光学素子9との合成で特定の波長域で良好な光学性能
が得られるように収差補正されている。受光部11は異
なる分光感度を有する複数の受光体から構成され、異な
る分光感度の受光体からの画像を合成することでカラー
画像が得られる構成となっている。
ム、感光体、そして人眼の眼などが通常は用いられる。
例として、図8に一般的な銀塩カラーフィルムの可視領
域でのR(赤色),G(緑色),B(青色)の3つの分
光感度特性を示した。受光部11は、通常は3つの異な
る波長帯に感度を有する3つの受光手段を有しており、
それを混合することによってカラー画像の再現を行って
いる。銀塩カラーフィルムは青、緑、赤にピーク感度を
有する3つの感光層から構成されているし、CCDも
青、緑、赤にピーク感度を有する3つのセンサから構成
されている。
光手段を、それぞれ第1、第2、第3受光手段と呼ぶこ
とにする。
光学素子を示しているがレンズ等の曲面上に設けた回折
光学素子を用いても良い。
の正面図及び側面図である。回折光学素子1は第1の回
折光学素子2と第2の回折光学素子3が近接した構成と
なっている。
なり、中心から周辺にかけて格子ピッチを徐々に小さく
していくことでレンズ作用を有するようにしている。
A’断面で切断した断面形状の一部である。図3は格子
(回折格子)のピッチ方向に比し、深さ方向がかなりデ
フォルメ(誇張)された図となっている。
断面格子形状は、基板4上に設けられた第1層(回折格
子)6と空気層8の境界部に回折格子面6aが作成され
た第1の回折光学素子2と、基板5上に設けられた第2
層(回折格子)7と空気層8の境界部に回折格子面7a
が作成された第2の回折光学素子3とが空気層8を介し
て近接した構成となっている。そして全層を通して1つ
の回折光学素子として作用することを特徴としている。
素子の回折格子6,7は単層の回折光学素子を作成する
技術が使用できる。また、2つの材料の境界に回折格子
部を形成する従来の場合には、材料の光学特性の他に、
材料の密着性、膨張率など様々な特性を満足する材料を
用いる必要があるのに対して、上述の積層構造の回折光
学素子では、光学特性のみを満足すれば基本的には良い
ので材料の選択範囲は広くなり、作成には有利となって
いる。
いて説明する。
過型の回折格子1で、設計波長λ0で回折効率が最大
(100%)となる条件は、光束が格子(基板2)6に
対して垂直入射した場合は、回折格子6の山と谷を通過
する光線間の光学光路長差が波長の整数倍になればよ
く、式で表わすと、 (n01-1)d=mλ0 ・・・(3) となる。
の屈折率である。dは格子厚、mは回折次数(設計回折次
数)である。
合せた構造からなる回折光学素子でも、基本は1層の場
合と同様で、全層を通して1つの回折格子として作用さ
せるためには、各材質の境界に形成された回折格子の山
と谷の光学光路長差を求め、それを全層にわたって加え
合わせたものが、波長の整数倍になるように決定する。
従って図3に示した積層構造の回折光学素子1の基板に
光束が垂直入射する場合の回折効率が最大となる条件式
は、 ±(n01-1)d1±(n02-1)d2=mλ0 ・・・(4) となる。ここでn01は波長λ0での第1の回折格子6の材
質の屈折率、n02は波長λ0での第2の回折格子7の材質
の屈折率である。d1とd2はそれぞれ第1の回折格子6と
第2の回折格子7の格子厚である。ここで回折方向を図
3中の0次回光から下向きに回折するのを正の回折次数
とすると、(4)式での各層の加減の符号は、図に示す
ように上から下に格子厚が増加する格子形状(図中、回
折格子7)の場合が正となり、逆に下から上に格子厚が
増加する格子形状(図中、回折格子6)の場合が負とな
る。
