JP2002204683A - フィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置 - Google Patents

フィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置

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JP2002204683A JP2001005048A JP2001005048A JP2002204683A JP 2002204683 A JP2002204683 A JP 2002204683A JP 2001005048 A JP2001005048 A JP 2001005048A JP 2001005048 A JP2001005048 A JP 2001005048A JP 2002204683 A JP2002204683 A JP 2002204683A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のクレープローラを使用して縦皺付きの
クレープウエブに成形するにあたり、その成形プロセス
異常に伴うクレープローラ間へのクレープウエブやその
細片の噛込みを防止し、クレープローラの損傷を確実に
防止するフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置
を提供する。 【解決手段】 フィルタ製造機のフィルタウエブ皺付け
装置は、櫛歯ローラからなる一対のクレープローラ14
と、クレープウエブCWの成形プロセス異常をクレープ
ウエブCWの弛みの程度に基づいて間接的に検出する上
限及び下限弛みセンサ52,54と、成形プロセス異常
を各クレープローラの歯溝に残留するウエブ細片の有無
に基づき直接的に検出する一対の詰まり検出センサ5
6,58とを備え、これらセンサ52,54,56,5
8は成形プロセス異常を検出したとき、一対のクレープ
ローラ14を離間させるための離間信号をそれぞれ出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルタシガレット
のフィルタを紙、不織布及びフィルムなどのウエブから
製造するフィルタ製造機に係わり、より詳しくは前記ウ
エブに縦皺を形成したクレープウエブを得るためのフィ
ルタ用ウエブ皺付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にフィルタシガレットのフィルタ
はアセテート繊維のトウからなるフィルタ材料を巻紙に
より包込んで得られているが、そのアセテート繊維は高
コスト、低濾過率及び低分解性である。このような事情
からフィルタ材料にアセテート繊維のトウに代えて、低
コスト、高濾過率及び分解性に優れた紙、不織布及びフ
ィルムなどのフィルタ用ウエブを使用することが考えら
れている。より詳しくは、そのウエブロールから繰出さ
れるフィルタ用ウエブは、その繰出し過程にて、先ず一
対の櫛歯ローラ、すなわち、一対のクレープローラを通
過し、この際、これらクレープローラ相互の歯間に挟込
まれることで、縦皺が付いたクレープウエブに形成され
る。この後、クレープウエブはアセテート繊維のトウの
場合と同様に棒状に圧縮成形され、フィルタ材料して使
用可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クレープウ
エブがフィルタ材料として好適するには、つまり、その
フィルタ材料に所望の通気抵抗を与えるにはその縦皺を
非常に細かくする必要がある。このため、一対のクレー
プローラにおける個々の歯は非常に薄く、その強度は弱
い。
【0004】このため、一対のクレープローラの下流側
でのクレープウエブが破断したり、その走行が不安定に
なる等のクレープウエブの成形プロセス異常が発生する
と、このような成形プロセス異常はクレープローラへの
クレープウエブの巻付きをもたらす。このような巻付き
はクレープローラ間へのクレープウエブの噛込みとな
り、その歯を破損させてしまう。
【0005】また、上述の巻付きが発生しなくても、ク
レープウエブが部分的に剥離するような成形プロセス異
