JP2002146073A - スチレン系樹脂発泡体およびその製造方法 - Google Patents

スチレン系樹脂発泡体およびその製造方法

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JP2002146073A
JP2002146073A JP2000337980A JP2000337980A JP2002146073A JP 2002146073 A JP2002146073 A JP 2002146073A JP 2000337980 A JP2000337980 A JP 2000337980A JP 2000337980 A JP2000337980 A JP 2000337980A JP 2002146073 A JP2002146073 A JP 2002146073A
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phosphate
foam
resin
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JP2000337980A
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English (en)
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Yoichi Ohara
洋一 大原
Toru Yoshida
融 吉田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境適合性に優れた熱可塑性樹脂であるスチ
レン系樹脂からなる発泡体であり、燃焼時の溶融変形、
溶融滴下の問題が改善され、難燃性、断熱性の優れたス
チレン系樹脂発泡体を得る。 【解決手段】 スチレン系樹脂100重量部に対して、
1)リン系化合物1〜200重量部、および、2)トリ
アジン骨格含有化合物および/または多価アルコール類
を1〜200重量部含有することを特徴とするスチレン
系樹脂発泡体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境適合性に優れ
た熱可塑性樹脂であるスチレン系樹脂からなる発泡体で
あり、特に燃焼時の溶融変形および溶融滴下性が飛躍的
に改善され、かつ、難燃性に優れたスチレン系樹脂発泡
体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スチレン系樹脂にフロン類などの発泡剤
を添加し、押出発泡、ビーズ法発泡して発泡体を得るこ
とは既に知られている。
【0003】このようなスチレン系樹脂発泡体を例えば
建築用断熱材料として用いる場合、自己消火性などの難
燃性が要求され、たとえば、JIS A9511などに
その燃焼性レベルが規定されている。
【0004】このような難燃性の要求されるスチレン系
樹脂発泡体には一般にハロゲン系難燃剤が添加される。
【0005】しかしながら、このようにして得られたス
チレン系樹脂発泡体は自己消火性ではあるものの、燃焼
時には溶融滴下が起こって形態が保持されず、燃焼時に
形状が保持されることが要望される用途への展開が制約
されている。
【0006】燃焼時にある程度形態が保持される樹脂発
泡体としては、熱硬化性樹脂発泡体、例えばフェノール
−ホルムアルデヒド樹脂発泡体などが挙げられる。しか
しながら、このような発泡体では、溶融滴下が起こら
ず、形態は保持されるものの、発泡体が脆い、残存ホル
ムアルデヒドによる居住空間の汚染、さらには熱硬化性
樹脂であるがためにリサイクル利用することが非常に困
難であるといった環境適合性に問題があり、広く流通し
ていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、建築用断
熱材料として、燃焼時に形態がある程度保持されるとと
もに、揮発性物質の放散が少なく、リサイクル性に優れ
るといった環境適合性を兼ね備えた断熱材としては未だ
十分な性能をもつものは見いだされていない。
【0008】このような状況の下、本発明が解決しよう
とする課題は、スチレン系樹脂をベースとし、前記特性
を具備した発泡体およびその製造方法を提供することで
ある。
【0009】
【発明が解決するための手段】本発明者らは、前記課題
の解決のため、鋭意研究の結果、スチレン系樹脂にリン
系化合物とトリアジン骨格含有化合物および/または多
価アルコール類とを含有させた発泡体において、燃焼時
に溶融滴下せず、炭化することで形状がある程度保持さ
れると共に、揮発性物質の放散が少なく、かつ、熱可塑
性樹脂であることからリサイクル性にもすぐれた建築用
断熱材料が得られることを見いだし、本発明に至った。
特に、ハロゲン系難燃剤を併用せず、非ハロゲン系の発
泡剤を使用する場合には、非常に環境適合性に優れた発
泡体が提供される。
【0010】すなわち本発明は、(1)スチレン系樹脂
100重量部に対して、1)リン系化合物1〜200重
