JP2002201516A - 熱溶着性が低い部材間の接合方法、並びにそれを用いて形成された腕カバー付き手袋 - Google Patents
熱溶着性が低い部材間の接合方法、並びにそれを用いて形成された腕カバー付き手袋Info
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- Gloves (AREA)
- Details Of Garments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】熱溶着性が低い部材間においても十分な接合強
度及び水密性を得ることができる接合方法、並びにそれ
を用いた腕カバー付き手袋を提供すること。 【解決手段】本接合方法は、合成ゴムからなる接合面2
3を備えた第1部材2と、合成ゴムに対する熱溶着性が
低い塩素非含有熱可塑性樹脂からなる接合面31を備え
た第2部材3との接合面同士を接着剤5を介在させて重
ね合わせる接着工程と、この接着工程で重ね合わされた
部分である両部材の接合部24,32を、接着剤溜まり
部51を形成するように前記接着剤5が未硬化の状態で
所定間隔を空けて少なくとも2本の帯状に熱溶着する熱
溶着工程とを備えている。また、腕カバー付き手袋1
は、手袋本体2と腕カバー3とが前記接合方法によって
接合されている。
度及び水密性を得ることができる接合方法、並びにそれ
を用いた腕カバー付き手袋を提供すること。 【解決手段】本接合方法は、合成ゴムからなる接合面2
3を備えた第1部材2と、合成ゴムに対する熱溶着性が
低い塩素非含有熱可塑性樹脂からなる接合面31を備え
た第2部材3との接合面同士を接着剤5を介在させて重
ね合わせる接着工程と、この接着工程で重ね合わされた
部分である両部材の接合部24,32を、接着剤溜まり
部51を形成するように前記接着剤5が未硬化の状態で
所定間隔を空けて少なくとも2本の帯状に熱溶着する熱
溶着工程とを備えている。また、腕カバー付き手袋1
は、手袋本体2と腕カバー3とが前記接合方法によって
接合されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱溶着性が低い部
材間の接合方法、並びにそれを用いて形成された腕カバ
ー付き手袋に関するものである。
材間の接合方法、並びにそれを用いて形成された腕カバ
ー付き手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械工作や印刷、メッキ、又は運輸や清
掃、土木建設等の現場、更には漁業や農業、林業等の現
場において使用されている従来の作業用の腕カバー付き
手袋は、例えば図6に示すように内面層が布帛111で
形成され外面層が塩化ビニル112で形成された手袋本
体110と、塩化ビニルで筒状に形成された腕カバー1
20とを備え、手袋本体の挿入口外周面に腕カバーを所
定幅重ね合わせ、この重ね合わされた部分を高周波ウェ
ルダ等により熱溶着して構成されている。この従来の腕
カバー付き手袋は、手袋本体110と腕カバー120と
の接合面が互いに塩化ビニルで形成されているために、
熱溶着されると十分な接合強度と水密性を保持して接合
されている。
掃、土木建設等の現場、更には漁業や農業、林業等の現
場において使用されている従来の作業用の腕カバー付き
手袋は、例えば図6に示すように内面層が布帛111で
形成され外面層が塩化ビニル112で形成された手袋本
体110と、塩化ビニルで筒状に形成された腕カバー1
20とを備え、手袋本体の挿入口外周面に腕カバーを所
定幅重ね合わせ、この重ね合わされた部分を高周波ウェ
ルダ等により熱溶着して構成されている。この従来の腕
カバー付き手袋は、手袋本体110と腕カバー120と
の接合面が互いに塩化ビニルで形成されているために、
熱溶着されると十分な接合強度と水密性を保持して接合
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、塩化ビニルは
燃焼廃棄するとダイオキシンという猛毒を発生しやすい
等の問題があり、環境保護上の観点から最近ではその使
用が敬遠されがちである。
燃焼廃棄するとダイオキシンという猛毒を発生しやすい
等の問題があり、環境保護上の観点から最近ではその使
用が敬遠されがちである。
【0004】このため、手袋本体には、塩化ビニルに代
えてNBR(アクリロニトリル−ブタジエン共重合体)
系等の合成ゴムの使用が望まれ、腕カバーには、塩化ビ
ニルに代えてポリウレタン樹脂やEVA(エチレン−酢
