JP2002242007A - クーリングベスト - Google Patents

クーリングベスト

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JP2002242007A
JP2002242007A JP2001037731A JP2001037731A JP2002242007A JP 2002242007 A JP2002242007 A JP 2002242007A JP 2001037731 A JP2001037731 A JP 2001037731A JP 2001037731 A JP2001037731 A JP 2001037731A JP 2002242007 A JP2002242007 A JP 2002242007A
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cooling
pipe
vest
gas
supply unit
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JP2001037731A
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English (en)
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Miyata Suzuki
三彌太 鈴木
Kihachiro Kawaguchi
喜八郎 川口
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PEARL YACHT CORP
Original Assignee
PEARL YACHT CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却能力に優れ、フィット性がよく且つ身体
の動きの自由度が保証されるクーリングベストを提供す
ること。また、軽量で携帯性に優れ、且つ冷却継続性
(持続性)を有するクーリングベストを提供すること。 【解決手段】前身頃2と後身頃1とよりなり身体を冷や
すためのクーリングベストAであって、クーリングベス
トAが表地11と裏地12との2重に形成され、該表地
11と裏地12との間に冷却ガス供給部5に連結された
冷却ガスを吹き出すための冷却パイプ体が配設されてい
るクーリングベストA。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クーリングベス
トに関し、更に詳しくは、携帯性に優れ、屈曲性に富み
身体を効率よく冷却するためのクーリングベストに関す
る。
【0002】
【従来の技術】高温の環境下でスポーツ或いは仕事を行
う者においては、身体を適度に冷やすことが効率的な動
きを行う上では重要である。そのため 体温を低下させ
るためのクーリング用の衣服が使用されている。特に、
電気等の通じていない高温の環境では、蓄冷材等の冷熱
源を直接身体に当てることで体温を下降させる方法が採
用されている。しかし、この手段によれば、部分的な冷
却しか行えず、しかもすぐ効果が無くなり決して効率の
よい冷却方法とは言えない。そのような点を解決するも
のとして、例えば、特開平6−257003号公報等に
提供されている温度調節衣服が提供されている。
【0003】この温度調節衣服は、衣服本体に多数のポ
ケットを形成し、その個々のポケット内に上記冷却源を
着脱自在に収納した構造である。ポケットにおいて、人
体面側は衣服素材を重合して形成された多層構造となっ
ており、そのため冷却源から人体面側にかけての温度分
布を段階的に設定することができる。従って、人体面側
は常に最適な冷却温度に維持されるようになり、冷やし
過ぎることもなく、身体全体を効率よく冷却することが
できる。また、冷却効果が低下した場合、ポケットの冷
却源を交換することにより、冷却効果を長時間維持する
ことができる。
【0004】しかし、衣服のポケットに重くて堅い冷熱
源を多数個具備する構造であることから、衣服全体の重
量が増し着用者に対する疲労度が増大する。またフィッ
ト性に欠け身体の動きの自由度が大きく低下して着用感
が悪く、嵩高となるため持ち運びの点でも極めて不便で
ある。更にまた、冷却した水や蓄冷材を使うため、取り
替えて冷却するにも時間がかかり継続性(持続性)に欠
ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの技
術的背景をもとになされたものであり、従来の問題点の
