JP2002014677A - 電子楽器のスプリットポイント設定方法およびその装置 - Google Patents

電子楽器のスプリットポイント設定方法およびその装置

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JP2002014677A
JP2002014677A JP2000197198A JP2000197198A JP2002014677A JP 2002014677 A JP2002014677 A JP 2002014677A JP 2000197198 A JP2000197198 A JP 2000197198A JP 2000197198 A JP2000197198 A JP 2000197198A JP 2002014677 A JP2002014677 A JP 2002014677A
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key input
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JP2000197198A
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Hidekazu Tamura
英一 田村
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Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な機構等を付加することなく、簡単かつ
効率的に、キースプリットのスプリットポイントを設定
できる電子楽器のスプリットポイント設定方法およびそ
の装置を提供する。 【解決手段】 1番目からn番目のn個(nは3以上の
整数)のキーを備えた電子楽器のキースプリットのため
のスプリットポイント設定方法であって、所定方向に任
意のi番目(iは1≦i≦nとなる整数)のキーを第1
キーとして第1キー入力を行い、任意のj番目(jは1
≦i≦nとなる整数)のキーを第2キーとして第2キー
入力を行い、i番目とj番目との関係として、i<jの
関係が成立する場合、第1キーの(i−1)番目側の境
界にスプリットポイントを設定し、i>jの関係が成立
する場合、第1キーの(i+1)番目側の境界にスプリ
ットポイントを設定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器のスプリ
ットポイント設定方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キースプリットは、元来、シンセサイザ
の演奏機能の一つとして登場したが、現在では、電子ピ
アノその他、種々の電子楽器に搭載されて、音域によっ
て音色を弾き分け、例えばスプリットポイントを指定
し、それより低域ではベース音色、高域ではピアノ音
色、などとして、一人アンサンブル演奏を行うようなこ
とを可能にする。サンプラーの登場で、音域によって音
色(波形)が異なり、あるいは、ノート番号毎等のよう
に、数多くの音域に分割できるものまである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、機能等は充
実してはきているものの、その分、使い方(操作)が複
雑になり、かえって、気軽にアンサンブルを楽しめなく
なっている。すなわち、数多くの音域に分割できる反
面、操作手順が複雑で使いにくかったり、操作子(スイ
ッチ等)の数が多すぎたりする。また、これを避けるた
めに鍵盤(キーボード)自体のキーをスプリットポイン
ト設定のためのキーとして兼用する場合、スプリットポ
イントの左右のキーを押してそのキー間にスプリットポ
イントを設けたり、単一キーを押してその所定の端(右
端または左端)にスプリットポイントを設けようとする
がために、88鍵(キー)のフルキーボードにも拘わら
ず、端のキーに音色をアサインできなかったり、そのた
めに全域を所望の同一音色にアサインできなかったり、
等の不手際(仕様ミス)を含むものまで見受けられる。
【0004】そこで、本発明は、特殊な機構等を付加す
ることなく、簡単かつ効率的に、キースプリットのスプ
リットポイントを設定できる電子楽器のスプリットポイ
ント設定方法およびその装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のスプ
リットポイント設定方法は、所定方向に1番目からn番
目のn個(nは3以上の整数)のキーを備えた電子楽器
のキースプリットのためのスプリットポイントを設定す
るスプリットポイント設定方法であって、前記所定方向
に任意のi番目(iは1≦i≦nとなる整数)のキーを
第1キーとして第1キー入力を行う第1キー入力工程
と、前記所定方向に任意のj番目(jは1≦i≦nとな
る整数)のキーを第2キーとして第2キー入力を行う第
2キー入力工程と、前記i番目と前記j番目との関係と
して、i<jの関係が成立する場合、前記第1キーの
(i−1)番目側の境界にスプリットポイントを設定
し、i>jの関係が成立する場合、前記第1キーの(i
+1)番目側の境界にスプリットポイントを設定するポ
イント設定工程と、を備えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項7のスプリットポイント設定
装置は、所定方向に1番目からn番目のn個(nは3以
上の整数)のキーを備えた電子楽器のキースプリットの
ためのスプリットポイントを設定するスプリットポイン
ト設定装置であって、前記所定方向に任意のi番目(i
は1≦i≦nとなる整数)のキーを第1キーとして第1
キー入力を行う第1キー入力手段と、前記所定方向に任
意のj番目(jは1≦i≦nとなる整数)のキーを第2
キーとして第2キー入力を行う第2キー入力手段と、前
記i番目と前記j番目との関係として、i<jの関係が
成立する場合、前記第1キーの(i−1)番目側の境界
にスプリットポイントを設定し、i>jの関係が成立す
る場合、前記第1キーの(i+1)番目側の境界にスプ
リットポイントを設定するポイント設定手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0007】このスプリットポイント設定方法およびそ
の装置は、所定方向に1番目からn番目のn個(nは3
以上の整数)のキーを備えた電子楽器のキースプリット
のためのスプリットポイントを設定するものであり、所
定方向に任意のi番目(iは1≦i≦nとなる整数)の
キーを第1キーとして第1キー入力を行い、所定方向に
任意のj番目(jは1≦i≦nとなる整数)のキーを第
2キーとして第2キー入力を行う。この場合、前記i番
目と前記j番目との関係としては、i<j、i=j、i
>jの3通りしかあり得ない。そして、この状態で、i
<jの関係が成立する場合、i番目の第1キーの(i−
1)番目側の境界にスプリットポイントを設定し、i>
jの関係が成立する場合、i番目の第1キーの(i+
1)番目側の境界にスプリットポイントを設定する。す
