JP2002107635A - レーザ顕微鏡 - Google Patents

レーザ顕微鏡

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JP2002107635A JP2000301443A JP2000301443A JP2002107635A JP 2002107635 A JP2002107635 A JP 2002107635A JP 2000301443 A JP2000301443 A JP 2000301443A JP 2000301443 A JP2000301443 A JP 2000301443A JP 2002107635 A JP2002107635 A JP 2002107635A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標本位置でのレーザビームのパルス幅を短
く、望ましくは最短にする最適なパルス幅調整を行うこ
とができ、最適な条件下での観察を行うことができるレ
ーザ顕微鏡を提供する。 【解決手段】 極短パルスレーザ光源1から発せられる
極短パルスレーザビームを光路に対して切換え可能な対
物レンズ12などの光学部材を介して標本13に照射す
るレーザ顕微鏡であって、光路に挿入された対物レンズ
12の種類を認識すると、予め対物レンズ12などに対
応させて記憶装置22に記憶した分散データまたはチャ
ープ量に基づいて標本13面での極短パルスレーザビー
ムのパルス幅が短く、望ましくは最短になるようにプレ
チャープコンペンセーション調整装置14による極短パ
ルスレーザのパルス幅の調整を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、標本の多光子吸収
による化学反応又は蛍光を検出する走査型の多光子励起
のレーザ顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ顕微鏡として、極短パルス
レーザビームを観察対象の標本に照射し、標本の多光子
吸収による化学反応又は蛍光を検出する多光子励起走査
型レーザ顕微鏡が知られている。
【0003】ところで、多光子励起現象は単位面積、単
位時間当たりの光子密度のn乗(2光子励起の場合はn
=2、3光子励起の場合はn=3)に比例した確率で発
生するため、多光子励起法の光源には通常サブピコ秒オ
ーダの極短パルスのレーザビームが用いられる。
【0004】しかし、このようなサブピコ秒のパルスレ
ーザビームは完全に単波長ではなく、そのパルス幅と相
関を持つある波長幅を有する。一般的に光が光学系を通
過する場合、波長が短いほど媒質中での速度は遅く、波
長が長いほど媒質中の速度は速くなる。従って、上述の
ようにパルスレーザビームが波長幅を有していると、光
学系を通過する際、波長によって通過時間に差が生じる
こととなり、その結果、光学系に入射する前のパルス幅
に比べ、光学系を通過した後のパルス幅が広がってしま
う、所謂チャープが発生する。
【0005】このことは、前述のように多光子励起現象
は、光子密度に依存するため、チャープに原因する標本
面でのパルス幅の広がりによって、多光子励起現象が発
生する確率を低下させ、結果、得られる蛍光が暗くなっ
てしまう。
【0006】この問題を解決する手段として、パルス幅
調整手段、いわゆるプレチャープコンペンセーションを
用いることが知られている。このプレチャープコンペン
セーションは、プリズムペア、もしくはグレーティング
ペア、またはこれらを組合せた光学系で、パルスレーザ
の長波長光を短波長光より遅らせて入射させることで、
光学系を通過した後のパルス幅の広がりを補正するよう
にしている。
【0007】一方、多光子励起法を走査型レーザ顕微鏡
に用いた場合、通常択一的に選択される複数の対物レン
ズ及びその他の光学系(プリズム又はミラーなど)を有
している。これら複数の対物レンズ及びその他の光学系
は、それぞれで光路長及び材質が異なるため、どの対物
レンズ及びその他の光学系を選択するかでパルス幅の広
がりは異なり、そのため最適な条件で多光子励起法を行
なうには、対物レンズ及びその他の光学系を選択する毎
に、プレチャープコンペンセーションを調整する必要が
ある。
【0008】また、上述したようにパルス幅の広がり
は、パルスレーザビームの波長にも依存するため、パル
スレーザビームの波長が可変な場合は、波長を変更する
毎に同様にプレチャープコンペンセーションを調整する