酸ビニル共重合体)、又は非フタル酸樹脂等の使用が望
まれるようになっている。
えてNBR(アクリロニトリル−ブタジエン共重合体)
系等の合成ゴムの使用が望まれ、腕カバーには、塩化ビ
ニルに代えてポリウレタン樹脂やEVA(エチレン−酢
酸ビニル共重合体)、又は非フタル酸樹脂等の使用が望
まれるようになっている。
【0005】ところが、前記のような樹脂の組み合わせ
では、従来の熱溶着の方法ではうまく熱溶着できないた
め、十分な接合強度が得られなかったり、水密性が劣っ
てしまうために接合部分から水や油が手袋内に入り込ん
でしまったりするという問題がある。
では、従来の熱溶着の方法ではうまく熱溶着できないた
め、十分な接合強度が得られなかったり、水密性が劣っ
てしまうために接合部分から水や油が手袋内に入り込ん
でしまったりするという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、熱溶着性が低い部材間
においても十分な接合強度及び水密性を得ることができ
る接合方法、並びにそれを用いた腕カバー付き手袋を提
供することを目的としている。
においても十分な接合強度及び水密性を得ることができ
る接合方法、並びにそれを用いた腕カバー付き手袋を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を有効に達成
するために、請求項1に記載の熱溶着性が低い部材間の
接合方法は、合成ゴムからなる接合面を備えた第1部材
と、合成ゴムに対する熱溶着性が低い塩素非含有熱可塑
性樹脂からなる接合面を備えた第2部材との接合面同士
を接着剤を介在させて重ね合わせる接着工程と、この接
着工程で重ね合わされた部分である両部材の接合部を、
接着剤溜まり部を形成するように前記接着剤が未硬化の
状態で所定間隔を空けて少なくとも2本の帯状に熱溶着
する熱溶着工程とを備えている。
するために、請求項1に記載の熱溶着性が低い部材間の
接合方法は、合成ゴムからなる接合面を備えた第1部材
と、合成ゴムに対する熱溶着性が低い塩素非含有熱可塑
性樹脂からなる接合面を備えた第2部材との接合面同士
を接着剤を介在させて重ね合わせる接着工程と、この接
着工程で重ね合わされた部分である両部材の接合部を、
接着剤溜まり部を形成するように前記接着剤が未硬化の
状態で所定間隔を空けて少なくとも2本の帯状に熱溶着
する熱溶着工程とを備えている。
【0008】請求項2に記載の熱溶着性が低い部材間の
接合方法は、請求項1に記載の方法に加えて、請求項1
に記載の接着工程で重ね合わされた両部材の接合部を縫
着する縫着工程を備えている。
接合方法は、請求項1に記載の方法に加えて、請求項1
に記載の接着工程で重ね合わされた両部材の接合部を縫
着する縫着工程を備えている。
【0009】請求項3に記載の熱溶着性が低い部材間の
接合方法は、請求項1又は2に記載の方法に加えて、第
1部材の接合面と第2部材の接合面とにそれぞれプライ
マ処理をするプライマ処理工程を備えている。
接合方法は、請求項1又は2に記載の方法に加えて、第
1部材の接合面と第2部材の接合面とにそれぞれプライ
マ処理をするプライマ処理工程を備えている。
【0010】請求項4に記載の腕カバー付き手袋は、少
なくとも表面が合成ゴムからなる手袋本体と、合成ゴム
に対する熱溶着性が低い塩素非含有熱可塑性樹脂からな
る接合面を手首側の縁部に備えた腕カバーとを備え、手
袋本体の挿入口外周面と、この手袋本体の挿入口外周面
に所定の幅を重ね合わせて配置された筒状の腕カバーの
接合面とが、前記請求項1〜3の何れかに記載の接合方
法を用いて接合されていることを特徴とする。なお、請
求項4でいう「筒状」とは、図2に示すように略矩形の
シートを丸めて対向する2辺をつき合わせた状態や、側
面に切れ目のない所謂筒の状態等を含む広い意味であ
る。
なくとも表面が合成ゴムからなる手袋本体と、合成ゴム
に対する熱溶着性が低い塩素非含有熱可塑性樹脂からな
る接合面を手首側の縁部に備えた腕カバーとを備え、手
袋本体の挿入口外周面と、この手袋本体の挿入口外周面
に所定の幅を重ね合わせて配置された筒状の腕カバーの
接合面とが、前記請求項1〜3の何れかに記載の接合方
法を用いて接合されていることを特徴とする。なお、請
求項4でいう「筒状」とは、図2に示すように略矩形の
シートを丸めて対向する2辺をつき合わせた状態や、側
面に切れ目のない所謂筒の状態等を含む広い意味であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱溶着性が低