長λでの回折効率η(λ)は、 η(λ)=sinc2[π[M-[±(n1(λ)-1)d1±(n2(λ)-1)d2]/λ]] =sinc2[π[M-Φ(λ)/λ]] ・・・(5) ここでΦ(λ)=±(n1(λ)-1)d1±(n2(λ)-1)d
2 ただし、Mは評価回折次数、n1(λ)は第1の回折格子
の波長λでの屈折率、 n2(λ)は第2の回折格子の波
長λでの屈折率、d1、d2はそれぞれ第1の回折格子と第
2の回折格子の格子厚である。又、sinc(x)=sin
(x)/x である。
の境界面に形成されているが、本発明の目的を達成する
ためには、これに限定するものではなく、2つの異なる
材料の境界面に回折格子面を構成した回折格子を有して
も良い。一般には、前述の製造上の面から空気層との境
界面に形成されるのが好ましい。
折光(設計次数以外の次数の回折光)の説明を行なう。
不要次数の回折光(不要次数光)の回折効率を説明する
ために、本発明の積層型の回折光学素子として図3に示
した積層の構造を考える。
成をとる。格子部6を形成する材質は紫外線硬化樹脂
(nd=1.635、νd=23.0)、格子厚d1は7.88μmとする。
構成をとる。格子部7を形成する材質は大日本インキ化
学工業(株)製の紫外線硬化樹脂COO1(nd=1.524、
νd=50.8)、格子厚d2は10.71μmとする。
効率を図4に示す。この例では設計波長は可視領域で2
つ存在し、短波長側から順に447nm、608nmで
ある。図から明らかに設計波長の447nmと608n
mでは回折効率が100%になっていることが分かる。
す。図中からはそれぞれ−2次、−1次、0次、2
次、3次、4次の回折効率を表している。
nmでは不要回折光は存在せず、設計次数である1次の
設計次数の回折光の回折効率が低下すると、1次以外の
回折効率が大きくなっていることが分かる。
光が発生することになる。さらに図から−2次、−1
次、0次や、2次、3次、4次については、次数が設計
次数(1次)から離れるにつれて回折効率は小さくなっ
ていることが分かる。従って、フレア光は弱くなってき
て影響は少なくなってくる。即ち設計次数(1次)の隣
の次数(0次,2次)の影響が最も大きい。
ついて説明する。図6に各回折次数の結像状態を示す。
図6(a)は設計次数及び設計次数近傍の不要次数の回
折光の結像状態、図6(b)は図6(a)を光軸方向か
ら見た結像状態、図6(c)は各受光位置での不要次数
光の光量状態を示す。以下順をおって詳細に説明する。
の結像状態を例にとる。また、カラー画像を形成するの
に必要な色の光束を青(B)、緑(G)、赤(R)の3
色とし、各色B,G,Rを450nm、550nm、6
50nmの単一波長で代表させる。さらに設計回折次数
を1次(回折光)とする。
る。図中1cの光束が設計次数の光束であり、結像面
(感光面)11上では軸上に集光している。この光束1
cは、色収差は良好に補正された光束であるので、収差
レベルでの結像状態の差はあるが、現在問題としている
色フレアの結像状態に比べれば、波長の違いによる結像
状態の差は無視できる量である。この設計次数より高い
回折次数の回折光は、回折面でより大きく回折する。
rと3次回折光の各色光3b,3g,3rの結像状態を
図示する。
設計次数より低い次数(0次、−1次など)も重なりあ
って最終的なフレアとなるが説明が複雑になるので、上
記2つの不要次数(2次、3次)の回折光についてのみ
説明する。
ンズとの合成で色収差が補正されていないので、波長に
より回折角が異なる。従って2次回折光のB成分は2
b、G成分は2g、R成分は2rで示されるように結像
面11上で異なる箇所に結像する。
態を図示したものである。この図から解るように、B成
