JP2002020954A - 立体構造編地 - Google Patents
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Abstract
えが良好な一体構造の立体構造編地を提供すること。更
には、極力、縫製箇所を少なくすることができる立体構
造編地を提供すること。 【解決手段】 上面部Tと下面部Uとを連結部で連結し
てなる、一体構造の立体構造編地D(D1,D2,D
3)であって、所定ラインを境に剛軟度が異なる隣接す
る立体構造帯Hで構成され、しかも、それぞれの立体構
造帯Hにおいて上、下面部の少なくとも一方の外側部の
組織が互いに同一である立体構造編地。 【効果】編成糸Kの太さを所定の範囲内で変化させて剛
軟度の差を得る手段を講ずる場合には、剛軟度の異なる
パーツを縫製により縫い合わせたり、他の部品を組み合
わせたりする必要がないので、その厚みや特有の物性に
よってパッカリングを生じたり、段差が生じたりするな
どの仕上がりの問題や外観的に見栄えが悪くなるなどの
問題が解消される。
Description
分を有する一体構造の立体構造編地に関する。
厚みと適度な反発性(クッション性)を有する立体構造
編地は、種々の応用分野で利用されている。応用分野に
よって求められる性能も種々のものがあり、例えばサポ
ータや膝当或いは下着等ではクッション性の他に部分的
に硬い部分と柔らかい部分とが併存する性質も必要とな
っている。例えば、下着であるブラジャーについていう
と、その体型補正機能の向上や最適な使用感を得るた
め、そのカップ部素材として一部分を硬く、その他の部
分は柔らかくするような併存構造が必要である。製品に
このような部分的に剛軟度の異なる性能を付与するため
には、それぞれの箇所に適合する物性を有する立体構造
編地をパーツとして縫い合わせることになる。
した場合には、製造する側にとっては、パーツ数量が増
加する問題の他、パーツを目的の形状に裁断する工程や
これらのパーツを縫い合わせる工程が増加し、作業が複
雑化して、結果的にコスト高となる。そして、種類の異
なる立体構造編地のパーツを縫い合わせるため、その厚
みや特有の物性によってパッカリングや段差が生じた
り、見栄えが悪くなるなどの品質上の問題があった。ま
た使用する側にとっては、縫製箇所の存在により必ずし
も満足する使いごごちを期待できないものであった。
手段として、モールド成型による方法が開発されてい
る。すなわち、特開平11−12809号公報で示され
るように、低軟化ポリエステルと高軟化ポリエステルと
の交編地をモールド成型して縫製を簡略化し、部分的に
剛軟度の異なるカップ部を形成する方法である。しか
し、このモールド成型法においても、縫製処理工程が簡
略化されるものの、ポリエステルを、一端、軟化或いは
溶融しつつプレス固化する工程を経るため、繊維構造体
特有の優れた可撓性が阻害される他、編目が塞がれ通気
性が低下し不快感をもたらす。また編目特有の凹凸が減
少し肌に面接触することとなり、べたつきを生じたり表
面が硬化し肌触りを悪くするなどの問題があった。
になされたものである。すなわち、本発明は、部分的に
剛軟度が異なり、しかも外見上見栄えが良好な一体構造
の立体構造編地を提供することを目的とする。更には、
極力、縫製箇所を少なくすることができる立体構造編地
を提供することである。
もとに鋭意研究を行った結果、立体構造編地において
上、下面部の少なくとも一方の外側部の組織が互いに同
一のものとし、剛軟度が相異なる部分を一体的に有する
編組織を得ることにより、従来の問題点を解決できるこ
とを見出し、この知見をもとに本発明を達成したもので
ある。
部Uとを連結部Rで連結してなる、一体構造の立体構造
編地Dであって、所定ラインBLを境に剛軟度が異なる