なわち、i番目の第1キーを含めた第2キー側と、反対
側とを分割するスプリットポイントを設定する。
【0008】なお、この場合、演奏用のn個のキーに対
応するn個の機能キーを設けたり、ディスプレイ等に演
奏用のn個のキーに対応する機能キーを表示して、i番
目のキーを第1キーとして(それに対応する機能キーに
より)第1入力を行い、同様に、j番目のキーを第2キ
ーとして(それに対応する機能キーにより)第2入力を
行うこともできるし、請求項2でも下記のように、演奏
用のキーで兼用することもできる。そして、いずれの場
合も、『このキーは』と考えながら第1キー入力を行い
(例えば第1キーを押し)、『こちら側』(例えば右
側:高域側)と考えながら第2キー入力を行えば(第2
キーを押せば)、第1キー(このキー)は右側(こちら
側)に含まれ、その左側のキーから分割される。このた
め、感覚的な簡単な操作でかつ効率的に、かつ、第1キ
ー入力と第2キー入力とを行うだけなので、特殊な機構
等を付加することなく、キースプリットのスプリットポ
イントを設定できる。また、端のキーまで音域に含める
場合でも、その端のキーを第1キーとし、その他のキー
を第2キーとするだけで良いので、簡単かつ効率的に設
定できる。
【0009】また、請求項1のスプリットポイント設定
方法において、前記スプリットポイントを設定するため
のスプリットポイント設定モードを設定するスプリット
ポイント設定モード設定工程と、前記スプリットポイン
トを設定後に、前記スプリットポイント設定モードを解
除するスプリットポイント設定モード解除工程と、をさ
らに備え、前記n個のキーは演奏のためのキーであり、
かつ、前記スプリットポイント設定モードが設定されて
いるときに、前記第1キーを用いて前記第1キー入力を
行い、前記第2キーを用いて前記第2キー入力を行うこ
とが好ましい。
【0010】また、請求項7のスプリットポイント設定
装置において、前記スプリットポイントを設定するため
のスプリットポイント設定モードを設定するスプリット
ポイント設定モード設定手段と、前記スプリットポイン
トを設定後に、前記スプリットポイント設定モードを解
除するスプリットポイント設定モード解除手段と、をさ
らに備え、前記n個のキーは演奏のためのキーであり、
かつ、前記スプリットポイント設定モードが設定されて
いるときに、前記第1キーを用いて前記第1キー入力を
行い、前記第2キーを用いて前記第2キー入力を行うこ
とが好ましい。
【0011】このスプリットポイント設定方法およびそ
の装置では、スプリットポイントを設定するためのスプ
リットポイント設定モードを設定し、スプリットポイン
トを設定後に、スプリットポイント設定モードを解除す
るので、モード設定から解除までの間、電子楽器におけ
る他の処理を停止させる等の処理の切り離しができるの
で、スプリットポイントの設定処理を実行しやすくな
る。また、n個のキーは演奏のためのキーであり、か
つ、スプリットポイント設定モードが設定されていると
きに、第1キーを用いて第1キー入力を行い、第2キー
を用いて第2キー入力を行う。すなわち、演奏用のn個
のキーに対応するn個の機能キーを設けたり、ディスプ
レイ等に演奏用のn個のキーに対応する機能キーを表示
することなく、その他の特殊な機構等を付加することな
く、演奏用のn個のキーでスプリットポイント設定のた
めのキーとして兼用でき、さらに簡単かつ効率的に、ス
プリットポイントを設定できる。
【0012】また、請求項1または2のスプリットポイ
ント設定方法において、前記i番目と前記j番目との関
係として、i=jの関係が成立する場合、前記スプリッ
トポイントの設定以外の処理として、重複キー処理を行
う重複キー処理工程をさらに備えたことが好ましい。
【0013】また、請求項7または8のスプリットポイ
ント設定装置において、前記i番目と前記j番目との関
係として、i=jの関係が成立する場合、前記スプリッ
トポイントの設定以外の処理として、重複キー処理を行
う重複キー処理手段をさらに備えたことが好ましい。
【0014】このスプリットポイント設定方法およびそ
の装置では、i番目とj番目との関係として、i=jの
関係が成立する場合、スプリットポイントの設定以外の
処理として、重複キー処理を行う。すなわち、重複キー
処理として、スプリットポイントの設定以外の種々の
(特例)処理を行うことができる。
【0015】また、請求項3のスプリットポイント設定
方法において、前記重複キー処理工程は、前記i=jの
関係が成立する旨をエラー報知するエラー報知工程、前
記第1キー入力および前記第2キー入力の少なくとも一
方の再入力を促す再入力催促工程、並びに、前記n個の
キーの全てに複数の音色を割り付けるデュアル音色モー
ドを設定するデュアル音色モード設定工程、のうちの少
なくとも1の工程を有することが好ましい。
【0016】また、請求項9のスプリットポイント設定
装置において、前記重複キー処理手段は、前記i=jの
関係が成立する旨をエラー報知するエラー報知手段、前
記第1キー入力および前記第2キー入力の少なくとも一
方の再入力を促す再入力催促手段、並びに、前記n個の
キーの全てに複数の音色を割り付けるデュアル音色モー
ドを設定するデュアル音色モード設定手段、のうちの少
なくとも1の手段を有することが好ましい。
【0017】このスプリットポイント設定方法およびそ
の装置では、i=jの関係が成立する場合の重複キー処
理として、i=jの関係が成立する旨をエラー報知する
エラー報知、第1キー入力および第2キー入力の少なく
とも一方の再入力を促す再入力催促、並びに、n個のキ
ーの全てに複数の音色を割り付けるデュアル音色モード
を設定するデュアル音色モード設定、のうちの少なくと
も1を行うことができる。例えば、エラー報知の場合、
「第1キーと第2キーが同じキーである」旨、すなわ
ち、スプリットポイントの設定を第1キーの(i+1)
番目側の境界とするか、(i−1)番目側の境界とする
が、が明確でない旨を、表示や音等でエラー報知する。
これにより、ユーザに設定不可である旨を報知して把握
させることができる。また、再入力催促の場合、第1キ
ー入力および第2キー入力の少なくとも一方の再入力を
促すので、これにより、ユーザに再入力の必要性を把握
させ、中止またはやり直させることができる。この場
合、再入力を促した後は、例えばスプリット(ポイン
ト)設定モードになっていて入力待ちの状態に戻す、な
どの処理が考えられる。また、デュアル音色モード設定
の場合、n個のキーの全てに複数の音色を割り付けるデ
ュアル音色モードを設定するので、例えば高域および低
域の一方をピアノ音色、他方をオルガン音色として、全
域をピアノ音色およびオルガン音色で同時に(デュアル
で)演奏できるように設定できる。
【0018】また、請求項1または2のスプリットポイ
ント設定方法において、前記第2キー入力工程は、前記
第2キー入力として前記第1キーと同一キーの入力を防
止する重複キー入力防止工程を有することが好ましい。
【0019】また、請求項7または8のスプリットポイ
ント設定装置において、前記第2キー入力手段は、前記
第2キー入力として前記第1キーと同一キーの入力を防