分(b)よりR成分(r)のほうが感光面11上で大き
くぼけた結像状態であることが分かる。
回折し、3次回折光のB成分は3b、G成分は3g、R
成分は3rで示されるように2次回折光よりもさらにぼ
けて感光面11上に結像される。設計次数より低い次数
に関しても現象は同じで、設計次数から離れた次数の回
折光ほどぼけは大きくなり、また各次数内もB成分より
R成分のぼけが大きくなる。つまり、0次回折光より−
1次回折光、−1次回折光より−2次回折光のほうがぼ
けは大きくなる。
リアでのフレア光量の状態を表している。図中aは2次
回折光と3次回折光のRGB成分のフレアが存在するエ
リア、bは2次回折光のB成分のフレアは存在しない
が、2次回折光のG成分、R成分と、3次回折光のR,
G,B成分のフレアが存在するエリア、cは2次回折光
のB成分、G成分のフレアは存在しないが、2次回折光
のR成分と3次回折光のフレアが存在するエリア、dは
2次回折光のフレアは存在しないが、3次回折光のRG
B成分のフレアが存在するエリア、eは3次回折光のB
成分のフレアは存在しないが、3次回折光のG成分、R
成分のフレアが存在するエリア、fは3次回折光のB成
分、G成分のフレアは存在しないが、3次回折光のR成
分のフレアが存在するエリアとなっている。
願平11−344369号(特開2000−24161
4号公報)で提案した積層型の回折光学素子のフレア光
に関する先願の実施例と本発明の実施例について説明す
る。まずは、先願におけるフレアの色味について説明す
る。
(上記説明では0次と2次)のフレア光のB、G、R成
分を小さくしつつ、受光体で読み取られる積分光量がB
GR成分で差が少なくなるように構成している。また先
願には回折効率の値しか記載していないが、設計次数を
mとしたときのm±2次以上の高次回折光は、各次数内の
色フレアのBGR成分の差はm±1次回折光と同じ傾向と
なる。さらに、次数が設計次数から離れるにつれて回折
効率は大幅に低下している。
て定性的な説明をする。エリアaについては図6(c)
から判るように全ての回折次数、全ての波長のフレア成
分が重なり合ったフレアとなっている。2次回折光の3
つの色について考えると、積分光量がほぼ等しいが、感
光面11上での波長のぼけがB成分のほうが小さいの
で、エリアaの単位面積あたりの2次回折光のフレアの
色味としては若干青み係った白となる。この2次回折光
のフレアにさらに3次回折光が重なることになるが、3
次回折光だけを考えると2次回折光と同様の色味を示
す。従ってエリアaのフレアの色味は若干青み係った白
となる。
く存在しないエリアである。従ってこのエリアに寄与す
るフレア光は3次以上の高次回折光と2次回折光のG、
R成分となる。先願では2次回折光に比べて、3次回折
光が少ないうえに、よりぼけは大きいため、このエリア
bのB成分はG、R成分に比べてかなり少ない量とな
る。従ってエリアbの色味はかなり鮮やかな黄色とな
る。
アは2次回折光のB、G成分は全く存在しないエリアで
ある。従ってこのエリアcに寄与するフレア光は3次以
上の高次回折光と2次回折光のR成分のみとなる。エリ
アbと同様に2次回折光のR成分に比べて、3次回折光
のB、G成分が少ないのでフレアの色味は鮮やかな赤と
なる。3次回折光が寄与するエリアd、e、fについて
も絶対量は少なくなるが色味は2次回折光と同じで順に
白、黄色、赤となる。
学素子を使うことで、フレア量は大幅に低減しているの
で上記フレアは読み取り画像には発生しない。
は、フレアが発生することが考えられ、一旦発生した場
合には先願では黄色、赤など目につく(誘目性の高い)
色フレアが発生する場合がある。
