JP2002249965A - 不織布 - Google Patents
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Abstract
み重ねて収容したときに次に続く不織布を一緒に取り出
してしまうことなく一枚ずつ確実に取り出すことがで
き、更に清掃性能、拭き取り性能、液体などの吸収性能
に優れる不織布、及びその製法の提供。 【解決手段】 凹凸模様を有する不織布であって凹凸模
様の凸部が角のない隆起形状を有し且つ凸部の見掛け密
度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大きい不織
布、及び繊維ウエブを凹凸模様を有する支持体上に載置
した状態で繊維ウエブの上方から流体を噴射して交絡処
理して前記した凹凸模様を有する不織布を製造する方
法。
Description
などの用途に適する不織布に関する。より詳細には、本
発明は特定の凹凸模様を有する不織布およびその製造方
法に関するものである。本発明の不織布は、拭き取りや
清掃などに用いたときに、拭き取り性能、清掃性能、液
体の吸収性などに優れており、しかも汚物などが通過し
にくくて手の汚れが生じない。さらに、本発明の不織布
は、複数枚の不織布を積み重ねたときに不織布間の分離
性に優れていて、容器等から取り出す際に次に続く不織
布を一緒に取り出してしまうというトラブルが生じず、
一枚ずつ確実に取り出すことができる。そして、本発明
の方法による場合は、前記した優れた特性を有する不織
布を簡単な操作で円滑に製造することができる。
ィッシュ)を複数枚積み重ねて容器内に収容し、使用時
に容器から一枚ずつ取り出すようにした容器入りティッ
シュが従来から広く知られている。容器入りティシュに
は、水性組成物で湿潤したいわゆるウエットタイプおよ
び湿潤されていないドライタイプの両方がある。容器に
収容したティッシュでは、一枚のティッシュを容器から
取り出すと、それに続く次のティッシュまで一緒に取り
出されてしまうという、いわゆる“ズル”が発生するこ
とがある。特に、ウエットタイプのティシュは、ティシ
ュが湿潤していてティッシュ間の分離性に劣るために、
前記した“ズル”が発生し易い。
ッシュを一枚ずつ容器から確実に取り出せるようにする
ために、水性組成物で湿潤したウエットティッシュ(不
織布)の端部にエンボス加工を施すことが提案されてい
る(特表2000−509315)。しかしながら、こ
の従来技術による場合は、エンボス加工により生じた凸
部が角のあるエッジ状になっているため、一枚のウエッ
トティッシュを容器から取り出す際に、それに続く次の
ウエットティッシュが引っ掛かって一緒に容器から取り
出されてしまい易く、ウエットティッシュを一枚ずつ確
実に容器から取り出すという目的の解決には十分に寄与
していない。しかも、このウエットティッシュでは、エ
ンボス加工によって、押圧された部分の厚さが極端に薄
くなっていることがあり、その場合には該ウエットティ
ッシュを用いて汚物などを拭き取る際に、汚物がその薄
い部分を通過してしまい、手などを汚すなどのトラブル
が発生することがある。
実に取り出し得るようにするために、容器の取り出し口
を山型にしたりH型にすることが提案されている。しか
しながら、この場合には、終わり部分のティッシュ、例
えば90枚入りの場合は最後の2〜20枚程度のティッ
シュの取り出し時に、次のティッシュまで一緒に取り出
されてしまうという上記した“ズル”が発生し易い。
枚積み重ねて容器等に収容した不織布を容器等から一枚
ずつ取り出す際に、次に続く不織布まで一緒に取り出し
てしまうという上記した“ズル”が発生せず、不織布を
容器から一枚ずつ確実に取り出すことのできる、分離性
に優れる不織布を提供することである。さらに、本発明
の目的は、拭き取り性や吸収性に優れ、汚れなどを良好
に拭き取ったり、吸収することのできる不織布を提供す
ることである。また、本発明の目的は、汚物などが通過
しにくく、手などの汚れが生じない不織布を提供するこ
とである。そして、本発明は、上記した優れた特性を有
する不織布を、簡単に且つ円滑に製造する方法を提供す
ることである。
本発明者らは鋭意検討を重ねてきた。そして、不織布内
での繊維の移動が可能な程度に繊維同士を交絡させた繊
維ウエブまたは非交絡繊維ウエブを、凹凸模様を有する
支持体上に載置して、上方から水流などの流体を噴射す
る交絡処理を行って、凹凸模様を有する不織布を製造し
た。そして、それにより得られた凹凸模様を有する不織
布について、その構造や物性について検討したところ、
該不織布では、凹凸模様の形成によって不織布を上下に
重ねたときに不織布間の接触面積が低減しており、しか
も凹凸模様の凸部が角のない滑らかな隆起形状を有して
いて凸部に他の不織布が引っ掛かることが防止されるこ
とにより、不織布間の分離性が極めて良好であることが
明らかになった。
有する上記不織布では、不織布における凸部により多く
の繊維が集合していて、凸部の方が凹部よりも見掛け密
度が高くなっていること、それに伴って凸部は潰れにく
く弾力性に富み、拭き取り性、液体の吸収性、清掃性能
に優れていることを見出した。また、本発明者らは、前
記した凹凸模様を有する不織布を、親水性繊維を用いて