止する重複キー入力防止手段を有することが好ましい。
【0020】このスプリットポイント設定方法およびそ
の装置では、第2キー入力として第1キーと同一キーの
入力を防止するので、i=jとなることがない。
【0021】また、請求項1、2または5のスプリット
ポイント設定方法において、前記第1キー入力の入力結
果は、前記第1キー入力の操作を継続した状態で第2キ
ー入力がされたときに確定することが好ましい。
【0022】また、請求項7、8または11のスプリッ
トポイント設定装置において、前記第1キー入力の入力
結果は、前記第1キー入力の操作を継続した状態で第2
キー入力がされたときに確定することが好ましい。
【0023】このスプリットポイント設定方法およびそ
の装置では、第1キー入力の入力結果は、第1キー入力
の操作を継続した状態で第2キー入力がされたときに確
定する。このため、第1キー入力の操作をしてもその状
態で第2キー入力がされなければ確定されないので、第
2キー入力前に途中で第1キー入力操作を中止すること
により、スプリットポイントの設定処理を中止したり、
その後、やり直すなどができ、第1キー入力の操作ミス
等に臨機応変に対応しやすくなる。また、通常、第1キ
ー入力の操作を継続した状態(例えばキーを押下した状
態)では、さらに同一のキー入力はできないので、i=
jとなることを、ユーザの操作上で防止できる。すなわ
ち、第2キー入力として第1キーと同一キーの入力をす
るのを防止することもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
電子楽器のスプリットポイント設定方法およびその装置
を適用した電子ピアノタイプの電子楽器について、添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】図1および図2に示すように、この電子楽
器1は、楽器であるとともに電子機器であり、ユーザと
のマンマシンインタフェースを行う操作部20と、その
操作部20を含めて電子楽器1内の各部を制御する制御
部10と、各部に電力を供給する電源部30とを備えて
いる。このため、電子楽器1のケースの内部には、図外
の回路基板が収納され、この回路基板には、電源部30
の電源ユニットの他、制御部20の各回路などが搭載さ
れ、図外のAC電源等にプラグ等を介して接続されてい
る。
【0026】操作部20は、楽器としての主操作部とな
りいわゆる手鍵盤となるキーボード(ここでは88鍵
(キー)のフルキーボード)3と、足鍵盤となるペダル
群や演奏効果のための各種ペダル(オルガン系を模擬す
るためのエクスプレッションペダル(リズムストップス
イッチ、グランドスイッチ、フィルインスイッチ等が付
属)、ピアノ系を模擬するためのラウドペダル(ダンパ
ペダル、サスティンペダル)、ソフトペダル、ソステヌ
ートペダル(マフラーペダル)等)を有するペダル群6
と、キーボード3の周囲に配置され電子機器としての主
操作部となるパネル5と、外部記憶(ES)とのインタ
フェース部となる外部記憶インタフェース(ESI)7
と、いわゆる発音回路やサウンドシステムのうちのスピ
ーカ82近傍の回路(例えばアンプ等)81を含む発音
部8と、を備えている。
【0027】なお、ここでは、後述の音源部160と発
音部8とを後述のD/Aコンバータ162の出力部分で
区切って図示しているが、これらをまとめて、より大き
な意味での音源部(または発音部)となるので、音源部
160と発音部8との概念的な(ブロック図的な)区切
りはどこでも良い。
【0028】また、本実施形態では、外部記憶(ES)
としてフロッピー(登録商標)ディスク(FD)を用い
るので、ESI7は具体的にはFDドライブ(FDD)
の機構部となるが、FDの他、コンパクトディスク(C
D(CD−ROM、書込可能なCD−R、再書込可能な
CD−R/W等))、レーザディスク(LD)、光磁気
(MO)ディスク、ミニディスク(MD)、外付けのハ
ードディスク(HD:リムーバルハードディスク(RH
D)を含む)、ZIP(登録商標)など、光や磁気等を
用いた任意の外部記憶(ES)を使用でき、これらの場
合、それぞれのドライブを操作部20に備えれば良く、
後述の外部記憶コントローラ(ESC)140もこれら
と対応するものを備えれば良い。
【0029】また、両図に示すように、電子楽器1で
は、キーボード3の周囲に、各種のプッシュ式、プル
式、スライド式、ダイヤル式等のキー、ボタン、スイッ
チ等(以下、キーボード3の「キー」と区別しやすいよ
うに、任意の一つを呼ぶときは「パネルスイッチ」とい
う。)51と、ボリュームインジケータ等の例えばLE
D等から成る各種のインジケータ52と、液晶等から成
る表示画面41を有するディスプレイ4と、を備えたパ
ネル5が設けられている。なお、パネル5の各部(パネ
ルスイッチ等について)の詳細は、必要に応じて後述す
る。また、ディスプレイ4をタッチパネルで構成し、パ
ネルスイッチ51の一部を表示されたタッチキーにより
構成して、パネルスイッチ数の削減やパネル部5の小型
化等を図ることもできる。
【0030】制御部10は、図1に示すように、CPU
11、ROM12、RAM13、周辺制御回路(周辺制
御コントローラ:PCN)100を備え、互いに内部バ
ス15により接続されている。また、水晶発振子を有し
て基本クロックを発生するとともに、基本クロックを分
周した各種のクロックを発生するクロック回路(CL
K)16を備え、各部に分配している。
【0031】ROM12は、CPU11で処理する制御
プログラムを記憶する制御プログラム領域12aの他、
ディスプレイ4の表示や各種演奏効果(音色や残響など
のエフェクト)に関する各部仕様に基づく制御データや
標準(デフォルト)の各部設定データなどの各種制御デ
ータを記憶している制御データ領域12bを有してい
る。なお、制御データの詳細は、必要に応じて後述す
る。
【0032】RAM13は、電源がオフにされても記憶
したデータを保持しておくように、電源部30のバック
アップ回路により電源のバックアップを受けており、各
種のレジスタやバッファなどの領域を有する他、ユーザ
が設定した各種設定データ(例えば音色、エフェクト、
リズムなどの設定や、その他、自動演奏用のセッティン
グなど:レジストレーションデータ)を記憶し、制御処
理のための作業領域として使用される。
【0033】PCN100には、CPU11の機能を補
うとともに周辺回路とのインタフェース信号を取り扱う
ための各種の回路が組み込まれている。PCN100を
機能的に分けると、検出部110と、駆動部120と、
MIDIインタフェース130と、外部記憶コントロー
ラ(ESC)140と、カウンタ部150と、音源部1
60と、を備えている。
【0034】検出部110は、ユーザによりパネル5の
各種のパネルスイッチ51が操作されたときに、その動
作を検出するパネルスイッチ操作検出回路(パネルスイ
ッチ操作検出センサ)111と、キーボード3の各鍵盤
(キー)の動作を検出するボードキー検出回路(ボード
キー操作検出センサ)112と、ペダル群6の各ペダル
61の動作を検出するペダル操作検出回路(ペダル操作
