JP2002155242A - 光輝性塗料組成物、塗膜形成方法及び複層塗膜 - Google Patents

光輝性塗料組成物、塗膜形成方法及び複層塗膜

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JP2002155242A
JP2002155242A JP2000355918A JP2000355918A JP2002155242A JP 2002155242 A JP2002155242 A JP 2002155242A JP 2000355918 A JP2000355918 A JP 2000355918A JP 2000355918 A JP2000355918 A JP 2000355918A JP 2002155242 A JP2002155242 A JP 2002155242A
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JP
Japan
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coating
coating film
layer
glitter
forming
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JP2000355918A
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English (en)
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Shinichi Masuko
伸一 益子
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】隠蔽性およびガラスフレークとアルミニウムフ
レークとによる複合性のある干渉性を両方有し、さらに
サーキュレーション時にガラスフレーク自体が、フィル
ター目詰まりを起こさない光輝性塗料組成物、塗膜形成
方法および複層塗膜を提供すること。 【解決手段】D50が20〜40μm、かつ、D90が60
μm以下である二酸化チタン被覆ガラスフレーク、二酸
化チタンを被覆したアルミニウムフレーク、およびビヒ
クルを含有する光輝性塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定粒径の二酸化
チタン被覆ガラスフレークガラスフレーク、二酸化チタ
ンを被覆したアルミニウムフレーク、およびビヒクルを
含有する光輝性塗料組成物、塗膜形成方法ならびにこの
方法により得られる複層塗膜に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体に意匠性を発現させる塗料と
して、特開平2−142862号公報には鱗片状着色ア
ルミニウム顔料を含有する光輝性塗料、さらに特開平5
−70719号公報には鱗片状着色アルミニウム顔料と
マイカを併用した光輝性塗料が記載されている。これら
の光輝性塗料は、干渉性と隠蔽性との両方の性能を満た
す光輝性塗膜を得られないという問題点を有している。
またアルミニウムフレーク顔料に比べると、キラキラと
輝く感じが強い光輝感を呈する塗膜を形成する塗料とし
て、金属で被覆したガラスフレークを用いた光輝性塗料
について、特開平5−1248号公報および特開平5−
1799174号公報に記載されている。
【0003】上記金属で被覆したガラスフレークを用い
て形成された塗膜は、上記の強い光輝感を発現するが、
塗膜の見る角度を変えたとき、正面であるハイライト部
での干渉による着色効果は得られないという課題があ
る。また、ガラスフレークを含有した光輝性塗料では塗
装時のサーキュレーションを行う際に、サーキュレーシ
ョンの配管中にゴミやブツを除去するために設置したフ
ィルターにガラスフレーク自体が目詰まりしやすいとい
う課題を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、隠蔽性およびガラスフレークとアルミニウムフレー
クとによる複合性のある干渉性を両方有し、さらにサー
キュレーション時にガラスフレーク自体が、フィルター
目詰まりを起こさない光輝性塗料組成物、塗膜形成方法
および複層塗膜を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上述の課題
に鑑み鋭意研究した結果、本発明に至った。 1.D50が20〜40μm、かつ、D90が、60μm以
