JP2002242017A - 色彩互変性かつら - Google Patents
色彩互変性かつらInfo
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- JP2002242017A JP2002242017A JP2001038772A JP2001038772A JP2002242017A JP 2002242017 A JP2002242017 A JP 2002242017A JP 2001038772 A JP2001038772 A JP 2001038772A JP 2001038772 A JP2001038772 A JP 2001038772A JP 2002242017 A JP2002242017 A JP 2002242017A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱又は冷熱の適用により、相異なる色彩に互
変的に変位させることができ、前記変位した色彩の何れ
かを、常温域で択一的に記憶保持する、色彩互変性かつ
らの提供。 【解決手段】 特定の熱変色性顔料を繊維形成性重合体
中に分散状態に保持させて形成したフィラメントを用
い、熱又は冷熱の適用により、有色(1)と有色(2)
の相異なる色彩に互変的に変位させることができ、前記
変位した有色(1)又は有色(2)の何れかの色彩が、
少なくとも20℃〜30℃の環境温度域において、択一
的に記憶保持させる色彩互変性かつらを構成する。
変的に変位させることができ、前記変位した色彩の何れ
かを、常温域で択一的に記憶保持する、色彩互変性かつ
らの提供。 【解決手段】 特定の熱変色性顔料を繊維形成性重合体
中に分散状態に保持させて形成したフィラメントを用
い、熱又は冷熱の適用により、有色(1)と有色(2)
の相異なる色彩に互変的に変位させることができ、前記
変位した有色(1)又は有色(2)の何れかの色彩が、
少なくとも20℃〜30℃の環境温度域において、択一
的に記憶保持させる色彩互変性かつらを構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色彩互変性かつらに
関する。更に詳細には、熱又は冷熱の適用により、有色
(1)と有色(2)の相異なる色彩に互変的に変位させ
ることができ、前記変位した有色(1)又は有色(2)
の何れかの色彩が、少なくとも20℃〜30℃の温度域
において、択一的に記憶保持されるフィラメントにより
構成された色彩互変性かつらに関する。
関する。更に詳細には、熱又は冷熱の適用により、有色
(1)と有色(2)の相異なる色彩に互変的に変位させ
ることができ、前記変位した有色(1)又は有色(2)
の何れかの色彩が、少なくとも20℃〜30℃の温度域
において、択一的に記憶保持されるフィラメントにより
構成された色彩互変性かつらに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱変色性かつらに関し、幾つ
かの提案が開示されている(実開昭59−83932号
公報、特開昭62−149907号公報等)。前記提案
は、温度変化により色変化させることができるとして
も、色変化に要した熱又は冷熱の適用を取り去ると、直
ちに元の色彩に戻り、常温域では、変化した色彩を記憶
保持することができないし、触感、光沢等の擬毛性を必
ずしも満足させていなかった。
かの提案が開示されている(実開昭59−83932号
公報、特開昭62−149907号公報等)。前記提案
は、温度変化により色変化させることができるとして
も、色変化に要した熱又は冷熱の適用を取り去ると、直
ちに元の色彩に戻り、常温域では、変化した色彩を記憶
保持することができないし、触感、光沢等の擬毛性を必
ずしも満足させていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱的手段に
より相異なる色彩を備えた様相にユーザーが互変的に変
位させることができ、前記変位させた様相を常温域で択
一的に記憶保持し、前記様相が日常の生活温度範囲にお
ける外気温度で変化することがなく、単一のかつらで色
彩の相異なる、二種のかつらとしてユーザーの好みに応
じて、互変的な色彩の選択性を有すると共に、かつら本
来のしなやかで柔軟な擬毛的触感を兼備したフィラメン
トから構成される、色彩互変性かつらを提供しようとす
るものである。
より相異なる色彩を備えた様相にユーザーが互変的に変
位させることができ、前記変位させた様相を常温域で択
一的に記憶保持し、前記様相が日常の生活温度範囲にお
ける外気温度で変化することがなく、単一のかつらで色
彩の相異なる、二種のかつらとしてユーザーの好みに応
じて、互変的な色彩の選択性を有すると共に、かつら本
来のしなやかで柔軟な擬毛的触感を兼備したフィラメン
トから構成される、色彩互変性かつらを提供しようとす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱又は冷熱の
適用により、有色(1)と有色(2)の相異なる色彩に
互変的に変位させることができ、前記変位した有色
(1)又は有色(2)の何れかの色彩が、少なくとも2
0℃〜30℃の環境温度域において、択一的に記憶保持
される色彩互変性かつらであって、繊維形成性重合体中
に熱変色性顔料が分散状態にブレンドされて形成され
た、外径30〜200μmのフィラメントにより構成さ
れてなり、前記フィラメント中には、0.1〜30重量
%の熱変色性顔料を含有しており、前記熱変色性顔料
が、温度−色濃度曲線におけるヒステリシス幅ΔHが1
2〜60℃を示して発消色し、完全発色温度t1 、発色
開始温度t2、消色開始温度t3 、完全消色温度t4 と
するとき、実質的色彩保持温度幅ΔT(=t3 −t2 )
が10〜40℃であり、且つ、ΔA(=t2−t1 )及び
/又はΔB(=t4−t3 )が1〜10℃である、前記各
温度範囲内を満たす任意の顔料が選ばれてなることを特
徴とする色彩互変性かつらを要件とする。
適用により、有色(1)と有色(2)の相異なる色彩に
互変的に変位させることができ、前記変位した有色
(1)又は有色(2)の何れかの色彩が、少なくとも2
0℃〜30℃の環境温度域において、択一的に記憶保持
される色彩互変性かつらであって、繊維形成性重合体中
に熱変色性顔料が分散状態にブレンドされて形成され
た、外径30〜200μmのフィラメントにより構成さ
れてなり、前記フィラメント中には、0.1〜30重量
%の熱変色性顔料を含有しており、前記熱変色性顔料
が、温度−色濃度曲線におけるヒステリシス幅ΔHが1
2〜60℃を示して発消色し、完全発色温度t1 、発色
開始温度t2、消色開始温度t3 、完全消色温度t4 と
するとき、実質的色彩保持温度幅ΔT(=t3 −t2 )
が10〜40℃であり、且つ、ΔA(=t2−t1 )及び
/又はΔB(=t4−t3 )が1〜10℃である、前記各
温度範囲内を満たす任意の顔料が選ばれてなることを特
徴とする色彩互変性かつらを要件とする。
【0005】更には、繊維形成性重合体は、ポリオレフ
ィン系樹脂及び/又はポリオレフィン系樹脂に熱可塑性
樹脂がブレンドされてなり、曲げ弾性率が300MPa
〜1500MPaの範囲にあること、更には、ポリオレ
フィン系樹脂が、ポリプロピレン−エチレンランダムコ
ポリマー、ブロックコポリマー、ポリプロピレンとポリ
エチレンのブレンド樹脂のいずれかより選ばれること、
更には、熱可塑性樹脂が、エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂、アクリル酸エステル樹脂、エチレン−アクリル酸
エステル共重合樹脂から選ばれる樹脂、又は、ポリエス
テル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、スチレン系か
ら選ばれるエラストマーであること、更には、繊維形成
性重合体は、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン1
2、ナイロン6−12共重合体から選ばれるポリアミド
