JP2002192171A - 活性水の製造装置、これにより得られる活性水、及び該活性水を用いた冷却塔のスケール・スライム・緑藻の除去及び付着防止方法 - Google Patents

活性水の製造装置、これにより得られる活性水、及び該活性水を用いた冷却塔のスケール・スライム・緑藻の除去及び付着防止方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬品を使用することなく、冷却塔内部と熱交
換機器との循環経路において循環水中に発生するスケー
ルやスライムや緑藻の発生を抑制し、これらが循環水の
接触部に固着することで生じる熱効率低下を有効に防止
し得、経済性に優れ、環境問題の発生を抑制できる活性
水、該活性水が得られる活性水の製造装置、更に、該活
性水を用いた冷却塔のスケール・スライム・緑藻の除去
及び付着防止方法の提供。 【解決手段】 処理筒内に、シラス微粉を用いた特殊セ
ラミック粒と、永久磁石及び磁鉄鉱石粒とが少なくとも
充填された処理筒に原水を通過させる活性水の製造装置
であって、特殊セラミック粒が、シラス微粉、無機バイ
ンダー及び水を加えて混練りして造粒し、その後に焼成
して得られる活性水の製造装置、活性水、該活性水を用
いるスケール・スライム・緑藻の除去及び付着防止方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性水の製造装
置、これによって得られる活性水、及び該活性水を用い
た冷却塔のスケール・スライム・緑藻の除去及び付着防
止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、工場やビル等の内部における
温度や湿度の管理や制御は、室内空調設備によって行わ
れている。現在広く行われているシステムとしては、上
水道水や工業用水や地下水等の水を利用して、冷却塔か
ら空調機、或いは冷却塔から冷凍機への水の循環で熱交
換する水冷方式が主流である。水冷方式としては、冷却
塔での気化熱作用で、循環水のかなりの量が蒸発したり
飛散するため、この蒸発したり飛散した量に相当する水
を常に補給しつつ循環水を冷凍機やコンプレッサー等の
熱交換機へと循環し、温度差を管理する熱交換方法が一
般的である(図2参照)。この蒸発したり飛散して減少
した循環水を補給するための水のことを一般に補給水と
呼んでいる。
【0003】上記水冷方式に使用される循環水には、先
に述べたように、上水道水や工業用水や地下水等が用い
られているが、水の種類によって水質が異なり、又、同
じ上水道水であっても地域によって水質に差があること
が知られている。更に、その含有量はそれぞれ異なるも
のの、循環水に用いられるこれらの水の中には、カルシ
ウムやマグネシウムやシリカ等のミネラル分や、或い
は、微量金属や塩素イオン、各種有機物等が必ず含まれ
ている。このため、上記のいずれの水を循環水として使
用した場合にも、これらの成分が要因となって、冷却塔
内部と熱交換機器との循環経路で、スケール(水中に溶
けているカルシウム等が固着したもの)やスライム(微
生物の集合したもの)や緑藻が発生し、循環水の接触部
に付着・堆積した状態で固着することが起こり、室内空
調設備における熱効率低下の原因となり、熱効率安定の
妨げになっている。
【0004】これに対し、室内空調設備の熱効率の維持
を図るために、接触部に固着したスケールやスライムや
緑藻を除去する目的で、通常は、定期的なメンテナンス
として、設備を停止し、フィルター部分を外し、場合に
よっては装置の一部を解体して、物理的に或いは薬品を
使用して洗浄することが行われている。更に、循環水中
のスケールやスライムや緑藻の発生を抑制或いは防止す
る目的で、循環水中に種々の薬品等を投与することや、
錆びを防止するために防錆剤を付与したり、緑藻や細菌
の繁殖を防止するために、殺藻作用や殺菌作用のある薬
品や抗菌部材を使用すること等が行われている。上記に
挙げたような洗浄剤やスケール防止剤等の各種の薬品を
使用した場合には、排水処理の必要が生じる。このた