解決を意図したものである。即ち、本発明の目的は、冷
却能力に優れ、フィット性がよく且つ身体の動きの自由
度が保証されるクーリングベストを提供することであ
る。また、軽量で携帯性に優れ、且つ冷却継続性(持続
性)を有するクーリングベストを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明者等
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
冷却ガスを通すパイプを広範囲に配置することにより、
フィット性がよく且つ効率良い冷却ができること、更に
冷却ガスの冷却源を簡単に取替え自在とすることにより
継続性が出せることを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成させたものである。
【0007】即ち、本発明は、(1)、身体を冷やすた
めに冷却ガスを吹き出す冷却パイプ体と該冷却パイプ体
に冷却ガスを供給する冷却ガス供給部とを備えたクーリ
ングベストに存する。
【0008】そして、(2)、前身頃と後身頃とよりな
り身体を冷やすためのクーリングベストであって、クー
リングベストが表地と裏地との2重に形成され、該表地
と裏地との間に冷却ガス供給部に連結された冷却ガスを
吹き出すための冷却パイプ体が配設されているクーリン
グベストに存する。
【0009】そしてまた、(3)、前身頃と後身頃とよ
りなる身体を冷やすためのクーリングベストであって、
クーリングベストが表地と裏地との2重に形成され、該
表地と裏地との間に冷却ガス供給部に連結された冷却ガ
スを吹き出すための冷却パイプ体が配設され、冷却供給
部が後身頃のポケットに収納されているクーリングベス
ト。
【0010】そしてまた、(4)、冷却パイプ体のパイ
プが、先端の開口部のみを備えているクーリングベス
ト。
【0011】そしてまた、(5)、冷却パイプ体のパイ
プが、先端の開口部と途中の開口部を備えているクーリ
ングベスト。
【0012】そしてまた、(6)、冷却パイプ体のパイ
プが、途中の開口部のみを備えているクーリングベス
ト。
【0013】そしてまた、(7)、冷却パイプ体のパイ
プが、屈曲性のある合成樹脂材よりなるクーリングベス
ト。
【0014】そしてまた、(8)、冷却パイプ体のパイ
プが、通気性の合成繊維材よりなるクーリングベスト。
【0015】そしてまた、(9)、冷却ガス供給部と冷
却パイプ体との間に流路開閉用のバルブが設けられてい
るクーリングベスト。
【0016】そしてまた、(10)、冷却ガス供給部
が、液化ガス容器を収納する収納部と該液化ガス容器か
ら気化したガスを貯蓄する気放部とよりなるクーリング
ベスト。
【0017】そしてまた、(11)、液化ガス容器を収
納部に収納して、収納部の蓋部を閉じることにより冷却
パイフ体から冷却ガスを吹き出すようにしたクーリング
ベスト。
【0018】そしてまた、(12)、前身頃と後身頃と
よりなり身体を冷やすためのクーリングベストであっ
て、クーリングベストが表地と裏地との2重に形成さ
れ、該表地と裏地との間に冷却ガス供給部に連結された
冷却ガスを吹き出すための冷却パイプ体が配設され、冷
却供給部は後身頃のポケットに収納され、冷却ガス供給
部と冷却パイプ体との間に流路開閉用のバルブが設けら
れ、液化ガス容器を収納部に収納して、収納部の蓋部を
閉じることにより冷却バイプ体から冷却ガスを吹き出す
ようにしたクーリングベスト。
【0019】本発明は、その目的に沿ったものであれ
ば、上記1〜12の中から選ばれた2つ以上を組み合わ
せた構成も採用可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施の形態を挙げ
図面に基づいて本発明を説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は、本発明のクーリングベス
トの実施の形態を示す図であり、(A)は正面図、また
(B)は背面図である。本発明のクーリングベストA
(以下、単にベストと称す)は、冷却パイプ体Pと該冷
却パイプ体Pに連結されて冷却ガス(気化されたガス)
を供給する冷却ガス供給部5とを備えており、略ベスト
型の冷却用衣服である。そしてクーリングベストAは、
表地11と裏地12とが2重に形成されている(この例
では後身頃が表地11と裏地12との2重に形成されて
いる)。また冷却パイプ体Pは表地11と裏地12との
間に配設されており、冷却パイプ体Pが備える複数のパ
イプ4に冷却ガスを通すことで身体の必要な部分の冷却
を行う。
【0021】クーリングベストAは、衣服構造的には、
