JP2002111401A - 信号の歪補償装置および歪補償方法 - Google Patents
信号の歪補償装置および歪補償方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビット精度が相対的に低く,動作周波数も相
対的に低いアナログ・ディジタル変換器を用いることが
できる歪補償装置および歪補償方法を提供する。 【解決手段】 ディジタル入力信号xi,xqは,乗算器
31で歪補償係数記憶部33の歪補償係数と乗算された
後,変調/増幅部1で処理され,アナログ出力信号Zと
して送信される。一方,アナログ送信信号Zは,フィー
ドバックされ,減衰器43,ミクサ41,直交復調器3
9等で処理された後,減算器35i,35qに与えられ
る。減算器35i,35qは,アナログ入力信号Xi,
Xqとアナログ・フィードバック信号Yi,Yqとの差
(誤差)を求め,このアナログ誤差信号をADC36
i,36qに与える。ADC36i,36qは,アナロ
グ誤差信号をディジタル信号に変換し歪補償係数演算部
5に与える。歪補償係数演算部5は,新たな歪補償係数
を求め歪補償係数記憶部33を更新する。
対的に低いアナログ・ディジタル変換器を用いることが
できる歪補償装置および歪補償方法を提供する。 【解決手段】 ディジタル入力信号xi,xqは,乗算器
31で歪補償係数記憶部33の歪補償係数と乗算された
後,変調/増幅部1で処理され,アナログ出力信号Zと
して送信される。一方,アナログ送信信号Zは,フィー
ドバックされ,減衰器43,ミクサ41,直交復調器3
9等で処理された後,減算器35i,35qに与えられ
る。減算器35i,35qは,アナログ入力信号Xi,
Xqとアナログ・フィードバック信号Yi,Yqとの差
(誤差)を求め,このアナログ誤差信号をADC36
i,36qに与える。ADC36i,36qは,アナロ
グ誤差信号をディジタル信号に変換し歪補償係数演算部
5に与える。歪補償係数演算部5は,新たな歪補償係数
を求め歪補償係数記憶部33を更新する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ディジタル入力信
号から変換されたアナログ信号を増幅する増幅器の歪を
補償する歪補償装置および歪補償方法に関する。
号から変換されたアナログ信号を増幅する増幅器の歪を
補償する歪補償装置および歪補償方法に関する。
【0002】
【従来の技術】入力信号を増幅して出力する増幅器は,
理想的には,図15の仮想線(二点鎖線)で示すよう
に,入力信号の電力(入力電力)と出力信号の電力(出
力電力)とが比例関係(線型関係)にあることが望まし
い。
理想的には,図15の仮想線(二点鎖線)で示すよう
に,入力信号の電力(入力電力)と出力信号の電力(出
力電力)とが比例関係(線型関係)にあることが望まし
い。
【0003】しかし,実際の増幅器は,一般に図15の
実線に示す入出力特性を有し,入力電力が相対的に小さ
い領域(線型領域)では,入力電力と出力電力とは比例
関係にあるが,入力電力が相対的に大きい領域(非線型
領域または飽和領域)では,入力電力と出力電力とは比
例せず,入力電力が大きくなるほど,出力電力はより大
きな歪を有して飽和する傾向にある。
実線に示す入出力特性を有し,入力電力が相対的に小さ
い領域(線型領域)では,入力電力と出力電力とは比例
関係にあるが,入力電力が相対的に大きい領域(非線型
領域または飽和領域)では,入力電力と出力電力とは比
例せず,入力電力が大きくなるほど,出力電力はより大
きな歪を有して飽和する傾向にある。
【0004】一方,増幅器をエネルギー効率よく使用す
るには,入力電力のより大きな領域で使用することが好
ましいことから,増幅器は,一般に非線型領域で使用さ
れる。このため,この非線型領域における出力信号の歪
を補償し,出力信号を入力信号に対して比例させるため
に,送信装置には,歪補償装置が用いられる。
るには,入力電力のより大きな領域で使用することが好
ましいことから,増幅器は,一般に非線型領域で使用さ
れる。このため,この非線型領域における出力信号の歪
を補償し,出力信号を入力信号に対して比例させるため
に,送信装置には,歪補償装置が用いられる。
【0005】図16は,歪補償装置の1つである従来の
適応プリディストータ型歪補償装置を備えた送信装置の
構成を示すブロック図である。
適応プリディストータ型歪補償装置を備えた送信装置の
構成を示すブロック図である。
【0006】この送信装置では,入力端子Si,Sqか
ら,Iチャネル(Ich)のディジタル信号xiおよび
Qチャネル(Qch)のディジタル信号xqが,ともに
ベースバンド信号としてそれぞれ入力される。これらの
信号は,電力計算部100および乗算器102に与えら
れる。
ら,Iチャネル(Ich)のディジタル信号xiおよび
Qチャネル(Qch)のディジタル信号xqが,ともに
ベースバンド信号としてそれぞれ入力される。これらの
信号は,電力計算部100および乗算器102に与えら
れる。
【0007】電力計算部100は,与えられたディジタ
ル信号xi,xqの電力値pを求め,この電力値pを歪補
償係数記憶部101に与える。歪補償係数記憶部101
は,入力される様々な値の電力値pにそれぞれ対応した
歪補償係数を有し,電力値pが与えられると,その電力
値pに対応する歪補償係数h(Ichに対応するhiお
よびQchに対応するhq)を乗算器102に与える。
ル信号xi,xqの電力値pを求め,この電力値pを歪補
償係数記憶部101に与える。歪補償係数記憶部101
は,入力される様々な値の電力値pにそれぞれ対応した
歪補償係数を有し,電力値pが与えられると,その電力
値pに対応する歪補償係数h(Ichに対応するhiお
よびQchに対応するhq)を乗算器102に与える。
【0008】乗算器102は,ディジタル信号xi,xq
と歪補償係数hとを乗算し,乗算結果をディジタル・ア
ナログ変換器(以下「DAC」という。)103i,1
03qに与える。DAC103i,103qは,入力さ
れたディジタル信号をアナログ信号に変換し,このアナ
ログ信号を変調/増幅部104に与える。
と歪補償係数hとを乗算し,乗算結果をディジタル・ア
ナログ変換器(以下「DAC」という。)103i,1
03qに与える。DAC103i,103qは,入力さ
れたディジタル信号をアナログ信号に変換し,このアナ
ログ信号を変調/増幅部104に与える。
【0009】変調/増幅部104は,入力されたアナロ
グ信号を直交変調するとともに,ベースバンドの信号を
無線周波数(RF)帯域の信号に変換し,このRF帯域
の信号を増幅して出力端子SOから送信する。この変調
/増幅部104における増幅の際に,信号は増幅器によ
って歪(振幅歪および位相歪)を受ける。
グ信号を直交変調するとともに,ベースバンドの信号を
無線周波数(RF)帯域の信号に変換し,このRF帯域
の信号を増幅して出力端子SOから送信する。この変調
/増幅部104における増幅の際に,信号は増幅器によ
って歪(振幅歪および位相歪)を受ける。
【0010】この送信信号は,フィードバック信号とし
て減衰/復調部105にも与えられる。減衰/復調部1
05は,変調/増幅部104で増幅された信号を,増幅
前の電力を有する信号に減衰した後,直交復調し,さら
にRF帯域の信号をベースバンドの信号に変換する。減
衰/復調部105により変換された信号は,アナログ・
ディジタル変換器(以下「ADC」という。)106
i,106qに与えられ,ディジタル信号に変換され
る。
て減衰/復調部105にも与えられる。減衰/復調部1
05は,変調/増幅部104で増幅された信号を,増幅
前の電力を有する信号に減衰した後,直交復調し,さら
にRF帯域の信号をベースバンドの信号に変換する。減
衰/復調部105により変換された信号は,アナログ・
ディジタル変換器(以下「ADC」という。)106
i,106qに与えられ,ディジタル信号に変換され
る。
【0011】このディジタル信号は,歪補償係数更新部
108に与えられるとともに,減算器107i,107
qの一方の入力端子にそれぞれ与えられる。減算器10
7i,107qの他方の入力端子には,入力端子Si,
Sqからのディジタル信号xi,xqがそれぞれ入力され
ている。減算器107i,107qは,ディジタル信号
xi,xqとADC106i,106qの出力信号との差
分(すなわち変調/増幅部における増幅の際の歪)信号
を求め,この差分信号(誤差信号)を歪補償係数更新部
108に与える。
108に与えられるとともに,減算器107i,107
qの一方の入力端子にそれぞれ与えられる。減算器10
7i,107qの他方の入力端子には,入力端子Si,
Sqからのディジタル信号xi,xqがそれぞれ入力され
ている。減算器107i,107qは,ディジタル信号
xi,xqとADC106i,106qの出力信号との差
分(すなわち変調/増幅部における増幅の際の歪)信号
を求め,この差分信号(誤差信号)を歪補償係数更新部
108に与える。
【0012】歪補償係数更新部108は,ADC106
i,106qの出力信号,減算器107i,107qの
出力信号,および歪補償係数記憶部101からの歪補償
係数hに基づいて新たな歪補償係数h’を求め,この新
たな歪補償係数h’により歪補償係数記憶部101を更
新する。この更新された歪補償係数h’は,以後の入力
信号の歪補償に利用される。
i,106qの出力信号,減算器107i,107qの
出力信号,および歪補償係数記憶部101からの歪補償
係数hに基づいて新たな歪補償係数h’を求め,この新
たな歪補償係数h’により歪補償係数記憶部101を更
新する。この更新された歪補償係数h’は,以後の入力
信号の歪補償に利用される。
【0013】このような処理が,ディジタル信号が入力
されるごとに繰り返される。
されるごとに繰り返される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うな従来の送信装置においては,フィードバック信号を
ADC106i,106qによりディジタル信号に変換
している。このフィードバック信号は,前述したように
入力信号に,増幅された際の歪が加わったものであり,
入力信号と同程度の振幅値を有する。したがって,AD
C106i,106qには,入力信号も歪も表現しなけ
ればならないため,ビット精度が高く(すなわちビット
数が多く),また,入力信号を扱うため,動作周波数も
高いADCが必要となる。また,入力信号の入力ビット
・レートが高速になるにしたがい,変換処理が間に合わ
なくなるおそれがある。CDMA方式の基地局のよう
に,入力信号の振幅値が非常に大きく,周波数も高い場
合には,この問題はより顕著となる。
うな従来の送信装置においては,フィードバック信号を
ADC106i,106qによりディジタル信号に変換
している。このフィードバック信号は,前述したように
入力信号に,増幅された際の歪が加わったものであり,
入力信号と同程度の振幅値を有する。したがって,AD
C106i,106qには,入力信号も歪も表現しなけ
ればならないため,ビット精度が高く(すなわちビット
数が多く),また,入力信号を扱うため,動作周波数も
高いADCが必要となる。また,入力信号の入力ビット
・レートが高速になるにしたがい,変換処理が間に合わ
なくなるおそれがある。CDMA方式の基地局のよう
に,入力信号の振幅値が非常に大きく,周波数も高い場
合には,この問題はより顕著となる。
【0015】本発明は,このような状況に鑑みなされた
ものであり,その目的は,ビット精度が相対的に低く,
動作周波数も相対的に低いADCを用いることができる
歪補償装置および歪補償方法を提供することにある。
ものであり,その目的は,ビット精度が相対的に低く,
動作周波数も相対的に低いADCを用いることができる
歪補償装置および歪補償方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,本発明に係る歪補償装置は,ディジタル入力信号か
ら変換されたアナログ信号を増幅する増幅器の歪を補償
する歪補償装置において,前記ディジタル入力信号をア
ナログ信号に変換し,当該アナログ入力信号と前記増幅
器のアナログ出力信号との差分から前記増幅器の歪成分
をアナログ領域で求め,当該歪成分をディジタル信号に
変換することにより,歪補償係数を求めることを特徴と
する。
に,本発明に係る歪補償装置は,ディジタル入力信号か
ら変換されたアナログ信号を増幅する増幅器の歪を補償
する歪補償装置において,前記ディジタル入力信号をア
ナログ信号に変換し,当該アナログ入力信号と前記増幅
器のアナログ出力信号との差分から前記増幅器の歪成分
をアナログ領域で求め,当該歪成分をディジタル信号に
変換することにより,歪補償係数を求めることを特徴と
する。
【0017】その結果,歪成分のみを扱う本発明のアナ
ログ信号をディジタル信号に変換するアナログ・ディジ
タル変換器には,従来の増幅器からのアナログ出力信号
をディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換
器よりもビット精度が低く,動作周波数も相対的に低い
ものを用いることができる。
ログ信号をディジタル信号に変換するアナログ・ディジ
タル変換器には,従来の増幅器からのアナログ出力信号
をディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換
器よりもビット精度が低く,動作周波数も相対的に低い
ものを用いることができる。
【0018】本発明に係る歪補償装置は,ディジタル入
力信号から変換されたアナログ信号を増幅する増幅器の
歪を補償する歪補償装置において,前記増幅器の歪を補
償するための歪補償係数を保持し,当該保持した歪補償
係数を前記ディジタル入力信号に適用する歪補償係数適
用部と,前記歪補償係数適用部から出力されるディジタ
ル信号をアナログ信号に変換し,当該アナログ信号を前
記増幅器に出力する第1のディジタル・アナログ変換器
と,前記増幅器からのアナログ出力信号を,当該増幅器
の理想的な利得の逆数倍に減衰させる第1の減衰器と,
前記ディジタル入力信号をアナログ信号に変換する第2
のディジタル・アナログ変換器と,前記第2のディジタ
ル・アナログ変換器からの出力信号と前記第1の減衰器
からの出力信号との間の差分信号を求める減算器と,前
記差分信号をディジタル信号に変換するアナログ・ディ
ジタル変換器と,前記アナログ・ディジタル変換器から
の出力信号に基づいて新たな歪補償係数を求め,当該新
たな歪補償係数により前記歪補償係数適用部の保持する
歪補償係数を更新する歪補償係数演算部と,を備えてい
ることを特徴とする。
力信号から変換されたアナログ信号を増幅する増幅器の
歪を補償する歪補償装置において,前記増幅器の歪を補
償するための歪補償係数を保持し,当該保持した歪補償
係数を前記ディジタル入力信号に適用する歪補償係数適
用部と,前記歪補償係数適用部から出力されるディジタ
ル信号をアナログ信号に変換し,当該アナログ信号を前
記増幅器に出力する第1のディジタル・アナログ変換器
と,前記増幅器からのアナログ出力信号を,当該増幅器
の理想的な利得の逆数倍に減衰させる第1の減衰器と,
前記ディジタル入力信号をアナログ信号に変換する第2
のディジタル・アナログ変換器と,前記第2のディジタ
ル・アナログ変換器からの出力信号と前記第1の減衰器
からの出力信号との間の差分信号を求める減算器と,前
記差分信号をディジタル信号に変換するアナログ・ディ
ジタル変換器と,前記アナログ・ディジタル変換器から
の出力信号に基づいて新たな歪補償係数を求め,当該新
たな歪補償係数により前記歪補償係数適用部の保持する
歪補償係数を更新する歪補償係数演算部と,を備えてい
ることを特徴とする。
【0019】また,本発明に係る歪補償装置は,増幅器
の歪を補償する歪補償装置において,ディジタル領域に
ある増幅器の入力側の信号と,アナログ領域にある増幅
器の出力側の信号との差分により増幅器の歪成分を算出
する演算をアナログ領域で行う第1の演算回路と,該歪
成分の大きさにより増幅器の入力信号に付与する,歪成
分をキャンセルするための歪補償係数の演算をディジタ
ル領域により行う第2の演算回路と,を有することを特
徴とする。
の歪を補償する歪補償装置において,ディジタル領域に
ある増幅器の入力側の信号と,アナログ領域にある増幅
器の出力側の信号との差分により増幅器の歪成分を算出
する演算をアナログ領域で行う第1の演算回路と,該歪
成分の大きさにより増幅器の入力信号に付与する,歪成
分をキャンセルするための歪補償係数の演算をディジタ
ル領域により行う第2の演算回路と,を有することを特
徴とする。
【0020】さらに,本発明に係る歪補償方法は,増幅
器の歪を補償する歪補償方法において,ディジタル領域
にある増幅器の入力側の信号と,アナログ領域にある増
幅器の出力側の信号との差分による増幅器の歪成分を算
出する演算をアナログ領域で行い,該歪成分の大きさに
より増幅器の入力信号に付与する,歪成分をキャンセル
するための歪補償係数の演算をディジタル領域により行
う,ことを特徴とする。
器の歪を補償する歪補償方法において,ディジタル領域
にある増幅器の入力側の信号と,アナログ領域にある増
幅器の出力側の信号との差分による増幅器の歪成分を算
出する演算をアナログ領域で行い,該歪成分の大きさに
より増幅器の入力信号に付与する,歪成分をキャンセル
するための歪補償係数の演算をディジタル領域により行
う,ことを特徴とする。
【0021】本発明の一実施の態様において,前記歪補
償係数適用部が,前記ディジタル入力信号の電力を計算
する電力計算部と,前記ディジタル入力信号の電力の各
値に対応した歪補償係数を保持し,前記電力計算部によ
り計算された電力の値に対応した歪補償係数を出力する
歪補償係数記憶部と,前記歪補償係数記憶部の出力する
歪補償係数を前記ディジタル入力信号に乗算する乗算器
と,を備えている。
償係数適用部が,前記ディジタル入力信号の電力を計算
する電力計算部と,前記ディジタル入力信号の電力の各
値に対応した歪補償係数を保持し,前記電力計算部によ
り計算された電力の値に対応した歪補償係数を出力する
歪補償係数記憶部と,前記歪補償係数記憶部の出力する
歪補償係数を前記ディジタル入力信号に乗算する乗算器
