JP2002196616A - ドラムユニット及びドラムユニットに用いられるアース板 - Google Patents

ドラムユニット及びドラムユニットに用いられるアース板

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドラム素管の真円度を損なうことなくドラム
ユニットと装置本体との導通を確実に行うことを可能と
するドラムユニットの提供にある。 【解決手段】 ドラムユニットは、両端に開口33,3
3を有するドラム素管31と、ドラム素管31の開口3
3に圧入されるフランジ部材32,32と、弾性を有す
る爪部材42を一体的に有し、爪部材42の先端がドラ
ム素管31の開口33内径より外側に位置するようにフ
ランジ部材32の内面に取り付けられる導電性のアース
板37とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられるド
ラムユニット及びドラムユニットに用いられるアース板
に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置では、一般に、
露光部によって原稿を読み取り、感光体ドラム上に静電
潜像を形成する。感光体ドラムの周囲には、トナー画像
を形成するための現像装置が設けられている。現像装置
は、トナーホッパより供給されるトナーを感光体ドラム
上の静電潜像と逆極性に帯電させ、これを現像スリーブ
を介して感光体ドラム表面に付着させて画像の顕像化を
行っている。
【0003】感光体ドラムは導電性金属を円筒形状に形
成したドラム素管と、ドラム素管の両端開口部に圧入さ
れて軸受部を構成するフランジ部材とを有している。フ
ランジ部材の中央部には貫通孔が設けられており、この
ドラムユニットを支持する支軸がこの貫通孔に挿入され
る。ドラム素管と装置本体との導通を図るために、外周
端部がドラム素管の内周面に当接するとともに、内周端
部が支軸に当接するアース板をフランジ部材に取り付け
ることが考えられる。ただし、ドラム素管は腐食を防止
するためにアルミニウム等の表面が酸化絶縁膜によって
被覆されたものが用いられるため、アース板との導通を
図るためにアース板の外周端部が当接する位置の酸化絶
縁膜を剥離する必要がある。
【0004】この作業の簡便化を図るために、ドラム素
管の内径より外側に外周端部が位置するようなアース板
をフランジ部材の内面に取り付け、ドラム素管にフラン
ジ部材を取り付ける際にアース板の外周端部がドラム素
管の内周面を傷つけながら圧入されるような構成にした
ものが存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにしたドラ
ムユニットでは、アース板を備えたフランジ部材をドラ
ム素管に圧入した際に、ドラム素管が変形し真円度が低
下するおそれがある。特に、ドラム素管の肉厚を薄くし
た場合は、ドラムユニットの真円度の低下が顕著にな
る。このため、ドラム素管の肉厚を薄くしてコストダウ
ンを図ることが困難となり、装置の軽量化にも限度があ
る。
【0006】本発明の目的は、ドラム素管の真円度を損
なうことなくドラムユニットと装置本体との導通を確実
に行うことを可能とするドラムユニットおよびドラムユ
ニットに用いられるアース板の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の発明に係るドラム
ユニットは、ドラム素管と、フランジ部材と、アース板
とを備えている。ドラム素管は両端に開口部を有する。
フランジ部材はドラム素管の開口部に圧入される。アー
ス板は導電性部材であり、ドラム素管の内径より小さな
径の円板基材と、平面視両側に円板基材の外径より内周
側に凹設される凹所が形成され、円板基材の外周より突
設される弾性部材で形成された爪部材とを有し、爪部材
の先端がドラム素管の内径より外側に位置するようにフ
ランジ部材内面に取り付けられる。
【0008】この場合、フランジ部材がドラム素管の開
口部に圧入される際に、アース板の爪部材の先端がドラ
ム素管の内周面を傷つけながら挿入され、ドラム素管の
内周面に形成されている酸化絶縁膜を剥離してアース板