製造した場合には、凸部に親水性繊維が多く存在するこ
とによって、汚れやその他の液体の吸収性、拭き取り性
能、清掃性能が一層向上することを見出した。そして、
そのような不織布に、拭き取り性能や清掃性能など促進
するための水性組成物を含浸させた場合には、水性組成
物の含浸能および保持能が高いことにより、拭き取り性
能や清掃性能が一層良好になることを見出した。さら
に、本発明者らは、上記で得られた不織布では、その凹
部は、従来のエンボス加工におけるように凹部が強く押
圧されていないために、極端に薄くなることが防止され
ていて、凹部での汚物などの通過が阻止されるために、
汚物等の通過による手などの汚れなどが生じないことを
見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
凸部が角のない隆起形状を有し、且つ凸部の見掛け密度
(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大きいことを
特徴とする不織布である。
(B2)の比(B1/B2)が1.05〜8である前記
(1)の不織布; (3) 凹凸模様における凸部の厚さ(C1)に対する
凹部の厚さ(C2)の比(C2/C1)が0.1〜0.9
である前記(1)または(2)の不織布; (4) 凹凸模様が、杉綾状の凹凸模様、並列斜線状の
凹凸模様、格子状の凹凸模様、スクエアー状の凹凸模
様、スタッガー状の凹凸模様または前記した凹凸模様の
うちの2つ以上が組合わさった凹凸模様である前記
(1)〜(3)のいずれの不織布; (5) 杉綾状の凹凸模様における斜め方向の凹凸のピ
ッチが1.5〜3.5mmで且つ長さ方向の凹凸のピッ
チが10〜35mmであり、並列斜線状の凹凸模様にお
ける並列斜線状の凹凸のピッチが1.5〜3.5mmで
あり、格子状の凹凸模様における縦方向および横方向の
凹凸のピッチが1.5〜3.5mmであり、スクエアー
状の凹凸模様における凹凸のピッチが0.15〜0.6
1mmであり、スタッガー状の凹凸模様における凹凸の
ピッチが0.15〜0.61mmである前記(4)の不
織布; (6) 目付けが15〜100g/m2であり、凹凸模
様における凸部の厚さが0.30〜3.0mmであり、
凹部の厚さが0.2〜1.2mmである前記(1)〜
(5)のいずれかの不織布; (7) 不織布の質量に基づいて、親水性繊維を10質
量%以上含有する前記(1)〜(6)のいずれかの不織
布;および、 (8) 水性液体組成物または非水性液体組成物を含浸
してなる前記(1)〜(7)のいずれかの不織布;を包
含する。
置した状態で、繊維ウエブの上方から流体を噴射して交
絡処理することをことを特徴とする、前記(1)の不織
布の製造方法である。そして、本発明は、 (10) 前記(1)〜(8)のいずれかの不織布を用
いてなる清掃用品または拭き取り用品;および、 (11) 所定の寸法に裁断した前記(1)〜(8)の
いずれかの不織布の複数枚を、1枚ずつ順次取り出せる
ように一部をオーバーラップさせて折り畳んで容器内に
収容したことを特徴とする容器収容不織布;である。
する。本発明は、凹凸模様を有する不織布であって、該
凹凸模様の凸部が角のない隆起形状を有し、且つ凸部の
見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大
きい不織布であれば、そのいずれをも包含する。本発明
の不織布では、該凹凸模様の凸部が、角のない隆起形
状、すなわち図1の(a)〜(c)に例示するように、
角のない滑らかな隆起形状を有している。そのため、本
発明の不織布は不織布間の分離性に優れていて、不織布
同士を重ねた際に、凸部での不織布間の引っ掛かりが防
止され、上記した“ズル”が生じない。なお、図1は、
不織布の断面を例示したものであり、図1においてAは
凹凸模様を有する本発明の不織布、1は該不織布におけ
る凸部、2は該不織布における凹部を示す。本発明の不
織布が図1のものに何ら限定されないことは言うまでも
ない。
凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よ
りも大きくなっている。そのため、本発明の不織布で
は、凹部に比べて凸部により多くの繊維が集合した状態
で繊維同士が交絡していて、凸部は潰れにくく、弾性に
富んだ状態になっている。それに伴って、本発明の不織
布を清掃用、拭き取り用などの用途に用いた場合は、良
好な清掃性能、拭き取り性能を示し、液体などの吸収性
に優れている。また、本発明の不織布が親水性繊維を用
いて形成されている場合は、凸部に親水性繊維が多量に
存在することにより、凸部による水性汚れの吸収や拭き
取り性が一層良好になる。さらに、本発明の不織布に清
掃や拭き取りを促進するための水性組成物を含浸させた
場合には、水性組成物の含浸能および保持能が良好なこ
とにより、極めて優れた拭き取り性能、清掃性能などを
示す。
部の見掛け密度が凹部の見掛け密度よりも大きくなって
いさえすれば、凸部の見掛け密度(B1)と凹部の見掛
け密度(B2)の比(B1/B2)は、凹凸模様の種類、
不織布を構成する繊維の種類、不織布の用途などに応じ
て調整することができる。一般には、不織布の拭き取り
性能、清掃性能、液体などの吸収性能、不織布の製造の
