JP2002155472A - 透湿防水保温素材 - Google Patents
透湿防水保温素材Info
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- JP2002155472A JP2002155472A JP2000349487A JP2000349487A JP2002155472A JP 2002155472 A JP2002155472 A JP 2002155472A JP 2000349487 A JP2000349487 A JP 2000349487A JP 2000349487 A JP2000349487 A JP 2000349487A JP 2002155472 A JP2002155472 A JP 2002155472A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】透湿防水皮膜を形成する樹脂に水分吸着発熱性
能を保有させ、高い保温性をも具備した透湿防水保温素
材とその製造方法提供すること。 【解決手段】繊維構造物に、少なくとも1層の水分吸着
発熱性能を有する樹脂からなる透湿防水皮膜層が積層さ
れた素材であって、発熱エネルギー指数が5以上であ
り、かつ透湿度が8,000g/m2・24hr以上で
あり、耐水圧が30kpa以上であることを特徴とする
透湿防水保温素材。
能を保有させ、高い保温性をも具備した透湿防水保温素
材とその製造方法提供すること。 【解決手段】繊維構造物に、少なくとも1層の水分吸着
発熱性能を有する樹脂からなる透湿防水皮膜層が積層さ
れた素材であって、発熱エネルギー指数が5以上であ
り、かつ透湿度が8,000g/m2・24hr以上で
あり、耐水圧が30kpa以上であることを特徴とする
透湿防水保温素材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透湿防水素材に関
するものである。さらに詳しくは、本発明は、水分吸着
発熱性能を保有した樹脂からなる透湿防水皮膜層を備え
た、高い保温性をも具備した透湿防水素材に関するもの
である。
するものである。さらに詳しくは、本発明は、水分吸着
発熱性能を保有した樹脂からなる透湿防水皮膜層を備え
た、高い保温性をも具備した透湿防水素材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維布帛等の繊維構造物を基材と
し、これに透湿防水皮膜層を積層した透湿性防水素材が
知られている。この透湿性防水素材の保温性をより向上
させるため、透湿防水皮膜面にアルミニウム粉末等を混
ぜた樹脂をグラビア加工等で点状に付着させ、人体から
の輻射熱を反射させ断熱性を向上させたり、透湿防水皮
膜面に裏地布帛を接着させ3層構造にして、厚さを増す
ことにより保温性の向上が図られていた。
し、これに透湿防水皮膜層を積層した透湿性防水素材が
知られている。この透湿性防水素材の保温性をより向上
させるため、透湿防水皮膜面にアルミニウム粉末等を混
ぜた樹脂をグラビア加工等で点状に付着させ、人体から
の輻射熱を反射させ断熱性を向上させたり、透湿防水皮
膜面に裏地布帛を接着させ3層構造にして、厚さを増す
ことにより保温性の向上が図られていた。
【0003】また、近年になり特開平2000−199
180号公報で提案されているように、高吸放湿吸湿発
熱性有機微粒子を透湿防水皮膜を形成する樹脂層に含有
させた透湿性防水素材が知られている。
180号公報で提案されているように、高吸放湿吸湿発
熱性有機微粒子を透湿防水皮膜を形成する樹脂層に含有
させた透湿性防水素材が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
輻射熱を反射させる素材は、アルミニウム粉末等の金属
の色が付き、色展開に制限がある。また、透湿防水皮膜
面に裏地布帛を接着させ3層構造により保温性を向上さ
せるためには、接着させる布帛を厚くする必要があり、
カサ高になったり、縫い目の防水性を確保するための目
止めテープの処理が難しくなる。そして、これらの課題
を解決するものとして、高吸放湿吸湿発熱性有機微粒子
を樹脂層に含有させた特開平2000−199180号
公報の透湿性防水素材があるが、透湿防水樹脂層に微粒
子を添加すると、皮膜の形成時にピンホールが発生し易
くなり、防水性が低下する。また、塗工樹脂液に微粒子
を添加しての加工になるため、塗工樹脂液中での微粒子
の沈降、浮遊、凝集等を防ぐための処置が必要であり、
加工が複雑になり加工コストが高くなる。
輻射熱を反射させる素材は、アルミニウム粉末等の金属
の色が付き、色展開に制限がある。また、透湿防水皮膜
面に裏地布帛を接着させ3層構造により保温性を向上さ
せるためには、接着させる布帛を厚くする必要があり、
カサ高になったり、縫い目の防水性を確保するための目
止めテープの処理が難しくなる。そして、これらの課題
を解決するものとして、高吸放湿吸湿発熱性有機微粒子
を樹脂層に含有させた特開平2000−199180号
公報の透湿性防水素材があるが、透湿防水樹脂層に微粒
子を添加すると、皮膜の形成時にピンホールが発生し易
くなり、防水性が低下する。また、塗工樹脂液に微粒子
を添加しての加工になるため、塗工樹脂液中での微粒子
の沈降、浮遊、凝集等を防ぐための処置が必要であり、
加工が複雑になり加工コストが高くなる。
【0005】本発明は、前記した現状を鑑み、特に透湿
防水樹脂層に微粒子を添加することなく、水分吸着発熱
による保温効果をも具備した透湿防水素材を提供するこ
とを目的とするものである。
防水樹脂層に微粒子を添加することなく、水分吸着発熱
による保温効果をも具備した透湿防水素材を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
した結果、水分吸着発熱性能を有する樹脂で透湿防水皮
膜層を形成させることにより、保温性に優れた透湿防水
素材が得られることを見出し、本発明に到達した。
した結果、水分吸着発熱性能を有する樹脂で透湿防水皮
膜層を形成させることにより、保温性に優れた透湿防水
素材が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、上記目的を達成するために、本
発明は以下の構成を採用する。 (1)繊維構造物に、少なくとも1層の水分吸着発熱性
能を有する樹脂からなる透湿防水皮膜層が積層された素
材であって、発熱エネルギー指数が5以上であり、かつ
透湿度が8,000g/m2・24hr以上であり、耐
水圧が30kpa以上であることを特徴とする透湿防水
保温素材。 (2)透湿防水皮膜層単独の発熱エネルギー指数が5以
上であることを特徴とする前記(1)記載の透湿防水保
温素材。 (3)水分吸着発熱性能を有する樹脂が、親水性ポリオ
ールの含有率が10%重量以上50重量%以下のポリウ
レタン樹脂であることを特徴とする前記(1)または
(2)記載の透湿防水保温素材。 (4)繊維構造物に積層された多孔層上に少なくとも1
層の水分吸着発熱性能を有する樹脂からなる透湿防水皮
膜層を設けてなることを特徴とする前記(1)〜(3)
のいずれかに記載の透湿防水保温素材。 (5)透湿防水皮膜面に発熱エネルギー指数が5以上の
別の繊維構造物を積層したことを特徴とする前記(1)
〜(4)記載の透湿防水保温素材。 (6)片面の繊維構造物の撥水度が4以上であり、別の
繊維構造物からなる他面の繊維構造物は発熱エネルギー
指数が5以上であり、かつ外側面の接触温冷感(qma
x)が0.1W/cm2以下であることを特徴とする前記
(5)記載の透湿防水保温素材。
発明は以下の構成を採用する。 (1)繊維構造物に、少なくとも1層の水分吸着発熱性
能を有する樹脂からなる透湿防水皮膜層が積層された素
材であって、発熱エネルギー指数が5以上であり、かつ
透湿度が8,000g/m2・24hr以上であり、耐
水圧が30kpa以上であることを特徴とする透湿防水
保温素材。 (2)透湿防水皮膜層単独の発熱エネルギー指数が5以
上であることを特徴とする前記(1)記載の透湿防水保
温素材。 (3)水分吸着発熱性能を有する樹脂が、親水性ポリオ