と,を備えている。
【0022】本発明の好ましい実施の態様において,前
記歪補償装置は,前記減算器と前記アナログ・ディジタ
ル変換器との間に設けられ,前記差分信号を受け取り,
当該差分信号を可変の利得により増幅して前記アナログ
・ディジタル変換器に与える可変利得増幅器と,前記ア
ナログ・ディジタル変換器と歪補償係数演算部との間に
設けられ,前記アナログ・ディジタル変換器の出力信号
を,前記可変利得増幅器の利得の逆数の減衰率で可変に
減衰させる第2の減衰器と,前記差分信号の振幅または
電力の大きさに応じて,前記可変利得増幅器の利得およ
び前記第2の減衰器の減衰率を制御する制御部と,前記
アナログ・ディジタル変換器に与える信号を,前記差分
信号または前記可変利得増幅器の出力信号の一方に切り
換える第1のスイッチと,前記アナログ・ディジタル変
換器の出力信号または前記第2の減衰器の出力信号の一
方が前記歪補償係数演算部に与えられるように切り換え
る第2のスイッチと,前記差分信号の振幅の絶対値に基
づいて,前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチ
を制御し,前記第1のスイッチを前記差分信号側に切り
換えている場合には,前記第2のスイッチを前記アナロ
グ・ディジタル変換器側に切り換え,前記第1のスイッ
チを前記可変利得変換器側に切り換えている場合には,
前記第2のスイッチを前記第2の減衰器側に切り換える
スイッチ制御部と,をさらに備えている。
記歪補償装置は,前記減算器と前記アナログ・ディジタ
ル変換器との間に設けられ,前記差分信号を受け取り,
当該差分信号を可変の利得により増幅して前記アナログ
・ディジタル変換器に与える可変利得増幅器と,前記ア
ナログ・ディジタル変換器と歪補償係数演算部との間に
設けられ,前記アナログ・ディジタル変換器の出力信号
を,前記可変利得増幅器の利得の逆数の減衰率で可変に
減衰させる第2の減衰器と,前記差分信号の振幅または
電力の大きさに応じて,前記可変利得増幅器の利得およ
び前記第2の減衰器の減衰率を制御する制御部と,前記
アナログ・ディジタル変換器に与える信号を,前記差分
信号または前記可変利得増幅器の出力信号の一方に切り
換える第1のスイッチと,前記アナログ・ディジタル変
換器の出力信号または前記第2の減衰器の出力信号の一
方が前記歪補償係数演算部に与えられるように切り換え
る第2のスイッチと,前記差分信号の振幅の絶対値に基
づいて,前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチ
を制御し,前記第1のスイッチを前記差分信号側に切り
換えている場合には,前記第2のスイッチを前記アナロ
グ・ディジタル変換器側に切り換え,前記第1のスイッ
チを前記可変利得変換器側に切り換えている場合には,
前記第2のスイッチを前記第2の減衰器側に切り換える
スイッチ制御部と,をさらに備えている。
【0023】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>図1は,本
発明の第1の実施の形態に係る「歪補償装置」の一例と
しての適応プリディストータ型の歪補償部3を備えた送
信装置の構成を示すブロック図である。
発明の第1の実施の形態に係る「歪補償装置」の一例と
しての適応プリディストータ型の歪補償部3を備えた送
信装置の構成を示すブロック図である。
【0024】この送信装置は,ディジタル信号が入力さ
れる入力端子Si,Sqと,入力されたディジタル信号を
変調および増幅して出力する変調/増幅部1と,適応プ
リディストータ型歪補償を行う補償部3と,無線周波数
(RF)のアナログ信号を出力する出力端子SOとを備
えている。
れる入力端子Si,Sqと,入力されたディジタル信号を
変調および増幅して出力する変調/増幅部1と,適応プ
リディストータ型歪補償を行う補償部3と,無線周波数
(RF)のアナログ信号を出力する出力端子SOとを備
えている。
【0025】入力端子Si,Sqからは,ベースバンドの
ディジタル入力信号x(n)(nは時刻を表す。)が,
IchのディジタルI信号xi(n)とQchのディジ
タルQ信号xq(n)とに分離されて入力される。すな
わち,x(n)とxi(n)およびxq(n)との関係
を,複素数jを用いて表現すると, x(n)=xi(n)+j・xq(n) …(1) となる。
ディジタル入力信号x(n)(nは時刻を表す。)が,
IchのディジタルI信号xi(n)とQchのディジ
タルQ信号xq(n)とに分離されて入力される。すな
わち,x(n)とxi(n)およびxq(n)との関係
を,複素数jを用いて表現すると, x(n)=xi(n)+j・xq(n) …(1) となる。
【0026】これらのディジタルI信号xi(n)およ
びディジタルQ信号xq(n)は歪補償部3に与えら
れ,前置補償(プリディストート)を受ける。
びディジタルQ信号xq(n)は歪補償部3に与えら
れ,前置補償(プリディストート)を受ける。
【0027】なお,以下では,信号については,同じ信
号であっても,ディジタル信号とアナログ信号とを区別
するために,ディジタル信号には小文字のアルファベッ
トを用いて表記し,アナログ信号については大文字のア
ルファベットを用いて表記することとする。
号であっても,ディジタル信号とアナログ信号とを区別
するために,ディジタル信号には小文字のアルファベッ
トを用いて表記し,アナログ信号については大文字のア
ルファベットを用いて表記することとする。
【0028】歪補償部3は,後に詳述するように,乗算
器(たとえばシフト・レジスタ,FPGA(フィールド
・プログラマブル・ゲート・アレイ)等)31において
入力信号x(n)に歪補償係数h(p)を適応(乗算)
する(pは入力信号x(n)の電力値,以下同じ。)。
そして,歪補償部3は,この適応した信号(以下,ディ
ジタルI信号vi(n)およびディジタルQ信号v
q(n)からなるディジタル信号v(n)とする。)を
アナログI信号Vi(n)およびアナログQ信号V
q(n)にそれぞれ変換後,変調/増幅部1に与える。
器(たとえばシフト・レジスタ,FPGA(フィールド
・プログラマブル・ゲート・アレイ)等)31において
入力信号x(n)に歪補償係数h(p)を適応(乗算)
する(pは入力信号x(n)の電力値,以下同じ。)。
そして,歪補償部3は,この適応した信号(以下,ディ
ジタルI信号vi(n)およびディジタルQ信号v
q(n)からなるディジタル信号v(n)とする。)を
アナログI信号Vi(n)およびアナログQ信号V
q(n)にそれぞれ変換後,変調/増幅部1に与える。
【0029】変調/増幅部1は,直交変調器12と,局
部発振器13および15と,ミクサ14と,増幅器16
とを備えている。
部発振器13および15と,ミクサ14と,増幅器16
とを備えている。
【0030】歪補償部3から与えられたアナログI信号
Vi(n)およびアナログQ信号Vq(n)は,直交変調
器12に与えられる。直交変調器12には,局部発振器
13の発振出力が入力され,この局部発振器13は,ベ
ースバンドの信号を中間周波数(IF)帯域の信号に変
換するために必要な周波数を直交変調器12に与える。
これにより,直交変調器12は,アナログI信号V
i(n)およびアナログQ信号Vq(n)を直交変調する
とともに,直交変調後の信号を中間周波数帯域のアナロ
グ信号(中間周波アナログ信号)VIF(n)として出力
する。
Vi(n)およびアナログQ信号Vq(n)は,直交変調
器12に与えられる。直交変調器12には,局部発振器
13の発振出力が入力され,この局部発振器13は,ベ
ースバンドの信号を中間周波数(IF)帯域の信号に変
換するために必要な周波数を直交変調器12に与える。
これにより,直交変調器12は,アナログI信号V
i(n)およびアナログQ信号Vq(n)を直交変調する
とともに,直交変調後の信号を中間周波数帯域のアナロ
グ信号(中間周波アナログ信号)VIF(n)として出力
する。
【0031】直交変調器12から出力された中間周波ア
ナログ信号VIF(n)は,ミクサ14に与えられる。ミ
クサ14には,局部発振器15の発振出力が入力され,
この局部発振器15は,中間周波数帯域の信号を無線周
波数(RF)帯域の信号に変換するために必要な周波数
をミクサ14に与える。これにより,ミクサ14は,入
力された中間周波アナログ信号VIF(n)を無線周波数
帯域のアナログ信号(無線周波アナログ信号)V
RF(n)に変換して出力する。
ナログ信号VIF(n)は,ミクサ14に与えられる。ミ
クサ14には,局部発振器15の発振出力が入力され,
この局部発振器15は,中間周波数帯域の信号を無線周
波数(RF)帯域の信号に変換するために必要な周波数
をミクサ14に与える。これにより,ミクサ14は,入
力された中間周波アナログ信号VIF(n)を無線周波数
帯域のアナログ信号(無線周波アナログ信号)V
RF(n)に変換して出力する。
【0032】ミクサ14から出力された無線周波アナロ
グ信号VRF(n)は,増幅器16に与えられ,増幅され
た後,出力端子8から出力(送信)される。
グ信号VRF(n)は,増幅器16に与えられ,増幅され
た後,出力端子8から出力(送信)される。
【0033】ここで,増幅器16は,線型動作時には利
得(増幅率)Aを有し,非線型動作時には振幅非線型歪
g(p)および位相回転量q(p)を有するものとす
る。したがって,出力端子から出力される信号をZ
(n)とすると, Z(n)=A・g(p)・exp(j・q(p))・VRF(n) …(2) となる。
得(増幅率)Aを有し,非線型動作時には振幅非線型歪
g(p)および位相回転量q(p)を有するものとす
る。したがって,出力端子から出力される信号をZ
(n)とすると, Z(n)=A・g(p)・exp(j・q(p))・VRF(n) …(2) となる。
【0034】なお,本実施の形態において,「利得」と
は,特に断らない場合には,入力電力に対する出力電力
の比を表し,この比を対数表示したものについては,特
に対数表示である旨を断るものとする。「減衰率」につ
いても同様である。
は,特に断らない場合には,入力電力に対する出力電力
の比を表し,この比を対数表示したものについては,特
に対数表示である旨を断るものとする。「減衰率」につ
いても同様である。
【0035】歪補償部3は,乗算器31と,電力計算部
32と,歪補償係数記憶部33と,ディジタル・アナロ
グ変換器(以下「DAC」という。)34i,34q
と,減算器35i,35qと,アナログ・ディジタル変
換器(以下「ADC」という。)36i,36qと,1
ビットADC37i,37qと,フィルタ38i,38
qと,直交復調器39と,局部発振器40と,ミクサ4
1と,局部発振器42と,減衰器43と,歪補償係数演
算部5と,DAC44i,44qとを備えている。
32と,歪補償係数記憶部33と,ディジタル・アナロ
グ変換器(以下「DAC」という。)34i,34q
と,減算器35i,35qと,アナログ・ディジタル変
換器(以下「ADC」という。)36i,36qと,1
ビットADC37i,37qと,フィルタ38i,38
qと,直交復調器39と,局部発振器40と,ミクサ4
1と,局部発振器42と,減衰器43と,歪補償係数演
算部5と,DAC44i,44qとを備えている。
【0036】ここで,符号34iにおける符号iはI信
号を処理することを意味し,符号34qにおける符号q
はQ信号を処理することを意味している。他の符号につ
いても同様である。
号を処理することを意味し,符号34qにおける符号q
はQ信号を処理することを意味している。他の符号につ
いても同様である。
【0037】この歪補償部3に入力されたディジタル信
号x(n)(すなわちディジタルI信号xi(n)およ
びディジタルQ信号xq(n))は,乗算器31に入力
されるとともに,電力計算部32およびDAC34i,
34qに入力される。
号x(n)(すなわちディジタルI信号xi(n)およ
びディジタルQ信号xq(n))は,乗算器31に入力
されるとともに,電力計算部32およびDAC34i,
34qに入力される。
【0038】電力計算部32は,入力されたディジタル
信号x(n)の電力値p(=xi 2(n)+xq 2(n))
を計算し,計算した電力値pを歪補償係数記憶部33に
与える。
信号x(n)の電力値p(=xi 2(n)+xq 2(n))
を計算し,計算した電力値pを歪補償係数記憶部33に
与える。
【0039】歪補償係数記憶部33は,たとえば,電力
値pをアドレス(インデックス)としてアクセスされる
メモリとして構成されている。各アドレスに対応する記
憶セルは,そのアドレスとしての電力値pに対応した歪
補償係数h(p)(ディジタル値)を保持している。各
歪補償係数は,I信号に対応する歪補償係数hi(p)
とQ信号に対応する歪補償係数hq(p)とから構成さ
れる。すなわち, h(p)=hi(p)+j・hq(p) …(3) の関係となる。
値pをアドレス(インデックス)としてアクセスされる
メモリとして構成されている。各アドレスに対応する記
憶セルは,そのアドレスとしての電力値pに対応した歪
補償係数h(p)(ディジタル値)を保持している。各
歪補償係数は,I信号に対応する歪補償係数hi(p)
とQ信号に対応する歪補償係数hq(p)とから構成さ
れる。すなわち, h(p)=hi(p)+j・hq(p) …(3) の関係となる。
【0040】歪補償係数記憶部33は,電力計算部32
から電力値p(n)が与えられると,この電力値pをア
ドレスとする記憶セルに保持された歪補償係数{h
i(p),hq(p)}(以下,単に{hi,hq}と記
す。)を乗算器31および後に詳述する歪補償係数演算
部5に出力する。
から電力値p(n)が与えられると,この電力値pをア
ドレスとする記憶セルに保持された歪補償係数{h
i(p),hq(p)}(以下,単に{hi,hq}と記
す。)を乗算器31および後に詳述する歪補償係数演算
部5に出力する。
【0041】後に詳述するように,アドレスpに対応す
るメモリ・セルの歪補償係数h(p)={hi,hq}
は,歪補償係数演算部5(後述)が求めた新たな歪補償
係数h’(p)={hi’,hq’}によって更新(置
換)される。この更新されるまでの間,アドレスである
電力値pを保持するために,歪補償係数記憶部33は,
電力値pを一定期間保持する保持回路(たとえばラッチ
回路,図示略)を備えている。この保持回路は,歪補償
係数演算部5が,ディジタル入力信号x(n)について
の歪補償係数h’(p)を計算し,計算した歪補償係数
h’(p)によって歪補償係数記憶部32の歪補償係数
h(p)を更新するまで,電力値pを保持するように構
成されている。
るメモリ・セルの歪補償係数h(p)={hi,hq}
は,歪補償係数演算部5(後述)が求めた新たな歪補償
係数h’(p)={hi’,hq’}によって更新(置
換)される。この更新されるまでの間,アドレスである
電力値pを保持するために,歪補償係数記憶部33は,
電力値pを一定期間保持する保持回路(たとえばラッチ
回路,図示略)を備えている。この保持回路は,歪補償
係数演算部5が,ディジタル入力信号x(n)について
の歪補償係数h’(p)を計算し,計算した歪補償係数
h’(p)によって歪補償係数記憶部32の歪補償係数
h(p)を更新するまで,電力値pを保持するように構
成されている。
【0042】したがって,更新が完了する前に,次の時
刻(n+1)のディジタル信号x(n+1)が電力計算
部32に入力され,その電力値p’が歪補償係数記憶部
33に与えられても,歪補償係数記憶部33の歪補償係
数h(p)を新たな係数h’(p)によって更新するこ
とができる。なお,更新完了後,この保持回路には,新
たなアドレスp’が保持されることはいうまでもない。
刻(n+1)のディジタル信号x(n+1)が電力計算
部32に入力され,その電力値p’が歪補償係数記憶部
33に与えられても,歪補償係数記憶部33の歪補償係
数h(p)を新たな係数h’(p)によって更新するこ
とができる。なお,更新完了後,この保持回路には,新
たなアドレスp’が保持されることはいうまでもない。
【0043】乗算器31は,入力されたディジタルI信
号xi(n)およびディジタルQ信号xq(n)と,歪補
償係数{hi,hq}とを乗算し,出力信号vi(n),
vq(n)を生成する。ここで,出力信号vi(n),v
q(n)は, vi(n)=hi・xi(n)−hq・xq(n) …(4) vq(n)=hq・xi(n)+hi・xq(n) …(5) となる。
号xi(n)およびディジタルQ信号xq(n)と,歪補
償係数{hi,hq}とを乗算し,出力信号vi(n),
vq(n)を生成する。ここで,出力信号vi(n),v
q(n)は, vi(n)=hi・xi(n)−hq・xq(n) …(4) vq(n)=hq・xi(n)+hi・xq(n) …(5) となる。
【0044】ディジタルI信号vi(n)およびディジ
タルQ信号vq(n)は,DAC44i,44qにそれ
ぞれ入力され,アナログI信号Vi(n)およびアナロ
グQ信号Vq(n)にそれぞれ変換される。アナログI
信号Vi(n)およびアナログQ信号Vq(n)は,前述
した直交変調器12に与えられる。
タルQ信号vq(n)は,DAC44i,44qにそれ
ぞれ入力され,アナログI信号Vi(n)およびアナロ
グQ信号Vq(n)にそれぞれ変換される。アナログI
信号Vi(n)およびアナログQ信号Vq(n)は,前述
した直交変調器12に与えられる。
【0045】一方,増幅器16から出力される無線周波
アナログ信号Z(n)は,フィードバック信号として,
歪補償部3の減衰器43にも入力される。減衰器43
は,線型性を有し,歪を生ずることなく,増幅器16の
線型動作時の利得Aの逆数倍の減衰率1/Aにより,入
力信号を減衰する。
アナログ信号Z(n)は,フィードバック信号として,
歪補償部3の減衰器43にも入力される。減衰器43
は,線型性を有し,歪を生ずることなく,増幅器16の
線型動作時の利得Aの逆数倍の減衰率1/Aにより,入
力信号を減衰する。
【0046】すなわち,減衰器43から出力される無線
周波アナログ信号をYRF(n)とすると,前述した式
(2)から YRF(n)=Z(n)/A =g(p)・ej・q(p)・VRF(n) …(6) となる。
