JP2002155123A - 架橋ポリアセタール樹脂の連続重合方法 - Google Patents
架橋ポリアセタール樹脂の連続重合方法Info
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- JP2002155123A JP2002155123A JP2000353815A JP2000353815A JP2002155123A JP 2002155123 A JP2002155123 A JP 2002155123A JP 2000353815 A JP2000353815 A JP 2000353815A JP 2000353815 A JP2000353815 A JP 2000353815A JP 2002155123 A JP2002155123 A JP 2002155123A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶融粘度が均一で、微細な不溶成分の生成が
極めて少なく、品質の安定した架橋ポリアセタール樹脂
を製造する方法を提供する。 【解決手段】 トリオキサン(a)、エチレンオキサイ
ド等の環状エーテル化合物(b)及び多官能グリシジル
エーテル化合物(c)を、重合触媒としてカチオン活性
触媒を用いて連続重合し架橋構造を有するポリアセター
ル樹脂を製造するに際し、トリオキサン(a)又はトリ
オキサン(a)を含むモノマーに触媒を添加してから樹
脂状反応物の一部が最初に析出するまでの平均滞留時間
が0.1〜1分になるように初期反応域の重合速度を調
整すると共に、これに続く反応域の温度を90〜110
℃に調節して重合を行い、触媒を添加してからの平均滞
留時間が5〜15分で連続重合機から重合体を排出す
る。
極めて少なく、品質の安定した架橋ポリアセタール樹脂
を製造する方法を提供する。 【解決手段】 トリオキサン(a)、エチレンオキサイ
ド等の環状エーテル化合物(b)及び多官能グリシジル
エーテル化合物(c)を、重合触媒としてカチオン活性
触媒を用いて連続重合し架橋構造を有するポリアセター
ル樹脂を製造するに際し、トリオキサン(a)又はトリ
オキサン(a)を含むモノマーに触媒を添加してから樹
脂状反応物の一部が最初に析出するまでの平均滞留時間
が0.1〜1分になるように初期反応域の重合速度を調
整すると共に、これに続く反応域の温度を90〜110
℃に調節して重合を行い、触媒を添加してからの平均滞
留時間が5〜15分で連続重合機から重合体を排出す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架橋ポリアセタール
樹脂の連続重合方法に関する。更に詳しくは、溶融粘度
が均一で、微細な不溶成分の生成が極めて少なく、品質
の安定した架橋ポリアセタール樹脂を製造する方法に関
する。
樹脂の連続重合方法に関する。更に詳しくは、溶融粘度
が均一で、微細な不溶成分の生成が極めて少なく、品質
の安定した架橋ポリアセタール樹脂を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は、機械的性質、耐
薬品性、摺動性等のバランスに優れ、且つ、その加工が
容易であることにより、代表的なエンジニアリングプラ
スチックとして電気・電子部品、自動車部品、その他の
各種機械部品を中心として広く利用されている。
薬品性、摺動性等のバランスに優れ、且つ、その加工が
容易であることにより、代表的なエンジニアリングプラ
スチックとして電気・電子部品、自動車部品、その他の
各種機械部品を中心として広く利用されている。
【0003】このような利用分野の拡大に伴い、ポリア
セタール樹脂に対してより高度な特性や特殊な特性が要
求されることがある。その1つとして、押出成形やブロ
ー成形における溶融加工性改善の目的で或いは機械的特
性向上の目的で、ポリアセタール樹脂のポリマー骨格に
架橋構造を導入することが知られており、このような架
橋ポリアセタール樹脂は、トリオキサンを主モノマーと
し、これに多官能グリシジルエーテル化合物を共重合成
分の1つとして共重合することにより製造することがで
きる。
セタール樹脂に対してより高度な特性や特殊な特性が要
求されることがある。その1つとして、押出成形やブロ
ー成形における溶融加工性改善の目的で或いは機械的特
性向上の目的で、ポリアセタール樹脂のポリマー骨格に
架橋構造を導入することが知られており、このような架
橋ポリアセタール樹脂は、トリオキサンを主モノマーと
し、これに多官能グリシジルエーテル化合物を共重合成
分の1つとして共重合することにより製造することがで
きる。
【0004】しかしながら、このような架橋ポリアセタ
ール樹脂の製造においては、架橋構造を形成する多官能
グリシジルエーテル化合物の重合時の分散状態等に起因
して、生成する重合体の溶融粘度が不均一になったり、
重合体中に不溶成分が生成する等の問題が生じる場合が
ある。このような問題は、重合に引き続いて行われるポ
リアセタール樹脂の末端安定化工程や安定剤などの配合
工程における押出機での溶融混練、さらにはこのように
して得た架橋ポリアセタール樹脂を成形する際の成形機
での溶融混練では、完全に解消することができないこと
が多い。
ール樹脂の製造においては、架橋構造を形成する多官能
グリシジルエーテル化合物の重合時の分散状態等に起因
して、生成する重合体の溶融粘度が不均一になったり、
重合体中に不溶成分が生成する等の問題が生じる場合が
ある。このような問題は、重合に引き続いて行われるポ
リアセタール樹脂の末端安定化工程や安定剤などの配合
工程における押出機での溶融混練、さらにはこのように
して得た架橋ポリアセタール樹脂を成形する際の成形機
での溶融混練では、完全に解消することができないこと
が多い。
【0005】このような溶融粘度の不均一性や不溶成分
は、架橋ポリアセタール樹脂の射出成形、押出成形、ブ
ロー成形等における溶融加工性に悪影響を与えるもので
あり、また、成形品の表面に微小の異物を形成して表面
外観を損なうものであり、その改善が求められていた。
は、架橋ポリアセタール樹脂の射出成形、押出成形、ブ
ロー成形等における溶融加工性に悪影響を与えるもので
あり、また、成形品の表面に微小の異物を形成して表面
外観を損なうものであり、その改善が求められていた。
【0006】その改善策として、従来より、押出機や成
形機等での溶融混練を高温度、高回転で行う方法が用い
られているが、これらの方法では未だ十分な改善が達成
されているとは言えず、更に重合面からの根本的な改善
による品質の安定した架橋ポリアセタール樹脂の製造が
望まれていた。
形機等での溶融混練を高温度、高回転で行う方法が用い
られているが、これらの方法では未だ十分な改善が達成