必要がある。
【0009】そこで、従来、プレチャープコンペンセー
ションの調整を最適化する方法として、特開平10−3
18924号公報および特開平11−326775公報
に開示されたものが知られている。
【0010】このうち特開平10−318924公報に
は、対物レンズに対して標本を挟んで反対側のコリメー
ト光学系と、パルス幅を測定するオートコリレータを備
えて、標本上のパルス幅を測定しながらプレチャープコ
ンペンセーションを調整することが開示されている。
【0011】また、特開平11−326775公報に
は、各対物レンズの光路長に対応した補正光学部材を備
えておき、対物レンズの選択に対応して補正光学部材を
選択して光路に配置することが開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平10
−318924公報の方法では、標本の近傍にコリメー
ト光学系及びオートコリレータを配置することから装置
が大型化してしまう。このため、例えば標本に電極を刺
して行なうパッチクランプを行ないながら観察するよう
な場合、標本の周りに作業スペースを確保するのが難し
くなるなどの問題が生じる。
【0013】また、特開平11−326775公報の方
法では、対物レンズの数に加え、プリズムやミラーなど
他の選択光学系がある場合は、これらの数だけ補正光学
部材が必要となり装置が大型化してしまう。また、全て
の光学系に対応させて補正光学部材を多数用意すること
も困難である。また、補正光学部材は切換えるのみで、
細かい調整ができないため、波長可変レーザビームを使
用した場合に全ての波長域でプレチャープコンペンセー
ションを最適に調整することが難しいという問題もあ
る。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、標本位置でのレーザビームのパルス幅を短く、望ま
しくは最短にする最適なパルス幅調整を行うことができ
るレーザ顕微鏡を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
レーザ光源から発せられる極短パルスレーザビームを、
光路に対して挿脱可能な光学部材を介して標本に照射す
るレーザ顕微鏡において、前記光路に挿入された光学部
材の種類を認識する光学部材認識手段と、前記光学部材
に対応させた分散データまたはチャープ量を記憶した記
憶手段と、前記極短パルスレーザビームのパルス幅を調
整するパルス幅調整手段と、前記光学部材認識手段によ
り認識された前記光学部材に対応する分散データまたは
チャープ量を前記記憶手段から読み込み、読み込んだ分
散データまたはチャープ量に基づいて前記標本面での前
記極短パルスレーザビームのパルス幅が短くなる方向に
前記パルス幅調整手段による前記極短パルスレーザビー
ムのパルス幅の調整を制御する制御手段とを具備したこ
とを特徴としている。
【0016】請求項2記載の発明は、レーザ光源から発
せられる極短パルスレーザビームを光学部材を介して標
本に照射するレーザ顕微鏡において、前記レーザ光源か
ら発せられる極短パルスレーザビームの波長を認識する
レーザ波長認識手段と、レーザ波長に対応させた前記光
学部材の分散データを記憶した記憶手段と、前記光学部
材の分散による前記極短パルスレーザビームのパルス幅
を調整するパルス幅調整手段と、前記レーザ波長認識手
段により認識されたレーザ波長に対応する分散データを
前記記憶手段から読み込み、読み込んだ分散データに基
づいてチャープ量を求め、該チャープ量により前記標本
面での前記極短パルスレーザビームのパルス幅が短くな
る方向に前記パルス幅調整手段による前記極短パルスレ
ーザビームのパルス幅の調整を制御する制御手段とを具
備したことを特徴としている。
【0017】請求項3記載の発明は、レーザ光源から発
せられる波長変更可能な極短パルスレーザビームを、光
路に対して挿脱可能な光学部材を介して標本に照射する
レーザ顕微鏡において、前記レーザ光源から発せられる
極短パルスレーザビームの波長を認識するレーザ波長認
識手段と、前記光路に挿入された光学部材の種類を認識
する光学部材認識手段と、レーザ波長に対応させた前記
光学部材の分散データを記憶した記憶手段と、前記極短
パルスレーザビームのパルス幅を調整するパルス幅調整
手段と、前記レーザ波長認識手段により認識されたレー
ザ波長と前記光学部材認識手段により認識された前記光
学部材とに対応する分散データを前記記憶手段から読み