前身頃と後身頃とを備えており、前身頃2は中央部で分
割されて左右の前身頃(21,22)を形成し、その左
右の前身頃21,22は、例えばボタン、ファスナー等
で開閉自在となっている。後身頃1の一部には、冷却パ
イプ体Pに冷却ガスを供給するための冷却ガス供給部5
が収納されている。そのため、この例では、後身頃に冷
却ガス供給部5を収納するポケット1Aが形成されてい
る。
【0022】後身頃を構成する裏地12は、パイプ4か
ら吹き出た冷却ガスの効率的な冷却効果を得るために、
比較的高い通気性を有する材料が使用されている。裏地
12としては、例えば、布地、特に編地や網地が好まし
く、その材質としては、天然繊維(綿、絹、毛等)、人
造繊維(レーヨン等)、合成繊維(例えばポリエステ
ル、ポリアミド、ポリプロピレン、ビニロン、アラミド
等)等が採用される。このように裏地12に編地や網地
を用いれば、パイプの口部41から噴出される冷却ガス
がその裏地の目(編目、布目、網目等)から効率良く身
体に吹き付けられる。
【0023】一方、後身頃1を構成する表地11として
は、冷却ガスが外部に発散し過ぎないように、裏地ほど
高い通気性を有する材料ではなく、汗の発散を助ける程
度の適度な通気性のある材料が好ましい。具体的には、
編地や織地等の被服の表地として使用される布地が好ま
しく、その材質としては、上述の裏地12に類するもの
が使用される。このような布地を用いれば、発汗機能を
失わないで、ベスト内に蓄積された冷却ガスが過剰に外
部に放出することも阻止できる。ところで、前述したよ
うに、後身頃1には、後述する冷却ガス供給部5を収納
可能なポケット1Aが設けられている。
【0024】そのポケット1Aには、例えば、スライド
ファスナが備わっており、ポケット1Aに収納された冷
却ガス供給部5の脱落を確実に防止することができる。
ポケット1Aの位置としては、着用時、身体に極力、圧
迫感(堅牢感や嵩張り感)を感じさせない適宜位置に、
例えばベストAの腰の位置に設けることがより望まし
い。
【0025】ところで、冷却パイプ体Pは、基部3と、
その基部3から突出しているパイプ4よりなる。冷却パ
イプ体Pの基部3は、後述するように冷却ガス供給部5
に対して着脱自在に取り付けられる構造となっており、
パイプ4と冷却ガス供給部5とのジョイント部分となっ
ている。そのために、冷却ガス供給部5と冷却パイプ体
Pの各種の組み合わせにより、異なったタイプのクリー
リングベストの製造が可能である。
【0026】図2は冷却パイプ体Pにおけるパイプの一
部を示した図である。この例ではパイプ4は、円形断面
形状に形成されており、その材質としては、軽量で屈曲
性のある材質、例えば合成樹脂材や通気性のある合成繊
維材等が使用されている。また、パイプ4は、極力太さ
の細いものが採用されており、具体的には、例えば外径
が約6mm以下で厚みが1mm以下、好適には、外径が
3mm、厚みが0.5mm程度のものを用いるとよい。
【0027】この実施の形態では、長さの異なる複数の
パイプ4が後身頃の表地11と裏地12の間の空間に上
向き放射状に拡がって配設されている。特に背部の中央
領域にパイプ4の長さが異なったものが放射状に配置さ
れた状態となっている〔図1(B)参照〕。このように
長さの異なる各パイプ4を放射状に配設することで、そ
れらの先端の開口部41から噴出する冷風が一箇所に偏
ることはなく、後身頃1の中央領域全体に分散される。
このように分散した冷却ガスによって、身体の背部が効
率よく冷却されるのである。
【0028】このパイプ4は、屈曲性があるため、自由
に変形させることができ、裏地12に対して溶着、接
着、糸等による結束で固定されている。例えば、パイプ
4が合成樹脂材であればワンポイント溶着8(図3
(A)参照)や接着によって固定することが好ましい。
また、パイプ4が合成繊維材であれば、接着や糸9等を
使って結束して適宜箇所固定〔図3(B)参照〕するこ
とが好ましい。
【0029】このように、本発明のパイプ4は、固定方
法、太さ、材質の観点から、ベスト自体の柔軟性を阻害
するものではなく、また嵩張ることもなく、着用時、身
体の動きに自由に追従でき、装着性(着用性)が極めて
よい。また、パイプ4は裏地12を介して間接的に取り
付けられているため、低温火傷をすることもない。
【0030】さて、この例でのパイプ4のガス通過形態
としては、先端の開口部のみを備えているものとした
が、途中に開口部を設けて、先端の開口部と途中の開口
部の両方を備えているものとしてもよい。更に、先端は
閉じており、途中の開口部のみを備えているものとして