されているとは言えず、更に重合面からの根本的な改善
による品質の安定した架橋ポリアセタール樹脂の製造が
望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実情
に鑑み、溶融粘度の不均一性や不溶成分の生成を無く
し、品質の安定した架橋ポリアセタール樹脂を製造する
方法を提供することを目的とする。
に鑑み、溶融粘度の不均一性や不溶成分の生成を無く
し、品質の安定した架橋ポリアセタール樹脂を製造する
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究し、特にその重合条件について
の緻密な検討を行った結果、特定の重合条件を用いて架
橋ポリアセタール樹脂を製造することにより、上述の課
題が解決することを見出し、本発明を完成するに到っ
た。
を達成するため鋭意研究し、特にその重合条件について
の緻密な検討を行った結果、特定の重合条件を用いて架
橋ポリアセタール樹脂を製造することにより、上述の課
題が解決することを見出し、本発明を完成するに到っ
た。
【0009】即ち本発明は、トリオキサン(a)、エチ
レンオキサイド、1,3−ジオキソラン、1,4−ブタ
ンジオールホルマール及びジエチレングリコールホルマ
ールから選ばれた環状エーテル化合物(b)及び多官能
グリシジルエーテル化合物(c)を、重合触媒としてカ
チオン活性触媒を用いて連続重合し架橋構造を有するポ
リアセタール樹脂を製造するに際し、トリオキサン
(a)又はトリオキサン(a)を含むモノマーに触媒を
添加してから樹脂状反応物の一部が最初に析出するまで
の平均滞留時間が0.1〜1分になるように初期反応域
の重合速度を調整すると共に、これに続く反応域の温度
を90〜110℃に調節して重合を行い、触媒を添加し
てからの平均滞留時間が5〜15分で連続重合機から重
合体を排出することを特徴とする架橋ポリアセタール樹
脂の連続重合方法に関する。
レンオキサイド、1,3−ジオキソラン、1,4−ブタ
ンジオールホルマール及びジエチレングリコールホルマ
ールから選ばれた環状エーテル化合物(b)及び多官能
グリシジルエーテル化合物(c)を、重合触媒としてカ
チオン活性触媒を用いて連続重合し架橋構造を有するポ
リアセタール樹脂を製造するに際し、トリオキサン
(a)又はトリオキサン(a)を含むモノマーに触媒を
添加してから樹脂状反応物の一部が最初に析出するまで
の平均滞留時間が0.1〜1分になるように初期反応域
の重合速度を調整すると共に、これに続く反応域の温度
を90〜110℃に調節して重合を行い、触媒を添加し
てからの平均滞留時間が5〜15分で連続重合機から重
合体を排出することを特徴とする架橋ポリアセタール樹
脂の連続重合方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の架橋ポリアセター
ル樹脂の製造方法について説明する。本発明の架橋ポリ
アセタール樹脂は、トリオキサン(a)、エチレンオキ
サイド、1,3−ジオキソラン、1,4−ブタンジオー
ルホルマール及びジエチレングリコールホルマールから
選ばれた環状エーテル化合物(b)及び多官能グリシジ
ルエーテル化合物(c)を塊状重合してなる重合体であ
る。その分子量或いは溶融粘度は、溶融成形可能なもの
であれば何ら限定されるものではないが、特に規定する
ならば、メルトインデックスが0.01〜100g/1
0min(ASTM D1238に準拠)である。
ル樹脂の製造方法について説明する。本発明の架橋ポリ
アセタール樹脂は、トリオキサン(a)、エチレンオキ
サイド、1,3−ジオキソラン、1,4−ブタンジオー
ルホルマール及びジエチレングリコールホルマールから
選ばれた環状エーテル化合物(b)及び多官能グリシジ
ルエーテル化合物(c)を塊状重合してなる重合体であ
る。その分子量或いは溶融粘度は、溶融成形可能なもの
であれば何ら限定されるものではないが、特に規定する
ならば、メルトインデックスが0.01〜100g/1
0min(ASTM D1238に準拠)である。
【0011】本発明に使用するトリオキサン(a)と
は、ホルムアルデヒドの環状三量体であり、一般的には
酸性触媒の存在下でホルムアルデヒド水溶液を反応させ
ることによって得られ、これを蒸留等の方法で精製して
用いられる。
は、ホルムアルデヒドの環状三量体であり、一般的には
酸性触媒の存在下でホルムアルデヒド水溶液を反応させ
ることによって得られ、これを蒸留等の方法で精製して
用いられる。
【0012】次に本発明においては、トリオキサン
(a)と共重合させるコモノマーとして、エチレンオキ
サイド、1,3−ジオキソラン、1,4−ブタンジオー
ルホルマール及びジエチレングリコールホルマールから
選ばれた環状エーテル化合物(b)を用いる。特に好ま
しくは1,3−ジオキソランである。本発明によって得
られる架橋ポリアセタール樹脂の剛性、耐薬品性を考慮
すると、重合に供する上記環状エーテル化合物(b)の
割合は、トリオキサン(a)に対して1種又は2種以上
合わせて0.1〜20重量%が好ましく、特に好ましく
は0.2〜15重量%である。また、環状エーテル化合
物(b)は、重合機に供給する以前にトリオキサンと予
め混合しても、直接重合機に供給してもよく、更には、
他の有機溶剤等で予め希釈して添加してもよい。
(a)と共重合させるコモノマーとして、エチレンオキ
サイド、1,3−ジオキソラン、1,4−ブタンジオー
ルホルマール及びジエチレングリコールホルマールから
選ばれた環状エーテル化合物(b)を用いる。特に好ま
しくは1,3−ジオキソランである。本発明によって得
られる架橋ポリアセタール樹脂の剛性、耐薬品性を考慮
すると、重合に供する上記環状エーテル化合物(b)の
割合は、トリオキサン(a)に対して1種又は2種以上
合わせて0.1〜20重量%が好ましく、特に好ましく
は0.2〜15重量%である。また、環状エーテル化合
物(b)は、重合機に供給する以前にトリオキサンと予
め混合しても、直接重合機に供給してもよく、更には、
他の有機溶剤等で予め希釈して添加してもよい。
【0013】本発明の架橋ポリアセタール樹脂の製造に
おいては、更に架橋構造を構成するする成分として多官
能グリシジルエーテル化合物(c)を用いる。本発明に
使用する多官能グリシジルエーテル化合物(c)として
は、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,
4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ヘキサメチ
レングリコールジグリシジルエーテル、レゾルシノール
ジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジル
エーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
ポリブチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセ
ロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパ
ントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテト
ラグリシジルエーテル等が挙げられる。その中でも特
に、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、エ
チレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロール
トリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリ
シジルエーテルが好ましい。
おいては、更に架橋構造を構成するする成分として多官
能グリシジルエーテル化合物(c)を用いる。本発明に
使用する多官能グリシジルエーテル化合物(c)として
は、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,
4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ヘキサメチ
レングリコールジグリシジルエーテル、レゾルシノール
ジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジル
エーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
ポリブチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセ
ロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパ
ントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテト
ラグリシジルエーテル等が挙げられる。その中でも特
に、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、エ
チレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロール
トリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリ
シジルエーテルが好ましい。
【0014】本発明の架橋ポリアセタール樹脂の製造に
おいて、多官能グリシジルエーテル化合物(c)の使用
量は、好ましくはトリオキサン(a)に対して0.00
1〜0.3重量%、特に好ましくは0.005〜0.2
重量%である。これらの多官能グリシジルエーテル化合
物(c)は、トリオキサン(a)中に添加してもよく、
また、環状エーテル化合物(b)中に添加してもよい。
また、他の有機溶剤等で予め希釈して添加してもよい。
おいて、多官能グリシジルエーテル化合物(c)の使用
量は、好ましくはトリオキサン(a)に対して0.00
1〜0.3重量%、特に好ましくは0.005〜0.2
重量%である。これらの多官能グリシジルエーテル化合
物(c)は、トリオキサン(a)中に添加してもよく、
また、環状エーテル化合物(b)中に添加してもよい。
また、他の有機溶剤等で予め希釈して添加してもよい。
【0015】本発明の架橋ポリアセタール樹脂の製造方
法においては、上記成分の他に分子量を調節する成分を
併用することも可能であり、不安定末端を形成すること
のない連鎖移動剤、即ち、メチラール、メトキシメチラ
ール、ジメトキシメチラール、トリメトキシメチラー
ル、オキシメチレンジ−n−ブチルエーテルの如きアル
コキシ基を有する低分子量アセタール化合物等の1種又
は2種以上を配合できる。また、その使用量は、好まし
くはトリオキサンに対して1種又は2種以上で合わせて
0.001〜0.5重量%である。
法においては、上記成分の他に分子量を調節する成分を
併用することも可能であり、不安定末端を形成すること
のない連鎖移動剤、即ち、メチラール、メトキシメチラ
ール、ジメトキシメチラール、トリメトキシメチラー
ル、オキシメチレンジ−n−ブチルエーテルの如きアル
コキシ基を有する低分子量アセタール化合物等の1種又
は2種以上を配合できる。また、その使用量は、好まし
くはトリオキサンに対して1種又は2種以上で合わせて
0.001〜0.5重量%である。
【0016】本発明の架橋ポリアセタール樹脂の製造に
おいて、重合触媒としてはカチオン活性触媒が用いられ
る。例えば、三フッ化ホウ素及びその配位化合物、ヘテ
ロポリ酸、イソポリ酸、過塩素酸、トリフルオロメタン
スルホン酸の如きパーフルオロアルキルスルホン酸など
が用いられる。特に好ましくは三フッ化ホウ素及びその
配位化合物から選ばれたものであり、三フッ化ホウ素の
配位化合物としては、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラ
ート、三フッ化ホウ素ジブチルエーテラート、三フッ化
ホウ素ジオキサネート、三フッ化ホウ素アセチックアン
ハイドレート、三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯化合
物、三フッ化ホウ素1,3−ジオキソラン錯化合物等が
挙げられる。
おいて、重合触媒としてはカチオン活性触媒が用いられ
る。例えば、三フッ化ホウ素及びその配位化合物、ヘテ
ロポリ酸、イソポリ酸、過塩素酸、トリフルオロメタン
スルホン酸の如きパーフルオロアルキルスルホン酸など
が用いられる。特に好ましくは三フッ化ホウ素及びその
配位化合物から選ばれたものであり、三フッ化ホウ素の
配位化合物としては、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラ
ート、三フッ化ホウ素ジブチルエーテラート、三フッ化
ホウ素ジオキサネート、三フッ化ホウ素アセチックアン
ハイドレート、三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯化合
物、三フッ化ホウ素1,3−ジオキソラン錯化合物等が
挙げられる。
【0017】三フッ化ホウ素又はその配位化合物を触媒
として用いる場合、その使用量は、好ましくはトリオキ
サンに対して三フッ化ホウ素換算で0.0001〜0.
01重量%、特に好ましくは0.0005〜0.005
重量%である。これ以外の活性の高い触媒の場合は、そ
の使用量を適宜減量することができる。
として用いる場合、その使用量は、好ましくはトリオキ
サンに対して三フッ化ホウ素換算で0.0001〜0.