検出センサ)113と、を備え、各検出結果を内部バス
15(あるいは専用接続線でも可)を介してCPU11
に報告する。なお、これらの検出結果は、後述の割込イ
ベントとなるので、各検出回路の他、各割込イベントを
その発生タイミングや優先順位等により整理・調整する
割込制御回路を設けることもできる。
【0035】駆動部120は、パネル5のディスプレイ
4を駆動するディスプレイドライバ121と、パネル5
上の各種インジケータ52を駆動するインジケータドラ
イバ122と、自動演奏の場合にその演出としてキーボ
ード3の各キー31やペダル群6の各ペダル61をソレ
ノイド等により駆動する演奏ドライバ123と、を備
え、(内部バス15あるいは専用接続線を介した)CP
U11からの指令に従って、操作部20の各部を駆動す
る。
【0036】MIDIインタフェース130は、MID
I送信回路(トランスミッタ)131と、MIDI受信
回路(レシーバ)132と、を備え、MIDIコネクタ
135を介して、他のMIDI楽器(シンセサイザ、シ
ーケンサを含む)やMIDI情報(MIDIデータ)を
扱えるコンピュータ等の外部装置と、MIDIケーブル
(5ピンDINケーブル)により接続され、CPU11
と連動して、それらの外部装置との間でMIDIデータ
を送受信を行う。
【0037】もちろん、THRU端子を用いてカスケー
ド(チェーン)接続したり、パラボックス(THRUボ
ックス)を用いて複数の外部装置と接続することもでき
る。また、パソコン等と接続する場合、パソコンのシリ
アルポート(RS−232C等)によるシリアルインタ
フェースとMIDIインタフェースとをコンバートする
コンバータも市販されているので、それを利用すること
もできる。なお、近年のオペレーティングシステム(O
S)により標準サポートされているUSB(Universal
Serial Bus)や、IEEE1394(ファイアワイア)
を利用できるようにしても良い。
【0038】ESC140は、外部記憶(ES:ここで
はFD)のコントローラであるとともに、内蔵のハード
ディスク(HD)141のコントローラであり、HD1
41や外部記憶(ES)を介したシーケンサとしての機
能を兼ね備えていて、CPU11と連動して、HD14
1やFD(ES)71に対して、ユーザが自分の演奏を
録音したり、記憶してある例えば先生のお手本の演奏を
再生することができるようになっている。また、SMF
(スタンダードMIDIファイル)形式等の演奏データ
の録音・再生や、ユーザが設定した各種設定データ(例
えば音色、エフェクト、リズム等やレジストレーション
データ等)を記憶することもできる。また、例えばパー
ト毎に(例えばSMF等に対応させて記録するトラック
を選択することにより)録音を重ねることもできる。
【0039】カウンタ部150は、絶対時間(時刻)系
で実時間(絶対時刻)を計測(カウント)する実時間タ
イマ(TIM)151と、相対時刻系で一拍(4分音
符)の長さ等の単位となるティック(ticks )を計測す
る第1ティックタイマ(T1T)152と、基本的には
ティックを計測するが、テンポ変更時の値を任意設定可
能な第2ティックタイマ(T2T)153と、各種の汎
用カウンタ154と、を備えている。第1ティックタイ
マ(T1T)152と第2ティックタイマ(T2T)1
53については、さらに後述する。
【0040】実時間タイマ(TIM)151は、例えば
MIDIタイムコード(MTC)やSMPTE(Societ
y of Motion Picture and Television Engineer )タイ
ムコードと同じ形式で実時間を計測するものである。こ
の計測により、電子楽器1では、時/分/秒/フレーム
(さらにフレーム下の単位としてビット(1フレーム=
80ビット)まで計測しても良い)の絶対時刻情報を得
ることができ、MIDIデータの送受信において、マル
チトラックレコーダ(MTR)等と絶対時間系での同期
を取りやすくなっている。また、各汎用カウンタ154
は、それぞれカウント値を保持するレジスタ部と、イン
クリメント/ディクリメント/セット/リセット/ホー
ルド用の論理回路と、を有して、カウンタとして機能す
る回路であり、CPU11からの指令に従って、タイマ
機能を含む各種のカウントが可能に構成されている。
【0041】なお、一般に、所定のメモリ(例えばRA
M13)内にカウント値記憶用の領域を設け、CPU1
1によって所定のタイミングでその値をインクリメント
等すれば、性能上の問題やメモリ容量等の問題がない限
り、各種カウンタを代用できるので、上記のTIM15
1、T1T152、T2T153と、各種の汎用カウン
タ154の一部あるいは全部を省略して、RAM13内
の領域を各種カウンタ領域としても良い。また、任意の
汎用カウンタ151を、逆に特定のカウンタ機能(例え
ばステップカウンタやゲートタイムカウンタ等)に特化
して、専用カウンタとすることもできる。ただし、本実
施形態の電子楽器1では、比較的性能上の制約が厳しい
TIM151、T1T152、T2T153のみをハー
ドウェア(論理回路)によるカウンタとして、他の各種
カウンタ(各種タイマ)はソフトウェア(プログラム処
理)によるカウンタとする。
【0042】音源部160は、CPU11からの指令に
従って、各種の音色に関するディジタルデータ(ウェー
ブテーブル方式等)を出力可能なトーンジェネレータ
(TG)161と、その出力をD/A変換するD/Aコ
ンバータ162と、を備えている。この音源部160
は、前述のように、発音部8とともに、より大きな意味
での音源部となっていて、GM(General MIDI)モード
においては、GMの音源仕様に準拠した音源(GM音
源:GM Instrument )として機能するほか、所定の特定
モードにおいては、GM音源としての機能を内包した上
位仕様の音源として機能する。このため、GMモードの
場合でも、メロディ用(MIDIの16チャンネルのう
ちのチャンネル10以外の全チャンネルに対応)の12
8音色およびリズム用の47音色(チャンネル10に対
応:音源としてはチャンネル10のノートナンバに対応
してリズム用に最大128音色を設定可能)の発音がで
きる。
【0043】なお、本実施形態の電子楽器1では、DT
M(Desk Top Music)等でも主流となっているPCM
(Pulse Code Modulatin)音源を使用するが、加算(ま
たは減算)合成方式、FM音源方式、非線形合成方式
等、あるいはこれらにPCM方式やアナログ方式を加え
た基本的な音源方式の単独型、または複数組み合わせた
複合型、さらには、これらの音色(波形)をミックス比
を変えて作るいわゆるベクトルシンセサイザ型など、種
々の方式の音源を使用することができる。
【0044】上述のように、PCN100には、CPU
11の機能を補うとともに周辺回路とのインタフェース
信号を取り扱うための各種回路が組み込まれている。こ
のため、各回路は、市販のセンサ、回路素子、IC等の
他、FPGAを含む各種ゲートアレイやカスタムLSI
あるいは複数種のベアチップ等を搭載したマルチチップ