もよい。もっとも、ここでのパイプ4として合成繊維材
よりなるパイプとすると、当然、途中に微細な開口部
(編目、布目、網目等)があるためにここからも冷却ガ
スが幾分吹き出すことになる。
【0031】図4は、パイプの他の変形例を示したもの
である。(A)は、冷風が噴出される側の円形状のパイ
プの開口部41を潰して小さな開口部としたものであ
る。このように開口部41を潰すことで、そこから噴出
する冷風が拡散されることとなり、冷却領域が拡がる。
(B)は、パイプ4の外形が矩形断面形状となってお
り、パイプ4と皮膚との間接的に接触される接触面積が
広くなり、より効率よく体温を吸収することができる。
【0032】(C)及び(D)は、図2及び上記(B)
のパイプ4に、更に途中の開口部に相当する多数の小孔
42を設けたものである。各小孔42から冷却ガスを一
部噴出させることで、パイプ4の先端までの途中の領域
で冷却効果を得るものである。なお、小孔42を全ての
面に設けることもできるが、好ましくは人体側の面だけ
に設けることで、効率よく皮膚を冷却できる。このよう
なパイプは、各パイプの開口部41から集中的な冷却ガ
スの吹き出しを防止することができる利点がある。た
だ、圧損が生じるために、先端の開口部41を封鎖して
おく方法もある。
【0033】(E)は、合成繊維よりなるパイプ4であ
る。このパイプ4は、合成繊維(例えばポリエステル、
ポリアミド等)よりなる中空体(例えばモジュラス中空
繊維体)で構成されている。このパイプ4には多数の微
細な開口部(編目、布目、網目等)が設けられているこ
とから、上記(D)と同じような効果を得る。特に、こ
のパイプ4の場合、繊維材が有する柔軟性と屈曲性を備
えているためにクリーリングベストとしての着用性がよ
くなる。
【0034】さて次に、クーリングベストの冷却ガス供
給部を図5を参考に説明する。クーリングベストの冷却
構造は、冷却ガス供給部5から冷却ガスを発生させ、そ
の冷却ガスをパイプ4を通じて、イ)その先端の開口部
のみから、ロ)又は先端の開口部と途中の開口部から、
ハ)又は途中の開口部から、身体表面に対して噴出させ
る構造となっている。
【0035】冷却ガス供給部5は、大きく分けて、液化
ガス容器6を収納する収納部51と、冷却ガスを一旦溜
め込む気放部52と、該気放部52の側壁から外方に延
設されたガス通路部53より構成されている。液化ガス
容器6には、冷却ガスの源である液化ガス体が加圧充填
されている。液化ガスは、例えば窒素ガスや炭酸ガス等
の冷却用の液化ガスが用いられるが、環境問題を考慮す
れば窒素ガスが望ましい。また、収納部51には蓋部5
1Aが取り付けられている。
【0036】なお、ここでは2つの(一対の)収容部を
設けた例で以下説明するが、必ずしも限定されることな
く、例えば1つ、3つ、又はそれ以上であってもよい。
液化ガス容器6の底部には液化ガスを吐出させるノズル
61が設けられており、このノズル61を押して引っ込
めることで該容器内の液化ガスがノズル61を通して吐
出される構造となっている。ガス通路部53には液化ガ
ス容器のノズル61を差し込むための小穴53Aが設け
られている。収納部51に液化ガス容器6を収納して蓋
部51Aを閉じると、液化ガス容器のノズル61が押さ
れて、容器内の液化ガスがノズル61を介して噴出され
る(矢印a参照)。
【0037】なお、蓋部51Aを開くことで液化ガス容
器のノズル61は復帰力により元の状態に戻り、液化ガ
スの供給を停止させることができる。噴出された液化ガ
スはガス通路部53で断熱膨張して気化され冷却ガスと
なり、気放部52に一旦溜め込まれる(矢印b参照)。
気放部52には、上述した冷却パイプ体の基部3が取り
付けられるための凹部52Aが設けられており、基部3
を凹部52Aに嵌め込んでセットすると、気放部52と
冷却パイプ体とは連通する。
【0038】そのため、気放部52に蓄積された冷却ガ
スは基部内を通り、基部3に突出固定されている各パイ
プ4を通じて広がりながら被服に供給されるのである
(矢印c参照)。このように、冷却ガス供給部5に液化
ガス容器6をセットするだけで簡単に冷却流路が形成さ
れ、必要時、手軽に身体の冷却を行うことができる。こ
のように、冷却ガスの供給通路が中空の簡単な構造であ
るためにベスト自体の重量が非常に軽くなり、携帯に便
利であり、着用時の身体への負担も大きく軽減される。
【0039】しかも、液化ガス容器を取り外せるため
に、その分、不使用時に容積が小さくできる。また、液
化ガス容器6を新しいのと簡単に交換でき、そのため冷
却効果の持続が容易である。ところで、クーリングベス