常が発生しても、この剥離したウエブ細片がクレープロ
ーラの歯溝に残ることでクレープローラ間に噛込み、そ
の歯の破損を招いてしまう。上述したクレープローラの
損傷を避けるために、従来は監視員がクレープウエブの
成形プロセスを常時監視し、異常を視認した時点で、ク
レープローラの回転を直ちに停止するようにしている
が、このような目視検査は監視員に過大なストレスを与
えるばかりでなく、成形プロセスの異常検出に遅れをも
たらし、クレープローラの損傷を確実に防止できない。
【0006】本発明は上述の事情に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、目視検査によらずクレ
ープウエブの成形プロセス異常を迅速に検出でき、クレ
ープローラの損傷を未然に防ぐことができるフィルタ製
造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け
装置(請求項1)は、互いに離間可能に設けられ、フィ
ルタ用ウエブをクレープウエブに形成する一対の櫛歯ロ
ーラと、クレープウエブの成形プロセス異常を検出した
時点で、一対の櫛歯ローラを離間させるための離間信号
を出力する検出器とを具備する。
【0008】上述のフィルタ用ウエブ皺付け装置によれ
ば、前述したような成形プロセス異常を検出すると、検
出器が離間信号を出力する結果、一対の櫛歯ローラは直
ちに離間される一方、同時に製造機の停止信号が出力さ
れ、数秒後に製造機が停止されることで、これら櫛歯ロ
ーラ間へのクレープウエブやウエブ細片の噛込みは確実
に防止される。
【0009】上述の検出器は、一対の櫛歯ローラの直下
流にて繰出し経路を挟んで設けられ、繰出し経路からの
クレープウエブの弛みを検出する一対の弛み検出センサ
を含む(請求項2)。具体的には、各弛み検出センサと
して透過型の光電スイッチを使用できる。このような一
対の弛み検出センサは、クレープウエブの破断やその不
安定な走行に起因し、クレープウエブがその繰出し経路
から外れて弛むと、この弛みを検出し、その検出信号を
離間信号として出力する。
【0010】また、検出器は、櫛歯ローラ毎に設けら
れ、その櫛歯ローラの歯溝内におけるウエブ細片の有無
を検出する詰まり検出センサであってもよい(請求項
3)。具体的には、各詰まりセンサは、櫛歯ローラの歯
と噛合うような状態で、櫛歯ローラの径方向に移動自在
な検出櫛と、この検出櫛の移動を検出するリミットスイ
ッチとから構成することができる。このような詰まり検
出センサは、クレープウエブから部分的に剥離したウエ
ブ片が櫛歯ローラの歯溝に残っていると、そのウエブ片
を直接的に検出し、その検出信号を離間信号として出力
する。
【0011】フィルタ用ウエブ皺付け装置は、一対の櫛
歯ローラの下流にクレープウエブに所定の張力を付与す
るテンションローラをさらに含むことができ、このテン
ションローラはストレートな円筒からなっている(請求
項4)。このようなテンションローラはクレープウエブ
の全幅に亘って良好に密着する。それゆえ、クレープウ
エブの走行速度が高速化しても、クレープウエブの両側
部分がばたつくことはなく、クレープウエブの成形プロ
セスを安定させる。
【0012】フィルタ用ウエブ皺付け装置は、各櫛歯ロ
ーラと組をなすクリーニングユニットをさらに備え、こ
のクリーニングユニットは、櫛歯ローラの周面を部分的
に覆うフードと、フード内に配置され、櫛歯ローラの歯
溝に嵌合するスクレーパと、このスクレーパに向けて圧
縮空気を噴出するエアノズルと、フード内を排気する排
気手段とからなる(請求項5)。
【0013】上述のクリーニングユニットによれば、櫛
歯ローラの歯溝間に堆積するウエブの細粉や塵などの異
物はスクレーパにより掻出されると同時に、エアノズル
からの圧縮空気より吹飛ばされ、この後、フード内から
空気とともに排出される。このようして櫛歯ローラの歯
溝間がその回転毎に清掃されると、前述した細粉や塵な
どの堆積に起因するクレープウエブの噛込みもまた防止
される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1はフィルタ製造機を概略的に
示し、フィルタ製造機は大きく分けてウエブ処理セクシ
ョン2と、巻上げセクション4とから構成されている。