込み、読み込んだ分散データに基づいてチャープ量を求
め、該チャープ量により前記標本面での前記極短パルス
レーザビームのパルス幅が短くなる方向に前記パルス幅
調整手段による前記極短パルスレーザビームのパルス幅
の調整を制御する制御手段とを具備したことを特徴とし
ている。
【0018】請求項4記載の発明は、レーザ光源から発
せられる波長変更可能な極短パルスレーザビームを、光
路に対して挿脱可能な光学部材を介して標本に照射する
レーザ顕微鏡において、前記レーザ光源から発せられる
極短パルスレーザビームの波長および前記光路に挿入す
る光学部材の種類を指定する入力手段と、レーザ波長に
対応させた前記光学部材に対応させた分散データを記憶
した記憶手段と、前記極短パルスレーザビームのパルス
幅を調整するパルス幅調整手段と、前記入力手段により
指定されたレーザ波長および光学部材に対応する分散デ
ータを前記記憶手段から読み込み、読み込んだ分散デー
タに基づいてチャープ量を求め、該チャープ量により前
記標本面での前記極短パルスレーザビームのパルス幅が
短くなる方向に前記パルス幅調整手段による前記極短パ
ルスレーザビームのパルス幅の調整を制御する制御手段
とを具備したことを特徴としている。
【0019】請求項5記載の発明は、レーザ光源から発
せられる極短パルスレーザビームを、光路に対して挿脱
可能な光学部材を介して標本に照射するとともに、標本
が発する光を検出する光量検出手段を有するレーザ顕微
鏡において、前記光路への光学部材の挿脱を検出する光
学部材検出手段と、前記極短パルスレーザビームのパル
ス幅を調整するパルス幅調整手段と、前記光学部材検出
手段が前記光路への光学部材の挿脱を検出すると前記光
量検出手段で検出される光量を増加させるように前記パ
ルス幅調整手段による前記極短パルスレーザビームのパ
ルス幅の調整を制御する制御手段とを具備したことを特
徴としている。
【0020】この結果、本発明によれば、極短パルスレ
ーザの波長変更や対物レンズなどの光学部材の光路に対
する挿脱による変更があっても、チャープコンペンセー
ションが適切に調整され、常に標本面でのレーザパルス
幅が最短になるように極短パルスレーザのパルス幅の調
整が制御されるので、最適な条件での観察を行うことが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。
【0022】(第1の実施の形態)図1は、本発明が適
用される走査型の多光子励起のレーザ顕微鏡の概略構成
を示している。図において、1は極短パルスレーザビー
ムを発生する極短パルスレーザ光源1で、極短パルスレ
ーザ光源1から出射した極短パルスレーザビームは、コ
リメートレンズ2で平行ビームに整形され、後述するプ
レチャープコンペンセーション調整装置14を介してス
キャナユニット3へ入射し、ガルバノミラー5で2次元
に振られて投影レンズ8を透過して顕微鏡本体9へ入射
される。顕微鏡本体9に入射したレーザビームは、偏向
部材10で顕微鏡光軸へ偏向され、結像レンズ11、対
物レンズ12を通って標本13に結像する。
【0023】標本13では対物レンズ12の焦点で多光
子励起現像が起こり蛍光を発する。この蛍光は、再び対
物レンズ12に取込まれ、結像レンズ11、投影レンズ
8を通った後、ガルバノミラー5で固定ビームに戻さ
れ、さらにダイクロイックミラー4でレーザビームと分
離され、投影レンズ6により受光素子であるフォトマル
チプライヤ7に投影され受光され、図示しないコンピュ
ータで処理され画像として構築される。
【0024】この場合、顕微鏡本体9の対物レンズ12
は、倍率の異なる複数の対物レンズ12a〜12cから
なり、これら対物レンズ12a〜12cは、レボルバ1
5に設けられ、選択的に光路上に切換え可能になってい
る。また、結像レンズ11と対物レンズ12との間の光
路には、微分干渉プリズム16が挿脱可能に設けられて
いる。
【0025】対物レンズ12a〜12cには、それぞれ
フラグ17a〜17cが設けられ、レボルバ15には、
フラグ17a〜17cを検知することで、光路中に位置
される対物レンズ12a〜12cを認識するセンサ18
が設けられている。また、微分干渉プリズム16にもフ
ラグ19が設けられ、顕微鏡本体9には、フラグ19を
検知することで、微分干渉プリズム16が光路中に位置
されることを認識するセンサ20が設けられている。
【0026】そして、これらセンサ18および20は、
コントローラ21に接続されている。コントローラ21