い部材間の接合方法の一つの実施形態として、本発明に
係る接合方法を用いて接合される手袋本体と腕カバーと
を備えた腕カバー付き手袋を例に挙げて詳細に説明す
る。図1〜図5は、本発明に係る熱溶着性が低い部材間
の接合方法を用いて形成された腕カバー付き手袋の一つ
の実施形態をあらわしている。
い部材間の接合方法の一つの実施形態として、本発明に
係る接合方法を用いて接合される手袋本体と腕カバーと
を備えた腕カバー付き手袋を例に挙げて詳細に説明す
る。図1〜図5は、本発明に係る熱溶着性が低い部材間
の接合方法を用いて形成された腕カバー付き手袋の一つ
の実施形態をあらわしている。
【0012】腕カバー付き手袋1は、図1に示すよう
に、表面がNBR系合成ゴムからなる手袋本体(第1部
材)2と、合成ゴムに対する熱溶着性が低い塩素非含有
熱可塑性樹脂であるポリウレタン樹脂製の腕カバー(第
2部材)3とを備えている。
に、表面がNBR系合成ゴムからなる手袋本体(第1部
材)2と、合成ゴムに対する熱溶着性が低い塩素非含有
熱可塑性樹脂であるポリウレタン樹脂製の腕カバー(第
2部材)3とを備えている。
【0013】手袋本体2は、エステー化学株式会社製の
商品名「モデルローブNo.630」の作業用手袋を用
いており、図2、図3に示すように表面側のNBR系合
成ゴム層21と、裏面側のメリヤス製の布帛層22との
2層構造になっている。
商品名「モデルローブNo.630」の作業用手袋を用
いており、図2、図3に示すように表面側のNBR系合
成ゴム層21と、裏面側のメリヤス製の布帛層22との
2層構造になっている。
【0014】この手袋本体2と腕カバー3とは次のよう
な方法で接合されている。すなわち、先ずプライマ処理
工程において、手袋本体2の挿入口外周面の接合面23
と腕カバー3の手首側縁部の表面の接合面31とに、そ
れぞれプライマ処理を施す。
な方法で接合されている。すなわち、先ずプライマ処理
工程において、手袋本体2の挿入口外周面の接合面23
と腕カバー3の手首側縁部の表面の接合面31とに、そ
れぞれプライマ処理を施す。
【0015】具体的には、手袋本体2の接合面23に、
P−66シンナー(ノーテープ工業株式会社の製品名)
及びP−66試薬(ノーテープ工業株式会社の製品名)
の2液を混合したもの若しくは前記2液の混合液である
手袋本体用プライマ41を塗布する。一方、腕カバー3
の接合面31に、腕カバー用プライマ42(ここではノ
ーテープ工業株式会社の製品名「P−222」を使用)
を塗布する。
P−66シンナー(ノーテープ工業株式会社の製品名)
及びP−66試薬(ノーテープ工業株式会社の製品名)
の2液を混合したもの若しくは前記2液の混合液である
手袋本体用プライマ41を塗布する。一方、腕カバー3
の接合面31に、腕カバー用プライマ42(ここではノ
ーテープ工業株式会社の製品名「P−222」を使用)
を塗布する。
【0016】次に、前記両プライマ41,42を約30
分乾燥させた後に、図2、図3に示すように、接着工程
において、手袋本体2の接合面23に、130〜170
g/m2の量のウレタン系接着剤5(ここでは松原塗料
株式会社の製品名「OM−1W」を使用)を刷毛塗布
し、室温にて約15分以上乾燥させて前記接着剤5を生
乾き状態にした後、シート状の腕カバー3を筒状にして
手袋本体2に被せるように配置して、手袋本体2の接合
面23と腕カバー3の接合面31とを前記接着剤5を介
在させて重ね合わせて接着する。
分乾燥させた後に、図2、図3に示すように、接着工程
において、手袋本体2の接合面23に、130〜170
g/m2の量のウレタン系接着剤5(ここでは松原塗料
株式会社の製品名「OM−1W」を使用)を刷毛塗布
し、室温にて約15分以上乾燥させて前記接着剤5を生
乾き状態にした後、シート状の腕カバー3を筒状にして
手袋本体2に被せるように配置して、手袋本体2の接合
面23と腕カバー3の接合面31とを前記接着剤5を介
在させて重ね合わせて接着する。
【0017】次に、腕カバー形成工程において、腕カバ
ー3を高周波ウェルダによって筒状に熱溶着する。
ー3を高周波ウェルダによって筒状に熱溶着する。
【0018】そして、縫着工程において、図3に示すよ
うに、前記接着工程で接着剤5を介在させて重ね合わさ
れた部分である手袋本体2の接合部24と腕カバー3の
接合部32とを、手袋本体2の挿入口外周面を一周する
ように手袋本体2の挿入口端部寄りの部分で縫着する。
この縫着された部分である縫着部6は、約5ミリメート