ウエブ処理セクション2はウエブロールWRを備え、こ
のウエブロールWRからはフィルタ用ウエブWが繰出し
経路6に沿って繰出されている。ここで、フィルタ用ウ
エブWは紙、不織布又はフィルムからなる。
【0015】繰出し経路6は複数のガイドローラ8から
規定され、その上流部分にはダンサローラ10が配置さ
れている。ダンサローラ10の下流には一対のフィード
ローラ12及び一対のクレープローラ14が順次配置さ
れ、そして、繰出し経路6の終端にトランペットガイド
16が配置されている。フィードローラ12はその回転
に伴い、ウエブロールWRからフィルタ用ウエブWを繰
出し経路6に沿って繰出す。この後、フィルタ用ウエブ
Wは一対のクレープローラ14を通過し、この通過に伴
いフィルタ用ウエブWに縦皺が付けられ、そのウエブW
はクレープウエブCWとして形成される。そして、クレ
ープウエブCWはトランペットガイド16を通過し、こ
の際、集束される。
【0016】この後、クレープウエブCWは巻上げセク
ション4に送出され、この巻上げセクション4にて巻紙
Pにより連続的に包込まれ、フィルタロッドFRとして
成形される。すなわち、巻上げセクション4はシガレッ
ト製造機と同様な構成を有し、巻紙Pはそのペーパロー
ルPRからリザーバ18を介して巻上げセクション4に
供給される。
【0017】一方、巻上げセクション4は無端状のガニ
チャテープGを備え、このガニチャテープGは巻紙P及
び集束されたクレープウエブCWの供給を受け、これら
を一方向に走行させる。この走行過程にて、クレープウ
エブCWは巻紙Pとともにトング20を通過し、その横
断面がほぼ真円となるように圧縮成形され、一方、巻紙
PはクレープウエブCWを下側から包込むようなU字形
に成形される。
【0018】この後、巻紙Pの片側の側縁にはスプレー
ノズル22により糊が塗布され、そして、巻紙Pはいわ
ゆるショートホルダ24を通過する過程にてクレープウ
エブCWを完全に包込み、これにより、フィルタロッド
FRが成形される。このようにして成形されたフィルタ
ロッドFRはヒータ26及びクーラ28を順次通過し、
その巻紙Pの糊付け部分の加熱乾燥及び冷却が行われ、
そして、切断ナイフ30により切断されて所定の長さの
フィルタプラグFPが得られる。
【0019】なお、巻上げセクション4には、フィルタ
ロッドFRの成形不良が発生したとき、不良のフィルタ
ロッドFRを巻上げセクション4から排除する排除装置
を有し、この排除装置は切断ナイフ30の後に配置され
ている。図2は前述した一対のクレープローラ14の周
辺を示しており、上下のクレープローラ14は共に櫛歯
ローラからなっている。より詳しくは、図3に示される
ように各クレープローラ14の外周面には多数の周方向
歯32がその軸線方向に所定の間隔を存して形成され、
互いに噛合うようして配置されている。具体的には、各
周方向歯32の厚み及びその間隔は0.3mm、0.7mm
であり、そして、一対のクレープローラ14は、互いに
噛み合う周方向歯32間の歯間隔が等間隔となるよう
に、それらの軸方向位置が固定されている。
【0020】また、周方向歯32の噛込み深さは、クレ
ープウエブCWに形成すべき縦皺の深さに応じて設定す
べきものであるため、一対のクレープローラ14はこれ
らの軸線間距離が調整可能となっている。具体的には、
下側のクレープローラ14はそのローラ軸の両端に下側
軸受を備え、これら下側軸受はフレームに固定される一
方、水平且つ平坦な上面を有する。一方、上側のクレー
プローラ14のローラ軸にもその両端に上側軸受を備
え、これら上側軸受はその両側部にスライド溝を有し、
これらスライド溝にフレームのレール部分が嵌合され、
これらレール部分に沿って上下に摺動自在となってい
る。そして、上側軸受はその下面が傾斜しており、上側
軸受の下面と下側軸受の上面との間は楔通路をそれぞれ
形成し、各楔通路に楔が差し込まれている。各楔は送り
ねじを介してモータに連結され、モータつまり送りねじ
の正逆回転により楔通路内をその通路方向に移動可能と
なっている。このような楔の移動は上側軸受及び下側軸
受の軸線間、つまり、一対のクレープローラ14の軸線
間の距離を可変し、これにより、前述した周方向歯32
の噛込み深さが調整される。
