JP2002202177A - 静電容量形検出装置 - Google Patents

静電容量形検出装置

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JP2002202177A
JP2002202177A JP2000402242A JP2000402242A JP2002202177A JP 2002202177 A JP2002202177 A JP 2002202177A JP 2000402242 A JP2000402242 A JP 2000402242A JP 2000402242 A JP2000402242 A JP 2000402242A JP 2002202177 A JP2002202177 A JP 2002202177A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄水器等に搭載する静電容量形検出装置にお
いて、水道水を溜める容器の位置の有無や位置ずれを正
確に検出できるようにする。 【解決手段】 隔壁3にはこの下部から上方に向けて容
器検出電極27、発振電極25及び共通電極29を互い
に間隔を置いて形成する。発振電極25には交流信号源
33を接続し、容器検出電極27には第1の測定部37
aを接続する。共通電極29はそれら交流信号源33や
第1の測定部37aの共通電位となる。第1の測定部3
7aは、容器7を隔壁3に接近した定位置に置いたとき
発振電極25と容器検出電極27間に形成される容器検
出基準静電容量が予め設定されており、容器検出電極2
7から出力される交流電流に基づく静電容量を測定し、
この測定静電容量が容器検出基準静電容量より下回ると
き容器7が定位置にないと検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電容量形検出装置
に係り、例えば、浄水器等において水を溜めた容器の有
無や溜めた水の液位レベルを検出する静電容量形検出装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、水道配管に接続して水道水を浄水
する浄水器が家庭にも普及している。この浄水器として
は、水道水を浄水して容器に貯水するとともに容器内が
満水になったとき、配管からの給水を自動的に停止する
機能を備えたものが提供されている。
【0003】例えば、図11に示すように、箱型の絶縁
性本体ケース1の内側を隔壁3で左右に仕切り、片方に
形成した円柱状の収納部5にカップ状絶縁容器7の収納
を可能にする一方、他方の収納部9には慮過器11や自
動給水制御装置(図示せず)の他、容器7の有無及び容
器7内の満水状態を検出する静電容量形検出装置Aを収
納し、その静電容量形検出装置Aの検出結果に基づき自
動給水制御装置を操作して配管からの自動的な給水及び
停止を可能にしたものである。なお、図11は上部の蓋
を取除いた状態を示す概略平面図である。
【0004】その静電容量形検出装置Aは、図12に示
すように、隔壁3の上部に上下に若干の間隔を置いて発
振電極13a及び受信電極13bを形成し、下側の発振
電極13aにはシールドケーブル17を介して交流信号
源15を接続し、上側の受信電極13bにはシールドケ
ーブル19を介して測定部21に接続して構成されてい
る。
【0005】このような静電容量形検出装置Aでは、容
器7を収納部5内へ収納しない場合、発振電極13aと
受信電極13b間に形成される静電容量Caが、主に隔
壁3及び収納部5内の気体(空気)を介して形成されて
おり、交流信号源15から例えば40kHzの交流電圧
を発振電極13aへ印加すると、その静電容量Caに応
じた大きさの交流電流が受信電極13bから測定部21
へ流れ、この交流電流の大きさを測定部21で測定する
ことによってその静電容量Caが分かる。
【0006】そして、図13及び等価回路図である図1
4に示すように、被誘電率ε(ε>1)を有する空の容
器7を収納部5内の予め決められた定位置に収納した状
態では、発振電極13aと受信電極13b間に介在する
こととなる容器7の存在によって静電容量が増加してC
aからCp(Ca<Cp)となる。
【0007】なお、静電容量値Cpは容器7と受信電極
13b間の距離が狭いほど大きくなる。