め、現在行なわれている水冷方式では、洗浄処理費用や
各種薬品費用等、ランニングコストが大きな負担になっ
ている。
【0005】更に、近年、産業界において急発展してい
る情報技術(IT)産業では、温度や湿度がほぼ完璧な
状態に制御されたクリーンルームを必要とするが、この
ようなクリーンルームを実現させるためには大量の水を
消費することが不可欠となる。即ち、前述したスケール
等の固着や、ミネラル分の濃縮による電気伝導率の低下
に起因して生じる熱効率低下を防ぐために、現状では、
多量の循環水を冷却塔内でオーバーフローさせながら運
転管理することが必要となっているからである。このた
め、メンテナンスに際して何らかの薬品等を用いた場合
にはその使用量が多くなり、その分のランニングコスト
もかかり、又、排水処理にかかる費用も通常の場合より
も多くなる。更に、経済的な面ばかりではなく、地球規
模での環境保護が叫ばれている現代にあっては、室内空
調システムにおいても環境負荷の低減を考慮する必要に
迫られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、薬品を使用することなく、冷却塔内部と熱交換機器
との循環経路において循環水中に発生するスケールやス
ライムや緑藻の発生を抑制し、これらが循環水の接触部
に固着或いはミネラル分の濃縮によって生じる室内空調
設備における熱効率低下を有効に防止し得る、経済性に
優れ、更には、環境問題の発生を抑制できる活性水、該
活性水が得られる活性水の製造装置、更に、該活性水を
用いた冷却塔のスケール・スライム・緑藻の除去及び付
着防止方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記の本
発明によって達成される。即ち、本発明は、処理筒内
に、シラス微粉を用いた特殊セラミック粒と、永久磁石
及び磁鉄鉱石粒とが少なくとも充填された処理筒に原水
を通過させる構造の活性水の製造装置であって、上記特
殊セラミック粒が、シラス微粉、無機バインダー及び水
を加えて混練りして造粒し、その後に焼成して得られた
ものであることを特徴とする活性水の製造装置、及び該
装置によって得られた活性水である。更に、本発明は、
冷却塔の熱交換機器循環水の少なくとも補給水に上記の
活性水の製造装置によって得られた活性水を用いること
を特徴とするスケール・スライム・緑藻の除去及び付着
防止方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、好ましい実施の形態を挙げ
て本発明を更に詳細に説明する。本発明者らは、上記従
来技術の課題を解決すべく、冷却塔に使用する循環水に
ついて鋭意検討の結果、シラス微粉を用いた特殊セラミ
ック粒と、永久磁石及び磁鉄鉱石粒とが少なくとも充填
された処理筒に原水を通過させることによって得られた
水は、冷却塔の循環水に、或いは、少なくとも冷却塔の
補給水に用いると、理由は明確ではないが、冷却塔内部
と熱交換機器との循環経路において循環水中に発生する
スケールやスライムや緑藻の発生を格段に抑制でき、こ
の結果、これらが循環水の接触部に固着することがなく
なるので、これら固着物によって生じていた室内空調設
備における熱効率低下を有効に防止することが可能とな
ることを知見して本発明に至った。
【0009】即ち、本発明者らは、循環水の水質につい
て詳細な検討を行っていく過程で、例えば、水道水を冷
却塔の循環水として用いている場合に、該循環水の補給
水として、本発明の活性水を用い、その状態を継続する
と、循環水の接触部分に固着したスケールやスライム等
が剥離して除去され、更に、剥離したスケールやスライ
ム等が循環水中で再固着することが殆どなく、緑藻の繁
殖も抑制され、従来は、オーバーフローさせた循環水の
タンク内に繁茂していた緑藻の存在がなくなり、清澄な
状態となることがわかった。更に、かかる驚くべき効果
は、少なくともシラスを主成分とする特殊セラミック粒
と、永久磁石及び磁鉄鉱石粒の混合物とが層状に充填さ
れている充填物の間を、水道水の水圧程度の軽い圧力を
かけて通常の水道水を単に通過させるという簡単な処理