には、記憶装置22およびプレチャープコンペンセーシ
ョン調整装置14が接続されている。
【0027】記憶装置22は、極短パルスレーザ光源1
のパルスレーザビームの波長に対する対物レンズ12a
〜12cおよび微分干渉プリズム16のそれぞれのチャ
ープ量を記憶したものである。
【0028】コントローラ21は、センサ18および2
0の検知出力から光路中の対物レンズ12a〜12cの
種類および微分干渉プリズム16の有無を認識し、この
認識結果に基づいて記憶装置22から対応する対物レン
ズ12a〜12cおよび微分干渉プリズム16のチャー
プ量を読み出すとともに、補正すべきチャープ量を求
め、プレチャープコンペンセーション調整装置14に出
力するようにしている。
【0029】プレチャープコンペンセーション調整装置
14は、公知の技術であるプリズムペア若しくはグレー
ティングペア、又はこれらの組合せからなり、これらを
駆動装置141により駆動することで、チャープ量を調
整可能にしたもので、予め光路上に位置される固定光学
部材、ここでは、ダイクロイックミラー4、投影レンズ
8および結像レンズ11などのチャープ量を初期調整量
として設定していて、この初期調整量に対してコントロ
ーラ21より与えられる補正すべきチャープ量だけ駆動
装置141によりプレチャープコンペンセーションを調
整し、極短パルスレーザビームのパルス幅の広がりを調
整するようにしている。
【0030】このような構成において、極短パルスレー
ザ光源1から極短パルスレーザビームが出射すると、上
述したと同様にして対物レンズ12を通って標本13に
結像され、対物レンズ12の焦点で多光子励起現像が起
こり蛍光が発せられ、この蛍光は、再び対物レンズ12
に取込まれ、ダイクロイックミラー4、投影レンズ6を
介してフォトマルチプライヤ7で受光され、コンピュー
タにより構築された画像から標本13の観察が行われ
る。
【0031】この状態から、観察条件を変更するため、
レボルバ15により光路上に位置される対物レンズ12
a〜12cを切換え、図示するように対物レンズ12b
を光路上に位置させ、同時に、微分干渉プリズム16を
光路上に挿入したとすると、対物レンズ12bは、セン
サ18により認識され、微分干渉プリズム16は、セン
サ20により認識され、これらの検知出力は、コントロ
ーラ21に送られる。
【0032】コントローラ21では、センサ18および
19の検知出力から、対物レンズ12bと微分干渉プリ
ズム16を認識し、記憶装置22から対応する対物レン
ズ12bおよび微分干渉プリズム16のチャープ量を読
み出すとともに、補正すべきチャープ量を求め、この補
正情報をプレチャープコンペンセーション調整装置14
に出力する。
【0033】これにより、プレチャープコンペンセーシ
ョン調整装置14では、予め設定されている初期調整量
に対して補正すべきチャープ量だけ駆動装置141によ
りプレチャープコンペンセーションを調整し、極短パル
スレーザビームのパルス幅の広がりを調整するようにな
り、標本13上におけるパルスレーザビームのパルス幅
は、短くなるように、望ましくは最短に調整される。
【0034】従って、このようにすれば、対物レンズ1
2a〜12cの選択的な光路上への切換え、微分干渉プ
リズム16の光路上への挿脱に応じて、これらのチャー
プ量の変化が自動的に補正され、チャープコンペンセー
ションが適切に調整されるようになるので、常に標本1
3上のレーザビームパルス幅を短く、望ましくは最短に
保つことができ、最適な条件での観察を行うことができ
る。
【0035】(第2の実施の形態)図2は本発明の第2
の実施の形態の概略構成を示すもので、図1と同一部分
には、同符号を付している。
【0036】この場合、極短パルスレーザ光源31は、
波長変更機構32を有していて、極短パルスレーザビー
ムの波長を任意に可変できる構成になっていて、観察に
使用する蛍光色素の吸収波長に合わせて波長を変更して
極短パルスレーザビームを発振するようになっている。
【0037】極短パルスレーザ光源31より発振された
極短パルスレーザビームの光路の途中にはミラー33が
配置され、極短パルスレーザビームの一部を分岐して、
スペクトラムアナライザヘッド34を介して波長認識手
段であるスペクトラムアナライザ35に入射するように
している。このスペクトラムアナライザ35は、極短パ
ルスレーザ光源31より発振される極短パルスレーザビ
ームの波長を認識するものである。