量部、および、2)トリアジン骨格含有化合物および/
または多価アルコール類を1〜200重量部含有するこ
とを特徴とするスチレン系樹脂発泡体に関する。さらに
本発明は 、(2)スチレン系樹脂100重量部に対
し、さらに難燃剤0.1〜200重量部を含有すること
を特徴とする(1)記載のスチレン系樹脂発泡体に関す
る。
【0011】さらに本発明は、(3)リン系化合物がリ
ン酸塩、リン酸エステル、ホスファゼン類から選ばれる
1種以上の化合物であることを特徴とする(1)または
(2)記載のスチレン系樹脂発泡体。さらに本発明は、
(4)非ハロゲン系発泡剤を含有させた後、発泡させる
ことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のス
チレン系樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0012】
【発明の実施形態】本発明で用いられるスチレン系樹脂
としては、スチレン単量体のみから得られるポリスチレ
ンホモポリマー、スチレン単量体とスチレンと共重合可
能な単量体あるいはその誘導体から得られるランダム、
ブロックあるいはグラフト共重合体、後臭素化ポリスチ
レン、ゴム強化ポリスチレンなどの変性ポリスチレンな
どが挙げられる。
【0013】スチレン単量体と共重合可能な単量体とし
ては、α−メチルスチレン、α−エチルスチレンなどの
芳香族ビニル単量体類、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリルなどのシアン化ビニル単量体類、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸ステアリル、メタクリル酸2−ヒドロキシエ
チルなどのメタクリル酸エステル類、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ステアリル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのア
クリル酸エステル類、メタクリル酸、アクリル酸などの
(メタ)アクリル酸類、マレイン酸、α−フェニル無水
マレイン酸、α−メチル無水マレイン酸などのα,β−
不飽和カルボン酸無水物類、フェニルマレイミド、マレ
イミド、メチルマレイミド、エチルマレイミド、プロピ
ルマレイミド、ラウリルマレイミドなどのマレイミド系
単量体、グリシジルメタクリレートなどのグリシジル基
含有単量体類などが挙げられる。これらは単独あるいは
2種以上混合して使用することができる。
【0014】スチレン系樹脂としては、発泡体を得る際
の成形性からポリスチレンホモポリマーが好ましい。
【0015】本発明では、1)リン系化合物と2)トリ
アジン骨格含有化合物および/または多価アルコール類
を用いることで、燃焼時に炭化を促進し、溶融滴下を抑
制して燃焼時に形態がある程度保持される効果を有す
る。これは、スチレン系樹脂あるいは他の配合剤から水
素原子を引き抜き、あるいは脱水酸基あるいは脱水をす
る作用を示し、炭化を促進させることで効果が現れてい
るものと考える。
【0016】本発明で用いられるリン系化合物は、分子
中にリン原子を有する化合物であれば特に制限はなく、
例えば、三酸化リン、四酸化リン、五酸化リンなどのリ
ン酸化物、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、メタリン
酸、ピロリン酸、ポリリン酸などのリン酸化合物、モノ
アンモニウムホスフェート、ジアンモニウムホスフェー
ト、アンモニウムポリホスフェートなどのリン酸アンモ
ニウム塩、メラミンモノホスフェート、メラミンジホス
フェート、メラミンポリホスフェートなどのリン酸メラ
ミン塩、リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カ
リウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムなどの
リン酸金属塩などのリン酸塩類、トリメチルホスフェー
ト、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリブ
トキシエチルホスフェート、モノイソデシルホスフェー
ト、2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェー
ト、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェ
ートなどの脂肪族系リン酸エステル類、トリフェニルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニ
ルホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホス
フェート、トリス(フェニルフェニル)ホスフェート、
トリナフチルホスフェート、クレジルジフェニルホスフ
ェート、キシレニルジフェニルホスフェート、ジフェニ