いて説明する。本発明は、色フレアの色味を補正してい
る。定性的に説明すると先願の黄色、赤のフレアの色味
を目立たない青系統の色味にしている。
2次回折光の赤成分と3次回折光の青成分のフレア量が
単位面積当たりほぼ等しくなるように、各次数のフレア
量を調整する。このように構成して図6(c)の各エリ
アの色味がエリアaから順番に青、白、紫、青、白、紫
と各フレアを目立たない色味にしている。
に様々な仮定を用いている。実際の系では各色の波長は
単波長ではなくある波長の幅をもつので結像面でのぼけ
も波長毎に異なる。そのためフレア光も徐々に色味が変
化している。また、回折光も説明を簡単にするために、
設計次数(1次)と近傍の2次、3次回折光のみが存在
する場合を例に説明したが、実際は3次以上の高次回折
光も寄与しているし、0次や−1次など設計次数より低
い次数のフレアも高い次数のフレアと同様にフレア光と
して存在している。これらのことを考慮することで、よ
り実際のフレアの色味に近くなり、補正精度が向上す
る。さらに軸上光束のフレアについての説明に言及した
が、軸外光束についても同様の色味の評価が行なえる。
レアが同心円状に重ならなかったり、各次数、各色のフ
レアがぼけ領域で光量むらを有することがある。その場
合も特定位置でどの回折次数のどの波長のフレアが存在
し、単位面積あたりのフレアの寄与率がいくらかを正確
に計算して色味の設定を行うことができる。
好に補正されるように複数の設計波長λ0を最適に組み
合わせ構成する手順と作用を順に説明する。まず、回折
光学素子を用いたときの分光特性について説明する。従
来の一般的な撮影光学系での分光特性は、光源又は外光
の分光特性と撮像手段の分光感度特性とレンズ(撮像光
学系)の透過率とから決まる。特に、撮像手段が3つの
波長域の3つの受光手段に分かれているときには、撮影
光学系の分光特性は各々次のように定義される。
性、F1(λ)、F2(λ)F3(λ)は各々撮像手段の第
1、第2、第3の受光手段の波長λでの分光感度特性、
T(λ)は撮影光学系の波長λでの透過率である。また、
それぞれの式の関係は、 ∫L(λ)F1 (λ)T(λ)dλ=∫L(λ)F2 (λ)T(λ)dλ =∫L(λ)F3 (λ)T(λ)dλ ・・・(7) であり、それぞれの受光手段の出力を同じにして色を混
合することによりカラーバランスのとれた色再現を行っ
ている。
わち、光源が白色光源(D65)である図7に示す分光
特性を有しており、撮像手段が一般的なカラーフィルム
である図8に示す分光特性を有しており、レンズの透過
率が図9に示す分光特性を有しているようなとき、L
(λ)、F1 (λ)、F2 (λ)、F3 (λ)、T(λ)について
計算を行い、積分光量が等しくなるようにする。
DOEの設計次数m次の回折効率Dm(λ)の要因が加わ
ってくる。回折効率Dm(λ)は、設計波長λ0と任意の
波長λをパラメータとして、Dm(λ0、λ)と書ける。よ
って、設計波長λ0のDOEを用いたときの分光特性は
次のように定義できる。
同じにしてカラーバランスのとれた色再現を行なうため
(7)と同様の等号が成り立つ。 ∫Dm(λ0,λ)L(λ)F1(λ)T(λ)dλ=∫Dm(λ0,λ)L(λ)F2(λ)T(λ)dλ =∫Dm(λ0,λ)L(λ)F3(λ)T(λ)dλ ・・・(9) この式を用いて不要次数の回折光の分光特性も定義でき
る。
は、 Dp(λ0,λ)L(λ)F1(λ)T(λ) ・・・(10-1) Dp(λ0,λ)L(λ)F2(λ)T(λ) ・・・(10-2) Dp(λ0,λ)L(λ)F3(λ)T(λ) ・・・(10-3) で定義できる。
リアにおけるフレア量を定義する。分光特性が示す値