隣接する立体構造帯Hで構成され、しかも、それぞれの
立体構造帯Hにおいて上、下面部の少なくとも一方の外
側部Sの組織が互いに同一であることを特徴とする立体
構造編地Dに存する。
あることを特徴とする上記(1)記載の立体構造編地D
に存する。
列針床経編機で編成されるダブル・ラッシェル地である
立体構造編地Dに存する。
Hの編成組織が互いに同一である立体構造編地Dに存す
る。
の少なくとも一方が2種以上の組織で形成されている立
体構造編地Dに存する。
Hにおいて、それぞれの上、下面部の少なくとも一方の
外側部Sを同一の編成糸で編成すると共に、それぞれの
上面部Tの内側部F1と、下面部の内側部F2と、連結
部Rとの少なくとも一方を異なる編成糸で編成した立体
構造編地Dに存する。
異繊度又は/及び異素材又は/及び異形体である立体構
造編地Dに存する。
る異繊度の比が1:1.2 〜1:5である立体構造編地D
に存する。
比がJIS−L−1096A法(45°カンチレバー
法)において1:1.3 以上である立体構造編地Dに存す
る。
立体構造編地Dを使用した下着に存する。
とからなるカップ部を有する衣類において、上記いずれ
か1の立体構造編地をカップ部、又は、カップ部と該カ
ップ部と接する脇部の一部とに渡って使用したカップ部
を有する衣類に存する。
材、形態がすべて同じ糸であることを言う。つまり、太
さが同じで、素材(例えばポリエステル糸、ナイロン糸
等)が同じ、及び、フィラメント数、並びに断面形状が
同じの場合を同一とする。そして、異なる編成糸とは、
異繊度、異素材、異形体の内、少なくとも一つが異なる
場合を言う。つまり、太さが異なる、素材が異なる、或
いは形態が異なる(例えば、異形断面糸等)場合を言
う。ここに、異素材(例えばポリエステル糸とナイロン
糸)を使用した場合は、比重が異なるので同繊度(例え
ば110デシテックス)であっても、外観的にポリエス
テル糸が細く見えることがある。
編地Dとして2列針床経編機によるダブル・ラッシェル
地を採用し、少なくとも、その上面部T、下面部Uの外
側部Sの一方を同一編成糸、同組織で編成して、均一で
一様な外観と風合いを得て、しかも、その内部において
は、異繊度、異素材、異形体の編成糸Kを最適で効果的
な組み合わせにより、これを適宜な幅の繰り返しで同時
編成して、部分的に剛軟度の異なる一体構造の立体構造
編地Dを形成したものである。
に基づき詳細に説明する。本発明の立体構造編地の製造
に当たっては、図1に側面図で示す2列針床経編機であ
るダブル・ラッシェル機を使用することが好ましい。こ
のダブル・ラッシェル機を使用することにより、図2に
示す、上面部Tと連結部Rと下面部Uとで構成される立
体構造編地Dを得ることができる。
る編成糸K1、K2をガイドL1、L2によりニードル
Nに案内し、それぞれの組織にて外側部S1と内側部F
1とに編成し、均一で一様な上面部Tを得る。また、ビ
ームB51、52から供給される編成糸K51、52
と、ビーム6から供給される編成糸K6とを、それぞれ
ガイドL5、L6により、ニードルNに案内し、それぞ
れの組織にて内側部F2と外側部S2とに編成して下面
部Uを得る。そして、ビームB31、32から供給され
る編成糸K31、32と、ビーム4から供給される編成
糸K4を、それぞれガイドL3、L4によりニードルN
に案内し、同一組織にて編成し、連結部Rを形成しつつ
上面部Tと下面部Uとを連結するものである。
L3には二つのビームB31とB32を用意し、これら
にそれぞれ繊度の異なる編成糸K31とK32を準備し
てこれを編成することで所要幅の剛軟度の異なる編地を
得る。また、下面部UにおいてもガイドL5にはビーム
51、52が用意され、これらにそれぞれ繊度の異なる
編成糸K51、52を準備して、これを編成することで