ル(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ジ(イソプロ
ピルフェニル)フェニルホスフェート、ジフェニル−2
−アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジフェニル
−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェートなどの
芳香族系リン酸エステル類、下記の一般式1で表される
リン酸エステル基を2以上有するリン酸エステル類、
【0017】
【化1】 (式中、R1はレゾルシノール、ハイドロキノン、ビス
フェノールA等の残基を表す。R2はフェニル基、トリ
ル基、キシリル基などを表し、同一でも異なっていても
よい。nは1以上の整数である) 一般式1で表されるリン酸エステル類としては、レゾル
シノール・ビス(ジフェニルホスフェート)、レゾルシ
ノール・ビス(ジキシレニルホスフェート)、レゾルシ
ノール・ビス(ジクレジルホスフェート)、ハイドロキ
ノン・ビス(ジフェニルホスフェート)、ハイドロキノ
ン・ビス(ジキシレニルホスフェート)、ハイドロキノ
ン・ビス(ジクレジルホスフェート)、ビスフェノール
A・ビス(ジフェニルホスフェート)、ビスフェノール
A・ビス(ジキシレニルホスフェート)、ビスフェノー
ルA・ビス(ジクレジルホスフェート)などの芳香族系
ジ(リン酸エステル)類(前記一般式1において、n=
1のもの)、ポリ(レゾルシノール・フェニルホスフェ
ート)、ポリ(レゾルシノール・クレジルホスフェー
ト)、ポリ(レゾルシノール・キシレニルホスフェー
ト)、ポリ(ハイドロキノン・フェニルホスフェー
ト)、ポリ(ハイドロキノン・クレジルホスフェー
ト)、ポリ(ハイドロキノン・キシレニルホスフェー
ト)、ポリ(ビスフェノールA・フェニルホスフェー
ト)、ポリ(ビスフェノールA・クレジルホスフェー
ト)、ポリ(ビスフェノールA・キシレニルホスフェー
ト)などの芳香族系ポリ(リン酸エステル)類(前記一
般式1においてnが2以上のもの)などのリン酸エステ
ル類、ホスファゼン、ポリホスファゼンなどのホスファ
ゼン類、リン酸アミン類、リン酸アミド類などが挙げら
れる。
【0018】該リン系化合物が粒子状、粉体状、板状、
針状などの固体形状であった場合にはメラミン樹脂、フ
ェノール樹脂、グアナミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタ
ン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂、シランカップリン
グ剤などから選ばれる1種以上の化合物など表面被覆あ
るいは表面処理できる化合物で表面処理されたものであ
ってもよい。
【0019】該リン系化合物では、燃焼時の形状保持の
観点から、アンモニウムホスフェート、アンモニウムポ
リホスフェート、メラミンホスフェート、メラミンポリ
ホスフェートなどのリン酸塩、トリフェニルホスフェー
ト、前記一般式1で表される芳香族ジ(リン酸エステ
ル)類または芳香族ポリ(リン酸エステル)類などのリ
ン酸エステル類、ホスファゼン、ポリホスファゼンなど
のホスファゼン類が好ましい。さらに、リン酸塩類では
表面処理されたリン酸塩類がより好ましい。
【0020】該リン系化合物の含有量は、スチレン系樹
脂100重量部に対して、1〜200重量部であり、好
ましくは5〜150重量部、さらに好ましくは10〜1
20重量部である。リン系化合物が1重量部未満では自
己消火性効果が見られず、200重量部を越えると発泡
体の成形性が困難となるため好ましくない。
【0021】本発明では、燃焼時の炭化を促進し、形状
保持性をより高めるために、トリアジン骨格含有化合物
および/または多価アルコール類が併用される。
【0022】本発明で用いられるトリアジン骨格含有化
合物とは、炭素原子と窒素原子からなるトリアジン構造
を有する化合物であり、具体的にはメラミン、メチロー
ルメラミン類などのメラミン誘導体、シアヌル酸、メチ
ルシアヌレート、ジエチルシアヌレート、トリメチルシ
アヌレート、トリエチルシアヌレート、イソシアヌル
酸、メチルイソシアヌレート、N,N’−ジエチルイソ
シアヌレート、トリスメチルイソシアヌレート、トリス
エチルイソシアヌレート、ビス(2−カルボキシエチ
ル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(2−カル
ボキシエチル)イソシアヌレート、トリス(2,3−エ
ポキシプロピル)イソシアヌレートなどのシアヌル酸、
イソシアヌル酸またはその誘導体、メラミンシアヌレー
トなどのメラミン(誘導体)と(イソ)シアヌル酸(誘
導体)との塩などが挙げられる。
【0023】トリアジン骨格含有化合物では、燃焼時の
形状保持の観点から、メラミン、シアヌル酸、イソシア
ヌル酸、メラミンシアヌレートなどが好ましい。
【0024】本発明で用いられる多価アルコール類は、
1分子中に2個以上の水酸基を含有する化合物であっ