【0038】記憶装置22は、光路中に位置される各光
学部材、図示例ではダイクロイックミラー4、投影レン
ズ8、結像レンズ11、対物レンズ12などの分散デー
タを記憶している。コントローラ21は、スペクトラム
アナライザ35で認識された極短パルスレーザビームの
波長と記憶装置22に記憶された各光学部材の分散デー
タからチャープ量を演算により求め、プレチャープコン
ペンセーション調整装置14に出力する。そして、プレ
チャープコンペンセーション調整装置14は、あらかじ
め基準となる極短パルスレーザの波長に対する光路上の
各光学部材のチャープ量を初期調整値として設定してい
て、この初期調整量とコントローラ21より与えられる
チャープ量の差分を求め、この差分だけ駆動装置141
によりプレチャープコンペンセーションを調整して、極
短パルスレーザビームのパルス幅の広がりを調整する。
【0039】従って、このようにすれば、極短パルスレ
ーザ光源31の極短パルスレーザビームの波長を変更し
ても、チャープ量の変化が自動的に補正され、チャープ
コンペンセーションが適切に調整されるようになるの
で、常に標本13上のレーザのパルス幅を短く、望まし
くは最短に保つことができ、最適な条件での観察を行う
ことができる。
【0040】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態の概略構成を示すもので、図1および図
2と同一部分には、同符号を付している。
【0041】この場合、第1の実施の形態で述べたと同
様に複数の対物レンズ12a〜12cがレボルバ15に
切換え可能に設けられ、また、微分干渉プリズム16が
光路に対して挿脱可能に設けられている。さらに対物レ
ンズ12a〜12cには、それぞれフラグ17a〜17
cが設けられ、レボルバ15には、フラグ17a〜17
cを検知するセンサ18が設けられ、各対物レンズ12
a〜12cの切換えを検知可能にしている。また、微分
干渉プリズム16にはフラグ19が設けられ、顕微鏡本
体9には、フラグ19を検知するセンサ20が設けら
れ、微分干渉プリズム16の光路に対する挿脱を検知可
能にしている。
【0042】一方、第2の実施の形態で述べたと同様に
極短パルスレーザ光源31は、波長変更機構32により
波長変更可能になっており、この波長を変更されたパル
スレーザビームの一部ははミラー33を介してスペクト
ラムアナライザヘッド34に入射され、スペクトラムア
ナライザ35で波長が認識される。
【0043】記憶装置22は、対物レンズ12a〜12
c、微分干渉プリズム16などの分散データを記憶して
いる。コントローラ21は、スペクトラムアナライザ3
5で認識された極短パルスレーザビームの波長と、光路
上に位置される対物レンズ12a〜12cおよび微分干
渉プリズム16に対応して記憶装置22に記憶された分
散データからチャープ量を演算により求め、補正情報と
してプレチャープコンペンセーション調整装置14に出
力する。そして、プレチャープコンペンセーション調整
装置14は、あらかじめ基準となる極短パルスレーザビ
ームの波長に対する光路上の固定光学部材のチャープ量
を初期調整値として設定していて、この初期調整量に対
して補正すべきチャープ量だけ駆動装置141によりプ
レチャープコンペンセーションを調整し、極短パルスレ
ーザビームのパルス幅の広がりを調整する。
【0044】従って、このようにすれば、光路に対する
対物レンズ12a〜12cの切換え、微分干渉プリズム
16の挿脱、さらには極短パルスレーザ光源31の極短
パルスレーザビームの波長を変更に対しても、チャープ
量が自動的に補正され、チャープコンペンセーションが
適切に調整されるようになるので、常に標本13上のレ
ーザビームのパルス幅を短く、望ましくは最短に保つこ
とができ、最適な条件での観察を行うことができる。
【0045】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施の形態の概略構成を示すもので、図3と同一部
分には、同符号を付している。
【0046】この場合、複数の対物レンズ12a〜12
cは、モータ36を有する電動レボルバ37に保持さ
れ、また微分干渉プリズム16もモータ38により挿脱
可能に設けられている。さらに極短パルスレーザ光源3
1は、電動の波長変更機構32を備えている。
【0047】これらモータ36、38および波長変更機
構32は、コントローラ21に接続され、入力手段とし
ての操作装置39にてリモートコントロールができるよ