は、光学系を通った後、受光体に記録される波長λでの
光のエネルギーであるため、フレアに関る光のエネルギ
ーを求めるには、この分光特性を感光領域における全て
の波長λで積分すればよい。
レア量として、式(10-1)〜(10-3)に示される各次数の
フレア量を波長に応じた結像状態を考慮したウェイトSp
(λ)で重みづけし、全ての波長域で積分した値を、必
要次数だけ加算した値で定義している。
フレア量は、次の式(11-1)〜(11-3)のように表わすこ
とができる。
率ともいう)Sp(λ)は例えば着目する色フレアが発
生している領域の単位面積をsとし、その色フレアに影
響している光束に波長λのp次回折光が寄与していると
した場合、その回折光の評価面(前述のフィルム面)での
光束の広がり面積をsp(λ)とすると、 Sp(λ)=s
/ sp(λ)で表される値である。
レア量: U1,n(λ0)
レア量: U2,n(λ0)
レア量: U3,n(λ0)
0)、U3,n(λ0)を計算する際は設計次数以外の不要回
折光のみを計算することは言うまでもない。従って、Σ
の加算において数式上はp=mも加算されてしまうが、
実際はp=mは設計次数なので、加算から除外する。
を全て加算することが望ましいが、設計次数から離れる
につれ回折効率の絶対値が小さくなることと、受光面で
のフレアのぼけが大きくなり、特定エリアの寄与率が低
くなるので考慮する次数nはn=4程度で十分である。
次数は1次±4次即ち−3次から5次光なる。
するためには、積層DOEの設計波長λ0を以下の条件
式を満たすように設定すればよい。
ある。
(c)の説明におけるエリアb、c、e、fの各エリア
の色フレアについての条件式である。
の色相、c、fは白から紫の色相となる。
a、dの各エリアの色フレアについての条件式で、色相
を青系統にする条件である。
b、eの各エリアの色フレアについての条件式であり、
色相を青から白の領域にする条件である。
a、dの各エリアの色フレアについての条件式であり、
(2)式とあわせて青系統の色相にする条件式である。
設計波長の組み合わせを最適化すれば、色フレアが発生
した場合でも誘色性の低いフレアとすることができ、特
殊な撮影条件でも良好な撮影光学系を得ることができ
る。
ー系のような撮像手段のない観察系に適用するときのF1
(λ)、F2(λ)、F3(λ)についてはCIEのRGB
等色関数における3刺激値を用いれば、観察系における
色フレアを評価することができる。
241614号公報)と本実施形態1の色フレアを実現
するための設計次数(1次)の回折効率を示す。先願に
比べて、青の回折効率をさげ、赤の回折効率をあげてい
る。
す。図18(a)が0次回折光、図18(b)が2次回
折光である。図から判るように、不要次数の回折効率は
逆に青のフレアを多くし、赤のフレアを少なくしてい
る。
を有する回折光学素子を使い、前述した図6(c)のフ
レアの状態における各エリアの相対光量を表す。ここで
は、解りやすい数値例として、8BitのCCD出力の
形式を例にとった。
ベル、一番暗い場合の出力が0レベルとなっている。前
述の分光感度を有する仮想のCCDで読み取った場合の
各エリアでのフレア量を表示している。評価次数nをn
=4とし、U3、4(λ)のエリアaからcの単位面積
(1画素)当たりのCCD出力が200レベルとなるよ
うに設定した場合の各エリアでの出力を表し、計算上2
55レベルを超える値は、センサで飽和するものと見做
し、255レベルとしている。
(λ)、エリアbからエリアdがU1、4(λ)-U1、1
(λ)、e、fがU1、4(λ)-U1、2(λ)を表す。同様にU2、n
(λ)の数値はエリアa、bがU2、4(λ)、エリアcからエ