て、その具体例としては、モノペンタエリスリトール、
ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトールな
どのペンタエリスリトール類、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレン
グリコールとプロピレングリコールとの共重合体などの
グリコール類、グリセリン、レゾルシノール、トリメチ
ロールプロパンなどが挙げられる。
【0025】多価アルコール類では、燃焼時の形状保持
の観点から、モノペンタエリスリトールが好ましい。
【0026】トリアジン骨格含有化合物の含有量、また
は多価アルコール類の含有量、さらにはトリアジン骨格
含有化合物および多価アルコール類の混合含有量は、ス
チレン系樹脂100重量部に対して、1〜200重量部
であり、好ましくは5〜150重量部、さらに好ましく
は10〜120重量部である。含有量が1重量部未満で
は自己消火性効果が見られず、200重量部を越えると
発泡体の成形性が困難となるため好ましくない。
【0027】本発明では、燃焼時の形状保持性をより高
めるためにトリアジン骨格含有化合物および多価アルコ
ール類の両化合物を含有することがより好ましい。トリ
アジン骨格含有化合物と多価アルコール類の含有比率と
しては重量比(トリアジン骨格含有化合物/多価アルコ
ール類)で5/95〜95/5であり、好ましくは10
/90〜90/10である。
【0028】本発明においては、上記の化合物でハロゲ
ン系難燃剤を使用しないでも難燃性の向上が果たせるた
め、特に環境適合性に優れた発泡体が得られるが、得ら
れる発泡体の難燃性をさらに向上させる目的の場合に
は、次に記述する難燃剤を加えることができる。
【0029】本発明で用いられる難燃剤に特に制限はな
く、例えば、ヘキサブロモシクロドデカンなどの脂肪族
あるいは脂環族炭化水素の臭素化物、ヘキサブロモベン
ゼン、エチレンビスペンタブロモジフェニル、デカブロ
モジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテ
ル、2,3−ジブロモプロピルペンタブロモフェニルエ
ーテルなどの芳香族化合物の臭素化物、テトラブロモビ
スフェノールA、テトラブロモビスフェノールAビス
(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモ
ビスフェノールA(2−ブロモエチルエーテル)、テト
ラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテル、テト
ラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルとトリ
ブロモフェノール付加物などの臭素化ビスフェノール類
およびその誘導体、テトラブロモビスフェノールAポリ
カーボネートオリゴマー、テトラブロモビスフェノール
Aジグリシジルエーテルとブロモ化ビスフェノール付加
物エポキシオリゴマーなどの臭素化ビスフェノール類誘
導体オリゴマー、テトラブロモフタレーロジオール、テ
トラブロモフタレートエステル、テトラブロモフタレー
トジソジウム、ポリ(ペンタブロモベンジルポリアクリ
レート)、ペンタブロモフェノール、ブロモフェノキシ
エタノール、臭素化フェノール(ノボラック型)、ジブ
ロモクレジルグリシジルエーテル、臭素化芳香族トリア
ジン、ビニルブロマイド、トリブロモフェノール、ジブ
ロモフェノール、ジブロモメタクレゾール、ジブロモネ
オペンチルグリコール、エチレンビステトラブロモフタ
ルイミド、エチレンビスジブロモノルボルナンジカルボ
キシイミド、ビス(2,4,6ートリブロモフェノキ
シ)エタン、臭素化アクリル系樹脂などの臭素系芳香族
化合物、塩素化パラフィン、塩素化ナフタレン、パーク
ロロペンタデカン、テトラクロロ無水フタル酸、塩素化
芳香族化合物、塩素化脂環状化合物、などのハロゲン系
難燃剤が挙げられる。
【0030】さらには、本発明で用いられるリン系化合
物およびトリアジン骨格含有化合物以外のリン系難燃
剤、窒素含有化合物、さらには水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、四酸化アンチモ
ン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、硼
酸、硼酸亜鉛、硼酸バリウム、酸化硼素などの無機化合
物、などの非ハロゲン系難燃剤が挙げられる。
【0031】難燃剤の添加量は、例えばJIS A95
11に規定される難燃性を得られるよう、発泡剤添加量
などにあわせて適宜調整されるが、スチレン系樹脂10
0重量部に対して、0.1〜200重量部であり、好ま
しくは、1〜150重量部、さらに好ましくは、1〜1
00重量部である。
【0032】本発明において用いられる発泡剤に特に制
限はないが、例えば、プロパン、n−ブタン、i−ブタ
ン、n−ペンタン、i−ペンタン、ネオペンタンなどに
