JP2002192596A - 高表面硬度フイルムおよびその製造方法 - Google Patents

高表面硬度フイルムおよびその製造方法

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JP2002192596A
JP2002192596A JP2000393513A JP2000393513A JP2002192596A JP 2002192596 A JP2002192596 A JP 2002192596A JP 2000393513 A JP2000393513 A JP 2000393513A JP 2000393513 A JP2000393513 A JP 2000393513A JP 2002192596 A JP2002192596 A JP 2002192596A
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high surface
film
surface hardness
resin
filler
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JP2000393513A
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English (en)
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Makoto Tanaka
田中  誠
Akihiro Matsufuji
明博 松藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明で表面硬度が高い樹脂フィルムおよびその
製造方法を提供する。 【解決手段】石臼式混練押出機を用いて、樹脂と充填材
とを溶融混練し、押出成形する工程を含んだ方法および
この方法で形成された高表面硬度フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石臼式混練押出機
を用いて、樹脂と充填材を混練、押出成形する工程を含
んで形成された高い表面硬度および透明性を有するフイ
ルムおよびその製造方法に関する。本発明のフィルム
は、優れた耐擦傷性、表面硬度および透明性を必要とす
る、CRT、LCD、PDP、FEDなどのディスプレ
イの表面や家電製品などのタッチパネル、ガラス等の表
面保護フイルムに好適である。
【0002】
【従来の技術】樹脂中に充填材を充填するとそれから得
られる成形品の表面が高硬度になることは、一般に広く
知られている。近年、CRT、LCD、PDP、FED
などの電子ディスプレイや、家電製品などのタッチパネ
ル等の分野では透明性と高硬度のフィルムが要求され、
それと共に充填材の粒径の微細化及び充填材の樹脂への
高充填化が求められている。微細化された充填材を樹脂
に高充填するには、溶融下で十分な混練が必要である。
従来より、混練方法として一軸スクリュー式混練押出機
が広く一般に使用されている。しかしながら、一軸スク
リュー式混練押出機は、剪断力が小さく十分に混練する
ことが困難であるので、樹脂に充填材を高濃度に充填す
ることが難しく、透明で表面硬度が高い樹脂フィルムを
得るのが容易でなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
で表面硬度が高い樹脂フィルムおよびその製造方法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記構
成のフィルムおよびその製造方法が提供されて、本発明
の上記目的が達成される。 1.石臼式混練押出機を用いて、樹脂と充填材とを溶融
混練し、押出成形する工程を含んで形成されたことを特
徴とする高表面硬度フイルム。 2.樹脂が、ポリエステル系樹脂であることを特徴とす
る上記1に記載の高表面硬度フイルム。 3.充填材が、無機または有機微粒子であることを特徴
とする上記1または2に記載の高表面硬度フイルム。 4.充填材の粒径が、1〜400nmの範囲にあること
を特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の高表面硬度
フイルム。 5.樹脂と該充填材の屈折率の差が0.01〜1の範囲
にあることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の
高表面硬度フイルム。 6.粒径1〜400nmの充填材を5〜50質量%含有
する樹脂層(B)が、充填材の含有量がより少ない樹脂
層(A)の少なくとも片面に積層していることを特徴と
する上記1〜5のいずれかに記載の高表面硬度フイル
ム。 7.フイルム全体の厚みが50〜300μmであり、か
つ樹脂層(A)の厚みが5〜100μmであることを特
徴とする上記6に記載の高表面硬度フイルム。 8.下塗り層を有することを特徴とする上記1〜7のい
ずれかに記載の高表面硬度フイルム。 9.ハードコート層を有することを特徴とする上記1〜
8のいずれかに記載の高表面硬度フイルム。 10.フィルム表面の鉛筆硬度が、5H〜6Hであるこ
とを特徴とする上記9に記載の高表面硬度フイルム。 11.波長350〜800nmの可視光線の平均透過率
が、80%以上であることを特徴とする上記1〜10の
いずれかに記載の高表面硬度フイルム。 12.上記1〜11のいずれかのフィルムの製造方法で
あって、石臼式混練押出機を用い樹脂と充填材とを溶融
混練し、押出成形する工程を含むことを特徴とする高表
面硬度フイルムの製造方法。
【0005】樹脂と充填材の溶融混練を行う際、扇型、
菊型あるいは臼目型等の回転ブレードを有し、強力なず
り剪断を発生させ良好な混練状態を実現させる石臼式混
練押出機を使用することにより良好な混練が得られ、微
細化された充填材を樹脂に高充填化することができ、そ
の結果透明性と高表面硬度のフィルムを得ることが可能
になった。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て詳細に記述する。本発明で用いられる樹脂材料として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンナ
フタレートとの混合物、主としてエチレンテレフタレー
ト単位とエチレンナフタレート単位とからなる共重合体
等のポリエステル、ポリカーボネート、ノルボルネン系
樹脂(環状オレフィン共重合体)、トリアセチルセルロ
ース、ジアセチルセルロース等のセルロース樹脂等、ポ
リアリレート、ポリメタクリル酸メチルエステルなどの
フイルムが好ましい。
【0007】本発明のフィルムは、上記樹脂材料に極め
て小さな充填材が高濃度で均一に分散している。充填材
の粒径は、好ましくは1〜400nm、より好ましくは
5〜200nm、さらに好ましくは10〜100nmで
ある。粒径が1nm以下では分散が難しく凝集粒子が出
来、400nm以上ではヘイズが大きくなり、どちらも
フィルムの透明性を落としてしまう。本発明のフィルム
は、このような微粒子状の充填材を好ましくは5〜50
質量%、より好ましくは7〜40質量%、さらに好まし
くは10〜30質量%含有している。
【0008】また、本発明では、充填材と樹脂の屈折率
差がより小さいことが望ましく、両者の屈折率の差は、
好ましくは0.01〜1、より好ましくは0.02〜
0.5、さらに好ましくは0.03〜0.3である。
【0009】好ましい充填材として、シリカ、アルミ
ナ、チタニア、ジルコニア、雲母、タルク、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、硫
酸カルシウム、カオリンのような無機微粒子;架橋ポリ
スチレンのような有機微粒子が挙げられる。なかでも、
シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、雲母、タル
クおよび炭酸カルシウムがより好ましい。形状は、不定
形、板状、球状、針状のいずれでもよく、また、2種類
以上の充填材を組み合わせて使用してもよい。
【0010】これらの充填材は、樹脂との濡れ性を改良
するため、表面修飾されていることが好ましい。表面修
飾剤としては、高級脂肪酸;高級脂肪酸の金属塩;高級
脂肪酸エステル;高級脂肪酸アミド;シリケート、チタ
ネートおよびアルミネート等のカップリング剤が挙げら
れる。
【0011】樹脂と充填材との混練は、石臼式混練押出
機を用いる。石臼式混練押出機とは、古くからある石臼
の機構と同様、2枚の噛み合い面により固体をずり剪断
で細分化し、それを繰り返して微粉砕まで行うことが可
能な効率的な剪断発生装置である。更なる特徴として、
扇型、菊型、臼型等のブレード形状により、材料を圧縮
し、密度を高めて剪断効率をはかり、剪断によって発生
した新しい面と他の面の界面が接する機会を増やし、理
想的な混練状態が得られることが挙げられる。
【0012】混練温度、混練時間、剪断応力等の混練条
件は、樹脂の種類、充填材の種類、これらの量割合等に
より適宜決定される。一般的には、混練温度は、通常2
00℃〜350℃、好ましくは220℃〜320℃、さ
らに好ましくは240℃〜300℃であり、混練時間は
通常1分〜200分以下、より好ましくは2分〜100
分、さらに好ましくは3分〜30分である。
【0013】本発明のフィルムは、充填材を含む樹脂か
ら形成された単層フイルムでもよいが、積層フイルムで
あることがより好ましい。積層フイルムは、充填材を含
む樹脂層(以下「B層」と言う)を、B層より充填材含
量の少ない樹脂層(以下「A層」と言う)を支持体とし
て、その片面に積層して、B/Aの層構成としてもよ
い。さらにB層より充填材含量の少ない樹脂層(以下
「B’層」と言う)をB層の反対側のA層に積層して、
B/A/B’の層構成としてもよい。積層フイルムの全
体の厚みは、50〜300μmが好ましく、より好まし
くは80〜260μmであり、さらに好ましくは100
〜250μmである。B層およびB’層の厚みは5〜1
00μmが好ましく、より好ましくは15〜80μm、
さらに好ましくは20〜50μmである。
【0014】また本発明で、充填材を含む樹脂を用いた
フイルムには少なくとも一層の下塗り層を設けてもよ
い。本発明で用いられる下塗り層の構成は、種々の工夫
が行なわれてもよく、単層としてフイルムによく接着す
る層を設けるのみでもよく、2層以上の構成層を設け、
フイルムによく接着する樹脂層を塗布する所謂重層法が
ある。単層法や重層法では、疎水性基と親水性基との両
方を含有する樹脂層を塗布することもよい。下塗り層に
利用できる素材は特に限定されないが、例えば塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、ブタジエン、メタクリル酸、アク
リル酸、イタコン酸、無水マレイン酸などの中から選ば
れた単量体の共重合体を始めとして、ポリエチレンイミ
ン、エポキシ樹脂、グラフト化ゼラチン、ニトロセルロ
ース、ポリ臭化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ酢酸ビ
ニル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、臭
素化ポリエチレン、塩化ゴム、塩化ビニル−エチレン共
重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル
−スチレン共重合体、塩化イソブチレン共重合体、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレ
ン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−ブタジエ
ン共重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビ
ニル−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビ
ニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アク
リル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エス