系樹脂であること、更には、フィラメントは、熱変色性
顔料がブレンドされた芯部と、熱変色性顔料がブレンド
されていない鞘部とからなる、芯鞘型複合繊維の形態で
あること、更には、芯部及び鞘部は、ポリオレフィン系
樹脂同士、又はポリアミド系樹脂同士であること、更に
は、熱変色性顔料は、(イ)電子供与性呈色性有機化合
物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈
色反応の生起温度を決める反応媒体の均質相溶体からな
る可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包させ
た、マイクロカプセル形態の顔料であること、更には、
熱変色性顔料は、外面の少なくとも一部に窪みを有する
非円形断面形状のカプセル形態の顔料であること、有色
(1)又は有色(2)は、ブラック、ブラウン、ブロン
ド、又はレッドの何れかの色彩であること、更には、難
燃剤がフィラメントに対し、1〜25重量%混合分散さ
れてなること、等を要件とする。
ィン系樹脂及び/又はポリオレフィン系樹脂に熱可塑性
樹脂がブレンドされてなり、曲げ弾性率が300MPa
〜1500MPaの範囲にあること、更には、ポリオレ
フィン系樹脂が、ポリプロピレン−エチレンランダムコ
ポリマー、ブロックコポリマー、ポリプロピレンとポリ
エチレンのブレンド樹脂のいずれかより選ばれること、
更には、熱可塑性樹脂が、エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂、アクリル酸エステル樹脂、エチレン−アクリル酸
エステル共重合樹脂から選ばれる樹脂、又は、ポリエス
テル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、スチレン系か
ら選ばれるエラストマーであること、更には、繊維形成
性重合体は、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン1
2、ナイロン6−12共重合体から選ばれるポリアミド
系樹脂であること、更には、フィラメントは、熱変色性
顔料がブレンドされた芯部と、熱変色性顔料がブレンド
されていない鞘部とからなる、芯鞘型複合繊維の形態で
あること、更には、芯部及び鞘部は、ポリオレフィン系
樹脂同士、又はポリアミド系樹脂同士であること、更に
は、熱変色性顔料は、(イ)電子供与性呈色性有機化合
物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈
色反応の生起温度を決める反応媒体の均質相溶体からな
る可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包させ
た、マイクロカプセル形態の顔料であること、更には、
熱変色性顔料は、外面の少なくとも一部に窪みを有する
非円形断面形状のカプセル形態の顔料であること、有色
(1)又は有色(2)は、ブラック、ブラウン、ブロン
ド、又はレッドの何れかの色彩であること、更には、難
燃剤がフィラメントに対し、1〜25重量%混合分散さ
れてなること、等を要件とする。
【0006】前記において、繊維形成性重合体として
は、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレン−
エチレンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリブタジエ
ン、ポリメチルペンテン、ポリスチレン、スチレンブタ
ジエン樹脂、エチレン−プロピレンラバー、ナイロン1
2、ナイロン11、ナイロン6、ナイロン6−11共重
合体、ナイロンエラストマー等のポリアミド類、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレ
ート等のポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合樹脂、アクリロニトリル系重
合体、アクリロニトリル30〜70重量%と塩化ビニル
及び/又は塩化ビニリデン30〜70重量%とを主成分
とする重合体等が挙げられ、前記に限らず、繊維形成性
重合体であれば特に限定されるものではない。
は、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレン−
エチレンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリブタジエ
ン、ポリメチルペンテン、ポリスチレン、スチレンブタ
ジエン樹脂、エチレン−プロピレンラバー、ナイロン1
2、ナイロン11、ナイロン6、ナイロン6−11共重
合体、ナイロンエラストマー等のポリアミド類、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレ
ート等のポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合樹脂、アクリロニトリル系重
合体、アクリロニトリル30〜70重量%と塩化ビニル
及び/又は塩化ビニリデン30〜70重量%とを主成分
とする重合体等が挙げられ、前記に限らず、繊維形成性
重合体であれば特に限定されるものではない。
【0007】人工かつらにあっては、フィラメントの外
径が30μm以下では擬毛的外観に欠けることに加え
て、1フィラメント当たりの絶対重量の不足により、逆
立った状態をとりがちであり、擬毛的性状に欠ける。一
方、外径が200μmを超えると外観の違和感に加えて
触感が粗剛となり、外径30μm〜200μm(好まし
くは、60μm〜150μm)が実用的許容範囲であ
る。
径が30μm以下では擬毛的外観に欠けることに加え
て、1フィラメント当たりの絶対重量の不足により、逆
立った状態をとりがちであり、擬毛的性状に欠ける。一
方、外径が200μmを超えると外観の違和感に加えて
触感が粗剛となり、外径30μm〜200μm(好まし
くは、60μm〜150μm)が実用的許容範囲であ
る。
【0008】前記繊維形成性重合体において、ポリオレ
フィン系樹脂にあっては、擬毛としての触感が樹脂の曲
げ弾性率に大きく依存し、曲げ弾性率が300MPa未
満の系では触感が軟弱であり、外部応力を受けると腰が
ないため元の状態に回復し難い。一方、曲げ弾性率が1
500MPaを超えると、触感が顕著に粗剛となり、擬
毛性を有さず、実用に供し難い。曲げ弾性率が300〜
1500MPaの範囲にある、低密度ポリエチレン、線
状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、或いはポリプ
ロピレン−エチレンコポリマーの単独、又は前記重合体
の複数の組合わせが好ましく、中でも、ポリプロピレン
−エチレンランダムコポリマーが、擬毛としての引張強
度を満たすと共に、しなやかな柔軟性を備えており、更
に好ましい。
フィン系樹脂にあっては、擬毛としての触感が樹脂の曲
げ弾性率に大きく依存し、曲げ弾性率が300MPa未
満の系では触感が軟弱であり、外部応力を受けると腰が
ないため元の状態に回復し難い。一方、曲げ弾性率が1
500MPaを超えると、触感が顕著に粗剛となり、擬
毛性を有さず、実用に供し難い。曲げ弾性率が300〜
1500MPaの範囲にある、低密度ポリエチレン、線
状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、或いはポリプ
ロピレン−エチレンコポリマーの単独、又は前記重合体
の複数の組合わせが好ましく、中でも、ポリプロピレン
−エチレンランダムコポリマーが、擬毛としての引張強
度を満たすと共に、しなやかな柔軟性を備えており、更
に好ましい。
【0009】前記ポリオレフィン系樹脂を主体とする系
にあっては、ブレンドされた熱変色性顔料の可逆的熱変
色機能を損なうことなく持続して有効に発現させること
ができるが、消色時の微かな残色が色彩の互変性に悪影
響を与える組み合わせにあっては、ポリオレフィン系樹
脂に対し、ポリアミド系樹脂(エラストマーを含む)を
