JP2002206246A - 建物の構築方法および建物 - Google Patents

建物の構築方法および建物

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JP2002206246A
JP2002206246A JP2001002690A JP2001002690A JP2002206246A JP 2002206246 A JP2002206246 A JP 2002206246A JP 2001002690 A JP2001002690 A JP 2001002690A JP 2001002690 A JP2001002690 A JP 2001002690A JP 2002206246 A JP2002206246 A JP 2002206246A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆打ち工法を用いた場合に、簡易に、なおか
つ、コストを増大させることなく、地下躯体の柱を鉄筋
コンクリート柱とする。 【解決手段】 地盤G中に杭3を設置するとともに、そ
の杭頭3aに一体化させて、杭3の上方に連続するよう
な組立柱8を立設し、組立柱8の上端部8bに支持させ
て1F床構造10を設置し、1F床構造10の下方の地
盤Gを掘削して、そこに地下躯体2を形成する。この場
合、組立柱8を立設する際には、組立柱8を、複数のア
ングル材6をラチス7により互いに連結したものとして
形成するとともに、所定位置に、梁受け用のコアパネル
11を固定した構造としておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆打ち工法を利用
した建物の構築方法および建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、逆打ち工法は、工期短縮
やコスト削減に対して有効であるとともに、敷地を有効
活用できることから、特に敷地の制限のある都市部の現
場を中心に採用が増えてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】逆打ち工法において、
杭の上方に連続して設けられる構芯柱は、通常、鉄骨柱
とされる。しかし、特に、構築すべき地下躯体が複数階
を有するものである場合には、鉄骨柱が長大となるとと
もに、その施工精度も高精度が要求され、杭の施工時に
おける建て込みが困難となる。
【0004】また、地下躯体を構築する際に、地盤を杭
頭付近の床付け面まで一気に掘削する工法を使用する場
合、地下躯体を複数階とするためには、あらかじめ、構
芯柱に対して梁受け材を設けておく必要がある。しかし
ながら、この場合に、梁受け材を所定の高さ位置に設置
するためには、構芯柱の立設時に特に高度な施工精度が
要求される。
【0005】一方、地下躯体の柱を鉄筋コンクリート柱
としたいという要求があるが、この場合には、鉄筋コン
クリート柱の内部に仮設または本設の鉄骨柱を構芯柱と
して設けなければならず、コストが増大するという問題
点がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、逆打ち工法を用いた場合に、簡易な施工が可能
であり、なおかつ、コストを増大させることなく、地下
躯体の柱を鉄筋コンクリート柱とすることのできるよう
な建物の構築方法、および建物を提供することを課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。請求項1記
載の建物の構築方法は、地盤中に杭を設置するととも
に、該杭の杭頭に一体化させて、該杭の上方に連続する
構芯柱を立設し、該柱の上端部に支持させて床構造を設
置し、該床構造の下方の地盤を掘削して該床構造の下方
に地下躯体を形成する一方、該床構造の上方に上部躯体
を形成する構成となっており、前記構芯柱を立設する際
には、該構芯柱を、あらかじめ、複数の鉛直材を連結材
により互いに連結したものとして形成するとともに、所
定位置に、梁受け用のコアパネルを固定した構造として
おくことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の建物の構築方法は、請求項
1記載の建物の構築方法であって、前記地下躯体を形成
する際には、前記構芯柱に鉄筋を配置するとともにコン
クリートを打設することによって、該構芯柱を鉄筋コン
クリート柱として形成することを特徴としている。
【0009】請求項3記載の建物は、地盤中に設置され
た杭により地下躯体が支持され、該地下躯体の上方に上
部躯体が形成された建物であって、前記杭の上方に連続
するように前記地下躯体を構成する柱が形成され、該柱
は、芯材として、複数の鉛直材を連結材により互いに連
結した組立柱を有する構成とされ、前記組立柱には、梁