01重量%、特に好ましくは0.0005〜0.005
重量%である。これ以外の活性の高い触媒の場合は、そ
の使用量を適宜減量することができる。
【0018】これらの重合触媒は、重合機内のトリオキ
サン(a)に直接供給してもよく、又、トリオキサン
(a)中に一旦添加して重合機に供給してもよい。ま
た、1,3−ジオキソラン等の環状エーテル化合物
(b)中に一旦添加して供給してもよい。更に、これら
の触媒は、他の有機溶剤等で予め希釈して添加すること
も可能である。
サン(a)に直接供給してもよく、又、トリオキサン
(a)中に一旦添加して重合機に供給してもよい。ま
た、1,3−ジオキソラン等の環状エーテル化合物
(b)中に一旦添加して供給してもよい。更に、これら
の触媒は、他の有機溶剤等で予め希釈して添加すること
も可能である。
【0019】本発明に使用される重合機としては、連続
重合機であれば特に限定されるものではないが、好まし
い重合機としては、内部に2本願の駆動軸を有し、駆動
軸にスクリュー、パドル、円盤、ピン、羽根等の混合手
段(混合翼)が直結された二軸混合型重合機等が例示さ
れる。
重合機であれば特に限定されるものではないが、好まし
い重合機としては、内部に2本願の駆動軸を有し、駆動
軸にスクリュー、パドル、円盤、ピン、羽根等の混合手
段(混合翼)が直結された二軸混合型重合機等が例示さ
れる。
【0020】本発明の架橋ポリアセタール樹脂の製造
は、上記の如き原料モノマー、触媒、連続重合機を用
い、特定の制御された反応条件下で重合を行うことを特
徴とする。
は、上記の如き原料モノマー、触媒、連続重合機を用
い、特定の制御された反応条件下で重合を行うことを特
徴とする。
【0021】即ち、本発明の架橋ポリアセタール樹脂の
製造においては、トリオキサン(a)又はトリオキサン
(a)を含むモノマーに触媒を添加してから樹脂状反応
物の一部が最初に析出するまでの平均滞留時間が0.1
〜1分になるように初期反応域の重合速度を調整すると
共に、これに続く反応域の温度を90〜110℃に調節
して重合を行い、触媒を添加してからの平均滞留時間が
5〜15分で連続重合機から重合体を排出することを特
徴とする。
製造においては、トリオキサン(a)又はトリオキサン
(a)を含むモノマーに触媒を添加してから樹脂状反応
物の一部が最初に析出するまでの平均滞留時間が0.1
〜1分になるように初期反応域の重合速度を調整すると
共に、これに続く反応域の温度を90〜110℃に調節
して重合を行い、触媒を添加してからの平均滞留時間が
5〜15分で連続重合機から重合体を排出することを特
徴とする。
【0022】ここで、初期反応域における樹脂状反応物
析出の判断は目視にて行い、重合機内への触媒又は触媒
を含むモノマーの添加から、白色固体状の樹脂状反応物
が原料モノマー混合溶液から析出するまでの平均滞留時
間を測定し、これが0.1〜1分になるように初期反応
域の重合速度を調整する。かかる初期反応域の重合速度
の調整は、実際に使用する重合機を用いた予備テストに
より予め反応条件を把握しておき、この反応条件を適用
することによっても可能である。触媒を添加してから樹
脂状反応物の一部が最初に析出するまでの平均滞留時間
が0.1分よりも短い場合には、多官能グリシジルエー
テル化合物(c)の反応が不十分で架橋構造形成が劣る
ものとなり好ましくない。また、重合も不安定なものと
なる。逆に、樹脂状反応物が析出するまでの平均滞留時
間が1分よりも長い場合には、溶融粘度の不均一性や不
溶成分の改善効果を得る上で不十分なものとなり好まし
くない。特に好ましくは、かかる平均滞留時間が0.2
〜0.9分となるように重合速度を調整することであ
る。
析出の判断は目視にて行い、重合機内への触媒又は触媒
を含むモノマーの添加から、白色固体状の樹脂状反応物
が原料モノマー混合溶液から析出するまでの平均滞留時
間を測定し、これが0.1〜1分になるように初期反応
域の重合速度を調整する。かかる初期反応域の重合速度
の調整は、実際に使用する重合機を用いた予備テストに
より予め反応条件を把握しておき、この反応条件を適用
することによっても可能である。触媒を添加してから樹
脂状反応物の一部が最初に析出するまでの平均滞留時間
が0.1分よりも短い場合には、多官能グリシジルエー
テル化合物(c)の反応が不十分で架橋構造形成が劣る
ものとなり好ましくない。また、重合も不安定なものと
なる。逆に、樹脂状反応物が析出するまでの平均滞留時
間が1分よりも長い場合には、溶融粘度の不均一性や不
溶成分の改善効果を得る上で不十分なものとなり好まし
くない。特に好ましくは、かかる平均滞留時間が0.2
〜0.9分となるように重合速度を調整することであ
る。
【0023】初期反応域において上記の如く制御された
反応を経た反応物は、これに続く反応域に送られ、この
反応域における重合機内部の温度(雰囲気温度)を90
〜110℃に調節して更に重合を行い、触媒を添加して
からの平均滞留時間が5〜15分で連続重合機から重合
体を排出することにより、固体粉塊状の架橋ポリアセタ
ール樹脂(粗ポリマー)が得られる。
反応を経た反応物は、これに続く反応域に送られ、この
反応域における重合機内部の温度(雰囲気温度)を90
〜110℃に調節して更に重合を行い、触媒を添加して
からの平均滞留時間が5〜15分で連続重合機から重合
体を排出することにより、固体粉塊状の架橋ポリアセタ
ール樹脂(粗ポリマー)が得られる。
【0024】この反応域の内部温度の調節が90℃より
低い場合には、多官能グリシジルエーテル化合物(c)
の分散が不十分となり、本発明の目的である溶融粘度の
不均一性や不溶成分の改善を十分に達成することができ
ず、逆に内部温度の調節が110℃より高い場合には、
生成する架橋ポリアセタール樹脂のヘミホルマール末端
が著しく増加し熱安定性が不十分となり、いずれも好ま
しくない。特に好ましい温度調節範囲は88〜108℃
である。
低い場合には、多官能グリシジルエーテル化合物(c)
の分散が不十分となり、本発明の目的である溶融粘度の
不均一性や不溶成分の改善を十分に達成することができ
ず、逆に内部温度の調節が110℃より高い場合には、
生成する架橋ポリアセタール樹脂のヘミホルマール末端
が著しく増加し熱安定性が不十分となり、いずれも好ま
しくない。特に好ましい温度調節範囲は88〜108℃
である。
【0025】また、触媒を添加してから重合体を排出す