下である二酸化チタン被覆ガラスフレークと、二酸化チ
タンを被覆したアルミニウムフレーク、およびビヒクル
を含有する光輝性塗料組成物。 2.上記ガラスフレークのD50が20〜35μm、か
つ、D90が30〜50μmである上記の光輝性塗料組成
物。 3.上記ガラスフレークが、塗料固形分に対する固形分
質量割合で、0.01〜30%含有されている上記の光
輝性塗料組成物。 4.上記二酸化チタンを被覆したアルミニウムフレーク
のD50が5〜30μm、平均厚みが、0.2〜3μmで
ある上記の光輝性塗料組成物。 5.上記ガラスフレークと上記アルミニウムフレークと
の固形分配合比率が、10/90〜90/10である上
記の光輝性塗料組成物。 6.複層塗膜を構成する層のうち、少なくとも一層の形
成に、上記の光輝性塗料組成物を用いる塗膜形成方法。 7.基材上に、下塗り塗膜層、中塗り塗膜層、光輝性塗
膜層、クリヤー上塗り塗膜層を順次形成する複層塗膜を
形成する方法であって、上記の光輝性塗膜層が、上記の
光輝性塗料組成物により形成される塗膜形成方法。 8.上記クリヤー上塗り塗膜層が、カルボキシル基含有
ポリマーおよびエポキシ基含有ポリマーを含む塗料から
形成される上記の塗膜形成方法。 9.上記の塗膜形成方法により得られる複層塗膜。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0007】光輝性塗料組成物 本発明の光輝性塗料組成物に用いる光輝性顔料は、D50
が20〜40μm、かつ、D90が、60μm以下である
二酸化チタンを被覆したガラスフレークおよび二酸化チ
タンを被覆したアルミニウムフレークである。
【0008】上記二酸化チタンを被覆したガラスフレー
クは、二酸化チタンが被覆された状態でのD50が、20
〜40μm、好ましくは20〜35μmである。なお本
発明でのD50は、長径の粒子径分布において、相対累積
粒子径分布曲線における累積量が50%のときの粒子径
を意味する。D50が20μm未満では、干渉色効果を発
現する光輝感を呈することができ難く、40μmを超え
ると塗膜外観不良を生じる。
【0009】また上記二酸化チタンを被覆したガラスフ
レークは、D90が、60μm以下で、好ましくは30〜
50μmである。なお本発明でのD90は、長径の粒子径
分布において、相対累積粒子径分布曲線における累積量
が90%のときの粒子径を意味する。D90が60μmを
超えると、サーキュレーション時にフィルター目詰まり
を起こす。なお、ここでいうフィルターはフィルターサ
イズが200μm程度のクノーフィルターである。さら
に上記二酸化チタンを被覆したガラスフレークの厚み
は、0.1〜10μmが好ましく、0.1〜5μmがさ
らに好ましい。厚みが0.1μm未満では、塗料サーキ
ュレーション時に、過大のシェアがかかり、上記二酸化
チタンを被覆したガラスフレークに変形・破壊が発生し
経時的に塗料が変色する不具合が生じ、10μmを超え
ると塗膜外観が低下する恐れがある。上記二酸化チタン
を上記ガラスフレークに被覆する方法としては、二酸化
チタンを例えばマイカ等のフレーク顔料に被覆する常用
の方法により行われる。上記ガラスフレークに被覆する
二酸化チタンの被覆質量を調整することで、所望の干渉
色を呈する二酸化チタン被覆ガラスフレーク顔料を得る
ことができる。
【0010】本発明の光輝性塗料組成物における二酸化
チタンを被覆したガラスフレークの含有量(塗料固形分
100質量部に対する顔料の固形分質量割合:PWC)
は、0.01〜30%が好ましく、1〜15%がより好
ましい。0.01%未満では干渉色効果を発現する光輝
感を呈することができ難く、30%を超えると塗膜外観
が低下する恐れがある。
【0011】また本発明の光輝性塗料組成物において、
第2の光輝性顔料として用いる二酸化チタン被覆アルミ
ニウムフレーク顔料は、二酸化チタンによりアルミニウ
ムフレークが被覆されたものである。上記二酸化チタン
は、干渉マイカを得るために雲母の周囲を被覆するのに
用いられている二酸化チタンをアルミニウムフレークに
対する被覆材とする。
【0012】上記二酸化チタンにより被覆されるアルミ
ニウムフレークは、その粒径として、D50が5〜30μ
mであることが好ましく、またD90は、40〜90μm
であることが好ましい。また厚みは、0.2〜3μmで
あることが好ましい。さらに、表面平滑性が高く、粒度
分布がシャープであるものが、反射した光の散乱が少な
く好ましい。