のみによって得られる本発明の活性水を、単に冷却塔の
補給水として使用するだけで、特別の薬品を使用するこ
ともなく、電解装置等の煩雑な装置を設置することもな
く簡単に得られることがわかった。本発明者らの検討に
よれば、上記した簡単な処理によって得られた本発明の
活性水を用いると、処理前の通常の水道水等では考えら
れなかった種々の効果が得られることがわかった。この
ため、本明細書では、この水を通常の水と区別して活性
水と呼ぶ。
【0010】本発明者らは、上記の優れた効果が得られ
る原因について明らかにすべく水の検討を行った。この
結果、活性水の製造装置の処理筒内を、水道水が有する
程度の水圧で上水道水や工業用水や地下水等の原水を単
に通過させるだけで、明らかに、これらの水の特性が変
化することが確認できた。例えば、従来より知られてい
る電解装置を用いた機能水等では、水素イオン濃度(p
H)が、2〜3と低いものや11以上と高いものが多い
が、本発明の活性水は、ほぼ中性であるが、原水に比べ
て溶存酸素量及び表面張力が高くなる傾向があった。
又、酸化還元電位が原水と比較して100〜200mV
程度低くなっていることがわかった。酸化還元電位(O
RP)は、その物質が他の物質を酸化し易い状態にある
か還元され易い状態にあるかを表す指標であり、この値
がプラスで大きければ酸化力が強く、マイナスで大きけ
れば還元力が強くなる。本発明の活性水は、原水と比較
して酸化還元電位が低くなるためか、後述するように、
通常の水道水では鉄や銅は腐食し錆びるが、本発明の活
性水を使用すると、錆びにくくなるだけではなく、錆び
を落す効果がみられることもわかった。
【0011】本発明者らの検討によれば、例えば、本発
明の活性水を冷却塔の補給水として用いると、下記に挙
げるような従来の水では達成できなかった種々の顕著な
効果が得られる。 (1)前記した冷却塔の補給水として用いることで、循
環経路において循環水中に発生するスケールやスライム
や緑藻の発生を抑制することができ、更に、補給し続け
れば、循環水の接触部に固着していたスケール等が次第
に剥離され、除去される。この結果、これらが固着する
ことによって生じる室内空調システムの熱効率の低下を
有効に防止でき、この結果、通常の室内空調システムで
は勿論、クリーンルームに対する室内空調システムであ
っても過剰な量の冷却水を使用することなく、熱効率を
安定して維持できる。
【0012】(2)冷却塔の運転管理において、高い電
気伝導率での運転が可能であるため、大きな節水に貢献
できる。即ち、先に述べたように、循環水の一部は蒸発
して消失するが、その際にミネラル分は水中に残留する
ためミネラル分が濃縮し、電気伝導率が上昇し、良好な
運転ができなくなる。このため、通常は、循環水の一部
を捨てて、その分の補給水の量を増やすことで電気伝導
率を低下させて運転をしている。これに対し、本発明の
活性水を補給水として使用した場合には、高い電気伝導
率でも良好な状態での運転が可能であるので、捨てる水
の量を大幅に削減でき、大きな節水が可能となり、これ
に伴う種々の経済的な効果や環境保全効果がもたらされ
る。
【0013】(3)薬品を一切使用しないので、薬品に
かかるコスト及び薬品を添加したことによって生じる排
水処理にかかるコストをなくすことができ、この面で非
常に経済的であり、しかも、環境汚染を生じることがな
い。
【0014】(4)従来は、スケール等が循環水の接触
部に固着した場合には、空調システムを停止し、フィル
ター部分や機器の一部を解体して洗浄する等、定期的に
メンテナンスする必要があったが、本発明の活性水を少
なくとも補給水として用いれば、上記したようなメンテ
ナンスは不要になり、メンテナンス費用の節減が図られ
る。更には、クリーンルームにおける製造ライン等にお
いては、空調システムを停止させることによって製造ラ
インを停止しなければならない場合があり、製品の製造
効率の低下に繋がるが、本発明の活性水を少なくとも補
給水として用いれば、かかる事態を生じることがないの
で、この点からも高い経済効果が得られる。