【0008】ここで、定位置判定基準静電容量Cpr
(Ca<Cpr<Cp)を定め、この定位置判定基準静
電容量Cprに応じた定位置基準交流電流の大きさを予
め測定部21に設定しておけば、その定位置基準交流電
流と受信電極13bから実際に流れ込む交流電流の大き
さを測定部21で比較し、実際に流れ込む交流電流がそ
の定位置基準交流電流以上に大きければ「容器が存在す
る。」と検出できるから、容器7を定位置に置くだけで
自動的にその有無を検出可能となる。
【0009】さらに、定位置に置いた容器7内に水道水
23を徐々に入れてゆき、図15及び等価回路図である
図16に示すように液位が受信電極13bに達すると、
電極間の静電容量が更に増加してCpからCb(Cp<
Cb)となる。
【0010】ここで、液位が受信電極13bに達した状
態を満液状態として満液判定基準静電容量Cbrとし、
この満液判定基準静電容量Cbrに応じた満液基準交流
電流の大きさを予め測定部21に設定し、受信電極13
bから実際に流れ込む交流電流の大きさを比較可能に構
成すれば、図17及び等価回路図である図18に示すよ
うに、受信電極13bから実際に流れ込む交流電流が満
液基準交流電流以上になった場合、静電容量がCp<C
br<Cbとなって水道水23の満液状態の検出が可能
となる。
【0011】その満液状態の検出信号に基づき、上述し
た自動給水制御装置を駆動制御すれば給水を自動的に停
止することが可能となるうえ、警報を発するよう構成す
ることも可能となる。
【0012】なお、静電容量値Cbは、容器7と受信電
極13b間の距離が狭いほど大きくなる。
【0013】しかも、発振電極13a及び受信電極13
b、特に受信電極13bの形成位置を上下させることに
よって満液となる液位を可変できる。
【0014】そして、そのような静電容量形検出装置A
では、図19に示すように、定位置からずらして隔壁3
から更に隔てて空の容器7を置いた場合、発振電極13
a及び受信電極13b間に形成される静電容量をCp1
とすれば、この静電容量Cp1が静電容量Cpより小さ
くなって定位置の静電容量Cpとの関係がCp1<Cp
となるうえ、満液状態の満液判定基準静電容量Cbrと
の関係でもCp1<Cprとなるから、受信電極13b
から出力される交流電流に基づき測定部21でそれらの
静電容量を測定比較し、容器7の位置ずれを検出でき
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た静電容量形検出装置Aは、図19に示すように、水道
水23を溜めた容器7を定位置に置いた後にずらして位
置変更をした場合や、収納部5内に収納する際に水道水
23の入っている容器7を定位置から離してずれた位置
に置いた場合、発振電極13a及び受信電極13b間に
形成される静電容量をCb1とすれば、満液状態の満液
判定基準静電容量Cbrとの関係ではCpr<Cb1の
関係が成立する容器位置が生じ、定位置に容器7を置か
ない場合にも定位置においた場合と同様に「容器あ
り。」と判定される可能性が生じる。
【0016】そのため、容器7へ自動給水する給水口
(図示せず。)が容器7からずれて液漏れする事態も発
生する心配がある。
【0017】さらに、水道水23が満液であるにも拘ら
ず静電容量の関係がCb1<Cbrとなる位置が生じる
可能性もあり、「容器あり、満杯でない。」と判定さ
れ、実際には満水又はこれに近い状態であっても給水が
継続され、水道水23が溢れてしまう事態も発生する可
能性がある。
【0018】また、静電容量の関係がCpr<Cb1<
Cbrとなる位置に容器7を置いた場合には、給水が可
能「給液禁止の解除」となり、給水により液溢れが発生
する可能性もある。
【0019】この状態は、定位置で給水して満液警報が
出力された後、容器7をずらした場合にも生じ、容器7
を一度収納位置から取り出して戻す場合など、静電容量
Cp、Cbについて様々な変化態様で発生し、上述した
心配がある。
【0020】そこで、本発明者は、発振電極13a及び
受信電極13bと容器7間の位置関係、並びに静電容量
との関係を鋭意研究した結果、容器7の位置関係及びこ
れに溜めた液体の液位を検出できる新規の構成を見い出
すとともに、容器7の位置関係の誤検出も解消し得る新