周波アナログ信号をYRF(n)とすると,前述した式
(2)から YRF(n)=Z(n)/A =g(p)・ej・q(p)・VRF(n) …(6) となる。
【0047】このアナログ出力信号Y(n)は,ミクサ
41に与えられる。ミクサ41には,局部発振器42の
発振出力が入力され,この局部発振器42は,RF帯域
の信号をIF帯域の信号に変換するための周波数をミク
サ41に与える。これにより,ミクサ41は,前述した
ミクサ14とは逆の処理,すなわち,入力された無線周
波アナログ信号YRF(n)を中間周波アナログ信号YIF
(n)に変換し,この信号を直交復調器39に与える。
41に与えられる。ミクサ41には,局部発振器42の
発振出力が入力され,この局部発振器42は,RF帯域
の信号をIF帯域の信号に変換するための周波数をミク
サ41に与える。これにより,ミクサ41は,前述した
ミクサ14とは逆の処理,すなわち,入力された無線周
波アナログ信号YRF(n)を中間周波アナログ信号YIF
(n)に変換し,この信号を直交復調器39に与える。
【0048】直交復調器39には,局部発振器40の発
振出力が入力され,この局部発振器40は,IF帯域の
信号をベースバンドの信号に変換するための周波数を直
交復調器39に与える。これにより,直交復調器39
は,前述した直交変調器12とは逆の処理,すなわち,
中間周波アナログ信号YIF(n)をベースバンド信号Y
(n)に変換するとともに,このベースバンド信号を直
交復調して,アナログI信号Yi(n)およびアナログ
Q信号Yq(n)として出力する。
振出力が入力され,この局部発振器40は,IF帯域の
信号をベースバンドの信号に変換するための周波数を直
交復調器39に与える。これにより,直交復調器39
は,前述した直交変調器12とは逆の処理,すなわち,
中間周波アナログ信号YIF(n)をベースバンド信号Y
(n)に変換するとともに,このベースバンド信号を直
交復調して,アナログI信号Yi(n)およびアナログ
Q信号Yq(n)として出力する。
【0049】出力されたアナログ信号Yi(n)および
Yq(n)は,フィルタ38i,38qにそれぞれ入力
される。フィルタ38i,38qは,復調により生じた
高周波の信号成分をフィルタリングし,ベースバンド信
号のみを通過させる。フィルタ38i,38qを通過し
たベースバンド・アナログ信号Yi(n)およびY
q(n)は,減算器(たとえば180度ハイブリッド合
成器)35i,35qの一方の入力端子にそれぞれ与え
られるとともに,1ビットADC37i,37qにそれ
ぞれ与えられる。
Yq(n)は,フィルタ38i,38qにそれぞれ入力
される。フィルタ38i,38qは,復調により生じた
高周波の信号成分をフィルタリングし,ベースバンド信
号のみを通過させる。フィルタ38i,38qを通過し
たベースバンド・アナログ信号Yi(n)およびY
q(n)は,減算器(たとえば180度ハイブリッド合
成器)35i,35qの一方の入力端子にそれぞれ与え
られるとともに,1ビットADC37i,37qにそれ
ぞれ与えられる。
【0050】減算器35i,35qの他方の入力端子に
は,DAC34i,34qによりアナログ信号に変換さ
れたアナログ入力信号Xi(n)およびXq(n)が,参
照信号として与えられる。
は,DAC34i,34qによりアナログ信号に変換さ
れたアナログ入力信号Xi(n)およびXq(n)が,参
照信号として与えられる。
【0051】減算器35i,35qは,一方の入力端子
に与えられたベースバンド・アナログ出力信号(フィー
ドバック信号)Yi(n)およびYq(n)と,他方の入
力端子に与えられたアナログ入力信号(参照信号)Xi
(n)およびXq(n)との各差分信号(アナログ誤差
信号)Ei(n)およびEq(n)を求め,出力する。す
なわち, Ei(n)=Xi(n)−Yi(n) …(7) Eq(n)=Xq(n)−Yq(n) …(8) となる。
に与えられたベースバンド・アナログ出力信号(フィー
ドバック信号)Yi(n)およびYq(n)と,他方の入
力端子に与えられたアナログ入力信号(参照信号)Xi
(n)およびXq(n)との各差分信号(アナログ誤差
信号)Ei(n)およびEq(n)を求め,出力する。す
なわち, Ei(n)=Xi(n)−Yi(n) …(7) Eq(n)=Xq(n)−Yq(n) …(8) となる。
【0052】ベースバンド・アナログ信号Yi(n)お
よびYq(n)は,減衰器43,ミクサ41,直交復調
器39,およびフィルタ38i,38qにより処理され
たものであるので,アナログ信号Vi(n)およびV
q(n)に対して増幅器16の歪(振幅歪g(p)およ
び位相歪ej・q(p))成分による誤差を有することとな
る。したがって,アナログ誤差信号Ei(n)およびEq
(n)はこの歪成分による誤差を表している。
よびYq(n)は,減衰器43,ミクサ41,直交復調
器39,およびフィルタ38i,38qにより処理され
たものであるので,アナログ信号Vi(n)およびV
q(n)に対して増幅器16の歪(振幅歪g(p)およ
び位相歪ej・q(p))成分による誤差を有することとな
る。したがって,アナログ誤差信号Ei(n)およびEq
(n)はこの歪成分による誤差を表している。
【0053】このアナログ誤差信号Ei(n)およびEq
(n)は,ADC36i,36qにそれぞれ与えられ,
ディジタル誤差信号ei(n)およびeq(n)に変換さ
れる。ここで,入力されるアナログ誤差信号Ei(n)
およびEq(n)は,増幅器16の歪成分による誤差を
表すので,ベースバンド・アナログ信号Yi(n)およ
びYq(n)よりもダイナミック・レンジが小さく,変
動も遅い。したがって,このアナログ誤差信号E
i(n)およびEq(n)を変換するADC36i,36
qは,従来のように,ベースバンド・アナログ信号Yi
(n)およびYq(n)を変換するADCよりもビット
精度が低く(すなわちビット数が少なく),また動作周
波数も低いものを用いることができる。これにより,コ
スト面でも,安価なADCを使用することができる。
(n)は,ADC36i,36qにそれぞれ与えられ,
ディジタル誤差信号ei(n)およびeq(n)に変換さ
れる。ここで,入力されるアナログ誤差信号Ei(n)
およびEq(n)は,増幅器16の歪成分による誤差を
表すので,ベースバンド・アナログ信号Yi(n)およ
びYq(n)よりもダイナミック・レンジが小さく,変
動も遅い。したがって,このアナログ誤差信号E
i(n)およびEq(n)を変換するADC36i,36
qは,従来のように,ベースバンド・アナログ信号Yi
(n)およびYq(n)を変換するADCよりもビット
精度が低く(すなわちビット数が少なく),また動作周
波数も低いものを用いることができる。これにより,コ
スト面でも,安価なADCを使用することができる。
【0054】このディジタル誤差信号ei(n)および
eq(n)は,歪補償係数演算部5(位相回転器54)
に与えられる。
eq(n)は,歪補償係数演算部5(位相回転器54)
に与えられる。
【0055】一方,1ビットADC37i,37qは,
ベースバンド・アナログ信号Yi(n)およびYq(n)
のうち1ビットからなる符号ビット(たとえばMSB)
の部分のみをディジタル信号にそれぞれ変換し,これら
の符号ビットを歪補償係数演算部5(位相回転器54)
に与える。この1ビットADC37i,37qは,アナ
ログ入力信号のうち1ビットのみをディジタル信号に変
換するものであるので,このADCについても,ビット
精度が低く,また,動作周波数の低い,安価なものを用
いることができる。
ベースバンド・アナログ信号Yi(n)およびYq(n)
のうち1ビットからなる符号ビット(たとえばMSB)
の部分のみをディジタル信号にそれぞれ変換し,これら
の符号ビットを歪補償係数演算部5(位相回転器54)
に与える。この1ビットADC37i,37qは,アナ
ログ入力信号のうち1ビットのみをディジタル信号に変
換するものであるので,このADCについても,ビット
精度が低く,また,動作周波数の低い,安価なものを用
いることができる。
【0056】歪補償係数演算部5は,ディジタル誤差信
号ei(n)およびeq(n),ならびに1ビットADC
37i,37qからの符号ビットに基づいて,新たな歪
補償係数h’(p)を求める。
号ei(n)およびeq(n),ならびに1ビットADC
37i,37qからの符号ビットに基づいて,新たな歪
補償係数h’(p)を求める。
【0057】本実施の形態における歪補償係数演算部5
は,新たな歪補償係数を求める演算の一例として,最小
2乗平均(LMS)アルゴリズムのうち,複素数の乗算
を,回転角0,π/2,π,および3π/2[rad]
の位相回転に限定したクリップトLMSアルゴリズムを
実行するものである。この歪補償係数演算部5は,加算
器51i,51qと,乗算器52i,52qと,ステッ
プ・サイズ保持部53と,位相回転器54とを備えてい
る。
は,新たな歪補償係数を求める演算の一例として,最小
2乗平均(LMS)アルゴリズムのうち,複素数の乗算
を,回転角0,π/2,π,および3π/2[rad]
の位相回転に限定したクリップトLMSアルゴリズムを
実行するものである。この歪補償係数演算部5は,加算
器51i,51qと,乗算器52i,52qと,ステッ
プ・サイズ保持部53と,位相回転器54とを備えてい
る。
【0058】位相回転器54には,前述したADC36
i,36qからのディジタル誤差信号ei(n)および
eq(n)と,1ビットADC37i,37qからの符
号ビットを表す信号と,歪補償係数記憶部33からの歪
補償係数{hi,hq}を表す信号とが入力される。
i,36qからのディジタル誤差信号ei(n)および
eq(n)と,1ビットADC37i,37qからの符
号ビットを表す信号と,歪補償係数記憶部33からの歪
補償係数{hi,hq}を表す信号とが入力される。
【0059】図2は,位相回転器54の詳細な構成を示
すブロック図である。図3は,位相回転器54を構成す
るセレクタ542の入力信号と出力信号との関係を示す
テーブルである。
すブロック図である。図3は,位相回転器54を構成す
るセレクタ542の入力信号と出力信号との関係を示す
テーブルである。
【0060】この位相回転器54は,符号ビット出力器
541と,セレクタ542と,インバータ543と,符
号反転器544,545とを備えている。
541と,セレクタ542と,インバータ543と,符
号反転器544,545とを備えている。
【0061】歪補償係数記憶部33から位相回転器54
に入力された歪補償係数{hi,hq}は,符号ビット出
力器541に入力される。符号ビット出力器541は,
入力されたディジタル信号の符号ビット(たとえばMS
B)を選択して出力する。したがって,符号ビット出力
器541からは,歪補償係数hiおよびhqの各符号が出
力され,セレクタ542に与えられる。
に入力された歪補償係数{hi,hq}は,符号ビット出
力器541に入力される。符号ビット出力器541は,
入力されたディジタル信号の符号ビット(たとえばMS
B)を選択して出力する。したがって,符号ビット出力
器541からは,歪補償係数hiおよびhqの各符号が出
力され,セレクタ542に与えられる。
【0062】1ビットADC37iから位相回転器54
に入力された符号ビットsgn(y i)はセレクタ54
2に与えられる。1ビットADC37qから位相回転器
54に入力された符号ビットsgn(yq)はインバー
タ543により0,1が反転された後,セレクタ542
に与えられる。
に入力された符号ビットsgn(y i)はセレクタ54
2に与えられる。1ビットADC37qから位相回転器
54に入力された符号ビットsgn(yq)はインバー
タ543により0,1が反転された後,セレクタ542
に与えられる。
【0063】ADC36i,36qから位相回転器54
に入力されたディジタル誤差信号e i(n)およびe
q(n)は,セレクタ542に入力されるとともに,符
号反転器545に入力される。符号反転器544および
545は,入力信号の符号を反転し出力するものであ
る。したがって,符号反転器544からは,符号が反転
されたディジタル誤差信号−ei(n)が,符号反転器
545からは,符号が反転されたディジタル誤差信号−
eq(n)が,それぞれ出力され,ともにセレクタ54
2に与えられる。
に入力されたディジタル誤差信号e i(n)およびe
q(n)は,セレクタ542に入力されるとともに,符
号反転器545に入力される。符号反転器544および
545は,入力信号の符号を反転し出力するものであ
る。したがって,符号反転器544からは,符号が反転
されたディジタル誤差信号−ei(n)が,符号反転器
545からは,符号が反転されたディジタル誤差信号−
eq(n)が,それぞれ出力され,ともにセレクタ54
2に与えられる。
【0064】セレクタ542は,図3のテーブルに従っ
て,入力されたhiの符号およびhqの符号,ならびにs
gn(yi(n))およびsgn(yq(n))から,入
力されたディジタル誤差信号ei(n)または−e
i(n)の一方,およびディジタル誤差信号eq(n)ま
たは−eq(n)の一方をそれぞれ選択し,選択したも
のの一方を出力端子Tiに,他方を出力端子Tqに,それ
ぞれ出力する。これらの出力端子TiおよびTqから出力
される信号は,入力されたディジタル誤差信号e
i(n)およびeq(n)を,図3のテーブルにおける
「回転角」に示す角度だけ回転させた信号に相当する。
て,入力されたhiの符号およびhqの符号,ならびにs
gn(yi(n))およびsgn(yq(n))から,入
力されたディジタル誤差信号ei(n)または−e
i(n)の一方,およびディジタル誤差信号eq(n)ま
たは−eq(n)の一方をそれぞれ選択し,選択したも
のの一方を出力端子Tiに,他方を出力端子Tqに,それ
ぞれ出力する。これらの出力端子TiおよびTqから出力
される信号は,入力されたディジタル誤差信号e
i(n)およびeq(n)を,図3のテーブルにおける
「回転角」に示す角度だけ回転させた信号に相当する。
【0065】このセレクタ542の出力信号は,位相回
転器54の出力信号となり,出力端子Tiの信号は図1
の乗算器52iに,出力端子Tqは信号は図1の乗算器
52qに,それぞれ与えられる。
転器54の出力信号となり,出力端子Tiの信号は図1
の乗算器52iに,出力端子Tqは信号は図1の乗算器
52qに,それぞれ与えられる。
【0066】図1に戻って,乗算器52i,52qに
は,ステップ・サイズ保持部53が保持するステップ・
サイズμ(定数)が入力される。このステップ・サイズ
μとしては,クリップトLMSアルゴリズムにおける適
当なステップ・サイズが定められ,ステップ・サイズ保
持部53にあらかじめ保持される。
は,ステップ・サイズ保持部53が保持するステップ・
サイズμ(定数)が入力される。このステップ・サイズ
μとしては,クリップトLMSアルゴリズムにおける適
当なステップ・サイズが定められ,ステップ・サイズ保
持部53にあらかじめ保持される。
【0067】これにより,位相回転器54からのディジ
タル誤差信号は,μ倍されて,加算器51i,51qに
入力される。加算器51i,51qには,歪補償係数記
憶部33から参照された歪補償係数{hi,hq}が入力
される。これにより,新たな歪補償係数h’(p)は, h’(p)=h(p)+μ・e(n)det[h(p)]det[y(n)*] …(9) ここで,det[h(p)]det[y(n)*]は,位相回
転器54による回転角を表し,図3に示すテーブルか
ら,回転角0の場合には, e(n)det[h(p)]det[y(n)*]=ei(n)
+jeq(n) 回転角π/2の場合には, e(n)det[h(p)]det[y(n)*]=−e
q(n)+jei(n) 回転角πの場合には, e(n)det[h(p)]det[y(n)*]=−e
i(n)−jeq(n) 回転角3π/2の場合には, e(n)det[h(p)]det[y(n)*]=eq(n)
−jei(n) となる。
タル誤差信号は,μ倍されて,加算器51i,51qに
入力される。加算器51i,51qには,歪補償係数記
憶部33から参照された歪補償係数{hi,hq}が入力
される。これにより,新たな歪補償係数h’(p)は, h’(p)=h(p)+μ・e(n)det[h(p)]det[y(n)*] …(9) ここで,det[h(p)]det[y(n)*]は,位相回
転器54による回転角を表し,図3に示すテーブルか
ら,回転角0の場合には, e(n)det[h(p)]det[y(n)*]=ei(n)
+jeq(n) 回転角π/2の場合には, e(n)det[h(p)]det[y(n)*]=−e
q(n)+jei(n) 回転角πの場合には, e(n)det[h(p)]det[y(n)*]=−e
i(n)−jeq(n) 回転角3π/2の場合には, e(n)det[h(p)]det[y(n)*]=eq(n)
−jei(n) となる。
【0068】このようにして計算された新たな歪補償係
数h’(p)の実数部がhi’に,虚数部がhq’にそれ
ぞれなる。
数h’(p)の実数部がhi’に,虚数部がhq’にそれ
ぞれなる。
【0069】これにより,電力値pをアドレスとする記
憶セルの値は,この新たな歪補償値h’(p)=
{hi’,hq’}に書き換えられる(更新される)。そ
して,時刻(n+1)以降に,歪補償係数記憶部33が
同じ電力値pによりアクセスされた場合には,この新た
な歪補償値h’が参照され,乗算器31に出力される。
憶セルの値は,この新たな歪補償値h’(p)=
{hi’,hq’}に書き換えられる(更新される)。そ
して,時刻(n+1)以降に,歪補償係数記憶部33が
同じ電力値pによりアクセスされた場合には,この新た
な歪補償値h’が参照され,乗算器31に出力される。
【0070】これまでに述べた処理が,各ディジタル入
力信号に対して実行される。
力信号に対して実行される。
【0071】なお,本実施の形態では,ディジタル入力
信号xi(n)およびxq(n)をアナログ信号にそれぞ
れ変換するDAC34i,34qが必要となるが,ディ
ジタル入力信号xi(n)およびxq(n)には歪成分が
含まれていないため,これらのDAC34i,34q