【0021】さらに、上側のクレープローラ14の上側
軸受は、復動型のエアシリンダからなるリフト装置34
(図2参照)に連結されている。フィルタ製造機の運転
中、リフト装置34,即ち、そのエアシリンダは上側軸
受を楔を介して下側軸受に押圧し、一対のクレープロー
ラ14間の軸線間距離を一定に保持し、一方、エアシリ
ンダが収縮されると、エアシリンダは上側のクレープロ
ーラ14を上方に引き上げ、下側のクレープローラ14
から瞬時に離間させる。
【0022】なお、一対のクレープローラ14はそのロ
ーラ軸が互いに噛合う駆動ギヤ(図示しない)を介して
接続され、これら駆動ギヤは動力の伝達を受けて回転さ
れる。フィードローラ12及び一対のクレープローラ1
4は同一の駆動モータからの動力を受け、それぞれ無段
変速機を介して回転される。すなわち、フィードローラ
12とクレープローラ14間にてフィルタ用ウエブWに
伸び縮みが発生するので、フィードローラ12の速度設
定を手動で行うことで、フィルタ用ウエブWの安定した
供給状態が確保されるようになっている。
【0023】フィードローラ12からのフィルタ用ウエ
ブWがクレープローラ14間を通過する際、フィルタ用
ウエブWは一対のクレープローラ14にて、その互いに
噛合う周方向歯32間にて挟付けられ、その全面に縦皺
が形成され、これにより、クレープウエブCWとなる。
一対のクレープローラ14の前方にはテンションローラ
36が配置されており、一対のクレープローラ14間か
ら送出されたクレープウエブCWはテンションローラ3
6に案内された後、繰出し経路6の下流側に導かれてい
る。ここで、図4に示されているようにクレープウエブ
CWはその皺付け加工により、その幅がフィルタ用ウエ
ブWよりも広がり、また縦方向の伸びもまた大きくな
る。このため、巻上げセクション4でのクレープウエブ
CWの走行速度に対して巻上げセクション4に向かうク
レープウエブCWの速度を制御し、その張力を一定に維
持するためにテンションローラ38が設置されている。
【0024】具体的には、テンションローラ36はスト
レートな円筒からなり、そのローラ軸の両端が一対の揺
動レバー38の下端に回転自在に支持されている。これ
ら揺動レバー38の上端は回動軸40にそれぞれ取付け
られており、この回動軸40は前述したフレーム42に
回動自在に支持されている。回動軸40にはロータリエ
ンコーダ44が装着されており、このロータリエンコー
ダ44は揺動レバー38の揺動角に対応したテンション
ローラ36の位置信号を図5に示すコントローラ46に
出力する。
【0025】コントローラ46は、前述したフィードロ
ーラ12及びクレープローラ14に共通の駆動モータ4
8に電気的に接続され、テンションローラ36の位置信
号に基づき駆動モータ48の駆動、つまり、フィードロ
ーラ12及びクレープローラ14の周速を制御する。具
体的には、コントローラ46はテンションローラ36の
位置を所定の範囲内に収めるべく、フィードローラ12
及びクレープローラ14の周速を制御し、クレープウエ
ブCWに一定範囲の張力を付与する。
【0026】また、コントローラ46には前述したリフ
ト装置34及び巻上げセクション4の排除装置50もま
た電気的に接続されており、これらリフト装置34及び
排除装置50はコントローラ46からの指令を受けて作
動される。このため、コントローラ46には上限弛みセ
ンサ52、下限弛みセンサ54、そして、2つの詰まり
検出センサ56,58がそれぞれ電気的に接続され、以
下、これらセンサ52,54,56,58に関して詳述
する。
【0027】図2に示されているように上限弛みセンサ
52及び下限弛みセンサ54は一対のクレープローラ1
4と揺動レバー38との間に配置され、クレープウエブ
CWの繰出し経路6を上下に配置されている。より詳し
くは、上限弛みセンサ52は上側のクレープローラ14
の直前方に配置され、図6に示されるようにそのクレー
プローラ14の両端側に位置した投光器52a及び受光
器52bからなる透過型の光電スイッチからなる。な
お、上限弛みセンサ52の投光器52a及び受光器52
bは前述したフレーム42(図4参照)に水平な取付け
プレート53を介して取付けられている。
【0028】一対のクレープローラ14の下流側にてク