規の構成を見出して本発明を完成させた。
【0021】本発明はそのような状況の下になされたも
ので、簡単な構成により、絶縁容器の有無及びその容器
内に溜めた液体の液位レベルの正確な検出ができる静電
容量形検出装置の提供を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】そのような課題を解決す
るために本発明に係る第1の構成は、検出用の交流信号
を出力する交流信号源と、絶縁支持部と、この支持部に
形成されその交流信号の印加される第1の電極と、この
第1の電極の下側にてその支持部に形成され第1の電極
から伝播される交流信号を出力する第2の電極と、その
第1の電極の上側にて支持部に形成され共通電位に接続
された共通電極とを設け、更に容器をその支持部に接近
した所定の定位置に置いたときそれら第1及び第2の電
極間に形成される容器検出基準静電容量が予め設定さ
れ、その第2の電極から出力される交流信号レベルに基
づく静電容量を測定し、この測定静電容量が容器検出基
準静電容量より下回るときその容器が定位置にないと検
出する第1の測定部を有している。
【0023】また、本発明の第2の構成は、第1の構成
に加えて、上記共通電極の上側にて上記支持部に形成さ
れ第1の電極から伝播される交流信号を出力する第3の
電極と、上記容器を支持部に接近した所定の定位置に置
いたときそれら第1及び第3の電極間に形成される液位
検出基準静電容量が予め設定され、その第3の電極から
出力される交流信号レベルに基づく静電容量を測定し、
この測定静電容量が液位検出基準静電容量より下回ると
きその容器内の被測定液が定液位に達していないと検出
する第2の測定部とを有している。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、従来例と共通する部分は同
一の符号を付す。
【0025】図1は本発明の静電容量形検出装置に係る
第1の構成の概略を示す図であり、浄水器に搭載する場
合を例にしている。
【0026】図1において、支持部としての絶縁性の隔
壁3は、図11の本体ケース1を仕切って収納部5を形
成するものである。
【0027】収納部5に対して隔壁3の外側下部には、
発振電極(第1の電極)25を挟んで下側には容器検出
電極(第2の電極)27、上側には共通電極29が互い
に若干の間隔を置いて上下方向に形成されている。
【0028】発振電極25は、シールドケーブル31の
芯線を介して交流信号源33に接続されており、この交
流信号源33から例えば40KHzの交流電圧が発振電
極25に印加されるようになっている。
【0029】容器検出電極27は、シールドケーブル3
5の芯線を介して第1の測定部37aに接続されてい
る。
【0030】共通電極29は共通電位に接続されるとと
もにシールドケーブル31、35のシールド部に接続さ
れており、これらと交流信号源33の共通電位ともなっ
ている。
【0031】容器7は、被測定液としての例えば水道水
(図1では図示せず。)23を溜める絶縁性のものであ
り、収納部5に収納されたとき、発振電極25、容器検
出電極27及び共通電極29と隔壁3を間に置いて対面
するようになっている。なお、図1中の符号39は容器
7を受ける収納部5の絶縁底部である。
【0032】第1の測定部37aは、容器検出電極27
からシールドケーブル35を介して入力された交流電流
の大きさから、容器検出電極27と発振電極25間に形
成される静電容量値Caを測定するとともにその変化を
検出し、容器7の位置状態、例えば容器7の有無、位置
ずれ、又は溜めた水道水23の液位を測定する機能を有
する。その詳細な機能は次の動作を説明する過程で説明
する。
【0033】なお、本発明において容器7の位置ずれと
は、例えば浄水器の好ましい使用態様位置、具体的には
隔壁3に近接した所定の定位置といった基準位置からず
れ、発振電極25等からより離れた位置状態をいう。
【0034】以下に第1の構成の動作を説明する。第1
の構成において、収納部5内に容器7を収納しない状態
では、発振電極25と容器検出電極27の間には静電容
量Ca1が、発振電極25と共通電極29の間には静電
容量Csが実測値として発生し、空の容器7を収納部5
内の定位置に収納した状態では、発振電極25と容器検