所要幅の剛軟度の異なる編地を得る。
で剛軟度の差を得るかは適宜選択可能であるし、両方で
剛軟度の差を得る場合は、連結部Rの所要幅の剛軟度の
異なる編地の箇所と、下面部Uの所要幅の剛軟度の異な
る編地の箇所を一致させることで剛軟度の差は一層強調
される。上記いずれの場合でも、立体構造編地Dは、剛
軟度の異なる立体構造帯H1と立体構造帯H2を得るこ
とが可能である。ここで立体構造帯H1と立体構造帯H
2はあくまでも仮想構造体であって、これらは独立した
ものではなく連続して立体構造編地Dを構成している。
比較において立体構造帯H1を立体構造帯H2に比して
剛軟度を大ならしめるためには、使用される編成糸K3
1とK32、或いは編成糸K51とK52の繊度比は、
それぞれ、同素材において1:1.2〜1:5の範囲が
好ましい。これ以下の比では剛軟度の差を明確に発現さ
せることが困難であり、また、これ以上では編成上の問
題が生ずる。繊度比が1:1.2〜1:5の範囲であれ
ば、立体構造帯H2と立体構造帯H1の剛軟度の比は
1:1.3以上となり、良好な剛軟度の差が得られる。
この剛軟度の比が、1:1.3以下では使用する際の機
能性にさほどの差が見られず十分な効果が得られない。
すれば良いが、厚みや通気性、剛性の点から20〜30
0デシテックスとするのが好ましい。編成糸K31とK
32、或いは編成糸K51とK52の使い分けにおいて
は、その繊度は、太いもので300デシテックスまで、
細いもので100デシテックスまでが好ましい。更に、
編成糸Kの素材については、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリプロピレン、ビニロン等の合成繊維、その他、
炭素繊維、再生繊維、天然繊維等が使用可能で特に限定
されるものではない。
マルチフィラメント糸、モノフィラメント糸等が採用可
能である。更には、繊維製造時に着色した原着糸、或い
は先染糸も使用可能である。そして、組織についても上
面部T、連結部R、下面部Uそれぞれに限定されるもの
でなく、上、下面部にメッシュ組織等を使用できること
は言うまでもない。また、上面部T、下面部U、連結部
Rに使用する編成糸Kや組織を多種にすることで、前記
した立体構造帯H1、立体構造帯H2にとどまらず、立
体構造帯H3,H4と言うように多種の立体構造帯Hを
形成することが可能となる。
ては、図2に示すダブル・ラッシェル地である立体構造
編地Dを構成する、上面部T、連結部R、下面部Uに関
し、その理解を容易にするために、便宜的に、それぞれ
基準設定1、基準設定2、基準設定3の基準設定を行
い、これらに基づき詳細を説明する。本発明において
は、その範囲内において多様な条件設定が可能である
が、それらは、すべて本基準設定で説明できるものであ
る。以下、本実施例においては、ダブル・ラッシェル機
において8列のビームBと6枚のオサLを準備し、これ
らを適宜使用して編成する。
ガイドL1によりデンビー組織DB(図3−1に示す)
に編成され、外側部S1を形成すると共に、ビームB2
から供給された編成糸K2はガイドL2によりコード組
織DC(図3−1に示す)に編成されて内側部F1を形
成し、これらを併せて上面部Tが形成される。外側部S
1、内側部F1は分離しているものではなく編成上で合
体し、上面部Tを形成する。
2から供給される編成糸K31、K32は、ガイドL3
により、また、ビームB4から供給される編成糸K4は
ガイドL4により、ニードルNに導かれ、ガイドL3、
L4を同じ連結組織C(図3−1に示す)に従い制御す
ることで連結部Rが形成される。
から供給された編成糸K51、52は、ガイドL5によ
りコード組織DCに編成され内側部F2を形成すると共
に、ビームB6から供給された編成糸K6は、ガイドL