容易性、洗濯時の汚れ放出性などの点から、凸部の見掛
け密度(B1)と凹部の見掛け密度(B2)の比(B1/
B2)は1.05〜8であることが好ましく、1.2〜
5であることがより好ましい。また、本発明の不織布で
は、凸部の見掛け密度(B1)が0.05〜0.27g
/cm3、特に0.055〜0.10g/cm3であり、
凹部の見掛け密度(B 2)が0.03〜0.065g/
cm3、特に0.04〜0.06g/cm3であること
が、拭き取り用、清掃用、液体吸収用などとして用いる
際の拭き取り性能、清掃性能、液体などの吸収性能、取
り扱い性、製造の容易性、洗濯時の汚れ放出性などの点
から好ましい。ここで、本発明でいう不織布の凸部およ
び凹部の見掛け密度は、以下の実施例の項に記載した方
法で測定した見掛け密度をいう。
用途などに応じて調節し得るが、一般的には、10〜1
00g/m2、特に30〜60g/m2であることが、拭
き取り用、清掃用などとして用いる際の拭き取り性能、
清掃性能、液体などの吸収性能、取り扱い性、製造の容
易性などの点から好ましい。
様を有していてもよいし[例えば図1の(a)および
(b)]、または片面のみに凹凸模様を有しもう一方の
面は平坦であってもよい[例えば図1の(c)]。その
うちでも、本発明の不織布は、両方の面に凹凸模様を有
していることが、不織布間の分離性、拭き取り性能、清
掃性能、吸収性能、洗濯時の汚れ放出性などが良好にな
り、製造が容易であることから好ましい。不織布の両面
に凹凸模様を有する場合は、両面の凹凸模様が同じであ
っても、または異なっていてもよい。また、両面に凹凸
模様を有する場合は、一方の面ともう一方の面とで凹凸
模様の深さ(凸部の高さ又は凹部の深さ)が同じであっ
てもまたは異なっていてもよい。さらに、本発明の不織
布は、一方の面または両方の面の全体に凹凸模様を有し
ていてもよいし、または一部分(例えば端の部分、中央
部分など)にのみ凹凸模様を有していてもよい。また、
凹凸模様は、一つの面全体で同じであってもよいし、ま
たは部分的に異なっていてもよい。そのうちでも、本発
明の不織布は、面の全体に凹凸模様を有していること
が、不織布間の分離性、拭き取り性能、清掃性能、吸収
性能、製造の容易性、などの点から好ましい。後記する
本発明の方法により製造する場合は、一般に両面にほぼ
同じ凹凸模様を有する不織布が製造されることが多い。
部1の厚さ(C1)(図1に示すように凸部における最
大厚)に対する凹部の厚さ(C2)(図1に示すように
凹部における最小厚)の比(C2/C1)は、不織布にお
ける凹凸模様の種類、不織布の用途などに応じて調節し
得るが、一般的には0.1〜0.9であることが不織布
間の分離性、清掃性能、拭き取り性能、液体などの吸収
性能、製造の容易性などの点から好ましく、0.2〜
0.8であることがより好ましい。また、本発明の不織
布では、凸部の厚さ(C1)および凹部の厚さ(C2)
は、不織布全体の目付け、不織布を構成する繊維の用
途、不織布の用途などに応じて異なり得るが、一般には
凸部の厚さ(C1)が0.3〜3.0mm、特に0.6
〜1.0mmであり、凹部の厚さ(C2)が0.1〜
1.2mm、特に0.3〜0.6mmであることが、不
織布間の分離性、清掃性能、拭き取り性能、液体などの
吸収性能、製造の容易性などの点から好ましい。
の力学的特性は特に制限されず、不織布の用途や使用目
的などに応じて調節し得るが、一般には、縦方向(不織
布製造時の不織布の長さ方向)の強力が3〜28kg/
5cmおよび横方向(不織布製造時の幅方向)の強力が
0.5〜10kg/5cmであることが、耐久性、取り
扱い性、形態安定性などの点から好ましい。また、不織
布の伸度は、縦方向が15〜45%、横方向が70〜1
50%であることが、取り扱い性、形態安定性などの点
から好ましい。なお、本明細書における不織布の強力お
よび伸度は、以下の実施例の項に記載した方法で測定し
た強力および伸度を言う。
種類は特に制限されず、種々の凹凸模様を選択すること
ができる。そのうちでも、本発明の不織布における凹凸
模様は、線状および/または点状の凹凸模様をベースと
する凹凸模様であることが、不織布間の分離性が良好に
なる点、凹凸模様を形成し易い点、などの点から好まし
い。本発明の不織布における凹凸模様の代表例として
は、図2の(a)〜(e)の模式図で示す凹凸模様を挙
げることができる。なお、図2は、不織布の上方からみ
た平面図である。図2の(a)は、杉綾状の凹凸模様の
例であり、図2の(a)において、3は斜め方向の凹部
の最も深い部分、4は長さ方向の凹部の最も深い部分を
示す。図2の(b)は、並列斜線状の凹凸模様の例であ
り、図2の(b)において、5は斜め方向の凹部の最も
深い部分を示す。図2の(c)は、格子状の凹凸模様の
例であり、図2の(c)において、6は縦方向または横
方向の凹部の最も深い部分を示す。図2の(d)は、ス
クエアー状の凹凸模様の例であり、図2の(d)におい
て、7は円形に窪んだ凹部を示す。図2の(e)は、ス
タッガー状の凹凸模様の例であり、図2の(e)におい
て、8は円形に窪んだ凹部を示す。また、前記した凹凸
模様のうちの2つ以上が組合わさった凹凸模様であって
もよい。
ッチ(間隔)は特に制限されず、不織布を構成する繊維