例示される飽和炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチル
エーテル、メチルエチルエーテル、イソプロピルエーテ
ル、n−ブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、フ
ラン、フルフラール、2−メチルフラン、テトラヒドロ
フラン、テトラヒドロピランなどに例示されるエーテル
類、ジメチルケトン、メチルエチルケトン、ジエチルケ
トン、メチルn−プロピルケトン、メチルn−ブチルケ
トン、メチルi−ブチルケトン、メチルn−アミルケト
ン、メチルn−ヘキシルケトン、エチルn−プロピルケ
トン、エチルn−ブチルケトンに例示されるケトン類、
メタノール、エタノール、プロピルアルコール、i−プ
ロピルアルコール、ブチルアルコール、i−ブチルアル
コール、t−ブチルアルコールに例示されるアルコール
類、蟻酸メチルエステル、蟻酸エチルエステル、蟻酸プ
ロピルエステル、蟻酸ブチルエステル、蟻酸アミルエス
テル、プロピオン酸メチルエステル、プロピオン酸エチ
ルエステルに例示されるカルボン酸エステル類、アゾジ
カルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、N,
N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p−トル
エンスルホニルヒドラジン、p,p’−オキシビス(ベ
ンゼンスルホヒドラジド)、塩化メチル、塩化エチルな
どに例示される有機発泡剤、トリクロロフルオロメタン
(R11)、ジクロロジフルオロメタン(R12)、ク
ロロジフルオロメタン(R22)、テトラクロロジフル
オロエタン(R112)、ジクロロフルオロエタン(R
141b)、クロロジフルオロエタン(R142b)、
ジフルオロエタン(R152a)、HFC−245f
a、HFC−236ea、HFC−245ca、HCF
C−225caなどに例示されるフロン系発泡剤、水、
二酸化炭素、窒素、空気などに例示される無機発泡剤な
どが挙げられる。これらは単独又は2種以上混合して使
用することができる。
【0033】これらの中でも、次に記す非ハロゲン系発
泡剤を使用することにより、本発明の発泡体の環境適合
性を更に向上させることができるため望ましい。すなわ
ち、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、n−ペンタ
ン、i−ペンタン、ネオペンタンなどに例示される飽和
炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチ
ルエチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、フラン、フルフラ
ール、2−メチルフラン、テトラヒドロフラン、テトラ
ヒドロピランなどに例示されるエーテル類、 N,N’
−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N’−ジ
メチルN,N’−ジニトロソテレフタールアミド、アゾ
ジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジドアゾ
ジカルボンアミド、 p−トルエンスルホニルヒドラジ
ン、アゾビスホルムアミド、ジエチルアゾジカルボキシ
レート、アゾビスイソブチロニトリル 、p−トルエン
スルホニルヒドラジン、p,p’−オキシビス(ベンゼ
ンスルホヒドラジド)、3,3’−ジスルホヒドラジド
ジフェニルスルフォンなどの有機化学発泡剤、水、二酸
化炭素、窒素、空気、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭
酸アルミニウム、炭酸亜鉛、炭酸アンモニウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウム、その他の炭酸塩、そ
の他の炭酸水素塩、などに例示される無機発泡剤などの
非ハロゲン系発泡剤が環境適合性の観点で好ましい。
【0034】本発明のスチレン系樹脂発泡体の製造時
に、スチレン系樹脂中に添加または添加される発泡剤の
量としては、発泡倍率の設定値などに応じて適宜変えれ
ばよい。通常、発泡倍率20〜40倍程度であれば発泡
剤の合計量を該スチレン系樹脂100重量部に対して2
〜20重量部とするのが好ましい。発泡倍率が極小さく
て良い場合は、発泡剤の添加量が2重量部未満でも充分
である。逆に発泡倍率が100倍といった大きな場合
は、20重量部を越えて添加する場合もあるが、この場
合、過剰な発泡剤量のため発泡体中にボイドなどの不良
を生じることに注意しなければならない。ただし、発泡
剤として飽和炭化水素化合物を用いた場合には、10重
量部を越えると発泡体の燃焼時に発泡剤自体が燃焼し、
難燃性が低下する場合がある。
【0035】また本発明においては、必要に応じて本発
明の効果を阻害しない範囲でシリカ、タルク、ケイ酸カ
ルシウム、ワラストナイト、カオリン、クレイ、マイ