出電極27の間には静電容量Ca2が、発振電極25と
共通電極29の間には同じ静電容量Csが実測値として
発生する。図2はその等価回路図である。
【0035】空の容器7を定位置に置いた状態では、静
電容量Ca2が静電容量Ca1より大きくなってCa1
<Ca2となるから、静電容量Ca1より大きく静電容
量Ca2より小さい静電容量Car(Ca1<Car<
Ca2)を定位置判定基準静電容量Carとし、これと
静電容量Ca2を比較し、条件Ca1<Car<Ca2
が満たされれば、「容器あり。」と判定できる訳であ
る。
【0036】そして、第1の測定部37aは、予め定位
置判定基準静電容量Car又はこれに相当する電流の大
きさが設定されており、容器検出電極27からの測定電
流の大きさと定位置判定基準静電容量Carに相当する
電流の大きさ又は、測定電流の大きさに相当する静電容
量Ca2と定位置判定基準静電容量Carとを比較し、
静電容量Ca2が定位置判定基準静電容量Carを超え
ていれば、「容器あり。」と判定する検出信号を出力す
る機能を有している。
【0037】さらに、空の容器7を定位置より離して置
いた場合に静電容量Ca2が小さくなるから、定位置判
定基準静電容量Carとの関係でCa2<Carとなる
と、静電容量Ca2が定位置判定基準静電容量Carに
達せず、第1の測定部37aは「容器なし。」と判定し
た検出信号を出力する機能を有している。
【0038】なお、発振電極25と容器検出電極27間
の静電容量はpFオーダで極めて小さいから、少しでも
容器7をずらせると静電容量Ca2が極めて小さくなっ
てCa2<Carの関係が成り立つ。
【0039】そして、第1の測定部37aからの検出信
号に基づき、容器7への給水を禁止することが可能とな
る。
【0040】次に、収納部5内の定位置に空の容器7を
置いて水道水23を給水する場合を説明する。
【0041】この場合、図3に示すように容器7内の液
位が上昇すると、これに伴って水道水23が短絡電極と
して機能し、上述した発振電極25と容器検出電極27
間に形成された静電容量Ca1や発振電極25と共通電
極29間に形成された静電容量Csは、図4の等価回路
のようになる。
【0042】すなわち、発振電極25と容器7の間に静
電容量Cgが、容器検出電極27と容器7の間には静電
容量Caが、共通電極29と容器7の間には静電容量C
sが形成される。
【0043】しかも、図4の等価回路からも分るよう
に、交流信号源33の交流電圧Vgが、静電容量Cg、
Ca、Csによって分圧され、静電容量Csの両端電圧
がVqとなり、液位の上昇に伴って静電容量Cgが上昇
するとともにこれに対応して電圧Vqも上昇する。
【0044】なお、水道水23は一般には導電性液体で
あるが、浄水の程度によっては純水相当となって絶縁性
液体に近くなるが、この場合でも誘電率の高い液体であ
るから液中インピーダンスが十分低く、導電性液体とほ
ぼ等価な液短絡相当の分布となるため、水道水23を程
度の高い浄水として貯水する場合も、図4の等価回路と
同等になると考えられる。
【0045】そして、図5に示すように、静電容量Ca
に流れる電流は、空の容器7の状態のCa1から発振電
極25付近まで液位の上昇に伴って上昇して定位置判定
基準静電容量Car(Ca2)に相当する電流を超え、
液位が共通電極29の近辺に達するあたりまで上昇して
からほぼ一定となり、さらに液位の上昇に伴って静電容
量Csが上昇するため静電容量Csの両端電圧Vqが減
少に転じ、その後は定位置判定基準静電容量Carに相
当する電流を超えて低下し、共通電極29が液位上昇方
向に長い場合にはますます静電容量Csが増加して静電
容量Vqが低下し、静電容量Ca1に相当する電流より
低下することにもなり得る。
【0046】他方、容器7を定位置に置いた場合の満液
時の静電容量CaをCa3とすると、水道水23による
液短絡に基づき交流信号源33の交流電圧がVgとVq
に分圧されるから、それら静電容量Ca3によって得ら
れる検出電流は、次の関係になり、定位置判定基準静電
容量Carに相当する電流より下回る。 Car>(Vq/Vg)×Ca3
【0047】従って、第1の測定部37aにおいて、予
め満液判定基準静電容量Caq又はこれに相当する電流
の大きさを設定し、容器検出電極27からの測定電流の