う構成されている。この場合、操作装置39に入力され
た光学部材の指定情報及び、レーザ波長の指定情報は、
コントローラ21を介してそれぞれのモータ36、38
を駆動させるとともに、波長変更機構32を制御する。
【0048】記憶装置22は、対物レンズ12a〜12
c、微分干渉プリズム16などの分散データを記憶して
いる。コントローラ21は、操作装置39からの光学部
材の指定情報およびレーザ波長の指定情報に基づいて、
極短パルスレーザビームの波長に対応して記憶装置22
に記憶された分散データと対物レンズ12a〜12cお
よび微分干渉プリズム16に対応して記憶装置22に記
憶された分散データからチャープ量を演算により求め、
補正情報としてプレチャープコンペンセーション調整装
置14に出力する。プレチャープコンペンセーション調
整装置14は、あらかじめ基準となる極短パルスレーザ
ビームの波長に対する光路上の固定光学部材のチャープ
量を初期調整値として設定していて、この初期調整量に
対して補正すべきチャープ量だけ駆動装置141により
プレチャープコンペンセーションを調整し、極短パルス
レーザビームのパルス幅の広がりを調整する。
【0049】従って、このようにすれば、光路に対する
対物レンズ12a〜12cの切換え、微分干渉プリズム
16の挿脱、さらには極短パルスレーザ光源31の極短
パルスレーザビームの波長を変更を、外部の操作装置3
9によりリモートで操作できるとともに、このリモート
操作により生じたチャープ量の変化が自動的に補正さ
れ、チャープコンペンセーションが適切に調整されるよ
うになるので、常に標本13上のレーザビームパルス幅
を短く、望ましくは最短に保つことができ、最適な条件
での観察を行うことができる。
【0050】(第5の実施の形態)図5は、本発明の第
5の実施の形態の概略構成を示すもので、図1と同一部
分には、同符号を付している。
【0051】この場合、複数の対物レンズ12a〜12
cがレボルバ15に切換え可能に設けられ、また、微分
干渉プリズム16が光路に対して挿脱可能に設けられて
いる。さらにレボルバ15には、対物レンズ取付け部に
対応する位置に、それぞれフラグ40a〜40cが設け
られ、レボルバ15には、フラグ40a〜40cを検知
するセンサ18が設けられ、レボルバ15の回転操作、
つまり各対物レンズ12a〜12cの切換えを検知可能
にしている。また、微分干渉プリズム16にフラグ19
が設けられ、顕微鏡本体9には、フラグ19を検知する
センサ20が設けられ、微分干渉プリズム16の光路に
対する挿脱を検知可能にしている。
【0052】コントローラ21は、センサ18によりレ
ボルバ15による対物レンズ12a〜12cの切換え、
またはセンサ20により微分干渉プリズム16の光路に
対する挿脱を検知すると、操作されたことを記憶してお
き、その次に画像取得が実行されたときに、フォトマル
チプライヤ7の出力を監視しながらプレチャープコンペ
ンセーション調整装置14の駆動装置141を駆動さ
せ、フォトマルチプライヤ7の出力が増加する位置、望
ましくは最大になる位置を探し、そこで駆動機構141
を停止させる。つまり、フォトマルチプライヤ7の出力
が大きくなるところがチャープ量の補正が最適であり、
標本13上のパルス幅が短く、望ましくは最短になって
いる。
【0053】従って、このようにすれば、光路に対する
対物レンズ12a〜12cの切換え、微分干渉プリズム
16の挿脱に対して、チャープ量が自動的に補正され、
常に標本13上のレーザビームのパルス幅を短く、望ま
しくは最短に保つことができるので、最適な条件での観
察を行うことができる。
【0054】(第6の実施の形態)図6は、本発明の第
6の実施の形態の概略構成を示すもので、図5と同一部
分には、同符号を付している。
【0055】この場合、複数の対物レンズ12a〜12
cは、モータ36を有する電動レボルバ37に保持さ
れ、また微分干渉プリズム16もモータ38により挿脱
可能に設けられている。これらモータ36、38は、コ
ントローラ21に接続され、操作装置39にてリモート
コントロールができるよう構成されている。
【0056】コントローラ21は、電動レボルバ37に
よる対物レンズ12a〜12cの切換え指示または微分
干渉プリズム16の挿脱指示が操作装置39より入力さ
れると、操作されたことを記憶しておき、その次に画像
取得動作が実行されたときに、フォトマルチプライヤ7
の出力を監視しながらプレチャープコンペンセーション