テル共重合体、塩化ビニルメタクリル酸エステル共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、内部可塑
化ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−メタクリル酸エ
ステル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体、塩化ビニリデン−アクリル酸エステル共重合
体、クロロエチルビニルエーテル−アクリル酸エステル
共重合体、ポリクロロプレン、などの含ハロゲン合成樹
脂が挙げられる。
【0015】さらに、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン、ポリ−3−メチルブテン、ポリ−1,2−
ブタジエン、などのα−オレフィン共重合体、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−ビニルエーテル共重
合体、エチレン−プロピレン−1,4−ヘキサジエン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ブテン−1−
プロピレン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体およびこれらの共重合体とハロゲン含有樹脂との
ブレンド品、アクリル酸メチルエステル−アクリロニト
リル共重合体、アクリル酸エチルエステル−スチレン共
重合体、メタクリル酸メチルエステル−アクリロニトリ
ル共重合体、ポリメタクリル酸メチルエステル、メタク
リル酸メチルエステル−スチレン共重合体、メチクリル
酸ブチルエステル−スチレン共重合体、ポリアクリル酸
メチル、ポリ−α−クロルアクリル酸メチル、ポリアク
リル酸メトキシエチルエステル、ポリアクリル酸グリシ
ジルエステル、ポリアクリル酸ブチルエステル、ポリア
クリル酸メチルエステル、ポリアクリル酸エチルエステ
ルアクリル酸−アクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸
エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリル
酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、などの如
きアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチ
レン、スチレン−フマル酸ジメチル共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体、ポリ−2,6−ジメチルフェニレンオキサイド、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、ポリビニルカルバ
ゾール、ポリ−p−キシリレン、ポリビニルホルマー
ル、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルフタレート、3酢酸セルロース、酪酸セルロー
ス、酪酢酸セルロース、セルロースフタレート、ナイロ
ン6、ナイロン66、ナイロン12、メトキシメチル−
6−ナイロン、ナイロン6、10ポリカプラミド、ポリ
−N−ブチル−ナイロン−6ポリエチレンセバケート、
ポリブチレングルタレート、ポリヘキサメチレンアジペ
ート、ポリブチレンイソフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンア
ジペートテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート、ポリジエチレングリコールテレフタレート、
ポリエチレンオキシベンゾエート、ビスフェノールA−
イソフタレート、ポリアクリロニトリル、ビスフェノー
ルA−アジペート、ポリヘキサメチレン−m−ベンゼン
ジスルホンアミド、ポリテトラメチレンヘキサメチレン
カーボネート、ポリジメチルシロキサン、ポリエチレン
メチレンビス−4−フェニレンカーボネート、ビスフェ
ノールA−ポリカーボネート等のオリゴマーもしくはポ
リマーなどがあり(これらについては E.H.Immergut
“Polymer Handbook" IV187−231、Intersciense
Pub.New York 1966などに詳しい)等も挙げられ
る。
【0016】下塗り液には、フイルムを溶剤などで膨張
させ下塗りポリマーと界面混合させることによって良好
な接着性を達成してもよい。下塗り層に使用する下塗り
ポリマーとしては、親水性ポリマーが好ましく、親水性
ポリマーとしては、水溶性ポリマー、セルロースエステ
ル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエステルなどが例
示される。水溶性ポリマーとしては、ゼラチン、ゼラチ
ン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷ
ん、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸共重合体、
無水マレイン酸共重合体などであり、セルロースエステ
ルとしてはカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロースなどである。ラテックスポリマーとして
は、塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニリデン含有共重
合体、アクリル酸エステル含有共重合体、酢酸ビニル含
有共重合体、ブタジエン含有共重合体などである。ゼラ
チンとしては、いわゆる石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラ
チン、酵素処理ゼラチン、ゼラチン誘導体及び変性ゼラ
チン等当業界で一般に用いられているものはいずれも用
いることができる。合成親水化合物の場合、他の成分を
共重合してもよいが、疎水性共重合成分が多すぎる場
合、非感光性親水性層の吸湿量、吸湿速度が小さくなり
カールの観点から不適当である。これらの親水性コロイ
ドは単独で用いてもよいし、2種以上を混合してもよ
い。