0.1〜50重量%(好ましくは、0.5〜40重量
%)ブレンドすることにより、前記消色時の微かな残色
の発生を未然に防止することができる。前記消色時の微
かな淡い残色の現象は、ポリオレフィン系樹脂の生成時
に添加された重合触媒が熱変色性顔料に何らかの影響を
及ぼしたものと推察されるが、前記ポリアミド系樹脂
(エラストマーを含む)の添加により、前記残色を効果
的に解消できることを見出した。
にあっては、ブレンドされた熱変色性顔料の可逆的熱変
色機能を損なうことなく持続して有効に発現させること
ができるが、消色時の微かな残色が色彩の互変性に悪影
響を与える組み合わせにあっては、ポリオレフィン系樹
脂に対し、ポリアミド系樹脂(エラストマーを含む)を
0.1〜50重量%(好ましくは、0.5〜40重量
%)ブレンドすることにより、前記消色時の微かな残色
の発生を未然に防止することができる。前記消色時の微
かな淡い残色の現象は、ポリオレフィン系樹脂の生成時
に添加された重合触媒が熱変色性顔料に何らかの影響を
及ぼしたものと推察されるが、前記ポリアミド系樹脂
(エラストマーを含む)の添加により、前記残色を効果
的に解消できることを見出した。
【0010】ポリオレフィン系樹脂の曲げ弾性率が、1
500MPaを越える樹脂種の系では、曲げ弾性率が3
00MPa以下の熱可塑性樹脂、例えば、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂、アクリル酸エステル樹脂、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合樹脂等、或いはポリエス
テル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、スチレン系か
ら選ばれるエラストマー等、をブレンドして基体樹脂と
なし、前記基体樹脂の曲げ弾性率を300MPa〜15
00MPaの範囲に調整してフィラメント化することに
より、しなやかさと、適度な柔軟性と、フィラメント強
度を備えることができる。
500MPaを越える樹脂種の系では、曲げ弾性率が3
00MPa以下の熱可塑性樹脂、例えば、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂、アクリル酸エステル樹脂、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合樹脂等、或いはポリエス
テル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、スチレン系か
ら選ばれるエラストマー等、をブレンドして基体樹脂と
なし、前記基体樹脂の曲げ弾性率を300MPa〜15
00MPaの範囲に調整してフィラメント化することに
より、しなやかさと、適度な柔軟性と、フィラメント強
度を備えることができる。
【0011】前記繊維形成性重合体として、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン6−12共
重合体から選ばれるポリアミド系樹脂の単独、又は前記
複数の樹脂をブレンドした系にあっては、擬毛フィラメ
ントとしての光沢性、しなやかな触感性に富み、所期の
熱変色機能を持続して有効に発現させる。
6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン6−12共
重合体から選ばれるポリアミド系樹脂の単独、又は前記
複数の樹脂をブレンドした系にあっては、擬毛フィラメ
ントとしての光沢性、しなやかな触感性に富み、所期の
熱変色機能を持続して有効に発現させる。
【0012】本発明におけるフィラメントは、更に、芯
鞘型複合繊維形態(図1参照)に構成することにより、
耐光堅牢性、洗濯堅牢性、摩擦堅牢性等の耐久性と、光
沢性を更に向上させることができる。又、複合繊維化す
ることにより、熱変色性顔料、添加剤等の成分の表面へ
の露出がなく、これらの成分が人の肌に直接的に触れる
ことがなく、衛生、安全性の面からみて、有効である。
前記芯部(A)と鞘部(B)は、異種の樹脂との組合わ
せであってもよいが、同一構造の樹脂同士の組合わせが
界面の接合性に優れ、剥離の危険もなく、一体化した高
強度の繊維物性を与えることができ、更には、同一の屈
折率をもつ同一性状の樹脂の組合わせであるから、繊維
全体としての透明性、光沢性に富む上、繊維化工程、殊
に延伸処理工程において、樹脂相互の延伸性が同一であ
るので、一定の延伸倍率に設定でき、目的の繊維強度の
複合繊維形態のフィラメントが得られる。
鞘型複合繊維形態(図1参照)に構成することにより、
耐光堅牢性、洗濯堅牢性、摩擦堅牢性等の耐久性と、光
沢性を更に向上させることができる。又、複合繊維化す
ることにより、熱変色性顔料、添加剤等の成分の表面へ
の露出がなく、これらの成分が人の肌に直接的に触れる
ことがなく、衛生、安全性の面からみて、有効である。
前記芯部(A)と鞘部(B)は、異種の樹脂との組合わ
せであってもよいが、同一構造の樹脂同士の組合わせが
界面の接合性に優れ、剥離の危険もなく、一体化した高
強度の繊維物性を与えることができ、更には、同一の屈
折率をもつ同一性状の樹脂の組合わせであるから、繊維
全体としての透明性、光沢性に富む上、繊維化工程、殊
に延伸処理工程において、樹脂相互の延伸性が同一であ
るので、一定の延伸倍率に設定でき、目的の繊維強度の
複合繊維形態のフィラメントが得られる。
【0013】本発明に適用する熱変色性顔料は、図2の
説明図に示す如く、温度変化による着色濃度の変化をプ
ロットした曲線の形状が、温度を発色温度域より低温側
から高温へと変化させる場合と、逆に高温側から低温側
へ変化させる場合とで大きく異なる経路を辿って変色
し、t1 以下の温度域で実質的に完全発色状態となり、
前記発色状態は、t3 で消色を開始し、t4 以上の温度
域で実質的に完全消色状態となり、前記完全消色状態か
らの温度降下により、t2 で発色を開始し、t1 で実質
的に完全発色状態を呈する。
ここで、ΔHはt1 とt2 の中間温度
と、t3 とt4 の中間温度との間の温度幅を示し、実質
的色彩保持温度幅ΔTは、t2 とt3 との間の温度幅で
あり、完全発色状態と完全消色状態が互変性を示して、
前記いずれかの状態が択一的に実質的に記憶保持される
温度域である。又、ΔA(=t2 −t1 )は、消色状態
から発色状態への移行の温度幅を示し、ΔB(=t4 −
t3 )は、発色状態から消色状態への移行の温度幅を示
し、両者は共に温度幅が小さくなるにつれ、発色状態へ
の移行、或いは消色状態への移行の感度が向上すると共
に、変色過渡期にある中間的な発色濃度を示す温度域を
狭め、中間的な色彩の視覚を極力抑制して、鮮明な色彩
を効果的に発現させて識別させることができる。本発明
は、前記した熱変色性顔料のうち、ΔHが12〜60℃
を示して発消色し、実質的色彩保持温度幅ΔT(=t3
−t2 )が10〜40℃であり、且つ、ΔA(=t2−t
1 )及び/又はΔB(=t4−t3 )が1〜10℃(好ま
しくは、1〜7℃)であり、前記各温度範囲内にある任
意の顔料が選ばれてなることを要件とする。前記ΔT値
が10℃未満では、互変的に変化した有色(1)又は有
色(2)の状態を記憶保持する温度幅が狭過ぎ、僅かの
温度変化により互変して、常態で不用意な色彩を露呈さ
せることになり、好ましくない。又、ΔT値の上限が4
0℃程度であれば、生活温度範囲における色彩の保持温
度幅としては充分であり、これ以上の保持温度幅を要し
ない。ここで、本発明に適用の熱変色性顔料自体は、発
色と消色との互変的変色を呈するので、有色の着色剤
(非熱変色性の汎用の染料、顔料等)を併存させること
により、前記有色(1)と有色(2)との互変的色変化
を呈するよう構成することができる。前記ΔA値、ΔB
値を10℃以下の範囲に特定することにより、互変時の
感度を高め、有色(1)と有色(2)の中間色の不本意
な色彩が露呈し、滞留する温度幅を狭く限定して、所期
の完全に彩色された有色(1)と有色(2)との互変的
変位を速やかになし、中間色の色彩の視覚による不具合