トAに設けるパイプ4の本数は特に限定されない。ま
た、冷却ガス供給部5や液化ガス容器6は、合成樹脂製
のものとすることでクーリングベストとしての軽量化が
より向上する。
【0040】〔第2の実施の形態〕この実施の形態で
は、背部の中央領域から肩部領域に至る上半分、或いは
中央領域から腰部領域に至る下半分を冷却できるように
パイプ4を後身頃1に配設した例を示す。なお、以下、
第1の実施の形態におけるパイプ4と異なる取り付け形
態について主として説明する。図6及び図7は、本発明
のクーリングベストの実施の形態を示した背面図であ
る。
【0041】図6では、2本の長尺なパイプ4の系列4
a,4bを使用し、一方のパイプの系列4aを後身頃1
の左側上半分に、他方のパイプの系列4bを後身頃1の
右側上半分にそれぞれ配設した例である。より具体的に
は、後身頃1の裏地12と表地11の間において、中央
領域から肩部領域に至る左側上半分には、一方のパイプ
の系列4aが所定のピッチで数往復屈曲して(蛇行させ
て)取り付けられている。
【0042】同様な方法で、裏地12の中央領域から肩
部領域に至る右側上半分には、他方のパイプの系列4b
が所定のピッチで数往復屈曲して取り付けられている。
ここでのパイプ4には、上記図4(E)で述べたような
モジュラス中空繊維体を使用することがより望ましく、
各パイプ4a,4bは裏地12に対し部分的に糸9等で
結束固定されている〔図3(B)参照〕。この場合、パ
イプ4の先端の開口部は封鎖しておくことが好ましい。
【0043】図7では、2本のパイプの系列4a,4b
を使用し、一方のパイプの系列4aを後身頃1の中央領
域から腰部領域に至る左側下半分に、他方のパイプの系
列4bを後身頃1の中央領域から腰部領域に至る右側下
半分にそれぞれ配設した例(変形例)である。ここでの
パイプ4は基部3に取り付けられる主枝部43と、その
主枝部43から分岐された多数の小枝部44より構成さ
れている。各パイプの系列4a,4bに供給された冷却
ガスは主枝部43及び小枝部44を通過し、それらの各
開口部41から冷却ガスを噴出させる。
【0044】〔第3の実施の形態〕この実施の形態で
は、第2の実施の形態において背部のほぼ全体を冷却で
きるようにパイプ4を後身頃1に配設した例を示す。図
8及び図9は、本発明のクーリングベストの実施の形態
を示した背面図である。図8では、2本の長尺なパイプ
の系列4a,4b(好適には、前述したモジュラス中空
繊維体)を使用し、一方のパイプの系列4aを後身頃1
の腰部領域から肩部領域に至る左側半分のほぼ全域に、
他方のパイプの系列4bを後身頃1の腰部領域から肩部
領域に至る右側半分のほぼ全域にそれぞれ配設した例で
ある。パイプの系列4a,4bは、糸9で結束固定され
る。
【0045】図9では、主枝部43と小枝部44を有す
るパイプ4を複数本(ここでは6本のパイプの系列4a
〜4f)使用し、各パイプの系列を後身頃1の腰部領域
から肩部領域に至るほぼ全域に配設した例(変形例)で
ある。各パイプの系列4a〜4fは合成樹脂材よりな
り、裏地12に対して所定のピッチで数往復屈曲してポ
イント溶着により取り付けられている。これによれば、
パイプの系列4a,4bにより背部の肩部領域を冷却
し、パイプの系列4c,4dにより背部の中央領域を冷
却し、パイプの系列4e,4fにより背部の腰部領域を
冷却することができる。
【0046】〔第4の実施の形態〕上記した第1〜第3
の実施の形態においては、収納部の蓋部51Aを開くこ
とでパイプ4への冷却ガスの供給を停止させるが、ここ
ではその操作をより簡単に行うために開閉装置が設けら
れている例を示す。この開閉装置としては、例えば流路
開閉用のバルブ7(7A,7B)が用いられており、こ
こではパイプ4にバルブ7A,7Bが設けられた例で以
下、説明する。図10及び図11は、本発明のクーリン
グベストの実施の形態を示した背面図である。
【0047】図10では、2本の長尺なパイプ4の系列
4a,4bを使用し、一方のパイプの系列4aを後身頃
1の中央領域から肩部領域に至る上半分に、他方のパイ
プの系列4bを後身頃1の中央領域から腰部領域に至る
下半分にそれぞれ配設した例である。各パイプの系列4
a,4bは合成繊維材よりなり、裏地12に対して所定
のピッチで数往復屈曲して糸9で結束により取り付けら
れている。
【0048】ここでの各パイプの系列4a,4bには、
流路開閉用のバルブ7(7A,7B)がそれぞれ設けら
れているため、そのバルブ7A,7Bの切り替えにより
冷却能力を自由に調節することができる。すなわち、バ