とドラム素管の導通が図られる。このとき、爪部材はド
ラム素管の開口内において弾性変形しており、ドラム素
管に余分な力がかからず、ドラム素管が肉厚の薄い構成
であっても真円度を損なうことを防止できる。
【0009】フランジ部材としては、アース板が取り付
けられる面の外周縁が爪部材の基部と対応するように面
取りされた構成のものを用いることができる。この場
合、フランジ部材がドラム素管に圧入されたときに、ア
ース板の爪部材が基部から弾性変形し、アース板の剛性
を損なうことなく、爪部材に弾性を持たせることが容易
となり、ドラム素管の変形による真円度の低下を防止す
ることができる。
【0010】ここで、先端位置がドラム素管の内径と同
心円上となるように複数の爪部材をアース板に設けるこ
とができる。この場合には、アース板とドラム素管との
中心を合致させることが容易になり、フランジ部材の取
り付け作業も容易である。さらに、アース板の板厚を
X、爪部材の先端位置とドラム素管の開口部内径との差
をYとしたとき、0.2(mm)≦X≦0.4(mm)
でかつ0.1(mm)≦Y≦−2.5X+1.2(m
m)であるように構成することが好ましい。また、アー
ス板の材質はステンレススチールを用いることが好まし
い。
【0011】本願の発明に係るドラムユニットに用いら
れるアース板は、ドラム素管の内径より小さな径の円板
基材と、平面視両側に円板基材の外径より内周側に凹設
される凹所が形成され、円板基材の外周より突設される
弾性部材で形成された爪部材とを有している。また、内
面の外周縁が爪部材の基部と対応するように面取りされ
たフランジ部材に取り付けられる構成としてもよい。
【0012】このアース板は、複数の爪部材を有し、各
爪部材の先端位置がドラム素管の内径と同心円上となる
ようにフランジ部材内面に取り付けられる構成としても
よい。さらに、板厚をX、フランジ部材に取り付けられ
たときの爪部材の先端位置とドラム素管の開口部内径と
の差をYとしたとき、0.2(mm)≦X≦0.4(m
m)でかつ0.1(mm)≦Y≦−2.5X+1.2
(mm)であるように構成することが好ましい。また、
材質としてステンレススチールで構成することが好まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例が採用される複
写機の縦断面図を図1に示す。複写機1は、図1に示す
ように、その上部に原稿読み取りのための露光部5が設
けられている。露光部5は、光源,ミラー,レンズユニ
ット等から構成されている。また、複写機1の中央部に
は、読み取った原稿のトナー画像を形成するための画像
形成部6が設けられている。画像形成部6は、表面に静
電潜像が形成される感光体ドラム7を有している。感光
体ドラム7の周囲には、帯電装置8と現像装置9と転写
分離装置10とクリーニング装置11とが配置されてい
る。
【0014】複写機1の下部には給紙部12が設けられ
ている。給紙部12は、複写機1の図1右側に設けられ
たバイパステーブル13と、複写機1の下部に上下に並
べて配置された3つの給紙カセット14,15,16と
大型給紙カセット17と、バイパステーブル13または
給紙カセット14〜17に収納された用紙を画像形成部
6に搬送するための用紙送り出し装置18とから構成さ
れている。画像形成部6の用紙搬送方向下流側には、用
紙を装置の図1左側に搬送するための排紙搬送路19
と、用紙上のトナー画像を溶融定着する定着装置20
と、定着時の用紙を排出するための排出ローラ21と、
用紙を受けるための排紙トレイ22とが設けられてい
る。
【0015】現像装置9には、トナーを供給するための
トナーホッパ23が取り付けられている。トナーホッパ
23には着脱自在にトナーカートリッジ24が装着され
る。感光体ドラム7は、図2に示すようにドラム素管3
1とフランジ部材32,32とを有している。ドラム素
管31は、導電性金属を円筒形状に構成したものであ
り、たとえばアルミニウム基材の外周面に有機感光体
(OPC)の感光層が形成されたものが採用される。
【0016】ドラム素管31の両端部には、開口33,
33が形成されており、開口端には所定長さで肉厚の薄
いフランジ嵌合部34,34が形成されている。フラン