大きさを測定するとともに、その測定電流の変化が満液
判定基準静電容量Caqを下回った点を検出可能に形成
すれば、容器検出電極27からの測定電流の大きさによ
って水道水23の満液状態の検出も可能となる。
【0048】もっともこの場合、静電容量Caqは必ず
しも静電容量Ca1以下である必要はない。
【0049】また、この場合には、Car>Ca3の関
係から、容器なし判定も出ているから「容器なし判定」
では、「給液停止」とせず、「給液開始の禁止」として
用いる。なお、「給液の開始」は自動、手動のいずれで
も良いが、そのいずれをも禁止することを意味する。
【0050】さらに、容器7を定位置からずらせて置い
た場合の満液時の静電容量をCa4とすると、図3、図
4の関係が成立する距離では静電容量Ca、Cg、Cs
がほぼ同比率で減少するから、その静電容量Ca4は次
のようになって満液判定基準静電容量Caqより下回
る。 Caq>(Vq/Va)×Ca3>(Vq/Vg)×C
a4
【0051】従って、容器7を定位置に置いた場合とず
らせて置いた場合で、水道水23の液位検出として把握
すると、満液状態を検出可能となる。
【0052】上述したように、第1の測定部37aの動
作を容器7の位置検出動作として機能させれば、満液、
空のいずれの場合でも容器7を定位置からずらせて置い
た場合には「容器なし。」との検出となるので、給液の
開始が禁止される。
【0053】さらに、満液の容器7を大きくずらすと、
ほぼ図1、図2の関係に戻るが、容器ありの判定となる
ことはなく、空の容器7を定位置に置いた時のみ給液の
開始が許可される。
【0054】このように本発明の静電容量形検出装置に
係る第1の構成では、隔壁3に発振電極25を間に置い
て下側に容器検出電極27を、上側に共通電極29を互
いに間隔を置いて上下方向に形成し、その発振電極25
には交流信号源33を接続し、容器検出電極27には第
1の測定部37aを接続し、共通電極29はそれら交流
信号源33や第1の測定部37aの共通電位を形成し、
その第1の測定部37aには、その容器7を定位置に置
いたときそれら発振電極25及び容器検出電極27間に
形成される容器検出基準静電容量Carを予め設定し、
その第1の測定部37aにてその容器検出電極27から
出力される交流電流の大きさに基づく静電容量Ca1、
Ca2を測定するとともに、この測定静電容量Ca1、
Ca2が容器検出基準静電容量Carより下回るときそ
の容器7が定位置にないと検出するよう形成した。
【0055】そのため、容器7を定位置に収納したか、
定位置よりずれて離れた位置に収納したかの判定が可能
となる。
【0056】しかも、容器7を定位置に収納した場合、
その容器検出電極27から出力される交流電流の大きさ
に基づく静電容量Ca3の変化や値を測定することによ
り、給水による液位の上昇及び満液状態の検出も可能と
なるうえ、3個の電極によって形成可能となるから構成
も簡単である。
【0057】そして、第1の構成においては、定位置よ
りずれた満液容器7の判定が、静電容量Ca4と交流信
号源33の電位Vgおよび水道水23の液短絡電位Vs
との関係、すなわち(Vq/Vg)×Ca4によってい
るため、容器検出電極27と共通電極29の配置によっ
て、「容器なし。」の判定が可能となっている。
【0058】第1の構成において、発振電極25、容器
検出電極27及び共通電極29は、湾曲した隔壁3に湾
曲面状態で形成する構成に限らず、図7に示すように発
振電極25、容器検出電極27及び共通電極29を形成
する部分を肉厚にしてこれに平面的な状態で形成する構
成も可能である。以下の構成でも同様である。
【0059】ところで、本発明の第1の構成では、定位
置に容器7を収納したか否か、及び定位置に収納した容
器7内についてその満液状態の検出が可能であり、更
に、容器7を定位置以外に収納した状態では、そもそも
「給液の開始」が禁止され、容器7に液が入ることがな
かった。
【0060】また、給液開始後の位置ずれが生じた場合
でも、図3及び図4の成立する範囲のずれであれば、C
a3>Ca4の関係により、本来の満液位置よりも低め
に満液判定が得られるが、Ca>Carの関係(容器あ
り)、Ca<Caqの関係(満液)のように、同一出力
に対する逆方向判定が必要となり、回路構成上の制約が