を最低限に抑える。尚、前記有色(1)又は有色(2)
は、ブラック、ブラウン、ブロンド、又は、レッドの何
れかの色彩が汎用的であるが、前記色彩に限定されず、
ブルー、イエロー、ピンク、その他の色彩や、多様な色
濃度に設定されたものが有効である。
説明図に示す如く、温度変化による着色濃度の変化をプ
ロットした曲線の形状が、温度を発色温度域より低温側
から高温へと変化させる場合と、逆に高温側から低温側
へ変化させる場合とで大きく異なる経路を辿って変色
し、t1 以下の温度域で実質的に完全発色状態となり、
前記発色状態は、t3 で消色を開始し、t4 以上の温度
域で実質的に完全消色状態となり、前記完全消色状態か
らの温度降下により、t2 で発色を開始し、t1 で実質
的に完全発色状態を呈する。
ここで、ΔHはt1 とt2 の中間温度
と、t3 とt4 の中間温度との間の温度幅を示し、実質
的色彩保持温度幅ΔTは、t2 とt3 との間の温度幅で
あり、完全発色状態と完全消色状態が互変性を示して、
前記いずれかの状態が択一的に実質的に記憶保持される
温度域である。又、ΔA(=t2 −t1 )は、消色状態
から発色状態への移行の温度幅を示し、ΔB(=t4 −
t3 )は、発色状態から消色状態への移行の温度幅を示
し、両者は共に温度幅が小さくなるにつれ、発色状態へ
の移行、或いは消色状態への移行の感度が向上すると共
に、変色過渡期にある中間的な発色濃度を示す温度域を
狭め、中間的な色彩の視覚を極力抑制して、鮮明な色彩
を効果的に発現させて識別させることができる。本発明
は、前記した熱変色性顔料のうち、ΔHが12〜60℃
を示して発消色し、実質的色彩保持温度幅ΔT(=t3
−t2 )が10〜40℃であり、且つ、ΔA(=t2−t
1 )及び/又はΔB(=t4−t3 )が1〜10℃(好ま
しくは、1〜7℃)であり、前記各温度範囲内にある任
意の顔料が選ばれてなることを要件とする。前記ΔT値
が10℃未満では、互変的に変化した有色(1)又は有
色(2)の状態を記憶保持する温度幅が狭過ぎ、僅かの
温度変化により互変して、常態で不用意な色彩を露呈さ
せることになり、好ましくない。又、ΔT値の上限が4
0℃程度であれば、生活温度範囲における色彩の保持温
度幅としては充分であり、これ以上の保持温度幅を要し
ない。ここで、本発明に適用の熱変色性顔料自体は、発
色と消色との互変的変色を呈するので、有色の着色剤
(非熱変色性の汎用の染料、顔料等)を併存させること
により、前記有色(1)と有色(2)との互変的色変化
を呈するよう構成することができる。前記ΔA値、ΔB
値を10℃以下の範囲に特定することにより、互変時の
感度を高め、有色(1)と有色(2)の中間色の不本意
な色彩が露呈し、滞留する温度幅を狭く限定して、所期
の完全に彩色された有色(1)と有色(2)との互変的
変位を速やかになし、中間色の色彩の視覚による不具合
を最低限に抑える。尚、前記有色(1)又は有色(2)
は、ブラック、ブラウン、ブロンド、又は、レッドの何
れかの色彩が汎用的であるが、前記色彩に限定されず、
ブルー、イエロー、ピンク、その他の色彩や、多様な色
濃度に設定されたものが有効である。
【0014】本発明のかつらを構成するフィラメント
は、前記した有色(1)又は有色(2)の何れかの様相
が、少なくとも20℃〜30℃の環境温度域で択一的に
完全に保持されることを要件とするものであり、前記し
たΔT値を満たす範囲内で、日常的な生活環境温度域で
有色(1)又は有色(2)が択一的に不変的に保持させ
る色彩互変性かつらを構成することができる。
は、前記した有色(1)又は有色(2)の何れかの様相
が、少なくとも20℃〜30℃の環境温度域で択一的に
完全に保持されることを要件とするものであり、前記し
たΔT値を満たす範囲内で、日常的な生活環境温度域で
有色(1)又は有色(2)が択一的に不変的に保持させ
る色彩互変性かつらを構成することができる。
【0015】前記熱変色性顔料は、(イ)電子供与性呈
色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)
前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体の均質
相溶体からなる可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル
に内包させた、本出願人が提案した特公平4−1715
4号公報、特開平7−179777号公報、特開平7−
33997号公報等に記載されている顔料のうち、前記
した要件を満たす顔料が選択的に使用できる。尚、熱変
色性顔料は、前記した(イ)、(ロ)、(ハ)の三成分
を含む微粒子形態のもの、例えば、バインダー樹脂と共
にブレンドした粒状物や前記粒状物を別の樹脂で被覆し
たもの、等であってもよいが、前記したマイクロカプセ
ル形態のものが、鮮明且つ高発色濃度を示すと共に、均
質性、分散安定性、耐薬品性等に優れており、最も効果
的である。
色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)
前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体の均質
相溶体からなる可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル
に内包させた、本出願人が提案した特公平4−1715
4号公報、特開平7−179777号公報、特開平7−
33997号公報等に記載されている顔料のうち、前記
した要件を満たす顔料が選択的に使用できる。尚、熱変
色性顔料は、前記した(イ)、(ロ)、(ハ)の三成分
を含む微粒子形態のもの、例えば、バインダー樹脂と共
にブレンドした粒状物や前記粒状物を別の樹脂で被覆し
たもの、等であってもよいが、前記したマイクロカプセ
ル形態のものが、鮮明且つ高発色濃度を示すと共に、均
質性、分散安定性、耐薬品性等に優れており、最も効果
的である。
【0016】前記熱変色性組成物は、マイクロカプセル
に内包させる手段としては、界面重合法、界面重縮合
法、インサイチュー法、コアセルベート法等、公知のカ
プセル化方法が適用される。適用する熱変色性顔料の粒
子径は、0.5〜30μmの範囲、好ましくは、1〜1
0μmの範囲にあることが、変色の鋭敏性、持久性、加
工適性等の面で有効である。粒子径が30μmを超える
系にあっては、均質な分散性を保持し難く、一方、0.
5μm未満の系にあっては、水性媒体中に懸濁した状態
でマイクロカプセル化した熱変色性顔料が得られるとし
ても、濾別、又は遠心分離等によるカプセル化顔料の単
離に難がある上、強度的に不十分である。本発明のカプ
セル化された熱変色性顔料にあっては、熱変色性組成物
/マイクロカプセル壁膜=7/1〜1/1(重量比)の
範囲にあることが望ましい。熱変色性組成物の比率が前
記範囲より大になると壁膜の厚みが肉薄になり過ぎて、
内包した熱変色性組成物の保護機能の低下がみられる。
一方、壁膜の比率が前記範囲より大になると壁膜強度が
向上し、保護機能は高められるが、熱変色性組成物の相
対的な比率の低下により発色濃度の低下を来し、好まし
くない。前記マイクロカプセル形態の熱変色性顔料は、
真円状の断面をもつ球体であってもよいが、外面の少な
くとも一部が図示例(図3〜図5)の如く窪みを有し、
非円形断面形状のものが、外圧により適宜に弾性変形
し、圧力を緩和でき、カプセル膜の破壊が抑制される効
果があり、フィラメントの製造過程において、マイクロ
カプセル顔料が軸線方向に配向する傾向にあり、前記弾
性変形性と相まって圧力が緩和され、壁膜が破壊される
こともないので所期の熱変色機能を有効に発現させるこ
とができる。
に内包させる手段としては、界面重合法、界面重縮合
法、インサイチュー法、コアセルベート法等、公知のカ
プセル化方法が適用される。適用する熱変色性顔料の粒
子径は、0.5〜30μmの範囲、好ましくは、1〜1
0μmの範囲にあることが、変色の鋭敏性、持久性、加
工適性等の面で有効である。粒子径が30μmを超える
系にあっては、均質な分散性を保持し難く、一方、0.
