JP2002105309A - ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 - Google Patents
ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物Info
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Abstract
上好ましく、難燃性に優れ、かつ耐熱性及び耐衝撃性及
び機械特性バランスに優れたポリフェニレンエーテル系
樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂3
0〜99重量部と、(B)液晶ポリエステル1〜70重
量部とからなる樹脂成分100重量部に対して、(C)
オルガノポリシロキサンを0.1〜10重量部の割合で
含有し、(C)オルガノポリシロキサンのSiに結合し
た全炭化水素基のうち少なくとも30モル%がフェニル
基であることを特徴とするポリフェニレンエーテル系樹
脂組成物。
Description
難燃性に優れたポリフェニレンエーテル系樹脂組成物に
関する。
には従来よりハロゲン系化合物、リン系化合物、および
これらの併用やさらには三酸化アンチモンとを添加する
等の難燃化手法が用いられてきた。しかしながら、これ
ら従来よりの難燃剤は有害であると言われており、最近
では特に環境面からハロゲン、アンチモン、リンなどを
含有しない難燃性樹脂組成物が求められている。
は、従来より金属水酸化物を多量に配合した材料が開発
されているが材料の比重が大幅にアップするだけでな
く、耐衝撃性や成形流動性の低下が大きく実用性に乏し
いのが現状である。一方、特公昭62−60421号公
報、登録特許第1684119号、登録特許第1935
582号、特開平10−139964号公報、特開平1
1−140294号公報、特開平11−222559号
公報等には特定のシリコーン化合物を配合することによ
り難燃化された樹脂組成物が開示されている。さらに、
シリコーン化合物を添加しても難燃性が得られ難いため
に、登録特許第2719486号、登録特許第2746
519号、特開平11−217494号公報等には、シ
リコーン化合物とパーフルオロアルカンスルホン酸金属
塩とを併用したポリカーボネート樹脂系の難燃性樹脂組
成物が開示されている。しかしながら、パーフルオロア
ルカンスルホン酸金属塩はフッ素を含んでおり、ハロゲ
ンを用いない難燃樹脂組成物とは言えないだけでなく、
ポリカーボネート樹脂以外では難燃効果がほとんど見ら
れない。
燃剤を含まない代表的難燃樹脂として、リン系難燃剤を
添加したポリフェニレンエーテルおよびそれとポリスチ
レンとのポリマーブレンド物が知られている。また、シ
リコーン化合物を配合したポリフェニレンエーテル系樹
脂の難燃樹脂組成物が登録特許第1935582号や特
公平8−32825号公報に開示されているが、難燃性
やその他の性能で満足できるものではなかった。
公報に、液晶ポリエステルにポリフェニレンエーテルな
どの重合体を配合し、ポリフェニレンエーテルの溶融加
工性を改良することが提案されているが、十分とはいえ
ない。また特開平2−97555号公報には、はんだ耐
熱性を向上させる目的で液晶ポリエステルに各種のポリ
アリレンオキサイドを配合することが提案され、さらに
は特開平6−122762号公報には、アミン類で変性
したポリフェニレンエーテルと液晶ポリエステルを配合
することが提案されているが、いずれも難燃性、その他
の性能においては十分とはいえない。
エステルをアロイ化する際に、有機シランカップリング
剤を添加することが、特開平5−117505号公報、
特開平9―111103号公報に提案されているが、難
燃性において十分とはいえない。また、特開平5−86
288号公報に強度、剛性のリサイクル保持性を高める
方法が提案されているが、難燃性において十分とはいえ
ない。
合物やリン化合物を含まず、環境上好ましく、難燃性に
優れ、かつ耐熱性及び耐衝撃性及び機械特性バランスに
優れたポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を提供する
ことである。
成する技術を鋭意検討した結果、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂と液晶ポリエステルに、特定のシリコーン化合
物を添加することによって、優れた難燃性が得られ、さ
らにポリフェニレンエーテル系樹脂と液晶ポリエステル
の相容性を向上させることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