レープウエブCWが破断したり、また、その走行が不安
定になるなどして、その成形プロセスに異常が発生する
と、一対のクレープローラ14から送出されるクレープ
ウエブCWはテンションローラ36とクレープローラ1
4との間にて弛んでしまう。そして、弛んだクレープウ
エブCWが投光器52aから受光器52bに向けて出射
されている光を遮断すると、上限弛みセンサ52はクレ
ープウエブCWの弛みを検出し、コントローラ46に離
間信号を出力する。このような離間信号を受けると、コ
ントローラ46は前述したリフト装置34を作動させ、
上側のクレープローラ14を下側のクレープローラ14
から直ちに離間させ、フィルタ製造機の運転を停止させ
る。したがって、弛んだクレープウエブCWがクレープ
ローラ14に巻付くことはなく、この巻付きに起因した
一対のクレープローラ14間へのクレープウエブCWの
噛込みが防止される結果、クレープローラ14における
周方向歯32の破損を確実に防止できる。
【0029】一方、下限弛みセンサ54は下側のクレー
プローラ14の直前方に同様にして配置され、同じく投
光器と受光器からなっている。したがって、弛んだクレ
ープウエブCWが下限弛みセンサ54の投光器と受光器
との間を遮った場合でも、下限弛みセンサ54はコント
ローラ46に離間信号を供給し、そして、コントローラ
46はリフト装置34を介して一対のクレープローラ1
4を離間させ、クレープウエブCWの巻付き、つまり、
その噛込みを防止する。なお、下限弛みセンサ54は下
側のクレープローラ14を支持するフレーム42に取付
けプレート53を介して支持されている。
【0030】上述した2つの詰まり検出センサ56,5
8はフレーム42側にそれぞれ設けられ、同様な構成を
有するものである。それゆえ、ここでは上側に位置する
一方の詰まり検出センサ56に関して以下に説明する。
詰まり検出センサ56は垂直な取付けプレート60と、
この取付けプレート60の一端からクレープローラ14
側に突出する水平な取付けプレート61を備え、この取
付けプレート61はさらに水平なブラケット62を有し
ている。ブラケット62の両端にはアングル部材(図示
しない)が設けられており、これらアングル部材にはシ
ャフト63の両端が支持されている。シャフト63はク
レープローラ14の軸線方向に水平に延びている。
【0031】シャフト63には複数、例えば10個の可
動台64がその軸線方向に備えられており、各可動台6
4はシャフト63を遊挿させる貫通孔をそれぞれ有す
る。したがって、各可動台64はその貫通孔とシャフト
63との間の環状ギャップの分だけ、クレープローラ1
4に対して接離する方向に独立して移動可能となってい
る。
【0032】各可動台64には調整ねじ66が備えら
れ、この調整ねじ66は垂直な取付けプレート60を貫
通し、そして、ストッパとしてナット65を介して取付
けプレート60に係合されている。したがって、調整ね
じ66に対するナット65の締付け位置により、可動台
64とクレープローラ14との間の離間距離を調整可能
となっている。
【0033】また、取付けプレート60にはセットねじ
70が貫通してねじ込まれている。このセットねじ70
はその一端がピン状をなし、そして、セットねじ70の
一端と可動台64との間にはコイルばね72が架渡され
ている。このコイルばね72は可動台64をクレープロ
ーラ14側に押圧付勢するが、しかしながら、クレープ
ローラ14側への可動台64の移動はナット65により
阻止された状態にある。
【0034】さらに、各可動台64はプローブ片78を
備えており、このプローブ片78は図7に示されるよう
にクレープローラ14側の端部が櫛歯部78aとして形
成され、この櫛歯部78aの個々の歯がクレープローラ
14の周方向歯32間に所定の間隔を存して噛合わされ
ている。より詳しくは、図8に示されるようにプローブ
片78はクレープローラ14の軸線方向に互いに隣接
し、これにより、クレープローラ14の全ての周方向溝
32に対応するプローブ片78の櫛歯部78aが噛み合
った状態にある。
【0035】一方、取付けプレート60にはねじ式のリ
ミットセンサ81が各プローブ片78毎に設けられてい
る。具体的には、リミットセンサ81はねじからなる接