受け用のコアパネルが固定されていることを特徴として
いる。
【0010】請求項4記載の建物は、請求項3記載の建
物であって、前記鉛直材としてアングル材が用いられ、
前記連結材はラチスとして前記アングル材同士を連結す
る構成とされていることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の建物は、請求項3または4
記載の建物であって、前記コアパネルは、H型鋼を平面
視十字状に組むことにより形成した鋼材組立体を有する
構成とされ、該鋼材組立体は、前記鉛直材同士を水平に
連結する受け材と、該受け材の上方にコアパネルの高さ
寸法よりも大きな寸法離間して設置された上部連結材と
の間に固定され、前記鋼材組立体を平面視した場合の端
部に、前記地下躯体を構成する梁が連結されることを特
徴としている。
【0012】請求項6記載の建物は、請求項3から5の
いずれかに記載の建物であって、前記組立柱の周囲に鉄
筋が配設されるとともに、前記組立柱にコンクリートが
打設されることにより、前記柱が鉄筋コンクリート柱と
して形成されることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態
である建物の構築方法を適用した建物1のうち、地下躯
体2の施工途中の状況を模式的に示したものである。こ
の建物1は、地下躯体2が、地盤G中に設置された杭3
によって支持されるとともに、地下躯体2の上方に上部
躯体4が形成される構成となっている。
【0014】地下躯体2を構成する柱5は、芯材とし
て、四本のアングル材6(鉛直材)をラチス(連結材)
7により互いに連結した組立柱8を有し、この組立柱8
の周囲に鉄筋を配設し、なおかつ、組立柱8に対してコ
ンクリートを打設することにより形成される鉄筋コンク
リート造とされる。ここで、組立柱8は、その下端部8
aが杭3の杭頭3aに一体化されるとともに、杭3の上
方に連続するように立設されており、なおかつ、その上
端部8bが1F床構造10を支持するように形成されて
いる。
【0015】また、組立柱8は、その中間部に梁受け用
のコアパネル11が設置された構造とされている。組立
柱8におけるコアパネル11の近傍部分を拡大して示し
たものが図2であり、また、図3に、図2におけるI−
I線矢視断面を、図4に、図2におけるII−II線矢
視断面をそれぞれ示す。これらの図中に示すようにアン
グル材6は、平面視した場合に正方形の各頂点に位置す
るように配置されており、互いに隣接して位置するアン
グル材6同士が、前記正方形の四辺をなすように配置さ
れた受けアングル(受け材)12により互いに水平に連
結されている。さらに、この受けアングル12の上部に
は固定アングル13が固定され、この固定アングル13
が、平面視略ロ字状に組まれた塞ぎ板14の四面をそれ
ぞれ固定する構成となっている。
【0016】また、コアパネル11は、この塞ぎ板14
の周囲の四面から、H型鋼15,15を平面視十字状に
組んで形成した鋼材組立体16の端部16aをそれぞれ
突出させるとともに、塞ぎ板14および鋼板組立体16
を一体化したものとして形成されている。
【0017】また、塞ぎ板14の各面は、平面視した場
合の幅寸法が、受けアングル12および固定アングル1
3の長さ寸法よりも大となるように形成されており、こ
れにより、塞ぎ板14は、組立柱8、および組立柱8を
囲むように配設される鉄筋18を囲むように位置してい
る。また、組立柱8におけるコアパネル11の設置対象
位置である受けアングル12とその上方に位置する上部
アングル(上部連結材)19との間は、コアパネル11
の高さ寸法よりも若干大きな寸法離間しており、これに
より、受けアングル12と上部アングル19との間にコ
アパネル11を設置した場合に、コアパネル11と上部
アングル19との間に間隙20が形成されるようになっ
ている。
【0018】次に、この建物1の構築方法について説明
する。これには、まず、地盤G中に杭3を設置するとと
もに、杭3の杭頭3aに一体化させて、組立柱8を立設
する。これには、アングル材6とラチス7とを所定長さ
組みたてたものを、組立柱8として、杭頭3a形成時に
杭頭3aに一体化させて立設する。また、この場合、組
立柱8には、地下躯体2の各階の床構造に対応する部分
に位置させて、受けアングル12を固定しておき、さら
に、この受けアングル12に対してコアパネル11をあ
らかじめ固定しておく。このとき、コアパネル11と受
けアングル12の上方に位置する上部アングル19との
間に、間隙20が形成されるようにする。
【0019】次に、組立柱8の上端部8bに支持させ
て、建物の1F床構造10を設置し、この1F床構造1
0の下方の地盤Gを、杭頭3aと略同レベルまで掘削す
る。そして、掘削した空間の内部に地下躯体2を形成す
る。この際、組立柱8に設けられたコアパネル11のう