6によりデンビー組織DBに編成され外側部S2を形成
し、これらを併せて下面部U が形成される。内側部F
2、外側部S2は分離しているものではなく編成上で合
体し、下面部Uを形成する。
及び図6に示すように、上面部Tに関し、基準設定1に
基づき説明する。ガイドL1,2に、ビームB1,B2
から供給される同一の編成糸K1,2をそれぞれ通糸
し、外側部S1と内側部F1を編成する。ここではポリ
エステル加工糸・56デシテックスの編成糸を用いる。
れぞれ、すべて通糸され(以後、フルセットと言う)、
一様な上面部Tが得られる。外側部S1と内側部F1と
は同一の編成糸でも良いし、それぞれ異なる編成糸でも
かまわない。例えば、外側部S1を110デシテックス
のナイロン・マルチフィラメント糸で編成し、内側部F
1を56デシテックスのポリエステル加工糸で編成する
と言ったことが可能である。
説明する。ガイドL3にビームB31から供給される編
成糸K31としてポリエステル糸・110デシテックス
を96本通糸し、次に同ガイドにビームB32から供給
される編成糸K32としてポリエステル糸・33デシテ
ックスを148本、通糸する。これを交互に繰り返し通
糸する。また、ガイドL4にはビームB4から供給され
る編成糸K4としてポリエステル糸・110デシテック
スをフルセットで通糸する。
れぞれ同一の連結組織Cにより編成する。連結組織C
は、本実施例ではチェーンリンク表により0−2/2−
4/4−2/2−0で示される。これは、図3(B)に
示すコース方向断面図でわかるように、よこ8の字を順
次重ねた形となり、2本の直線部V1,V2と交叉部X
1,X2で構成される。結果的に連結部Rは、編成糸K
31と編成糸K4とを合わせた部分と、編成糸K32と
編成糸K4とを合わせた部分に形成される。つまり、前
者は総合繊度220デシテックスの連結部R1、後者は
総合繊度143デシテックスの連結部R2となり、両者
は、その太さの違いにより剛軟度が異なることとなる。
説明する。ガイドL5にビームB51から供給される編
成糸K51としてポリエステル加工糸・110デシテッ
クスを96本通糸し、次に同ガイドにビームB52から
供給される編成糸K52としてポリエステル加工糸・8
3デシテックスを148本通糸する。これを交互に繰り
返し通糸する。このように通糸されたガイドL5により
内側部F2を形成する。また、ガイドL6には、ビーム
B6から供給される編成糸K6としてポリエステル加工
糸・83デシテックスをフルセットで通糸し、外側部S
2を形成する。結果的に、下面部Uは、編成糸K51で
編成される内側部F21と編成糸K52で編成される内
側部F22とで形成される内側部F2と、編成糸K6で
編成される外側部S2とで形成される。
編地D1は、外側部S1と内側部F1とからなる一様な
上面部Tと、連結部R1と連結部R2との繰り返しでな
る連結部Rと、内側部F21と内側部F22との繰り返
しでなる内側部F2と外側部S2とで形成される下面部
Uとで形成される。連結部R1と下面部Uの内側部F2
1、連結部R2と下面部Uの内側部F22とは対応した
位置にあるから、その剛軟度は、それぞれの剛軟度が合
成され一層強調されて、結果的に剛軟度の異なる立体構
造帯H1と立体構造帯H2が交互に形成され、立体構造
編地D1を得る。
体構造帯H2はあくまでも仮想構造体であって、これら
は独立したものではなく連続して立体構造編地Dを構成
している。また、立体構造帯H1と立体構造帯H2の境
をラインBL(BL1、BL2、・・・)とするが、こ
れも本発明の説明と理解を助けるものであって必ずしも
視覚的に捉えられるとは限らない。また、ダブル・ラッ
シェル機の編成において、その条件設定により、例え
ば、立体構造編地Dが一つの立体構造帯H1と、一つの
立体構造帯H2で構成される場合は、当然ラインBLは