の種類、凹凸模様の種類、不織布の厚さ、目付け、不織
布の用途などに応じて調節することができる。図2に示
したような凹凸模様においては、凹凸模様の形成の容易
性、不織布の分離性、拭き取り性能、清掃性能、液体な
どの吸収性能などが良好になることから、 ・図2の(a)に示す杉綾状の凹凸模様では、斜め方向
の凹凸のピッチDが1.5〜3.5mmで且つ長さ方向
の凹凸のピッチEが10〜35mmであることが好まし
く; ・図2の(b)に示す並列斜線状の凹凸模様では、並列
斜線状の凹凸のピッチFが1.5〜3.5mmであるこ
とが好ましく; ・図2の(c)に示す格子状の凹凸模様では縦方向およ
び横方向の凹凸のピッチG,Hが1.5〜3.5mmで
あること好ましく; ・図2の(d)に示すスクエアー状の凹凸模様では、凹
凸のピッチI,Jが0.15〜0.61mmであること
が好ましく; ・図2の(e)に示すスタッガー状の凹凸模様では、凹
凸のピッチK,Lが0.15〜0.61mmであること
が好ましい。
維の種類は特に制限されず、天然繊維、半合成繊維、人
造繊維、合成繊維、無機繊維などのいずれを用いてもよ
く、具体例としては、綿、麻、羊毛、パルプ、レーヨン
繊維、ポリノジック繊維、キュプラ繊維、アセテート繊
維などの天然繊維または半合成繊維;ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコールなどの合成
樹脂の1種または2種以上を用いて製造した各種合成繊
維(例えば非複合・非混合繊維、複合紡糸繊維、混合紡
糸繊維など);炭素繊維などの無機繊維などを挙げるこ
とができる。本発明の不織布は、前記した繊維の1種ま
たは2種以上から構成されていることができる。
用いる場合、特にウエットタイプの不織布にして清掃用
や拭き取り用に用いる場合は、不織布の質量に基づい
て、親水性繊維を10質量%以上含有することが好まし
く、40〜90質量%含有することがより好ましい。そ
の際の親水性繊維としては、例えば、綿、麻、パルプ、
レーヨン繊維、ポリノジック繊維、キュプラ繊維、アセ
テート繊維、親水性ポリビニルアルコール繊維、親水性
ポリエチレンテレフタレート系繊維などを挙げることが
でき、これらの1種または2種以上を用いることができ
る。
部として、比較的低温で溶融する低融点繊維(例えばポ
リエチレン繊維、ポリエステルやポリアミドなどの高融
点重合体を芯成分としてポリエチレンを鞘成分とする芯
鞘型複合繊維など)を用いて、該低融点繊維を熱接着性
繊維として機能させることができる。凹凸模様の形成後
に、該低融点繊維(熱接着性繊維)の融点以上に加熱し
て繊維間の接合を行うと、凹凸模様の形態安定性が向上
する。熱接着性繊維を用いる代わりに、凹凸模様形成後
に不織布に外部から接着剤を施して凹凸模様の形態安定
性の向上を図ってもよい。
0〜80質量%、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロ
ピレン、ポリビニルアルコールなどの重合体よりなる高
融点繊維を5〜30質量%および上記した低融点繊維を
10〜30質量%の割合で含有する繊維混合物を用いて
形成されていることが好ましい。
は特に制限されず、丸形断面(円形断面);三角形、多
角形、多葉形、楕円形、中空形、偏平形、V字形、T字
形、アレイ形、その他の異形断面などのいずれであって
もよい。また、本発明の不織布を構成する繊維の単繊維
繊度は特に制限されないが、一般には0.5〜9dte
x、特に1.6〜3.4dtexであることが、不織布
の強力、伸度などの機械的特性が良好になり、しかも拭
き取り性、速乾性、洗濯性が良好になる点から好まし
い。さらに、本発明の不織布を構成する繊維の長さは、
一般に、25〜80mm、特に38〜51mmであるこ
とが、上記した凹凸模様を有する本発明の不織布の製造
の容易性、不織布の強力や伸度などの機械的特性などの
点から好ましい。
ことなく、そのままの状態でドライタイプとして用いて
もよいし、水性液体組成物を含浸または被覆してウエッ
トタイプにしてもよいし、または非水性液体組成物を含
浸または被覆してもよい。本発明の不織布に含浸または
被覆する液体組成物の代表例は、水性液体組成物、また
はアルコール性液体組成物である。水性組成物は、水溶
液、水中油型エマルジヨン、油中水型エマルジョン、水
性懸濁液などのいずれの形態であってもよい。本発明の
不織布に含浸または被覆する液体組成物で用いる成分の
種類は、不織布の用途や使用目的などに応じて適宜選択
することができ、例えば、各種動植物油脂、鉱油、シリ
コーン油、乳化剤(界面活性剤)、湿潤剤、皮膚軟化
剤、安定剤、抗菌剤、抗カビ剤、防腐剤、皮膚洗浄剤、
香料などを挙げることができる。本発明の不織布を人体
用に用いる場合は、不織布に含浸または被覆する液体組
成物は、安全性および衛生性に優れるものでなければな
らない。また、本発明の不織布を人体以外の用途、例え
ば、家具や家屋、その他の物の清掃に用いる場合は、各
々の用途に適した成分を液体組成物中に配合するとよ
い。
ず、凸部が角のない隆起形状をなす凹凸模様を有してい
て且つ凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度
(B2)よりも大きい不織布を製造し得る方法であれば