ち鋼材組立体16の端部16aに対して、地下躯体2を
構成する梁を固定するようにする。ここで、コアパネル
11の位置が本来の梁取付位置より上下にずれている場
合には、上部アングル19と受けアングル12との間の
範囲内で、コアパネル11の位置を変更し、これにより
施工誤差を吸収するようにする。
【0020】また、組立柱8の周囲に鉄筋18を配筋
し、組立柱8および鉄筋18に対してコンクリートを打
設することにより、柱5を鉄筋コンクリート造に形成す
る。これにより、柱5が鉄筋コンクリート造、梁が鉄骨
造とされた地下躯体2を構築することができる。
【0021】また、地下躯体2を構築する一方で、1F
床構造10の上部に上部躯体4を形成していき、これに
より、建物1を完成させるようにする。
【0022】上述の建物1の構築方法によれば、鉛直配
置した四本のアングル材6をラチス7により連結して形
成した組立柱8を、逆打ち工法における構芯柱として利
用するとともに、この組立柱8に、あらかじめ、梁受け
用のコアパネル11を設置しておく構成となっている。
このため、コアパネル11の位置を、梁取付時等に所定
範囲内で容易に変更することが可能となり、構芯柱とし
て鉄骨柱を利用する場合に比較して、梁受け材の位置変
更が容易化される。したがって、構芯柱の立設時に高度
な施工精度が要求されることが無く、施工性が優れてい
る。
【0023】また、この組立柱8の周囲に鉄筋18を配
設し、組立柱8および鉄筋18に対してコンクリートを
打設することにより、柱5を鉄筋コンクリート柱とした
ために、柱5を容易に鉄筋コンクリート造とすることが
できる。しかも、この場合、柱5の芯材が、アングル材
6およびラチス7により形成された組立柱8であるため
に、芯材が鉄骨柱である場合に比較して、施工コストが
嵩むものとならない。
【0024】また建物1は、上述のように、構芯柱とし
て組立柱8を利用し、この組立柱8に梁受け用のコアパ
ネル11を固定した構造とされているので、構芯柱の施
工精度が要求されず、したがって、地下躯体2が複数階
を有するものであっても、1F床構造10の下方の地盤
Gを、杭頭3a付近の床付け面まで一気に掘削する工法
を採用することができる。これにより、施工期間の短縮
化およびコストの低減化を図ることができる。また、組
立柱8が、アングル材6およびラチス7により形成され
ているため、施工コストが嵩むものとならず、しかも、
組立柱8における、コアパネル11の設置対象位置(受
けアングル12と上部アングル19との間の位置)に余
裕があるために、施工誤差の吸収が容易となる。さら
に、組立柱8を芯材とした鉄筋コンクリート造として地
下躯体2の柱5が形成されるために、従来と異なり、逆
打ち工法においても鉄筋コンクリート造の柱5の採用が
容易となり、施工方法に関わらず、最適な構造を採用す
ることができる。
【0025】なお、上記実施の形態において、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲内で他の構成を採用するようにし
てもよい。例えば、上記実施の形態においては、1F床
構造10の下方の地盤Gを掘削する際に、杭頭3a付近
の床付け面まで一気に掘削を行う構成とされていたが、
これに限定されず、地盤Gを順次掘削して地下躯体2を
上方から順次構築していくようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る建
物の構築方法によれば、複数の鉛直材を連結材により互
いに連結したものを、逆打ち工法における構芯柱として
利用するとともに、この構芯柱に、あらかじめ、梁受け
用のコアパネルを設置しておく構成となっている。した
がって、コアパネルの位置を、梁取付時に所定範囲内で
容易に変更することが可能となり、構芯柱として鉄骨柱
を利用した場合に比較して、梁受け材の位置変更が容易
化され、構芯柱の立設時に高度な施工精度が要求される
ことが無く、施工性が優れている。
【0027】請求項2に係る建物の構築方法によれば、
構芯柱に鉄筋を配設し、さらにコンクリートを打設し
て、鉄筋コンクリート柱を形成したために、地下躯体の
柱を容易に鉄筋コンクリート造とすることができる。し
かも、この場合、柱の芯材に鉄骨を用いる必要がないた
め、施工コストが嵩むものとならない。
【0028】請求項3に係る建物によれば、構芯柱とし
て組立柱を利用し、この組立柱に梁受け用のコアパネル
を固定した構造としたので、構芯柱の施工精度が要求さ
れず、したがって、地下躯体が複数階を有するものであ
っても、1F床構造の下方の地盤を、杭頭付近の床付け
面まで一気に掘削する工法を採用することができる。こ
れにより、施工期間の短縮化およびコストの低減化を図
ることができる。また、請求項4のように、組立柱を、
アングル材およびラチスにより形成するようにすれば、
施工コストが嵩むものとならず、また、請求項5のよう