【0017】下塗り層の弾性率は塗膜の密着性を決める
重要な物性値である。密着性を発現する弾性率は25℃
で1〜1000Mpaの範囲であることが、本発明者の
鋭意検討の結果明らかになった。弾性率が1000Mp
aを越えると密着試験の際下塗り層への応力集中が起こ
り密着性が悪化する。逆に弾性率が1Mpa以下では下
塗り層の強度が著しく低下し密着性が発現しない。
【0018】その他、下塗り液には必要に応じて各種の
添加剤を含有させることができる。例えば界面活性剤、
帯電防止剤、アンチハレーション剤、着色用染料、顔
料、塗布助剤、カブリ防止剤、硬化剤等である。本発明
の下塗り層には公知の種々のゼラチン硬化剤を用いるこ
とができる。硬化剤としては、アルデヒド類(ホルムア
ルデヒド、グルタールアルデヒドなど)、イソシアネー
ト類、エピクロルヒドリン樹脂、ポリアマイド−エピク
ロルヒドリン樹脂(特開昭51−3619号)、シアヌ
ルクロリド系化合物(例えば、特開昭47−6151
号、特開昭56−130740号に記載の化合物)、ビ
ニルスルホンあるいはスルホニル系化合物である。
【0019】本発明のフィルムの下塗り層には、微粒子
をマット剤として含有させることができる。無機の微粒
子のマット剤としてはシリカ(SiO2),二酸化チタ
ン(TiO2),炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムな
どを使用することができる。有機の微粒子マット剤とし
ては、ポリメチルメタクリレ−ト、セルロ−スアセテ−
トプロピオネ−ト、ポリスチレンなどを用いることがで
きる。これらの微粒子マット剤の平均粒径は0.01〜
5μmのものが好ましい。より好ましくは、0.05〜
3μmである。また、その含有量は0.05〜50mg
/m2が好ましく、更に好ましくは、0.5〜20mg
/m2である。
【0020】本発明のフィルムの下塗り液は、一般に良
く知られた塗布方法、例えばディップコ−ト法、エア−
ナイフコ−ト法、カ−テンコ−ト法、ロ−ラ−コ−ト
法、ワイヤ−バ−コ−ト法、グラビアコ−ト法、スライ
ドコート法、或いは、米国特許第2、681、294号
明細書に記載のホッパ−を使用するエクストル−ジョン
コ−ト法により塗布することができる。所望により、米
国特許第2、761、791号、同3、508、947
号、同2、941、898号、及び同3、526、52
8号明細書、原崎勇次著「コ−ティング工学」253ペ
−ジ(1973年、朝倉書店発行)などに記載された方
法により2層以上の層を同時に塗布することが出来る。
【0021】次に本発明のフイルムは、下塗り層を付与
するに当たり表面処理をすることが好ましい。本発明の
フィルムの表面を各種処理することでその上に塗設され
る下塗り層との強固な接着を可能とする。本発明で用い
られる表面処理はフイルムと下塗り層間の接着が改良で
きれば特に限定されないが、好ましくは紫外線処理、コ
ロナ放電処理、グロー放電処理、火焔処理、高周波処
理、活性プラズマ処理、レーザー処理、機械的処理、混
酸処理、オゾン酸化処理、などの表面活性化処理であ
る。
【0022】表面処理の中でも好ましいのは、紫外線照
射処理、コロナ処理、グロー処理、火焔処理である。先
ず紫外線照射処理について以下に記す。これらは特公昭
43−2603号、特公昭43−2604号、特公昭4
5−3828号記載の処理方法などによって行われるの
が好ましい。水銀灯は石英管からなる高圧水銀灯で、紫
外線の波長が180〜320nmの間であるものが好ま
しい。紫外線照射はフイルムの延伸工程、熱固定時、熱
固定後の何れでもよい。紫外線照射の方法については、
フイルムの表面温度が150℃前後にまで上昇すること
が問題なければ、主波長が365nmの高圧水銀灯ランプ
を使用することができる。低温処理が必要とされる場合
には主波長が254nmの低圧水銀灯が好ましい。またオ
ゾンレスタイプの高圧水銀ランプ、及び低圧水銀ランプ
を使用する事も可能である。処理光量に関しては処理光
量が多いほどフイルムと被接着層との接着力は向上する
が、光量の増加に伴いフイルムが着色し、またフイルム
が脆くなるという問題が発生する。従って、通常のポリ
エステル、ポリオレフィン等のプラスチックフイルムに
は、365nmを主波長とする高圧水銀ランプで、照射
光量20〜10000(mJ/cm2)がよく、より好
ましくは50〜2000(mJ/cm2)である。25
4nmを主波長とする低圧水銀ランプの場合には、照射
光量100〜10000(mJ/cm2)がよく、より
好ましくは300〜1500(mJ/cm2)である。
【0023】次に、効果的な表面処理の一つであるグロ
ー放電処理は、従来知られているいずれの方法、例えば
特公昭35−7578号、同36−10336号、同4
5−22004号、同45−22005号、同45−2
4040号、同46−43480号、米国特許3,05
7,792号、同3,057,795号、同3,17
9,482号、同3,288,638号、同3,30
9,299号、同3,424,735号、同3,46
2,335号、同3,475,307号、同3,76
1,299号、英国特許997,093号、特開昭53
−129262号等を用いることができる。特に本発明
のフィルムに対し要求される接着性付与、黄色化抑制、
ブロッキング防止を同時に満足させる表面処理としてグ
ロー処理がとくに有効である。グロー放電処理の雰囲気
に酸素、窒素、ヘリウムあるいはアルゴンのような種々
のガスを導入しながら行うことが好ましい。さらに、水
蒸気を導入した場合は、特殊ガスの導入の場合と同等あ
るいはそれ以上の接着効果を有し、価格も大幅に安価で
あり、工業的に優れた方法である。
【0024】水蒸気の存在下でグロー放電処理を実施す
る場合の水蒸気分圧は、10%以上100%以下が好ま
しく、更に好ましくは40%以上90%以下である。水
蒸気以外のガスは酸素、窒素等からなる空気である。さ
らに、表面処理すべきフイルムを予め加熱した状態で真
空グロー放電処理を行うと、常温で処理するのに比べ短
時間の処理で接着性が向上し、黄色化を大幅に減少させ
ることができる。予熱温度は50℃以上が好ましい。真
空中でポリマー表面温度を上げる具体的方法としては、