いずれの方法で製造していてもよい。そのうちでも、本
発明の不織布は、繊維ウエブを凹凸模様を有する支持体
上に載置して、繊維ウエブの上方から流体を噴射して交
絡処理する方法によって極めて簡単に且つ円滑に製造す
ることができる。
による製造方法について説明する。図3において、Aは
凹凸模様を有する本発明の不織布、1は該不織布におけ
る凸部、2は該不織布における凹部、9は凹凸模様を形
成させる前の繊維ウエブ、10は凹凸模様を有する支持
体、11は噴射流体(噴射水流や噴射気体など)を示
す。繊維ウエブ9を構成する繊維としては、凹凸模様を
形成させるための噴射流体11による交絡処理の際に、
繊維ウエブ9内で繊維が支持体10の凹部10bへと移
動して不織布に凹凸模様が形成され得るようにするため
に、一般に短繊維が好ましく用いられる。繊維長は、凹
凸模様の形成性、得られる不織布の強力や伸度などの力
学的特性、毛羽立ち防止性などの点から、一般に25〜
80mmであることが好ましく、38〜51mmである
ことがより好ましい。
9としては、繊維間の交絡のない非交絡繊維ウエブ又は
交絡していている繊維ウエブのいずれであってもよい
が、繊維間の絡みがないかまたは絡みの程度が少なすぎ
ると、繊維ウエブ9に流体11を噴射して交絡処理と同
時に凹凸模様を形成させる際に、繊維ウエブ9、ひいて
はそれから形成された凹凸模様を有する不織布Aに穴が
あくというトラブルを生ずることがある。一方、繊維ウ
エブ9における繊維間の交絡が強すぎると、凹凸模様を
有する支持体10の上に繊維ウエブ9を載置して流体1
1を噴射して交絡処理したときに、繊維ウエブ9内での
繊維の移動が抑制されて、繊維が支持体10の凹部10
aに集まらなくなり、不織布に凹凸模様が形成されにく
くなる。そのため、繊維ウエブ9としては、凹凸模様を
有する不織布Aを製造するための流体11の噴射時に繊
維ウエブ9に穴があかず、しかも該流体11の噴射時に
繊維ウエブ内で繊維間の交絡と共に繊維の移動が生じて
凹凸模様を形成し得るような交絡状態を有する繊維ウエ
ブが好ましく用いられる。その際の交絡状態は、繊維ウ
エブ9を構成する繊維の種類、繊度、繊維長、繊維ウエ
ブの目付け、繊維ウエブに凹凸模様を形成するための流
体11の圧力などに応じて異なり得る。本発明の方法で
好ましく用い得る繊維ウエブ9としては、例えば、短繊
維を用いて形成したカードウエブを、パンチメタル状支
持体や網状支持体の上に載置して、ウエブの上方からウ
エブに穴があかない程度の圧力(例えば水圧)で流体を
噴射して短繊維間の交絡処理を施したものを挙げること
ができる。
すように、上記した繊維ウエブ9を、凹凸模様を有する
支持体10の上に載置する。次いで、図3の(b)に示
すように、繊維ウエブ9の上方から圧力流体11を噴射
する。この際に、上方から噴射した圧力流体11によっ
て、繊維ウエブ9内の繊維間に交絡が生じると共に、図
3の(c)に示すように、繊維ウエブ9内で繊維の移動
が生じて、繊維が支持体10における凹凸模様の凸部1
0aと凸部10aとの間の部分(凹部)10bに多く集
まって、該凹部10bの部分で見掛け密度の高い、角の
ない凸状部が形成される。一方、支持体10における凸
部10aでは、繊維量が低減するため、見掛け密度の低
い凹状部が形成される。その結果、凸部が角のない隆起
形状を有し、且つ凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見
掛け密度(B2)よりも大きい本発明の不織布が製造さ
れる。その際に、凹凸模様を有する支持体10における
凹凸模様の種類、ピッチ、凹凸の深さ、繊維ウエブ9の
上方から噴射する流体11の圧力などを調整することに
よって、不織布における凹凸模様の種類、ピッチ、凹凸
の深さ、凸部および凹部の見掛け密度や厚さなどを調整
することができる。
有する支持体10としては、その上面に所定の凹凸模様
を有し、流体噴射による交絡処理時に繊維ウエブ9を安
定した状態で支持することができ、且つ繊維ウエブ9の
上方から噴射される流体を繊維ウエブ9の背後(下面
側)および支持体10を通して逃がすことのできる支持
体であればいずれでもよく、例えば、凹凸模様を有する
網状体、凹凸模様を有するパンチングメタル(パンチン
グドラム)などを挙げることができる。支持体10とし
て凹凸模様を有する網状体を用いる場合は、何ら限定さ
れるものではないが、例えば図4に例示するように、細
かい網目を有する全体に平坦な網体10aの上に、更に
所定の凹凸模様(例えば上記した杉綾状、斜め平行斜線
状、格子状、スクエアー状、スガッター状の凹凸模様)
を有する網体10b(図4では杉綾状の網体)を重ねて
なる支持体などを用いることができる。その際に網体1
0bを構成する線状部分の厚さや太さを調整することに
より、不織布の凹凸模様の深さ(凸部や凹部の厚さ)を
調整することができる。なお、図4の(a)は網体10
aと網体10bを重ねる前の状態を示し、図4の(b)
は網体10aと網体10bを重ねた後の状態を示す。
するための流体としては、加圧水流、加圧気体流などを
挙げることができ、そのうちでも加圧水流が繊維間の交
絡がより良好に行えることから好ましく用いられる。加
圧流体(特に加圧水流)の噴射装置としては、直径0.