ールの含有率が10%重量以上50重量%以下のポリウ
レタン樹脂であることを特徴とする前記(1)または
(2)記載の透湿防水保温素材。 (4)繊維構造物に積層された多孔層上に少なくとも1
層の水分吸着発熱性能を有する樹脂からなる透湿防水皮
膜層を設けてなることを特徴とする前記(1)〜(3)
のいずれかに記載の透湿防水保温素材。 (5)透湿防水皮膜面に発熱エネルギー指数が5以上の
別の繊維構造物を積層したことを特徴とする前記(1)
〜(4)記載の透湿防水保温素材。 (6)片面の繊維構造物の撥水度が4以上であり、別の
繊維構造物からなる他面の繊維構造物は発熱エネルギー
指数が5以上であり、かつ外側面の接触温冷感(qma
x)が0.1W/cm2以下であることを特徴とする前記
(5)記載の透湿防水保温素材。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の透湿防水保温素材
について詳細に説明する。
について詳細に説明する。
【0009】本発明の透湿防水保温素材は、繊維構造物
に、少なくとも1層の水分吸着発熱性能を有する樹脂か
らなる透湿防水皮膜層を設けてなるものである。
に、少なくとも1層の水分吸着発熱性能を有する樹脂か
らなる透湿防水皮膜層を設けてなるものである。
【0010】繊維構造物に、少なくとも1層の水分吸着
発熱性能を有する樹脂からなる透湿防水皮膜層が設けら
れているとは、繊維構造物の上に水分を吸着して発熱す
る樹脂で形成された透湿防水層が接着していることをい
う。ここでいう接着とは、該透湿防水皮膜自身が直接繊
維構造物に接着、あるいは、接着剤を介して接着されて
いることである。
発熱性能を有する樹脂からなる透湿防水皮膜層が設けら
れているとは、繊維構造物の上に水分を吸着して発熱す
る樹脂で形成された透湿防水層が接着していることをい
う。ここでいう接着とは、該透湿防水皮膜自身が直接繊
維構造物に接着、あるいは、接着剤を介して接着されて
いることである。
【0011】透湿防水皮膜層に利用される樹脂は、水分
吸着発熱性能を有する樹脂であり、具体的には、ポリウ
レタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、シリコーン
系ポリマーなどを主成分とする樹脂単独、あるいはこれ
らの混合物により構成される樹脂組成物が、風合いやス
トレッチ性の観点から好適に利用することができる。な
かでも水分吸着発熱性能を高度に発現するためにポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの親
水性ポリオールを含有するポリウレタン樹脂が好ましく
利用でき、この場合親水性ポリオールの含有率は10%
重量以上50重量%以下であることが好ましい。
吸着発熱性能を有する樹脂であり、具体的には、ポリウ
レタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、シリコーン
系ポリマーなどを主成分とする樹脂単独、あるいはこれ
らの混合物により構成される樹脂組成物が、風合いやス
トレッチ性の観点から好適に利用することができる。な
かでも水分吸着発熱性能を高度に発現するためにポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの親
水性ポリオールを含有するポリウレタン樹脂が好ましく
利用でき、この場合親水性ポリオールの含有率は10%
重量以上50重量%以下であることが好ましい。
【0012】透湿防水皮膜層に利用される樹脂として
は、特に、膜強度の点から、主鎖に脂肪族カーボネート
系からなるジオールを導入したポリウレタンが好まし
い。また、親水性ポリオールは主鎖よりも側鎖に主体に
含有する構成のポリウレタンが好ましい。
は、特に、膜強度の点から、主鎖に脂肪族カーボネート
系からなるジオールを導入したポリウレタンが好まし
い。また、親水性ポリオールは主鎖よりも側鎖に主体に
含有する構成のポリウレタンが好ましい。
【0013】本発明の透湿防水皮膜層は、繊維構造物上
に形成される。透湿防水皮膜層の厚さは、好ましくは3
〜30μmであり、より好ましくは5〜20μmである。
透湿防水皮膜層が薄すぎると十分な防水性能や水分吸着
発熱性能が得られ難く、また厚すぎると風合いが粗硬と
なることがある。
に形成される。透湿防水皮膜層の厚さは、好ましくは3
〜30μmであり、より好ましくは5〜20μmである。
透湿防水皮膜層が薄すぎると十分な防水性能や水分吸着
発熱性能が得られ難く、また厚すぎると風合いが粗硬と
なることがある。
【0014】本発明で用いられる水分吸着発熱性能を有
する樹脂からなる透湿防水皮膜層は、発熱エネルギー指
数が好ましくは5以上必要である。発熱エネルギー指数
が5以下では、十分な発熱効果が実感できない。発熱エ
ネルギー指数は好ましくは8以上であり、さらに好まし
くは10以上20以下である。
する樹脂からなる透湿防水皮膜層は、発熱エネルギー指
数が好ましくは5以上必要である。発熱エネルギー指数
が5以下では、十分な発熱効果が実感できない。発熱エ
ネルギー指数は好ましくは8以上であり、さらに好まし
くは10以上20以下である。
【0015】ここに、本発明の発熱エネルギー指数と
は、ポリエステル繊維100%素材と比較した水分吸着
発熱エネルギーであり、ポリエステル繊維100%素材
を1とした場合の比較値である。具体的な測定法は実施
例で詳細に示すが、アルコール温度計に3gの試料を巻
き付け、30℃、30%RHの環境で調温、調湿させた
後、30℃、90%RHの環境へ移動させた場合の吸湿
時の温度上昇を経時的に観察し、横軸に時間、縦軸に温
度としたグラフに30℃から上昇し再び30℃に復元す
るまでプロットし、その面積を測定するものである。
は、ポリエステル繊維100%素材と比較した水分吸着
発熱エネルギーであり、ポリエステル繊維100%素材
を1とした場合の比較値である。具体的な測定法は実施
例で詳細に示すが、アルコール温度計に3gの試料を巻
き付け、30℃、30%RHの環境で調温、調湿させた
後、30℃、90%RHの環境へ移動させた場合の吸湿
時の温度上昇を経時的に観察し、横軸に時間、縦軸に温
度としたグラフに30℃から上昇し再び30℃に復元す
るまでプロットし、その面積を測定するものである。
【0016】透湿防水皮膜層の発熱エネルギー指数を5
以上にするためには、例えば、上述のとおりポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコールなどの親水性
ポリオールを含有するポリウレタン樹脂が好ましく利用
でき、親水性ポリオールの含有率を上げる程、発熱エネ
ルギー指数が高くなるが、含有率が高くなると水膨潤率
が高くなり、目止めテープの接着耐久性が低くなった
り、水洗濯時に皮膜に傷がつきやすくなることより、親
水性ポリオールの含有率は、10%重量以上50重量%
以下のものが好ましい。
以上にするためには、例えば、上述のとおりポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコールなどの親水性
ポリオールを含有するポリウレタン樹脂が好ましく利用
でき、親水性ポリオールの含有率を上げる程、発熱エネ
ルギー指数が高くなるが、含有率が高くなると水膨潤率
が高くなり、目止めテープの接着耐久性が低くなった
り、水洗濯時に皮膜に傷がつきやすくなることより、親
水性ポリオールの含有率は、10%重量以上50重量%
以下のものが好ましい。
【0017】また、本発明の水分吸着発熱性能を有する
樹脂からなる透湿防水皮膜層単独の吸水時の線膨潤率
は、水分吸着発熱性能付与の観点から、10%以上であ
ることが好ましく、耐水性発現、親水化による膜物性の
低下抑制の観点から25%以下であることが好ましい。
水分吸着性能を付与すると、皮膜の吸湿性が向上し、吸
水時の線膨張率が大きくなる。吸水時の線膨張率が大き
いことより、繊維構造物と接着され、透湿防水皮膜自身
の膨潤が抑制される状態になった場合においても高い水
分吸着発熱性が発現できるのである。
樹脂からなる透湿防水皮膜層単独の吸水時の線膨潤率
は、水分吸着発熱性能付与の観点から、10%以上であ