【0015】(5)本発明の活性水を補給水として使用
する場合には、単に、冷却塔の処理能力(m2/H
r.)に応じた簡易な構造の活性水の製造装置を補給水
の流入口の手前に配置するだけで済むので、従来の空調
システムを変更する必要がなく、更に、設置工事も室内
空調システムを長時間に渡って停止することなく、補給
系配管への簡単なバイパス工事のみで済むという利点も
ある。
【0016】(6)更に、本発明の活性水を補給水とし
て使用する際には、活性水の製造装置を補給系配管に取
り付けて通常の水圧で原水を通過させるだけで、特別の
稼動装置や制御装置を必要としないで済み、又、その後
に特別のメンテナンスをすることなく長期間の使用が可
能であり、ランニングコストは殆どゼロであるといって
も過言ではなく、非常に経済的である。
【0017】本発明の活性水は、特に、シラス微粉を用
いた特殊セラミック粒と、強力永久磁石及び磁鉄鉱石粒
との混合物が充填された処理筒に上水道水等の原水を通
過させることで得られるが、特に、下記のような構成の
本発明の活性水の製造装置によって容易に得られる。例
えば、図1に示したような、処理筒内に、活性炭と、茶
色及び/又は白色の堆積砂粒とが層状に充填されている
浄化部と、シラス微粉を用いた特殊セラミック粒と、永
久磁石及び磁鉄鉱石粒の混合物とが層状に充填されてい
る活性部とを有し、且つ、浄化部から活性部へと原水が
17〜36cm/secの速さで通過するように構成さ
れている活性水の製造装置を使用することで、上記で述
べた種々の効果が得られる活性水を容易に得ることがで
きる。特に、図1に示したように、処理筒内に、活性
炭、茶色の堆積砂、白色の堆積砂、強力永久磁石と該磁
石に引き寄せられた状態の磁鉄鉱石粒及びシラス微粉を
用いた特殊セラミック粒が、この順に層状に充填されて
おり、こられの層の間を上記の順に、原水が通過するよ
うに構成されている装置を用いることが好ましい。
【0018】以下、上記の活性水の製造装置に使用する
各充填物について説明する。 (1)シラス微粉を用いた特殊セラミック粒 本発明の活性水の製造に特に重要な役割を担っていると
考えられるものであって、特に、シラス微粉、無機バイ
ンダー及び水を加えて混練りして5〜25mmの造粒物
を造粒し、その後に650〜1200℃の温度で2〜5
時間焼成して得られるものを使用することが好ましい。
【0019】上記シラスは、南九州(特に、鹿児島県の
大隅地方)に広く分布する白色砂質堆積物であり、火山
ガラスと斜長石、石英、輝石等から構成されているが、
これらの中の火山ガラスは、1000℃の急速加熱によ
ってガラスバルーンとして分離することができる。この
ようにして得られたものはシラスバルーンと呼ばれて、
例えば、塗料やプラスチックや建築材料等の添加材とし
て広く用いられている。本発明で使用する特殊セラミッ
ク粒は、このようなシラスを主原料として用いる。
【0020】本発明では、この南九州に広く分布する白
色砂質堆積物であるシラスを主原料として得られる特殊
セラミック粒を使用する。シラスは、地下の深部から高
温のマグマが地表に近づくにつれて温度が次第に低下し
てくると、結晶分化作用が起こり、マグマ中の主成分で
あるSiO2、Al23、Fe23、FeO、MgO、
CaO及びNa2O等が互いに集まり鉱物として晶出し
始めると言われている。このような自然現象で生じた鉱
物が、鹿児島県の大隅半島に存在する川の長い間の浸食
作用で堆積し、白色砂質堆積物となって存在している。
本発明では、この白色古代堆積物から、2〜100μm
程度の砂分を選別し、微粉末分を得、これを特殊セラミ
ック粒の原料に使用することが好ましい。
【0021】本発明では、上記したようなシラス粉末を
原料として用い、このシラス粉末に、陶土ような天然成
分を配合し、造粒し、乾燥した造粒物を電気炉にて焼成
して球状多孔質セラミックを作製して特殊セラミック粒
を作製する。先ず、上記したシラス粉末素材をロータリ
ーキルンにて200〜400℃で乾燥し、その後に分級
して0.5〜100μmの微粉末を得る。次に、上記の