ある。
【0061】次に、静電容量Caとは別の判定対象Cb
を備え、満液状態の判定が可能な第2の構成を説明す
る。
【0062】図8は、本発明の静電容量形検出装置に係
る第2の構成を示す図である。図8において、隔壁3に
は、共通電極29の上側に間隔を置いて第3の電極とし
て液位検出電極41が、発振電極25及び容器検出電極
27と上下一列状態で形成されている。
【0063】液位検出電極41は、シードケーブル43
の芯線を介して第2の測定部37bに接続されており、
シードケーブル43のシールド部は共通電極29及び他
のシードケーブル31、35のシールド部に接続されて
いる。
【0064】第2の測定部37bは、上述した機能の
他、液位検出電極41からシールドケーブル43を介し
て入力された交流電流の大きさから、液位検出電極41
と容器7間すなわち液位検出電極41と発振電極25間
に形成される静電容量値Cbを測定するとともにその変
化を検出し、水道水23の液位、特に満液状態を測定す
る機能を有する。その詳細な機能は、以下にその動作を
説明する過程で説明する。
【0065】なお、他の構成すなわち隔壁3、容器7、
発振電極25、容器検出電極27及び共通電極29の構
成、これら電極に接続されたシードケーブル31、35
及び交流信号源33の構成及び動作は図1と同様であ
り、説明は省略する。
【0066】以下に、図8に示した第2の構成の動作を
説明する。第2の構成では、発振電極25と容器検出電
極27間に形成された静電容量Ca1や発振電極25と
共通電極29間に形成された静電容量Csの他に、発振
電極25と液位検出電極41間には静電容量Cbが形成
され、空の容器7を置いた状態についての動作は、第1
の構成と同様であり、発振電極25と液位検出電極41
間の静電容量Cbも容器7を置いた位置に応じた固定値
となってあまり意味を持たない。
【0067】一方、容器7内に水道水23を給水する
と、水道水23が電極として機能してその構成が図8及
び図9に示すようになる。
【0068】ここで、空の容器7を定位置に置いた場
合、発振電極25と液位検出電極41間の静電容量Cb
をCb1とし、液位検出電極41付近まで上昇した液位
を満液とした場合、この満液状態の静電容量CbをCb
2とすると、上述したように、水道水23による液短絡
に基づき静電容量Csが大きくなって交流信号源33の
交流電圧がVgとVqに分圧され、液位検出電極41に
よって得られる静電容量Cb2が電位VqとVgの比の
積(Vq/Vg)×Cb2の関係となる。
【0069】また、Cb1<<Cb2の関係となるか
ら、 Cb1<(Vq/Vg)×Cb2 の関係が成立する。
【0070】なお、電圧Vgが、静電容量Cg、Cs、
Ca、Cbで分圧されるから、電位VqとVgの関係
は、Vg>Vqとなる。
【0071】発振電極25と定位置検出電極41間の距
離が離れているため、「電界は交わらない。」という電
磁気の基本原理からして、容器7が空の状態では発振電
極25と共通電極29間の電界分布の方が濃くて、発振
電極25と定位置検出電極41間の電界分布が極めて薄
く、静電容量Cb1は極めて小さな値を示す。
【0072】しかし、水道水23の液位上昇(液短絡)
に伴って対象電極が発振電極25から水道水23に代る
ことによって発振電極25と定位置検出電極41間距離
が極端に小さくなった状態となり、静電容量Cb1とC
b2の間にはCb1<<Cb2の関係が成立する。
【0073】そのため、水道水23による液短絡に基づ
く分圧により、交流信号源33の交流電圧Vgが電圧V
qに下がったとしても(Vq/Vg)<(Cb2/Cb
1)となるように定位置検出電極41を配置すれば、定
位置検出電極41による測定電流は空の容器7よりも満
液時の方が大きくなる。
【0074】そして、第2の測定部37bは、Cb1<
Cbr<(Vq/Vg)Cb2となるような満液判定基
準静電容量Cbr及びこれに対応した電流値を予め設定
しておき、定位置検出電極41から出力される電流の大
きさとを検出比較し、条件Cbr<(Vq/Vg)Cb
2を満たす静電容量を検出したとき、満液状態であると
検出する検出信号を出力する機能を有している。
【0075】そして、満液状態での検出点を(Vq/V
g)×Cb2として、容器7を定位置からずらすと、静