ることが好ましく、耐水性発現、親水化による膜物性の
低下抑制の観点から25%以下であることが好ましい。
水分吸着性能を付与すると、皮膜の吸湿性が向上し、吸
水時の線膨張率が大きくなる。吸水時の線膨張率が大き
いことより、繊維構造物と接着され、透湿防水皮膜自身
の膨潤が抑制される状態になった場合においても高い水
分吸着発熱性が発現できるのである。
【0018】本発明の透湿防水皮膜層と繊維構造物から
なる透湿防水保温素材は、発熱エネルギー指数が5以上
の性能を有するものであり、発熱エネルギー指数が5未
満では、十分な発熱効果が実感できない。発熱エネルギ
ー指数は好ましくは8以上であり、さらに好ましくは1
0以上20以下である。
なる透湿防水保温素材は、発熱エネルギー指数が5以上
の性能を有するものであり、発熱エネルギー指数が5未
満では、十分な発熱効果が実感できない。発熱エネルギ
ー指数は好ましくは8以上であり、さらに好ましくは1
0以上20以下である。
【0019】また、本発明の透湿防水素材の透湿度は、
JIS L−1099(B−1法)の測定法で8,00
0g/m2・24hr以上であり、かつ耐水圧がJIS
L−1092の測定法30kpa以上の性能が必要で
ある。
JIS L−1099(B−1法)の測定法で8,00
0g/m2・24hr以上であり、かつ耐水圧がJIS
L−1092の測定法30kpa以上の性能が必要で
ある。
【0020】透湿度が8,000g/m2・24hr以
下では、着用時に蒸れ感を感ずることになり、また、耐
水圧が30kpa以下になると、十分な防水性能が得ら
れず、雨中での着衣時に漏水することがある。
下では、着用時に蒸れ感を感ずることになり、また、耐
水圧が30kpa以下になると、十分な防水性能が得ら
れず、雨中での着衣時に漏水することがある。
【0021】透湿防水素材の透湿度と耐水圧は、高けれ
ば高いほど透湿性と防水性があり好ましく、実用的な透
湿度は、好ましくは10,000〜25,000g/m2
・24hrであり、また、耐水圧は好ましくは50〜
3,000kpaである。
ば高いほど透湿性と防水性があり好ましく、実用的な透
湿度は、好ましくは10,000〜25,000g/m2
・24hrであり、また、耐水圧は好ましくは50〜
3,000kpaである。
【0022】本発明の透湿防水保温素材を構成する繊維
構造物としては、特に限定されずいずれの素材および形
態のものでも使用できるが、ナイロン、ポリエステル等
の合成繊維、綿、絹、ウール等の天然繊維等の短繊維、
長繊維を単独または混紡、混繊したものが使用できる。
また形態としては、織物、編物不織布等のものが使用で
きる。
構造物としては、特に限定されずいずれの素材および形
態のものでも使用できるが、ナイロン、ポリエステル等
の合成繊維、綿、絹、ウール等の天然繊維等の短繊維、
長繊維を単独または混紡、混繊したものが使用できる。
また形態としては、織物、編物不織布等のものが使用で
きる。
【0023】また、本発明の一態様として、繊維構造物
に多孔層を積層した素材を形成し、、積層された多孔層
上に、少なくとも1層の上記水分吸着発熱性層を設けて
なる構成とすることもできる。繊維構造物に多孔層が積
層された素材とは、繊維構造物の上に多孔性樹脂層が接
着されていることをいう。ここでいう、多孔性樹脂層と
しては、樹脂を貧溶媒に浸漬し、湿式凝固せしめた多孔
層、融着微粒子フィルムの延伸により形成される多孔性
フィルムなどが挙げられる。なかでも、多孔層は湿式凝
固せしめたポリウレタン樹脂からなるものが好適であ
る。
に多孔層を積層した素材を形成し、、積層された多孔層
上に、少なくとも1層の上記水分吸着発熱性層を設けて
なる構成とすることもできる。繊維構造物に多孔層が積
層された素材とは、繊維構造物の上に多孔性樹脂層が接
着されていることをいう。ここでいう、多孔性樹脂層と
しては、樹脂を貧溶媒に浸漬し、湿式凝固せしめた多孔
層、融着微粒子フィルムの延伸により形成される多孔性
フィルムなどが挙げられる。なかでも、多孔層は湿式凝
固せしめたポリウレタン樹脂からなるものが好適であ
る。
【0024】次に、本発明の透湿防水保温素材の製造方
法について説明する。
法について説明する。
【0025】本発明の透湿防水保温素材は、水分吸着発
熱性を有する樹脂を含む溶液を繊維構造物に塗工し、熱
処理、皮膜化させることによって製造することができ
る。水分吸着発熱性を有する樹脂を含む溶液とは、水分
吸着発熱層を形成し得る樹脂が有機溶媒、水などに溶解
あるいは乳化されたものである。繊維構造物に塗工する
とは、一般的にはナイフオーバーロールコーティング、
ダイレクトロールコーティング、リバースロールコーテ
ィング、グラビアコーティングなどのコーティング処方
などを利用し、所望の膜厚となるよう塗工することをい
う。
熱性を有する樹脂を含む溶液を繊維構造物に塗工し、熱
処理、皮膜化させることによって製造することができ
る。水分吸着発熱性を有する樹脂を含む溶液とは、水分
吸着発熱層を形成し得る樹脂が有機溶媒、水などに溶解
あるいは乳化されたものである。繊維構造物に塗工する
とは、一般的にはナイフオーバーロールコーティング、
ダイレクトロールコーティング、リバースロールコーテ
ィング、グラビアコーティングなどのコーティング処方
などを利用し、所望の膜厚となるよう塗工することをい
う。
【0026】また、熱処理、皮膜化させるとは、上記の
樹脂を溶解、乳化させている有機溶媒、水などを50℃
〜150℃で、0.5分〜10分間の条件で乾燥させ、
樹脂を皮膜化することである。皮膜化により透湿防水皮
膜層(水分吸着発熱吸層)が形成される。なかでも、こ
の水分吸着発熱吸層を連続層とするためにはナイフコー
ティング方式が好適である。
樹脂を溶解、乳化させている有機溶媒、水などを50℃
〜150℃で、0.5分〜10分間の条件で乾燥させ、
樹脂を皮膜化することである。皮膜化により透湿防水皮
膜層(水分吸着発熱吸層)が形成される。なかでも、こ
の水分吸着発熱吸層を連続層とするためにはナイフコー
ティング方式が好適である。
【0027】樹脂を皮膜化する際、接着性、耐溶剤性お
よび膜強度を向上させるため、ポリイソシアネート化合
物、ポリエポキシ化合物などの架橋剤を適宜併用するこ
とができる。また、透湿防水皮膜層を着色する場合にお
いては、透湿防水皮膜層に無機系、有機系顔料などを添
加することも可能であり、また、表面タッチをかえる場
合においては二酸化珪素系粒子などを公知の方法により
適宜添加することも可能である。
よび膜強度を向上させるため、ポリイソシアネート化合
物、ポリエポキシ化合物などの架橋剤を適宜併用するこ
とができる。また、透湿防水皮膜層を着色する場合にお
いては、透湿防水皮膜層に無機系、有機系顔料などを添
加することも可能であり、また、表面タッチをかえる場
合においては二酸化珪素系粒子などを公知の方法により
適宜添加することも可能である。
【0028】また、本発明の透湿防水保温は水分吸着発
熱性を有する樹脂を含む溶液を予め皮膜化し、その上に
接着層を塗工とし、繊維構造物と貼りあわせることによ
っても製造することができる。ここで、水分吸着発熱性
を有する樹脂を含む溶液を予め皮膜化するとは、例え
ば、シリコーン樹脂を塗布した離型紙やフィルム、ある
いはポリプロピレンをラミネートした離型紙などの離離
型支持体上に水分吸着発熱性を有する樹脂をを含む溶液
を塗工し、熱処理することで皮膜のみを予め作製するこ
とをいう。また、その上に接着層を塗工するとは、皮膜
化した水分吸着発熱層上に接着剤を塗工することをい
う。この塗工には、ナイフオーバーロールコーティン
グ、ダイレクトロールコーティング、リバースロールコ
ーティング、グラビアコーティングなどのコーティング
処方を用いることができ、所望の膜厚、被覆率となるよ
うに塗工すればよい。
熱性を有する樹脂を含む溶液を予め皮膜化し、その上に
接着層を塗工とし、繊維構造物と貼りあわせることによ
っても製造することができる。ここで、水分吸着発熱性
を有する樹脂を含む溶液を予め皮膜化するとは、例え
ば、シリコーン樹脂を塗布した離型紙やフィルム、ある
いはポリプロピレンをラミネートした離型紙などの離離