ルの間隔を空けて2周設ける。
うに、前記接着工程で接着剤5を介在させて重ね合わさ
れた部分である手袋本体2の接合部24と腕カバー3の
接合部32とを、手袋本体2の挿入口外周面を一周する
ように手袋本体2の挿入口端部寄りの部分で縫着する。
この縫着された部分である縫着部6は、約5ミリメート
ルの間隔を空けて2周設ける。
【0019】次に、図4に示すように、折り返し工程に
おいて、腕カバー3を、接合部32を残して折り返す。
おいて、腕カバー3を、接合部32を残して折り返す。
【0020】次に、熱溶着工程において、図5に示すよ
うに、手袋本体2と腕カバー3とを接合するように、前
記折り返し工程で折り返されて重ね合わされた部分を、
手袋本体2の挿入口外周面を一周するように帯状に高周
波ウェルダによって熱溶着し、更に約5ミリメートルの
間隔を空けて同様に熱溶着することにより、2本の帯状
の熱溶着部分7,7を設ける。すると、前記熱溶着され
た部分7,7にあった生乾き状態の接着剤5が両側に寄
り、2本の帯状の熱溶着部分7,7の間に接着剤溜まり
部51が形成される。
うに、手袋本体2と腕カバー3とを接合するように、前
記折り返し工程で折り返されて重ね合わされた部分を、
手袋本体2の挿入口外周面を一周するように帯状に高周
波ウェルダによって熱溶着し、更に約5ミリメートルの
間隔を空けて同様に熱溶着することにより、2本の帯状
の熱溶着部分7,7を設ける。すると、前記熱溶着され
た部分7,7にあった生乾き状態の接着剤5が両側に寄
り、2本の帯状の熱溶着部分7,7の間に接着剤溜まり
部51が形成される。
【0021】なお、腕カバー3は、図1に示すように、
手袋本体2と接合された側と反対側の端縁部を内側に折
り返して熱溶着して形成された筒部33にゴムを通し、
使用時に腕からずれ落ちないように形成されている。
手袋本体2と接合された側と反対側の端縁部を内側に折
り返して熱溶着して形成された筒部33にゴムを通し、
使用時に腕からずれ落ちないように形成されている。
【0022】前記のような熱溶着性が低い部材間の接合
方法、及びこの方法により手袋本体2と腕カバー3とを
接合して形成された腕カバー付き手袋1によれば、手袋
本体2の接合面23と腕カバー3の接合面31とが接着
剤5で接着されている上に、この接着剤5で接着された
接合部24,32が更に高周波ウェルダによって熱溶着
されているため、熱溶着性が低い手袋本体2の接合部2
4と腕カバー3の接合部32とが手袋本体2と腕カバー
3とを接合するのに十分な大きな接合強度で接合され
る。このため、本発明に係る接合方法によって接合され
て形成された腕カバー付き手袋1は、厳しい作業環境下
で使用されても非常に頑丈であり、耐久性が高いという
効果を有する。
方法、及びこの方法により手袋本体2と腕カバー3とを
接合して形成された腕カバー付き手袋1によれば、手袋
本体2の接合面23と腕カバー3の接合面31とが接着
剤5で接着されている上に、この接着剤5で接着された
接合部24,32が更に高周波ウェルダによって熱溶着
されているため、熱溶着性が低い手袋本体2の接合部2
4と腕カバー3の接合部32とが手袋本体2と腕カバー
3とを接合するのに十分な大きな接合強度で接合され
る。このため、本発明に係る接合方法によって接合され
て形成された腕カバー付き手袋1は、厳しい作業環境下
で使用されても非常に頑丈であり、耐久性が高いという
効果を有する。
【0023】さらに、2本の帯状の熱溶着部分7,7の
間に接着剤溜まり部51が形成されているため、手袋本
体2と腕カバー3との接合部分から浸入しようとする水
や油が、前記接着剤溜まり部51で完全にシャットアウ
トされるため、水や油が手袋1内に入り込むことがな
い。
間に接着剤溜まり部51が形成されているため、手袋本
体2と腕カバー3との接合部分から浸入しようとする水
や油が、前記接着剤溜まり部51で完全にシャットアウ
トされるため、水や油が手袋1内に入り込むことがな
い。
【0024】なお、縫着部6は、図5に示すように、腕
カバー3の接合部32と手袋本体2とを縫着するように
設けられているのであって、腕カバー3の折り返された
部分までをも縫着しているわけではないので、縫着部6
のミシンの穴が折り返された腕カバー3に覆われてお
り、このミシンの穴から水や油が浸入するということも
ない。
カバー3の接合部32と手袋本体2とを縫着するように
設けられているのであって、腕カバー3の折り返された
部分までをも縫着しているわけではないので、縫着部6