は,従来における増幅器からのアナログ出力信号をディ
ジタル信号に変換するADCよりもビット精度の低いも
ので十分である。以下に挙げる他の実施の形態において
も同様である。
信号xi(n)およびxq(n)をアナログ信号にそれぞ
れ変換するDAC34i,34qが必要となるが,ディ
ジタル入力信号xi(n)およびxq(n)には歪成分が
含まれていないため,これらのDAC34i,34q
は,従来における増幅器からのアナログ出力信号をディ
ジタル信号に変換するADCよりもビット精度の低いも
ので十分である。以下に挙げる他の実施の形態において
も同様である。
【0072】<第2の実施の形態>第1の実施の形態で
は,ベースバンドにおいてアナログ誤差信号を求め,こ
れをADCによってディジタル信号に変換したが,中間
周波数帯域においてアナログ誤差信号を求め,これをA
DCによってディジタル信号に変換することもできる。
第2の実施の形態は,中間周波数帯域においてアナログ
誤差信号を求め,これをADCによってディジタル信号
に変換するものである。
は,ベースバンドにおいてアナログ誤差信号を求め,こ
れをADCによってディジタル信号に変換したが,中間
周波数帯域においてアナログ誤差信号を求め,これをA
DCによってディジタル信号に変換することもできる。
第2の実施の形態は,中間周波数帯域においてアナログ
誤差信号を求め,これをADCによってディジタル信号
に変換するものである。
【0073】図4は,本発明の第2の実施の形態に係る
「歪補償装置」の一例としての適応プリディストータ型
の歪補償部6を備えた送信装置の構成を示すブロック図
である。第1の実施の形態と同じ構成要素には,同じ符
号を付し,その説明を省略することとする。
「歪補償装置」の一例としての適応プリディストータ型
の歪補償部6を備えた送信装置の構成を示すブロック図
である。第1の実施の形態と同じ構成要素には,同じ符
号を付し,その説明を省略することとする。
【0074】この送信装置は,第1の実施の形態と同じ
構成の変調/増幅部1と,第1の実施の形態の歪補償部
3と一部構成の異なる歪補償部6とを備えている。歪補
償部6が歪補償部3と異なる点は,歪補償部3がベース
バンド信号で誤差信号を求めているのに対し,歪補償部
6は中間周波数帯域で誤差信号を求め,その後,この誤
差信号をベースバンドに変換して歪補償係数を求めてい
る点である。
構成の変調/増幅部1と,第1の実施の形態の歪補償部
3と一部構成の異なる歪補償部6とを備えている。歪補
償部6が歪補償部3と異なる点は,歪補償部3がベース
バンド信号で誤差信号を求めているのに対し,歪補償部
6は中間周波数帯域で誤差信号を求め,その後,この誤
差信号をベースバンドに変換して歪補償係数を求めてい
る点である。
【0075】このため,歪補償部6は,第1の実施の形
態と同じ構成の電力計算部32と歪補償係数記憶部33
とミクサ41と局部発振器42と減衰器43とDAC4
4i,44qとに加えて,新たに,直交変調器61と局
部発振器62とDAC63i,63qと減算器(たとえ
ば180度ハイブリッド合成器)64とADC65と数
値制御発振器(NCO:Numerically Controlled Oscil
lator)66とフィルタ67i,67qとを備えてい
る。
態と同じ構成の電力計算部32と歪補償係数記憶部33
とミクサ41と局部発振器42と減衰器43とDAC4
4i,44qとに加えて,新たに,直交変調器61と局
部発振器62とDAC63i,63qと減算器(たとえ
ば180度ハイブリッド合成器)64とADC65と数
値制御発振器(NCO:Numerically Controlled Oscil
lator)66とフィルタ67i,67qとを備えてい
る。
【0076】入力端子Si,Sqから入力されたベースバ
ンドのディジタル入力信号xi(n)およびxq(n)
は,乗算器31およびDAC63i,63qに与えられ
る。DAC63i,63qは,入力されたベースバンド
のディジタル入力信号xi(n)およびxq(n)をベー
スバンドのアナログ信号Xi(n)およびXq(n)にそ
れぞれ変換し,直交変調器61に与える。直交変調器6
1には,ベースバンド信号を中間周波信号に変換するた
めの発振出力が発振器62から入力されている。これに
より,直交変調器61は,ベースバンドのアナログ入力
信号Xi(n)およびXq(n)を直交変調するととも
に,中間周波数(IF)帯域の信号(中間周波アナログ
信号XIF(n))に変換し出力する。出力された中間周
波アナログ信号XIF(n)は,参照信号として,減算器
64の一方の入力端子に与えられる。
ンドのディジタル入力信号xi(n)およびxq(n)
は,乗算器31およびDAC63i,63qに与えられ
る。DAC63i,63qは,入力されたベースバンド
のディジタル入力信号xi(n)およびxq(n)をベー
スバンドのアナログ信号Xi(n)およびXq(n)にそ
れぞれ変換し,直交変調器61に与える。直交変調器6
1には,ベースバンド信号を中間周波信号に変換するた
めの発振出力が発振器62から入力されている。これに
より,直交変調器61は,ベースバンドのアナログ入力
信号Xi(n)およびXq(n)を直交変調するととも
に,中間周波数(IF)帯域の信号(中間周波アナログ
信号XIF(n))に変換し出力する。出力された中間周
波アナログ信号XIF(n)は,参照信号として,減算器
64の一方の入力端子に与えられる。
【0077】一方,ミクサ41の出力信号である中間周
波アナログ信号YIF(n)は,減算器64の他方の入力
に与えられる。
波アナログ信号YIF(n)は,減算器64の他方の入力
に与えられる。
【0078】減算器64は,参照信号としての中間周波
アナログ信号XIF(n)とフィードバック信号としての
中間周波アナログ信号YIF(n)との差分信号であるア
ナログ誤差信号E(n)を求め,このアナログ誤差信号
EIF(n)をADC65に与える。このように,減算器
64では,中間周波数の信号同士の差分が求められる。
アナログ信号XIF(n)とフィードバック信号としての
中間周波アナログ信号YIF(n)との差分信号であるア
ナログ誤差信号E(n)を求め,このアナログ誤差信号
EIF(n)をADC65に与える。このように,減算器
64では,中間周波数の信号同士の差分が求められる。
【0079】ADC65は,中間周波アナログ誤差信号
EIF(n)を中間周波ディジタル誤差信号eIF(n)に
変換し,このディジタル誤差信号eIF(n)を数値制御
発振器66に与える。したがって,第2の実施の形態に
おいても,第1の実施の形態と同様に,ADC65は,
アナログ誤差信号EIF(n)を変換するので,中間周波
アナログ信号YIF(n)を変換するADCよりもビット
精度が低く,また動作周波数も低いものを用いることが
できる。
EIF(n)を中間周波ディジタル誤差信号eIF(n)に
変換し,このディジタル誤差信号eIF(n)を数値制御
発振器66に与える。したがって,第2の実施の形態に
おいても,第1の実施の形態と同様に,ADC65は,
アナログ誤差信号EIF(n)を変換するので,中間周波
アナログ信号YIF(n)を変換するADCよりもビット
精度が低く,また動作周波数も低いものを用いることが
できる。
【0080】数値制御発振器66は,入力された中間周
波ディジタル誤差信号eIF(n)を直交復調するととも
にベースバンドに変換し,フィルタ67i,67qに出
力する。フィルタ67i,67qは,高周波成分をフィ
ルタリングして,ベースバンド信号のみを通過させる。
フィルタ67i,67qを通過したベースバンド・ディ
ジタル誤差信号e(n)は,歪補償係数演算部7に与え
られる。
波ディジタル誤差信号eIF(n)を直交復調するととも
にベースバンドに変換し,フィルタ67i,67qに出
力する。フィルタ67i,67qは,高周波成分をフィ
ルタリングして,ベースバンド信号のみを通過させる。
フィルタ67i,67qを通過したベースバンド・ディ
ジタル誤差信号e(n)は,歪補償係数演算部7に与え
られる。
【0081】歪補償係数演算部7は,第1の実施の形態
におけるものと同じ加算器51i,51qと乗算器52
i,52qとステップ・サイズ保持部53とに加えて,
新たに,複素共役演算部71と符号ビット出力器72と
を備えている。
におけるものと同じ加算器51i,51qと乗算器52
i,52qとステップ・サイズ保持部53とに加えて,
新たに,複素共役演算部71と符号ビット出力器72と
を備えている。
【0082】複素共役演算部71は,以下の式(10)
に示すように,ディジタル入力信号x(n)とディジタ
ル誤差信号e(n)との差の共役複素数を求め,この共
役複素数の実数部および虚数部をそれぞれ表すディジタ
ル信号を生成するものである。
に示すように,ディジタル入力信号x(n)とディジタ
ル誤差信号e(n)との差の共役複素数を求め,この共
役複素数の実数部および虚数部をそれぞれ表すディジタ
ル信号を生成するものである。
【0083】 {x(n)−e(n)}* ={xi(n)−ei(n)}−j{xq(n)−eq(n)} …(10) この共役複素数の実数部および虚数部をそれぞれ表すデ
ィジタル信号は,減衰器43からのアナログ出力信号Y
i(n)およびYq(n)をベースバンドのディジタル信
号に変換したものと等価である。この共役複素数の実数
部および虚数部をそれぞれ表すディジタル信号は,符号
ビット出力器72に与えられる。
ィジタル信号は,減衰器43からのアナログ出力信号Y
i(n)およびYq(n)をベースバンドのディジタル信
号に変換したものと等価である。この共役複素数の実数
部および虚数部をそれぞれ表すディジタル信号は,符号
ビット出力器72に与えられる。
【0084】符号ビット出力器72は,前述した第1の
実施の形態における符号ビット出力器541(図2参
照)と同じものであり,入力信号の符号ビットを出力す
るものである。すなわち,この符号ビット出力器72
は,与えられた実数部および虚数部の各符号ビットを位
相回転器54に出力する。
実施の形態における符号ビット出力器541(図2参
照)と同じものであり,入力信号の符号ビットを出力す
るものである。すなわち,この符号ビット出力器72
は,与えられた実数部および虚数部の各符号ビットを位
相回転器54に出力する。
【0085】その後,第1の実施の形態と同様に,新た
な歪補償係数h’(n)が求められ,歪補償係数記憶部
33が更新される。
な歪補償係数h’(n)が求められ,歪補償係数記憶部
33が更新される。
【0086】なお,本実施の形態のようにIF帯域の信
号により誤差信号を求める構成においては,図4からも
明らかなように,ADCおよびDACの個数を削減する
ことができる。
号により誤差信号を求める構成においては,図4からも
明らかなように,ADCおよびDACの個数を削減する
ことができる。
【0087】<第3の実施の形態>第1の実施の形態の
歪補償部3および第2の実施の形態の歪補償部6では,
歪補償係数の更新が繰り返され,歪補償係数の収束が進
んでくる(すなわち歪補償係数が最適値に近づいてく
る)にしたがい,アナログ誤差信号Eの振幅は小さくな
る。アナログ誤差信号Eの振幅が小さくなると,この信
号をディジタル信号に変換するADCのダイナミック・
レンジが有効に用いられず,また,ディジタル信号に変
換された誤差信号の精度が低下する。たとえば,8ビッ
トADCの下位2ビットのみが,ディジタル誤差信号を
表すために使用されているような場合である。
歪補償部3および第2の実施の形態の歪補償部6では,
歪補償係数の更新が繰り返され,歪補償係数の収束が進
んでくる(すなわち歪補償係数が最適値に近づいてく
る)にしたがい,アナログ誤差信号Eの振幅は小さくな
る。アナログ誤差信号Eの振幅が小さくなると,この信
号をディジタル信号に変換するADCのダイナミック・
レンジが有効に用いられず,また,ディジタル信号に変
換された誤差信号の精度が低下する。たとえば,8ビッ
トADCの下位2ビットのみが,ディジタル誤差信号を
表すために使用されているような場合である。
【0088】このような場合に,アナログ誤差信号Eを
その振幅の大きさに応じて可変に増幅してADCに入力
することにより,ADCのダイナミック・レンジを有効
に活用することができる。
その振幅の大きさに応じて可変に増幅してADCに入力
することにより,ADCのダイナミック・レンジを有効
に活用することができる。
【0089】図5は,アナログ誤差信号を可変に増幅し
てADCに入力する誤差信号可変増幅装置の構成を示す
ブロック図である。この誤差信号可変増幅装置は,図1
に示す第1の実施の形態のADC36iを例にとって示
しているが,もう一方のADC36q,および図4に示
す第2の実施の形態のADC65にも同様に適用するこ
とができる。
てADCに入力する誤差信号可変増幅装置の構成を示す
ブロック図である。この誤差信号可変増幅装置は,図1
に示す第1の実施の形態のADC36iを例にとって示
しているが,もう一方のADC36q,および図4に示
す第2の実施の形態のADC65にも同様に適用するこ
とができる。
【0090】この誤差信号可変増幅装置は,減算器35
iと位相回転器54との間に設けられる。また,この誤
差信号可変増幅装置は,ADC36iに加えて,スイッ
チSW1,SW2と,このスイッチSW1,SW2を制
御するスイッチ制御部81と,第1の可変利得変換回路
(以下「第1のAGC」という。)8と,乗算器88と
を備えている。第1のAGC8は,電力計算部82と,
時間平均演算部83と,制御部85と,DAC86と,
利得可変増幅器87とを備えている。
iと位相回転器54との間に設けられる。また,この誤
差信号可変増幅装置は,ADC36iに加えて,スイッ
チSW1,SW2と,このスイッチSW1,SW2を制
御するスイッチ制御部81と,第1の可変利得変換回路
(以下「第1のAGC」という。)8と,乗算器88と
を備えている。第1のAGC8は,電力計算部82と,
時間平均演算部83と,制御部85と,DAC86と,
利得可変増幅器87とを備えている。
【0091】スイッチ制御部81には,減算器35i
(図1参照)からのアナログ誤差信号Eiが入力され
る。スイッチ制御部81には,第1の閾値があらかじめ
設定されている。スイッチ制御部81は,この第1の閾
値とアナログ誤差信号Eiの振幅の絶対値とを比較す
る。この第1の閾値は,アナログ誤差信号Eiの振幅の
絶対値が小さくなり,ADC36iのダイナミック・レ
ンジが有効に活用できなくなるときの振幅の絶対値に設
定されている。たとえば,ADC36iの出力ビット数
が8ビットである場合において,アナログ誤差信号Ei
をディジタル信号に変換したときに,8ビットのうち2
ビットしか使用されなくなった時のアナログ誤差信号E
iの振幅の絶対値に,第1の閾値は設定される。
(図1参照)からのアナログ誤差信号Eiが入力され
る。スイッチ制御部81には,第1の閾値があらかじめ
設定されている。スイッチ制御部81は,この第1の閾
値とアナログ誤差信号Eiの振幅の絶対値とを比較す
る。この第1の閾値は,アナログ誤差信号Eiの振幅の
絶対値が小さくなり,ADC36iのダイナミック・レ
ンジが有効に活用できなくなるときの振幅の絶対値に設
定されている。たとえば,ADC36iの出力ビット数
が8ビットである場合において,アナログ誤差信号Ei
をディジタル信号に変換したときに,8ビットのうち2
ビットしか使用されなくなった時のアナログ誤差信号E
iの振幅の絶対値に,第1の閾値は設定される。
【0092】スイッチ制御部81は,アナログ誤差信号
Eiの振幅の絶対値が第1の閾値より大きい場合には,
スイッチSW1を端子T1側に,スイッチSW2を端子
T3側にそれぞれ接続する。これにより,第1の実施の
形態と同様に,アナログ誤差信号Eiは,ADC36i
により直接ディジタル誤差信号eiに変換され,図1の
位相回転器54に与えられる。
Eiの振幅の絶対値が第1の閾値より大きい場合には,
スイッチSW1を端子T1側に,スイッチSW2を端子
T3側にそれぞれ接続する。これにより,第1の実施の
形態と同様に,アナログ誤差信号Eiは,ADC36i
により直接ディジタル誤差信号eiに変換され,図1の
位相回転器54に与えられる。
【0093】一方,スイッチ制御部81は,アナログ誤
差信号Eiの振幅の絶対値が第1の閾値以下の場合に
は,スイッチSW1を端子T2側に,スイッチSW2を
端子T4側にそれぞれ接続する。これにより,アナログ
誤差信号Eiは,可変利得増幅器87に与えられる。
差信号Eiの振幅の絶対値が第1の閾値以下の場合に
は,スイッチSW1を端子T2側に,スイッチSW2を
端子T4側にそれぞれ接続する。これにより,アナログ
誤差信号Eiは,可変利得増幅器87に与えられる。
【0094】なお,スイッチ制御部81によるスイッチ
SW1およびSW2の切り換えは,アナログ誤差信号E
iの半周期または1周期ごとに行うこともできるし,数
周期分(たとえば数μ秒から数m秒の周期分)のアナロ
グ誤差信号を読み込み,読み込んだ信号のすべてまたは
過半数が第1の閾値より大きい場合(または第1の閾値
以下の場合)に行うこともできる。
SW1およびSW2の切り換えは,アナログ誤差信号E
iの半周期または1周期ごとに行うこともできるし,数
周期分(たとえば数μ秒から数m秒の周期分)のアナロ
グ誤差信号を読み込み,読み込んだ信号のすべてまたは
過半数が第1の閾値より大きい場合(または第1の閾値
以下の場合)に行うこともできる。
【0095】可変利得増幅器87の利得(増幅率)の初
期値は,1(すなわち増幅も減衰もしない,対数表記の
場合には0),または,第1の閾値を振幅値として有す
るアナログ誤差信号Eiを,ADC36iのダイナミッ
ク・レンジのたとえば0.9倍程度を使用する大きさに
増幅する値に設定されている。
期値は,1(すなわち増幅も減衰もしない,対数表記の
場合には0),または,第1の閾値を振幅値として有す
るアナログ誤差信号Eiを,ADC36iのダイナミッ
ク・レンジのたとえば0.9倍程度を使用する大きさに
増幅する値に設定されている。
【0096】可変利得増幅器87により増幅された信号
は,ADC36iによりディジタル信号に変換され,電
力計算部82および乗算器88に与えられる。電力計算