5μm未満の系にあっては、水性媒体中に懸濁した状態
でマイクロカプセル化した熱変色性顔料が得られるとし
ても、濾別、又は遠心分離等によるカプセル化顔料の単
離に難がある上、強度的に不十分である。本発明のカプ
セル化された熱変色性顔料にあっては、熱変色性組成物
/マイクロカプセル壁膜=7/1〜1/1(重量比)の
範囲にあることが望ましい。熱変色性組成物の比率が前
記範囲より大になると壁膜の厚みが肉薄になり過ぎて、
内包した熱変色性組成物の保護機能の低下がみられる。
一方、壁膜の比率が前記範囲より大になると壁膜強度が
向上し、保護機能は高められるが、熱変色性組成物の相
対的な比率の低下により発色濃度の低下を来し、好まし
くない。前記マイクロカプセル形態の熱変色性顔料は、
真円状の断面をもつ球体であってもよいが、外面の少な
くとも一部が図示例(図3〜図5)の如く窪みを有し、
非円形断面形状のものが、外圧により適宜に弾性変形
し、圧力を緩和でき、カプセル膜の破壊が抑制される効
果があり、フィラメントの製造過程において、マイクロ
カプセル顔料が軸線方向に配向する傾向にあり、前記弾
性変形性と相まって圧力が緩和され、壁膜が破壊される
こともないので所期の熱変色機能を有効に発現させるこ
とができる。
【0017】熱変色性顔料は、ブレンドされる繊維形成
性重合体に対して、0.1〜30重量%の範囲(好まし
くは、0.5〜25重量%、より好ましくは、2〜20
重量%)である。0.5重量%未満では好ましい変色性
及び色濃度が得られず、変色機能を満足させることがで
きない。一方、30重量%を超える量にあっては、変色
濃度の顕著な向上が認められないし、繊維化時の流動性
が著しく低下して紡糸性が極端に悪化するので実用的で
ない。
性重合体に対して、0.1〜30重量%の範囲(好まし
くは、0.5〜25重量%、より好ましくは、2〜20
重量%)である。0.5重量%未満では好ましい変色性
及び色濃度が得られず、変色機能を満足させることがで
きない。一方、30重量%を超える量にあっては、変色
濃度の顕著な向上が認められないし、繊維化時の流動性
が著しく低下して紡糸性が極端に悪化するので実用的で
ない。
【0018】本発明のフィラメントにあっては、従来よ
り公知の難燃剤や安定剤を適宜、配合することができ
る。難燃剤としては、例えば、パークロロペンタシクロ
ドデカン、エチレンジアミンハイドロイド、ペンタブロ
モモノクロルシクロヘキサン、ペンタブロモトルエン、
ヘキサブロモベンゼン、2、2ビス〔4−(2,3ジブ
ロモプロポキシ)−3,5ジブロモフェニール〕プロパ
ン、トリス(2,3ジブロモプロピル)ホスヘート等の
ハロゲン化合物、リン化合物、酸化第一スズ、酸化第二
スズ等のスズ化合物、酸化モリブデン、アンモニウムオ
クタモリブデート、アンモニウムデカモリブデート、カ
ルシウムモリブデート、ジンクモリブデート等のモリブ
デン化合物、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ア
ンチモンソーダ等のアンチモン化合物等から選ばれる公
知の化合物を適用でき、1種または2種以上を組み合わ
せて用いることができ、フィラメントに対して、1〜2
5重量%を常法によりブレンドして適用することができ
る。尚、フィラメントが複合繊維形態にあっては、芯部
(A)及び/又は鞘部(B)に前記範囲を満たす適宜量
の難燃剤をブレンドすることができる。安定剤として
は、酸化安定剤、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒンダ
ードアミン系化合物等の紫外線安定剤、金属不活性剤、
リン系化合物等の加工安定剤を挙げることができ、常法
により適宜量をブレンドすることができる。
り公知の難燃剤や安定剤を適宜、配合することができ
る。難燃剤としては、例えば、パークロロペンタシクロ
ドデカン、エチレンジアミンハイドロイド、ペンタブロ
モモノクロルシクロヘキサン、ペンタブロモトルエン、
ヘキサブロモベンゼン、2、2ビス〔4−(2,3ジブ
ロモプロポキシ)−3,5ジブロモフェニール〕プロパ
ン、トリス(2,3ジブロモプロピル)ホスヘート等の
ハロゲン化合物、リン化合物、酸化第一スズ、酸化第二
スズ等のスズ化合物、酸化モリブデン、アンモニウムオ
クタモリブデート、アンモニウムデカモリブデート、カ
ルシウムモリブデート、ジンクモリブデート等のモリブ
デン化合物、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ア
ンチモンソーダ等のアンチモン化合物等から選ばれる公
知の化合物を適用でき、1種または2種以上を組み合わ
せて用いることができ、フィラメントに対して、1〜2
5重量%を常法によりブレンドして適用することができ
る。尚、フィラメントが複合繊維形態にあっては、芯部
(A)及び/又は鞘部(B)に前記範囲を満たす適宜量
の難燃剤をブレンドすることができる。安定剤として
は、酸化安定剤、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒンダ
ードアミン系化合物等の紫外線安定剤、金属不活性剤、
リン系化合物等の加工安定剤を挙げることができ、常法
により適宜量をブレンドすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の色彩互変性かつらは、前
記した色彩互変性のフィラメントにより構成されるもの
であり、非熱変色性繊維に適宜の割合でブレンドして構
成することもできる。
記した色彩互変性のフィラメントにより構成されるもの
であり、非熱変色性繊維に適宜の割合でブレンドして構
成することもできる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を記載する。実施例中の熱変色
性顔料は、平均粒子径が5〜10μmのマイクロカプセ
ル形態の図3〜図5に例示する顔料を任意に選択して適
用したが、円形断面の適用を拒まない。尚、実施例中の
配合は重量部を示す。
性顔料は、平均粒子径が5〜10μmのマイクロカプセ
ル形態の図3〜図5に例示する顔料を任意に選択して適
用したが、円形断面の適用を拒まない。尚、実施例中の
配合は重量部を示す。
【0021】実施例1 熱変色性顔料(t1 :10℃、t2 :15℃、t3 :4
0℃、t4 :46℃、ΔT:25℃、ΔA:5℃、Δ
B:6℃の変色特性を有し、発色時にブラウンの色彩を
呈し、消色時に無色に変化する)5部、分散剤1部、臭
素系難燃剤5部、黄褐色の一般顔料0.01部、及び曲
げ弾性率1030MPaのポリプロピレンーエチレンコ
ポリマー89部とを、エクストルーダーにて200℃に
て溶融混合して熱変色性ペレットを得た。次に、このペ
レットを汎用の溶融紡糸装置を用いて200℃にて紡糸
し、外径80μmの単糸の20本からなる熱変色性マル
チフィラメントを得た。前記マルチフィラメントは、し
なやかな触感を有し、これを常法により、つけ毛の状態
に加工したものは、10℃以下に冷却するとブラウンの
色彩を呈し、46℃以上に加温すると、ブロンドの色彩
に互変的に変位し、15℃〜40℃の環境温度域におい
て、前記何れかの色彩を択一的に記憶保持できた。
0℃、t4 :46℃、ΔT:25℃、ΔA:5℃、Δ
B:6℃の変色特性を有し、発色時にブラウンの色彩を
呈し、消色時に無色に変化する)5部、分散剤1部、臭
素系難燃剤5部、黄褐色の一般顔料0.01部、及び曲
げ弾性率1030MPaのポリプロピレンーエチレンコ
ポリマー89部とを、エクストルーダーにて200℃に
て溶融混合して熱変色性ペレットを得た。次に、このペ
レットを汎用の溶融紡糸装置を用いて200℃にて紡糸
し、外径80μmの単糸の20本からなる熱変色性マル
チフィラメントを得た。前記マルチフィラメントは、し
なやかな触感を有し、これを常法により、つけ毛の状態
に加工したものは、10℃以下に冷却するとブラウンの
色彩を呈し、46℃以上に加温すると、ブロンドの色彩
に互変的に変位し、15℃〜40℃の環境温度域におい
て、前記何れかの色彩を択一的に記憶保持できた。
【0022】実施例2 実施例1のポリプロピレンエチレンコポリマー89部に
代えて、曲げ弾性率1670MPaのポリプロピレンホ
モポリマー50部と、曲げ弾性率245MPaの低密度