07〜0.15mmのオリフィスを0.6〜1.0mm
の間隔で横方向に多数設けたノズルを、不織布の幅方向
(進行方向を横切る方向)に1本〜5本配列したものな
どが好適に用いられる。その際の加圧流体(加圧水流)
の圧力(水圧)は5〜80kg/m2程度にすることが
好ましい。加圧流体流は、柱状流体流(柱状水流)であ
っても、または放射状流体流(放射状水流)のいずれで
あってもよい。
且つ該凹凸模様における凸部が角のない滑らか隆起状を
なし、しかも凸部の見掛け密度が凹部の見掛け密度に比
べて大きく、また凹部が極端に薄くならないことによ
り、不織布間の分離性に優れ、しかも拭き取り性能、清
掃性能、吸収性能、汚物の通過阻止能に優れているた
め、それらの特性を活かして、例えば、身体清浄用シー
ト、トイレットペーパー、使い捨てタオル、化粧用シー
ト、おしぼりなどの人体に用いるシート材料;家具や什
器、室内、車両などのような物の清掃用や汚れふき取り
用シート;などとして有効に用いることができる。
て多数枚重ねて容器に収容したときに、容器から一枚ず
つ良好に取り出すことができ、次に続く不織布まで一緒
に取り出されてしまうという“ズル”が発生しない。そ
のため、本発明の不織布は、容器収容不織布としても好
適に用いることができる。本発明の不織布を容器収容不
織布の形態にして用いるに当たっては、不織布を所定の
寸法に裁断したものを、1枚ずつ順次取り出せるように
端部などの一部をオーバーラップさせて折り畳んで、容
器内に収容する方式などが採用される。その際の折り畳
み方式は特に制限されず、不織布が一枚ずつ取り出せ得
るようにした折り畳み方式であればいずれでもよい。何
ら限定されるものではないが、容器収容不織布の折り畳
み方式としては、図5の(a)の模式図で例示するよう
なZ状折り畳み、図5の(b)の模式図で例示するよう
な2つ折りなどを挙げることができる。図5の(a)に
おいて、12は容器を示し、13は容器12の開口部を
示し、14a,14b,14c,14d,・・・は、一
方の端部で一枚の不織布とそれに続く次の不織布とが所
定の幅でオーバーラップするようにして略Z状に折り畳
んだそれぞれの不織布を示す。図5の(b)において、
12は容器を示し、13は容器12の開口部を示し、1
5a,15b,15c,15d,・・・は、一枚の不織
布とそれに続く次の不織布とが所定の幅(約半分の部
分)でオーバーラップするようにして2つ折りにした不
織布を示す。図5では、各不織布のオーバーラップ状態
がわかるように、それぞれの不織布を実線と点線で交互
に記載している。なお、図5では不織布における凹凸模
様の記載を省略している。
的に説明するが、本発明は、以下の例により何ら限定さ
れない。以下の例において、不織布における凸部および
凹部の見掛け密度、凸部および凹部の厚さ、凹凸模様の
ピッチ、不織布の強力および伸度、不織布間の分離強力
の測定、並びに不織布の汚れの拭き取り性の評価は次の
ようにして行った。
掛け密度: (i) 不織布から幅×長さ=1m×1mの試験片を切
り取り、その質量を計って、目付を測定する。 (ii)走査型電子顕微鏡で不織布の断面を写真撮影し、
断面積を測定して、平均密度を算出する。 (iii)凸部の高さおよび繊維本数、並びに凹部の高さ
および繊維本数を測定し、凸部および凹部の密度比を求
め、上記(ii)で算出した平均密度から比例配分により
凸部および凹部の密度を算出した。
さ:走査型電子顕微鏡で不織布の断面を写真撮影し、凸
部および凹部の厚さを測定した。
ギスにて測定した。
切断して、長さ×幅=200mm×50mmの試験片を
つくり、この試験片の長さ方向の両端を強伸度測定装置
(島津製作所製「オートグラフAGS−50D」)のチ
ャックにて把持し(チャック間距離100mm)、ヘッ
ド速度200mm/分の条件下で、JIS L−108
5に準じて、不織布の強力および伸度を測定した。
よび幅方向寸法200mmの試験片を90枚つくり、該
90枚の試験片を、上下に重なり合う試験片の一方の端
部が幅方向に沿って15mmの寸法でオーバーラップさ
せて、図5に示すようにして重ねた後、重ねた不織布
を、パラオキシ安息香酸エステルを8質量%および塩化
セチルピリジニウムを10質量%含有する水溶液中に浸
漬して(浴比1:2.6)、24時間放置して、不織布
中に該水溶液を十分に浸透させた。 (ii) 次いで、前記湿潤状態で、強伸度測定装置(島
津製作所製「オートグラフAGS−50D」)を使用し
て、そのオーバーラップ部を含む上部不織布と下部不織
布を2個のチャックでチャック間距離150mmにて把
持し、ヘッド速度200mm/分の速度で、上下に重な
り合う試験片間の分離強力を測定した。 (iii) 前記(ii)の測定を、5回繰り返して行い、
その平均値を採って、分離強力とした。
で一滴の墨汁を滴下した透明なアクリル板上を、幅×長
さ=25mm×100mmの試験片の一端上に200g
の分銅を載せて0.5m/分の速度で移動させて墨汁を
拭き取り、墨汁を滴下した位置から100mm通過した
位置でのアクリル板の光透過率を測定し、ブランクのア
クリル板の光透過率(100%)に対する拭き取った前
記箇所での光透過率の割合を求めて、汚れ拭き取り性の
評価を行った。
維長40mm)を60質量部、ポリエチレンテレフタレ
ートを芯成分としてポリエチレンを鞘成分とする低温融
着性芯鞘型複合紡糸繊維(芯成分:鞘成分の質量比=
1:1)(以下「PET/PE芯鞘繊維」という)(単
繊維繊度2.2dtex、繊維長51mm)を30質量
部およびポリエチレンテレフタレート繊維(以下「PE
T繊維」という)(単繊維繊度2.2dtex、繊維長
51mm)を10質量部の割合で用いて均一に混綿した
後、目付け4g/m2のカードウエブを常法により作製