【0013】上記二酸化チタンを上記アルミニウムフレ
ークに被覆する方法としては、二酸化チタンを例えばマ
イカ等のフレーク顔料に被覆する常用の方法により行わ
れる。上記アルミニウムフレークに被覆する二酸化チタ
ンの被覆質量を調整することで、所望の干渉色を呈する
二酸化チタン被覆アルミニウムフレーク顔料を得ること
ができる。二酸化チタンの被覆質量の好ましい範囲は、
アルミニウムフレーク100質量部に対し、10〜30
0質量部であり、さらに好ましくは、20〜200質量
部である。被覆質量が上記範囲である場合には、ハイラ
イトおよびシェードの位置から見た場合、従来のアルミ
ニウムフレーク顔料では得られなかった深みのある干渉
性塗膜を得ることができる。
【0014】本発明の二酸化チタン被覆アルミニウムフ
レーク顔料の光輝性塗料組成物における含有量は、塗料
固形分100質量部に対する顔料の固形分質量部割合で
あるPWCで、0.01〜25%が好ましく、3〜20
%がより好ましい。0.01%を下回ると下地隠蔽性お
よび干渉性が低下し、25%を超えると塗膜外観が低下
する。
【0015】上記二酸化チタンを被覆したガラスフレー
クと上記二酸化チタンを被覆したアルミニウムフレーク
との固形分配合比率が、10/90〜90/10である
ことが好ましい。この比率が、10/90未満であると
(上記二酸化チタンを被覆したガラスフレークが少ない
場合)と、シェードでのキラキラと輝く感じが強い光輝
感を発現できない恐れがあり、またこの比率が、90/
10を超える(上記二酸化チタンを被覆したアルミニウ
ムフレークが少ない場合)と、2色性が得られない恐れ
がある。上記比率の好ましい範囲は、30/70〜80
/20である。
【0016】一方、本発明の光輝性塗料組成物に含まれ
るビヒクルは、上記光輝性顔料を分散するものであっ
て、塗膜形成用樹脂と必要に応じて架橋剤とから構成さ
れる。
【0017】上記ビヒクルを構成する塗膜形成用樹脂と
しては、例えば、(a)アクリル樹脂、(b)ポリエス
テル樹脂、(c)アルキド樹脂、(d)フッ素樹脂、
(e)エポキシ樹脂、(f)ポリウレタン樹脂、(g)
ポリエーテル樹脂等が挙げられ、これらは、単独または
2種以上を組み合わせて使用することができる。特に、
アクリル樹脂およびポリエステル樹脂が好ましく用いら
れる。
【0018】上記(a)アクリル樹脂としては、アクリ
ル系モノマーと他のエチレン性不飽和モノマーとの共重
合体を挙げることができる。上記共重合に使用し得るア
クリル系モノマーとしては、アクリル酸またはメタクリ
ル酸のメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、フ
ェニル、ベンジル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシプロピル等のエステル化物類、アクリル酸またはメ
タクリル酸2−ヒドロキシエチルのカプロラクトンの開
環付加物類、アクリル酸またはメタクリル酸グリシジ
ル、アクリルアミド、メタクリルアミドおよびN−メチ
ロールアクリルアミド、多価アルコールの(メタ)アク
リル酸エステルなどがある。これらと共重合可能な上記
他のエチレン性不飽和モノマーとしては、スチレン、α
−メチルスチレン、イタコン酸、マレイン酸、酢酸ビニ
ルなどがある。
【0019】上記(b)ポリエステル樹脂としては、飽
和ポリエステル樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等が挙げ
られ、例えば、多塩基酸と多価アルコールを加熱縮合し
て得られた縮合物が挙げられる。多塩基酸としては、飽
和多塩基酸、不飽和多塩基酸が挙げられ、飽和多塩基酸
としては、例えば、無水フタル酸、テレフタル酸、コハ
ク酸等が挙げられ、不飽和多塩基酸としては、例えば、
マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等が挙げられ
る。多価アルコールとしては、例えば、二価アルコー
ル、三価アルコール等が挙げられ、二価アルコールとし
ては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール等が挙げられ、三価アルコールとしては、例えば、
グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
【0020】また、上記塗膜形成用樹脂には、硬化性を
有するタイプとラッカータイプがあるが、通常硬化性を