モジュールなどにより、回路毎に個別構成することもで
きるし、複数の機能や回路を、アナログ/ディジタル混
在の専用のASICやパッケージ等としてまとめて構成
することもできる。
【0045】また、PCN100は、操作部20の各部
と接続され、操作部20からの各種指令や入力データあ
るいはそれらからの検出結果を、そのままあるいは加工
して内部バス15に取り込むとともに、CPU11と連
動して、CPU11等から内部バス15に出力されたデ
ータや制御信号を、そのままあるいは加工して操作部2
0に出力する。
【0046】そして、CPU11は、上記の構成によ
り、ROM12内の制御プログラムに従って、PCN1
00を介して各種検出信号、各種指令、各種データ等を
入力し、RAM13内の各種データ等を処理し、PCN
100を介して操作部20に制御信号を出力することに
より、電子楽器1を使用したユーザによる演奏あるいは
各種の演奏データに基づく自動演奏など、電子楽器1全
体を制御している。
【0047】次に、電子楽器1の制御全体の処理フロー
について、図3を参照して説明する。電源キー51sの
オン操作(電源オン)等により処理が開始すると、同図
に示すように、まず、電子楽器1を、前回の電源キー5
1sのオフ操作(電源オフ)時の状態に戻すために、退
避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設定を行
い(S1)、次に、基準(デフォルト)の操作案内を表
示画面41に初期画面として表示する(S2)。なお、
予め所定の設定をしておくことによって、前回の電源オ
フ時(操作終了時)の表示画面を初期画面として表示さ
せることもできるし、(例えばMIDIファイル編集用
のエディタ画面)などの所定の画面を初期画面として設
定(カスタマイズ)しておくこともできる。
【0048】初期画面表示が終了すると(S2)、次
に、予め定めてある種類の(所定の)割込を許可する
(S3)。すなわち、所定の割込(初期許可割込)の割
込許可フラグをセットする。なお、この初期画面表示の
状態で認める割込の種類もカスタマイズが可能である。
【0049】図3のその後の処理、すなわち割込イベン
ト有りか否かの判断分岐(S4)および各種割込処理
(S5)は、概念的に示した処理である。電子楽器1で
は、初期画面表示(S2)が終了すると、初期許可割込
を許可するので(S3)、何らかの初期許可割込(次回
からはその時点で許可された割込)が発生するまでは
(S4:No)、その他の処理(不要なら省略も可)を
行い(S6)、何らかの初期許可割込(許可された割
込)が発生すると(S4:Yes)、それぞれの割込処
理に移行し(S5)、その割込処理が終了すると、その
他の処理を行ってから(S6)、再度、割込イベント待
機状態(S4:No)となる。
【0050】なお、この各種割込処理(S5)には、そ
の時点では許可されていない割込を許可したり、その時
点では許可されている割込を禁止(例えば割込許可フラ
グをリセット)する処理も含まれるので、全体として
は、種々の処理に必要な割込処理を次々とつないだ処理
が行われる。また、初期許可割込の種類を選択するため
処理(カスタマイズの処理)に入るための割込処理は、
初期許可割込として自動的に許可されるので、仮にユー
ザがカスタマイズに失敗して(間違って)、所望の処理
(割込処理)ができなくなっても、カスタマイズをやり
直すこと(またはやり直し後に再度電源を入れ直すこ
と)ができるようになっている。
【0051】以下では、説明を簡単にするため、例えば
キーボード3の各キー31の全ての操作、パネル5のパ
ネルスイッチ51の全ての操作、ペダル群6のペダル6
1の全ての操作、ESI(ここではFDD)7に対する
FDの挿入など、操作部20に対するユーザの操作(割
込イベント)により発生する割込処理の全てを、初期か
ら許可している(初期許可割込としている)ものとして
説明する。
【0052】次に、電子楽器1におけるスプリットポイ
ントの設定方法について、説明する。まず、この設定方
法は、所定方向(ここでは左右の左→右の方向とする)
に1番目からn番目のn個(nは3以上の整数:フルキ
ーボードの場合、88キー(88鍵))のキーを備えた
電子楽器のキースプリットのためのスプリットポイント
を設定するものであり、所定方向に任意のi番目(iは
1≦i≦nとなる整数)のキーを第1キーとしてキー入
力(第1キー入力)し、第1キー入力の後、所定方向に
任意のj番目(jは1≦i≦nとなる整数)のキーを第
2キーとしてキー入力(第2キー入力)する。
【0053】例えば、図4(a)に示すように、(i−
k)番目から(i+m)番目(k、mはそれぞれ任意の
自然数)までの(k+m+1)個のキー31を考える。
まず、同図(b)に示すように、右方向(低域側→高域
側:所定方向)に任意のi番目(iは1≦i≦nとなる
整数)のキーを第1キー()として入力し、第1キー
入力の後、右方向(低域側→高域側:所定方向)に任意
のj番目として、ここではj=i+1を考えると、j
(=i+1)番目のキーを第2キー()として入力す
る。
【0054】この場合、前記i番目と前記j番目との関
係としては、i<j、i=j、i>jの3通りしかあり
得ない。そして、この状態で、i<jの関係が成立する
場合、i番目の第1キーの(i−1)番目側の境界にス
プリットポイントを設定し、i番目とj番目との関係と
して、i>jの関係が成立する場合、i番目の第1キー
の(i+1)番目側の境界にスプリットポイントを設定
する。
【0055】図4(b)の状態では、i<jの関係が成
立するので、i番目の第1キー()の(i−1)番目
側の境界にスプリットポイントSPを設定する。すなわ
ち、i番目の第1キー()を含めた第2キー()側
(この場合、高域側([U]側)と、反対側(この場
合、低域側([L]側))とを分割するスプリットポイ
ントSPを設定する。この場合、ユーザの感覚的には、
『このキーは』と考えながら第1キーを押し、『こちら
側』(例えばここでは右側:高域側)と考えながら第2
キーを押せば、第1キー(このキー)は右側(こちら
側)に含まれ、その左側のキーから分割される。このた
め、感覚的に簡単な操作で済み、かつ、第1キーと第2
キーとを用いるだけなので、特殊な機構等を付加するこ
となく、キースプリットのスプリットポイントSPを設
定できる。
【0056】同様に、図4(c)に示すように、任意の
i番目の第1キー()の入力を行い、その後、任意の
j=i+m番目の第2キー()の入力を行う。この場
合も、i<j(=i+m)の関係が成立するので、i番
目の第1キー()の(i−1)番目側の境界にスプリ
ットポイントSPを設定する。すなわち、同図のよう
に、i番目の第1キー()を含めた第2キー()側
([U]側)と、反対側([L]側)とを分割するスプ
リットポイントSPを設定する。この場合も、第1キー
と第2キーとを用いるだけなので、特殊な機構等を付加
することなく、簡単な操作で、かつ効率的に、キースプ
リットのスプリットポイントSPを設定できる。
【0057】次に、図4(d)に示すように、任意のi
番目の第1キー()の入力後、任意のj=i−1番目