し、このカードウエブを開口率25%、穴径0.3mm
のパンチングドラム支持体上に載置して速度80mm/
分で長手方向に連続的に移送すると同時に、上方から高
圧水流を噴射して交絡処理を行って、交絡した繊維ウエ
ブ(織布)を製造した。この交絡処理に当たっては、穴
径0.12mmのオリフィスをウエブの幅方向に沿って
0.7mmの間隔で設けてあるノズル3本を使用し(隣
接するノズル間の距離20cm)、1列目(上流側)の
ノズルから噴射した高圧水流の水圧を35kg/c
m2、2列目(中間位置)のノズルから噴射した高圧水
流の水圧を40kg/cm2、3列目(下流側)のノズ
ルから噴射した水圧を45kg/cm2として行った。
絡した繊維ウエブ)を、図4に示すような、細かい網目
を有する全体に平坦な網体10aの上に杉綾状の網体1
0bを重ねた凹凸模様を有する支持体上に載置して連続
的に移送すると共に高圧水流を噴射して交絡処理を行っ
て、不織布を構成する繊維を更に交絡させると共に、不
織布に凹凸模様を形成させた後、130℃で乾燥して、
図2の(a)に示すような、杉綾状の凹凸模様を有する
不織布を製造した。なお、凹凸模様を形成させるための
この交絡処理は、穴径0.10mmのオリフィスをウエ
ブの幅方向に沿って0.7mmの間隔で設けてあるノズ
ル1本を使用して、高圧水流の水圧35kg/cm2の
条件下で行った。
凸模様を有する不織布は、目付けが40g/m2であ
り、その凹凸模様の凸部が角のない隆起形状を有し、凸
部の見掛け密度(B1)が0.058g/cm3、凹部の
見掛け密度(B2)が0.046g/cm3であり(B1
/B2=1.26)、凸部の見掛け密度が凹部の見掛け
密度よりも大きいものであった。また、この不織布は、
凸部の厚さ(C1)が0.72mm、凹部の厚さ(C2)
が0.54mmであり(C2/C1=0.75)、杉綾状
の凹凸模様における斜め方向の凹凸のピッチDが2.
5、長さ方向の凹凸のピッチE13mmであった。 (4) 上記(2)で得られた杉綾状の凹凸模様を有す
る不織布について、強力および伸度、不織布間の分離強
力並びに汚れ拭き取り性を上記した方法で測定または評
価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
繊維ウエブ)を、凹凸模様のない、全体に平坦な網状支
持体(日本フィルコン株式会社製のフラット柄の網状支
持体)の上に載置して連続的に移送すると共に、実施例
1の(2)におけるのと同じ条件下に高圧水流を用いて
交絡処理して不織布を製造した後、130℃で乾燥し
て、凹凸模様のない全体がほぼ平坦な、目付け40g/
m2、厚みが0.48mmの凹凸のない不織布を製造し
た。 (2) 上記(1)で得られた不織布について、強力お
よび伸度、不織布間の分離強力、並びに汚れ拭き取り性
を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表
1に示すとおりであった。
布を、図6の(a)に示すような菱形状の凸部16を有
するエンボスローラ(圧着面積26%)を用いて、線圧
50kg/cm、温度135℃、処理速度70m/分で
エンボス処理して、凹凸模様を有する、目付け40g/
m2の不織布を製造した。これにより得られた不織布
は、エンボスローラの凸部16によって押圧された箇所
が、図6の(b)に示すように、ほぼ菱形状の角のある
凹部17として凹んだ構造を有しており、凹部17にお
ける対角線の長さは約0.7mm、凹部17の深さは約
0.9mm、凹部17の厚さ(凹部17の底部の厚さ)
は0.105mm、不織布全体の厚さ(凸部の厚さ)d
は0.35mmであった。また、この不織布では、凹ん
だ凹部17(凹部17の底部)の見掛け密度が0.95
g/cm3であり、凹んでいない部分(凸部)18の見
掛け密度は0.085g/cm3であり、凸部の見掛け
密度が凹部の見掛け密度よりも小さいものであった。 (2) 上記(1)で得られた不織布について、強力お
よび伸度、不織布間の分離強力、並びに汚れ拭き取り性
を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表
1に示すとおりであった。
布を、図7の(a)に示すような、円形の穴(窪み)
(直径5.5mm、深さ2.0mm)19を有するエン
ボスローラ(圧着面積25%)を用いて、線圧50kg
/cm、温度135℃、処理速度70m/分でエンボス
処理して、凹凸模様を有する、目付け40g/m2の不
織布を製造した。これにより得られた不織布は、図7の
(b)に示すように、エンボスローラの円形の穴19に
相当する部分が角のある短円柱状の凸部20として隆起
した構造を有していた。この不織布は、凸部20のない
部分21の厚さdが0.05mmで、凸部20のある部
分の厚さhが0.20mmであり、凸部20のある部分
の見掛け密度が0.020g/cm3で、凸部のない部
分21の見掛け密度が0.80g/cm3であり、凸部
20のある部分の見掛け密度が凸部のない部分(凹部)
21の見掛け密度よりも小さいものであった。 (2) 上記(1)で得られた不織布について、強力お
よび伸度、不織布間の分離強力、並びに汚れ拭き取り性
を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表
1に示すとおりであった。
様を有する不織布は、凸部が角のない滑らかな隆起形状
を有し、且つ凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け
密度(B2)よりも大きいことにより、比較例1の凹凸
模様を有していない不織布、比較例2および3の凸部の
見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも小