量部と、(B)液晶ポリエステル1〜70重量部とから
なる樹脂成分100重量部に対して、(C)オルガノポ
リシロキサンを0.1〜10重量部の割合で含有し、
(C)オルガノポリシロキサンのSiに結合した全炭化
水素基のうち少なくとも30モル%がフェニル基である
ことを特徴とするポリフェニレンエーテル系樹脂組成
物、 2.(C)オルガノポリシロキサンが、Siに結合した
全炭化水素基のうち少なくとも60モル%がフェニル基
であることを特徴とする上記1.に記載のポリフェニレ
ンエーテル系樹脂組成物、
iに結合した全炭化水素基のうち30〜90モル%がフ
ェニル基であることを特徴とする上記1.に記載のポリ
フェニレンエーテル系樹脂組成物、 4.(C)オルガノポリシロキサンの末端基が、アミノ
基、水酸基、エポキシ基、カルボキシル基、アミド基、
メタクリロキシ基、アルコキシ基、エステル基及びイミ
ド基のうち少なくとも一種を含有することを特徴とする
上記1.〜3.のいずれかに記載のポリフェニレンエー
テル系樹脂組成物、 5.(C)オルガノポリシロキサンの末端基が、アミノ
基を含有することを特徴とする上記1.〜3.のいずれ
かに記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物、
結合構造単位の中、式RSiO1.5(T単位)で示され
るシロキサン単位を60モル%以上有することを特徴と
する上記1.〜5.のいずれかに記載のポリフェニレン
エーテル系樹脂組成物、 7.(C)オルガノポリシロキサンが、全結合構造単位
の中、式RSiO1.5(T単位)で示されるシロキサン
単位を90モル%以上有することを特徴とする上記1.
〜5.のいずれかに記載のポリフェニレンエーテル系樹
脂組成物、
ての結合構造単位が式RSiO1.5(T単位)で示され
るシロキサン単位からなることを特徴とする上記1.〜
5.のいずれかに記載のポリフェニレンエーテル系樹脂
組成物、 9.(C)オルガノポリシロキサンの重量平均分子量が
1,500〜15,000であることを特徴とする上記
1.〜8.のいずれかに記載のポリフェニレンエーテル
系樹脂組成物、 10.上記1.〜9.のいずれかに記載のポリフェニレ
ンエーテル系樹脂組成物を射出成形することにより得ら
れる成形体、を提供するものである。
説明する。本発明の(A)ポリフェニレンエーテル系樹
脂とは、(式1)の繰り返し単位構造
第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニル、アミ
ノアルキル、炭化水素オキシを表わす。R2、R3は、そ
れぞれ独立して、水素、第一級もしくは第二級の低級ア
ルキル、フェニルを表わす。)からなり、還元粘度
(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測定)
が、0.15〜1.0dl/gの範囲にあるホモ重合体
及び/または共重合体である。さらに好ましい還元粘度
は、0.20〜0.70dl/gの範囲、最も好ましく
は0.40〜0.60の範囲である。
的な例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フ
ェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6
−フェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)等
が挙げられ、さらに、2,6−ジメチルフェノールと他
のフェノール類(例えば、2,3,6−トリメチルフェ
ノールや2−メチル−6−ブチルフェノール)との共重
合体のようなポリフェニレンエーテル共重合体も挙げら
れる。中でもポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レンエーテル)、2,6−ジメチルフェノールと2,
3,6−トリメチルフェノールとの共重合体が好まし
く、さらにポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ンエーテル)が好ましい。
ーテルの製造方法の例として、米国特許第330687
4号明細書記載の第一銅塩とアミンのコンプレックスを
触媒として用い、2,6−キシレノールを酸化重合する
方法がある。米国特許第3306875号、同第325
7357号および同第3257358号の明細書、特公
昭52−17880号および特開昭50−51197号
および同63−152628号の各公報等に記載された
方法も(A)ポリフェニレンエーテルの製造方法として
好ましい。
樹脂は、重合行程後のパウダーのまま用いてもよいし、