調整装置14の駆動装置141を駆動させ、フォトマル
チプライヤ7の出力が大きく、望ましくは最大になる位
置を探し、そこで駆動機構114を停止させる。つま
り、フォトマルチプライヤ7の出力が大きく、望ましく
は最大になるところで、チャープ量の補正が最適で、標
本13上のパルス幅が短く、望ましくは最短になってい
る。
【0057】従って、このようにすれば光路に対する対
物レンズ12a〜12cの切換え、微分干渉プリズム1
6の挿脱を、外部の操作装置39によりリモートで操作
できるとともに、このリモート操作により生じたチャー
プ量の変化が自動的に補正され、常に標本13上のレー
ザビームのパルス幅を短く、望ましくは最短に保つこと
ができるので、最適な条件での観察を行うことができ
る。
【0058】なお、上述した実施の形態では、挿脱及び
又は交換可能な光学部材として対物レンズ12と微分干
渉プリズム16について述べたが、これに限定されるも
のでなく、その他のレンズ、ミラー、プリズム等の光学
部材においても同様に適用できる。また、プレチャープ
コンペンセーションの手法は図示例で述べたプリズムペ
アに限定されるものでなく、グレーティングペアあるい
はこれらの組合せによる手法においても同様である。ま
た、波長を可変可能にした極短パルスレーザ光源31
は、1台のみで連続的に波長を可変できるものに限られ
ず、複数のレーザをコンバイナにてコントロールするシ
ステムにおいてレーザを切り換えて使用する装置も同様
に適用できる。また、レーザ顕微鏡は多光子励起現象で
発生する蛍光を観察するタイプの走査型のレーザ蛍光顕
微鏡に限定されるものでなく、パルスピークでの高エネ
ルギーを利用して標本の微細加工を行なうレーザ顕微鏡
についても同様に適用できる。また、本発明は、上述し
た実施の形態に限定されるものではなく、本発明の本質
を逸脱しない範囲で、種々変更可能であり、例えば、実
施の形態を夫々組み合わせることも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、標本
位置でのレーザビームのパルス幅を短く、望ましくは最
短にする最適なパルス幅調整を行うことができ、最適な
条件下での観察を行うことができるレーザ顕微鏡を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図5】本発明の第5の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図6】本発明の第6の実施の形態の概略構成を示す
図。
【符号の説明】
1、31…極短パルスレーザ光源 2…コリメートレンズ 3…スキャナユニット 4…ダイクロイックミラー 5…ガルバノミラー 6…投影レンズ 7…フォトマルチプライヤ 8…投影レンズ 9…顕微鏡本体 10…偏向部材 11…結像レンズ 12a〜12c…対物レンズ 13…標本 14…プレチャープコンペンセーション調整装置 15…レボルバ 16…微分干渉プリズム 17a〜17c、19、40a〜40c…フラグ 18、20…センサ 21…コントローラ 22…記憶装置 32…波長変更機構 33…ミラー 34…スペクトラムアナライザヘッド 35…スペクトラムアナライザ 36、38…モータ 37…電動レボルバ 39…操作装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA03 EA01 FA02 GA02 GB18 HA01 HA09 KA08 KA09 LA02 NA06 2G059 AA05 EE07 FF03 GG01 GG08 GG09 JJ07 JJ11 JJ12 JJ13 JJ15 KK02 MM01 MM10 2H052 AA07 AA09 AC04 AC15 AC26 AC27 AC34 5F072 HH07 KK05 SS08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源から発せられる極短パルスレ
    ーザビームを、光路に対して挿脱可能な光学部材を介し
    て標本に照射するレーザ顕微鏡において、 前記光路に挿入された光学部材の種類を認識する光学部
    材認識手段と、 前記光学部材に対応させた分散データまたはチャープ量
    を記憶した記憶手段と、 前記極短パルスレーザビームのパルス幅を調整するパル
    ス幅調整手段と、 前記光学部材認識手段により認識された前記光学部材に