のミシンの穴が折り返された腕カバー3に覆われてお
り、このミシンの穴から水や油が浸入するということも
ない。
【0025】さらに、腕カバー3は、厚手のシート素材
を使用するとゴワついて使い勝手が良くないため薄手の
シート素材を使用することが望まれるが、そうすると熱
溶着した場合に熱溶着部分が更に薄くなってしまい、こ
の熱溶着部分で破損してしまったり耐久性が低くなって
しまうという問題があるのに対し、本発明によれば、薄
手のシート素材を使用しても熱溶着する部分は腕カバー
3が折り返されて2重になっているため、前記のように
熱溶着によって破損してしまうという危惧がない上に、
腕に被せる部分は1重のままであるのでゴワついて使い
勝手が悪くなるということもない。
を使用するとゴワついて使い勝手が良くないため薄手の
シート素材を使用することが望まれるが、そうすると熱
溶着した場合に熱溶着部分が更に薄くなってしまい、こ
の熱溶着部分で破損してしまったり耐久性が低くなって
しまうという問題があるのに対し、本発明によれば、薄
手のシート素材を使用しても熱溶着する部分は腕カバー
3が折り返されて2重になっているため、前記のように
熱溶着によって破損してしまうという危惧がない上に、
腕に被せる部分は1重のままであるのでゴワついて使い
勝手が悪くなるということもない。
【0026】また、本腕カバー付き手袋1は、手袋本体
2の接合部24と腕カバー3の接合部32とを縫着する
縫着工程を経て形成されているため、この縫着によって
両部材2,3の接合強度が補強されているとともに、こ
の縫着が熱溶着工程において両部材2,3の接合面2
3,31のズレを防止する仮止め的役割を果たすために
本手袋1の製造に係る作業効率が向上される。
2の接合部24と腕カバー3の接合部32とを縫着する
縫着工程を経て形成されているため、この縫着によって
両部材2,3の接合強度が補強されているとともに、こ
の縫着が熱溶着工程において両部材2,3の接合面2
3,31のズレを防止する仮止め的役割を果たすために
本手袋1の製造に係る作業効率が向上される。
【0027】さらに、本腕カバー付き手袋1は、プライ
マ処理工程を経て形成されているため、手袋本体2の接
合面23と腕カバー3の接合面31との接着強度が一層
向上されている。
マ処理工程を経て形成されているため、手袋本体2の接
合面23と腕カバー3の接合面31との接着強度が一層
向上されている。
【0028】本発明に係る腕カバー付き手袋1は、前記
のような構成に限定されるものではなく、以下のような
構成であってもよい。手袋本体2は、前記実施形態にお
いてはエステー化学株式会社製の商品名「モデルローブ
No.630」の作業用手袋を用いたが、これに限定さ
れるものではなく、その他の合成ゴムからなるものであ
ってもよく、更には全体が合成ゴムからなるものでなく
ともよく少なくとも合成ゴムからなる接合面を備えるも
のであればよい。
のような構成に限定されるものではなく、以下のような
構成であってもよい。手袋本体2は、前記実施形態にお
いてはエステー化学株式会社製の商品名「モデルローブ
No.630」の作業用手袋を用いたが、これに限定さ
れるものではなく、その他の合成ゴムからなるものであ
ってもよく、更には全体が合成ゴムからなるものでなく
ともよく少なくとも合成ゴムからなる接合面を備えるも
のであればよい。
【0029】腕カバー3は、前記実施形態においてはポ
リウレタン樹脂製のものを用いたが、これに限定される
ものではなく、塩化ビニルを除くその他の合成ゴムに対
する熱溶着性が低い熱可塑性樹脂であってもよく、例え
ばEVAや非フタル酸樹脂を用いた場合であっても同様
の効果、即ち非常に大きな接合強度、水密性を得ること
ができる。
リウレタン樹脂製のものを用いたが、これに限定される
ものではなく、塩化ビニルを除くその他の合成ゴムに対
する熱溶着性が低い熱可塑性樹脂であってもよく、例え
ばEVAや非フタル酸樹脂を用いた場合であっても同様
の効果、即ち非常に大きな接合強度、水密性を得ること
ができる。
【0030】縫着部6,6は、接着剤溜まり部51の部
分を含めて接着剤溜まり部51よりも手袋本体2の挿入
口端部寄りの部分であれば十分であり、図5に示すよう
な端部の位置に限定されるものではない。また、縫着部
6は、前記実施形態においては2周設けているが、1周
であったり3周以上であっても構わない。更には、必ず
しも手袋本体2の挿入口の全周囲に渡って縫着する必要
はなく、1箇所若しくは所定間隔を空けた数箇所のみを
縫着するものであっても構わない。