押出機などを用いて、窒素ガス雰囲気下あるいは非窒素
ガス雰囲気下、脱揮下あるいは非脱揮下にて溶融混練す
ることでペレット化して用いてもよい。
樹脂は、種々のジエノフィル化合物により官能化された
ポリフェニレンエーテルも含まれる。種々のジエノフィ
ル化合物には、例えば無水マレイン酸、マレイン酸、フ
マル酸、フェニルマレイミド、イタコン酸、アクリル
酸、メタクリル酸、メチルアリレート、メチルメタクリ
レート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レート、ステアリルアクリレート、スチレンなどの化合
物が挙げられる。さらにこれらジエノフィル化合物によ
り官能化する方法としては、ラジカル発生剤存在下ある
いは非存在下で押出機などを用い、脱揮下あるいは非脱
揮下にて溶融状態で官能化してもよい。あるいはラジカ
ル発生剤存在下あるいは非存在下で、非溶融状態、すな
わち室温以上、かつ融点以下の温度範囲にて官能化して
もよい。この際、ポリフェニレンエーテルの融点は、示
差熱走査型熱量計(DSC)の測定において、20℃/
分で昇温するときに得られる温度−熱流量グラフで観測
されるピークのピークトップ温度で定義され、ピークト
ップ温度が複数ある場合にはその内の最高の温度で定義
される。
樹脂には、ポリフェニレンエーテル樹脂単独又はポリフ
ェニレンエーテル樹脂と芳香族ビニル系重合体との混合
物であり、さらに他の樹脂が混合されたものも含まれ
る。芳香族ビニル系重合体とは、例えば、ポリスチレ
ン、ハイインパクトポリスチレン、アクリロニトリル−
スチレン共重合体などが挙げられる。ポリフェニレンエ
ーテル樹脂と芳香族ビニル系重合体との混合物を用いる
場合は、ポリフェニレンエーテル樹脂と芳香族ビニル系
重合体との合計量に対して、ポリフェニレンエーテル樹
脂が70wt%以上、好ましくは80wt%以上、さら
に好ましくは90wt%以上である。
トロピック液晶ポリマーと呼ばれるポリエステルで、公
知のものを使用できる。例えば、p−ヒドロキシ安息香
酸およびポリエチレンテレフタレートを主構成単位とす
るサーモトロピック液晶ポリエステル、p−ヒドロキシ
安息香酸および2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸を主構
成単位とするサーモトロピック液晶ポリエステル、p−
ヒドロキシ安息香酸および4,4′−ジヒドロキシビフ
ェニルならびにテレフタル酸を主構成単位とするサーモ
トロピック液晶ポリエステルなどが挙げられ、特に制限
はない。本発明で使用される(B)液晶ポリエステルと
しては、下記構造単位(イ)、(ロ)、および必要に応
じて(ハ)および/または(ニ)からなるものが好まし
く用いられる。
れ、p−ヒドロキシ安息香酸から生成したポリエステル
の構造単位と、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸から生
成した構造単位である。構造単位(イ)、(ロ)を使用
することで、優れた耐熱性、流動性や剛性などの機械的
特性のバランスに優れた本発明の熱可塑性樹脂組成物を
得ることができる。上記構造単位(ハ)、(ニ)中のX
は、下記(式2)よりそれぞれ任意に1種あるいは2種
以上選択することができる。
レングリコール、ハイドロキノン、4,4′−ジヒドロ
キシビフェニル、2,6−ジヒドロキシナフタレン、ビ
スフェノールAそれぞれから生成した構造単位であり、
さらに好ましいのは、エチレングリコール、4,4′−
ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンであり、特に
好ましいのは、エチレングリコール、4,4′−ジヒド
ロキシビフェニルである。構造式(ニ)において好まし
いのは、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ジカル
ボキシナフタレンそれぞれから生成した構造単位であ
り、さらに好ましいのは、テレフタル酸、イソフタル酸
である。
に挙げた構造単位を少なくとも1種あるいは2種以上を
併用することができる。具体的には、2種以上併用する
場合、構造式(ハ)においては、1)エチレングリコー
ルから生成した構造単位/ハイドロキノンから生成した
構造単位、2)エチレングリコールから生成した構造単
位/4,4′−ジヒドロキシビフェニルから生成した構
造単位、3)ハイドロキノンから生成した構造単位/
4,4′−ジヒドロキシビフェニルから生成した構造単
位、などを挙げることができる。
フタル酸から生成した構造単位/イソフタル酸から生成
した構造単位、2)テレフタル酸から生成した構造単位