型支持体上に水分吸着発熱性を有する樹脂をを含む溶液
を塗工し、熱処理することで皮膜のみを予め作製するこ
とをいう。また、その上に接着層を塗工するとは、皮膜
化した水分吸着発熱層上に接着剤を塗工することをい
う。この塗工には、ナイフオーバーロールコーティン
グ、ダイレクトロールコーティング、リバースロールコ
ーティング、グラビアコーティングなどのコーティング
処方を用いることができ、所望の膜厚、被覆率となるよ
うに塗工すればよい。
【0029】本発明においては、透湿性発現の関係か
ら、接着剤に関しても透湿性の高いものが好ましく、例
えば、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド
系、シリコーン系ポリマーなどを主成分とする樹脂単
独、あるいはこれらの混合物から構成される接着剤が、
風合いやストレッチ性の観点から好適である。
ら、接着剤に関しても透湿性の高いものが好ましく、例
えば、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド
系、シリコーン系ポリマーなどを主成分とする樹脂単
独、あるいはこれらの混合物から構成される接着剤が、
風合いやストレッチ性の観点から好適である。
【0030】接着剤による被覆率は、高透湿性の接着剤
であれば100%被覆の全面接着でも問題はないが、透
湿性と耐水性両立の観点から一般的には40〜80%の
被覆率とすることが好ましい。被覆率を100%とする
全面接着はナイフコーター等を用いて実施することがて
き、また、被覆率を40〜80%のようにコントロール
するのはグラビアコーター等を用いて実施することがで
きる。グラビアコーターは、表面にドット状に凹部を彫
刻したロールを用い、その凹部に接着剤を入れ皮膜に転
写して加工する手法で、凹部の面積および深さ、凹部間
の間隔を調整することにより被覆率を自由に設定するこ
とができる。
であれば100%被覆の全面接着でも問題はないが、透
湿性と耐水性両立の観点から一般的には40〜80%の
被覆率とすることが好ましい。被覆率を100%とする
全面接着はナイフコーター等を用いて実施することがて
き、また、被覆率を40〜80%のようにコントロール
するのはグラビアコーター等を用いて実施することがで
きる。グラビアコーターは、表面にドット状に凹部を彫
刻したロールを用い、その凹部に接着剤を入れ皮膜に転
写して加工する手法で、凹部の面積および深さ、凹部間
の間隔を調整することにより被覆率を自由に設定するこ
とができる。
【0031】繊維構造物と貼りあわせるせるとは、接着
層と繊維構造物を積層し、接着させることをいう。接着
方式は、ウェットラミ方式やドライラミ方式など、接着
剤の特性により使い分ければよい。接着後、離型支持体
から剥離して、本発明の透湿防水保温素材を得ることが
できる。
層と繊維構造物を積層し、接着させることをいう。接着
方式は、ウェットラミ方式やドライラミ方式など、接着
剤の特性により使い分ければよい。接着後、離型支持体
から剥離して、本発明の透湿防水保温素材を得ることが
できる。
【0032】本発明の透湿防水保温素材は、他の態様と
して、上述のように積層した透湿防水皮膜層の上に、さ
らに発熱エネルギーが5以上水分吸着発熱性能を有する
別の繊維構造物を積層することもできる。
して、上述のように積層した透湿防水皮膜層の上に、さ
らに発熱エネルギーが5以上水分吸着発熱性能を有する
別の繊維構造物を積層することもできる。
【0033】本発明で用いられる水分吸着発熱性能を有
する別の繊維構造物としては、上述の発熱エネルギー指
数が5以上であることが重要である。発熱エネルギー指
数が5未満では十分な発熱効果が実感できない。発熱エ
ネルギー指数は好ましくは8以上であり、実用的にはさ
らに好ましくは10以上20以下である。
する別の繊維構造物としては、上述の発熱エネルギー指
数が5以上であることが重要である。発熱エネルギー指
数が5未満では十分な発熱効果が実感できない。発熱エ
ネルギー指数は好ましくは8以上であり、実用的にはさ
らに好ましくは10以上20以下である。
【0034】本発明で用いられる別の繊維構造物として
は、織物、編物、不織布等の布帛類が挙げられ、なかで
も目付が100g/m2以下の編物が好ましく用いられ
る。目付が100g/m2以上になると、縫い目をシー
ルする目止めテープの防水効果が得られにくくなる。
は、織物、編物、不織布等の布帛類が挙げられ、なかで
も目付が100g/m2以下の編物が好ましく用いられ
る。目付が100g/m2以上になると、縫い目をシー
ルする目止めテープの防水効果が得られにくくなる。
【0035】本発明で用いられる水分子吸着発熱性を有
する別の繊維構造物を構成する繊維は、吸湿性を有する
繊維であり、このように吸湿性を有する繊維は、例え
ば、繊維便覧−原料編−(発行:丸善(株))の245
ページに記載のように、水分を吸着して発熱することが
古くから知られている。本発明で用いられる水分子吸着
発熱性能を有する別の繊維構造物は、これらの吸湿性を
有する繊維からなる布帛類を使用してもよいが、望まし
くは、合成繊維に吸湿ポリマー等を分散して練り込むこ
とにより、吸湿性を向上させた繊維、例えば、ナイロン
にポリビニルピロリドン等の吸湿ポリマーを錬り込み紡
糸して得られた吸湿性向上ナイロン糸等や、後加工等に
より吸湿性のあるポリマーおよび/または吸湿性のある
微粒子を繊維表面に固着させることにより、吸湿性を増
加させ水分吸着発熱性能を向上した布帛が実用上好まし
く用いられる。
する別の繊維構造物を構成する繊維は、吸湿性を有する
繊維であり、このように吸湿性を有する繊維は、例え
ば、繊維便覧−原料編−(発行:丸善(株))の245
ページに記載のように、水分を吸着して発熱することが
古くから知られている。本発明で用いられる水分子吸着
発熱性能を有する別の繊維構造物は、これらの吸湿性を
有する繊維からなる布帛類を使用してもよいが、望まし
くは、合成繊維に吸湿ポリマー等を分散して練り込むこ
とにより、吸湿性を向上させた繊維、例えば、ナイロン
にポリビニルピロリドン等の吸湿ポリマーを錬り込み紡
糸して得られた吸湿性向上ナイロン糸等や、後加工等に
より吸湿性のあるポリマーおよび/または吸湿性のある
微粒子を繊維表面に固着させることにより、吸湿性を増
加させ水分吸着発熱性能を向上した布帛が実用上好まし
く用いられる。
【0036】本発明では、さらに望ましくは、合成繊維
に吸湿ポリマー等を分散して練り込むことにより、吸湿
性を向上させた繊維に、後加工等により吸湿性のあるポ
リマーおよび/または吸湿性のある微粒子を繊維表面に
固着させることにより水分吸着発熱性能をさらに増加さ
せた布帛を使用することが好ましい。
に吸湿ポリマー等を分散して練り込むことにより、吸湿
性を向上させた繊維に、後加工等により吸湿性のあるポ
リマーおよび/または吸湿性のある微粒子を繊維表面に
固着させることにより水分吸着発熱性能をさらに増加さ
せた布帛を使用することが好ましい。
【0037】これらの布帛の吸水性は、用途に応じて変
更することが好ましい。防水性を必要とする雨衣等は、
吸水性を高くすると縫い目から水が浸入し易くなり目止
めテープを使用しても十分な防水性が得られないことが
あり、JIS L−1907に記載の滴下法で2秒以上
が好ましい。また、汗処理を必要とするウインドブレー
カー等は吸水性を高くすることが望まれ、上述の滴下法
で1秒以下が好ましい。吸水性の調整は吸水加工や弱撥
水加工を施すことにより可能である。
更することが好ましい。防水性を必要とする雨衣等は、
吸水性を高くすると縫い目から水が浸入し易くなり目止
めテープを使用しても十分な防水性が得られないことが
あり、JIS L−1907に記載の滴下法で2秒以上
が好ましい。また、汗処理を必要とするウインドブレー
カー等は吸水性を高くすることが望まれ、上述の滴下法
で1秒以下が好ましい。吸水性の調整は吸水加工や弱撥
水加工を施すことにより可能である。
【0038】吸湿性を増加させると、手または身体に触
れたときに冷たく感じ、保温衣料には適さなくなる。こ
のような現象を防ぐために、本発明では、水分吸着発熱