ポリエチレン39部とのブレンド樹脂(曲げ弾性率約1
050MPa)を用いた以外は、実施例1と同様にして
熱変色性マルチフィラメントを得た。前記マルチフィラ
メントを縫製して、かつらに仕上げたものは、擬毛とし
てのしなやかさと、適度な柔軟性をもち、前記実施例1
と同様の色彩互変性を示し、ブラウンとブロンドの何れ
かの色彩を択一的に記憶保持できた。
代えて、曲げ弾性率1670MPaのポリプロピレンホ
モポリマー50部と、曲げ弾性率245MPaの低密度
ポリエチレン39部とのブレンド樹脂(曲げ弾性率約1
050MPa)を用いた以外は、実施例1と同様にして
熱変色性マルチフィラメントを得た。前記マルチフィラ
メントを縫製して、かつらに仕上げたものは、擬毛とし
てのしなやかさと、適度な柔軟性をもち、前記実施例1
と同様の色彩互変性を示し、ブラウンとブロンドの何れ
かの色彩を択一的に記憶保持できた。
【0023】実施例3 熱変色性顔料(t1 :14℃、t2 :17℃、t3 :3
5℃、t4 :40℃、ΔT:18℃、ΔA:3℃、Δ
B:5℃の変色特性を有し、発色時にピンクの色彩を呈
し、消色時に無色に変化する)3部、分散剤1部、臭素
系難燃剤3部、黄褐色の一般顔料0.01部、曲げ弾性
率1600MPaのポリプロピレンーエチレンコポリマ
ー80部、及び曲げ弾性率118MPaのスチレン系熱
可塑性エラストマー13部とを、エクストルーダーにて
200℃にて溶融混合して熱変色性ペレットを得た。次
に、このペレットを汎用の溶融紡糸装置を用いて200
℃にて紡糸し、外径70μmの単糸の20本からなる熱
変色性マルチフィラメントを得た。前記マルチフィラメ
ントは、しなやかな触感を有し、これを常法により、か
つらに加工したものは、14℃以下に冷却するとピンク
の色彩を呈し、40℃以上に加温すると、ブロンドの色
彩に互変的に変位し、17℃〜35℃の環境温度域にお
いて、前記何れかの色彩を択一的に記憶保持できた。
5℃、t4 :40℃、ΔT:18℃、ΔA:3℃、Δ
B:5℃の変色特性を有し、発色時にピンクの色彩を呈
し、消色時に無色に変化する)3部、分散剤1部、臭素
系難燃剤3部、黄褐色の一般顔料0.01部、曲げ弾性
率1600MPaのポリプロピレンーエチレンコポリマ
ー80部、及び曲げ弾性率118MPaのスチレン系熱
可塑性エラストマー13部とを、エクストルーダーにて
200℃にて溶融混合して熱変色性ペレットを得た。次
に、このペレットを汎用の溶融紡糸装置を用いて200
℃にて紡糸し、外径70μmの単糸の20本からなる熱
変色性マルチフィラメントを得た。前記マルチフィラメ
ントは、しなやかな触感を有し、これを常法により、か
つらに加工したものは、14℃以下に冷却するとピンク
の色彩を呈し、40℃以上に加温すると、ブロンドの色
彩に互変的に変位し、17℃〜35℃の環境温度域にお
いて、前記何れかの色彩を択一的に記憶保持できた。
【0024】実施例4 実施例3において、基体樹脂であるポリオレフィン系樹
脂中に1.0重量%の6−12共重合ナイロンをブレン
ドし、実施例3と同様にして熱変色性マルチフィラメン
トを得た。前記熱変色性マルチフィラメントからなるか
つらは、実施例3と同様のピンク色とブロンド色の互変
性を呈したが、ピンク色の消色時の残色が顕著に低減し
ており、ピンク色の痕跡のない鮮明なブロンド色を呈し
た。
脂中に1.0重量%の6−12共重合ナイロンをブレン
ドし、実施例3と同様にして熱変色性マルチフィラメン
トを得た。前記熱変色性マルチフィラメントからなるか
つらは、実施例3と同様のピンク色とブロンド色の互変
性を呈したが、ピンク色の消色時の残色が顕著に低減し
ており、ピンク色の痕跡のない鮮明なブロンド色を呈し
た。
【0025】実施例5 実施例3で使用した熱変色性顔料3部と、分散剤1部、
黄褐色の一般顔料0.01部、及び融点180℃の12
ナイロン96部とを、エクストルーダーにて200℃に
て溶融混合して熱変色性ペレットを得た。次に、このペ
レットを汎用の溶融紡糸装置を用いて200℃にて紡糸
し、70μmの単糸の20本からなる熱変色性マルチフ
ィラメントを得た。前記熱変色性マルチフィラメントを
用いて形成したかつらは、実施例3と同様に、14℃以
下に冷却するとピンク色を呈し、40℃以上に加温する
と、ブロンド色に互変的に変位し、17℃〜35℃の環
境温度域において、前記何れかの色彩を択一的に記憶保
持できた。
黄褐色の一般顔料0.01部、及び融点180℃の12
ナイロン96部とを、エクストルーダーにて200℃に
て溶融混合して熱変色性ペレットを得た。次に、このペ
レットを汎用の溶融紡糸装置を用いて200℃にて紡糸
し、70μmの単糸の20本からなる熱変色性マルチフ
ィラメントを得た。前記熱変色性マルチフィラメントを
用いて形成したかつらは、実施例3と同様に、14℃以
下に冷却するとピンク色を呈し、40℃以上に加温する
と、ブロンド色に互変的に変位し、17℃〜35℃の環
境温度域において、前記何れかの色彩を択一的に記憶保
持できた。
【0026】実施例6 実施例1で使用した熱変色性顔料8部と、分散剤1部、
臭素系難燃剤5部、黄褐色の一般顔料0.02部、及び
曲げ弾性率1030MPaのポリプロピレンーエチレン
コポリマー89部とを、エクストルーダーにて200℃
にて溶融混合して熱変色性ペレットを得た。前記熱変色
性ペレットを芯部成形用押出機に、前記曲げ弾性率10
30MPaのポリプロピレン−エチレンコポリマーを鞘
部成形用押出機にそれぞれ供給し、各々を200℃に
て、複合繊維紡糸装置を用いて18孔の吐出口より紡出
し、外径90μmの単糸の18本からなる熱変色性複合
繊維を得た。得られた複合繊維は光沢性に富み、これを
用いたつけ毛は、実施例1と同様に10℃以下に冷却す
るとブラウンの色彩を呈し、46℃以上に加温すると、
ブロンドの色彩に互変的に変位し、15℃〜40℃の環
境温度域において、前記何れかの色彩を択一的に記憶保
持できた。
臭素系難燃剤5部、黄褐色の一般顔料0.02部、及び
曲げ弾性率1030MPaのポリプロピレンーエチレン
コポリマー89部とを、エクストルーダーにて200℃
にて溶融混合して熱変色性ペレットを得た。前記熱変色
性ペレットを芯部成形用押出機に、前記曲げ弾性率10
30MPaのポリプロピレン−エチレンコポリマーを鞘
部成形用押出機にそれぞれ供給し、各々を200℃に
て、複合繊維紡糸装置を用いて18孔の吐出口より紡出
し、外径90μmの単糸の18本からなる熱変色性複合
繊維を得た。得られた複合繊維は光沢性に富み、これを
用いたつけ毛は、実施例1と同様に10℃以下に冷却す
るとブラウンの色彩を呈し、46℃以上に加温すると、
ブロンドの色彩に互変的に変位し、15℃〜40℃の環
境温度域において、前記何れかの色彩を択一的に記憶保
持できた。
【0027】実施例7 実施例3で使用した熱変色性顔料5部と、分散剤1部、
黄褐色の一般顔料0.02部、及び融点180℃の12
ナイロン94部とを、エクストルーダーにて200℃に
て溶融混合して熱変色性ペレットを得た。前記熱変色性
ペレットを芯部成形用押出機に、前記融点180℃の1
2ナイロン94部を鞘部成形用押出機にそれぞれ供給
し、各々を200℃にて、複合繊維紡糸装置を用いて1
8孔の吐出口より紡出し、外径90μmの単糸の18本
からなる熱変色性複合繊維を得た。得られた複合繊維は
光沢性に富み、これを用いたつけ毛は、14℃以下に冷
却するとピンク色を呈し、40℃以上に加温すると、ブ
ロンド色に互変的に変位し、17℃〜35℃の環境温度
域において、前記何れかの色彩を択一的に記憶保持でき
た。
黄褐色の一般顔料0.02部、及び融点180℃の12
ナイロン94部とを、エクストルーダーにて200℃に
て溶融混合して熱変色性ペレットを得た。前記熱変色性
ペレットを芯部成形用押出機に、前記融点180℃の1
2ナイロン94部を鞘部成形用押出機にそれぞれ供給
し、各々を200℃にて、複合繊維紡糸装置を用いて1
8孔の吐出口より紡出し、外径90μmの単糸の18本
からなる熱変色性複合繊維を得た。得られた複合繊維は
光沢性に富み、これを用いたつけ毛は、14℃以下に冷
却するとピンク色を呈し、40℃以上に加温すると、ブ
ロンド色に互変的に変位し、17℃〜35℃の環境温度
域において、前記何れかの色彩を択一的に記憶保持でき
た。
【0028】実施例8 熱変色性顔料(t1 :15℃、t2 :17℃、t3 :3