リアeがU2、4(λ)-U2、1(λ)、エリアfがU2、4(λ)-U2、
2(λ)を表す。さらにU3、n(λ)の数値はエリアaからエ
リアcはU3、4(λ)、エリアeからfはU3、4(λ)-U3、1
(λ)となる。
ることを意味している。×は条件式を満足しないことを
意味している。斜線部は条件式に適用されないことを意
味している。aからfのエリアは条件式(1)か条件式
(2)のどちらかを適用している。例えば、aは条件式
(2)が適用され、条件式(1)は適用されないので条
件式(1)の表に斜線が引かれている。さらに、aから
fのエリアは条件式(3)か条件式(4)のどちらかに
も適用している。
件式(1)、(2)、(3)、(4)を満たしているこ
とが分かる。
部を設けた素子であるが、レンズ曲面表面に設けた回折
光学素子においても同様の効果が得られることは言うま
でもない。
す。図11はカメラ等の撮影光学系の断面を示したもの
であり、同図中、101は撮影レンズで、内部に絞り10
2と本発明に係る回折光学素子1を持つ。103は結像
面であるフィルムまたはCCDである。
せで構成することで、回折効率の波長依存性は大幅に改
善され、且つ不要次数のフレアの色味が改善されている
ので、様々な撮影状態において、フレアが少なく(誘目性
が低く)解像力も高い高性能な撮影レンズを提供でき
る。
明の回折光学素子を設けたが、これに限定するものでは
なく、レンズ曲面表面に設けても良いし、撮影レンズ内に
複数、本発明の回折光学素子を使用しても良い。
場合を示したが、これに限定するものではなく、ビデオカ
メラの撮影レンズ、事務機のイメージスキャナーや、デジ
タル複写機のリーダーレンズなど広波長域で使用される
結像光学系に使用しても同様の効果が得られる。
の感度が可視域にある例で説明した。CCDなどのセン
サの中には、可視域だけでなく、紫外や近赤外にも感度を
有するものが存在する。このような場合、上記、昼色光
でフレアの色味を決定しても、人工灯などで、大きく色味
が変わることがおこる。このような、光源の種類による
色味のばらつきを少なくするために、光学系の一部に赤
外カットのフィルタや紫外光カットのフィルタを設ける
ことが好ましい。
は一定の格子厚になっていたがこれに限定するものでは
ない。回折光学素子を通過する入射光束は、回折光学素
子の場所毎に様々な入射条件を有している。従ってその
入射条件の違いも考慮し、回折光学素子の場所毎に、格子
厚を変えてあげれば、さらに色フレアの誘目性を有効に
抑制することが可能となる。
光手段)の分光感度として異なる3つの感度帯(RG
B)をもつ受光体を例にフレアの色味を説明した。イエ
ロー、マゼンタ、シアンの赤緑青の補色の分光感度を有す
る受光体で読み取る場合は、受光体によるフレア量は実
施形態1の条件式を満足しなくなる。このような場合
は、受光体からの出力ではなく、一旦、RGBの3色に変
換した出力に対して実施例の条件が満足するように各色
のフレア量を決定すればよい。
合でも、センサからの直接の出力に対してでなく、様々
な画像処理が行われたあとの最終画像データに対して、
上記条件式が満足するように決めることが望ましい。
図12に示す。図12は、双眼鏡等の観察光学系の断面
を示したものであり、同図中、101は対物レンズ、1
04は像を成立させるためのプリズム(像反転手段)、
105は接眼レンズ、106は評価面(瞳面)である。
図中1は本発明の回折光学素子である。回折光学素子1
は対物レンズ101の結像面103での色収差等を補正
する目的で形成されている。
層構造にすることで、回折効率の波長依存性は大幅に改
善され、且つ不要次数のフレアの色味が改善されている
ので、目視した場合でもフレアが少なく(誘目性が低