るまでの平均滞留時間が5分よりも短い場合には、多官
能グリシジルエーテル化合物(c)の分散が不十分とな
り、溶融粘度の不均一性や不溶成分の解消が不十分とな
り、逆に、15分よりも長い場合には、樹脂のヘミホル
マール末端が著しく増加し熱安定性が不十分となり、い
ずれも好ましくない。特に好ましくは、平均滞留時間が
5.5〜14.5分の場合である。
るまでの平均滞留時間が5分よりも短い場合には、多官
能グリシジルエーテル化合物(c)の分散が不十分とな
り、溶融粘度の不均一性や不溶成分の解消が不十分とな
り、逆に、15分よりも長い場合には、樹脂のヘミホル
マール末端が著しく増加し熱安定性が不十分となり、い
ずれも好ましくない。特に好ましくは、平均滞留時間が
5.5〜14.5分の場合である。
【0026】本発明において、上記の如く初期反応域以
降の重合機の内部温度を90〜110℃に調節する方法
としては、重合機のジャケット(外蓋部)に80〜10
0℃の高温流体(例えば熱水等)を通過させる方法、重
合機の混合翼および駆動軸に80〜100℃の高温流体
(例えば熱水等)を通過させる方法、上記重合機の各箇
所の熱媒体を非通過状態とする方法、或いは上記重合機
の各箇所の熱媒体を用いない方法等が挙げられる。後述
するように、重合機のジャケット(外蓋部)等に冷却媒
体を流して重合機の除熱を行うことは好ましくなく、い
ずれにしても、重合機の内部温度を90〜110℃とす
るように調節することが肝要である。
降の重合機の内部温度を90〜110℃に調節する方法
としては、重合機のジャケット(外蓋部)に80〜10
0℃の高温流体(例えば熱水等)を通過させる方法、重
合機の混合翼および駆動軸に80〜100℃の高温流体
(例えば熱水等)を通過させる方法、上記重合機の各箇
所の熱媒体を非通過状態とする方法、或いは上記重合機
の各箇所の熱媒体を用いない方法等が挙げられる。後述
するように、重合機のジャケット(外蓋部)等に冷却媒
体を流して重合機の除熱を行うことは好ましくなく、い
ずれにしても、重合機の内部温度を90〜110℃とす
るように調節することが肝要である。
【0027】従来、ポリアセタール樹脂の重合にあたっ
ては、重合機の除熱を十分行うことが一般的である。こ
れは局所的な高温化によるポリアセタール樹脂の分解や
劣化を防止するためである。例えば、特公平4−593
29号公報では、重合触媒の均一混合をして局所的重合
を無くし、初期重合熱を効率よく除去するために、トリ
オキサンと環状エーテルと触媒を予め均一に混合した
後、反応混合物を重合機に供給する提案がなされてい
る。また、特開平9−176257号公報では、トリオ
キサンと環状エーテルと触媒との初期混合物を85〜1
05℃に保ち反応を遅延して混合を十分に行った後、続
く重合反応部分では重合機除熱のために反応機のジャケ
ットに冷却水を流し、その温度を通常0〜30℃、好ま
しくは5〜20℃に保持して重合する方法が提案されて
いる。更には、特開平10−330444号公報では、
重合機のスラリー状部分の送りをスムーズに行い、か
つ、重合発熱による反応機内の昇温を抑制するために、
重合機の撹拌軸が水平に対して1〜10°の傾斜角度を
有するような勾配をつけて重合する提案がされている。
ては、重合機の除熱を十分行うことが一般的である。こ
れは局所的な高温化によるポリアセタール樹脂の分解や
劣化を防止するためである。例えば、特公平4−593
29号公報では、重合触媒の均一混合をして局所的重合
を無くし、初期重合熱を効率よく除去するために、トリ
オキサンと環状エーテルと触媒を予め均一に混合した
後、反応混合物を重合機に供給する提案がなされてい
る。また、特開平9−176257号公報では、トリオ
キサンと環状エーテルと触媒との初期混合物を85〜1
05℃に保ち反応を遅延して混合を十分に行った後、続
く重合反応部分では重合機除熱のために反応機のジャケ
ットに冷却水を流し、その温度を通常0〜30℃、好ま
しくは5〜20℃に保持して重合する方法が提案されて
いる。更には、特開平10−330444号公報では、
重合機のスラリー状部分の送りをスムーズに行い、か
つ、重合発熱による反応機内の昇温を抑制するために、
重合機の撹拌軸が水平に対して1〜10°の傾斜角度を
有するような勾配をつけて重合する提案がされている。
【0028】このように、重合機除熱を行うことは一般
のポリアセタール樹脂の製造には好ましいものであり、
そのための多くの工夫がなされてきた。
のポリアセタール樹脂の製造には好ましいものであり、
そのための多くの工夫がなされてきた。
【0029】しかしながら、本発明者が検討したとこ
ろ、一般のポリアセタール樹脂の製造には好ましいとさ
れる上記の如き重合機の除熱は、意外にも、本発明の目
的である溶融粘度の不均一性や不溶成分の無い、品質の
安定した架橋ポリアセタール樹脂を製造するための条件
としては全く適切でないことが判明し、更に詳細な重合
条件の検討を行った結果、前述の如き新規で特異な重合
条件下でのみ効果が得られることを見出し、本発明に至
ったものである。
ろ、一般のポリアセタール樹脂の製造には好ましいとさ
れる上記の如き重合機の除熱は、意外にも、本発明の目
的である溶融粘度の不均一性や不溶成分の無い、品質の
安定した架橋ポリアセタール樹脂を製造するための条件
としては全く適切でないことが判明し、更に詳細な重合
条件の検討を行った結果、前述の如き新規で特異な重合
条件下でのみ効果が得られることを見出し、本発明に至
ったものである。
【0030】本発明において、上記のようにして重合さ
れ、生成した架橋ポリアセタール樹脂(粗ポリマー)
は、一般のポリアセタール樹脂の製造における後工程処
理と同様の処理、例えば下記の如き触媒の失活化処理、
重合末端の安定化処理、安定剤等の配合処理を行い、製
品としての使用に供される。
れ、生成した架橋ポリアセタール樹脂(粗ポリマー)
は、一般のポリアセタール樹脂の製造における後工程処
理と同様の処理、例えば下記の如き触媒の失活化処理、
重合末端の安定化処理、安定剤等の配合処理を行い、製
品としての使用に供される。
【0031】重合後の触媒の失活化処理は、重合後反応
後、重合機より排出される粗ポリアセタール樹脂あるい
は重合機中の粗ポリアセタール樹脂に、塩基性化合物あ
るいはその水溶液等を加えて行う。
後、重合機より排出される粗ポリアセタール樹脂あるい