/2,6−ジカルボキシナフタレンから生成した構造単
位、などを挙げることができる。ここでテレフタル酸量
は2成分中、好ましくは40wt%以上、さらに好まし
くは60wt%以上、特に好ましくは80wt%以上で
ある。テレフタル酸量を2成分中40wt%以上とする
ことで、比較的に流動性、耐熱性が良好な樹脂組成物と
なる。液晶ポリエステル(B)成分中の構造単位
(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の使用分割は特に限定
されない。ただし、構造単位(ハ)と(ニ)は基本的に
ほぼ等モル量となる。
造単位(ホ)を、(B)成分中の構造単位として使用す
ることもできる。具体的には、1)エチレングリコール
とテレフタル酸から生成した構造単位、2)ハイドロキ
ノンとテレフタル酸から生成した構造単位、3)4,
4′−ジヒドロキシビフェニルとテレフタル酸から生成
した構造単位、4)4,4′−ジヒドロキシビフェニル
とイソフタル酸から生成した構造単位、5)ビスフェノ
ールAとテレフタル酸から生成した構造単位、などを挙
げることができる。
は、必要に応じて本発明の特徴と効果を損なわない程度
の少量の範囲で、他の芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオ
ール、芳香族ヒドロキシカルボン酸から生成する構造単
位を導入することができる。本発明の(B)成分の溶融
時での液晶状態を示し始める温度(以下、液晶開始温度
という)は、好ましくは150〜350℃、さらに好ま
しくは180〜320℃である。液晶開始温度をこの範
囲にすることは、得られる樹脂組成物を好ましい色調と
耐熱性と成形加工性バランスの良いものとする。
5℃、1MHzにおける誘電正接(tanδ)は、好ま
しくは0.03以下であり、さらに好ましくは0.02
5以下である。この誘電正接の値が小さければ小さいほ
ど、誘電損失は小さくなり、この樹脂組成物を電気・電
子部品の原料として用いる時、発生する電気的ノイズが
抑制され好ましい。特に25℃、高周波数領域下、すな
わち1〜10GHz領域において、誘電正接(tan
δ)は、好ましくは0.03以下であり、さらに好まし
くは0.025以下である。
かけの溶融粘度(液晶開始温度+30℃でずり速度10
0/秒)は、好ましくは10〜3,000Pa・s、さ
らに好ましくは10〜2,000Pa・s、特に好まし
くは10〜1,000Pa・sである。見かけの溶融粘
度をこの範囲にすることは、得られる組成物の流動性を
好ましいものとする。本発明の(B)成分の溶融状態
(液晶状態)における熱伝導率は、好ましくは0.1〜
2.0W/mK、さらに好ましくは0.2〜1.5W/
mK、特に好ましくは0.3〜1.0W/mKである。
溶融状態(液晶状態)での熱伝導率をこの範囲にするこ
とで、得られる組成物の射出成形サイクルを比較的短縮
化することができる。
化合物は、4種のシロキサン単位(M単位:R3SiO
0.5、D単位:R2SiO1.0、T単位:RSiO1.5、Q
単位:SiO2.0)のいずれかが重合してなるオルガノポ
リシロキサンである。本発明で用いられる(C)オルガ
ノポリシロキサンは、さらに前記Rで示される全シロキ
サン単位のSiに結合した炭化水素基のうち少なくとも
30モル%がフェニル基であり、好ましくは少なくとも
60モル%がフェニル基である。さらに好ましくは30
〜90モル%がフェニル基で、残りが炭素数1〜3の炭
化水素基からなるオルガノポリシロキサンである。フェ
ニル基が30モル%より小さいと(A)ポリフェニレン
エーテル系樹脂との親和性が低下し、難燃性も低下す
る。一方、フェニル基が90モル%より多くても難燃性
は向上しない。
末端基は、アミノ基、水酸基、エポキシ基、カルボキシ
ル基、アミド基、メタクリロキシ基、アルコキシ基、エ
ステル基及びイミド基のうち少なくとも一種を含有して
いることが好ましい。さらには、アミノ基を含有してい
ることが特に好ましい。アミノ基が難燃性に効果的な理
由は定かではないが、(B)成分の液晶ポリエステルと
の相互作用により難燃性が高まるものと推定される。
ロキサンは、前期の4種のシロキサン単位の合計量の
中、式RSiO1.5で示されるシロキサン単位(T単
位)を60モル%以上有することが好ましく、さらに9
0モル%以上有することが好ましい。残りの結合は R2
SiO1.0(D単位)からなる。特に好ましいのは、全
てが式RSiO1.5(T単位)で示されるシロキサン単
位からなるオルガノポリシロキサンである。
ロキサンは、重量平均分子量が400〜500,000
のものが好ましく、より好ましくは1,000〜10
0,000、さらに好ましくは1,500〜15,00