1本のみであることは言うまでもない。
図4、及び図7に示すように、基準設定1,2,3にお
いて、上面部Tには編成糸K1,K2にポリエステル加
工糸・56デシテックスを、下面部Uには編成糸K52
と編成糸K6とにポりエステル加工糸・83デシテック
スをそれぞれ、フルセットで用い、実施例1と同様の組
織にて一様な編地を得る。この場合、ビームB51は使
用しない。
ビームB31から供給される編成糸K31としてポリエ
ステル糸・110デシテックスを96本通糸し、次に同
ガイドにビームB32から供給される編成糸K32とし
てポリエステル糸・33デシテックスを148本通糸す
る。これを交互に繰り返し通糸する。
される編成糸K4としてポリエステル糸・33デシテッ
クスをフルセットで通糸する。このように通糸したガイ
ドL3,L4を前記第1の実施の形態と同様の連結組織
Cにて編成する。この結果、総合繊度143デシテック
スの連結部R1と、総合繊度66デシテックスの連結部
R2が形成され、両者は、その太さの違いにより剛軟度
が異なることとなる。その結果、連結部R1と連結部R
2に対応して、それぞれ剛軟度の異なる立体構造帯H1
と立体構造帯H2とが交互に形成された立体構造編地D
2を得る。
図5、及び図8に示すように、基準設定1,2,3にお
いて、編成糸K1,K2にポりエステル加工糸・83デ
シテックスを用いて実施例1,2と同組織の一様な上面
部Tを得る。また、編成糸K31にポりエステル糸・3
3デシテックス、編成糸K4にも同様にポりエステル糸
・33デシテックスをフルセットで用いて、実施例1,
2と同様の連結組織Cにより一様な連結部Rを得る。こ
の場合ビーム31は使用しない。
給される編成糸K51としてポリエステル加工糸・11
0デシテックスを96本通糸し、次に同ガイドにビーム
B52から供給される編成糸K52としてポリエステル
加工糸・55デシテックス148本通糸し、これを交互
に繰り返し通糸する。このように通糸されたガイドL5
により内側部F2を形成する。また、ガイドL6には、
ビームB6から供給される編成糸K6としてポリエステ
ル加工糸・33デシテックスをフルセットで通糸し、外
側部S2を編成する。
される内側部F21と編成糸K52で編成される内側部
F22とで形成される内側部F2と、編成糸K6で編成
される外側部S2とで形成される。内側部F21と内側
部F22に対応して剛軟度が異なる立体構造帯H1及び
立体構造帯H2が繰り返し形成され、立体構造編地D3
を得る。以上の実施例1,2,3における組織図は、各
々図3,4,5に示される。
剛軟度に関する試験結果を示す。 (実施例1の試験結果)実施例1におけるダブル・ラッ
シェル地をマイヤー製ダブルラッシェル機(RD・ PLM-22
G )を用いて作成し、以下の試験結果を得た。190℃
で1分間プレセットした後、130℃にて染色し、乾燥
した後、150℃で1分間仕上げセットして、全厚3.
4mm、編目密度38コース/吋、24ウエール/吋の立
体構造編地D1を得た。本立体構造編地D1を、JIS
−L−1096A法(45°カンチレバー法)に従い剛
軟度を計測した。剛軟度の小なる部分は90mm、大なる
部分は130mmであり、その比は1:1.45であっ
た。
ダブル・ラッシェル地をマイヤー製ダブルラッシェル機
(RD・ PLM-22G )を用いて作成し、以下の試験結果を得
た。190℃で1分間プレセットした後、130℃にて
染色し、乾燥した後、150℃で1分間仕上げセットし
て、全厚3.4mm、編目密度38コース/吋、24ウエ
ール/吋の立体構造編地D2を得た。本立体構造編地D
2を、JIS−L−1096A法(45°カンチレバー
法)に従い剛軟度を計測した。剛軟度の小なる部分は7
8mm、大なる部分は110mmであり、その比は1:1.