赤外線ヒータによる加熱、熱ロールに接触させることに
よる加熱等がある。例えばフイルム面を80℃に予熱し
たい場合、80℃の熱ロールにフイルムを高々1秒間接
触するだけで十分である。加熱方法は前述の方法に限ら
ず、広く公知の加熱方法を利用することができる。
【0025】予熱したフィルムをグロー放電処理する
が、重要な処理条件として真空度、電極間電圧、放電周
波数等が挙げられる。グロー放電処理時の圧力は0.0
05〜20Torrとするのが好ましく、より好ましくは
0.02〜2Torrである。また、電圧は、500〜50
00Vの間が好ましく、より好ましくは500〜300
0Vである。さらに使用する放電周波数は、従来技術に
見られるように直流から数1000MHz、好ましくは
50Hz〜20MHz、さらに好ましくは1KHz〜1
MHzである。放電処理強度は、0.01〜5KV・A
・分/m2が好ましく、更に好ましくは0.15〜1K
V・A・分/m2で優れた接着性能が得られる。 この
ようにして、グロー放電処理を施こしたフィルムは、直
ちに冷却ロールを用いて温度を下げることが好ましい。
フィルムは温度の上昇に伴ない外力により塑性変形し易
くなり、被処理フイルムの平面性が損なわれてしまう。
さらに低分子量体(モノマー、オリゴマー等)がフィル
ム表面に析出し、透明性や耐ブロッキング性を悪化させ
る可能性がある。
【0026】次にコロナ放電処理について記すと、従来
公知のいずれの方法、例えば特公昭48−5043号、
同47−51905号、特開昭47−28067号、同
49−83767号、同51−41770号、同51−
131576号等に開示された方法により達成すること
ができる。放電周波数は50Hz〜5000KHz、好
ましくは5KHz〜数100KHzが適当であり、特に
好ましくは10Hz〜30KHzである。放電周波数が
小さすぎると安定な放電が得られず、かつ被処理物にピ
ンホールが生じて好ましくない。又周波数が高すぎる
と、インピーダンスマッチングのための特別な装置が必
要となり、装置が高価となり好ましくない。被処理物の
処理強度に関しては、通常は0.001〜5KV・A・
分/m2、好ましくは0.01〜1KV・A・分/m2
適当である。電極と誘電体ロールのギャップクリアラン
スは0.5〜2.5mm、好ましくは1.0〜2.0m
mが適当である。コロナ放電処理機はPillar社製
ソリッドステートコロナ処理機6KVAモデルを用いる
ことができる。
【0027】次に火炎処理としては、天然ガス、液化プ
ロパンガスなどを利用でき空気との混合比が重要であ
る。好ましいガス/空気の混合比は容積比で、プロパン
では1/14〜1/22、より好ましくは1/16〜1
/19である。天然ガスでは1/6〜1/10、より好
ましくは1/7〜1/9である。火焔処理量は、1〜5
0Kcal/m2、より好ましくは3〜20Kcal/
2である。またバーナーの内炎の先端とフイルムの距
離を4cm未満とすることがより効果的である。処理装
置としては春日電気(株)製フレーム処理機を用いるこ
とができる。処理時のフィルムを支えるバックアップロ
ーラーは中空型ロールが好ましく、中に冷却液を透して
常時一定の所定温度にする事が好ましい。
【0028】次に、本発明のフィルムには、その表面硬
度をさらにあげるためにハードコート層を設けることが
できる。ハードコート材料には活性エネルギー線硬化型
樹脂等を用いる。活性エネルギー線硬化型樹脂の例とし
ては多官能モノマーが挙げられ、好ましくは多官能アク
リレートまたはメタクリレート(例えばペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレートやジペンタエリスリ
トールヘキサ(メタ)アクリレート等)に代表される活
性エネルギー線硬化性化合物が挙げられる。これらの化
合物中には必要に応じて重合開始剤を添加することが好
ましい。また、ハードコート層中には硬度をアップさせ
傷付き耐性を高める目的で、充填剤を含有させることが
特に有効であり、例えばシリカ、アルミナ、ジルコニア
等の酸化物の微粒子やコロイダル粒子を挙げることがで
きる。これらの充填剤としての微粒子の粒子サイズは1
〜100nmが好ましく、その添加量は上記硬化型樹脂
の5〜50体積%が好ましい。50体積%を越えると膜
が脆くなり、少なすぎると添加した効果が得られない。
ハードコート層の厚さは2〜30μmが好ましく、4〜
10μmが特に好ましい。ハードコート層には、さらに
必要に応じて、アニオン性、カチオン性あるいはノニオ
ン性の界面活性剤を添加したり、コロナ処理、グロー処
理等の表面処理を行い、ハードコートの表面の親水性、
密着性を向上させ、導電層の塗布性や導電層との接着を
高めることが出来る。
【0029】以下に界面活性剤の具体例を記すが、これ
に限定されるものではない(ここで、‐C64‐はフェ
ニレン基を表わす)。 WA−1:C1225(OCH2CH2)10OH WA−2:C919‐C64‐(OCH2CH2)12OH WA−3:ポリ(重合度20)オキシエチレンソルビタ
ンモノラウリン酸エステル WA−4:ドデシルベンゼンスルフォン酸ソーダ WA−5:トリ(イソプロピル)ナフタレンスルフォン酸
ソーダ WA−6:ドデシル硫酸ソーダ WA−7:α−スルファコハク酸ジ(2−エチルヘキシ
ル)エステル ナトリウム塩 WA−8:セチルトリメチルアンモニウム クロライド WA−9:C11H23CONHCH2CH2N(+)(CH3)3‐CH2COO(-)
【0030】WA-10:C817SO2N(C37)(CH
2CH2O)16H WA-11:C817SO2N(C37)CH2COOK WA-12:C715COONH4 WA-13:C817SO3K WA-14:C817SO2N(C37)(CH2CH2O)
4(CH2)4SO3Na WA-15:C817SO2N(C37)-(CH2)3-N(+)
(CH3)3・ I(-) WA-16:C817SO2N(C37)CH2CH2CH2
(+)(CH3)2‐CH2COO(-) WA-17:C817CH2CH2O(CH2CH2O)16H WA-18:C817CH2CH2O(CH2)3-N(+)(C
