JP2002106500A - ファンの水抜き構造 - Google Patents
ファンの水抜き構造Info
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Abstract
効率よく外部に排出する水抜き構造の提供。 【解決手段】 複数の翼1の先端部を互いに連結する短
い筒状のリング2と、その外側に小隙を介して配置され
るシュラウド4の筒状部5とを有するものにおいて、そ
の筒状部5の下端部の幅方向の端面に一以上の縦溝10を
配置する。 【作用】 ファンとシュラウドとの両者の間隙部に付着
した水は、シュラウドの筒状部5の下端部の縦溝10に導
かれ、その溝表面を伝って外部に排出される。
Description
冷却用などに使用されるファンの水抜き構造に関し、詳
しくはファンの間隙部に付着した雨水や洗車時の水が冬
季に凍って、ブリッジを形成することを防止するために
有効なファンの水抜き構造に関するものである。
流型または斜流型のファンが多く使用されている。この
ようなファンはエンジンやモータ等の駆動源により回転
するボス部に放射状に設けた複数の翼を備え、その翼の
回転により軸方向に起風するようになっている。
下流側への送風の一部が翼周囲から上流側に逆流する現
象がある。このような逆流現象は送風効率を低下させ、
騒音も大きくなるので好ましくない。そこで従来から、
翼の外側を取り囲むようにシュラウドを配置して逆流を
抑制する方法があるが、逆流を効果的に抑制するために
は、各翼の先端部を互いにリングで連結し、そのリング
の外周面とシュラウドにおける筒状部の内周面の間隙を
小さくした構造が採用される。
に上記間隙にラビリンスシール部を形成する場合もあ
る。図9はラビリンスシール構造の1例を示す模式的な
断面図であり、回転側である翼1の先端部を互いに一体
に連結するリング2の外周面3と、固定側であるシュラ
ウド4における筒状部5の内周面6が小さい間隙Gで対
向する。ファン13のリング2の幅方向両端部がベルマウ
ス状に拡開し、それらと中央部の突条とが夫々絞り片S
を構成し、その先端部とシュラウド4の筒状部5の内周
面6の間隙gは前記の間隙Gより小さな値になる。そし
てこの小さい間隙gによる流体抵抗と間隙G部分の膨張
室によりラビリンスシール部が形成される。なお、端部
のベルマウス状の絞り片Sは片側のみ設けられることも
ある。また、ラビリンスシール構造を形成しない場合
は、リング2の外周面3とシュラウド4における筒状部
5の内周面6の間隙は上記間隙gと同じように狭く設定
される。
洗車水の付着が避けられない。ファンに付着した水の大
部分は翼やシュラウドを伝わって下方に流れ落ちるが、
前記ファンのリング2と、シュラウド4の筒状部5の狭
い間隙部に入り込んだ水は、筒状部5の最下部にブリッ
ジ状に溜まってなかなか抜け落ちないことがある。間隙
部に滞留した水は冬季など外気温度が低下すると氷結
し、ファン起動時にそれを損傷する虞があり、甚だしい
場合はファンが起動できなくなる。その対策として、間
隙G(または間隙g)を大きくすることも考えられる
が、それに応じて逆流が増加するので実用的ではない。
部7を設け、その底面部の真中に穿設した小さい水抜き
孔から溜まった水を外部に排出する方法もあり、現実に
採用されている。図10はそのような水抜き部を設けた
筒状部6の最下部付近をファンの軸方向から見た模式的
な図である。筒状部5の最下部に水抜き孔8を有する水
溜部7が設けられ、リング2 の外周面3と筒状部5の内
周面6の間隙に入り込んだ水は水滴となって間隙を伝っ
て流下し、水溜部7に集まりその水抜き孔8から外部に
落下する。しかしこの方法は水抜き孔8の直径が小さい
と、水滴Wの表面張力の作用により水抜き孔8から水が
排出しにくいという問題があり、表面張力の影響を受け
ない程度に水抜き孔8の直径を大きくすると、そこから
の空気リークが増大して逆流抑制の効果が低下するとい
う別の問題が発生する。
たとしても、図10のように水溜部7の近傍の間隙部が
狭いと、そこに成長しながら流下する水滴が表面張力に
より途中でブリッジBを形成し、水溜部7に到達せずに
滞留するという問題もある。とくに間隙部が絞り片Sに
よって形成される狭い間隙g部分で滞留を起こしやす
い。
うなファンのリングとシュラウドにおける筒状部との間
隙部に水滴が滞留して排出されにくいという問題の解決
を課題とし、そのための新しいファンの水抜き構造を提
供することを目的とする。
軸から放射状に配置された複数の翼(1) を有し、その翼
の先端間を短い筒状のリング(2) が一体的に連結したフ
ァン(13)と、そのリング(2) の外側に小隙を介して配置
される筒状部(5) を有するシュラウド(4) と、を具備
し、そのファン(13)のリング(2) の外周面(3) とシュラ
ウド(4) の筒状部(5) の内周面(6) との間に保持される