電容量Cbが静電容量Cb3となり、 Cbr>(Vq/Vg)×Cb3 となって満液状態が検出できないが、上述した第1の構
成で既に説明したように、容器7の定位置に係る満液時
の静電容量Ca3及び位置ずれに係る満液時の静電容量
Ca4について、交流電圧の電位VqとVgの比との積
が、容器検出基準静電容量Carを下回ることになり、
「容器なし。」と判定されるので、支障はない。
【0076】このように第2の構成では、第1の構成に
おける隔壁3、発振電極25、容器検出電極27、共通
電極29及び交流信号源33に加えて、共通電極29の
上側に間隔を置いて液位検出電極41を発振電極25及
び容器検出電極27と上下一列状態で形成し、その液位
検出電極41に第2の測定部37bを接続し、この第2
の測定部37bに、容器7を定位置に置いたときそれら
発振電極25及び液位検出電極41間に形成される液位
検出基準静電容量Cbrを予め設定し、その第2の測定
部37bにてその液位検出電極41から出力される交流
電流の大きさから静電容量Cb1、Cb2を測定し、こ
の測定静電容量Cb1、Cb2が液位検出基準静電容量
Cbrより下回るときその容器7内の水道水23が満液
に達していないと検出するよう形成したから、「給液開
始の可否」決定は静電容量Ca、満液判定は静電容量C
bと分離できるため、第1の構成とは異なった電極配置
において、満液状態の判定が可能となる。
【0077】しかも、液位検出電極41の形成位置を上
下方向で適当に変移させれば、満液位置を変更すること
が可能となる。
【0078】上述した各実施の形態では、第1及び第2
の測定部37a、37bに予め容器検出基準静電容量や
液位検出基準静電容量を予め設定し、上記第2又は第3
の電極である容器検出電極27や液位検出電極41から
出力される交流信号レベルに基づく静電容量を測定し、
それらの静電容量を比較する構成としたが、本発明の静
電容量形検出装置においては、容器検出基準静電容量や
液位検出基準静電容量に相当する電流の大きさを予め設
定し、上記容器検出電極27や液位検出電極41から出
力される交流信号レベルを測定してそれらを比較する構
成も可能であり、第1及び第2の測定部37a、37b
における容器検出基準静電容量や液位検出基準静電容
量、測定静電容量は相当する交流信号状態も含むもので
ある。
【0079】なお、第1及び第2の測定部37a、37
bは、同一の回路構成や機能構成を切換えて形成した
り、独立の構成とすることは任意である。
【0080】ところで、本発明に係る静電容量形検出装
置は、浄水器に限らず広く液体を溜める絶縁容器の有無
及びこの容器に溜めた液体の液面レベル検出に広く応用
可能であるし、容器7を収納する構成の他、単に容器7
を置いてその容器7の有無及びこの容器7に溜めた液体
の液面レベル検出に応用可能である。
【0081】しかも、本発明に係る静電容量形検出装置
において検出される液位は、満液状態に限定されず、任
意の定位置に達した状態の検出も可能である。
【0082】また、上述した第1及び第2の測定部や交
流信号源が電極と近接できる場合や、外周からの影響が
無視できる場合には、シールドケーブルを使用せず、通
常のリード線による接続も可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明の静電容量形
検出装置に係る第1の構成は、絶縁支持部に、第1の電
極を間に挟んで上下に第2の電極及び共通電極を互いに
間隔を置いて形成し、交流信号を出力する交流信号源を
その第1の電極に接続し、その第2の電極には第1の測
定部を接続し、この第1の測定部を、その容器を支持部
に接近した所定の定位置に置いたときそれら第1及び第
2の電極間に形成される容器検出基準静電容量が予め設
定され、その第2の電極から出力される交流信号レベル
に基づく静電容量を測定し、この測定静電容量が容器検
出基準静電容量より下回るときその容器が定位置にない
と検出するよう形成したから、容器を定位置に配置した
か否か、又は定位置よりずれて離れた位置に配置したか
の判定が可能となる。しかも、容器を定位置に配置した
場合には、単に3個の電極によって被測定液の所定液位
の検出が可能となる利点がある。また、本発明の第2の
構成は、第1の構成に加えて、上記支持部に、共通電極