41であった。
ダブル・ラッシェル地をマイヤー製ダブルラッシェル機
(RD・ PLM-22G )を用いて作成し、以下の試験結果を得
た。190℃で1分間プレセットした後、130℃にて
染色し、乾燥した後、150℃で1分間仕上げセットし
て、全厚3.4mm、編目密度38コース/吋、24ウエ
ール/吋の立体構造編地D3を得た。本立体構造編地D
3を、JIS−L−1096A法(45°カンチレバー
法)に従い剛軟度を計測した。剛軟度の小なる部分は7
0mm、大なる部分は98mmであり、その比は1:1.4
0であった。
1,D2,D3)を実施例1,2,3と、その試験結果
1,2,3により説明した。
の内側部F2に総合繊度の大なる部分を形成し、結果的
に、立体構造帯H1を形成して剛軟度を大ならしめ、剛
軟度の小さい部分、つまり立体構造帯H2に比較して
1.45倍の剛軟度を得た。
の大なる部分を形成し、結果的に、立体構造帯H1を形
成して剛軟度を大ならしめ、剛軟度の小さい部分、つま
り立体構造帯H2に比較して1.41倍の剛軟度を得
た。
2に総合繊度の大なる部分を形成し、結果的に、立体構
造帯H1を形成して剛軟度を大ならしめ、剛軟度の小さ
い部分、つまり立体構造帯H2に比較して1.40倍の
剛軟度を得た。
成糸の組み合わせによって、自在にその剛軟度の大小が
設定できる。本実施の形態における立体構造編地Dはい
ずれもその使用目的にかなった良好な結果が得られた。
用することにより高機能なものが得られるが、次に、立
体構造編地Dを下着の一例であるブラジャーに用いた場
合について示す。
す。図9(A)において、本立体構造編地Dを、そのラ
インBLが縦方向で、しかも剛軟度の大なる部分が脇部
に、剛軟度の小なる部分がトップ(ブラジャーの最高
部)側に位置するように使用する。従来の縫製処理によ
れば、このラインBLの箇所が縫製箇所となる。本実施
例におけるブラジャーは脇方向からの押圧力が適宜増強
され、造形効果および着用効果が向上する。なお、剛軟
度の区画は、必ずしも図示のものに限定されるものでは
ない(以下同じ)。
を、そのラインBLがトップ近傍を斜めに通過し、しか
も剛軟度の大なる部分がブラジャーの脇、下側に、剛軟
度の小なる部分が上側に位置するように使用する。この
ように使用することで脇方向と下方の両方向からの押圧
力が増強され造形効果および着用効果が得られる。
に、本立体構造編地Dのブラジャーにおける各種使用例
を示す。タイプの違いはあるが、立体構造編地Dのライ
ンBLを効果的に通過させ、立体構造帯H1と立体構造
帯H2の剛軟度の差をすみ分けることにより、いずれも
効果的な体型補正機能と、良好な使いごごち、外観を得
ることができる。
が、本発明の立体構造編地Dはこれらの実施の形態に限
定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で他の
変形、組み合わせが可能であることは言うまでもない。
また、立体構造編地は、ブラジャー等のインナー衣料以
外にも、スポーツ衣料を含む衣料関係全般、或いは産業
資材、更には医療分野用の繊維製品等の種々の分野に使
用することは当然可能である。
編成糸Kの太さを所定の範囲内で変化させて剛軟度の差
を得る手段を講ずる場合には、剛軟度の異なるパーツを
縫製により縫い合わせたり、他の部品を組み合わせたり
する必要がないので、その厚みや特有の物性によってパ
ッカリングを生じたり、段差が生じたりするなどの仕上
がりの問題や外観的に見栄えが悪くなるなどの問題が解
消される。また、パーツの裁断工程や縫製工程が簡略化
され、複雑な作業を排除でき、経済的にもコストダウン
が図られる他、縫製箇所による肌触りの悪さも解消され
る。
性の低下、通気性の低下、表面の硬化現象も発生しな
い。そして、外側部S1,S2をそれぞれにおいて同
一、同組織で編成する場合には、表面が均一で一様な外
観の立体構造編地Dが得られ、使用する際において、視
覚的にも触感的に抵抗、障害がない。衣料においては、
動作時の追随性の向上により着用者に違和感を感じさせ
ず、円滑な動作を行うことができる。更に、本発明の立
体構造編地Dが、ダブルラッシェル地である場合には、
その組織、素材の選択が自由で製品の多様化が容易に図
られ、機能的にも外観的にも優れた繊維製品が得られ
る。
る。
を示す模式図であり、図3(B)は、実施例1における
立体構造編地のコース方向断面拡大図である。
模式図である。
模式図である。
例を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 上面部と下面部とを連結部で連結してな
る、一体構造の立体構造編地であって、所定ラインを境
に剛軟度が異なる隣接する立体構造帯で構成され、しか
も、それぞれの立体構造帯において上、下面部の少なく