ようにして得られたこのシラス微粉末に、バインダーと
してベントナイトを加え、更に、造粒を容易とするため
に適宜な量の水を加え、シラス微紛:ベントナイト+水
=65〜80:10〜20:5〜15程度の混合比の混
合物を充分に混練りする。次に、得られた混練り物を造
粒して、5〜30mm径程度の白色球状粒子を作製す
る。次に、このようにして得られた球状粒子を、150
〜250℃程度の温度に加温した乾燥炉に入れ、水分を
揮発させて充分に乾燥する。更に、この絶乾状態にした
白色球状粒子を、バッチ式電気炉を使用して650〜1
200℃の温度で、より好ましくは、750〜1050
℃で、2〜5時間かけて焼成すると、褐色の多孔質球状
焼成物が得られるが、本発明では、これを特殊セラミッ
ク粒として用いる。かかる特殊セラミック粒の気孔率は
20〜70%であり、又、嵩比重は1.2〜1.8kg
/cm3である。その吸水率は5〜40%の範囲であ
る。尚、上記では、特殊セラミック粒の形状を球状粒子
としたが、かかる形状に限定されないのは勿論である。
例えば、接触面積がより多い形状のものを使用すること
も好ましい形態である。
【0022】(2)永久磁石及び磁鉄鉱石粒の混合物 市販されている磁束密度が100〜500T(テスラ
ー)の範囲の磁鉄鉱石粒を用い、該磁鉄鉱石粒中に、例
えば、ディスク状等の強力な磁力を有する永久磁石を入
れて、磁鉄鉱石粒が磁石の強い磁力によって引き寄せら
れている状態になるように構成された充填層を形成する
ことが好ましい。磁鉄鉱石粒としては、5〜15mm程
度の大きさに砕いた小石形状のものを使用することが好
ましい。
【0023】(3)茶色堆積砂粒 南九州のシラス台地の特定層の中に含まれている茶褐色
の砂粒分を使用することが好ましい。その主成分は、S
iO2、Al23、FeO3である。0.5〜5mmの範
囲を箭い分けたものを使用することが好ましい。又、ロ
ータリーキルンにて150〜250℃の温度で滅菌処理
したものを用いることが好ましい。
【0024】(4)白色堆積砂粒 鹿児島県の大隅半島に分布するシラス台地にある特定層
の中に含まれている白色の砂粒分を使用することが好ま
しい。その主成分は、SiO2、Al23、FeO3であ
る。0.5〜5ミリの範囲を箭い分けたものを使用する
ことが好ましい。又、ロータリーキルンにて150〜2
50℃の温度で滅菌処理したものを用いることが好まし
い。
【0025】(5)活性炭 市販されている0.5〜5mm程度の粒径の椰子殻活性
炭を使用することが好ましい。
【0026】本発明の活性水の製造装置は、上記した各
充填剤を用い、例えば、冷却塔の大きさに応じて、10
0〜600mmφのSUS304製の管体からなる処理
筒を用いればよい。そして、浄化部には、図1に示した
ように、上記で説明したような活性炭、茶色の堆積砂
粒、白色の堆積砂粒を順に層状となるように充填し、活
性部には、永久磁石及び磁鉄鉱石粒の混合物、及び特殊
セラミック粒を順に層状となるように充填し、図1に示
したような本発明の活性水の製造装置を作製する。各充
填物の割合としては、処理筒の大きさによっても異なる
が、容積率で、活性炭:(茶色の堆積砂粒+白色の堆積
砂粒):永久磁石及び磁鉄鉱石粒の混合物:特殊セラミ
ック粒=17〜35:17〜30:8〜16:25〜4
0の範囲で適宜に選択すればよい。茶色の堆積砂粒と白
色の堆積砂粒との使用割合としては、3:1〜12:1
の範囲で適宜に選択すればよい。又、永久磁石及び磁鉄
鉱石粒の混合物中の永久磁石としては、処理筒の大きさ
によっても異なるが、20〜50mmφのディスク状の
強力な磁力を有するものを、1〜10個程度用いること
が好ましい。
【0027】本発明の活性水を得るためには、上記のよ
うな構成を有する本発明の活性水の製造装置の層状の充
填物の間を、浄化部から活性部の方向へ原水を17〜3
6cm/secの速さで通過させるだけでよいが、原水
が上記の速度で通過するようにするためには、ある程度
加圧した状態で原水を導入する必要がある。例えば、
0.2〜0.4MPa程度の水圧で、原水を装置内に導
入させればよい。原水としては、上水道水や工業用水や