ジ部材32は、ABS樹脂により略円板形状に構成され
ており、外径がドラム素管31のフランジ嵌合部34の
内径と略同一に構成されている。フランジ部材32の内
面側(7箇所)には、アース板取り付け用の突起36,
36が突設されている。また、フランジ部材32の中央
に突設された突起36には、ドラムユニットを支持する
ために装置本体に設けられた支軸に嵌合する貫通孔35
が穿設されている。さらに、フランジ部材32の外周面
は、ドラム素管31のフランジ嵌合部34に挿入される
当接部46を構成しており、内面側は後述するアース板
の凹所に対応して面取りされた面取部47が形成されて
いる。
【0017】フランジ部材32の内面には、ステンレス
鋼で構成されるアース板37が取り付けられる。アース
板37は、ドラム素管31のフランジ嵌合部34の内径
よりも小さな外径を有する円板基材38を有している。
また、アース板37にはフランジ部材32の突起36に
対応して取付孔40,40及び溝41,41が設けられ
ている。この取付孔40には内周方向に突出する爪部材
45,45が設けられている。
【0018】また、アース板37には円板基材38の外
周より先端が突出する爪部材42,42が設けられてい
る。この爪部材42,42は、ドラム素管31のフラン
ジ嵌合部34の内径より外側に先端が位置するように構
成され、平面視両側に凹設される凹所43,43により
弾性変形可能になっている。なお、アース板37の中央
の取付孔40の上部の基材は、フランジ部材32への取
付面と反対側に折り曲げられた折曲げ部48を有し、こ
の折曲げ部48の先端部が中央の取付孔40に対応する
位置に達している。この折曲げ部48の先端部に支軸が
当接して電気的接触が行われる。
【0019】アース板37は、フランジ部材32の突起
36,36に、取付孔40,40を嵌合することによ
り、フランジ部材32の内面に取り付けられる。このと
き、取付孔40に設けられている爪部材45,45が弾
性変形しながらフランジ部材32の突起36,36に係
合するため、アース板37はフランジ部材32の内面に
安定的に固定される。
【0020】アース板37が取り付けられたフランジ部
材32は、ドラム素管31の開口33に圧入される。こ
のとき、アース板37の爪部材42,42は、ドラム素
管31の内面を傷つけながら圧入されることとなる。し
たがって、ドラム素管31内面の酸化絶縁膜が爪部材4
2,42によって剥離され、爪部材42,42はドラム
素管31のフランジ嵌合部34の内周面と当接して弾性
変形し、アース板37とドラム素管31との電気的導通
が図られる。
【0021】ドラム素管31の両端にフランジ部材3
2,32を取り付けた後、装置本体に設けられた支軸に
対して貫通孔35,35が嵌合される。このとき、アー
ス板37に設けられている折曲げ部48の先端部に支軸
が当接するため、アース板37と支軸との電気的導通が
得られる。この支軸を介して装置本体との電気的接続を
行うことによって、ドラムユニットと装置本体との電気
的導通を行うことが可能となる。
【0022】ドラム素管31の肉厚を0.8mmとし、
アース板37の板厚が0.1mm,0.2mm,0.3
mm,0.4mm,0.5mmのものについてそれぞれ
爪部材42の圧入代が0.1mm,0.2mm,0.3
mmとしてそれぞれドラム真円度の低下の有無,フラン
ジ−ドラム間の電気的導通,爪先端垂れ発生箇所数,ド
ラム内径の傷数を計測した結果を表1に示す。
【0023】
【表1】 この実験では、爪先端ダレ発生箇所数、ドラム内径の傷
数、ドラム内径の傷状態を実使用時の安全率を確保する
ためのパラメータとして評価基準に取り入れて評価して
おり、機械のスピードやドラムの仕様により左右される
パラメータを含んでいる。
【0024】ドラムの精度低下とフランジ−ドラム間の
導通状態についてのみ、測定した結果を表2に示す。
【0025】
【表2】 この結果、ドラムの精度を低下させず、かつフランジ−
ドラム間の導通が良好に得られるアース板の板厚と圧入
代の関係は図6に示すようになる。これからアース板の
板厚をXとし、圧入代をYとすると、0.2mm≦X≦
0.4mmであり、0.1mm≦Y≦−2.5X+1.