部82は,ADC36iからのディジタル信号の電力値
を計算し,この電力値を時間平均演算部83に与える。
は,ADC36iによりディジタル信号に変換され,電
力計算部82および乗算器88に与えられる。電力計算
部82は,ADC36iからのディジタル信号の電力値
を計算し,この電力値を時間平均演算部83に与える。
【0097】時間平均演算部83は,あらかじめ定めら
れた時間の間,電力計算部82から与えられる複数の電
力値を記憶し,記憶した複数の電力値の平均値(時間平
均値)を求め,この時間平均値を制御部85に出力す
る。この「あらかじめ定められた時間」は,誤差信号E
iの変動の大きさに依存して決定され,変動が相対的に
大きい場合には,相対的に短い時間に設定される一方,
変動が相対的に小さい場合には,相対的に長い時間と相
対的に短い時間のいずれに設定されてもよい。具体的な
値は,シミュレーション,実験等によって定められる。
れた時間の間,電力計算部82から与えられる複数の電
力値を記憶し,記憶した複数の電力値の平均値(時間平
均値)を求め,この時間平均値を制御部85に出力す
る。この「あらかじめ定められた時間」は,誤差信号E
iの変動の大きさに依存して決定され,変動が相対的に
大きい場合には,相対的に短い時間に設定される一方,
変動が相対的に小さい場合には,相対的に長い時間と相
対的に短い時間のいずれに設定されてもよい。具体的な
値は,シミュレーション,実験等によって定められる。
【0098】制御部85は,あらかじめ定められた第2
の閾値をその内部メモリ等に有し,この第2の閾値と時
間平均演算部83から与えられた時間平均値とを比較す
る。この第2の閾値は,時間平均値を収束(漸近)させ
るべき値に設定される。
の閾値をその内部メモリ等に有し,この第2の閾値と時
間平均演算部83から与えられた時間平均値とを比較す
る。この第2の閾値は,時間平均値を収束(漸近)させ
るべき値に設定される。
【0099】制御部85は,時間平均値が第2の閾値以
上である場合には,可変利得増幅器87の利得(増幅
率)を現在の値より小さく設定し,時間平均値が第2の
閾値より小さい場合には,可変利得増幅器87の利得を
現在の値より大きく設定する。この設定は,利得を表す
ディジタル信号をDAC86を介してアナログ信号に変
換し,このアナログ信号を可変利得変換器87に与える
ことにより行われる。利得を現在の値より大きくする程
度,および,小さくする程度は,可変利得変換器87の
出力信号が発振しない範囲とされ,具体的な値は,シミ
ュレーション,実験等により求められる。
上である場合には,可変利得増幅器87の利得(増幅
率)を現在の値より小さく設定し,時間平均値が第2の
閾値より小さい場合には,可変利得増幅器87の利得を
現在の値より大きく設定する。この設定は,利得を表す
ディジタル信号をDAC86を介してアナログ信号に変
換し,このアナログ信号を可変利得変換器87に与える
ことにより行われる。利得を現在の値より大きくする程
度,および,小さくする程度は,可変利得変換器87の
出力信号が発振しない範囲とされ,具体的な値は,シミ
ュレーション,実験等により求められる。
【0100】可変利得増幅器87は,DAC86を介し
て与えられた利得により,入力されるアナログ誤差信号
を増幅し,増幅した信号を端子T2を介してADC36
iに与える。ADC36iは,前述したように,入力さ
れたアナログ信号をディジタル信号に変換し,これを再
び電力計算部82および乗算器88に与える。
て与えられた利得により,入力されるアナログ誤差信号
を増幅し,増幅した信号を端子T2を介してADC36
iに与える。ADC36iは,前述したように,入力さ
れたアナログ信号をディジタル信号に変換し,これを再
び電力計算部82および乗算器88に与える。
【0101】このような可変利得増幅器87の利得の制
御により,ADC36iの出力信号の電力の時間平均値
は,第2の閾値に収束するように制御される。
御により,ADC36iの出力信号の電力の時間平均値
は,第2の閾値に収束するように制御される。
【0102】一方,制御部85は,可変利得増幅器87
により増幅されたアナログ誤差信号を元の大きさに戻す
ために必要な値(可変利得増幅器の利得の逆数:ディジ
タル値)を乗算器88に与える。乗算器88は,制御部
85から与えられた値とADC36iから入力されたデ
ィジタル誤差信号とを乗算し,可変利得増幅器87によ
り増幅された誤差信号を元の大きさに戻す。すなわち,
乗算器88は,制御部85から与えられた減衰率により
ディジタル誤差信号を可変に減衰させる可変減衰器とし
て動作する。元の大きさに戻されたディジタル誤差信号
は,端子T4を介して位相回転器54(図1参照)に与
えられる。
により増幅されたアナログ誤差信号を元の大きさに戻す
ために必要な値(可変利得増幅器の利得の逆数:ディジ
タル値)を乗算器88に与える。乗算器88は,制御部
85から与えられた値とADC36iから入力されたデ
ィジタル誤差信号とを乗算し,可変利得増幅器87によ
り増幅された誤差信号を元の大きさに戻す。すなわち,
乗算器88は,制御部85から与えられた減衰率により
ディジタル誤差信号を可変に減衰させる可変減衰器とし
て動作する。元の大きさに戻されたディジタル誤差信号
は,端子T4を介して位相回転器54(図1参照)に与
えられる。
【0103】このように,アナログ誤差信号Eiを増幅
してADC36iに与えることにより,振幅の小さくな
ったアナログ誤差信号であっても,ADC36iのダイ
ナミック・レンジを有効に活用して変換することがで
き,また,ディジタル誤差信号の精度の劣化を防止する
ことができる。
してADC36iに与えることにより,振幅の小さくな
ったアナログ誤差信号であっても,ADC36iのダイ
ナミック・レンジを有効に活用して変換することがで
き,また,ディジタル誤差信号の精度の劣化を防止する
ことができる。
【0104】なお,時間平均演算部83を省略すること
もできる。この場合には,アナログ誤差信号Ei(n)
の1つ1つに対して,可変利得増幅器87の利得が制御
部85により決定されることとなる。また,可変利得増
幅器87に代えて,可変減衰器を使用することもでき
る。
もできる。この場合には,アナログ誤差信号Ei(n)
の1つ1つに対して,可変利得増幅器87の利得が制御
部85により決定されることとなる。また,可変利得増
幅器87に代えて,可変減衰器を使用することもでき
る。
【0105】<第4の実施の形態>図6は,誤差信号可
変増幅装置の他の実施の形態を示すブロック図である。
この誤差信号可変増幅装置においても,ADCとして,
第1の実施の形態のADC36iを例にとって示してい
るが,もう一方のADC36q,および第2の実施の形
態におけるADC65にも同様に適用することができ
る。なお,この誤差信号可変増幅装置の構成要素のう
ち,図5に示す第3の実施の形態と同じものには,同じ
符号を付し,その説明を省略することとする。
変増幅装置の他の実施の形態を示すブロック図である。
この誤差信号可変増幅装置においても,ADCとして,
第1の実施の形態のADC36iを例にとって示してい
るが,もう一方のADC36q,および第2の実施の形
態におけるADC65にも同様に適用することができ
る。なお,この誤差信号可変増幅装置の構成要素のう
ち,図5に示す第3の実施の形態と同じものには,同じ
符号を付し,その説明を省略することとする。
【0106】この誤差信号可変増幅装置は,ADC36
iに加えて,スイッチSW1,SW2と,このスイッチ
SW1,SW2を制御するスイッチ制御部81と,第2
の可変利得変換回路(第2のAGC)9と,乗算器88
とを備えている。第2のAGC9は,制御部85と,D
AC86と,可変利得増幅器87と,ADC89とを備
えている。
iに加えて,スイッチSW1,SW2と,このスイッチ
SW1,SW2を制御するスイッチ制御部81と,第2
の可変利得変換回路(第2のAGC)9と,乗算器88
とを備えている。第2のAGC9は,制御部85と,D
AC86と,可変利得増幅器87と,ADC89とを備
えている。
【0107】ADC89には,ゼロに収束しつつある小
さくなったアナログ誤差信号Eiを変換するものである
ので,ADC36iよりビット数の少ないものを用いる
ことができる。
さくなったアナログ誤差信号Eiを変換するものである
ので,ADC36iよりビット数の少ないものを用いる
ことができる。
【0108】スイッチ制御部81がスイッチSW1を端
子T2側に,スイッチSW2を端子T4側にそれぞれ接
続している場合に,ADC89は,アナログ誤差信号E
iをディジタル誤差信号eiに変換して制御部85に与え
る。制御部85は,ADC89からのディジタル誤差信
号eiの振幅値に応じて,ADC36iのダイナミック
・レンジが有効に利用されるように,可変利得増幅器8
7の利得をDAC86を介して調整する。たとえば,可
変利得増幅器87による増幅後の信号が,ADC36i
のダイナミック・レンジの90パーセントのレンジとな
るように,制御部85は可変利得増幅器87の利得を調
整する。
子T2側に,スイッチSW2を端子T4側にそれぞれ接
続している場合に,ADC89は,アナログ誤差信号E
iをディジタル誤差信号eiに変換して制御部85に与え
る。制御部85は,ADC89からのディジタル誤差信
号eiの振幅値に応じて,ADC36iのダイナミック
・レンジが有効に利用されるように,可変利得増幅器8
7の利得をDAC86を介して調整する。たとえば,可
変利得増幅器87による増幅後の信号が,ADC36i
のダイナミック・レンジの90パーセントのレンジとな
るように,制御部85は可変利得増幅器87の利得を調
整する。
【0109】一方,制御部85は,可変利得増幅器87
により増幅された信号を元の大きさに減衰させるため
に,可変利得増幅器87の利得に対応した減衰率(利得
の逆数)を乗算器88に与える。乗算器88は,ADC
36iからの増幅された誤差信号eiにこの減衰率を乗
算し,端子T4を介して位相回転器54に与える。
により増幅された信号を元の大きさに減衰させるため
に,可変利得増幅器87の利得に対応した減衰率(利得
の逆数)を乗算器88に与える。乗算器88は,ADC
36iからの増幅された誤差信号eiにこの減衰率を乗
算し,端子T4を介して位相回転器54に与える。
【0110】このように,アナログ誤差信号Eiを増幅
してADC36iに与えることにより,振幅の小さくな
ったアナログ誤差信号であっても,ADC36iのダイ
ナミック・レンジを有効に活用して変換することがで
き,また,ディジタル誤差信号の精度の劣化を防止する
ことができる。
してADC36iに与えることにより,振幅の小さくな
ったアナログ誤差信号であっても,ADC36iのダイ
ナミック・レンジを有効に活用して変換することがで
き,また,ディジタル誤差信号の精度の劣化を防止する
ことができる。
【0111】<第5の実施の形態>図7は,誤差信号可
変増幅装置のさらに他の実施の形態を示すブロック図で
ある。この誤差信号可変増幅装置においても,ADCと
して,第1の実施の形態のADC36iを例にとって示
しているが,もう一方のADC36q,および第2の実
施の形態におけるADC65にも同様に適用することが
できる。なお,この誤差信号可変増幅装置の構成要素の
うち,図5に示す第3の実施の形態と同じものには,同
じ符号を付し,その説明を省略することとする。
変増幅装置のさらに他の実施の形態を示すブロック図で
ある。この誤差信号可変増幅装置においても,ADCと
して,第1の実施の形態のADC36iを例にとって示
しているが,もう一方のADC36q,および第2の実
施の形態におけるADC65にも同様に適用することが
できる。なお,この誤差信号可変増幅装置の構成要素の
うち,図5に示す第3の実施の形態と同じものには,同
じ符号を付し,その説明を省略することとする。
【0112】この誤差信号可変増幅装置は,ADC36
iに加えて,スイッチSW1,SW2と,このスイッチ
SW1,SW2を制御するスイッチ制御部81と,第3
の可変利得変換回路(第3のAGC)10と,乗算器8
8とを備えている。第3のAGC10は,制御部85
と,DAC86と,可変利得増幅器87と,変動幅計算
部84とを備えている。
iに加えて,スイッチSW1,SW2と,このスイッチ
SW1,SW2を制御するスイッチ制御部81と,第3
の可変利得変換回路(第3のAGC)10と,乗算器8
8とを備えている。第3のAGC10は,制御部85
と,DAC86と,可変利得増幅器87と,変動幅計算
部84とを備えている。
【0113】変動幅計算部84は,ADC36iからの
ディジタル信号を一定時間蓄積し,蓄積したディジタル
信号の最大値および最小値からADC36iの出力信号
の変動幅(=最大値−最小値)を求める。この変動幅
は,制御部85に与えられる。
ディジタル信号を一定時間蓄積し,蓄積したディジタル
信号の最大値および最小値からADC36iの出力信号
の変動幅(=最大値−最小値)を求める。この変動幅
は,制御部85に与えられる。
【0114】制御部85は,変動幅とADC36iの入
力ダイナミック・レンジとを比較し,(a)変動幅が入
力ダイナミック・レンジ以上の場合には可変利得増幅器
87の利得を現在の値より小さくし,(b)変動幅が入
力ダイナミック・レンジより小さい場合には可変利得増
幅器87の利得を現在の値より大きくするように制御す
る。ここで,利得を大きくする程度および小さくする程
度は,前述した第3の実施の形態と同様にして求められ
る。
力ダイナミック・レンジとを比較し,(a)変動幅が入
力ダイナミック・レンジ以上の場合には可変利得増幅器
87の利得を現在の値より小さくし,(b)変動幅が入
力ダイナミック・レンジより小さい場合には可変利得増
幅器87の利得を現在の値より大きくするように制御す
る。ここで,利得を大きくする程度および小さくする程
度は,前述した第3の実施の形態と同様にして求められ
る。
【0115】これによっても,ADC36iのダイナミ
ック・レンジを有効に活用して変換することができ,ま
た,ディジタル誤差信号の精度の劣化を防止することが
できる。
ック・レンジを有効に活用して変換することができ,ま
た,ディジタル誤差信号の精度の劣化を防止することが
できる。
【0116】<第6の実施の形態>第3の実施の形態か
ら第5の実施の形態のいずれかにおいて,可変利得増幅
器87により増幅された誤差信号eiを減衰させるに
は,ステップ・サイズμ(図1および図4参照)を変化
させることによっても可能である。
ら第5の実施の形態のいずれかにおいて,可変利得増幅
器87により増幅された誤差信号eiを減衰させるに
は,ステップ・サイズμ(図1および図4参照)を変化
させることによっても可能である。
【0117】図8は,ステップ・サイズμを変化させる
誤差信号可変増幅装置の構成を示すブロック図である。
この装置には,図5から図7に示す誤差信号可変増幅装
置のスイッチSW2および乗算器88が存在しない。一
方,図1および図4に示すステップ・サイズ保持部53
は,ステップ・サイズμを変化させることができる可変
ステップ・サイズ保持部530に置き換えられる。
誤差信号可変増幅装置の構成を示すブロック図である。
この装置には,図5から図7に示す誤差信号可変増幅装
置のスイッチSW2および乗算器88が存在しない。一
方,図1および図4に示すステップ・サイズ保持部53
は,ステップ・サイズμを変化させることができる可変
ステップ・サイズ保持部530に置き換えられる。
【0118】スイッチ制御部81は,スイッチSW1の
みを制御する。また,第1のAGC8または第2のAG
C9に含まれる制御部85は,減衰率に対応するステッ
プ・サイズμを可変ステップ・サイズ保持部530に設
定する。可変ステップ・サイズ保持部530は,設定さ
れたステップ・サイズμを図1または図4の乗算器52
i,52qに出力する。これにより,乗算器52i,5
2qにおいて,実質的に減衰され,適正な歪補償値が求
められる。
みを制御する。また,第1のAGC8または第2のAG
C9に含まれる制御部85は,減衰率に対応するステッ
プ・サイズμを可変ステップ・サイズ保持部530に設
定する。可変ステップ・サイズ保持部530は,設定さ
れたステップ・サイズμを図1または図4の乗算器52
i,52qに出力する。これにより,乗算器52i,5
2qにおいて,実質的に減衰され,適正な歪補償値が求
められる。
【0119】本実施の形態においても,アナログ誤差信
号Eiを増幅してADC36iに与えることにより,振
幅の小さくなったアナログ誤差信号であっても,ADC
36iのダイナミック・レンジを有効に活用して変換す
ることができ,また,ディジタル誤差信号の精度の劣化
を防止することができる。
号Eiを増幅してADC36iに与えることにより,振
幅の小さくなったアナログ誤差信号であっても,ADC
36iのダイナミック・レンジを有効に活用して変換す
ることができ,また,ディジタル誤差信号の精度の劣化
を防止することができる。
【0120】<第7の実施の形態>前述した第3の実施
の形態から第6の実施の形態において,スイッチ制御部
81に代えてタイマを用いることにより,ステップSW
1およびSW2を制御することもできる。
の形態から第6の実施の形態において,スイッチ制御部
81に代えてタイマを用いることにより,ステップSW
1およびSW2を制御することもできる。
【0121】図9は,タイマ89を用いた誤差信号可変
増幅装置の構成を示すブロック図である。この誤差信号
可変増幅装置は,スイッチ制御部81の代わりにタイマ
89を用いている点で,図5から図8に示す誤差信号可
変増幅装置と異なる。他の構成および構成要素は,図5
から図8に示す誤差信号可変増幅装置と同じである。し
たがって,以下では,タイマ89についてのみ説明す
る。
増幅装置の構成を示すブロック図である。この誤差信号
可変増幅装置は,スイッチ制御部81の代わりにタイマ
89を用いている点で,図5から図8に示す誤差信号可
変増幅装置と異なる。他の構成および構成要素は,図5
から図8に示す誤差信号可変増幅装置と同じである。し
たがって,以下では,タイマ89についてのみ説明す
る。
【0122】タイマ89には,アナログ誤差信号Eiの