3)3 ・ I(-) WA-19:H(CF2)8CH2CH2OCOCH2CH(S
3)COOCH2CH2CH2CH2CF)8H WA-20:H(CF2)6CH2CH2O(CH2CH2O)16
H WA-21:H(CF2)8CH2CH2O(CH2)3-N(+)(C
3)3 ・ I(-) WA-22:H(CF2)8CH2CH2OCOCH2CH(S
3)COOCH2CH2CH2CH2818 WA-23:C917‐C64SO2N(C37)(CH2
2O)16H WA-24:C917‐C64CSO2N(C37)-(C
2)3-N(+)(CH3)3 ・ I(-)
【0031】本発明のフィルムの表面硬度は、鉛筆硬度
あるいは微小硬度を用いる。鉛筆硬度は、測定サンプル
を温度25℃、相対湿度60%の条件で2時間調湿した
後、JIS−S−6006で規定される試験用鉛筆を用
いて、JIS−K−5400で規定される鉛筆硬度評価
方法に従い、1kgの荷重で傷が全く認められない鉛筆
の硬度の値である。微小硬度は、微小表面硬度計を用い
て求めた平均表面弾性率である。具体的な方法は以下の
とおりである。微小表面硬度計((株)フィッシャー・
インスツルメンツ社製:フィッシャースコープH100
VP−HCU)を用い、試料表面にビッカース圧子を接
触させた後、10秒間に加重を1mNにまで増加させ、
この状態で5秒保持する。この時のビッカース圧子の侵
入深さをDv0とする。この後、加重を解放した時にビッ
カース圧子を押し戻す力(Fv)と侵入深さ(Dv)を測定
し、その傾きを表面弾性率とする。即ちビッカース圧子
を最も押し込んだ時の侵入深さDv0から、引き抜いたと
きの深さ0.9Dv0の間の傾きを表面弾性率とした。この
測定は25℃、60%RH下で行い、10点の平均値で
表した。
【0032】本発明のフィルムは、波長350〜800
nmの可視光線の平均透過率が、好ましくは80%以
上、より好ましくは85%以上、特に好ましくは90%
以上である。また、本発明のハードコート層を有するフ
ィルムの表面の鉛筆硬度は、好ましくは5H以上であ
り、より好ましくは5H〜6Hである。
【0033】以下、本発明の高表面硬度フィルムの好ま
しい作成方法を簡潔に記載する。 (1)充填材含有樹脂ペレットの作製 表面処理を施した充填材と樹脂ペレットを計量ホッパー
から所定量を、KCK社製石臼式混練押出機に供給し、
溶融混練する。混練温度は200℃〜350℃、より好
ましくは220℃〜320℃、さらに好ましくは240
℃〜300℃、混練時間は1〜200分、より好ましく
は2〜100分、さらに好ましくは3〜30分である。 (2)樹脂の乾燥 樹脂ペレットを100℃〜250℃、より好ましくは1
30℃〜200℃で、5分〜5時間、より好ましくは1
0分〜1時間乾燥する。
【0034】(3)溶融押出し 樹脂ペレットと充填材料を各々KCK社製石臼混練押出
機に入れ溶融する。この時、初めから所望の量の充填材
料を添加したペレットを用いても良く、予め高濃度に充
填材を添加したペレット(マスターペレット)に充填材
を添加していないペレットで希釈し所望の濃度に調整し
ても良い。押出し温度は250℃〜350℃、より好ま
しくは260℃〜340℃で、1分〜30分、より好ま
しくは3分〜15分滞留させて溶融させる。この後、フ
ィルタ−を用いて溶融樹脂をあらかじめろ過しておくこ
とが好ましい。フィルタ−としては、金網、焼結金網、
焼結金属、サンド、グラスファイバ−などが挙げられ
る。好ましいフィルターサイズは1〜30μmである。
この溶融樹脂をTダイから押し出しする。またコスト面
を考慮し、充填材含有層と未含有層を共押出しした積層
フイルムを作製することも好ましい。積層フイルムを作
成する場合は、積層構造を有するTダイ(マルチマニホ
ールドダイなど)を用いて各成分を押し出す。これを4
0℃〜100℃キャスティングドラムの上で固化させ未
延伸フイルムを作成する。このとき、静電印加法、水膜
形成法(水等の流体をキャスティングドラム上に塗布し
メルトとドラムの密着をよくする)などを用い、キャス
ティングドラムへの密着を上げることで、フイルムの平
面性を改良でき好ましい。これを剥取り未延伸シートを
形成する。
【0035】(4)MD延伸(長手方向延伸) 未延伸シートを長手方向(MD)に延伸する。好ましい延
伸倍率は2.5倍〜4倍、より好ましくは3倍〜4倍で
ある。延伸温度は70℃〜160℃が好ましく、より好
ましくは80℃〜150℃、より好ましくは80℃〜1
40℃である。好ましい延伸速度は、10〜300%/
秒、より好ましくは30〜250%/秒、さらに好まし
くは50〜200%/秒である。このようなMD延伸は
周速の異なる一対のロール間を搬送することで実施でき
る。 (5)TD延伸(幅方向延伸) 延伸倍率は、2.5倍〜5倍が好ましく、より好ましく
は3倍〜4.5倍、さらに好ましくは3.3〜4.3倍
である。延伸温度は75℃〜165℃が好ましく、より
好ましくは80℃〜160℃、より好ましくは85℃〜
155℃である。好ましい延伸速度は10〜300%/
秒、より好ましくは30〜250%/秒、さらに好まし
くは50〜200%/秒である。TD延伸は、フイルム
を両端をチャックしテンター内に搬送し、この幅を広げ
ることで達成できる。
【0036】(6)熱固定 好ましい熱固定温度は、190℃〜275℃、より好ま
しくは210℃〜270℃、さらに好ましくは230℃
〜270℃であり、好ましい処理時間は5〜180秒、
より好ましくは10〜120秒、さらに好ましくは15
〜60秒である。熱固定中に幅方向に0%〜10%弛緩
させるのが好ましい。より好ましくは0〜8%、さらに
好ましくは0〜6%である。このような熱固定および弛
緩は、フイルムの両端をチャックし熱固定ゾーンに搬送
し、この幅を狭めることで達成できる。またフイルム端
部のトリミングも合わせて実施する。 (7)下塗り層の形成 フイルムとハードコート層の密着性を上げるため、必要
に応じて下塗り層を形成する。下塗り層の形成ディッピ
ング法、スピナー法、スプレー法、ロールコーター法、
グラビア法、ワイヤーバー法等の公知の薄膜形成方法で
形成、乾燥して作製することが出来る。
【0037】(8)ハードコート層の形成 表面硬度を上げるため、ハードコート層を設けることが