性を有する発熱エネルギー指数が5以上の布帛層の肌と
接する面(接触面または外面側の面)の接触温冷感(q
max)を0.1W/cm2以下にすることが好まし
い。 接触温冷感(qmax)が0.1W/cm2以下
の布帛層は、例えば、布帛層の肌と接する接触面、すな
わち布帛層の外面側に凹凸を付け、接触面積を小さくし
た布帛構造にすることにより得られる。また、接触温冷
感(qmax)が0.1W/cm2以下の布帛層は、接
触面のみに吸湿性の低い繊維を用いた2重組織織物等の
多重組織織物でも得られる。例えば、布帛を起毛加工す
る方法や多重重組織で接触面積を小さくする方法で、接
触温冷感(qmax)を0.1W/cm2以下にするこ
とができるが、本発明はこれらに限定されず、いかなる
方法でも接触温冷感(qmax)を0.1W/cm2以
下にすれば良い。接触温冷感(qmax)は好ましくは
0.08W/cm2以下であり、より好ましくは0.0
5W/cm2以下である。(実用上の下限を示すことが
できますか。) この接触温冷感は、素材表面の接触面積が小さい(凹凸
がある)ほど、また吸湿率が小さい程接触温冷感は小さ
くなる。例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維10
0%使いの起毛トリコットの起毛面は0.04W/cm
2であり、起毛されていない面は0.10W/cm2であ
る。また、同じポリエチレンテレフタレート繊維100
%使いの起毛トリコットを後加工で20℃、65%RHの
吸湿率を3%にすると、起毛面の接触温冷感は変化せず
0.04W/cm2であるのに対し、起毛のない面は
0.12W/cm2となる。
れたときに冷たく感じ、保温衣料には適さなくなる。こ
のような現象を防ぐために、本発明では、水分吸着発熱
性を有する発熱エネルギー指数が5以上の布帛層の肌と
接する面(接触面または外面側の面)の接触温冷感(q
max)を0.1W/cm2以下にすることが好まし
い。 接触温冷感(qmax)が0.1W/cm2以下
の布帛層は、例えば、布帛層の肌と接する接触面、すな
わち布帛層の外面側に凹凸を付け、接触面積を小さくし
た布帛構造にすることにより得られる。また、接触温冷
感(qmax)が0.1W/cm2以下の布帛層は、接
触面のみに吸湿性の低い繊維を用いた2重組織織物等の
多重組織織物でも得られる。例えば、布帛を起毛加工す
る方法や多重重組織で接触面積を小さくする方法で、接
触温冷感(qmax)を0.1W/cm2以下にするこ
とができるが、本発明はこれらに限定されず、いかなる
方法でも接触温冷感(qmax)を0.1W/cm2以
下にすれば良い。接触温冷感(qmax)は好ましくは
0.08W/cm2以下であり、より好ましくは0.0
5W/cm2以下である。(実用上の下限を示すことが
できますか。) この接触温冷感は、素材表面の接触面積が小さい(凹凸
がある)ほど、また吸湿率が小さい程接触温冷感は小さ
くなる。例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維10
0%使いの起毛トリコットの起毛面は0.04W/cm
2であり、起毛されていない面は0.10W/cm2であ
る。また、同じポリエチレンテレフタレート繊維100
%使いの起毛トリコットを後加工で20℃、65%RHの
吸湿率を3%にすると、起毛面の接触温冷感は変化せず
0.04W/cm2であるのに対し、起毛のない面は
0.12W/cm2となる。
【0039】また、発熱エネルギー指数を5以上にする
ためには、例えば、ナイロンにポリビニールピロリドン
を5重量%練り込むことにより発熱エネルギーが13程
度の糸が得られ、これを布帛化することにより発熱エネ
ルギー指数を5以上の別の繊維構造物を得ることができ
る。また、実施例に示したとおり、ポリエステル繊維1
00%素材に、アクリルアミドメチルプロパンスルホン
酸とPEG#1000ジメタクリレートの共重合物を3
重量%程度付着させることにより発熱エネルギー指数が
15程度の布帛を得ることができる。
ためには、例えば、ナイロンにポリビニールピロリドン
を5重量%練り込むことにより発熱エネルギーが13程
度の糸が得られ、これを布帛化することにより発熱エネ
ルギー指数を5以上の別の繊維構造物を得ることができ
る。また、実施例に示したとおり、ポリエステル繊維1
00%素材に、アクリルアミドメチルプロパンスルホン
酸とPEG#1000ジメタクリレートの共重合物を3
重量%程度付着させることにより発熱エネルギー指数が
15程度の布帛を得ることができる。
【0040】別の繊維構造物を透湿防水皮膜層の上に形
成する方法は、上述の透湿防水皮膜層を接着する方法と
同等の方法で接着することができる。
成する方法は、上述の透湿防水皮膜層を接着する方法と
同等の方法で接着することができる。
【0041】このように、透湿防水皮膜層の両面に繊維
構造物を廃した本発明の透湿防水保温素材は、片面の繊
維構造物の撥水度が4以上であり、他面の繊維構造物
(別の繊維構造物)は発熱エネルギー指数が5以上の水
分吸着発熱性を有し、かつ外側の露出面の接触温冷感が
0.1W/cm2以下にすることが好ましい。
構造物を廃した本発明の透湿防水保温素材は、片面の繊
維構造物の撥水度が4以上であり、他面の繊維構造物
(別の繊維構造物)は発熱エネルギー指数が5以上の水
分吸着発熱性を有し、かつ外側の露出面の接触温冷感が
0.1W/cm2以下にすることが好ましい。
【0042】撥水度を4以上とした面を衣服の表面にす
ることにより、雨中で着衣したときなど水をはじき快適
である。また、別の繊維構造物からなる内側の繊維構造
物が発熱エネルギーを有することより、透湿防水皮膜層
の発熱エネルギーにプラスされ保温効果がより向上す
る。
ることにより、雨中で着衣したときなど水をはじき快適
である。また、別の繊維構造物からなる内側の繊維構造
物が発熱エネルギーを有することより、透湿防水皮膜層
の発熱エネルギーにプラスされ保温効果がより向上す
る。
【0043】繊維構造物に撥水性を付与する方法として
は、通常の加工方法等を使用することができる。例え
ば、パッディング法でフッ素系、シリコーン系、パラフ
ィン系等の撥水剤を付与し、乾燥し、熱キュアリングす
る方法がある。
は、通常の加工方法等を使用することができる。例え
ば、パッディング法でフッ素系、シリコーン系、パラフ
ィン系等の撥水剤を付与し、乾燥し、熱キュアリングす
る方法がある。
【0044】かかる構成から本発明の透湿防水保温素材
における作用は、透湿防水皮膜層が水分吸着発熱性能を
保有した樹脂からなることより、高い保温性をも具備し
た透湿防水素材となるのである。このような作用によ
り、本発明の透湿防水保温素材は、フィッシング、登山
衣などのアウトドアウェア、スキー関連ウェア、ウイン
ドブレーカー、アスレチックウェア、ゴルフウェアレイ
ンウェア、カジュアルコートなどのほか、屋外作業着、
手袋および靴などにも用いることができる。
における作用は、透湿防水皮膜層が水分吸着発熱性能を
保有した樹脂からなることより、高い保温性をも具備し
た透湿防水素材となるのである。このような作用によ
り、本発明の透湿防水保温素材は、フィッシング、登山
衣などのアウトドアウェア、スキー関連ウェア、ウイン
ドブレーカー、アスレチックウェア、ゴルフウェアレイ
ンウェア、カジュアルコートなどのほか、屋外作業着、
手袋および靴などにも用いることができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0046】(測定方法) (1)発熱エネルギー指数 幅約3.5cmの試料3gを、アルコール温度計あるい
は熱電対の測定部に巻き、摂氏30度×湿度30%RH
の環境下に12時間以上放置後の温度を測定する。次
に、摂氏30度×湿度90%RHの環境まで湿度を約3
%/分の速度で変化させ、この間1分ごとに4時間後ま
で温度を測定する。測定後、上昇温度を積分したものを
発熱エネルギー量として求め、次の式によって現した。 発熱エネルギー指数=試料の発熱エネルギー量/ポリエ
ステルタフタ(JIS染色堅牢度試験用添付布)の発熱
エネルギー量 (2)透湿度 透湿度の測定は、JIS規格L−1099(B−1:酢