触子80を有し、この接触子80は絶縁体83を介して
取付けプレート60に固定され、そして、接触子80と
対応するプローブ78との間には微小なギャップが確保
されている。さらに、接触子80には導電片82が取付
けられており、この導電片82は通電検出回路を介して
電源(何れも図示しない)に接続されている。
【0036】前述した一対のクレープローラ14による
クレープウエブCWの成形中、クレープウエブCWから
部分的に剥離したウエブ細片が例えば上側のクレープウ
エブ14の周方向溝32間に残っていると、この残留ウ
エブ細片は対応するプローブ片78を通過する際、プロ
ーブ片78の櫛歯部78aに当たり、このプローブ片7
8をその可動台64とともにコイルばね72の付勢力に
抗し、その接触子80側に変位させる。このような変位
により、プローブ片78が接触子80に接触すると、接
触子80を通じてアース回路が閉成され、リミットスイ
ッチ81を通じて電気が流れる結果、この電流が通電検
出回路にて検出され、リミットスイッチ81がオン作動
することになり、リミットスイッチ81からコントロー
ラ46に離間信号が出力される。
【0037】このようにしてリミットスイッチ81、す
なわち、詰まり検出センサ56からの離間信号を受けた
場合にあっても、コントローラ80は前述したリフト装
置34を作動させ、上側のクレープローラ14を下側の
クレープローラ14から直ちに離間させる。この結果、
上側のクレープローラ14の回転に伴い、その残留ウエ
ブ細片が下側のクレープローラ14を通過しても、残留
ウエブ細片は一対のクレープローラ14間に噛込むよう
なことはなく、この噛込みに起因する周方向歯32の破
損を確実に防止することができる。
【0038】一方、残留ウエブ細片が上側のクレープロ
ーラ14ではなく、下側クレープローラ14の周方向歯
32間に残留したとしても、下側クレープローラ14に
は述した詰まり検出センサ56と同様な詰まり検出セン
サ58が備えられているので、その残留ウエブ細片は詰
まり検出センサ58側の対応するプローブ片78,つま
り、そのリミットスイッチ81により検出される。した
がって、この場合でも、離間信号がそのリミットスイッ
チ81からコントローラ46に同様に出力されるので、
リフト装置34の作動を受けて一対のクレープローラ1
4が直ちに離間し、その残留ウエブ細片の噛込みは確実
に防止される。
【0039】なお、上限弛みセンサ52、下限弛みセン
サ54及び上下の詰まり検出センサ56,58の1つか
ら離間信号を受け、リフト装置34が作動されると、前
述した巻上げセクション4では不良のフィルタロッドF
Rが成形されることになるので、コントローラ46はリ
フト装置34の作動から所定の遅れ時間を存して巻上げ
セクション4の排除装置50を作動させ、この排除装置
50は巻上げセクション4から不良のフィルタロッドF
Rを排除することになる。
【0040】図2を再度参照すると、一対のクレープロ
ーラ14にはクリーニングユニット86,88がそれぞ
れ備えられている。これらクリーニングユニット86,
88もまた同様な構成であることから、上側のクレープ
ローラ14と組をなす一方のクリーニングユニット86
について、以下に詳述する。クリーニングユニット86
は、そのクレープローラ14の外周面近傍に集塵フード
90を備えており、この集塵フード90はクレープロー
ラ14の軸線方向に延び、その外周面を部分的に覆って
いる。集塵フード90内にはスクレーバ92が配置さ
れ、このスクレーパ92はクレープローラ14の外周面
に摺接している。より詳しくは、図9に示されるように
スクレーパ92もまたクレープローラ14の軸線方向に
延び、その尖端部はクレープローラ14の周方向歯32
に密着して噛合う櫛歯状をなしている。なお、スクレー
バ92はホルダ94に保持されており、このホルダ94
はその両端のアームを介して前述したフレーム42(図
4参照)に取付けられている。
【0041】一方、集塵フード90内にはエアノズル9
6が配置されている。このエアノズル96はスクレーバ
92の櫛歯状尖端部に向けて開口したノズル口を有し、
そして、エアチューブ98を介してコンプレッサなどの
圧縮空気源に接続されている。また、集塵フード90自
体は排気チューブ100を介して送風機などの排気源に