振幅の絶対値が,歪補償を開始してから,あらかじめ定
められた値(たとえばスイッチ制御部81に設定される
第1の閾値)よりも小さくなるのに必要な時間(以下
「切換時間」という。)が設定されている。この切換時
間は,シミュレーション,実験等により求められる。タ
イマ89は,この切換時間が経過する前は,スイッチS
W1を端子T1側に,スイッチSW2を端子T3側にそ
れぞれ接続し,この切換時間が経過すると,スイッチS
W1を端子T2側に,スイッチSW2を端子T4側にそ
れぞれ接続する。
振幅の絶対値が,歪補償を開始してから,あらかじめ定
められた値(たとえばスイッチ制御部81に設定される
第1の閾値)よりも小さくなるのに必要な時間(以下
「切換時間」という。)が設定されている。この切換時
間は,シミュレーション,実験等により求められる。タ
イマ89は,この切換時間が経過する前は,スイッチS
W1を端子T1側に,スイッチSW2を端子T3側にそ
れぞれ接続し,この切換時間が経過すると,スイッチS
W1を端子T2側に,スイッチSW2を端子T4側にそ
れぞれ接続する。
【0123】これにより,アナログ誤差信号Eiは,切
換時間が経過すると,可変利得増幅器87により増幅さ
れ,その後,ADC36i(図5または図6参照)によ
りディジタル信号に変換されることとなる。その結果,
ADC36iのダイナミック・レンジを有効に活用する
ことができるとともに,誤差信号の精度の劣化を防止す
ることができる。
換時間が経過すると,可変利得増幅器87により増幅さ
れ,その後,ADC36i(図5または図6参照)によ
りディジタル信号に変換されることとなる。その結果,
ADC36iのダイナミック・レンジを有効に活用する
ことができるとともに,誤差信号の精度の劣化を防止す
ることができる。
【0124】<第8の実施の形態>ADCのダイナミッ
ク・レンジを有効利用するには,入力ダイナミック・レ
ンジを変化させることができるADCを用い,この入力
ダイナミック・レンジを,入力されるアナログ誤差信号
の振幅値に適合させることによっても達成できる。
ク・レンジを有効利用するには,入力ダイナミック・レ
ンジを変化させることができるADCを用い,この入力
ダイナミック・レンジを,入力されるアナログ誤差信号
の振幅値に適合させることによっても達成できる。
【0125】図10は,入力ダイナミック・レンジ可変
ADC(以下,単に「可変ADC」という。)91を用
いた誤差信号変換装置の構成を示すブロック図である。
この誤差信号変換装置は,図1では減算器35i,35
qと位相回転器54との間,図4では減算器64とNC
O66との間にそれぞれ設けられる。
ADC(以下,単に「可変ADC」という。)91を用
いた誤差信号変換装置の構成を示すブロック図である。
この誤差信号変換装置は,図1では減算器35i,35
qと位相回転器54との間,図4では減算器64とNC
O66との間にそれぞれ設けられる。
【0126】この誤差信号変換装置は,可変ADC91
と,この可変ADC91の入力ダイナミック・レンジを
制御する制御部92と,可変ADC91の出力信号の最
大値および最小値を検出するMAX/MIN回路93と
を備えている。
と,この可変ADC91の入力ダイナミック・レンジを
制御する制御部92と,可変ADC91の出力信号の最
大値および最小値を検出するMAX/MIN回路93と
を備えている。
【0127】減算器35i(35q,64)からのアナ
ログ誤差信号Ei(Eq,E)は,可変ADC91および
制御部92に与えられる。
ログ誤差信号Ei(Eq,E)は,可変ADC91および
制御部92に与えられる。
【0128】可変ADC91は,アナログ誤差信号の入
力端子および変換後のディジタル誤差信号の出力端子に
加えて,入力信号の電圧の最大値Vtおよび最小値Vbを
設定するための2つの電圧設定端子を備えている。この
電圧設定端子は制御部92に接続され,制御部92によ
り,電圧の最大値Vtおよび最小値Vbが設定される。
力端子および変換後のディジタル誤差信号の出力端子に
加えて,入力信号の電圧の最大値Vtおよび最小値Vbを
設定するための2つの電圧設定端子を備えている。この
電圧設定端子は制御部92に接続され,制御部92によ
り,電圧の最大値Vtおよび最小値Vbが設定される。
【0129】MAX/MIN回路93は,可変ADC9
1のディジタル信号をあらかじめ定められた時間の間読
み込み,読み込んだディジタル信号の中から最小値D
MINおよび最大値DMAXを求め,制御部92に出力する。
ここで,ディジタル信号を読み込む「あらかじめ定めら
れた時間」は,誤差信号Eiの変動の大きさに依存して
決定され,変動が相対的に大きい場合には,相対的に短
い時間に設定される一方,変動が相対的に小さい場合に
は,相対的に長い時間と相対的に短い時間のいずれに設
定されてもよい。具体的な値は,シミュレーション,実
験等によって定められる。
1のディジタル信号をあらかじめ定められた時間の間読
み込み,読み込んだディジタル信号の中から最小値D
MINおよび最大値DMAXを求め,制御部92に出力する。
ここで,ディジタル信号を読み込む「あらかじめ定めら
れた時間」は,誤差信号Eiの変動の大きさに依存して
決定され,変動が相対的に大きい場合には,相対的に短
い時間に設定される一方,変動が相対的に小さい場合に
は,相対的に長い時間と相対的に短い時間のいずれに設
定されてもよい。具体的な値は,シミュレーション,実
験等によって定められる。
【0130】制御部92には,アナログ誤差信号E
i(Eq,E)が入力されるとともに,前述したスイッチ
制御部81の第1の閾値と同様の閾値があらかじめ設定
されている。制御部部92は,第1の閾値とアナログ誤
差信号Ei(Eq,E)の振幅の絶対値とを比較し,この
振幅の絶対値が第1の閾値より大きい場合には,入力信
号の電圧の最大値Vtおよび最小値Vbをデフォルト値に
維持するとともに,乗算器88に減衰率として1を出力
する。
i(Eq,E)が入力されるとともに,前述したスイッチ
制御部81の第1の閾値と同様の閾値があらかじめ設定
されている。制御部部92は,第1の閾値とアナログ誤
差信号Ei(Eq,E)の振幅の絶対値とを比較し,この
振幅の絶対値が第1の閾値より大きい場合には,入力信
号の電圧の最大値Vtおよび最小値Vbをデフォルト値に
維持するとともに,乗算器88に減衰率として1を出力
する。
【0131】ここで,「デフォルト値」とは,ダイナミ
ック・レンジが可変でない通常のADC(たとえばAD
C36i等)の入力信号の電圧の最大値および最小値を
いう。
ック・レンジが可変でない通常のADC(たとえばAD
C36i等)の入力信号の電圧の最大値および最小値を
いう。
【0132】したがって,振幅の絶対値が第1の閾値よ
り大きい場合には,可変ADC91は,通常のADCと
同様の変換を行い,変換されたディジタル信号は,乗算
器88においても増幅および減衰されることなく,位相
回転器54(NCO66)に与えられる。すなわち,こ
の場合には,減算器35i(35q,64,NCO6
6)との間にADC36i(36q,65)が単独で設
けられているのと同じである。
り大きい場合には,可変ADC91は,通常のADCと
同様の変換を行い,変換されたディジタル信号は,乗算
器88においても増幅および減衰されることなく,位相
回転器54(NCO66)に与えられる。すなわち,こ
の場合には,減算器35i(35q,64,NCO6
6)との間にADC36i(36q,65)が単独で設
けられているのと同じである。
【0133】一方,振幅の絶対値が第1の閾値以下とな
った場合には,制御部92は,可変ADC91の電圧の
最大値Vtおよび最小値Vbを以下の計算式に基づいて計
算し,可変ADC91に設定する。
った場合には,制御部92は,可変ADC91の電圧の
最大値Vtおよび最小値Vbを以下の計算式に基づいて計
算し,可変ADC91に設定する。
【0134】 Vt=1.1×DMAX …(11) Vb=1.1×DMIN …(12) ここで,定数1.1は一例であり,VtおよびVbをD
MAXおよびDMINよりもそれぞれ僅かに大きくするための
数値(たとえば1.05,1.15等)であればよい。
MAXおよびDMINよりもそれぞれ僅かに大きくするための
数値(たとえば1.05,1.15等)であればよい。
【0135】これにより,可変ADC91のダイナミッ
ク・レンジは,入力されるアナログ誤差信号の振幅値に
適合し,誤差信号の変換精度の劣化が防止される。
ク・レンジは,入力されるアナログ誤差信号の振幅値に
適合し,誤差信号の変換精度の劣化が防止される。
【0136】一方,電圧の最大値および最小値を式(1
1)および式(12)によりそれぞれ変化させると,可
変ADC91から出力されるディジタル信号は,以下の
利得(増幅率)Gで増幅されることとなる。
1)および式(12)によりそれぞれ変化させると,可
変ADC91から出力されるディジタル信号は,以下の
利得(増幅率)Gで増幅されることとなる。
【0137】 G=(Vt−Vb)/(Vt0−Vb0) …(13) ただし,Vt0,Vb0は可変ADC91の入力信号電圧の
最大値および最小値の各デフォルト値である。
最大値および最小値の各デフォルト値である。
【0138】したがって,制御部92は,この増幅率の
逆数1/Gを減衰率として乗算器88に与える。これに
より,可変ADC81により増幅されたディジタル信号
は,乗算器88により元の大きさに減衰されて,位相回
転器54(NCO66)に与えられる。
逆数1/Gを減衰率として乗算器88に与える。これに
より,可変ADC81により増幅されたディジタル信号
は,乗算器88により元の大きさに減衰されて,位相回
転器54(NCO66)に与えられる。
【0139】<第9の実施の形態>前述した第3の実施
の形態から第8の実施の形態では,可変利得増幅器87
を用いるので,この可変利得増幅器87により,ディジ
タル誤差信号は,入力信号に対して位相歪(位相の回
転)を有することがある。この位相歪を補償するため
に,ADC36i(36q,65)の出力側に移相器を
設けることができる。
の形態から第8の実施の形態では,可変利得増幅器87
を用いるので,この可変利得増幅器87により,ディジ
タル誤差信号は,入力信号に対して位相歪(位相の回
転)を有することがある。この位相歪を補償するため
に,ADC36i(36q,65)の出力側に移相器を
設けることができる。
【0140】図11は,図7に示す第5の実施の形態に
おける誤差信号可変増幅装置のADC36iの出力側に
移相器90を設けた誤差信号可変増幅装置の構成を示す
ブロック図である。図12の実線は,可変利得増幅器8
7の電力利得とその出力信号の位相のシフト量(位相
歪)との関係を示すグラフであり,破線は,可変利得増
幅器87の電力利得と移相器90に設定される位相との
関係を示すグラフである。
おける誤差信号可変増幅装置のADC36iの出力側に
移相器90を設けた誤差信号可変増幅装置の構成を示す
ブロック図である。図12の実線は,可変利得増幅器8
7の電力利得とその出力信号の位相のシフト量(位相
歪)との関係を示すグラフであり,破線は,可変利得増
幅器87の電力利得と移相器90に設定される位相との
関係を示すグラフである。
【0141】制御部85は,図12の破線で示す利得と
位相との関係をテーブルまたは関数式として,その内部
メモリに保持している。制御部85は,可変利得増幅器
87の利得をある値に設定すると,これに伴い,設定し
た利得に対応する位相の値を内部メモリに記憶されたテ
ーブルまたは関数式から求め,この求めた位相の値を移
相器90に設定する。
位相との関係をテーブルまたは関数式として,その内部
メモリに保持している。制御部85は,可変利得増幅器
87の利得をある値に設定すると,これに伴い,設定し
た利得に対応する位相の値を内部メモリに記憶されたテ
ーブルまたは関数式から求め,この求めた位相の値を移
相器90に設定する。
【0142】増幅器87から端子T2を介してADC3
6iに与えられたアナログ誤差信号は,ディジタル誤差
信号に変換された後,移相器90に入力される。移相器
90は,制御部85により設定された位相の分だけ,入
力されたディジタル誤差信号の位相をシフトさせる。こ
れにより,可変利得増幅器87による位相歪が補償(除
去)される。移相器90により位相歪が補償されたディ
ジタル誤差信号は,乗算器88により減衰され,端子T
4を介して位相回転器54に与えられる。
6iに与えられたアナログ誤差信号は,ディジタル誤差
信号に変換された後,移相器90に入力される。移相器
90は,制御部85により設定された位相の分だけ,入
力されたディジタル誤差信号の位相をシフトさせる。こ
れにより,可変利得増幅器87による位相歪が補償(除
去)される。移相器90により位相歪が補償されたディ
ジタル誤差信号は,乗算器88により減衰され,端子T
4を介して位相回転器54に与えられる。
【0143】このように,誤差信号を増幅することによ
り生じる位相歪が補償(除去)されるので,送信装置の
出力信号の歪をより一層効果的に除去することができ
る。
り生じる位相歪が補償(除去)されるので,送信装置の
出力信号の歪をより一層効果的に除去することができ
る。
【0144】なお,制御部85は,実線で示す利得と位
相のシフト量との関係をテーブルまたは関数式として保
持し,求められた位相の符号を反転させた後,移相器9
0に設定することもできる。また,本実施の形態では,
図7に示す第5の実施の形態を例にとって説明したが,
この移相器90は可変利得増幅器を用いる他の実施の形
態にも適用することができる。
相のシフト量との関係をテーブルまたは関数式として保
持し,求められた位相の符号を反転させた後,移相器9
0に設定することもできる。また,本実施の形態では,
図7に示す第5の実施の形態を例にとって説明したが,
この移相器90は可変利得増幅器を用いる他の実施の形
態にも適用することができる。
【0145】<第10の実施の形態>第9の実施の形態
において,制御部85は,ADC36iの入力ダイナミ
ック・レンジと変動幅との差分d=(ADC36iの入
力ダイナミック・レンジ)−(変動幅)を求め,この差
分dがあらかじめ定められた第3の閾値より大きくなっ
た場合に,可変利得増幅器87の利得を大きくするよう
に制御することができる。ここで,第3の閾値として
は,たとえば,ADC36iの入力ダイナミック・レン
ジの80%,85%等の値とすることができる。
において,制御部85は,ADC36iの入力ダイナミ
ック・レンジと変動幅との差分d=(ADC36iの入
力ダイナミック・レンジ)−(変動幅)を求め,この差
分dがあらかじめ定められた第3の閾値より大きくなっ
た場合に,可変利得増幅器87の利得を大きくするよう
に制御することができる。ここで,第3の閾値として
は,たとえば,ADC36iの入力ダイナミック・レン
ジの80%,85%等の値とすることができる。
【0146】また,可変利得増幅器87の利得を急激に
変化させることによるスプリアスの発生等を防止するた
めに,制御部85は,利得を徐々に変化させるように制
御することができる。図13は,時間と,可変利得増幅
器87の現在の利得からの利得の変化との関係を示すグ
ラフである。利得G1は,可変利得増幅器87の利得を
変化させる前の利得を示し,利得G2は,利得G1を時
間t1かけて増分ΔGだけ増加させた後の利得を示す。
時間t1は,変動幅計算部84がディジタル信号を蓄積
する時間以下の値に設定されることが好ましい。
変化させることによるスプリアスの発生等を防止するた
めに,制御部85は,利得を徐々に変化させるように制
御することができる。図13は,時間と,可変利得増幅
器87の現在の利得からの利得の変化との関係を示すグ
ラフである。利得G1は,可変利得増幅器87の利得を
変化させる前の利得を示し,利得G2は,利得G1を時
間t1かけて増分ΔGだけ増加させた後の利得を示す。
時間t1は,変動幅計算部84がディジタル信号を蓄積
する時間以下の値に設定されることが好ましい。
【0147】利得の増分ΔGの変化は,直線L1で示す
ように直線的に行うこともできるし,曲線L2で示すよ
うに利得G2に次第に漸近させるように行うこともでき
る。制御部85には,直線L1,曲線L2等で利得を変
化させる関数式またはテーブルがあらかじめ設定されて
いる。このように徐々に変化させることにより,スプリ
アスの発生を防止することができる。
ように直線的に行うこともできるし,曲線L2で示すよ
うに利得G2に次第に漸近させるように行うこともでき
る。制御部85には,直線L1,曲線L2等で利得を変
化させる関数式またはテーブルがあらかじめ設定されて
いる。このように徐々に変化させることにより,スプリ
アスの発生を防止することができる。
【0148】移相器90への位相の設定も,利得の設定
と同様にして,第3の閾値を超えた場合に行うことがで
きる。また,図13の直線L1または曲線L2に示すよ
うに,目的の位相へ徐々に近づけていくように設定する
こともできる。
と同様にして,第3の閾値を超えた場合に行うことがで
きる。また,図13の直線L1または曲線L2に示すよ
うに,目的の位相へ徐々に近づけていくように設定する
こともできる。
【0149】さらに,第3の閾値をADC36iのダイ
ナミック・レンジの80%,85%,90%のように複
数個設け,差分dが各閾値を超えるごとに利得の増分Δ
G1,ΔG2,ΔG3ずつ増加させるように制御するこ
ともできる。移相器90への位相も設定についても同様
である。
ナミック・レンジの80%,85%,90%のように複
数個設け,差分dが各閾値を超えるごとに利得の増分Δ
G1,ΔG2,ΔG3ずつ増加させるように制御するこ
ともできる。移相器90への位相も設定についても同様
である。
【0150】<第11の実施の形態>図15に示すよう
に,増幅器の非線型領域においては,入力信号の電力が
大きくなるほど,出力信号の歪が大きくなり,実際の出
力信号の電力と理想的な出力信号の電力との差は大きく
なる。したがって,入力信号の電力が大きくなるほど,
アナログ誤差信号Ei(Eq,E)の値(振幅,電力)も
大きくなる。このため,歪補償係数演算部5(7)(図
1および図4参照)は,歪補償係数hの値を次第に大き