の(隣接する)第2キー()の入力を行う。この場
合、i>j(=i−1)の関係が成立するので、i番目
の第1キー()の(i+1)番目側の境界にスプリッ
トポイントSPを設定する。すなわち、同図のように、
i番目の第1キー()を含めた第2キー()側
([L]側)と、反対側([U]側)とを分割するスプ
リットポイントSPを設定する。この場合も、第1キー
と第2キーとを用いるだけなので、特殊な機構等を付加
することなく、簡単かつ効率的に、キースプリットのス
プリットポイントSPを設定できる。
【0058】また、図4(e)に示すように、任意のi
番目の第1キー()の設定後、任意のj=i−k番目
の第2キー()の設定を行う。この場合、i>j(=
i−1)の関係が成立するので、i番目の第1キー
()の(i+k)番目側の境界にスプリットポイント
SPを設定する。すなわち、同図のように、i番目の第
1キー()を含めた第2キー()側([L]側)
と、反対側([U]側)とを分割するスプリットポイン
トSPを設定する。この場合も、第1キーと第2キーと
を用いるだけなので、特殊な機構等を付加することな
く、簡単かつ効率的に、キースプリットのスプリットポ
イントSPを設定できる。
【0059】ここで、図5(a)に示すように、1番目
からn番目までのキーを備える場合、その端までの全て
のキーを[L]側の音域に含めたいときには、同図
(b)に示すように、n番目のキーを第1キー()と
して入力後、他の任意のキーを第2キー()とすれば
良い(図4(d)または(e)と同じ)。逆に1番目の
キーを[U]側の音域に含めたいときには、図5(c)
に示すように、1番目のキーを第1キー()として入
力後、他の任意のキーを第2キー()とすれば良い
(図4(b)または(c)と同じ)。すなわち、端のキ
ーまで音域に含める場合でも、その端のキーを第1キー
()とし、その他のキーを第2キー()とするだけ
で良い。
【0060】次に、前述のように、電子楽器1では、全
体としては、種々の処理に必要な割込処理を次々とつな
いだ処理が行われるが、ここでは、説明の便宜上、キー
ボード3の各キー(ボードキー)31による入力割込関
係をまとめて説明する。何らかのボードキー入力がある
と、電子楽器1では、ボードキー割込を発生させ、ボー
ドキーイベント処理(S10)を起動し、図6に示すよ
うに、まず、スプリット設定モードか否かを判別し(S
11)、スプリット設定モードでなければ(S11:N
o)、その他の処理を実行して(S12)、処理(S1
0)を終了する(S20)。
【0061】ここで、スプリット設定モード(スプリッ
トポイント設定モード)は、電子楽器1におけるキース
プリットを設定するモード、正確にはキースプリットの
スプリットポイントを設定するモードであり、事前にパ
ネル5のスプリットポイント設定スイッチ51g(図2
参照)を押すことにより、設定することができる。この
スプリット設定モードが設定されていなければ(S1
1:No)、その他の処理(S12)、例えば演奏のた
めにキーボード3の各キー31が押された場合等に相当
するので、各キー31に対応する発音処理など、を行っ
て(S12)、処理(S10)を終了する(S20)。
【0062】この場合、スプリット(ポイント)設定モ
ードの設定は、第1キー入力の前に行われるので、第1
キー入力、第2キー入力などのスプリットポイント設定
の操作を確実に行うことができる。また、スプリットポ
イントを設定するためのスプリット(ポイント)設定モ
ードを設定し、スプリットポイントを設定後に、スプリ
ット(ポイント)設定モードを解除する(S17参照)
ので、モード設定から解除までの間、電子楽器1におけ
る他の処理を停止させる等の処理の切り離し(割込禁止
等)ができ、スプリットポイントの設定処理を実行しや
すくなる。
【0063】なお、上記のモード解除を、自動でなく、
スプリットポイント設定スイッチ51gをもう一度押す
ことにより手動で行うようにしても良いし、併用しても
良い。また、押した状態でホールドされ、再度押すこと
により戻るスイッチや、プッシュ/プルタイプのスイッ
チとすることもできる。
【0064】また、例えば離せば戻る押しボタンタイプ
とし、押している間に(準備操作をしながら、その間
に)第1キー入力まであるいは第2キー入力まで行い、
その間の入力された結果を記憶しておいて、入力された
後に、モード設定(モードを確定)して、下記で説明す
るスプリットポイントの設定処理(図6のS13〜S1
8等)を処理するようにしても良い。この場合、スプリ
ットポイント設定スイッチ51gを押している期間(準
備操作の期間:準備期間)およびモード設定(確定)後
から解除までの間は、他の処理の切り離し(割込禁止
等)ができ、スプリットポイントの設定処理を実行しや
すくなる一方、モード設定(確定)前にスプリットポイ
ント設定スイッチ51gを離して、スプリットポイント
の設定処理を中止したり、その後、やり直すなどがで
き、第1キーや第2キーの押し間違い等に臨機応変に対
応しやすくなる。
【0065】また、スプリットポイント設定モードを設
定した時点で、ディスプレイ4にキーボード3のイメー
ジを出力(表示)し、その後、設定されたスプリットポ
イントの位置を、そのイメージ上に表示するなど、種々
の工夫もできる。
【0066】ここでは、スプリット(ポイント)設定モ
ードになっているものとすると(S11:Yes)、図
6に示すように、次に、第1キーか否かを判別する(S
13)。図4等で前述のように、最初に入力した方を第
1キーとするので、まずは、第1キーと判別し(S1
3:Yes)、第1キー入力を確定し(S14)、次に
キー入力されると、第2キーと判別して(S13:N
o)、次に、「第2キー<第1キー」(第2キーが左
側)か否か、すなわち、図4等で前述のi>j(図4
(d)または(e)相当)か否かを判別する(S1
5)。
【0067】該当するときには(S15:Yes)、第
1キーの「+側」(高域側、右側:すなわち第2キーと
反対側)の境界の方にスプリットポイントを設定し(S
16)、スプリット(ポイント)設定モードを解除して
(S19)、処理を終了する(S20)。また、該当し
ないときには(S15:No)、次に、「第1キー<第
2キー」(第2キーが右側)か否か、すなわち、図4等
で前述のi<j(図4(b)または(c)相当)か否か
を判別する(S17)。
【0068】該当するときには(S17:Yes)、第
1キーの「−側」(低域側、左側:すなわち第2キーと
反対側)の境界の方にスプリットポイントを設定し(S
18)、スプリット(ポイント)設定モードを解除して
(S19)、処理を終了する(S20)。また、該当し
ないときには(S17:No)、次に、重複キー処理を
して(S30)、処理を終了する(S20)。
【0069】この重複キー処理(S30)は、いわば
「第1キーと第2キーとして同じキーを指定したときに
どのように処理するか」であり、種々の方法が考えら
れ、採用できる。まず、第1の方法として、単純に、
「第1キーと第2キーが同じキーである」旨、すなわ
ち、スプリットポイントの設定を第1キーの「+側」