有するタイプのものが使用される。硬化性を有するタイ
プの場合には、アミノ樹脂、(ブロック)ポリイソシア
ネート化合物、アミン系、ポリアミド系、多価カルボン
酸等の架橋剤と混合して用いられ、加熱または常温で硬
化反応を進行させることができる。また、硬化性を有し
ないラッカータイプの塗膜形成用樹脂と硬化性を有する
タイプとを併用することも可能である。
【0021】上記ビヒクルが架橋剤を含む場合、塗膜形
成用樹脂と架橋剤との割合としては、固形分換算で塗膜
形成用樹脂が90〜50質量%、架橋剤が10〜50質
量%であり、好ましくは塗膜形成用樹脂が85〜60質
量%であり、架橋剤が15〜40質量%である。架橋剤
が10質量%未満では(塗膜形成用樹脂が90質量%を
超えると)、塗膜中の架橋が十分でない。一方、架橋剤
が50質量%を超えると(塗膜形成用樹脂が50質量%
未満では)、塗料組成物の貯蔵安定性が低下するととも
に硬化速度が大きくなるため、塗膜外観が悪くなる。
【0022】本発明の光輝性塗料組成物では、上記二酸
化チタンを被覆したガラスフレークおよびアルミニウム
フレーク以外に、その他の光輝性顔料および着色顔料を
含有することができる。
【0023】その他の光輝性顔料としては、例えば通常
のアルミニウムフレーク顔料、着色アルミニウムフレー
ク顔料、マイカ顔料、金属チタンフレーク顔料、アルミ
ナフレーク顔料、シリカフレーク顔料、グラファイト顔
料、ステンレスフレーク顔料、ホログラム顔料、板状酸
化鉄顔料またはフタロシアニンフレーク顔料等を、また
着色顔料として、例えば、アゾレーキ系顔料、フタロシ
アニン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、キノ
フタロン系顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系
顔料、イソインドリノン系顔料、金属錯体顔料、黄鉛、
黄色酸化鉄、ベンガラ、二酸化チタン、カーボンブラッ
ク等が挙げられる。その他の光輝性顔料および着色顔料
を含む場合の添加量は、上記ガラスフレークおよびアル
ミニウムフレークの効果を妨げない限り、任意に設定で
きる。また各種体質顔料等を併用することができる。
【0024】本発明の光輝性塗料組成物は、上記成分の
他に、脂肪族アミドの潤滑分散体であるポリアミドワッ
クスや酸化ポリエチレンを主体としたコロイド状分散体
であるポリエチレンワックス、沈降防止剤、硬化触媒、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、シリコーン
や有機高分子等の表面調整剤、タレ止め剤、増粘剤、消
泡剤、架橋性重合体粒子(ミクロゲル)等を適宜添加し
て含有することができる。これらの添加剤は、通常、上
記ビヒクル100質量部(固形分基準)に対して例え
ば、それぞれ15質量部以下の割合で配合することによ
り、塗料や塗膜の性能を改善することができる。
【0025】本発明の光輝性塗料組成物は、上記構成成
分を、通常、溶剤に溶解または分散した態様で提供され
る。溶剤としては、ビヒクルを溶解または分散するもの
であればよく、有機溶剤および/または水を使用し得
る。有機溶剤としては、塗料分野において通常用いられ
るものを挙げることができる。例えば、トルエン、キシ
レン等の炭化水素類、アセトン、メチルエテルケトン等
のケトン類、酢酸エチル、セロソルブアセテート、ブチ
ルセロソルブ等のエステル類、アルコール類等を例示で
きる。環境面の観点から有機溶剤の使用が規制されてい
る場合には、水を用いることが好ましい。この場合、適
量の親水性有機溶剤を含有させてもよい。
【0026】塗膜形成方法 本発明の塗膜形成方法は、基材に複層塗膜を形成する方
法であって、この複層塗膜を構成する層のうち、少なく
とも一層の形成に、上記光輝性塗料組成物を用いる塗膜
形成方法である。この複層塗膜としては、例えば、下塗
り塗膜層の上に上記光輝性塗料組成物を用いて上塗り塗
膜層を形成したものや、光輝性塗料組成物を用いて形成
した塗膜層の上にクリヤー塗膜層を形成したものを例示
できる。ここで、上記複層塗膜が、下塗り塗膜層、中塗
り塗膜層、光輝性顔料含有光輝性塗膜層、さらにクリヤ
ー上塗り塗膜層からなり、この光輝性塗膜層が、上記光
輝性塗料組成物により形成される塗膜形成方法である。
【0027】上記基材としては、限定されるものではな
く、鉄、アルミニウム、銅またはこれらの合金等の金属