    対応する分散データまたはチャープ量を前記記憶手段か
    ら読み込み、読み込んだ分散データまたはチャープ量に
    基づいて前記標本面での前記極短パルスレーザビームの
    パルス幅が短くなる方向に前記パルス幅調整手段による
    前記極短パルスレーザビームのパルス幅の調整を制御す
    る制御手段とを具備したことを特徴とするレーザ顕微
    鏡。
  2. 【請求項2】 レーザ光源から発せられる極短パルスレ
    ーザビームを光学部材を介して標本に照射するレーザ顕
    微鏡において、 前記レーザ光源から発せられる極短パルスレーザビーム
    の波長を認識するレーザ波長認識手段と、 レーザ波長に対応させた前記光学部材の分散データを記
    憶した記憶手段と、前記光学部材の分散による前記極短
    パルスレーザビームのパルス幅を調整するパルス幅調整
    手段と、 前記レーザ波長認識手段により認識されたレーザ波長に
    対応する分散データを前記記憶手段から読み込み、読み
    込んだ分散データに基づいてチャープ量を求め、該チャ
    ープ量により前記標本面での前記極短パルスレーザビー
    ムのパルス幅が短くなる方向に前記パルス幅調整手段に
    よる前記極短パルスレーザビームのパルス幅の調整を制
    御する制御手段とを具備したことを特徴とするレーザ顕
    微鏡。
  3. 【請求項3】 レーザ光源から発せられる波長変更可能
    な極短パルスレーザビームを、光路に対して挿脱可能な
    光学部材を介して標本に照射するレーザ顕微鏡におい
    て、 前記レーザ光源から発せられる極短パルスレーザビーム
    の波長を認識するレーザ波長認識手段と、 前記光路に挿入された光学部材の種類を認識する光学部
    材認識手段と、 レーザ波長に対応させた前記光学部材の分散データを記
    憶した記憶手段と、 前記極短パルスレーザビームのパルス幅を調整するパル
    ス幅調整手段と、 前記レーザ波長認識手段により認識されたレーザ波長と
    前記光学部材認識手段により認識された前記光学部材と
    に対応する分散データを前記記憶手段から読み込み、読
    み込んだ分散データに基づいてチャープ量を求め、該チ
    ャープ量により前記標本面での前記極短パルスレーザビ
    ームのパルス幅が短くなる方向に前記パルス幅調整手段
    による前記極短パルスレーザビームのパルス幅の調整を
    制御する制御手段とを具備したことを特徴とするレーザ
    顕微鏡。
  4. 【請求項4】 レーザ光源から発せられる波長変更可能
    な極短パルスレーザビームを、光路に対して挿脱可能な
    光学部材を介して標本に照射するレーザ顕微鏡におい
    て、 前記レーザ光源から発せられる極短パルスレーザビーム
    の波長および前記光路に挿入する光学部材の種類を指定
    する入力手段と、 レーザ波長に対応させた前記光学部材に対応させた分散
    データを記憶した記憶手段と、 前記極短パルスレーザビームのパルス幅を調整するパル
    ス幅調整手段と、 前記入力手段により指定されたレーザ波長および光学部
    材に対応する分散データを前記記憶手段から読み込み、
    読み込んだ分散データに基づいてチャープ量を求め、該
    チャープ量により前記標本面での前記極短パルスレーザ
    ビームのパルス幅が短くなる方向に前記パルス幅調整手
    段による前記極短パルスレーザビームのパルス幅の調整
    を制御する制御手段とを具備したことを特徴とするレー
    ザ顕微鏡。
  5. 【請求項5】 レーザ光源から発せられる極短パルスレ
    ーザビームを、光路に対して挿脱可能な光学部材を介し
    て標本に照射するとともに、標本が発する光を検出する
    光量検出手段を有するレーザ顕微鏡において、 前記光路への光学部材の挿脱を検出する光学部材検出手
    段と、 前記極短パルスレーザビームのパルス幅を調整するパル
    ス幅調整手段と、 前記光学部材検出手段が前記光路への光学部材の挿脱を
    検出すると前記光量検出手段で検出される光量を増加さ
    せるように前記パルス幅調整手段による前記極短パルス
    レーザビームのパルス幅の調整を制御する制御手段とを
    具備したことを特徴とするレーザ顕微鏡。
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