0である。重量平均分子量は、耐熱性の点で400以
上、分散性、流動性の点で500,000以下が好まし
い。本発明における(A)ポリフェニレンエーテル系樹
脂の配合量は、30〜99重量部で、好ましくは35〜
98重量部で、さらに好ましくは40〜95重量部であ
る。この配合量が99重量部より多いと、流動性が大き
く低下してしまう。
重が大きくなってしまうし、またウェルド強度の低下を
招く。本発明における(B)成分の液晶ポリエステルの
配合量は、1〜70重量部で、好ましくは2〜65重量
部で、さらに好ましくは5〜60重量部である。この配
合量が70重量部より多いと、比重が大きくなってしま
い、ウェルド強度の低下を招く。この配合量が1重量部
より少ないと、十分な耐衝撃性と剛性と流動性が得られ
ない。
ロキサンの添加量は、(A)成分と(B)成分の合計1
00重量部に対し、0.1〜10重量部であり、0.5
〜8重量部が好ましく、さらに1〜7重量部がより好ま
しい。この添加量が、0.1重量部より少ないと、相溶
化効果が十分発揮されず、十分な耐衝撃性が発揮され
ず、また難燃性も十分ではない。また10重量部より多
いと、剛性の低下やコスト高を招くだけである。
特徴および効果を損なわない範囲で必要に応じて他の附
加的成分、例えば、酸化防止剤、難燃剤(有機リン酸エ
ステル系化合物)、エラストマー(エチレン/プロピレ
ン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン
/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/アク
リル酸エチル共重合体、エチレン/ メタクリル酸グリ
シジル共重合体、エチレン/酢酸ビニ ル/メタクリル
酸グリシジル共重合体およびエチレン/プロピレン−g
−無水マレイン酸共重合体、ABSなどのオレフィン系
共重合体、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポ
リエステルポリエステルエラストマー、ビニル芳香族化
合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体、ビニル芳香
族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添
加物)、可塑剤(オイル、低分子量ポリエチレン、エポ
キシ化大豆油、ポリエチレングリコール、脂肪酸エステ
ル類等)、難燃助剤、耐候(光)性改良剤、ポリオレフ
ィン用造核剤、スリップ剤、各種着色剤、離型剤等を添
加してもかまわない。
ることができる。例えば、単軸押出機、二軸押出機、ロ
ール、ニーダー、ブラベンダープラストグラフ、バンバ
リーミキサー等による加熱溶融混練方法が挙げられる
が、中でも二軸押出機を用いた溶融混練方法が最も好ま
しい。この際の溶融混練温度は特に限定されるものでは
ないが、通常150〜350℃の中から任意に選ぶこと
ができる。
物は、従来より公知の種々の方法、例えば、射出成形、
押出成形、中空成形により各種部品の成形体として成形
できる。これら成形体は、特に難燃性が要求される用
途、例えば、自動車用耐熱部品あるいは事務機器用耐熱
部品に好適である。自動車用耐熱部品は例えば、オルタ
ネーターターミナル、オルタネーターコネクター、IC
レギュレーター、ライトディヤー用ポテンショメーター
ベース、排気ガスバルブなどの各種バルブ、燃料関係・
排気系・吸気系各種パイプ、エアーインテークノズルス
ノーケル、インテークマニホールド、燃料ポンプ、エン
ジン冷却水ジョイント、キャブレターメインボディー、
キャブレタースペーサー、排気ガスセンサー、冷却水セ
ンサー、油温センサー、ブレーキパットウェアーセンサ
ー、スロットルポジションセンサー、クランクシャフト
ポジションセンサー、エアーフローメーター、ブレーキ
バット磨耗センサー、エアコン用サーモスタットベー
ス、暖房温風フローコントロールバルブ、ラジエーター
モーター用ブラッシュホルダー、ウォーターポンプイン
ペラー、タービンべイン、ワイパーモーター関係部品、
デュストリビュター、スタータースィッチ、スターター
リレー、トランスミッション用ワイヤーハーネス、ウィ
ンドウウォッシャーノズル、エアコンパネルスィッチ基
板、燃料関係電磁気弁用コイル、ヒューズ用コネクタ
ー、ホーンターミナル、電装部品絶縁板、ステップモー
ターローター、ブレーキピストン、ソレノイドボビン、
エンジンオイルフィルター、点火装置ケースなどの部
品、ホイールキャップ、ランプソケット、ランプハウジ
ング、ランプエクステンション、ランプリフレクターな
どが好適である。中でも軽量性、耐熱性、難燃性、機械