水滴を排除するファンの水抜き構造において、前記シュ
ラウド(4) の筒状部(5) の下部位置で、その幅方向の端
面に水抜き用の縦溝(10)が重力方向に向けて設けられて
いることを特徴とするファンの水抜き構造である。(請
求項1)
端面に水抜き用の縦溝を設けると、間隙部を流下してき
た水滴は縦溝に吸い込こまれるように入り込み、その表
面をすべり落ちて容易に外部に排出される。また縁部が
閉鎖系である前記の図10のような水抜き孔8の場合
は、水滴の表面張力によって孔の周縁にブリッジが形成
されて水が排出しにくくなるが、本発明のように片面が
大気開放された縦溝の場合は、その表面張力が水を縦溝
に導いて下方に排出する作用を助けるという予想外の効
果を奏する。
のリング(2) の幅方向の縁部がベルマウス状に拡開し、
そのベルマウス(11)の先端部が前記シュラウド(4) の縦
溝(10)に対向するように構成できる。(請求項2)。前
記ファンのリング(2) のベルマウス(11)の先端面が前記
シュラウド(4) に投影されたときの幅をtとし、そのシ
ュラウド(4) の縦溝(10)の底から投影面の内縁までの幅
をdとしたとき、d≦0.5 tとすることができる。( 請
求項3)
ラウド(4) の縦溝(10)をその筒状部(5) の周方向に所定
の間隔で複数設けることができる。(請求項4)上記い
ずれかの水抜き構造において、シュラウド(4) の筒状部
(5) の最下部に階段状の凹部(17)が設けられ、その筒状
部(5) の縁部に向かい下さがりに成形されたその凹部(1
7)の周方向の両側に縦溝(10)を重力方向に設けることが
できる。(請求項5)
により説明する。図1は本発明における水抜き構造の1
例を図10に準じて示した模式的な図であり、図10と
同じ部分には同一符号が付されている。また、図2
(a)は図1のa−a断面略図であり(c)は、図1の
c−c断面略図である。この水抜き構造は、シュラウド
4の筒状部5の下部における幅方向の端面に複数本(こ
の例では4本)の水抜き用の縦溝10を設けることによ
り構成されている。なお筒状部5の最下部には水抜き孔
8を有する水溜部7が設けられ、縦溝10はその水溜部
7の左右に2つずつ配列される。
型に形成されている。なお図2(b)のように、円弧状
の頂角を有するV型の縦溝10でもよい。水滴をスムー
ズに排出するには、図2(c)において、ファンのリン
グ2のベルマウス状の絞り片Sの先端面が前記シュラウ
ド4に投影されたときの幅をtとし、そのシュラウド4
の縦溝10の底から投影面の内縁までの幅をdとしたと
き、d≦0.5 tである。また縦溝10をV型に形成する
場合において、そのV型の角度は40°〜120°程度
とすることが望ましい。
る。ファンのリング2と、シュラウドの筒状部5の間隙
部に付着した水は水滴となって流下し、下部付近では比
較的大きく成長するが、最初の縦溝10までくると成長
した水滴の大部分はそれに吸い込まれ、その溝の表面を
伝って外部に排出される。吸い込まれず残った水はより
小さい水滴として間隙部を伝ってさらに流下し、下流側
の縦溝10のいずれかによって外部に排出される。な
お、最後の縦溝10でも排出されなかった僅かな水は水
溜部7に達し、水抜き孔8から下方に落下する。したが
って、下部付近で成長した水滴がブリッジを形成して滞
留することはない。なお水溜部7においても筒状部5の
幅方向端面に縦溝10を形成することができ、また水溜
部7を設けることなくその部分に縦溝10のみ設けるこ
ともできる。
を示す模式的な断面図で、図1と同じ部分には同一符号
が付されている。この例ではシュラウド4の筒状部5の
縁部内周面6が階段型に形成され、リング2の縁部がベ
ルマウス状に拡開され、それによる絞り片Sがその階段
型の凹部に進入するように形成されている。そして筒状
部5の右側端面に傾斜する縦溝10が設けられる。そし
てそれらの間隙部に流下した水滴Wは縦溝10に吸い込
まれ、溝表面を伝って落下して図示のように外部に排出
される。
他の例を示す模式的な断面図で、図1と同じ部分には同
一符号が付されている。この例ではファンのリング2の
幅方向両端部と中央部に絞り片Sが設けられ、両端部の
絞り片Sに対向する筒状体5の端面に、それぞれ半径方
向に垂直な縦溝10(図面左側)と傾斜する縦溝10
(図面右側)が設けられる。そして図面右側の狭い間隙
部に形成された水滴Wは右側の縦溝10から排出され、
図面左側の狭い間隙部に形成された水滴Wは左側の縦溝
10から排出される。
ラジエータ冷却用ファン13のシュラウド4に適用した例
である。図5は合成樹脂製のファン13の外周に、合成樹
脂製のシュラウド4が被嵌された状態を裏面側から見た
ものであり、図6はそのシュラウド4であって、図5の
A部分を示す斜視拡大図(裏面側から見たもの)であ
り、図7は図5のVII −VII 断面拡大図である。また、
図8は図6とは逆方向からみたシュラウド4の部分斜視