は重合機中の粗ポリアセタール樹脂に、塩基性化合物あ
るいはその水溶液等を加えて行う。
【0032】重合触媒を中和し失活するための塩基性化
合物としては、アンモニア、或いは、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、トリエタノールアミン、トリブ
タノールアミン等のアミン類、或いは、アルカリ金属、
アルカリ土類金属の水酸化物塩類、その他公知の触媒失
活剤が用いられる。かかる重合方法及び失活方法の後、
必要に応じて更に、洗浄、未反応モノマーの分離回収、
乾燥等を従来公知の方法にて行う。
合物としては、アンモニア、或いは、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、トリエタノールアミン、トリブ
タノールアミン等のアミン類、或いは、アルカリ金属、
アルカリ土類金属の水酸化物塩類、その他公知の触媒失
活剤が用いられる。かかる重合方法及び失活方法の後、
必要に応じて更に、洗浄、未反応モノマーの分離回収、
乾燥等を従来公知の方法にて行う。
【0033】得られた粗ポリアセタール樹脂は、更に、
不安定末端の分解除去または安定物質による不安定末端
の封止等、必要に応じて公知の方法にて末端安定化処理
を行い、更に各種安定剤や目的に応じた添加剤・補強材
などを配合し、一般的にはペレット化して製品となる。
不安定末端の分解除去または安定物質による不安定末端
の封止等、必要に応じて公知の方法にて末端安定化処理
を行い、更に各種安定剤や目的に応じた添加剤・補強材
などを配合し、一般的にはペレット化して製品となる。
【0034】このようにして得られた架橋ポリアセター
ル樹脂のペレットは、溶融粘度の不均一性や不溶成分が
無く、品質が極めて安定している。
ル樹脂のペレットは、溶融粘度の不均一性や不溶成分が
無く、品質が極めて安定している。
【0035】尚、公知の安定剤としては、ヒンダードフ
ェノール系化合物、窒素含有化合物、アルカリ或いはア
ルカリ土類金属の水酸化物、無機塩、カルボン酸塩等の
いずれか1種又は2種以上を挙げることができる。更
に、本発明の目的・効果を阻害しない限り、必要に応じ
て、熱可塑性樹脂に対する一般的な添加剤、例えば染
料、顔料等の着色剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、界面
活性剤、或いは、有機高分子材料、無機または有機の繊
維状、粉体状、板状の充填剤等を1種又は2種以上添加
することができる。
ェノール系化合物、窒素含有化合物、アルカリ或いはア
ルカリ土類金属の水酸化物、無機塩、カルボン酸塩等の
いずれか1種又は2種以上を挙げることができる。更
に、本発明の目的・効果を阻害しない限り、必要に応じ
て、熱可塑性樹脂に対する一般的な添加剤、例えば染
料、顔料等の着色剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、界面
活性剤、或いは、有機高分子材料、無機または有機の繊
維状、粉体状、板状の充填剤等を1種又は2種以上添加
することができる。
【0036】上記の如くして得られる架橋ポリアセター
ル樹脂のヘミホルマール末端については、 1H−NMR
により検出されるヘミホルマール末端基量が0.1〜3
mmol/kg であることが好ましく、特に好ましくは0.2
〜2mmol/kg である。ヘミホルマール末端基量が0.1
mmol/kg より少ない場合には溶融粘度の不均一性や不溶
成分の解消が不十分であり、また、3mmol/kg を超える
場合には、熱安定性低下等の問題が生じてしまい、好ま
しくない。
ル樹脂のヘミホルマール末端については、 1H−NMR
により検出されるヘミホルマール末端基量が0.1〜3
mmol/kg であることが好ましく、特に好ましくは0.2
〜2mmol/kg である。ヘミホルマール末端基量が0.1
mmol/kg より少ない場合には溶融粘度の不均一性や不溶
成分の解消が不十分であり、また、3mmol/kg を超える
場合には、熱安定性低下等の問題が生じてしまい、好ま
しくない。
【0037】
【発明の効果】本発明の架橋ポリアセタール樹脂の製造
方法により、溶融粘度の不均一性や不溶成分の無い、品
質の安定した架橋ポリアセタール樹脂を製造することが
できる。また、成形品の表面に発生する微小な異物を低
減し、表面外観の良好な成形品を提供することができ
る。本発明で得られた架橋ポリアセタール樹脂は、機械
的性質、耐薬品性、摺動性等のバランスに優れ、また、
成形加工性に優れていることにより、射出成形品の他、
押出成形品、ブロー成形品等の各種分野で有用である。
方法により、溶融粘度の不均一性や不溶成分の無い、品
質の安定した架橋ポリアセタール樹脂を製造することが
できる。また、成形品の表面に発生する微小な異物を低
減し、表面外観の良好な成形品を提供することができ
る。本発明で得られた架橋ポリアセタール樹脂は、機械
的性質、耐薬品性、摺動性等のバランスに優れ、また、
成形加工性に優れていることにより、射出成形品の他、
押出成形品、ブロー成形品等の各種分野で有用である。
【0038】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 外側に熱(冷)媒を通すジャケットが付き、断面が2つ
の円が一部重なる形状を有するバレルと、パドル付き回
転軸で構成される連続式混合反応機を用い、パドルを付
した2本の回転軸をそれぞれ80rpmで回転させなが
ら、その一端に1,3−ジオキソラン3.4重量%、
1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル0.06
重量%、分子量調節剤としてメチラール0.04重量%
(いずれも対トリオキサン)を添加含有するトリオキサ
ン(温度80℃)を連続的に供給した。続いて、重合触
媒の三フッ化ホウ素0.002重量%(対トリオキサ
ン)を直ちに重合機に連続的に供給しながら、塊状重合
を行った。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 外側に熱(冷)媒を通すジャケットが付き、断面が2つ
の円が一部重なる形状を有するバレルと、パドル付き回
転軸で構成される連続式混合反応機を用い、パドルを付
した2本の回転軸をそれぞれ80rpmで回転させなが
ら、その一端に1,3−ジオキソラン3.4重量%、