カ、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの無機
化合物、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸バリウム、流動パラフィン、オレ
フィン系ワックス、ステアリルアミド系化合物などの加
工助剤、フェノール系抗酸化剤、リン系安定剤、ベンゾ
トリアゾール類、ヒンダードアミン類などの耐光性安定
剤、帯電防止剤、顔料などの着色剤などの添加剤を含有
させることができる。
【0036】本発明のスチレン系樹脂発泡体の製造は、
押出機を用いて、スチレン系樹脂、リン系化合物、トリ
アジン骨格含有化合物および/または多価アルコール類
を加熱溶融させた後、発泡剤を注入して押出発泡する方
法、スチレン系樹脂、リン系化合物、トリアジン骨格含
有化合物および/または多価アルコール類、発泡剤を同
時に加熱溶融混練して押出発泡する方法、予め発泡剤を
含有したスチレン系樹脂、リン系化合物、トリアジン骨
格含有化合物および/または多価アルコール類からなる
組成物をプレス機を用いて加熱溶融し成形体とした後、
再び加熱して発泡させる方法、予め発泡剤を含有したス
チレン系樹脂、リン化合物、トリアジン骨格含有化合物
および/または多価アルコール類からなる組成物からな
る粒状物を型内に充填し加熱して発泡させる方法などが
挙げられる。
【0037】
【実施例】次に本発明のスチレン系樹脂発泡体について
実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに制限されるものではない。なお、特に
断らない限り「部」は重量部を、「%」は重量%を表
す。以下に示す実施例、比較例の方法で得られた発泡体
の特性として、発泡体密度、自己消火性、燃焼時の溶融
変形、溶融滴下状況(形状保持性)を下記の方法に従っ
て評価した。 (1)発泡体密度(kg/m3):発泡体密度は、次の式:
発泡体密度(g/cm3)=発泡体重量(g)/発泡体体積(c
m3)に基づいて求め、単位を(kg/m3)に換算して示し
た。 (2)自己消火性:製造後14日経過した発泡体を用
い、JIS A9511に規定の燃焼性評価における測
定方法Aに準じて燃焼性試験を行い、下記の基準に従い
判定した。 ○:炎を離した後、5秒以内に消炎した △:炎を離した後、燃焼時間は5秒を越えたが自己消火
性を示した ×:炎を離した後、自己消火せず試験片全体が燃焼して
しまった (3)燃焼時の溶融変形、溶融滴下状況(形状保持
性):2)と同様にして燃焼性試験を行い、消炎後の状
態を目視にて観察し下記の基準に従い判定した。 ○:溶融滴下せず、炭化あるいは発泡炭状になり、形状
をほぼ維持あるいは変形するものの収縮は見られない △:溶融滴下せず、炭化あるいは発泡炭状になるが、収
縮が見られた ×:溶融滴下して試験片が残存しなかった 実施例1 ポリスチレン樹脂(新日鐵化学(株)製、商品名:エス
チレンG−17、メルトインデックス(MI):3.
1)100重量部に対して、リン系化合物として表面処
理されたポリリン酸アンモニウム(チッソ(株)製;商
品名「テラージュC60」)(以下、APPと略す)4
0重量部、多価アルコール類としてモノペンタエリスリ
トール(和光純薬工業(株):試薬:以下、PEと略
す)15重量部、タルク0.3重量部、ステアリン酸バ
リウム0.2重量部をドライブレンドした後、30mm
φ同方向回転ニ軸押出機(L/D=30)を用いて溶融
混練し樹脂組成物を得た。
【0038】得られた樹脂組成物を口径65mmと口径
90mmのものを縦に連結した押出機へ約40kg/h
rの割合で供給した。前記口径65mmの押出機に供給
し、200℃に加熱して溶融混練し、これに連結された
口径90mmの押出機で樹脂温度を120℃に冷却し、
口径90mmの押出機の先端に設けた厚さ方向2mm、
幅方向50mmの長方形断面吐出口のあるダイスより大
気中へ押し出し、直方体状の押出発泡体を得た。このと
き発泡剤として、イソブタンを該スチレン樹脂100重
量部に対して3部、ジメチルエーテルを3部からなる発
泡剤を、それぞれ別のラインから、前記口径65mmの
押出機の先端付近(口径90mmの押出機の先端ダイス
と反対側の端部側に接続される側の端部)から前記樹脂
中に圧入した。得られた発泡体の特性を表1に示す。下
記、比較例1〜3と比較し、自己消火性を有しかつ形状
保持性が向上した発泡体が得られた。 実施例2〜8 表1に示すリン系化合物、トリアジン骨格含有化合物、
多価アルコール類の種類および量の樹脂組成物、およ
び、発泡剤種および注入量に変更した以外は、実施例1
と同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の特性を表
1に示す。下記、比較例1〜3と比較し、自己消火性を
有しかつ形状保持性が向上した発泡体が得られた。
【0039】ただし、用いた化合物は下記の通りであ
る。 リン系化合物 ・トリフェニルホスフェート;大八化学工業(株)製、