できる。下塗り層の形成と同様、ディッピング法、スピ
ナー法、スプレー法、ロールコーター法、グラビア法、
ワイヤーバー法等の公知の薄膜形成方法で形成、乾燥し
て作製することが出来る。 (9)巻取り ハードコート層を形成後、ロールに巻き取る。このと
き、支持体端部に厚みだし加工(ナ−リング)を付与す
ることも好ましい。好ましい製膜幅は0.5〜10m、
より好ましくは0.8〜8m、さらに好ましくは1〜6
mである。
【0038】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0039】〔I〕ペレットの調製 下記1〜3に記載する方法で、下記表1に示されるペレ
ット1〜4を調製した。 1.充填材の作製 アセトン5kgに表面修飾剤として、東亜合(株)製、
アロニックスM−5300、0.6kgを添加した。左
記混合物を、2mmφのジルコニアビーズを用いた浅田
鉄鋼(株)製ADミルにて2000rpmで混合を実施し
た。この混合物に日本アエロジル(株)製 酸化アルミニ
ウム C 3kgを少量ずつ添加、混合した。24hr
乾燥箱でアセトンを除去し、充填材を作製した。この充
填材料をミキサーで粗粉砕後、(株)セイシン企業製ジ
ェットミルで、5min間処理し、所望の微粉砕され
た、充填材を作製した。
【0040】2.ポリエチレンテレフタレート樹脂(P
ET)の重合 テレフタル酸ジメチルエステル80部、エチレングリコ
−ル58部、酢酸マンガン4水和物0.029部、三酸
化アンチモン0.028部を加え、撹拌しながら200
℃に加熱した。副生するメタノ−ルを除去しつつ235
℃まで昇温した。メタノ−ルの副生が終了後トリメチル
リン酸0.03部を添加し、285℃に昇温しながら
0.3Torrに減圧し固有粘度0.62のPETを重
合した。なお、これらの固有粘度は以下の方法で測定し
た。 フェノール/1,1,2,2-テトラクロロエタン混合溶媒
(質量比:60/40)にポリエステルを溶解し、0.2
g/dl、0.6g/dl、1.0g/dlの溶液を作
成する。 これを20℃において、ウベローデ粘度計を用いて測
定する。 濃度に対し粘度をプロットし、濃度=0に外挿した粘
度を固有粘度とした。
【0041】3.充填材とPETの混練 上記PETペレットと充填材をKCK社製石臼混練押出
機を用い、280℃から320℃に昇温しながら、それ
ぞれ9kg/h、1kg/hの比率で添加し5分間溶融
混練した。ペレット供給側より順に、扇、菊、菊、臼、
臼、扇型ブレードのブレードパターンを使用し、混練を
実施した。これをヌードル状に吐出量10kg/hで押
出した後、水冷、裁断しペレットを形成した。また比較
として、PETペレットと充填材を、陸亜RY−30一
軸混練押出機を用い、280℃から320℃に昇温しな
がら5分間混練した。これをヌードル状に押出した後、
水冷、裁断しペレットを形成した。積層フイルムを形成
する際、充填材含有樹脂ペレットはB層に使用するが、
単層の場合はA層に使用してよい。
【0042】
【表1】
【0043】〔II〕高表面硬度フイルムの製膜および評
価 下記4に従って、高表面硬度フイルム1〜4を製膜し、
下記5に従って微少硬度を測定した。結果を表2に示し
た。 4.高表面硬度フイルムの製膜 上記方法で調製した充填材含有樹脂ペレット1〜4を、
各々160℃減圧下で3時間乾燥した。各乾燥したペレ
ットを押出機で310℃で溶融、5μmのメッシュフィ
ルタ−で濾過した後、積層構造を有するTダイ(マルチ
マニホールドダイ)から50℃の静電印加したキャステ
ィングドラム上に押し出し、未延伸フイルムを調製し
た。これら未延伸フイルムにつき、MD延伸(倍率3.
5倍、105℃)、TD延伸(4.0倍、110℃)、
熱固定(245℃)、熱緩和(3%)を行い、高表面硬
度フイルム1〜4を作製した。なお、全水準製膜幅は
1.8mであり、これを両端トリミングし1.5mとし
た後、両端に高さ30μm、幅10mmのナール加工を
した後、3000mずつ直径30cmの巻芯に巻き取っ
た。
【0044】5.微小硬度の測定 上記で巻き取ったサンプルを微小硬度計を用いて、表面
硬度を測定した。
【0045】
【表2】
【0046】〔III〕ハードコート層を有する高表面硬
度フィルムの作製 上記で作製した高表面硬度フイルム1〜4を基材フィル
ムとして、下記6〜8に従ってハードコート層を有する
高表面硬度フィルム(HDフィルム1〜4)を作製し、
下記9に従って鉛筆硬度を測定した。結果を表3に示し
た。 6.コロナ処理 コロナ放電処理はピラー社製ソリッドステートコロナ処
理機6KVAモデルを用い、高表面硬度フイルムを20
m/分で処理した。このとき、電流・電圧の読み取り値
より被処理物は、0.375KV・A・分/m2の処理
とした。処理時の放電周波数は、9.6KHz、電極と
誘電体ロールのギャップクリアランスは、1.6mmで
あった。
【0047】7.下塗り液の調製および塗布 下記素材を使用し、コロナ処理された高表面硬度フイル
ムとハードコート層の密着性を付与させるための下塗り
液を調製し、塗布を実施した。 ・UV3300B(日本合成化学(株)製末端アクリル変性ウレタンオリゴマー) 5質量部 ・WA−2 0.05質量部 ・トルエン/酢酸メチル(1/1) 94.95質量部 これらの下塗り液は、7ml/m2バーコ−ターで塗布
し、搬送しつつ加熱ゾーンにて160℃で5分間加熱乾
燥した。巻き取り直前で冷却ローラーにて30℃以下に
冷却し、作成した下塗り付き高表面硬度フイルムを巻き
取った。
【0048】8.ハードコート層塗布液の調製および塗
布 下記の通り、無機粒子分散液の調製、およびハードコー
ト層塗布液の調製、塗布を行った。 8−1 無機粒子分散液(M−1)の調製 セラミックコートのベッセルに各試薬を以下の量計量し
た。 ・メチルイソブチルケトン 234g ・アロニックスM5300(東亜合成(株)製オリゴエステルアクリレートポリ マー) 36g ・AKP−G015(住友化学工業製アルミナ) 180g 上記混合液をサンドミル(1/4Gのサンドミル)にて
1600rpm、10時間微細分散した。メディアは1
mmΦのジルコニアビーズを1400g用いた。得られ