ルブ7A及びバルブ7Bを開けば両方のパイプの系列4
a,4bに気化ガスが供給され背部全体を冷却すること
ができる。また、バルブ7Aのみを開けば一方のパイプ
の系列4aにのみ気化ガスが供給されるので背部の中央
領域から肩部領域を冷却することができ、逆にバルブ7
Bのみを開けば他方のパイプの系列4bにのみ気化ガス
が供給されるので背部の中央領域から腰部領域を冷却す
ることができる。
【0049】図11では、2本のパイプ4の系列4a,
4bを使用し、一方のパイプの系列4aを後身頃1の中
央領域から腰部領域に至る下半分に、他方のパイプの系
列4bも一方のパイプの系列4aと同じように所定の間
隔で平行してそれぞれ配設した例(変形例)である。各
パイプの系列4a,4bは合成繊維材よりなり、裏地1
2に対して所定のピッチで数往復屈曲して糸9で結束に
より取り付けられている。
【0050】ここでの一方のパイプの系列4a,4bに
は、バルブ7(7A,7B)がそれぞれ設けられている
ため、そのバルブ7の切り替えにより冷却能力を自由に
調節することができる。すなわち、バルブ7Aだけを開
いた状態より両方のバルブ7A,7Bを開いた状態の方
が両パイプの系列4a,4bに冷却ガスが供給されるの
で背部の中央領域から腰部領域を強力に冷却することが
できる。
【0051】以上、本発明を説明してきたが、本発明
は、実施の形態に限定されるものではなく、その本質か
ら逸脱しない範囲で、他の種々な変形例が可能であるこ
とは言うまでもない。例えば、クーリングベストとして
は、ベスト状以外の、半袖状のもの、長袖状のもの、或
いはつなぎ服状のものも当然採用可能である。
【0052】第1の実施の形態のパイプを図7及び図9
のように枝分かれしたパイプとしてもよく、同様なこと
が図6及び第4の実施の形態でも言える。また、第1の
実施の形態において、背部全体を冷却できるように、又
は背部の中央領域から腰部領域を冷却できるように放射
状にパイプを設けてもよい。また、第4の実施の形態に
おいて、背部全体を冷却できるように、又は背部の中央
領域から肩部領域を冷却できるようにパイプを設けても
よい。第1〜第4の実施の形態において、パイプを表地
に取り付けてもよい。第1〜第4の実施の形態におい
て、パイプを前身頃まで延長するように設けてもよい。
そうすることで、身体の胸部及び背部両方を冷却するこ
とができ冷却能力が向上される。この場合、パイプにバ
ルブが設けられているほうがより望ましい。
【0053】更にまた、第1〜第4の実施の形態におい
て、パイプを前身頃のみに、また前身頃及び後身頃に別
々に設けても当然よい。この場合も、パイプにバルブが
設けられているほうがより望ましい。また、上記実施の
形態では冷却ガス供給部を収納するポケットを後身頃の
腰部の位置に設けたが、必ずしもこの位置に限るもので
はない。また、冷却ガス供給部は前身頃、例えば、その
側面に近いポケットに収納することも当然可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明のクーリングベストは、着用者の
好む冷却を自由に行え、またベストに具備される冷却パ
イプ体Pや冷却ガス供給部の構造を簡素化して軽くする
ことができた。そのため、着用性が非常に優れたものと
なる。
【0055】また、ベストを着用しても嵩張ることはな
く、身体の動きに後身頃(若しくは前身頃及び後身頃の
両面、又は前身頃)が自由に追従でき、しかも身体に柔
らかくフィットするため圧迫感もない。また、冷却ガス
容器を新しいものと交換することにより、冷却が継続
(持続)する。また冷却パイプ体を選択することによ
り、異なる冷却態様のクーリングベストの製造が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態におけるク
ーリングベストを示し、(A)は、正面図、(B)は背
面図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態におけるパ
イプを示した図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態におけるパ
イプの取り付け形態を示した図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施の形態におけるパ
イプの他の変形例を示した図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態における冷
却ガス供給部を示した図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の形態におけるク