接続さている。
【0042】したがって、一対のクレープローラ14に
よるクレープウエブCWの成形中、各クレープローラ1
4の周方向歯32の歯溝に堆積するクレープウエブCW
の細粉や塵などの異物は先ず、クリーニングユニット8
6,88のスクレーパ92の櫛歯状尖端部にて掻出され
ると同時に、エアノズル96からの圧縮空気の噴出を受
けてクレープローラ14の歯溝から集塵フード90内に
て吹飛ばされ、そして、集塵フード90から排気チュー
ブ100を介して排出される。
【0043】このように各クレープローラ14はその1
回転毎に清掃されるので、その周方向歯32の歯溝への
ウエブの細粉や塵などの異物の堆積を防止できる。それ
故、このような異物の堆積に起因し、クレープウエブC
Wが一対のクレープローラ14間に噛込むようなことは
なく、その周方向歯32の破損は確実に防止される。本
発明は上述の一実施の形態に制約されるのではなく、種
々の検出が可能である。
【0044】例えば、上限及び下限弛みセンサ52,5
4は透過型の光電スイッチに代えて、反射型の光学的な
測長センサを使用することができる。また、上下の詰ま
り検出センサ56,58は複数のプローブ片を使用して
いるが、そのプローブ片及びリミットスイッチは1個ず
つであってもよいし、そして、このような機械的に検出
に限らず、各クレープローラ14の歯溝内の残留ウエブ
細片を光学的に検出するものであってもよい。
【0045】さらに、リフト装置の構成また前述したも
のに制約されるものではない。さらにまた、図10に示
されるようにウエブ処理セクション2はトランペットガ
イド16の直上流にチャコール供給器102を備えるこ
ともできる。このチャコール供給器102はクレープウ
エブCWの上方に配置され、活性炭粒子を蓄えたホッパ
104と、このホッパ104とクレープウエブCWとの
間を接続する散布筒106と、ホッパ104の出口に回
転可能に設けられ、ホッパ10から散布筒106内に活
性炭粒子を定量的に排出する排出ローラ108とから構
成される。このようなチャコール供給器102を備えて
いれば、巻上げセクション4にてチャコールフィルタロ
ッドが成形されることになる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフィルタ用
ウエブ皺付け装置(請求項1)によれば、クレープウエ
ブの成形にあたり、その成形プロセス異常が検出器にて
検出されると、検出器から離間信号が出力される結果、
この離間信号を受けて一対の櫛歯ローラを直ちに離間さ
せることが可能となり、成形プロセス異常に伴う一対の
櫛歯ローラ間へクレープウエブの噛込み、そして、この
噛込みに起因した櫛歯ローラの損傷を防止できる。
【0047】検出器が一対の弛み検出センサを含んでい
ると(請求項2)、成形プロセス異常をクレープウエブ
の弛みとして検出するので、櫛歯ローラへのクレープウ
エブの巻付きを予測して一対の櫛歯ローラを離間させる
ことができ、クレープウエブの噛込みを確実に防止する
ことができる。検出器が一対の詰まり検出センサを含ん
でいると(請求項3)、これら詰まり検出センサは成形
プロセス異常を櫛歯ローラの歯溝へのウエブ細片の残留
として検出するので、そのウエブ細片に起因するクレー
プウエブの噛込みがより直接的に防止されることなる。
【0048】一対の櫛歯ローラを通過した直後のクレー
プウエブに張力を付与するテンションローラがストレー
トな円筒であると(請求項4)、テンションローラはク
レープウエブの全幅に亘って均一な張力を付与し、走行
中、クレープウエブの両端部のばたつきが効果的に防止
され、成形プロセス異常の発生を抑制することができ
る。
【0049】各櫛歯ローラにクリーニングユニットが備
えられていると(請求項5)、櫛歯ローラの歯溝に堆積
するウエブ細粉や塵などの異物を効果的に清掃でき、そ
の異物に起因する成形プロセス異常の発生をも防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のフィルタ製造機を示した概略図で
ある。
【図2】ウエブ皺付け装置の周辺を示した拡大図であ
る。
【図3】一対のクレープローラの噛合い状態を示した図
である。
【図4】テンションローラの平面図である。