とも一方の外側部の組織が互いに同一であることを特徴
とする立体構造編地。 - 【請求項2】 所定ラインが複数であることを特徴とす
る請求項1記載の立体構造編地。 - 【請求項3】 立体構造編地が2列針床経編機で編成さ
れるダブル・ラッシェル地であることを特徴とする請求
項1記載の立体構造編地。 - 【請求項4】 隣接する立体構造帯の編成組織が互いに
同一であることを特徴とする請求項1記載の立体構造編
地。 - 【請求項5】 上面部と下面部の少なくとも一方が2種
以上の組織で形成されていることを特徴とする請求項1
記載の立体構造編地。 - 【請求項6】 隣接する立体構造帯において、それぞれ
の上、下面部の少なくとも一方の外側部を同一の編成糸
で編成すると共に、それぞれの上面部の内側部と、下面
部の内側部と、連結部との少なくとも一方を異なる編成
糸で編成したことを特徴とする請求項1記載の立体構造
編地。 - 【請求項7】 異なる編成糸が、異繊度又は/及び異素
材又は/及び異形体であることを特徴とする請求項6記
載の立体構造編地。 - 【請求項8】 異なる編成糸における異繊度の比が1:
1.2 〜1:5であることを特徴とする請求項7記載の立
体構造編地。 - 【請求項9】 立体構造帯の剛軟度比がJIS−L−1
096A法(45°カンチレバー法)において1:1.3
以上であることを特徴とする請求項1記載の立体構造編
地。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1記載の立体
構造編地を使用したことを特徴とする下着。 - 【請求項11】 カップ部と、脇部とからなるカップ部
を有する衣類において、請求項1〜9のいずれか1記載
の立体構造編地をカップ部、又は、カップ部と該カップ
部と接する脇部の一部とに渡って使用したことを特徴と
するカップ部を有する衣類。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000199827A JP3670937B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 立体構造編地 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000199827A JP3670937B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 立体構造編地 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002020954A true JP2002020954A (ja) | 2002-01-23 |
| JP3670937B2 JP3670937B2 (ja) | 2005-07-13 |
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ID=18697777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000199827A Expired - Lifetime JP3670937B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 立体構造編地 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3670937B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003088774A1 (en) * | 2002-04-22 | 2003-10-30 | Wacoal Corp. | Woman cloths with cup |
| JP2006283250A (ja) * | 2005-04-01 | 2006-10-19 | Seiren Co Ltd | 硬度差を有する立体構造経編地 |
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|---|---|---|---|---|
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2000
- 2000-06-30 JP JP2000199827A patent/JP3670937B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003088774A1 (en) * | 2002-04-22 | 2003-10-30 | Wacoal Corp. | Woman cloths with cup |
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