な値へと更新する。その結果,入力信号x(n)は,乗
算器31において大きな振幅(電力)の信号に変換され
て出力される。
に,増幅器の非線型領域においては,入力信号の電力が
大きくなるほど,出力信号の歪が大きくなり,実際の出
力信号の電力と理想的な出力信号の電力との差は大きく
なる。したがって,入力信号の電力が大きくなるほど,
アナログ誤差信号Ei(Eq,E)の値(振幅,電力)も
大きくなる。このため,歪補償係数演算部5(7)(図
1および図4参照)は,歪補償係数hの値を次第に大き
な値へと更新する。その結果,入力信号x(n)は,乗
算器31において大きな振幅(電力)の信号に変換され
て出力される。
【0151】一方,乗算器31において,入力信号を大
きな振幅(電力)の信号に変換しても,増幅器16の特
性により,その出力信号Z(n)は大きな振幅(電力)
の信号に増幅されないため,歪補償係数hはさらに大き
な値へと更新されて行く。これが繰り返されることによ
り,歪補償係数hは際限なく大きくなり,歪補償部3
(6)が正常に動作しなくなるおそれがある。
きな振幅(電力)の信号に変換しても,増幅器16の特
性により,その出力信号Z(n)は大きな振幅(電力)
の信号に増幅されないため,歪補償係数hはさらに大き
な値へと更新されて行く。これが繰り返されることによ
り,歪補償係数hは際限なく大きくなり,歪補償部3
(6)が正常に動作しなくなるおそれがある。
【0152】このような事態を防止するために,参照信
号xiおよびxqにその電力値pに対応した利得を乗算す
る方法がある。
号xiおよびxqにその電力値pに対応した利得を乗算す
る方法がある。
【0153】図14は,参照信号に利得を設定する利得
設定部200を新たに付加した送信装置の構成を示すブ
ロック図である。この図14は,第2の実施の形態の送
信装置(図4)に利得設定部200および乗算器201
i,201qを付加したものであるが,第1の実施の形
態の送信装置(図1)にも同様に付加することができ
る。
設定部200を新たに付加した送信装置の構成を示すブ
ロック図である。この図14は,第2の実施の形態の送
信装置(図4)に利得設定部200および乗算器201
i,201qを付加したものであるが,第1の実施の形
態の送信装置(図1)にも同様に付加することができ
る。
【0154】利得設定部200は,電力計算部32から
電力値pを受け取り,この電力値pが,増幅器16の非
線型領域における所定の電力値以上である場合には,電
力値に対応した利得を乗算器201i,201qに与え
る。ここで,「非線型領域における所定の電力値」と
は,前述したように,非線型領域において,歪補償係数
hを際限なく大きくする処理が繰り返される電力値以下
の電力値であり,シミュレーション,実験等により決定
される。また,「電力値に対応した利得」とは,歪補償
係数hを際限なく大きくする処理が繰り返されるのを防
止できる利得であり,これもシミュレーション,実験等
により決定される。
電力値pを受け取り,この電力値pが,増幅器16の非
線型領域における所定の電力値以上である場合には,電
力値に対応した利得を乗算器201i,201qに与え
る。ここで,「非線型領域における所定の電力値」と
は,前述したように,非線型領域において,歪補償係数
hを際限なく大きくする処理が繰り返される電力値以下
の電力値であり,シミュレーション,実験等により決定
される。また,「電力値に対応した利得」とは,歪補償
係数hを際限なく大きくする処理が繰り返されるのを防
止できる利得であり,これもシミュレーション,実験等
により決定される。
【0155】乗算器201i,201qは,利得設定部
200から与えられる利得と入力信号xiおよびxqとを
乗算し,乗算結果を参照信号として直交変調器61に与
える。それ以降の処理は,前述した第2の実施の形態の
ものと同じである。
200から与えられる利得と入力信号xiおよびxqとを
乗算し,乗算結果を参照信号として直交変調器61に与
える。それ以降の処理は,前述した第2の実施の形態の
ものと同じである。
【0156】これにより,歪補償係数hが際限なく大き
くなり,歪補償部3(6)が正常に動作しなくなるとい
う事態を回避することができる。
くなり,歪補償部3(6)が正常に動作しなくなるとい
う事態を回避することができる。
【0157】<付記> (付記1) ディジタル入力信号から変換されたアナロ
グ信号を増幅する増幅器の歪を補償する歪補償装置にお
いて,前記増幅器の歪を補償するための歪補償係数を保
持し,当該保持した歪補償係数を前記ディジタル入力信
号に適用する歪補償係数適用部と,前記歪補償係数適用
部から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換
し,当該アナログ信号を前記増幅器に出力する第1のデ
ィジタル・アナログ変換器と,前記増幅器からのアナロ
グ出力信号を,当該増幅器の理想的な利得の逆数倍に減
衰させる第1の減衰器と,前記ディジタル入力信号をア
ナログ信号に変換する第2のディジタル・アナログ変換
器と,前記第2のディジタル・アナログ変換器からの出
力信号と前記第1の減衰器からの出力信号との間の差分
信号を求める減算器と,前記差分信号をディジタル信号
に変換するアナログ・ディジタル変換器と,前記アナロ
グ・ディジタル変換器からの出力信号に基づいて新たな
歪補償係数を求め,当該新たな歪補償係数により前記歪
補償係数適用部の保持する歪補償係数を更新する歪補償
係数演算部と,を備えていることを特徴とする歪補償装
置。
グ信号を増幅する増幅器の歪を補償する歪補償装置にお
いて,前記増幅器の歪を補償するための歪補償係数を保
持し,当該保持した歪補償係数を前記ディジタル入力信
号に適用する歪補償係数適用部と,前記歪補償係数適用
部から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換
し,当該アナログ信号を前記増幅器に出力する第1のデ
ィジタル・アナログ変換器と,前記増幅器からのアナロ
グ出力信号を,当該増幅器の理想的な利得の逆数倍に減
衰させる第1の減衰器と,前記ディジタル入力信号をア
ナログ信号に変換する第2のディジタル・アナログ変換
器と,前記第2のディジタル・アナログ変換器からの出
力信号と前記第1の減衰器からの出力信号との間の差分
信号を求める減算器と,前記差分信号をディジタル信号
に変換するアナログ・ディジタル変換器と,前記アナロ
グ・ディジタル変換器からの出力信号に基づいて新たな
歪補償係数を求め,当該新たな歪補償係数により前記歪
補償係数適用部の保持する歪補償係数を更新する歪補償
係数演算部と,を備えていることを特徴とする歪補償装
置。
【0158】(付記2) 付記1において,前記歪補償
係数適用部が,前記ディジタル入力信号の電力を計算す
る電力計算部と,前記ディジタル入力信号の電力の各値
に対応した歪補償係数を保持し,前記電力計算部により
計算された電力の値に対応した歪補償係数を出力する歪
補償係数記憶部と,前記歪補償係数記憶部の出力する歪
補償係数を前記ディジタル入力信号に乗算する乗算器
と,を備えていることを特徴とする歪補償装置。
係数適用部が,前記ディジタル入力信号の電力を計算す
る電力計算部と,前記ディジタル入力信号の電力の各値
に対応した歪補償係数を保持し,前記電力計算部により
計算された電力の値に対応した歪補償係数を出力する歪
補償係数記憶部と,前記歪補償係数記憶部の出力する歪
補償係数を前記ディジタル入力信号に乗算する乗算器
と,を備えていることを特徴とする歪補償装置。
【0159】(付記3) 付記1または2において,前
記歪補償演算部が,最小2乗平均アルゴリズムまたはク
リップト最小2乗平均アルゴリズムに基づいて新たな歪
補償係数を求めるものである,ことを特徴とする歪補償
装置。
記歪補償演算部が,最小2乗平均アルゴリズムまたはク
リップト最小2乗平均アルゴリズムに基づいて新たな歪
補償係数を求めるものである,ことを特徴とする歪補償
装置。
【0160】(付記4) 付記1から3のいずれか1つ
において,前記ディジタル入力信号が,同相成分のI信
号と,直交成分のQ信号とから構成され,前記歪補償係
数が,実数部に対する歪補償係数と虚数部に対する歪補
償係数とを有する複素数として構成されている,ことを
特徴とする歪補償装置。
において,前記ディジタル入力信号が,同相成分のI信
号と,直交成分のQ信号とから構成され,前記歪補償係
数が,実数部に対する歪補償係数と虚数部に対する歪補
償係数とを有する複素数として構成されている,ことを
特徴とする歪補償装置。
【0161】(付記5) 付記1から4のいずれか1つ
において,前記ディジタル入力信号がベースバンド信号
であり,前記増幅器からの出力信号が無線周波数帯域の
信号であり,前記減算器に入力される信号がともに中間
周波数帯域の信号である,ことを特徴とする歪補償装
置。
において,前記ディジタル入力信号がベースバンド信号
であり,前記増幅器からの出力信号が無線周波数帯域の
信号であり,前記減算器に入力される信号がともに中間
周波数帯域の信号である,ことを特徴とする歪補償装
置。
【0162】(付記6) 付記1から5のいずれか1つ
において,前記減算器と前記アナログ・ディジタル変換
器との間に設けられ,前記差分信号を受け取り,当該差
分信号を可変の利得により増幅して前記アナログ・ディ
ジタル変換器に与える可変利得増幅器と,前記アナログ
・ディジタル変換器と歪補償係数演算部との間に設けら
れ,前記アナログ・ディジタル変換器の出力信号を,前
記可変利得増幅器の利得の逆数の減衰率で可変に減衰さ
せる第2の減衰器と,前記差分信号の振幅または電力の
大きさに応じて,前記可変利得増幅器の利得および前記
第2の減衰器の減衰率を制御する制御部と,前記アナロ
グ・ディジタル変換器に与える信号を,前記差分信号ま
たは前記可変利得増幅器の出力信号の一方に切り換える
第1のスイッチと,前記アナログ・ディジタル変換器の
出力信号または前記第2の減衰器の出力信号の一方が前
記歪補償係数演算部に与えられるように切り換える第2
のスイッチと,前記差分信号の振幅の絶対値に基づい
て,前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを制
御し,前記第1のスイッチを前記差分信号側に切り換え
ている場合には,前記第2のスイッチを前記アナログ・
ディジタル変換器側に切り換え,前記第1のスイッチを
前記可変利得変換器側に切り換えている場合には,前記
第2のスイッチを前記第2の減衰器側に切り換えるスイ
ッチ制御部と,をさらに備えていることを特徴とする歪
補償装置。
において,前記減算器と前記アナログ・ディジタル変換
器との間に設けられ,前記差分信号を受け取り,当該差
分信号を可変の利得により増幅して前記アナログ・ディ
ジタル変換器に与える可変利得増幅器と,前記アナログ
・ディジタル変換器と歪補償係数演算部との間に設けら
れ,前記アナログ・ディジタル変換器の出力信号を,前
記可変利得増幅器の利得の逆数の減衰率で可変に減衰さ
せる第2の減衰器と,前記差分信号の振幅または電力の
大きさに応じて,前記可変利得増幅器の利得および前記
第2の減衰器の減衰率を制御する制御部と,前記アナロ
グ・ディジタル変換器に与える信号を,前記差分信号ま
たは前記可変利得増幅器の出力信号の一方に切り換える
第1のスイッチと,前記アナログ・ディジタル変換器の
出力信号または前記第2の減衰器の出力信号の一方が前
記歪補償係数演算部に与えられるように切り換える第2
のスイッチと,前記差分信号の振幅の絶対値に基づい
て,前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを制
御し,前記第1のスイッチを前記差分信号側に切り換え
ている場合には,前記第2のスイッチを前記アナログ・
ディジタル変換器側に切り換え,前記第1のスイッチを
前記可変利得変換器側に切り換えている場合には,前記
第2のスイッチを前記第2の減衰器側に切り換えるスイ
ッチ制御部と,をさらに備えていることを特徴とする歪
補償装置。
【0163】(付記7) 付記6において,前記スイッ
チ制御部は,前記差分信号の振幅の絶対値に代えて,当
該歪補償装置を動作させてからの時間が,前記差分信号
が収束に向かう時間を経過するまでは,前記第1のスイ
ッチを前記差分信号側に,かつ,前記第2のスイッチを
前記アナログ・ディジタル変換器側にそれぞれ切り換
え,前記差分信号が収束に向かう時間の経過以降は,前
記第1のスイッチを前記可変利得変換器側に,かつ,前
記第2のスイッチを前記第2の減衰器側にそれぞれ切り
換えるタイマにより構成されている,ことを特徴とする
歪補償装置。
チ制御部は,前記差分信号の振幅の絶対値に代えて,当
該歪補償装置を動作させてからの時間が,前記差分信号
が収束に向かう時間を経過するまでは,前記第1のスイ
ッチを前記差分信号側に,かつ,前記第2のスイッチを
前記アナログ・ディジタル変換器側にそれぞれ切り換
え,前記差分信号が収束に向かう時間の経過以降は,前
記第1のスイッチを前記可変利得変換器側に,かつ,前
記第2のスイッチを前記第2の減衰器側にそれぞれ切り
換えるタイマにより構成されている,ことを特徴とする
歪補償装置。
【0164】(付記8) 付記6または7において,前
記制御部が,前記差分信号の,あらかじめ定められた時
間の間の平均電力を求め,当該平均電力があらかじめ定
められた閾値より小さい場合には,前記可変利得増幅器
の利得を現在の値より大きくし,前記平均電力が前記閾
値より小さい場合には,前記可変利得増幅器の利得を現
在の値より小さくするように制御するものである,こと
を特徴とする歪補償装置。
記制御部が,前記差分信号の,あらかじめ定められた時
間の間の平均電力を求め,当該平均電力があらかじめ定
められた閾値より小さい場合には,前記可変利得増幅器
の利得を現在の値より大きくし,前記平均電力が前記閾
値より小さい場合には,前記可変利得増幅器の利得を現
在の値より小さくするように制御するものである,こと
を特徴とする歪補償装置。
【0165】(付記9) 付記6または7において,前
記制御部が,前記差分信号の振幅値に基づいて前記可変
利得変換器の利得および前記第2の減衰器の減衰率を制
御するものである,ことを特徴とする歪補償装置。
記制御部が,前記差分信号の振幅値に基づいて前記可変
利得変換器の利得および前記第2の減衰器の減衰率を制
御するものである,ことを特徴とする歪補償装置。
【0166】(付記10) 付記6または7において,
前記制御部が,前記アナログ・ディジタル変換器の出力
信号の変動幅と前記アナログ・ディジタル変換器の入力
ダイナミック・レンジとの差に基づいて,前記可変利得
変換器の利得および前記第2の減衰器の減衰率を制御す
るものである,ことを特徴とする歪補償装置。
前記制御部が,前記アナログ・ディジタル変換器の出力
信号の変動幅と前記アナログ・ディジタル変換器の入力
ダイナミック・レンジとの差に基づいて,前記可変利得
変換器の利得および前記第2の減衰器の減衰率を制御す
るものである,ことを特徴とする歪補償装置。
【0167】(付記11) 付記10において,前記制
御部が,前記変動幅と前記入力ダイナミック・レンジと
の差分があらかじめ定められた閾値より大きくなった場
合に,前記可変利得変換器の利得を現在の値よりも大き
くするように制御するものである,ことを特徴とする歪
補償装置。
御部が,前記変動幅と前記入力ダイナミック・レンジと
の差分があらかじめ定められた閾値より大きくなった場
合に,前記可変利得変換器の利得を現在の値よりも大き
くするように制御するものである,ことを特徴とする歪
補償装置。
【0168】(付記12) 付記10において,前記制
御部が,前記変動幅と前記入力ダイナミック・レンジと
の差分と比較される,あらかじめ定められた,大きさの
異なる複数の閾値と,これらの各閾値に対応した複数の
利得の増加分とを備え,前記差分が前記複数の閾値のい
ずれかより大きくなるごとに,当該閾値に対応する増加
分だけ前記可変利得増幅器の利得を大きくするものであ
る,ことを特徴とする歪補償装置。
御部が,前記変動幅と前記入力ダイナミック・レンジと
の差分と比較される,あらかじめ定められた,大きさの
異なる複数の閾値と,これらの各閾値に対応した複数の
利得の増加分とを備え,前記差分が前記複数の閾値のい
ずれかより大きくなるごとに,当該閾値に対応する増加
分だけ前記可変利得増幅器の利得を大きくするものであ
る,ことを特徴とする歪補償装置。
【0169】(付記13) 付記1から5のいずれか1
つにおいて,前記歪補償係数演算部が,クリップト最小
2乗平均アルゴリズムに基づいて新たな歪補償係数を求
めるものであり,前記減算器と前記アナログ・ディジタ
ル変換器との間に設けられ,前記差分信号を受け取り,
当該差分信号を可変の利得により増幅して前記アナログ
・ディジタル変換器に与える可変利得増幅器と,前記差
分信号の振幅または電力の大きさに応じて,前記可変利
得増幅器の利得および前記歪補償係数演算部におけるス
テップ・サイズの値を制御する制御部と,をさらに備え
ている歪補償装置。
つにおいて,前記歪補償係数演算部が,クリップト最小
2乗平均アルゴリズムに基づいて新たな歪補償係数を求
めるものであり,前記減算器と前記アナログ・ディジタ
ル変換器との間に設けられ,前記差分信号を受け取り,
当該差分信号を可変の利得により増幅して前記アナログ
・ディジタル変換器に与える可変利得増幅器と,前記差
分信号の振幅または電力の大きさに応じて,前記可変利
得増幅器の利得および前記歪補償係数演算部におけるス
テップ・サイズの値を制御する制御部と,をさらに備え
ている歪補償装置。
【0170】(付記14) 付記6から13のいずれか
1つにおいて,前記アナログ・ディジタル変換器と前記
減算器との間に設けられ,前記アナログ・ディジタル変
換器の出力信号の位相を,設定された位相シフト量だけ
シフトさせる移相器をさらに備え,前記制御部が,前記
可変利得増幅器の利得の値と,その利得の値に対応する
当該可変利得増幅器の出力信号の位相シフト量との関係
に基づいて,前記可変利得増幅器の利得に対応する位相
シフト量だけ,前記可変利得変換器の出力信号の位相を
戻すように,前記移相器に位相シフト量を設定するもの
である,ことを特徴とする歪補償装置。