特性のバランスからランプエクステンション、ランプリ
フレクターが好適である。また、事務機器用耐熱部品
は、例えば、エアコン部品、タイプライター部品、ワー
ドプロセッサー部品などに代表される家庭、事務電気製
品部品、オフィスコンピューター関連部品、電話機関連
部品、ファクシミリ関連部品、複写機関連部品などに好
適である。
成分と(B)成分との混合物に、特定の(C)オルガノ
ポリシロキサンを少量添加することによって、優れた難
燃性が得られ、さらに優れた耐熱性と耐衝撃性と機械的
特性を向上させることができる。それらの理由について
はかならずしも明らかではないが、以下のように考える
ことができる。本来、(A)成分と(B)成分とは非相
容な樹脂の組み合わせであるが、(C)オルガノポリシ
ロキサン中のフェニル基が、フェノール構造を分子主鎖
に有する(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂に親和性
があり、一方(C)オルガノポリシロキサン末端のアミ
ノ基が(B)液晶ポリエステルの末端カルボキシル基と
反応あるいは相互作用することが考えられる。その結
果、(C)成分が(A)成分と(B)成分の相容化剤あ
るいは相間結合剤として作用し、さらに燃焼時にシロキ
サン構造の架橋が進行し、難燃剤として作用したものと
思われる。
る。但し本発明はその主旨を越えない限り以下の実施例
に限定されるものではない。
の製造例 2,6−ジメチルフェノールを酸化重合して得た還元粘
度0.42のパウダー状のポリ(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレンエーテル)である。
例 窒素雰囲気下において、p−ヒドロキシ安息香酸、2−
ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、無水酢酸を仕込み、加熱
溶融し、重縮合することにより、以下の理論構造式を有
する液晶ポリエステル(LCP−1)を得た。なお、組
成の成分比はモル比を表す。
例 窒素雰囲気下において、p−ヒドロキシ安息香酸、ポリ
エチレンテレフタレート、無水酢酸を仕込み、加熱溶融
し、重縮合することにより、以下の理論構造式を有する
液晶ポリエステル(LCP−2)を得た。なお組成の成
分比はモル比を表す。
方法に従って実施した。 (1)成形 得られたペレットを、シリンダー温度330/330/
320/310℃、射速85%、金型温度90℃に設定
した射出成形機[IS−80EPN:東芝機械(株)社
製]を用いて成形を行った。ただし、比較例5について
は、得られたペレットを、シリンダー温度300/30
0/290/280℃、射速85%、金型温度70℃に
設定して成形を行った。
STMタンザク試験片に成形し、Underwriters Laborat
oriesのUL−94垂直燃焼試験に基ずき、燃焼試験を
実施した。すなわち、5本の試験片について燃焼試験を
実施し、10秒間の接炎後、炎を離してから炎が消える
までの燃焼時間をt1(秒)とし、再び10秒間の接炎
後、炎を離してから炎が消えるまでの燃焼時間をt
2(秒)とし、各5本について、t1とt2の平均燃焼時
間を求めた。 (2―2)最大燃焼時間 上記燃焼試験時、各5本のt1とt2、すなわちあわせて
10点の中から最大の燃焼時間を選んだ。 (2−3)滴下の有無 上記燃焼試験時、各5本のt1とt2、すなわちあわせて
10点のうち、1点でも滴下があるか否かを判断した。 ○:10点とも滴下のなかったもの。 ×:1点でも滴下のあったもの。
STMタンザク試験片に成形した。得られた成形片を用
いて、1.82MPa荷重下での加熱変形温度を測定し
た。 (4)耐衝撃性 ASTM D256に準拠した成形片に成形した。得ら
れた成形片を用いて、ノッチ付きアイゾット衝撃強さを
測定した。「Izod」と略すことがある。
製)、厚み3.2mmのASTMダンベル試験片を用
い、チャック間距離115mm、試験速度20mm/m
inで引っ張り試験を実施し、引張弾性率(TM)及び
引張強度(TS)及び破断伸び(E)を測定した。 (6)流動性 得られたペレットを、上記(1)の成形条件にて、厚さ
1.6mmのASTMタンザク試験片を成形するに際
し、1mmショートするときのゲージ圧力を測定した。
この圧力をSSP(MPa)(「Short Shot
Pressure」を略した。)とし、この値が小さ
いほど流動性に優れる。
ル(PPE−1)と液晶ポリエステル(LCP−1、ま
たはLCP−2)と表1に示した構造のオルガノポリシ
ロキサンを、表1に示す割合(重量部)で、250〜3
10℃に設定したベントポート付き二軸押出機(ZSK