図(正面側からみたもの)である。
部5を備え、その幅方向の背面側端部の中心部に複数の
ステー12を介してモータ支持部14が一体に設けら
れ、そのモータ支持部14にファンモータ15が取付ら
れている。そして、そのファンモータ15の図示しない
回転軸の先端部に、ファンのボス部が固定され、そのボ
ス部より複数の翼1が放射状に突設されている。各翼1
の先端縁が互いにリング2で連結される。そしてリング
2の内周面と筒状部5の外周面が狭い間隙部を介して対
向する。なおこのシュラウド4は、その四隅が図示しな
いラジエータに支持される。
部17が、その正面側へ下さがりとなる水抜き部が設け
られ、筒状部5の最下部の裏面側にはその幅方向縁部お
よび、その内面に突出された逆絞り片Rに夫々欠切部1
6が設けられ、その欠切部16および凹部17の近傍で
あって、且つそれらを挟む周方向両側に複数の縦溝10
が設けられる。すなわち縦溝10は筒状部5の下部の幅
方向両端面にそれぞれ6つ、合計12本設けられる。そ
して図8に示されている6本の縦溝10は階段状の縁に
沿って半径方向に垂直に形成され、図6,図7(または
図8)に示されている6本の縦溝10は、突出した縁部
に僅かに形成されている。なお、これらの溝10の作用
は図4と同様なので説明は省略する。
造は、そのシュラウドの筒状部の下部における幅方向の
端面に水抜き用の縦溝が重力方向に向けて設けられてい
ることを特徴とするので、間隙部を流下してきた水滴を
その縦溝で容易に外部に排出することができる。
の幅方向の縁部をベルマウス状に拡開することができ、
そのベルマウスの先端部をシュラウドの筒状部の内周面
における縦溝を設けた部分に対向させることができ、そ
のようにして形成された狭い間隙部を流下する水滴を上
記縦溝で容易に外部に排出することができる。上記水抜
き構造において、ファンのリング(2) のベルマウスの先
端面が前記シュラウドに投影されたときの幅をtとし、
そのシュラウド(4) の縦溝(10)の底から投影面の内縁ま
での幅をdとしたとき、d≦0.5 tとすることができ
る。それにより確実に水抜きできる。
隔で筒状部の周方向に複数設けることができ、それによ
って筒状部を流下する水滴が外部に排出される機会を増
加することができる。上記の水抜き構造において、筒状
部の最下部に階段状の凹部を設け、その凹部の近傍に縦
溝を設けることができ、それによって筒状部の下部に流
下する水滴の排出経路を増やすことができる。
な図。
大図。
的な断面図。
す模式的な断面図。
用ファン13とシュラウド4に適用した例であり、合成樹
脂製のファン13の外周に、合成樹脂製のシュラウド4が
被嵌された状態を裏面側から見たもの。
示す斜視拡大図(裏面側から見たもの)。
視図(正面側からみたもの)。
を示す模式的な断面図。
ファンの軸方向から見た模式的な図。
Claims (5)
- 【請求項1】 回転軸から放射状に配置された複数の翼
(1) を有し、その翼の先端間を短い筒状のリング(2) が
一体的に連結したファン(13)と、 そのリング(2) の外側に小隙を介して配置される筒状部
(5) を有するシュラウド(4) と、を具備し、 そのリング(2) の外周面3とシュラウド(4) の筒状部
(5) の内周面(6) との間に保持される水滴を排除するフ
ァンの水抜き構造において、 前記シュラウド(4) の筒状部(5) の下部位置で、その幅
方向の端面に水抜き用の縦溝(10)が重力方向に向けて設
けられていることを特徴とするファンの水抜き構造。 - 【請求項2】 請求項1 において、 前記リング(2) の幅方向の縁部がベルマウス状に拡開
し、そのベルマウス(11)の先端部が前記縦溝(10)に対向
されているファンの水抜き構造。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記ファン(13)のリング(2) のベルマウス(11)の先端面
が前記シュラウド(4)に投影されたときの幅をtとし、
そのシュラウド(4) の縦溝(10)の底から投影面の内縁ま
での幅をdとしたとき、d≦0.5 tとされたファンの水
抜き構造。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
て、 前記縦溝(10)がシュラウド(4) の筒状部(5) の周方向に
所定の間隔で複数設けられるファンの水抜き構造。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかにおい
て、 前記シュラウド(4) の筒状部(5) の最下部に設けられた
階段状の凹部(17)が、その筒状部(5) の縁部に向かい下
さがりに成形され、その凹部(17)の周方向の両側に縦溝
(10)が重力方向に設けられたファンの水抜き構造。
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