く)解像力も高い高性能な対物レンズを提供できる。
折光学素子1を形成した場合を示したが、これに限定す
るものではなく、プリズム表面や接眼レンズ内の位置で
あっても同様の効果が得られる。しかしながら、結像面
より物体側に設けることで対物レンズのみでの色収差低
減効果があるため、肉眼の観察系の場合少なくとも対物
レンズ側に設けることが望ましい。
たが、これに限定するものではなく地上望遠鏡や天体観
測用望遠鏡などであってもよく、またレンズシャッター
カメラやビデオカメラなどの光学式のファインダーであ
っても同様の効果が得られる。
る色フレアが目立たない回折光学素子及びそれを有した
撮像装置を達成することができる。
撮像装置の概略図
面図
折格子形状の説明図
数の回折効率の説明図
折次数の回折効率の説明図
明図
の説明図
た説明図
の概略図
説明図
説明図
説明図
説明図
Claims (13)
- 【請求項1】少なくとも2種類の分散の異なる材質から
なる複数の回折格子を積層した格子構造をもち、該格子
構造での最大光路長差が波長の整数倍となる波長である
設計波長を複数有し、該設計波長λ0が次の条件を満た
し、かつ使用波長領域全域で特定次数(設計次数)の回
折効率を高くする回折光学素子を、光学系中に用い、撮
像手段に画像を形成することを特徴とする回折光学素子
を有した撮像装置。 U1,n(λ0)-U1,r(λ0)>0.75[U3,n(λ0)-U3,r-1(λ0)] U1,n(λ0)-U1,r(λ0)>U3,n(λ0)-U3,r(λ0) U1,n(λ0)-U1,r(λ0)>0.5[U2,n(λ0)-U2,r-1(λ0)] U1,n(λ0)-U1,r(λ0)≧ U2,n(λ0)-U2,r(λ0) (0<r<nの任意の整数) ここで、U1,n(λ0)、U2,n(λ0)、U3,n(λ0)は次
の通りである。 【数1】 又、U1,r(λ0)、U2,r(λ0)、U3,r(λ0)は次の通
りである。 【数2】 ただし、 ∫Dm(λ0,λ)L(λ)T(λ)F1(λ)dλ=∫Dm(λ0,λ)L(λ)T
(λ)F2(λ)dλ=∫Dm(λ0,λ)L(λ)T(λ)F3(λ)dλ とする。以上において、 Dp(λ0,λ):回折光学素子の回折次数がp、設計波長が
λ0のときの波長λの回折効率 Dm(λ0,λ):回折光学素子の回折次数がm、設計波長が
λ0のときの波長λの回折効率 m:設計次数、 n:フレアに寄与する次数(n>0) Σ:加算記号、 図中Σでp=m-nからp=m+nの値を加算するがこの場合、p=
mを含まないこととする。 ∫:積分記号 λ1、λ2:特定波長域の最短波長と最長波長 Sp(λ):受光面(設計次数の結像位置)の特定領域で
のP次回折次数光の波長λでの寄与率。 L(λ):光学系に入射する光束の波長λでの分光特性、 T(λ):光学系の波長λでの透過率。 F1 (λ)、F2 (λ)、F3 (λ):撮像手段の中のそれ
ぞれある波長域の光を検出する受光手段の分光感度特
性。 ただし、分光感度が最大になる波長が小さい方からF1
(λ)、F2 (λ)、F3 (λ)とする。 - 【請求項2】前記積層される複数の回折格子には格子形
状の格子の向きが他の回折格子とは異なる回折格子が少
なくとも1つ以上含まれることを特徴とする請求項1の
回折光学素子を有した撮像装置。 - 【請求項3】前記特定の波長域が、可視光域であること
を特徴とする請求項1の回折光学素子を有した撮像装
置。 - 【請求項4】前記積層される回折格子は基板上に積層さ
れており、該積層される回折格子の基板側に近いほうか
ら第1の回折格子、第2の回折格子、第iの回折格子と
したとき、第1の回折格子を形成する材質と基板が同材