−25;WERNER&PFLEIDERER社製)を
用いて溶融混練し、ペレットとして得た。このペレット
を用い、上に示した方法により、成形加工し、物性評価
を実施した。その結果を表1に示した。
と以外は実施例1と同様に成形加工し、物性評価を実施
し、その結果を表1に示した。
は実施例1と同様に成形加工を試みた。しかしながら、
流動性不足のため、最大ゲージ圧13(MPa)に設定
しても成形できなかった。
(A&M社製、ポリスチレン685、表中「GPS」と
略す。)を用いたこと以外は実施例1と同様に成形加工
し、物性評価を実施し、その結果を表1に示した。
ーボネート(旭化成製、メルトフローレート:10(g
/10min)、表中「PC」と略す。)を用いたこと
以外は実施例1と同様に成形加工し、物性評価を実施
し、その結果を表1に示した。燃焼試験の結果、試験片
は激しく燃焼し、第1接炎時も第2接炎時も激しく滴下
した。
の末端基がメトキシ基(表中「OCH3」と略す。)で
あること以外は、実施例6と同様に成形加工し、物性評
価を実施し、その結果を表1に示した。
合物を含まず、環境上好ましく、難燃性に優れ、かつ耐
熱性及び耐衝撃性及び機械特性バランスに優れたポリフ
ェニレンエーテル系樹脂組成物を提供することが可能と
なった。
Claims (10)
- 【請求項1】 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂3
0〜99重量部と、(B)液晶ポリエステル1〜70重
量部とからなる樹脂成分100重量部に対して、(C)
オルガノポリシロキサンを0.1〜10重量部の割合で
含有し、(C)オルガノポリシロキサンのSiに結合し
た全炭化水素基のうち少なくとも30モル%がフェニル
基であることを特徴とするポリフェニレンエーテル系樹
脂組成物。 - 【請求項2】 (C)オルガノポリシロキサンが、Si
に結合した全炭化水素基のうち少なくとも60モル%が
フェニル基であることを特徴とする請求項1に記載のポ
リフェニレンエーテル系樹脂組成物。 - 【請求項3】 (C)オルガノポリシロキサンが、Si
に結合した全炭化水素基のうち30〜90モル%がフェ
ニル基であることを特徴とする請求項1に記載のポリフ
ェニレンエーテル系樹脂組成物。 - 【請求項4】 (C)オルガノポリシロキサンの末端基
が、アミノ基、水酸基、エポキシ基、カルボキシル基、
アミド基、メタクリロキシ基、アルコキシ基、エステル
基及びイミド基のうち少なくとも一種を含有することを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリフェニ
レンエーテル系樹脂組成物。 - 【請求項5】 (C)オルガノポリシロキサンの末端基
が、アミノ基を含有することを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成
物。 - 【請求項6】 (C)オルガノポリシロキサンが、全結
合構造単位の中、式RSiO1.5(T単位)で示される
シロキサン単位を60モル%以上有することを特徴とす
る請求項1〜5のいずれかに記載のポリフェニレンエー
テル系樹脂組成物。 - 【請求項7】 (C)オルガノポリシロキサンが、全結
合構造単位の中、式RSiO1.5(T単位)で示される
シロキサン単位を90モル%以上有することを特徴とす
る請求項1〜5のいずれかに記載のポリフェニレンエー
テル系樹脂組成物。 - 【請求項8】 (C)オルガノポリシロキサンが、全て
の結合構造単位が式RSiO1.5(T単位)で示される
シロキサン単位からなることを特徴とする請求項1〜5
のいずれかに記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成
物。 - 【請求項9】 (C)オルガノポリシロキサンの重量平
均分子量が1,500〜15,000であることを特徴
とする請求項1〜8のいずれかに記載のポリフェニレン
エーテル系樹脂組成物。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のポリ
フェニレンエーテル系樹脂組成物を射出成形することに
より得られる成形体。
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| JP2000296091A JP4420548B2 (ja) | 2000-09-28 | 2000-09-28 | ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
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