類;ガラス、セメント、コンクリート等の無機材料;ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、
塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂類や各種のFRP等の
プラスチック材料;木材、繊維材料(紙、布等)等の天
然または合成材料等並びにこれらの加工品が挙げられ
る。
【0028】本発明の塗膜形成方法においては、上記基
材に直接または下地塗膜層を介して先の光輝性塗料組成
物を塗装するが、基材が自動車車体および部品等の場合
は、予め上記基材に化成処理、電着塗装、スプレー塗
装、粉体塗装等により下塗り塗装を施しておくのが好ま
しい。
【0029】中塗り塗装を行わず、下塗り塗装の施され
た下塗り塗膜層の上に光輝性塗膜層を直接形成する場合
には、ウェットオンウェット(W/W)、またはウェッ
トオンドライ(W/D)により形成することができる。
【0030】上記W/Wとは、下層の塗膜を形成した
後、風乾等により乾燥し、未硬化状態または半硬化状態
の下層の塗膜に、上層の塗膜を形成する方法であり、こ
れに対して、上記W/Dとは、下層の塗膜を焼き付けて
硬化させた下層の塗膜に、上層の塗膜を形成する方法で
ある。
【0031】また各塗膜層を複数回塗装することも可能
である。なお塗膜層を焼き付ける場合は、80〜160
℃で所定時間焼き付けを行う。光輝性塗膜層の乾燥膜厚
は、5〜30μmが好ましく、より好ましくは10〜2
0μmである。
【0032】本発明では上記基材に対して光輝性塗膜層
を形成する前に、中塗り塗膜層を形成することができ
る。中塗り塗膜層の下層に、下塗り塗膜層を形成する場
合は、下塗り塗膜層とはW/Dにより、中塗り塗膜層を
形成することが好ましい。中塗り塗膜層は、溶剤型塗
料、水性塗料または粉体型塗料により形成してもよい。
なお中塗り塗膜層の形成に用いる塗料のビヒクル、顔料
および必要に応じて加える添加剤等は上記光輝性塗料組
成物のところで例示したものを使用できる。
【0033】中塗り塗膜層の乾燥膜厚は、20〜100
μmが好ましく、この範囲を外れると塗膜外観が低下す
る恐れがある。より好ましくは30〜50μmである。
【0034】次いで、上記中塗り塗膜層の上に、上記光
輝性塗料組成物を用いて光輝性塗膜層を形成する。この
光輝性塗膜層は、上記中塗り塗膜層と上記W/Dにより
形成することが好ましい。光輝性塗膜層の乾燥膜厚は、
5〜30μmが好ましく、より好ましくは10〜20μ
mである。
【0035】さらに上記光輝性塗膜層上には、トップコ
ート層として、上記クリヤー上塗り塗膜層を少なくとも
一層形成する。上記光輝性塗膜層中に光輝性顔料が多く
含まれる場合には、クリヤー塗料を2層以上塗装する
と、表面の平滑感を向上させることができる。クリヤー
上塗り塗膜層の形成は、上記W/Wを用いることが好ま
しい。また、クリヤー塗料を複数回塗装する場合には、
最終のクリヤー塗料を塗装した後で同時に焼き付ければ
よく、初期にクリヤー塗料を塗装した段階では完全に硬
化させなくてもよい。クリヤー上塗り塗膜層の乾燥膜厚
は、20〜100μmが好ましく、この範囲を外れると
塗膜外観が低下する恐れがある。より好ましくは30〜
50μmである。
【0036】このクリヤー上塗り塗膜層としては、一般
的なクリヤー塗料を用いることができ、さらには半透明
感を付与した、いわゆる濁りクリヤー塗膜層を用いても
よい。また、クリヤー上塗り塗膜層は、溶剤型塗料、水
性塗料または粉体型塗料から形成してもよい。溶剤型塗
料または水性塗料としては、一液型塗料を用いてもよい
し、二液型ウレタン樹脂塗料等のような二液型樹脂を用
いてもよい。光輝性塗膜層の上にクリヤー上塗り塗膜層
を形成することにより、光沢向上および光輝性顔料の損
傷を防止することができる。上記クリヤー塗料として
は、上塗り用として一般に使用されているものを用いる
ことができ、上記の熱硬化性樹脂と架橋剤とを混合した
ものを用いることができる。特に、特公平8−1931
5号公報に記載されたカルボシキル基含有ポリマーとエ
ポキシ基含有ポリマーとを含有するクリヤー塗料が、耐
酸性雨対策およびW/Wで光輝性塗膜層に塗装した際
に、光輝性塗膜層における光輝剤の配向を乱さないとい
う観点から好ましく用いられる。また、これらのクリヤ
ー塗料は、必要に応じて、その透明性を損なわない範囲
で、着色顔料、体質顔料、改質剤、紫外線吸収剤、レベ
リング剤、分散剤、消泡剤等の添加剤を含むことができ
る。