質であることを特徴とする請求項1の回折光学素子を有
した撮像装置。 - 【請求項5】前記光学系は、結像光学系であることを特
徴とする請求項1の回折光学素子を有した撮像装置。 - 【請求項6】少なくとも2種類の分散の異なる材質から
成る複数の回折格子を積層した格子構造をもち、該格子
構造での最大光路長差が波長の整数倍となる波長である
設計波長を複数有し、設計次数以外の次数の回折光によ
るフレアを青味がかった白色のような青色系の色相とし
たことを特徴とする回折光学素子。 - 【請求項7】設計次数以外の次数の回折光によるフレア
を青味がかった白色のような青色系の色相としたことを
特徴とする回折光学素子。 - 【請求項8】請求項6又は7記載の回折光学素子を有し
ていることを特徴とする光学系。 - 【請求項9】請求項8に記載の光学系により被写体を撮
像手段に結像することを特徴とする撮像装置。 - 【請求項10】光学系中に用い、撮像手段に画像を形成
するときに用い、使用波長領域全域で特定次数(設計波
長)の回折効率を高くする回折光学素子であって、該回
折光学素子は、少なくとも2種類の分散の異なる材質か
らなる回折格子を積層した格子構造をもち、該格子構造
での最大光路長差が波長の整数倍となる波長である設計
波長を複数有し、該設計波長λ0が次の条件を満たすこ
とを特徴とする回折光学素子。 U1,n(λ0)-U1,r(λ0)>0.75[U3,n(λ0)-U3,r-1(λ0)] U1,n(λ0)-U1,r(λ0)>U3,n(λ0)-U3,r(λ0) U1,n(λ0)-U1,r(λ0)>0.5[U2,n(λ0)-U2,r-1(λ0)] U1,n(λ0)-U1,r(λ0)≧ U2,n(λ0)-U2,r(λ0) (0<r<nの任意の整数) ここで、U1,n(λ0)、U2,n(λ0)、U3,n(λ0)は次
の通りである。 【数3】 【数4】 ただし、 ∫Dm(λ0,λ)L(λ)T(λ)F1(λ)dλ=∫Dm(λ0,λ)L(λ)T
(λ)F2(λ)dλ=∫Dm(λ0,λ)L(λ)T(λ)F3(λ)dλ とする。以上において、 Dp(λ0,λ):回折光学素子の回折次数がp、設計波長が
λ0のときの波長λの回折効率 Dm(λ0,λ):回折光学素子の回折次数がm、設計波長が
λ0のときの波長λの回折効率 m:設計次数、 n:フレアに寄与する次数(n>0) Σ:加算記号、図中Σでp=m-nからp=m+nの値を加算する
がこの場合、p=mを含まないこととする。 ∫:積分記号 λ1、λ2:特定波長域の最短波長と最長波長 Sp(λ):受光面(設計次数の結像位置)の特定領域で
のP次回折次数光の波長での寄与率。 L(λ):光学系に入射する光束の波長λでの分光特性、 T(λ):光学系の波長λでの透過率。 F1 (λ)、F2 (λ)、F3 (λ):撮像手段の中のそれ
ぞれある波長域の光を検出する受光手段の分光感度特
性。 ただし、分光感度が最大になる波長が小さい方からF1
(λ)、F2 (λ)、F3 (λ)とする。 - 【請求項11】前記積層される回折格子の格子形状は格
子の向きが異なる回折格子が少なくとも1つ以上含まれ
ることを特徴とする請求項10の回折光学素子。 - 【請求項12】前記特定の波長域が、可視光域であるこ
とを特徴とする請求項10の回折光学素子を有した撮像
装置。 - 【請求項13】前記積層される回折格子は基板上に積層
されており、該積層される回折格子の基板側に近いほう
から第1の回折格子、第2の回折格子、第iの回折格子
としたとき、第1の回折格子を形成する材質と基板が同
材質であることを特徴とする請求項10の回折光学素
子。
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