(i+1側:右側:高域側)の境界とするか、「−側」
(i−1側:左側:低域側)の境界とするが、が明確で
ない旨を、ディスプレイ4に表示したり、あるいはビー
プ音等の音でエラー報知する。これにより、ユーザに設
定不可である旨を報知して把握させることができる。
【0070】あるいは、第2の方法として、そのエラー
報知とともに、あるいは独立して、i=jの関係が成立
する場合、第1キー入力および第2キー入力の少なくと
も一方の再入力を促す。これにより、ユーザに再入力の
必要性を把握させ、中止またはやり直させることができ
る。この場合、再入力を促した後は、図6の例では、例
えば第1キーおよび第2キーの入力をクリアした状態、
すなわち、スプリット(ポイント)設定モードになって
いて入力待ちの状態、に戻す、などの処理が考えられ
る。
【0071】あるいは、第3の方法として、逆にi=j
の関係が成立する第1キー入力および第2キー入力を利
用する。例えば他モードへのモード設定条件として利用
する。この場合、他のモードとして、例えば高域および
低域の一方をピアノ音色、他方をオルガン音色としてお
き、全域をピアノ音色およびオルガン音色とするなど、
全域の各キーの押下に対して2つの音色で同時に発音す
るデュアル音色モードなどを設定しても良いし、あるい
は、例えばベロシティスプリットやキースケーリング
(レベルスケーリング、レイトスケーリング等)を設定
するモード等を設定するようにもできる。
【0072】なお、上述以外に、重複キー処理(S3
0)とはならないように、すなわちi=jとはならない
ように、キー入力の段階で防止することもできる。例え
ば第1キー入力のキーナンバ(上述のiに相当)と同一
のキーナンバの第2キー入力(i=j)を判別して、無
視する(入力しないで再度第2キー入力待ちとする等)
などの処理を挿入しておけば良い。また、この場合、キ
ー入力の操作上、同一キーの重複したキー入力ができな
いようにしておいても良い。例えば第1キー入力はその
ままキーを押した状態で第2キー入力がされたときに確
定するようにすれば、第2キー入力がされるまで第1キ
ー入力のためのキー押下を中断できないので、同一のキ
ーによる第2キー入力、すなわちi=jとなることを、
ユーザの操作上で防止できる。また、この場合、第1キ
ーを押してもその状態で第2キー入力がされなければ確
定されないので、第2キー入力前に途中で第1キーを離
すことにより、スプリットポイントの設定処理を中止し
たり、その後、やり直すなどができ、第1キーの押し間
違い(操作ミス)等に臨機応変に対応しやすくなる。
【0073】なお、上述の実施形態では、スプリットポ
イント設定に、演奏のためのキーボードのn(ここでは
n=88)個のキーをそのまま使用したが、キーボード
の演奏用のn個のキーに対応するn個の機能キーをパネ
ルスイッチ等として設けたり、ディスプレイ等に演奏用
のn個のキーに対応する機能キーを表示して、i番目の
キーを第1キーとしてそれに対応する機能キーにより第
1入力を行い、同様に、j番目のキーを第2キーとして
それに対応する機能キーにより第2入力を行うこともで
きる。また、第2キー入力(すなわち第1キーの所属の
指定)には、キー指定以外の他の方法(他の操作の検出
による方法等)を用いることもできる。この場合、例え
ば第1キーの右端側(高域側)を押したか左端側(低域
側)を押したかをなどを圧力センサー等で検出して、第
1キーの右側または左端にスプリットポイントを設けた
り、第1キーを右側または左側に含めるなど、の方法が
考えられる。
【0074】また、上述の実施形態では、電子ピアノタ
イプの電子楽器の例を挙げたが、本発明の電子楽器のス
プリットポイント設定方法およびその装置は、キースプ
リット機能を有する電子楽器であれば、他のタイプ(例
えば電子オルガンタイプ)やシンセサイザ等にも適用で
きる。また、これらに利用する場合に、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0075】
【発明の効果】上述のように、本発明の電子楽器のスプ
リットポイント設定方法およびその装置によれば、特殊
な機構等を付加することなく、簡単かつ効率的に、キー
スプリットのスプリットポイントを設定できる、などの
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子楽器のスプリッ
トポイント設定方法およびその装置を適用した電子楽器
のブロック図である。
【図2】図1の電子楽器の主操作部となるキーボードお
よびパネルの概略外観を示す説明図である。
【図3】図1の電子楽器の制御全体の概念的処理を示す
フローチャートである。
【図4】キースプリットのスプリットポイントの設定イ
メージの一例を示す説明図である。
【図5】別の一例を示す、図4と同様の説明図である。
【図6】スプリットポイント設定処理を含むボードキー
イベントの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子楽器 3 キーボード 4 ディスプレイ 5 パネル 6 ペダル 7 外部記憶インタフェース(ESI) 8 発音部 10 制御部 11 CPU 12 ROM 12a 制御プログラム領域 12b 制御データ領域 13 RAM 15 内部バス 16 クロック回路(CLK) 20 操作部 30 電源部 31 キー(鍵) 41 表示画面 51 パネルスイッチ 51g スプリットポイント設定スイッチ 51s 電源キー 52 インジケータ 61 ペダル 71 FD(ES) 81 スピーカ近傍の回路(アンプ等) 82 スピーカ 100 周辺制御回路(周辺制御コントローラ:PC
N)100 110 検出部 111 パネルスイッチ操作検出回路(パネルスイッチ
操作検出センサ) 112 ボードキー検出回路(ボードキー操作検出セン
サ) 113 ペダル操作検出回路(ペダル操作検出センサ) 120 駆動部 121 ディスプレイドライバ 122 インジケータドライバ 123 演奏ドライバ 130 MIDIインタフェース 131 MIDI送信回路(トランスミッタ) 132 MIDI受信回路(レシーバ) 135 MIDIコネクタ 140 外部記憶コントローラ(ESC) 141 ハードディスク(HD) 150 カウンタ部 151 実時間タイマ(TIM) 152 第1ティックタイマ(T1T) 153 第2ティックタイマ(T2T) 154 汎用カウンタ 156 ステップカウンタ(STPC) 157 MIDIタイムコードカウンタ(MTCC) 160 音源部 161 トーンジェネレータ(TG) 162 D/Aコンバータ SP スプリットポイント

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に1番目からn番目のn個(n
    は3以上の整数)のキーを備えた電子楽器のキースプリ
    ットのためのスプリットポイントを設定するスプリット
    ポイント設定方法であって、 前記所定方向に任意のi番目(iは1≦i≦nとなる整
    数)のキーを第1キーとして第1キー入力を行う第1キ
    ー入力工程と、 前記所定方向に任意のj番目(jは1≦i≦nとなる整