【0037】複層塗膜 本発明の複層塗膜は、先の塗膜形成方法により得られる
ものであり、基材上に形成されたものであって、複層塗
膜を構成する層のうち、少なくとも一層としてが先の光
輝性塗料組成物を用いて形成された光輝性塗膜層であ
る。好ましくは、上記複層塗膜が、下塗り塗膜層、中塗
り塗膜層、次いで光輝性塗膜層、さらにクリヤー上塗り
塗膜層から形成されているものである。
【0038】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例を挙げて
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
のみ限定されるものではない。なお、配合量は特に断り
のないかぎり質量部を表す。
【0039】実施例1〜8,比較例1〜3 基材の調製 ダル鋼板(長さ300mm、幅100mmおよび厚さ
0.8mm)を燐酸亜鉛処理剤(商品名:「サーフダイ
ンSD2000」、日本ペイント社製)を使用して化成
処理した後、カチオン電着塗料(商品名:「パワートッ
プU−50」、日本ペイント社製)を乾燥膜厚が25μ
mとなるように電着塗装した。次いで、160℃で30
分間焼き付けた後、中塗り塗料(「オルガS−90シー
ラー」、日本ペイント社製)を乾燥膜厚が40μmとな
るようにエアースプレー塗装し、140℃で30分間焼
き付け、中塗り塗膜層を形成し、基材を得た。
【0040】光輝性塗料組成物の調製 アクリル樹脂(スチレン/メチルメタクリレート/エチ
ルメタクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/
メタクリル酸の共重合体、数平均分子量約20,00
0、水酸基価45、酸価15、固形分50質量%)と、
メラミン樹脂(商品名:「ユーバン20SE」、三井化
学社製、固形分60質量%)とを80:20の固形分質
量比で配合して得たビヒクルに対し、D50およびD90
表1に示された、ゴールド発色の、二酸化チタンを被覆
したガラスフレーク、および表1の欄外に表示した発色
の、二酸化チタンを被覆したアルミニウムフレーク、さ
らに必要により、その他の顔料を表1に示す割合で配合
した。なお比較例としては、二酸化チタンを被覆したア
ルミニウムフレークを含まないもの(比較例1)、二酸
化チタンを被覆したガラスフレークを含まないもの(比
較例2)、またはD50およびD90が本発明で規定したも
のよりも大きい、ガラスフレークの二酸化チタンを被覆
した光輝性顔料(比較例3)を用いた。次いで、有機溶
剤(トルエン/キシレン/酢酸エチル/酢酸ブチルの質
量比=70/15/10/5)とともに攪拌機により塗
装適正粘度になるように攪拌混合し、光輝性塗料を調製
した。
【0041】クリヤー塗料 クリヤー塗料は、以下の塗料を使用した。 A…アクリル樹脂系溶剤型クリヤー塗料(商品名:「ス
ーパーラックO−130クリヤー」、日本ペイント社
製)、 B…カルボキシル基含有ポリマーとエポキシ基含有ポリ
マーのブレンドからなる溶剤型クリヤー塗料(商品名:
「マックフローO−520クリヤー」、日本ペイント社
製)の2種類である。
【0042】複層塗膜の形成 基材の被塗面に、上記中塗り塗膜層を乾燥膜厚が50μ
mとなるように塗膜層を形成し、次いで表1に示す光輝
性塗料により光輝性塗膜層を乾燥膜厚が30μmとなる
よう塗装し形成した。次いでW/Wで、クリヤー上塗り
塗膜層を乾燥膜厚が50μmとなるように塗装し複層塗
膜を形成した。焼付条件は、140℃で、20分であっ
た。得られた塗膜の下記評価項目について、下記評価方
法で評価した。結果を表1に示す。
【0043】評価方法 光輝感:試験板をほぼ真正面(ハイライト部)で見た場
合の光輝感を目視で評価した。 3…光輝感が顕著にあり 2…光輝感が少しあり 1…光輝感なし 色調:試験板をほぼ真正面(ハイライト部)で見た場合
の発色性を目視で評価した。 3…発色性が顕著にあり 2…発色性が少しあり 1…発色性なし 干渉性:塗装形成後の試験片をほぼ真上から見た場合
(A)、試験片に対する俯瞰角度15度程度で見た場合
(B)での、塗膜の呈する色を目視で評価した。 3…(A)、(B)でのそれぞれ呈する色が明確に異な
るもの 2…(A)、(B)でのそれぞれ呈する色が異なるもの 1…(A)、(B)でのそれぞれ呈する色が同じである
もの 隠蔽性:白黒隠蔽紙での隠蔽膜厚を評価した。フィルタ
ー目詰まり性:200μmの網目のクノーフィルターを
用いて7日間連続サーキュレーションテスト後のフィル