【図5】リフト装置の作動を制御するためのブロック図
である。
【図6】上限弛みセンサ及び詰まり検出センサのレイア
ウトを示した図である。
【図7】詰まり検出センサのプローブ片とリミットスイ
ッチとの関係を示した図である。
【図8】プローブ片の配列を示した図である。
【図9】スクレーパの拡大図である。
【図10】変形例のウエブ処理セクションを示した図で
ある。
【符号の説明】
14 クレープローラ(櫛歯ローラ) 36 テンションローラ 42 フレーム 52 上限弛みセンサ 54 下限弛みセンサ 56 詰まり検出センサ 58 詰まり検出センサ 78 プローブ片 80 リミットスイッチ 90 集塵フード 92 スクレーパ 96 エアノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 啓介 東京都墨田区横川1丁目17番7号 日本た ばこ産業株式会社内 (72)発明者 古川 孝雄 東京都北区堀船2丁目20番46号 日本たば こ産業株式会社内 (72)発明者 相田 智 新潟県南蒲原郡栄町大字猪子場新田1300番 地 株式会社三條機械製作所内 (72)発明者 土田 正信 新潟県南蒲原郡栄町大字猪子場新田1300番 地 株式会社三條機械製作所内 Fターム(参考) 4B045 BA02 BB02 BD04 BD41 BD50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰出し経路に沿ってフィルタ用ウエブを
    繰出し、この繰出し過程にて前記フィルタ用ウエブに縦
    皺を形成してクレープウエブとし、前記クレープウエブ
    を棒状に圧縮成形した後、巻紙に包込んでフィルタロッ
    ドを連続的に成形するフィルタ製造機において、 前記繰出し経路を挟んで噛合った状態で互いに離間可能
    にして設けられ、前記フィルタ用ウエブが通過する際に
    前記フィルタ用ウエブを前記クレープウエブに形成する
    一対の櫛歯ローラと、 前記クレープウエブの成形プロセス異常を検出した時点
    で、前記一対の櫛歯ローラを離間させるための離間信号
    を出力する検出器とを具備したことを特徴とするフィル
    タ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置。
  2. 【請求項2】 前記検出器は、前記一対の櫛歯ローラの
    直下流にて前記繰出し経路を挟んで設けられ、前記繰出
    し経路からの前記クレープウエブの弛みを検出する一対
    の弛み検出センサを含むことを特徴とする請求項1に記
    載のフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置。
  3. 【請求項3】 前記検出器は、前記櫛歯ローラ毎に設け
    られ、その櫛歯ローラの歯溝内におけるウエブ細片の有
    無を検出する詰まり検出センサを含むことを特徴とする
    請求項1又は2に記載のフィルタ製造機のフィルタ用ウ
    エブ皺付け装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の櫛歯ローラの下流に、前記ク
    レープウエブに所定の張力を付与するテンションローラ
    をさらに含み、前記テンションローラはストレートな円
    筒であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    のフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置。
  5. 【請求項5】 前記櫛歯ローラのクリーニングユニット
    をさらに備え、前記クリーニングユニットは、 前記櫛歯ローラの周面を部分的に覆うフードと、 前記フード内に配置され、櫛歯ローラの歯溝に嵌合する
    スクレーパと、 前記スクレーパに向けて圧縮空気を噴出するエアノズル
    と、 前記フード内を排気する排気手段とを具備したことを特
    徴とする請求項1〜4の何れかに記載のフィルタ製造機
    のフィルタ用ウエブ皺付け装置。
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