1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル0.06
重量%、分子量調節剤としてメチラール0.04重量%
(いずれも対トリオキサン)を添加含有するトリオキサ
ン(温度80℃)を連続的に供給した。続いて、重合触
媒の三フッ化ホウ素0.002重量%(対トリオキサ
ン)を直ちに重合機に連続的に供給しながら、塊状重合
を行った。
【0039】重合触媒の三フッ化ホウ素をトリオキサン
に添加供給後、平均滞留時間0.3分で樹脂の少なくと
も一部が反応析出し、これに続く反応域の重合機内部温
度が95℃となる条件下(重合機ジャケットに90℃の
熱水を通水)で、平均滞留時間7分を保ちつつ、連続重
合機から樹脂を排出した。
に添加供給後、平均滞留時間0.3分で樹脂の少なくと
も一部が反応析出し、これに続く反応域の重合機内部温
度が95℃となる条件下(重合機ジャケットに90℃の
熱水を通水)で、平均滞留時間7分を保ちつつ、連続重
合機から樹脂を排出した。
【0040】重合機から排出された反応生成物は速やか
に破砕機に通しながら、トリエチルアミンを0.05重
量%含有する60℃の水溶液に加え、粒子に破砕すると
同時に触媒を失活した。さらに、分離、洗浄、乾燥後、
粗ポリアセタール樹脂を得た。次いで、この粗ポリアセ
タール樹脂100重量部に対して、安定剤として、ペン
タエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕
(Irganox1010、チバガイギー社製)0.3
重量部およびメラミン0.15重量部を添加し、ヘンシ
ェルミキサーを用いて混合後、ベントの付いた2軸押出
機にて、200℃で溶融混練し、安定化すると同時にペ
レット状の架橋ポリアセタール樹脂(メルトインデック
ス1.1g/10min、ASTM D1238)を得
た。
に破砕機に通しながら、トリエチルアミンを0.05重
量%含有する60℃の水溶液に加え、粒子に破砕すると
同時に触媒を失活した。さらに、分離、洗浄、乾燥後、
粗ポリアセタール樹脂を得た。次いで、この粗ポリアセ
タール樹脂100重量部に対して、安定剤として、ペン
タエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕
(Irganox1010、チバガイギー社製)0.3
重量部およびメラミン0.15重量部を添加し、ヘンシ
ェルミキサーを用いて混合後、ベントの付いた2軸押出
機にて、200℃で溶融混練し、安定化すると同時にペ
レット状の架橋ポリアセタール樹脂(メルトインデック
ス1.1g/10min、ASTM D1238)を得
た。
【0041】また、 1H−NMR測定によりヘミホルマ
ール末端基量を求めた。
ール末端基量を求めた。
【0042】続いて、得られた樹脂ペレットを用い、1
00mm幅コートハンガーダイを付した押出機により、
押出温度200℃、ロール温度50℃で厚さ100μm
のTダイフィルムを押出成形した。溶融粘度の不均一性
によるフィルムの厚みむら、および不溶分に起因するフ
ィルム表面に発生した異物を目視で観察し、その程度に
より、良、やや良、不良の評価を行った。尚、評価はT
ダイフィルム押出機の回転水準を低、中、高の3水準で
それぞれ実施した。結果を表1に示す。 比較例1 樹脂の少なくとも一部が反応析出した後、更にその後、
重合機内部温度が75〜80℃となる条件下(重合機ジ
ャケットに20〜30℃の冷却水を通水)で、平均滞留
時間7分を保ちつつ、連続重合機から樹脂を排出した以
外は実施例1と同様に重合と処理をし、ペレット状の架
橋ポリアセタール樹脂(メルトインデックス1.2g/
10min、ASTM D1238)を得た。続いて、
実施例1と同様にフィルムの厚みむら、および異物を評
価した。結果を表1に示す。 比較例2 樹脂の少なくとも一部が反応析出した後、更にその後、
重合機内部温度が95℃となる条件下(重合機ジャケッ
トに90℃の熱水を通水)で、平均滞留時間2分を保ち
つつ、連続重合機から樹脂を排出した以外は実施例1と
同様に重合と処理をし、ペレット状の架橋ポリアセター
ル樹脂(メルトインデックス1.1g/10min、A
STM D1238)を得た。続いて、実施例1と同様
にフィルムの厚みむら、および異物を評価した。結果を
表1に示す。 実施例2 樹脂の少なくとも一部が反応析出した後、更にその後、
重合機内部温度が99℃となる条件下(重合機ジャケッ
トに95℃の熱水を通水)で、平均滞留時間6分を保ち
つつ、連続重合機から樹脂を排出した以外は実施例1と
同様に重合と処理をし、ペレット状の架橋ポリアセター
ル樹脂(メルトインデックス1.1g/10min、A
STM D1238)を得た。続いて、実施例1と同様
にフィルムの厚みむら、および異物を評価した。結果を
表1に示す。 比較例3 触媒をトリオキサンに添加供給後、平均滞留時間0.0
5分で樹脂の少なくとも一部が反応析出するように、三
フッ化ホウ素の添加量を0.02重量%(対トリオキサ
ン)に変えて、重合速度を予備調整した以外は実施例1
と同様に重合を行ったところ、重合機が高負荷となり停
止した。 比較例4 樹脂の少なくとも一部が反応析出した後、更にその後、
重合機内部温度が99℃となる条件下(重合機ジャケッ
トに95℃の熱水を通水)で、平均滞留時間20分を保
ちつつ、連続重合機から樹脂を排出した以外は実施例1
と同様に重合と処理をし、ペレット状の架橋ポリアセタ
ール樹脂(メルトインデックス2.1g/10min、
ASTM D1238)を得た。得られた樹脂のヘミホ
ルマール末端基量は5.2mmol/kg あり、熱安定性が劣
り、また溶融安定性に欠けるため、以後の評価を中断し
た。
00mm幅コートハンガーダイを付した押出機により、
押出温度200℃、ロール温度50℃で厚さ100μm
のTダイフィルムを押出成形した。溶融粘度の不均一性
によるフィルムの厚みむら、および不溶分に起因するフ
ィルム表面に発生した異物を目視で観察し、その程度に
より、良、やや良、不良の評価を行った。尚、評価はT
ダイフィルム押出機の回転水準を低、中、高の3水準で
それぞれ実施した。結果を表1に示す。 比較例1 樹脂の少なくとも一部が反応析出した後、更にその後、
重合機内部温度が75〜80℃となる条件下(重合機ジ
ャケットに20〜30℃の冷却水を通水)で、平均滞留
時間7分を保ちつつ、連続重合機から樹脂を排出した以