分を含めて接着剤溜まり部51よりも手袋本体2の挿入
口端部寄りの部分であれば十分であり、図5に示すよう
な端部の位置に限定されるものではない。また、縫着部
6は、前記実施形態においては2周設けているが、1周
であったり3周以上であっても構わない。更には、必ず
しも手袋本体2の挿入口の全周囲に渡って縫着する必要
はなく、1箇所若しくは所定間隔を空けた数箇所のみを
縫着するものであっても構わない。
【0031】更に、縫着工程は、手袋本体2と腕カバー
3との接合を補強する効果と、熱溶着工程で熱溶着する
際に両部材2,3の接合面23,31がずれないように
仮止めする効果とを有するものであるが、必ずしも必須
の工程ではなく、縫着工程を介せずに手袋本体2と腕カ
バー3とを接合することもできる。
3との接合を補強する効果と、熱溶着工程で熱溶着する
際に両部材2,3の接合面23,31がずれないように
仮止めする効果とを有するものであるが、必ずしも必須
の工程ではなく、縫着工程を介せずに手袋本体2と腕カ
バー3とを接合することもできる。
【0032】接着剤5並びにプライマ41,42は、前
記実施形態に示したものに限定されるものではなく、手
袋本体2及び腕カバー3の接合面23,31のそれぞれ
の材質や、プライマと接着剤との組み合わせ等から、手
袋本体2と腕カバー3とを接合するのに十分な接着強度
を得ることができる所望のものを使用するとよい。
記実施形態に示したものに限定されるものではなく、手
袋本体2及び腕カバー3の接合面23,31のそれぞれ
の材質や、プライマと接着剤との組み合わせ等から、手
袋本体2と腕カバー3とを接合するのに十分な接着強度
を得ることができる所望のものを使用するとよい。
【0033】また、プライマ処理工程は、手袋本体2と
腕カバー3との接着強度を向上させるためのものである
が、必ずしも必須の工程ではなく、プライマ処理工程を
介せずとも手袋本体2と腕カバー3とを接合することが
できる。
腕カバー3との接着強度を向上させるためのものである
が、必ずしも必須の工程ではなく、プライマ処理工程を
介せずとも手袋本体2と腕カバー3とを接合することが
できる。
【0034】また、腕カバー3は、前記実施形態にあっ
てはその接合面31を手袋本体2の挿入口外周面に重ね
合わせる必要があるが、手袋本体2が、前記実施形態の
ように内面側に布帛層22を備えた構成ではなく、内面
側も合成ゴムに対する熱溶着性が低い塩素非含有熱可塑
性樹脂で構成されている場合には、腕カバー3の接合面
31を手袋本体2の挿入口内周面に重ね合わせて接合す
ることもできる。
てはその接合面31を手袋本体2の挿入口外周面に重ね
合わせる必要があるが、手袋本体2が、前記実施形態の
ように内面側に布帛層22を備えた構成ではなく、内面
側も合成ゴムに対する熱溶着性が低い塩素非含有熱可塑
性樹脂で構成されている場合には、腕カバー3の接合面
31を手袋本体2の挿入口内周面に重ね合わせて接合す
ることもできる。
【0035】また、熱溶着工程において設けられる熱溶
着部分7は、前記実施形態においては2本設けたが、少
なくとも2本設ければよいのであって、3本以上設けて
もよい。
着部分7は、前記実施形態においては2本設けたが、少
なくとも2本設ければよいのであって、3本以上設けて
もよい。
【0036】前記実施形態においては、第1部材として
手袋本体を、第2部材として腕カバーを例に挙げて説明
したが、これに限定されるものではなく、この他にも例
えば、河川や溝川において使用される胸の辺りまである
長靴において、靴部分と胴部分とを接合する際にも本発
明に係る接合方法を用いることができる。
手袋本体を、第2部材として腕カバーを例に挙げて説明
したが、これに限定されるものではなく、この他にも例
えば、河川や溝川において使用される胸の辺りまである
長靴において、靴部分と胴部分とを接合する際にも本発
明に係る接合方法を用いることができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、両部材の
接合面が接着剤で接着され、その接合部が更に熱溶着さ
れるため、熱溶着性が低い第1部材と第2部材との接合
強度を非常に大きくすることができる。このため、本接
合方法により接合されて形成された物品は、厳しい環境
下で使用されても非常に頑丈であり耐久性が高いという
効果を奏する。
接合面が接着剤で接着され、その接合部が更に熱溶着さ
れるため、熱溶着性が低い第1部材と第2部材との接合
強度を非常に大きくすることができる。このため、本接