の上側にて第1の電極から伝播される交流信号を出力す
る第3の電極を設ける一方、上記容器を支持部に接近し
た所定の定位置に置いたときそれら第1及び第3の電極
間に形成される液位検出基準静電容量が予め設定され、
その第3の電極から出力される交流信号レベルに基づく
静電容量を測定し、この測定静電容量が液位検出基準静
電容量より下回るときその容器内の被測定液が定液位に
達していないと検出する第2の測定部を設けたから、第
1の構成とは異なる構成によって容器の位置検出及び被
測定液の定液位検出が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電容量形検出装置に係る第1の構成
を示す図である。
【図2】第1の構成に係る等価回路図である。
【図3】第1の構成に係る動作を説明する図である。
【図4】第1の構成に係る別の等価回路図である。
【図5】第1の構成に係る動作を説明する図である。
【図6】第1の構成に係る動作を説明する図である。
【図7】本発明の静電容量形検出装置に係る応用例を示
す概略図である。
【図8】本発明の静電容量形検出装置に係る第2の構成
を示す図である。
【図9】第2の構成に係る動作を説明する図である。
【図10】第2の構成に係る等価回路図である。
【図11】本発明及び従来の静電容量形検出装置を搭載
する浄水器を示す概略平面図である。
【図12】従来の静電容量形検出装置を示す図である。
【図13】従来の静電容量形検出装置の動作を説明する
図である。
【図14】従来の静電容量形検出装置の等価回路図であ
る。
【図15】従来の静電容量形検出装置の動作を説明する
図である。
【図16】従来の静電容量形検出装置の等価回路図であ
る。
【図17】従来の静電容量形検出装置の動作を説明する
図である。
【図18】従来の静電容量形検出装置の等価回路図であ
る。
【図19】従来の静電容量形検出装置の動作を説明する
図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 3 隔壁(支持部) 5、9 収納部 7 容器 11 慮過器 13a 発振電極(電極) 13b 受信電極(電極) 15、33 交流信号源 17、19、31、35 シールドケーブル 21 測定部 37a 第1の測定部(測定部) 37b 第2の測定部(測定部) 23 水道水(被測定液) 25 発振電極(第1の電極) 27 容器検出電極(第2の電極) 29 共通電極 39 底部 41 液位検出電極(第3の電極) A 静電容量形検出装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出用の交流信号を出力する交流信号源
    と、 絶縁支持部と、 この支持部に形成され前記交流信号の印加される第1の
    電極と、 この第1の電極の下側にて前記支持部に形成され前記第
    1の電極から伝播される交流信号を出力する第2の電極
    と、 前記第1の電極の上側にて前記支持部に形成され共通電
    位に接続された共通電極と、 容器を前記支持部に接近した所定の定位置に置いたとき
    前記第1及び第2の電極間に形成される容器検出基準静
    電容量が予め設定され、前記第2の電極から出力される
    交流信号レベルに基づく静電容量を測定し、この測定静
    電容量が前記容器検出基準静電容量より下回るとき前記
    容器が定位置にないと検出する第1の測定部と、 を具備することを特徴とする静電容量形検出装置。
  2. 【請求項2】 前記共通電極の上側にて前記支持部に形
    成され前記第1の電極から伝播される交流信号を出力す
    る第3の電極と、 前記容器を支持部に接近した所定の定位置に置いたとき
    前記第1及び第3の電極間に形成される液位検出基準静
    電容量が予め設定され、前記第3の電極から出力される
    交流信号レベルに基づく静電容量を測定し、この測定静
    電容量が前記液位検出基準静電容量より下回るとき前記
    容器内の被測定液が定液位に達していないと検出する第
    2の測定部とを有する請求項1記載の静電容量形検出装
    置。
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