地下水等の水をいずれも利用できるが、工業用水や地下
水を使用する場合には、前処理して上水道水程度の水質
にしたものを使用することが好ましい。
【0028】更に、原水が最初に通過する、活性炭と茶
色及び/又は白色の堆積砂粒とが層状に充填されている
浄化部には、長期間運転していると原水中の有機物等が
徐々に吸着するので、浄化部と活性部との間を区画し、
浄化部に活性水を製造するのとは逆方向に原水を流して
逆洗できるような構造とすることも好ましい形態であ
る。このような構造とすれば、定期的に浄化部を逆洗す
るだけで、長期間に渡って良好な状態の活性水を得るこ
とが可能となる。浄化部と活性部との間を区画する方法
としては、処理筒内の垂直方向の中央近傍に、金属や合
成樹脂製の適宜なメッシュの網、又は、天然繊維や合成
い繊維からなる各種の布状フィルターを設ける等の方法
が挙げられる。
【0029】本発明の活性水は、前記したように、冷却
塔の循環水(少なくとも補給水)に用いた場合に種々の
効果が得られるが、本発明者らの検討によれば、次に述
べるような効果をも有することを確認している。 (1)通常防錆剤を使用しないで水道水を用いると鉄や
銅は腐食し、錆を発生させるが、本発明の活性水中に鉄
や銅を浸漬すると、錆びないだけでなく、既に錆が発生
している場合には、錆が落ちるという効果が得られる。
本発明者らの検討によれば、鉄の赤錆は、本発明の活性
水に接触させると、安定な黒錆に変わり、この結果、そ
の後の錆腐食が抑制されることを確認している。
【0030】(2)本発明の活性水を貫流ボイラーに使
用すると、従来、使用することが要求されていたミネラ
ル分を低下させるための軟水機や、ミネラル分の固着を
防止するための清缶剤等を一切使用することなく、安定
な運転が可能となるという効果が得られる。
【0031】(3)本発明の活性水を通常の洗浄水とし
て使用した場合に、従来の水洗浄では取りきれなかった
薬品の残りやシミが、より迅速に除かれるという効果が
得られる。その結果、例えば、金メッキ特有の赤いシミ
や、ハンダ鍍全のシミや、クロメート処理後の黄色いシ
ミ等の発生が有効に抑制されることを確認している。
【0032】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。 <実施例1>外径200mm、長さ400mmのSUS
304製の一端に、ステンレス製の網状の底板が設けら
れている管体に、図1に示したように、特殊セラミック
粒を4.48リットル(充填比率:33.8%)、永久
磁石及び磁鉄鉱石粒の混合物を1.03リットル(充填
比率:7.8%)、白色の堆積砂粒を2.35リットル
(充填比率:17.7%)、茶色の堆積砂粒0.34リ
ットル(充填比率:2.6%)及び活性炭を5.05リ
ットル(充填比率:38.1%)、この順に層状に充填
した。上記において、永久磁石は30mmφのディスク
状のものを4個使用した。シラス微粉を用いた特殊セラ
ミック粒としては、1050℃で焼成した20〜25m
mφの球状のものを使用した。
【0033】上記本実施例の装置を、冷却塔の補給水の
流入口の手前に配置し、上水道水を0.2MPaの水圧
で、17.7cm/secの速さで通過させ、出てきた
水を補給水として使用し、夏の冷房を使用する5ケ月間
の間、この状態で連続運転した。この結果、初期から5
か月後まで、この冷却塔に接続された空調機使用開始
後、2週間目頃から、循環水の接触部に付着・堆積した
状態で固着していたスケール及びスライムが溶解・剥離
・膨潤し始めたことが認められ、2ヶ月程度で、目視で
は勿論、写真でもはっきりとその効果がわかる程にきれ
いになった。又、循環水水のタンク内の緑藻が次第(1
ヶ月以内)に枯れ始め、最初は青粉が浮遊し、水底の見
えない状態のタンク内の水が、次第に清澄なものにな
り、水底が見える程に澄んだ状態となった。
【0034】
【発明の効果】上記で説明したように、本発明によれ
ば、薬品を使用することなく、冷却塔内部と熱交換機器
との循環経路において循環水中に発生するスケールやス