合方法により接合されて形成された物品は、厳しい環境
下で使用されても非常に頑丈であり耐久性が高いという
効果を奏する。
【0038】また、接合部には接着剤溜まり部が形成さ
れるため、両部材の接合部から浸入しようとする水や油
が、前記接着剤溜まり部で完全にシャットアウトされ、
水や油が本接合方法で接合された物品の内部側に入り込
むことがないという効果をも有する。
れるため、両部材の接合部から浸入しようとする水や油
が、前記接着剤溜まり部で完全にシャットアウトされ、
水や油が本接合方法で接合された物品の内部側に入り込
むことがないという効果をも有する。
【0039】請求項2に係る発明によれば、第1部材と
第2部材との接合を補強する効果を有する上に、熱溶着
工程で熱溶着する際に両部材の接合面がずれないように
仮止めする効果を有し作業効率を向上させることができ
る。
第2部材との接合を補強する効果を有する上に、熱溶着
工程で熱溶着する際に両部材の接合面がずれないように
仮止めする効果を有し作業効率を向上させることができ
る。
【0040】請求項3に係る発明によれば、第1部材の
接合面と第2部材の接合面との接着強度を一層向上させ
ることができる。
接合面と第2部材の接合面との接着強度を一層向上させ
ることができる。
【0041】請求項4に係る発明によれば、手袋本体の
接合面と腕カバーの接合面とが接着剤で接着されている
上に、少なくとも2本の帯状に熱溶着されているため、
熱溶着性が低い手袋本体の接合部と腕カバーの接合部と
の接合強度を非常に大きくすることができる。このた
め、本発明に係る腕カバー付き手袋は、厳しい作業環境
下で使用されても非常に頑丈であり、耐久性が高いとい
う効果を有する。
接合面と腕カバーの接合面とが接着剤で接着されている
上に、少なくとも2本の帯状に熱溶着されているため、
熱溶着性が低い手袋本体の接合部と腕カバーの接合部と
の接合強度を非常に大きくすることができる。このた
め、本発明に係る腕カバー付き手袋は、厳しい作業環境
下で使用されても非常に頑丈であり、耐久性が高いとい
う効果を有する。
【0042】さらに、手袋本体と腕カバーとの接合部分
から浸入しようとする水や油が、接着剤溜まり部で完全
にシャットアウトされるため、水や油が本手袋内に入り
込むことがないという効果をも有する。
から浸入しようとする水や油が、接着剤溜まり部で完全
にシャットアウトされるため、水や油が本手袋内に入り
込むことがないという効果をも有する。
【0043】また、本腕カバー付き手袋は、手袋本体の
接合部と腕カバーの接合部とを縫着する縫着工程を経て
形成された場合には、この縫着によって両部材の接合強
度が補強されるとともに、この縫着が熱溶着工程におい
て両部材の仮止め的役割を果たすために本手袋の製造に
係る作業効率が向上されるという効果をも有する。
接合部と腕カバーの接合部とを縫着する縫着工程を経て
形成された場合には、この縫着によって両部材の接合強
度が補強されるとともに、この縫着が熱溶着工程におい
て両部材の仮止め的役割を果たすために本手袋の製造に
係る作業効率が向上されるという効果をも有する。
【0044】さらに、本腕カバー付き手袋は、プライマ
処理工程を経て形成された場合には、手袋本体の接合面
と腕カバーの接合面との接着強度が一層向上されるとい
う効果をも有する。
処理工程を経て形成された場合には、手袋本体の接合面
と腕カバーの接合面との接着強度が一層向上されるとい
う効果をも有する。
【図1】本発明の一実施形態に係る腕カバー付き手袋を
示す全体斜視図である。
示す全体斜視図である。
【図2】図1に示す腕カバー付き手袋の手袋本体と腕カ
バーとの接合過程を示す斜視図である。
バーとの接合過程を示す斜視図である。
【図3】図1に示す腕カバー付き手袋の手袋本体と腕カ
バーとの接合過程を示す要部端面図である。
バーとの接合過程を示す要部端面図である。
【図4】図1に示す腕カバー付き手袋の手袋本体と腕カ
バーとの接合過程を示す要部端面図である。
バーとの接合過程を示す要部端面図である。
【図5】図1に示す腕カバー付き手袋の手袋本体と腕カ
バーとの接合過程を示す要部端面図である。
バーとの接合過程を示す要部端面図である。
【図6】従来の樹脂製部材間の接合方法を示す要部端面
図である。
図である。
1:腕カバー付き手袋 2,110:手袋本体(第1部材) 23:接合面 24:接合部 3,120:腕カバー(第2部材) 31:接合面 32:接合部 41:手袋本体用プライマ 42:腕カバー用プライマ 5:接着剤 51:接着剤溜まり部 6:縫着部