外は実施例1と同様に重合と処理をし、ペレット状の架
橋ポリアセタール樹脂(メルトインデックス1.2g/
10min、ASTM D1238)を得た。続いて、
実施例1と同様にフィルムの厚みむら、および異物を評
価した。結果を表1に示す。 比較例2 樹脂の少なくとも一部が反応析出した後、更にその後、
重合機内部温度が95℃となる条件下(重合機ジャケッ
トに90℃の熱水を通水)で、平均滞留時間2分を保ち
つつ、連続重合機から樹脂を排出した以外は実施例1と
同様に重合と処理をし、ペレット状の架橋ポリアセター
ル樹脂(メルトインデックス1.1g/10min、A
STM D1238)を得た。続いて、実施例1と同様
にフィルムの厚みむら、および異物を評価した。結果を
表1に示す。 実施例2 樹脂の少なくとも一部が反応析出した後、更にその後、
重合機内部温度が99℃となる条件下(重合機ジャケッ
トに95℃の熱水を通水)で、平均滞留時間6分を保ち
つつ、連続重合機から樹脂を排出した以外は実施例1と
同様に重合と処理をし、ペレット状の架橋ポリアセター
ル樹脂(メルトインデックス1.1g/10min、A
STM D1238)を得た。続いて、実施例1と同様
にフィルムの厚みむら、および異物を評価した。結果を
表1に示す。 比較例3 触媒をトリオキサンに添加供給後、平均滞留時間0.0
5分で樹脂の少なくとも一部が反応析出するように、三
フッ化ホウ素の添加量を0.02重量%(対トリオキサ
ン)に変えて、重合速度を予備調整した以外は実施例1
と同様に重合を行ったところ、重合機が高負荷となり停
止した。 比較例4 樹脂の少なくとも一部が反応析出した後、更にその後、
重合機内部温度が99℃となる条件下(重合機ジャケッ
トに95℃の熱水を通水)で、平均滞留時間20分を保
ちつつ、連続重合機から樹脂を排出した以外は実施例1
と同様に重合と処理をし、ペレット状の架橋ポリアセタ
ール樹脂(メルトインデックス2.1g/10min、
ASTM D1238)を得た。得られた樹脂のヘミホ
ルマール末端基量は5.2mmol/kg あり、熱安定性が劣
り、また溶融安定性に欠けるため、以後の評価を中断し
た。
【0043】
【表1】
Claims (4)
- 【請求項1】 トリオキサン(a)、エチレンオキサイ
ド、1,3−ジオキソラン、1,4−ブタンジオールホ
ルマール及びジエチレングリコールホルマールから選ば
れた環状エーテル化合物(b)及び多官能グリシジルエ
ーテル化合物(c)を、重合触媒としてカチオン活性触
媒を用いて連続重合し架橋構造を有するポリアセタール
樹脂を製造するに際し、トリオキサン(a)又はトリオ
キサン(a)を含むモノマーに触媒を添加してから樹脂
状反応物の一部が最初に析出するまでの平均滞留時間が
0.1〜1分になるように初期反応域の重合速度を調整
すると共に、これに続く反応域の温度を90〜110℃
に調節して重合を行い、触媒を添加してからの平均滞留
時間が5〜15分で連続重合機から重合体を排出するこ
とを特徴とする架橋ポリアセタール樹脂の連続重合方
法。 - 【請求項2】 多官能グリシジルエーテル化合物(c)
が、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、エ
チレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロール
トリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリ
シジルエーテルより選ばれる少なくとも1種である請求
項1記載の架橋ポリアセタール樹脂の連続重合方法。 - 【請求項3】 重合触媒が、三フッ化ホウ素及びその配
位化合物から選ばれたものである請求項1又は2記載の
架橋ポリアセタール樹脂の連続重合方法。 - 【請求項4】 架橋ポリアセタール樹脂のヘミホール末
端基量が、0.1〜3mmol/kg である請求項1〜3の何
れか1項記載の架橋ポリアセタール樹脂の連続重合方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000353815A JP2002155123A (ja) | 2000-11-21 | 2000-11-21 | 架橋ポリアセタール樹脂の連続重合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000353815A JP2002155123A (ja) | 2000-11-21 | 2000-11-21 | 架橋ポリアセタール樹脂の連続重合方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002155123A true JP2002155123A (ja) | 2002-05-28 |
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ID=18826515
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000353815A Pending JP2002155123A (ja) | 2000-11-21 | 2000-11-21 | 架橋ポリアセタール樹脂の連続重合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002155123A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004181718A (ja) * | 2002-12-02 | 2004-07-02 | Polyplastics Co | ポリオキシメチレン樹脂製延伸体及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-11-21 JP JP2000353815A patent/JP2002155123A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004181718A (ja) * | 2002-12-02 | 2004-07-02 | Polyplastics Co | ポリオキシメチレン樹脂製延伸体及びその製造方法 |
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