酸カリウム法)に準じて測定した。
は熱電対の測定部に巻き、摂氏30度×湿度30%RH
の環境下に12時間以上放置後の温度を測定する。次
に、摂氏30度×湿度90%RHの環境まで湿度を約3
%/分の速度で変化させ、この間1分ごとに4時間後ま
で温度を測定する。測定後、上昇温度を積分したものを
発熱エネルギー量として求め、次の式によって現した。 発熱エネルギー指数=試料の発熱エネルギー量/ポリエ
ステルタフタ(JIS染色堅牢度試験用添付布)の発熱
エネルギー量 (2)透湿度 透湿度の測定は、JIS規格L−1099(B−1:酢
酸カリウム法)に準じて測定した。
【0047】(3)耐水圧 耐水圧の測定は、JIS L 1092 高水圧法に準じ
て測定した。
て測定した。
【0048】(4)接触温冷感(qmax) カトーテック(株)製のサーモラボ2型測定器を用い、
室温20℃、湿度65%RHの部屋で、BT−Boxを
30℃に調節し、十分調湿したサンプルの上にBT−B
ox(圧力10g/cm2)を乗せ、10℃の温度差で
の単位面積当たりの熱流束(W/cm2)を測定した。
室温20℃、湿度65%RHの部屋で、BT−Boxを
30℃に調節し、十分調湿したサンプルの上にBT−B
ox(圧力10g/cm2)を乗せ、10℃の温度差で
の単位面積当たりの熱流束(W/cm2)を測定した。
【0049】(5)線膨潤率 (1)キャスト法により0.05mm厚の皮膜を作製し、皮膜上
にタテ、ヨコ10cm間 隔でマーキングを行なった。
にタテ、ヨコ10cm間 隔でマーキングを行なった。
【0050】(2)23℃の水に24hr浸漬後、縦横の
マーキング間隔を測定し、その伸び率の平均を線膨潤率
とした。
マーキング間隔を測定し、その伸び率の平均を線膨潤率
とした。
【0051】線膨潤率=(水浸漬後のマーキング間隔−
10)×100/10 ※:タテ、ヨコの線膨潤率を和して2で割った。
10)×100/10 ※:タテ、ヨコの線膨潤率を和して2で割った。
【0052】(6)撥水度 撥水度の測定は、JIS L−1092に準じて測定し
た。
た。
【0053】[実施例1]イソシアネートが4,4´−
ジフェニルメタンジイソシアネートであり、ソフトセグ
メントにポリエチレングリコールを含むポリエーテル系
ポリウレタン樹脂(線膨潤率=21%、親水性ポリオー
ルの含有率=30%)を、ジメチルホルムアミドとメチ
ルエチルケトン(1:1)との混合溶媒に溶解し、30
重量%のポリウレタン樹脂溶液を調製した。さらにこれ
に架橋剤としてシアヌル骨格を有するへキサメチレンジ
イソシアネートの3量体を溶液重量に対し1部添加し塗
工液とした。糸使い77デシテックス−68フィラメン
ト(タテ、ヨコ)のナイロンタフタを、フッ素系撥水撥
油剤であるAG710(旭硝子(株)製)4%水分散液
に浸漬し、絞り率40%で処理した後、180℃で30
秒乾熱処理した。このタフタの撥水度は5級であった。
次いで、このタフタにナイフコータを用い、クリアラン
ス100μmでポリウレタン樹脂溶液を塗布し、120
℃2分間乾燥、皮膜化を行ない透湿防水皮膜層を設け、
本発明の透湿防水保温素材を作製した。
ジフェニルメタンジイソシアネートであり、ソフトセグ
メントにポリエチレングリコールを含むポリエーテル系
ポリウレタン樹脂(線膨潤率=21%、親水性ポリオー
ルの含有率=30%)を、ジメチルホルムアミドとメチ
ルエチルケトン(1:1)との混合溶媒に溶解し、30
重量%のポリウレタン樹脂溶液を調製した。さらにこれ
に架橋剤としてシアヌル骨格を有するへキサメチレンジ
イソシアネートの3量体を溶液重量に対し1部添加し塗
工液とした。糸使い77デシテックス−68フィラメン
ト(タテ、ヨコ)のナイロンタフタを、フッ素系撥水撥
油剤であるAG710(旭硝子(株)製)4%水分散液
に浸漬し、絞り率40%で処理した後、180℃で30
秒乾熱処理した。このタフタの撥水度は5級であった。
次いで、このタフタにナイフコータを用い、クリアラン
ス100μmでポリウレタン樹脂溶液を塗布し、120
℃2分間乾燥、皮膜化を行ない透湿防水皮膜層を設け、
本発明の透湿防水保温素材を作製した。
【0054】表1に示すように、素材の発熱エネルギー
指数が10.0、透湿性が21,000g/m2・24
hrと耐水圧が300kPaと高度な透湿防水性と保温
性を具備すると同時に、引っ掻き、剥離に対しても膜面
強度が高く、耐水圧低下が全くない透湿防水保温素材で
あった。
指数が10.0、透湿性が21,000g/m2・24
hrと耐水圧が300kPaと高度な透湿防水性と保温
性を具備すると同時に、引っ掻き、剥離に対しても膜面
強度が高く、耐水圧低下が全くない透湿防水保温素材で
あった。
【0055】[実施例2]イソシアネートが4,4´−
ジフェニルメタンジイソシアネートであり、ソフトセグ
メントにポリエチレングリコールを含むポリエーテル系
ポリウレタン樹脂(線膨潤率=21%、親水性ポリオー
ルの含有率=30%、)を、ジメチルホルムアミドとメ
チルエチルケトン(1:1)との混合溶媒に溶解し、2
3重量%のポリウレタン樹脂溶液を調製した。ナイフコ
ータを用い、離型支持体(紙)上にクリアランス100
μmでそのポリウレタン樹脂溶液塗布し、120℃2分
間乾燥、皮膜化を行なった。また、イソシアネートが
4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)であり、ソフトセグメントにポリエチレングリコー
ルを含むポリエーテル系ポリウレタン樹脂(線膨潤率=
30%、親水性ポリオールの含有率=45%)を、ジメ
チルホルムアミド、メチルエチルケトン、トルエン
(1:1:0.5)の混合溶媒に溶解し23重量%とし
たポリウレタン樹脂溶液に、架橋剤としてシアヌル骨格
を有するへキサメチレンジイソシアネートの3量体を溶
液重量に対し6部添加し接着剤とした。このポリウレタ
ン樹脂溶液を離型支持体上に製膜された先のポリウレタ
ン樹脂層皮膜の上にナイフコータを用い、クリアランス
140μmでポリウレタン樹脂溶液を塗布し、120℃
で1分間乾燥、皮膜化を行ない、接着層を形成した。接
着層の上に、糸使い77デシテックス−68フィラメン
ト(タテ、ヨコ)の撥水度5級のナイロンタフタを重
ね、金属ロールとゴムロール間の線圧が9Kg/cm、金属
ロール温度が130℃である熱ロールを通し、実施例1
で用いたナイロンタフタにポリウレタン樹脂層を接着し
た。接着後、離型支持体を剥離させ試料を48時間室温
でエージングを行ない、その後、基布面側のみをキッス
ローラーでフッ素系撥水撥油剤、AG710(旭硝子
(株))4%水分散液で処理した後、150℃で30秒
感熱処理することで本発明の透湿防水保温素材を作製し
た。
ジフェニルメタンジイソシアネートであり、ソフトセグ
メントにポリエチレングリコールを含むポリエーテル系
ポリウレタン樹脂(線膨潤率=21%、親水性ポリオー
ルの含有率=30%、)を、ジメチルホルムアミドとメ
チルエチルケトン(1:1)との混合溶媒に溶解し、2
3重量%のポリウレタン樹脂溶液を調製した。ナイフコ
ータを用い、離型支持体(紙)上にクリアランス100
μmでそのポリウレタン樹脂溶液塗布し、120℃2分
間乾燥、皮膜化を行なった。また、イソシアネートが
4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)であり、ソフトセグメントにポリエチレングリコー
ルを含むポリエーテル系ポリウレタン樹脂(線膨潤率=
30%、親水性ポリオールの含有率=45%)を、ジメ
チルホルムアミド、メチルエチルケトン、トルエン
(1:1:0.5)の混合溶媒に溶解し23重量%とし
たポリウレタン樹脂溶液に、架橋剤としてシアヌル骨格
を有するへキサメチレンジイソシアネートの3量体を溶
液重量に対し6部添加し接着剤とした。このポリウレタ
ン樹脂溶液を離型支持体上に製膜された先のポリウレタ
ン樹脂層皮膜の上にナイフコータを用い、クリアランス
140μmでポリウレタン樹脂溶液を塗布し、120℃
で1分間乾燥、皮膜化を行ない、接着層を形成した。接
着層の上に、糸使い77デシテックス−68フィラメン
ト(タテ、ヨコ)の撥水度5級のナイロンタフタを重