に、組立柱における、コアパネルの設置対象位置(受け
材と上部材との間の位置)を、コアパネルの高さ寸法に
比較してに余裕をもたせたものとすれば、施工誤差の吸
収が容易となる。さらに、請求項6のように、地下躯体
の柱を、組立柱を芯材とした鉄筋コンクリート造として
形成すれば、従来と異なり、逆打ち工法においても鉄筋
コンクリート柱の採用が容易となり、施工方法に関わら
ず最適な構造を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である建物の構築方
法が適用された建物の施工途中の要部拡大断面図であ
る。
【図2】 図1において組立柱におけるコアパネルの
近傍を拡大して示した立面図である。
【図3】 図2におけるI−I線矢視断面図である。
【図4】 図2におけるII−II線矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
1 建物 2 地下躯体 3 杭 3a 杭頭 4 上部躯体 5 柱 6 アングル材 7 ラチス 8 組立柱 8a 下端部 8b 上端部 10 1F床構造 11 コアパネル 12 受けアングル(受け材) 15 H型鋼 16 鋼板組立体 16a 端部 18 鉄筋 19 上部アングル(上部連結材) 20 間隙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤中に杭を設置するとともに、該杭の
    杭頭に一体化させて、該杭の上方に連続する構芯柱を立
    設し、該柱の上端部に支持させて床構造を設置し、該床
    構造の下方の地盤を掘削して該床構造の下方に地下躯体
    を形成する一方、該床構造の上方に上部躯体を形成する
    構成となっており、 前記構芯柱を立設する際には、該構芯柱を、あらかじ
    め、複数の鉛直材を連結材により互いに連結したものと
    して形成するとともに、所定位置に、梁受け用のコアパ
    ネルを固定した構造としておくことを特徴とする建物の
    構築方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物の構築方法であっ
    て、 前記地下躯体を形成する際には、前記構芯柱に鉄筋を配
    置するとともにコンクリートを打設することによって、
    該構芯柱を鉄筋コンクリート柱として形成することを特
    徴とする建物の構築方法。
  3. 【請求項3】 地盤中に設置された杭により地下躯体が
    支持され、該地下躯体の上方に上部躯体が形成された建
    物であって、 前記杭の上方に連続するように前記地下躯体を構成する
    柱が形成され、 該柱は、芯材として、複数の鉛直材を連結材により互い
    に連結した組立柱を有する構成とされ、 前記組立柱には、前記梁受け用のコアパネルが固定され
    ていることを特徴とする建物。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の建物であって、 前記鉛直材としてアングル材が用いられ、前記連結材は
    ラチスとして前記アングル材同士を連結する構成とされ
    ていることを特徴とする建物。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の建物であって、 前記コアパネルは、H型鋼を平面視十字状に組むことに
    より形成した鋼材組立体を有する構成とされ、該鋼材組
    立体は、前記鉛直材同士を水平に連結する受け材と、該
    受け材の上方にコアパネルの高さ寸法よりも大きな寸法
    離間して設置された上部連結材との間に固定され、 前記鋼材組立体を平面視した場合の端部に、前記地下躯
    体を構成する梁が連結されることを特徴とする建物。
  6. 【請求項6】 請求項3から5のいずれかに記載の建物
    であって、前記組立柱の周囲に鉄筋が配設されるととも
    に、前記組立柱にコンクリートが打設されることによ
    り、前記柱が鉄筋コンクリート柱として形成されること
    を特徴とする建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102523982A (zh) * 2010-12-24 2012-07-04 上海都市绿色工程有限公司 一种适用于高大温室的格构式钢立柱
CN117071588A (zh) * 2023-09-14 2023-11-17 北京城建设计发展集团股份有限公司 一种多功能复合装配式格构柱及造法
CN119843647A (zh) * 2025-03-11 2025-04-18 江苏建院营造股份有限公司 一种装配式高强度韧性复合预制立柱桩

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