2mmの範囲にあるアース板を使用したときに、ドラム
精度の低下を防止し、フランジ−ドラム間の導通が良好
なアース板を得ることができる。
【0026】上述では複写機に用いられる感光体ドラム
について説明したが、レーザプリンタまたはファクシミ
リ装置等に用いられる感光体ドラムについても同様に実
施することが可能である。また、ドラム素管としてステ
ンレス鋼を基材としたもの、外周面に無機感光材料によ
る感光層を形成したもの等種々のものについて適用する
ことが可能である。
【0027】アース板として、銅または銅合金のものを
利用すれば、さらにドラム素管の精度低下を防止でき
る。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るドラムユニットは、アース
板の爪部材がドラム素管の開口部内径より外側に位置す
るようにフランジ部材内面に取り付けられており、ドラ
ム素管の内周面に形成している酸化絶縁膜を確実に剥離
することができ、ドラムユニットの電気的導通を確実に
することができる。
【0029】また、アース板の爪部材が弾性を有する構
成であるため、ドラム素管に加わる押圧力を必要最小限
にすることができ、ドラム素管の真円度の低下を防止す
ることができる。さらに、本発明に係るアース板では、
ドラムユニットのドラム素管の精度を低下させることな
く、フランジ部材とドラム素管の導通を得ることが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用される複写機の縦断面
図。
【図2】本発明の一実施例の分解斜視図。
【図3】フランジ部材の正面図。
【図4】その縦断面図。
【図5】アース板の正面図。
【図6】アース板の板厚−圧入代の特性図。
【符号の説明】
7 感光体ドラム 31 ドラム素管 32 フランジ部材 33 開口 37 アース板 38 円板基材 39 挿通孔 42 爪部材 43 凹所

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端に開口部を有するドラム素管と、 前記ドラム素管の開口部に圧入されるフランジ部材と、 前記ドラム素管の内径より小さな径の円板基材と、平面
    視両側に前記円板基材の外径より内周側に凹設される凹
    所が形成され、前記円板基材の外周より突設される弾性
    部材で形成された爪部材とを有し、前記爪部材の先端が
    前記ドラム素管の開口部内径より外側に位置するように
    前記フランジ部材内面に取り付けられる導電性のアース
    板とを備え、 前記フランジ部材は、前記アース板が取り付けられる面
    の外周縁が前記爪部材の基部の位置と対応するように面
    取りされている、ドラムユニット。
  2. 【請求項2】先端位置が前記ドラム素管の内径と同心円
    上となるように、複数の爪部材が設けられる、請求項1
    に記載のドラムユニット。
  3. 【請求項3】前記アース板の板厚をX、前記爪部材の先
    端とドラム素管の開口部内径との差をYとしたとき、 0.2(mm)≦X≦0.4(mm)、 0.1(mm)≦Y≦−2.5X+1.2(mm) である、請求項1または2に記載のドラムユニット。
  4. 【請求項4】前記アース板はステンレス製である、請求
    項1から3のいずれかに記載のドラムユニット。
  5. 【請求項5】両端に開口部を有するドラム素管と、前記
    ドラム素管の開口部に圧入されるフランジ部材とを備え
    るドラムユニットにおいて、前記フランジ部材内面に取
    り付けられて前記ドラム素管との導通を行うアース板で
    あって、 前記ドラム素管の内径より小さな径の円板基材と、平面
    視両側に円板基材の外径より内周側に凹設される凹所が
    形成され、前記円板基材の外周より突設される弾性部材
    で形成された爪部材とを有し、内面の外周縁が爪部材と
    の基部と対応するように面取りされたフランジ部材に取
    り付けられる、ドラムユニットに用いられるアース板。
  6. 【請求項6】前記爪部材が複数設けられ、各爪部材の先
    端位置が前記ドラム素管の内径と同心円上となるように
    前記フランジ部材内面に取り付けられてなる、請求項5
    に記載のドラムユニットに用いられるアース板。
  7. 【請求項7】板厚をX、フランジ部材に取り付けられた
    ときの爪部材の先端位置とドラム素管の開口部内径との
    差をYとしたとき、 0.2(mm)≦X≦0.4(mm)、 0.1(mm)≦Y≦−2.5X+1.2(mm) である、請求項5または6に記載のドラムユニットに用
    いられるアース板。
  8. 【請求項8】ステンレススチールで構成される、請求項
    5から7のいずれかに記載のドラムユニットに用いられ
    るアース板。
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