ね、金属ロールとゴムロール間の線圧が9Kg/cm、金属
ロール温度が130℃である熱ロールを通し、実施例1
で用いたナイロンタフタにポリウレタン樹脂層を接着し
た。接着後、離型支持体を剥離させ試料を48時間室温
でエージングを行ない、その後、基布面側のみをキッス
ローラーでフッ素系撥水撥油剤、AG710(旭硝子
(株))4%水分散液で処理した後、150℃で30秒
感熱処理することで本発明の透湿防水保温素材を作製し
た。
【0056】表1に示すように、素材の発熱エネルギー
指数が14.5、透湿性が23,000g/m2・24
hrと耐水圧が300kPaと高度な透湿性と防水性を具
備する透湿防水保温素材であった。
指数が14.5、透湿性が23,000g/m2・24
hrと耐水圧が300kPaと高度な透湿性と防水性を具
備する透湿防水保温素材であった。
【0057】[実施例3]接着剤による樹脂層の被覆率
が60%となるように設定したグラビアコーターで点状
に塗布した接着層で、実施例2のポリウレタン樹脂層皮
膜をラミネート接着したこと以外は、実施例2と同じ方
法で透湿防水保温素材を作製した。
が60%となるように設定したグラビアコーターで点状
に塗布した接着層で、実施例2のポリウレタン樹脂層皮
膜をラミネート接着したこと以外は、実施例2と同じ方
法で透湿防水保温素材を作製した。
【0058】表1に示すように、透湿防水保温素材の発
熱エネルギー指数が11.5、透湿性が28,000g
/m2・24hrと耐水圧が200kPaと高度な透湿
性と防水性を具備する透湿防水保温素材であった。
熱エネルギー指数が11.5、透湿性が28,000g
/m2・24hrと耐水圧が200kPaと高度な透湿
性と防水性を具備する透湿防水保温素材であった。
【0059】[実施例4]糸使い77デシテックス−6
8フィラメント(タテ、ヨコ)の撥水度5級のナイロン
タフタを、フッ素系撥水撥油剤であるAG710(旭硝
子(株))4%水分散液に浸漬し、絞り率40%で処理
した後、130℃で30秒乾熱処理した。次いで、下記
処方1に示すポリウレタン樹脂溶液を、ナイフコータを
用い130g/m2の割合で上記ナイロンタフタに塗工
し、ジメチルホルムアミドを10重量%含有した水溶液
を凝固液とする浴槽中に30℃にて3分間浸漬してポリ
ウレタン塗布液を湿式凝固させ、80℃の温湯にて10
分間湯洗し、140℃にて熱風乾燥し微多孔皮膜加工品
を得た。 (処方1) ・クリスボン8166:100部(大日本インキ化学工
業(株)製、ポリエステル系ポリウレタン) ・バーノックD500: 1部(大日本インキ化学工
業(株)製、ブロックイソシアネート) ・サイリシア#350: 5部(富士シリシア化学
株、多孔性シリカ) ・ジメチルホルムアミド: 50部 次いで、イソシアネートが4,4´−ジフェニルメタン
ジイソシアネートであり、ソフトセグメントにポリエチ
レングリコールを含むポリエーテル系ポリウレタン樹脂
(線膨潤率=21%、親水性ポリオールの含有率=38
%、)を、ジメチルホルムアミドとメチルエチルケトン
(1:1)との混合溶媒に溶解し、20重量%の溶液を
調製し塗工液とした。この塗工液を、先に準備した微多
孔皮膜上に、ナイフコータを用いてクリアランス50μ
mで塗布し、120℃2分間乾燥、皮膜を行ない本発明
の透湿防水保温素材を作製した。
8フィラメント(タテ、ヨコ)の撥水度5級のナイロン
タフタを、フッ素系撥水撥油剤であるAG710(旭硝
子(株))4%水分散液に浸漬し、絞り率40%で処理
した後、130℃で30秒乾熱処理した。次いで、下記
処方1に示すポリウレタン樹脂溶液を、ナイフコータを
用い130g/m2の割合で上記ナイロンタフタに塗工
し、ジメチルホルムアミドを10重量%含有した水溶液
を凝固液とする浴槽中に30℃にて3分間浸漬してポリ
ウレタン塗布液を湿式凝固させ、80℃の温湯にて10
分間湯洗し、140℃にて熱風乾燥し微多孔皮膜加工品
を得た。 (処方1) ・クリスボン8166:100部(大日本インキ化学工
業(株)製、ポリエステル系ポリウレタン) ・バーノックD500: 1部(大日本インキ化学工
業(株)製、ブロックイソシアネート) ・サイリシア#350: 5部(富士シリシア化学
株、多孔性シリカ) ・ジメチルホルムアミド: 50部 次いで、イソシアネートが4,4´−ジフェニルメタン
ジイソシアネートであり、ソフトセグメントにポリエチ
レングリコールを含むポリエーテル系ポリウレタン樹脂
(線膨潤率=21%、親水性ポリオールの含有率=38
%、)を、ジメチルホルムアミドとメチルエチルケトン
(1:1)との混合溶媒に溶解し、20重量%の溶液を
調製し塗工液とした。この塗工液を、先に準備した微多
孔皮膜上に、ナイフコータを用いてクリアランス50μ
mで塗布し、120℃2分間乾燥、皮膜を行ない本発明
の透湿防水保温素材を作製した。
【0060】表1に示すように、素材の発熱エネルギー
指数が8.5、透湿性が11,000g/m2・24h
rと耐水圧が200kPaと高度な透湿性と防水性を具
備する透湿防水保温素材であった。
指数が8.5、透湿性が11,000g/m2・24h
rと耐水圧が200kPaと高度な透湿性と防水性を具
備する透湿防水保温素材であった。
【0061】〔実施例5〕ポリエステル繊維55dte
x−18Fを使用した撥水度5級のサテントリコットの
カット起毛品を、下記組成の処方2の処理液に浸漬後、
ピックアップ率80%に設定したマングルで絞り、乾燥
機で120℃、2分乾燥させた。 (処方2) ・AMPS(アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸) 20g/l ・PEG#1000ジメタクリレート(商品名P303 共栄社)40g/l ・過硫酸アンモニウム 2g/l 乾燥後直ちに、105℃の加熱スチーマーで5分間処理
し、湯水洗、乾燥した。次いで、乾燥機で170℃、1
分でセットして発熱エネルギー指数15の裏布帛を得
た。
x−18Fを使用した撥水度5級のサテントリコットの
カット起毛品を、下記組成の処方2の処理液に浸漬後、
ピックアップ率80%に設定したマングルで絞り、乾燥
機で120℃、2分乾燥させた。 (処方2) ・AMPS(アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸) 20g/l ・PEG#1000ジメタクリレート(商品名P303 共栄社)40g/l ・過硫酸アンモニウム 2g/l 乾燥後直ちに、105℃の加熱スチーマーで5分間処理
し、湯水洗、乾燥した。次いで、乾燥機で170℃、1
分でセットして発熱エネルギー指数15の裏布帛を得
た。
【0062】別に、実施例1で得られた透湿防水保温素
材の透湿防水皮膜層面に、下記組成の処方3に示す接着
剤を30メッシュのグラビアロールで塗工し、100℃
にて熱風乾燥した後、先に準備した布帛を貼り合わせ、
圧着したまま24時間、40℃で熟成して裏布帛を接着
し、3層構造の透湿防水保温素材を得た。 (処方3) ・ハイムレンY−199(大日精化工業(株)製、2液
ポリエーテル系ポリウレタン)100部 ・コロネートHL(日本ポリウレタン工業(株)製、イ
ソシアネート)8部 ・アクセルT(大日本インキ化学工業(株)製、架橋促
進剤)2部 表1に示すように、素材の発熱エネルギー指数が13.
0、裏布帛面の接触温冷感(qmax)が0.04W/
cm2、透湿性が1,8000g/m2・24hrと耐水
圧が300kPaと高度な透湿性と防水性を具備する透
湿防水保温素材であった。
材の透湿防水皮膜層面に、下記組成の処方3に示す接着
剤を30メッシュのグラビアロールで塗工し、100℃
にて熱風乾燥した後、先に準備した布帛を貼り合わせ、
圧着したまま24時間、40℃で熟成して裏布帛を接着
し、3層構造の透湿防水保温素材を得た。 (処方3) ・ハイムレンY−199(大日精化工業(株)製、2液
ポリエーテル系ポリウレタン)100部 ・コロネートHL(日本ポリウレタン工業(株)製、イ
ソシアネート)8部 ・アクセルT(大日本インキ化学工業(株)製、架橋促
進剤)2部 表1に示すように、素材の発熱エネルギー指数が13.