商品名「TPP」(以下、TPPと略す) ・メラミン;和光純薬工業(株)製試薬 ・メラミンシアヌレート;日産化学工業(株)製、商品
名「MC440」(以下、MCと略す) ・1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン;ダイキン工
業(株)製(以下、HCFC142bと略す) 実施例9〜10 表1に示すリン系化合物、トリアジン骨格含有化合物、
多価アルコール類の種類および量、さらには、他の難燃
剤としてヘキサブロモシクロドデカン(以下、HBCD
と略す)を3重量部添加した樹脂組成物、および、発泡
剤種および注入量に変更した以外は、実施例1と同様に
して発泡体を得た。得られた発泡体の特性を表1に示
す。前記実施例4と本実施例9を比較して判るように自
己消火性が向上するとともに下記、比較例1〜3と比較
し、自己消火性を有しかつ形状保持性が向上した発泡体
が得られた。 比較例1〜3 表1に示した樹脂組成物とした以外は実施例1と同様に
して発泡体を得た。得られた発泡体の特性を表1に示
す。実施例1〜10と比較して、形状保持性が劣る。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、環境適合性に優れた熱
可塑性樹脂であるスチレン系樹脂からなる発泡体であ
り、燃焼時の溶融変形、溶融滴下の問題が飛躍的に改善
され、難燃性、断熱性の優れたスチレン系樹脂発泡体が
得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/3492 C08K 5/3492 5/521 5/521 5/5399 5/5399 C08L 25/04 C08L 25/04 Fターム(参考) 4F074 AA32A AA32B AA32D AA33A AC17 AC20 AC31 AC33 AD02 AD04 AD05 AD12 AD16 AD21 AG10 BA02 BA03 BA04 BA13 BA14 BA16 BA17 BA18 BA19 BA31 BA32 BA33 BA34 BA36 BA37 BA39 BA44 BA45 BA46 BA47 BA48 BA53 BA54 BA55 BA57 BA72 BA73 BA74 BA75 CA22 CA23 CA24 DA18 DA32 DA58 4J002 BC031 BC041 BC061 BC071 BP031 DE018 DE028 DE218 DE228 DE238 DE248 DH046 EA018 EC038 EC047 EC057 ED028 EE038 EH038 EL068 EP018 EQ018 EU187 EU197 EV218 EV268 EW046 EW056 EW156 FD010 FD130 FD136 FD137 FD328

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂100重量部に対して、
    1)リン系化合物1〜200重量部、および、2)トリ
    アジン骨格含有化合物および/または多価アルコール類
    を1〜200重量部含有することを特徴とするスチレン
    系樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】 スチレン系樹脂100重量部に対し、さ
    らに難燃剤0.1〜200重量部を含有することを特徴
    とする請求項1記載のスチレン系樹脂発泡体。
  3. 【請求項3】 リン系化合物がリン酸塩、リン酸エステ
    ル、ホスファゼン類から選ばれる1種以上の化合物であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載のスチ
    レン系樹脂発泡体。
  4. 【請求項4】 スチレン系樹脂に非ハロゲン系発泡剤を
    含有させ、発泡成形することを特徴とする請求項1〜3
    項のいずれか1項記載のスチレン系樹脂発泡体の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005012415A1 (ja) * 2003-08-01 2005-02-10 Fuji Electric Holdings Co., Ltd. 反応性難燃剤及びそれを用いた難燃性樹脂加工品
JP2006504831A (ja) * 2002-11-04 2006-02-09 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 難燃性組成物

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WO2005012415A1 (ja) * 2003-08-01 2005-02-10 Fuji Electric Holdings Co., Ltd. 反応性難燃剤及びそれを用いた難燃性樹脂加工品

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