Claims (4)
- 【請求項1】合成ゴムからなる接合面を備えた第1部材
と、合成ゴムに対する熱溶着性が低い塩素非含有熱可塑
性樹脂からなる接合面を備えた第2部材との接合面同士
を接着剤を介在させて重ね合わせる接着工程と、この接
着工程で重ね合わされた部分である両部材の接合部を、
接着剤溜まり部を形成するように前記接着剤が未硬化の
状態で所定間隔を空けて少なくとも2本の帯状に熱溶着
する熱溶着工程とを備える熱溶着性が低い部材間の接合
方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の接着工程で重ね合わされ
た両部材の接合部を縫着する縫着工程を備える請求項1
に記載の熱溶着性が低い部材間の接合方法。 - 【請求項3】第1部材の接合面と第2部材の接合面とに
それぞれプライマ処理をするプライマ処理工程を備える
請求項1又は2に記載の熱溶着性が低い部材間の接合方
法。 - 【請求項4】少なくとも表面が合成ゴムからなる手袋本
体と、合成ゴムに対する熱溶着性が低い塩素非含有熱可
塑性樹脂からなる接合面を手首側の縁部に備えた腕カバ
ーとを備え、手袋本体の挿入口外周面と、この手袋本体
の挿入口外周面に所定の幅を重ね合わせて配置された筒
状の腕カバーの接合面とが、前記請求項1〜3の何れか
に記載の接合方法を用いて接合されていることを特徴と
する腕カバー付き手袋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000394517A JP2002201516A (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | 熱溶着性が低い部材間の接合方法、並びにそれを用いて形成された腕カバー付き手袋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000394517A JP2002201516A (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | 熱溶着性が低い部材間の接合方法、並びにそれを用いて形成された腕カバー付き手袋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002201516A true JP2002201516A (ja) | 2002-07-19 |
Family
ID=18860135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000394517A Pending JP2002201516A (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | 熱溶着性が低い部材間の接合方法、並びにそれを用いて形成された腕カバー付き手袋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002201516A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101078447B1 (ko) | 2010-03-02 | 2011-10-31 | 이영례 | 흘러내리지 않는 고무장갑 |
| KR101459567B1 (ko) | 2013-10-02 | 2014-11-07 | 정진성 | 분리 사용이 가능한 고무장갑 |
| KR101459570B1 (ko) * | 2013-10-02 | 2014-11-12 | 정진성 | 분리 사용이 가능한 고무장갑 |
-
2000
- 2000-12-26 JP JP2000394517A patent/JP2002201516A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101078447B1 (ko) | 2010-03-02 | 2011-10-31 | 이영례 | 흘러내리지 않는 고무장갑 |
| KR101459567B1 (ko) | 2013-10-02 | 2014-11-07 | 정진성 | 분리 사용이 가능한 고무장갑 |
| KR101459570B1 (ko) * | 2013-10-02 | 2014-11-12 | 정진성 | 분리 사용이 가능한 고무장갑 |
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