1つにおいて,前記アナログ・ディジタル変換器と前記
減算器との間に設けられ,前記アナログ・ディジタル変
換器の出力信号の位相を,設定された位相シフト量だけ
シフトさせる移相器をさらに備え,前記制御部が,前記
可変利得増幅器の利得の値と,その利得の値に対応する
当該可変利得増幅器の出力信号の位相シフト量との関係
に基づいて,前記可変利得増幅器の利得に対応する位相
シフト量だけ,前記可変利得変換器の出力信号の位相を
戻すように,前記移相器に位相シフト量を設定するもの
である,ことを特徴とする歪補償装置。
【0171】(付記15) 付記14において,前記制
御部が,前記移相器の前記位相シフト量をあらかじめ定
められた時間をかけて徐々に変化させるものである,こ
とを特徴とする歪補償装置。
御部が,前記移相器の前記位相シフト量をあらかじめ定
められた時間をかけて徐々に変化させるものである,こ
とを特徴とする歪補償装置。
【0172】(付記16) 付記6から15のいずれか
1つにおいて,前記制御部が,前記可変利得増幅器の利
得をあらかじめ定められた時間をかけて徐々に変化させ
るものである,ことを特徴とする歪補償装置。
1つにおいて,前記制御部が,前記可変利得増幅器の利
得をあらかじめ定められた時間をかけて徐々に変化させ
るものである,ことを特徴とする歪補償装置。
【0173】(付記17) 付記1から5のいずれか1
つにおいて,前記アナログ・ディジタル変換器が,入力
ダイナミック・レンジ可変のアナログ・ディジタル変換
器であり,前記アナログ・ディジタル変換器の出力信号
の最大値および最小値を求め,当該最大値および最小値
に基づいて,当該アナログ・ディジタル変換器のダイナ
ミック・レンジの大きさを制御する制御部をさらに備え
ていることを特徴とする歪補償装置。
つにおいて,前記アナログ・ディジタル変換器が,入力
ダイナミック・レンジ可変のアナログ・ディジタル変換
器であり,前記アナログ・ディジタル変換器の出力信号
の最大値および最小値を求め,当該最大値および最小値
に基づいて,当該アナログ・ディジタル変換器のダイナ
ミック・レンジの大きさを制御する制御部をさらに備え
ていることを特徴とする歪補償装置。
【0174】(付記18) 付記1から17のいずれか
1つにおいて,前記ディジタル入力信号の電力値を求め
る電力計算部と,前記電力計算部による電力値に基づい
て,前記ディジタル入力信号の利得を設定する利得設定
部と,前記ディジタル入力信号を前記利得設定部の利得
により増幅し,当該増幅したディジタル入力信号をアナ
ログ信号に変換後,前記減算器に与える増幅器と,をさ
らに備えていることを特徴とする歪補償装置。
1つにおいて,前記ディジタル入力信号の電力値を求め
る電力計算部と,前記電力計算部による電力値に基づい
て,前記ディジタル入力信号の利得を設定する利得設定
部と,前記ディジタル入力信号を前記利得設定部の利得
により増幅し,当該増幅したディジタル入力信号をアナ
ログ信号に変換後,前記減算器に与える増幅器と,をさ
らに備えていることを特徴とする歪補償装置。
【0175】(付記19) ディジタル入力信号から変
換されたアナログ信号を増幅する増幅器の歪を補償する
歪補償方法において,前記増幅器の歪を補償するための
歪補償係数を前記ディジタル入力信号に適用し,前記歪
補償係数を適用されたディジタル信号をアナログ信号に
変換した後,当該アナログ信号を前記増幅器に出力し,
前記増幅器からのアナログ出力信号を,当該増幅器の理
想的な利得の逆数倍に減衰させ,前記ディジタル入力信
号をアナログ信号に変換して,当該アナログ信号と,前
記減衰されたアナログ出力信号との間の差分信号を求
め,前記差分信号をディジタル信号に変換し,前記ディ
ジタル信号に変換された差分信号に基づいて新たな歪補
償係数を求め,当該新たな歪補償係数により歪補償係数
を更新する,ことを特徴とする歪補償方法。
換されたアナログ信号を増幅する増幅器の歪を補償する
歪補償方法において,前記増幅器の歪を補償するための
歪補償係数を前記ディジタル入力信号に適用し,前記歪
補償係数を適用されたディジタル信号をアナログ信号に
変換した後,当該アナログ信号を前記増幅器に出力し,
前記増幅器からのアナログ出力信号を,当該増幅器の理
想的な利得の逆数倍に減衰させ,前記ディジタル入力信
号をアナログ信号に変換して,当該アナログ信号と,前
記減衰されたアナログ出力信号との間の差分信号を求
め,前記差分信号をディジタル信号に変換し,前記ディ
ジタル信号に変換された差分信号に基づいて新たな歪補
償係数を求め,当該新たな歪補償係数により歪補償係数
を更新する,ことを特徴とする歪補償方法。
【0176】(付記20) 増幅器の歪を補償する歪補
償装置において,ディジタル領域にある増幅器の入力側
の信号と,アナログ領域にある増幅器の出力側の信号と
の差分により増幅器の歪成分を算出する演算をアナログ
領域で行う第1の演算回路と,該歪成分の大きさにより
増幅器の入力信号に付与する,歪成分をキャンセルする
ための歪補償係数の演算をディジタル領域により行う第
2の演算回路と,を有することを特徴とする歪補償装
置。
償装置において,ディジタル領域にある増幅器の入力側
の信号と,アナログ領域にある増幅器の出力側の信号と
の差分により増幅器の歪成分を算出する演算をアナログ
領域で行う第1の演算回路と,該歪成分の大きさにより
増幅器の入力信号に付与する,歪成分をキャンセルする
ための歪補償係数の演算をディジタル領域により行う第
2の演算回路と,を有することを特徴とする歪補償装
置。
【0177】(付記21) 増幅器の歪を補償する歪補
償方法において,ディジタル領域にある増幅器の入力側
の信号と,アナログ領域にある増幅器の出力側の信号と
の差分による増幅器の歪成分を算出する演算をアナログ
領域で行い,該歪成分の大きさにより増幅器の入力信号
に付与する,歪成分をキャンセルするための歪補償係数
の演算をディジタル領域により行う,ことを特徴とする
歪補償方法。
償方法において,ディジタル領域にある増幅器の入力側
の信号と,アナログ領域にある増幅器の出力側の信号と
の差分による増幅器の歪成分を算出する演算をアナログ
領域で行い,該歪成分の大きさにより増幅器の入力信号
に付与する,歪成分をキャンセルするための歪補償係数
の演算をディジタル領域により行う,ことを特徴とする
歪補償方法。
【0178】
【発明の効果】本発明によると,アナログ信号をディジ
タル信号に変換するアナログ・ディジタル変換器には,
従来のものよりビット精度が低く,動作周波数も低いも
のを用いることができる。
タル信号に変換するアナログ・ディジタル変換器には,
従来のものよりビット精度が低く,動作周波数も低いも
のを用いることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る「歪補償装
置」の一例としての適応プリディストータ型歪補償部を
備えた送信装置の構成を示すブロック図である。
置」の一例としての適応プリディストータ型歪補償部を
備えた送信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】位相回転器の詳細な構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】位相回転器を構成するセレクタの入力信号と出
力信号との関係を示すテーブルである。
力信号との関係を示すテーブルである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る「歪補償装
置」の一例としての適応プリディストータ型歪補償部を
備えた送信装置の構成を示すブロック図である。
置」の一例としての適応プリディストータ型歪補償部を
備えた送信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】アナログ誤差信号を可変に増幅してADCに入
力する誤差信号可変増幅装置の構成を示すブロック図で
ある。
力する誤差信号可変増幅装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】誤差信号可変増幅装置の他の実施の形態を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図7】誤差信号可変増幅装置のさらに他の実施の形態
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図8】ステップ・サイズμを変化させる誤差信号可変
増幅装置の構成を示すブロック図である。
増幅装置の構成を示すブロック図である。
【図9】タイマを用いた誤差信号可変増幅装置の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図10】ダイナミック・レンジ可変ADCを用いた誤
差信号変換装置の構成を示すブロック図である。
差信号変換装置の構成を示すブロック図である。
【図11】図7に示す第5の実施の形態における誤差信
号可変増幅装置のADCの出力側に移相器を設けた誤差
信号可変増幅装置の構成を示すブロック図である。
号可変増幅装置のADCの出力側に移相器を設けた誤差
信号可変増幅装置の構成を示すブロック図である。
【図12】実線は,可変利得増幅器の電力利得とその出
力信号の位相のシフト量との関係を示すグラフであり,
破線は,可変利得増幅器の電力利得と移相器に設定され
る位相(破線)との関係を示すグラフである。
力信号の位相のシフト量との関係を示すグラフであり,
破線は,可変利得増幅器の電力利得と移相器に設定され
る位相(破線)との関係を示すグラフである。
【図13】可変利得増幅器の現在の利得からの利得の変
化と時間との関係を示すグラフである。
化と時間との関係を示すグラフである。
【図14】入力信号に利得を設定する利得設定部を新た
に付加した送信装置の構成を示すブロック図である。
に付加した送信装置の構成を示すブロック図である。
【図15】増幅器の入出力特性を示すグラフである。
【図16】従来の適応プリディストータ型歪補償装置を
備えた送信装置の構成を示すブロック図である。
備えた送信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 変調/増幅部 3,6 歪補償部 5,7 歪補償係数演算部 31 乗算器 32 電力計算部 33 歪補償係数記憶部 34i,34q,44i,44q DAC 35i,35q,64 減算器 36i,36q,65 ADC 43 減衰器 53 ステップ・サイズ保持部 530 可変ステップ・サイズ保持部 81 スイッチ制御部 84 変動幅計算部 85,92 制御部 87 可変利得増幅器 88 乗算器 89 タイマ 90 移相器 91 入力ダイナミック・レンジ可変ADC 93 MAX/MIN回路 200 利得設定部 SW1,SW2 スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 久保 徳郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 大出 高義 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 長谷 和男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 石川 広吉 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA00 CA21 FA19 GN01 GN06 HA38 HN03 HN04 HN10 HN16 KA00 KA16 KA19 KA23 KA26 KA32 KA33 KA34 KA41 KA53 MA11 SA14 TA01 TA02 TA06 5J091 AA01 AA41 CA00 CA21 FA19 HA38 KA00 KA16 KA19 KA23 KA26 KA32 KA33 KA34 KA41 KA53 MA11 SA14 TA01 TA02 TA06 5K004 AA01 AA05 BC01 FE10 FF05
Claims (5)
- 【請求項1】 ディジタル入力信号から変換されたアナ
ログ信号を増幅する増幅器の歪を補償する歪補償装置に
おいて,前記増幅器の歪を補償するための歪補償係数を
保持し,当該保持した歪補償係数を前記ディジタル入力
信号に適用する歪補償係数適用部と,前記歪補償係数適
用部から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変
換し,当該アナログ信号を前記増幅器に出力する第1の
ディジタル・アナログ変換器と,前記増幅器からのアナ
ログ出力信号を,当該増幅器の理想的な利得の逆数倍に
減衰させる第1の減衰器と,前記ディジタル入力信号を
アナログ信号に変換する第2のディジタル・アナログ変
換器と,前記第2のディジタル・アナログ変換器からの
出力信号と前記第1の減衰器からの出力信号との間の差
分信号を求める減算器と,前記差分信号をディジタル信
号に変換するアナログ・ディジタル変換器と,前記アナ
ログ・ディジタル変換器からの出力信号に基づいて新た
な歪補償係数を求め,当該新たな歪補償係数により前記
歪補償係数適用部の保持する歪補償係数を更新する歪補
償係数演算部と,を備えていることを特徴とする歪補償
装置。 - 【請求項2】 請求項1において,前記歪補償係数適用
部が,前記ディジタル入力信号の電力を計算する電力計
算部と,前記ディジタル入力信号の電力の各値に対応し
た歪補償係数を保持し,前記電力計算部により計算され
た電力の値に対応した歪補償係数を出力する歪補償係数
記憶部と,前記歪補償係数記憶部の出力する歪補償係数
を前記ディジタル入力信号に乗算する乗算器と,を備え
ていることを特徴とする歪補償装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において,前記減算器
と前記アナログ・ディジタル変換器との間に設けられ,
前記差分信号を受け取り,当該差分信号を可変の利得に
より増幅して前記アナログ・ディジタル変換器に与える
可変利得増幅器と,前記アナログ・ディジタル変換器と
歪補償係数演算部との間に設けられ,前記アナログ・デ
ィジタル変換器の出力信号を,前記可変利得増幅器の利
得の逆数の減衰率で可変に減衰させる第2の減衰器と,
前記差分信号の振幅または電力の大きさに応じて,前記
可変利得増幅器の利得および前記第2の減衰器の減衰率
を制御する制御部と,前記アナログ・ディジタル変換器
に与える信号を,前記差分信号または前記可変利得増幅
器の出力信号の一方に切り換える第1のスイッチと,前
記アナログ・ディジタル変換器の出力信号または前記第
2の減衰器の出力信号の一方が前記歪補償係数演算部に
与えられるように切り換える第2のスイッチと,前記差
分信号の振幅の絶対値に基づいて,前記第1のスイッチ
および前記第2のスイッチを制御し,前記第1のスイッ
チを前記差分信号側に切り換えている場合には,前記第
2のスイッチを前記アナログ・ディジタル変換器側に切
り換え,前記第1のスイッチを前記可変利得変換器側に
切り換えている場合には,前記第2のスイッチを前記第
2の減衰器側に切り換えるスイッチ制御部と,をさらに
備えていることを特徴とする歪補償装置。 - 【請求項4】 増幅器の歪を補償する歪補償装置におい
て,ディジタル領域にある増幅器の入力側の信号と,ア
ナログ領域にある増幅器の出力側の信号との差分により
増幅器の歪成分を算出する演算をアナログ領域で行う第
1の演算回路と,該歪成分の大きさにより増幅器の入力
信号に付与する,歪成分をキャンセルするための歪補償
係数の演算をディジタル領域により行う第2の演算回路
と,を有することを特徴とする歪補償装置。 - 【請求項5】 増幅器の歪を補償する歪補償方法におい
て,ディジタル領域にある増幅器の入力側の信号と,ア
ナログ領域にある増幅器の出力側の信号との差分による
増幅器の歪成分を算出する演算をアナログ領域で行い,
該歪成分の大きさにより増幅器の入力信号に付与する,
歪成分をキャンセルするための歪補償係数の演算をディ
ジタル領域により行う,ことを特徴とする歪補償方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000303748A JP2002111401A (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | 信号の歪補償装置および歪補償方法 |
| US09/784,601 US6552609B2 (en) | 2000-10-03 | 2001-02-15 | Signal distortion compensating apparatus and method |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000303748A JP2002111401A (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | 信号の歪補償装置および歪補償方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002111401A true JP2002111401A (ja) | 2002-04-12 |
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ID=18784905
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000303748A Pending JP2002111401A (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | 信号の歪補償装置および歪補償方法 |
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|---|---|
| US (1) | US6552609B2 (ja) |
| JP (1) | JP2002111401A (ja) |
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