た表面処理したアルミナの粒径は93nmだった。
【0049】8−2 ハードコート層用塗布液の調製 上記アルミナ微粒子を40質量%含有するM−1分散液
300gに、メタノール63g、イソプロパノール12
4gおよび酢酸ブチル113gを加えた。混合液に、ジ
ペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレートの混合物(DPHA、
日本化薬(株)製)280gを加えて溶解した。得られ
た溶液に、光重合開始剤(イルガキュア184、チバガ
イギー社製)16.8gおよびメチルイソブチルケトン
300gを添加した。混合物を30分間攪拌した後、孔
径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過してハー
ドコート層用塗布液を調製した。
【0050】8−3 ハードコート層の形成 下塗り層を設けた高硬度樹脂フイルムの下塗り層上にバ
ーコーターを用いて8−2で調製したハードコート塗布
液を層厚8μmになるように塗布・乾燥し紫外線照射し
てハードコート層を形成し、HDフィルム1〜4を作製
した。
【0051】9.評価 9−1 鉛筆硬度試験 ハードコート層が形成された高表面硬度フィルム(HD
フィルム1〜4)について、既に述べた方法で鉛筆硬度
を測定した。 9−2 透明性(透過率) 9−1のフィルムサンプルを用いて、島津製作所製分光
光度計UV−3150により波長350〜800nmの
可視光の平均透過率を測定した。
【0052】
【表3】
【0053】表2に示される結果より、本発明の高表面
硬度フィルムは一軸押出機で混練したものより、高硬度
であることが分かる。また、表3に示される結果より、
ハードコート層を設けても、本発明のフィルムの方がよ
り高硬度であり、透明性に優れることが明らかである。
【0054】
【発明の効果】本発明のフィルムは、高表面硬度であ
り、透明性に優れる。従って、本発明のフィルムは、優
れた耐擦傷性と表面硬度を必要とする、CRT、LC
D、PDP、FEDなどのディスプレイの表面や家電製
品などのタッチパネル、ガラス等の表面保護フイルムに
好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 G02B 1/10 B29K 67:00 // B29K 67:00 B29L 7:00 B29L 7:00 G02B 1/10 Z Fターム(参考) 2K009 AA15 BB11 BB14 BB24 BB28 4F006 AA02 AA11 AA22 AA35 AA36 AA55 AA56 AB24 AB54 AB74 AB76 BA02 CA07 CA08 4F207 AA24 AB11 AB16 AC01 AE10 AG01 AG03 AR12 KA01 KA17 KK04 KK11 KK66 KL40 KL84 KW23 4J002 AB021 BC032 BG061 BK001 CF001 CF061 CF081 CF161 CG001 DE076 DE096 DE106 DE136 DE146 DE236 DG046 DG056 DJ016 DJ036 DJ046 DJ056 FD012 FD016 GG02 GQ00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石臼式混練押出機を用いて、樹脂と充填
    材とを溶融混練し、押出成形する工程を含んで形成され
    たことを特徴とする高表面硬度フイルム。
  2. 【請求項2】 樹脂が、ポリエステル系樹脂であること
    を特徴とする請求項1に記載の高表面硬度フイルム。
  3. 【請求項3】 充填材が、無機または有機微粒子である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の高表面硬度
    フイルム。
  4. 【請求項4】 充填材の粒径が、1〜400nmの範囲
    にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の高表面硬度フイルム。
  5. 【請求項5】 樹脂と該充填材の屈折率の差が0.01
    〜1の範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の高表面硬度フイルム。
  6. 【請求項6】 粒径1〜400nmの充填材を5〜50
    質量%含有する樹脂層(B)が、充填材の含有量がより
    少ない樹脂層(A)の少なくとも片面に積層しているこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高表面
    硬度フイルム。
  7. 【請求項7】 フイルム全体の厚みが50〜300μm
    であり、かつ樹脂層(A)の厚みが5〜100μmであ
    ることを特徴とする請求項6に記載の高表面硬度フイル
    ム。
  8. 【請求項8】 下塗り層を有することを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の高表面硬度フイルム。
  9. 【請求項9】 ハードコート層を有することを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載の高表面硬度フイル
    ム。
  10. 【請求項10】フィルム表面の鉛筆硬度が、5H〜6H
    であることを特徴とする請求項9に記載の高表面硬度フ
    イルム。
  11. 【請求項11】波長350〜800nmの可視光線の平
    均透過率が、80%以上であることを特徴とする請求項
    1〜10のいずれかに記載の高表面硬度フイルム。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれかのフィルムの
    製造方法であって、石臼式混練押出機を用い樹脂と充填
    材とを溶融混練し、押出成形する工程を含むことを特徴
    とする高表面硬度フイルムの製造方法。
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