    数)のキーを第2キーとして第2キー入力を行う第2キ
    ー入力工程と、 前記i番目と前記j番目との関係として、i<jの関係
    が成立する場合、前記第1キーの(i−1)番目側の境
    界にスプリットポイントを設定し、i>jの関係が成立
    する場合、前記第1キーの(i+1)番目側の境界にス
    プリットポイントを設定するポイント設定工程と、を備
    えたことを特徴とする電子楽器のスプリットポイント設
    定方法。
  2. 【請求項2】 前記スプリットポイントを設定するため
    のスプリットポイント設定モードを設定するスプリット
    ポイント設定モード設定工程と、 前記スプリットポイントを設定後に、前記スプリットポ
    イント設定モードを解除するスプリットポイント設定モ
    ード解除工程と、をさらに備え、 前記n個のキーは演奏のためのキーであり、かつ、前記
    スプリットポイント設定モードが設定されているとき
    に、前記第1キーを用いて前記第1キー入力を行い、前
    記第2キーを用いて前記第2キー入力を行うことを特徴
    とする、請求項1に記載の電子楽器のスプリットポイン
    ト設定方法。
  3. 【請求項3】 前記i番目と前記j番目との関係とし
    て、i=jの関係が成立する場合、前記スプリットポイ
    ントの設定以外の処理として、重複キー処理を行う重複
    キー処理工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項
    1または2に記載の電子楽器のスプリットポイント設定
    方法。
  4. 【請求項4】 前記重複キー処理工程は、前記i=jの
    関係が成立する旨をエラー報知するエラー報知工程、前
    記第1キー入力および前記第2キー入力の少なくとも一
    方の再入力を促す再入力催促工程、並びに、前記n個の
    キーの全てに複数の音色を割り付けるデュアル音色モー
    ドを設定するデュアル音色モード設定工程、のうちの少
    なくとも1の工程を有することを特徴とする、請求項3
    に記載の電子楽器のスプリットポイント設定方法。
  5. 【請求項5】 前記第2キー入力工程は、前記第2キー
    入力として前記第1キーと同一キーの入力を防止する重
    複キー入力防止工程を有することを特徴とする、請求項
    1または2に記載の電子楽器のスプリットポイント設定
    方法。
  6. 【請求項6】 前記第1キー入力の入力結果は、前記第
    1キー入力の操作を継続した状態で第2キー入力がされ
    たときに確定することを特徴とする、請求項1、2また
    は5に記載の電子楽器のスプリットポイント設定方法。
  7. 【請求項7】 所定方向に1番目からn番目のn個(n
    は3以上の整数)のキーを備えた電子楽器のキースプリ
    ットのためのスプリットポイントを設定するスプリット
    ポイント設定装置であって、 前記所定方向に任意のi番目(iは1≦i≦nとなる整
    数)のキーを第1キーとして第1キー入力を行う第1キ
    ー入力手段と、 前記所定方向に任意のj番目(jは1≦i≦nとなる整
    数)のキーを第2キーとして第2キー入力を行う第2キ
    ー入力手段と、 前記i番目と前記j番目との関係として、i<jの関係
    が成立する場合、前記第1キーの(i−1)番目側の境
    界にスプリットポイントを設定し、i>jの関係が成立
    する場合、前記第1キーの(i+1)番目側の境界にス
    プリットポイントを設定するポイント設定手段と、を備
    えたことを特徴とする電子楽器のスプリットポイント設
    定装置。
  8. 【請求項8】 前記スプリットポイントを設定するため
    のスプリットポイント設定モードを設定するスプリット
    ポイント設定モード設定手段と、 前記スプリットポイントを設定後に、前記スプリットポ
    イント設定モードを解除するスプリットポイント設定モ
    ード解除手段と、をさらに備え、 前記n個のキーは演奏のためのキーであり、かつ、前記
    スプリットポイント設定モードが設定されているとき
    に、前記第1キーを用いて前記第1キー入力を行い、前
    記第2キーを用いて前記第2キー入力を行うことを特徴
    とする、請求項7に記載の電子楽器のスプリットポイン
    ト設定装置。
  9. 【請求項9】 前記i番目と前記j番目との関係とし
    て、i=jの関係が成立する場合、前記スプリットポイ
    ントの設定以外の処理として、重複キー処理を行う重複
    キー処理手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項
    7または8に記載の電子楽器のスプリットポイント設定
    装置。
  10. 【請求項10】 前記重複キー処理手段は、前記i=j
    の関係が成立する旨をエラー報知するエラー報知手段、
    前記第1キー入力および前記第2キー入力の少なくとも
    一方の再入力を促す再入力催促手段、並びに、前記n個
    のキーの全てに複数の音色を割り付けるデュアル音色モ
    ードを設定するデュアル音色モード設定手段、のうちの
    少なくとも1の手段を有することを特徴とする、請求項
    9に記載の電子楽器のスプリットポイント設定装置。
  11. 【請求項11】 前記第2キー入力手段は、前記第2キ
    ー入力として前記第1キーと同一キーの入力を防止する
    重複キー入力防止手段を有することを特徴とする、請求
    項7または8に記載の電子楽器のスプリットポイント設
    定装置。
  12. 【請求項12】 前記第1キー入力の入力結果は、前記
    第1キー入力の操作を継続した状態で第2キー入力がさ
    れたときに確定することを特徴とする、請求項7、8ま
    たは11に記載の電子楽器のスプリットポイント設定装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009542206A (ja) * 2005-06-29 2009-12-03 マース インコーポレーテッド ポリフェノール含有製品
JP2010217801A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Casio Computer Co Ltd 電子楽器、及びプログラム
JP2010217802A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Casio Computer Co Ltd 電子楽器、及びプログラム
JP2016071036A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 株式会社河合楽器製作所 音量制御装置及び音量制御プログラム

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