ライムや緑藻の発生を抑制し、これらが循環水の接触部
に固着したり、或いはミネラル分の濃縮によって生じる
室内空調設備における熱効率低下を有効に防止し得る、
経済性に優れ、更には、環境問題の発生を抑制できる活
性水、該活性水が得られる活性水の製造装置、かかる活
性水を用いた冷却塔のスケール・スライム・緑藻の除去
及び付着防止方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の活性水の製造装置の一例を示す縦断面
図である。
【図2】室内空調設備等に用いる冷却塔の構造を示す概
略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/68 540 C02F 1/68 540A 540F 1/28 1/28 G 1/48 1/48 A 1/50 510 1/50 510C 520 520K 531 531H 540 540C 540F 5/00 610 5/00 610A 610Z 620 620B (72)発明者 長瀬 則之 福島県安達郡白沢村糠沢字二斗内296 株 式会社ヨシハラ内 (72)発明者 高橋 浩次 福島県安達郡白沢村糠沢字二斗内296 株 式会社ヨシハラ内 Fターム(参考) 4D024 AA01 AB04 BA02 BB01 BC01 CA01 DB09 DB27 4D061 DA05 DB02 DB05 EA18 EC07 EC19 ED20 FA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理筒内に、シラス微粉を用いた特殊セ
    ラミック粒と、永久磁石及び磁鉄鉱石粒とが少なくとも
    充填された処理筒に原水を通過させる活性水の製造装置
    であって、上記特殊セラミック粒が、シラス微粉、無機
    バインダー及び水を加えて混練りして造粒し、その後に
    焼成して得られたものであることを特徴とする活性水の
    製造装置。
  2. 【請求項2】 特殊セラミック粒が、シラス微粉、無機
    バインダー及び水を加えて混練りして5〜25mmの造
    粒物を造粒し、その後に650〜1200℃の温度で2
    〜5時間焼成したものである請求項1に記載の活性水の
    製造装置。
  3. 【請求項3】 更に、処理筒内に、活性炭、茶色及び/
    又は白色の堆積砂粒が充填されている請求項1又は2に
    記載の活性水の製造装置。
  4. 【請求項4】 処理筒内が、活性炭と、茶色及び/又は
    白色の堆積砂粒とが層状に充填されている浄化部と、シ
    ラス微粉を用いた特殊セラミック粒と、永久磁石及び磁
    鉄鉱石粒とが層状に充填されている活性部を有し、且
    つ、浄化部から活性部へと原水が17〜36cm/se
    cの速さで通過するように構成されている請求項3に記
    載の活性水の製造装置。
  5. 【請求項5】 浄化部と活性部とがフィルターで区画さ
    れ、浄化部に活性水を製造するのとは逆方向に原水を流
    して逆洗できるように構成されている請求項4に記載の
    活性水の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の活
    性水の製造装置によって得られたことを特徴とする活性
    水。
  7. 【請求項7】 その酸化還元電位が、原水と比較して1
    00〜200mV低い請求項6に記載の活性水。
  8. 【請求項8】 冷却塔の熱交換機器循環水の少なくとも
    補給水に請求項6又は7に記載の活性水を用いることを
    特徴とするスケール・スライム・緑藻の除去及び付着防
    止方法。
JP2000393573A 2000-12-25 2000-12-25 活性水の製造装置、これにより得られる活性水、及び該活性水を用いた冷却塔のスケール・緑藻の付着防止方法 Expired - Lifetime JP4703000B2 (ja)

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