ーリングベストを示した背面図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態の変形例に
おけるクーリングベストを示した背面図である。
【図8】図8は、本発明の第3の実施の形態におけるク
ーリングベストを示した背面図である。
【図9】図9は、本発明の第3の実施の形態の変形例に
おけるクーリングベストを示した背面図である。
【図10】図10は、本発明の第4の実施の形態におけ
るクーリングベストを示した背面図である。
【図11】図11は、本発明の第4の実施の形態の変形
例におけるクーリングベストを示した背面図である。
【符号の説明】
A…クーリングベスト 1…後身頃 1A…ポケット 11…表地 12…裏地 2(21,22)…前身頃 3…基部 4…パイプ 4a〜4f…パイプの系列 41…開口部 42…小孔 43…主枝部 44…小枝部 5…冷却ガス供給部 51…収納部 51A…蓋部 52…気放部 52A…凹部 53…ガス通路部 53A…小穴 6…液化ガス容器 61…ノズル 7…バルブ 7A,7B…バルブ 1A…ポケット 8…ワンポイント溶着 9…糸 P…冷却パイプ体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体を冷やすために冷却ガスを吹き出す
    冷却パイプ体と該冷却パイプ体に冷却ガスを供給する冷
    却ガス供給部とを備えたクーリングベスト。
  2. 【請求項2】 前身頃と後身頃とよりなり身体を冷やす
    ためのクーリングベストであって、クーリングベストが
    表地と裏地との2重に形成され、該表地と裏地との間に
    冷却ガス供給部に連結された冷却ガスを吹き出すための
    冷却パイプ体が配設されていることを特徴とするクーリ
    ングベスト。
  3. 【請求項3】 前身頃と後身頃とよりなる身体を冷やす
    ためのクーリングベストであって、クーリングベストが
    表地と裏地との2重に形成され、該表地と裏地との間に
    冷却ガス供給部に連結された冷却ガスを吹き出すための
    冷却パイプ体が配設され、冷却供給部が後身頃のポケッ
    トに収納されていることを特徴とするクーリングベス
    ト。
  4. 【請求項4】 冷却パイプ体のパイプが、先端の開口部
    のみを備えていることを特徴とする請求項2記載のクー
    リングベスト。
  5. 【請求項5】 冷却パイプ体のパイプが、先端の開口部
    と途中の開口部を備えていることを特徴とする請求項2
    記載のクーリングベスト。
  6. 【請求項6】 冷却パイプ体のパイプが、途中の開口部
    のみを備えていることを特徴とする請求項2記載のクー
    リングベスト。
  7. 【請求項7】 冷却パイプ体のパイプが、屈曲性のある
    合成樹脂材よりなることを特徴とする請求項2記載のク
    ーリングベスト。
  8. 【請求項8】 冷却パイプ体のパイプが、通気性の合成
    繊維材よりなることを特徴とする請求項2記載のクーリ
    ングベスト。
  9. 【請求項9】 冷却ガス供給部と冷却パイプ体との間に
    流路開閉用のバルブが設けられていることを特徴とする
    請求項2記載のクーリングベスト。
  10. 【請求項10】 冷却ガス供給部が、液化ガス容器を収
    納する収納部と該液化ガス容器から気化したガスを貯蓄
    する気放部とよりなることを特徴とする請求項2記載の
    クーリングベスト。
  11. 【請求項11】 液化ガス容器を収納部に収納して、収
    納部の蓋部を閉じることにより冷却パイフ体から冷却ガ
    スを吹き出すようにしたことを特徴とする請求項7記載
    のクーリングベスト。
  12. 【請求項12】 前身頃と後身頃とよりなり身体を冷や
    すためのクーリングベストであって、クーリングベスト
    が表地と裏地との2重に形成され、該表地と裏地との間
    に冷却ガス供給部に連結された冷却ガスを吹き出すため
    の冷却パイプ体が配設され、冷却供給部は後身頃のポケ
    ットに収納され、冷却ガス供給部と冷却パイプ体との間
    に流路開閉用のバルブが設けられ、液化ガス容器を収納
    部に収納して、収納部の蓋部を閉じることにより冷却バ
    イプ体から冷却ガスを吹き出すようにしたことを特徴と
    するクーリングベスト。
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