さいエンボス加工により得られた凹凸模様を有する不織
布に比べて、不織布間の分離強力が小さくて分離性に優
れていること、さらには汚れの拭き取り性にも優れてい
ることがわかる。
部が角のない滑らかな隆起形状を有し、しかも凸部の見
掛け密度が凹部の見掛け密度よりも大きくて、凸部によ
り多くの繊維が集合した状態で不織布を構成する繊維同
士が交絡していて、凸部が潰れにくく且つ弾力性に優れ
ている。そのため、本発明の不織布を複数枚積み重ねた
ときに、不織布間の接触面積が低減し、その状態が凸部
が潰れにくいことにより不織布の重みによっても変化せ
ず、さらには不織布間の引っ掛かりが防止され、不織布
を容器などから一枚ずつ確実に取り出すことができ、し
かも一枚の不織布の取り出しと併せて次の不織布の端部
を容器の取り出し口から適量突出させることができる。
本発明の不織布では、該不織布を用いての清掃時や拭き
取り時に、被清掃面や被拭き取り面にまず最初に接触す
る凸部の見掛け密度が高くて、凸部により多くの繊維が
存在し且つ凸部が潰れにくいので、本発明の不織布を清
掃や拭き取りなどの用途に用いた場合には、清掃性能、
拭き取り性能、液体などの吸収性能に極めて優れてい
る。
従来の凹凸模様を有する不織布と異なり、凹部が強く圧
縮されておらず、極端に薄くなっていないので、汚物な
どが凹部を通して通過しにくく、手などの汚れが生じに
くい。本発明の水性組成物を含浸または被覆した本発明
の不織布では、繊維がより多く存在する凸部に該水性組
成物がより多く含浸または被覆されており、そのような
凸部が被清掃面や被拭き取り面にまず最初に接触するの
で、清掃や拭き取りをより円滑に行うことができる。繊
維ウエブを凹凸模様を支持体上に載置して流体を噴射し
て交絡処理する本発明の方法により、上記した優れた特
性を有する本発明の不織布を、極めて簡単に且つ円滑に
製造することができる。
(断面図)である。
(平面図)である。
る。
る凹凸模様を有する支持体の一例を示す図である。
すである。
び比較例2で得られた凹凸模様を有する不織布の概略図
である。
び比較例3で得られた凹凸模様を有する不織布の概略図
である。
い部分 4 杉綾状の凹凸模様における長さ方向の凹部の最も深
い部分 5 並列斜線状の凹凸模様における斜め方向の凹部の最
も深い部分 6 格子状の凹凸模様における縦方向または横方向の凹
部の最も深い部分 7 スクエアー状の凹凸模様における円形に窪んだ凹部 8 スタッガー状の凹凸模様における8は円形に窪んだ
凹部 9 凹凸模様を形成させる前の繊維ウエブ 10 凹凸模様を有する支持体 11 噴射流体 12 容器 13 容器の開口部 14 略Z状に折り畳んだ凹凸模様を有する不織布 15 2つ折りにした凹凸模様を有する不織布 16 エンボスローラの凸部 17 不織布における凹部 18 不織布における凹んでいない部分 19 エンボスローラにおける円形の穴 20 不織布における凸部 21 不織布における凸部のない部分
Claims (11)
- 【請求項1】 凹凸模様を有する不織布であって、凹凸
模様の凸部が角のない隆起形状を有し、且つ凸部の見掛
け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大きい
ことを特徴とする不織布。 - 【請求項2】 凸部の見掛け密度(B1)と凹部の見掛
け密度(B2)の比(B1/B2)が1.05〜8である
請求項1に記載の不織布。 - 【請求項3】 凹凸模様における凸部の厚さ(C1)に
対する凹部の厚さ(C2)の比(C2/C1)が0.1〜
0.9である請求項1または2に記載の不織布。 - 【請求項4】 凹凸模様が、杉綾状の凹凸模様、並列斜
線状の凹凸模様、格子状の凹凸模様、スクエアー状の凹
凸模様、スタッガー状の凹凸模様または前記した凹凸模
様のうちの2つ以上が組合わさった凹凸模様である請求
項1〜3のいずれか1項に記載の不織布。 - 【請求項5】 杉綾状の凹凸模様における斜め方向の凹
凸のピッチが1.5〜3.5mmで且つ長さ方向の凹凸
のピッチが10〜35mmであり、並列斜線状の凹凸模
様における並列斜線状の凹凸のピッチが1.5〜3.5
mmであり、格子状の凹凸模様における縦方向および横
方向の凹凸のピッチが1.5〜3.5mmであり、スク
エアー状の凹凸模様における凹凸のピッチが0.15〜
0.61mmであり、スタッガー状の凹凸模様における
凹凸のピッチが0.15〜0.61mmである請求項4
に記載の不織布。 - 【請求項6】 目付けが15〜100g/m2であり、
凹凸模様における凸部の厚さが0.3〜3.0mmであ
り、凹部の厚さが0.2〜1.2mmである請求項1〜
5のいずれか1項に記載の不織布。 - 【請求項7】 不織布の質量に基づいて、親水性繊維を
10質量%以上含有する請求項1〜6のいずれか1項に
記載の不織布。 - 【請求項8】 水性液体組成物または非水性液体組成物
を含浸してなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の不
織布。 - 【請求項9】 繊維ウエブを、凹凸模様を有する支持体
上に載置した状態で、繊維ウエブの上方から流体を噴射
して交絡処理することを特徴とする、請求項1に記載の
不織布の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項の不織布
を用いてなる清掃用品または拭き取り用品。 - 【請求項11】 所定の寸法に裁断した請求項1〜8の
いずれか1項の不織布の複数枚を、1枚ずつ順次取り出
せるように一部をオーバーラップさせて折り畳んで容器
内に収容したことを特徴とする容器収容不織布。
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