0、裏布帛面の接触温冷感(qmax)が0.04W/
cm2、透湿性が1,8000g/m2・24hrと耐水
圧が300kPaと高度な透湿性と防水性を具備する透
湿防水保温素材であった。
【0063】[比較例1]イソシアネートがキシリレン
ジイソシアネートであり、ソフトセグメントにポリテト
ラメチレングリコールを含むポリエーテル系ポリウレタ
ン樹脂(線膨潤率=2%、親水性ポリオールの含有率=
6%)を、ジメチルホルムアミドとメチルエチルケトン
との混合溶媒に溶解し、23重量%のポリウレタン樹脂
溶液を調製した。さらに、架橋剤としてシアヌル骨格を
有するへキサメチレンジイソシアネートの3量体を、ポ
リウレタン樹脂溶液重量に対し1部添加し塗工液とし
た。
ジイソシアネートであり、ソフトセグメントにポリテト
ラメチレングリコールを含むポリエーテル系ポリウレタ
ン樹脂(線膨潤率=2%、親水性ポリオールの含有率=
6%)を、ジメチルホルムアミドとメチルエチルケトン
との混合溶媒に溶解し、23重量%のポリウレタン樹脂
溶液を調製した。さらに、架橋剤としてシアヌル骨格を
有するへキサメチレンジイソシアネートの3量体を、ポ
リウレタン樹脂溶液重量に対し1部添加し塗工液とし
た。
【0064】糸使い77デシテックス−68フィラメン
ト(タテ、ヨコ)の撥水度5級のナイロンタフタをフッ
素系撥水撥油剤であるAG710(旭硝子(株))4%
水分散液に浸漬し、絞り率40%で処理した後、130
℃で30秒乾熱処理した。次いで、ナイフコータを用
い、クリアランス100μmで塗布し、120℃2分間
乾燥、皮膜化を行ない比較品を作製した。
ト(タテ、ヨコ)の撥水度5級のナイロンタフタをフッ
素系撥水撥油剤であるAG710(旭硝子(株))4%
水分散液に浸漬し、絞り率40%で処理した後、130
℃で30秒乾熱処理した。次いで、ナイフコータを用
い、クリアランス100μmで塗布し、120℃2分間
乾燥、皮膜化を行ない比較品を作製した。
【0065】表1に示すように、素材の発熱エネルギー
指数が3.0、透湿性が1,4000g/m2・24h
r、耐水圧が300kPaと高度な防水性は有するが、
発熱エネルギー指数が低く保温性に劣る素材であった。
指数が3.0、透湿性が1,4000g/m2・24h
r、耐水圧が300kPaと高度な防水性は有するが、
発熱エネルギー指数が低く保温性に劣る素材であった。
【0066】[比較例2]イソシアネートがキシリレン
ジイソシアネートであり、ソフトセグメントにポリテト
ラメチレングリコールを含むポリエーテル系ポリウレタ
ン樹脂(線膨潤率=2%、親水性ポリオールの含有率=
6%)を、ジメチルホルムアミドとメチルエチルケトン
との混合溶媒に溶解し、23重量%のポリウレタン樹脂
溶液を調製した。さらに架橋剤としてシアヌル骨格を有
するへキサメチレンジイソシアネートの3量体を、ポリ
ウレタン樹脂溶液重量に対し1部添加し塗工液とした。
ジイソシアネートであり、ソフトセグメントにポリテト
ラメチレングリコールを含むポリエーテル系ポリウレタ
ン樹脂(線膨潤率=2%、親水性ポリオールの含有率=
6%)を、ジメチルホルムアミドとメチルエチルケトン
との混合溶媒に溶解し、23重量%のポリウレタン樹脂
溶液を調製した。さらに架橋剤としてシアヌル骨格を有
するへキサメチレンジイソシアネートの3量体を、ポリ
ウレタン樹脂溶液重量に対し1部添加し塗工液とした。
【0067】次いで、この塗工液を、実施例4で得られ
た微多孔皮膜加工品の微多孔皮膜面に、ナイフコータを
用いてクリアランス50μmで塗布し、120℃2分間
乾燥、皮膜化を行なった。接着後、離型支持体を剥離さ
せ試料を48時間室温でエージングすることで比較品を
作製した。
た微多孔皮膜加工品の微多孔皮膜面に、ナイフコータを
用いてクリアランス50μmで塗布し、120℃2分間
乾燥、皮膜化を行なった。接着後、離型支持体を剥離さ
せ試料を48時間室温でエージングすることで比較品を
作製した。
【0068】表1に示すように、素材の発熱エネルギー
指数2.5、透湿性が1,2000g/m2・24hr、耐水圧
が300kPaと高度な防水性は有するが、発熱エネルギ
ー指数が低く保温性に劣る素材であった。 〔比較例3〕ポリエステル55dtex−18Fを使用
した密度28W/in、46C/inの撥水度1級のサテン
トリコット(実施例5で使用したサテントリコットの起
毛なし品)を比較例1の撥水加工を施さないで用いた他
は、比較例1と同じ加工で得た透湿防水保温素材の皮膜
面に、実施例5と同様に処方3の接着剤を30メッシュ
のグラビアロールで塗工し、100℃にて熱風乾燥した
後貼り合わせ、圧着したまま24時間、40℃で熟成し
て裏布帛を接着して、3層構造の比較品を作成した。
指数2.5、透湿性が1,2000g/m2・24hr、耐水圧
が300kPaと高度な防水性は有するが、発熱エネルギ
ー指数が低く保温性に劣る素材であった。 〔比較例3〕ポリエステル55dtex−18Fを使用
した密度28W/in、46C/inの撥水度1級のサテン
トリコット(実施例5で使用したサテントリコットの起
毛なし品)を比較例1の撥水加工を施さないで用いた他
は、比較例1と同じ加工で得た透湿防水保温素材の皮膜
面に、実施例5と同様に処方3の接着剤を30メッシュ
のグラビアロールで塗工し、100℃にて熱風乾燥した
後貼り合わせ、圧着したまま24時間、40℃で熟成し
て裏布帛を接着して、3層構造の比較品を作成した。
【0069】表1に示すように、素材の発熱エネルギー
指数が3.0、透湿性が1,1000g/m2・24h
r、耐水圧が300kPaと高度な防水性は有するが、
発熱エネルギー指数が低く、また表地に撥水性がないた
め、表地が濡れやすく、かつ裏布帛面の接触温冷感(q
max)が1.12W/cm2であり、裏布帛面に触れ
ると冷んやり感があり、保温性に劣る素材であった。
指数が3.0、透湿性が1,1000g/m2・24h
r、耐水圧が300kPaと高度な防水性は有するが、
発熱エネルギー指数が低く、また表地に撥水性がないた
め、表地が濡れやすく、かつ裏布帛面の接触温冷感(q
max)が1.12W/cm2であり、裏布帛面に触れ
ると冷んやり感があり、保温性に劣る素材であった。
【0070】
【表1】
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、優れた透湿防水性と水
分吸着発熱性の性能を併せ持ち、保温性能をも具備した
透湿防水素材が得られる。
分吸着発熱性の性能を併せ持ち、保温性能をも具備した
透湿防水素材が得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】 繊維構造物に、少なくとも1層の水分吸
着発熱性能を有する樹脂からなる透湿防水皮膜層が積層
された素材であって、発熱エネルギー指数が5以上であ
り、かつ透湿度が8,000g/m2・24hr以上で
あり、かつ耐水圧が30kpa以上であることを特徴と
する透湿防水保温素材。 - 【請求項2】 透湿防水皮膜層単独の発熱エネルギー指
数が5以上であることを特徴とする請求項1記載の透湿
防水保温素材。 - 【請求項3】 水分吸着発熱性能を有する樹脂が、親水
性ポリオールの含有率が10%重量以上50重量%以下
のポリウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の透湿防水保温素材。 - 【請求項4】 繊維構造物に積層された多孔層上に、少
なくとも1層の水分吸着発熱性能を有する樹脂からなる
透湿防水皮膜層を設けてなることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の透湿防水保温素材。 - 【請求項5】 透湿防水皮膜面に、発熱エネルギー指数
が5以上の別の繊維構造物を積層してなることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の透湿防水保温素
材。 - 【請求項6】 片面の繊維構造物の撥水度が4以上であ
り、別の繊維構造物からなる他面の繊維構造物は発熱エ
ネルギー指数が5以上であり、かつ外側面の接触温冷感
(qmax)が0.1W/cm2以下であることを特徴とす
る請求項5記載の透湿防水保温素材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000349487A JP2002155472A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 透湿防水保温素材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000349487A JP2002155472A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 透湿防水保温素材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002155472A true JP2002155472A (ja) | 2002-05-31 |
Family
ID=18822883
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000349487A Pending JP2002155472A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 透湿防水保温素材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002155472A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09228253A (ja) * | 1996-02-14 | 1997-09-02 | Toray Ind Inc | 防水加工布帛およびその製造方法 |
| JPH11124774A (ja) * | 1997-10-17 | 1999-05-11 | Toray Ind Inc | 透湿性防水布帛およびその製造方法 |
| JP2000226778A (ja) * | 1998-11-30 | 2000-08-15 | Toray Ind Inc | 透湿防水加工布 |
-
2000
- 2000-11-16 JP JP2000349487A patent/JP2002155472A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09228253A (ja) * | 1996-02-14 | 1997-09-02 | Toray Ind Inc | 防水加工布帛およびその製造方法 |
| JPH11124774A (ja) * | 1997-10-17 | 1999-05-11 | Toray Ind Inc | 透湿性防水布帛およびその製造方法 |
| JP2000226778A (ja) * | 1998-11-30 | 2000-08-15 | Toray Ind Inc | 透湿防水加工布 |
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