2℃、t4 :34℃、ΔT:15℃、ΔA:2℃、Δ
B:2℃の変色特性を有し、発色時に黄緑色を呈し、消
色時に無色に変化する)3部、分散剤1部、臭素系難燃
剤5部、ピンク色の一般顔料0.2部、及び融点180
℃の12ナイロン96部とを、エクストルーダーにて2
00℃にて溶融混合して熱変色性ペレットを得た。次
に、このペレットを汎用の溶融紡糸装置を用いて200
℃にて紡糸し、外径80μmの単糸の20本からなる熱
変色性マルチフィラメントを得た。前記マルチフィラメ
ントは、しなやかな触感を有し、これを常法により、か
つらに加工したものは、15℃以下に冷却するとブロン
ド色〔有色(1)〕を、34℃以上に加温すると、ピン
ク色〔有色(2)〕を互変的に呈し、17℃〜32℃の
環境温度域において、前記何れかの色彩を択一的に記憶
保持できた。
2℃、t4 :34℃、ΔT:15℃、ΔA:2℃、Δ
B:2℃の変色特性を有し、発色時に黄緑色を呈し、消
色時に無色に変化する)3部、分散剤1部、臭素系難燃
剤5部、ピンク色の一般顔料0.2部、及び融点180
℃の12ナイロン96部とを、エクストルーダーにて2
00℃にて溶融混合して熱変色性ペレットを得た。次
に、このペレットを汎用の溶融紡糸装置を用いて200
℃にて紡糸し、外径80μmの単糸の20本からなる熱
変色性マルチフィラメントを得た。前記マルチフィラメ
ントは、しなやかな触感を有し、これを常法により、か
つらに加工したものは、15℃以下に冷却するとブロン
ド色〔有色(1)〕を、34℃以上に加温すると、ピン
ク色〔有色(2)〕を互変的に呈し、17℃〜32℃の
環境温度域において、前記何れかの色彩を択一的に記憶
保持できた。
【0029】実施例9 熱変色性顔料(t1 :14℃、t2 :17℃、t3 :3
5℃、t4 :40℃、ΔT:15℃、ΔA:3℃、Δ
B:5℃の変色特性を有し、発色時に黒色を呈し、消色
時に無色に変化する)3部、分散剤1部、臭素系難燃剤
5部、茶色の一般顔料0.4部、及び融点160℃の6
−12ナイロン94部とを、エクストルーダーにて18
0℃にて溶融混合して熱変色性ペレットを得た。次に、
このペレットを汎用の溶融紡糸装置を用いて180℃に
て紡糸し、外径80μmの単糸の20本からなる熱変色
性マルチフィラメントを得た。前記マルチフィラメント
は、しなやかな触感を有し、これを常法により、かつら
に加工したものは、14℃以下に冷却するとブラック色
を呈し、40℃以上に加温すると、ブラウン色に互変的
に変位し、17℃〜35℃の環境温度域において、前記
何れかの色彩を択一的に記憶保持できた。
5℃、t4 :40℃、ΔT:15℃、ΔA:3℃、Δ
B:5℃の変色特性を有し、発色時に黒色を呈し、消色
時に無色に変化する)3部、分散剤1部、臭素系難燃剤
5部、茶色の一般顔料0.4部、及び融点160℃の6
−12ナイロン94部とを、エクストルーダーにて18
0℃にて溶融混合して熱変色性ペレットを得た。次に、
このペレットを汎用の溶融紡糸装置を用いて180℃に
て紡糸し、外径80μmの単糸の20本からなる熱変色
性マルチフィラメントを得た。前記マルチフィラメント
は、しなやかな触感を有し、これを常法により、かつら
に加工したものは、14℃以下に冷却するとブラック色
を呈し、40℃以上に加温すると、ブラウン色に互変的
に変位し、17℃〜35℃の環境温度域において、前記
何れかの色彩を択一的に記憶保持できた。
【0030】実施例10 アクリロニトリル系重合体10部を50重量%濃度のロ
ダンソーダ水溶液85部に溶解し、これに実施例1で使
用した熱変色性顔料5部、黄褐色の一般顔料0.01部
を加え、均一に分散し、この紡糸原液を従来より公知の
条件で湿式紡糸することにより外径60μmの熱変色性
アクリル系フィラメントを得た。前記フィラメントを用
いたつけ毛は、実施例1と同様の色彩互変性を示し、ブ
ラウンとブロンドの何れかの色彩を択一的に記憶保持で
きた。
ダンソーダ水溶液85部に溶解し、これに実施例1で使
用した熱変色性顔料5部、黄褐色の一般顔料0.01部
を加え、均一に分散し、この紡糸原液を従来より公知の
条件で湿式紡糸することにより外径60μmの熱変色性
アクリル系フィラメントを得た。前記フィラメントを用
いたつけ毛は、実施例1と同様の色彩互変性を示し、ブ
ラウンとブロンドの何れかの色彩を択一的に記憶保持で
きた。
【0031】実施例11 公知のモダアクリル繊維の製造法を適用し、アクリロニ
トリル48部、塩化ビニル51部、スチレンスルホン酸
ナトリウム1.0部からなる重合体に、実施例1で使用
した熱変色性顔料15部を均一に分散させた、外径60
μmの熱変色性モダアクリル繊維系フィラメントを得
た。前記フィラメントを用いて常法によりかつらに仕上
げて実用に供したところ、実施例1と同様の色彩互変性
を示し、ブラウンとブロンドの何れかの色彩を択一的に
記憶保持できた。
トリル48部、塩化ビニル51部、スチレンスルホン酸
ナトリウム1.0部からなる重合体に、実施例1で使用
した熱変色性顔料15部を均一に分散させた、外径60
μmの熱変色性モダアクリル繊維系フィラメントを得
た。前記フィラメントを用いて常法によりかつらに仕上
げて実用に供したところ、実施例1と同様の色彩互変性
を示し、ブラウンとブロンドの何れかの色彩を択一的に
記憶保持できた。
【0032】
【発明の効果】本発明の色彩互変性フィラメントから構
成されるかつらは、ユーザーが簡易な熱的手段(例え
ば、ヘアードライヤー、ヘアカーラー、冷蔵庫、冷水、
温水等)により、有色(1)と有色(2)の相異なる色
彩に互変的に変位させることができ、前記変位させた色
彩は、少なくとも20℃〜30℃の環境温度域では択一
的に記憶保持されて不変であり、安心して実用に供する
ことができ、単一のかつらで色彩の相異なる二種のかつ
らとして機能させることができる。なかでも、複合繊維
形態のフィラメントを適用した系では、光沢性に富み、
熱変色機能の永続性を満たすと共に、熱変色成分や添加
剤等が直接的に肌に触れることが回避されており、衛
生、安全性の面からも効果的であり、色彩互変性かつら
として実用性を満足させる。
成されるかつらは、ユーザーが簡易な熱的手段(例え
ば、ヘアードライヤー、ヘアカーラー、冷蔵庫、冷水、
温水等)により、有色(1)と有色(2)の相異なる色
彩に互変的に変位させることができ、前記変位させた色
彩は、少なくとも20℃〜30℃の環境温度域では択一
的に記憶保持されて不変であり、安心して実用に供する
ことができ、単一のかつらで色彩の相異なる二種のかつ
らとして機能させることができる。なかでも、複合繊維
形態のフィラメントを適用した系では、光沢性に富み、
熱変色機能の永続性を満たすと共に、熱変色成分や添加
剤等が直接的に肌に触れることが回避されており、衛
生、安全性の面からも効果的であり、色彩互変性かつら
として実用性を満足させる。
【図1】本発明色彩互変性かつらを構成するフィラメン
トの断面形状の一例を示す拡大断面説明図である。
トの断面形状の一例を示す拡大断面説明図である。
【図2】本発明に適用する熱変色性顔料の変色挙動を説
明するグラフである。
明するグラフである。
【図3】本発明の色彩互変性かつらに適用する熱変色性
マイクロカプセル顔料の一例を示す、(イ)外観及び
(ロ)断面の拡大説明図である。
マイクロカプセル顔料の一例を示す、(イ)外観及び
(ロ)断面の拡大説明図である。
【図4】本発明色彩互変性かつらに適用する熱変色性マ
イクロカプセル顔料の一例を示す、(イ)外観及び
(ロ)断面の拡大説明図である。
イクロカプセル顔料の一例を示す、(イ)外観及び
(ロ)断面の拡大説明図である。
【図5】本発明色彩互変性かつらに適用する熱変色性マ
イクロカプセル顔料の一例を示す、(イ)外観及び
(ロ)断面の拡大説明図である。
イクロカプセル顔料の一例を示す、(イ)外観及び
(ロ)断面の拡大説明図である。
1 色彩互変性かつらを構成するフィラメント A 芯部 B 鞘部 2 熱変色性マイクロカプセル顔料 21 熱変色性組成物 22 壁膜 23 窪み t1 完全発色温度 t2 発色開始温度 t3 消色開始温度 t4 完全消色温度 ΔH ヒステリシス温度幅 ΔT 実質的色彩保持温度幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D01F 8/12 D01F 8/12 Z