ターの目詰まり程度を目視で評価した。 3…目詰まり認められず 2…目詰まり少し認められる 1…目詰まり顕著に認められる
【0044】
【表1】
【0045】表1の結果から明らかのように、本実施例
1〜8は、本発明の光輝性塗料組成物を用いた塗膜形成
方法により複層塗膜を形成したもので、隠蔽性を有する
とともに、干渉性を有する光輝感を発現した複層塗膜が
得られた。また、これらの光輝性塗料組成物は、フィル
ター目詰まりを起こさなかった。
【0046】一方、比較例では、二酸化チタンを被覆し
たアルミニウムフレークやガラスフレークを含まなかっ
たり、D50、D90が大きいガラスフレークのものを用い
たため、上記実施例で得られたような複層塗膜は得られ
なかった。
【0047】
【発明の効果】本発明の光輝性塗料組成物は、特定粒径
の二酸化チタンを被覆したガラスフレークおよび二酸化
チタンを被覆したアルミニウムフレークを含有している
ため、この塗料により形成された複層塗膜は、隠蔽性お
よびガラスフレークとアルミニウムフレークとの複合性
のある干渉性を両方有することが可能である。
【0048】本発明の複層塗膜は、上記光輝感を呈する
ため、自動車、二輪車等の乗物外板、これらの部品、各
種容器外面、コイルコーティング、家具、家電業界、通
信業界等の光輝性が要求される分野において好ましく使
用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 302 B05D 7/24 302U 303 303Z C09C 1/30 C09C 1/30 1/64 1/64 3/06 3/06 C09D 5/00 C09D 5/00 Z 7/12 7/12 Fターム(参考) 4D075 AE03 CB04 CB13 DA23 DC10 DC12 DC13 DC18 DC38 DC41 EA05 EB20 EB33 EC02 EC23 EC53 4J037 AA24 AA30 CA09 DD05 DD10 EE03 FF09 4J038 CD091 CG141 CG171 CH031 CH041 CH081 CH121 CJ251 CR061 DA122 DB001 DD121 DD181 DF001 DG001 DG111 DG301 DH002 GA03 HA06 HA48 KA04 KA08 KA15 KA20 MA14 NA01 NA23 PA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】D50が20〜40μm、かつ、D90が60
    μm以下である二酸化チタン被覆ガラスフレーク、二酸
    化チタンを被覆したアルミニウムフレーク、およびビヒ
    クルとを含有する光輝性塗料組成物。
  2. 【請求項2】前記ガラスフレークのD50が20〜35μ
    m、かつ、D90が、30〜50μmである請求項1記載
    の光輝性塗料組成物。
  3. 【請求項3】前記ガラスフレークが、塗料固形分に対す
    る固形分質量割合で、0.01〜30%含有されている
    請求項1または2記載の光輝性塗料組成物。
  4. 【請求項4】前記二酸化チタンを被覆したアルミニウム
    フレークのD50が5〜30μm、平均厚みが0.2〜3
    μmである、請求項1から3いずれか1項記載の光輝性
    塗料組成物。
  5. 【請求項5】前記ガラスフレークと前記アルミニウムフ
    レークとの固形分配合比率が、10/90〜90/10
    である請求項1から4いずれか1項記載の光輝性塗料組
    成物。
  6. 【請求項6】複層塗膜を構成する層のうち、少なくとも
    一層の形成に、請求項1から5いずれか1項記載の光輝
    性塗料組成物を用いる塗膜形成方法。
  7. 【請求項7】基材上に、下塗り塗膜層、中塗り塗膜層、
    光輝性塗膜層、クリヤー上塗り塗膜層を順次形成する複
    層塗膜を形成する方法であって、前記光輝性塗膜層が、
    請求項1から5いずれか1項記載の光輝性塗料組成物に
    より形成される塗膜形成方法。
  8. 【請求項8】前記クリヤー上塗り塗膜層が、カルボキシ
    ル基含有ポリマーおよびエポキシ基含有ポリマーを含む
    塗料から形成される請求項7記載の塗膜形成方法。
  9. 【請求項9】請求項6から8いずれか1項記載の塗膜形
    成方法により得られる複層塗膜。
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