Claims (11)
- 【請求項1】 熱又は冷熱の適用により、有色(1)と
有色(2)の相異なる色彩に互変的に変位させることが
でき、前記変位した有色(1)又は有色(2)の何れか
の色彩が、少なくとも20℃〜30℃の環境温度域にお
いて、択一的に記憶保持される色彩互変性かつらであっ
て、繊維形成性重合体中に熱変色性顔料が分散状態にブ
レンドされて形成された、外径30〜200μmのフィ
ラメントにより構成されてなり、前記フィラメント中に
は、0.1〜30重量%の熱変色性顔料を含有してお
り、前記熱変色性顔料が、温度−色濃度曲線におけるヒ
ステリシス幅ΔHが12〜60℃を示して発消色し、完
全発色温度t1 、発色開始温度t2 、消色開始温度t
3 、完全消色温度t4 とするとき、実質的色彩保持温度
幅ΔT(=t3 −t2 )が10〜40℃であり、且つ、
ΔA(=t2−t1 )及び/又はΔB(=t4−t3 )が1
〜10℃である、前記各温度範囲を満たす任意の顔料が
選ばれてなることを特徴とする色彩互変性かつら。 - 【請求項2】 繊維形成性重合体は、ポリオレフィン系
樹脂及び/又はポリオレフィン系樹脂に熱可塑性樹脂が
ブレンドされてなり、曲げ弾性率が300MPa〜15
00MPaの範囲にある請求項1記載の色彩互変性かつ
ら。 - 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレ
ン−エチレンランダムコポリマー、ブロックコポリマ
ー、ポリプロピレンとポリエチレンのブレンド樹脂のい
ずれかより選ばれる請求項2記載の色彩互変性かつら。 - 【請求項4】 熱可塑性樹脂が、エチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂、アクリル酸エステル樹脂、エチレン−アク
リル酸エステル共重合樹脂から選ばれる樹脂、又は、ポ
リエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、スチレ
ン系から選ばれるエラストマーである請求項2記載の色
彩互変性かつら。 - 【請求項5】 繊維形成性重合体は、ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン12、ナイロン6−12共重合体か
ら選ばれるポリアミド系樹脂である請求項1記載の色彩
互変性かつら。 - 【請求項6】 フィラメントは、熱変色性顔料がブレン
ドされた芯部と、熱変色性顔料がブレンドされていない
鞘部とからなる、芯鞘型複合繊維の形態である請求項1
記載の色彩互変性かつら。 - 【請求項7】 芯部及び鞘部は、ポリオレフィン系樹脂
同士、又はポリアミド系樹脂同士である請求項6記載の
色彩互変性かつら。 - 【請求項8】 熱変色性顔料は、(イ)電子供与性呈色
性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前
記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体の均質相
溶体からなる可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに
内包させた、マイクロカプセル形態の顔料である請求項
1記載の色彩互変性かつら。 - 【請求項9】 熱変色性顔料は、外面の少なくとも一部
に窪みを有する非円形断面形状のカプセル形態の顔料で
ある、請求項8記載の色彩互変性かつら。 - 【請求項10】 有色(1)又は有色(2)は、ブラッ
ク、ブラウン、ブロンド、又はレッドの何れかの色彩で
ある請求項1記載の色彩互変性かつら。 - 【請求項11】 難燃剤がフィラメントに対し、1〜2
5重量%混合分散されてなる請求項1〜10のいずれか
一項に記載の色彩互変性かつら。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001038772A JP2002242017A (ja) | 2001-02-15 | 2001-02-15 | 色彩互変性かつら |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001038772A JP2002242017A (ja) | 2001-02-15 | 2001-02-15 | 色彩互変性かつら |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002242017A true JP2002242017A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18901693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001038772A Pending JP2002242017A (ja) | 2001-02-15 | 2001-02-15 | 色彩互変性かつら |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002242017A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007086374A1 (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-02 | Aderans Holdings Co., Ltd. | 人工毛髪、人工毛髪を有するかつら並びに人工毛髪の製造方法 |
| WO2020066650A1 (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | パイロットインキ株式会社 | 可逆熱変色性複合繊維 |
| JP2020133021A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 株式会社カネカ | 人工毛髪用芯鞘複合繊維及びそれを含む頭飾製品 |
-
2001
- 2001-02-15 JP JP2001038772A patent/JP2002242017A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007086374A1 (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-02 | Aderans Holdings Co., Ltd. | 人工毛髪、人工毛髪を有するかつら並びに人工毛髪の製造方法 |
| JP4823237B2 (ja) * | 2006-01-30 | 2011-11-24 | 株式会社アデランス | 人工毛髪、人工毛髪を有するかつら並びに人工毛髪の製造方法 |
| WO2020066650A1 (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | パイロットインキ株式会社 | 可逆熱変色性複合繊維 |
| JPWO2020066650A1 (ja) * | 2018-09-25 | 2021-09-30 | パイロットインキ株式会社 | 可逆熱変色性複合繊維 |
| US20210355608A1 (en) * | 2018-09-25 | 2021-11-18 | The Pilot Ink Co., Ltd. | Reversibly thermochromic composite fiber |
| JP7378412B2 (ja) | 2018-09-25 | 2023-11-13 | パイロットインキ株式会社 | 可逆熱変色性複合繊維 |
| US12123107B2 (en) | 2018-09-25 | 2024-10-22 | Kabushiki Kaisha Pilot Corporation | Reversibly thermochromic composite fiber |
| JP2020133021A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 株式会社カネカ | 人工毛髪用芯鞘複合繊維及びそれを含む頭飾製品 |
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